JP2013061121A - 冷蔵庫の扉構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】扉の表面に操作部を兼ねる表示部を設けた冷蔵庫において、その時点で使用者に認識させるべき最小限の情報のみ表示することとして、使用者が迷わず必要な操作を行えるようにする。
【解決手段】冷蔵庫1の扉10は扉前面板20が透光性材料で形成されている。扉前面板20の裏側には照光式表示部49a〜49eと静電容量方式操作スイッチ46a〜46fを備えた操作部兼用の表示ユニット40が配置される。操作スイッチ46aは扉前面板20に形成された常時視認可能なマーク20aに扉前面板20の裏側から重なる。操作スイッチ46b〜46fは照光式操作スイッチとされる。操作スイッチ46aが操作を受け付けたとき、照光式操作スイッチ46b〜46fと、照光式表示部49a〜49eのうち冷蔵庫1の現在設定状態を表すものが消灯状態から点灯状態になる。
【選択図】図13
【解決手段】冷蔵庫1の扉10は扉前面板20が透光性材料で形成されている。扉前面板20の裏側には照光式表示部49a〜49eと静電容量方式操作スイッチ46a〜46fを備えた操作部兼用の表示ユニット40が配置される。操作スイッチ46aは扉前面板20に形成された常時視認可能なマーク20aに扉前面板20の裏側から重なる。操作スイッチ46b〜46fは照光式操作スイッチとされる。操作スイッチ46aが操作を受け付けたとき、照光式操作スイッチ46b〜46fと、照光式表示部49a〜49eのうち冷蔵庫1の現在設定状態を表すものが消灯状態から点灯状態になる。
【選択図】図13
Description
本発明は冷蔵庫の扉構造に関する。
冷蔵庫には庫内温度等の設定状態を表示する表示部が設けられている。以前の冷蔵庫では、庫内に設けられた温度設定ダイヤルがそのまま表示部を兼ねるといった例が多かったが、そのような構成の場合、設定状態を知るのに一々扉を開けねばならず不便であり、また設定状態を確認する度に冷気が逃げ、冷蔵効率が低下するといった問題があった。そこで最近の冷蔵庫では、操作部を兼ねる表示部を扉の表面に設けた冷蔵庫が多くなっている。その例を特許文献1〜3に見ることができる。
特許文献1に記載された冷蔵庫では、貯蔵室扉の扉前面部材に接触または近接して、静電容量の変化をセンシングする操作スイッチが設けられている。操作スイッチの入力結果は照明手段を有する表示部に表示される。
特許文献2に記載された冷蔵庫では、貯蔵室のいずれかの扉の表面に操作パネルが設置されている。切替スイッチが操作されたときは、表示部に表示されている情報の一部または全部が所定時間消灯した後、次の情報が表示される。
特許文献3にはガラス扉を備えた冷却貯蔵庫が記載されている。ガラス扉の裏側には導電物が配置される。使用者の指がガラス扉の導電物に対応する部位に触れると光源が点灯し、操作部位がムラ無く均一に照明される。
本発明は、扉の表面に操作部を兼ねる表示部を設けた冷蔵庫において、その時点で使用者に認識させるべき最小限の情報のみ表示することとして、使用者が迷わず必要な操作を行えるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る冷蔵庫の扉構造は、扉前面板を透光性材料で形成し、前記扉前面板の裏側に、複数の照光式表示部と複数の静電容量方式操作スイッチを備えた操作部兼用の表示ユニットを配置し、前記複数の操作スイッチの内の1個は前記扉前面板に形成された常時視認可能なマークに前記扉前面板の裏側から重なり、前記1個を除く前記複数の操作スイッチは照光式操作スイッチとされ、前記マークに重なる操作スイッチが操作を受け付けたとき、前記照光式操作スイッチと、前記複数の照光式表示部のうち冷蔵庫の現在設定状態を表すものが消灯状態から点灯状態になることを特徴としている。
上記構成の冷蔵庫の扉構造において、消灯状態から点灯状態になった前記照光式操作スイッチと前記照光式表示部は、スイッチ操作のない状態が第1の所定時間継続したときは消灯状態に戻ることが好ましい。
上記構成の冷蔵庫の扉構造において、前記マークに重なる操作スイッチは、前記照光式操作スイッチに比べて操作所要時間が長く設定されていることが好ましい。
上記構成の冷蔵庫の扉構造において、前記マークに重なる操作スイッチ及び前記照光式操作スイッチは、当該扉が開状態のときは操作を受け付けないことが好ましい。
上記構成の冷蔵庫の扉構造において、前記マークに重なる操作スイッチ及び前記照光式操作スイッチは、当該扉が開状態から閉状態に転じた後、前記第1の所定時間より短い第2の所定時間の間操作を受け付けないことが好ましい。
上記構成の冷蔵庫の扉構造において、前記照光式操作スイッチは、前記第2の所定時間の間消灯することが好ましい。
上記構成の冷蔵庫の扉構造において、前記照光式操作スイッチは、操作を受け付けた後所定時間点滅することが好ましい。
上記構成の冷蔵庫の扉構造において、前記複数の照光式表示部のうち少なくとも1個の照光式表示部の表示色が、当該扉が閉状態から開状態に転じたときと開状態から閉状態に転じたときの少なくとも一方の時点で、所定時間をかけて変化することが好ましい。
本発明によると、冷蔵庫の設定操作を始めるにあたり、使用者は常時視認可能なマークに重なる操作スイッチを操作することにのみ神経を集中していればよく、どの操作スイッチを操作すべきかと迷うことがない。操作を行わないときは照光式表示部も照光式操作スイッチも消灯するから、常時視認可能なマークが1個だけ残るという極めてシンプルな外観となり、デザインがすっきりする。無駄な照明を行わないことにより省エネ効果も得られる。
図1に冷蔵庫の構成例を示す。図1における左側と右側を、以下の説明でも「左」と「右」として表現するものとする。
冷蔵庫1の正面には計6個の扉が存在する。左上の扉10と右上の扉11は回動して貯蔵室を開閉するタイプの扉であり、扉10は左側に開閉支点を有し、扉11は右側に開閉支点を有する。扉10の下に位置する小型の扉12と、扉11の下に位置する小型の扉13は、いずれも引出式の貯蔵室の扉である。扉12、13の下に位置する扉14と、扉14の下に位置する扉15も、引出式の貯蔵室の扉である。これらの扉の中で、扉10が本発明に係る扉構造を備える。
図2から図8に扉10の構造を示す。扉10は透光性を有する材料からなる扉前面板20(図5参照)を有する。透光性を有する材料として、ガラスや合成樹脂を採用することができる。ガラスの場合には厚さ3mmから4mmの強化ガラスを用いるのがよい。
扉前面板20は扉10の正面のほぼ全体を占める面積を有し、扉10の四周を構成する合成樹脂製の縁取り部材21により保持される。扉前面板20の裏側には合成樹脂板を真空成型して所定の形状とした内面板22(図5参照)が配置される。内面板22は扉前面板20及び縁取り部材21との間に断熱層形成空間23(図4参照)を形成する。断熱層形成空間23の内部で合成樹脂の発泡が行われ、断熱層24(図5参照)が形成される。
扉前面板20の裏面には金属製のバックアップ板30が重ねられる。バックアップ板30は扉前面板20の正面幅の7割から8割といった程度の横幅と、扉前面板20の高さの7割から8割といった程度の高さを有する。強度とコストの観点から、厚さ0.4mmから0.5mmの鋼板を用いてバックアップ板30を構成するのがよい。
バックアップ板30の下端は扉前面板20の裏面に対面する凹所を形成するように折り曲げられる。この箇所は扉前面板20との間に表示ユニット配置空間32(図5参照)を形成する保持部31となる。図4に示す通り、表示ユニット配置空間32は扉10の中でも下寄りの位置に形成される。縁取り部材22には表示ユニット配置空間32に通じる入口部33(図8参照)が形成される。入口部33は合成樹脂製の蓋34によって閉ざされる。
保持部31は合成樹脂の射出成型品であるユニットベース35を抱きかかえる。ユニットベース35も扉前面板20の裏面に対面する凹所を形成するものであり、図5に示す通り、保持部31にほぼぴったりと収まる高さを有する。ユニットベース35の横幅は、図7及び図8に示す通り、保持部31の横幅よりも大きく、扉前面板20の横幅とほぼ同大となっている。
ユニットベース35の前縁は図5に示す通り扉前面板20に密着する。ユニットベース35の左側の縁は図7に示す通り縁取り部材22に密着する。ユニットベース35の右側の縁は、図8に示す通り、ユニットベース35の内部に入口部33を取り込む形で縁取り部材21に密着する。
表示ユニット配置空間32の内部に、より具体的にはユニットベース35の内部に、表示ユニット40が配置される。表示ユニット40の前面には冷蔵庫1の庫内温度や各種設定状態を表示する表示部が設けられている。表示ユニット40は操作部としての役割も担うものであり、静電容量方式の操作スイッチが所定箇所に配置されている。表示部と操作部の詳細は後で説明する。
ユニットベース35の上下内面には、ユニットベース35の内部に表示ユニット40が挿入されるのをガイドし、また挿入後の表示ユニット40を支えるガイドレール36U、36Dが形成されている。ガイドレール36Uは下に開いた溝の形をしており、ガイドレール36Dは上に開いた溝の形をしている。
ガイドレール36U、36Dは表示ユニット40が左右方向に動くのをガイドするだけでなく、表示ユニット40に前後方向の動きを与えるものでもあって、そのための構造としてガイド面37L、37R(図9参照)を備える。
ガイド面37Lはガイドレール36U、36Dの左端に形成されており、ガイド面37Rはガイドレール36U、36Dの右端に形成されている。図9から図11にはガイドレール36Dに形成されたガイド面37L、37Rのみが描かれている。
ガイド面37L、37Rは扉前面板20に次第に接近する斜面を有する。ガイド面37Lは扉前面板20に次第に接近する斜面のみからなるが、ガイド面37Rにはその斜面の左側に扉前面板20から次第に離れる斜面が設けられ、平面形状が山形になっている。
表示ユニット40の上下面からはガイドレール36U、36Dの溝にはまり込むピン41L、41Rが突出する。ピン41Lは表示ユニット40の左端に上下一対の形で設けられ、ピン41Rは表示ユニット40の右端に上下一対の形で設けられる。
扉10は以下の手順で組み立てられる。
縁取り部材21で保持された扉前面板20の裏面にバックアップ板30を重ねる。表示ユニット配置空間32にはユニットベース35を入れ、ユニットベース35の縁を扉前面板20と縁取り部材21に密着させる。内面板22の縁を縁取り部材21にあてがい、図示しない治具で全体を外側から保持し、その上で扉前面板20、縁取り部材21、及び内面板22で囲まれた空間内すなわち断熱層形成空間23内で合成樹脂を発泡させる。これにより断熱層24が形成される。扉前面板20、縁取り部材21、内面板22、バックアップ板30、及びユニットベース35は断熱層24で強固に結合される。
その後、図9から図10に示す通り入口部33から表示ユニット40を挿入する。表示ユニット40に対する配線は、挿入前に済まされていてもよく、挿入後に配線を完了する手順であってもよい。
表示ユニット40から上向きに突出したピン41L、41Rをガイドレール36Uの溝に入れ、表示ユニット40から下向きに突出したピン41L、41Rをガイドレール36Dの溝に入れる。ガイドレール36U、36Dはそれぞれピン41L、41Rを1本ずつ受け入れて表示ユニット40を支持し、所定の軌道に沿って表示ユニット40を誘導する。
表示ユニット40の挿入の最終局面までは、ガイドレール36U、36Dは表示ユニット40を扉前面板20から引き離しておく。これにより、扉前面板20の裏面と表示ユニット40の前面がこすれ合い、一方または両方に傷が付くという事態を回避することができる。
表示ユニット40の挿入の最終局面で、ピン41Lはガイド面37Lに当たり、ピン41Rはガイド面37Rに当たる。ピン41L、41Rがガイド面37L、37Rに当たった後、なおも表示ユニット40を押し込むと、今まで扉前面板20から引き離されていた表示ユニット40が扉前面板20に接近し、最終的には図11、12に示す通り扉前面板20の裏面に密接する。表示ユニット40が扉前面板20に隙間無く接触する「密着」まで進むことが好ましいが、表示ユニット40と扉前面板20が僅かな隙間を隔てて対峙する段階に留まっても特に問題はない。
表示ユニット40を最後まで挿入した後、図12に示す通り入口部33に蓋34をはめ込む。蓋34は自身の弾性で表示ユニット40を押さえつけて表示ユニット40をがたつきなく保持し、また表示ユニット40と扉前面板20の密接状態を保たせる。
表示ユニット40が扉前面板20に密接することにより、表示部の表示が扉前面板20を通して鮮明に認識できるようになる。また静電容量方式の操作スイッチが感度良く動作するようになる。
表示ユニット40の挿入の初期段階で、ピン41Lはガイド面37Rを乗り越えねばならない。この時表示ユニット40の左端は一旦扉前面板20に接近するが、表示ユニット40の大部分は入口部33の外にあるので、表示ユニット40が扉前面板20に接触するといった事態には至らない。
ガイドレール36U、36Dは共にユニットベース35に形成され、単一の部品となっている。このため、ガイドレール36U、36Dの位置合わせの手間が不要であり、そのままの形で表示ユニット40のスムーズ且つ正確な誘導が可能である。またユニットベース35は断熱層24の形成に伴い発泡の圧力で扉前面板20に押し付けられるので、ユニットベース35と扉前面板20は自ずと正しい相対位置に維持されることになり、表示ユニット40の挿入の最終局面で表示ユニット40を扉前面板20に密接させるという精密な誘導を容易に実現できる。
扉前面板20には、表示ユニット40の表示部を視認させる箇所を除き、不透明化処理を施す。これにより表示ユニット40の表示部以外の部分が目に入らなくなり、デザイン性が向上する。不透明化処理には、扉前面板20の裏面に印刷を施し、印刷層を保護フィルムで保護するといった手法を用いることができる。扉前面板20の中で表示ユニット40の表示部を視認できる箇所が扉10における表示部ということになる。
表示ユニット40は次のように構成される。図5に示す通り、筐体42の前面を表示シート43が覆う。表示シート43は透明であり、所定箇所に文字や図形が印刷されている。表示シート43の裏側には複数の導光板44とそれらを光らせる複数の発光ダイオード(以下「LED」の呼称を用いる)が配置されている。LED45は導光板44の縁から導光板44の内部に向け光を照射して導光板44を光らせるものであって、いわゆるエッジライトの光源を構成する。導光板44とLED45の配置及び構成については後で説明する。なお、以下の説明に登場するLED45の発光色は単なる例示であり、発明を限定するものではない。
操作スイッチに割り当てられた導光板44の前面に、静電容量方式の操作スイッチ46が配置される。操作スイッチ46は透明電極仕様であり、導光板44が放つ光を透過させる。
筐体42の内部には、仕切壁42aを隔てて導光板44の反対側に、表示ユニット40の動作制御を行う制御基板47が配置されている。LED45は制御基板47に取り付けられている。
図13に示す通り、表示ユニット40には導光板44が計12個、操作スイッチ46が計6個、それぞれ配置されている。識別を図るためにアルファベットの枝符号を加え、導光板は44a、44b、44c、44d、44e、44f、44g、44h、44i、44j、44k、44lとする。操作スイッチは46a、46b、46c、46d、46e、46fとする。
導光板44aは横長の大型のものであり、表示ユニット40の下部の、やや右寄りの箇所に配置される。導光板44aの前面には操作スイッチ46b、46c、46d、46e、46fの計5個の操作スイッチが横一列に並ぶ。操作スイッチ46bには表示シート43に印刷された「節電モード」の文字とそれを囲む枠が重ねられる。以下同様に、操作スイッチ46cには「強脱臭」の文字とそれを囲む枠が重ねられ、操作スイッチ46dには「冷蔵」の文字とそれを囲む枠が重ねられ、操作スイッチ46eには「野菜」の文字とそれを囲む枠が重ねられ、操作スイッチ46fには「製氷」の文字とそれを囲む枠が重ねられる。
導光板44aに組み合わせられるLED45は計7個である。そのうち5個のLED45は、操作スイッチ46b、46c、46d、46e、46fに1対1で対応する形で導光板44aの下縁に配置される。残りの2個のLED45は導光板44aの左右端に配置される。導光板44aに組み合わせられるLED45はいずれも白色で発光する。
導光板44aに組み合わせられることにより、操作スイッチ46b、46c、46d、46e、46fはそれぞれ照光式操作スイッチとなる。
操作スイッチ46aは、表示ユニット40がユニットベース35に最後まで挿入されたとき、扉前面板20に形成されたマーク20a(図14参照)に扉前面板20の裏側から重なる。マーク20aは扉前面板20の裏面に印刷されており、常時視認可能である。マーク20aは「メニュー」の文字とそれを囲む枠により構成される。そこで、以後操作スイッチ46aを「メニュースイッチ」と呼称する。図14に示す通り、扉前面板20の中で表示ユニット40に重なる箇所すなわち表示部にはマーク20a以外のマークは存在しない。
導光板44b、44cはいずれも横長の矩形であり、操作スイッチ46bの上方に上下2段重ねとなる形で配置される。導光板44b、44cには、それぞれ右端に1個ずつのLED45が配置される。導光板44b、44cに組み合わせられるLED45は発光色を橙色と緑色に切替可能である。
導光板44b、44cの前面には表示シート43に印刷された樹木図形48aが重ねられる。導光板44b、44cと樹木図形48aの組み合わせが照光式表示部49aを構成する。
導光板44dは縦長の矩形であり、操作スイッチ46cの上方に配置される。導光板44dには下端に1個のLED45が配置される。導光板44dに組み合わせられるLED45は青色で発光する。
導光板44dの前面には表示シート43に印刷されたドットマトリックス図形48bが重ねられる。導光板44dとドットマトリックス図形48bの組み合わせが照光式表示部49bを構成する。
導光板44e、44fはいずれも横長の矩形であり、操作スイッチ46dの上方に上下2段重ねとなる形で配置される。
導光板44eには両端に1個ずつ計2個のLED45が配置される。導光板44eに組み合わせられるLED45はいずれも白色で発光する。
導光板44fには下端に計5個のLED45が横1列に所定間隔で配置される。この5個のLED45は他のLED45と形状が異なっている。5個のLED45のうち、左端と中央と右端の計3個のLED45は青色で発光する。それらの間に挟まれた2個のLED45は橙色で発光する。
導光板44eの前面には表示シート43に印刷された「イオンモニター」の文字が重ねられる。導光板44fの前面には表示シート43に印刷されたドットマトリックス図形48cが重ねられる。導光板44e、44fと「イオンモニター」の文字及びドットマトリックス図形48cの組み合わせが照光式表示部49cを構成する。
導光板44gは縦長の矩形であり、操作スイッチ46eの上方に配置される。導光板44gには下端に1個のLED45が配置される。導光板44gに組み合わせられるLED45は青色で発光する。
導光板44gの前面には表示シート43に印刷されたドットマトリックス図形48dが重ねられる。導光板44gとドットマトリックス図形48dの組み合わせが照光式表示部49dを構成する。
導光板44h、44i、44j、44i、44jはいずれも横長の矩形であり、操作スイッチ46fの上方に、導光板44h、44i、44jが縦に並び、導光板44hの右横に導光板44kが並び、導光板44jの右横に導光板44lが並ぶ形で配置される。
導光板44h、44i、44jには、それぞれ左端に1個ずつのLED45が配置される。導光板44k、44lには、それぞれ右端に1個ずつのLED45が配置される。導光板44h、44i、44j、44k、44lに組み合わせられるLED45はいずれも白色で発光する。
導光板44hの前面には表示シート43に印刷された「透明氷」の文字が重ねられる。導光板44iの前面には表示シート43に印刷された「おいそぎ」の文字が重ねられる。導光板44jの前面には表示シート43に印刷された「通常」の文字が重ねられる。導光板44kの前面には表示シート43に印刷された「大」の文字が重ねられる。導光板44lの前面には表示シート43に印刷された「停止」の文字が重ねられる。導光板44h、44i、44j、44k、44lと「透明氷」「おいそぎ」「通常」「大」「停止」の文字の組み合わせが照光式表示部49eを構成する
次に、表示ユニット40の表示と操作について説明する。
LED45は通常は消灯しており、図14に示す通り、扉10の表示部の中で明瞭に視認できるのは「メニュー」の文字とそれを囲む枠だけとなっている。従って使用者は、冷蔵庫1に対して操作を行おうとする場合、迷わず「メニュー」の文字に指を伸ばすことになる。LED45が消灯していることにより、省エネ効果も得られる。
「メニュー」の文字に指が触れると(「メニュー」の文字を囲む枠内に指が触れることを意味する。「節電モード」「強脱臭」「冷蔵」「野菜」「製氷」の文字についても同様である)、メニュースイッチ46aが静電容量の変化を検知し、操作受付状態となる。
メニュースイッチ46aの操作所要時間は、誤操作を防ぐため、照光式操作スイッチ46b、46c、46d、46e、46fの操作所要時間より長く設定しておく。例えば、照光式操作スイッチ46b、46c、46d、46e、46fは、それに重ねられた文字に一瞬でも指が触れれば直ちに操作受付状態になるのに対し、メニュースイッチ46aは「メニュー」の文字への指の接触が1秒程度継続しなければ操作受付状態にならないようにしておく。
メニュースイッチ46aが操作受付状態になると、導光板44aに設けられたLED45が点灯する。これにより照光式操作スイッチ46b、46c、46d、46e、46fが点灯状態となり、扉前面板20の表面に「節電モード」「強脱臭」「冷蔵」「野菜」「製氷」の文字とそれを囲む枠が浮かび上がる。
照光式表示部49a、49b、49c、49d、49eについては、冷蔵庫1の現在設定状態を表す表示のみが点灯状態となる。現在設定状態は制御基板47に設けられた記憶装置に記憶されている。図15に示す例では、照光式表示部49cと、照光式表示部49eのうち「通常」の文字が点灯状態になっている。図16に示す例では、照光式表示部49a、49b、49c、49d及び照光式表示部49eのうち「透明氷」の文字が点灯状態になっている。
「節電モード」「強脱臭」「冷蔵」「野菜」「製氷」の文字が点灯しているときのみ、照光式操作スイッチ46b、46c、46d、46e、46fは操作可能である。点灯している「節電モード」「強脱臭」「冷蔵」「野菜」「製氷」の文字のいずれかに指が触れると、触れられた文字に対応する照光式操作スイッチが操作受付状態となり、冷蔵庫1の動作設定が変わる。
「節電モード」の文字に指を触れ、照光式操作スイッチ46bを操作受付状態にすると、冷蔵庫1は節電モードになり、照光式表示部49aが点灯する。
「節電モード」の文字に一度指を触れると第1段階の節電モードが設定され、導光板44cが点灯状態になる。これにより樹木図形48aの下半分が浮かび上がる。この時LED45は橙色で発光する。使用者は樹木図形48aの下半分が橙色で浮かび上がったのを見て第1段階の節電モードが設定されたことを知る。
「節電モード」の文字にもう一度指を触れると第2段階の節電モードが設定され、導光板44cに加えて導光板44bも点灯状態となる。これにより樹木図形48aの全体が浮かび上がる。導光板44bのLED45も橙色で発光する。使用者は樹木図形48aの全体が橙色で浮かび上がったのを見て第2段階の節電モードが設定されたことを知る。
「節電モード」の文字にもう一度指を触れると第3段階の節電モードが設定される。第3段階の節電モードでは導光板44cと導光板44bのそれぞれのLED45の発光色が橙色から緑色に変わる。使用者は樹木図形48aの全体が緑色で浮かび上がったのを見て第3段階の節電モードが設定されたことを知る。
「節電モード」の文字にもう一度指を触れると節電モードは解除され、照光式表示部49aは消灯状態になる。
「強脱臭」の文字に指を触れ、照光式操作スイッチ46cを操作受付状態にすると、冷蔵庫1は強脱臭モードになり、照光式表示部49bが点灯する。
冷蔵庫1には、冷蔵室に割り当てられた貯蔵室(扉10と扉11によって閉ざされる、扉10と扉11に共通の貯蔵室)と、野菜室に割り当てられた貯蔵室(扉15を有する引出式の貯蔵室)の中に、それぞれイオン発生装置が設けられている。これらのイオン発生装置はプラスイオンとマイナスイオンを同時に発生して除菌と脱臭を行う。照光式操作スイッチ46cが操作受付状態になると、少なくとも冷蔵室の中のイオン発生装置がフル稼働して大量のイオンを発生し、強力に脱臭を行う。
「強脱臭」の文字にもう一度指を触れると強脱臭モードは解除され、照光式表示部49bは消灯状態になる。
照光式操作スイッチ46dは通常ONになっており、冷蔵室内のイオン発生装置は稼働し、照光式表示部49cは点灯している。「冷蔵」の文字に指を触れると冷蔵室内のイオン発生装置を停止させることができる。これと共に照光式表示部49cも消灯する。「冷蔵」の文字にもう一度指を触れれば冷蔵室内のイオン発生装置が再稼働し、照光式表示部49cも再点灯する。
「野菜」の文字に指を触れ、照光式操作スイッチ46eを操作受付状態にすると、野菜室内のイオン発生装置が稼働状態になり、照光式表示部49dが点灯する。これにより野菜室内の除菌と脱臭が行われる。
「野菜」の文字にもう一度指を触れると野菜室内のイオン発生装置は停止状態になり、照光式表示部49dは消灯する。
「製氷」の文字に指を触れると、触れる度に冷蔵庫1の中の図示しない製氷装置の動作状態が順次変わる。動作状態は「通常」→「おいそぎ」→「透明氷」→「大」→「停止」→「通常」と変わって行く。
「通常」は通常の製氷動作のことであり、導光板44jが点灯状態になる。
「おいそぎ」は急速製氷動作のことであり、導光板44iが点灯状態になる。
「透明氷」は透明な氷を製氷する動作のことであり、導光板44hが点灯状態になる。
「大」は大型の氷を製氷する動作のことであり、導光板44kが点灯状態になる。
「停止」は製氷装置を停止させることであり、導光板44lが点灯状態になる。
すなわち照光式表示部49eが点灯状態になると、「通常」「おいそぎ」「透明氷」「大」「停止」のいずれかの文字が表示されることになる。
照光式操作スイッチ46b、46c、46d、46e、46fと照光式表示部49a、49b、49c、49d、49eは、スイッチ操作が終了し、設定状態の確認が済んだならば、速やかに消灯することが望ましい。そこで本発明では、消灯状態から点灯状態になった照光式操作スイッチ46b、46c、46d、46e、46fと照光式表示部49a、49b、49c、49d、49eは、スイッチ操作のない状態が第1の所定時間継続したときは、消灯状態に戻ることとしている。その動作を図17のフローチャートに基づき説明する。
図17のフローは冷蔵庫1が電源に接続された時から始まっている。ステップ#101では照光式操作スイッチ46b、46c、46d、46e、46fの全てと、照光式表示部49a、49b、49c、49d、49eのうち、冷蔵庫1の現在設定状態を示すものが消灯状態から点灯状態になる。
ステップ#102では点灯状態になってから第1の所定時間が経過するまでの間に照光式操作スイッチ46b、46c、46d、46e、46fのいずれかに使用者の指が触れたかどうか(正確に言えば「節電モード」「強脱臭」「冷蔵」「野菜」「製氷」のいずれかの文字に使用者の指が触れたかどうか)をチェックする。第1の所定時間としては、例えば2分30秒を設定することができる。第1の所定時間内に指が触れた場合はステップ#103に進み、触れなかった場合はステップ#104に進む。
ステップ#103に進んだ場合は、触れられた照光式スイッチの処理を実行する。複数の照光式操作スイッチに同時に触れられたときは、使用者の意図していなかった過誤接触であると判断し、反応しない。ステップ#103からステップ#102に戻り、第1の所定時間の計時を再開する。照光式操作スイッチと照光式表示部の点灯も続行する。
ステップ#104に進んだ場合は、点灯していた照光式操作スイッチと照光式表示部は消灯する。そのため、扉10の表面にはマーク20aのみが目立つことになる。
ステップ#104からステップ#105に進む。ステップ#105では、メニュースイッチ46aに(正確に言えばマーク20aに)使用者の指が所定時間(例えば1秒間)触れたかどうかをチェックする。所定時間触れた場合はステップ#101に戻る。
メニュースイッチ46a及び照光式操作スイッチ46b、46c、46d、46e、46fは、扉10が開状態のときは操作を受け付けない。これは、扉10を閉じようとして扉10を押すとき、メニュースイッチ46aや照光式操作スイッチ46b、46c、46d、46e、46fに手や指が触れることがあり、そのような意図せざる接触をスイッチ操作のための接触と誤認しないようにするためである。
メニュースイッチ46a及び照光式操作スイッチ46b、46c、46d、46e、46fは、扉10が開状態から閉状態に転じた後、前記第1の所定時間(2分30秒を例示した)よりも短い第2の所定時間(数秒程度)の間操作を受け付けない。扉10が閉じた後まで扉10が押し続けられることがあり、そのような場合のメニュースイッチ46aや照光式操作スイッチ46b、46c、46d、46e、46fへの接触をスイッチ操作のための接触と誤認しないようにするためである。
照光式操作スイッチ46b、46c、46d、46e、46fは、前記第2の所定時間の間消灯する。これはスイッチ操作を受け付けていないことを使用者に認識させるためである。
照光式表示部49a、49b、49c、49d、49eのうち少なくとも1個については、扉10が閉状態から開状態に転じたときと開状態から閉状態に転じたときの少なくとも一方の時点で、表示色が所定時間をかけて変化することとすることができる。これは、扉10の開閉による庫内状態の変化を使用者に明瞭に認識させるためである。実施形態では照光式表示部49cにその考えが適用されている。
冷蔵室内のイオン発生装置が稼働している時に扉10が開けられると冷蔵室内のイオンが庫外に流出し、庫内イオン濃度が低下する。開けられていた扉10が閉じられると庫内イオン濃度が回復する。このイオン濃度の変化を視覚的に表すため、照光式表示部49cの導光板44fの表示色が変わることとされている。
扉10が閉じているときは、導光板44fに組み合わせられた5個のLED45の中で、青色発光の3個は輝度が100%、橙色発光の2個は輝度が0%となっている。そのため導光板44fの表示色は青色になる。
扉10が開くと、PWM(pulse width modulation)制御により約1分かけて、青色発光のLED45の輝度は100%から0%になり、橙色発光のLED45の輝度は0%から100%になる。このため導光板44fの表示色は青色から橙色に変化する。このように所定時間をかけて表示色が青色から橙色に変化することにより、使用者は庫内イオン濃度が徐々に低下していることを視覚的に認識することができる。
開いていた扉10が閉じると、PWM制御により約1分かけて、青色発光のLED45の輝度は0%から100%になり、橙色発光のLED45の輝度は100%から0%になる。このため導光板44fの表示色は橙色から青色に変化する。このように所定時間をかけて表示色が橙色から青色に変化することにより、使用者は庫内イオン濃度が徐々に回復していることを視覚的に認識することができる。
メニュースイッチ46aに使用者の指が触れて照光式操作スイッチ46b、46c、46d、46e、46fが点灯する際、導光板44aのLED45がPWM制御により数秒間かけて輝度0%から輝度100%に変化するようにしてもよい。これにより、メニュースイッチ46aの後でどのスイッチに触れれば良いかを使用者が明瞭に認識できる。
表示ユニットの第2実施形態を図18に示す。第1実施形態で単一部材であった導光板44が、第2実施形態では5個に分割されている。すなわち操作スイッチ46bに対応する部分が導光板44a1となり、操作スイッチ46cに対応する部分が導光板44a2となり、操作スイッチ46dに対応する部分が導光板44a3となり、操作スイッチ46eに対応する部分が導光板44a4となり、操作スイッチ46fに対応する部分が導光板44a5となっている。
第2実施形態では、照光式操作スイッチ46b、46c、46d、46e、46fの照光をそれぞれ独立して行うことができる。そこで、照光式操作スイッチ46b、46c、46d、46e、46fのうち操作を受け付けたもののみを、所定時間(例えば数秒間)点滅させることとすることができる。これにより、どの照光式操作スイッチ46b、46c、46d、46e、46fに対して操作を行ったかを明瞭に認識でき、高齢の使用者にとっても使いやすい冷蔵庫1となる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は冷蔵庫の扉構造に広く利用可能である。
1 冷蔵庫
10 扉
20 扉前面板
20a マーク
40 表示ユニット
46a マークに重なる操作スイッチ
46b、46c、46d、46e、46f 照光式操作スイッチ
49a、49b、49c、49d、49e 照光式表示部
10 扉
20 扉前面板
20a マーク
40 表示ユニット
46a マークに重なる操作スイッチ
46b、46c、46d、46e、46f 照光式操作スイッチ
49a、49b、49c、49d、49e 照光式表示部
Claims (8)
- 冷蔵庫の貯蔵室を閉ざす扉の扉前面板を透光性材料で形成し、
前記扉前面板の裏側に、複数の照光式表示部と複数の静電容量方式操作スイッチを備えた操作部兼用の表示ユニットを配置し、
前記複数の操作スイッチの内の1個は前記扉前面板に形成された常時視認可能なマークに前記扉前面板の裏側から重なり、
前記1個を除く前記複数の操作スイッチは照光式操作スイッチとされ、
前記マークに重なる操作スイッチが操作を受け付けたとき、前記照光式操作スイッチと、前記複数の照光式表示部のうち冷蔵庫の現在設定状態を表すものが消灯状態から点灯状態になることを特徴とする冷蔵庫の扉構造。 - 消灯状態から点灯状態になった前記照光式操作スイッチと前記照光式表示部は、スイッチ操作のない状態が第1の所定時間継続したときは消灯状態に戻ることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫の扉構造。
- 前記マークに重なる操作スイッチは、前記照光式操作スイッチに比べて操作所要時間が長く設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の冷蔵庫の扉構造。
- 前記マークに重なる操作スイッチ及び前記照光式操作スイッチは、当該扉が開状態のときは操作を受け付けないことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の冷蔵庫の扉構造。
- 前記マークに重なる操作スイッチ及び前記照光式操作スイッチは、当該扉が開状態から閉状態に転じた後、前記第1の所定時間より短い第2の所定時間の間操作を受け付けないことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の冷蔵庫の扉構造。
- 前記照光式操作スイッチは、前記第2の所定時間の間消灯することを特徴とする請求項5に記載の冷蔵庫の扉構造。
- 前記照光式操作スイッチは、操作を受け付けた後所定時間点滅することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の冷蔵庫の扉構造。
- 前記複数の照光式表示部のうち少なくとも1個の照光式表示部の表示色が、当該扉が閉状態から開状態に転じたときと開状態から閉状態に転じたときの少なくとも一方の時点で、所定時間をかけて変化することを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の冷蔵庫の扉構造。
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