JP2012211657A - 動力工具 - Google Patents
動力工具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012211657A JP2012211657A JP2011078036A JP2011078036A JP2012211657A JP 2012211657 A JP2012211657 A JP 2012211657A JP 2011078036 A JP2011078036 A JP 2011078036A JP 2011078036 A JP2011078036 A JP 2011078036A JP 2012211657 A JP2012211657 A JP 2012211657A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- power tool
- holder
- resistance
- planetary
- roller
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims abstract description 100
- 239000000314 lubricant Substances 0.000 claims abstract description 24
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 11
- 238000007790 scraping Methods 0.000 claims description 7
- 239000011347 resin Substances 0.000 claims description 6
- 229920005989 resin Polymers 0.000 claims description 6
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 3
- 238000003756 stirring Methods 0.000 abstract description 5
- 239000004519 grease Substances 0.000 description 13
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 8
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 5
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 5
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 5
- 238000013019 agitation Methods 0.000 description 4
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 4
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 3
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 3
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 description 2
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 238000005266 casting Methods 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 238000005553 drilling Methods 0.000 description 2
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 2
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 2
- 238000005461 lubrication Methods 0.000 description 2
- 210000003739 neck Anatomy 0.000 description 2
- 239000000843 powder Substances 0.000 description 2
- 239000004575 stone Substances 0.000 description 2
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 2
- 230000037237 body shape Effects 0.000 description 1
- 230000002452 interceptive effect Effects 0.000 description 1
- 230000001050 lubricating effect Effects 0.000 description 1
- 238000003754 machining Methods 0.000 description 1
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 1
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 description 1
- 230000001629 suppression Effects 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Portable Power Tools In General (AREA)
- Friction Gearing (AREA)
Abstract
【解決手段】遊星ローラ33〜33を支持するホルダ37に、隣接する遊星ローラ33,33間の空隙を埋めるための抵抗低減部37cを設ける。
【選択図】図10
Description
また、動力工具に限らず、駆動モータの変速機構としては、上記のような歯車列を用いるものの他に、減速比を無段階で変化させる無段変速機(CVT:Continuously Variable Trans-mission)が公知になっている。従来、この無段変速機として、いわゆるトラクションドライブ機構を利用したものが公知になっている。このトラクションドライブ式の無段変速機に関する技術が例えば下記の特許文献1〜3に開示されている。
このトラクションドライブ式の無段変速機は、ホルダに支持した複数の円錐形の遊星ローラに太陽ローラを圧接して、これにより得られる転がり接触を利用して遊星ローラを自転させながら出力軸回りに回転させて動力を伝達するとともに、各遊星ローラの円錐面に圧接した変速リングの圧接位置を小径側と大径側との間で変位させて圧接径を変化させることにより出力回転数を無段階で変速する構成となっている。
特許文献1には、係る無段変速機を内装したねじ締め工具が開示されている。このねじ締め工具では、ねじ締めビットに付加される負荷トルクの増大(ねじ締めの進行)に伴って変速リングを低速側に変位させることにより、出力モードを低速高トルク出力モードに無段階で変速することができ、これにより迅速かつ確実なねじ締め作業を楽に行うことができる。
ところが、複数の遊星ローラは、ホルダの周囲に放射方向に突き出す状態に支持されている。このため、遊星ローラの公転によりこれらが潤滑剤を掻き揚げる際には、その粘度が比較的高いこともあって動力伝達系に撹拌抵抗となって負荷され、結果的に出力トルクの低下や駆動モータの負荷電流の増大を招く問題があった。
本発明は、トラクションオイル等の潤滑剤の撹拌抵抗を低減して、出力トルクの低下やモータ負荷電流の抑制を図ることを目的とする。
第1の発明は、トラクションドライブ式の無段変速機構を内装した動力工具であって、無段変速機構は、駆動モータにより回転する太陽ローラと、太陽ローラが圧接された複数の遊星ローラと、複数の遊星ローラを放射方向に支持するホルダと、複数の遊星ローラを内接させた変速リングを備えており、ホルダに、ホルダの周方向に隣接する2つの遊星ローラ間の空隙を埋めるための抵抗低減部を設けた動力工具である。
第1の発明によれば、ホルダの周方向に隣接する2つの遊星ローラ間の空隙が抵抗低減部で埋められていることにより、当該各遊星ローラのホルダからの突き出し状態(凸凹)を少なくしてより円柱体形状に近いアッセンブリ状態とすることができ、これにより当該遊星ローラの公転時におけるトラクションオイル等の潤滑剤に対する掻き揚げ抵抗を低減することができ、ひいては駆動モータの負荷電流の抑制を図ることができる。
第2の発明は、第1の発明において、ホルダは、円板形のベース部の周面に各遊星ローラを支持した構成とされ、ベース部と変速リングとの間の空隙が前記抵抗低減部により埋められた動力工具である。
第2の発明によれば、複数の遊星ローラを備えたホルダを一つのアッセンブリとして当該ホルダの回転軸線方向から見ると、当該アッセンブリを円柱体形状に近い形状としてその回転方向の凸凹を小さくすることができ、これにより潤滑剤に対する掻き揚げ抵抗を低減することができる。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、抵抗低減部は、ホルダの回転方向後ろ側へ長く延びる羽根形状に形成した動力工具である。
第3の発明によれば、潤滑剤に対する遊星ローラの掻き揚げ抵抗を低減しつつ、抵抗低減部により潤滑剤を効率よく掻き揚げることができる。
第4の発明は、第1又は第2の発明において、抵抗低減部は、ホルダの回転方向について前後両側の遊星ローラに対して対称形状に形成された動力工具である。
第4の発明によれば、ホルダの回転方向両側について、抵抗低減部に同様の掻き揚げ抵抗低減効果を得ることができる。
第5の発明は、第1〜第4の何れか一つの発明において、各遊星ローラと抵抗低減部との間に一定の隙間をあけた動力工具である。
第5の発明によれば、各遊星ローラに対する抵抗低減部の干渉が回避される。
第6の発明は、第1〜第5の何れか一つの発明において、抵抗低減部を太陽ローラ側に張り出す状態に設けて、ホルダに複数の抵抗低減部で囲われた空間部を設けた動力工具である。
第6の発明によれば、ホルダの回転及び遊星ローラの公転に伴う潤滑剤の放射方向へ飛散が抑制されることから、圧接部に対する給油が効率よくなされて確実な動力伝達を長期間にわたって行うことができるとともに、当該無段変速機構の耐久性を高めることができる。
第7の発明は、第1〜第6の何れか一つの発明において、抵抗低減部の周面に潤滑剤を掻き揚げるための掻き揚げ溝を設けた動力工具である。
第7の発明によれば、遊星ローラの潤滑剤に対する掻き揚げ抵抗を低減しつつ、当該潤滑剤が掻き揚げ溝によって効率よく掻き揚げられるので、当該無段変速機構の動力伝達を確実に行うとともに、その耐久性を高めることができる。
第8の発明は、第1〜第7の何れか一つの発明において、抵抗低減部が樹脂を素材として形成された動力工具である。
第8の発明によれば、遊星ローラの形状等に合わせて複雑な形状の抵抗低減部を容易に得ることができる。抵抗低減部は、樹脂製のベース部に一体に形成する構成とする他、アルミ鋳物等の金属製のベース部とは別に、樹脂を素材として成形したものをベース部に取り付ける構成とすることができる。
工具本体部2は、使用者が把持するハンドル部としての機能を有する円筒形状の本体ケース2a内に、駆動源としての駆動モータ10を内装した構成を備えている。この駆動モータ10の出力軸11には、モータ冷却用のファン12が取り付けられている。この冷却ファン12の回転により外気が工具本体部2の後部から吸気されて前側へ流れることにより当該駆動モータ10が冷却される。駆動モータ10の出力軸11は、軸受け11a,11bを介して本体ケース2aに回転可能に支持されている。
駆動モータ10の回転出力は、無段変速機構30とギヤヘッド部4を経てスピンドル40に伝達される。駆動モータ10の出力軸11の回転数は、変速部3によって変速される。変速部3は、工具本体部2の前部に結合した変速ケース3a内に、トラクションドライブ式の無段変速機構30とこれを作動するための変速制御部20を内装した構成を備えている。
無段変速機構30は、3点圧接式の無段変速機構で、駆動モータ10の出力軸11に取り付けた太陽ローラ32と、円錐形の周面(円錐面33b)を有する複数(本実施形態では3つ)の遊星ローラ33〜33と、各遊星ローラ33に圧接された推力ローラ34と、推力ローラ34に推力を発生させるための調圧カム機構35と、遊星ローラ33〜33を内接させた状態でその円錐面33bに圧接される変速リング36を備えている。
太陽ローラ32は、駆動モータ10の出力軸11の先端部に結合されて一体で回転する。この太陽ローラ32は、軸受け32aを介して変速ケース3aに回転可能に支持されている。この太陽ローラ32は、3つの遊星ローラ33〜33のそれぞれの首部に圧接されている。
太陽ローラ32に取り付けた軸受け32bを介して出力軸31の後部側が回転自在に支持されている。太陽ローラ32と出力軸31は、駆動モータ10の出力軸11と同軸に配置されている。出力軸31の前部側は、軸受け31bを介して変速ケース3aの前部に回転自在に支持されている。出力軸31の前部は、変速ケース3a内から突き出されて、ギヤヘッド部4内に進入している。この出力軸31の先端には、駆動側のかさ歯車43が取り付けられている。
3つの遊星ローラ33〜33は、ホルダ37の周方向3等分位置に設けた支持孔37eに挿入した支軸部33aを介してその軸線回りに回転自在に支持されている。各遊星ローラ33は、その回転軸線(支軸部33a)を直立位置(出力軸31に対して直交させた位置)から図示右側に一定角度傾斜させた向きに支持されている。
推力ローラ34は出力軸31に相対回転可能かつ軸方向に変位可能に支持されて、各遊星ローラ33の下面に圧接されている。推力ローラ34の後面に設けたボス部34aを介してホルダ37が回転自在に支持されている。この推力ローラ34の前面側に調圧カム機構35が備えられている。
このため、出力軸31に回転負荷(加工抵抗)等が作用すると、これが推力ローラ34と押圧板38との間に相対回転を発生させて各鋼球39をカム溝内の浅い側へ変位させるための外力として作用し、従って推力ローラ34に各遊星ローラ33に対する圧接力を増大させる方向の力として作用する。この外力と圧縮ばね35aの付勢力により推力ローラ34が各遊星ローラ33の下面に押し付けられ、その結果各遊星ローラ33の首部に太陽ローラ32が圧接され、また各遊星ローラ33の円錐面33bに変速リング36がそれぞれ同じ圧接力で圧接される。
この3点圧接状態で、駆動モータ10の起動に伴う太陽ローラ32の回転により各遊星ローラ33がその軸回りに自転すると、当該各遊星ローラ33の変速リング36に対する圧接状態を介して当該遊星ローラ33〜33が出力軸31回りに公転する。ホルダ37に支持された遊星ローラ33〜33が出力軸31回りに公転することにより、推力ローラ34が一体で回転する。推力ローラ34が回転すると、調圧カム機構35を介して出力軸31が一体で回転する。こうして、駆動モータ10が起動すると、その回転動力が3点圧接状態の無段変速機構30及びギヤヘッド部4の減速歯車列45を経てスピンドル40に伝達され、従って砥石41が回転する。
無段変速機構30の出力軸31には、ギヤヘッド部4の駆動側のかさ歯車43が取り付けられている。このかさ歯車43には、従動側のかさ歯車44が噛み合わされている。このかさ歯車44はスピンドル40に取り付けられている。このかさ歯車43,44の噛み合いによって減速比が一定に固定された減速歯車列45が構成されている。また、この減速歯車列45によってスピンドル40が、無段変速機構30の出力軸31(駆動モータ10の出力軸11)に対して直交する状態に配置されている。無段変速機構30の出力軸31は、駆動モータ10の出力軸11と同軸に配置されている。
ギヤヘッド部4の左側部には、工具本体部2を右手で把持した使用者が左手で把持するためのサイドグリップ46が側方へ突き出す状態に取り付けられている。
変速部3は、この無段変速機構30を変速するための変速制御部20を備えている。この変速制御部20は、変速リング36の外周であって変速部3の上部に設けられている。この変速制御部20の詳細が図6に示されている。この変速制御部20は、変速モータ21と、変速モータ21の出力軸に取り付けた駆動プーリ22と、変速モータ21の出力軸に平行に配置した作動軸23と、作動軸23に取り付けた従動プーリ24と、駆動プーリ22と従動プーリ24との間に掛け渡した駆動ベルト25を備えている。変速モータ21が起動すると、駆動プーリ22と従動プーリ24との間の掛け渡した駆動ベルト25の移動により作動軸23がその軸回りに回転する。作動軸23にはねじ軸部23aが設けられている。作動軸23の周囲には作動スリーブ26が介装されている。この作動スリーブ26のねじ孔部26aに作動軸23のねじ軸部23aが噛み合わされている。ねじ孔部26aに対するねじ軸部23aの噛み合いを通じて作動軸23が軸回りに回転すると、作動スリーブ26が作動軸23の軸方向(図6において左右方向)に移動する。作動スリーブ26には、二股形状の作動アーム27が軸方向について一体に設けられている。この作動アーム27の二股部に変速リング36の上部が軸方向両側から挟まれた状態で係合されている。このため、作動軸23の回転により作動スリーブ26が図6において左右方向に移動すると、これと一体で変速リング36が3つの遊星ローラ33〜33を内接させた状態で低速側又は高速側に平行移動する。
このように無段変速機構30に併設した変速制御部20において、変速モータ21が高速側に起動すると作動軸23の回転により、変速リング36が遊星ローラ33〜33の高速側(小径側)に移動してその減速比が小さくなり、その結果スピンドル40及び砥石41は高速で回転する(回転数が大きくなる)。逆に、変速モータ21が低速側に起動すると作動軸23の逆転により、変速リング36が遊星ローラ33〜33の低速側(大径側)に移動してその減速比が大きくなる結果、スピンドル40及び砥石41の回転数は小さくなる(ゆっくり回転する)。
駆動モータ10及び変速モータ21の起動、停止及び回転方向等の各種動作制御は、図示省略したモータ制御部によりなされる。
図7に示すように操作部材13を表示「1」〜「3」の領域内に回転操作すると、変速制御部20において変速モータ21が低速側に起動することにより変速リング36が遊星ローラ33〜33の大径側に位置され、これにより無段変速機構30の減速比が約0.2(低速側)に維持される。これに対して、操作部材13を表示「3」〜「5」の領域内に回転操作すると、その操作量に応じて変速モータ21が低速側に起動して変速リング36が図2及び図3に示すように遊星ローラ33〜33の小径側に移動する。このため、無段変速機構30の減速比が操作部材13の操作量に応じて無段階で高くなり、表示「5」では約1.0(高速側)に維持される。
このように一つの操作部材13を表示「1」〜「5」に回転操作することにより、無段変速機構30の減速比が変化し、かつ駆動モータ10の出力回転数が変化し、双方が合算されてスピンドル40に出力される。これにより図9に示すように操作部材13の操作量に応じて、スピンドル40の回転数を大きな変速幅で無段階に変速することが可能になる一方、低速域においても駆動モータ10の出力回転数が極力高速側に維持されることからスピンドル40及び砥石41の回転トルク(加工力)を高く維持することができる。
このため、操作部材13を表示「1」〜「3」の領域内で回転操作した状態では、無段変速機構30が低速域内で操作量に応じた減速比に変速されるとともに、駆動モータ10の出力回転数が中速域以上で操作量に応じて変速され、これにより大きなパワーダウンを招くことなく、大きな減速比でスピンドル40及び砥石41を回転させることができる。このことから、砥石41を大きなトルクでゆっくり回転させながら例えば石材の研削加工等を行うことができ、これにより研削粉や研削水を周囲に飛び散らせることなく研削加工を効率よく迅速に行うことができる。
以上のことから、本実施形態の動力工具1は、無段変速機構30による変速と駆動モータ10の変速が合算されてスピンドル40に出力する構成であるので、当該動力工具1の変速幅を大きく設定することができる。しかも、スピンドル40の減速については無段変速機構30による減速を先行させて駆動モータ10の出力回転数を極力高速側に維持することにより低速域における大きなパワーダウンを回避し、無段変速機構30の変速により得られる低速域でさらに駆動モータ10の回転数を低下させることにより大きな減速比でスピンドル40をゆっくりと回転させることができる。逆に、スピンドル40の高速化については駆動モータ10による高速化を先行させて全変速幅におけるフルパワー領域が極力大きくなるよう双方のバランスがとられた制御がなされるようになっている。
このため、ホルダ37の回転時であって遊星ローラ33〜33の公転時(従って、動力伝達時であってスピンドル40の回転時)には、トラクションオイルの撹拌抵抗が発生する。トラクションオイルの撹拌抵抗は、遊星ローラ33〜33の公転抵抗ひいてはホルダ37の回転抵抗となって付加され、従って無段変速機構30の出力軸31に回転抵抗となって付加されるため、動力伝達系にトルクの損失が発生する。このため、トラクションオイルの撹拌抵抗は、スピンドル40の回転トルクの低下(パワーダウン)を招き、結果的に駆動モータ10の負荷電流の増大を招く。本実施形態では、トラクションオイルの撹拌抵抗を低減するための工夫がなされている。トラクションオイルの撹拌抵抗は、ホルダ37の周囲に放射方向に突き出す状態に支持された3つの遊星ローラ33〜33によるところが大きい。このため、本実施形態では、隣接する遊星ローラ33,33間の空隙を埋めるための抵抗低減部がホルダ37に設けられている。ホルダ37の詳細が図10及び図11に示されている。
一箇所のローラ支持座37dの両側に、各遊星ローラ33の自転を阻害しない範囲で抵抗低減部37c,37cがベース部37aの周縁から放射方向に盛り上がるように形成されている。各抵抗低減部37cは、遊星ローラ33の円錐面33bに対して僅かに小さな盛り上がり高さで、変速リング36の内周面に干渉しない範囲でベース部37aの周縁から放射方向外方へ盛り上がり形成されている。また、各抵抗低減部37cは、ローラ支持座37dの両側から放射方向外方に張り出し、さらに太陽ローラ32側に張り出す状態に設けられている。
各抵抗低減部37cの外周面は、変速リング36への干渉を避けるために多面体形状にカットされている。
このように、ホルダ37の周囲3等分位置に支持された遊星ローラ33〜33間の空隙が抵抗低減部37c〜37cによって埋められて、当該ホルダ37に3つの遊星ローラ33〜33を組み付けたアッセンブリ状態では、特にその周方向に凹凸(出っ張り)の少ない滑らかな円柱体形状に近い形状となって、その公転時におけるトラクションオイルの掻き揚げ抵抗が大幅に低減されるようになっている。トラクションオイルに対する掻き揚げ抵抗を大幅に低減することにより、スピンドル40の出力トルクの損失を低減することができ、ひいては駆動モータ10の負荷電流の増大を抑制することができる。
この掻き揚げ抵抗の低減構造によれば、比較的粘性抵抗の大きなトラクションオイル若しくはトラクショングリスに対して効果が大きく、さらに高速回転させる場合に大きな低減効果を得ることができる。
また、ホルダ37の周方向に隣接する2遊星ローラ33,33間の大きな空隙が抵抗低減部37cによって埋められており、各抵抗低減部37cと遊星ローラ33との間の隙間は相互に干渉しない程度に狭小化されている。このため、当該無段変速機構30に潤滑剤としてトラクショングリスを用いる場合には、各遊星ローラ33と抵抗低減部37cとの間の狭小スペースをグリス溜まりとして機能させることができ、これにより各圧接部の潤滑状態を長時間良好に維持することができる。
特に、各抵抗低減部37cは、太陽ローラ32側に張り出す状態に設けられている。このため、図11に示すようにベース部37aの駆動側(図において右側)に3箇所の抵抗低減部37c〜37cで囲われた空間部37gが形成され、この空間部37gを例えばグリス溜まりとして機能させることができる。この空間部37gをグリス溜まりとして機能させることにより、回転するホルダ37及び遊星ローラ33〜33からグリスが飛散することが抑制されることから良好な潤滑状態をより確実に維持することができる。
各抵抗低減部37cにおいて、掻き揚げ溝37f〜37fは、当該ホルダ37の回転軸線に対して傾斜する方向に沿ったスパイラル軌跡に沿って設けられている。この掻き揚げ溝37f〜37fによれば、ホルダ37の回転時(当該動力工具1の使用時)に前記掻き揚げ抵抗低減効果はやや低下するものの、ホルダ37の回転方向にほぼ沿って形成されることから、当該抵抗低減部37c〜37cを備えない従来のホルダに比して格段に掻き揚げ抵抗を低減しつつ、トラクションオイル若しくはトラクショングリスを掻き揚げ溝37f内に沿って案内することによりこれらを効率よく上方へ掻き揚げることができる。
また、動力工具1としてのディスクグラインダは、通常砥石41側を下側にした傾いた姿勢で用いられることが多い。この場合、潤滑剤は変速ケース3aの前側へ溜まりやすいが、回転するホルダ37の周面に設けられた掻き揚げ溝37f〜37fによって後方斜め上方に掻き揚げられることから、各遊星ローラ33に対してより潤滑剤がより均一に給油されるようになる。
このため、当該遊星ローラ33〜33の公転時におけるトラクションオイル等の潤滑剤に対する掻き揚げ抵抗を低減することができ、ひいては駆動モータ10の負荷電流の抑制を図ることができる。
また、潤滑剤として特にトラクショングリスを用いる場合には、各遊星ローラ33と抵抗低減部37cとの間の隙間若しくは空間部37gをグリス溜まりとして機能させることができることから、トラクショングリスの飛散が防止されて遊星ローラ33の周囲に効率よく保持され、これにより圧接部に対する給油が効率よくなされて確実な動力伝達を長期間にわたって行うことができるとともに、当該無段変速機構30の耐久性を高めることができる。
さらに、抵抗低減部37cの周面に掻き揚げ溝37f〜37fを設けておくことにより、遊星ローラ33の潤滑剤に対する掻き揚げ抵抗を低減しつつ、当該潤滑剤が掻き揚げ溝37f〜37fによって効率よく掻き揚げられるので、当該無段変速機構30の動力伝達を確実に行うとともに、その耐久性を高めることができる。
また、図10又は図12に示す抵抗低減部37cでは、遊星ローラ33及び変速リング36に対する干渉を回避するために適宜表面をカット(欠落)等して、回転方向両側の遊星ローラ33,33に対して左右非対称とする構成を例示したが、回転方向両側の遊星ローラ33,33に対して左右対称の抵抗低減部を設けることにより、当該ホルダの回転方向両側について同等の掻き揚げ抵抗低減効果を得ることができる。
また、トラクションオイル若しくはトラクショングリスに対する掻き揚げ抵抗を低減するための抵抗低減部37c〜37cをベース部37aに一体に設けた構成を例示したが、別体で用意したものをホルダの周囲に取り付ける構成としてもよい。従って、抵抗低減部37cは、ホルダとは別の材料を素材として設けてもよく、例えば樹脂製の抵抗低減部をアルミ鋳物製のホルダに取り付けてその軽量化を図る構成とすることができる。また、樹脂製とすることにより複雑な形状の抵抗低減部を複数容易に得ることができ、より掻き揚げ抵抗を効率よく低減することができる。
また、動力工具1としてディスクグラインダを例示したが、ねじ締め機や孔明け用の電気ドリル等のその他の動力工具に適用することができ、さらに駆動源として電動モータに限らずエアモータを用いるエア工具についても同様に適用することができる。
2…工具本体部、2a…本体ケース、2b…窓部
3…変速部、3a…変速ケース
4…ギヤヘッド部
10…駆動モータ
11…駆動モータ10の出力軸、11a,11b…軸受け
12…冷却ファン
13…操作部材(操作ダイヤル)
20…変速制御部
21…変速モータ
22…駆動プーリ
23…作動軸、23a…ねじ軸部
24…従動プーリ
25…駆動ベルト
26…作動スリーブ、26a…ねじ孔部
27…作動アーム
30…無段変速機構(トラクションドライブ式)
31…出力軸、31a…フランジ部、31b…軸受け、31c…キー
32…太陽ローラ、32a,32b…軸受け
33…遊星ローラ、33a…支軸部、33b…円錐面(圧接面)
34…推力ローラ、34a…ボス部
35…調圧カム機構、35a…フランジ部
36…変速リング
37…ホルダ
37a…ベース部、37b…挿通孔、37c…抵抗低減部、37d…ローラ支持座
37e…支持孔、37f…掻き揚げ溝、37g…空間部
38…押圧板
39…鋼球
40…スピンドル
41…砥石
42…砥石カバー
43…駆動側かさ歯車
44…従動側かさ歯車
45…減速歯車列
46…サイドグリップ
Claims (8)
- トラクションドライブ式の無段変速機構を内装した動力工具であって、前記無段変速機構は、駆動モータにより回転する太陽ローラと、該太陽ローラが圧接された複数の遊星ローラと、該複数の遊星ローラを放射方向に支持するホルダと、前記複数の遊星ローラを内接させた変速リングを備えており、
前記ホルダに、該ホルダの周方向に隣接する2つの遊星ローラ間の空隙を埋めるための抵抗低減部を設けた動力工具。 - 請求項1記載の動力工具であって、前記ホルダは、円板形のベース部の周面に前記各遊星ローラを支持した構成とされ、前記ベース部と前記変速リングとの間の空隙が前記抵抗低減部により埋められた動力工具。
- 請求項1又は2記載の動力工具であって、前記抵抗低減部は、前記ホルダの回転方向後ろ側へ長く延びる羽根形状に形成した動力工具。
- 請求項1又は2記載の動力工具であって、前記抵抗低減部は、前記ホルダの回転方向について前後両側の遊星ローラに対して対称形状に形成された動力工具。
- 請求項1〜4の何れか1項に記載した動力工具であって、前記各遊星ローラと前記抵抗低減部との間に一定の隙間をあけた動力工具。
- 請求項1〜5の何れか1項に記載した動力工具であって、前記抵抗低減部を前記太陽ローラ側に張り出す状態に設けて、前記ホルダに該複数の抵抗低減部で囲われた空間部を設けた動力工具。
- 請求項1〜6の何れか1項に記載した動力工具であって、前記抵抗低減部の周面に潤滑剤を掻き揚げるための掻き揚げ溝を設けた動力工具。
- 請求項1〜7の何れか1項に記載した動力工具であって、前記抵抗低減部が樹脂を素材として形成された動力工具。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2011078036A JP5653819B2 (ja) | 2011-03-31 | 2011-03-31 | 動力工具 |
| EP12155834.0A EP2505307B1 (en) | 2011-03-31 | 2012-02-16 | Power tool |
| US13/405,603 US8888642B2 (en) | 2011-03-31 | 2012-02-27 | Power tool |
| CN201210089696.0A CN102734411B (zh) | 2011-03-31 | 2012-03-29 | 动力工具 |
| RU2012112405/02A RU2012112405A (ru) | 2011-03-31 | 2012-03-30 | Приводной инструмент |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2011078036A JP5653819B2 (ja) | 2011-03-31 | 2011-03-31 | 動力工具 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2012211657A true JP2012211657A (ja) | 2012-11-01 |
| JP5653819B2 JP5653819B2 (ja) | 2015-01-14 |
Family
ID=47265777
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2011078036A Expired - Fee Related JP5653819B2 (ja) | 2011-03-31 | 2011-03-31 | 動力工具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP5653819B2 (ja) |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09236160A (ja) * | 1995-12-28 | 1997-09-09 | Ntn Corp | 遊星ローラ式動力伝達装置 |
| WO2011024698A1 (ja) * | 2009-08-28 | 2011-03-03 | 株式会社マキタ | 動力工具 |
-
2011
- 2011-03-31 JP JP2011078036A patent/JP5653819B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09236160A (ja) * | 1995-12-28 | 1997-09-09 | Ntn Corp | 遊星ローラ式動力伝達装置 |
| WO2011024698A1 (ja) * | 2009-08-28 | 2011-03-03 | 株式会社マキタ | 動力工具 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP5653819B2 (ja) | 2015-01-14 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP5653820B2 (ja) | 動力工具 | |
| CN102734411B (zh) | 动力工具 | |
| EP2505317B1 (en) | Power tool | |
| JPH08170706A (ja) | 自動無段変速機 | |
| US9388884B2 (en) | Continuously variable transmission | |
| CN104948720B (zh) | 旋转装置 | |
| JPWO2010070880A1 (ja) | 切断機 | |
| JPH04236844A (ja) | 遠心遊星摩擦伝動装置及び車両のための変速機 | |
| KR102628300B1 (ko) | 전기 드라이브 | |
| US20080085800A1 (en) | Engine Starting Device | |
| JP5653819B2 (ja) | 動力工具 | |
| US20160047457A1 (en) | Shaft supporting structure of belt-driven continuously variable transmission | |
| KR101688502B1 (ko) | 무단 변속기 | |
| JP2011045975A (ja) | 動力工具 | |
| JP2015058525A (ja) | 動力工具 | |
| JP5694859B2 (ja) | 四節リンク型無段変速機 | |
| KR20130110032A (ko) | 무단 변속기 | |
| KR100678329B1 (ko) | 무단변속장치 | |
| CN106321759B (zh) | 传动装置以及具有该传动装置的动力工具 | |
| JP2008309241A (ja) | 無段変速機 | |
| KR101226212B1 (ko) | 범용 밀링머신용 터렛 헤드의 회전 연결구조 | |
| JP3234181U (ja) | エルボー式動力工具 | |
| JP2003278894A (ja) | 遊星減速機 | |
| CN119957657A (zh) | 一种蜗齿回程式滚珠蜗轮蜗杆转台 | |
| JP2878010B2 (ja) | 調圧機構 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130930 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140327 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140415 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140605 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20141111 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20141119 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5653819 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |