JP2012202880A - 圧力抑制室壁面のスラッジ除去装置及び方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置本体を水平方向に推進させる機構を簡素化でき、上下方向に推進させる機構を不要とすることができる圧力抑制室壁面のスラッジ除去装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
圧力抑制室に貯蔵された非常用冷却水の水面12に浮かんで装置本体11を配置し、付着装置(磁石15)は、圧力抑制室の壁面に当接して壁面14に沿って装置本体を移動させる車輪13が圧力抑制室の壁面に当接するように当接力を与える。装置本体に設けられた水流噴射装置16は、圧力抑制室の壁面14に水流の噴射角度を調整して水流を噴射し、非常用冷却水の水面12上で壁面14に沿って装置本体11を移動させつつ壁面を除染する。
【選択図】 図1
【課題を解決するための手段】
圧力抑制室に貯蔵された非常用冷却水の水面12に浮かんで装置本体11を配置し、付着装置(磁石15)は、圧力抑制室の壁面に当接して壁面14に沿って装置本体を移動させる車輪13が圧力抑制室の壁面に当接するように当接力を与える。装置本体に設けられた水流噴射装置16は、圧力抑制室の壁面14に水流の噴射角度を調整して水流を噴射し、非常用冷却水の水面12上で壁面14に沿って装置本体11を移動させつつ壁面を除染する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、原子力発電所の圧力抑制室の壁面のスラッジを除去する圧力抑制室壁面のスラッジ除去装置及び方法に関する。
原子力発電所の圧力抑制室(サプレッションチェンバー)は、原子炉の非常用冷却水を貯めておく役割を持つプールであり、原子炉格納容器内の原子炉の直下に設置されている。圧力抑制室の内壁は耐水性に優れた塗料によって塗装されているが、所定期間(例えば10年)毎に再塗装をするようにしている。
再塗装するにあたっては、長期間の非常用冷却水の貯蔵によりプール壁面やプール内構造物の表面(以下、壁面という)には放射性のスラッジが付着しているので、このスラッジを除染してから行う。すなわち、放射性のスラッジにより作業員が被曝しないように、工事の最初に潜水夫をプール水中に潜らせて、布などで壁面を擦ってスラッジを除去し、その後に排水して再塗装工事を行うようにしている。
サプレッションチェンバ(圧力抑制室)の内壁面の清掃を効率よく行なえるようにした壁面除染装置として、水中に潜り浮体の内部の空気圧で浮沈するとともに水中ファンで前後横方向に移動し、払拭材でサプレッションチェンバ(圧力抑制室)の内壁面を清掃するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
しかし、潜水夫が手作業でスラッジを少しずつ除去していくのは作業効率が悪く、工事の日数が増大する。工事の日数が増大することは、原子力発電所の起動が遅れ、その発電できない分を火力発電などの発電を行うことにより全体の発電コストも増大する。
一方、特許文献1のものでは、スラッジ除去の作業効率は向上するが、装置本体を水中に潜らせることから、浮体や空気送給源が必要となり、また、装置本体を水平方向や上下方向に移動させるための水中ファンが必要となり装置が複雑となる。
本発明の目的は、装置本体を水平方向に推進させる機構を簡素化でき、上下方向に推進させる機構を不要とすることができる圧力抑制室壁面のスラッジ除去装置及び方法を提供することである。
請求項1の発明に係る圧力抑制室壁面のスラッジ除去装置は、圧力抑制室に貯蔵された非常用冷却水の水面に浮かんで配置される装置本体と、前記圧力抑制室の壁面に当接して前記壁面に沿って前記装置本体を移動させる車輪と、前記車輪が圧力抑制室の壁面に当接するように当接力を与える付着装置と、前記装置本体に設けられ前記圧力抑制室の壁面に水流の噴射角度を調整して水流を噴射し前記非常用冷却水の水面上で前記壁面に沿って前記装置本体を移動させつつ前記壁面を除染する水流噴射装置とを備えたことを特徴とする。
請求項2の発明に係る圧力抑制室壁面のスラッジ除去装置は、請求項1の発明において、前記付着装置は、前記圧力抑制室の壁面に対面して前記装置本体に設けられ、前記圧力抑制室の壁面側に磁力による当接力を発生する磁石であることを特徴とする。
請求項3の発明に係る圧力抑制室壁面のスラッジ除去装置は、請求項1の発明において、前記付着装置は、前記圧力抑制室の壁面と反対側の前記装置本体に設けられ、前記圧力抑制室の壁面の反対方向に水流を発生し前記圧力抑制室の壁面側に当接力を発生する水流発生装置であることを特徴とする。
請求項4の発明に係る圧力抑制室壁面のスラッジ除去方法は、圧力抑制室に貯蔵された非常用冷却水の水面に請求項1乃至3のいずれかのスラッジ除去装置を投入し、前記付着装置により前記スラッジ除去装置の車輪が圧力抑制室の壁面に当接していることを確認し、前記水流噴射装置により前記圧力抑制室の壁面に水流の噴射角度を調整して水流を噴射し、前記非常用冷却水の水面上で前記壁面に沿って前記スラッジ除去装置を移動させつつ前記圧力抑制室の壁面を除染し、前記スラッジ除去装置が前記圧力抑制室を一周する度に前記圧力抑制室の非常用冷却水を所定量だけ排水して前記圧力抑制室の水面を下げ、前記圧力抑制室の非常用冷却水がなくなるまで前記非常用冷却水の水面上で前記壁面に沿って前記スラッジ除去装置を移動させつつ前記圧力抑制室の壁面を除染することを特徴とする。
請求項5の発明に係る圧力抑制室壁面のスラッジ除去方法は、圧力抑制室に貯蔵された非常用冷却水の水面に請求項1乃至3のいずれかのスラッジ除去装置を投入し、前記付着装置により前記スラッジ除去装置の車輪が圧力抑制室の壁面に当接していることを確認し、前記水流噴射装置により前記圧力抑制室の壁面に水流の噴射角度を調整して水流を噴射し、前記圧力抑制室の非常用冷却水を連続的に所定流量で排出し、前記圧力抑制室の非常用冷却水がなくなるまで前記非常用冷却水の水面上で前記壁面に沿って前記スラッジ除去装置を移動させつつ前記圧力抑制室の壁面を除染することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、装置本体に設けられた水流噴射装置から圧力抑制室の壁面に水流の噴射角度を調整して水流を噴射し、非常用冷却水の水面上で壁面に沿って装置本体を移動させつつ壁面を除染するので、装置本体を水平方向に推進させる機構を簡素化できる。また、装置本体を水中に潜らせることなく、迅速に圧力抑制室の壁面のスラッジを除去することができる。
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、圧力抑制室の壁面に対面して装置本体に付着装置としての磁石を設け、圧力抑制室の壁面側に磁力による当接力を発生させるので、車輪を壁面に当接させるためのエネルギーが不要となる。
請求項3の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、圧力抑制室の壁面と反対側の前記装置本体に付着装置としての水流発生装置を設け、圧力抑制室の壁面の反対方向に水流を発生し圧力抑制室の壁面側に当接力を発生させるので、車輪を壁面に当接させるための当接力を調整できる。
請求項4の発明によれば、スラッジ除去装置が圧力抑制室を一周する度に圧力抑制室の非常用冷却水を所定量だけ排水して圧力抑制室の水面を下げ、圧力抑制室の非常用冷却水がなくなるまで非常用冷却水の水面上で壁面に沿ってスラッジ除去装置を移動させつつ圧力抑制室の壁面を除染するので、装置本体を水平方向に推進させる機構を簡素化でき、スラッジ除去装置を上下方向に推進させる機構が不要となることに加え、圧力抑制室の非常用冷却水の排水が完了するとともに圧力抑制室の壁面の除染も完了とすることができる。また、スラッジ除去装置を水中に潜らせることなく圧力抑制室の壁面を除染できる。
請求項5の発明によれば、圧力抑制室の非常用冷却水を連続的に所定流量で排出し、圧力抑制室の非常用冷却水がなくなるまで非常用冷却水の水面上で壁面に沿ってスラッジ除去装置を移動させつつ圧力抑制室の壁面を除染するので、装置本体を水平方向に推進させる機構を簡素化でき、スラッジ除去装置を上下方向に推進させる機構が不要となることに加え、圧力抑制室の非常用冷却水の排水が完了するとともに圧力抑制室の壁面の除染も完了とすることができる。また、スラッジ除去装置を水中に潜らせることなく圧力抑制室の壁面を除染できる。
以下、本発明の実施形態を説明する。図1は本発明の実施形態1に係る圧力抑制室壁面のスラッジ除去装置の構成図であり、図1(a)は側面図、図1(b)は平面図である。
スラッジ除去装置の装置本体11は、圧力抑制室に貯蔵された非常用冷却水の水面12に浮かんで配置される。装置本体11の前面側には一対の車輪13が設けられ、この車輪13は圧力抑制室の壁面14に当接して、壁面14に沿って装置本体11を移動させる。
また、装置本体11には、圧力抑制室の壁面14に対面して、車輪13が圧力抑制室の壁面14に当接するように当接力を与える付着装置としての磁石15が取り付けられている。圧力抑制室は金属材料で形成されているので、磁石15は圧力抑制室の壁面14側に磁力による当接力を発生する。これにより、車輪13には圧力抑制室の壁面14への当接力が働き、車輪13は圧力抑制室の壁面14に当接する。
装置本体11の下部には、水流噴射装置16が設けられている。水流噴射装置16は、圧力抑制室の壁面14に水流の噴射角度を調整して水流を噴射するものである。図1(a)に示すように、水流噴射装置16は、圧力抑制室の壁面14の反対側から矢印Aに示すように水を吸い込み、圧力抑制室の壁面14に矢印A1、A2に示すように円すい状の広がりをもって水を噴射する。
水流噴射装置16が壁面14の垂直方向に対して斜め方向に水流を発生させた場合には、水流による力は、壁面14の垂直方向成分と壁面14に沿った方向成分とを有する。壁面14の垂直方向成分の力は壁面14に付着したスラッジを除去する。一方、壁面14に沿った方向成分は、反作用によりその成分と反対方向に装置本体11を壁面14に沿って移動させる力となる。
図1(b)の矢印B1に示すように、装置本体11側から見て、壁面14の垂直方向に対して左斜め方向に水流を発生させた場合には、その反作用により装置本体11は側面に沿って右方向に移動することになる。これにより除染する位置を移動できる。
このように、水流噴射装置16は、非常用冷却水の水面12上で壁面14に沿って装置本体11を移動させつつ、水流によりスラッジを吹き飛ばして壁面14を除染する。
次に、装置本体11を圧力抑制室の深さ方向に移動させる場合について説明する。装置本体11は非常用冷却水の水面12の水面に浮いているので、水面が変化しない限りは、圧力抑制室の深さ方向に移動させることができない。そこで、圧力抑制室の非常用冷却水を排水して水面を下げることにより、装置本体11を圧力抑制室の深さ方向に移動させる。
図2は、圧力抑制室の非常用冷却水の排水の仕方の一例を示す説明図であり、図2(a)は装置本体11が圧力抑制室17を一周する度に圧力抑制室17の非常用冷却水を所定量だけ排水する場合の説明図、図2(b)は、装置本体11の圧力抑制室の周方向への移動とともに圧力抑制室の非常用冷却水を連続的に所定流量で排出する場合の説明図である。
図2(a)において、矢印C1、C2、…Cnは装置本体11の圧力抑制室17の周方向の移動経路を示す。図2(a)では、排水をn回行った場合に圧力抑制室17の非常用冷却水がなくなった場合を示している。すなわち、排水を行う前は矢印C1の移動経路で圧力抑制室17の壁面を除染する。次に、1回目の排水を行った後は矢印C2の移動経路で圧力抑制室17の壁面を除染する。以下、n−1の排水を行った後は矢印Cnの移動経路で圧力抑制室17の壁面を除染する。そして、最後にn回目の排水を行う。
このように、装置本体11が圧力抑制室17を一周する度に、圧力抑制室17の非常用冷却水を所定量だけ排水するので、圧力抑制室17の非常用冷却水の水面はn段階で下降し、各段階で圧力抑制室17の壁面を除染する。この場合、水流は円すい状の広がりをもって噴射されて圧力抑制室17の壁面を除染するので、各段階で水面が一定であっても圧力抑制室17の壁面の上下方向に幅を持って除染できることから、圧力抑制室17の壁面の全域を除染できる。
図2(b)において、矢印Dは装置本体11の圧力抑制室17の周方向の移動経路を示す。図2(b)では、装置本体11の圧力抑制室の周方向への移動とともに圧力抑制室17の非常用冷却水を連続的に所定流量で排出するので、圧力抑制室17の非常用冷却水の水面は徐々に下降し、装置本体11は螺旋状に移動しながら除染する。この場合も、水流は円すい状の広がりをもって噴射されて圧力抑制室17の壁面を除染するので、圧力抑制室17の壁面の全域を除染できる。
図3は本発明の実施形態2に係る圧力抑制室壁面のスラッジ除去装置の側面図である。この実施形態2は、図1に示した実施形態1に対し、付着装置としての磁石15に代えて、水流発生装置18を設けたものである。図1と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
図3に示すように、水流発生装置18は、圧力抑制室の壁面14側から矢印Eに示すように水を吸い込み、圧力抑制室の壁面14の反対側に矢印E1、E2に示すように水を噴射する。矢印E1、E2の水流により、その反作用で車輪13には圧力抑制室の壁面14への当接力が働き、車輪13は圧力抑制室の壁面14に当接する。
このように磁石15に代えて水流発生装置18を設けても、実施形態1と同様に、車輪13を圧力抑制室の壁面14に当接させることができる。この場合は、水流発生装置18の水流を調整することにより当接力を調整できる。
次に、実施形態1、2のスラッジ除去装置を用いた圧力抑制室壁面のスラッジ除去方法について説明する。図4は、本発明の実施形態3に係る圧力抑制室壁面のスラッジ除去方法の一例を示すフローチャートである。この実施形態3は、図2(a)に示したように、スラッジ除去装置が圧力抑制室17を一周する度に、圧力抑制室17の非常用冷却水を所定量だけ排水してスラッジ除去装置を下降させて圧力抑制室17の壁面を除染するようにしたものである。
まず、圧力抑制室の非常用冷却水の水面に実施形態1または実施形態2のスラッジ除去装置を投入する(S1)。これにより、スラッジ除去装置は非常用冷却水の水面に浮かぶ。また、付着装置により車輪13が圧力抑制室の壁面側に当接力が働く。そこで、車輪が圧力抑制室の壁面14に当接したか否かを判定し(S2)、車輪13が圧力抑制室の壁面14に当接するまで待つ。車輪13が圧力抑制室の壁面14に当接したことを確認すると、水流噴射装置16から圧力抑制室の壁面14に水流の噴射角度を調整して水流を噴射する(S3)。
これにより、スラッジ除去装置は圧力抑制室の壁面14に沿って移動しつつ、水流により圧力抑制室の壁面14を除染するので、このスラッジ除去装置の移動及び除染を確認する(S4)。そして、スラッジ除去装置は圧力抑制室を一周したか否かを判定し(S5)、スラッジ除去装置が圧力抑制室を一周するまで待つ。スラッジ除去装置が圧力抑制室を一周すると、そのときの非常用冷却水の水面で圧力抑制室の壁面14の除染が完了したことになるので、圧力抑制室の非常用冷却水を所定量だけ排出する(S6)。
圧力抑制室17の非常用冷却水の水面は、排出した非常用冷却水の所定量に相当する分だけ下降する。この水面の下降分は、円すい状の広がりをもって噴射された水流によって壁面14を除染できる上下方向の幅程度の下降分とする。すなわち、排出する非常用冷却水の所定量は、円すい状の広がりをもって噴射された水流によって壁面14を除染できる上下方向の幅程度の水面の下降分とする。
次に、圧力抑制室17の非常用冷却水はなくなったか否かを判定し(S7)、圧力抑制室17の非常用冷却水はなくなっているときは圧力抑制室17の壁面の除染を終了する。一方、圧力抑制室17の非常用冷却水がなくなっていないときは、ステップS3に戻り、その下降した新たな非常用冷却水の水面で、スラッジ除去装置を圧力抑制室の壁面14に沿って一周させ、圧力抑制室17の壁面14の除染を行う。これは、圧力抑制室17の非常用冷却水がなくなるまで繰り返し行う。これにより、圧力抑制室17の壁面の全域を除染できる。
図5は、本発明の実施形態4に係る圧力抑制室壁面のスラッジ除去方法の一例を示すフローチャートである。この実施形態4は、図2(b)に示したように、スラッジ除去装置の圧力抑制室17の周方向への移動とともに圧力抑制室17の非常用冷却水を連続的に所定流量で排出してスラッジ除去装置を下降させて圧力抑制室17の壁面を除染するようにしたものである。
まず、図4に示した実施形態3の場合と同様に、圧力抑制室の非常用冷却水の水面に実施形態1または実施形態2のスラッジ除去装置を投入する(S1)。これにより、スラッジ除去装置は非常用冷却水の水面に浮かぶ。また、付着装置により車輪13が圧力抑制室の壁面側に当接力が働く。そこで、車輪が圧力抑制室の壁面14に当接したか否かを判定し(S2)、車輪13が圧力抑制室の壁面14に当接するまで待つ。車輪13が圧力抑制室の壁面14に当接したことを確認すると、水流噴射装置16から圧力抑制室の壁面14に水流の噴射角度を調整して水流を噴射する(S3)。
そして、非常用冷却水を連続的に所定流量で排水する(S4)。排水する所定流量は、スラッジ除去装置が圧力抑制室17を一周する間に、圧力抑制室17の非常用冷却水の水面が水流噴射装置16から円すい状の広がりをもって噴射された水流によって壁面14を除染できる上下方向の幅程度に下降する量とする。これにより、スラッジ除去装置は圧力抑制室の壁面14に沿って移動しつつ、水流により圧力抑制室の壁面14を除染していくので、このスラッジ除去装置の移動及び除染を確認する(S5)。
次に、圧力抑制室の非常用冷却水はなくなったか否かを判定し(S6)、圧力抑制室17の非常用冷却水はなくなっているときは圧力抑制室17の壁面の除染を終了する。一方、圧力抑制室17の非常用冷却水がなくなっていないときは、ステップS3に戻り、圧力抑制室17の非常用冷却水がなくなるまで繰り返し行う。これにより、圧力抑制室17の壁面の全域を除染できる。
このように、本発明の実施形態のスラッジ除去装置は、圧力抑制室17の水面に浮かび、水流噴射装置16からの水流噴射によってスラッジを吹き飛ばして壁面を除染する。噴射圧力はスラッジの付着強度に応じて調整可能とし噴射角度も調整可能とする。装置本体11の壁面14への付着力は、磁力または壁面と反対方向への水流噴射によって確保する。
また、スラッジ除去装置は水流噴射の反動を利用して水平方向に移動し、移動速度は噴射圧力および噴射角度によって制御する。さらに圧力抑制室17の水抜きを除染と併行して実施するので、圧力抑制室17の水位低下に伴ってスラッジ除去装置も下へ移動していき、壁面14全体を上から下へ除染できる。
次に、図6は本発明の実施形態5のスラッジ除去装置が適用される圧力抑制室17の説明図である。図6に示すように、圧力抑制室17の壁面に予め被膜19を形成しておき、圧力抑制室17の壁面の再塗装工事を行う際には、被膜19に付着したスラッジを被膜19ごと剥がしてスラッジを一挙に除去する。実施形態1、2のスラッジ除去装置を用いて被膜19を剥がす。この場合、スラッジ除去装置は引掛爪部を有し、引掛爪部で被膜19を剥がしていくことになる。なお、上下方向及び水平方向の移動は、図2に示した場合と同様である。
被膜19は、高分子材料からなる溶液を圧力抑制室17の壁面に塗布し乾燥させて剥離可能に形成する。また、被膜19は、圧力抑制室17の壁面に上下方向に複数の帯状で形成され、剥がし易くするために縦方向に切れ目20を入れている。被膜19の帯状の幅は、スラッジ除去装置が圧力抑制室17を一周した場合に、1段目の被膜19が剥がし落とされる幅とする。これにより、実施形態1、2のスラッジ除去装置を用いて被膜19を剥がす場合に、被膜19を剥がし易くしている。
図7は、本発明の実施形態5で圧力抑制室17の壁面の被膜19を剥がす工程図である。図7(a)に示すように、圧力抑制室17の壁面には塗装21が施されており、その塗装の上に複数の帯状の被膜19a〜19nが形成されている。被膜19a〜19nにはスラッジ22が付着している。まず、圧力抑制室17の壁面の上部の被膜19aと塗装21との間に、図示省略のスラッジ除去装置の引掛爪部を挿入して被膜19aに剥がし目を入れ、スラッジ除去装置を圧力抑制室17内で一周させる。スラッジ除去装置が圧力抑制室17内で一周すると、1段目の被膜19aが剥がし落とされる。
次に、図7(b)に示すように、1段目の被膜19aが剥がし落とされると、
図示省略のスラッジ除去装置は、引掛爪部を圧力抑制室17の壁面の上部の被膜19bと塗装21との間に挿入して被膜19bに剥がし目を入れ、スラッジ除去装置を圧力抑制室17内で一周させる。スラッジ除去装置が圧力抑制室17内で一周すると、2段目の被膜19bが剥がし落とされる。以下、同様に、図7(c)に示すように、n段目の被膜19nが剥がし落とされる。これにより、被膜19a〜19nを広範囲にわたって一挙に被膜19ごとスラッジを剥ぎ取ることができる。従って、水流により除染するよりも迅速にスラッジを除去でき工事期間を短縮することができる。
図示省略のスラッジ除去装置は、引掛爪部を圧力抑制室17の壁面の上部の被膜19bと塗装21との間に挿入して被膜19bに剥がし目を入れ、スラッジ除去装置を圧力抑制室17内で一周させる。スラッジ除去装置が圧力抑制室17内で一周すると、2段目の被膜19bが剥がし落とされる。以下、同様に、図7(c)に示すように、n段目の被膜19nが剥がし落とされる。これにより、被膜19a〜19nを広範囲にわたって一挙に被膜19ごとスラッジを剥ぎ取ることができる。従って、水流により除染するよりも迅速にスラッジを除去でき工事期間を短縮することができる。
11…装置本体、12…水面、13…車輪、14…壁面、15…磁石、16…水流噴射装置、17…圧力抑制室、18…水流発生装置、19…被膜、20…切れ目、21…塗装、22…スラッジ
Claims (5)
- 圧力抑制室に貯蔵された非常用冷却水の水面に浮かんで配置される装置本体と、
前記圧力抑制室の壁面に当接して前記壁面に沿って前記装置本体を移動させる車輪と、
前記車輪が圧力抑制室の壁面に当接するように当接力を与える付着装置と、
前記装置本体に設けられ前記圧力抑制室の壁面に水流の噴射角度を調整して水流を噴射し前記非常用冷却水の水面上で前記壁面に沿って前記装置本体を移動させつつ前記壁面を除染する水流噴射装置とを備えることを特徴とする圧力抑制室壁面のスラッジ除去装置。 - 前記付着装置は、前記圧力抑制室の壁面に対面して前記装置本体に設けられ、前記圧力抑制室の壁面側に磁力による当接力を発生する磁石であることを特徴とする請求項1記載の圧力抑制室壁面のスラッジ除去装置。
- 前記付着装置は、前記圧力抑制室の壁面と反対側の前記装置本体に設けられ、前記圧力抑制室の壁面の反対方向に水流を噴射し前記圧力抑制室の壁面側に当接力を発生する水流発生装置であることを特徴とする請求項1記載の圧力抑制室壁面のスラッジ除去装置。
- 圧力抑制室に貯蔵された非常用冷却水の水面に請求項1乃至3のいずれかのスラッジ除去装置を投入し、
前記付着装置により前記スラッジ除去装置の車輪が圧力抑制室の壁面に当接していることを確認し、
前記水流噴射装置により前記圧力抑制室の壁面に水流の噴射角度を調整して水流を噴射し、
前記非常用冷却水の水面上で前記壁面に沿って前記スラッジ除去装置を移動させつつ前記圧力抑制室の壁面を除染し、
前記スラッジ除去装置が前記圧力抑制室を一周する度に前記圧力抑制室の非常用冷却水を所定量だけ排水して前記圧力抑制室の水面を下げ、
前記圧力抑制室の非常用冷却水がなくなるまで前記非常用冷却水の水面上で前記壁面に沿って前記スラッジ除去装置を移動させつつ前記圧力抑制室の壁面を除染することを特徴とする圧力抑制室壁面のスラッジ除去方法。 - 圧力抑制室に貯蔵された非常用冷却水の水面に請求項1乃至3のいずれかのスラッジ除去装置を投入し、
前記付着装置により前記スラッジ除去装置の車輪が圧力抑制室の壁面に当接していることを確認し、
前記水流噴射装置により前記圧力抑制室の壁面に水流の噴射角度を調整して水流を噴射し、
前記圧力抑制室の非常用冷却水を連続的に所定流量で排出し、
前記圧力抑制室の非常用冷却水がなくなるまで前記非常用冷却水の水面上で前記壁面に沿って前記スラッジ除去装置を移動させつつ前記圧力抑制室の壁面を除染することを特徴とする圧力抑制室壁面のスラッジ除去方法。
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2011
- 2011-03-25 JP JP2011068982A patent/JP2012202880A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP7422211B2 (ja) | 2017-09-06 | 2024-01-25 | ジーイー-ヒタチ・ニュークリア・エナジー・アメリカズ・エルエルシー | 原子炉のジェットポンプ組立体から付着物を取り除くための清掃器具 |
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