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JP2012115911A - 基板の研削方法およびそれを用いて作製された半導体素子 - Google Patents

基板の研削方法およびそれを用いて作製された半導体素子 Download PDF

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JP2012115911A
JP2012115911A JP2010264796A JP2010264796A JP2012115911A JP 2012115911 A JP2012115911 A JP 2012115911A JP 2010264796 A JP2010264796 A JP 2010264796A JP 2010264796 A JP2010264796 A JP 2010264796A JP 2012115911 A JP2012115911 A JP 2012115911A
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Motoyasu Yoshii
基也寿 芳井
Toshiki Tsuboi
俊樹 坪井
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Abstract

【課題】基板の研削を簡易な方法で行なう。
【解決手段】外表面および内部に連通した空隙を含み弾性力を有する平板状の基板保持部800の一方の主表面上に基板100を載置する工程と、基板保持部800の他方の主表面側から脱気することにより、基板保持部800の一方の主表面を基板100の表面形状に沿うように変形させた状態で、基板100を基板保持部800を介して真空吸着して固定する工程とを備える。また、基板100が基板保持部800を介して固定された状態で、基板100の基板保持部800と接している主表面120とは反対側の主表面110を研削する工程と、上記研削する工程の後、真空吸着を解除する工程とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、基板の研削方法およびそれを用いて作製された半導体素子に関する。
被研削基材を含む積層体の製造方法を開示した先行文献として特許文献1がある。特許文献1に記載された被研削基材を含む積層体の製造方法においては、基板の一方の面に光硬化型接着剤層を形成し、基板保持部の一方の面に光熱変換層を形成している。その基板を光硬化型接着剤層を介して光熱変換層の表面上に位置するように基板保持部上に積層した状態で、光を照射することで光硬化型接着剤層を硬化して積層体を得ている。その積層体の状態で、基板の表面を研削することにより極薄基材を製造している。
特開2004−64040号公報
特許文献1に記載された被研削基材を含む積層体の製造方法においては、光熱変換層を形成して、基板の研削後に放射エネルギーを光熱変換層に照射する必要があり、基板の研削工程が複雑となる。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、簡易な方法で行なうことができる、基板の研削方法およびそれを用いて作製された半導体素子を提供することを目的とする。
本発明に基づく基板の研削方法は、第1の局面においては、外表面および内部に連通した空隙を含み弾性力を有する平板状の基板保持部の一方の主表面上に基板を載置する工程と、基板保持部の他方の主表面側から脱気することにより、基板保持部の一方の主表面を基板の表面形状に沿うように変形させた状態で、基板を基板保持部を介して真空吸着して固定する工程とを備える。また、基板の研削方法は、基板が基板保持部を介して固定された状態で、基板の基板保持部と接している主表面とは反対側の主表面を研削する工程と、上記研削する工程の後、真空吸着を解除する工程とを備える。
好ましくは、基板保持部の厚さが、10μm以上500μm以下である。また、真空吸着を解除することにより、基板保持部の一方の主表面の形状が元の形状に復元する。
本発明に基づく基板の研削方法は、第2の局面においては、平板状の基材上に紫外線を受けて硬化する接着層を有する基板保持部に、基板の一方の主表面とこの接着層とが接するように貼り合わせる工程と、基板が貼り合わされた基板保持部の基材を真空吸着して基板保持部を固定する工程とを備える。また、基板の研削方法は、基板保持部が固定された状態で、基板の他方の主表面を研削する工程と、上記研削する工程の後、基板保持部の真空吸着を解除する工程と、上記真空吸着を解除する工程の後、基板保持部の前記接着層に紫外線を照射する工程と、上記紫外線を照射する工程の後、基板保持部と基板とを剥離する工程とを備える。好ましくは、接着層の厚さが、1μm以上100μm以下である。
本発明によれば、基板の研削を簡易な方法で行なうことができる。
本発明の実施形態1に係る基板の研削方法において、基板を基板保持部上に載置する状態を示す断面図である。 同実施形態において、基板を基板保持部を介して固定した状態を示す断面図である。 同実施形態において、基板の一方の主表面の研削後に真空吸着を解除した状態を示す断面図である。 同実施形態において、上下反転させた基板を基板保持部上に載置する状態を示す断面図である。 同実施形態において、片面が研削された基板を基板保持部を介して固定した状態を示す断面図である。 同実施形態において、基板の他方の主表面の研削後に真空吸着を解除した状態を示す断面図である。 同実施形態において、基板をアニールする状態を示す断面図である。 同実施形態において、アニールされた基板を基板保持部上に載置する状態を示す断面図である。 同実施形態において、アニールされた基板を基板保持部を介して固定した状態を示す断面図である。 同実施形態において、基板の主表面の鏡面仕上げ後に真空吸着を解除した状態を示す断面図である。 本発明の実施形態2に係る基板の研削方法において、基板と基板保持部とを貼り合わせる状態を示す断面図である。 同実施形態において、基板を基板保持部を介して固定した状態を示す断面図である。 同実施形態において、基板の一方の主表面の研削後に真空吸着を解除した状態を示す断面図である。 同実施形態において、片面が研削された基板を保持する基板保持部の接着層に紫外線を照射している状態を示す断面図である。 同実施形態において、基板の研削された主表面に基板保持部を貼り合わせる状態を示す断面図である。 同実施形態において、片面を研削した基板を基板保持部を介して固定した状態を示す断面図である。 同実施形態において、基板の他方の主表面の研削後に真空吸着を解除した状態を示す断面図である。 同実施形態において、両面が研削された基板を保持する基板保持部の接着層に紫外線を照射している状態を示す断面図である。 同実施形態において、基板をアニールする状態を示す断面図である。 同実施形態において、アニールした基板を基板保持部に貼り合わせる状態を示す断面図である。 同実施形態において、アニールした基板を基板保持部を介して固定した状態を示す断面図である。 同実施形態において基板の主表面の鏡面仕上げ後に真空吸着を解除した状態を示す断面図である。 同実施形態において、鏡面仕上げされた基板を保持する基板保持部の接着層に紫外線を照射している状態を示す断面図である。 実施形態1の研削方法で研削を行なった基板の研磨面の原子間力顕微鏡写真である。 実施形態2の研削方法で研削を行なった基板の研磨面の原子間力顕微鏡写真である。
以下、本発明の実施形態1に係る基板の研削方法およびそれを用いて作製された半導体素子について図面を参照して説明する。以下の実施形態の説明においては、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰返さない。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る基板の研削方法において、基板を基板保持部上に載置する状態を示す断面図である。
本実施形態においては、図1に示すように、基板100の一方の主表面110および他方の主表面120の両方に凹凸を有するサファイア基板を準備する。具体的には、基板100は、インゴットからスライスされて形成されたAs−Cutサファイア基板である。準備した基板100の主表面の面粗度は、0.5μm〜十数μm程度である。ただし、基板100は、サファイア基板に限られず、たとえば、シリコンまたはガリウムヒ素などの半導体ウエハ、水晶ウエハ、および、ガラス基板などでもよい。
基板保持部800は、外表面および内部に連通した空隙を含み弾性力を有して、平板状の形状を有する。そのため、基板保持部800の他方の主表面から脱気することにより、基板保持部800の一方の主表面上のものを吸着することができる。
本実施形態においては、基板保持部800として、100μmの厚さのシリコンフィルムに針で多数の孔を形成したものを用いている。ただし、基板保持部800はこれに限られず、基板保持部800として、たとえば、ポリウレタンからなる厚さが10μm以上500μm以下のシートに、数μm〜数十μm程度の直径を有する多数の孔を形成したものを用いてもよい。
基板保持部800は、真空吸着板400上に載置される。真空吸着板400は、平板状の形状を有している。真空吸着板400は、上面および下面の両面が面出し加工されている。本実施形態においては、真空吸着板400はセラミックで形成されているが、真空吸着板400の材質はこれに限られず、たとえば、アルミまたはステンレスで形成されていてもよい。
真空吸着板400の下面には、脱気用のホース510の一端が接続されている。脱気用ホースの510の他端は、真空ポンプ500に接続されている。基板保持部800には、上面から、ホース510が接続されている部分の下面に連通した貫通孔が形成されている。貫通孔は、基板保持部800の上面において、所定の間隔を置いて均等に多数形成されている。
図2は、本実施形態において、基板を基板保持部を介して固定した状態を示す断面図である。図2に示すように、基板保持部800の一方の主表面上に基板100を載置した状態で、真空ポンプ500を稼動させる。真空ポンプ500の稼動によりホース510内の空気は矢印520方向に吸引される。その結果、真空吸着板400の上面と接触している基板保持部800の他方の主表面側から空気が吸引されて脱気される。
基板保持部800は弾力性を有しているため、基板保持部800の他方の主表面からの脱気によって基板保持部800の一方の主表面と接触している基板100を吸着した際、基板保持部800の一方の主表面は、基板100の他方の主表面120の表面形状に沿うように変形する。基板100は、基板保持部800を介して真空吸着されることにより固定される。
上記のように基板100を固定した状態で、基板100の一方の主表面110を研削する。本実施形態においては、研削砥石300を図中の中抜き矢印方向に送りながら表面から数十μm〜数百μmの深さまで研削することにより、基板100の一方の主表面110の面粗度を、研削前の0.5μm〜十数μm程度から0.1μm〜数μm程度にする。本実施形態においては、メタル製の研削砥石300を用いたが、研削砥石300としてビトリファイド砥石を用いてもよい。
図3は、本実施形態において、基板の一方の主表面の研削後に真空吸着を解除した状態を示す断面図である。図3に示すように、基板100の一方の主表面110の研削が終了した後、真空ポンプ500を停止することにより、基板100の真空吸着を解除する。
基板保持部800は弾力性を有しているため、真空吸着を解除されると、基板100の他方の主表面120の表面形状に沿うように変形していた基板保持部800の一方の主表面の形状が元の形状に復元する。言い換えると、基板保持部800が、元々の平板状の形状に戻る。そのため、基板保持部800を複数回使用可能である。ただし、基板保持部800は、必ずしも元の形状に復元する必要はなく、その都度、新しい基板保持部800を用いるようにしてもよい。
図4は、本実施形態において、上下反転させた基板を基板保持部上に載置する状態を示す断面図である。図4に示すように、研削された基板100の一方の主表面110が基板保持部800と接触するように、基板100を基板保持部800の一方の主表面上に載置する。基板保持部800は、真空吸着板400上に載置される。
図5は、本実施形態において、片面が研削された基板を基板保持部を介して固定した状態を示す断面図である。図5に示すように、基板保持部800の一方の主表面上に、一方の主表面110が研削された基板100を載置した状態で、真空ポンプ500を稼動させる。真空ポンプ500の稼動によりホース510内の空気は矢印520方向に吸引される。その結果、真空吸着板400の上面と接触している基板保持部800の他方の主表面側から空気が吸引されて脱気される。その結果、基板100は、基板保持部800を介して真空吸着されることにより固定される。
上記のように基板100を固定した状態で、基板100の他方の主表面120を研削する。本実施形態においては、研削砥石300を図中の中抜き矢印方向に送りながら表面から数十μm〜数百μmの深さまで研削することにより、基板100の他方の主表面120の面粗度を、研削前の0.5μm〜十数μm程度から0.1μm〜数μm程度にする。
図6は、本実施形態において、基板の他方の主表面の研削後に真空吸着を解除した状態を示す断面図である。図6に示すように、基板100の他方の主表面120の研削が終了した後、真空ポンプ500を停止することにより、基板100の真空吸着を解除する。
両方の主表面が研削された基板100は、研削時の加工応力歪みを緩和するためにアニールされる。図7は、本実施形態において、基板をアニールする状態を示す断面図である。図7に示すように、高温炉700内において、千数百℃の温度で数時間から十数時間の間、アニールされることにより基板100a内の残留応力が除去される。アニールすることにより、基板100aの表面にはスケールが付着する。そのため、半導体装置が形成される側の主表面を再度研削して鏡面仕上げを行なう。
図8は、本実施形態において、アニールされた基板を基板保持部上に載置する状態を示す断面図である。図8に示すように、基板100aを基板保持部800の一方の主表面上に載置する。基板保持部800は、真空吸着板400上に載置される。
図9は、本実施形態において、アニールされた基板を基板保持部を介して固定した状態を示す断面図である。図9に示すように、基板保持部800の一方の主表面上に、アニールされた基板100aを載置した状態で、真空ポンプ500を稼動させる。真空ポンプ500の稼動によりホース510内の空気は矢印520方向に吸引される。その結果、真空吸着板400の上面と接触している基板保持部800の他方の主表面側から空気が吸引されて脱気される。その結果、基板100aは、基板保持部800を介して真空吸着されることにより固定される。
上記のように基板100aを固定した状態で、基板100aを研削する。本実施形態においては、研削砥石300を図中の中抜き矢印方向に送りながら表面から数十μmの深さまで研削することにより、基板100主表面の面粗度を、研削前の0.5μm〜十数μm程度から0.01nm〜0.数nm程度にする。
具体的には、番手が1000番以上のメタル、ビトリファイドまたはダイヤモンド砥石を用いて基板100aを研磨する。その後、粒径が数μmのダイヤモンドスラリーと銅または錫の定盤を用いて基板100aを研磨する。次に、研磨布を用いて基板100aをドライポリッシュする。さらに、粒径が数十nmのシリカと研磨布を用いて基板100aを研磨する。その結果、基板100主表面の面粗度が、0.01nm〜0.数nm程度となる。
図10は、本実施形態において、基板の主表面の鏡面仕上げ後に真空吸着を解除した状態を示す断面図である。図10に示すように、鏡面仕上げされた基板100a’の研削が終了した後、真空ポンプ500を停止することにより、基板100a’の真空吸着を解除する。
本実施形態においては、上記のように、基板100を接着固定することなく、基板100を研削する。そのため、基板100の研削を簡易に行なうことができ、基板100a’を用いて作製される半導体素子の製造コストを低減することができる。
基板保持部800の厚さは、10μm以上500μm以下にすることが好ましい。このようにした場合、研削前の基板100の十数μm以下の大きさの凹凸に略沿うように基板保持部800が変形して基板100を真空吸着することが可能であるとともに、基板保持部800の厚さが薄いため、基板保持部800に空隙を形成しやすく、かつ、脱気した際の基板100の固定力を安定させることができる。さらに、基板保持部800を薄く作製することにより、基板保持部800の製造に必要な材料を低減して、基板保持部800の製造コストを低減することができる。
以下、本発明の実施形態2に係る基板の研削方法およびそれを用いて作製された半導体素子について図面を参照して説明する。
(実施形態2)
本実施形態においては、紫外線を受けて硬化する接着層を有する基板保持部で基板を保持した状態で研削を行なう。本実施形態の基板の研削方法において、実施形態1と同様である部分については説明を繰り返さない。
図11は、本発明の実施形態2に係る基板の研削方法において、基板と基板保持部とを貼り合わせる状態を示す断面図である。図11に示すように、本実施形態においては、基板保持部200は、平板状の基材210上に、紫外線を受けて硬化する接着層220を有する。
本実施形態においては、基材210は、ポリエチレンテレフタラート樹脂を用いて形成されている。ただし、基材210は、紫外線を透過して、かつ、圧力を負荷されても弾性変形しにくい材料で形成されていればよく、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、シクロオレフィンポリマー、ポリスチレン樹脂、および、ファンクショナルノルボルネン系樹脂などで形成されてもよい。基材210の厚さは、25μm〜200μmとしている。基材210の両方の主表面は、平面状に形成されている。接着層220として、アクリル系モノマーおよび光重合開始剤などを含む樹脂を使用している。接着層220の厚さは、1μm以上100μmであることが好ましい。また、基板保持部200として、たとえば、リンテック株式会社製の紫外線硬化型バックグラインド用表面保護テープを用いてもよい。
基板100は、基板100の他方の主表面120と接着層220とが接するように基板保持部200に貼り合わされる。具体的には、基板保持部200を基板100にローラで押し付けることにより、基板100の他方の主表面120の凹凸に接着層220を埋め込むようにして、基板100と基板保持部200とを貼り合わせる。
図12は、本実施形態において、基板を基板保持部を介して固定した状態を示す断面図である。図12に示すように、基板100が貼り合わされた基板保持部200の基材210が真空吸着板400の上面と接触するように、基板保持部200を真空吸着板400上に載置した状態で、真空ポンプ500を稼動させる。真空ポンプ500の稼動によりホース510内の空気は矢印520方向に吸引される。その結果、真空吸着板400の上面と接触している基板保持部200の基材210側から空気が吸引されて脱気される。基板保持部200は真空吸着されて固定される。その結果、基板100が固定される。
上記のように基板100を固定した状態で、基板100の一方の主表面110を研削する。本実施形態においては、研削砥石300を図中の中抜き矢印方向に送りながら表面から数十μm〜数百μmの深さまで研削することにより、基板100の一方の主表面110の面粗度を、研削前の0.5μm〜十数μm程度から0.1μm〜数μm程度にする。本実施形態においては、メタル製の研削砥石300を用いたが、研削砥石300としてビトリファイド砥石を用いてもよい。
図13は、本実施形態において、基板の一方の主表面の研削後に真空吸着を解除した状態を示す断面図である。図13に示すように、基板100の一方の主表面110の研削が終了した後、真空ポンプ500を停止することにより、基板保持部200の真空吸着を解除する。
図14は、本実施形態において、片面が研削された基板を保持する基板保持部の接着層に紫外線を照射している状態を示す断面図である。図14に示すように、紫外線照射部600から紫外線610を接着層220に照射することにより、接着層220は硬化して接着層221となる。本実施形態においては、紫外線照射部600として、紫外線高圧水銀ランプを用いているが、他にもたとえば、紫外線LED(Light Emitting Diode)などを用いてもよい。
硬化した接着層221は、粘性を失っている。本実施形態の接着層221は、硬化した状態において、基材210との接合力が基板100との接合力より強い。そのため、ラミネート剥離器などを用いて基板100を基板保持部200から剥離すると、接着層221のほとんどは基材210に残留している。
図15は、本実施形態において、基板の研削された主表面に基板保持部を貼り合わせる状態を示す断面図である。図15に示すように、基板100は、基板100の研削された一方の主表面110と接着層220とが接するように基板保持部200に貼り合わされる。
図16は、本実施形態において、片面を研削した基板を基板保持部を介して固定した状態を示す断面図である。図16に示すように、基板100が貼り合わされた基板保持部200の基材210が真空吸着板400の上面と接触するように、基板保持部200を真空吸着板400上に載置した状態で、真空ポンプ500を稼動させる。真空ポンプ500の稼動によりホース510内の空気は矢印520方向に吸引される。その結果、真空吸着板400の上面と接触している基板保持部200の基材210側から空気が吸引されて脱気される。基板保持部200は真空吸着されて固定される。その結果、基板100が固定される。
上記のように基板100を固定した状態で、基板100の他方の主表面120を研削する。本実施形態においては、研削砥石300を図中の中抜き矢印方向に送りながら表面から数十μm〜数百μmの深さまで研削することにより、基板100の一方の主表面110の面粗度を、研削前の0.5μm〜十数μm程度から0.1μm〜数μm程度にする。本実施形態においては、メタル製の研削砥石300を用いたが、研削砥石300としてビトリファイド砥石を用いてもよい。
図17は、本実施形態において、基板の他方の主表面の研削後に真空吸着を解除した状態を示す断面図である。図17に示すように、基板100の他方の主表面120の研削が終了した後、真空ポンプ500を停止することにより、基板保持部200の真空吸着を解除する。
図18は、本実施形態において、両面が研削された基板を保持する基板保持部の接着層に紫外線を照射している状態を示す断面図である。図18に示すように、紫外線照射部600から紫外線610を接着層220に照射することにより、接着層220は硬化して接着層221となる。
硬化したた接着層221は、粘性を失っている。本実施形態の接着層221は、硬化した状態において、基材210との接合力が基板100との接合力より強い。そのため、ラミネート剥離器などを用いて基板100を基板保持部200から剥離すると、接着層221のほとんどは基材210に残留している。
両方の主表面が研削された基板100は、研削時の加工応力歪みを緩和するためにアニールされる。図19は、本実施形態において、基板をアニールする状態を示す断面図である。図19に示すように、高温炉700内において、千数百℃の温度で数時間から十数時間の間、アニールされることにより基板100a内の残留応力が除去される。アニールすることにより、基板100aの表面にはスケールが付着する。そのため、半導体装置が形成される側の主表面を再度研削して鏡面仕上げを行なう。
図20は、本実施形態において、アニールした基板を基板保持部に貼り合わせる状態を示す断面図である。図20に示すように、アニールした基板100aは、基板100a主表面と接着層220とが接するように基板保持部200に貼り合わされる。
図21は、本実施形態において、アニールした基板を基板保持部を介して固定した状態を示す断面図である。図21に示すように、基板100aが貼り合わされた基板保持部200の基材210が真空吸着板400の上面と接触するように、基板保持部200を真空吸着板400上に載置した状態で、真空ポンプ500を稼動させる。真空ポンプ500の稼動によりホース510内の空気は矢印520方向に吸引される。その結果、真空吸着板400の上面と接触している基板保持部200の基材210側から空気が吸引されて脱気される。基板保持部200は真空吸着されて固定される。その結果、基板100aが固定される。
上記のように基板100aを固定した状態で、基板100aを研削する。本実施形態においては、研削砥石300を図中の中抜き矢印方向に送りながら表面から数十μmの深さまで研削することにより、基板100主表面の面粗度を、研削前の0.5μm〜十数μm程度から0.01nm〜0.数nm程度にする。
図22は、本実施形態において基板の主表面の鏡面仕上げ後に真空吸着を解除した状態を示す断面図である。図22に示すように、基板100a’の主表面の研削が終了した後、真空ポンプ500を停止することにより、基板保持部200の真空吸着を解除する。
図23は、本実施形態において、鏡面仕上げされた基板を保持する基板保持部の接着層に紫外線を照射している状態を示す断面図である。図23に示すように、紫外線照射部600から紫外線610を接着層220に照射することにより、接着層220は硬化して接着層221となる。
硬化したた接着層221は、粘性を失っている。本実施形態の接着層221は、硬化した状態において、基材210との接合力が基板100a’との接合力より強い。そのため、ラミネート剥離器などを用いて基板100a’を基板保持部200から剥離すると、接着層221のほとんどは基材210に残留している。
本実施形態においては、上記のように、紫外線を照射されると硬化する接着層220を有する基板保持部200に貼り合わされた基板100を研削した後に、接着層220を硬化させて基板100a’を基板保持部200から剥離することにより、研削された基板100a’に接着層221が付着することを抑制することができる。そのため、研削された基板100a’から付着した接着層221を除去する作業を低減することができる。そのため、基板100の研削を簡易に行なうことができ、基板100a’を用いて作製される半導体素子の製造コストを低減することができる。
基板保持部200の接着層の厚さは、1μm以上100μm以下にすることが好ましい。このようにした場合、研削前の基板100の十数μm以下の大きさの凹凸を接着層220で略埋めた状態で基板保持部200を真空吸着することが可能であるとともに、接着層220の厚さが薄いため、接着層220の接合力を安定させることができる。さらに、接着層220を薄くすることにより、基板保持部200の製造に必要な材料を低減して、基板保持部200の製造コストを低減することができる。
以下、本実施形態1,2の研削方法で研削した基板の面粗度を確認した実験例について説明する。
(実験例1)
基板100として、寸法が4inch、厚さが1.3mmのサファイヤ基板を用意した。実施形態1における基板保持部800として、通気性を有するポリウレタンからなり、厚さが150μmのシートを用意した。実施形態2における基板保持部200として、アクリル系モノマーおよび光重合開始剤が含まれた樹脂からなり厚さが50μmである紫外線硬化型の接着層220と、ポリエチレンテレフタレート樹脂からなり厚さが100μmである基材210とからなるテープを用意した。
多孔質セラミックからなる真空吸着板400を用いて、番手が♯500のメタル製の研削砥石300で、実施形態1,2の基板100を研削した。加工速度を0.02mm/分〜0.08mm/分として、実施形態1,2の基板100の両面で合わせて0.37mm(片面0.185mmずつ)研削した。
実施形態1における基板研削後に真空吸着を解除し、基板100と基板保持部800であるシートとを分離させた後、基板100aの主表面を目視で観察したところ、基板100の主表面にシートの痕跡は確認されなかった。
実施形態2における基板研削後に、紫外線高圧水銀ランプで300mW/cm2の紫外線照度で30秒間紫外線を接着層220に照射することにより硬化させて接着層221とした。その後、基板100aを基板保持部200から剥離して、基板100aの主表面を目視で観察したところ、接着層221の残留物は確認できなかった。
実施形態1,2における両面を研削した基板をそれぞれ、高温炉の中で、1300℃の温度で10時間アニールした。アニール後の基板100aをそれぞれ、真空吸着固定し、番手が♯1200のビトリファイド砥石で、加工速度を0.001mm/分として、0.028mm研磨した。その後、基板100aを研磨布で、加工速度を0.0002mm/分として、0.002mm鏡面仕上げを行なった。
実施形態1,2における鏡面研磨後の基板の研磨面を原子間力顕微鏡で確認した。図24は、実施形態1の研削方法で研削を行なった基板の研磨面の原子間力顕微鏡写真である。図25は、実施形態2の研削方法で研削を行なった基板の研磨面の原子間力顕微鏡写真である。
図24,25に示すように、実施形態1,2の方法で研削した基板の研磨面の面粗度は、0.05nm〜0.3nmであった。これは、半導体構造を作製するために必要な面粗度を十分に満足している。よって、本実施形態1,2の研削方法を用いて作製される基板は、半導体素子を作製するのに十分な性能を有していることが確認された。
なお、今回開示した上記実施形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
100,100a,100a’ 基板、110 一方の主表面、120 他方の主表面、200,800 基板保持部、210 基材、220,221 接着層、300 研削砥石、400 真空吸着板、500 真空ポンプ、510 ホース、600 紫外線照射部、610,LED 紫外線、700 高温炉。

Claims (6)

  1. 外表面および内部に連通した空隙を含み弾性力を有する平板状の基板保持部の一方の主表面上に基板を載置する工程と、
    前記基板保持部の他方の主表面側から脱気することにより、前記基板保持部の前記一方の主表面を前記基板の表面形状に沿うように変形させた状態で、前記基板を前記基板保持部を介して真空吸着して固定する工程と、
    前記基板が前記基板保持部を介して固定された状態で、前記基板の前記基板保持部と接している主表面とは反対側の主表面を研削する工程と、
    前記研削する工程の後、前記真空吸着を解除する工程と
    を備える、基板の研削方法。
  2. 前記基板保持部の厚さが、10μm以上500μm以下である、請求項1に記載の基板の研削方法。
  3. 前記真空吸着を解除することにより、前記基板保持部の前記一方の主表面の形状が元の形状に復元する、請求項1または2に記載の基板の研削方法。
  4. 平板状の基材上に紫外線を受けて硬化する接着層を有する基板保持部に、基板の一方の主表面と該接着層とが接するように貼り合わせる工程と、
    前記基板が貼り合わされた前記基板保持部の前記基材を真空吸着して前記基板保持部を固定する工程と、
    前記基板保持部が固定された状態で、前記基板の他方の主表面を研削する工程と、
    前記研削する工程の後、前記基板保持部の真空吸着を解除する工程と、
    前記真空吸着を解除する工程の後、前記基板保持部の前記接着層に紫外線を照射する工程と、
    前記紫外線を照射する工程の後、前記基板保持部と前記基板とを剥離する工程と
    を備える、基板の研削方法。
  5. 前記接着層の厚さが、1μm以上100μm以下である、請求項4に記載の基板の研削方法。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の基板の研削方法を用いて作製された半導体素子。
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