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JP2012112246A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関の制御装置 Download PDF

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JP2012112246A
JP2012112246A JP2010259137A JP2010259137A JP2012112246A JP 2012112246 A JP2012112246 A JP 2012112246A JP 2010259137 A JP2010259137 A JP 2010259137A JP 2010259137 A JP2010259137 A JP 2010259137A JP 2012112246 A JP2012112246 A JP 2012112246A
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spread angle
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combustion engine
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Hisato Hirooka
久人 広岡
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Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】気筒内壁面への燃料付着を抑制する。
【解決手段】内燃機関には、筒内噴射時の気筒の内径方向に水平な方向における燃料の広がり角を変更可能な燃料噴射弁が配置される。内燃機関の制御装置においては、過給機による過給圧が検出され、過給圧が高い領域にある場合、過給圧が小さい領域にある場合に比べて、広がり角が小さくなるように広がり角が制御される。あるいは、燃料噴射弁からの燃料の噴射期間が推定され、噴射期間が長い領域にある場合、噴射期間が短い領域にある場合に比べて、広がり角が更に小さくなるように、広がり角が制御される。
【選択図】図8

Description

この発明は内燃機関の制御装置に関する。更に具体的には、内燃機関の気筒内に燃料を噴射する燃料噴射弁を備える内燃機関の制御装置に関するものである。
例えば、特許文献1には、内燃機関の運転条件に応じて、燃料噴射弁からの噴射広がり角を制御するシステムが開示されている。このシステムでは、燃料噴射弁の噴孔の形状と噴射される噴霧形状と燃料温度との相関関係に従って、燃料温度が制御される。例えば、噴孔が円筒形状である場合に、要求される噴霧の広がり角が大きい場合には燃料の温度は高温側に制御され、広がり角が小さい場合には燃料の温度は低温側に制御される。その結果、特許文献1によれば、燃料噴射弁から噴射する噴霧形状を、要求される形状に制御できるものとしている。
特開2004−019630号公報 特開2010−077825号公報 特開平10−054246号公報 特開2009−013817号公報
ところで燃料噴霧は、過給圧が高くなると広がりやすく、その分気筒内壁面に衝突する燃料量が増加する。従って、高過給域では、気筒内壁面に付着するデポジットが増加し、オイル希釈が増大する傾向がある。
この点、上記特許文献1の技術は、燃料温度の制御により噴霧の広がりを制御するものであるが、噴霧の広がりによる気筒内壁面への燃料付着量増加を抑制するものではない。また、特許文献1の技術においては、燃料の加熱により燃料噴霧の形状制御を行なうため、制御において加熱のためのエネルギーを要する。このような制御のためのエネルギーの増加は、燃費改善の観点からは好ましいものではない。
この発明は、上記課題を解決することを目的とし、気筒内壁面への燃料付着を抑制することができるよう改良した内燃機関の制御装置を提供するものである。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、過給機と、筒内噴射時の、該気筒の内径方向に水平な方向における燃料の広がり角を変更可能な燃料噴射弁と、を有する内燃機関を、制御する制御装置であって、
前記過給機による過給圧を検出する過給圧検出手段と、
前記過給圧が高い領域にある場合、前記過給圧が小さい領域にある場合に比べて、前記広がり角が小さくなるように、前記広がり角を制御する噴射制御手段と、
を備える。
第2の発明は、第1の発明において、
前記燃料噴射弁からの燃料の噴射期間を推定する噴射期間推定手段と、
前記噴射制御手段は、前記噴射期間が長い領域にある場合、前記噴射期間が短い領域にある場合に比べて、前記広がり角が更に小さくなるように、前記広がり角を制御する。
第3の発明は、筒内噴射時の、該気筒の内径方向に水平な方向における燃料の広がり角を変更可能な燃料噴射弁、を有する内燃機関を、制御する制御装置であって、
前記燃料噴射弁からの燃料の噴射期間を推定する噴射期間推定手段と、
前記噴射期間が長い領域にある場合、前記噴射期間が短い領域にある場合に比べて、前記広がり角が小さくなるように、前記広がり角を制御する噴射制御手段と、
を備える。
第1の発明によれば、過給圧が高い領域にある場合に、小さい領域にある場合に比べて、燃料噴射弁から噴射される燃料の、気筒内径方向の広がり角が小さくなるように制御される。これにより、噴射された燃料が広がり易く筒内の燃料付着量が増加しやすい高過給圧の環境下において、筒内噴射時の噴霧形状が縦長になるように制御することができる。これにより過給圧が高い場合にも、気筒内の燃料付着量を小さく抑えることができる。
ところで、通常、吸気弁が開弁している期間に燃料噴射が行なわれると、噴射された燃料は吸気弁表面に引かれるため、実際の燃料の噴射角度は、設計値よりも吸気弁側にずれることとなる。燃料噴霧の噴射角度が吸気弁側に変化すると、燃料の気筒内壁面への到達距離が短くなるため、気筒内壁面に接触する燃料量が増加し、燃料付着量が増加すると考えられる。更に、燃料は、吸気弁の傘表面にガイドされて適正な燃料の空間に到達せず、PM粒子数が増加することも考えられる。ここで燃料の噴射角度の変化は、吸気弁の開弁期間が長くなる場合に、より大きなものとなると考えられる。
そこで、第2、第3の発明によれば、噴射期間が長い場合、噴射期間が短い場合に比べて、燃料噴射弁から噴射される燃料の気筒内径方向の広がり角が小さくなるように制御される。その結果、噴射期間が長くなる場合に、筒内噴射時の噴霧形状が縦長になるように制御される。これにより噴射された燃料の、吸気弁への接触を低減することができる。また、噴霧形状が縦長に制御されることにより、噴射された燃料が気筒内壁面に到達するまでの距離を長く確保することができる。従って、噴射期間が長く、開弁している吸気弁の干渉による燃料の噴射角の変化が大きい場合でも、気筒内壁に付着する燃料量を小さく抑えることができる。
この発明の実施の形態1のシステムの全体構成を説明するための模式図である。 この発明の実施の形態1の燃料噴射弁の構成を説明するための模式図である。 この発明の実施の形態1の燃料噴射弁の構成を説明するための模式図である。 燃料噴射弁から噴射された燃料の気筒内壁面への付着について説明するための図である。 燃料噴射弁から噴射された燃料の気筒内壁面への付着について説明するための図である。 燃料噴射弁から噴射された燃料の気筒内壁面への付着について説明するための図である。 過給圧に対する燃料噴霧の形状の変化について説明するための図である。 この発明の実施の形態1における過給圧に応じた噴射角の制御について説明するための図である。 この発明の実施の形態1における過給圧と、横方向の噴射角との関係について説明するための図である。 気筒内に噴射された燃料の噴射角度の、吸気弁の干渉による変化を説明するための図である。 この発明の実施の形態2における横方向の噴射角について説明するための図である。 この発明の実施の形態3における圧縮行程噴射時の噴射角について説明するための図である。 この発明の実施の形態3における圧縮行程噴射時の噴射角について説明するための図である。 この発明の実施の形態3において制御装置が実行する制御のルーチンについて説明するためのフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において、同一または相当する部分には同一符号を付してその説明を簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1におけるシステムの全体構成について説明するための模式図である。図1のシステムは車両に搭載される内燃機関2を備えている。内燃機関2は気筒4を備えている。図1では、1の気筒4のみが図示されているが、実際には、内燃機関2は複数の気筒を備えている。気筒4には、点火プラグ6と燃料噴射弁8とが設置されている。燃料噴射弁8は、少なくともその先端が気筒4内に露出するように設置され、制御信号により気筒4内に直接燃料を噴射する筒内噴射弁である。
各気筒4内には吸気ポート10及び排気ポート12が連通している。なお、図1では、各気筒4に連通する1つずつの吸気ポート10及び排気ポート12を図示されている。しかしながら、実際には内燃機関2は、気筒4のそれぞれに、2つずつの吸気ポート10及び排気ポート12が連通した構成となっている。燃料噴射弁8は、2つの吸気ポート10の間に配置される。各吸気ポート10、各排気ポート12の気筒4との連結部にはそれぞれ、吸気弁14、排気弁16が設置されている。
全ての吸気ポート10は、1つの吸気マニホールド(図示せず)に集合している。吸気ポート10及び吸気マニホールドを含み、内燃機関2の吸気通路が構成される。吸気通路には、過給機のコンプレッサ18が設置されている。吸気通路の、コンプレッサ18下流側(気筒4側)には過給圧センサ20が取り付けられている。過給圧センサ20は、吸気通路内の過給圧に応じた出力を発するセンサである。
図1の内燃機関2の制御系には、制御装置22が備えられる。制御装置22は、内燃機関2のシステム全体を総合制御する制御装置である。制御装置22の出力側には燃料噴射弁8のアクチュエータの他、各種アクチュエータが接続され、入力側には、過給圧センサ20の他、吸気圧センサ、水温センサやクランク角センサ等、各種センサが接続される。制御装置22は、センサ信号を受けて内燃機関2の運転に必要な種々の情報を検出すると共に、所定の制御プログラムに従って各アクチュエータを操作する。なお、制御装置22に接続されるアクチュエータやセンサは多数存在するが、本明細書においてはその説明は省略する。
図2及び図3は、この発明の実施の形態1の内燃機関2に搭載される燃料噴射弁8について説明するための図である。図2に示されるように、燃料噴射弁8は、中心軸を同じくする、2つのニードル30、32を備えている。
ニードル30は軸方向に細い円柱状であり、その先端はテーパ状に構成されている。ニードル30の外側を囲むように、ニードル30と中心軸を同じくする円筒状のニードル32が配置されている。言い換えると、2つのニードル30、32は、軸に垂直な断面(図2の紙面に垂直な断面)からみて、中心軸を中心とする半径方向に、2重に配置されている。ニードル30、32は、インジェクタのボディ部8a内に、軸方向に変位可能に収納されている。ボディ部8aのニードル32の外側の空間は、燃料供給路とされている。
ボディ部8aの先端には噴孔8bが形成されている。噴孔8bは、中心軸に直行する面に水平な一面方向(図2の紙面横方向)において幅広な、スリット形状に形成されている。また、ボディ部8aの噴孔8bより先の部分は、この水平な一面(図2の紙面横方向)における断面は、先端部が広がるテーパ形状に形成されている。
この燃料噴射弁8のボディ部8a内部には、各ニードル30、32を独立してリフトできる駆動手段(電磁石等)が収納され、制御装置22からの電気信号により、各ニードル30、32は、独立して動かされる。
この燃料噴射弁8は、スリット形状の噴孔8bの幅広方向(図2の紙面横方向)が、気筒4の内径方向(水平方向)断面上にくるように配置されている。なお、以下の実施の形態において、この気筒4の内径方向を「横方向」と称し、これに直行する方向を「縦方向」と称するものとする。
図2に示されるように、ニードル30、32が同時に同じ変位量で上昇(噴孔8bを開く側)されると、噴孔8bが広く開かれる。このとき噴射される燃料の、噴孔8bを頂角とする横方向の広がり角θaは、小さな角度となる。
一方、図3に示されるように、ニードル30が下降され、ニードル32が上昇した状態となると、噴孔8b内にニードル30が挿入される。噴孔8bは、スリット状に横方向に広く形成されている。従って、ニードル30が噴孔8bに挿入された状態では、噴孔8bの縦方向の空間は極小さくなり、ニードル30の横方向両側が開口した状態となる。その結果、噴射される燃料の横方向の広がり角θaは、大きな角度となる。この横方向の広がり角θaは、ニードル32の上昇量と、ニードル30の下降量との調整により、変化させることができる。
なお、噴孔8bは縦方向に狭く形成されており、ニードル30が下降による縦方向の空間の変化は小さなものとなる。従ってニードル30、32の下降、上昇量の制御では、縦方向の広がり角θcの変化はごく小さなものであり、横方向θaの広がり角のみが変化する。
この実施の形態1において、制御装置22が実行する制御には、燃料噴射弁8からの燃料噴射量の制御と共に、燃料噴射時における横方向の広がり角θaの制御が含まれている。制御装置22は、燃料噴射弁8の2つのニードル30、32の上昇量、下降量を制御することで、横方向の広がり角θaを制御する。
図4〜図6は、燃料噴射弁8から噴射された燃料の気筒4内壁面への付着について説明するための図である。図4は、気筒4の排気弁16付近における縦方向の断面を表し、図5は、気筒4の、噴孔8bを通る横方向の断面を表し、図6は、気筒4の、噴孔8bを通る、縦方向の断面を表している。
図4に示されるように、燃料(A)は、気筒4内の特に排気弁16側の壁面(B)に付着しやすい。このように排気弁16側の、噴射領域に対して両端の壁面(B)における付着量が多くなりやすいのは、図5に示されるように、燃料(A)が燃料噴射弁8の設置位置と対向する側に向けて噴射され、排気弁16側の壁面(B)において、特に燃料(A)の飛行距離が短くなるためである。
また燃料噴射弁8の噴孔8bに対向する位置の付着量が少ないのは、図6に示されるように、燃料(A)の噴霧軌道が、吸気により気筒4内に発生する気流によって、燃料噴射弁8の対角側で曲がりやすい傾向にあるためである。
図7は、過給圧に対する燃料噴霧の形状の変化について説明するための図である。図7は、気筒4の、噴孔8bを通る縦方向の断面を表している。気筒4内の燃料の、特に縦方向の拡散は過給圧によって変化する。具体的に、過給圧が小さい場合、図7(a)のように燃料噴霧の縦方向の広がり角θcは小さくなる。一方、過給圧が大きくなると、図7(b)に示されるように、縦方向の広がり角θcは大きくなる。このため過給圧が小さい場合ほど、気筒4内壁面への燃料付着量が小さくなり、過給圧が大きい場合ほど壁面への燃料付着量は大きくなるものと推測される。
そこで本実施の形態1において、制御装置22は、過給圧に応じて燃料の横方向の広がり角θaを変化させる。図8は、本実施の形態1の制御における、過給圧と燃料の横方向の広がり角との関係を説明するための図である。
図8(a)に示されるように、過給圧が低く、噴射された燃料の縦方向の広がり角θcが小さくなる状態においては、横方向の広がり角θaが通常通りの広い角度になるように制御された状態で燃料が噴射される。一方、図8(b)に示されるように、過給圧が高く、縦方向の拡散量が大きくなると予想される環境下では、噴霧密度を増加させずに噴射断面を縦長から横長へ変化させるべく、横方向の広がり角θaが小さくなるように制御された状態で、燃料が噴射される。これにより、過給圧が高く燃料が拡散しやすい運転状態においても、気筒4内壁面への燃料付着量を低減することができる。
図9は、この発明の実施の形態1における、過給圧と筒内噴射時の横方向の広がり角θaとの関係について説明するための図である。図9において、横軸は過給圧、縦軸は横方向の広がり角θaを表している。図9に示されるように、この実施の形態9では、過給圧に比例して、横方向の広がり角θaが小さくなるように制御される。
このような過給圧と横方向の広がり角θaとの最適な関係は、予め実験等により求められる。これに基づき、過給圧に応じた、燃料噴射弁8の横方向の広がり角θa、即ち、この実施の形態1においては、ニードル30と32とのそれぞれの操作量(下降又は上昇量)が設定される。制御装置22には、過給圧とニードル30、32の操作量との関係が記憶される。実際の制御においては、検出された過給圧に応じて、ニードル30、32の操作量が決定され、これにより横方向の広がり角θaが制御されることとなる。
制御装置22が実行する具体的な制御では、まず過給圧センサ20の出力が読み込まれて過給圧が求められる。その後、制御装置22に記憶された過給圧とニードル30、32の操作量との関係に基づき、過給圧に応じたニードル30、32の操作量が設定される。これに応じて、制御装置22から制御信号が発せられ、ニードル30、32が、上昇又は下降される。これにより、最適な横方向の広がり角θaで、気筒4内に燃料が噴射される。
以上説明したように、本実施の形態1のシステムでは、過給圧に応じて燃料の横方向の広がり角θaが制御される。これにより気筒4内への燃料付着を抑制することができ、より精度の高い空燃比制御を実現することができる。
なお、本実施の形態1では、燃料噴射弁8が2つのニードル30、32を備える場合について説明した。しかし、この発明において用いられる燃料噴射弁は、このような構成の燃料噴射弁に限るものではない。燃料噴射弁は、複数段階、あるいは無段階に横方向の広がり角θaを操作できるものであれば、他の構成であってもよい。これについては、以下の実施の形態においても同様である。
また、本実施の形態1では、過給圧が高くなるにつれて、比例的に横方向の広がり角θaが高くなるように設定される場合について説明した。しかし、この発明において、横方向の広がり角θaの制御はこれに限るものではない。例えば、過給圧を少なくとも2以上の複数の領域に区分し、より高い過給圧の領域で横方向の広がり角θaがより小さくなるようにして、領域ごとに一定の横方向の広がり角θa(あるいはニードル30、32の操作量)を定めて、これに応じて制御するものでもよい。これについては、以下の実施の形態においても同様である。
また、本実施の形態1では、過給圧に応じて横方向の広がり角θaを制御する場合について説明した。しかし、この発明はこれに限るものではない。例えば、過給機を有さない内燃機関の場合にも適用し、吸気圧に応じて横方向の広がり角θaを制御するものであってもよい。具体的には、吸気圧を検出し、吸気圧が大きい場合に、横方向の広がり角θaが小さくなるように制御する。これにより、燃料が拡散しやすく、燃料付着量が増加しやすい運転状態において、気筒4壁面への燃料付着を抑制することができる。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2のシステムは、実施の形態1のシステムと同様の構成を有している。図10は、気筒4内に噴射された燃料の噴射角度の変化を表している。なお、ここで燃料の噴射角度とは、気筒4に対し、噴射された燃料の中心部が向う角度であり、即ち、噴射方向を表す角度である。
ところで、図10に示されるように、燃料噴射弁8からの実際の噴射角度(以下「実噴射角度」とする)は、吸気弁14の傘表面付近に生じる負圧に引かれ、設計値よりも吸気弁14側に近いものとなる。この角度の変化により、噴射された燃料と吸気弁14との干渉が増大する。また、その結果、噴射された燃料が到達する気筒4内壁面と、燃料噴射弁8の噴孔8bとの最短の距離が短くなり、壁面への燃料の付着量が増大することとなる。
ここで実噴射角度の設計値に対するずれは、燃料の噴射期間が増加し、吸気弁14の開弁時間と、噴射期間とのオーバーラップ時間が長くなるに従って大きなものなると考えられる。このため、燃料の噴射期間が長くなる運転条件下では、燃料付着量が通常よりも増大することが予測される。
そこで、本実施の形態2の制御では、燃料の噴射期間が増大する領域において、横方向の広がり角θaが小さくなるような制御を加える。図11は、本実施の形態2における横方向の広がり角θaの制御について説明するための図である。図11に示されるように、横方向の広がり角θaが小さくされることにより、噴射される燃料と吸気弁14との接触面積を減少させることができ、所望の方向に燃料を噴射することができる。同時に、噴孔8bから燃料が到達する気筒4壁面への距離を長くすることができ、燃料の壁面付着を抑制することができる。
具体的な制御では、本実施の形態2においては、負荷が基準値より高くなる高負荷領域を噴射期間が長くなる領域として設定する。更に、高負荷領域にある場合には、負荷が高くなるにつれて横方向の広がり角θaが小さくなるように制御する。
なお、噴射期間が増大する高負荷領域において、吸気弁14と燃料との干渉や、気筒4壁面への燃料付着量を小さくするような、最適な負荷と横方向の広がり角θaとの関係は、予め実験等により求められる。これに基づき、負荷に応じた、燃料噴射弁8の広がり角θa、即ち、本実施の形態2においてはニードル30と32とのそれぞれの操作量(下降又は上昇量)が求められる。制御装置22には、このように求められた負荷とニードル30、32の操作量との関係が記憶される。
制御装置22が実行する実際の制御においては、まず負荷を検出し、検出された負荷に応じて、ニードル30、32の操作量が決定され、これにより横方向の広がり角θaが制御されることとなる。
以上説明したように、実施の形態2のシステムにおいては、噴射期間が長くなる負荷領域において、燃料の横方向の広がり角θaが小さくなるように制御される。これにより吸気弁14と燃料との干渉を抑えることができるとともに、気筒4内への燃料付着を抑制する事ができる。
なお、実施の形態2では、噴射期間が増大する領域を、負荷が基準値より大きくなる高負荷領域に定め、さらにこの領域において、負荷に応じて横方向の広がり角θaを制御する場合について説明した。しかし、この発明はこれに限るものではなく、噴射期間が増大する運転状態を他のパラメータにより判別するものであってもよい。
具体的には、例えば、過給圧が高い場合にも、噴射期間が長くなるものと予想される。従って、過給圧が基準値より高い領域を噴射期間が増大する領域とし、この領域において過給圧に応じて、横方向の広がり角θaを制御するものであってもよい。この場合、本実施の形態1の制御と組み合せ、例えば、噴射期間が増大する高過給圧の領域においては、実施の形態1で過給圧に応じて設定される横方向の広がり角θaよりも、更に小さな広がり角となるように補正するものであってもよい。
あるいは、直接、噴射期間を算出し、噴射期間が長い領域において、噴射期間が短い領域に比べて、横方向の広がり角θaが小さくなるように制御するものであってもよい。更に、噴射期間と吸気弁14の開弁期間とが重なる期間のみを算出し、重なる期間が長い場合ほど、横方向の広がり角θaが小さくなるように制御することもできる。
実施の形態3.
実施の形態3では、点火時期遅角による混合気分布の安定化のための制御が実行される。図12、13は、この発明の実施の形態3における圧縮行程噴射時の横方向の広がり角の制御について説明するための図である。
図12、13に示されるように、圧縮行程噴射では、筒内圧が上昇するため燃料噴霧の縦方向の広がり角θcが大きくなる。従って、圧縮行程噴射が行なわれる領域では、横方向の広がり角θaが小さくなるように設定され、制御される。
図14は、この発明の実施の形態3における噴射時期と広がり角度との関係について説明するための図である。図14において横軸は、圧縮行程終了点となるTDC(上死点)からの、進角量をクランク角で表した噴射時期(BTDC)、縦軸は、横方向の広がり角θaを表している。
図14に示されるように、圧縮行程噴射において噴射時期がTDCに近い遅角側とされる領域においては、横方向の広がり角θaは、噴射時期に比例的に小さくなるように設定される。このような、圧縮行程噴射における噴射時期と横方向の広がり角θaとの最適な関係は、予め実験等により求められる。これに基づき、噴射時期に応じた、燃料噴射弁8の広がり角、即ち、実施の形態3においては、ニードル30と32とのそれぞれの操作量(下降又は上昇量)が求められる。制御装置22には、このように求められた噴射時期とニードル30、32の操作量との関係が記憶される。
制御装置22が実行する実際の制御においては、検出された噴射時期に応じて、ニードル30、32の操作量が決定され、これにより横方向の広がり角θaが制御されることとなる。
図14は、この発明の実施の形態3において制御装置22が実行する制御のルーチンについて説明するためのフローチャートである。図14のルーチンにおいて、内燃機関2の始動が確認されると、まず、現在の水温が検出される(S2)。水温は、内燃機関2に設置された水温センサ(図示せず)の出力に応じて検出される。
次に検出された水温が、基準温度より高いか否かが判別される(S4)。ステップS4において、検出された水温>基準温度の成立が認められた場合、内燃機関2は暖機されており圧縮行程噴射が行なわれないため、本実施の形態3の横方向の広がり角θaの制御は行なわれず(S6)、従来通りの燃料噴射が実行される。
一方、ステップS4において、水温>基準温度の成立が認められない場合、内燃機関2の昇温促進が求められる状態にあり、圧縮行程噴射が実行される環境となっている。従って、この場合には、現在の燃料噴射時期に応じて、横方向の広がり角θaが設定される(S8)。ここでは、予め制御装置22に記憶された噴射時期と横方向の広がり角θaとの関係に基づいて、現在の噴射時期に応じた広がり角θaが求められる。その後、この広がり角θaに応じて、燃料噴射が実行される。
以上説明したように、本実施の形態3の制御によれば、圧縮行程噴射による燃焼が拡散しやすい状態において、横方向の広がり角θaを小さく制御することで、燃料の噴霧形状を縦方向に長い形状とすることができる。これにより噴霧の巻き上がり時の拡散量を抑えることができ、燃料の気筒4内への付着も抑制することができる。
なお、以上の実施の形態において各要素の個数、数量、量、範囲等の数に言及した場合、特に明示した場合や原理的に明らかにその数に特定される場合を除いて、その言及した数に、この発明が限定されるものではない。また、この実施の形態において説明する構造等は、特に明示した場合や明らかに原理的にそれに特定される場合を除いて、この発明に必ずしも必須のものではない。
2 内燃機関
4 気筒
6 点火プラグ
8 燃料噴射弁
8a ボディ部
8b 噴孔
10 吸気ポート
12 排気ポート
14 吸気弁
16 排気弁
18 コンプレッサ
20 過給圧センサ
22 制御装置
30、32 ニードル

Claims (3)

  1. 過給機と、筒内噴射時の、該気筒の内径方向に水平な方向における燃料の広がり角を変更可能な燃料噴射弁と、を有する内燃機関を、制御する制御装置であって、
    前記過給機による過給圧を検出する過給圧検出手段と、
    前記過給圧が高い領域にある場合、前記過給圧が小さい領域にある場合に比べて、前記広がり角が小さくなるように、前記広がり角を制御する噴射制御手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記燃料噴射弁からの燃料の噴射期間を推定する噴射期間推定手段と、
    前記噴射制御手段は、前記噴射期間が長い領域にある場合、前記噴射期間が短い領域にある場合に比べて、前記広がり角が更に小さくなるように、前記広がり角を制御することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 筒内噴射時の、該気筒の内径方向に水平な方向における燃料の広がり角を変更可能な燃料噴射弁を有する内燃機関を、制御する制御装置であって、
    前記燃料噴射弁からの燃料の噴射期間を推定する噴射期間推定手段と、
    前記噴射期間が長い領域にある場合、前記噴射期間が短い領域にある場合に比べて、前記広がり角が小さくなるように、前記広がり角を制御する噴射制御手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
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