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JP2012192031A - 位置合わせ装置 - Google Patents

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JP2012192031A JP2011058033A JP2011058033A JP2012192031A JP 2012192031 A JP2012192031 A JP 2012192031A JP 2011058033 A JP2011058033 A JP 2011058033A JP 2011058033 A JP2011058033 A JP 2011058033A JP 2012192031 A JP2012192031 A JP 2012192031A
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Abstract

【課題】放射線検出器と放射線グリッドとの相対位置を精密に調整することにより、放射線検出器を用いた撮影の際に放射線グリッドの影の影響により画像が乱れることを防止できる位置合わせ装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る位置合わせ装置10は、FPD4とX線グリッド5との相対位置を調整するものとなっている。すなわち、実際に放射線を照射することによりFPD4の位置と放射線の入射量とが関連したマップmを生成し、マップmを元にFPD4の検出面に投影される吸収箔の影の幅が小さくなるようにFPD4に対するX線グリッド5の傾斜角度が調整される。これによりFPD4とX線グリッド5との相対位置の調整が精密なものとなり、FPD4を用いた撮影の際にX線グリッド5の影の影響により画像が乱れることを防止できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、放射線を用いて被検体の透視像をイメージングする構成に関し、特に、放射線の散乱線成分を除去する放射線グリッドについての位置合わせ装置に関する。
医療機関には、放射線で被検体Mの画像を取得する放射線撮影装置が備えられている(例えば、特許文献1参照)。この様な放射線撮影装置51は、図18に示すように被検体Mを載置する天板52と、放射線を照射する放射線源53と、放射線を検出する放射線検出器54とを備えている。放射線検出器54から出力された検出信号を基に被検体Mの透視像が写り込んだ画像が取得される。
放射線検出器54の放射線が入射する入射面(検出面)には、被検体Mで生じた散乱放射線を除去する放射線グリッド55が備えられている。放射線グリッド55は、細長状の吸収箔がブラインドのように配列して構成される。この吸収箔に散乱放射線が当たると、ほとんどの放射線は吸収箔に吸収され、放射線検出器54に入射することがない。
ところで、放射線検出器54は、複数の検出素子がマトリックス状に配列されて構成される。この様な構成の放射線検出器54に放射線グリッド55の吸収箔の影が投影されると、放射線検出器54において検出素子のピッチと吸収箔の影のピッチが干渉することにより干渉縞が画像上に現れることがある。
これを抑制する目的で、近年においては、吸収箔の影のピッチを検出素子のピッチの整数倍とする同期型の放射線グリッド55が開発されてきている。この同期型の放射線グリッド55を搭載した放射線撮影装置によれば、取得される画像に干渉縞が現れることがない。
特開2001−346795号公報
しかしながら、従来の構成によれば次のような問題点がある。
すなわち、放射線検出器54と放射線グリッド55との相対位置を正確に調整することが難しいという問題点がある。すなわち、放射線グリッド55を放射線検出器54における放射線を検出する検出面を覆うように配置して撮影を行うと、検出素子の配列と放射線検出器54に投影される吸収箔の影の配列との位置関係が理想どおりとなっていないので、取得される画像は放射線グリッド55の影に起因する偽像が写り込んでしまう。
このような偽像の発生を抑制するには、放射線検出器54と放射線グリッド55との相対位置を厳密に調整する必要がある。しかしながら、この作業は簡単に完了できるものではない。すなわち、相対位置が0.1mm程度ずれただけで画像に写り込む偽像は大きく変化するからである。
また、放射線グリッド55の吸収箔は、僅かに歪んだり撓んだりしている。つまり、同様に製造された放射線グリッド55であっても、それぞれには個体差というべき僅かな差違が存在している。したがって、撮影に好適となるような両者54,55の相対位置は、放射線グリッド55毎に異なっていることになる。したがって、放射線グリッド55を放射線検出器54上に配置する度に両者54,55の相対位置を手動で調整しなければならないことになる。
また、撮影の目的に応じて放射線グリッド55を着脱、交換しなければならないので、両者54,55の位置調整の回数は多いものとなる。
本発明は、この様な事情に鑑みてなされたものであって、その目的は放射線検出器と放射線グリッドとの相対位置を精密に調整することにより、放射線検出器を用いた撮影の際に放射線グリッドの影の影響により画像が乱れることを防止できる位置合わせ装置を提供することにある。
本発明は上述の課題を解決するために次のような構成をとる。
すなわち、本発明に係る位置合わせ装置は、放射線を検出する放射線検出手段と、第1方向に伸びた吸収箔が第1方向と直交する第2方向に配列されることにより形成されるとともに放射線検出手段における放射線を検出する検面を覆うように配置される放射線グリッドとの相対位置を調整する位置合わせ装置において、放射線を放射線検出手段に対して照射する放射線源と、放射線が入射した放射線検出手段から出力された検出信号を元に放射線検出手段の位置と放射線の入射量とが関連したマップを生成するマップ生成手段と、放射線検出手段に対する放射線グリッドの傾斜角度を調整する位置調整手段と、位置調整手段を制御する位置調整制御手段とを備え、位置調整制御手段は、マップを元に放射線検出手段の検出面に投影される吸収箔の影の幅が小さくなるように位置調整手段を制御することを特徴とするものである。
[作用・効果]本発明に係る位置合わせ装置は、放射線検出手段と放射線グリッドとの相対位置を調整するものとなっている。すなわち、実際に放射線を照射することにより放射線検出手段の位置と放射線の入射量とが関連したマップを生成し、マップを元に放射線検出手段の検出面に投影される吸収箔の影の幅が小さくなるように放射線検出手段に対する放射線グリッドの傾斜角度が調整される。これにより放射線検出手段と放射線グリッドとの相対位置は、放射線グリッドが放射線を極力遮らないように精密に調整され、放射線検出手段を用いた撮影の際に放射線グリッドの影の影響により画像が乱れることを防止できる。
また、上述の位置合わせ装置において、位置調整制御手段は、放射線検出手段に対して放射線グリッドを第1方向に平行な軸を回転軸として傾斜させるように制御するとともに、マップに示された放射線の入射量を基に放射線検出手段における放射線の入射量が多くなるように位置調整手段を制御することで吸収箔の影の幅を小さくすればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、本発明の位置合わせ装置の具体的構成を示すものとなっている。すなわち、放射線グリッドの吸収箔の伸びる第1方向に平行な軸を回転軸として、傾斜角度を調整するようにすれば、傾斜角度によって、放射線検出手段の検出面に現れる吸収箔の影の太さが変わるので、確実に放射線検出手段における放射線の入射量が多くなるように位置調整手段を制御することができる。
また、上述の位置合わせ装置において、位置調整制御手段は、放射線検出手段に対して放射線グリッドを第2方向に平行な軸を回転軸として傾斜させるように制御するとともに、マップの周縁部における互いに位置の異なる複数の基準点における放射線の入射量を取得し、各基準点における放射線の入射量が一致するように位置調整手段を制御すればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、本発明の位置合わせ装置の具体的構成を示すものとなっている。すなわち、放射線グリッドの吸収箔の配列する第2方向に平行な軸を回転軸として、傾斜角度を調整するようにすれば、傾斜角度によって、放射線検出手段の部分によって異なる吸収箔の太さの差違が広がったり狭まったりする。放射線検出手段における各部分における放射線の入射量が一致するように位置調整手段を制御すれば、放射線検出手段において吸収箔の影がより整然と並ぶので、確実に放射線検出手段における放射線の入射量が多くなるように位置調整手段を制御することができるのである。
また、上述の位置合わせ装置において、位置調整手段は、放射線グリッドの傾斜のみならず、第1方向および第2方向に直交する回転軸として放射線グリッドを放射線検出手段に対して回転させることが可能となっており、位置調整制御手段は、放射線検出手段に対して放射線グリッドを回転させるように制御するとともに、マップの周縁部における互いに位置の異なる複数の基準点における放射線の入射量を取得し、各基準点における放射線の入射量が一致するように位置調整手段を制御すればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、本発明の位置合わせ装置の具体的構成を示すものとなっている。すなわち、第1方向および第2方向に直交する回転軸について放射線グリッドを放射線検出手段に対して回転させるようにすれば、放射線グリッドの吸収箔の方向を設定通りとすることができるので、画像に現れる放射線グリッド由来の偽像を抑制することができる。
また、上述の位置合わせ装置において、位置調整手段は、放射線グリッドの傾斜のみならず、放射線グリッドを放射線検出手段に対して第2方向に移動させることが可能となっており、位置調整制御手段は、放射線検出手段に対して放射線グリッドを移動させるように制御するとともに、マップの周縁部における互いに位置の異なる複数の基準点における放射線の入射量を取得し、各基準点における放射線の入射量が一致するように位置調整手段を制御すればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、本発明の位置合わせ装置の具体的構成を示すものとなっている。すなわち、放射線グリッドを放射線検出手段に対して第2方向に移動させるようにすれば、放射線グリッドの吸収箔の方向を設定通りとすることができるので、画像に現れる放射線グリッド由来の偽像を抑制することができる。
また、上述の位置合わせ装置において、位置調整制御手段は、矩形となっている放射線検出手段の形状に対応して矩形となっているマップの回転軸から離れた4隅に位置する4つの基準点を対象として動作すればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、本発明の位置合わせ装置の具体的構成を示すものとなっている。すなわち、矩形となっている放射線検出手段の形状に対応して矩形となっているマップの4隅に位置する4つの基準点を対象として動作すれば、この基準点は、放射線検出手段に対する放射線グリッドの位置移動に対して最も敏感に放射線の入射量が変化する基準点について動作することになる。この部分が回転により最も移動量が大きくなる部分だからである。したがって、この構成によれば、より確実に放射線検出手段に対する放射線グリッドの位置合わせを行うことができる。
また、上述の位置合わせ装置において、位置調整制御手段は、位置調整手段の制御とマップの参照とを交互に行うフィードバック制御により放射線検出手段に対する放射線グリッドの位置合わせを行えばより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、本発明の位置合わせ装置の具体的構成を示すものとなっている。すなわち、位置調整制御手段の動作をフィードバック制御とすれば、自動で放射線検出手段に対する放射線グリッドの位置合わせを行うことができる。
また、上述の位置合わせ装置において、放射線グリッドに記憶されている個体識別用の識別情報を読み取る読み取り手段と、位置調整制御手段が放射線グリッドの位置合わせを完了した後出力する位置調整手段の制御様式と識別情報とが関連したプリセットデータを記憶する記憶手段を備え、再度、同一個体の放射線グリッドについて位置合わせを行う際、読み取り手段は、今回の放射線グリッドについても識別情報を読み取り、位置調整制御手段は、今回読み取り手段が取得した識別情報に対応するプリセットデータを記憶手段にから取得し、取得されたプリセットデータを基に位置調整手段の制御を行えばより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、本発明の位置合わせ装置の具体的構成を示すものとなっている。すなわち、読み取り手段が取得した識別情報に対応するプリセットデータを記憶手段から取得し、取得されたプリセットデータを基に位置調整手段の制御を行えば、以前一度位置合わせを行ったことのある放射線グリッドについて、再び放射線を照射して位置合わせを行わなくても、プリセットデータに従って位置調整手段の制御するだけで、位置合わせが完了する。したがって、この構成によれば安全性の高い位置合わせ装置が提供できる。
本発明に係る位置合わせ装置は、放射線検出手段と放射線グリッドとの相対位置を調整するものとなっている。すなわち、実際に放射線を照射することにより放射線検出手段の位置と放射線の入射量とが関連したマップを生成し、マップを元に放射線検出手段の検出面に投影される吸収箔の影の幅が小さくなるように放射線検出手段に対する放射線グリッドの傾斜角度が調整される。これにより放射線検出手段と放射線グリッドとの相対位置は、放射線グリッドが放射線を極力遮らないように精密に調整され、放射線検出手段を用いた撮影の際に放射線グリッドの影の影響により画像が乱れることを防止できる。
実施例1に係る位置合わせ装置の構成を説明する機能ブロック図である。 実施例1に係る筐体を説明する斜視図である。 実施例1に係るFPDの検出面の構成を説明する平面図である。 実施例1に係るX線グリッドの構成を説明する平面図である。 実施例1に係るX線グリッドの構成を説明する模式図である。 実施例1に係る位置調整機構を説明する斜視図である。 実施例1に係る位置調整機構を説明する斜視図である。 実施例1に係る吸収箔の影とFPDとの関係を説明する断面図である。 実施例1に係る吸収箔の影とFPDとの関係を説明する断面図である。 実施例1に係る位置合わせ装置の動作を説明するフローチャートである。 実施例1に係る位置合わせ装置の動作を説明する斜視図である。 実施例1に係る位置合わせ装置の動作を説明する斜視図である。 実施例1に係る位置合わせ装置の動作を説明する斜視図である。 実施例1に係る位置合わせ装置の動作を説明する斜視図である。 実施例1に係る位置合わせ装置の動作を説明する平面図である。 実施例1に係る位置合わせ装置の動作を説明する模式図である。 実施例1に係る筐体がX線撮影装置に装着される様子を説明する模式図である。 従来構成の課題を説明する模式図である。
以降、本発明の実施例を説明する。実施例におけるX線は、本発明の放射線に相当する。また、FPDは、フラット・パネル・ディテクタの略である。
<位置合わせ装置の全体構成>
まず、本発明に係る位置合わせ装置10の全体構成について説明する。図1に示すように、実施例1に係る位置合わせ装置10は、FPD4とX線グリッド5との相対位置を調整するものとなっている。したがって、FPD4とX線グリッド5とは位置合わせ装置10を構成するものではない。なお、FPD4は、X線を検出するものであり、X線グリッド5は、FPD4におけるX線を検出する検面を覆うように配置されるものである。FPD4は、本発明の放射線検出手段に相当し、X線グリッド5は、本発明の放射線グリッドに相当する。
位置合わせ装置10は図1に示すように、FPD4およびX線グリッド5とを導入する筐体1と、X線をFPD4に対して照射するX線管3と、X線管3を制御するX線管制御部6と、X線が入射したFPD4から出力された検出信号を元にFPD4の位置とX線の入射量とが関連したマップmを生成するマップ生成部11と、FPD4に対するX線グリッド5の位置関係を調整する位置調整機構7と、位置調整機構7を制御する位置調整制御部8とを備えている。X線管3は、本発明の放射線源に相当し、位置調整機構7は、本発明の位置調整手段に相当する。また、位置調整制御部8は、本発明の位置調整制御手段に相当し、マップ生成部11は、本発明のマップ生成手段に相当する。
また、位置合わせ装置10は上述の構成の他、X線グリッド5に記憶されている個体識別用の識別情報を読み取る読み取り部12と、後述のテーブルTを記憶する記憶部15とを備えている。読み取り部12は、本発明の読み取り手段に相当し、記憶部15は、本発明の記憶手段に相当する。
筐体1は、図2に示すように矩形となっているFPD4およびX線グリッド5の形状にならった直方体となっている。位置合わせ動作の際には、この筐体1の内部にFPD4およびX線グリッド5が導入されることになる。この筐体1にはFPD4を挿入するスリット1aが設けられている。この筐体1を設けることで術者の安全が図られる。なお、FPD4はこの筐体1の底部に固定されている。一方のX線グリッド5は、筐体1から着脱可能となっている。
図3に示すようにFPD4は、入射したX線を検出する矩形の装置であり、X線を検出する検出素子4aが2次元的に配列されて構成される。説明の便宜上、検出素子4aは縦横に配列されているものとする。この検出素子4aは例えば、150μmのピッチで縦横に配列されている。
図4に示すように、X線グリッド5は被検体から生じた散乱線がFPD4に入射することがないようにFPD4のX線が入射する入射面を覆うように設けられるシート状で矩形の部材で、a方向に伸びた短冊状の吸収箔sがa方向と直交するb方向にブラインド状に配列されることにより構成される。吸収箔sは、X線を吸収するモリブデン合金のなどの素材で構成され、X線を吸収する。この短冊状となっている吸収箔sは、短手方向がX線の進行方向と一致するように設けられている。a方向は本発明の第1方向に相当し、b方向は本発明の第2方向に相当する。
このX線グリッド5の役割について説明する。X線管3からFPD4に向かうX線のほとんどは吸収箔sに入射せず、FPD4に入射する。しかし、X線の一部は被検体を通過している間に散乱してしまう。このようにして発生した散乱線は散乱により進行方向が変化してしまっており、X線撮影で得られる画像の視認性を悪化させる要因となっている。X線グリッド5が設けられていると、この様な進行方向が変化した散乱線は吸収箔sに入射しFPD4に到達することがない。このようにX線グリッド5をFPD4の入射面を覆うように設けると視認性の高い画像が取得できるのである。
図5は、X線グリッド5の吸収箔sの傾斜について説明するものである。X線管3は、焦点から放射状にX線をFPD4に向けて出射する。従って、FPD4の位置に応じてX線が入射する方向が異なることになる。吸収箔sは、これを考慮して配列されている。より具体的には、X線グリッド5の吸収箔sは、その短手方向がX線管3の焦点から吸収箔sを結ぶ直線に沿うように設定されている。これにより、吸収箔sの影は、吸収箔sの長手方向、および短手方向と直交する厚み方向の幅でしかFPD4の入射面に現れないことになる。これにより、X線管3から散乱せずに直接FPD4に向かう直接X線が極力X線グリッド5に吸収されないことになる。
実施例1におけるX線グリッド5は、同期グリッドとなっているのこれについて説明する。X線グリッド5がFPD4に載置されるときには、FPD4の検出素子4aが配列する縦方向と吸収箔sの伸びる方向とが一致するようにされる。このとき、X線グリッド5は、短冊状の吸収箔sのb方向における配列ピッチは横方向における検出素子4aの配列ピッチを基準に設定される。以下、この点について具体的に説明する。
X線撮影の際、X線管3から出射するX線がX線グリッド5を通過してFPD4に入射する。このときX線グリッドの吸収箔sの影がFPD4の検出面上に現れることになる。短冊状の吸収箔sのb方向における配列ピッチは、FPD4の検出面上に現れる吸収箔sの影の配列ピッチが検出素子4aの横方向における配列ピッチの整数倍となるように設定される。これにより、検出素子4aの配列と吸収箔sの影の配列とが干渉することがなく、X線撮影時の画像上に干渉縞が現れることもないので視認性に優れた画像が生成できるのである。
X線グリッド5には、製造番号を記憶するチップが埋め込まれており、この製造番号は、X線グリッド5の個体識別用の識別情報となっている。したがって、X線グリッド5ごとに製造番号は異なる。
筐体内部におけるX線グリッド5の位置を調整することでFPD4とX線グリッド5との相対位置を調整する位置調整機構7について説明する。位置調整機構7は、先端がX線グリッド5に当接している6つの駆動ユニット7aと、応力付与用のバネから構成される。この駆動ユニット7aは、伸縮自在の細長状の形状をしており、回転量を制御することができるステッピングモータにより駆動される。駆動ユニット7aが伸縮することによりFPD4とX線グリッド5との位置関係が調整できる。
図6は、位置調整機構7を構成する駆動ユニット7aのうちの3つについて説明するものである。これら駆動ユニット7aの基端部は、FPD4の検出面のセンサーを支える枠の部分に固定されている。そして、図6の矢印の示すようにX線グリッド5は、バネによりFPD4に固定された3つの駆動ユニット7aに近づくように応力が付与されている。駆動ユニット7aを駆動させれば、この応力に抵抗してX線グリッド5をFPD4から遠ざけることができる。さらに、3つの駆動ユニット7aを連携して駆動させれば、X線グリッド5をFPD4に対して傾斜させることもできる。
図7は、位置調整機構7を構成する駆動ユニット7aのうち他の3つについて説明するものである。これら駆動ユニット7aの基端部は、筐体1の内面に固定されている。駆動ユニット7aのうちの1つは、X線グリッド5aを吸収箔sの延伸方向(a方向)に移動させることができ、残りの2つはX線グリッド5aを吸収箔sの配列方向(b方向)に移動させることができる。
そして、図7の矢印の示すようにX線グリッド5は、バネにより筐体1に固定された駆動ユニット7aに近づくように2方向から応力が付与されている。駆動ユニット7aを駆動させれば、この応力に抵抗してX線グリッド5をFPD4に対して移動させることができる。さらに、3つの駆動ユニット7aを連携して駆動させれば、X線グリッド5をFPD4に対して回転させることもできる。
なお、位置合わせ装置10は、図1に示すように、各部6,8,11,12を統括的に制御する主制御部18を備えている。この主制御部18は、CPUによって構成され、種々のプログラムを実行することにより、各部を実現している。また、上述の各部は、それらを担当する演算装置に分割されて実行されてもよい。操作卓16は、術者に位置合わせの開始の指示を位置合わせ装置10に入力させる目的で設けられており、表示部17は、術者に位置合わせの状況を表示する目的で設けられている。
<X線グリッドの位置合わせの必要性>
次に、図8を参照してFPD4に対するX線グリッド5の位置合わせの必要性について説明する。X線撮影におけるFPD4と吸収箔sの影との関係を示している。X線管3から照射されたX線は、FPD4に入射する前にX線グリッド5を通過するので、FPD4の入射面にはX線グリッド5の影が生じる。この影は、図8に示すように、吸収箔sの幅分の幅しかなく、FPD4に写り込むX線グリッド5の影は最小となっている。この状態がFPD4とX線グリッド5の位置関係が理想通りとなっている状態である。
図9は、FPD4とX線グリッド5との位置関係が理想から外れている状態を示している。すなわち、X線グリッド5がFPD4に対して傾斜していると、吸収箔sの短手方向は、X線管3の焦点から吸収箔sに向かう方向と一致しなくなる。すると、X線管3の焦点から吸収箔sを見たとき、今まで見ることができなかった吸収箔sの短手方向と長手方向とがなす面が焦点に向くことになる。すると、それだけ、吸収箔sはX線管3の焦点から直接FPD4に向かうX線を遮ってしまい、FPD4に写り込む吸収箔sの影は理想よりも太いものとなる。この状態で撮影を行うと、画像上には吸収箔sの影がよりはっきりと写り込むことになり、画像の視認性の観点から望ましくない。
理想的なX線グリッド5の位置は、予め予想することはできない。X線グリッド5には個体差があるからである。すなわち、X線グリッド5のグリッドの構造を支える外枠に対して吸収箔sの位置を50μm程度の厳密な精度で確保し、吸収箔sを整然と配列させることは難しい。また、X線グリッド5を構成する吸収箔sは外枠に対して歪んだり撓んだりしており、この歪みの様式はX線グリッド5ごとに異なる。つまり、FPD4に対する理想的な位置関係を実際にX線を照射してみることでX線グリッド5ごとに取得する必要があるのである。
<位置合わせ装置の動作>
次に、位置合わせ装置10の動作について説明する。この動作説明において、既にX線グリッド5がスリット1aを通じて筐体1に導入済みであり、その内部でX線グリッド5が位置調整機構7に装着済みであるものとする。実施例1に係る位置合わせ装置10を用いてFPD4とX線グリッド5との相対位置を調整するには、図10に示すように、まず、X線グリッド5の識別情報が読み取られ(識別情報読み取りステップS1),各種位置合わせが行われる(回転調整ステップS2〜第2傾斜調整ステップS5)。そして、最後に、個別のX線グリッド5によって異なるX線グリッド5の位置調節の様式をプリセットデータとして取得する(プリセットデータ生成ステップS6)。以降、これらの各ステップについて順を追って説明する。
<識別情報読み取りステップS1>
術者が操作卓16を通じて位置合わせ装置10にFPD4とX線グリッド5との相対位置の調整の開始を指示すると、まず、読み取り部12がX線グリッド5に埋め込まれたチップより製造番号を示す情報(識別情報)を取得する。これにより位置合わせ装置10は、筐体1に挿入されたX線グリッド5がどの個体であるか判別することができる。読み取り部12は、識別情報を位置調整制御部8に送出する。
<回転調整ステップS2>
次に、両者4,5の位置調整が回転に関する運動様式について行われる。すなわち、回転調整ステップS2においては、図11に示すように、X線グリッド5をFPD4に対してa方向およびb方向に直交するとともに、X線グリッド5の中心点を通過する軸を回転軸として回転させる。この回転の実際は、位置調整機構7が行うとともに、位置調整機構7の制御は位置調整制御部8が行う。
位置調整制御部8がX線グリッド5を一定量だけ移動させる度にマップmが取得され、位置調整制御部8がマップmから取得された評価値を用いてX線グリッド5の移動の方針が決定されるのでこの様子について説明する。位置調整制御部8は、一定量だけX線グリッド5をある方向に移動(回転)させると、その後X線管制御部6にX線を照射するように制御の指示を与え、新たなマップmを取得する。位置調整制御部8は、前回取得したマップmと今回取得したマップmとを比較して、次にX線グリッド5をFPD4に対してどのように移動(回転)させるかを決定する。すなわち、位置調整制御部8は、矩形となっているマップmの周縁部(四隅)に位置している基準点のX線の強度を表すデータを比較して、4つのデータの一致度を示す評価値を取得する。この評価値の算出方法としては、既存の統計的な検定方法が使用できる。そして、前回取得したマップmの評価値よりも今回取得したマップmの評価値の方が大きければ、位置調整制御部8は、両者4,5の位置は理想に近づいているものと認定して、FPD4に対しX線グリッド5を先程と同じ方向に移動(回転)させるように制御する。
本ステップにおいて、位置調整制御部8が両者4,5の位置の調整をすると、FPD4の検出素子4aの配列方向とX線グリッド5の吸収箔sのa方向とが一致し、両者4,5の位置関係は更に理想どおりとなる。
<平行移動調整ステップS3>
次に、両者4,5の位置調整は、別の運動様式について行われる。すなわち、平行移動調整ステップS3においては、図12に示すように、X線グリッド5をFPD4に対してb方向に移動させる。この移動の実際は、位置調整機構7が行うとともに、位置調整機構7の制御は位置調整制御部8が行う。位置調整制御部8がX線グリッド5を一定量だけ移動させる度にマップmが取得される様子と、位置調整制御部8がマップmから取得された評価値を用いてX線グリッド5の移動の方針を決定する様子は上述の回転調整ステップS2と同様であるので説明を省略する。
<第1傾斜調整ステップS4>
次に、位置合わせ装置10は、X線管制御部6に指示を与え、X線管3にX線を照射させる。このときのX線管3の制御の様式は、記憶部15に記憶されているので、X線管制御部6は、これを記憶部15から読み出して用いる。X線管3から照射されたX線は、X線グリッド5を通過してFPD4に到達する。FPD4は、X線を検出して検出信号をマップ生成部11に送出する。
マップ生成部11では、矩形となっているFPD4の検出面の形状にならって矩形のマップmを生成する。このマップmには、FPD4上の各検出素子4aが出力した検出信号を基に生成されたX線の強度を表すデータが検出素子4aの配列にならってマトリックス状に配列されている。このマップmは、現在のFPD4とX線グリッド5との相対位置がどの程度理想どおりとなっているかを示す指標となっている。
位置調整機構7は、FPD4とX線グリッド5との位置関係を高い自由度で変更することができる。そこで、両者4,5の位置調整は、各種の運動様式について逐次行われる構成となっている。第1傾斜調整ステップS4においては、図13に示すように、X線グリッド5をFPD4に対してa方向に平行であるとともにX線グリッド5の中心点を通過する軸を回転軸として傾斜させる。この傾斜の実際は、位置調整機構7が行うとともに、位置調整機構7の制御は位置調整制御部8が行う。
位置調整制御部8は、一定量だけX線グリッド5をある方向に移動させると、その後X線管制御部6にX線を照射するように制御の指示を与え、新たなマップmを取得する。位置調整制御部8は、前回取得したマップmと今回取得したマップmとを比較して、次にX線グリッド5をFPD4に対してどのように移動させるかを決定する。すなわち、位置調整制御部8は、マップmに配列されているX線の強度を表すデータを平均して、FPD4全体にどの程度X線が入射しているかを示す平均値を取得する。そして、前回取得したマップmの平均値よりも今回取得したマップmの平均値の方が大きければ、位置調整制御部8は、両者4,5の位置は理想に近づいているものと認定して、FPD4に対しX線グリッド5を先程と同じ方向に移動させるように制御する。
また、前回取得したマップmの平均値よりも今回取得したマップmの平均値の方が小さければ、位置調整制御部8は、両者4,5の位置は理想から遠ざかっているものと認定して、FPD4に対しX線グリッド5を先程とは逆方向に移動させるように制御する。このように、位置調整制御部8は、マップmに示されたX線の入射量を基にFPD4におけるX線の入射量が多くなるように位置調整機構7を制御する。つまり、位置調整制御部8は、位置調整機構7の制御とマップmの参照とを交互に行うフィードバック制御によりFPD4に対するX線グリッド5の位置合わせを行う。
このようにして位置調整制御部8が両者4,5の位置の調整をすると、両者4,5の位置は、図9に示す吸収箔sの影が太く写り込んでいる状態から図8に示す吸収箔sの影が最小限に写り込んでいる状態となるように変更させられる。このように位置調整制御部8は、マップmを元にFPD4の検出面に投影される吸収箔sの影の幅が小さくなるように位置調整機構7を制御する。これにより、第1傾斜調整ステップS4は終了となる。
<第2傾斜調整ステップS5>
次に、両者4,5の位置調整は、別の運動様式について行われる。すなわち、第2傾斜調整ステップS5においては、図14に示すように、X線グリッド5をFPD4に対してb方向に平行であるとともにX線グリッド5の中心点を通過する軸を回転軸として傾斜させる。この傾斜の実際は、位置調整機構7が行うとともに、位置調整機構7の制御は位置調整制御部8が行う。このときの位置調整制御部8の動作の様子は、回転調整ステップS2と同様であるので説明を省略する。
また、前回取得したマップmの評価値よりも今回取得したマップmの評価値の方が小さければ、位置調整制御部8は、両者4,5の位置は理想から遠ざかっているものと認定して、FPD4に対しX線グリッド5を先程とは逆方向に移動させるように制御する。このように、位置調整制御部8は、各基準点におけるX線の入射量が一致するように位置調整機構7を制御する。つまり、位置調整制御部8は、位置調整機構7の制御とマップmの参照とを交互に行うフィードバック制御によりFPD4に対するX線グリッド5の位置合わせを行う。
ところで、X線はX線管3から放射状に広がるので、吸収箔sがFPD4に接近・離反すると、FPD4に写り込む吸収箔sの影の太さが変化する。第2傾斜調整ステップS5では、この影の太さの調整をすることができる。すなわち、位置調整制御部8が両者4,5の位置の調整をすると、FPD4におけるa方向における一端においてX線グリッド5がFPD4から遠ざかりすぎていたことにより吸収箔sの影がFPD4上で大きく拡大されすぎていた状態が解消され、両者4,5の位置は、FPD4に写り込んでいる吸収箔sの影の太さが四隅で同じ太さとなるように調整される。
本ステップにおいて、位置調整制御部8が両者4,5の位置の調整をすると、図15に示すように、幅が検出素子1個分となっている検出素子4aの列に1本の吸収箔sの影が写り込んでおり、影の現れる位置は検出素子4aの列における幅方向の中心となっている。このようにすると、両者4,5の位置関係は更に理想どおりとなる。
ここで、回転調整ステップS2,平行移動調整ステップS3,第2傾斜調整ステップS5において、マップmの四隅に位置している基準点が位置調整制御部8の比較対象になっている理由について説明する。回転調整ステップS2および第2傾斜調整ステップS5においては、傾斜や回転を加えると、X線グリッド5の部分に応じて移動量が異なる。具体的には、傾斜や回転の中心軸から離れた部分であるほどX線グリッド5の移動量は大きくなる。傾斜や回転の中心軸は、X線グリッド5の中心点を通過するのであるから、傾斜や回転によりX線グリッド5の中心点から離れた周縁部(四隅)が最も大きく移動することになる。したがって、傾斜や回転に合わせてX線グリッド5の四隅を観察すれば、傾斜や回転に応じたFPD4上の影の変化を最も敏感に見知することができる。一方、平行移動調整ステップS3においては、上述の回転調整ステップS2,第2傾斜調整ステップS5と同様の方法で両者4,5の位置関係が認識できるので制御が簡便となる。
<プリセットデータ生成ステップS6>
位置調整制御部8は、各ステップS2〜S5で行ったFPD4に対するX線グリッド5の制御様式と、読み取り部12から出力された識別情報とを関連づけて、記憶部15に送出する。記憶部15には、図16に示すように今まで位置調整を行ったことのあるX線グリッド5の識別情報と制御様式とが関連づけられたテーブルTを記憶する。互いに関係づけられた識別情報と制御様式のセットをプリセットデータと呼ぶことにする。このプリセットデータは、位置調整制御部8がX線グリッド5の位置合わせを完了したのち記憶部15に出力するものとなっている。この状態で表示部17には、両者4,5の位置の調整が完了した旨の表示がされて、実施例1に係る位置合わせ装置10の動作は終了となる。
位置合わせ装置10の動作の後、FPD4およびX線グリッド5は、互いの位置関係を保った状態で筐体1ごと位置合わせ装置10から取り外される。そして、図17に示すように、筐体1ごとX線撮影装置に載置され、この状態で被検体Mに対して撮影が行われる。このX線撮影装置は被検体を載置する天板2を挟んでX線管3とX線グリッド5が取り付けられた状態のFPD4とが載置される。X線撮影装置は、この状態で撮影を行う。
ところで、位置合わせ装置10におけるFPD4に対するX線管3の相対位置は、X線撮影装置の撮影時における相対位置と一致するように設定されている。したがって、X線撮影装置で撮影を行うと、画像に現れる吸収箔sの影の様子は、位置合わせ装置10において位置調整済みの状態でFPD4上に現れる吸収箔sの影の様子と一致する。
また、X線撮影装置においては、FPD4に対するX線管3の位置が変更可能となっている。そこで、位置合わせ装置10におけるFPD4に対するX線管3の相対位置は、X線撮影装置の撮影時におけるFPD4に対するX線管3の標準位置と一致するようにされている。この標準位置は、撮影において、普通に使用されるX線管3の位置であるとともに、FPD4に対するX線管3の移動範囲の中間に該当する位置である。従って、X線管3を標準位置から移動可能範囲の限界まで移動させたとしても、FPD4に現れる吸収箔sの影の理想からのズレは、最低限ですむ。
<プリセットデータの利用>
最後にプリセットデータの利用について説明する。X線撮影装置で用いるX線グリッド5を変更するときには、筐体1は、X線撮影装置から取り外され、筐体1内部のX線グリッド5が交換されて、再び両者4,5の位置調整がされることになる。このとき、筐体1にX線グリッド5がセットされたときの筐体1とX線グリッド5との初期位置は、X線グリッド5の挿入の度に同じとなっている。したがって、一度位置合わせを行ったことのあるX線グリッド5については、前回の位置合わせの通りにX線グリッド5をFPD4に対して移動させれば、両者4,5の位置関係は理想的となるはずである。また、この様に位置合わせを完了させればX線照射をする必要がなく、装置の安全性が向上するので望ましい。プリセットデータは、このような一度位置合わせのしたことのあるX線グリッド5をX線照射することなく位置合わせする目的で設けられている。
すなわち、上述の識別情報読み取りステップS1では、読み取り部12が筐体1に挿入されているX線グリッド5がチップに記憶している識別情報を読み取って位置調整制御部8にこれを送出するまでしか説明していなかったが、実は、この後、位置調整制御部8は、記憶部15にこの識別情報について問い合わせを行っている。ただ今筐体1に挿入されているX線グリッド5の識別情報がテーブルTに記憶されていないときは、位置調整制御部8は、上述の回転調整ステップS2以降の動作を行う。
今回筐体1に挿入されているX線グリッド5の識別情報がテーブルTに記憶されているプリセットデータと一致するときは、このX線グリッド5は、一度位置合わせを実行したことがあるX線グリッド5と同一の個体である。そこで、位置調整制御部8は、今回読み取り部12が取得した識別情報に対応するプリセットデータを記憶部15から取得し、取得したプリセットデータを基に位置調整機構7の制御を行う。このとき、X線管3からX線が照射されることはない。X線グリッド5の移動が完了ののち、表示部17に両者4,5の位置の調整が完了した旨の表示がされて、実施例1に係る位置合わせ装置10の動作は終了となる。
以上のように実施例1に係る位置合わせ装置10は、FPD4とX線グリッド5との相対位置を調整するものとなっている。すなわち、実際にX線を照射することによりFPD4の位置とX線の入射量とが関連したマップmを生成し、マップmを元にFPD4の検出面に投影される吸収箔sの影の幅が小さくなるようにFPD4に対するX線グリッド5の傾斜角度が調整される。これによりFPD4とX線グリッド5との相対位置は、放射線グリッドが放射線を極力遮らないように精密に調整され、FPD4を用いた撮影の際にX線グリッド5の影の影響により画像が乱れることを防止できる。
また、上述のように、X線グリッド5の吸収箔sの伸びるa方向に平行な軸を回転軸として、傾斜角度を調整するようにすれば、傾斜角度によって、FPD4の検出面に現れる吸収箔sの影の太さが変わるので、確実にFPD4におけるX線の入射量が多くなるように位置調整機構7を制御することができる。
上述のように、X線グリッド5の吸収箔sの配列するb方向に平行な軸を回転軸として、傾斜角度を調整するようにすれば、傾斜角度によって、FPD4の部分によって異なる吸収箔sの太さの差違が広がったり狭まったりする。FPD4における各部分におけるX線の入射量が一致するように位置調整機構7を制御すれば、FPD4において吸収箔sの影がより整然と並ぶので、確実にFPD4におけるX線の入射量が多くなるように位置調整機構7を制御することができるのである。
また、位置合わせの際、a方向およびb方向に直交する回転軸についてX線グリッド5をFPD4に対して回転させるようにすれば、X線グリッド5の吸収箔sの方向を設定通りとすることができるので、画像に現れるX線グリッド由来の偽像を抑制することができる。
また、位置合わせの際、X線グリッド5をFPD4に対してb方向に移動させるようにすれば、X線グリッド5の吸収箔sの方向を設定通りとすることができるので、画像に現れるX線グリッド由来の偽像を抑制することができる。
上述のように、位置調整制御部8が矩形となっているFPD4の形状に対応して矩形となっているマップmの4隅に位置する4つの基準点を対象として動作すれば、この基準点は、FPD4に対するX線グリッド5の位置移動に対して最も敏感にX線の入射量が変化する基準点について動作することになる。この部分が回転により最も移動量が大きくなる部分だからである。したがって、この構成によれば、より確実にFPD4に対するX線グリッド5の位置合わせを行うことができる。
また、位置調整制御部8の動作をフィードバック制御とすれば、自動でFPD4に対するX線グリッド5の位置合わせを行うことができる。
そして上述のように、読み取り部12が取得した識別情報に対応するプリセットデータを記憶部15から取得し、取得されたプリセットデータを基に位置調整機構7の制御を行えば、以前一度位置合わせを行ったことのあるX線グリッド5について、再びX線を照射して位置合わせを行わなくても、プリセットデータに従って位置調整機構7の制御するだけで、位置合わせが完了する。したがって、この構成によれば安全性の高い位置合わせ装置10が提供できる。
本発明は、上述の構成に限られず、下記のように変形実施することができる。
(1)上述の実施例にける位置合わせの各ステップの順番を変更して実施してもよい。この場合でも、第1傾斜調整ステップS4,第2傾斜調整ステップS5については、回転調整ステップS2,平行移動調整ステップS3よりも先に行った方がよい。
(2)上述の実施例では駆動ユニット7aは、ステッピングモータを有していたが、本発明はこれの代わりに油圧シリンダなどを用いて駆動ユニット7aを構成してもよい。
(3)上述した実施例は、医用の装置であったが、本発明は、工業用や、原子力用の装置に適用することもできる。
(4)上述した実施例のいうX線は、本発明における放射線の一例である。したがって、本発明は、X線以外の放射線にも適応できる。
m マップ
s 吸収箔
3 X線管(放射線源)
4 FPD(放射線検出手段)
5 X線グリッド(放射線グリッド)
7 位置調整機構(位置調整手段)
8 位置調整制御部(位置調整制御手段)
11 マップ生成部(マップ生成手段)
12 読み取り部(読み取り手段)
15 記憶部(記憶手段)

Claims (8)

  1. 放射線を検出する放射線検出手段と、第1方向に伸びた吸収箔が前記第1方向と直交する第2方向に配列されることにより形成されるとともに前記放射線検出手段における放射線を検出する検面を覆うように配置される放射線グリッドとの相対位置を調整する位置合わせ装置において、
    放射線を前記放射線検出手段に対して照射する放射線源と、
    放射線が入射した前記放射線検出手段から出力された検出信号を元に前記放射線検出手段の位置と放射線の入射量とが関連したマップを生成するマップ生成手段と、
    前記放射線検出手段に対する前記放射線グリッドの傾斜角度を調整する位置調整手段と、
    前記位置調整手段を制御する位置調整制御手段とを備え、
    前記位置調整制御手段は、前記マップを元に前記放射線検出手段の検出面に投影される前記吸収箔の影の幅が小さくなるように前記位置調整手段を制御することを特徴とする位置合わせ装置。
  2. 請求項1に記載の位置合わせ装置において、
    前記位置調整制御手段は、前記放射線検出手段に対して前記放射線グリッドを前記第1方向に平行な軸を回転軸として傾斜させるように制御するとともに、前記マップに示された放射線の入射量を基に前記放射線検出手段における放射線の入射量が多くなるように前記位置調整手段を制御することで前記吸収箔の影の幅を小さくすることを特徴とする位置合わせ装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の位置合わせ装置において、
    前記位置調整制御手段は、前記放射線検出手段に対して前記放射線グリッドを前記第2方向に平行な軸を回転軸として傾斜させるように制御するとともに、前記マップの周縁部における互いに位置の異なる複数の基準点における放射線の入射量を取得し、各基準点における放射線の入射量が一致するように前記位置調整手段を制御することを特徴とする位置合わせ装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の位置合わせ装置において、
    前記位置調整手段は、前記放射線グリッドの傾斜のみならず、前記第1方向および前記第2方向に直交する回転軸として前記放射線グリッドを前記放射線検出手段に対して回転させることが可能となっており、
    前記位置調整制御手段は、前記放射線検出手段に対して前記放射線グリッドを回転させるように制御するとともに、前記マップの周縁部における互いに位置の異なる複数の基準点における放射線の入射量を取得し、各基準点における放射線の入射量が一致するように前記位置調整手段を制御することを特徴とする位置合わせ装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の位置合わせ装置において、
    前記位置調整手段は、前記放射線グリッドの傾斜のみならず、前記放射線グリッドを前記放射線検出手段に対して前記第2方向に移動させることが可能となっており、
    前記位置調整制御手段は、前記放射線検出手段に対して前記放射線グリッドを移動させるように制御するとともに、前記マップの周縁部における互いに位置の異なる複数の基準点における放射線の入射量を取得し、各基準点における放射線の入射量が一致するように前記位置調整手段を制御することを特徴とする位置合わせ装置。
  6. 請求項3または請求項4に記載の位置合わせ装置において、
    前記位置調整制御手段は、矩形となっている前記放射線検出手段の形状に対応して矩形となっている前記マップの前記回転軸から離れた4隅に位置する4つの基準点を対象として動作することを特徴とする位置合わせ装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の位置合わせ装置において、
    前記位置調整制御手段は、前記位置調整手段の制御と前記マップの参照とを交互に行うフィードバック制御により前記放射線検出手段に対する前記放射線グリッドの位置合わせを行うことを特徴とする位置合わせ装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の位置合わせ装置において、
    前記放射線グリッドに記憶されている個体識別用の識別情報を読み取る読み取り手段と、
    前記位置調整制御手段が前記放射線グリッドの位置合わせを完了した後出力する前記位置調整手段の制御様式と識別情報とが関連したプリセットデータを記憶する記憶手段を備え、
    再度、同一個体の前記放射線グリッドについて位置合わせを行う際、前記読み取り手段は、今回の前記放射線グリッドについても識別情報を読み取り、前記位置調整制御手段は、今回読み取り手段が取得した識別情報に対応するプリセットデータを前記記憶手段にから取得し、取得されたプリセットデータを基に前記位置調整手段の制御を行うことを特徴とする位置合わせ装置。
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