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JP2012182071A - リチウムイオン二次電池、電子機器、電動工具、電動車両および電力貯蔵システム - Google Patents

リチウムイオン二次電池、電子機器、電動工具、電動車両および電力貯蔵システム Download PDF

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JP2012182071A JP2011045317A JP2011045317A JP2012182071A JP 2012182071 A JP2012182071 A JP 2012182071A JP 2011045317 A JP2011045317 A JP 2011045317A JP 2011045317 A JP2011045317 A JP 2011045317A JP 2012182071 A JP2012182071 A JP 2012182071A
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ion secondary
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Atsumichi Kawashima
敦道 川島
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Abstract

【課題】電池容量の増加と電池膨れの抑制とを両立させることが可能なリチウムイオン二次電池を提供する。
【解決手段】正極および負極と共に電解液を備える。正極は正極活物質としてリチウム複合酸化物を含み、電解液はカルボニル化合物を含み、正極、負極および電解液のうちの少なくとも1つはヘテロポリ酸化合物を含む。
【選択図】図2

Description

本技術は、正極活物質としてリチウム複合酸化物を用いたリチウムイオン二次電池、ならびにそれを用いた電子機器、電動工具、電動車両および電力貯蔵システムに関する。
近年、携帯電話機または携帯情報端末機器(PDA)などに代表される電子機器が広く普及しており、そのさらなる小型化、軽量化および長寿命化が強く求められている。これに伴い、電源として、電池、特に小型かつ軽量で高エネルギー密度を得ることが可能な二次電池の開発が進められている。この二次電池は、最近では、上記した電子機器に限らず、電動ドリルなどの電動工具、電気自動車などの電動車両、家庭用電力サーバなどの電力貯蔵システムに代表される多様な用途への適用も検討されている。
二次電池としては、さまざまな充放電原理を利用するものが広く提案されているが、中でも、リチウムイオンの吸蔵放出を利用するリチウムイオン二次電池が有望視されている。鉛電池およびニッケルカドミウム電池などよりも高いエネルギー密度が得られるからである。
二次電池は、正極および負極と共に電解液を備えており、その正極および負極は、それぞれリチウムイオンを吸蔵放出する正極活物質および負極活物質を含んでいる。高い電池容量を得るために、正極活物質としては、リチウムおよび遷移金属を構成元素として含む複合酸化物(リチウム複合酸化物)などが用いられていると共に、負極活物質としては、炭素材料などが用いられている。また、電解液の溶媒としては、炭酸エステル系の混合溶媒などが用いられている。
二次電池の形態としては、正極、負極および電解液を収納するために金属缶などの外装部材を用いた円筒型などの他に、アルミニウムラミネートフィルムなどの外装部材を用いたラミネートフィルム型が採用されている。二次電池の軽量化が図られるからである。なお、ラミネートフィルム型の二次電池では、液状の電解質(電解液)の他に、その電解液が高分子化合物により保持されたゲル状の電解質も用いられている。
最近では、二次電池の性能に関して、電池容量およびサイクル特性などの電池特性だけでなく安全性も向上させるために、さまざまな検討がなされている。具体的には、電池内のガス発生に起因して二次電池が膨れることを抑制するために、電解液にハロゲン化カルボニル化合物を添加したり、正極にヘテロポリ酸化合物を添加することが提案されている(例えば、特許文献1,2参照。)。このハロゲン化カルボニル化合物は、カルボニル基のα位の炭素原子にハロゲン原子が結合された化合物である。
特開2008−305770号公報 特開2011−003354号公報
電池容量を増加させるためには、充電電圧を高くすればよい。しかしながら、充電電圧、すなわち二次電池の完全充電状態における開回路電圧が高くなると、電解液の分解反応が促進されて電池内でガスが発生するため、二次電池が膨れやすくなる。この膨れに関する問題は、特に、高温環境中で顕著になると共に、ラミネートフィルム型の二次電池で顕在化しやすい。これらのことから、従来は、電池容量の増加と電池膨れの抑制とがトレードオフの関係にあるため、両者を両立させることが困難であった。
本技術はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、電池容量の増加と電池膨れの抑制とを両立させることが可能なリチウムイオン二次電池、電子機器、電動工具、電動車両および電力貯蔵システムを提供することにある。
本技術のリチウムイオン二次電池は、正極および負極と共に電解液を備えたものである。正極は、正極活物質として、下記の式(1)および式(2)で表されるリチウム複合酸化物のうちの少なくとも一方を含んでいる。電解液は、下記の式(3)〜式(6)で表されるカルボニル化合物のうちの少なくとも1種を含んでいる。正極、負極および電解液のうちの少なくとも1つは、下記の式(7)〜式(9)で表されるヘテロポリ酸化合物のうちの少なくとも1種を含んでいる。
Lia MO2 ・・・(1)
Lib Nic Mn2-c 4 ・・・(2)
(MはNi、CoおよびMnのうちの少なくとも1種である。aは未充電状態においてa=1であると共に完全充電状態においてa≦0.45であり、bは未充電状態においてb=1であると共に完全充電状態においてb≦0.1であり、cは未充電状態および完全充電状態において0.4≦c≦0.6である。)
Figure 2012182071
(R1〜R6はCm 2m+1-nX1n またはCp 2p-1qX2q であり、R7およびR8は−Hまたは−OHであり、R9は−O−、−CH=CH−、−CH=CCl−または−CCl=CCl−である。ただし、X1およびX2はハロゲンであり、m、n、pおよびqは0≦m≦4、0≦n≦2m+1、0≦p≦4および0≦q≦2p−1である。)
X34 Y3Z31240 ・・・(7)
X43 Y4Z41240 ・・・(8)
X54 Y5Z511VO40 ・・・(9)
(X3〜X5はH、Li、Na、K、Rb、CsおよびNR4 のうちの少なくとも1種であり、Y3はSiおよびGeのうちの少なくとも一方であり、Y4およびY5はPおよびAsのうちの少なくとも一方であり、Z3〜Z5はMoおよびWのうちの少なくとも一方である。ただし、RはCr 2r+1であり、rは0≦r≦4である。)
本技術の電子機器、電動工具、電動車両または電力貯蔵システムは、上記した本技術のリチウムイオン二次電池を用いたものである。
本技術のリチウムイオン二次電池によれば、正極が上記したリチウム複合酸化物を含み、電解液が上記したカルボニル化合物を含み、正極、負極および電解液のうちの少なくとも1つが上記したヘテロポリ酸化合物を含んでいる。よって、電池容量の増加と電池膨れの抑制とを両立させることができる。また、上記したリチウムイオン二次電池を用いた本技術の電子機器、電動工具、電動車両および電力貯蔵システムでも、同様の効果を得ることができる。
本技術の一実施形態のリチウムイオン二次電池(円筒型)の構成を表す断面図である。 図1に示した巻回電極体の一部を拡大して表す断面図である。 正極活物質の構成を表す断面図である。 セパレータの構成を表す断面図である。 本技術の一実施形態の他のリチウムイオン二次電池(ラミネートフィルム型)の構成を表す斜視図である。 図5に示した巻回電極体のVI−VI線に沿った断面図である。
以下、本技術の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明する順序は、下記の通りである。

1.リチウムイオン二次電池
1−1.円筒型
1−2.ラミネートフィルム型
2.リチウムイオン二次電池の用途
<1.リチウムイオン二次電池/1−1.円筒型>
図1および図2は、本技術の一実施形態におけるリチウムイオン二次電池(以下、単に「二次電池」という。)の断面構成を表しており、図2では、図1に示した巻回電極体20の一部を拡大している。
[二次電池の全体構成]
ここで説明する二次電池は、いわゆる円筒型である。この二次電池では、ほぼ中空円柱状の電池缶11の内部に、巻回電極体20と、一対の絶縁板12,13とが収納されている。巻回電極体20は、例えば、セパレータ23を介して正極21と負極22とが積層および巻回されたものである。
電池缶11は、一端部が閉鎖されると共に他端部が開放された中空構造を有していると共に、例えば、Fe、Alまたはそれらの合金などにより形成されている。なお、電池缶11の表面にNiなどが鍍金されていてもよい。一対の絶縁板12,13は、巻回電極体20を上下から挟むと共にその巻回周面に対して垂直に延在するように配置されている。
電池缶11の開放端部には、電池蓋14、安全弁機構15および熱感抵抗素子(positive temperature coefficient:PTC素子)16がガスケット17を介してかしめられている。これにより、電池缶11は密閉されている。電池蓋14は、例えば、電池缶11と同様の材料により形成されている。安全弁機構15および熱感抵抗素子16は、電池蓋14の内側に設けられており、その安全弁機構15は、熱感抵抗素子16を介して電池蓋14と電気的に接続されている。この安全弁機構15では、内部短絡、または外部からの加熱などに起因して内圧が一定以上になると、ディスク板15Aが反転して電池蓋14と巻回電極体20との間の電気的接続を切断するようになっている。熱感抵抗素子16は、大電流に起因する異常な発熱を防止するものである。この熱感抵抗素子16では、温度が上昇すると、それに応じて抵抗が増加するようになっている。ガスケット17は、例えば、絶縁材料により形成されており、その表面には、アスファルトが塗布されていてもよい。
巻回電極体20の中心には、センターピン24が挿入されていてもよい。正極21には、例えば、Alなどの導電性材料により形成された正極リード25が接続されていると共に、負極22には、例えば、Niなどの導電性材料により形成された負極リード26が接続されている。正極リード25は、安全弁機構15に溶接などされ、電池蓋14と電気的に接続されていると共に、負極リード26は、電池缶11に溶接などされ、その電池缶11と電気的に接続されている。
[正極]
正極21では、例えば、正極集電体21Aの片面または両面に正極活物質層21Bが設けられている。正極集電体21Aは、例えば、Al、Niまたはステンレスなどの導電性材料により形成されている。
正極活物質層21Bは、正極活物質として、リチウムイオンを吸蔵放出する正極材料を含んでおり、必要に応じて正極結着剤または正極導電剤などの他の材料を含んでいてもよい。
正極材料は、下記の式(1)および式(2)で表されるリチウム複合酸化物のうちの少なくとも一方(以下、単に「リチウム複合酸化物」ともいう。)を含んでいる。高容量型(高充電電圧用)の正極材料であるため、充電電圧を高くすることで高い電池容量が得られるからである。
Lia MO2 ・・・(1)
Lib Nic Mn2-c 4 ・・・(2)
(MはNi、CoおよびMnのうちの少なくとも1種である。aは未充電状態においてa=1であると共に完全充電状態においてa≦0.45であり、bは未充電状態においてb=1であると共に完全充電状態においてb≦0.1であり、cは未充電状態および完全充電状態において0.4≦c≦0.6である。)
式(1)に示したリチウム複合酸化物は、いわゆる層状岩塩型の結晶構造を有する正極材料であり、LiとNi、CoおよびMnのうちの少なくとも1種とを構成元素として有する複合酸化物である。式(1)中のMは、Ni、CoまたはMnのいずれか1種類だけ(一成分系)でもよいし、それらの2種類以上の組み合わせ(2成分系または3成分系)でもよい。Mを2種類以上の組み合わせにする場合、そのMを構成する各元素の割合は任意でよい。
ただし、Liの組成(a)は、未充電状態においてa=1であるのに対して、完全充電状態においてa<0.5、好ましくはa≦0.45、より好ましくはa≦0.4である。充電電圧を高くすることで完全充電状態のaの値が小さくなり、リチウム複合酸化物から多量のリチウムイオンが放出されるため、高い電池容量が得られるからである。完全充電状態のaをa<0.5とするためには、例えば、充電電圧、すなわち二次電池の完全充電状態における開回路電圧を4.30V以上、好ましくは4.35V以上にすればよい。
このリチウム複合酸化物の組成を調べるためには、例えば、二次電池を解体して正極21を取り出したのち、ICP発光分光分析法などでリチウム複合酸化物の組成を定量分析して、Liと他の金属元素(M)との比率を特定すればよい。この方法によれば、未充電状態および完全充電状態のいずれでも、リチウム複合酸化物の組成(特にaの値)を正確に特定できる。
式(1)に示したリチウム複合酸化物の具体例(未充電状態)は、LiNiO2 、LiCoO2 、LiNid Coe 2 (d+e=1)またはLiNif Cog Mnh 2 (f+g+h=1)などである。より具体的には、3成分系の具体例は、LiNi0.5 Co0.2 Mn0.3 2 などである。これらは単独でもよいし、2種類以上が混合されてもよい。ただし、式(1)に示した化学式の条件を満たしていれば、リチウム複合酸化物は他の組成を有していてもよい。
式(2)に示したリチウム複合酸化物は、いわゆるスピネル型の結晶構造を有する正極材料であり、LiおよびMnを構成元素として有する複合酸化物におけるMnの一部がNiに置き換えられたものである。
ただし、Liの組成(b)は、未充電状態においてb=1であるのに対して、完全充電状態においてb≦0.1、好ましくはb<0.05である。充電電圧を高くすることで完全充電状態のbの値が小さくなり、リチウム複合酸化物から多量のリチウムイオンが放出されるため、高い電池容量が得られるからである。完全充電状態のbをb≦0.1とするためには、例えば、充電電圧を4.80V以上にすればよい。
また、Niの組成(c)は、0.4≦c≦0.6である。リチウムイオンの放出時においてリチウム複合酸化物の結晶構造が安定になるため、高い電池容量が得られるからである。詳細には、例えばc=0.5であると、Mnは4価、Niは2価になるため、結晶構造が安定化する。これに対して、c<0.4であると、充電電圧が低下するため、電池容量も低下し、一方、c>0.6であると、Niの半分以上が3価になるため、合成自体が困難になる。このため、高い電池容量を安定に得るためには、0.4≦c≦0.6であることが好ましい。
このリチウム複合酸化物の組成を調べるためには、例えば、式(1)に関する場合と同様に、ICP発光分光分析法などでリチウム複合酸化物を定量分析し、LiとNiとMnとの比率を特定すればよい。
式(2)に示したリチウム複合酸化物の具体例(未充電状態)は、LiNi0,4 Mn1.6 4 、LiNi0,5 Mn1.5 4 、またはLiNi0,6 Mn1.4 4 などである。これらは単独でもよいし、2種類以上が混合されてもよい。ただし、式(2)に示した化学式の条件を満たしていれば、リチウム複合酸化物は他の組成を有していてもよい。
なお、正極活物質層21Bは、例えば、正極活物質として、上記した正極材料と共に、それ以外の他の正極材料を含んでいてもよい。このような他の正極材料としては、例えば、リチウムと遷移金属元素とを構成元素として含むリン酸系のリチウム複合酸化物(LiM2PO4 :M2は1種類または2種類以上の遷移金属元素)などが挙げられる。このリン酸系のリチウム複合酸化物は、いわゆるオリビン型の結晶構造を有しており、例えば、LiFePO4 などである。
特に、例えば、図3に示したように、正極活物質211の表面の少なくとも一部に、リン酸塩を含む被覆層212が設けられていることが好ましい。この被覆層212により正極活物質211と電解液との接触が抑制されるため、リチウムイオンのイオン伝導性を確保しつつ、電解液の分解反応が抑制されるからである。これにより、充放電時において電池容量を維持しつつ電池膨れが抑制される。リン酸塩の種類は、特に限定されないが、例えば、リン酸リチウム(Li3 PO4 )などである。
正極結着剤は、例えば、合成ゴムまたは高分子材料などのいずれか1種類または2種類以上である。合成ゴムは、例えば、スチレンブタジエン系ゴム、フッ素系ゴムまたはエチレンプロピレンジエンなどである。高分子材料は、例えば、ポリフッ化ビニリデンまたはポリイミドなどである。
正極導電剤は、例えば、炭素材料などのいずれか1種類または2種類以上である。炭素材料は、例えば、黒鉛、カーボンブラック、アセチレンブラックまたはケチェンブラックなどである。なお、正極導電剤は、導電性を有する材料であれば、金属材料または導電性高分子などでもよい。
[負極]
負極22では、例えば、負極集電体22Aの片面または両面に負極活物質層22Bが設けられている。
負極集電体22Aは、例えば、Cu、Niまたはステンレスなどの導電性材料により形成されている。この負極集電体22Aの表面は、粗面化されていることが好ましい。いわゆるアンカー効果により、負極集電体22Aに対する負極活物質層22Bの密着性が向上するからである。この場合には、少なくとも負極活物質層22Bと対向する領域で、負極集電体22Aの表面が粗面化されていればよい。粗面化の方法としては、例えば、電解処理で微粒子を形成する方法などが挙げられる。この電解処理とは、電解槽中で電解法により負極集電体22Aの表面に微粒子を形成して凹凸を設ける方法である。電解法で作製された銅箔は、一般に電解銅箔と呼ばれている。
負極活物質層22Bは、負極活物質として、リチウムイオンを吸蔵放出する負極材料のいずれか1種類または2種類以上を含んでおり、必要に応じて負極結着剤または負極導電剤などの他の材料を含んでいてもよい。なお、負極結着剤および負極導電剤に関する詳細は、例えば、それぞれ正極結着剤および正極導電剤と同様である。この負極活物質層22Bでは、例えば、充放電時において意図せずにリチウム金属が析出することを防止するために、負極材料の充電可能な容量は正極21の放電容量よりも大きくなっていることが好ましい。
負極材料は、例えば、炭素材料である。リチウムイオンの吸蔵放出時における結晶構造の変化が非常に少ないため、高いエネルギー密度および優れたサイクル特性が得られるからである。また、負極導電剤としても機能するからである。この炭素材料は、例えば、易黒鉛化性炭素、(002)面の面間隔が0.37nm以上の難黒鉛化性炭素、または(002)面の面間隔が0.34nm以下の黒鉛などである。より具体的には、熱分解炭素類、コークス類、ガラス状炭素繊維、有機高分子化合物焼成体、活性炭またはカーボンブラック類などである。このうち、コークス類には、ピッチコークス、ニードルコークスまたは石油コークスなどが含まれる。有機高分子化合物焼成体は、フェノール樹脂あるいはフラン樹脂などの高分子化合物が適当な温度で焼成(炭素化)されたものである。この他、炭素材料は、約1000℃以下で熱処理された低結晶性炭素または非晶質炭素でもよい。なお、炭素材料の形状は、繊維状、球状、粒状または鱗片状のいずれでもよい。
また、負極材料は、例えば、金属元素および半金属元素のいずれか1種類または2種類を構成元素として含む材料(金属系材料)である。高いエネルギー密度が得られるからである。この金属系材料は、金属元素または半金属元素の単体、合金または化合物でもよいし、それらの2種類以上でもよいし、それらの1種類または2種類以上の相を少なくとも一部に有するものでもよい。なお、合金には、2種類以上の金属元素からなる材料に加えて、1種類以上の金属元素と1種類以上の半金属元素とを含む材料も含まれる。また、合金は、非金属元素を含んでいてもよい。その組織には、固溶体、共晶(共融混合物)、金属間化合物、またはそれらの2種類以上の共存物などがある。
上記した金属元素または半金属元素は、例えば、リチウムと合金を形成可能な金属元素あるいは半金属元素であり、具体的には、以下の元素の1種類または2種類以上である。Mg、B、Al、Ga、In、Si、Ge、Sn、Pb、Bi、Cd、Ag、Zn、Hf、Zr、Y、PdまたはPtである。中でも、SiおよびSnのうちの少なくとも一方が好ましい。リチウムイオンを吸蔵放出する能力が優れているため、高いエネルギー密度が得られるからである。
SiおよびSnのうちの少なくとも一方を含む材料は、SiまたはSnの単体、合金または化合物でもよいし、それらの2種類以上でもよいし、それらの1種類または2種類以上の相を少なくとも一部に有するものでもよい。なお、単体とは、あくまで一般的な意味合いでの単体(微量の不純物を含んでいてもよい)であり、必ずしも純度100%を意味しているわけではない。
Siの合金は、例えば、Si以外の構成元素として以下の元素の1種類または2種類以上を含む材料である。Sn、Ni、Cu、Fe、Co、Mn、Zn、In、Ag、Ti、Ge、Bi、SbまたはCrである。Siの化合物としては、例えば、Si以外の構成元素としてCまたはOを含むものが挙げられる。なお、Siの化合物は、例えば、Si以外の構成元素として、Siの合金について説明した元素のいずれか1種類または2種類以上を含んでいてもよい。
Siの合金または化合物は、例えば、以下の材料などである。SiB4 、SiB6 、Mg2 Si、Ni2 Si、TiSi2 、MoSi2 、CoSi2 、NiSi2 、CaSi2 、CrSi2 、Cu5 Si、FeSi2 、MnSi2 、NbSi2 またはTaSi2 である。VSi2 、WSi2 、ZnSi2 、SiC、Si3 4 、Si2 2 O、SiOv (0<v≦2)またはLiSiOである。なお、SiOv におけるvは、0.2<v<1.4でもよい。
Snの合金は、例えば、Sn以外の構成元素として以下の元素の1種類または2種類以上を含む材料などである。Si、Ni、Cu、Fe、Co、Mn、Zn、In、Ag、Ti、Ge、Bi、SbまたはCrである。Snの化合物としては、例えば、CまたはOを構成元素として含む材料などが挙げられる。なお、Snの化合物は、例えば、Sn以外の構成元素としてSnの合金について説明した元素のいずれか1種類または2種類以上を含んでいてもよい。Snの合金または化合物としては、例えば、SnOw (0<w≦2)、SnSiO3 、LiSnOまたはMg2 Snなどが挙げられる。
また、Snを含む材料としては、例えば、Snを第1構成元素とし、それに加えて第2および第3構成元素を含む材料が好ましい。第2構成元素は、例えば、以下の元素の1種類または2種類以上である。Co、Fe、Mg、Ti、V、Cr、Mn、Ni、Cu、Zn、Ga、Zr、Nb、Mo、Ag、In、Ce、Hf、Ta、W、BiまたはSiである。第3構成元素は、例えば、B、C、AlおよびPの1種類または2種類以上である。第2および第3構成元素を含むと、高い電池容量および優れたサイクル特性などが得られるからである。
中でも、Sn、CoおよびCを含む材料(SnCoC含有材料)が好ましい。SnCoC含有材料の組成としては、例えば、Cの含有量が9.9質量%〜29.7質量%であり、SnおよびCoの含有量の割合(Co/(Sn+Co))が20質量%〜70質量%である。このような組成範囲で高いエネルギー密度が得られるからである。
このSnCoC含有材料は、Sn、CoおよびCを含む相を有しており、その相は、低結晶性または非晶質であることが好ましい。この相は、Liと反応可能な反応相であり、その反応相の存在により優れた特性が得られる。この相のX線回折により得られる回折ピークの半値幅は、特定X線としてCuKα線を用いると共に挿引速度を1°/minとした場合に、回折角2θで1.0°以上であることが好ましい。リチウムイオンがより円滑に吸蔵放出されると共に、電解液との反応性が低減するからである。なお、SnCoC含有材料は、低結晶性または非晶質の相に加えて、各構成元素の単体または一部を含む相を含んでいる場合もある。
X線回折により得られた回折ピークがLiと反応可能な反応相に対応するものであるか否かは、Liとの電気化学的反応の前後におけるX線回折チャートを比較すれば容易に判断できる。例えば、Liとの電気化学的反応の前後で回折ピークの位置が変化すれば、Liと反応可能な反応相に対応するものである。この場合には、例えば、低結晶性または非晶質の反応相の回折ピークが2θ=20°〜50°の間に見られる。このような反応相は、例えば、上記した各構成元素を有しており、主に、Cの存在に起因して低結晶化または非晶質化しているものと考えられる。
SnCoC含有材料では、構成元素であるCの少なくとも一部が他の構成元素である金属元素または半金属元素と結合していることが好ましい。Snなどの凝集または結晶化が抑制されるからである。元素の結合状態については、例えば、X線光電子分光法(XPS:x-ray photoelectron spectroscopy)で確認できる。市販の装置では、例えば、軟X線としてAl−Kα線またはMg−Kα線などが用いられる。Cの少なくとも一部が金属元素または半金属元素などと結合している場合には、Cの1s軌道(C1s)の合成波のピークは284.5eVよりも低い領域に現れる。なお、Au原子の4f軌道(Au4f)のピークが84.0eVに得られるようにエネルギー較正されているものとする。この際、通常、物質表面には表面汚染炭素が存在しているため、表面汚染炭素のC1sのピークを284.8eVとし、それをエネルギー基準とする。XPS測定では、C1sのピークの波形が表面汚染炭素のピークとSnCoC含有材料中のCのピークとを含んだ形で得られるため、例えば、市販のソフトウエアで解析して、両者のピークを分離する。波形の解析では、最低束縛エネルギー側に存在する主ピークの位置をエネルギー基準(284.8eV)とする。
なお、SnCoC含有材料は、必要に応じて、さらに他の構成元素を含んでいてもよい。このような他の構成元素としては、Si、Fe、Ni、Cr、In、Nb、Ge、Ti、Mo、Al、P、GaおよびBiの1種または2種以上が挙げられる。
このSnCoC含有材料の他、Sn、Co、FeおよびCを含む材料(SnCoFeC含有材料)も好ましい。このSnCoFeC含有材料の組成は、任意に設定可能である。例えば、Feの含有量を少なめに設定する場合の組成は、以下の通りである。Cの含有量は9.9質量%〜29.7質量%、Feの含有量は0.3質量%〜5.9質量%、SnおよびCoの含有量の割合(Co/(Sn+Co))は30質量%〜70質量%である。また、例えば、Feの含有量を多めに設定する場合の組成は、以下の通りである。Cの含有量は11.9質量%〜29.7質量%、Sn、CoおよびFeの含有量の割合((Co+Fe)/(Sn+Co+Fe))は26.4質量%〜48.5質量%、CoおよびFeの含有量の割合(Co/(Co+Fe))は9.9質量%〜79.5質量%である。このような組成範囲で高いエネルギー密度が得られるからである。このSnCoFeC含有材料の物性(半値幅など)は、上記したSnCoC含有材料と同様である。
また、他の負極材料は、例えば、金属酸化物または高分子化合物などでもよい。金属酸化物は、例えば、酸化鉄、酸化ルテニウムまたは酸化モリブデンなどである。高分子化合物は、例えば、ポリアセチレン、ポリアニリンまたはポリピロールなどである。
このリチウムイオン二次電池では、上記したように、充電途中において負極22にリチウム金属が意図せずに析出することを防止するために、リチウムイオンを吸蔵放出可能な負極材料の電気化学当量が正極の電気化学当量よりも大きくなっている。また、完全充電時の開回路電圧(すなわち電池電圧)が4.30V以上であると、4.20Vである場合と比較して、同じ正極活物質でも単位質量当たりのリチウムイオンの放出量が多くなるため、それに応じて正極活物質と負極活物質との量が調整されている。これにより、高いエネルギー密度が得られるようになっている。
負極活物質層22Bは、例えば、塗布法、気相法、液相法、溶射法または焼成法(焼結法)、あるいはそれらの2種類以上の方法により形成されている。塗布法とは、例えば、粒子状の負極活物質を結着剤などと混合したのち、有機溶剤などの溶媒に分散させて塗布する方法である。気相法としては、例えば、物理堆積法または化学堆積法などが挙げられる。具体的には、真空蒸着法、スパッタ法、イオンプレーティング法、レーザーアブレーション法、熱化学気相成長、化学気相成長(CVD)法またはプラズマ化学気相成長法などである。液相法としては、例えば、電解鍍金法または無電解鍍金法などが挙げられる。溶射法とは、負極活物質を溶融状態または半溶融状態で吹き付ける方法である。焼成法とは、例えば、塗布法と同様の手順で塗布したのち、結着剤などの融点よりも高い温度で熱処理する方法である。焼成法については、公知の手法を用いることができる。一例としては、例えば、雰囲気焼成法、反応焼成法またはホットプレス焼成法などが挙げられる。
[セパレータ]
セパレータ23は、正極21と負極22とを隔離して、両極の接触に起因する電流の短絡を防止しながらリチウムイオンを通過させるものであり、そのセパレータ23には、液状の電解質(電解液)が含浸されている。このセパレータ23は、例えば、合成樹脂またはセラミックからなる多孔質膜などにより構成されており、それらの2種類以上の多孔質膜が積層されたものでもよい。合成樹脂は、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリプロピレンまたはポリエチレンなどである。
特に、セパレータ23は、例えば、図4に示したように、上記した多孔質膜からなる基材層23Aと、その基材層23Aの少なくとも一方の面に設けられた高分子化合物層23Bとを有していることが好ましい。正極21および負極22に対するセパレータ23の密着性が向上するため、巻回電極体20の歪みが抑制されるからである。また、基材層23Aに含浸された電解液の漏液が抑制されるからである。これにより、電池膨れがより抑制される。
高分子化合物層23は、例えば、ポリフッ化ビニリデンなどの高分子材料を含んでいる。物理的強度に優れていると共に、電気化学的に安定だからである。この高分子化合物層23は、例えば、高分子材料が溶解された溶液を準備したのち、その溶液を基材層23Aの表面に塗布してから乾燥させることで形成される。
[電解液]
電解液は、溶媒および電解質塩と共に、下記の式(3)〜式(6)で表されるカルボニル化合物のうちの少なくとも1種(以下、単に「カルボニル化合物」ともいう。)を含んでおり、必要に応じて各種添加剤などの他の材料を含んでいてもよい。
Figure 2012182071
(R1〜R6はCm 2m+1-nX1n またはCp 2p-1qX2q であり、R7およびR8は−Hまたは−OHであり、R9は−O−、−CH=CH−、−CH=CCl−または−CCl=CCl−である。ただし、X1およびX2はハロゲンであり、m、n、pおよびqは0≦m≦4、0≦n≦2m+1、0≦p≦4および0≦q≦2p−1である。)
このカルボニル化合物は、カルボニル基(>C=O)のα位に位置する炭素原子(C)に少なくとも1つの塩素原子(Cl)が結合された化合物(α−クロロカルボニル化合物)である。電解液がカルボニル化合物を含んでいるのは、正極活物質の表面に塩化リチウム(LiCl)などの被膜が形成されるため、その正極活物質の表面における電解液の分解反応が抑制されるからである。これにより、電池容量を高くするために充電電圧を高くしても、特に高温環境中で電池膨れが抑制される。
R1〜R6は、水素基(−H)、アルキル基(Cm 2m+1)、アルケニル基(Cp 2p+1)、ハロゲン化アルキル基(Cm 2m+1nX1n )またはハロゲン化アルケニル基(Cp 2p+1qX2q )である。ハロゲン化アルキル基およびハロゲン化アルケニル基とは、それぞれアルキル基およびアルケニル基のうちの少なくとも一部の水素がX1またはX2(ハロゲン)により置換(ハロゲン化)された基である。このハロゲンの種類は、特に限定されないが、例えば、F、ClおよびBrのうちの少なくとも1種である。ただし、R1およびR2は、同じ基でもよいし、異なる基でもよい。このことは、R4〜R8についても同様である。
なお、R1〜R6は、上記した他、アルキニル基またはアリール基などの他の炭化水素基や、それらがハロゲン化された基などでもよい。
カルボニル化合物の具体例は、下記の式(10−1)〜式(10−13)で表される化合物である。すなわち、クロラール(10−1)、クロロアセトン(10−2)、1,1−ジクロロアセトン(10−3)、1,3−ジクロロアセトン(10−4)、1,1,1−トリクロロアセトン(10−5)、ヘキサクロロアセトン(10−6)、クロロ酢酸ビニル(10−7)、ジクロロ酢酸メチル(10−8)、トリクロロ酢酸メチル(10−9)、ムコクロロ酸(10−10)、無水ジクロロマレイン酸(10−11)、クロラニル(10−12)、または2,3−ジクロロ−1,4−ベンゾキノン(10−13)である。これらは単独でもよいし、2種類以上が混合されてもよい。ただし、式(3)〜式(6)に示した化学式の条件を満たしていれば、他の化合物でもよい。
Figure 2012182071
溶媒は、例えば、有機溶剤などの非水溶媒のいずれか1種類あるいは2種類以上を含んでいる。炭酸エチレン、炭酸プロピレン、炭酸ブチレン、炭酸ジメチル、炭酸ジエチル、炭酸エチルメチル、炭酸メチルプロピル、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、1,2−ジメトキシエタンまたはテトラヒドロフランである。2−メチルテトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、1,3−ジオキソラン、4−メチル−1,3−ジオキソラン、1,3−ジオキサンまたは1,4−ジオキサンである。酢酸メチル、酢酸エチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、酪酸メチル、イソ酪酸メチル、トリメチル酢酸メチルまたはトリメチル酢酸エチルである。アセトニトリル、グルタロニトリル、アジポニトリル、メトキシアセトニトリル、3−メトキシプロピオニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリジノンまたはN−メチルオキサゾリジノンである。N,N’−ジメチルイミダゾリジノン、ニトロメタン、ニトロエタン、スルホラン、燐酸トリメチルまたはジメチルスルホキシドである。優れた電池容量、サイクル特性および保存特性などが得られるからである。
中でも、炭酸エチレン、炭酸プロピレン、炭酸ジメチル、炭酸ジエチルおよび炭酸エチルメチルのうちの少なくとも1種が好ましい。より優れた特性が得られるからである。この場合には、炭酸エチレンまたは炭酸プロピレンなどの高粘度(高誘電率)溶媒(例えば比誘電率ε≧30)と、炭酸ジメチル、炭酸エチルメチルまたは炭酸ジエチルなどの低粘度溶媒(例えば粘度≦1mPa・s)との組み合わせがより好ましい。電解質塩の解離性およびイオンの移動度が向上するからである。
特に、溶媒は、不飽和炭素結合環状炭酸エステルを含んでいることが好ましい。充放電時において負極22の表面に安定な保護膜が形成されるため、電解液の分解反応が抑制されるからである。この不飽和炭素結合環状炭酸エステルは、1または2以上の不飽和炭素結合を有する環状炭酸エステルであり、例えば、炭酸ビニレンまたは炭酸ビニルエチレンなどである。なお、非水溶媒中における不飽和炭素結合環状炭酸エステルの含有量は、例えば、0.01重量%〜10重量%である。電池容量を低下させすぎずに、電解液の分解反応が抑制されるからである。
また、溶媒は、ハロゲン化鎖状炭酸エステルおよびハロゲン化環状炭酸エステルのうちの少なくとも一方を含んでいることが好ましい。充放電時において負極22の表面に安定な保護膜が形成されるため、電解液の分解反応が抑制されるからである。このハロゲン化鎖状炭酸エステルは、1または2以上のハロゲンを構成元素として含む鎖状炭酸エステルであり、ハロゲン化環状炭酸エステルは、1または2以上のハロゲンを構成元素として含む環状炭酸エステルである。ハロゲン基の種類は、特に限定されないが、中でも、フッ素基、塩素基または臭素基が好ましく、フッ素基がより好ましい。高い効果が得られるからである。ただし、ハロゲン基の数は、1つよりも2つが好ましく、さらに3つ以上でもよい。より強固で安定な保護膜が形成されるため、電解液の分解反応がより抑制されるからである。ハロゲン化鎖状炭酸エステルは、例えば、炭酸フルオロメチルメチル、炭酸ビス(フルオロメチル)または炭酸ジフルオロメチルメチルなどである。ハロゲン化環状炭酸エステルは、4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンまたは4,5−ジフルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンなどである。なお、非水溶媒中におけるハロゲン化鎖状炭酸エステルおよびハロゲン化環状炭酸エステルの含有量は、例えば、0.01重量%〜50重量%である。電池容量を低下させすぎずに、電解液の分解反応が抑制されるからである。
また、溶媒は、スルトン(環状スルホン酸エステル)を含んでいてもよい。電解液の化学的安定性が向上するからである。スルトンは、例えば、プロパンスルトンまたはプロペンスルトンなどである。なお、非水溶媒中におけるスルトンの含有量は、例えば、0.5重量%〜5重量%である。電池容量を低下させすぎずに、電解液の分解反応が抑制されるからである。
さらに、溶媒は、酸無水物を含んでいてもよい。電解液の化学的安定性がより向上するからである。酸無水物は、例えば、例えば、ジカルボン酸無水物、ジスルホン酸無水物またはカルボン酸スルホン酸無水物などである。ジカルボン酸無水物は、例えば、無水コハク酸、無水グルタル酸または無水マレイン酸などである。ジスルホン酸無水物は、例えば、無水エタンジスルホン酸または無水プロパンジスルホン酸などである。カルボン酸スルホン酸無水物は、例えば、無水スルホ安息香酸、無水スルホプロピオン酸または無水スルホ酪酸などである。なお、非水溶媒中における酸無水物の含有量は、例えば、0.5重量%〜5重量%である。電池容量を低下させすぎずに、電解液の分解反応が抑制されるからである。
[電解質塩]
電解質塩は、例えば、以下で説明するリチウム塩のいずれか1種類または2種類以上を含んでいる。ただし、電解質塩は、リチウム塩以外の他の塩(例えばリチウム塩以外の軽金属塩)でもよい。
リチウム塩は、例えば、以下の化合物などである。LiPF6 、LiBF4 、LiClO4 、LiAsF6 、LiB(C6 5 4 、LiCH3 SO3 、LiCF3 SO3 、LiAlCl4 、Li2 SiF6 、LiCl、またはLiBrである。優れた電池容量、サイクル特性および保存特性などが得られるからである。
中でも、LiPF6 、LiBF4 、LiClO4 およびLiAsF6 のうちの少なくとも1種が好ましく、LiPF6 がより好ましい。内部抵抗が低下するため、より高い効果が得られるからである。
電解質塩の含有量は、溶媒に対して0.3mol/kg以上3.0mol/kg以下であることが好ましい。高いイオン伝導性が得られるからである。
ここで、正極21、負極22および電解液のうちの少なくとも1つは、下記の式(7)〜式(9)で表されるヘテロポリ酸化合物(以下、単に「ヘテロポリ酸化合物」ともいう。)のうちの少なくとも1種を含んでいる。正極活物質の表面に、ヘテロポリ酸化合物に由来する被膜が形成されるため、その正極活物質の表面における電解液の分解反応が抑制されるからである。これにより、電池容量を高くするために充電電圧を高くしても、特に高温環境中で電池膨れが抑制される。この場合には、特に、ヘテロポリ酸化合物および上記したカルボニル化合物により異なる2種類の被膜が形成されるため、両者の相乗効果により電池膨れが著しく抑制される。
X34 Y3Z31240 ・・・(7)
X43 Y4Z41240 ・・・(8)
X54 Y5Z511VO40 ・・・(9)
(X3〜X5はH、Li、Na、K、Rb、CsおよびNR4 のうちの少なくとも1種であり、Y3はSiおよびGeのうちの少なくとも一方であり、Y4およびY5はPおよびAsのうちの少なくとも一方であり、Z3〜Z5はMoおよびWのうちの少なくとも一方である。ただし、RはCr 2r+1であり、rは0≦r≦4である。)
なお、ヘテロポリ酸化合物が負極22および電解液に含まれていても、そのヘテロポリ酸化合物は電池内で負極22および電解液から染み出して正極21に達する。このため、ヘテロポリ酸化合物が正極21に含まれている場合と同様に、そのヘテロポリ酸化合物により正極活物質の表面に被膜が形成される。
ヘテロポリ酸化合物の具体例は、以下の通りである。式(7)に示したヘテロポリ酸化合物は、H4 SiW1240、H4 SiMo1240、H4 PW1240、H4 PW1240、またはLi4 SiW1240などである。式(8)に示したヘテロポリ酸化合物は、H3 PW1240またはH3 PMo1240などである。式(9)に示したヘテロポリ酸化合物は、H4 PMo11VO40などである。ただし、式(7)〜式(9)に示した化学式の条件を満たしていれば、ヘテロポリ酸化合物は他の組成を有していてもよい。なお、ヘテロポリ酸化合物としてH4 SiW1240またはH4 SiMo1240が用いられた場合には、上記した被膜として、それぞれ酸化タングステンまたは酸化モリブデンの被膜が形成される。
正極21がヘテロポリ酸化合物を含む場合には、例えば、正極活物質層21Bの形成工程においてヘテロポリ酸化合物が正極活物質などと一緒に混合されるため、そのヘテロポリ酸化合物が正極活物質層21Bに含有される。負極22がヘテロポリ酸化合物を含む場合も同様であり、そのヘテロポリ酸化合物が負極活物質などと一緒に負極活物質層22Bに含有される。電解液がヘテロポリ酸化合物を含む場合には、例えば、電解液の調製工程においてヘテロポリ酸化合物が溶媒などと一緒に混合されるため、そのヘテロポリ酸化合物が電解液に含有される。
[二次電池の動作]
この二次電池では、例えば、充電時において、正極21から放出されたリチウムイオンが電解液を介して負極22に吸蔵されると共に、放電時において、負極22から放出されたリチウムイオンが電解液を介して正極21に吸蔵される。
特に、充電時には、高い電池容量を得るために、充電電圧を4.30V以上とすることが好ましい。より具体的には、例えば、正極活物質として式(1)に示したリチウム複合酸化物を用いる場合には、充電電圧を4.30V以上とすることが好ましい。これにより、完全充電状態のリチウム複合酸化物においてLiの組成(a)がa≦0.45になるため、高い電池容量が得られる。一方、例えば、正極活物質として式(2)に示したリチウム複合酸化物を用いる場合には、充電電圧を4.80V以上とすることが好ましい。これにより、完全充電状態のリチウム複合酸化物においてLiの組成(b)がb≦0.1になるため、高い電池容量が得られる。
[二次電池の製造方法]
この二次電池は、例えば、以下の手順により製造される。
まず、正極21を作製する。リチウム複合酸化物を含む正極活物質と、必要に応じてヘテロポリ酸化合物、正極結着剤および正極導電剤などとを混合して正極合剤とする。続いて、有機溶剤などに正極合剤を分散させて、ペースト状の正極合剤スラリーとする。続いて、正極集電体21Aの両面に正極合剤スラリーを塗布してから乾燥させて、正極活物質層21Bを形成する。続いて、必要に応じて加熱しながら、ロールプレス機などで正極活物質層21Bを圧縮成型する。この場合には、圧縮成型を複数回繰り返してもよい。
この場合には、必要に応じて、正極活物質層の表面に、リン酸塩を含む被覆層を形成してもよい。この被覆層を形成するためには、例えば、メカノケミカル装置などで正極活物質とリン酸塩とを混合処理して、その正極活物質の表面にリン酸塩を被着させたのち、焼成する。
また、上記した正極21と同様の手順により、負極22を作製する。負極活物質と、必要に応じてヘテロポリ酸化合物、負極結着剤および負極導電剤などとを混合した負極合剤を有機溶剤などに分散させて、ペースト状の負極合剤スラリーとする。続いて、負極集電体22Aの両面に負極合剤スラリーを塗布してから乾燥させて負極活物質層22Bを形成したのち、必要に応じて負極活物質層22Bを圧縮成型する。
次に、溶媒およびカルボニル化合物と共に、必要に応じてヘテロポリ酸化合物を混合したのち、電解質塩を溶解させて電解液を調製する。
最後に、正極21および負極22を用いて二次電池を組み立てる。最初に、溶接法などで、正極集電体21Aに正極リード25を取り付けると共に、負極集電体22Aに負極リード26を取り付ける。続いて、セパレータ23を介して正極21と負極22とを積層してから巻回させて巻回電極体20を作製したのち、その巻回中心にセンターピン24を挿入する。このセパレータ23を準備する場合には、必要に応じて、多孔質膜である基材層23Aの表面に高分子化合物層23Bを形成する。続いて、一対の絶縁板12,13で挟みながら、巻回電極体20を電池缶11の内部に収納する。この場合には、溶接法などで、正極リード25の先端部を安全弁機構15に取り付けると共に、負極リード26の先端部を電池缶11に取り付ける。続いて、電池缶11の内部に電解液を注入してセパレータ23に含浸させる。続いて、ガスケット17を介して電池缶11の開口端部に電池蓋14、安全弁機構15および熱感抵抗素子16をかしめる。
[二次電池の作用および効果]
この円筒型の二次電池によれば、正極21の正極活物質層21Bは、正極活物質として、式(1)および式(2)に示したリチウム複合酸化物のうちの少なくとも1種を含んでいる。この場合において、電解液は、式(3)〜式(6)に示したカルボニル化合物のうちの少なくとも1種を含んでいると共に、正極21、負極22および電解液のうちの少なくとも1つは、式(7)〜式(9)に示したヘテロポリ酸化合物のうちの少なくとも1種を含んでいる。
この場合には、充電電圧を4.30V以上とすることで、完全充電状態(リチウムイオンの放出状態)におけるリチウム複合酸化物の結晶構造を安定に維持しつつ、そのリチウム複合酸化物から多量のリチウムイオンが放出されるため、高い電池容量が得られる。しかも、カルボニル化合物とヘテロポリ酸化合物との相乗作用により正極活物質の表面に強固な被膜が形成され、充電電圧を4.30V以上まで高くしても高温環境中で電解液の分解反応が抑制されるため、電池膨れが抑制される。よって、電池容量の増加と電池膨れの抑制とに関するトレードオフの関係が打破されるため、両者を両立させることができる。
特に、正極活物質211の表面の少なくとも一部に、リン酸塩を含む被覆層212が設けられていれば、リチウムイオンのイオン伝導性を確保しつつ、電解液の分解反応がより抑制されるため、より高い効果を得ることができる。
また、セパレータ23が多孔質膜である基材層23Aの表面に高分子化合物層23Bを有していれば、そのセパレータ23の正極21および負極22に対する密着性が向上するため、より高い効果を得ることができる。
<1−2.ラミネートフィルム型>
図5は、本技術の一実施形態における他のリチウムイオン二次電池の分解斜視構成を表しており、図6は、図5に示した巻回電極体30のVI−VI線に沿った断面を拡大して示している。以下では、既に説明した円筒型のリチウムイオン二次電池の構成要素を随時引用する。
[二次電池の全体構成]
ここで説明する二次電池は、いわゆるラミネートフィルム型である。この二次電池では、フィルム状の外装部材40の内部に巻回電極体30が収納されており、その巻回電極体30は、セパレータ35および電解質層36を介して正極33と負極34とが積層および巻回されたものである。正極33には正極リード31が取り付けられていると共に、負極34には負極リード32が取り付けられている。この巻回電極体30の最外周部は、保護テープ37により保護されている。
正極リード31および負極リード32は、例えば、外装部材40の内部から外部に向かって同一方向に導出されている。正極リード31は、例えば、Alなどの導電性材料により形成されていると共に、負極リード32は、例えば、Cu、Niまたはステンレスなどの導電性材料により形成されている。これらの材料は、例えば、薄板状または網目状になっている。
外装部材40は、例えば、融着層、金属層および表面保護層がこの順に積層されたラミネートフィルムである。このラミネートフィルムでは、例えば、融着層が巻回電極体30と対向するように、2枚のフィルムの融着層における外周縁部同士が融着、または接着剤などにより貼り合わされている。融着層は、例えば、ポリエチレンまたはポリプロピレンなどのフィルムである。金属層は、例えば、Al箔などである。表面保護層は、例えば、ナイロンまたはポリエチレンテレフタレートなどのフィルムである。
中でも、外装部材40としては、ポリエチレンフィルム、Al箔およびナイロンフィルムがこの順に積層されたアルミラミネートフィルムが好ましい。ただし、外装部材40は、他の積層構造を有するラミネートフィルムでもよいし、ポリプロピレンなどの高分子フィルム、または金属フィルムでもよい。
外装部材40と正極リード31および負極リード32との間には、外気の侵入を防止するために密着フィルム41が挿入されている。この密着フィルム41は、正極リード31および負極リード32に対して密着性を有する材料により形成されている。このような材料は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、変性ポリエチレンまたは変性ポリプロピレンなどのポリオレフィン樹脂である。
正極33は、例えば、正極集電体33Aの両面に正極活物質層33Bが設けられたものである。負極34は、例えば、負極集電体34Aの両面に負極活物質層34Bが設けられたものである。正極集電体33A、正極活物質層33B、負極集電体34Aおよび負極活物質層34Bの構成は、それぞれ正極集電体21A、正極活物質層21B、負極集電体22Aおよび負極活物質層22Bの構成と同様である。また、セパレータ35の構成は、セパレータ23の構成と同様である。
電解質層36は、高分子化合物により電解液が保持されたものであり、必要に応じて添加剤などの他の材料を含んでいてもよい。この電解質層36は、いわゆるゲル状の電解質である。高いイオン伝導率(例えば、室温で1mS/cm以上)が得られると共に、電解液の漏液が防止されるからである。
高分子化合物は、例えば、以下の高分子材料などのいずれか1種類または2種類以上である。ポリアクリロニトリル、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリヘキサフルオロプロピレン、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、ポリフォスファゼン、ポリシロキサンまたはポリフッ化ビニルである。ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、スチレン−ブタジエンゴム、ニトリル−ブタジエンゴム、ポリスチレンまたはポリカーボネートである。フッ化ビニリデンとヘキサフルオロピレンとの共重合体である。中でも、ポリフッ化ビニリデン、またはフッ化ビニリデンとヘキサフルオロピレンとの共重合体が好ましく、ポリフッ化ビニリデンがより好ましい。電気化学的に安定だからである。
電解液の組成は、円筒型の場合と同様である。ただし、ゲル状の電解質である電解質層36において、電解液の非水溶媒とは、液状の溶媒だけでなく、電解質塩を解離させることが可能なイオン伝導性を有する材料まで含む広い概念である。よって、イオン伝導性を有する高分子化合物を用いる場合には、その高分子化合物も溶媒に含まれる。
なお、ゲル状の電解質層36に代えて、電解液をそのまま用いてもよい。この場合には、電解液がセパレータ35に含浸される。
[二次電池の動作]
この二次電池では、例えば、充電時において、正極33から放出されたリチウムイオンが電解質層36を介して負極34に吸蔵されると共に、放電時において、負極34から放出されたリチウムイオンが電解質層36を介して正極53に吸蔵される。この場合には、円筒型の場合と同様に、高い電池容量を得るために充電電圧を4.30V以上とすることが好ましい。
[二次電池の製造方法]
このゲル状の電解質層36を備えた二次電池は、例えば、以下の3種類の手順により製造される。
第1手順では、正極21および負極22と同様の作製手順により、正極33および負極34を作製する。この場合には、正極集電体33Aの両面に正極活物質層33Bを形成して正極33を作製すると共に、負極集電体34Aの両面に負極活物質層34Bを形成して負極34を作製する。続いて、電解液と、高分子化合物と、有機溶剤などの溶媒とを含む前駆溶液を調製したのち、その前駆溶液を正極33および負極34に塗布してゲル状の電解質層36を形成する。続いて、溶接法などで、正極集電体33Aに正極リード31を取り付けると共に、負極集電体34Aに負極リード32を取り付ける。続いて、電解質層36が形成された正極33と負極34とをセパレータ35を介して積層してから巻回させて巻回電極体30を作製したのち、その最外周部に保護テープ37を貼り付ける。続いて、2枚のフィルム状の外装部材40の間に巻回電極体30を挟み込んだのち、熱融着法などで外装部材40の外周縁部同士を接着させて巻回電極体30を封入する。この場合には、正極リード31および負極リード32と外装部材40との間に密着フィルム41を挿入する。
第2手順では、正極33に正極リード31を取り付けると共に、負極34に負極リード52を取り付ける。続いて、セパレータ35を介して正極33および負極34を積層してから巻回させて巻回電極体30の前駆体である巻回体を作製したのち、その最外周部に保護テープ37を貼り付ける。続いて、2枚のフィルム状の外装部材40の間に巻回体を挟み込んだのち、熱融着法などで一辺の外周縁部を除いた残りの外周縁部を接着させて、袋状の外装部材40の内部に巻回体を収納する。続いて、電解液と、高分子化合物の原料であるモノマーと、重合開始剤と、必要に応じて重合禁止剤などの他の材料とを含む電解質用組成物を調製して袋状の外装部材40の内部に注入したのち、熱融着法などで外装部材40を密封する。続いて、モノマーを熱重合させる。これにより、高分子化合物が形成されるため、ゲル状の電解質層36が形成される。
第3手順では、高分子化合物が両面に塗布されたセパレータ35を用いることを除き、上記した第2手順と同様に、巻回体を作製して袋状の外装部材40の内部に収納する。このセパレータ35に塗布する高分子化合物としては、例えば、フッ化ビニリデンを成分とする重合体(単独重合体、共重合体または多元共重合体など)が挙げられる。具体的には、ポリフッ化ビニリデン、フッ化ビニリデンおよびヘキサフルオロプロピレンを成分とする二元系共重合体、またはフッ化ビニリデン、ヘキサフルオロプロピレンおよびクロロトリフルオロエチレンを成分とする三元系共重合体などである。なお、フッ化ビニリデンを成分とする重合体と一緒に、他の1種または2種以上の高分子化合物を用いてもよい。続いて、電解液を調製して外装部材40の内部に注入したのち、熱融着法などで外装部材40の開口部を密封する。続いて、外装部材40に加重をかけながら加熱して、高分子化合物を介してセパレータ35を正極33および負極34に密着させる。これにより、電解液が高分子化合物に含浸するため、その高分子化合物がゲル化して電解質層36が形成される。
この第3手順では、第1手順よりも二次電池の膨れが抑制される。また、第3手順では、第2手順よりも高分子化合物の原料であるモノマーまたは溶媒などが電解質層36中にほとんど残らないため、高分子化合物の形成工程が良好に制御される。このため、正極33、負極34およびセパレータ35と電解質層36との間で十分な密着性が得られる。
[二次電池の作用および効果]
このラミネートフィルム型の二次電池によれば、正極33、負極22および電解液が上記した円筒型の二次電池と同様の構成を有しているので、同様の理由により、電池容量の増加と電池膨れの抑制とを両立させることができる。特に、ラミネートフィルム型では電池膨れが顕在化しやすいため、より高い効果を得ることができる。これ以外の作用および効果は、円筒型と同様である。
<2.リチウムイオン二次電池の用途>
次に、上記したリチウムイオン二次電池の適用例について説明する。
この二次電池の用途は、それを駆動用の電源または電力蓄積用の電力貯蔵源などとして用いることが可能な機械、機器、器具、装置またはシステム(複数の機器などの集合体)などであれば、特に限定されない。二次電池が電源として用いられる場合、それは主電源(優先的に使用される電源)でもよいし、補助電源(主電源に代えて、または主電源から切り換えて使用される電源)でもよい。後者の場合、主電源は二次電池に限られない。
二次電池の用途としては、例えば、以下の用途などが挙げられる。ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、携帯電話機、ノートパソコン、コードレス電話機、ヘッドホンステレオ、携帯用ラジオ、携帯用テレビまたは携帯用情報端末(PDA:personal digital assistant)などの電子機器である。なお、電子機器には、電気シェーバなどの生活用電気器具、バックアップ電源またはメモリーカードなどの記憶用装置、ペースメーカーまたは補聴器などの医療用電子機器も含まれる。電動ドリルまたは電動のこぎりなどの電動工具である。電気自動車などの電動車両(ハイブリッド自動車を含む)である。非常時などに備えて電力を蓄積しておく家庭用バッテリシステムなどの電力貯蔵システムである。
中でも、二次電池は、電子機器、電動工具、電動車両または電力貯蔵システムなどに適用されることが有効である。二次電池について優れた特性が要求されるため、本技術の二次電池を用いることで有効に特性向上を図ることができるからである。なお、電子機器は、二次電池を作動用の電源として各種機能(音楽再生など)を実行するものである。電動工具は、二次電池を駆動用の電源として可動部(例えばドリルなど)を可動させるものである。電動車両は、二次電池を駆動用電源として走行するものであり、上記したように、二次電池以外の駆動源も併せて備えた自動車(ハイブリッド自動車など)でもよい。電力貯蔵システムは、二次電池を電力貯蔵源として用いるシステムである。例えば、家庭用の電力貯蔵システムでは、電力貯蔵源である二次電池に電力が蓄積されており、その二次電池に貯蔵された電力が必要に応じて消費されることにより、家庭用電気製品などの各種機器が使用可能になる。
本技術の具体的な実施例について、詳細に説明する。
(実験例1−1〜1−28)
以下の手順により、図5および図6に示したラミネートフィルム型の二次電池を作製したのち、その二次電池の膨れ特性を調べたところ、表1および表2に示した結果が得られた。
正極33を作製する場合には、正極活物質(リチウム複合酸化物)と、正極結着剤(ポリフッ化ビニリデン:PVDF)と、正極導電剤(黒鉛)と、必要に応じてヘテロポリ酸化合物とを混合して、正極合剤とした。この場合には、正極活物質:正極結着剤:正極導電剤=94:3:3の重量比で混合した系を基準組成として、正極結着剤の一部をヘテロポリ酸化合物に置き換えた。リチウム複合酸化物およびヘテロポリ酸化合物の種類は、表1および表2に示した通りである。なお、表1および表2では、リチウム複合酸化物の組成として未充電状態の組成を示している。
正極活物質としては、必要に応じて、被覆層(Li3 PO4 )により被覆されたものを用いた。この場合には、リチウム複合酸化物に対してリン酸塩(Li3 PO4 )を100:1のモル比となるように混合し、メカノケミカル装置で1時間処理してリチウム複合酸化物の表面にLi3 PO4 を被着させたのち、毎分3℃の速度で昇温して900℃×3時間焼成した。
続いて、分量外のN−メチル−2−ピロリドン(NMP)と共に正極合剤を混練して、正極合剤スラリーとした。続いて、正極集電体33A(Al箔:厚さ=20μm)の両面に正極合剤スラリーを塗布したのち乾燥させて、正極活物質層33B(片面の厚さ=40μm)を形成した。こののち、正極活物質層33Bが形成された正極集電体33Aを帯状(幅30mm×長さ550mm)に切断した。
負極34を作製する場合には、負極活物質(黒鉛)97質量部と、負極結着剤(PVDF)3質量部とを混合して、負極合剤とした。続いて、分量外のNMPと共に負極合剤を混練して、負極合剤スラリーとした。続いて、負極集電体34A(Cu箔:厚さ=15μm)の両面に負極合剤スラリーを塗布したのち乾燥させて、負極活物質層34B(片面の厚さ=40μm)を形成した。こののち、負極活物質層34Bが形成された負極集電体34Aを帯状(幅30mm×長さ550mm)に切断した。
電解液を調製する場合には、溶媒(炭酸エチレン(EC)、炭酸ジエチル(DEC)および4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オン(FEC))と、電解質塩(LiPF6 )と、必要に応じてカルボニル化合物およびヘテロポリ酸化合物とを混合した。この場合には、EC:DEC:FEC:LiPF6 =34:51.7:1:13.3の重量比で混合した系を基準組成として、ECの一部をカルボニル化合物に置き換えると共に、DECの一部をヘテロポリ酸化合物に置き換えた。カルボニル化合物およびヘテロポリ酸化合物の種類は、表1および表2に示した通りである。
二次電池を組み立てる場合には、正極集電体33Aの一端にAl製の正極リード51を溶接すると共に、負極集電体34Aの一端にNi製の負極リード52を溶接した。続いて、正極33と、セパレータ35(微孔性ポリエチレンフィルム:厚さ=12μm)と、負極34と、セパレータ35とをこの順に積層してから長手方向に巻回させて、巻回電極体30の前駆体である巻回体を形成したのち、その巻き終わり部分を保護テープ57(粘着テープ)で固定した。続いて、外装部材60の間に巻回体を挟み込んだのち、一辺を除く外周縁部同士を熱融着して、袋状の外装部材60の内部に巻回体を収納した。この場合には、外装部材60として、外側からナイロンフィルム(厚さ=30μm)、Al箔(厚さ=40μm)と無延伸ポリプロピレンフィルム(厚さ=30μm)とが積層されたアルミラミネートフィルムを用いた。続いて、外装部材60の開口部から電解液2gを注入し、セパレータ55に含浸させて巻回電極体50を作製した。最後に、真空雰囲気中で外装部材60の開口部を熱融着して封止した。これにより、二次電池(電池容量=900mAh)が完成した。
膨れ特性を調べる場合には、厚さ(保存前厚さ)を測定した二次電池を完全充電状態で高温環境中に保存したのち、再び厚さ(保存後厚さ)を測定した。この結果から、膨れ率(%)=[(保存後厚さ−保存前厚さ)/保存前厚さ]×100を算出した。この場合には、大気中(温度=23℃)で3時間充電したのち、オーブン中(温度=85℃)で24時間保存した。充電条件は、充電電圧(上限電圧)=4.35Vの場合には充電電流=900mA、充電電圧=4.2Vの場合には700mAとした。なお、表1および表2では、式(1)または式(2)に示したaまたはbの値として、完全充電状態の二次電池を解体して調べた値を示している。
Figure 2012182071
Figure 2012182071
正極活物質として式(1)および式(2)に示したリチウム複合酸化物を用いた場合には、充電電圧を高くすると、カルボニル化合物とヘテロポリ酸化合物とを組み合わせることで膨れ率が大幅に減少した。
詳細には、リチウム複合酸化物としてLiCoO2 またはLi(Ni0.5 Co0.2 Mn0.3 )O2 を用いて、充電電圧を4.30V未満とした場合(a=0.5)の膨れ率は、カルボニル化合物だけを用いると約29.7%減少し、ヘテロポリ酸化合物だけを用いると約56.3%減少した。このため、カルボニル化合物とヘテロポリ酸化合物とを組み合わせると、膨れ率は両者の総和に相当する分(=約86%)だけ減少することが予想されるところ、実際には、予想値を下回る約60.8%しか減少しなかった。この結果は、充電電圧が4.30V未満である場合においてカルボニル化合物とヘテロポリ酸化合物とを組み合わせると、それぞれの単独で膨れ率を改善する機能が相殺されることを表している。
これに対して、充電電圧を4.30V以上とした場合(a=0.45)の膨れ率は、カルボニル化合物だけを用いると約0.6%減少し、ヘテロポリ酸化合物だけを用いると約18.9%減少した。このため、カルボニル化合物とヘテロポリ酸化合物とを組み合わせると、膨れ率は両者の総和に相当する分(=約19.5%)しか減少しないことが予想されるところ、実際には、予想値を遙かに上回る約59.6%も減少した。この結果は、充電電圧が4.3V以上である場合においてカルボニル化合物とヘテロポリ酸化合物とを組み合わせると、それぞれの単独で膨れ率を改善する機能が相乗的に向上することを表している。この相乗的な効果は、ヘテロポリ酸化合物の含有場所(電解液または正極33)に関係なく得られた。なお、ここではヘテロポリ酸化合物を負極34に含有させていない。しかしながら、ヘテロポリ酸化合物を負極34に含有させた場合においても、正極33に含有させた場合と同様の結果が得られることは明らかである。
上記した結果は、リチウム複合酸化物としてLiNi0.5 Mn1.5 4 を用いて、充電電圧を4.80V以上とした場合(b=0.1)でも、同様に得られた。また、正極活物質に被覆層(Li3 PO4 )が設けられていると、膨れ率がより減少した。
(実験例2−1〜2−28)
セパレータ35の構成を変更したことを除き、実験例1−1〜1−28と同様の手順により二次電池を作製して膨れ特性を調べたところ、表3および表4に示した結果が得られた。
セパレータ35としては、基材層(微孔性ポリエチレンフィルム:厚さ=7μm)の両面に高分子化合物層(PVDF:片面の厚さ=2μm)が形成されたものを用いた。この高分子化合物層を形成する場合には、PVDFがNMPに溶解された溶液を準備し、その溶液を基材層の両面に塗布してから乾燥させた。
Figure 2012182071
Figure 2012182071
セパレータ35の構成を変更しても、表1および表2と同様の結果が得られた。すなわち、充電電圧を4.3V以上としても、カルボニル化合物とヘテロポリ酸化合物とを組み合わせることで膨れ率が大幅に減少した。
詳細には、充電電圧を4.30V未満とした場合の膨れ率は、カルボニル化合物だけを用いると約29.7%減少し、ヘテロポリ酸化合物だけを用いると約56.2%減少したため、両者を組み合わせると約85.9%も減少すると予想されるところ、実際には約60.5%しか減少しなかった。これに対して、充電電圧を4.30V以上とした場合の膨れ率は、カルボニル化合物だけを用いると約5.7%減少し、ヘテロポリ酸化合物だけを用いると約18.9%減少したため、両者を組み合わせると約24.6%しか減少しないと予想されるところ、実際には約59.7%も減少した。
また、セパレータ35が高分子化合物層を有していると、その高分子化合物層を有していない場合と比較して、膨れ率がより減少した。
表1〜表4の結果から、正極が正極活物質として高容量型のリチウム複合酸化物を含む場合において、電解液がカルボニル化合物を含むと共に正極、負極および電解液のうちの少なくとも1つがヘテロポリ酸化合物を含むことで、充電電圧を高くして電池容量を増加させても、電池膨れが抑制される。
以上、実施形態および実施例を挙げて本技術を説明したが、本技術は、実施形態および実施例で説明した態様に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、本技術の正極活物質は、負極の容量がリチウムイオンの吸蔵放出による容量とリチウム金属の析出溶解に伴う容量とを含み、それらの容量の和により表されるリチウムイオン二次電池についても、同様に適用可能である。この場合には、負極材料の充電可能な容量が正極の放電容量よりも小さくなるように設定される。
また、実施形態および実施例では、電池構造が円筒型またはラミネートフィルム型である場合、あるいは電池素子が巻回構造を有する場合を例に挙げて説明したが、これに限られない。本技術のリチウムイオン二次電池は、コイン型、角型またはボタン型などの他の電池構造を有する場合、あるいは電池素子が積層構造などの他の構造を有する場合についても、同様に適用可能である。
また、実施形態および実施例では、リチウム複合酸化物の組成(a〜cの値)について、実施例の結果から導き出された適正範囲を説明している。しかしながら、その説明は、組成が上記した範囲外となる可能性を完全に否定するものではない。すなわち、上記した適正範囲は、あくまで本技術の効果を得る上で特に好ましい範囲であるため、本技術の効果が得られるのであれば、上記した範囲から組成が多少外れてもよい。このことは、充電時の電圧などについても同様である。
11…電池缶、20,30…巻回電極体、21,33…正極、21A,33A…正極集電体、21B,33B…正極活物質層、22,34…負極、22A,34A…負極集電体、22B,34B…負極活物質層、23,35…セパレータ、23A…基材層、23B…高分子化合物層、36…電解質層、40…外装部材、211…正極活物質、212…被覆層。

Claims (11)

  1. 正極および負極と共に電解液を備え、
    前記正極は、正極活物質として、下記の式(1)および式(2)で表されるリチウム複合酸化物のうちの少なくとも一方を含み、
    前記電解液は、下記の式(3)〜式(6)で表されるカルボニル化合物のうちの少なくとも1種を含み、
    前記正極、前記負極および前記電解液のうちの少なくとも1つは、下記の式(7)〜式(9)で表されるヘテロポリ酸化合物のうちの少なくとも1種を含む、
    リチウムイオン二次電池。
    Lia MO2 ・・・(1)
    Lib Nic Mn2-c 4 ・・・(2)
    (MはNi、CoおよびMnのうちの少なくとも1種である。aは未充電状態においてa=1であると共に完全充電状態においてa≦0.45であり、bは未充電状態においてb=1であると共に完全充電状態においてb≦0.1であり、cは未充電状態および完全充電状態において0.4≦c≦0.6である。)
    Figure 2012182071
    (R1〜R6はCm 2m+1-nX1n またはCp 2p-1qX2q であり、R7およびR8は−Hまたは−OHであり、R9は−O−、−CH=CH−、−CH=CCl−または−CCl=CCl−である。ただし、X1およびX2はハロゲンであり、m、n、pおよびqは0≦m≦4、0≦n≦2m+1、0≦p≦4および0≦q≦2p−1である。)
    X34 Y3Z31240 ・・・(7)
    X43 Y4Z41240 ・・・(8)
    X54 Y5Z511VO40 ・・・(9)
    (X3〜X5はH、Li、Na、K、Rb、CsおよびNR4 のうちの少なくとも1種であり、Y3はSiおよびGeのうちの少なくとも一方であり、Y4およびY5はPおよびAsのうちの少なくとも一方であり、Z3〜Z5はMoおよびWのうちの少なくとも一方である。ただし、RはCr 2r+1であり、rは0≦r≦4である。)
  2. 完全充電状態における開回路電圧は4.30V以上である、請求項1記載のリチウムイオン二次電池。
  3. 前記カルボニル化合物は下記の式(10−1)〜式(10−13)で表される化合物のうちの少なくとも1種である、請求項1記載のリチウムイオン二次電池。
    Figure 2012182071
  4. 前記正極活物質の表面の少なくとも一部に、リン酸塩を含む被覆層が設けられている、請求項1記載のリチウムイオン二次電池。
  5. 前記正極、前記負極および前記電解液はフィルム状の外装部材の内部に収納されている、請求項1記載のリチウムイオン二次電池。
  6. 前記正極および前記負極はセパレータを介して積層され、
    前記セパレータは、多孔質膜である基材層と、その基材層の少なくとも一方の面に設けられた高分子化合物層とを有する、
    請求項1記載のリチウムイオン二次電池。
  7. 前記高分子化合物層はポリフッ化ビニリデンを含む、請求項6記載のリチウムイオン二次電池。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のリチウムイオン二次電池を用いた電子機器。
  9. 請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のリチウムイオン二次電池を用いた電動工具。
  10. 請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のリチウムイオン二次電池を用いた電動車両。
  11. 請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のリチウムイオン二次電池を用いた電力貯蔵システム。
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