JP2012177084A - 耐熱仮着用の粘着剤組成物及び粘着テープ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電子部品の製造工程において該電子部品を一時的に固定又は保護するために使用される耐熱仮着用の粘着剤組成物であって、粘着剤組成物からなる粘着剤層2の形成用材料として、アクリル系ポリマーと、エネルギー線重合性オリゴマーと、重合開始剤と、架橋剤とを含有し、前記アクリル系ポリマーは、アクリロニトリルに由来する繰り返し単位を有する共重合体である粘着剤組成物。
【選択図】図1
Description
本発明の耐熱仮着用粘着剤組成物は、電子部品の製造工程において、例えば、無機ガラス面及び/又はシリコン面を有する電子部品を一時的に固定又は保護するために使用される粘着剤組成物である。本発明の粘着剤組成物は、アクリル系ポリマーと、エネルギー線重合性オリゴマーと、重合開始剤と、架橋剤とを含有し、アクリル系ポリマーは、アクリロニトリルに由来する繰り返し単位を有する共重合体である。本発明は、粘着剤層の形成材料として、アクリロニトリルに由来する繰り返し単位を有する共重合体であるアクリル系ポリマーと、エネルギー線重合性オリゴマーと、重合開始剤と、架橋剤とを選択することで、電子部品に対する初期粘着力が高く、また、高温にさらされた場合であっても粘着力が低下し難く、固定や保護に必要な粘着力を維持し、さらに、剥離除去する際には糊残りすることなく容易に剥離することができることを初めて見出した点に意義がある。
本発明の粘着剤組成物は、透明性、耐熱性、耐湿熱性、耐久性、塗工適性等に優れ、低コストであるアクリル系ポリマーを主剤として含有する。そして、アクリル系ポリマーは、アクリロニトリルに由来する繰り返し単位を有する共重合体であれば、特に限定されず、例えば、アクリル酸エステルとアクリロニトリルとの共重合体、アクリル酸エステルとアクリロニトリルと他の単量体との共重合体等が挙げられる。アクリル酸エステルとしては、例えば、エチルアクリレート、n−ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、イソオクチルアクリレート、イソノニルアクリレート、ヒドロキシルエチルアクリレート、プロピレングリコールアクリレート、グリシジルアクリレート等が挙げられる。これらは、単独又は2種以上を組み合わせて用いることができる。なお、本発明では、上記アクリル酸エステルの中でも、特に、n−ブチルアクリレート及び2−エチルヘキシルアクリレートが、透明性、耐熱性、耐湿熱性、耐久性、塗工適性等に優れ、また、低コストである点において好ましい。
本発明の粘着剤組成物は、エネルギー線重合性オリゴマーを含有する。エネルギー線重合性オリゴマーは、エネルギー線の照射により重合し得るものであれば、特に限定されるものではなく、例えば、光ラジカル重合性、光カチオン重合性、光アニオン重合性等のオリゴマーが挙げられる。これらの中でも、光ラジカル重合性オリゴマーが好ましい。硬化速度が速く、また、多種多様な化合物から選択することができ、さらには、硬化前の粘着性や硬化後の剥離性等の物性を容易に所望のものに制御することができるからである。光ラジカル重合性のオリゴマーとしては、例えば、ポリウレタン(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、ポリオール(メタ)アクリレート、ポリエーテル(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレート、シリコーン系(メタ)アクリレート等が挙げられ、これらは、単独又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。本発明では、これらの中でもポリウレタン(メタ)アクリレートが好ましい。
本発明の粘着剤組成物は、重合開始剤を含有する。重合開始剤によれば、上記エネルギー線重合性オリゴマーやエネルギー線重合性モノマーの感応性を増進させることができるので、エネルギー線による重合硬化時間やエネルギー線照射量の低減が可能となる。重合開始剤は、特に限定されるものではなく、市販品としては、例えば、BASFジャパン株式会社製のIRGACURE184、IRGACURE754、IRGACURE2959等を好適に使用することが挙げられる。
本発明の粘着剤組成物は、架橋剤を含有する。本発明の粘着剤組成物は、上記アクリル系ポリマー、上記エネルギー線重合性オリゴマー、及び重合開始剤とともに、架橋剤を含有するので、耐熱性に優れ、電子部品が高温にさらされる状況下で使用しても、粘着力が低下せず、固定や保護に必要な粘着力を有する。架橋剤は、特に限定されるものではなく、例えば、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤等が挙げられる。イソシアネート系架橋剤としては、例えば、ポリイソシアネート化合物、ポリイソシアネート化合物の3量体、ポリイソシアネート化合物とポリオール化合物とを反応させて得られるイソシアネート基を末端に有するウレタンプレポリマー、該ウレタンプレポリマーの3量体等が挙げられる。ポリイソシアネート化合物としては、例えば、2,4−トリレンジイソシアネート、2,5−トリレンジイソシアネート、1,3−キシリレンジイソシアネート、1,4−キシリレンジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート、3−メチルジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−4,4′−ジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−2,4′−ジイソシアネート、リジンイソシアネート等が挙げられる。
本発明の耐熱仮着用粘着剤組成物の製造方法は、特に限定されるものではなく、従来公知の方法を用いることができる。例えば、上記アクリル系ポリマーと、上記エネルギー線重合性オリゴマーと、上記重合開始剤と、上記架橋剤と、必要に応じて、上記各種添加剤とを有機溶剤に溶解又は分散させることにより製造できる。有機溶剤としては、特に限定されるものではないが、例えば、トルエン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、ジメチルアセトアミド、これらの混合溶液等を好適に使用することができる。
本発明の耐熱仮着用粘着テープ(以下、粘着テープともいう。)は、電子部品の製造工程において該電子部品を一時的に固定又は保護するために使用される耐熱仮着用粘着テープである。本発明の一実施形態に係る粘着テープは、耐熱性基材上に、アクリル系ポリマーと、エネルギー線重合性オリゴマーと、重合開始剤と、架橋剤とを含有する粘着剤組成物からなる粘着剤層が形成されており、アクリル系ポリマーは、アクリロニトリルに由来する繰り返し単位を有する共重合体である。そして、本発明の一実施形態に係る粘着テープに形成されている粘着剤層は、無機ガラス面及びシリコン面に対する180°引き剥がし粘着力(JIS Z0237準拠)が、上記無機ガラス面及びシリコン面に貼付して20分経過後では、0.5N/25mm以上であり、150℃にて60分間加熱した後では、0.5N/25mm以上であり、且つ、上記加熱後のエネルギー線照射による硬化後では、0.4N/25mm以下である。本発明は、粘着剤層の形成材料として、アクリロニトリルに由来する繰り返し単位を有する共重合体であるアクリル系ポリマーと、エネルギー線重合性オリゴマーと、重合開始剤と、架橋剤とを選択することで、電子部品の無機ガラス面及びシリコン面に対する初期粘着力が高く、また、高温にさらされた場合であっても粘着力が低下し難く、固定や保護に必要な粘着力を維持し、さらに、剥離除去する際には糊残りすることなく容易に剥離することができる粘着テープが得られることを初めて見出した点に意義がある。
本発明の粘着テープ10では、耐熱性を有する基材1を用いる。本発明において、耐熱性を有する基材1とは、電子部品の製造工程における想定加熱温度(120℃)での使用に耐え得る、融点が120℃より高い基材をいう。なお、好ましくは融点が180℃より高い基材である。また、本発明の粘着テープ10では、基材1は、加熱収縮率(JIS C2151準拠,150℃×30min)がMD及びTDともに1.0%以下であることが好ましく、0.5%以下であることがより好ましい。さらに、基材1は、エネルギー線の透過を妨げず、必要な強度と柔軟性とを有する基材が好ましく、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、フッ素系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、セルロース系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリイミド系樹脂、フェノール系樹脂、ポリウレタン系樹脂等の公知の樹脂を材料とする合成樹脂フィルムが挙げられる。これらは単独又は2種以上を組み合わせて用いることができる。また、基材1は、単層であってもよいし、2層以上の積層体であってもよい。なお、機械的強度の観点から、1軸延伸や2軸延伸した延伸フィルムが好ましい。本発明の粘着テープは、電子部品の製造工程において、電子部品を一時的に固定又は保護するために使用されることから、上記耐熱性、寸法安定性、エネルギー線透過性、柔軟性、強度等以外に、剛性、伸長性、積層適性、耐薬品性にも優れるポリエステル系樹脂を用いることが好ましい。
本発明の粘着テープ10では、上記の粘着剤組成物からなる粘着剤層2が、上記の耐熱性基材1上に形成されている。粘着剤層2の厚みは、通常、5〜50μmであり、好ましくは10〜30μmである。上記範囲内であれば、粘着物性が安定する。なお、厚みが5μm未満であると、十分な粘着力が得られない場合があり、50μmを超えると、粘着剤層2の内部までエネルギー線が十分に透過せず、エネルギー線の照射により粘着力が低下しない場合がある。また、過剰性能でコスト高になる場合がある。
本発明の粘着テープ10では、剥離層3を有していることが好ましい。剥離層3とは、剥離性を有する剥離部材からなり、粘着剤層2の表面を保護する機能を有する剥離シートを意味する。剥離部材は、必要な強度と柔軟性を有するものであれば、特に限定されるものではなく、一般には、シリコーン離型処理した合成樹脂フィルムが用いられる。合成樹脂フィルムの材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリブチレンナフタレート、ポリアリレート、ポリテトラメチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂が好ましい。剥離層3の厚みは、特に限定されるものではないが、好ましくは25〜100μmである。
本発明の粘着テープ10,20の製造方法は、特に限定されるものではなく、従来公知の方法を用いることができる。例えば、一の実施形態に係る耐熱仮着用粘着テープ10であれば、上記粘着剤組成物を、上記耐熱性基材1上にアプリケータ等により全面塗工し、粘着剤層2を形成する。一方、他の実施形態に係る耐熱仮着用粘着テープ20であれば、上記粘着剤組成物を、上記剥離層3上にアプリケータ等により全面塗工し、粘着剤層2を形成する。その後、該粘着剤層2を乾燥させ、剥離可能な合成樹脂フィルム等をラミネートすることにより、本発明の粘着テープ10,20を形成することができる。
アクリル系粘着剤(商品名:E−306,アクリル系ポリマー+エネルギー線重合性オリゴマー+エネルギー線重合性モノマー+重合開始剤,アクリル系ポリマー:n−ブチルアクリレートとメチルメタクリレートと2−ヒドロキシエチルアクリレートとアクリロニトリルとの共重合体,構成モノマーの質量比:n−ブチルアクリレート+メチルメタクリレート+2−ヒドロキシエチルアクリレート/アクリロニトリル(95/5),アクリル系ポリマーの質量平均分子量:約65万,エネルギー線重合性オリゴマー:ポリウレタンアクリレートオリゴマー,エネルギー線重合性モノマー:ジペンタエリスリトールトリアクリレート,重合開始剤:1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン,BASF社製)100質量部に、架橋剤(商品名:L−45,イソシアネート系架橋剤,固形分45%,綜研化学株式会社製)5質量部を配合し、トルエン及びメチルエチルケトンの混合溶媒(商品名:KT11,質量比1:1,DICグラフィックス株式会社製)87質量部で希釈し、十分に分散させて、粘着剤層形成用塗工液を調製した。
アクリル系粘着剤(商品名:E−306,アクリル系ポリマー+エネルギー線重合性オリゴマー+エネルギー線重合性モノマー+重合開始剤,アクリル系ポリマー:n−ブチルアクリレートとメチルメタクリレートと2−ヒドロキシエチルアクリレートとアクリロニトリルとの共重合体,構成モノマーの質量比:n−ブチルアクリレート+メチルメタクリレート+2−ヒドロキシエチルアクリレート/アクリロニトリル(95/5),アクリル系ポリマーの質量平均分子量:約65万,エネルギー線重合性オリゴマー:ポリウレタンアクリレートオリゴマー,エネルギー線重合性モノマー:ジペンタエリスリトールトリアクリレート,重合開始剤:1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン,BASF社製)100質量部に、架橋剤(商品名:L−45,イソシアネート系架橋剤,固形分45%,綜研化学株式会社製)10質量部を配合し、トルエン及びメチルエチルケトンの混合溶媒(商品名:KT11,質量比1:1,DICグラフィックス株式会社製)87質量部で希釈し、十分に分散させて、粘着剤層形成用塗工液を調製した。
アクリル系粘着剤(商品名:N−4498,アクリル系ポリマー+エネルギー線重合性オリゴマー,アクリル系ポリマー:n−ブチルアクリレートとメチルメタクリレートと2−ヒドロキシエチルアクリレートと(メタ)アクリル酸との共重合体,アクリル系ポリマーの質量平均分子量:約40万,エネルギー線重合性オリゴマー:ポリウレタンアクリレートオリゴマー,固形分:40%,日本合成化学工業株式会社製)100質量部に、重合開始剤(商品名:IRGACURE754,光ラジカル発生剤,固形分:100%,BASFジャパン株式会社製)1.4質量部と、架橋剤(商品名:コロネートL,イソシアネート系架橋剤,固形分:75%,日本ポリウレタン株式会社製)1.5質量部とを配合し、トルエン及びメチルエチルケトンの混合溶媒(商品名:KT11,質量比1:1,DICグラフィックス株式会社製)180質量部で希釈し、十分に分散させて、粘着剤層形成用塗工液を調製した以外は、実施例1と同様の方法により、比較例1の粘着テープを得た。
アクリル系粘着剤(商品名:N−7257,アクリル系ポリマー+エネルギー線重合性オリゴマー,アクリル系ポリマー:n−ブチルアクリレートとメチルメタクリレートと2−ヒドロキシエチルアクリレートと(メタ)アクリル酸との共重合体,アクリル系ポリマーの質量平均分子量:約40万,エネルギー線重合性オリゴマー:ポリウレタンアクリレートオリゴマー,固形分:41%,日本合成化学工業株式会社製)100質量部に、重合開始剤(商品名:IRGACURE754,光ラジカル発生剤,固形分:100%,BASFジャパン株式会社製)1.4質量部と、架橋剤(商品名:コロネートL,イソシアネート系架橋剤,固形分:75%,日本ポリウレタン株式会社製)2質量部とを配合し、トルエン及びメチルエチルケトンの混合溶媒(商品名:KT11,質量比1:1,DICグラフィックス株式会社製)186質量部で希釈し、十分に分散させて、粘着剤層形成用塗工液を調製した以外は、実施例1と同様の方法により、比較例2の粘着テープを得た。
アクリル系粘着剤(商品名:SKダイン SW−2B,アクリル系ポリマー:n−ブチルアクリレートとメチルメタクリレートと2−ヒドロキシエチルアクリレートと(メタ)アクリル酸との共重合体,アクリル系ポリマーの質量平均分子量:約20万,固形分45%,綜研化学株式会社製)100質量部に、エネルギー線重合性オリゴマー(商品名:UV−7600B,ポリウレタンアクリレートオリゴマー,固形分:100%,日本合成化学工業株式会社製)12質量部と、重合開始剤(商品名:IRGACURE184,光ラジカル発生剤,固形分:100%,BASFジャパン株式会社製)1.3質量部と、架橋剤(商品名:E−5XM,エポキシ系架橋剤,固形分:5%,綜研化学株式会社製)7質量部と、架橋剤(商品名:L−45,イソシアネート系架橋剤,固形分45%,日本ポリウレタン株式会社製)2.7質量部とを配合し、トルエン及びメチルエチルケトンの混合溶媒(商品名:KT11,質量比1:1,DICグラフィックス社製)100質量部で希釈し、十分に分散させて、粘着剤層形成用塗工液を調製した以外は、実施例1と同様の方法により、比較例3の粘着テープを得た。
アクリル系粘着剤(商品名:SKダイン SW−2B,アクリル系ポリマー:n−ブチルアクリレートとメチルメタクリレートと2−ヒドロキシエチルアクリレートと(メタ)アクリル酸との共重合体,アクリル系ポリマーの質量平均分子量:約20万,固形分45%,綜研化学株式会社製)100質量部に、エネルギー線重合性オリゴマー(商品名:UV−7600B,ポリウレタンアクリレートオリゴマー,固形分:100%,日本合成化学工業株式会社製)12質量部と、重合開始剤(商品名:IRGACURE184,光ラジカル発生剤,固形分:100%,BASFジャパン株式会社製)1.3質量部と、架橋剤(商品名:E−5XM,エポキシ系架橋剤,固形分:5%,綜研化学株式会社製)7質量部と、架橋剤(商品名:L−45,イソシアネート系架橋剤,固形分45%,日本ポリウレタン株式会社製)7質量部とを配合し、トルエン及びメチルエチルケトンの混合溶媒(商品名:KT11,質量比1:1,DICグラフィックス社製)100質量部で希釈し、十分に分散させて、粘着剤層形成用塗工液を調製した以外は、実施例1と同様の方法により、比較例4の粘着テープを得た。
アクリル系粘着剤(商品名:E−306,アクリル系ポリマー+エネルギー線重合性オリゴマー+エネルギー線重合性モノマー+重合開始剤,アクリル系ポリマー:n−ブチルアクリレートとメチルメタクリレートと2−ヒドロキシエチルアクリレートとアクリロニトリルとの共重合体,構成モノマーの質量比:n−ブチルアクリレート+メチルメタクリレート+2−ヒドロキシエチルアクリレート/アクリロニトリル(95/5),アクリル系ポリマーの質量平均分子量:約65万,エネルギー線重合性オリゴマー:ポリウレタンアクリレートオリゴマー,エネルギー線重合性モノマー:ジペンタエリスリトールトリアクリレート,重合開始剤:1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン)100質量部を、トルエン及びメチルエチルケトンの混合溶媒(商品名:KT11,質量比1:1,DICグラフィックス株式会社製)87質量部で希釈し、十分に分散させて、粘着剤層形成用塗工液を調製した以外は、実施例1と同様の方法により、比較例5の粘着テープを得た。
アクリル系粘着剤(商品名:N−4498,アクリル系ポリマー+エネルギー線重合性オリゴマー,アクリル系ポリマー:n−ブチルアクリレートとメチルメタクリレートと2−ヒドロキシエチルアクリレートと(メタ)アクリル酸との共重合体,アクリル系ポリマーの質量平均分子量:約40万,エネルギー線重合性オリゴマー:ポリウレタンアクリレートオリゴマー,固形分:40%,日本合成化学工業株式会社製)100質量部に、重合開始剤(商品名:IRGACURE754,光ラジカル発生剤,固形分:100%,BASFジャパン株式会社製)1.4質量部を配合し、トルエン及びメチルエチルケトンの混合溶媒(商品名:KT11,質量比1:1,DICグラフィックス株式会社製)180質量部で希釈し、十分に分散させて、粘着剤層形成用塗工液を調製した以外は、実施例1と同様の方法により、比較例6の粘着テープを得た。
上記実施例1、2及び比較例1〜6で得られた粘着テープについて、無機ガラス及びシリコンウェーハに対する粘着力評価を行った。
まず、粘着力評価に使用する無機ガラス(商品名:フロート板ガラス,株式会社日本タクト製)及びシリコン(シリコンウェーハ)について、表面自由エネルギーを測定した。表面自由エネルギーは、測定装置として接触角計(製品名:FACE接触角計CA−D型,協和界面科学社製)を使用し、JIS R3257に準拠した方法で、エチレングリコール、水、及びヨウ化メチレンの接触角を測定し、その測定値とKitazaki−Hata理論とから分散成分、極性成分、及び水素結合成分を解析し、表面自由エネルギーを算出した。その結果を表1に示す。
粘着力評価に使用する無機ガラス(商品名:フロート板ガラス,株式会社日本タクト製)及びシリコン(シリコンウェーハ)について、算術平均粗さ(Ra)を測定した。算術平均粗さ(Ra)は、JIS B0601−2001に準拠した方法で測定した。測定条件を下記に示す。その結果、無機ガラスの算術平均粗さ(Ra)は、0.17μmであり、シリコンの算術平均粗さ(Ra)は、0.14μmであった。
使用装置:原子間力顕微鏡(製品名:NanoScope V MultiMode,探針:MPP−11100−10,Veeco社製)
使用スキャナ:J−scanner
測定モード:TM−AFM
走査範囲:1.0×1.0μm
解像度:1024×1024
Scan rate:0.5Hz
上記実施例1及び比較例1〜6で得られた粘着テープについては、上記試験片の剥離シートを剥がし、上記無機ガラス及びシリコンのそれぞれに対して2kgのローラーを用いてラミネートし、常温常湿下にて20分間放置した。上記実施例2で得られた粘着テープについては、一方の剥離シートを剥がし、無機ガラス上に粘着剤層を転写した後、他方の剥離シートを剥がし、2種類の被着体のそれぞれに対して2kgのローラーを用いてラミネートした。そして、常温常湿下にて20分間放置した。その後、各々の粘着テープについて、万能材料試験機(5565型,インストロン・ジャパン社製)を用いて、初期粘着力を測定(JIS Z0237準拠,剥離速度:300mm/min,剥離距離:50mm,剥離角:180°)した。無機ガラスにおける結果を表3に、シリコンにおける結果を表4に示す。また、2種類の被着体における結果を表5に示す。
(1)ポリエチレンナフタレートフィルム,商品名:Q51,帝人デュポンフィルム株式会社製
(2)ポリイミドフィルム,商品名:カプトン200H,東レデュポン株式会社製
〔実施例1及び比較例1〜6〕
○:0.5N/25mm以上、×:0.5N/25mm未満。
〔実施例2〕
○:0.3N/25mm以上、×:0.3N/25mm未満。
上記実施例1及び比較例1〜6で得られた粘着テープについては、上記試験片の剥離シートを剥がし、上記無機ガラス及びシリコンのそれぞれに対して2kgのローラーを用いてラミネートし、常温常湿下にて20分間放置した。上記実施例2で得られた粘着テープについては、一方の剥離シートを剥がし、無機ガラス上に粘着剤層を転写した後、他方の剥離シートを剥がし、2種類の被着体のそれぞれに対して2kgのローラーを用いてラミネートした。そして、常温常湿下にて20分間放置した。次いで、上記実施例1及び比較例1〜6で得られた粘着テープについては、150℃にて60分間、上記実施例2で得られた粘着テープについては、180℃にて120分間加熱した後、万能材料試験機(5565型,インストロン・ジャパン社製)を用いて、加熱処理後の粘着力を測定(JIS Z0237準拠,剥離速度:300mm/min,剥離距離:50mm,剥離角:180°)した。無機ガラスにおける結果を表3に、シリコンにおける結果を表4に示す。また、ポリエチレンナフタレートフィルム及びポリイミドフィルムにおける結果を表5に示す。
上記実施例1及び比較例1〜6で得られた粘着テープについては、上記試験片の剥離シートを剥がし、上記無機ガラス及びシリコンのそれぞれに対して2kgのローラーを用いてラミネートし、常温常湿下にて20分間放置した後、150℃にて60分間加熱した。上記実施例2で得られた粘着テープについては、一方の剥離シートを剥がし、無機ガラス上に粘着剤層を転写した後、他方の剥離シートを剥がし、2種類の被着体のそれぞれに対して2kgのローラーを用いてラミネートした。そして、常温常湿下にて20分間放置した後、180℃にて120分間加熱した。次いで、基材側からフュージョン社製のH・バルブランプを光源とする紫外線を照射(積算光量:200mj/cm2)した後、万能材料試験機(5565型,インストロン・ジャパン社製)を用いて、紫外線照射後の粘着力を測定(JIS Z0237準拠,剥離速度:300mm/min,剥離距離:50mm,剥離角:180°)した。無機ガラスにおける結果を表3に、シリコンにおける結果を表4に示す。また、ポリエチレンナフタレートフィルム及びポリイミドフィルムにおける結果を表5に示す。
上記実施例1、2及び比較例1〜6で得られた粘着テープについて、無機ガラス及びシリコンに対する糊残りの有無の確認を行った。まず、粘着テープを幅25mm×長さ100mmに切断し、試験片を作成した。次に、上記実施例1及び比較例1〜6で得られた粘着テープについては、上記試験片の剥離シートを剥がし、上記無機ガラス及びシリコンのそれぞれに対して2kgのローラーを用いてラミネートし、常温常湿下にて20分間放置した後、150℃にて60分間加熱した。一方、上記実施例2で得られた粘着テープについては、一方の剥離シートを剥がし、無機ガラス上に粘着剤層を転写した後、他方の剥離シートを剥がし、2種類の被着体のそれぞれに対して2kgのローラーを用いてラミネートした。そして、常温常湿下にて20分間放置した後、180℃にて120分間加熱した。次いで、基材側からフュージョン社製のH・バルブランプを光源とする紫外線を照射(積算光量:500mj/cm2)した後、試験片を剥がし(剥離速度:300mm/min,剥離距離:50mm,剥離角:180°)、上記無機ガラス及びシリコンの表面の糊残り(幅1mm以上)を光学顕微鏡(VHX−600、キーエンス社製、倍率200)にて確認した。無機ガラスにおける結果を表3に、シリコンにおける結果を表4に示す。また、ポリエチレンナフタレートフィルム及びポリイミドフィルムにおける結果を表5に示す。
これに対して、比較例1〜6の粘着テープは、加熱処理後に粘着力が低下したり、紫外線を照射しても容易に剥離できる程度まで粘着力が低下しなかった。
2 粘着剤層
3 剥離層
10,20 粘着テープ
Claims (9)
- 電子部品の製造工程において該電子部品を一時的に固定又は保護するために使用される耐熱仮着用の粘着剤組成物であって、
アクリル系ポリマーと、エネルギー線重合性オリゴマーと、重合開始剤と、架橋剤とを含有し、
前記アクリル系ポリマーは、アクリロニトリルに由来する繰り返し単位を有する共重合体である粘着剤組成物。 - 前記粘着剤組成物からなる10μmの粘着剤層を介して無機ガラス又はシリコン板と厚さ50μmの耐熱性基材とが積層されたときの無機ガラス面及びシリコン面に対する前記粘着剤層の180°引き剥がし粘着力(JIS Z0237準拠)が、前記無機ガラス面及びシリコン面に前記耐熱性基材を貼付して20分経過後では、0.5N/25mm以上であり、150℃にて60分間加熱した後では、0.5N/25mm以上であり、且つ、前記加熱後のエネルギー線照射による硬化後では、0.4N/25mm以下である請求項1に記載の粘着剤組成物。
- 前記粘着剤組成物からなる10μmの粘着剤層を介してポリエチレンナフタレートフィルム又はポリイミドフィルムと無機ガラスとが積層されたときのポリエチレンナフタレートフィルム面及びポリイミドフィルム面に対する前記粘着剤層の180°引き剥がし粘着力(JIS Z0237準拠)が、前記ポリエチレンナフタレートフィルム面及びポリイミドフィルム面に前記無機ガラスを貼付して20分経過後では、0.3N/25mm以上であり、180℃にて120分間加熱した後では、0.5N/25mm以上であり、且つ、前記加熱後のエネルギー線照射による硬化後では、0.3N/25mm以下である請求項1に記載の粘着剤組成物。
- エネルギー線重合性モノマーを含有する請求項1から3のいずれかに記載の粘着剤組成物。
- 請求項1から4のいずれかに記載の粘着剤組成物からなる粘着剤層が前記耐熱性基材上に形成されている耐熱仮着用粘着テープ。
- 前記耐熱性基材の加熱収縮率(JIS C2151準拠)が、MD方向及びTD方向において1.0%以下である請求項5に記載の耐熱仮着用粘着テープ。
- 請求項1から4のいずれかに記載の粘着剤組成物からなる粘着剤層を介して、少なくとも第1の剥離フィルムと第2の剥離フィルムとが積層された耐熱仮着用粘着テープ。
- 前記電子部品における前記粘着剤層との仮着面が無機ガラス面及び/又はシリコン面であり、請求項5又は6に記載の耐熱仮着用粘着テープと、前記電子部品の前記無機ガラス面及び/又はシリコン面とが、前記粘着剤層を介して貼付されてなる被仮着体。
- 前記粘着剤層の面と、当該粘着剤層の面と接する無機ガラス面及びシリコン面との表面自由エネルギーの分散成分の差(Δysd)が11mJ/m2以上である請求項8に記載の被仮着体。
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