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JP2012174440A - バックライトの調光制御装置および調光制御方法 - Google Patents

バックライトの調光制御装置および調光制御方法 Download PDF

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JP2012174440A JP2011034173A JP2011034173A JP2012174440A JP 2012174440 A JP2012174440 A JP 2012174440A JP 2011034173 A JP2011034173 A JP 2011034173A JP 2011034173 A JP2011034173 A JP 2011034173A JP 2012174440 A JP2012174440 A JP 2012174440A
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Takashi Yasumoto
貴史 安本
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Abstract

【課題】コスト増を招くことなく、調光OFF時における出力平滑コンデンサの放電を、画面の見た目にも違和感を与えることなく短時間で行える「バックライトの調光制御装置および調光制御方法」を提供する。
【解決手段】調光OFF指令が出されたときに、調光ON時に発生されていた調光PWM波を、単位期間当たりの電流量が当該調光PWM波と変わらない直流電流に変換し、この変換した直流電流に従ってLEDマトリクスの調光を制御することにより、当該LEDマトリクスを通じて出力平滑コンデンサCの放電を行う。これにより、専用の短絡回路を別に設ける必要をなくしてコスト増を抑え、小抵抗のLEDマトリクスを通じて放電を短時間で行うことができるようにするとともに、LEDマトリクスを通じて放電が行われた場合でも、調光OFF指令が出された前後で見た目の輝度が変わらないようにする。
【選択図】図3

Description

本発明は、バックライトの調光制御装置および調光制御方法に関し、特に、バックライト光源としてLED(発光ダイオード)を用いたLCD(液晶表示装置)の調光制御技術に関するものである。
従来、LCDのバックライトには冷陰極蛍光管(CCFL:Cold Cathode Fluorescent Lamp)が用いられてきたが、最近では水銀を使わない環境配慮型のバックライトとして、光源にLEDを用いたものが提供されている。バックライトの光源にLEDを用いた場合、色度の変化を最小にするために、LEDを定電流で駆動する必要がある。LEDを定電流で駆動するための方式として、昇圧定電流駆動方式、降圧定電流駆動方式、昇降圧定電流駆動方式が存在する。
バックライト光源に使用するLEDの数は、LCDの表示サイズや求められる輝度等に応じて異なる。例えば、中小型サイズに分類される車載LCDの場合は、5〜36個のLEDがバックライト光源として使用される。これら複数のLEDはマトリクス状に配置されるが、その並列数は1〜4列、直列数は5〜9個とするのが主流となっている。
図4は、昇降圧定電流駆動方式による従来のLEDドライバ回路の構成例を示す図である。図4において、51は定電流駆動IC、52は降圧回路、53昇圧回路、54はLEDマトリクスである。LEDマトリクス54は、並列数が3、直列数が8の合計24個のLEDにより構成されている。1列(8個)のLEDは、同一規格のLEDを直列接続したモジュールにより構成されており、3つのモジュール(LED列)54−1〜54−3を並列接続することによりLEDマトリクス54が構成される。
定電流駆動IC51は、その機能構成として、内部電源61、降圧制御部62、昇圧制御部63、過電圧検出部64、過電流検出部65、異常検出/通知部66、電流設定部67、PWM設定部68、第1〜第3の定電流/調光制御部69−1〜69−3を備えている。降圧回路52は、降圧駆動用トランジスタTr1、ダイオードD1およびコイルLを備えている。また、昇圧回路53は、降圧回路52と兼用のコイルL、昇圧駆動用トランジスタTr2およびダイオードD2を備えている。昇圧回路53の出力側には、リップル平滑用の出力平滑コンデンサCおよび分圧抵抗R1,R2が備えられている。
定電流駆動IC51は内部電源61より電力を得て動作し、降圧回路52の降圧駆動用トランジスタTr1を制御することにより、入力電圧VINをそれより低い電圧に降圧する。さらに、昇圧回路53の昇圧駆動用トランジスタTr2を制御することにより、降圧回路52より出力される電圧をそれより高い電圧に昇圧してLEDマトリクス54に印加する。このとき、昇圧回路53の出力段に設けられた出力平滑コンデンサCにより、印加電圧のリップルが抑制される。
定電流駆動IC51は、過電圧や過電流によって深刻なダメージがかからないようにするための保護機能を内蔵している。過電圧に対する保護機能は、以下のように実現されている。すなわち、昇圧回路53の出力電圧VOUTが分圧抵抗R1,R2を介して定電流駆動IC51の過電圧検出部64にフィードバックされる。過電圧検出部64はフィードバック電圧を監視し、フィードバック電圧が所定の閾値より大きいこと(過電圧)を検出すると、その旨を異常検出/通知部66に通知する。
また、過電流の検出は、降圧駆動用トランジスタTr1に流れる電流を検出することによって行う。具体的には、降圧駆動用トランジスタTr1のソースに接続した抵抗R0を用いて、この抵抗R0に発生する電圧値を定電流駆動IC51の過電流検出部65にて監視する。過電流検出部65は、監視した電圧値が所定の閾値より大きいこと(過電流)を検出すると、その旨を異常検出/通知部66に通知する。異常検出/通知部66は、過電圧検出部64または過電流検出部65から過電圧の検出または過電流の検出が通知された場合、異常が発生したことを定電流駆動IC51の外部に通知する。
異常検出/通知部66は、上述した過電圧および過電流の異常判定に加えて、第1〜第3の定電流/調光制御部69−1〜69−3を通じてLEDマトリクス54の異常判定も行う。すなわち、第1〜第3の定電流/調光制御部69−1〜69−3は、LEDマトリクス54の点灯(調光ON)開始時点から所定の異常検出期間において、それぞれにかかる電圧VLED1〜VLED3を検出し、検出した電圧を異常検出/通知部66に通知する。異常検出/通知部66は、定電流/調光制御部69−1〜69−3からの通知に基づいて、電圧VLED1〜VLED3が定電流駆動IC51の閾値電圧(例えば、0.4[V])未満であることを検知したときに、LED列54−1〜54−3のカソード側がグランドに接触していると判定し、定電流駆動IC51の外部に異常を通知する。
LEDマトリクス54の調光は、電流設定部67、PWM設定部68および第1〜第3の定電流/調光制御部69−1〜69−3によって行う。PWM設定部68は、電流設定部67により設定された定電流のパルス波であって、調光率に応じた時間的割合でデューティ比を設定したパルス波を発生し、第1〜第3の定電流/調光制御部69−1〜69−3にそれぞれ供給する。
第1の定電流/調光制御部69−1は、PWM設定部68により発生される定電流のパルス波に基づいて、LEDマトリクス54を構成する第1のLED列54−1に対してパルス波のデューティ比に従って断続的に定電流を供給することにより、第1のLED列54−1の調光を制御する。
第2の定電流/調光制御部69−2は、PWM設定部68により発生される定電流のパルス波に基づいて、LEDマトリクス54を構成する第2のLED列54−2に対してパルス波のデューティ比に従って断続的に定電流を供給することにより、第2のLED列54−2の調光を制御する。
第3の定電流/調光制御部69−3は、PWM設定部68により発生される定電流のパルス波に基づいて、LEDマトリクス54を構成する第3のLED列54−3に対してパルス波のデューティ比に従って断続的に定電流を供給することにより、第3のLED列54−3の調光を制御する。
第1〜第3の定電流/調光制御部69−1〜69−3の調光をONにしてLEDマトリクス54を点灯させる場合、昇圧制御部63によって昇圧駆動用トランジスタTr2を駆動することにより、昇圧回路53を動作させる。このとき昇圧制御部63は、図示しないオシレータより発生する固定周期のパルス波を利用して、昇圧駆動用トランジスタTr2のON/OFFをPWM制御することにより、入力電圧VINを所定の出力電圧VOUTに昇圧する。
例えば、入力電圧VINは、車両に搭載された図示しないヘッドユニットから供給される電源電圧であり、例えば8.0[V]であるとする。また、第1のLED列54−1に使用しているLEDに80[mA]の定電流を流したときの順方向電圧VFが3.0[V]だとすると、第1のLED列54−1の全体では3.0×8=24.0[V]の順方向電圧となる。
仮に、第1〜第3のLED列54−1〜54−3の各列で使用しているLEDの順方向電圧VFにばらつきがあって、第2のLED列54−2に使用しているLEDに80[mA]の定電流を流したときの順方向電圧VFが3.3[V]だとすると、第2のLED列54−2の全体では3.3×8=26.4[V] の順方向電圧となる。同様に、第3のLED列54−3に使用しているLEDに80[mA]の定電流を流したときの順方向電圧VFが3.6[V]だとすると、第3のLED列54−3の全体では3.6×8=28.8[V] の順方向電圧となる。
電流が80[mA]になる帰還電圧を1.0[V]とすると、昇圧回路53の出力電圧VOUTは、28.8+1.0=29.8[V]となる。この場合、第1の定電流/調光制御部69−1にかかる電圧VLED1は、29.8−24.0=5.8[V]となる。第2の定電流/調光制御部69−2にかかる電圧VLED2は、29.8−26.4=3.4[V]となる。第3の定電流/調光制御部69−3にかかる電圧VLED3は、29.8−28.8=1.0[V]となる。
一方、調光をOFFにしてLEDマトリクス54を消灯させる場合、第1〜第3の定電流/調光制御部69−1〜69−3の動作を停止させるとともに、昇圧駆動用トランジスタTr2をOFFとすることにより、昇圧回路53の動作を停止させる。ここで、昇圧回路53のダイオードD2の順方向電圧VFを0.5[V]とすると、昇圧動作停止時における出力平滑コンデンサCの端子電圧は、8.0−0.5=7.5[V]となる。そのため、調光ON時の29.8[V]から調光OFF時の7.5[V]まで、分圧抵抗R1,R2および過電圧検出部64を通じて出力平滑コンデンサCの蓄積電荷が放電される。
この放電に要する時間は、分圧抵抗R1,R2の値を小さくするほど短くすることができる。しかし、抵抗値を小さくすると、負荷となって回路電流(電力)が増大してしまうという問題が生じる。また、DC−DCスイッチングノイズが発生しやすくなり、過電圧検出部64での誤検出や誤動作を引き起こしやすくなるという問題も生じる。そのため、実際には、分圧抵抗R1,R2の値は小さくすることができない。
その結果、従来のLEDドライバ回路では、放電に要する時間がある程度長くなってしまうという問題が生じていた。例えば、分圧抵抗R1,R2の値がそれぞれR1=36[kΩ]、R2=2[kΩ]であり、出力平滑コンデンサCの容量値が40[μF]であるとすると、出力平滑コンデンサCの端子電圧が29.8[V]から7.5[V]となるまでの放電に要する時間は、2.1秒にもなってしまう。
このように調光OFF時の放電時間が長くなると、調光OFF後に低調光率でLEDマトリクス54を点灯させた場合、不点灯のLED列が生じてしまうことがあるという問題があった。この問題点を、図面を用いて以下に説明する。図5は、仮に分圧抵抗R1,R2の値を小さくすることにより、放電時間が短く済んで、調光OFFの指令が出されてから次に調光ONの指令が出されるまでの間に、出力平滑コンデンサCの端子電圧が7.5[V]となるのに必要な放電が完了した場合の動作例を示している。
図5(a)に示す昇圧PWMのパルス波は、昇圧制御部63から昇圧駆動用トランジスタTr2に供給されるPWM波である。すなわち、ヘッドユニットから定電流駆動IC51に調光ONの指令が出されると、昇圧制御部63は、図5(a)の昇圧PWM波を昇圧駆動用トランジスタTr2に供給する。これに応じて、昇圧回路53の出力電圧VOUT(=出力平滑コンデンサCの端子電圧)は、図5(c)に示すように徐々に上昇し、29.8[V]に達したところで安定する。出力電圧VOUTが徐々に上昇することにより、図5(d)〜(f)のように第1〜第3の定電流/調光制御部69−1〜69−3の電圧VLED1〜VLED3も徐々に上昇していく。
一方、ヘッドユニットから定電流駆動IC51に調光OFFの指令が出されると、昇圧制御部63は、図5(a)の昇圧PWM波の供給を停止する。これに応じて、昇圧回路53の出力電圧VOUT(=出力平滑コンデンサCの端子電圧)は、図5(c)に示すように放電によって徐々に下降し、7.5[V]に達したところで安定する。上述のように、図5は放電時間が短い例を示しているので、調光OFFの指令が出されてから次に調光ONの指令が出されるまでの間に、出力平滑コンデンサCの端子電圧が29.8[V]から7.5[V]まで下降するのに必要な放電が完了している。
出力電圧VOUTが徐々に下降すると、図5(d)〜(f)のように第1〜第3の定電流/調光制御部69−1〜69−3の電圧VLED1〜VLED3も徐々に下降していく。出力電圧VOUTが7.5[V]に達したところでは、第1〜第3の定電流/調光制御部69−1〜69−3の電圧VLED1〜VLED3は何れも0.4[V]以下の値まで下降している。
図5(b)に示す調光PWMのパルス波は、PWM設定部68より出力されるPWM波である。調光PWM波のデューティ比は、ヘッドユニットから定電流駆動IC51に供給される調光率に応じて決められる。図5(b)では、調光率が0.5%の場合の調光PWM波を示している。第1〜第3の定電流/調光制御部69−1〜69−3は、調光PWM波がONとなる期間において80[mA]の定電流を流すことにより、図5(d)〜(f)に示す第1〜第3の定電流/調光制御部69−1〜69−3の電圧VLED1〜VLED3がそれぞれ5.8[V]、3.4[V]、1.0[V]となるように制御する。
調光ONの指令が出されてから一定の時間は、第1〜第3のLED列54−1〜54−3のカソード側がグランドに接触していなかどうかの異常検出期間に設定されている。この異常検出期間は、タイマカウントや時定数を用いて決めている。例えばタイマカウント式の場合、昇圧PWM波の周期を500[kHz]、カウント値を32770とすると、異常検出期間は65.54[msec]となる。
図5(g)の例では、調光OFF後に低調光率(0.5%)でLEDマトリクス54を点灯させた場合でも、調光ONの指令が出されてから65.54[msec]以内に発せられる調光PWM波のON期間において、第1〜第3の定電流/調光制御部69−1〜69−3の電圧VLED1〜VLED3が何れも0.4[V]を超えている。そのため、異常検出/通知部66は異常なしと判定している。その結果、第1〜第3のLED列54−1〜54−3は何れも正常に点灯している。
これに対して、図6は、分圧抵抗R1,R2の値を大きくすることにより、出力平滑コンデンサCの放電時間が長くなり、調光OFFの指令が出されてから次に調光ONの指令が出されるまでの間に、出力平滑コンデンサCの端子電圧が7.5[V]となるのに必要な放電が完了していない場合の動作例を示している。
すなわち、図6(c)に示すように、昇圧回路53の出力電圧VOUT(=出力平滑コンデンサCの端子電圧)は、調光OFFの指令が出されてから次に調光ONの指令が出されるまでの間に7.5[V]まで下降せず、放電が完了していない。そのため、図6(d)〜(f)に示すように、第1〜第3の定電流/調光制御部69−1〜69−3の電圧VLED1〜VLED3の中に、0.4[V]以下の値まで下降していないものが生じる。
電圧VLED1〜VLED3の中に0.4[V]以下の値まで下降していないものがある状態で、次に調光ONの指令が出された場合、図5(a)と同じような昇圧PWM波によって昇圧動作を行うと、出力電圧VOUTが急速に上昇し過ぎて、大きなオーバーシュートを生じてしまう恐れがある。そのため、昇圧制御部63は、急速な電圧上昇を避けてオーバーシュートの発生を防ぐために、図6(a)に示すように、調光PWM波のON期間に同期させるようにして昇圧PWM波を断続的に発生する。
そうすると、出力電圧VOUTは、図6(c)に示すように調光PWM波のON期間に同期する態様で少しずつ上昇していく。それに伴い、調光ONの指令が出されてから65.54[msec]の異常検出期間以内に発せられる調光PWM波のON期間において、第1〜第3の定電流/調光制御部69−1〜69−3の電圧VLED1〜VLED3の中に0.4[V]を超えないものが生じる。ここでは、図6(f)に示す第3の定電流/調光制御部69−3の電圧VLED3が0.4[V]を超えていない状態を示している。
第3の電圧VLED3が0.4[V]を超えないと、異常検出/通知部66は、第3のLED列54−3に異常が発生したと判定し、当該第3のLED列54−3を点灯させないように制御する。その結果、第1および第2のLED列54−1,54−2のみが点灯し、第3のLED列54−3は点灯しない状態となってしまうという問題が生じる。
なお、分圧抵抗R1,R2の値を小さくすることなく、出力平滑コンデンサCの放電時間を短くできるようにした技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載の技術では、出力平滑コンデンサCに蓄積されている電荷を放電させる短絡回路としてLED列を別に設けることにより、出力平滑コンデンサCの蓄積電荷を短絡回路の経路を通じて急速に放電させることができるようにしている。
特開2008−205036号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、専用の短絡回路を別に設けなければならない分、コストが増加するという問題があった。また、上記特許文献1に記載の技術では、調光OFFの指令に応じて短絡回路としてのLED列に急速に電流が流れるため、液晶ディスプレイが瞬間的に明るくなってから消灯する。このため、画面の輝度がちらつく感じになってユーザに違和感を与えてしまうという問題もあった。
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、コスト増を招くことなく、調光OFF(消灯)の指令が出されたときにおける出力平滑コンデンサの蓄積電荷の放電を、画面上の見た目にも違和感を与えることなく短時間で行うことができるようにすることを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明では、複数の発光ダイオードがマトリクス状に配置されて成るバックライトの点灯中に、調光率をゼロとする消灯指令が出されたときに、バックライトの点灯時に調光率に応じて発生されていた定電流のパルス波を、単位期間当たりの電流量が当該パルス波と変わらない直流電流に変換し、変換した直流電流に従って複数の発光ダイオードの調光を制御することにより、当該複数の発光ダイオードを通じて出力平滑コンデンサの放電を行うようにしている。
上記のように構成した本発明によれば、バックライト光源として元々備えられている複数の発光ダイオードを通じて出力平滑コンデンサの放電が行われるので、専用の短絡回路を別に設ける必要がなく、コスト増を抑えることができる。また、従来のように分圧抵抗を通じて放電が行われるわけでもないので、小さくできない分圧抵抗の値に起因して放電速度が遅くなってしまうという不都合も回避でき、分圧抵抗に比べて小さい抵抗値の発光ダイオードを通じて放電を短時間で行うことができる。
さらに、本発明によれば、複数の発光ダイオードに大電流が一気に流れる態様で放電が行われるのではなく、バックライトの点灯時に調光率に応じて発生されていたパルス波と比べて単位期間当たりの電流量が変わらないような態様で変換された直流電流に従って、複数の発光ダイオードを点灯させながら放電が行われる。そのため、複数の発光ダイオードを通じて放電が行われた場合でも、消灯指令が出された前後で見た目の輝度が変わることはなく、見た目にも違和感を与えることを回避することができる。
以上により、本発明によれば、コスト増を招くことなく、調光OFF(消灯)の指令が出されたときにおける出力平滑コンデンサの蓄積電荷の放電を、画面上の見た目にも違和感を与えることなく短時間で行うことができる。これにより、調光OFF後に低調光率で複数の発光ダイオードを点灯させた場合に、不点灯の発光ダイオードの列が生じてしまうことを防止することができる。
本発明によるバックライトの調光制御装置を備えたLEDドライバ回路の構成例を示す図である。 本実施形態のPWM設定部により発生される調光PWM波と、これを変換した直流電流とを例示する図である。 本実施形態によるバックライトの調光制御装置の動作例を示すタイミングチャートである。 昇降圧定電流駆動方式による従来のLEDドライバ回路の構成例を示す図である。 分圧抵抗を小さくして放電時間を短くした場合における従来の調光制御装置の動作例を示すタイミングチャートである。 分圧抵抗を大きくして放電時間が長くなった場合における従来の調光制御装置の動作例を示すタイミングチャートである。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明によるバックライトの調光制御装置を備えた本実施形態のLEDドライバ回路の構成例を示す図である。
図1において、1は定電流駆動IC、52は降圧回路、53昇圧回路(特許請求の範囲の駆動回路に相当する)、54はLEDマトリクス(特許請求の範囲における複数の発光ダイオードおよびバックライトに相当する)である。LEDマトリクス54は、並列数が3、直列数が8の合計24個のLEDにより構成されている。降圧回路52の入力側には抵抗R0が接続されている。昇圧回路53の出力側には、リップル平滑用の出力平滑コンデンサCおよび分圧抵抗R1,R2が備えられている。定電流駆動IC1以外の降圧回路52、昇圧回路53、LEDマトリクス54、抵抗R0、出力平滑コンデンサCおよび分圧抵抗R1,R2は、図4に示したものと同じである。
定電流駆動IC1は、その機能構成として、内部電源61、降圧制御部62、昇圧制御部63、過電圧検出部64、過電流検出部65、異常検出/通知部66、電流設定部67、PWM設定部68、第1〜第3の定電流/調光制御部19−1〜19−3を備えている。定電流駆動IC1の機能構成において、第1〜第3の定電流/調光制御部19−1〜19−3は、特許請求の範囲の調光制御部に相当するものであり、これ以外の構成は、図4に示したものと同じである。
LEDマトリクス54の調光は、電流設定部67、PWM設定部68および第1〜第3の定電流/調光制御部19−1〜19−3によって行う。PWM設定部68は、特許請求の範囲のパルス発生部に相当するものであり、電流設定部67により設定された定電流のパルス波であって、調光率に応じた時間的割合でデューティ比を設定したパルス波を発生し、第1〜第3の定電流/調光制御部19−1〜19−3にそれぞれ供給する。
第1の定電流/調光制御部19−1は、調光ONのバックライト点灯時には、PWM設定部68により発生される定電流のパルス波に基づいて、LEDマトリクス54を構成する第1のLED列54−1に対してパルス波のデューティ比に従って断続的に定電流を供給することにより、第1のLED列54−1の調光を制御する。
第2の定電流/調光制御部19−2は、調光ONのバックライト点灯時には、PWM設定部68により発生される定電流のパルス波に基づいて、LEDマトリクス54を構成する第2のLED列54−2に対してパルス波のデューティ比に従って断続的に定電流を供給することにより、第2のLED列54−2の調光を制御する。
第3の定電流/調光制御部19−3は、調光ONのバックライト点灯時には、PWM設定部68により発生される定電流のパルス波に基づいて、LEDマトリクス54を構成する第3のLED列54−3に対してパルス波のデューティ比に従って断続的に定電流を供給することにより、第3のLED列54−3の調光を制御する。
なお、以上のように第1〜第3の定電流/調光制御部19−1〜19−3の調光をONにしてLEDマトリクス54を点灯させる場合、昇圧制御部63によって昇圧駆動用トランジスタTr2を駆動することにより、昇圧回路53を動作させる。このとき昇圧制御部63は、図示しないオシレータより発生する固定周期のパルス波を利用して、昇圧駆動用トランジスタTr2のON/OFFをPWM制御することにより、入力電圧VINを所定の出力電圧VOUTに昇圧する。
ここで、入力電圧VINが8.0[V]、電流設定部67により設定される定電流が80[mA]であるとする。また、第1のLED列54−1に使用しているLEDに80[mA]の定電流を流したときの順方向電圧VFが3.0[V]、第2のLED列54−2に使用しているLEDに80[mA]の定電流を流したときの順方向電圧VFが3.3[V]、第3のLED列54−3に使用しているLEDに80[mA]の定電流を流したときの順方向電圧VFが3.6[V]であり、電流が80[mA]になる帰還電圧を1.0[V]とすると、昇圧回路53の出力電圧VOUT(出力平滑コンデンサCの端子電圧)は、29.8[V]となる。
一方、調光をOFFにしてLEDマトリクス54を消灯させる場合、昇圧駆動用トランジスタTr2をOFFとすることにより、昇圧回路53の動作を停止させる。ただし、本実施形態においては、第1〜第3の定電流/調光制御部19−1〜19−3の動作は停止させない。ここで、昇圧回路53のダイオードD2の順方向電圧VFを0.5[V]とすると、昇圧動作停止時における出力平滑コンデンサCの端子電圧は、8.0−0.5=7.5[V]となる。そのため、調光ON時の29.8[V]から調光OFF時の7.5[V]まで、出力平滑コンデンサCの蓄積電荷が放電される。この放電は、以下に説明するように、第1〜第3の定電流/調光制御部19−1〜19−3により調光が制御されたLEDマトリクス54を通じて行われる。
すなわち、第1の定電流/調光制御部19−1は、調光率がゼロ(調光OFF)のバックライト消灯指令が出されたときには、PWM設定部68により発生される定電流のパルス波(調光PWM波)を、単位期間当たりの電流量が当該調光PWM波と変わらない直流電流に変換する。そして、第1の定電流/調光制御部19−1は、変換した直流電流に従って、LEDマトリクス54を構成する第1のLED列54−1の調光を制御することにより、当該第1のLED列54−1を通じて出力平滑コンデンサCの蓄積電荷の放電を行う。
図2は、PWM設定部68により発生される調光PWM波と、これを変換した直流電流とを例示する図である。図2(a)は、調光率が0.5%の場合にPWM設定部68により発生される調光PWM波を示している。この調光PWM波がONとなる期間において流れる定電流は、80[mA]である。また、この調光PWM波の1パルス期間Tを上述の単位期間とする。この場合、PWM設定部68により発生される調光PWM波の単位期間T当たりの電流量は、80×0.5/100×T=0.4T[mA]となる。
上述のように、第1の定電流/調光制御部19−1は、図2(a)のような調光PWM波を、図2(b)に示すように、単位期間T当たりの電流量が当該調光PWM波と変わらない0.4T[mA]となるような直流電流に変換する。そして、第1の定電流/調光制御部19−1は、図2(b)のように変換した直流電流に従って第1のLED列54−1の調光を制御することにより、当該第1のLED列54−1を通じて出力平滑コンデンサCの蓄積電荷の放電を行う。
同様に、第2の定電流/調光制御部19−2は、調光OFFのバックライト消灯指令が出されたときには、PWM設定部68により発生される定電流の調光PWM波を、単位期間当たりの電流量が当該調光PWM波と変わらない直流電流に変換する。そして、第2の定電流/調光制御部19−2は、変換した直流電流に従って、LEDマトリクス54を構成する第2のLED列54−2の調光を制御することにより、当該第2のLED列54−2を通じて出力平滑コンデンサCの蓄積電荷の放電を行う。
また、第3の定電流/調光制御部19−3は、調光OFFのバックライト消灯指令が出されたときには、PWM設定部68により発生される定電流の調光PWM波を、単位期間当たりの電流量が当該調光PWM波と変わらない直流電流に変換する。そして、第3の定電流/調光制御部19−3は、変換した直流電流に従って、LEDマトリクス54を構成する第2のLED列54−3の調光を制御することにより、当該第2のLED列54−3を通じて出力平滑コンデンサCの蓄積電荷の放電を行う。
図3は、本実施形態によるバックライトの調光制御装置の動作例を示すタイミングチャートである。図3(a)に示す昇圧PWMのパルス波は、昇圧制御部63から昇圧駆動用トランジスタTr2に供給されるPWM波である。すなわち、ヘッドユニットから定電流駆動IC1に調光ONの指令が出されると、昇圧制御部63は、図3(a)の昇圧PWM波を昇圧駆動用トランジスタTr2に供給する。
これに応じて、昇圧回路53の出力電圧VOUT(=出力平滑コンデンサCの端子電圧)は、図3(c)に示すように徐々に上昇し、29.8[V]に達したところで安定する。出力電圧VOUTが徐々に上昇することにより、図3(d)〜(f)のように第1〜第3の定電流/調光制御部19−1〜19−3の電圧VLED1〜VLED3も徐々に上昇していく。
一方、ヘッドユニットから定電流駆動IC1に調光OFFの指令が出されると、昇圧制御部63は、図3(a)の昇圧PWM波の供給を停止する。また、第1〜第3の定電流/調光制御部19−1〜19−3はそれぞれ、PWM設定部68により発生される定電流の調光PWM波を0.4[mA]の直流電流に変換し、変換した直流電流に従って第1〜第3のLED列54−1〜54−3の調光を制御することにより、当該第1〜第3のLED列54−1〜54−3を通じて出力平滑コンデンサCの蓄積電荷の放電を行う。
これに応じて、昇圧回路53の出力電圧VOUT(=出力平滑コンデンサCの端子電圧)は、図3(c)に示すように放電によって徐々に下降し、7.5[V]に達したところで安定する。本実施形態では、抵抗値の大きい分圧抵抗R1,R2を通じて放電が行われるのではなく、抵抗値の小さいLEDマトリクス54を通じて放電が行われるので、放電を短時間で行うことができる。
具体的には、分圧抵抗R1,R2を通じて放電を行っていた従来技術では放電に2.1秒かかっていたのに対し、LEDマトリクス54を通じて放電を行う本実施形態では、520[msec]ほどで放電が完了する。このように、放電時間が短いので、調光OFFの指令が出されてから次に調光ONの指令が出されるまでの間に、出力平滑コンデンサCの端子電圧が29.8[V]から7.5[V]まで下降するのに必要な放電が完了している。
出力電圧VOUTが徐々に下降すると、図3(d)〜(f)のように第1〜第3の定電流/調光制御部19−1〜19−3の電圧VLED1〜VLED3も徐々に下降していく。出力電圧VOUTが7.5[V]に達したところでは、第1〜第3の定電流/調光制御部19−1〜19−3の電圧VLED1〜VLED3は何れも0.4[V]以下の値まで下降している。
図3(b)に示す調光PWMのパルス波は、PWM設定部68より出力されるPWM波である。調光PWM波のデューティ比は、ヘッドユニットから定電流駆動IC1に供給される調光率に応じて決められる。図3(b)では、調光率が0.5%の場合の調光PWM波を示している。第1〜第3の定電流/調光制御部19−1〜19−3は、調光PWM波がONとなる期間において80[mA]の定電流を流すことにより、図3(d)〜(f)に示す第1〜第3の定電流/調光制御部19−1〜19−3の電圧VLED1〜VLED3がそれぞれ5.8[V]、3.4[V]、1.0[V]となるように制御する。
調光ONの指令が出されてから一定の時間は、第1〜第3のLED列54−1〜54−3のカソード側がグランドに接触していなかどうかの異常検出期間に設定されている。例えば、タイマカウント式の場合で、昇圧PWM波の周期を500[kHz]、カウント値を32770とすると、異常検出期間は65.54[msec]となる。
図3(g)の例では、調光OFF後に低調光率(0.5%)でLEDマトリクス54を点灯させた場合でも、調光ONの指令が出されてから65.54[msec]以内に発せられる調光PWM波のON期間において、第1〜第3の定電流/調光制御部19−1〜19−3の電圧VLED1〜VLED3が何れも0.4[V]を超えている。そのため、異常検出/通知部66は異常なしと判定している。その結果、第1〜第3のLED列54−1〜54−3は何れも正常に点灯している。
以上詳しく説明したように、本実施形態では、調光ONのバックライト点灯中に、調光OFFとする消灯指令が出されたときに、バックライトの点灯時に調光率に応じて発生されていた定電流の調光PWM波を、単位期間当たりの電流量が当該調光PWM波と変わらない直流電流に変換する。そして、この変換した直流電流に従ってLEDマトリクス54の調光を制御することにより、当該LEDマトリクス54を通じて出力平滑コンデンサCの放電を行うようにしている。
このように構成した本実施形態によれば、バックライト光源として元々備えられているLEDマトリクス54を通じて出力平滑コンデンサCの放電が行われるので、専用の短絡回路を別に設ける必要がなく、コスト増を抑えることができる。また、従来のように分圧抵抗R1,R2を通じて放電が行われるわけでもないので、小さくできない分圧抵抗R1,R2の値に起因して放電速度が遅くなってしまうという不都合も回避でき、分圧抵抗R1,R2に比べて小さい抵抗値のLEDマトリクス54を通じて放電を短時間で行うことができる。
さらに、本実施形態によれば、LEDマトリクス54に大電流が一気に流れる態様で放電が行われるのではなく、バックライトの点灯時に調光率に応じて発生されていた調光PWM波と比べて単位期間当たりの電流量が変わらないような態様で変換された直流電流に従って、LEDマトリクス54を調光ON時と変わらない輝度で点灯させながら放電が行われる。そのため、LEDマトリクス54を通じて放電が行われた場合でも、消灯指令が出された前後で見た目の輝度が変わることはなく、見た目にも違和感を与えることを回避することができる。
以上により、本実施形態によれば、コスト増を招くことなく、調光OFF(消灯)の指令が出されたときにおける出力平滑コンデンサCの蓄積電荷の放電を、液晶画面上の見た目にも違和感を与えることなく短時間で行うことができる。これにより、調光OFF後に低調光率でLEDマトリクス54を点灯させた場合に、不点灯の発光ダイオードの列が生じてしまうことを防止することができる。
なお、上記実施形態では、昇降圧定電流駆動方式のLEDドライバ回路を例示して説明したが、昇圧定電流駆動方式、降圧定電流駆動方式のLEDドライバ回路にも本発明の調光制御装置を実施することが可能である。
その他、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
1 定電流駆動IC
54 LEDマトリクス
63 昇圧制御部
67 電流設定部
68 PWM設定部
19−1〜19−3 定電流/調光制御部
C 出力平滑コンデンサ

Claims (3)

  1. 複数の発光ダイオードがマトリクス状に配置されて成るバックライトの調光を制御する調光制御装置であって、
    調光率に応じてデューティ比を設定した定電流のパルス波を発生するパルス発生部と、
    上記パルス発生部により発生される定電流のパルス波に基づいて上記複数の発光ダイオードの調光を制御する調光制御部とを備え、
    上記調光率がゼロの消灯指令が出されたときに、上記調光制御部が、上記パルス発生部により発生される定電流のパルス波を、単位期間当たりの電流量が上記パルス波と変わらない直流電流に変換し、変換した直流電流に従って上記複数の発光ダイオードの調光を制御することにより、上記複数の発光ダイオードを通じて、上記バックライトを駆動する駆動回路の出力側に設けられた出力平滑コンデンサの放電を行うようにしたことを特徴とするバックライトの調光制御装置。
  2. 上記複数の発光ダイオードが複数の列を成したマトリクス状に配置されている場合に、上記調光制御部は、上記複数の列の発光ダイオードに対してそれぞれ同じ大きさの上記直流電流に従って調光を制御することにより、上記複数の発光ダイオードを通じて上記出力平滑コンデンサの放電を行うことを特徴とする請求項1に記載のバックライトの調光制御装置。
  3. 調光率に応じてデューティ比を設定した定電流のパルス波を発生するパルス発生部と、上記パルス発生部により発生される定電流のパルス波に基づいて複数の発光ダイオードの調光を制御する調光制御部とを備えた調光制御装置において、上記複数の発光ダイオードがマトリクス状に配置されて成るバックライトの調光を制御する調光制御方法であって、
    上記調光率がゼロの消灯指令が出されたときに、上記調光制御部が、上記パルス発生部により発生される定電流のパルス波を、単位期間当たりの電流量が上記パルス波と変わらない直流電流に変換する第1のステップと、
    上記第1のステップで変換した直流電流に従って上記複数の発光ダイオードの調光を制御することにより、上記複数の発光ダイオードを通じて、上記バックライトを駆動する駆動回路の出力側に設けられた出力平滑コンデンサの放電を行う第2のステップとを有することを特徴とするバックライトの調光制御方法。
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