JP2012151228A - 複合配線基板及び複合配線基板の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】電気的接続の高い信頼性を有するビアホール導体により層間接続された、Pbフリーのニーズに対応することができる複合配線基板を提供することを目的とする。
【解決手段】2つの配線基板と、2つの配線基板間に介在して2つの配線基板同士を互いに接着する絶縁性の接着層とを備え、2つの配線基板は接着層を介して対向する配線回路を備え、対向する配線回路同士は、接着層を貫通するように形成されたビアホール導体で電気的に接続されており、ビアホール導体は金属部分と樹脂部分とを含み、金属部分は、Cu粒子の結合体を含む第一金属領域と、錫,錫‐銅合金,及び錫‐銅金属間化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種の金属を主成分とする第二金属領域と、ビスマスを主成分とする第三金属領域と、を有し、結合体を形成するCu粒子同士は互いに面接触することにより面接触部を形成している。
複合配線基板。
【選択図】図1
【解決手段】2つの配線基板と、2つの配線基板間に介在して2つの配線基板同士を互いに接着する絶縁性の接着層とを備え、2つの配線基板は接着層を介して対向する配線回路を備え、対向する配線回路同士は、接着層を貫通するように形成されたビアホール導体で電気的に接続されており、ビアホール導体は金属部分と樹脂部分とを含み、金属部分は、Cu粒子の結合体を含む第一金属領域と、錫,錫‐銅合金,及び錫‐銅金属間化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種の金属を主成分とする第二金属領域と、ビスマスを主成分とする第三金属領域と、を有し、結合体を形成するCu粒子同士は互いに面接触することにより面接触部を形成している。
複合配線基板。
【選択図】図1
Description
本発明は、2つの配線基板同士を電気的接続を維持して接着させた複合配線基板に関する。
従来、絶縁層に三次元的に形成された配線をもつ配線基板同士を電気的に接続して得られる複合配線基板が知られている。具体的には、例えば、リジッド配線基板と屈曲性を有するフレキシブル配線基板(フィルム配線基板)とをコネクターで電気的に接続して得られる複合配線基板等が知られている。
近年、高密度実装の要求により、コネクターなどを介さないでリジッド配線基板とフレキシブル配線基板とを電気的に接続する方法が求められている。このような方法としては、例えばリジッド配線基板とフレキシブル配線基板とをビアホール導体を備えた接着層で接着して複合化する方法がある。このような接着層を介した複合化において、ビアホール導体の直径を大きくすることにより接続信頼性を向上させることができる。また、接着層の熱膨張係数をビアホール導体の熱膨張係数に近づけることによっても信頼性は向上させることができる。
さらなる高密度実装に対応するために、接着層には、実装面積を確保するために、接着時の面方向への樹脂流れが少ないこと、配線埋め込み性にすぐれていること等も求められている。配線の埋め込み性を向上させるためには、熱膨張係数を下げるために含有される無機フィラーの割合を低く抑えることが好ましい。しかし、こうした接着層に用いられる樹脂材料には弾性変形の特性を持つことが要求されるために、このような材料は一般的に熱膨張係数が大きい。このような接着層を介した層間接続のためにビアホール導体を用いたとき、ビアホール導体と接着層との熱膨張係数の差により、ビアホール導体の接続信頼性を低下させる可能性がある。
ところで、従来、ビアホール導体の接続信頼性を向上させる一つの手法として、銅(Cu)を含有する金属粒子を充填し、これらの金属粒子同士を金属間化合物で固定したビアホール導体が知られている。
具体的には、例えば、下記特許文献1は、CuSn化合物のマトリクス中に複数のCu粒子からなるドメインを点在させてなるマトリクスドメイン構造を有するビアホール導体を開示している。
また、例えば、下記特許文献2は、Cuを含む高融点粒子相材料と錫(Sn)または錫合金等の金属から選ばれる低融点材料とを含む、ビアホール導体の形成に用いられる焼結性組成物を開示している。このような焼結性組成物は、液相または過渡的(transient)液相の存在下で焼結される組成物である。
また、例えば、下記特許文献3は、錫−ビスマス(Sn−Bi)系金属粒子とCu粒子を含む導電性ペーストをSn−Bi系金属粒子の融点以上の温度で加熱することによりCu粒子の外周に固相温度250℃以上の合金層を形成させたビアホール導体用材料が開示されている。このようなビアホール導体用材料は、固相温度250℃以上の合金層同士の接合により層間接続が行われるために、ヒートサイクル試験や耐リフロー試験でも合金層が溶融しないために高接続信頼性を得ることが可能であることが記載されている。
また、例えば、下記特許文献4は、銅および錫を合計で80〜97重量%と、ビスマスを3〜20重量%の割合で含有するビアホール導体を備えた多層配線基板を開示している。
特許文献1に開示されたビアホール導体について図8を参照して詳しく説明する。図8は、特許文献1に開示された配線とビアホール導体との接続部分の模式断面図である。
図8の模式断面図においては、多層配線基板の表面に形成された配線100にビアホール導体101が接している。ビアホール導体101は、Cu3Sn、Cu6Sn5等の金属間化合物102を含むマトリクスと、金属間化合物102を含むマトリクス中にドメインとして点在する銅含有粉末103を含む。このビアホール導体101においては、Sn/(Cu+Sn)で表される重量比を0.25〜0.75の範囲にすることにより、マトリクスドメイン構造を形成している。しかしながら、このようなビアホール導体101においては、熱衝撃試験においてボイドやクラック104が発生しやすいという問題があった。
このようなボイドやクラック104は、例えば熱衝撃試験やリフロー処理においてビアホール導体101が熱を受けた場合に、Sn−Bi系金属粒子にCuが拡散してCu3Sn、Cu6Sn5等のCuSn化合物を生成することに起因する亀裂に相当する。またこのようなボイドは、CuとSnとの界面に形成されたCu−Snの拡散接合部に含有されたCuとSnとの金属間化合物であるCu3Snが、各種信頼性試験の際の加熱により、Cu6Sn5に変化することにより、ビアホール導体101に内部応力が発生することにも起因する。
また、特許文献2に開示された焼結性組成物は、例えば、プリプレグをラミネートするための加熱プレス時において発生する、過渡的(transient)液相の存在下または不存在下で焼結される組成物である。このような焼結性組成物は、Cu、Sn、および鉛(Pb)を含むために市場から求められている、Pbフリー化に対応することが困難であった。また、このような焼結性組成物は、加熱プレス時の温度が180℃から325℃と高い温度になるために、一般のガラス繊維にエポキシ樹脂を含浸させてなる絶縁層(ガラスエポキシ樹脂層と呼ばれることもある)に適用することは困難であった。
また、特許文献3に開示されたビアホール導体用材料においては、Cu粒子の表層に形成される合金層の抵抗値が高い。そのために、Cu粒子や銀(Ag)粉等を含有する一般的な導電性ペーストのようにCu粒子間やAg粒子間の接触のみで得られる接続抵抗値と比較して高抵抗値となるという問題があった。
また、特許文献4に開示されたビアホール導体においても、後述するように、Cu粒子の表層に形成される合金層の抵抗値が高く、充分に低抵抗な層間接続が得られないという問題があった。
本発明は、複数の配線基板同士を高い接続信頼性を有する低抵抗のビアホール導体により層間接続してなる複数配線基板を提供することを目的とする。
本発明の一局面である複合配線基板は、2つの配線基板と、2つの配線基板間に介在して2つの配線基板同士を互いに接着する絶縁性の接着層とを備え、2つの配線基板は接着層を介して対向する配線回路をそれぞれ備え、対向する配線回路同士は、接着層を貫通するように形成されたビアホール導体で電気的に接続されており、ビアホール導体は金属部分と樹脂部分とを含み、金属部分は、Cu粒子の結合体を含む第一金属領域と、錫,錫‐銅合金,及び錫‐銅金属間化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種の金属を主成分とする第二金属領域と、ビスマスを主成分とする第三金属領域と、を有し、結合体を形成するCu粒子同士は互いに面接触することにより面接触部を形成しており、第二金属領域の少なくとも一部分が第一金属領域に接触していることを特徴とする。
また本発明の他の一局面である複合配線基板の製造方法は、絶縁性の接着層の両表面を保護フィルムで被覆する第1工程と、保護フィルムを介して接着層に穿孔して貫通孔を形成する第2工程と、貫通孔に、Cu粒子と錫−ビスマス系半田粒子と熱硬化性樹脂とを含むビアペーストを充填する第3工程と、第3工程の後、両表面の保護フィルムを剥離することにより、貫通孔からビアペーストの一部が突出して形成される突出部を両表面に表出させる第4工程と、接着層の一方の面に突出部を配線回路で覆うように第一の配線基板を配置し、接着層の他方の面に突出部を配線回路で覆うように第二の配線基板を配置する第5工程と、第一配線基板及び第二配線基板を接着層の各表面に圧着して、錫−ビスマス系半田粒子の融点未満の温度で突出部を通じてビアペーストを圧縮することにより、Cu粒子同士が互いに面接触して形成された面接触部を有するCu粒子の結合体を含む第一金属領域を形成させる第6工程と、第6工程の後、ビアペーストを錫−ビスマス系半田粒子の融点以上に加熱することにより、少なくとも一部分が第一金属領域の表面に接触した、錫,錫‐銅合金,及び錫‐銅金属間化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種の金属を主成分とする第二金属領域と、第二金属領域に接する、ビスマスを主成分とする第三金属領域とを生成させる第7工程と、を備えたことを特徴とする。
本発明の目的、特徴、局面、及び利点は、以下の詳細な説明及び添付する図面により、より明白となる。
本発明によれば、複数の配線基板同士を電気的に接続するビアホール導体に含有されるCu粒子同士が互いに面接触して形成された面接触部を有するCu粒子の結合体が低抵抗の導通路を形成することにより、抵抗値の低い層間接続を実現することができる。また、そのCu粒子の結合体の表面の少なくとも一部に、Cu粒子よりも硬い、錫,錫‐銅合金,及び錫‐銅金属間化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種を主成分とする第二金属領域が接触していることにより、Cu粒子の結合体が補強されている。これにより高密度実装に適した熱膨張係数の大きな接着層を用いた場合でも、高い電気的接続の信頼性を確保することができる。
図1(A)は、本実施形態の複合配線基板10の模式断面図である。また、図1(B)は、図1(A)の複合配線基板10におけるビアホール導体11付近の拡大模式断面図である。
図1(A)に示すように、複合配線基板10は、第一配線基板32及び第二配線基板33と、第一配線基板32と第二配線基板33との間に介在して2つの配線基板同士を互いに接着する絶縁性の接着層16とを備える。第一配線基板32は第一絶縁層12と第一絶縁層12に形成された第一配線回路13を備え、第二配線基板33は第二絶縁層15と第二絶縁層15に形成された第二配線回路14を備える。第一配線回路13と第二配線回路14とは、接着層16を貫通するように形成されたビアホール導体11により電気的に接続されている。なお、予め、第一配線基板32や第二配線基板33の表面、あるいは第一配線回路13や第二配線回路14に半導体チップや電子部品等が半田や接着材等で実装あるいは固定されていてもよい。このように予め第一配線基板32や第二配線基板33の表面等に半導体チップや電子部品等が実装あるいは固定されている場合には、内層にそれらを埋め込むことができる。これは3次元化も含めた更なる高密度実装に貢献する。そしてこの予め、表面等に半導体チップや電子部品等が実装あるいは固定されている第一配線基板32や第二配線基板33との間に、介在してこの2つの配線基板同士を互いに接着する絶縁性の接着層(更には、この接着層を貫通するように形成されたビアホール導体を設ける)ことで、複合配線基板の更なる高密度実装に対応できる。この場合、これら2つの配線基板の少なくとも何れか一方の前記配線回路のどちらか一方以上の表面(あるいは内部でも良い)に、1以上の半導体チップや電子部品等(例えば、角チップ抵抗器、積層セラミックコンデンサ等は電子部品であるが、接続用の接続端子、コネクター等も同様な電子部品である。また半導体チップも電子部品である。半導体チップは樹脂モールド品であっても、ベアチップ状態であっても良い。または実装方法としては、半田付け、半田リフロー、ベアチップ実装等を用いる)が実装あるいは固定しておけば良い。このように実装済みの基板同士を張り合わせ、複合基板配線基板とすることで、機器の小型化、高密度実装に対応できる。
図1(B)は、ビアホール導体11付近の拡大模式断面図である。ビアホール導体11は、金属部分17と樹脂部分18とを含む。接着層16は熱硬化型の樹脂を含んでいる。金属部分17は、複数のCu粒子から形成された第一金属領域19と、錫,錫‐銅合金,及び錫‐銅金属間化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種の金属を主成分とする第二金属領域20と、Biを主成分とする第三金属領域21とを含む。第一金属領域19を形成するCu粒子の少なくとも一部は、それらが互いに直接面接触した面接触部22を介して接触結合されることによりCu粒子の結合体を形成している。なお、図1(B)において面接触部22は点線を用いて模式的に図示している。そして、Cu粒子の結合体が第一配線基板32の表面に形成された第一配線回路13と、第二配線基板33の表面に形成された第二配線回路14とを電気的に接続する低抵抗の導通路として機能する。
なお第一配線基板32の表面から突出するように第一配線回路13を設け、第二配線基板33の表面から突出するように第二配線回路14を設けることにより、ビアホール導体11を介して電気的に接続する導通路の抵抗値を下げられる。これは製造時におけるプレス等により、突出した第一配線回路13または第二配線回路14がその厚み分だけビアペーストを強く圧縮するために、Cu粒子同士がより面接触しやすくなるためである。
Cu粒子の平均粒径は0.1〜20μm、さらには、1〜10μmの範囲であることが好ましい。Cu粒子の平均粒径が小さすぎる場合には、ビアホール導体11中において、接触点が多くなるため導通抵抗が大きくなる傾向がある。また、このような粒径の粒子は高価である傾向がある。一方、Cu粒子の平均粒径が大きすぎる場合には、100〜150μmφのように径の小さいビアホール導体11を形成しようとした場合に、充填率を高めにくくなる傾向がある。
Cu粒子の純度は、90質量%以上、さらには99質量%以上であることが好ましい。Cu粒子はその銅純度が高いほどより柔らかくなる。そのために後述する加圧工程において押し潰されやすくなるために、複数のCu粒子同士が接触する際にCu粒子が容易に変形することにより、Cu粒子同士の接触面積が大きくなる。また、純度が高い場合には、Cu粒子の抵抗値がより低くなる点からも好ましい。また、配線回路によりCu粒子がより押しつぶされやすくなることから、より接触面積を大きくすることができる。
なお、Cu粒子の平均粒径や、Cu粒子同士が面接触している面接触部22は、形成された複合配線基板を樹脂埋めした後、ビアホール導体11の断面を研磨(必要に応じてFOCUSED ION BEAM等の微細加工手段も使って)して作製した試料を走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて観察することにより確認及び測定される。
多数のCu粒子は互いに接触して結合体を形成することにより、第一配線回路13と第二配線回路14との間に低抵抗の導通路を形成する。このような結合体を形成させることにより第一配線回路13と第二配線回路14との接続抵抗を低くすることができる。
また、ビアホール導体11においては多数のCu粒子が整然と整列することなく、図1(B)に示すようにランダムに接触することにより、複雑なネットワークを有するように低抵抗の結合体が形成されていることが好ましい。結合体がこのようなネットワークを形成することにより電気的接続の信頼性を高めることができる。また、多数のCu粒子同士が面接触する位置もランダムであることが好ましい。ランダムな位置でCu粒子同士を面接触させることにより、熱を受けたときにビアホール導体11の内部で発生する応力や、外部から付与される外力をその変形により分散させることができる。
ビアホール導体11中に含有されるCu粒子の体積割合としては、30〜90体積%、さらには、40〜70体積%であることが好ましい。Cu粒子の体積割合が低すぎる場合には、多数のCu粒子が互いに面接触することにより形成された結合体の、導通路としての電気的接続の信頼性が低下する傾向があり、高すぎる場合には、抵抗値が信頼性試験で変動しやすくなる傾向がある。
図1(B)に示すように、錫,錫‐銅合金,及び錫‐銅金属間化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種の金属を主成分とする第二金属領域20の少なくとも一部は第一金属領域19の表面に接触するように形成されている。このように第二金属領域20が第一金属領域19の表面に形成されることにより、第一金属領域19が補強される。また、第二金属領域20の少なくとも一部は、Cu粒子同士が互いに面接触している部分である面接触部22を跨ぐように覆っていることが好ましい。このように面接触部22を跨ぐように第二金属領域20が形成されることにより、面接触部22の接触状態がより補強される。
第二金属領域20は、錫,錫‐銅合金,及び錫‐銅金属間化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種の金属を主成分として含有する。具体的には、例えば、Sn単体,Cu6Sn5,Cu3Sn等を含む金属を主成分として含む。また、残余の成分としては、BiやCu等の他の金属元素を本発明の効果を損なわない範囲、具体的には、例えば、10質量%以下の範囲で含んでもよい。
また、金属部分17においては、図1(B)に示すように、Biを主成分とする第三金属領域21が、Cu粒子とは接触せず、第二金属領域20と接触するように存在していることが好ましい。ビアホール導体11において、第三金属領域21をCu粒子と接しないように存在させた場合には、第三金属領域21は第一金属領域19の導電性を低下させない。
第三金属領域21は、Biを主成分として含有する。また、第三金属領域21は、残余の成分として、BiとSnとの合金または金属間化合物等を本発明の効果を損なわない範囲、具体的には、例えば、20質量%以下の範囲で含んでもよい。
なお、第二金属領域20と第三金属領域21とは互いに接しているために、通常、何れもBi及びSnの両方を含む。この場合において、第二金属領域20は第三金属領域21よりもSnの濃度が高く、第三金属領域21は第二金属領域20よりもBiの濃度が高い。また、第二金属領域20と第三金属領域21との界面は、明確であるよりも、不明確であるほうが好ましい。界面が不明確である場合には、熱衝撃試験等の加熱条件においても界面に応力が集中することを抑制することができる。
このようにビアホール導体11を構成する金属部分17は、Cu粒子からなる第一金属領域19、錫,錫‐銅合金,及び錫‐銅金属間化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種の金属を主成分とする第二金属領域20、及びビスマスを主成分とする第三金属領域21とを含む。なお、金属部分17のCuとSnとの重量比(Cu/Sn)は1.59〜21.43の範囲であることが好ましい。このCu/Sn比の意義については後に詳述する。
一方、ビアホール導体11を構成する樹脂部分18は、硬化性樹脂の硬化物からなる。硬化性樹脂は特に限定されないが、具体的には、例えば、耐熱性に優れ、また、線膨張率が低い点からエポキシ樹脂等の硬化物が好ましく用いられる。
ビアホール導体11中の樹脂部分18の体積割合としては、0.1〜50体積%、さらには、0.5〜40体積%であることが好ましい。樹脂部分18の体積割合が高すぎる場合には、抵抗値が高くなる傾向があり、低すぎる場合には、製造時に導電性ペーストの調製が困難になる傾向がある。
次に、複合配線基板10におけるビアホール導体11の作用について、図2を参照して模式的に説明する。
図2は、多数のCu粒子23同士が接触することにより形成された一つの結合体23aの導通路24に着目して説明する説明図である。また、便宜上、樹脂部分18等は表示していない。さらに、26はビアホール導体11の作用の説明するために便宜上示した仮想のばねである。
図2に示すように、多数のCu粒子23同士が互いにランダムに面接触することにより形成された結合体23aは、第一配線回路13と第二配線回路14とを電気的に層間接続するための導通路24になる。なお、Cu粒子23同士が接触している面接触部22においては、面接触部22の周囲を被覆し、且つ面接触部22を跨ぐように第二金属領域20が形成されていることが好ましい。
図2において、接着層16は図示していないが、接着層16の内部に内部応力が発生した場合、接着層16の内部には矢印25a、25bに示すような応力が発生する。このような内部応力は、例えば、温度の変化などで各要素を構成する材料の熱膨張係数の違いによって発生する。
特に、外向きの応力は、金属の中でも柔軟性に優れたCu粒子23自身が変形し、あるいはCu粒子23同士が接触することにより形成された結合体23aが弾性変形し、あるいはCu粒子23同士の接触位置が多少ずれたりすることにより緩和され、その結果、内部応力を小さくすることができる。このとき、第二金属領域20の硬さは、Cu粒子23の硬さよりも硬いために、結合体23aの変形、特に面接触部22の変形に抵抗しようとする。従って、結合体23aが変形に無制限に追従しようとした場合には、第二金属領域20がある程度の範囲で変形を規制するために、Cu粒子間の面接触部22が離間するまで変形しない。これは、Cu粒子23同士が接触して形成された結合体23aをばね26に喩えた場合、結合体23aにある程度の力が掛かった場合には、ある程度まではばねが伸びるがごとく変形に追従するが、さらに変形が大きくなりそうな場合には、硬い第二金属領域20により結合体23aの変形が規制される。このことは、異なる形状や、異なる熱膨張係数を有する材料を含む複数の配線基板間を接続してなる複合配線基板10の接続部において、矢印25a、25bに示すような外向き、内向きの力が掛かった場合にも同様の作用を奏する。このように、あたかもばね26のように、外力及び内力のいずれの方向の力に対して、結合体23aの変形が規制されることにより、電気的接続の信頼性を確保することができる。なお矢印25a、25bに示すような外向き、内向きの力とは、複合配線基板10として完成された後、更に半田リフロー(例えば250℃)等で部品実装される場合の熱膨張係数の違いによって発生する内部応力、あるいは部品実装後に携帯電話等の筐体の狭い隙間に物理的に押し込まれる場合の外力、あるいは携帯電話を誤って落下させた時等に発生する外力等によっても発生する。
また、埋め込み性の向上やコストダウンを目的として無機フィラーの含有量が少ない、熱膨脹係数が大きく弾性挙動を示すような樹脂からなる接着層を用いる場合、ビアホール導体11にばね26のような作用を保持させることにより電気的接続の信頼性を確保することができる。また、製造時に配線基板同士を圧着するとき、第一配線回路13や第二配線回路14が表面から凸に露出していることから、Cu粒子の密度をより高めることが可能であり、Cu粒子同士が接触することで形成される結合体23aと導通路24をより多く形成することが可能である。つまり、一つのビアホール導体11にばね26をより多く形成できることになり、第一配線回路13や第二配線回路14による圧縮が低抵抗化に寄与すると共に、電気的接続の信頼性をより向上させる。
すなわち、複数の配線基板間を接続するには、硬化後の熱膨張係数α1が20〜50ppm/℃になるような、シリカのような無機フィラーを30〜60質量%添加してなる接着剤が広く使用されている。このような接着剤を用いて形成される接着層は、熱膨張係数が小さいために内部応力が比較的抑制されているが、接着性や剥離強度が低い。一方、硬化後の熱膨張係数α1が50ppm/℃以上、更には100ppm/℃以上になるような、無機フィラーの含有率が30質量%以下、さらには20質量%以下のような接着剤を用いて形成される接着層は、熱膨張係数が大きいために内部応力が比較的大きくなるが、接着性や剥離強度は高い。ビアホール導体11を形成することにより、熱膨張係数が大きい接着層を用いても優れた層間接続が可能となる。また第一配線回路13や第二配線回路14の配線厚みにより、ビアペーストの圧縮率が高まることにより、電気的接続の信頼性がさらに高められる。
次に、上述したような複合配線基板10の製造方法の一例を説明するために、各製造工程について、図面を参照しながら詳しく説明する。
図3は、本実施形態における複合配線基板の製造方法の一例を説明するための工程断面図を示す。
本実施形態の製造方法においては、はじめに、図3に示すように、未硬化状態あるいは半硬化状態(Bステージと呼ばれることもある)である、硬化前の未硬化接着層27の両表面に保護フィルム28が貼り合わされる。
未硬化接着層としては、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂を含む樹脂シートが挙げられる。また、未硬化接着層27は、必要に応じて、シリカ、タルク、アルミナ等の無機フィラーを含有してもよい。このような無機フィラーの含有割合は特に限定されないが、本実施形態の複合配線基板においては、30質量%以下のような低い割合で含有し、接着性は高いが硬化後の熱膨張係数が比較的高いような未硬化接着層であっても、電気的接続の信頼性が充分に維持される。
また、未硬化接着層の厚みは、特に限定されないが、具体的には、例えば、1〜200μm、さらには、3〜180μm、とくには7.5〜100μm、のような厚みであることが、複合配線基板の回路の高密度化の観点から好ましい。
保護フィルムとしては、各種樹脂フィルムが用いられる。その具体例としては、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)やPEN(ポリエチレンナフタレート)等の樹脂フィルムが挙げられる。樹脂フィルムの厚みとしては0.5〜50μm、さらには、1〜30μmであることが好ましい。このような厚みの場合には、後述するように、保護フィルムの剥離により、充分な高さのビアペーストからなる突出部を表出させることができる。
未硬化接着層27に保護フィルム28を貼り合わせる方法としては、例えば、未硬化樹脂層27の表面の表面タック性を用いて、直接貼り合わせる方法が挙げられる。
次に、図3(B)に示すように、保護フィルム28が配された未硬化接着層27に保護フィルム28の外側から穿孔することにより、貫通孔29を形成する。穿孔には、炭酸ガスレーザー、YAGレーザー等の非接触による加工方法の他、ドリルを用いた穴あけ等各種方法が用いられる。貫通孔29の直径としては10〜500μm、さらには50〜300μm程度が挙げられる。
次に、図3(C)に示すように、貫通孔29の中にビアペースト30を満充填する。ビアペースト30は、Cu粒子と、SnとBiとを含有するSn−Bi系半田粒子と、エポキシ樹脂等の硬化性樹脂成分を含有する。
Cu粒子の平均粒径は、0.1〜20μm、さらには、1〜10μmの範囲であることが好ましい。Cu粒子の平均粒径が小さすぎる場合には、貫通孔29中に高充填しにくくなり、また、高価である傾向がある。一方、Cu粒子の平均粒径が大きすぎる場合には、径の小さいビアホール導体11を形成しようとした場合に充填しにくくなる傾向がある。
また、Cu粒子の粒子形状は、特に限定されない。具体的には、例えば、球状、扁平状、多角状、麟片状、フレーク状、あるいは表面に突起を有するような形状等が挙げられる。また、一次粒子でもよいし、二次粒子を形成していてもよい。
Sn−Bi系半田粒子は、SnとBiとを含有する半田粒子であれば特に限定されない。Sn−Bi系半田粒子は、構成比を変化させたり、各種元素を添加することにより、その共晶点を138℃〜232℃程度にまで変化させることができる。さらに、インジウム(In)、銀(Ag)、亜鉛(Zn)等を添加することにより、濡れ性、流動性等を改善させることもできる。これらの中では、共晶点が138℃と低い、環境問題に配慮した鉛フリー半田である、Sn−58Bi系半田等が特に好ましい。
Sn−Bi系半田粒子の平均粒径は0.1〜20μm、さらには、2〜15μmの範囲であることが好ましい。Sn−Bi系半田粒子の平均粒径が小さすぎる場合には、比表面積が大きくなり表面の酸化皮膜割合が大きくなり溶融しにくくなる傾向がある。一方、Sn−Bi系半田粒子の平均粒径が大きすぎる場合には、ビアホールヘの充填性が低下する傾向がある。
ビアペーストは、Cu粒子と、SnとBiとを含有するSn−Bi系半田粒子と、エポキシ樹脂等の硬化性樹脂成分とを混合することにより調製される。具体的には、例えば、エポキシ樹脂と硬化剤と所定量の有機溶媒を含有する樹脂ワニスに、Cu粒子及びSn−Bi系半田粒子を添加し、プラネタリーミキサー等で混合することにより調製される。
硬化性樹脂成分の、Cu粒子及びSn−Bi系半田粒子を含む金属成分との合計量に対する配合割合としては、0.3〜30質量%、さらには3〜20質量%の範囲であることが低い抵抗値を得るとともに、充分な加工性を確保する点から好ましい。
また、金属成分中のCu粒子の含有割合としては、CuとSnとの重量比(Cu/Sn)が、1.59〜21.43の範囲になるように含有させることが好ましい。この理由は後に詳述する。従って、例えば、Sn−Bi系半田粒子としてSn−58Bi系半田粒子を用いた場合には、Cu粒子及びSn−58Bi系半田粒子の合計量に対するCu粒子の含有割合は、40〜90質量%、さらには、55.8〜65.5質量%であることが好ましい。
ビアペーストの充填方法はとくに限定されない。具体的には、例えば、スクリーン印刷などの方法が用いられる。なお、本実施形態の製造方法においては、貫通孔にビアペーストを充填する場合においては、充填工程の後に、保護フィルム28を剥離したときに、ビアペースト30の一部が未硬化接着層27に形成された貫通孔29から突出して突出部31が表出するように、未硬化接着層27に形成された貫通孔29からはみ出す量を充填する必要がある。
次に、図3(D)に示すように、未硬化接着層27の表面から保護フィルム28を剥離することにより、ビアペースト30の一部を貫通孔29から突出部31として突出させる。突出部31の高さは、保護フィルム28の厚みにもよるが、例えば、0.5〜50μm、さらには、1〜30μmであることが好ましい。突出部31の高さが高すぎる場合には、後述する圧着工程において未硬化接着層27の表面の貫通孔29の周囲にペーストが溢れて表面平滑性を失わせる可能性があるために好ましくなく、低すぎる場合には、後述する圧着工程において充填されたビアペーストに圧力が充分に伝わらなくなる傾向がある。
図4は本実施形態における、未硬化接着層27の貫通孔に充填されたビアペーストを圧縮するときの様子を説明するための断面模式図である。図4(A)に示すように、未硬化接着層27の下方に第一配線基板32を、上方に第二配線基板33を配置する。なお、未硬化接着層27の一方の面には、突出部31を第一配線回路13で覆うように第一配線基板32を配置し、他方の面には突出部31を第二配線回路14で覆うように第二配線基板33を配置する。そして、矢印で示す方向にプレスする。
第一配線基板32、第二配線基板33としては、ガラスエポキシ基板に回路が形成されたリジッド配線基板や、ポリイミドフィルム等の耐熱性樹脂フィルムに回路が形成されたフレキシブル配線基板や、耐熱性樹脂フィルムにエポキシ樹脂層が積層されたフィルム基板等が特に限定なく用いられる。なおリジッド配線基板とは、バックアップシート、保持シート、保持部材等を用いなくとも半導体や電子部品を実装できるだけの強度を有している硬い基板である。また、フレキシブル配線基板とは、配線基板単体では、実装時の作業に耐えるだけの機械的強度を有していない柔軟な、すなわち実装時には、バックアップシートや保持部材等の部材の上に取り付ける必要があるシート状回路基板である。なお、フレキシブル配線基板、柔軟性に富んでいるため、基板間を接続する銅線の代わりに用いることができる。また、フレキシブル配線基板は一定の厚みや形状を有することで、実装等の作業に耐えるだけの機械的な強度があれば、リジッド配線基板とすることができる。
また、第一配線回路13及び第二配線回路14の厚みや線幅については、特に限定されないが、銅箔をエッチングして形成された回路や、予め形成された回路を転写して形成された回路が好ましい。このような回路の厚みとしては4〜100μm、さらには6〜36μm(すなわち6μm以上36μm以下)である事が好ましい。なお、回路形成法としては、電解メッキ等を用いて形成する方法もあるが、電解メッキにより形成された回路は厚膜化が困難であるために、銅箔により形成された回路がより好ましい。
また第一基板32、第二配線基板33は共に絶縁層(例えば、硬化済のエポキシ樹脂等。なおこの硬化済のエポキシ樹脂はガラス織布やガラス不織布等の芯材を有するものであっても良い)を有し、この絶縁層の表面に第一配線回路13、第二配線回路14が形成されている。
このようにして、図4(B)に示すように未硬化接着層27の表面に第一配線基板32及び第二配線基板33を圧着した後、未硬化接着層27を硬化させることにより硬化された接着層16が形成される。第一配線基板32及び第二配線基板33は接着層16により接着されて一体化されることにより複合配線基板10に組み立てられている。この場合においては、プレスの当初に、所定形状にパターニングされた銅箔等からなる第一配線回路13及び第二配線回路14を介して突出部31に、局所的に力が掛かるために貫通孔29に充填されたビアペースト30が選択的に圧縮される。また第一配線回路13や第二配線回路14の配線の厚みを調整することにより、ビアペースト30に印加される圧縮力を調整することもできる。配線の厚みの調整による圧縮力の調整は、図3(D)のように保護フィルム28の厚みで突出部31の厚み調整を行う方法よりも、より高精度に厚みの調整による圧縮力の調整が可能である。これは同じ厚みの保護フィルム28を用いた場合であっても、貫通孔29の直径の大小によって、得られる突出部31の厚みや体積が影響を受ける可能性があるためである。一方、図4に示すように、第一配線回路13や第二配線回路14を第一配線基板32や第二配線基板33の表面から突出するように形成することにより、加圧一体化時の圧力ばらつきの発生を抑制でき、小さな圧力であってもビア部分の確実な圧縮を可能とする。それにより、ビアペースト30中に含まれる複数のCu粒子同士の間隔が狭められ、Cu粒子同士が互いに変形し、面接触する。
プレス条件はとくに限定されないが、常温(20℃)からSn−Bi系半田粒子の融点未満の温度に金型温度が設定された条件が好ましい。また、本プレス工程において、ビアペース途中の熱硬化性樹脂の硬化を進行させるために、硬化を進行させるのに必要な温度に加熱した加熱プレスを用いてもよい。
ここで、突出部31を有するビアペースト30を圧縮するときの様子について、図5を用いて詳しく説明する。
図5は本実施形態における、未硬化接着層27に形成された貫通孔29に充填されたビアペーストを圧縮するときの様子を更に詳しく説明するための断面模式図である。
図5は、未硬化接着層27の貫通孔29にビアペースト30が充填されたときの様子を模式的に示した模式断面図である。図5(A)は圧縮前、図5(B)は圧縮後を示している。なお、図5(B)は、半田の融点未満の温度で圧縮した後、引き続き半田の融点以上に加熱した後の状態を示している。
図5(A)に示すように、未硬化接着層27に形成された貫通孔29から突出した突出部31を第一配線回路13や第二配線回路14を介して押圧することにより、図5(B)のように貫通孔29に充填されたビアペースト30が圧縮される。その圧縮の際の加圧により、硬化性樹脂成分34の一部は未硬化接着層27の表面に押し出されることもある。そして、その結果、貫通孔29に充填されたCu粒子23及びSn−Bi系半田粒子35の密度が高くなる、あるいは互いの隙間が狭くなる。
そして、このように高密度化されたCu粒子23同士が互いに接触する。圧縮においては、当初はCu粒子23同士は互いに点接触し、その後、圧力が増加するにつれて押し潰されて、互いに変形し面接触して面接触部22を形成する。このように多数のCu粒子23同士が面接触することにより、第一配線回路13と第二配線回路14とを低抵抗な状態で電気的に接続するための結合体23aが形成される。ここで配線基板の表面から突出する配線の厚みが厚いほど、Cu粒子23はより高密度化された状態で接触することができる。なおこうした加圧圧縮工程をSn−Bi系半田の融点未満で行い、引き続き一連の工程として加圧圧縮した状態でSn−Bi系半田の融点以上に加圧する。
加圧圧縮工程によって、図5(B)に示されるビアペースト30中のCu粒子23同士が面接触部22を介して接触した結合体23aが形成される。ここで加圧圧縮工程を、Sn−Bi系半田の融点未満で行うことで、結合体23aは、Cu粒子の表面全体がSn−Bi系半田粒子35で覆われることがなく、Cu粒子が互いに直接面接触した面接触部22を有する。その結果、形成されるビアホール導体11の電気抵抗を小さくすることができる。
こうしてSn−Bi系半田の融点未満で、結合体23aを形成した後、加圧圧縮工程に続く一連の工程として、Sn−Bi系半田の融点以上に加熱する。この加熱工程によって、Sn−Bi系半田粒子35を溶融させることにより、結合体23aの表面を溶融したSn−Bi系半田で濡らすことができる。その結果、結合体23aの表面に、好ましくは、面接触部22を跨ぐように、第二金属領域20を形成させることができる。結合体23aの表面を被覆する第二金属領域20は、結合体23aに弾性を付与する。このように結合体23aを形成させた後に、Sn−Bi系半田粒子を融点以上に加熱して溶融させることにより、結合体23aの表面の少なくとも一部分に接触する第二金属領域20と第二金属領域20に接する第三金属領域21が形成される。
このように圧縮によって結合体23aを形成した後のビアペースト30をSn−Bi系半田粒子35の融点以上の温度で加熱する。この加熱によりSn−Bi系半田粒子35が溶融する。そして、Cu粒子や結合体23aの表面や周囲に第二金属領域20が形成される。この場合において、Cu粒子同士が面接触している面接触部22は、第二金属領域20に跨がれるようにして覆われることが好ましい。Cu粒子と溶融したSn−Bi系半田粒子35とが接触することにより、Sn−Bi系半田粒子35中のSnとCu粒子中のCuとが反応して、Cu6Sn5やCu3Snを含む金属間化合物や錫-銅合金を主成分とする第二金属領域20が形成される。一方、Sn−Bi系半田粒子35に含まれる残されたBiはSnから分離して析出することにより、Biを主成分とする第三金属領域21が形成される。
よく知られている比較的低温域で溶融する半田材料としては、Sn−Pb系半田、Sn−In系半田、Sn−Bi系半田などがある。これらの材料のうち、Inは高価であり、Pbは環境負荷が高いとされている。
一方、Sn−Bi系半田の融点は、電子部品を表面実装する際の一般的な半田リフロー温度よりも低い。従って、Sn−Bi系半田のみをビアホール導体11として単体で用いた場合には、半田リフロー時にビアホール導体11の半田が再溶融することによりビア抵抗が変動してしまうおそれがある。一方、本実施形態のビアペーストを用いた場合には、Sn−Bi系半田粒子のSnがCu粒子の表面と反応することによりSn−Bi系半田粒子からSn濃度が減少し、一方で、加熱冷却工程を経ることによりBiが析出してBi相が生成される。
圧縮後のビアペースト30を加熱する温度は、Sn−Bi系半田粒子35の融点以上の温度であり、未硬化接着層27の構成成分を分解しないような温度範囲であればとくに限定されない。具体的には、例えば、Sn−Bi系半田粒子としてSn−58Bi系半田粒子を用いる場合には、150〜250℃、さらには160〜230℃程度の範囲であることが好ましい。なお、このときに温度を適切に選択することにより、ビアペースト30中に含まれる硬化性樹脂成分を硬化させることができる。
このようにして、第一配線基板32の表面に形成された第一配線回路13と第二配線基板33の表面に形成された第二配線回路14とを層間接続するためのビアホール導体11が形成される。
本実施形態における、ビアペースト30中に含まれる金属成分中のCu粒子の含有割合は、先述したようにCuとSnとの重量比(Cu/Sn)が、1.59〜21.43の範囲になるように含有させることが好ましい。この理由を以下に説明する。
図6は、Cu/Snが1.59より小さい場合におけるビアホール導体の一例を示す、模式断面図である。なお、図6は模式図であり、ビアホール中の樹脂成分等は図示していない。
図6に示すように、Cu/Snの比が1.59より小さい場合、ビアホール導体中の銅粉37の割合が少なくなり、多数の銅粉37同士が互いに面接触しにくくなる。そして銅粉37が金属間化合物38からなるマトリクス中に点在するように存在する傾向がある。この場合には、多数の銅粉37が硬い金属間化合物38により硬く束縛されてしまうために、ビアホール導体自身もバネ性が低い硬い状態になる傾向がある。銅粉37に比べ、Cu6Sn5、Cu3Snのような金属間化合物38は硬く、変形しにくい。発明者らの調査によると、ビッカース硬度はCu6Sn5で約378Kg/mm2、Cu3Snで約343Kg/mm2であり、Cuの117Kg/mm2よりも著しく高い。
そして、銅粉37と金属間化合物38では、互いの熱膨張係数が異なるため、半田リフロー時に、この熱膨張係数の違いによる内部応力が発生し、その結果クラックやボイド39が発生しやすくなる。
また、Cu/Snの重量比が1.59より小さい場合には、ボイドが発生しやすくなる。このようなボイドの発生原因の重要な要因としては、SnとCuとの接触拡散によるカーケンダル効果(Kirkendall effect)によるカーケンダルボイドが挙げられる。カーケンダルボイドは、銅粉37の表面と銅粉37同士の隙間に充填されたSnまたはSnを含む合金との界面に発生しやすい。
図6に示すように銅粉37と金属間化合物38の界面にクラックやボイド39が存在する場合、クラックやボイド39が伝播して広がりやすくなる傾向がある。カーケンダルボイドが発生したときにはカーケンダルボイドも伝播して広がりやすくなる傾向がある。とくにビアホール導体の径が小さい場合、クラックやボイド39は、金属間化合物38の凝集破壊や、更にはビアホール導体の断線の発生原因となりやすい。そして、これら凝集破壊や界面破壊が、ビアホール導体の内部に発生した場合、ビア部分の電気抵抗が増加し、ビア部分の信頼性に影響を与える。
一方、Cu/Snの比が1.59以上の場合について、図1(B)及び図2を参照しながら模式的に説明する。
Cu/Snの比が1.59以上の場合、図1(B)に示すように、金属部分17に含まれる第二金属領域20は、多数のCu粒子同士が面接触する面接触部22やCu粒子の表面を物理的に保護している。図2に示す矢印25a、25bは、ビアホール導体11に加えられた外力や、ビアホール導体11に発生した内部応力を示す。ビアホール導体11に矢印25aに示すような外力や内部応力25bが掛かった場合、柔軟なCu粒子が変形することにより力が緩和される。また、例え、第二金属領域20にクラックが発生したとしても、多数のCu粒子同士が面接触していることにより結合体23aによる導通路24は充分に確保されており、電気的特性や信頼性に大きな影響を与えない。なお、図1(B)に示すように、金属部分17全体は樹脂部分18で弾性的に保護されているために、変形はさらに一定の範囲で抑えられる。従って、凝集破壊や界面破壊が発生しにくくなる。
またCu/Snが1.59以上である場合には、面接触部22を跨ぐように、第二金属領域20が形成されやすくなる。そして、Cu/Snが1.59以上の場合には、カーゲンドールボイドは、Cu粒子同士の隙間に充填されたSn−Bi系半田粒子の内部やその界面に発生するのではなく、第二金属領域20側に発生しやすくなる。第二金属領域20に発生したカーゲンドールボイドは、ビアホール導体11の信頼性や電気特性に影響を与えにくい。電気的導通はCu粒子同士の接触により充分に確保されているためである。
一方、本実施形態におけるビアホール導体11では、第一配線基板32と第二配線基板33とはある程度の弾性を有しているため、ビアホール導体11の周囲を囲む接着層16の選択自由度や設計自由度を高める分、低コスト化、あるいは高性能化(例えば、高弾性率化、低弾性率化、高強度化、あるいは高信頼性化)が可能となる。
次に実施例により本発明をさらに具体的に説明する。なお、本発明の範囲は本実施例の内容により何ら限定して解釈されるものではない。
実施例1では、リジッド配線基板であるガラスエポキシ基板とフレキシブル配線基板であるポリイミドフィルム基板とを接着層を介して一体化した複合配線基板の例について説明する。
はじめに本実施例で用いた原材料を以下にまとめて説明する。
・Cu粒子:平均粒子径5μm
・Sn−Bi系半田粒子:Sn42-Bi58、平均粒子径5μm、融点138℃
・硬化性樹脂:硬化剤を含むエポキシ樹脂
・未硬化接着層:無機フィラー20質量%と熱硬化性のエポキシ樹脂80質量%とを含む厚み100μmのシートであり、硬化時の熱膨張係数360ppm/℃。
・保護フィルム:厚み25μmのPETシート
・第一配線基板:銅箔をエッチングして形成された厚み35μm、線幅100μmの回路が形成された絶縁層厚み400μmのガラスエポキシ基板
・第二配線基板:銅箔をエッチングして形成された厚み12μm、線幅200μmの回路が形成された絶縁層厚み150μmのポリイミドフィルム基板
(ビアペーストの調整)
表1に記載した配合割合でCu粒子、Sn−Bi系半田粒子、エポキシ樹脂、硬化剤を配合し、プラネタリーミキサーで混合することにより、ビアペーストを調製した。
・Cu粒子:平均粒子径5μm
・Sn−Bi系半田粒子:Sn42-Bi58、平均粒子径5μm、融点138℃
・硬化性樹脂:硬化剤を含むエポキシ樹脂
・未硬化接着層:無機フィラー20質量%と熱硬化性のエポキシ樹脂80質量%とを含む厚み100μmのシートであり、硬化時の熱膨張係数360ppm/℃。
・保護フィルム:厚み25μmのPETシート
・第一配線基板:銅箔をエッチングして形成された厚み35μm、線幅100μmの回路が形成された絶縁層厚み400μmのガラスエポキシ基板
・第二配線基板:銅箔をエッチングして形成された厚み12μm、線幅200μmの回路が形成された絶縁層厚み150μmのポリイミドフィルム基板
(ビアペーストの調整)
表1に記載した配合割合でCu粒子、Sn−Bi系半田粒子、エポキシ樹脂、硬化剤を配合し、プラネタリーミキサーで混合することにより、ビアペーストを調製した。
(複合配線基板の製造)
未硬化接着層の両表面に保護フィルムを貼り合わせた。そして、保護フィルムを貼り合わせた接着層の外側からレーザーにより直径150μmの孔を100個以上穿孔した。
未硬化接着層の両表面に保護フィルムを貼り合わせた。そして、保護フィルムを貼り合わせた接着層の外側からレーザーにより直径150μmの孔を100個以上穿孔した。
次に、調製されたビアペーストを貫通孔に満充填した。そして、両表面の保護フィルムを剥離することにより、貫通孔からビアペーストの一部が突出して形成された突出部を表出させた。
次に、未硬化接着層の両表面に、突出部を第一配線基板の回路及び第二配線基板の回路が覆うようにして第一配線基板と第二配線基板とを配置して重ね合わせ体を形成した。そして、加熱プレスの一対の金型の下型の上に離型紙を介して重ね合わせ体を載置した後、常温25℃から最高温度220℃までを60分で昇温して220℃を60分間キープしたのち、60分間かけて常温まで冷却した。なお、プレス圧は3MPaであった。このようにして第一配線基板と第二配線基板とが接着層を介して一体化され、第一配線基板の回路と第二配線基板の回路とが接着層を貫通するビアホール導体で接続された複合配線基板を得た。
(評価)
〈抵抗値試験〉
得られた複合配線基板に形成された100個のビアホール導体の抵抗値を4端子法により測定して求めた。そして、100個の平均抵抗値と最大抵抗値を求めた。なお、最大抵抗値が2mΩ未満の場合をA、2〜3mΩの場合をB、3mΩより大きい場合をCと判定した。なお、最大抵抗値が小さい場合には、抵抗値の標準偏差σも小さくなると言える。
〈接続信頼性〉
得られた複合配線基板の500サイクルのヒートサイクル試験を行い、形成された100個のビアホール導体の初期抵抗値に対する変化率が10%以下のものをA、10%を超えたものをBと判断した。
〈抵抗値試験〉
得られた複合配線基板に形成された100個のビアホール導体の抵抗値を4端子法により測定して求めた。そして、100個の平均抵抗値と最大抵抗値を求めた。なお、最大抵抗値が2mΩ未満の場合をA、2〜3mΩの場合をB、3mΩより大きい場合をCと判定した。なお、最大抵抗値が小さい場合には、抵抗値の標準偏差σも小さくなると言える。
〈接続信頼性〉
得られた複合配線基板の500サイクルのヒートサイクル試験を行い、形成された100個のビアホール導体の初期抵抗値に対する変化率が10%以下のものをA、10%を超えたものをBと判断した。
結果を表1に示す。
表1より、Cu/Snの重量比率が1.59付近、さらには3付近から抵抗値が急激に低くなっていることがわかる。これは、Cu粒子の割合が多くなることにより、低抵抗のCu粒子同士が互いに面接触して面接触部を形成しているためである。すなわち、隣接するCu粒子間にCuより高い抵抗値を有する金属が存在していないためである。一方、Cu/Sn1.59未満の場合には、Cu粒子同士の間に高い抵抗値を有する金属が介在しているために、抵抗値が高くなっている。
また、Sn42-58Bi粒子の割合が低すぎる場合には、Cu粒子同士が接触する面接触部の周囲に存在する第二金属領域が少なくなるために接続信頼性が低くなっている。一方、Sn42-58Bi粒子の割合が高すぎる場合には第二金属領域が多くなりすぎることにより、Cu粒子同士が接触する面接触部が少なくなり、それにより、抵抗値が高くなっている。
また、Sn42-58Bi粒子の割合が10〜60質量%の範囲においては低抵抗化と高信頼性化が両立できていることがわかる。導体ペーストと比べ、比較的大きな熱膨張係数の接着層を用いた場合でも、初期抵抗及び信頼性を確保することができる。
なお実施例1のペーストNo.5を用いて得られたビアホール導体の断面SEM写真と模式図を図7に示す。(A)がSEM写真であり、(B)は各構成成分の模式図である。
金属部分17は、Cu粒子の結合体を含む第一金属領域19と、錫,錫‐銅合金,及び錫‐銅金属間化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種の金属を主成分とする第二金属領域20と、ビスマスを主成分とする第三金属領域21と、を有し、結合体を形成するCu粒子同士が互いに面接触することにより面接触部22を形成しており、第二金属領域20の少なくとも一部分が前記第一金属領域19に接触していることが確認できる。
実施例2では、リジッド配線基板同士を接着層を介して一体化した複合配線基板の例について説明する。
実施例2で用いた原材料を以下にまとめて説明する。
・Cu粒子:平均粒子径5μm
・Sn−Bi系半田粒子:Sn42-Bi58、平均粒子径5μm、融点138℃
・硬化性樹脂:硬化剤を含むエポキシ樹脂
・未硬化接着層:無機フィラー20質量%と熱硬化性のエポキシ樹脂80質量%とを含む厚み100μmのシートであり、硬化時の熱膨張係数150ppm/℃。
・保護フィルム:厚み25μmのPET製シート
・第一配線基板及び第二配線基板:銅箔をエッチングして形成された厚み35μm、線幅100μmの回路が形成された絶縁層厚み400μmのガラスエポキシ基板
(ビアペーストの調整)
表2に記載した配合割合でCu粒子、Sn−Bi系半田粒子、エポキシ樹脂、硬化剤を配合し、プラネタリーミキサーで混合することにより、ビアペーストを調製した。
・Cu粒子:平均粒子径5μm
・Sn−Bi系半田粒子:Sn42-Bi58、平均粒子径5μm、融点138℃
・硬化性樹脂:硬化剤を含むエポキシ樹脂
・未硬化接着層:無機フィラー20質量%と熱硬化性のエポキシ樹脂80質量%とを含む厚み100μmのシートであり、硬化時の熱膨張係数150ppm/℃。
・保護フィルム:厚み25μmのPET製シート
・第一配線基板及び第二配線基板:銅箔をエッチングして形成された厚み35μm、線幅100μmの回路が形成された絶縁層厚み400μmのガラスエポキシ基板
(ビアペーストの調整)
表2に記載した配合割合でCu粒子、Sn−Bi系半田粒子、エポキシ樹脂、硬化剤を配合し、プラネタリーミキサーで混合することにより、ビアペーストを調製した。
(複合配線基板の製造)
未硬化接着層の両表面に保護フィルムを貼り合わせた。そして、保護フィルムを貼り合わせた接着層の外側からレーザーにより直径150μmの孔を100個以上穿孔した。
未硬化接着層の両表面に保護フィルムを貼り合わせた。そして、保護フィルムを貼り合わせた接着層の外側からレーザーにより直径150μmの孔を100個以上穿孔した。
次に、調製されたビアペーストを貫通孔に満充填した。そして、両表面の保護フィルムを剥離することにより、貫通孔からビアペーストの一部が突出して形成された突出部を表出させた。
次に、未硬化接着層の両表面に、突出部を第一配線基板の回路及び第二配線基板の回路が覆うようにして第一配線基板と第二配線基板とを配置して重ね合わせ体を形成した。そして、加熱プレスの一対の金型の下型の上に離型紙を介して重ね合わせ体を載置した後、常温25℃から最高温度220℃までを60分で昇温して220℃を60分間キープしたのち、60分間かけて常温まで冷却した。なお、プレス圧は3MPaであった。このようにして第一配線基板と第二配線基板とが接着層を介して一体化され、第一配線基板の回路と第二配線基板の回路とが接着層を貫通するビアホール導体で接続された複合配線基板を得た。
(評価)
実施例1と同様にして評価した。
実施例1と同様にして評価した。
結果を表2に示す。
表2に示すように、リジッド配線基板同士の層間接続に関して、Sn42-58Bi粒子の割合が10〜60質量%の範囲においては低抵抗化と高信頼性化が両立できていることがわかる。導体ペーストと比べ、比較的大きな熱膨張係数の接着層を用いた場合でも、初期抵抗及び信頼性を確保することができる。
また表1と表2とで、同様の結果が得られたことからも、本願発明によって互いに形状や材料、熱膨張係数、硬度等異なる配線基板同士を電気的に接続できることが判る。なおこれら配線基板間の特性の違いを吸収するために、接着層16の物性(熱膨張係数、弾性率等)を最適化することは有用である。
以上のように、リジッド配線基板同士を接着しても、リジッド配線基板とフレキシブル配線基板とを接着しても本発明の効果が得られることがわかる。また、接着層として、熱膨張係数100〜300ppm/℃の接着層についても、ビア径を150μm前後で最適化することで同様に高い信頼性が得られた。
本発明によれば、携帯電話等に使われる複合配線基板の更なる低コスト化、小型化、高機能化、高信頼性化が実現できる。またビア導体側からも、接着層材料の選定に優位な、また小径ビアの形成に最適なものを提案することで、複合配線基板の小型化、高信頼性化に貢献する。
10 複合配線基板
11 ビアホール導体
12 第一絶縁層
13 第一配線回路
14 第二配線回路
15 第二絶縁層
16 接着層
17 金属部分
18 樹脂部分
19 第一金属領域
20 第二金属領域
21 第三金属領域
22 面接触部
23 Cu粒子
23a Cu粒子の結合体
24 導通路
25 応力の方向
26 仮想のばね
27 未硬化接着層
28 保護フィルム
29 貫通孔
30 ビアペースト
31 突出部
32 第一配線基板
33 第二配線基板
34 硬化性樹脂成分
35 Sn−Bi系半田粒子
36 銅箔
37 銅粉
38 金属間化合物
39 ボイドやクラック
11 ビアホール導体
12 第一絶縁層
13 第一配線回路
14 第二配線回路
15 第二絶縁層
16 接着層
17 金属部分
18 樹脂部分
19 第一金属領域
20 第二金属領域
21 第三金属領域
22 面接触部
23 Cu粒子
23a Cu粒子の結合体
24 導通路
25 応力の方向
26 仮想のばね
27 未硬化接着層
28 保護フィルム
29 貫通孔
30 ビアペースト
31 突出部
32 第一配線基板
33 第二配線基板
34 硬化性樹脂成分
35 Sn−Bi系半田粒子
36 銅箔
37 銅粉
38 金属間化合物
39 ボイドやクラック
Claims (11)
- 2つの配線基板と、前記2つの配線基板間に介在して前記2つの配線基板同士を互いに接着する絶縁性の接着層とを備え、
前記2つの配線基板は前記接着層を介して対向する配線回路をそれぞれ備え、
前記対向する配線回路同士は、前記接着層を貫通するように形成されたビアホール導体で電気的に接続されており、
前記ビアホール導体は金属部分と樹脂部分とを含み、前記金属部分は、Cu粒子の結合体を含む第一金属領域と、錫,錫‐銅合金,及び錫‐銅金属間化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種の金属を主成分とする第二金属領域と、ビスマスを主成分とする第三金属領域と、を有し、前記結合体を形成する前記Cu粒子同士は互いに面接触することにより面接触部を形成しており、前記第二金属領域の少なくとも一部分が前記第一金属領域に接触していることを特徴とする複合配線基板。 - 前記面接触部の少なくとも一部分が前記第二金属領域で覆われている請求項1に記載の複合配線基板。
- 前記ビアホール導体中の前記Cu粒子の体積割合が30〜90%の範囲である請求項1または2に記載の複合配線基板。
- 前記金属部分の銅(Cu)と錫(Sn)との重量比(Cu/Sn)が1.59〜21.43の範囲である請求項1〜3の何れか1項に記載の複合配線基板。
- 前記第一金属領域と前記第三金属領域とが接触していない請求項1〜4の何れか1項に記載の複合配線基板。
- 前記2つの配線基板は、一方がリジッド基板であり、他方がフレキシブル基板である請求項1〜5の何れか1項に記載の複合配線基板。
- 前記2つの配線基板は、何れもリジッド基板である請求項1〜5の何れか1項に記載の複合配線基板。
- 前記2つの配線基板の少なくとも何れか一方の前記配線回路は、予め電子部品が実装されたものである請求項1〜5の何れか1項に記載の複合配線基板。
- 前記接着層が熱硬化された耐熱樹脂を含む請求項1〜8のいずれか1項に記載の複合配線基板。
- 絶縁性の接着層の両表面を保護フィルムで被覆する第1工程と、
前記保護フィルムを介して前記接着層に穿孔して貫通孔を形成する第2工程と、
前記貫通孔に、Cu粒子と錫−ビスマス系半田粒子と熱硬化性樹脂とを含むビアペーストを充填する第3工程と、
前記第3工程の後、前記両表面の保護フィルムを剥離することにより、前記貫通孔から前記ビアペーストの一部が突出して形成される突出部を前記両表面に表出させる第4工程と、
前記接着層の一方の面に前記突出部を配線回路で覆うように第一の配線基板を配置し、前記接着層の他方の面に前記突出部を配線回路で覆うように第二の配線基板を配置する第5工程と、
前記第一配線基板及び前記第二配線基板を前記接着層の各表面に圧着して、前記錫−ビスマス系半田粒子の融点未満の温度で前記突出部を通じて前記ビアペーストを圧縮することにより、前記Cu粒子同士が互いに面接触して形成された面接触部を有する前記Cu粒子の結合体を含む第一金属領域を形成させる第6工程と、
前記第6工程の後、前記ビアペーストを前記錫−ビスマス系半田粒子の融点以上に加熱することにより、少なくとも一部分が前記第一金属領域の表面に接触した、錫,錫‐銅合金,及び錫‐銅金属間化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種の金属を主成分とする第二金属領域と、前記第二金属領域に接する、ビスマスを主成分とする第三金属領域とを生成させる第7工程と、
を備えたことを特徴とする複合配線基板の製造方法。 - 前記Cu粒子と前記錫−ビスマス系半田粒子との合計量に対する、前記Cu粒子の含有割合が40〜90質量%である請求項10に記載の複合配線基板の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2011007922A JP2012151228A (ja) | 2011-01-18 | 2011-01-18 | 複合配線基板及び複合配線基板の製造方法 |
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| JP2011007922A JP2012151228A (ja) | 2011-01-18 | 2011-01-18 | 複合配線基板及び複合配線基板の製造方法 |
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| JP2012151228A true JP2012151228A (ja) | 2012-08-09 |
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ID=46793230
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| JP2011007922A Pending JP2012151228A (ja) | 2011-01-18 | 2011-01-18 | 複合配線基板及び複合配線基板の製造方法 |
Country Status (1)
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|---|---|
| JP (1) | JP2012151228A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017175044A (ja) * | 2016-03-25 | 2017-09-28 | 富士通株式会社 | 配線基板、配線基板の製造方法及び電子装置 |
-
2011
- 2011-01-18 JP JP2011007922A patent/JP2012151228A/ja active Pending
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