以下、本発明に係る任意ファイルを蓄積配信・受信する放送サービスの放送システムの一実施例について説明する。本実施例の放送システムの説明から、本発明に係る送信装置及び受信装置の構成も明らかになる。
[システム構成]
図1は、本発明による一実施例の放送システムの概略構成図である。放送局側送信装置1は、蓄積コンテンツの映像用データ、音声用データ、データ放送のデータ、及び字幕用データ等の各データをデジタル放送で受信装置(図1では、車載・ポータブル受信端末2−1,携帯電話機2−2を例示するが、以下の説明では、包括的に「受信装置2」として説明する)に向けて配信する装置であり、特に、EPGを構成する放送SIの情報の中に、具体例としてEIT内に新規の記述子である「ファイル伝送記述子」を追加して「拡張EIT」を構成して伝送するか、又は蓄積コンテンツの蓄積予約のためのコンテンツ表の作成を可能とするコンテンツ指向の蓄積予約(映像等の場合、予約録画を含む)に必要な情報を組み入れたコンテンツスケジュールテーブル(CST:後述するContent_Schedule_Sectionから構成されるテーブル)を構成して伝送する装置である。
受信装置2は、この「拡張EIT」又は「CST」とDIIの組み合わせによって、如何なる種類のコンテンツファイルが配信され、どのように蓄積予約を行うべきかについて把握し、コンテンツファイルの蓄積予約を管理するための「蓄積予約管理表」及び、コンテンツファイルの蓄積の有無を管理するための「蓄積コンテンツ管理表」を生成して、配信される蓄積コンテンツの蓄積をユーザの指定により、又は自動設定に基づき管理する装置である。
[拡張EIT]
「拡張EIT」は、図2に例示するように、既存のEIT内に新規の記述子である「ファイル伝送記述子」を追加して「拡張EIT」を構成したものである。以下、ファイル伝送記述子内の各データについて説明する。
「descriptor_tag(8bit)」は、標準化機関が設定する当該ファイル伝送記述子を利用する機関を特定する。
「descriptor_length(8bit)」は、ファイル伝送記述子の既述子長を記述する。
「file_type_value(16bit)」は、伝送するファイルの種別を記述する。
「content_type_value1(8bti)」は、伝送する蓄積コンテンツの種別を記述する。
「content_type_value2(4bit)」は、伝送する蓄積コンテンツの更新の種別を記述する。
「content_type_value3(4bit)」は、伝送する蓄積コンテンツの本編・補足種別を記述する。
「content_volume(16bit)」は、蓄積コンテンツの容量を記述する。なお、蓄積コンテンツの容量が不明な場合には“0xFFFF”を記述する。
「content_bit_rate(16bit)」は、蓄積コンテンツのおよその再生レートを記述する。なお、蓄積コンテンツの再生レートが可変又は不明な場合には“0xFFFF”を記述する。
「transmission_bit_rate(16bit)」は、蓄積コンテンツのおよその伝送レートを記述する。なお、蓄積コンテンツの伝送レートが可変又は不明な場合には“0xFFFF”記述する。
「ex_event_id(12bit)」は、蓄積コンテンツの項目識別値を記述する。なお、蓄積コンテンツの項目識別値を使用しない場合には“0xFFF”を記述する。
「data_event_id(4bit)」は、蓄積コンテンツのバージョン値を記述する。なお、蓄積コンテンツのバージョンを使用しない場合には、“0xF”を記述する。
「reserved_future_use(8bit)」は、上記以外の任意の情報を記述する。
EITで使用される記述子は、リアルタイムサービスで使用される短形式イベント記述子、コンテント記述子、デジタルコピー制御記述子、音声コンポーネント記述子、データコンテンツ記述子、スタッフ記述子に加え、前述のファイル伝送記述子、およびシリーズ番組を識別するシリーズ記述子が用いられる。
尚、既存EITに新規に追加する「ファイル伝送記述子(file_delivery_descriptor)」は、PMTにも追加記載することも望ましく、この場合には蓄積コンテンツとの関連付けを再確認できるようになる。尚、「ファイル種別情報(file_type_value)」は、標準化機関に順ずる機関、もしくは、運用するプラットフォーム会社等が管理を行い、放送事業者、メーカー等に開示を行うのが好適である。これにより、受信装置2は実際に任意ファイルを受信する前に、配信されるファイルの内容を把握可能であり、受信の可否の判断が可能となる。
[コンテンツスケジュールテーブル(CST)]
「CST」は、図3に例示するように、CSTの種別を表す「テーブル識別子」と、CSTの伝送識別情報を表す「伝送識別情報」と、蓄積コンテンツごとに割り当てられた固有の識別子を表す「イベント識別子(event_id)」と、コンテンツタイプを表す「コンテンツタイプ情報(content_type)」と、各蓄積コンテンツの放送時の開始時刻、放送持続時間、及び放送回数を表す「放送時刻識別情報」と、各蓄積コンテンツの記述内容を表す「各種記述子」からなる。また、コンテンツスケジュールテーブル(CST)は、1つのCSTに含まれる複数の蓄積コンテンツについて、所定回数の「放送時間の情報」とEITで運用されるものと同一の各種記述子である、蓄積コンテンツのコピーを制限する制御する旨を表す「デジタル制御記述子」、蓄積コンテンツのタイトルを表す「短形イベント記述子」、番組内容を表す「コンテント記述子」、ジャンル及びシリーズ番組である旨を表す「シリーズ記述子」を記述している。尚、コンテンツタイプ情報(content_type)は、図3に示す「コンテンツ情報」内の記述子とすることができる。また、「伝送識別情報」は、各サービス態様で随意決定することができ、その一例を以下に示す。
「table_id(8bit)」は、セクションが属するテーブルの識別のために使用する値であり、カルーセル伝送方式で伝送される蓄積コンテンツのストリーム(自ストリーム又は他ストリーム)、及び、1時間以内,6時間以内,12時間以内,1日以内,1日以降の放送時間の蓄積コンテンツの組合せで種別化されたテーブル識別子である。尚、for()は、所定数分、繰り返し記述されていることを意味している。
「section_syntax_indicator(1bit)」は、セクション形式は通常形式と拡張形式の2種類があり、その種別を識別するための値である。通常形式は0、拡張形式は1であり、本例では「1」に固定しており、伝送識別情報の1つである。
「reserved_future_use(1bit)」は、符号化ビットストリームを定義する項の中で使用する場合、その値が将来、例えば所定のビット(B10)が定義する拡張子として使用可能であることを表す。本例では未定義(全ビット1)とする。即ち、拡張子を表す伝送識別情報の1つである。別途、「reserved」を設けることができ、符号化ビットストリームを定義する中で使用する場合、その値が将来ISOで定義される拡張子として使用可能であることを表す。本例では未定義(全ビット1)とする。
「section_length(12bit)」は、セクション長フィールドの直後からCRC(Cyclic Redundancy Check)を含むセクションの最後までのセクションのバイト数を記述する。即ち、CSTの長さを表す伝送識別情報の1つである。
「service_id(16bit)」は、当該トランスポートストリーム内の他のサービスからこのサービスを識別するための値である。即ち、CSTにおける蓄積コンテンツのチャンネル(サービスID)を記述する伝送識別情報の1つである。
「version_number(5bit)」は、サブテーブルのバージョン番号を記述する伝送識別情報の1つである。尚、サブテーブルは、table_idとservice_idとtransport_stream_idとversion_numberが同じセクションであることを表す。
「current_next_indicator(1bit)」は、サブテーブルが現在使用可能である場合は「1」、サブテーブルが現在使用不可であり次に有効となることを示す場合は「0」であり、CST自体の連番を記述する伝送識別情報の1つである。
「section_number(8bit)」は、セクションの番号を表す。サブテーブル中の最初のセクション番号は0x00である。セクション番号は同一のtable_idとservice_idとtransport_stream_id、original_network_idを持つセクションの追加毎に1加算される。即ち、CST内の現セクション番号を記述する伝送識別情報の1つである。
「last_section_number(8bit)」は、そのセクションが属するサブテーブルの最後のセクションの番号を記述する。即ち、CST内の全セクション番号を表す伝送識別情報の1つである。
「transport_stream_id(16bit)」は、EITと同様にCSTが示すこのトランスポートストリームをその分配システム内の他の多重から識別するための値である。即ち、CSTを伝送するTSIDを記述する伝送識別情報の1つである。
「original_network_id(16bit)」は、元の分配システムのネットワーク識別を記述する伝送識別情報の1つである。
「segment_last_section_number(8bit)」は、サブテーブルをコンテンツ数や放送開始時間などで複数のセグメントに分け、このセクションが属するセグメントの中で最後のセクションの番号を記述することもできる。CSTを伝送するセグメント最終セクション番号を表す伝送識別情報の1つである。尚、サブテーブルをある単位で区切ったものをセクションとする。例えば200個の蓄積コンテンツを10個の蓄積コンテンツ毎に分けた場合、セグメント数は20となる。尚、「Last_table_id」を設けて、使用されている最終のテーブル識別を示すようにすることもできる。使用されるテーブルが1個のみの場合は、このフィールドにはこのテーブルのテーブル識別が設定される。
「event_id(16bit)」は、蓄積コンテンツごとに割り当てられた固有の識別子を記述する。
file_type_value、content_type_value1、content_type_value2、content_type_value3は、上述したファイル伝送記述子に記述されるデータと同様である。
「broadcast_count(8bit)」は、蓄積コンテンツの放送回数を記述する。
「start_time(40bit)」は、event_idごとの蓄積コンテンツの放送開始時刻を記述する。
「duration(24bit)」は、event_idごとの蓄積コンテンツの持続時間を記述する。
「running_status(3bit)」は、未定義であり、「0」を記述する。
「free_CA_mode(1bit)」は、当該番組が無料番組の場合は「0」を設定し、当該番組が有料番組の場合は「1」を設定する。
「descriptor_loop_length(12bit)」は、続く記述子の長さを記述する。各種記述子は、運用されるEITの記述子をそのまま採用することができる。
現在のデジタル放送では、番組情報を記述するEITの中に各番組をユニークに示すイベント識別子(event_id)が記述されている。イベント識別子(event_id)は一定時間、例えば24時間以内はユニークな値として放送局で運用されている。そして、一定時間が過ぎると、再度ユニークな値として再割当される。本発明においては、蓄積するコンテンツファイルごとにイベント識別子(event_id)を割り当てることとし、一定の時間、例えば24時間や1週間の間は、同一のファイルを繰り返し配信する場合は、同一のイベント識別子(event_id)を繰り返し使用することとする。同一ファイルを繰り返し配信することで受信装置2は移動中であっても受信できる機会が増加し確実に受信可能となる。また、受信装置2はイベント識別子(event_id)を確認することで、同一ファイルであれば既に受信済みの場合は受信しなくてもよいという判断が可能となる。なお、イベント識別子(event_id)の値をどれくらいの時間でユニークにするかについては、標準化機関等で規定されるものとする。
CSTで使用される記述子は、EITと同様に短形式イベント記述子、コンテント記述子、デジタルコピー制御記述子、音声コンポーネント記述子、データコンテンツ記述子、スタッフ記述子、シリーズ記述子が用いられる。
CSTにはevent_id、file_type_value、content_type_valueが含まれており、コンテンツの再送出も含めた送出時間が記載される。EITでは1つのevent_idに対して1つの送出時間情報(start_time、duration)が記載されるのに対し、CSTでは1つのevent_idに対して複数の送出時間情報が記載される。これにより再送出を行うコンテンツについては、EITに比べて伝送する情報量の削減が可能となり、受信機は再送出を含めたコンテンツ蓄積のためのスケジュール情報の取得が可能となる。尚、CSTには送出直近に変更される可能性の高いex_event_id値、data_event_id値は記載されない。
拡張EITやCSTで伝送される、file_type_value値の例を表1に、content_type_value1値の例を表2に、content_type_value2値の例を表3に、content_type_value3値の例を表4に示す。
図4は、本発明による一実施例の放送局側送信装置1の概略図である。放送局側送信装置1は、コンテンツ編成部10と、カルーセル処理部11と、PSI/SI生成符号化部12と、多重化部13と、OFDM変調部14と、送信部15とを備える。コンテンツ編成部10は、コンテンツ生成部101と、制御データ生成部102と、EIT生成部103とを備える。制御データ生成部102は、識別子付番制御部1021と、伝送回数・周期管理部1022とを備える。EIT生成部103は、ファイル伝送記述子生成部1031を備える。
コンテンツ編成部10は、放送波で配信するための蓄積コンテンツを生成するとともに、「拡張EIT」又は「CST」で関連付けられた蓄積コンテンツを受信側で蓄積予約させるための基礎データとなる番組スケジュールを生成するように構成される。「拡張EIT」は、既存のEITに、「ファイル伝送記述子」を付加したものであり、従来のEITと比較して伝送容量をほとんど増大させることなしに、蓄積コンテンツに関する情報の受信又は更新の負担を大きく低減させる。一方、「CST」は、コンテンツ指向の番組情報を伝送するため、蓄積コンテンツを受信側で蓄積予約させるための基礎データとなる番組スケジュールを簡単に構成することができる。また、CSTは、EITと比較してテーブルサイズを小さくすることができ、蓄積コンテンツに関する情報の受信又は更新の負担を大きく低減させることができる。
より具体的には、コンテンツ生成部101は、蓄積コンテンツを生成し、コンテンツファイルを生成する。例としてTSファイルの場合は、蓄積コンテンツを編成する要素である映像、音声、データ、字幕、PSIを生成して符号化し、多重化(パッケージ化)を施し、TSを生成する。尚、PSIは、このTSを受信側で再生する際に必要なPAT及びPMT等の情報である。
制御データ生成部102は、コンテンツ生成部101を経て伝送する蓄積コンテンツを、カルーセル処理部11によってカルーセル方式で伝送する際に、DIIメッセージ内のダウンロードID(downloadID)と「拡張EIT」又は「CST」のイベント識別子(event_id)とを関連付けた紐付けた態様で伝送するよう制御する識別子付番制御部1021と、イベント識別子(event_id)で識別されるイベント毎にカルーセル方式で伝送するデータブロック(DDB)の伝送回数と、カルーセル方式で伝送する周期を管理する伝送回数・周期管理部1022からなる。このカルーセル方式で伝送する蓄積コンテンツをイベント識別子(event_id)で識別されるイベントとして管理するために、識別子付番制御部1021は、EIT生成部103にイベント識別子(event_id)を送出する機能を有する。即ち、コンテンツファイルは、設定される送信周期に従って一定頻度で送信され、この送信周期は、蓄積コンテンツ別に設定可能であり、例えば、5分〜120分の間で設定することができる。また、制御データ生成部102は、コンテンツタイプを表す「コンテンツタイプ情報(content_type)」と、「イベント識別子(event_id)」と、コンテンツ情報としての「シリーズ記述子(series_id)」とを組み合わせて、コンテンツタイプごとの予約蓄積制御を可能とするべく「拡張EIT」又は「CST」を編成するとともに、DIIに少なくとも「イベント識別子(event_id)」の情報と、その「枝番」及び「データコンポーネント識別子(data_component_id)」を設定する。
EIT生成部103は、識別子付番制御部1021から得られるイベント識別子(event_id)を、放送波で配信するための蓄積コンテンツを受信装置側で蓄積させるのに用いる既存のEITに組み入れ、且つ「ファイル種別情報(file_type_value)」を含む「ファイル伝送記述子(file_delivery_descriptor)」を生成して追加し、拡張EITを構成してEIT番組情報としてPSI/SI生成符号化部12に送出する。ファイル伝送記述子生成部1031は、イベント識別子(event_id)によって識別されるコンテンツファイルの内容の種別を表す「ファイル種別情報(file_type_value)」を含む「ファイル伝送記述子(file_delivery_descriptor)」を生成する機能を有する。尚、EIT生成部103は、識別子付番制御部1021から得られるイベント識別子(event_id)を、放送波で配信するための蓄積コンテンツを受信装置側で蓄積させるのに用いる「CST」に組み入れて構成し、EIT番組情報としてPSI/SI生成符号化部12に送出するように構成することができる。「CST」を伝送する場合にも、コンテンツファイルの内容の種別を表す「ファイル種別情報(file_type_value)」を生成して組み入れることができる。
カルーセル処理部11は、コンテンツ生成部101によって符号化した蓄積コンテンツを、制御データ生成部102によるカルーセル方式の伝送回数及び送信周期と、DIIメッセージ内のダウンロードID(downloadID)とEITのイベント識別子(event_id)とを関連付けた態様でカルーセル化して、DII及びDDBのモジュールを構築して多重化部13に送出する。
例えば、図7に示すように、コンテンツ配信のサービスIDを表すチャンネル(Ch)にて、コンテンツデータは、コンポーネントタグ(component_tag:ESm〜ESn)で識別できるように多重化され、コンテンツデータは、拡張EIT又はCSTで関連付けられた複数の蓄積コンテンツについて、選局した放送ストリームから抽出したDII/DDB情報を用いてイベント識別子(event_id)によって識別される蓄積コンテンツごとにダウンロード・データブロック(DDB)を切り替えて取得することができる。尚、蓄積コンテンツは、1つ又は複数のモジュールで構成して伝送することもできる。
PSI/SI生成符号化部12は、受信装置2で放送波を受信するために必要なPSI/SI情報(即ち、EIT番組情報)を生成して符号化し、多重化部13に送出する。このEIT番組情報は、拡張EITと、各蓄積コンテンツの放送時の開始時刻、放送持続時間、及びコンテンツファイルを一意に表す「イベント識別子」とを含むPSI/SI情報として構成される。
多重化部13は、上記カルーセル化したコンテンツデータやPSI/SI等を、チャンネルごとに多重化して、TSを形成し、OFDM変調部14に送出する。
OFDM変調部14は、多重化部13を経て得られるTSを、デジタル放送のOFDM方式に従う変調方式で変調を施して、送信部15を介して外部に放送波として伝送する。
このように、放送局側送信装置1は、拡張EITを一定頻度で送信するとともに、拡張EIT又はCSTに基づいて蓄積コンテンツをカルーセル伝送方式で送信する。尚、詳細に後述するが、放送局側送信装置1は、拡張EIT又はCSTに従って、各蓄積コンテンツをダウンロードID(downloadID)と紐付けされたイベント識別子(event_id)で関連付けたデータブロックにて再放送することが可能であり、受信装置2は、再放送の回数や周期を拡張EIT又はCSTから知ることができる。
図5は、本発明に係る一実施例の受信装置2の概略図である。受信装置2は、受信用アンテナを有するOFDM復調部20と、TS復号部21と、映像復号部22と、音声復号部23と、字幕・字幕スーパー復号部24と、カルーセル復号部25と、BMLブラウザ26と、出力処理I/F部27と、SI処理部28と、コンテンツ蓄積予約制御部29と、記憶部30と、蓄積コンテンツ一覧表示・再生指示部31と、蓄積コンテンツ管理表表示・再生指示部32と、ユーザI/F部33と、蓄積コンテンツ再生制御部34とを備える。
OFDM復調部20は、拡張EIT又はCSTのデータを構成するEIT番組情報を復調して、このTSをTS復号部21に送出する機能と、この拡張EIT又はCSTに対応するコンテンツデータを受信し、OFDM復調部20を介して復調して、このTSをTS復号部21に送出する機能を有する。デジタル放送では、TSデータ中のPIDを検出し、このPIDを読み取ることで、コンテンツデータ、拡張EIT又はCSTのデータの識別を行うことができ、ES番号(component_tag)を検出し、このES番号を読み取ることで、所望するデータの識別ができる。
TS復号部21は、OFDM復調部20を経て得られるEIT番組情報を復号して拡張EIT又はCSTのデータを復号し、SI処理部28に送出する機能と、OFDM復調部20を経て得られるEIT番組情報に対応するコンテンツデータを復号し、それぞれ対応する機能部である映像復号部22、音声復号部23、字幕・字幕スーパー復号部24及びカルーセル復号部25に送出する。映像復号部22、音声復号部23、字幕・字幕スーパー復号部24は、それぞれ蓄積コンテンツを編成する映像、音声、字幕・字幕スーパーを復号して出力処理I/F部27に送出する機能を有し、カルーセル復号部25は、蓄積コンテンツを編成するデータ放送用のデータを送信側と対応するカルーセル方式に従ってカルーセル処理を施しながら復号してBMLブラウザ26に送出する機能を有する。復号したデータ放送用のデータは、BMLブラウザ26によって規定された描画方式に従って変換され、出力処理I/F部27に送出される。出力処理I/F部27は、外部装置(例えば、表示装置やスピーカ等)に蓄積コンテンツを編成する映像、音声、字幕・字幕スーパー、その他のデータを提示する機能を有する。
ただし、カルーセル復号部25は、コンテンツ蓄積予約制御部29からの制御信号によって、当該拡張EIT又はCSTに対応するコンテンツデータの取得及び蓄積が制御され、当該拡張EIT又はCSTに対応するコンテンツデータを、記憶部30に蓄積する。記憶部30内に蓄積されるコンテンツデータは、コンテンツ蓄積予約制御部29によって管理され、コンテンツ蓄積予約制御部29は、当該拡張EIT又はCSTに従ってデータブロック単位で取得した蓄積コンテンツの上書き更新や差し替えや蓄積予約の制御に用いるコンテンツファイルの蓄積予約を管理するための「蓄積予約管理表」及びコンテンツファイルの蓄積の有無を管理するための「蓄積コンテンツ管理表」を記憶部30に格納及び更新する機能を有する。
記憶部30に格納されたコンテンツファイルや「蓄積予約管理表」及び「蓄積コンテンツ管理表」は、ユーザがユーザI/F部33を介して指定することにより表示又は再生することができるよう蓄積コンテンツ一覧表示・再生指示部31によって表示又は再生が制御される。
尚、「蓄積予約管理表」は、放送される時間軸に従う蓄積コンテンツ別の放送時間、タイトル、シリーズ、及びジャンルを特定することができるEPGとして利用されるものである(図12参照)。また、「蓄積コンテンツ管理表」は、蓄積コンテンツ別に蓄積済みであるか否かと、未蓄積DDBの有無を管理可能な態様で構成される(図13参照)。
SI処理部28は、拡張EIT又はCSTのデータを入力してチャンネルごとの放送コンテンツのEIT情報と、各蓄積コンテンツの放送時の開始時刻、放送持続時間、及びコンテンツファイルを一意に表す「イベント識別子」とを含むPSI/SI情報(即ち、EIT番組情報)をコンテンツ蓄積予約制御部29に送出する。
また、コンテンツ蓄積予約制御部29の詳細は後述するが、ユーザによって「蓄積予約管理表」で指定された蓄積コンテンツの蓄積予約の動作を制御する機能を有する。例えば、コンテンツ蓄積予約制御部29は、指定された蓄積コンテンツの蓄積予約状態を管理するために、「蓄積予約管理表」を生成し、蓄積コンテンツごとに蓄積予約待ちであるか否かを示すマーキングをして、蓄積コンテンツの蓄積予約の制御を管理することができる。
蓄積予約管理表表示・蓄積予約指示部31は、ユーザからの蓄積予約管理表の表示指示に応じて、記憶部30に格納された「蓄積予約管理表」を表示装置(図示せず)に表示する。また、ユーザからの蓄積コンテンツの蓄積予約指示に応じて、予約指示信号をコンテンツ蓄積予約制御部29に送出する。
蓄積コンテンツ管理表表示・再生指示部32は、ユーザからの蓄積コンテンツ管理表の表示指示に応じて、記憶部30に格納された「蓄積コンテンツ管理表」を表示装置(図示せず)に表示する。また、ユーザからの蓄積コンテンツの再生指示、再生終了指示に応じて、再生指示信号、再生終了指示信号を蓄積コンテンツ再生制御部34に送出する。
蓄積コンテンツ再生制御部34は、蓄積コンテンツ管理表表示・再生指示部32から再生指示信号を受け取ると、記憶部30から、再生指示のあった蓄積コンテンツのコンテンツファイルと、該蓄積コンテンツのコンテンツ種別(content_type_value)とを取得する。そして、蓄積コンテンツ再生制御部34は、取得したコンテンツ種別に応じて、後述するように、コンテンツファイルの再生動作を制御する。
受信装置2はevent_id等により蓄積の予約を行い、予約した時間にデータカルーセルで送信されるファイルの受信を実行する。蓄積中、パケットを取りこぼすなどの原因により、蓄積が完了しなかった場合は、再度蓄積待機状態に遷移し、蓄積の放送スケジュール情報に記載された次の日時まで予約待機し、放送時刻になると蓄積の状態になり、欠損データの補完を行うことが可能である。また、送信されるコンテンツのバージョンが更新される場合、ファイル伝送記述子内のdata_event_idの値を参照することで、別バージョンとしてコンテンツの蓄積が可能となる。
リアルタイム型放送サービスにおいて番組の識別はevent_idを使用するが、蓄積(ダウンロード)サービスにおいてはevent_idに加え、event_id枝番(ex_event_id)、及びdata_event_idを用いる。すなわち、蓄積(ダウンロード)サービスではevent_id+ex_event_id+data_event_idで蓄積コンテンツを一意に特定する。蓄積(ダウンロード)サービスのコンテンツ識別情報とビット数、識別内容を表5に示す。
一般的な蓄積コンテンツを蓄積する場合、event_idを指定することで蓄積コンテンツを一意に特定することができるが、ニュース番組のように蓄積コンテンツの中の項目を一意に特定したい場合、event_idに加えてex_event_idが用いられる。例えば、event_id=“0x0001”を「全国ニュース」とした場合、ex_event_idを指定することで、「全国ニュース」の項目を一意に特定することができる。この例を以下に示す。
<event_id> <ex_event_id> 意味
0x0001 0x000 「全国ニュース」項目0
0x0001 0x001 「全国ニュース」項目1
0x0001 0x002 「全国ニュース」項目2
蓄積コンテンツの中の項目の識別が必要な場合、ex_event_idの値が必ず付与され、蓄積コンテンツの中の項目の識別が不要な場合、ex_event_id=“0xFFF”とするか、ex_event_idが使用されないものとする。なお、ex_event_idの値を12bitとすれば、異なる項目の指定は最大4096種類(正確には0xFFFを除き4095種類)とすることができる。
また、蓄積サービスでは、同じ内容の蓄積コンテンツを複数回送信し、受信装置2側で欠損データの補完として利用することが可能であるが、2回目以降の送信において内容を一部変更するなど、バージョンの異なる蓄積コンテンツが送信されるケースが想定される。この場合、バージョンの変更を受信側に知らされない状態で欠損データの補完を行うと、変更部分の映像や音声などのデータが不連続となり、蓄積コンテンツの視聴に支障をきたすことになる。そこで、バージョンの異なる蓄積コンテンツを送る場合、異なるdata_event_idの値が付与され、受信装置2側でのバージョン管理を可能とする。例えば、event_id=“0x0001”を「全国ニュース」とした場合、ex_event_idとdata_event_idを指定することで、「全国ニュース」の項目を、バージョンを含めて一意に特定することができる。この例を以下に示す。
<event_id> <ex_event_id> <data_event_id> 意味
0x0001 0x000 0x0 「全国ニュース」項目0のVer0
0x0001 0x000 0x1 「全国ニュース」項目0のVer1
0x0001 0x001 0x0 「全国ニュース」項目1のVer0
0x0001 0x002 0x0 「全国ニュース」項目2のVer0
蓄積コンテンツのバージョンの識別が必要な場合、data_event_idの値が必ず付与され、バージョンの識別が不要な場合、data_event_id=“0xF”とするか、data_event_idが使用されないものとする。なお、data_event_idの値は4bitであり、異なるバージョンの指定は最大16種類(正確には0xFを除き15種類)とすることができる。
また、蓄積サービスでは、あらかじめ指定された時間に送信が行われ、蓄積コンテンツが受信装置2に自動的に蓄積されるケースが一般的であるが、交通情報のように常時送信が行われ、最新の情報が受信装置2で常時提示されるサービスも想定される。このような常時更新蓄積コンテンツの場合、event_idは一定値が送られ、ex_event_idは蓄積コンテンツの中の項目、data_event_idは各項目のバージョンを示すものとする。例えば、event_id=“0x0002”を「交通情報」とした場合、ex_event_idとdata_event_idを指定することで、「交通情報」の各県の項目を、バージョンを含めて一意に特定することができる。この例を以下に示す。
<event_id> <ex_event_id> <data_event_id> 意味
0x0002 0x000 0x0 「交通情報」県0のVer0
0x0002 0x000 0x1 「交通情報」県0のVer1
0x0002 0x000 0xE 「交通情報」県0のVer14
0x0002 0x001 0x0 「交通情報」県1のVer0
0x0002 0x002 0x0 「交通情報」県2のVer0
上記の例の場合、県0の情報を提示する受信装置2は、Ver0のデータを受信したらVer0の情報を提示、Ver1のデータを受信したらVer1の情報を提示する。以下同様にVer14のデータを受信したらVer14のデータを提示し、Ver14の次はVer0に戻り、同様の動作を繰り返す。
なお、上書き更新(常時更新)蓄積コンテンツにおいても、蓄積コンテンツの中の項目の識別が必要な場合、ex_event_idの値が必ず付与され、蓄積コンテンツの中の項目の識別が不要な場合、ex_event_id=“0xFFF”とするか、ex_event_idが使用されないものとする。また、蓄積コンテンツのバージョンの識別が必要な場合、data_event_idの値が必ず付与され、バージョンの識別が不要な場合、data_event_id=“0xF”とするか、data_event_idが使用されないものとする。
次に、放送局側送信装置1と受信装置2とを含む放送システムの代表的な動作について説明する。
[システム動作]
図6は、本発明による一実施例の放送システムの動作説明図である。
まず、放送局側送信装置1の動作を説明するに、放送局側送信装置1は、一定間隔で拡張EIT又はCSTのデータを構成するEIT番組情報(本例ではEITに含まれる拡張EIT又はCSTのcontent_schedule)を配信する(ステップS1〜S3)。また、拡張EIT又はCSTに従って時間編成された放送される番組情報の変更の有無を含む、現在の番組と次の番組の情報(CST[p/f]又は拡張EIT[p/f])を配信する(ステップS4)。ここで、一般的なネットワーク通信のような双方向通信によって蓄積コンテンツの再要求及び再送信するものとは異なり、放送コンテンツであるので、受信装置側で受信不良が生じた場合を予め想定して、放送局側送信装置1が備える制御データ生成部102は、拡張EIT又はCSTに従うイベント識別子(event_id)で管理されたコンテンツデータを、拡張EIT又はCSTに従う所定周期及び回数によって、カルーセル方式で送信及び再送信する(ステップS5,S6)。
例えば、図8に示すように、放送局側送信装置1は、1TS(1セグメント又は3セグメント放送)内で、リアルタイム放送の番組コンテンツを時間編成で送信するメインチャンネル(メインch1)と、このメインch1の番組コンテンツに連動する任意ファイル(例えば、動画ファイル、PDF、TSファイル、3GPP等)を多重して送信する、コンテンツ提供者が独自に利用する独自チャンネル(独自ch1)と、このメインch1の番組コンテンツに連動することなく、独立した任意ファイル(例えば、リアルタイムの更新が要求されるような交通情報等)を多重して送信する、コンテンツ提供者が独自に利用する第2の独自チャンネル(独自ch2)の3チャンネルの蓄積コンテンツを多重送信する。
これらのメインch1、独自ch1及び独自ch2の蓄積コンテンツは、EIT番組情報(拡張EIT又はCST)から、チャンネル種別をそれぞれサービスID(service_id)で識別することができるだけでなく時間軸方向の編成についてもイベント識別子(event_id)で識別し、且つイベント識別子(event_id)によって識別されるコンテンツファイルの内容の種別を、「ファイル伝送記述子(file_delivery_descriptor)」内の「ファイル種別情報(file_type_value)」で識別することができ、例えば図8に示すように編成したEPGを直ちに構成することができる。
従って、受信装置2は、EIT番組情報として機能する本発明に係る拡張EIT又はCSTを復号して、チャンネル種別をそれぞれサービスIDで、メインch1、独自ch1及び独自ch2のチャンネル別蓄積コンテンツを把握し、各チャンネルにおける時間軸方向の編成についてイベント識別子(event_id)で識別し、且つイベント識別子(event_id)によって識別されるコンテンツファイルの内容の種別を、「ファイル伝送記述子(file_delivery_descriptor)」内の「ファイル種別情報(file_type_value)」で識別し、EPGのコンテンツ番組一覧を直ちに構成することができる。
以下、受信装置2の動作について説明する。
受信装置2は、EIT番組情報を受信して拡張EITを復号し、チャンネル種別をそれぞれサービスIDで、メインch1、独自ch1及び独自ch2のチャンネル別蓄積コンテンツを把握し、各チャンネルにおける時間軸方向の編成についてイベント識別子(event_id)で識別し、且つイベント識別子(event_id)によって識別されるコンテンツファイルの内容の種別を、「ファイル伝送記述子(file_delivery_descriptor)」内の「ファイル種別情報(file_type_value)」で識別することにより、拡張EIT又はCSTにおける蓄積コンテンツがコンテンツファイルとして蓄積可能なファイルであるか否かを判断し、コンテンツタイプ情報(content_type)やCST内のupadate_flagで上書き蓄積するファイルであるか否かを判断する(ステップS11〜S13)。
続いて、受信装置2は、蓄積可能なファイルについて放送される時間軸に従う蓄積コンテンツ別の放送時間、タイトル、シリーズ、及びジャンルを特定し、EPGとして利用する「蓄積予約管理表」を生成し、受信装置2のユーザに提示可能にする(ステップS14)。受信装置2は、ユーザによって指定された蓄積コンテンツを蓄積予約として「蓄積予約管理表」に設定して登録し、放送時刻の直前に蓄積予約を起動して、拡張EIT又はCSTに従って時間編成された放送番組の変更の有無を含む現在番組と次の番組(CST[p/f]又は拡張EIT[p/f])を受信する(ステップS15)。従って、受信装置2は、予約時間数分前にCST又は拡張EITを再取得して放送コンテンツの変更がないことを確認し、変更がある場合には蓄積予約管理表の登録内容を自動更新する。
受信装置2は、蓄積予約管理表の登録内容に従って、蓄積コンテンツの蓄積予約の制御を行い、放送時間になると、該当エレメンタリストリーム (ES)のDIIを取得し、DIIに記載されたイベント識別子(event_id)に紐づくダウンロードID(downloadID)で、蓄積するコンテンツファイルをコンテンツタイプとともに特定し、該当するモジュール内のデータブロック(DDB)列を受信して蓄積コンテンツの蓄積を実行する(ステップS16)。該当蓄積コンテンツが、モジュールリンクされている場合には、対応する複数のモジュール内のデータブロック(DDB)列を受信して蓄積する。尚、受信装置2は、蓄積予約した蓄積コンテンツが放送開始時刻(start_time)に従って放送中であれば、受信して蓄積動作を実行し、放送開始時刻(start_time)外であれば(蓄積予約した蓄積コンテンツが放送中ではなければ)、蓄積予約管理表に登録して放送時間まで待機することになる。受信不良が原因で一度に蓄積コンテンツを構成する全てのデータが受信できない場合にも、蓄積コンテンツは、DDB単位で伝送されているために、カルーセル方式で伝送されるカルーセル回数内で再取得可能であれば、受信に失敗したDDB単位で蓄積を行うことができ、カルーセル回数内で受信に失敗した場合には、再放送時に取得可能である。この再放送日時の情報は、予め拡張EIT又はCST内に埋め込まれているために、受信装置2は、蓄積予約管理表の登録内容に従って自動的に再取得が可能である。
受信装置2は、蓄積が完了した蓄積コンテンツについては、蓄積予約管理表の登録を削除するとともに、蓄積コンテンツ管理表に登録して蓄積状況を管理する。例えば、蓄積コンテンツの蓄積が完了したら、蓄積コンテンツ管理表に登録し、蓄積予約管理表からマーキングを削除して再放送時の再取得を実行しないように制御する。更に、1サイクル(カルーセルサイクル)内で完全に蓄積できなかった場合は、次のサイクル(カルーセルサイクル)で再度取得する。ただし、蓄積できたデータ(DDB単位)は破棄せずに保存(一時保存)しておき、未取得DDBがある場合には当該コンテンツファイルのDDBの差分蓄積を実行する(ステップS17)。また、拡張EIT又はCST内の放送の持続時間(duration)の情報を利用して、蓄積未完了のまま当該サイクルの放送時間が終了した際に、再放送がある場合は予約蓄積の中断として判断し、再放送がない場合は予約蓄積の中止として判断する。
また、受信装置2は、ダウンロードID(downloadID)内のイベント識別子(event_id)と枝番が同一でデータイベント識別子(data_event_id)のみが更新されたコンテンツファイルの蓄積を行うときは、差し替えや上書き更新蓄積を行うことができる(ステップS18)。また、上書き更新コンテンツで同じシリーズに属する蓄積コンテンツが、既に蓄積されている場合には上書き更新を行い、そうでない場合はそのまま蓄積する。
受信装置2は、シリーズやジャンル別に蓄積した蓄積コンテンツの一覧表(蓄積コンテンツ管理表)を作成して、ユーザに提示可能にするのが好適である(ステップS19)。ユーザは、所定の操作で、蓄積コンテンツ管理表から不要な蓄積コンテンツを削除することもできる。シリーズの蓄積コンテンツで、放送間隔の短いものは、古いものから削除するように構成することができる。(シリーズ予約時にユーザに保存数や、上書きするか否かを指定することができる)また、シリーズ単位やカテゴリ単位で複数の蓄積コンテンツを1グループとしたパターンで蓄積することも可能である。
受信装置2は、ユーザの指定された蓄積済みの蓄積コンテンツについて再生可能である(ステップS20)。例えば、受信装置2が携帯電話機で構成される場合には、ユーザインターフェースを介して、画面に表示される蓄積コンテンツのタイトルに含まれる複数の蓄積コンテンツを指定して、情報を得ることができる。当該蓄積コンテンツに映像、音声、データ放送、字幕のデータが関連付けられている場合には、これらのデータを再生することができる。例えば、蓄積コンテンツのデータ放送には、蓄積コンテンツのサムネイル画像を伝送して、受信装置2側で蓄積予約コンテンツ表の表示の際に利用可能することもできる。
このように、受信装置2は、送信される拡張EIT又はCSTを受信して、蓄積予約管理表を作成し、この蓄積予約管理表で蓄積予約の制御管理を行い、蓄積コンテンツを受信して自動蓄積する。特に、受信装置2が移動受信装置(例えば、携帯電話機)の場合、1回のカルーセル方式で蓄積コンテンツを完全に受信して蓄積しきれない場合も、放送局側送信装置1からの再放送のタイミングで再度の蓄積動作を自動的に行うことができる。
ここで、コンテンツ蓄積予約制御部29の構成及び動作について、図9及び図10を参照して更に詳細に説明する。
コンテンツ蓄積予約制御部29は、スケジュール情報取得部2901と、時刻情報処理部2902と、CST/EIT情報管理部2903と、蓄積予約制御部2904と、対応ファイル判定部2905と、イベント識別子判定処理部2906と、差分DDB判定処理部2907と、ダウンロードID判定処理部2908と、蓄積予約管理表生成部2909と、蓄積コンテンツ管理表生成部2910とを備える。
スケジュール情報取得部2901は、入力されるPSI/SI情報(即ち、EIT番組情報)から拡張EIT又はCSTのコンテンツスケジュール情報を抽出してCST/EIT情報管理部2903に送出する。
時刻情報処理部2902は、入力されるPSI/SI情報(即ち、EIT番組情報)から各蓄積コンテンツの開始時刻、放送持続時間、及びコンテンツファイルを一意に表す「イベント識別子」を抽出してCST/EIT情報管理部2903に送出する。
CST/EIT情報管理部2903は、拡張EIT又はCSTのコンテンツスケジュール情報を基に、蓄積予約管理表生成部2909を機能させて蓄積予約管理表を生成して、コンテンツファイルを格納する記憶部30に格納する機能と、対応ファイル判定部2905を機能させて拡張EIT又はCSTのコンテンツスケジュール情報から蓄積予約可能なファイルがあるか否かを判定させる機能と、蓄積予約制御部2904からの指示に応じて蓄積予約を行うコンテンツファイルについて蓄積予約管理表をマーキングする機能と、イベント識別子判定処理部2906を機能させてDII内の情報(イベント識別子、枝番、データイベント識別子)を判定させる機能と、差分DDB判定処理部2907を機能させて複数DDBで伝送されるコンテンツファイルについて未蓄積の差分のDDBを判定させ蓄積させる機能と、CST[p/f]又は拡張EIT[p/f]を取得し、予約情報の変更の有無を確認し、変更があれば蓄積予約管理表を更新する機能とを有する。
蓄積予約制御部2904は、ユーザに提示された蓄積予約管理表について、ユーザによって指定された蓄積コンテンツの蓄積の予約の制御をCST/EIT情報管理部2903に指示する機能を有する。
対応ファイル判定部2905は、拡張EIT又はCSTのコンテンツスケジュール情報から蓄積予約可能なファイルがあるか否かを判定する機能を有する。
イベント識別子判定処理部2906は、DII内のダウンロードIDにおけるイベント識別子(event_id)を判定し、且つイベント識別子(event_id)によって識別されるコンテンツファイルの内容の種別を、「ファイル伝送記述子(file_delivery_descriptor)」内の「ファイル種別情報(file_type_value)」で識別する機能、コンテンツタイプを表す「コンテンツタイプ情報(content_type)」と、「イベント識別子(event_id)」と、コンテンツ情報としての「シリーズ記述子(series_id)」とを組み合わせて、コンテンツタイプごとの予約蓄積制御を行う機能を有する。また、イベント識別子判定処理部2906は、ダウンロードID(downloadID)内のイベント識別子(event_id)と枝番が同一でデータイベント識別子(data_event_id)のみが更新されたコンテンツファイル(つまり、ファイルバージョンが更新されたコンテンツファイル)が存在するか否かを判別し、存在する場合に差し替えや上書き蓄積を行う上書き蓄積判定部2906aを有する。また、上書き蓄積判定部2906aではコンテンツタイプ情報(content_type)やCSTのupdate_flagの情報から上書き更新コンテンツであるかどうかを判別し、上書き蓄積コンテンツの場合で同じシリーズに属する蓄積コンテンツが蓄積されている場合には上書き蓄積をする、蓄積されている同じシリーズに属する蓄積コンテンツがない場合はそのまま蓄積する。
差分DDB判定処理部2907は、蓄積できたデータ(DDB単位)は破棄せずに保存(一時保存)しておき、未取得DDBがある場合には当該コンテンツファイルのDDBの差分蓄積を実行する機能を有する。
ダウンロードID判定処理部2908は、蓄積予約を行うコンテンツファイルについてカルーセル復号部25から得られるDIIを取得してダウンロードID(downloadID)を抽出してイベント識別子判定処理部2906及び差分DDB判定処理部2907に送出する機能と、イベント識別子判定処理部2906からの指示に従って、当該拡張EITやCSTに対応するコンテンツファイルのDDBを取得及び蓄積を制御すべく制御信号をカルーセル復号部25に送出する機能を有する。また、ダウンロードID判定処理部2908は、差分DDB判定処理部2907からの指示に応じて複数DDBで伝送されるコンテンツファイルについて未蓄積の差分のDDBの取得及び蓄積を制御すべく制御信号をカルーセル復号部25に送出する機能を有する。
蓄積予約管理表生成部2909は、CST/EIT情報管理部2903の制御によって拡張EIT又はCSTのコンテンツスケジュール情報を基に蓄積予約管理表を生成する機能を有する。
蓄積コンテンツ管理表生成部2910は、CST/EIT情報管理部2903の制御によって、蓄積予約管理表に従って蓄積した蓄積コンテンツを管理するための蓄積コンテンツ管理表を生成する機能を有する。
図10は、コンテンツ蓄積予約制御部29の動作フローを示す図である。コンテンツ蓄積予約制御部29は、蓄積予約を実行するために、まず、受信して復号した拡張EIT又はCSTのコンテンツスケジュール情報をメモリに展開する(ステップS31)。続いて、コンテンツ蓄積予約制御部29は、対応ファイル判定部2905によって、蓄積予約可能なファイルがあるか否かを判定し、蓄積不能の情報は破棄する(ステップS32)。コンテンツ蓄積予約制御部29は、イベント識別子判定処理部2906によって、蓄積予約可能なコンテンツファイルについて、チャンネル種別をそれぞれサービスIDで、メインch1、独自ch1及び独自ch2のチャンネル別蓄積コンテンツを把握し、各チャンネルにおける時間軸方向の編成についてイベント識別子(event_id)で識別し、且つイベント識別子(event_id)によって識別されるコンテンツファイルの内容の種別を、「ファイル伝送記述子(file_delivery_descriptor)」内の「ファイル種別情報(file_type_value)」で識別して、蓄積予約管理表生成部2909によって、蓄積予約管理表を生成してユーザに提示し、ユーザによる予約の設定、又は蓄積予約管理表の生成と同時に対応ファイルの自動予約の設定を行う(ステップS33,S34)。
続いて、コンテンツ蓄積予約制御部29は、時刻情報処理部2902にて取得したイベント識別子に基づいて蓄積予約時刻の数分前にCST/EIT情報管理部2903を起動させ(ステップS35)、CST[p/f]又は拡張EIT[p/f]を取得し(ステップS36)、予約情報の変更の有無を確認し(ステップS37)、変更があれば蓄積予約管理表を更新する(ステップS37)。
続いて、コンテンツ蓄積予約制御部29は、イベント識別子判定処理部2906及びダウンロードID判定処理部2908によって、イベント識別子(event_id)に紐づくダウンロードID(downloadID)のDIIを取得し、上書き蓄積判定部2906aによって、イベント識別子(event_id)と「枝番」が同一でデータイベント識別子(data_event_id)が異なる蓄積済み蓄積コンテンツの有無を判別し(ステップS39)、有りの場合には、こらから受信する蓄積コンテンツを上書き蓄積するまたは差し替えると判断する(ステップS40)。
続いて、コンテンツ蓄積予約制御部29は、イベント識別子判定処理部2906及びダウンロードID判定処理部2908によって、イベント識別子(event_id)に紐づくダウンロードID(downloadID)のDIIを含むカルーセル方式のESを取得し(ステップS41)、DII内のダウンロードIDにおけるイベント識別子(event_id)を判定し、且つイベント識別子(event_id)によって識別されるコンテンツファイルの内容の種別を、「ファイル伝送記述子(file_delivery_descriptor)」内の「ファイル種別情報(file_type_value)」で識別する機能、コンテンツタイプを表す「コンテンツタイプ情報(content_type)」と、「イベント識別子(event_id)」と、シリーズ番組のコンテンツ情報を識別するための「シリーズ記述子(series_id)」とを組み合わせて、コンテンツタイプごとの予約蓄積制御を行ない、差分DDB判定処理部2907によって、DDBの蓄積を完了するまで実行し(ステップS42)、未完了である場合には、差分のDDBを取得して蓄積する(ステップS43)。例えば図11(A)に示すように、ファイル種別情報で判別されるコンテンツファイルの内容の種別が、時間編成のコンテンツファイルのうち同一のコンテンツファイルの蓄積放送が予定されているものである場合、図11(B)に示すように、CST又は拡張EITのイベント識別子(event_id)を、図11(C)に示すように、カルーセル方式のDII内のダウンロードID(downloadID)に関連付けておくことで、CST又は拡張EITのイベント識別子(event_id)ごとにDDBを特定し、同一ファイル名に対して上書き蓄積を行うことや、差分のDDB受信を行うことが可能となる。
コンテンツ蓄積予約制御部29は、蓄積が完了した場合には(ステップS44)、蓄積予約管理表から対応ファイルの予約制御の旨を削除し、蓄積コンテンツ管理表生成部2910によって、蓄積予約管理表に従って蓄積した蓄積コンテンツを管理するための蓄積コンテンツ管理表を生成して、記憶部30に格納する。蓄積コンテンツ管理表は、ユーザの指示によって提示可能なテーブルである。
従って、コンテンツ蓄積予約制御部29は、ユーザによって指定された蓄積コンテンツの蓄積予約を実行する際に、カルーセル伝送方式で伝送される「本放送(1回目の放送)」の蓄積コンテンツの取得と、カルーセル伝送方式で伝送される「再放送(2回目以降の放送)」の蓄積コンテンツの取得で、蓄積予約の動作を制御することができるだけでなく、コンテンツタイプを表す「コンテンツタイプ情報(content_type)」と、「イベント識別子(event_id)」と、コンテンツ情報としての「シリーズ記述子(series_id)」とを組み合わせて、コンテンツタイプごとの予約蓄積制御を行なうことができる。
ユーザによって、記憶部30に記憶した蓄積コンテンツ管理表の読出しの指定が可能であり、記憶部30に記憶した蓄積コンテンツは、蓄積コンテンツ一覧表示・再生指示部31によって、再生制御が為され、ユーザに対して提示させることができる。
このように、受信装置2は、蓄積コンテンツの蓄積予約(映像等の場合、予約録画を含む)に必要な情報を拡張EIT又はCSTから取得することができる。拡張EIT又はCSTには「ファイル伝送記述子(file_delivery_descriptor)」が追加され、さらに「ファイル伝送記述子(file_delivery_descriptor)」内の「ファイル種別情報(file_type_value)」でファイル種別を直ちに識別して、蓄積コンテンツの蓄積予約のための蓄積予約管理表を直ちに作成して、直ちに蓄積コンテンツを取得することもできる。このため、受信装置2の受信処理負担を軽減させ、且つ受信不良のリスクを軽減させると共に、受信不良で未取得のDDBのみを取得してコンテンツファイルを受信完了させることが可能となる。
受信環境が不安定な移動受信においては、ファイルサイズの大きいものを長時間かけて配信するより、ファイルのサイズが小さいものを短時間で配信する方が受信できる可能性が高くなる。そのため、ニュース番組などは、個々のニュース項目ごとに番組を分割して配信する方が効率的である。
つまり、配信されるコンテンツファイルは、イベント識別子(event_id)と、イベント識別子(event_id)を埋め込んだDIIのダウンロードID(downloadID)を用いてユニークに特定されるため、項目ニュースなどのファイルサイズが小さく配信時間が短いファイルの場合、編成時間軸上の拡張EIT又はCSTの情報が多数必要となり、拡張EIT又はCSTの情報量が大きくなってしまう。そこで、ダウンロードID(downloadID)の16bit〜27bit目までをイベント識別子(event_id)の「枝番」を設けることで、イベント識別子(event_id)ではニュース番組などの大項目を指定し、枝番を用いて、項目ニュースの個々のニュースを特定することで、拡張EIT又はCSTの情報量を増やさずに詳細なファイルを配信可能となる。
さらに、「単発コンテンツ」、「シリーズコンテンツ」、「上書き更新コンテンツ」、「複数項目コンテンツ」のコンテンツタイプを、拡張EIT又はCSTに含まれる「コンテンツタイプ情報(content_type)」から識別し、コンテンツ情報としての「シリーズ記述子(series_id)」からシリーズ番組であるか否かを識別し、DIIに含まれる「イベント識別子(event_id)」と組み合わせて、コンテンツタイプに応じた予約蓄積制御を行なうことができるようになる。
以上のように、本発明によれば、受信装置2は、蓄積予約に使用するために事前に拡張EIT又はCSTの情報を取得し、拡張EIT又はCSTに記述された、実際に蓄積放送される時間情報や、「ファイル伝送記述子」からファイルの情報及びイベント識別子を識別して、これらの情報を元に蓄積されるファイルが対応しているかどうかを判断した上で、さらに、コンテンツタイプに応じた蓄積予約を行うので、効率的な蓄積放送の予約を行うことが可能となる。
また、データカルーセルの中の全てのDDBは、当該データカルーセルの中ではユニークなブロック番号を持つため、イベント識別子(event_id)毎に、ユニークなDDBを受信装置2で管理することが可能であり、受信状態が不安定な場合でも、繰り返し送出されるデータカルーセルの中で、差分のDDBのみを取得することで効率的にファイルを蓄積可能である。
以下、より具体的な例を示して、従来技術との相違点を説明する。
コンテンツスケジュールの情報を事前に取得して蓄積コンテンツの蓄積予約を行うにあたり、受信装置2側の要求と放送局側送信装置1の要求とはずれがあるため、このずれを緩和する仕組みを提供することになる。
例えば、図14に示すように、受信装置2側では、番組A(event_id=1)でファイル要素(1,2,3)のコンテンツファイルを3回の時間編成で受信可能とし、蓄積コンテンツの差し替え更新がある場合に(例えば、ファイル要素3’)、番組B(event_id=2)でファイル要素(3’,4,5)のコンテンツファイルを3回の時間編成で受信可能とすることで、蓄積コンテンツの差し替え更新の識別を行いたいとする。この場合、放送局側送信装置1に対して最新ニュースの送出を遅らせることとなり、受信装置2側にとっても差し替えまでの時間がかかることになる。
一方、放送局側送信装置1の要求としては、一刻も早く最新ニュースを送出するために、1つの番組(event_id=1)でファイル要素を順次更新しながら6回の時間編成とし、蓄積コンテンツの差し替え更新の必要性が生じた(例えば、ファイル要素3’)時点で、更新しながら送出したいとする。この場合、受信装置2側では、蓄積コンテンツの蓄積のために、既蓄積の蓄積コンテンツであるにも関わらず全てのカルーセルを受信して監視しなければならず、蓄積コンテンツの蓄積率の低下や蓄積制御のムラが生じたり、消費電力負荷の増大を招くことになり、他のチャンネルの蓄積スケジュールと競合して取りこぼしを生じる可能性が増大することになる。
このため、本発明では、受信装置2側で、未取得(未蓄積)のDDBのみを取得してコンテンツファイルを受信完了させることが可能とし、ファイルのサイズが小さいものを短時間で配信して受信できる可能性を高めるべく、CST又は拡張EITのファイルサイズを可能な限り小さくするとともに、蓄積コンテンツの種類に応じて(例えば、ニュース番組などは、個々のニュース項目ごとに番組を分割して配信する方が効率的である。)、拡張EIT又はCSTに含まれる「コンテンツタイプ情報(content_type)」からのコンテンツタイプの値と、コンテンツ情報としての「シリーズ記述子(series_id)」からの値と、DIIに含まれる「イベント識別子(event_id)」、「枝番」及び「データイベント識別子(data_event_id)」の各値と組み合わせて、コンテンツタイプに応じた予約蓄積制御を行なうことができるように構成している。
以下、個別的に具体例を示す。以下の例では、更新フラグ(update flag)で更新するべき蓄積コンテンツであるか否かを判別する例を説明するが、「コンテンツタイプ情報(content_type)」の情報に、更新フラグ(update flag)を組み入れてもよい。
〔単発コンテンツの送出及び蓄積〕
図15は、単発コンテンツの送出及び蓄積を例示する図である。カルーセルで放送される単発コンテンツの場合、CST又は拡張EITでは、「シリーズ記述子(series_id)」が記載されず、更新フラグ(update flag)が‘0’であり、「コンテンツタイプ情報(content_type)」が‘0’であるから、受信装置2側では、DII内の情報から、蓄積コンテンツの「イベント識別子(event_id)」を参照して、未蓄積の差分DDBの取得のみを行うよう制御することができる。
例えば、図15の例では、受信装置2は、CST又は拡張EITで、event_id=1の蓄積コンテンツAを蓄積予約し、放送時間になるとDIIを取得し、event_id=1であれば該当するDDBを取得して蓄積し、蓄積完了後、蓄積予約管理表の予約情報を破棄し、2回目以降の繰返し放送は受信しない。続いて、受信装置2は、CST又は拡張EITで、event_id=2の蓄積コンテンツBを蓄積予約し、放送時間になるとDIIを取得し、event_id=2であれば該当するDDBを取得して蓄積し、蓄積に失敗した場合には、次の繰返し放送時刻に蓄積に失敗した差分DDBについて再度取得し、蓄積完了後、蓄積予約管理表の予約情報を破棄し、次回以降の繰返し放送は受信しないでよくなる。
〔シリーズコンテンツの送出及び蓄積〕
図16は、シリーズコンテンツの送出及び蓄積を例示する図である。カルーセルで放送されるシリーズコンテンツの場合、CST又は拡張EITでは、「シリーズ記述子(series_id)」が‘1’であり、更新フラグ(update flag)が‘0’であり、「コンテンツタイプ情報(content_type)」が‘1’であるから、受信装置2側では、DII内の情報から、蓄積コンテンツの「イベント識別子(event_id)」を参照して、未蓄積の差分DDBの取得のみを行うよう制御することができる。また、CST又は拡張EITに関して送信するファイルに変更が生じた場合(蓄積コンテンツC→B)も、更新されたCST又は拡張EITを取得して、DII内の情報から、単発コンテンツの「イベント識別子(event_id)」を参照して、未蓄積の差分DDBの取得のみを行うよう制御することができる。
例えば、図16の例では、受信装置2は、CST又は拡張EITで、event_id=1の蓄積コンテンツAをシリーズコンテンツとしてseries_id=1の全ての蓄積コンテンツを自動蓄積予約し、放送時間になるとDIIを取得し、event_id=1であれば該当するDDBを取得して蓄積し、蓄積完了後、蓄積予約管理表の予約情報を破棄し、2回目以降の繰返し放送は受信しない。続いて、受信装置2は、CST又は拡張EITで、event_id=2の放送時間になるとDIIを取得し、event_id=2であれば該当するDDBを取得して蓄積し、蓄積に失敗した場合には、次の繰返し放送時刻に蓄積に失敗した差分DDBについて再度取得し、蓄積完了後、蓄積予約管理表の予約情報を破棄し、次回以降の繰返し放送は受信しないでよくなる。続いて、放送局側送信装置1がevent_id=3でseries_id=1の蓄積コンテンツCを放送する予定であったが、蓄積コンテンツCの代わりに以前に放送した同じシリーズに属する蓄積コンテンツBを送ることになった場合、CST又は拡張EITで、event_id=3に関する情報を削除し、event_id=2の放送時刻にevent_id=3の放送時刻を追加する(CST又は拡張EITに、event_id=2の情報がない場合には再度追加する)。続いて、受信装置2は、CST又は拡張EITで、event_id=3の放送時間になるとevent_id=2の蓄積コンテンツBについて蓄積可能となることを判別でき、再度蓄積する場合には、蓄積を実行する。
〔複数の項目があるシリーズコンテンツの送出及び蓄積〕
図17は、複数の項目があるシリーズコンテンツの送出及び蓄積を例示する図である。カルーセルで放送される複数の項目があるシリーズコンテンツの場合、CST又は拡張EITでは、「シリーズ記述子(series_id)」が‘1’であり、更新フラグ(update flag)が‘0’であり、「コンテンツタイプ情報(content_type)」が‘1’であるから、受信装置2側では、DII内の情報から、蓄積コンテンツの「イベント識別子(event_id)」を参照して、未蓄積の差分DDBの取得のみを行うよう制御することができ、複数項目コンテンツについては、受信装置2は、DIIにおける「イベント識別子(event_id)」の「枝番」及び「バージョン(data_event_idの値)」を参照することで項目ごとに未蓄積の差分DDBの取得のみを行うよう制御することができる。
例えば、図17の例では、受信装置2は、CST又は拡張EITでevent_id=1の蓄積コンテンツAの蓄積予約をする。その際、シリーズ予約をする。シリーズ予約を選択すると、series_id=1の全ての蓄積コンテンツが自動で予約される。受信装置2は、放送時刻になるとDIIを取得し、event_id=1であれば蓄積し、この時、DII内の枝番で蓄積コンテンツを識別する。受信装置2は、次のDIIが来ると、event_id=1でまだ蓄積していない蓄積コンテンツ(枝番)であれば蓄積する。受信装置2は、蓄積に失敗した蓄積コンテンツがあると、次回の放送時刻に再度取得に行き、差分受信を行う。全ての蓄積コンテンツを蓄積出来たら、次回以降の放送時刻に、取得に行かない。一方、放送局側送信装置1は、event_id=2でseries_id=1の蓄積コンテンツBを放送する予定であったが、蓄積コンテンツBの代わりに以前に放送した同じシリーズに属する蓄積コンテンツAを送ることになった場合、CST又は拡張EITでevent_id=2に関する情報を削除し、event_id=1の放送時刻にevent_id=2の放送時刻を追加する(CST又は拡張EITにevent_ied=1の情報がない場合は、再度追加する。)。したがって、受信装置2は、すでに蓄積コンテンツAを蓄積していれば、取得にいかなくともよくなり、まだ、蓄積していない場合は、放送時刻に取得に行くように構成することができる。また、event_id=3の蓄積コンテンツCには、3つの枝番があり、その中には以前放送したものを含んでいる場合、受信装置2は、event_id=3の放送時刻になるとDIIを取得し、event_id=3であれば蓄積コンテンツCを蓄積するが、既に蓄積済みの枝番があれば重複保存しない。また、受信装置2は、蓄積に成功すると次回以降の繰り返し放送時刻には取得に行かなくともよくなる。また、受信装置2は、event_id=4の蓄積コンテンツDには、3つの枝番があり、その中には、以前放送したが内容を変更したものがあり、その枝番のバージョン(data_event_idの値)が前回取得した値と異なっていることを判別した場合、event_id=4の放送時刻になりDIIを取得し、event_id=4であれば蓄積コンテンツDを蓄積する際に、既に蓄積済みの枝番でバージョンが異なるものは蓄積し差し替えるように構成することができる。尚、受信装置2は、蓄積に成功すると次回以降の繰り返し放送時刻には取得に行かなくともよくなる。
〔上書き更新コンテンツの送出及び蓄積〕
図18は、上書き更新コンテンツの送出及び蓄積を例示する図である。カルーセルで放送される上書き更新コンテンツの場合、CST又は拡張EITでは、「シリーズ記述子(series_id)」が‘1’であり、更新フラグ(update flag)が‘1’であり、「コンテンツタイプ情報(content_type)」が‘2’(ただし、「上書き更新」の識別を意図するときは、上記‘0’でも‘1’でもよい)であるから、受信装置2側では、DII内の情報から、蓄積コンテンツの「イベント識別子(event_id)」を参照して、未蓄積の差分DDBの取得のみを行うよう制御することができ、同じseries_idで蓄積済みの蓄積コンテンツと異なるイベント識別(event_id)の蓄積コンテンツを受信した場合は、上書き蓄積する。
以下、他の例として、コンテンツタイプに応じた蓄積予約を実行させるために、「シリーズ記述子(series_id)」と「枝番」の組合せで判別して蓄積を実行する例を説明する。
〔単発コンテンツの送信と受信〕
図19(a),(b)は、単発コンテンツの送信例を示す図である。図19(a)に示すような時間編成で蓄積コンテンツ(ゲーム[A]、ゲーム[B])を放送する場合、受信装置側で受信失敗を考慮して、所定回数放送する。本例では、受信装置2は、「イベント識別子(event_id)」で放送枠(最初の放送と繰返し放送を含む)を識別し、「シリーズ記述子(series_id)」の記載がない、又は‘0’によって、「コンテンツタイプ情報(content_type)」を参照せずとも、「単発コンテンツ」として識別する。「枝番」は、単発コンテンツが「ゲーム[A]、ゲーム[B]」であることを識別するために用いる。蓄積予約の動作は、図15の例と同様に、一旦受信に成功した蓄積コンテンツについて再度受信する必要性がなくなる。
〔シリーズコンテンツの送出及び蓄積〕
図20(a),(b)は、シリーズコンテンツの送信例を示す図である。図20(a)に示すような時間編成で蓄積コンテンツ(シリーズコンテンツ[1]、[2])を放送する場合、受信装置側で受信失敗を考慮して、所定回数放送する。本例では、受信装置2は、「シリーズ記述子(series_id)」の記述が‘1’である全ての放送枠(event_id=1,2)を同じシリーズの蓄積コンテンツが放送される放送枠として識別し、event_id=1の放送時刻になるとDIIを取得し、event_id=1であれば蓄積し、event_id=2の放送時刻になるとDIIを取得し、図20に示すように「シリーズ記述子(series_id)」と「枝番」の組合せが異なる場合には、「シリーズコンテンツ」の別の蓄積コンテンツであると判別して蓄積を実行する。
〔複数項目コンテンツの送出及び蓄積〕
図21(a),(b)は、複数項目コンテンツの送信例を示す図である。図21(a)に示すような時間編成でコンテンツ(複数項目コンテンツ[F]〜[L])を放送する場合、受信装置側で受信失敗を考慮して、所定回数のカルーセルで放送する。本例では、受信装置2は、「シリーズ記述子(series_id)」の記述が‘1’である全ての放送枠(event_id=1,2)を同じシリーズの蓄積コンテンツが放送される放送枠として識別し、event_id=1の放送時刻になるとDIIを取得し、「枝番」を参照して、「シリーズコンテンツ」のうちの「複数項目コンテンツ」であると認識し、「枝番」毎の蓄積予約の実行を行って、event_id=1で未蓄積の「枝番」であれば蓄積し、event_id=2の放送時刻になるとDIIを取得し、図21に示すように蓄積済みの蓄積コンテンツのものと、「シリーズ記述子(series_id)」と「枝番」の組合せが異なる場合には、「シリーズコンテンツ」の別の蓄積コンテンツであると判別して蓄積を実行する(「シリーズ記述子(series_id)」と「枝番」の組合せが同じである場合には、蓄積しない)。
〔上書き更新コンテンツの送出及び蓄積〕
図22(a),(b)は、上書き更新コンテンツの送信例を示す図である。図22(a)に示すような時間編成で蓄積コンテンツ(上書き更新コンテンツ)を放送する場合、受信装置側では逐次新しい情報を蓄積するべく、所定回数の放送編成で逐次放送する。本例では、受信装置2は、「イベント識別子(event_id)」の値に関連付けられた「シリーズ記述子(series_id)」の記述が‘1’であり、且つ「コンテンツタイプ情報(content_type)」が「上書き更新コンテンツ」の旨を示す場合には、「イベント識別子(event_id)」の値に関連付けられた「シリーズ記述子(series_id)」の記述が‘1’の全ての放送枠(event_id=1,2,3)を同じシリーズの蓄積コンテンツが放送される放送枠として識別し、event_id=1の放送時刻になるとDIIを取得し、「枝番」と「データイベント識別子(data_event_id)」を参照して、各event_idの蓄積コンテンツが逐次蓄積すべきコンテンツであると認識し、図22に示すように蓄積済みの蓄積コンテンツのものと、「シリーズ記述子(series_id)」と「枝番」の組合せが同じで、「データイベント識別子(data_event_id)」が異なる場合には蓄積を実行して前回蓄積した蓄積コンテンツを上書きするために削除する。
〔蓄積コンテンツの差し替え〕
図23(a),(b)は、差し替えを行う蓄積コンテンツの送信例を示す図である。図23(a)に示すような時間編成で蓄積コンテンツ(差し替えコンテンツ)を放送する場合、放送局側で差し替えを行いたい場合がある。本例では、受信装置2は、「シリーズ記述子(series_id)」の記述が‘1’の全ての放送枠(event_id=1,2,4)を同じシリーズの蓄積コンテンツが放送される放送枠として識別し、event_id=1の放送時刻になるとDIIを取得し、「枝番」と「データイベント識別子(data_event_id)」を参照して、図23に示すように蓄積済みの蓄積コンテンツのものと、「シリーズ記述子(series_id)」と「枝番」の組合せが同じで、「データイベント識別子(data_event_id)」が異なる場合には蓄積を実行して前回蓄積した蓄積コンテンツを差し替えるために削除する。つまり、event_id=4の放送時刻になるとDIIを取得し、event_id=4で、「シリーズ記述子(series_id)」と「枝番」の組合せが同じで、「データイベント識別子(data_event_id)」が異なる場合に蓄積コンテンツが修正されて再度放送されたとみなし、既に蓄積済みのものと差し替えを行う。
次に、本発明の更なる応用例について説明する。
〔複数項目コンテンツのジャンル情報伝送〕
上記の例では、ある放送枠で複数項目コンテンツを送る場合、処理能力の高くない受信装置では拡張EIT[p/f]又はCST[p/f]の受信処理を軽くする必要があり、CST又は拡張EITには放送枠のコンテンツ情報しか記載しないように構成しているため、複数項目コンテンツ毎にジャンルを割り当てる方法がない。例えば、蓄積コンテンツ放送の「全国ニュース12時」なる放送枠があり、この放送枠で、政治や経済やスポーツに関する複数のニュースをジャンル内別情報として送りたい場合、CST又は拡張EITには「ニュース」というジャンルを記載するのみであり、CST又は拡張EITのみでは、受信装置2に、蓄積したニュース毎に政治や経済やスポーツなどのジャンルを伝えることができない。
そこで、DIIの中に「ジャンル情報」を追加記載することで、放送局側送信装置1は、CST又は拡張EITにおけるある放送枠で送られる複数項目コンテンツ毎にジャンルを割り当てて、蓄積コンテンツを送信する。受信装置2は、複数項目コンテンツ毎にジャンルを識別して蓄積でき、蓄積コンテンツの提示や検索に利用できるようにする。
〔複数項目コンテンツのコンテンツ数の伝送〕
上記の例では、ある放送枠で複数項目コンテンツを送る場合、放送時刻の間、それぞれ別々のカルーセルで伝送する。全ての蓄積コンテンツを送り終わると、放送期間中繰り返し放送する。処理能力の高くない受信装置では拡張EIT[p/f]又はCST[p/f]の受信処理を軽くする必要があり、項目別の蓄積コンテンツ情報を送っていない。この場合、受信装置2は、放送時刻内でDIIを順に取得し、蓄積していないDIIがあれば蓄積する。受信環境が良い場合は、同じ内容のDIIが放送された段階で、すべての蓄積コンテンツを蓄積した判断し、終了することができるが、受信環境が悪く放送波を受信できない期間があった場合は、すべての蓄積コンテンツを蓄積したと判断することができない場合がある。
そこで、DIIの中にコンテンツ数を追加記載することで、受信環境が悪い状態でも、受信装置2は複数の蓄積コンテンツを全て蓄積できたのか、できなかったのかを判断できるようにする。これは、複数項目コンテンツを別々のカルーセルで伝送する際に、受信装置2がカルーセルの切り替え時にすべての蓄積コンテンツを蓄積したと誤判断して、次のカルーセルを取りこぼすことがないようにするという効果もある。
〔全ての放送枠でevent_idを同一にして送信〕
既存のEITでは、蓄積コンテンツを一意の「イベント」として識別するためにevent_idを使用するが、複数項目コンテンツ内の各蓄積コンテンツでは、別のevent_idで同じ蓄積コンテンツを送るようにすることが受信装置2側にとって望ましい場合があり、event_idと蓄積コンテンツを1対1に対応させることができない。そこで、この場合、series_idと枝番の組み合わせによって、蓄積コンテンツを一意に識別する例を上述した。ただし、この様に構成すると、全ての蓄積コンテンツを一意に識別する値としてevent_idを統一的に使用したいという要望に対応できないことになる。
そこで、放送局側送信装置1は、ニュースなどの複数項目コンテンツや気象情報や道路交通情報などの自動更新コンテンツのevent_idを、全ての放送で同じ値として用い、受信装置2は、当該event_idの蓄積コンテンツについて全ての放送時刻で受信することにする。図24は、本発明による一実施例の放送システムにおける全ての放送枠でevent_idを同一にする構成を例示する図である。例えば、data_event_idを取得して更新の有無を確認する代わりに、当該event_idの蓄積コンテンツについてのp/fを受信し、p/fに含まれる後述する更新情報記述子もしくは識別子によって更新すべき蓄積コンテンツの存在の有無を判別するように構成することができる。
〔蓄積コンテンツの変更情報を蓄積実行前に通知〕
上記の例では、携帯端末向けマルチメディア放送で放送波の蓄積を実現するには、受信環境によらず蓄積できるよう送出時刻を変えて繰り返し放送を行うことができ、さらに、例えば携帯端末はバッテリー駆動のため、消費電力を抑制することが重要となることから、一度受信に成功した場合は、再送時は取得に行かない例を説明した。
また、受信装置2を休止状態にすると、途中でニュースコンテンツ等変更や差し替えが生じる場合、変更があったことを知る手段として、再送時刻すべてにおいて受信装置2を起動し、DIIのdata_event_IDを取得することで、差替を確認することができるようにした。
しかしながら、蓄積コンテンツの送出方法によっては、受信装置2の消費電力が最悪条件で再送回数倍となり、効率が悪くなる。また、変更情報を得るにはDIIを受信する必要があるため、DIIは蓄積コンテンツ本体を送出している間しか流れていないことから、再送時刻にならないと変更があるかどうか受信装置2では分からないという課題が残る。
そこで、受信装置2に蓄積コンテンツの変更の有無を事前に通知し、不必要な場合に受信動作を行わなくて済む仕組みを提供する。EPGやECGといった番組スケジュールを送るSIに、蓄積コンテンツ単位に再送時の変更の有無を伝える情報を付与することで、受信装置2では再送時に起動し、SI情報を取得するだけで、再送コンテンツのバージョンが変更されていないかを把握することが可能となり、変更がある場合は蓄積動作に、変更がない場合はスタンバイ状態に移行することができる。このような場合に対処するために、再送コンテンツのバージョンが変更される旨を表す記述子を更新情報記述子もしくは識別子として新たに設け、拡張EIT又はCSTに組み入れるように構成するのが好適である。例えば、拡張EIT[p/f]又はCST[p/f]のファイル伝送記述子のex_event_idとdata_event_idでコンテンツ(項目単位で可能)に更新があったかどうかを事前に判断することや、後述するCST[schedule]とCST[p/f]のfile_version_numberで蓄積コンテンツの更新があったかどうかを事前に判断することが可能である。
〔蓄積コンテンツの位置情報を通知〕
携帯端末向けマルチメディア放送の蓄積コンテンツを、受信装置のアプリケーション(地図アプリケーション)と関連付けるためには、受信装置2に蓄積コンテンツ毎の位置情報を提供するのが好ましい。また、その際、蓄積容量や電池容量の少ない受信装置では位置情報をもとに不要な蓄積コンテンツを蓄積しないことも必要となる。しかし、メタデータを使用できない狭帯域の放送波の蓄積では、蓄積前や蓄積後に位置情報を取得する手段がない。
そこで、蓄積コンテンツ毎の位置情報を、EPGやECGといった番組スケジュールを送るSIやDIIや所定のリソースリストに記載して受信装置2に提供することで、蓄積した蓄積コンテンツを受信装置のアプリケーションと関連づけることができる。例えば、図25(a)に示すように、DIIに、蓄積コンテンツごとの緯度・経度情報を記述しておくやり方と、図25(b)に示すように、リソースリストと蓄積コンテンツを一組としたデータを構成し、このリソースリストに、蓄積コンテンツごとの緯度・経度情報を記述しておくやり方が考えられる。
これにより、例えば、逐次更新する交通情報のような蓄積コンテンツを受信する移動受信端末は、緯度・経度情報に関連付けられた蓄積コンテンツを表示できるようになる(図26参照)。
このように、EPGやECGといった番組スケジュールを送るSIに位置情報を記載することで、不要な場所の蓄積コンテンツを蓄積しないという制御が可能となり、受信装置の蓄積容量や電池容量に対する負荷を軽減できる。
〔CSTで現在と次に放送されるコンテンツ情報を送信〕
上記の例では、受信装置2が、蓄積コンテンツの蓄積を実行する直前に、拡張EIT[p/f]又はCST[p/f]を取得する例について説明した。しかしながら、現在と次以外の放送時刻を含むCSTでは、繰返し放送が多くなると(具体的には、図27に示すように現在と次に放送される蓄積コンテンツに関する部分のみを、それぞれCST[p/f]を構成するCST[p]とCST[f]としても)、確認用のテーブルサイズも大きくなるという課題を生じる。
そこで、他のやり方として、CSTであれば、蓄積コンテンツごとの放送時刻の情報を格納していたとしても、現在と次に放送される蓄積コンテンツの1回分の放送時刻に関する部分のみを、それぞれCST[p/f]を構成するCST[p]とCST[f]として構成する(図28参照)。これにより、蓄積対象以外の蓄積コンテンツに関するp/f情報まで受信する必要が無くなるとともに、テーブルサイズを最小化することができる。
他のやり方として、CSTであれば、蓄積コンテンツごとの放送時刻の情報を格納していたとしても、現在と次に放送される蓄積コンテンツの2回分の放送時刻に関する部分のみを、それぞれCST[p/f]を構成するCST[p]とCST[f]として構成する(図29参照)。これにより、繰返し放送回数が多くても、当面要求される時刻内の情報のみとなり、テーブルサイズを最小化することができる。また、次の繰返し放送があるのか否かが分かり、蓄積失敗時の動作を受信装置2が判断できる。
〔複数項目コンテンツ情報を拡張EIT/CSTで送信〕
拡張EIT/CSTで複数項目コンテンツの各項目コンテンツの情報を送り、受信機は処理能力に応じて各項目コンテンツの情報を利用できるようにする。受信処理能力の低い受信装置は各項目コンテンツの情報を無視することができる。
各項目コンテンツの情報には、枝番とデータイベント識別子(data_event_id)が含まれ、複数項目コンテンツに含まれる項目コンテンツ数も知ることができる。また、各項目コンテンツのジャンル情報も記載することができる。例えば、ファイル伝送記述子に図30のように記載することができる。
〔file_type_valueとcontent_typeの統合〕
また、ファイル伝送記述子内のfile_type_valueとcontent_typeは、一つの識別子としてまとめて拡張EIT又はCSTに記述することができる。例えば、file_type_valueにまとめる場合、file_type_valueには、TSファイルなどのファイル種別情報、シリーズコンテンツや上書き更新コンテンツなどのコンテンツタイプ情報、映像コンテンツや音声とデータ放送からなる蓄積コンテンツなどコンテンツ構成情報が少なくとも含まれる。
この場合、現在と次のCST[p/f]と、それ以外であるCST[schedule]のデータ構造は図31のようになる。file_version_numberは更新情報識別子を示す。CST[p/f]には、複数項目コンテンツの各項目コンテンツの情報を含むファイル伝送記述子を挿入している。コンテンツニブルレベル1(Content_nibble_level1)とコンテンツニブルレベル2(content_nibble_level2)はそれぞれ大分類、中分類のジャンル情報であり、組み合わせて各項目コンテンツのジャンルを指定する。なお、サービス内で一つのデータ列しか使用しない運用においては、component_tagを省略することも可能である。また、DIIには、複数項目コンテンツの項目数やジャンル情報を含むファイル情報記述子を挿入している。
複数項目コンテンツを蓄積する際、項目コンテンツの数や各項目コンテンツのジャンル情報をDII内のファイル情報記述子から取得する。処理能力の高い受信機は、CST[p/f]のファイル伝送記述子から項目コンテンツの数や各項目コンテンツのジャンル情報を取得することができる。
更新や差し替えの発生の有無を受信装置2はCST[p/f]のfile_version_numberで判断し、DIIのデータイベント識別子(data_event_id)の値が変わっていれば上書き更新や差し替えを行う。処理能力の高い受信装置2は、CST[p/f]のファイル伝送記述子のデータイベント識別子(data_event_id)の値を確認し、値が変わっている項目コンテンツの上書き更新や差し替えを行う。
従って、包括的には、放送局側送信装置1において、番組スケジュールテーブル(拡張EIT又はCST)は、各コンテンツファイルを放送するサービスを一意に指定するサービスIDと、開始時刻、放送持続時間、及びコンテンツファイルを一意に表すイベント識別子と、コンテンツタイプを表すコンテンツタイプ情報とを含み、この番組スケジュールテーブルを所定間隔で送信する番組スケジュールテーブル送信手段と、番組スケジュールテーブル内で関連付けたイベント識別子を有するコンテンツファイルをデータブロックにてカルーセル方式で送信するコンテンツファイル送信手段とを備えるように構成され、イベント識別子は、前記データブロックとともに放送するヘッダ情報にも記述されており、コンテンツファイル送信手段は、受信側でコンテンツタイプに応じた蓄積動作を行うよう、当該ヘッダ情報と、コンテンツタイプ情報の組み合わせを制御して当該コンテンツファイルを送信するように構成される。
また、包括的には、受信装置2において、番組スケジュールテーブル(拡張EIT又はCST)を受信して、該番組スケジュールテーブル(拡張EIT又はCST)で関連付けられた蓄積コンテンツを蓄積予約可能なコンテンツファイルにおける時間軸方向の編成についてイベント識別子で識別し、イベント識別子によって識別されるコンテンツファイルの蓄積を、データブロックとともに放送されるヘッダ情報とコンテンツタイプ情報の組み合わせによって識別して、蓄積予約するための蓄積予約管理表を生成するとともに、蓄積予約するべく規定された蓄積コンテンツを、所定の開始時刻で蓄積予約の開始を制御し、開始時刻で蓄積予約した蓄積コンテンツの蓄積を、ヘッダ情報とコンテンツタイプ情報の組み合わせに応じてカルーセル方式のデータブロック単位で実行するように構成される。
また、包括的には、受信装置2において、デジタル放送の放送波でコンテンツファイルを受信する際に、該複数の蓄積コンテンツを受信側で蓄積予約させるのに必要とされる番組スケジュールテーブル(拡張EIT又はCST)を受信する際に、番組スケジュールテーブル(拡張EIT又はCST)は、各コンテンツファイルを放送するサービスを一意に指定するサービスIDと、開始時刻、放送持続時間、及びコンテンツファイルを一意に表すイベント識別子と、コンテンツタイプを表すコンテンツタイプ情報とを含み、イベント識別子は、デジタル放送で放送されるデータブロックのヘッダ情報にも記述されており、前記イベント識別子によって識別されるコンテンツファイルを蓄積予約するための蓄積予約管理表を、コンテンツタイプ情報を付加して生成しておき、蓄積予約管理表で蓄積予約するべく規定された蓄積コンテンツを、当該開始時刻で蓄積予約の開始を制御し、この開始時刻で蓄積予約した蓄積コンテンツの蓄積を、ヘッダ情報とコンテンツタイプ情報の組み合わせに応じて、カルーセル方式のデータブロック単位で実行するように構成される。
また、包括的には、受信装置2において、ヘッダ情報とコンテンツタイプ情報の組み合わせから、「単発コンテンツ」、「シリーズコンテンツ」、「上書き更新コンテンツ」、「複数項目コンテンツ」のコンテンツタイプに応じた蓄積制御を実行するように構成することができる。
また、包括的には、受信装置2において、番組スケジュールテーブルは、シリーズ番組のコンテンツ情報を識別するための「シリーズ記述子」を含み、イベント識別子は、前記カルーセル方式のヘッダ情報であるDIIにて、ダウンロードIDに関連付けて付加されており、ダウンロードIDは、前記イベント識別子の「枝番」と、「データイベント識別子」とを含み、「単発コンテンツ」、「シリーズコンテンツ」、「上書き更新コンテンツ」、「複数項目コンテンツ」のそれぞれのコンテンツタイプにおける蓄積方法が、イベント識別子を基準にして、番組スケジュールテーブルに定義されたコンテンツタイプ情報及び「シリーズ記述子」と、ヘッダ情報であるDIIにて伝送される「枝番」及び「データイベント識別子」によって送信側で定義されており、イベント識別子を基準にして、コンテンツタイプ情報及び「シリーズ記述子」と、ヘッダ情報であるDIIにて伝送される「枝番」及び「データイベント識別子」によってコンテンツタイプに応じた蓄積制御を判別して実行するように構成することができる。
また、包括的には、受信装置2において、ヘッダ情報は、複数項目コンテンツのジャンル情報を含み、複数項目コンテンツの蓄積について、ジャンル情報別の蓄積コンテンツとして蓄積制御を実行することや、複数項目コンテンツの蓄積について、コンテンツ数の情報に基づいて蓄積制御を実行するように構成される。
また、包括的には、受信装置2において、番組スケジュールテーブルは、再送コンテンツのバージョンが変更される旨を表す更新情報記述子もしくは識別子を含み、更新情報記述子で指定される再送コンテンツのバージョン情報を前記ヘッダ情報から取得して、再送コンテンツの蓄積を実行するように構成される。
また、包括的には、受信装置2において、ヘッダ情報は、蓄積コンテンツごとの緯度・経度情報を含み、蓄積コンテンツごとの蓄積を実行する際に、ヘッダ情報から緯度・経度情報を抽出し、該緯度・経度情報に対応する蓄積コンテンツの蓄積を実行するように構成される。
また、包括的には、受信装置2において、番組スケジュールテーブルは、蓄積コンテンツごとの放送時刻の情報を含み、蓄積コンテンツの蓄積を実行する前に、事前に、前記番組スケジュールテーブルにおける現在と次に放送される蓄積コンテンツに関する部分のみをそれぞれ構成したテーブルCST[p]とCST[f]を取得して、蓄積すべき蓄積コンテンツの変更の有無を判別するように構成される。
また、包括的には、受信装置2において、番組スケジュールテーブルは、蓄積コンテンツごとの放送時刻の情報を含み、蓄積コンテンツの蓄積を実行する前に、事前に、前記番組スケジュールテーブルにおける現在と次に放送される蓄積コンテンツの1回分又は2回分の放送時刻に関する部分のみをそれぞれ構成したテーブルCST[p]とCST[f]を取得して、蓄積すべき蓄積コンテンツの変更の有無を判別するように構成される。
更に、本発明の一態様として、コンテンツ蓄積予約制御部をコンピュータとして構成させることができる。コンピュータに、前述したコンテンツ蓄積予約制御部を実現させるためのプログラムは、コンピュータの内部又は外部に備えられる記憶部(メモリ)に記憶される。そのような記憶部は、外付けハードディスクなどの外部記憶装置、或いはROM又はRAMなどの内部記憶装置で実現することができる。コンピュータに備えられる制御部は、中央演算処理装置(CPU)などの制御で実現することができる。即ち、CPUが、各構成要素の機能を実現するための処理内容が記述されたプログラムを、適宜、記憶部から読み込んで、各構成要素の機能をコンピュータ上で実現させることができる。ここで、各構成要素の機能をハードウェアの一部で実現してもよい。
また、この処理内容を記述したプログラムを、例えばDVD又はCD−ROMなどの可搬型記録媒体の販売、譲渡、貸与等により流通させることができるほか、そのようなプログラムを、例えばネットワーク上にあるサーバの記憶部に記憶しておき、ネットワークを介してサーバから他のコンピュータにそのプログラムを転送することにより、流通させることができる。
また、そのようなプログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラム又はサーバから転送されたプログラムを、一旦、自己の記憶部に記憶することができる。また、このプログラムの別の実施態様として、コンピュータが可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することとしてもよく、更に、このコンピュータにサーバからプログラムが転送される度に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することとしてもよい。