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JP2012038931A - 半導体レーザ素子 - Google Patents

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JP2012038931A
JP2012038931A JP2010177967A JP2010177967A JP2012038931A JP 2012038931 A JP2012038931 A JP 2012038931A JP 2010177967 A JP2010177967 A JP 2010177967A JP 2010177967 A JP2010177967 A JP 2010177967A JP 2012038931 A JP2012038931 A JP 2012038931A
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JP2010177967A
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Yuji Matsuno
裕司 松野
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Sanyo Electronic Device Sales Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Optec Design Co Ltd
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Abstract

【課題】遠視野像(FFP)にリップルが出現することを抑制することが可能な半導体レーザ素子を提供する。
【解決手段】この青紫色半導体レーザ素子100(半導体レーザ素子)は、活性層14と、活性層14の上方において共振器の延びる方向(A方向)に沿って延びるように形成されたリッジ部3(電流通路部)とを含む半導体素子層10と、リッジ部3の中心から幅方向(B方向)に距離L1を隔てた状態でA方向に沿って延びるように形成され、半導体素子層10のうちの少なくともリッジ部3が形成された側の上面17cから活性層14にわたる部分をC1方向に貫通して分断する溝部5aおよび5bとを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体レーザ素子に関し、特に、活性層を有する半導体素子層を備えた半導体レーザ素子に関する。
従来、活性層を有する半導体素子層を備えた半導体レーザ素子などが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、GaNからなる基板と、基板の上面上に形成された窒化物系半導体からなる半導体素子層とを備えた半導体レーザ装置が開示されている。この半導体レーザ装置では、基板の上面側に共振器の延びる方向に沿って凹部(段差領域)が形成されている。そして、凹部を含む基板の上面を主表面として半導体層を結晶成長させて半導体素子層(レーザ素子構造)を形成している。この際、各半導体層が基板上面の段差形状に沿って連続的に結晶成長しながら積層されるので、凹部およびその近傍領域(第1領域)に形成された活性層のバンドギャップエネルギが、凹部からある程度離れた外側領域(第2領域)に形成された活性層のバンドギャップエネルギよりも大きくなる。これにより、特許文献1に記載された半導体レーザ装置では、リッジ部を有する第1領域の光吸収量よりも周囲の第2領域における光吸収量が増大するので、半導体レーザ素子が安定して自励発振動作を起こすことが可能に構成されている。
特開2010−34305号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された半導体レーザ装置では、活性層を含む各半導体層が基板上面の段差形状に沿って連続的に形成されているため、リッジ部の下部の活性層における発光光の一部が、第1領域(光学利得領域)から第2領域(過飽和吸収領域)へと漏れ出した状態で導波される虞がある。この場合、漏れ出した光(迷光)が共振器内部で多重反射を起こしながら共振器面から放出された後、主レーザ出射光と干渉することに起因して、遠視野像(FFP:Far Field Pattern)にリップル(凹凸)が出現するという問題点がある。なお、活性層を含む各半導体層が段差形状を有さず平坦に形成されている場合であっても、活性層における発光光の一部が漏れ出すことに起因してFFPにリップルが出現する傾向にあることが一般的に知られている。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、遠視野像(FFP)にリップルが出現することを抑制することが可能な半導体レーザ素子を提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記目的を達成するために、この発明の一の局面による半導体レーザ素子は、活性層と、活性層の上方において共振器の延びる第1方向に沿って延びるように形成された電流通路部とを含む半導体素子層と、電流通路部から第1方向と直交する第2方向に離間した位置で第1方向に沿って延びるように形成され、半導体素子層のうちの少なくとも電流通路部が形成された側の上面から活性層にわたる部分を貫通して分断する溝部とを備える。
この発明の一の局面による半導体レーザ素子では、上記のように、電流通路部から第2方向に離間した位置で第1方向に沿って延びるように形成された溝部を備えている。そして、この溝部が、半導体素子層のうちの少なくとも電流通路部が形成された側の上面から活性層にわたる部分を貫通して分断している。これにより、活性層およびその近傍における半導体素子層は、溝部によって第2方向に完全に分断されるので、活性層およびその近傍の半導体素子層の第2方向の幅が所定の大きさに規制される。これにより、活性層における発光光の一部が、半導体レーザ素子の幅方向(第2方向)に漏れ出した状態で導波されることが抑制される。この結果、主レーザ出射光と、共振器面から放出される漏れ出した光(迷光)とが干渉することが抑制されるので、遠視野像(FFP)にリップルが出現することを抑制することができる。また、FFPにおけるリップルの発生が抑制されることにより、レーザ出射光の利用効率が低下するのが抑制される。したがって、本発明の半導体レーザ素子を光ピックアップ装置などに実装した場合に、光ディスクに対する書き込み時にノイズが発生したり、光ディスクからの読み取りエラーが発生したりすることを効果的に抑制することができる。
上記一の局面による半導体レーザ素子において、好ましくは、溝部は、電流通路部の第2方向の両側において電流通路部の中心から離間した位置に設けられた第1溝部および第2溝部を含む。このように構成すれば、電流通路部が第1溝部と第2溝部とによって第2方向に挟み込まれた状態で第1方向に延びる共振器を構成することができる。これにより、活性層における発光光の一部が、活性層の幅方向(第2方向)の両側において漏れ出すことが抑制される。この結果、遠視野像の形状を単峰性を有するガウシアン形状に近づけることができる。特に、活性層およびその近傍の半導体素子層の第2方向の幅が所定の大きさに規制されるので、水平方向のFFPを、ガウシアン形状により近づけることができる。また、FFPが単峰性を有する点で、光ピックアップ装置などの光学系におけるレンズ設計を容易に行うことができる。
上記溝部が第1溝部と第2溝部とを含む構成において、好ましくは、電流通路部は、活性層の上方に第1方向に沿って延びるように形成されたリッジ部を含み、第1溝部および第2溝部は、リッジ部の第2方向の両側において、リッジ部の外側面から第2方向に離間した位置にそれぞれ形成されている。このように構成すれば、リッジ導波型の半導体レーザ素子において、リップルの出現が抑制されて水平方向のFFPがガウシアン形状に近づけられたビーム形状を有する半導体レーザ素子を得ることができる。また、第1溝部および第2溝部を、各々が配置された側のリッジ部の外側面から第2方向に離間した位置にそれぞれ形成することによって、リッジ導波型の半導体レーザ素子において、リッジ部の形成に影響を及ぼすことなく第1溝部と第2溝部とを半導体素子層に容易に形成することができる。
上記溝部が第1溝部と第2溝部とを含む構成において、好ましくは、半導体素子層の上面から第1溝部の底面までの第1の深さは、半導体素子層の上面から第2溝部の底面までの第2の深さと同一または第2の深さの近傍の深さである。このように構成すれば、活性層の第2方向の両側において発光光が漏れ出すのを略均等に抑制することができるので、水平方向のFFPを左右対称なガウシアン形状に効果的に近づけることができる。
上記溝部が第1溝部と第2溝部とを含む構成において、好ましくは、第1溝部および第2溝部は、第1方向に沿って延びる電流通路部に対して線対称に配置されている。このように構成すれば、水平方向のFFPを左右対称なガウシアン形状に効果的に近づけることができる。
上記一の局面による半導体レーザ素子において、好ましくは、溝部は、第1方向に沿って少なくとも出射側共振器面まで延びている。このように構成すれば、出射側共振器面において発光光が漏れ出すのを抑制することができるので、漏れ出した発光光(迷光)と干渉することのない主レーザ出射光を出射側共振器面から確実に出射させることができる。
この場合、好ましくは、溝部は、出射側共振器面に加えて、第1方向に沿って反射側共振器面にまでも延びている。このように構成すれば、出射側共振器面のみならず反射側共振器面においても発光光が漏れ出すのを抑制することができる。これにより、漏れ出した発光光(迷光)と干渉することのない主レーザ出射光を、出射側共振器面からより確実に出射させることができる。なお、本発明において、「出射側共振器面」および「反射側共振器面」は、半導体レーザ素子に形成されている一対の共振器面に対して、それぞれの端面から出射されるレーザ光の光強度の大小関係により区別される。すなわち、端面から出射されるレーザ光の光強度が相対的に大きい方が出射側共振器面であり、相対的に小さい方が反射側共振器面である。
上記一の局面による半導体レーザ素子において、好ましくは、溝部の活性層が形成された側の内側面は、活性層の主表面に対して垂直であるかまたは垂直近傍の傾斜角度を有する。このように構成すれば、活性層およびその近傍における半導体素子層の第2方向の幅を、半導体レーザ素子の厚み方向に沿って均一にすることができる。この結果、ガウシアン形状を有する水平方向のFFPを容易に得ることができる。
本発明の第1実施形態による青紫色半導体レーザ素子の構造を示した上面図である。 図1に示した第1実施形態による青紫色半導体レーザ素子の150−150線に沿った断面図である。 図1に示した第1実施形態による青紫色半導体レーザ素子の160−160線に沿った断面図である。 本発明の第1実施形態による半導体レーザ素子の製造プロセスを説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態による半導体レーザ素子の製造プロセスを説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態による半導体レーザ素子の製造プロセスを説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態による半導体レーザ素子の製造プロセスを説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態による半導体レーザ素子の製造プロセスを説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態の効果を確認するために行った確認実験の結果を示した図である。 本発明の第2実施形態による青紫色半導体レーザ素子の構造を示した上面図である。 図10に示した第2実施形態による青紫色半導体レーザ素子の250−250線に沿った断面図である。 図10に示した第2実施形態による青紫色半導体レーザ素子の260−260線に沿った断面図である。 本発明の第2実施形態による半導体レーザ素子の製造プロセスを説明するための断面図である。 本発明の第2実施形態による半導体レーザ素子の製造プロセスを説明するための断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
まず、図1〜図3を参照して、本発明の第1実施形態による青紫色半導体レーザ素子100の構造について説明する。なお、青紫色半導体レーザ素子100は、本発明の「半導体レーザ素子」の一例である。
青紫色半導体レーザ素子100は、図3に示すように、n型GaN基板1の上面(C2側)上に、活性層14を含む複数の窒化物系半導体層からなる半導体素子層10が形成されている。半導体素子層10は、発振波長が約405nm帯を有する半導体層からなる。また、半導体素子層10の上面上にp側パッド電極21が形成されるとともに、n型GaN基板1の下面(C1側)上にn側電極22が形成されている。
半導体素子層10は、図1に示すように、約300μmの共振器長(レーザ素子端部間(A方向)の長さ)を有する。また、半導体素子層10には、共振器の延びる方向(A方向)と直交する光出射面2a(A1側)および光反射面2b(A2側)がそれぞれ形成されている。また、光出射面2a上には、低反射率の誘電体多層膜(図示せず)が形成されており、光反射面2b上には、高反射率の誘電体多層膜(図示せず)が形成されている。なお、共振器の延びる方向(A方向)は、本発明の「第1方向」の一例である。また、光出射面2aおよび光反射面2bは、それぞれ、本発明の「出射側共振器面」および「反射側共振器面」の一例である。
n型GaN基板1は、約100μmの厚みを有するとともに約1×1018cm−3のキャリア濃度を有するSiがドープされている。半導体素子層10においては、図3に示すように、n型GaN基板1の上面上に、約1μmの厚みを有するアンドープAl0.01Ga0.99Nからなるバッファ層11が形成されている。バッファ層11の上面上には、約2μmの厚みを有するGeドープのAl0.05Ga0.95Nからなるn型クラッド層12が形成されている。n型クラッド層12の上面上には、多重量子井戸(MQW)構造を有する活性層14が形成されている。この活性層14は、約30nmの厚みを有するとともにGaNからなる3層の障壁層(図示せず)と、約7nmの厚みを有するとともにIn組成の高いInGaNからなる2層の量子井戸層(図示せず)とが交互に積層されている。なお、n型GaN基板1は、本発明の「基板」の一例である。
また、活性層14の上面上には、約90nmの厚みを有するアンドープIn0.01Ga0.99Nからなるp側光ガイド層15が形成されている。p側光ガイド層15の上面上には、約20nmの厚みを有するアンドープAl0.2Ga0.8Nからなるキャップ層16が形成されている。キャップ層16の上面上には、約0.5μmの厚みを有するMgドープのAl0.05Ga0.95Nからなるp型クラッド層17が形成されている。p型クラッド層17は、図2の紙面に対して垂直な方向(図1のA方向)に沿って延びる約1.5μmの幅を有する凸部17aと、凸部17aの幅方向(B方向)の両側(B1側およびB2側)の約80nmの厚みを有する平坦部17bとを有している。また、凸部17aにおけるp型クラッド層17の厚みは、約550nmである。なお、幅方向(B方向)は、本発明の「第2方向」の一例である。
また、p型クラッド層17の凸部17a上には、約3nmの厚みを有するアンドープIn0.07Ga0.93Nからなるp側コンタクト層18が形成されている。このp側コンタクト層18とp型クラッド層17の凸部17aとによって、約1.5μmの幅を有してA方向にストライプ状(細長状)に延びるリッジ部3が構成されている。リッジ部3は、電流注入領域(電流通路部)を構成しており、リッジ部3の下方(C1側)の活性層14を含む領域には、リッジ部3に沿ってA方向にストライプ状に延びる光導波路が形成されている。なお、リッジ部3は、本発明の「電流通路部」の一例である。
p型クラッド層17の凸部17aの両側面上、平坦部17bの上面17c上およびp側コンタクト層18の両側面上には、約0.3μmの厚みを有するSiOからなる電流ブロック層20が形成されている。電流ブロック層20は、光出射面2aおよび光反射面2b近傍領域以外において、リッジ部3の上面(p側オーミック電極19の上面)を露出するように形成されている。なお、上面17cは、本発明の「半導体素子層の上面」の一例である。
また、p側コンタクト層18の上面上の電流ブロック層20が形成されていない領域(図2のB方向の中央部近傍)には、p側コンタクト層18の上面に近い側から順に、約5nmの厚みを有するPt層と、約100nmの厚みを有するPd層と、約150nmの厚みを有するAu層とからなるp側オーミック電極19が形成されている。p側オーミック電極19の上面上と電流ブロック層20の上面上とには、p側オーミック電極19の上面に近い側から順に、約0.1μmの厚みを有するTi層と、約0.1μmの厚みを有するPd層と、約3μmの厚みを有するAu層とからなるp側パッド電極21が形成されている。なお、上記したバッファ層11、n型クラッド層12、n側光ガイド層13、活性層14、p側光ガイド層15、キャップ層16、p型クラッド層17およびp側コンタクト層18を構成する材料は、本発明の「窒化物系半導体」の一例である。
ここで、第1実施形態では、図2および図3に示すように、約1.5μmの幅を有するリッジ部3の中心線170から幅方向(B方向)にそれぞれ約5μmの同じ距離L1を隔てた位置に、溝部5a(B2側)および溝部5b(B1側)が形成されている。つまり、溝部5aおよび5bは、リッジ部3の中心線170に対して線対称の位置関係にある。ここで、溝部5aおよび5bは、リッジ部3下部の活性層14における発光光の一部が幅方向に漏れ出す領域に形成されている。このように、発光光の一部が漏れ出す領域に溝部5aおよび5bを形成するためには、距離L1をなるべく小さくして溝部5aおよび5bをリッジ部3に近づけて形成することが好ましい。第1実施形態では、この点と、製造プロセス上の形成の容易さの点とを考慮して、距離L1を約5μmに設定している。また、溝部5aおよび溝部5bの各々は、約5μmの溝幅L2を有している。また、溝部5aおよび5bは、各々が形成された側のリッジ部3の外側面3aからB方向に約4.25μm(約5μm−約1.5μm/2=約4.25μm)の同じ距離L3(ここで、L3<L1)だけ離間した領域にそれぞれ形成されている。
また、第1実施形態では、溝部5aおよび5bは、半導体素子層10のうちの少なくとも電流通路部が形成された側(C2側)のp型クラッド層17の上面17cから活性層14にわたる部分を下方(C1方向)に貫通して分断している。より詳細には、溝部5aおよび5bは、p型クラッド層17の上面17cからn型クラッド層12の途中まで達するように半導体素子層10を分断している一方、溝部5aおよび5bは、n型GaN基板1にまでは達していない。また、溝部5aおよび5bは、図1に示すように、共振器の延びる方向に沿って延びるように形成されている。したがって、リッジ部3の下部に積層された活性層14を含む半導体素子層10の一部(n型クラッド層12の一部からp型クラッド層17までの各半導体層)の幅は、共振器の延びる方向にわたって略同じ大きさ(=L1×2=約10μm)を有している。
また、第1実施形態では、図2および図3に示すように、溝部5aおよび5bの活性層14が形成された側の内側面5e(B2側)および内側面5f(B1側)は、活性層14の主表面に対して略垂直に形成されている。これにより、活性層14とその近傍における半導体素子層10の幅(B方向)が、共振器の延びる方向のみならず青紫色半導体レーザ素子100の厚み方向(C方向)に沿って均一(=L1×2=約10μm)に形成されている。
また、第1実施形態では、溝部5aおよび5bは、p型クラッド層17の上面17cから溝部5aの底面5cまでの深さD1が、上面17cから溝部5bの底面5dまでの深さD2と略等しい深さを有した状態で、共振器の延びる方向に沿って延びている。また、溝部5aおよび5bの底面5cおよび5dは、n型GaN基板1の上面1aよりも上方に位置している。これにより、溝部5aおよび5bの下部にはn型GaN基板1の上面1a上に形成された半導体素子層10の一部(バッファ層11とn型クラッド層12の一部)が分断されずに残されている。なお、溝部5aおよび5bの深さD1(D2)は、約0.5μm以上約1μm以下に形成されるのが好ましく、この範囲内で、図2に示したように、活性層14よりも屈折率の小さいn型クラッド層12の途中まで達する深さであるのが好ましい。
また、第1実施形態では、電流ブロック層20は、リッジ部3の外側面3aのみならず、溝部5aおよび5bにより分断された部分の半導体素子層10の内側面10aと、溝部5aおよび5bの各々の底面5cおよび5dとを連続的に覆うように形成されている。そして、図3に示すように、溝部5aおよび5bの形状に対応した凹凸形状を有する電流ブロック層20の上面(C2側)上に、p側オーミック電極19と導通するAuなどからなるp側パッド電極21が形成されている。
また、第1実施形態では、図1に示すように、溝部5aおよび5bは、共振器の延びる方向における光出射面2a(A1側)から光反射面2b(A2側)までの全ての領域の半導体素子層10を貫通して延びている。
また、p側パッド電極21は、平面的に見て、素子上面のうちの、光出射面2aおよび光反射面2bの近傍領域以外と、素子の幅方向(B方向)における両側の側端面100aの近傍領域以外とを覆うように形成されている。したがって、光出射面2aおよび光反射面2bの近傍領域においてp側パッド電極21の外側に露出する素子の上面は、電流ブロック層20により完全に覆われている(図2参照)。また、p側パッド電極21は、光出射面2aに近い側の一方の隅部に切り欠き21aを有している。これにより、青紫色半導体レーザ素子100をサブマウントなどに固定する際の光出射面2aの向き(A1方向)が容易に特定される。
また、図2および図3に示すように、n型GaN基板1の裏面上には、n型GaN基板1に近い側から順に、約10nmの厚みを有するAl層と、約20nmの厚みを有するPt層と、約300nmの厚みを有するAu層とからなるn側電極22が形成されている。このn側電極22は、青紫色半導体レーザ素子100の側端面100aまで延びるようにn型GaN基板1の裏面上の全面に形成されている。
次に、図1〜図8を参照して、第1実施形態による青紫色半導体レーザ素子100の製造プロセスについて説明する。
まず、図4に示すように、有機金属気相成長(MOCVD)法を用いて、n型GaN基板1の上面上に、バッファ層11、n型クラッド層12、活性層14、p側光ガイド層15、キャップ層16、p型クラッド層17、p側コンタクト層18を順次積層して半導体素子層10を形成する。続いて、半導体素子層10の上面上に真空蒸着法を用いてp側オーミック電極19となる金属層を形成する。
その後、プラズマCVD法などを用いて、p側オーミック電極19となる金属層の上面上に、SiOからなるマスク層31を形成する。続いて、フォトリソグラフィを用いて、マスク層31上に、A方向にストライプ状に延びるとともにB方向に約1.5μmの幅を有するレジスト32をパターニングする。なお、レジスト32は、B方向の中心位置が、後の工程で形成されるリッジ部3(図7参照)の中心線170に揃うようにパターニングされる。
その後、図5に示すように、レジスト32をマスクとしてマスク層31をドライエッチングすることにより、マスク層31がパターニングされる。続いて、パターニングされたマスク層31をマスクとして、金属層(電極層)をCFガスなどを用いてドライエッチングすることより、マスク層31と略同じ幅(約1.5μm)を有するp側オーミック電極19を形成する。その後、剥離液などによりレジスト32を除去する(なお、レジスト32の除去は必ずしも必要ではない)。
その後、図6に示すように、フォトリソグラフィを用いて、p側コンタクト層18の上面上およびマスク層31上にレジスト33をパターニングする。レジスト33には、各々がA方向(紙面に垂直な方向)にストライプ状に延びるとともに幅方向(B方向)に約5μmの開口幅L2を有する開口部33aが複数設けられる。また、互いに近い側に隣接する開口部33a同士は、約15μm(=L1×2+L2)の距離(開口部の中心間距離)を隔てて形成される。
この状態で、レジスト33をマスクとしてp側コンタクト層18からn型クラッド層12の途中までをC1方向にドライエッチングすることにより、開口部33aと略同じ溝幅L2を有する溝部5aおよび5bを形成する。また、溝部5aおよび5bは、p側コンタクト層18の上面18cから各々の底面5cおよび5dまでの深さD3が略等しく形成される。その後、剥離液などによりレジスト33を除去する。
その後、図7に示すように、上面上にp側オーミック電極19が形成されていない部分のp側コンタクト層18および下部のp型クラッド層17の途中までをドライエッチングすることにより、凸部17aおよび平坦部17bを有するp型クラッド層17を形成する。これにより、半導体素子層10に電流通路部としてのリッジ部3が形成される。なお、リッジ部3の外側面3aは、溝部5aおよび5bの各々の内側面5eおよび5fから内側に共に距離L3(L3<L1)分だけ離間した位置に形成される。その後、ウェットエッチングによりリッジ部3上に残されたマスク層31を除去する。
その後、図2に示すように、プラズマCVD法などを用いて、p型クラッド層17の平坦部17bと凸部17aの両側面と、p側コンタクト層18の両側面と、p側オーミック電極19の両側面および上面と、溝部5aおよび5bにより分断された部分の半導体素子層10の内側面10aと、溝部5aおよび5bの各々の底面5cおよび5dとを連続的に覆うように電流ブロック層20を形成する。その後、フォトリソグラフィおよびドライエッチングを用いて、チップ化後に共振器面(光出射面2aおよび光反射面2b)となる領域よりもリッジ部3に沿った共振器内側の領域における電流ブロック層20を除去する。これにより、図3に示すように、p側オーミック電極19の上面を露出させる。その後、図8に示すように、真空蒸着法およびリフトオフ法を用いて、p側オーミック電極19の上面と電流ブロック層20の上面とを覆うようにp側パッド電極21を形成する。
その後、n型GaN基板1が約100μmの厚みを有するようにn型GaN基板1の下面(C1側)を研磨した後、n型GaN基板1の下面上にn側電極22を形成する。最後に、A方向に約300μmの共振器長を有するようにウェハをB方向に劈開(バー状劈開)するとともに、破線190の位置で共振器方向(A方向)に沿って素子分割(チップ化)を行う。このようにして、青紫色半導体レーザ素子100が形成される。
第1実施形態では、上記のように、リッジ部3とその下部(C1側)に形成される電流通路部(中心線170)から幅方向(B方向)に同じ距離L1だけ離間した位置であり、かつ、共振器の延びる方向(A方向)に沿って延びるように形成された溝部5aおよび5bを備えている。そして、この溝部5aおよび5bが、半導体素子層10のうちの少なくとも電流通路部が形成された側の上面17cから活性層14にわたる部分を貫通して分断している。これにより、活性層14およびその近傍における半導体素子層10は、溝部5aおよび5bによってB方向に完全に分断されるので、活性層14およびその近傍の半導体素子層10のB方向の幅が所定の大きさ(=L1×2=約10μm)に規制される。これにより、活性層14における発光光の一部が幅方向に漏れ出した状態で共振器の延びる方向に導波されることが抑制される。この結果、主レーザ出射光と、光出射面2aから放出される漏れ出した光(迷光)とが干渉することが抑制されるので、遠視野像(FFP)にリップルが出現することを抑制することができる。また、FFPにおけるリップルの発生が抑制されることにより、レーザ出射光の利用効率が低下するのが抑制される。したがって、青紫色半導体レーザ素子100を光ピックアップ装置などに実装した場合に、光ディスクに対する書き込み時にノイズが発生したり、光ディスクからの読み取りエラーが発生したりすることを効果的に抑制することができる。
また、第1実施形態では、溝部5aおよび5bは、リッジ部3(電流通路部)の幅方向の両側においてリッジ部3の中心線170から共に距離L1を隔てて設けられている。これにより、リッジ部3が溝部5aと溝部5bとによって幅方向に挟み込まれた状態でA方向に延びる共振器を構成することができる。これにより、活性層14における発光光の一部が、活性層14の幅方向の両側において漏れ出すことが抑制される。この結果、遠視野像の形状を単峰性を有するガウシアン形状に近づけることができる。特に、活性層14およびその近傍の半導体素子層10の幅が所定の大きさ(=L1×2)に規制されるので、水平方向のFFPをガウシアン形状により近づけることができる。
また、第1実施形態では、溝部5aおよび5bは、リッジ部3の幅方向の両側において、リッジ部3の外側面3aから幅方向に距離L3だけ離間した位置にそれぞれ形成されている。これにより、リッジ導波型の半導体レーザ素子において、水平方向のFFPがガウシアン形状に近づけられたビーム形状を有する青紫色半導体レーザ素子100を得ることができる。また、溝部5aおよび5bがリッジ部3の外側面3aから幅方向に距離L3だけ離間した位置にそれぞれ形成されるので、リッジ導波型の半導体レーザ素子において、リッジ部3の形成に影響を及ぼすことなく溝部5aと溝部5bとを半導体素子層10に容易に形成することができる。
また、第1実施形態では、半導体素子層10の上面17cから溝部5aの底面5cまでの深さD1は、上面17cから溝部5bの底面5dまでの深さD2と略等しい。これにより、活性層14の幅方向の両側において発光光が漏れ出すのを略均等に抑制することができるので、水平方向のFFPを左右対称なガウシアン形状に効果的に近づけることができる。
また、第1実施形態では、溝部5aおよび5bは、共振器の延びる方向と同一方向に延びるリッジ部3(電流通路部)に対して線対称に配置されている。これにより、水平方向のFFPを左右対称なガウシアン形状に効果的に近づけることができる。
また、第1実施形態では、溝部5aおよび5bは、共振器の延びる方向(A方向)に沿って光出射面2aまで延びている。これにより、光出射面2aにおいて発光光が漏れ出すのを抑制することができるので、漏れ出した発光光(迷光)と干渉することのない主レーザ出射光を、光出射面2aから確実に出射させることができる。
また、第1実施形態では、溝部5aおよび5bは、上記した光出射面2aに加えて、光反射面2bにまでも延びている。これにより、光出射面2aのみならず光反射面2bにおいても発光光が漏れ出すのを抑制することができる。これにより、漏れ出した発光光(迷光)と干渉することのない主レーザ出射光を、光出射面2aからより確実に出射させることができる。
また、第1実施形態では、溝部5aおよび5bはn型GaN基板1にまでは達しておらず、溝部5aおよび5bの底面5cおよび5dは、n型GaN基板1の上面1aよりも上方に位置している。これにより、溝部5aおよび5bの下部にはn型GaN基板1の上面1a上に形成された半導体素子層10の一部(バッファ層11とn型クラッド層12の一部)が残されているので、溝部5aおよび5bにより半導体素子層10の厚みが極度に薄くなることが抑制される。これにより、青紫色半導体レーザ素子100が割れやすくなることを抑制することができる。
また、第1実施形態では、溝部5aおよび5bの活性層14が形成された側の内側面5eおよび5fは、活性層14の主表面に対して略垂直に形成されている。これにより、活性層14およびその近傍における半導体素子層10の幅を、青紫色半導体レーザ素子100の厚み方向(C方向)に沿って均一(=L1×2=約10μm)にすることができる。この結果、ガウシアン形状を有する水平方向のFFPを容易に得ることができる。
また、第1実施形態では、電流ブロック層20は、溝部5aおよび5bにより分断された部分の半導体素子層10の内側面10aを覆うように形成されている。これにより、溝部5aおよび5bを形成することにより露出する半導体素子層10のpn接合部分が電気的に短絡することを電流ブロック層20により抑制することができる。
また、第1実施形態では、窒化物系半導体により半導体素子層10を形成している。すなわち、窒化物系半導体レーザ素子では、GaAs系半導体などからなる赤色や赤外半導体レーザ素子などと比較して、より短波長のレーザ光が出射され、かつ、高出力化が要求される。短波長でありかつ高出力化が要求される青紫色半導体レーザ素子においても、レーザ出射光の水平方向のFFPがガウシアン形状を有することにより、レーザ出射光の利用効率を低下させることなく、かつ、安定的に動作させることが可能な青紫色半導体レーザ素子100を得ることができる。
次に、図9を参照して、上記した半導体素子層10に溝部5aおよび5bを形成することの効果を確認するために行った実験について説明する。
まず、実施例として、半導体素子層10に溝部5aおよび5bが形成された第1実施形態の青紫色半導体レーザ素子100(図3参照)を作製するとともに、比較例として、半導体素子層10に溝部5aおよび5bが形成されていない青紫色半導体レーザ素子を作製した。そして、実施例による青紫色半導体レーザ素子100および比較例による青紫色半導体レーザ素子をそれぞれ金属製のステムに取り付けるとともに、金属製のキャップ部(ガラス窓付き)を被せて封止を行った。そして、80℃の条件で、各々の半導体レーザ素子から、自動光量制御(APC)により10mWの出力に調整されたレーザ光を出射してFFPを観察した。
この結果、図9に示すように、実施例による青紫色半導体レーザ素子100ではリップルの出現は確認されず、水平方向のFFPが単峰性を有するガウシアン形状に近いビーム形状を得ることができた。すなわち、レーザ光の広がり角が安定する傾向を示した。その一方、比較例による溝部5aおよび5bを形成していない青紫色半導体レーザ素子では、水平方向のFFPにリップルが出現し、レーザ光の広がり角が安定しない傾向を示した。この結果から、実施例による青紫色半導体レーザ素子100では、レーザ出射光の遠視野像が適正に補正される点で、半導体素子層10に溝部5aおよび5bを形成することの有用性(効果)が確認された。
(第2実施形態)
次に、図10〜図12を参照して、第2実施形態について説明する。この第2実施形態による青紫色半導体レーザ素子200は、平坦な上部クラッド層(p型クラッド層27)上に共振器の延びる方向(A方向)に沿って延びるストライプ状の開口部23aを有する電流ブロック層23を形成した利得導波型の半導体レーザ素子である。第2実施形態では、利得導波型の半導体レーザ素子に対して、本発明の「溝部」を形成している。なお、青紫色半導体レーザ素子200は、本発明の「半導体レーザ素子」の一例である。図中において、上記第1実施形態と同様の構成には、上記第1実施形態と同じ符号を付して図示している。
本発明の第2実施形態による青紫色半導体レーザ素子200は、図12に示すように、n型GaN基板1の上面上に、活性層14を含む半導体素子層10が形成されている。なお、半導体素子層10は、n型クラッド層12との活性層14との間に形成された約50nmの厚みを有するアンドープIn0.01Ga0.99Nからなるn側光ガイド層13を有する。また、活性層14上のp型クラッド層27には第1実施形態のような凸部17a(図2参照)が形成されていない。そして、p側コンタクト層28の上面28c上に、A方向にストライプ状に延びる開口部23aを残してSiOからなる平坦な電流ブロック層23が形成されている。また、約1.5μmの幅(B方向)を有する開口部23a内には、p側オーミック電極19が形成されており、p側オーミック電極19の上面と電流ブロック層23の上面とを覆うようにp側パッド電極25が形成されている。これにより、開口部23a内のp側オーミック電極19の下方(C1側)に対応する領域のp側コンタクト層28およびp型クラッド層27の部分に電流通路部が形成されている。また、電流通路部の下方の活性層14の部分に光導波路が形成されている。したがって、青紫色半導体レーザ素子200では、幅L2を有する溝部5aおよび5bは、各々が形成された側の電流ブロック層23の開口部23aから外側方向(B2方向およびB1方向)に約4.25μmの同じ距離L3(L3<L1)だけ離間した領域にそれぞれ形成されており、溝部5aおよび5bにより、活性層14およびその近傍の半導体素子層10のB方向の幅が、共振器の延びる方向(A方向)に沿って所定の大きさ(=L1×2=約10μm)に規制されている。
また、青紫色半導体レーザ素子200では、p側コンタクト層28の上面28cから溝部5aの底面5cまでの深さD3が、上面28cから溝部5bの底面5dまでの深さと略等しい。なお、上面28cは、本発明の「半導体素子層の上面」の一例である。
また、図11に示すように、光出射面2aおよび光反射面2bの近傍領域においてp側パッド電極25の下部から露出する素子の上面は、電流ブロック層23により完全に覆われており、この部分には電流通路部は存在しない。なお、第2実施形態による青紫色半導体レーザ素子200のその他の構造は、上記第1実施形態と同様である。
次に、図13および図14を参照して、第2実施形態による青紫色半導体レーザ素子200の製造プロセスについて説明する。
MOCVD法を用いてn型GaN基板1の上面上に半導体素子層10を形成した後、第1実施形態と同様の製造プロセスを用いて、図13に示すように、共に深さD3を有する溝部5aおよび5bを形成する。
レジスト32およびマスク層31を除去した後、図14に示すように、プラズマCVD法などを用いて、p側コンタクト層28の上面28cと、溝部5aおよび5bにより分断された部分の半導体素子層10の内側面10aと、溝部5aおよび5bの各々の底面5cおよび5dとを連続的に覆うように電流ブロック層23を形成する。その後、チップ化後に共振器面(光出射面2aおよび光反射面2b)となる領域よりもA方向(共振器の延びる方向)に沿った共振器内側の領域における電流ブロック層23を除去する。これにより、A方向にストライプ状に延びる開口部23aを形成する。その後、開口部23aから露出するp側コンタクト層28の上面上に、p側オーミック電極19を形成する。その後、真空蒸着法を用いてp側パッド電極25を形成する。なお、第2実施形態のその他の製造プロセスは、上記第1実施形態と同様である。
第2実施形態では、上記のように、利得導波型の半導体レーザ素子に対しても溝部5aおよび5bを形成することによって、レーザ出射光のFFPにリップルが出現することを抑制することができる。なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記第1および第2実施形態では、本発明の「半導体レーザ素子」を窒化物系半導体からなる青紫色半導体レーザ素子100および200に適用した例について示したが、本発明はこれに限られない。青紫色半導体レーザ素子以外の、たとえば、青色半導体レーザ素子や緑色半導体レーザ素子に対して本発明の「溝部」を形成してもよい。あるいは、窒化物系半導体レーザ素子以外の、GaAs系半導体やGaInP系半導体からなる半導体レーザ素子(赤色LDや赤外LDなど)に対して本発明の「溝部」を形成してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、溝部5aおよび5bを、共振器の延びる方向に沿って半導体素子層10を貫通するように構成した例について示したが、本発明はこれに限られない。溝部5aおよび5bは、光出射面2aまで延びていればよく、光反射面2bに達していなくてもよい。また、溝部5aおよび5bが共振器の延びる方向に沿った全ての領域に形成されている必要はなく、たとえば、光出射面2a近傍の半導体素子層10中のみを延びて形成されていてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、共振器面に1つの発光点(光導波路)を有する青紫色半導体レーザ素子を形成した例について示したが、本発明はこれに限られない。共振器面に2つ以上の発光点を有する半導体レーザ素子を形成するとともに、各々の発光点(光導波路)を形成する電流通路部に対して、個々の電流通路部の両側に所定の距離を隔てて溝部を形成してもよい。また、この場合、各発光点が同一の発振波長を有するレーザ光を出射するように構成してもよいし、各発光点が互いに異なる発振波長を有するレーザ光を出射するように構成してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、溝幅(B方向)が約5μmの溝部5aおよび5bを形成した例について示したが、本発明はこれに限られない。溝部の幅は、約2μm以上約5μm以下の範囲であれば形成が容易である。
また、上記第1実施形態では、リッジ部3の中心線170から幅方向にそれぞれ約5μmの距離L1を隔てた位置から互いに離間する方向に幅5μmの溝部5aおよび5bを形成した例について示したが、本発明はこれに限られない。ストライプ状のリッジ部3の形成が可能である範囲ならば、距離L1を5μmよりも小さくして、溝部5aおよび5bをリッジ部3により近づけて形成するのが好ましい。このように、溝部5aおよび5bをリッジ部3に近づければ、活性層における発光光の漏れをより抑制することができる。
また、上記第1および第2実施形態では、半導体素子層10の表面の、溝部5aおよび5bの起伏(凹凸形状)に沿って電流ブロック層およびp側パッド電極を形成した例について示したが、本発明はこれに限られない。少なくとも電流ブロック層およびp側パッド電極のいずれか一方により溝部5aおよび5bを完全に埋め尽くして、溝部上方の半導体レーザ素子の表面が平坦面を有するようにp側パッド電極を形成してもよい。
また、上記第1実施形態の製造プロセスでは、半導体素子層10に溝部5aおよび5bを形成した後に、溝部5aと溝部5bとの略中央部にリッジ部3を形成した例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、半導体素子層10に対して先にリッジ部3を形成し、その後、リッジ部3を中心としたリッジ部3の両側に溝部5aおよび5bを形成してもよい。
1 n型GaN基板(基板)
1a 上面(基板の上面)
2a 光出射面(出射側共振器面)
2b 光反射面(反射側共振器面)
3 リッジ部(電流通路部)
3a 外側面
5a 溝部(第1溝部)
5b 溝部(第2溝部)
5c、5d 底面
5e、5f 内側面
10 半導体素子層
10a 内側面(半導体素子層の内側面)
14 活性層
17c、28c 上面(半導体素子層の上面)
20、23 電流ブロック層
100、200 青紫色半導体レーザ素子(半導体レーザ素子)

Claims (8)

  1. 活性層と、前記活性層の上方において共振器の延びる第1方向に沿って延びるように形成された電流通路部とを含む半導体素子層と、
    前記電流通路部から前記第1方向と直交する第2方向に離間した位置で前記第1方向に沿って延びるように形成され、前記半導体素子層のうちの少なくとも前記電流通路部が形成された側の上面から前記活性層にわたる部分を貫通して分断する溝部とを備える、半導体レーザ素子。
  2. 前記溝部は、前記電流通路部の前記第2方向の両側において前記電流通路部の中心から離間した位置に設けられた第1溝部および第2溝部を含む、請求項1に記載の半導体レーザ素子。
  3. 前記電流通路部は、前記活性層の上方に前記第1方向に沿って延びるように形成されたリッジ部を含み、
    前記第1溝部および前記第2溝部は、前記リッジ部の前記第2方向の両側において、前記リッジ部の外側面から前記第2方向に離間した位置にそれぞれ形成されている、請求項2に記載の半導体レーザ素子。
  4. 前記半導体素子層の上面から前記第1溝部の底面までの第1の深さは、前記半導体素子層の上面から前記第2溝部の底面までの第2の深さと同一または前記第2の深さの近傍の深さである、請求項2または3に記載の半導体レーザ素子。
  5. 前記第1溝部および前記第2溝部は、前記第1方向に沿って延びる前記電流通路部に対して線対称に配置されている、請求項2〜4のいずれか1項に記載の半導体レーザ素子。
  6. 前記溝部は、前記第1方向に沿って少なくとも出射側共振器面まで延びている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の半導体レーザ素子。
  7. 前記溝部は、前記出射側共振器面に加えて、前記第1方向に沿って反射側共振器面にまでも延びている、請求項6に記載の半導体レーザ素子。
  8. 前記溝部の前記活性層が形成された側の内側面は、前記活性層の主表面に対して垂直であるかまたは垂直近傍の傾斜角度を有する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の半導体レーザ素子。
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