JP2012035614A - 樹脂製グレージング積層体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】以下の(A)層の少なくとも一方の表面に、以下の(B)層、(C)層、(D)層および(E)層を積層したグレージング積層体であって、
積層体の厚み方向に沿った断面を見たとき、(A)層−(B)層−(C)層−(D)層の順で積層された積層構造1と、(A)層−(B)層−(E)層の順で積層された積層構造2、および(A)層−(E)層の順で積層された積層構造3とがあり、積層構造1と3の間に積層構造2が介在することを特徴とするグレージング積層体。
(A)層:ポリカーボネート樹脂からなる光透過性基材層。
(B)層:アクリルポリオール樹脂とポリイソシアネート化合物とが反応してなるアクリルポリウレタンからなる2液硬化性インキ層。
(C)層:ポリイソシアネート化合物と酢酸エステル系溶剤とを含有するプライマー組成物から形成されてなる接着用プライマー層。
(D)層:ウレタン接着剤からなる接着層。
(E)層:ハードコート層。
【選択図】なし
Description
その為、構造部材に固定するために必要な優れた接着性を有し、良好な意匠性を達成できる樹脂製グレージング積層体は未だ提供されていなかった。
1.以下の(A)層の少なくとも一方の表面に、以下の(B)層、(C)層、(D)層および(E)層を積層したグレージング積層体であって、
積層体の厚み方向に沿った断面を見たとき、(A)層−(B)層−(C)層−(D)層の順で積層された積層構造1と、(A)層−(B)層−(E)層の順で積層された積層構造2、および(A)層−(E)層の順で積層された積層構造3とがあり、積層構造1と3の間に積層構造2が介在することを特徴とするグレージング積層体。
(A)層:ポリカーボネート樹脂からなる光透過性基材層。
(B)層:アクリルポリオール樹脂とポリイソシアネート化合物とが反応してなるアクリルポリウレタンからなる2液硬化性インキ層。
(C)層:ポリイソシアネート化合物と酢酸エステル系溶剤とを含有するプライマー組成物から形成されてなる接着用プライマー層。
(D)層:ウレタン接着剤からなる接着層。
(E)層:ハードコート層。
2.上記(B)層の厚みが3μmから60μmである上記1記載のグレージング積層体。
3.上記アクリルポリウレタンが、アクリルポリオール樹脂、アクリルポリオール樹脂以外の数平均分子量100〜2,000のポリオール、およびヘキサメチレンジイソシアネートおよび/または該イソシアネートから誘導されるポリイソシアネート化合物が反応してなる2液硬化性インキ層である上記1〜2いずれかに記載のグレージング積層体。
4.上記アクリルポリオール樹脂以外のポリオールがポリエーテルポリオールである上記3記載のグレージング積層体。
5.上記(E)層が、有機溶媒にハードコート層用原料を溶解または/および分散させたコーティング液から形成され、少なくとも(A)層および(B)層上に直接塗工されるコーティング液の有機溶媒は、その相溶性パラメータ(SP値)が18.5〜22(MPa)0.5の範囲にある上記1〜4いずれかに記載のグレージング積層体。
6.上記(A)層および(B)層に直接塗工されるコーティング液の有機溶媒は、アルコール類およびケトン類からなる群から選択される少なくとも1種である上記5記載のグレージング積層体。
7.(E)層が、少なくとも(E1)層と(E2)層の2層からなり、ここで(E1)層は(A)層および(B)層と直接積層されるアクリル系樹脂からなるプライマー層であり、(E2)層は(E1)層の(A)層または(B)層と接していない表面に積層されるシリコーン系樹脂からなるトップ層である上記1〜6いずれかに記載のグレージング積層体。
8.上記(A)層が、射出圧縮成形により成形された上記1〜7のいずれかに記載のグレージング積層体。
9.下記工程(i)〜(iv)を含んでなるグレージング積層体の製造方法。
(i)下記(A)層の少なくとも一方の表面の一部に下記(B)層を形成する工程(工程(i))、
(ii)工程(i)で得られた、一部に(B)層が形成された光透過性基材の側において、(B)層の形成されていない(A)層の表面から(B)層の表面の一部にわたり連続した下記(E)層を形成する工程(工程(ii))、
(iii)工程(ii)で得られた(E)層が形成されていない(B)層の表面の少なくとも一部に下記(C)層を形成する工程(工程(iii))、および
(iv)工程(iii)で得られた(C)層の表面に下記(D)層を形成する工程(工程(iv))。
(A)層:ポリカーボネート樹脂からなる光透過性基材層。
(B)層:アクリルポリオール樹脂とポリイソシアネート化合物とが反応してなるアクリルポリウレタンからなる2液硬化性インキ層。
(C)層:ポリイソシアネート化合物と酢酸エステル系溶剤とを含有するプライマー組成物からなる接着用プライマー層。
(D)層:ウレタン接着剤からなる接着層。
(E)層:ハードコート層。
10.上記工程(i)で、(A)層上に(B)層を形成した後、加熱変形させてから、上記工程(ii)を行なう上記9記載の製造方法。
11.上記1〜8記載のグレージング積層体が(D)層により直接に、もしくは(C)層と同一または異なる接着用プライマー層を介して、構造部材に結合された樹脂製グレージング結合体。
12.上記工程(iv)の後に、下記工程(v)を含んでなる樹脂製グレージング結合体の製造方法。
(v)上記工程(i)〜(iv)で得られたグレージング積層体を、(D)層により直接に、もしくは(C)層と同一または異なる接着用プライマー層を介して、構造部材に結合する工程。
<積層体>
(I)基材層((A)層)
本発明にかかる(A)層は、ポリカーボネート樹脂からなる光透過性基材層である。なお、光透過性基材層を形成するポリカーボネート樹脂を以下樹脂材料−Aと称することがある。また、樹脂材料−Aから成形された基材層を以下成形品−Aと称することがある。なお、成形品Aは光を通した際の透視像が明瞭に観察されない光拡散性であってもよいが、透視像が観察可能な透明性を有することがより好ましい。したがって、成形品−Aの全光線透過率は、好ましくは15%以上、より好ましくは20%以上、さらに好ましくは25%以上である。全光線透過率は高いほど好ましい。全光線透過率の上限は、成形品の厚みにもよるが、グレージングとして汎用される厚みを考慮すると好ましくは92%である。ここで成形品−Aの全光線透過率はJIS K7105に準拠する方法で測定される値をいう。また成形品−Aのヘーズは好ましくは0.1〜20%の範囲である。ヘーズの上限はより好ましくは10%、更に好ましくは5%である。尚、樹脂材料−Aの詳細は後述する。
y ≦ 0.0004x2+0.0002x (1)
(式(1)において、yはシートのJIS B0610に規定するろ波うねり曲線の平均振幅Waを表し、その単位はμmであり、xはシートのろ波うねり曲線の平均波長WSmを表し、その単位はmmである。)
樹脂材料−Aに使用されるポリカーボネート樹脂はビスフェノールA型ポリカーボネート樹脂が好ましいが、ビスフェノールA型ポリカーボネート以外にも、他の二価フェノールで重合された、各種のポリカーボネート樹脂であってもよい。ポリカーボネート樹脂はいかなる製造方法によって製造されたものでもよく、界面重縮合の場合は通常一価フェノール類の末端停止剤が使用される。ポリカーボネート樹脂はまた3官能フェノール類を重合させた分岐ポリカーボネート樹脂であってもよく、更に脂肪族ジカルボン酸や芳香族ジカルボン酸を共重合したポリエステルカーボネート樹脂、二価の脂肪族または脂環式アルコールを重合または共重合させたポリカーボネートまたは共重合ポリカーボネートであってもよい。脂環式アルコールとしてはイソソルビドが好適に利用される。更には、ポリオルガノシロキサン単位、ポリアルキレン単位、およびポリフェニレン単位などポリカーボネート以外の単位が共重合された共重合ポリカーボネートであってもよい。
ηsp/c=[η]+0.45×[η]2c(但し[η]は極限粘度)
[η]=1.23×10−4M0.83
c=0.7
本発明におけるポリカーボネート樹脂は、上記の中でも特に熱安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、および赤外線吸収剤などを含有することが好ましい。
熱安定剤としては、リン系安定剤が好適に例示される。リン系安定剤としては、亜リン酸、リン酸、亜ホスホン酸、ホスホン酸およびこれらのエステル、並びに第3級ホスフィンなどが例示される。かかるリン安定剤のうちホスファイトの具体例としては、(a-1)トリス(イソデシル)ホスファイトの如きトリアルキルホスファイト、(a-2)フェニルジイソデシルホスファイトの如きアリールジアルキルホスファイト、(a-3)ジフェニルモノ(イソデシル)ホスファイトの如きジアリールモノアルキルホスファイト、(a-4)トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイトの如きトリアリールホスファイト、(b)ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、およびビス{2,4−ビス(1−メチル−1−フェニルエチル)フェニル}ペンタエリスリトールジホスファイトなどのペンタエリスリトール型ホスファイト、並びに(c)2,2−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)オクチルホスファイトの如き二価フェノール類と反応し環状構造を有するホスファイトなどが好適に例示される。リン安定剤のうちホスフェートの具体例としては、トリメチルホスフェートおよびトリフェニルホスフェートなどが好適に例示される。ホスホナイト化合物の具体例としては、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−ビフェニレンジホスホナイトおよびビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−フェニル−フェニルホスホナイトなどが好適に例示される。第3級ホスフィンの具体例としては、トリフェニルホスフィンが好適に例示される。
本発明における紫外線吸収剤としては、公知のベンゾフェノン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物、ヒドロキシフェニルトリアジン系化合物、環状イミノエステル系化合物、シアノアクリレート系化合物、およびマロン酸エステル化合物などが例示される。より具体的には、例えばベンゾトリアゾール系化合物としては、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−p−クレゾール、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ビス(1−メチル−1−フェニルエチル)フェノール、2−[5−クロロ(2H)−ベンゾトリアゾール−2−イル]−4−メチル−6−tert−ブチルフェノール、および2,2’−メチレンビス[6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール]などが好適に例示される。例えば、ヒドロキシフェニルトリアジン系化合物としては、2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−[(ヘキシル)オキシ]フェノール、2−[4−[(2−ヒドロキシ−3−ドデシルオキシプロピル)オキシ]−2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−[4−[(2−ヒドロキシ−3−トリデシルオキシプロピル)オキシ]−2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−[4−[(2−ヒドロキシ−3−(2’−エチル)ヘキシル)オキシ]−2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、および2−(2−ヒドロキシ−4−[1−オクチルオキシカルボニルエトキシ]フェニル)−4,6−ビス(4−フェニルフェニル)−1,3,5−トリアジンなどが好適に例示される。例えば、環状イミノエステル系化合物としては2,2’−p−フェニレンビス(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)が好適に例示される。更に例えば、シアノアクリレート系化合物としては1,3−ビス[(2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリロイル)オキシ]−2,2−ビス[[(2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリロイル)オキシ]メチル]プロパンが、マロン酸エステル化合物としては、テトラエチル−2,2‘−(1,4−フェニレンジメチリジン)ビスマロネートが好適に例示される。
車両のエアコンデイショナーの効率を高めるため、本発明における樹脂材料−A中には、赤外線吸収剤を含有することが好ましい。これにより本発明で製造される樹脂製グレージングは、殊に車両用樹脂窓に適用された場合には、その軽量化による効果のみならず、エアコンデイショナー効率の向上により、更なる二酸化炭素削減に代表される環境負荷の低減を達成できる。本発明の赤外線吸収剤としては、金属酸化物、金属ホウ化物、および金属窒化物などの無機近赤外線吸収剤、フタロシアニン系近赤外線吸収剤の如き有機近赤外線吸収剤、並びに炭素フィラーが好適に例示される。
MxWyOz ・・・(α)
ここで、M元素はCs、Rb、K、Tl、In、Ba、Li、Ca、Sr、FeおよびSnからなる群から選ばれる少なくとも1種であり、Wはタングステンを示し、Oは酸素を示す。上記一般式(α)で示される酸化タングステン系化合物のうち、特にM元素がCsで表わされるセシウム含有酸化タングステンが、近赤外線吸収能が高いことから好適である。
炭素フィラーとしては、カーボンブラック、グラファイト、カーボンナノチューブ、およびフラーレンなど例示され、特にカーボンブラックが好ましい。
本発明にかかる(B)層は、アクリルポリオール樹脂とポリイソシアネート化合物とが反応してなるアクリルポリウレタンからなる2液硬化性インキ層である。このアクリルポリウレタンは、アクリルポリオール樹脂以外のポリオールをさらに共重合したものでもよい。
本発明にかかる(b−1)成分は、メチルメタクリレートを主成分とする単量体を重合して得られるヒドロキシル基を含有する共重合体が、インキの耐熱性および耐候性の両立の点から好ましい。共重合体は、ヒドロキシル基を含有する単量体と、主成分がメチルメタクリレートからなるヒドロキシル基を含有しない単量体とからなるものがヒドロキシル基量の制御が容易な点からより好ましい。
上記の如く、本発明においてはインキ層が適度な柔軟性を有することが好ましいが、かかる柔軟性や形状追従性をより高めるため、本発明では、上記(b−1)成分以外のポリオール成分を含有することが好ましい。後述する柔軟かつ長鎖の成分を含んで架橋構造を形成することにより、柔軟性や形状追従性を高めることができる。
本発明にかかる(b−3)成分は、2以上のイソシアネート基を有するものをいう。例えば、ジイソシアネート化合物としては、
(1)トリレンジイソシアネート(通常“TDI”と略称される。2,4−TDI、および2,6−TDIを含む)、ジフェニルメタンジイソシアネート(“MDI”と略称され、4,4’−MDI、2,4’−MDI、および2,2’−MDIを含む)、1,5−ナフチレンジイソシアネート、1,4−ナフチレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート(“XDI”と略称され、o−XDI、m−XDI、およびp−XDIを含む)、テトラメチルキシリレンジイソシアネート(“TMXDI”と略称される)、4,4’−ジフェニルエーテルジイソシアネート、2−ニトロジフェニル−4,4’−ジイソシアネート、2,2’−ジフェニルプロパン−4,4’−ジイソシアネート、3,3’−ジメチルジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、4,4’−ジフェニルプロパンジイソシアネート、および3,3’−ジメトキシジフェニル−4,4’−ジイソシアネートなどの芳香族ジイソシアネート;
(2)テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート(“HDI”と略称される)、2−メチル−1,5−ペンタンジイソシアネート、3−メチル−1,5−ペンタンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、およびトリメチルヘキサメチレンジイソシアネート(“TMDI”と略称され、2,2,4−TMDI、および2,4,4−TMDIを含む)などの脂肪族ジイソシアネート;
(3)イソホロンジイソシアネート(“IPDI”と略称される)、水素添加トリレンジイソシアネート、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネート(“H12MDI”と略称される)、水素添加キシリレンジイソシアネート(“H6XDI”と略称される)、水素添加テトラメチルキシリレンジイソシアネート、およびシクロヘキシルジイソシアネートなどの脂環式ジイソシアネート
などが例示され、トリイソシアネート化合物としては、トリフェニルメタン−4,4,4−トリイソシアネート、およびトリス(p−イソシアネートフェニル)チオホスフェートなどが例示される。
本発明の(B)層を形成するインキには、硬化促進用触媒、顔料、レベリング剤、消泡剤、レオロジー調整剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、各種機能性粒子、可塑剤、および分散剤などの当該技術分野で使用されている各種添加剤を混合して使用することができる。硬化促進用触媒の例としては、ジラウリン酸ジブチル錫、ジラウリル酸ジ−n−オクチル錫、2−エチルヘキサン酸錫、2−エチルヘキサン酸亜鉛、およびコバルト塩などの金属塩、並びにトリエチルアミン、ピリジン、メチルピリジン、ベンジルジメチルアミン、トリエチレンジアミン、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン、N−メチルピペリジン、N−メチルモルホリン、ペンタメチルジエチレントリアミン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、およびN,N’−ジメチルピペラジンなどの3級アミン類があげられる。これらは単独でも、2種以上を併用してもよい。かかる触媒は、インキ固形分100重量%あたり、金属塩では、0.01〜1重量%の範囲、3級アミン類では0.1〜5重量%の範囲が好ましい。
本発明における2液硬化性インキ層の形成方法は特に限定されず、従来公知の方法で、平板のもしくは湾曲した成形品表面に形成でき、特に印刷法が好適である。印刷法としては、例えば、オフセット印刷、フレキソ印刷、グラビア印刷、スクリーン印刷、およびインクジェット印刷などの方法が例示される。これらの中でも本発明においては、スクリーン印刷が最も好ましく適用できる。スクリーン印刷では以下の利点を有するからである。かかる利点は、第1に生産性に優れ、かつ大型の印刷対象にも対応しやすいこと。第2に多層塗りが容易故に印刷層の厚みの許容範囲が広いこと。第3に曲面への対応も比較的容易なことである。
本発明における(C)層は、ポリイソシアネート化合物と酢酸エステル系溶剤とを含有するプライマー用組成物から形成されてなる。かかるプライマー組成物には、更に、通常配合される充填剤、触媒、乾燥剤、樹脂成分、および任意にその他の化合物を含有することができる。
本発明における(C)層に用いるポリイソシアネート化合物としては、上述の“(II−iii)ポリイソシアネート化合物”の項において例示したものと同様のものを使用することができるが、より好適には芳香環を含有するポリイソシアネートを主成分とするものである。かかるポリイソシアネートは反応性に優れる。より好適には、MDI、TDI、トリフェニルメタン−4,4,4−トリイソシアネート、およびトリス(p−イソシアネートフェニル)チオホスフェートからなる群から選択される少なくとも1種のポリイソシアネート化合物を、(c−1)成分として使用されるポリイソシアネート化合物100モル%中、好ましくは50モル%以上、より好ましくは55〜90モル%とする。
本発明における(C)層に用いる溶剤は、酢酸エステルを主成分とする。その他の成分としては、イソシアネート基に対して不活性なものであれば公知の各種の溶剤がいずれも利用可能である。かかる酢酸エステルは、好ましくは酢酸エチルおよび酢酸ブチルであり、これらがプライマー組成物中の溶剤100重量%中、70重量%以上、さらには80重量%以上含有されることが好ましい。その他の成分としては、メチルエチルケトン(MEK)、アセトン、およびトルエンが好適に例示されるが、更にペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、ウンデカン、およびドデカンなどの炭素数5〜12の飽和炭化水素化合物を併用することもできる。かかる併用時の炭素数5〜12の飽和炭化水素化合物の割合は、溶剤100重量%中1〜15重量%とするのが好ましい。
本発明における(C)層に用いるその他の成分としては、良好な作業性を得るためにポリエステルポリウレタン樹脂、ポリエーテルポリウレタン樹脂、およびアクリルポリウレタン樹脂などのウレタン樹脂、並びにポリエステル樹脂などを併用することができる。かかる樹脂は、いずれも溶剤溶解性を示す熱可塑性ウレタン樹脂およびポリエステル樹脂が好適に利用される。より好ましくは熱可塑性ポリウレタン樹脂であり、中でもポリエステルポリウレタン樹脂が好ましい。かかる樹脂の数平均分子量は、好ましくは5,000〜100,000の範囲、より好ましくは、15,000〜50,000の範囲である。尚、かかる樹脂の添加量は、通常、イソシアネート成分100重量部に対して10〜30重量部程度であり12〜25重量部がより好ましい。
本発明における(C)層を形成する組成物の製造方法は、各成分を十分に混合できる各種の公知の方法がいずれも適用可能であるが、例えば、ボールミルによる混合が好適に例示される。
上記、プライマー組成物の好適な態様の代表例としては、横浜ゴム(株)製のボディ用プライマーであるRC−50E、およびRC−50KEなどが例示される。
本発明におけるウレタン系接着剤は、湿気硬化型一液性ウレタン接着剤、および二液性ウレタン接着剤のいずれも使用可能であるが、特に湿気硬化型一液性ウレタン接着剤が生産効率に優れているので好ましい。湿気硬化型1液性ウレタン接着剤は、通常イソシアネート基含有化合物、とりわけイソシアネート基末端ウレタンプレポリマー(以下、NCO末端プレポリマーと称す)を主成分とし、これに対して可塑剤、充填剤、触媒、および任意にその他の化合物が配合されてなる。その他の化合物は、該組成物に所望の特性を付与することなどを目的とするものであって、例えばシランカップリング剤などの密着剤、耐熱接着性を付与するための(メタ)アクリレート系共重合体、並びに軽量性・制振性・防音性を付与するための発泡剤やマイクロバルーンなどを包含する。ここで、プレポリマーの含有量は、通常、ウレタン接着剤組成物全量中好ましくは15〜50重量%であり、より好ましくは20〜45重量%、更に好ましくは30〜45重量%の範囲で選択される。ウレタン接着剤組成物の好適な態様の代表例としては、横浜ゴム(株)製のWS−222、およびサンスター技研(株)製の#560などダイレクトグレージング用の各種の接着剤が例示される。
本発明における(D)層のイソシアネート基末端ウレタンプレポリマーは、上記湿気硬化型一液性ウレタン接着剤において主成分として好適に用いられ、種々のポリオールに対して過剰量のポリイソシアネート化合物を、常法により反応させることによって製造され得る。上記ポリオールとしては、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、主鎖がC−C結合よりなるポリオール、低分子ポリオール、並びにその他のポリオールが含まれる。かかるウレタンプレポリマーの数平均分子量は、好ましくは1,000〜30,000、より好ましくは2,000〜10,000の範囲である。イソシアネート基末端ウレタンプレポリマーを製造する際使用される、ポリオールとポリイソシアネート化合物との量比は、OH基に対するNCO基の比率(NCO基/OH基(当量比))において、1.2〜4が好ましく、かかる範囲の下限は1.5がより好ましく、かかる範囲の上限は2.5がより好ましく、2.2が更に好ましい。
本発明における(D)層のその他の成分としては、可塑剤、充填剤、および触媒等が挙げられる。
可塑剤としては、ジイソノニルフタレート、ジオクチルフタレート(DOP)、ジブチルフタレート、ジラウリルフタレート、ブチルベンジルフタレート、ジオクチルアジペート、ジイソデシルアジペート、トリオクチルホスフェート、トリス(クロロエチル)ホスフェート、トリス(ジクロロプロピル)ホスフェート、アジピン酸プロピレングリコールポリエステル、アジピン酸ブチレングリコールポリエステル、エポキシステアリン酸アルキル、アルキルベンゼン、エポキシ化大豆油などが例示される。可塑剤の配合量は、通常、ウレタン接着剤組成物全量中好ましくは10〜30重量%、より好ましくは15〜25重量%の範囲で選定され得る。
本発明における(D)層の厚みは、Adhesives and Sealants : General Knowledge, Application Techniques, New Curing Techniques (Elsevier Science Ltd,2006)の385頁Figure27のPlastic/Steelの領域で決定するのが好ましい。但し、かかる図は比較的安全サイドでの領域設定となっていることから、各種の形状や使用条件を鑑みて、かかる領域を区分する線よりも2mm未満、好ましくは1.5mm未満の範囲でウレタン接着剤の厚みを薄くすることも可能である。特に成形品の長尺が1m未満の場合は、Δα=12×10−6Kのラインを外挿するライン上で厚みの設計をすることが可能である。
本発明における(E)層は、有機溶媒にハードコート層用原料を溶解または/および分散させたコーティング液から形成され、1層のみから構成されても、2層以上の積層から構成されてもよい。かかるコーティング液は、通常実質的に層を形成する固形分と有機溶媒とからなり、更に水を含有する場合もある。上記(E)層を形成するコーティング液の有機溶媒のSP値(solubility parameter 値)は、18.5〜22(MPa)0.5であることが好ましく、19.5〜21.5(MPa)0.5であることが更に好ましい。かかる範囲では、有機溶媒のポリカーボネート樹脂への悪影響の低下と、固形分への溶解性の向上とを両立することができる。本発明における有機溶媒のSP値は、原崎勇次著;「コーティングの基礎科学」p.51(1977)槙書店の化学組成からの計算に則って計算される。好ましい有機溶媒としては、アルコール類やケトン類が挙げられる。
本発明のハードコート層におけるより好適な(E1)層は、紫外線吸収基および/または光安定性基を有する単量体とアルキル(メタ)アクリレート単量体とを共重合することにより形成されるものである。
上記好適なハードコート層におけるプライマー層は、下記式(A−1)単位、(A−3単位)および(A−4)単位を必須とするアクリル共重合体であって、かかる3つの単位と(A−2)単位との合計が、アクリル共重合体の全繰り返し単位100モル%中、少なくとも70モル%以上であることを満足し、かつ(A−1)単位〜(A−4)単位が下記の割合を満足するものである。即ち、アクリル共重合体の全繰り返し単位のモル数を基準としたとき、
i) (A−1)単位と(A−2)単位との合計は40〜90モル%の範囲であり、
ii) (A−3)単位は1〜30モル%の範囲であり、
iii) (A−4)単位は5〜30モル%の範囲であり、かつ
iv) (A−1)単位と(A−2)単位との合計のモル数を基準としたとき、(A−1)単位は30モル%以上であることが好ましい。
i) (A−1)単位と(A−2)単位との合計は好ましくは50〜90モル%、より好ましくは55〜87モル%の範囲であり、
ii) (A−3)単位は好ましくは3〜25モル%、より好ましくは4〜20モル%の範囲であり、
iii) (A−4)単位は好ましくは7〜28モル%の範囲であり、かつ
iv) (A−1)単位と(A−2)単位との合計100モル%中、(A−1)単位は好ましくは40モル%以上、より好ましくは40〜90モル%である。
上記の(E1)層を形成するアクリル樹脂組成物中には、ブロック化されたポリイソシアネート化合物を含有することが好ましい。ブロック化されたポリイソシアネート化合物とは、イソシアネート基にブロック化剤を反応させ遊離のイソシアネート基をほとんどなくして、常温での反応性を抑制したもので、加熱によりブロック化剤が分離してイソシアネート基となり、反応性を持つに至る化合物を意味する。
上記アクリル樹脂組成物を熱硬化させてなる、本発明の好適なプライマー層の膜厚は1〜15μmが好ましく、2〜10μmがより好ましい。膜厚が1μm未満であると、紫外線の透過率が高くなり、ポリカーボネート基材の黄変やシリコーン樹脂系トップ層との密着性の低下が生ずるため、耐候性が乏しくなる。膜厚が15μmを超えると、内部応力の増大のため、また熱硬化時に架橋反応が十分進行しないため、耐久性に乏しい塗膜層になる。また、アクリル樹脂組成物を溶解するために使用する溶剤の揮発が不十分となり、溶剤が塗膜中に残存し、耐熱水性、耐候性を損ねることになる。
上記アクリル樹脂組成物からなる(E1)層を形成する方法としては、基材に反応せず且つ該基材を溶解しない揮発性の溶媒に、かかるアクリル樹脂組成物を溶解して、このアクリル樹脂塗料を基材表面に塗布し、次いで該溶媒を加熱などにより除去し、さらに加熱してヒドロキシ基と加熱により生成するイソシアネート基とを反応させ架橋させることにより形成される。かかる溶媒としては、好適には、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、およびシクロヘキサノンなどのケトン類、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、および1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類、エチルアセテート、ブチルアセテート、3−メトキシブチルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、およびエトキシエチルアセテートなどのアセテート類、並びにメタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、2−メチル−1−プロパノール、2−メチル−2−プロパノール、2−エトキシエタノール、1−メトキシ−2−プロパノール(プロビレングリコールモノメチルエーテル)、ジアセトンアルコール、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールn−ブチルエーテル、および2−ブトキシエタノールなどのアルコール類が利用でき、更に、n−ヘキサン、n−ヘプタン、イソオクタン、ベンゼン、トルエン、キシレン、ガソリン、軽油、および灯油などの炭化水素類、アセトニトリル、ニトロメタン、並びに水などが挙げられ、これらは単独で使用することも、2種以上を混合して使用することもでき、好適には上記SP値の範囲を満足するように混合割合を調整する。かかるアクリル樹脂塗料において、アクリル樹脂組成物(固型分)の濃度は1〜50重量%が好ましく、3〜30重量%がより好ましい。
本発明の(E2)層は、コロイダルシリカおよびアルコキシシランの加水分解縮合物を含有するオルガノシロキサン樹脂組成物を熱硬化してなる塗膜層が好ましい。好適には上記コロイダルシリカとアルコキシシランの加水分解縮合物とからなるオルガノシロキサン樹脂固形分、酸、硬化触媒、および溶媒からなるコーティング用塗料を用いて形成される。シロキサン結合をもった硬化樹脂層を形成するものとしては、3官能シロキサン単位に相当する化合物(トリアルコキシシラン化合物など)を主成分とする化合物の部分加水分解縮合物、好ましくは更に4官能シロキサン単位に相当する化合物(テトラアルコキシシラン化合物など)および/または2官能シロキサン単位に相当する化合物を含む部分加水分解縮合物、並びに更にこれらにコロイダルシリカなどの金属酸化物微粒子を充填した部分加水分解縮合物などが例示される。シリコーン樹脂系ハードコート剤は更に1官能性のシロキサン単位を含んでよい。これらには縮合反応時に発生するアルコール(アルコキシシランの部分加水分解縮合物の場合)などが含まれるが、更に必要に応じて任意の有機溶剤、水、あるいはこれらの混合物に溶解ないしは分散させてもよい。そのための有機溶剤としては、低級脂肪酸アルコール類、多価アルコールとそのエーテル、エステル類などが挙げられる。なお、ハードコート層には平滑な表面状態を得るためレベリング剤を添加できる。かかるコロイダルシリカ、アルコキシシラン、酸、硬化触媒、および溶媒の具体的態様、配合量、並びに調整条件の詳細に関してもまた特開2008−231304号公報に記載されている。耐候性をより重視する場合には、金属酸化物に代表される無機系紫外線吸収剤、および有機系紫外線吸収剤を含有させることが好ましい。かかる紫外線吸収剤としては、無機系のものとしては、酸化チタン、酸化セリウム、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化ジルコニウム、酸化アンチモン、酸化タングステン、アンチモン含有酸化スズ、およびスズ含有酸化インジウムなどの単一もしくはこれらの複合金属酸化物微粒子、およびこれらの混合物が例示される。中でも酸化チタン、酸化セリウム、および酸化亜鉛が好ましく、特に酸化セリウムが好ましい。かかる併用は、ハードコートの硬度、透明性、および耐候性を全て向上させる。かかる微粒子の粒径は好ましくは1〜500nm、より好ましくは10〜100nmである。
本発明におけるハードコート層の積層方法は特に限定されるものではなく、ディップコート法、フローコート法、ブレードコート法、ナイフコート法、スクイズコート法、トランスファーロールコート法、グラビヤロールコート法、エアースプレーコート法、静電スプレーコート法、およびスピンコート法などを用いることができる。これらの中でもディップコート法およびフローコート法が好ましい。ハードコート層が単層の場合、通常塗工後風乾処理がなされ、その後硬化反応に供される。2層以上の場合には、各層ごとに風乾および硬化処理をする方法が好適であるが、風乾のみで次層用のコーティング液を塗工し、2層以上を1度に硬化させる方法を取ることもできる。
本発明のグレージング積層構成は、以下の(A)層の少なくとも一方の表面に、以下の(B)層、(C)層、(D)層および(E)層を積層した構成であって、積層体の厚み方向に沿った断面を見たとき、(A)層−(B)層−(C)層−(D)層の順で積層された積層構造1と、(A)層−(B)層−(E)層の順で積層された積層構造2、および(A)層−(E)層の順で積層された積層構造3とがあり、積層構造1と3の間に積層構造2が介在することを特徴とする。
(A)層:ポリカーボネート樹脂からなる光透過性基材層。
(B)層:アクリルポリオール樹脂とポリイソシアネート化合物とが反応してなるアクリルポリウレタンからなる2液硬化性インキ層。
(C)層:ポリイソシアネート化合物と酢酸エステル系溶剤とを含有するプライマー組成物から形成されてなる接着用プライマー層。
(D)層:ウレタン接着剤からなる接着層。
(E)層:ハードコート層。
(i)上記(A)層の少なくとも一方の表面の一部に上記(B)層を形成する工程(工程(i))、
(ii)工程(i)で得られた、一部に(B)層が形成された光透過性基材の側において、(B)層の形成されていない(A)層の表面から(B)層の表面の一部にわたり連続した上記(E)層を形成する工程(工程(ii))、
(iii)工程(ii)で得られた(E)層が形成されていない(B)層の表面の少なくとも一部に上記(C)層を形成する工程(工程(iii))、
(iv)工程(iii)で得られた(C)層の表面に上記(D)層を形成する工程(工程(iv))。
本発明において、上記工程(i)で、(A)層上に(B)層が形成した後、加熱変形させてから、上記工程(ii)を行なうことが好ましい。
本発明における成形品−Aの成形方法としては、射出成形、押出成形、圧縮成形、ブロー成形および回転成形などが例示されるが、特に射出成形が好ましく、中でも射出圧縮成形が好ましい。またかかる成形品−Aは、成形後に曲げ加工、トリム加工、および穿孔などの2次加工がなされ形状が定められたものであってもよい。積層体の最終的な形状は、成形体−Aの製造時に確定されても、積層後の曲げ加工および/またはトリムの工程を経て確定されてもよい。未だウレタン接着剤が塗工されていない部材には、必要に応じて更なる周辺部材を取付けることができる。かかる周辺部材を取付けることで、樹脂製グレージング積層体のための最終部品が形成される。周辺部材の目的は、例えば、接着固定に際しての位置決めや、接着剤が完全硬化するまでの仮止めなどがある。かかる周辺部材としては、枠、ピン、ネジ、ファスナー、緩衝材、シール材、ヒンジ、およびロック機構などが例示される。かかる周辺部材は、接着、粘着、ネジ止め、溶着、嵌め合い、超音波溶着、およびレーザー溶接などの固定化手段を用いて、好ましくはハードコート層および最終形状を有する印刷成形体に取付けられ、最終部品とされる。かかる周辺部材を取付けた、もしくは取付けていない最終部品は接着により、車体の如き剛体からなる構造部材に固定化される。
本発明にかかる射出圧縮成形とは、いわゆる射出プレス成形と、狭義の射出圧縮成形とを含む。ここで、射出プレス成形とは、少なくともその供給完了時において目的とする成形品容量よりも大なる容量の金型キャビティ内に溶融した熱可塑性樹脂を供給し、その供給完了後に金型キャビティ容量を目的とする成形品容量まで減少し、金型キャビティ内の成形品をその取り出しが可能な温度以下まで冷却後成形品を取り出す成形方法を指す。尚、金型キャビティ容量の減少開始は、樹脂の供給完了前後のいずれであってもよいが、該供給完了前の開始が好ましい。すなわちキャビティ容量を減少する工程と樹脂の充填工程がオーバーラップする態様が好ましい。一方、狭義の射出圧縮成形とは、そのキャビティ容量の拡大が、溶融した熱可塑性樹脂の体積にほぼ等しいレベルにあり、溶融した熱可塑性樹脂が冷却されて収縮する体積分程度を圧縮する成形法を指す。本発明においては、大型の成形品においても歪が少なく金型転写性に優れる射出プレス成形が好ましい。
第1の好適な態様は、金型固定板の角部4箇所の型締め機構で可動金型が固定金型に対して平行移動するときに、検出された可動板と固定板との相対位置の検出値から可動金型と固定金型との間の平均距離を演算し、各型締め機構への指令値に各型締め機構の検出値と平均距離との差を補正量として加減算するとともに差の積分値をフィードバックして制御することにより金型間の平行度を維持する射出圧縮成形方法である。
射出圧縮成形の更なる詳細について図を用いて説明する。
図1は成形サイクルの開始時点の状態を示す型締装置の縦断面図、図2は成形品を射出圧縮成形する開始前の状態を示す型締装置の縦断面図、および図3は成形品を射出圧縮成形している状態を示す型締装置の縦断面図である。
型締装置10は、第1射出装置11とともに射出成形機を構成する。製造されるシート−は必要に応じて多層シートであってもよいが、好ましく単層シートである。以下、単層シートを製造するに際しての詳細を説明する。
次に、成形品の成形例を、図1〜図3を参照しながら工程順に説明する。図1においては、成形サイクルの開始時点の状態にある。図2においては、型開閉装置18により型閉がなされ固定板21に設けられたロック装置によりタイバ23と固定板21が結合されることにより、可動金型14は、射出工程内において中間型締め状態と最終型締め状態との差である圧縮ストローク分だけ余分に開かれた中間型締め状態にあり、成形サイクルの開始時点である。ここで射出工程とは、溶融樹脂が製品に相当する金型キャビティ内へ充填されてから、該キャビティへの充填される樹脂の供給が完了するまでの工程をいう。
図3においては、図2で形成されたキャビティへ射出装置11から溶融樹脂を射出する。この工程が射出工程であり、継続した工程、または射出工程の後半と一部が並行して継続した工程として次に圧縮工程が行われる。尚、圧縮動作と樹脂の射出供給とが同時に行われている期間(tO(秒))は、通常オーバーラップ時間と称される。射出工程の後半に圧縮工程を並行して開始する場合は、スクリュ前進位置を検出して、スクリュ前進位置が設定位置となったら型締め機構による圧縮を開始する。圧縮工程は、射出工程で射出された溶融材料を各型締め機構16によりキャビティの容積を縮小させるように圧縮し、溶融材料をキャビティ内で展延させることでキャビティを充填して行われる。そして、成形品31が成形される。オーバーラップ時間(tO)は好ましくは2秒以下、より好ましくは1秒以下である。またtOは、好ましくは0.05秒以上、より好ましくは0.1秒以上として、オーバーラップ時間を設けることが好ましい。更にオーバーラップする際の圧縮開始時期は、全樹脂充填量当たりの樹脂充填割合が、体積割合で好ましくは90〜99.9%、より好ましくは95〜99.5%、更に好ましくは97〜99%の範囲であることが、本発明において好ましい。
上記射出工程において、図2で形成されたキャビティへ射出装置11から溶融樹脂を充填する射出率は、50〜2,000cm3/秒が好ましく、100〜1,800cm3/秒がより好ましく、150〜1,500cm3/秒が更に好ましい。射出率が50cm3/秒に満たない場合、キャビティ内へ溶融樹脂を充填する時間が長くなり、射出工程から圧縮工程に移行するまでに樹脂温度が低下して溶融粘度が高くなりすぎるため、圧縮工程においてショートショットやフローマークなどの外観不良、また厚みや寸法の精度不良の発生につながりやすい。また、射出率が2,000cm3/秒を超えると、得られる成形品に歪みが残りやすくなるうえに、エアの巻き込みによるシルバーストリークなどの外観不良が起こりやすくなる。なお、ここでいう射出率とは、金型キャビティに射出する樹脂容量を射出開始から射出終了までに要した時間で除したものであり、必ずしも一定速度である必要はない。
上記圧縮工程では、金型固定板の角部4箇所の型締め機構で固定金型と可動金型との平行度を調整することにより金型間の平行度が維持される。位置センサー24によって検出された可動板22と固定板21との相対位置の検出値から可動金型14と固定金型13との間の平均距離を演算し、各型締め機構16への指令値に各型締め機構の検出値と平均距離との差を補正量として加減算するとともに差の積分値をフィードバックして制御することで、可動金型14と固定金型13との間の平行度が維持する方法を用いることが好ましい。その結果、溶融材料がキャビティ内を高速かつ均一に流動するので、成形品31は圧縮成形の効果として低歪みとなるとともに、平行制御の効果として板厚が均一かつ高精度となる。
上記圧縮工程において、各型締め機構16によりキャビティの容積を縮小させるように圧縮し、溶融材料をキャビティ内で展延させることでキャビティを充填する際の可動金型の移動速度は、5mm/秒以上が好ましく、7.5mm/秒以上がより好ましく、10mm/秒以上が更に好ましい。L/Dの高い成形品ほど高い金型容量の拡大倍率が必要となり速い移動速度が求められる。成形品の歪みを低減するためにはキャビティ内の溶融樹脂の熱的分布が狭い間に所定の最終型締め状態までの圧縮工程を終了することが重要なためである。かかる移動速度がより速いほど大きい圧縮ストロークに対応できる。したがって移動速度は可能な限り高いことが好ましいが、現時点では事実上40mm/秒程度が装置上の限界となっている。35mm/秒のレベルであれば十分に精密な速度制御が可能である。尚、かかる移動速度は中間型締め状態から最終型締め状態までの圧縮ストロークを圧縮に要した時間で除したものであり、必ずしも一定速度である必要はない。また上記の如く圧縮ストロークが大きく、金型の移動速度が大きいほど金型のかじりは生じやすくなることから、ここでも金型間の平行度の維持は重要かつ必須の条件となる。
上記圧縮工程において、各型締め機構16によりキャビティの容積を縮小させるように圧縮し、溶融材料をキャビティ内で展延させることでキャビティを充填することにより、樹脂の反発力が急激に立ち上がる。この際に型締め機構16による制御を上記位置制御から上記圧力制御に切換えるようにしてもよい。そして圧力制御に切換えた際は、キャビティ内圧力(面圧)が7〜20MPaとなるように制御することが望ましい。通常は油圧シリンダまたはその配管の油圧力を検出し、型締力を成形品の投影面積で除算して面圧を求めるが、キャビティ内に樹脂圧センサを設けるようにしてもよい。
X=(30×t+10)±30(秒) (I)
上記保圧工程に続いて冷却工程を行う。キャビティ内の成形品は、キャビティ内から取り出し可能な温度となるまで冷却後、取り出される。取り出しのため型開きする際には、所定の中間位置まで上記の平行制御がなされる。かかる中間位置は通常上記の中間型締め位置である。樹脂板の自重によりたわみの発生を抑制するため、樹脂材料−Aの荷重たわみ温度以下、より好ましくはかかる荷重たわみ温度の30〜60℃低い温度まで冷却し、キャビティからの取出しを行う。例えばビスフェノールA型のポリカーボネート樹脂の場合、75〜105℃の範囲が好適であり、80〜100℃の範囲が更に好ましい。かかる冷却工程中は、保圧工程の圧力を保持したままでもよいし、圧力を加えない状態でもよく、さらには冷却工程中に段階的に圧力を下げていってもよい。また冷却工程の間も型締め機構16により位置制御または圧力制御により制御がなされることで、成形品のヒケや厚みムラを防止することができる。
(VIII−i)加熱工程
本発明における成形品−Aの熱曲げ加工は、熱曲げ加工が好適に利用できる。特に成形品−Aをシート形状とし、印刷工程の後、ハードコート処理およびトリム加工をする以前に、熱曲げ加工する製造方法が好ましく利用できる。熱曲げ加工では、樹脂材料−Aのガラス転移温度をTg(℃)としたとき、[Tg+5]℃〜[Tg+70]℃の温度範囲で該成形品−Aが予備加熱し軟化させられ、熱成形に供される。金型キャビティから取出された成形品−Aは、好ましくは成形品の所定の検査を行い、通常、保管中や輸送中における表面保護のためマスキング処理がされ、次の工程に運ばれる。印刷工程の如き他の工程が先に行われる場合も概して同様である。熱成形における加熱工程に先立ち、かかるマスキングフィルムは除去されることが好ましい。
y=[(0.28x2−34x+1250)×(z/4.5)2]±50
の範囲を目安とすることが好ましい。また加熱される際のシートは、横置きであっても垂直に吊られてもよい。尚、樹脂材料−Aのガラス転移温度(Tg(℃))は、JIS K7121に規定される方法にて測定されたものであり、DSCなどのチャートにおいて認識できるガラス転移温度をいう。
本発明では、加熱により軟化したシートに代表される成形品−Aに各種の外力を作用させ、所定の湾曲面を形成することができる。尚、以下の説明では成形品−Aの代表的な形状である平板シートを仮定する。ここで、上記加熱工程では、成形品−Aの製造工程において得られた高品位な意匠面を維持した状態で加熱がなされ、かつこの湾曲面の形成工程では、かかる意匠面を損ねることなくシートが変形されることが好ましい。
(b)特公平6−77961号に記載方法に代表される方法;即ち、上記(a)において液状物として、硬化型液状シリコーンゴムの如き、硬化性液状エラストマ成分を用いて、含浸硬化せしめた被覆層を有する型を用いる方法。
(c)型表面に直接エラストマの被覆層を有する型を用いる方法。
(d)尾根成形(ridge forming)と称される方法;即ち、少なくとも型面において中実の型ではなく、骨格フレームからなる型を用いて、非意匠面の部分にかかる骨格フレームを接触させ、非意匠面には型の接触がない方法。
(e)非意匠面部分に意匠面部分よりも高いプレス圧力を作用させることにより湾曲面を形成する方法。
(e−1):非意匠面部分に硬質な被覆層を設け、意匠面部分に軟質な被覆層を設ける方法、
(e−2):非意匠面部分に接触面積が高まる被覆層を設け、意匠面部分には表面を荒らすか、接触点を点在させるなどして接触面積が小さくなる被覆層を設ける方法、並びに
(e−3):非意匠面部分の被覆層の厚みを、意匠面部分の被覆層の厚みよりも大きくし、意匠面部分の圧力を低減する方法などが例示される。
本発明における成形品−Aは、トリム工程においてトリム加工された後に最終的な形状が確定されてもよい。成形品−Aの曲げ加工を行なう場合は、トリム加工前に実施することが好ましい。一方で、かかるトリム工程は、カーポート、アーケード、太陽電池カバー、および遮音板などのように最大投影面積を有する投影面が矩形を主体とする用途であって、必要な大きさが合致する場合には、必ずしも必要とされない。かかるトリム工程は、1度に行う方法、および粗トリムおよび最終トリムのように2度以上に分けて行い、トリム工程の途中に印刷、熱曲げ、およびハードコート処理のいずれかが含まれる態様であってもよい。生産効率上、およびハードコートにおける自由度の拡大の観点から、最終製品形状に合わせたトリム加工を一度に行う方法が好ましい。
(I)ポリカーボネート樹脂からなる透明基材の製造
(I−1)ポリカーボネート樹脂−A1の製造
下記の原料表記に従い、ポリカーボネート樹脂−A1の製造方法について説明する。9.5重量部のPC、0.08重量部のVPG、0.02重量部のSA、0.03重量部のPEPQ、0.05重量部のIRGN、0.32重量部のUV1577、および1×10−4重量部のBLをスーパーミキサーで均一混合した。かかる混合物10.0001重量部に対して、90重量部のPCをV型ブレンダーで均一に混合し、押出機に供給するための予備混合物を得た。
得られた予備混合物を押出機に供給した。使用された押出機は、スクリュ径77mmφのベント式二軸押出機((株)日本製鋼所製:TEX77CHT(完全かみ合い、同方向回転、2条ネジスクリュ))であった。該押出機は、スクリュ根元から見てL/D約8〜11の部分に順に送りのニーディングディスクと逆送りのニーディングディスクとの組合せからなる混練ゾーンを有し、その後L/D約16〜17の部分に送りのニーディングディスクからなる混練ゾーンを有していた。更に該押出機は、後半の混練ゾーンの直後にL/D0.5長さの逆送りのフルフライトゾーンを有していた。ベント口はL/D約18.5〜20の部分に1箇所設けられた。押出条件は吐出量320kg/h、スクリュ回転数160rpm、およびベントの真空度3kPaであった。また押出温度は第1供給口230℃からダイス部分280℃まで段階的に上昇させる温度構成であった。
ダイスから押出されたストランドは、温水浴中で冷却され、ペレタイザーにより切断されペレット化された。切断された直後のペレットは、振動式篩部を10秒ほど通過することにより、切断の不十分な長いペレットおよびカット屑のうち除去可能なものが除去された。
9.43重量部のPC、0.1重量部のVPG、0.02重量部のSA、0.03重量部のPEPQ、0.05重量部のIRGN、0.3重量部のUV234、0.07重量部のIRA、および1×10−4重量部のBLをスーパーミキサーで均一混合した。かかる混合物10.0001重量部に対して、90重量部のPCをV型ブレンダーで均一に混合し、押出機に供給するための予備混合物を得た以外は、上記ポリカーボネート樹脂−A1の製造と同様にして、ペレット状のポリカーボネート樹脂−A2を得た。
PC: ビスフェノールAとホスゲンから界面縮重合法により製造された粘度平均分子量25,000のポリカーボネート樹脂パウダー(帝人化成(株)製:パンライトL−1250WQ(商品名))
VPG:ペンタエリスリトールと脂肪族カルボン酸(ステアリン酸およびパルミチン酸を主成分とする)とのフルエステル(コグニスジャパン(株)製:ロキシオールVPG861)
SA:脂肪酸部分エステル(理研ビタミン(株)製:リケマールS−100A)
PEPQ:ホスホナイト系熱安定剤(Sandoz社製:サンドスタブP−EPQ)
IRGN:ヒンダードフェノール系酸化防止剤(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製:Irganox1076)
UV1577:2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−[(ヘキシル)オキシ]フェノール(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製:Tinuvin1577)
UV234:2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ビス(1−メチル−1−フェニルエチル)フェノール(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製:Tinuvin234)
BL:ブルーイング剤(バイエル社製:マクロレックス バイオレットB)
IRA:有機分散樹脂と無機赤外線吸収剤としてCs0.33WO3(平均粒子径5nm)とからなり、無機赤外線吸収剤含有量が約23重量%からなる赤外線遮蔽剤(住友金属鉱山(株)製YMDS−874)
(II−1)シート−αの製造
上記樹脂材料−A1または−A2のペレットをプラテンの4軸平行制御機構を備えた射出プレス成形可能な大型成形機((株)名機製作所製:MDIP2100、最大型締め力33540kN)を用いて射出プレス成形し、図5に示す厚み4.5mmで長さ×幅が1000mm×600mmのシート成形品を製造した。かかる図に示すとおり、成形は1点のホットランナーおよびゲートにおいて実施した。また金型は、板の表裏面のいずれにおいても同一レベルの表面性状とした。
かかる成形機は、樹脂原料を十分に乾燥可能なホッパードライヤー設備を付帯しており、かかる乾燥後のペレットが圧空輸送により成形機供給口に供給され成形に使用された。成形はシリンダ温度300℃、ホットランナー設定温度300℃、金型温度は固定側および可動側共に110℃、プレスストローク:1.5mm、加圧の保持時間:120秒、プレス圧力は17MPa、およびオーバーラップ時間は0.12秒とし、可動側金型パーティング面は最終の前進位置において固定側金型パーティング面に接触しないものとした。充填完了後直ちにバルブゲートを閉じて溶融樹脂がゲートからシリンダへ逆流しない条件とした。かかる成形において型圧縮および型開きのいずれの工程においても、金型間の平行度は、4軸平行制御機構により、傾き量および捩れ量を表すtanθとして約0.000025以下で保持された。
図6に示すように、長辺側にホットランナー5点のゲートを取った金型に変更して、上記シート−αの場合と同様に成形した。5点のゲートは第1ホットランナーゲート、第2ホットランナーゲート、および第3ホットランナーゲートの順に、SVG法によるカスケード成形を行い、ウエルド部のないシートを成形した。
上記樹脂材料−A1または−A2を120℃で5時間熱風乾燥の後、特開2005−081757号公報の押出方法にしたがい、厚み4.5mmで1,200mm幅の押出シートを製造し、両端部100mmずつを切断して1,000mmの長辺とし、押出方向に600mmの長さで切断して、カットして厚み4.5mmで長さ×幅が1,000mm×600mmのシート成形品を製造した。
上記(II)で得られたシートに、図7に示すように、遮光機能を有する黒インキにより、2枚取りの窓枠の図柄をスクリーン印刷した。印刷は、清浄な空気を循環した23℃、相対湿度50%の雰囲気下で行われた。スクリーン版は200メッシュを用い、得られた印刷層の膜厚は約8μmであった。3層塗りの場合には、1層を印刷後かかる雰囲気下で90分風乾した後、次層の印刷を行う方法で実施した。多層塗りでの膜厚はほぼ層数に比例した、例えば3層塗りでは約24μm厚の膜厚が得られた。印刷は、スクリーン印刷でインキを載せた後、かかる雰囲気下で30分の風乾を行い、その後90℃で60分の処理によりインキ層を乾燥および固定した。多層層塗りの場合には、最終の印刷の後かかる処理を実施した。尚、かかる印刷で使用したインキは次のとおりである(以下はいずれも種別のみを示すが、全て黒インキである)。
POS:メチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、および2−ヒドロキシエチルメタクリレートを共重合したアクリルポリオールからなるアクリルポリオールと、トリエチレングリコールからなる他のポリオールとからなるポリオール成分を、HDIビウレット変性体からなる硬化剤で硬化させるウレタン樹脂をバインダーとする2液硬化性インキ(POSスクリーンインキ:100重量部、210硬化剤:5重量部、およびP−002溶剤:15重量部の均一混合物(原料はいずれも帝国インキ(株)製)をインキとして使用)
TAS:ポリエステルポリオールとポリイソシアネートとからなるウレタン樹脂をバインダーとする2液性インキ(TASスクリーンインキ:100重量部、210硬化剤:5重量部、およびG−002溶剤:15重量部の均一混合物(原料はいずれも帝国インキ(株)製)をインキとして使用)
MRX:ポリエステルポリオールとポリイソシアネートとからなるウレタン樹脂をバインダーとする2液性インキ(MRXスクリーンインキ:100重量部、210硬化剤:5重量部、およびG−002溶剤:15重量部の均一混合物(原料はいずれも帝国インキ(株)製)をインキとして使用)
VK:塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂をバインダーとする1液性インキ(VKスクリーンインキ:100重量部とJ−002溶剤:15重量部(原料はいずれも帝国インキ(株)製)をインキとして使用)
ISX:ポリエステル系1液性インキ(ISXスクリーンインキ:100重量部とZ−705溶剤:10重量部(原料はいずれも帝国インキ(株)製)をインキとして使用))
上記インキのうちPOSが実施例のインキであり、TAS、MRX、VK、およびISXが比較例のインキである。
上記印刷が終了した後、熱プレス成形機を用いて、木型からなる雌型および雄型の両表面に綿フランネルを接着剤により貼着した。この際、その熱成形後において、上記印刷枠の外縁部から5mm以上外側の部分には、かかる綿フランネルを2枚重ねて貼着し、印刷枠より内側の部分では型からのプレス圧力が緩衝できるようにした。1枚の綿フランネルの厚みは0.5mmであった。シートはジグを用いて正確な位置でクランプに取付けられた後、搬送装置により炉内温度170℃の空気強制循環式加熱炉に送られた。シートはかかる加熱炉内で10分間留まった後、連続する搬送装置により熱プレス成形工程に即座に送られ、上記両型間に狭持されてプレス成形された。型内に2分間とどめた後、搬送装置により型から取り出され、クランプから外して湾曲面を有するシートを得た。
尚、型に対するシートの位置決めは、シートのクランプへの取り付け位置と型の位置とを予め搬送装置のプログラムに正確に入力することにより行った。上記熱プレス成形は清浄な空気の循環する常温雰囲気下で行われ、木型は温度制御することなく使用した(連続成形により約45℃となった)。
上記の如く印刷および熱曲げ成形された成形品は、次のハードコート処理を実施し、最終的に車体への取り付けを想定して、ウレタン接着剤を用いてステンレス製の枠に固定し、樹脂製グレージング構成体を得た。ハードコート処理に先立ちイソプロピルアルコールを含浸されたベンコットワイパーを用いて印刷面も含めて表面を清浄にした。次にウレタン接着剤用プライマーを塗工する部分にマスキングテープ(テサテープ社製TESA4241)を用いて、マスキング処理を行った後、下記の第1層用アクリル樹脂塗料を液だまりができないようフローコート法によって該マスキング部も含めて両面塗布し、25℃および相対湿度50%のクリーンルーム内で20分間、吊下げ状態で静置して風乾した。その後、125℃の炉内温度で60分間空気強制循環式加熱炉内に保管して熱硬化させることにより、中央の透明部分において平均約5μmの膜厚の硬化膜を積層させた。次いでかかる硬化膜上に第2層用オルガノシロキサン樹脂塗料を両面塗布し、第1層と同様にして静置し125℃の炉内温度である空気強制循環式加熱炉で60分間保管して熱硬化させ、更に中央の透明部分において平均約4μmの膜厚の硬化膜を積層させた。
フローコートは、単一ノズルにより実施し、またアクリル樹脂塗料とその上のオルガノシロキサン樹脂塗料とは、液流が逆方向になるように塗布を行った。
(VI−1)アクリル樹脂塗料HP−1の調製
還流冷却器および撹拌装置を備え、窒素置換したフラスコ中にエチルメタクリレート(以下EMAと省略する)74.2重量部、シクロヘキシルメタクリレート(以下CHMAと省略する)33.6重量部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(以下HEMAと省略する)13.0重量部、LA−82(旭電化工業(株)製ヒンダードアミン系光安定性基含有メタクリレート;1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルメタクリレート12.0重量部、メチルイソブチルケトン(以下MIBKと省略する)132.8重量部および2−ブタノール(以下2−BuOHと省略する)66.4重量部を添加混合した。混合物に窒素ガスを15分間通気して脱酸素した後、窒素ガス気流下にて70℃に昇温し、アゾビスイソブチロニトリル(以下AIBNと省略する)0.33重量部を加え、窒素ガス気流中、70℃で5時間攪拌下に反応させた。さらにAIBN:0.08重量部を加えて80℃に昇温し、3時間反応させ、不揮発分濃度が39.7重量%のアクリル共重合体溶液を得た。アクリル共重合体の重量平均分子量はGPCの測定(カラム;Shodex GPCA−804、溶離液;THF)からポリスチレン換算で115,000であった。アクリル共重合体溶液100重量部に、MIBK:68.6重量部、2−BuOH:34.2重量部、1−メトキシ−2−プロパノール(以下PMAと省略する):133重量部を加えて混合し、チヌビン400(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製トリアジン系紫外線吸収剤)4.24重量部、およびチヌビン479(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製トリアジン系紫外線吸収剤)1.06重量部、アクリル共重合体溶液中のアクリル共重合体のヒドロキシ基1当量に対してイソシアネート基が1.0当量になるようにVESTANAT B1358/100(デグサ・ジャパン(株)製ブロック化されたポリイソシアネート化合物)10.1重量部を添加し、さらにジメチルチンジネオデカノエート:0.015重量部を加えて25℃で1時間攪拌し、アクリル樹脂塗料(HP−1)を得た。
水分散型コロイダルシリカ分散液(触媒化成工業(株)製 カタロイドSN−30、固形分濃度30重量%)133重量部に1Mの塩酸:1.3重量部を加えよく攪拌した。この分散液を10℃まで冷却し、氷水浴で冷却下メチルトリメトキシシラン:162重量部を滴下して加えた。メチルトリメトキシシランの滴下直後から反応熱で混合液の温度は上昇を開始し、滴下開始から5分後に60℃まで温度上昇した後、冷却の効果で徐々に混合液温度が低下した。混合液の温度が30℃になった段階でこの温度を維持するようにして30℃で10時間攪拌し、これに、硬化触媒としてコリン濃度45重量%のメタノール溶液:0.8重量部、pH調整剤として酢酸5重量部、希釈溶剤としてイソプロピルアルコール:440重量部を混合し、オルガノシロキサン樹脂組成物塗料(HT−1)を得た。
還流冷却器及び撹拌装置を備えたフラスコ中にMIBK:443.4重量部、2−[4−[(2−ヒドロキシ−3−(2’−エチル)ヘキシル)オキシ]−2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製チヌビン405)350.3重量部、2−イソシアナトエチルメタクリレート:93.1重量部を添加混合し80℃に加熱した。ついで、ジブチルチンジラウレート:0.1重量部を加え、同温度で30分間攪拌した。室温まで冷却後、得られた溶液を水中に移し、攪拌後、反応物をMIBKで抽出した。MIBKを留去し得られた油状物をメタノール中に滴下、攪拌し淡黄色粉末を得た。該粉末を乾燥し、2−メタクリロキシエチルカルバミド酸1−[3−ヒドロキシ−4−{4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン−2−イル}フェニルオキシ]−3−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−プロピル(以下、MOI−405と省略する)を得た。
次に、還流冷却器及び撹拌装置を備え、窒素置換したフラスコ中にEMA:62.1重量部、CHMA:168.2重量部、HEMA:26.0重量部、上記MOI−T405:41.4重量部、LA−82:47.9重量部、MIBK:518.4重量部を添加混合した。混合物に窒素ガスを15分間通気して脱酸素した後、窒素ガス気流下にて70℃に昇温し、AIBN:0.66重量部を加え、窒素ガス気流中、70℃で5時間攪拌下に反応させた。さらにAIBN:0.16重量部を加えて80℃に昇温し3時間反応させ、室温付近まで冷却後2−BuOH:259.2重量部を加え、不揮発分濃度が30.4重量%のアクリル共重合体溶液を得た。
更にかかるアクリル共重合体溶液100重量部に、MIBK:28.2重量部、2−BuOH:14.1重量部、PMA:97.8重量部を加えて混合し、該アクリル樹脂溶液中のアクリル共重合体のヒドロキシ基1当量に対してイソシアネート基が1.0当量になるようにVESTANATB1358/100:6.0重量部を添加し、上記チヌビン479:0.53重量部、APZ−6633(東レ・ダウコーニング(株)製シランカップリング剤加水分解縮合物のエタノール溶液;固形分5重量%)7.0重量部、ジメチルチンジネオデカノエート:0.011重量部を加えて25℃で1時間攪拌し、アクリル樹脂塗料(HP−2)を得た。
上記カタロイドSN−30:133重量部に1Mの塩酸1.3重量部を加えよく攪拌した。この分散液を10℃まで冷却し、氷水浴で冷却下メチルトリメトキシシラン216重量部を滴下して加えた。メチルトリメトキシシラン滴下終了後、30℃で10時間攪拌した後、硬化触媒としてコリンメタノール溶液(コリン45重量%含有)1.1重量部、酢酸:6.7重量部、希釈溶剤としてイソプロピルアルコール:550重量部を混合し、さらに710T(テイカ(株)製IPA分散型酸化チタン分散液)3.4重量部を加えて、オルガノシロキサン樹脂塗料HT−2を得た。
上記(V)のハードコート処理がされた成形品を、NCエンドミルを用いて切削加工し、図8の如き周囲をブラックアウト印刷されたグレージング成形品を得た。かかるトリミングに先立ち、接着用プライマーの塗工のため貼着されたマスキングテープを除去した。
<評価>
(I−1)参考例1〜11(表1、2)
(製造されたシートの外観目視評価)
製造されたシート(表1および表2において“前”と表示。下記(I−2)において同じ)および熱成形後のシート(表1および表2において“後”と表示。下記(I−2)において同じ)において、成形品を通して観察される透視像や反射像の不均質さに基づく、外観の観察を行った。評価の基準は以下のA〜Dのとおりとした。結果を表1および表2に示す。
A:面に対して約10〜20度のきつい角度で観察しても不良が認められないレベル。
B:面に対して約10〜20度のきつい角度で観察するとわずかに不良が認められる。例えば、担当業務者以外の者は、不良箇所を指摘されても容易に欠点を判別できない、または晴天日中の直射日光の投影像で薄い影が確認できるレベル。
C:面に対して約10〜20度のきつい角度で観察すると不良が認められる。例えば、担当業務者以外の者は、不良箇所を指摘されれば欠点を判別できる、または晴天日中の直射日光の投影像で比較的濃い影が確認できるレベル。
D:面に対して約30度以上での比較的緩い角度で観察しても不良が認められる。例えば、先入観のない担当業務者以外の者が不良箇所を指摘されなくとも観察して欠点を判別できる、または晴天日中の直射日光の投影像で濃い影が確認できるレベル。
(尚、上記の投影像の影の濃さは、上記外観性状の異なるサンプルを同一条件において比較した場合の相対的な程度を表わす)。
(射出圧縮成形して製造されたシートおよび熱成形後のシートにおける表面性状の評価)
以下のとおり、射出圧縮成形して製造されたシート、および熱成形後のシートの表面を測定した。即ち、JIS B0610に従い表面粗さ形状測定器((株)東京精密製サーフコム1400A)を用いて、各シートの任意の3箇所ずつ(両面で計6個所)について測定を行い、表面粗さRaを算出した。更に上記式(1)におけるろ波うねり曲線のうねり振幅Waおよびうねり波長WSmも同様の測定器を用いて、基準長さLを90mm、表面凹凸形状からカットオフ波長を2.5mm、カットオフ種別を2CR(位相非補償)、傾斜補正を最小二乗曲線補正として、ろ波うねり曲線を抽出して算出した。かかるWaおよびWSmも同様にすることによりシートの任意の3箇所ずつ(両面で計6個所)について測定を行った。結果を表1に示す。
((E1)層を形成するコーティング液に対する耐性評価)
(E1)層を形成するコーティング液に使用されるアクリル樹脂塗料を、印刷および熱曲げ加工された成形品(図8に示す成形品)のブラックアウト印刷部にフローコートし、室温で30分間風乾した後の表面外観を観察した。変化がないものを“○”、光沢の変化や表面の荒れ等の変化が生じたものを“×”とした。アクリル樹脂塗料には、後述するHP−1およびHP−2、並びにSDCテクノロジーズ社製CP710の3種を使用した。HP−1およびHP−2のSP値は約20.2(MPa)0.5であり、CP710は、ジアセトンアルコールと1−メトキシ−2−プロパノールとの混合溶剤からなり、そのSP値は約21.5(MPa)0.5である。結果を表3に示す。
(酢酸エステル溶剤を主成分とする接着用プライマーに対する耐性評価)
酢酸エステル溶剤を主成分とする接着用プライマー(横浜ゴム(株)製RC−50E)を印刷および熱曲げ加工された成形品(図8に示す成形品)のブラックアウト印刷部に塗工し、10分間風乾した後の表面外観を観察した。変化がないものを“○”、印刷部分の膨れや荒れ等の変化が生じたものを“×”とした。接着用プライマーは、次のように実施した。イソプロピルアルコールを含浸されたベンコットワイパーを用いて、印刷部の表面を清浄にした後、プライマー溶液を十分に含浸させた後軽く絞ったベンコットワイパーを約1cm/秒の速度で掃引してプライマーを塗工した。(E1)層の厚みは約5μmであった。結果を表3に示す。
(ウレタン接着剤に対する耐性および接着性評価)
ブラックアウト印刷され、熱曲げ加工された成形品の印刷部分から、長さ110mm×幅30mmの短冊上試験片を3個切出し、評価用試験片として使用した。該試験片の印刷部分にプライマー塗工をし、その約5分後にかかるプライマー上に直径5mmφのウレタン接着剤のビードを塗工した。その後、該ビード上に離型紙を載せ、3mm厚みのスペーサを用いて、その厚みが3mmになるようにビードを押しつぶしてウレタン接着剤を試験片に接着した。プライマーの塗工は、上記評価(I−4)と同様の方法で実施した。
かかる接着の後23℃、相対湿度50%の雰囲気で1週間の養生処理を行い、ウレタン接着剤の湿気硬化を進めた。かかる養生処理終了後の試験片は、以下の2種の促進処理を実施した。即ち、
(i):炉内温度90℃のオーブン中に336時間保管の促進処理、および
(ii):水につけた後絞ることにより、水滴のたれ落ちはないが、十分に湿った綿布で成形品を覆い、かかる状態で密閉容器に入れて、70℃で168時間保管する促進処理
である。(ii)の促進処理は、いわゆるCataplasma試験に準ずる。
かかる処理の後、その外観を確認すると共に、試験片に結合したウレタン接着剤の接着性を引き剥がし試験により評価した。尚、かかる引き剥がし試験では、ウレタン接着剤が凝集破壊(Cohesive Failure)し、所定量の接着破壊がないことが一般的に求められる。したがって、引き剥がし試験における破壊が全て凝集破壊の場合を表3中“CF−100”と表記する。かかる結果が最もよい結果である。結果を表4に示す。
尚、かかる評価(I−5)は、上記評価(I−4)の評価で良好な結果であったもののみ実施した。
(CFRP製車体枠への接着および評価)
上記トリミング後のグレージング成形品を図9に示す車体取付を想定したエポキシ樹脂含浸の炭素繊維織物プリフレグより作成したCFRP製車体枠材に、湿気硬化型一液性ウレタン接着剤であるハマタイトWS222(横浜ゴム(株)製)を用いて接着した。接着に際して、グレージング成形品の接着部(マスキングテープにより保護された印刷部分)およびCFRP製枠材の接着部は共に、イソプロピルアルコールを含浸させたベンコットワイパーで拭き取り表面を清浄にした。その後、グレージング成形品の接着部分(最終的にウレタン接着剤ビードが押し広げられるよりもやや広い範囲)、およびCFRP製枠材の接着部分のいずれにもボディ用プライマーRC−50E(横浜ゴム(株)製)を塗工した。かかる塗工は、プライマー溶液を十分に含浸させた後、軽く絞ったベンコットワイパーを用いて実施した。プライマーの厚みは約8μmであった。かかるプライマーの塗工から3分以内に、幅8mmおよび高さ12mmの三角形のウレタンビードを塗工した。かかる塗工は成形品の外縁から10mm以内の領域にビードが乗らないよう1周させて実施した。成形品側に取付けられた6mm厚みのスペーサにより、ウレタン接着剤厚みが6mmになるようにして、成形品をステンレス製の枠に固定した。23℃で50%RHの条件で1週間養生処理した後、枠ごと90℃の熱風乾燥炉に入れ、1,000時間の処理を実施したが、いずれも接着剤が全く外れることなく固定していた(表5中“○”で示す)。また、得られたハードコート層はいずれの試験片においても、ポリカーボネート樹脂面およびブラックアウト印刷面ともに沸水3hr処理後のセロテープ剥離試験において、剥離は認められなかった。
11 第1射出装置
13 固定金型
14 可動金型
15 金型装置
16 型締め機構
18 型開閉装置
20 係合装置
21 固定板
22 可動板
23 タイバ
24 位置センサー
25 ガイド
26 支持板
27 圧締室
28 開放室
31 成形で得られた成形品
41 シート基材
42 ハードコート層(反対面は図示しない場合がある)
43 印刷層(反対面は図示しない場合がある)
44 接着剤用プライマー層
45 ウレタン接着剤
46 マスキング剤
51 シート−α(ゲート部分を除く大きさは、長さ1,000mm×幅600mm×厚み4.5mm)
52 ゲート(シート外縁部における幅120mm、ホットランナーゲート中心からのシート外縁部までの距離100mm、厚み4.5mm)
53 ホットランナーゲート
61 シート−β(ゲート部分を除く大きさは、長さ1,000mm×幅600mm×厚み4.5mm)
62 ゲート(厚み4.5mm)
63 第1ホットランナーゲート
64 第2ホットランナーゲート
65 第3ホットランナーゲート
71 印刷、熱曲げ、およびハードコート処理後のシート成形品
72 シート成形品本体
73 ブラックアウト印刷された窓枠部(印刷は本図の裏面になされている)
81 トリミング後のグレージング成形品本体(車体左側クォーターウインドウである)
82 窓透光部
91 81のグレージング成形品が取付けられる車体の左側リアフェンダー
92 81のグレージング成形品が取付けられる車体の左側リアフェンダー
93 81のグレージング成形品が取付けられる車体の左側リアコンビネーションランプ
94 81のグレージング成形品が取付けられる車体の開閉可能なバックドアウインドウ
95 81のグレージング成形品が取付けられる車体のパノラマウインドウ
Claims (10)
- 以下の(A)層の少なくとも一方の表面に、以下の(B)層、(C)層、(D)層および(E)層を積層したグレージング積層体であって、
積層体の厚み方向に沿った断面を見たとき、(A)層−(B)層−(C)層−(D)層の順で積層された積層構造1と、(A)層−(B)層−(E)層の順で積層された積層構造2、および(A)層−(E)層の順で積層された積層構造3とがあり、積層構造1と3の間に積層構造2が介在することを特徴とするグレージング積層体。
(A)層:ポリカーボネート樹脂からなる光透過性基材層。
(B)層:アクリルポリオール樹脂とポリイソシアネート化合物とが反応してなるアクリルポリウレタンからなる2液硬化性インキ層。
(C)層:ポリイソシアネート化合物と酢酸エステル系溶剤とを含有するプライマー組成物から形成されてなる接着用プライマー層。
(D)層:ウレタン接着剤からなる接着層。
(E)層:ハードコート層。 - 上記(B)層の厚みが3μmから60μmである請求項1記載のグレージング積層体。
- 上記アクリルポリウレタンが、アクリルポリオール樹脂、アクリルポリオール樹脂以外の数平均分子量100〜2,000のポリオール、およびヘキサメチレンジイソシアネートおよび/または該イソシアネートから誘導されるポリイソシアネート化合物が反応してなる2液硬化性インキ層である請求項1〜2いずれかに記載のグレージング積層体。
- 上記アクリルポリオール樹脂以外のポリオールがポリエーテルポリオールである請求項3記載のグレージング積層体。
- 上記(E)層が、有機溶媒にハードコート層用原料を溶解または/および分散させたコーティング液から形成され、少なくとも(A)層および(B)層上に直接塗工されるコーティング液の有機溶媒は、その相溶性パラメータ(SP値)が18.5〜22(MPa)0.5の範囲にある請求項1〜4いずれかに記載のグレージング積層体。
- 上記(A)層および(B)層に直接塗工されるコーティング液の有機溶媒は、アルコール類およびケトン類からなる群から選択される少なくとも1種である請求項5記載のグレージング積層体。
- (E)層が、少なくとも(E1)層と(E2)層の2層からなり、ここで(E1)層は(A)層および(B)層と直接積層されるアクリル系樹脂からなるプライマー層であり、(E2)層は(E1)層の(A)層または(B)層と接していない表面に積層されるシリコーン系樹脂からなるトップ層である請求項1〜6いずれかに記載のグレージング積層体。
- 上記(A)層が、射出圧縮成形により成形された請求項1〜7のいずれかに記載のグレージング積層体。
- 下記工程(i)〜(iv)を含んでなるグレージング積層体の製造方法。
(i)下記(A)層の少なくとも一方の表面の一部に下記(B)層を形成する工程(工程(i))、
(ii)工程(i)で得られた、一部に(B)層が形成された光透過性基材の側において、(B)層の形成されていない(A)層の表面から(B)層の表面の一部にわたり連続した下記(E)層を形成する工程(工程(ii))、
(iii)工程(ii)で得られた(E)層が形成されていない(B)層の表面の少なくとも一部に下記(C)層を形成する工程(工程(iii))、および
(iv)工程(iii)で得られた(C)層の表面に下記(D)層を形成する工程(工程(iv))。
(A)層:ポリカーボネート樹脂からなる光透過性基材層。
(B)層:アクリルポリオール樹脂とポリイソシアネート化合物とが反応してなるアクリルポリウレタンからなる2液硬化性インキ層。
(C)層:ポリイソシアネート化合物と酢酸エステル系溶剤とを含有するプライマー組成物からなる接着用プライマー層。
(D)層:ウレタン接着剤からなる接着層。
(E)層:ハードコート層。 - 上記工程(i)で、(A)層上に(B)層を形成した後、加熱変形させてから、上記工程(ii)を行なう請求項9記載の製造方法。
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