JP2012031032A - ガラス溶着方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 信頼性の高いガラス溶着体製造することが可能なガラス溶着方法を提供する。
【解決手段】 ガラス溶着体1を製造するためのガラス溶着方法において、溶着予定領域Rに沿ってガラス層3にレーザ光Lを照射する際に、ガラス層3における温度の時間変化を示す温度―時間曲線Fの初期温度Tiからガラス転移点Tgまで時間の平均の傾きが、当該曲線Fのガラス転移点Tgから溶着温度Tmまでの時間の平均の傾きよりも大きくなるように、レーザ光Lの照射を制御する。このため、ガラス層3の温度が初期温度Tiから溶着温度Tmに至るまでの時間を比較的長く維持しつつ、ガラス層3の温度が初期温度Tiからガラス転移点Tgに至るまでの時間を短縮することができる。よって、ガラス層3及びガラス部材4,5にクラックが生じることを防止して、信頼性の高いガラス溶着体1を製造することができる。
【選択図】図5
【解決手段】 ガラス溶着体1を製造するためのガラス溶着方法において、溶着予定領域Rに沿ってガラス層3にレーザ光Lを照射する際に、ガラス層3における温度の時間変化を示す温度―時間曲線Fの初期温度Tiからガラス転移点Tgまで時間の平均の傾きが、当該曲線Fのガラス転移点Tgから溶着温度Tmまでの時間の平均の傾きよりも大きくなるように、レーザ光Lの照射を制御する。このため、ガラス層3の温度が初期温度Tiから溶着温度Tmに至るまでの時間を比較的長く維持しつつ、ガラス層3の温度が初期温度Tiからガラス転移点Tgに至るまでの時間を短縮することができる。よって、ガラス層3及びガラス部材4,5にクラックが生じることを防止して、信頼性の高いガラス溶着体1を製造することができる。
【選択図】図5
Description
本発明は、ガラス部材同士を溶着してガラス溶着体を製造するためのガラス溶着方法に関する。
上記技術分野のガラス溶着方法として、ガラス層を介してガラス部材同士を重ね合わせ、その状態でガラス層にレーザ光を照射することにより、ガラス部材同士を溶着してガラス溶着体を製造する方法が知られている(例えば特許文献1,2参照)。特許文献1,2記載のガラス溶着方法では、ガラス層へのレーザ光の照射を開始する際に、レーザ光の出力を漸増させて、レーザ光の照射領域におけるガラス層の温度を徐々に上昇させている。
しかしながら、特許文献1,2記載のガラス溶着方法にあっては、ガラス層へのレーザ光の照射を開始する際に、急激な温度上昇に起因したガラス層やガラス部材へのクラックの発生は防止し得るものの、その他の要因によって、ガラス層にクラックが生じる場合があった。
そこで、本発明は、信頼性の高いガラス溶着体を製造することが可能なガラス溶着方法を提供することを課題とする。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、特許文献1,2に記載のガラス溶着方法において、ガラス層にクラックが生じるのは、ガラス層の温度が初期温度からガラス転移点に至るまでの時間が長くなり、弾性に乏しいガラス層が自らの熱膨張による応力に耐え切れないことが要因であることを突き止めた。その一方で、ガラス層の温度を短時間で急激に上昇させると、熱衝撃によりガラス層やガラス部材にクラックが生じるおそれがある。本発明者は、これらの知見に基づいて更に検討を重ね、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明に係るガラス溶着方法は、第1のガラス部材と第2のガラス部材とを溶着してガラス溶着体を製造するためのガラス溶着方法であって、第1のガラス部材に対して、溶着予定領域に沿うように、レーザ光吸収材を含むガラス層を配置する第1の工程と、第1のガラス部材に対して、ガラス層を介して第2のガラス部材を重ね合わせる第2の工程と、溶着予定領域に沿ってガラス層にレーザ光を照射することにより、第1のガラス部材と第2のガラス部材とを溶着する第3の工程と、を備え、第3の工程では、レーザ光の照射領域におけるガラス層の温度が初期温度から溶着温度に至るまでの時間において、照射領域におけるガラス層の温度の時間変化が所定の曲線となるように、レーザ光の照射を制御し、所定の曲線は、照射領域におけるガラス層の温度が初期温度からガラス転移点に至るまでの時間の平均の傾きが、照射領域におけるガラス層の温度がガラス転移点から溶着温度に至るまでの時間の平均の傾きよりも大きいことを特徴とする。
このガラス溶着方法では、溶着予定領域に沿ってガラス層にレーザ光を照射して第1のガラス部材と第2のガラス部材とを溶着する際に、レーザ光の照射領域におけるガラス層の温度の時間変化を示す曲線において、ガラス層の温度が初期温度からガラス転移点に至るまでの時間の平均の傾きが、ガラス層の温度がガラス転移点から溶着温度に至るまでの時間の平均の傾きよりも大きくなるように、レーザ光の照射を制御する。このため、ガラス層の温度が初期温度から溶着温度に至るまでの時間を比較的長く維持しつつ、ガラス層の温度が初期温度からガラス転移点に至るまでの時間を短縮することができる。このように、このガラス溶着方法によれば、ガラス層の温度が初期温度からガラス転移点に至るまでの時間を短縮可能であることから、ガラス層が自らの熱膨張による応力に耐え切れないことに起因してガラス層にクラックが生じることを防止することができる。しかも、ガラス層の温度が初期温度から溶着温度に至るまでの時間を比較的長く維持可能であることから、熱衝撃によりガラス層やガラス部材にクラックが生じることを防止することができる。したがって、このガラス溶着方法によれば、信頼性の高いガラス溶着体を製造することができる。
また、本発明に係るガラス溶着方法においては、第3の工程では、レーザ光の照射の制御として、少なくともレーザ光の出力を制御することができる。或いは、本発明に係るガラス溶着方法においては、第3の工程では、レーザ光の照射の制御として、少なくとも溶着予定領域に対するレーザ光の照射領域の移動速度を制御することができる。これらの場合、レーザ光の照射によるガラス層の温度変化において、初期温度からガラス転移点に至るまでの時間の平均の傾きがガラス転移点から溶着温度に至るまでの時間の平均の傾きよりも大きくなるような所定の曲線を好適に得ることができる。
また、本発明に係るガラス溶着方法は、第1のガラス部材と第2のガラス部材とを溶着してガラス溶着体を製造するためのガラス溶着方法であって、第1のガラス部材に対して、溶着予定領域に沿うように、レーザ光吸収材を含むガラス層を配置する第1の工程と、第1のガラス部材に対して、ガラス層を介して第2のガラス部材を重ね合わせる第2の工程と、溶着予定領域に沿ってガラス層にレーザ光を照射することにより、第1のガラス部材と第2のガラス部材とを溶着する第3の工程と、を備え、第3の工程では、レーザ光の照射領域におけるガラス層の温度が初期温度から溶着温度に至るまでの時間において、照射領域におけるガラス層の温度の時間変化が、上に凸である所定の曲線となるように、レーザ光の照射を制御することを特徴とする。
このガラス溶着方法では、溶着予定領域に沿ってガラス層にレーザ光を照射して第1のガラス部材と第2のガラス部材とを溶着する際に、レーザ光の照射領域におけるガラス層の温度の時間変化を示す曲線が、上に凸となるように、レーザ光の照射を制御する。上に凸であるこの曲線においては、溶着温度付近よりも初期温度付近の方がその傾きが大きい。このため、このガラス溶着方法によれば、ガラス層の温度が初期温度から溶着温度に至るまでの時間を比較的長く維持しつつ、ガラス層の温度が初期温度からガラス転移点に至るまでの時間を短縮することができる。したがって、ガラス層が自らの熱膨張による応力に耐え切れないことに起因してガラス層にクラックが生じることを防止でき、なおかつ、熱衝撃によりガラス層やガラス部材にクラックが生じることを防止することができる。よって、このガラス溶着方法によれば、信頼性の高いガラス溶着体を製造することができる。
また、本発明に係るガラス溶着方法においては、所定の曲線は、照射領域におけるガラス層の温度がガラス転移点から溶着温度に至るまでの時間に変曲点を有していることが好ましい。この場合、レーザ光の照射領域におけるガラス層の温度の時間変化を示す曲線において、ガラス層の温度がガラス転移点から溶着温度に至るまでの時間の平均の傾きに対して、ガラス層の温度が初期温度からガラス転移点に至るまでの時間の平均の傾きを一層大きく設定することができる。このため、ガラス層の温度が初期温度からガラス転移点に至るまでの時間をより一層短縮することができるので、ガラス層にクラックが生じることを確実に防止することができる。
本発明によれば、信頼性の高いガラス溶着体を製造することが可能なガラス溶着方法を提供することができる。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1に示されるように、ガラス溶着体1は、溶着予定領域Rに沿うように配置されたガラス層3を介して、ガラス部材(第1のガラス部材)4とガラス部材(第2のガラス部材)5とが溶着されたものである。ガラス部材4,5は、例えば、無アルカリガラスからなる厚さ0.7mmの矩形板状の部材であり、溶着予定領域Rは、ガラス部材4,5の外縁に沿うように矩形環状に設定されている。ガラス層3は、例えば、低融点ガラス(バナジウムリン酸系ガラス、鉛ホウ酸ガラス等)からなる層であり、溶着予定領域Rに沿うように矩形環状に設定されている。ガラス溶着体1は、有機ELディスプレイであり、溶着予定領域Rの内側に形成された発光素子領域が、ガラス部材4,5及びガラス層3によって外部雰囲気から封止されている。
次に、環状の溶着予定領域Rに沿った溶着用レーザ光Lの照射によって、上述したガラス溶着体1を製造するためのガラス溶着方法について説明する。まず、図2に示されるように、ディスペンサやスクリーン印刷等によってフリットペーストを塗布することにより、溶着予定領域Rに沿ってガラス部材4の表面4aにペースト層6を形成する。フリットペーストは、例えば、低融点ガラス(バナジウムリン酸系ガラス、鉛ホウ酸ガラス等)からなる粉末状のガラスフリット(ガラス粉)2、酸化鉄等の無機顔料であるレーザ光吸収性顔料(レーザ光吸収材)、酢酸アミル等である有機溶剤、及びアクリル等の樹脂成分であるバインダが混練されたものである。
続いて、ペースト層6を乾燥させて有機溶剤を除去し、ペースト層6を加熱してバインダを除去することにより、ガラス部材4の表面4aにガラス層3を固着させる。さらに、ガラス層3を加熱してガラスフリット2を溶融・再固化させることにより、ガラス部材4の表面4aに、レーザ光吸収性顔料を含むガラス層3を定着させる。続いて、図3に示されるように、ガラス層3が定着したガラス部材4に対して、ガラス層3を介してガラス部材5を重ね合わせる。
そして、図4に示されるように、溶着予定領域Rに沿ってガラス層3にレーザ光Lを照射することにより、ガラス部材4とガラス部材5とを溶着する(溶着においては、ガラス層3が溶融し、ガラス部材4,5が溶融しない場合もある)。より具体的には、溶着予定領域R(ガラス層3)上の所定の照射開始位置Sにおいてレーザ光Lの照射を開始し、レーザ光Lの照射領域を溶着予定領域Rに沿って一周移動させて、再び照射開始位置Sに照射領域を通過させた後に、溶着予定領域R(ガラス層3)上の所定の照射終了位置Eにおいてレーザ光Lの照射を終了する。
この工程では、ガラス層3へのレーザ光Lの照射を開始する際に、そのレーザ光Lの照射を制御する。より具体的には、図5(a)に示されるように、時刻t0でレーザ光Lの照射を開始した後、レーザ光Lの照射領域を溶着予定領域Rに沿って移動させながら、時刻t2までレーザ光Lの出力を漸増させる。このとき、時刻t0から時刻t1(t1<t2)までのレーザ光Lの出力の増加割合に対して、時刻t1から時刻t2の間の出力の増加割合を小さくする。
このようにレーザ光Lの出力を制御することにより、レーザ光Lの照射領域におけるガラス層3の温度が、時刻t0から時刻t2にかけて、図5(b)に示される温度―時間曲線Fのように漸増する。この照射領域におけるガラス層3の温度の時間変化を示す温度―時間曲線Fは、時刻t0から時刻t1までの間の平均の傾きが、時刻t1から時刻t2までの間の平均の傾きよりも大きい。
ここで、時刻t1は、照射領域におけるガラス層3の温度がガラス転移点Tgに到達する時刻に設定され、時刻t2は、照射領域におけるガラス層3の温度が溶着温度Tmに到達する時刻に設定される。したがって、温度―時間曲線Fは、照射領域におけるガラス層3の温度が初期温度Tiからガラス転移点Tgに至るまでの時間(時刻t0から時刻t1までの時間)の平均の傾きが、照射領域におけるガラス層3の温度がガラス転移点Tgから溶着温度Tmに至るまでの時間(時刻t1から時刻t2までの時間)の平均の傾きよりも大きくなる。
つまり、この工程では、レーザ光Lの照射領域におけるガラス層3の温度が初期温度Tiから溶着温度Tmに至るまでの時間において、レーザ光Lの照射領域におけるガラス層3の温度の時間変化が、上述した温度―時間曲線Fとなるように、レーザ光Lの照射を制御する。
なお、ここでの初期温度Tiは、レーザ光Lの照射前におけるガラス層3の温度であり、溶着温度Tmは、ガラス層3の融点以上かつガラス層3の結晶化温度未満の温度である。また、温度―時間曲線Fにおいて、ガラス層3の温度が初期温度Tiからガラス転移点Tgに至るまでの時間の平均の傾きは、(Tg−Ti)/(t1−t0)で与えられるものであり、ガラス層3の温度がガラス転移点Tgから溶着温度Tmに至るまでの時間の平均の傾きは、(Tm−Tg)/(t2−t1)で与えられるものである。
以上のようにレーザ光Lの出力の制御を行いながら、溶着予定領域Rに沿ってガラス層3にレーザ光Lを照射することにより、ガラス部材4とガラス部材5とを溶着して図1に示されたガラス溶着体1を得る。
以上説明したように、本実施形態に係るガラス溶着方法においては、溶着予定領域Rに沿ってガラス層3にレーザ光Lを照射してガラス部材4とガラス部材5とを溶着する際に、レーザ光Lの照射領域におけるガラス層3の温度の時間変化を示す温度―時間曲線Fにおいて、ガラス層3の温度が初期温度Tiからガラス転移点Tgに至るまでの時間の平均の傾きが、ガラス層3の温度がガラス転移点Tgから溶着温度Tmに至るまでの時間の平均の傾きよりも大きくなるように、レーザ光Lの出力を制御する。
このため、ガラス層3の温度が初期温度Tiから溶着温度Tmに至るまでの時間を比較的長く維持しつつ、ガラス層3の温度が初期温度Tiからガラス転移点Tgに至るまでの時間を短縮することができる。このように、このガラス溶着方法によれば、ガラス層3の温度が初期温度Tiからガラス転移点Tgに至るまでの時間を短縮可能であることから、ガラス層3が自らの熱膨張による応力に耐え切れないことに起因してガラス層3にクラックが生じることを防止することができる。しかも、ガラス層3の温度が初期温度Tiから溶着温度Tmに至るまでの時間を比較的長く維持可能であることから、熱衝撃によりガラス層3やガラス部材4,5にクラックが生じることを防止するこができる。したがって、このガラス溶着方法によれば、信頼性の高いガラス溶着体1を製造することができる。
また、このガラス溶着方法によれば、温度―時間曲線Fにおいて、ガラス層3の温度がガラス転移点Tgから溶着温度Tmに至るまでの時間の平均の傾きが比較的小さくなるように、レーザ光Lの照射を制御するので、ガラス層3の温度が急激に上昇して結晶化温度を超えてしまうことが避けられる。したがって、結晶化に起因してガラス層3の溶融性が悪くなり、ガラス部材4とガラス部材5との溶着が不完全になることが避けられる。
なお、このガラス溶着方法においては、溶着予定領域Rに沿ってガラス層3にレーザ光Lを照射してガラス部材4とガラス部材5とを溶着する際に、レーザ光Lの照射領域におけるガラス層3の温度の時間変化を示す温度―時間曲線Fが、図6に示されるように、ガラス層3の温度が初期温度Tiから溶着温度Tmに至るまでの時間において上に凸となるように、レーザ光Lの出力の制御を行ってもよい。上に凸である温度―時間曲線Fにおいては、溶着温度Tm付近よりも初期温度Ti付近の方がその傾きが大きくなる。このため、この場合においても、ガラス層3の温度が初期温度Tiから溶着温度Tmに至るまでの時間を比較的長く維持しつつ、ガラス層3の温度が初期温度Tiからガラス転移点Tgに至るまでの時間を短縮することができる。したがって、上述の理由から、信頼性の高いガラス溶着体を製造することができる。
ここで、溶着予定領域Rに沿ってガラス層3にレーザ光Lを照射してガラス部材4とガラス部材5とを溶着する際に、上記のように、温度―時間曲線Fが上に凸となるようにレーザ光Lの出力の制御を行う場合には、当該温度―時間曲線Fが、図6に示されるように、ガラス層3の温度がガラス転移点Tgから溶着温度Tmに至るまでの時間に変曲点Pを有するようにすることがより好ましい。この場合、温度―時間曲線Fにおいて、ガラス層3の温度がガラス転移点Tgから溶着温度Tmに至るまでの時間の平均の傾きに対して、ガラス層3の温度が初期温度Tiからガラス転移点Tgに至るまでの時間の平均の傾きを大きく設定することができる。このため、ガラス層3の温度が初期温度Tiからガラス転移点Tgに至るまでの時間をより一層短縮することができるので、ガラス層3にクラックが生じることを確実に防止することができる。なお、ここでの変曲点Pは、温度―時間曲線Fの傾きが所定値以上変化する点であり、2つの直線によって形成される角であってもよいし、滑らかな曲線によって形成されてもよい。
また、上述したガラス溶着方法においては、溶着予定領域Rに沿ってガラス層3にレーザ光Lを照射してガラス部材4とガラス部材5とを溶着する際に、レーザ光Lの出力の制御として、レーザ光Lの出力を漸増させた。このようにレーザ光Lの出力を漸増する制御は、レーザ光Lの出力の変化に対してガラス層3の温度変化の追従性が良い場合(例えば、ガラスの量が少ない場合やレーザ光Lの吸収率が高い場合等)に好適に適用することができる。
一方で、レーザ光Lの出力の変化に対して、ガラス層3の温度変化の追従性が低い場合(例えば、ガラスの量が多い場合やレーザ光Lの吸収率が低い場合等)には、レーザ光Lの出力の制御は、例えば、図7(a)に示されるように、時刻t0から時刻t1まで、レーザ光Lの出力を所定の出力P1で一定に維持し、その後、時刻t1で出力をP2に減少させて、時刻t1から時刻t2までその出力P2を維持するような制御が好適に適用することができる。このように、レーザ光Lの出力の変化に対するガラス層3の温度変化の追従性の高低に合わせて、レーザ光Lの出力の制御方法を変更することで、安定してガラス部材4とガラス部材5とを溶着して封止することができる。
また、上述したガラス溶着方法においては、レーザ光Lの照射の制御として、レーザ光Lの出力を制御したが、レーザ光Lの照射の制御はこれに限らない。レーザ光Lの照射の制御としては、レーザ光Lの出力の制御に替えて、溶着予定領域Rに対するレーザ光Lの照射領域の移動速度の制御を行ってもよいし、レーザ光Lの出力の制御と照射領域の移動速度の制御との両方を行ってもよい。
また、上述したガラス溶着方法では、ガラス層3を加熱してガラスフリット2を溶融・再固化させることにより、ガラス部材4の表面4aに、レーザ光吸収性顔料を含むガラス層3を定着させたが、ガラス部材4に対するガラス層3の配置は、これに限定されない。一例として、ガラス部材4に対するガラス層3の配置は、ペースト層6を乾燥させて有機溶剤を除去し、ペースト層6を加熱してバインダを除去することにより、ガラス部材4の表面4aにガラス層3を固着させるだけでもよい。
さらに、本実施形態においては、本発明のガラス溶着方法として、環状の溶着予定領域Rに沿ってガラス層3にレーザ光Lを照射する場合について説明したが、本発明のガラス溶着方法は、環状でない溶着予定領域Rに沿ってガラス層3にレーザ光Lを照射する場合についても好適に適用することができる。
1…ガラス溶着体、3…ガラス層、4…ガラス部材(第1のガラス部材)、5…ガラス部材(第2のガラス部材)、R…溶着予定領域、L…レーザ光、F…温度―時間曲線(所定の曲線)。
Claims (5)
- 第1のガラス部材と第2のガラス部材とを溶着してガラス溶着体を製造するためのガラス溶着方法であって、
前記第1のガラス部材に対して、溶着予定領域に沿うように、レーザ光吸収材を含むガラス層を配置する第1の工程と、
前記第1のガラス部材に対して、前記ガラス層を介して前記第2のガラス部材を重ね合わせる第2の工程と、
前記溶着予定領域に沿って前記ガラス層にレーザ光を照射することにより、前記第1のガラス部材と前記第2のガラス部材とを溶着する第3の工程と、を備え、
前記第3の工程では、前記レーザ光の照射領域における前記ガラス層の温度が初期温度から溶着温度に至るまでの時間において、前記照射領域における前記ガラス層の温度の時間変化が所定の曲線となるように、前記レーザ光の照射を制御し、
前記所定の曲線は、前記照射領域における前記ガラス層の温度が前記初期温度からガラス転移点に至るまでの時間の平均の傾きが、前記照射領域における前記ガラス層の温度が前記ガラス転移点から前記溶着温度に至るまでの時間の平均の傾きよりも大きいことを特徴とするガラス溶着方法。 - 前記第3の工程では、前記レーザ光の照射の制御として、少なくとも前記レーザ光の出力を制御することを特徴とする請求項1記載のガラス溶着方法。
- 前記第3の工程では、前記レーザ光の照射の制御として、少なくとも前記溶着予定領域に対する前記レーザ光の前記照射領域の移動速度を制御することを特徴とする請求項1又は2記載のガラス溶着方法。
- 第1のガラス部材と第2のガラス部材とを溶着してガラス溶着体を製造するためのガラス溶着方法であって、
前記第1のガラス部材に対して、溶着予定領域に沿うように、レーザ光吸収材を含むガラス層を配置する第1の工程と、
前記第1のガラス部材に対して、前記ガラス層を介して前記第2のガラス部材を重ね合わせる第2の工程と、
前記溶着予定領域に沿って前記ガラス層にレーザ光を照射することにより、前記第1のガラス部材と前記第2のガラス部材とを溶着する第3の工程と、を備え、
前記第3の工程では、前記レーザ光の照射領域における前記ガラス層の温度が初期温度から溶着温度に至るまでの時間において、前記照射領域における前記ガラス層の温度の時間変化が、上に凸である所定の曲線となるように、前記レーザ光の照射を制御することを特徴とするガラス溶着方法。 - 前記所定の曲線は、前記照射領域における前記ガラス層の温度がガラス転移点から前記溶着温度に至るまでの時間に変曲点を有していることを特徴とする請求項4記載のガラス溶着方法。
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