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JP2012030699A5 - - Google Patents

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室外熱交換器9と空調用熱交換器10Aとの間にはレシーバ11が設けられている。冷媒経路はレシーバ11において2つに分岐しており、一方は上述した空調用熱交換器10Aが設けられた冷媒経路であって、他方は冷却用熱交換器10Bが設けられた冷媒経路である。分岐した二つの冷媒経路は、圧縮機1の吸込配管12において合流して一つになる。2A〜2Cは冷媒の流量を制御するための流量制御弁であって、流量制御弁2Aは空調用熱交換器10Aを流れる冷媒の流量を制御し、流量制御弁2Bは冷却用熱交換器10Bを流れる冷媒の流量を制御し、流量制御弁2Cは室外熱交換器9を流れる冷媒の流量を制御する。
断熱パーティション25には第1空間23と第2空間24とを連通する連通孔26が設けられており、第2空間24にも熱移動媒体が満たされている。断熱パーティション25は、アクチュエータ801の駆動軸27に固定されている。アクチュエータ801で駆動軸27を上下動させて断熱パーティション25を矢印50a,50bの方向に移動させると、空間23,24の容積が変化し、連通孔26を通って熱移動媒体が第1空間23と第2空間24との間を移動する。すなわち、循環回路(空調用回路2000または冷却用回路3000)内の熱移動媒体の容積が増加する。第1空間23の容積変化は、断熱パーティション25の移動量を検知することにより検出することができる。
断熱パーティション25に設けられた連通孔26は、図14に示すように開閉自在であってもよい。図14(a)に示す容積可変タンク8では、連通孔26に弁体802、803が設けられている。この構成の場合、断熱パーティション25を下方(50a方向)に移動すると弁体802が開いて、破線矢印のように第1空間23から第2空間24へ熱移動媒体が移動する。逆に、断熱パーティション25を上方(50b方向)に移動すると弁体803が開いて、破線矢印のように第2空間24から第1空間23へ熱移動媒体が移動する。
(冷房運転)
冷房運転とは、室外熱交換器9を凝縮器、空調用熱交換10Aと冷却用熱交換10Bを蒸発器として用いて、空調用回路2000および冷却用回路3000から冷凍サイクル回路1000へと熱を移動させる運転モードである。冷房運転の場合には、冷凍サイクル回路1000に設けられた四方弁3は、図1で示すような弁の切り換え状態とする。すなわち、圧縮機1の吐出配管13は室外熱交換器9に接続し、圧縮機1の吸込配管12は空調用熱交換器10Aおよび冷却用熱交換器10Bに接続する。
空調用回路2000においては、空調用循環ポンプ5Aを駆動することで、空調用熱交換器10Aで冷却された空調用熱移動媒体が空調側室内熱交換器15Aに供給される。そして、室内ファン7を駆動することで、空調側室内熱交換器15Aで熱交換して冷却された空気が車室内へ吹き出される。また、冷却用回路3000では、冷却用循環ポンプ5Bにより循環される冷却用熱移動媒体は、温調対象機器16の発熱により加熱されるとともに、冷却用熱交換10Bにおいて冷凍サイクル回路1000側の冷媒と熱交換することにより冷却される。
また、冷房負荷がなく、冷却回路3000に設けられた温調対象機器16の冷却のみが必要な場合には、空調用循環ポンプ5A、および室内ファン7を停止するとともに、空調側流量制御弁2Aを閉じる。そして、冷却側流量制御弁2Bの開度を調整することによって、冷却用熱交換10Bのみを蒸発器と利用すれば良い。このように制御することで、冷却回路3000の冷却用熱移動媒体の冷却が可能となるので、温調対象機器16の冷却ができる。この場合、圧縮機1の回転数は、冷却用熱移動媒体の温度が目標温度となるように制御される。また、空調用循環ポンプ5Aの回転数を制御することで、熱交換量を変化させてもよい。
再熱量は主回路19へ流れる冷却用熱移動媒体の温度と流量によって変化するので、冷却用熱交換器10Bの交換熱量や、主回路19へ流れる冷却用熱移動媒体の流量を変えることによって、再熱量を制御することができる。冷却用熱交換器10Bの熱交換量を可変とするためには、冷却側流量制御弁2Bの開度を制御して、冷却用熱交換10Bへ流れる冷媒流量を制御すれば良く、冷却が不要な場合には冷却側流量制御弁2Bの開度を全閉とすれば良い。
空調用熱移動媒体は、空調用循環ポンプ5Aを起動することにより空調用回路2000を循環され、空調用熱交換10Aで冷媒の凝縮熱をもらって加熱される。その加熱された空調用熱移動媒体は空調側室内熱交換器15Aへ流入し、空調側室内熱交換器15Aにおいて室内吹出し空気へ放熱する。空調側室内熱交換器15Aで加熱された空気は、空気の流れの下流側に配置された冷却側室内熱交換器15Bにおいて、温調対象機器16によって加熱された冷却用熱移動媒体から熱をもらい、さらに加熱されてから室内空間へ吹き出される。
《容積可変タンクの制御》
本実施の形態では、空調用回路2000および冷却回路3000に設けられた容積可変タンク8A,8Bの各第1空間23の容積を調節することにより、各回路を循環する熱移動媒体の熱容量を変化させ、各熱移動媒体の温度応答速度を可変にすることができる。なお、空調用回路2000と冷却回路3000とでは容積可変タンクの制御動作が異なるので、空調用容積可変タンク8Aと冷却用容積可変タンク8Bとに分けて、制御動作を説明する。
このように構成することにより、空調用回路2000を循環する空調用熱移動媒体の熱容量大きくなり、空調用熱移動媒体の温度が変動しにくくなる。その結果、空調の快適性を向上させることができる。ステップS16の処理が終了したら、ステップS11へ戻る。
このように構成することにより、空調用熱移動媒体の熱容量が大きくなり、空調用熱移動媒体の温度変化が遅くなるため、空調用熱移動媒体の温度変化が遅くなるため、空調用熱交換10Aへ流れる冷媒の流量を減少させたり、又は冷媒を停止させたりしても、一時的に空調の吹き出し温度を適温に維持することができる。これにより、一時的に冷凍サイクル回路1000の温調能力を温調対象機器16の冷却に集中的に振り分けることができる。
冷房運転や冷却暖房運転の始動時に、空調用熱移動媒体が目標温度に達していない状況においては、冷凍サイクル回路1000の温調能力を空調側に積極的に振り分けて早期に目標温度とするのが好ましい。そのように温調能力の振り分けを行うためには、冷却用熱移動媒体の温度が温調対象機器16の許容温度から決まる規定値以下となっている必要がある。さらに、冷却側に振り分けられる温調能力が減少しても、冷却用熱移動媒体の温度が上昇し過ぎないように、冷却用熱移動媒体の熱容量を大きくしておく必要がある。
そこで、ステップS26では、空調用熱移動媒体の温度が目標温度に到達したか否かを判定し、目標温度に達していない場合には、ステップS28に進んで冷却用容積可変タンク8Bの第1空間23の容積を増大させる。このような制御を行うことにより、冷却用回路3000を循環する冷却用熱移動媒体の熱容量が大きくなり、空調側への温調能力の振り分けを増加させるために冷却用熱交換10Bへの冷媒の流量を減少させたり、冷媒の流れを停止させた場合であっても、冷却用熱移動媒体の温度上昇を抑制または遅らせることができる。これにより、一時的に冷凍サイクル回路1000の温調能力を空調に集中的に振り分けることができ、空調用熱移動媒体を早期に目標温度にすることができる。
図8は、第2の実施の形態における冷却用容積可変タンク8Bの概略構成を示す図である。冷却用容積可変タンク8Bは、断熱パーティション25で仕切られた第1空間23および第2空間24を備えている。断熱パーティション25は連通26が形成されており、駆動軸27によって図示上下に移動することができる。第2の実施の形態の冷却用容積可変タンク8Bにおいては、冷却用熱移動媒体を流入させるための2つの流入口(第1流入口30および第2流入口31)と、冷却用熱移動媒体を流出させるための2つの流出口(第1流出口32および第2流出口33)とを備えている。
本実施の形態の冷却用容積可変タンク8Bにおいても、断熱パーティション25を矢印50a、矢印50bの方向に駆動することで第1空間23と第2空間24の容積比を変化させることができる。すなわち、断熱パーティション25を矢印50aの方向に駆動すると、第1空間23の容積が減少し、第2空間24の容積が増大する。逆に、断熱パーティション25を矢印50bの方向駆動すると、第1空間23の容積が増大し、第2空間24の容積が減少する。
一方、第2流入口31および第2流出口33は、冷却用回路3000とは別に設けられた放熱回路6000に接続されている。放熱回路6000には、放熱熱交換器43、循環ポンプ44、放熱熱交換器43に備えられた放熱ファン45が設けられている。循環ポンプ44を駆動すると、冷却用容積可変タンク8Bの第2流出口33から流出した冷却用熱移動媒体は、循環ポンプ44および放熱熱交換器43を経由して冷却用容積可変タンク8Bの第2流入口31に流入する。放熱ファン45を駆動することにより放熱熱交換器43の中の冷却用熱移動媒体は外気と熱交換し、放熱熱交換器43の中の冷却用熱移動媒体の温度が外気温度以下の場合には冷却される。
そして、温調対象機器16の発熱量が一時的に増大し、冷却用熱移動媒体の温度を急速に下げる必要がある状況になったならば、まず、第1空間23と第空間24の容積比を変化させて、冷却用回路3000を循環する冷却用熱移動媒体の熱容量を小さくする。それでも間に合わない場合には、標準モードから逆転モードへ切り換え、温調対象機器16に流入する冷却用熱移動媒体の温度を瞬時に外気温まで下げる。もちろん、はじめから標準モードから逆転モードへ切り換えるようにしても良い。
一方、除湿運転や暖房運転の場合には、温調対象機器16の排熱を利用しているので、温調対象機器16の発熱量の一時的な増大に対しては、標準モードから逆転モードへと切り換えて冷却用熱移動媒体を急速に冷却し、温調対象機器16の過大な温度上昇を防止した後は、冷却用熱移動媒体の温度を排熱利用が可能な温度としておく必要がある。そのため、最初は冷房運転時や冷却暖房運転時と同様に、冷却用容積可変タンク8B内における流路形態の切り換えを行って、冷却回路3000の冷却用熱移動媒体の温度を急速に低下させる。ただし、切り換え後は、循環ポンプ44および放熱ファン45を停止して、放熱回路6000側に接続された第1空間23または第2空間24内の冷却用熱移動媒体の温度を、外気温まで低下させないようにする。
そして、温調対象機器16の発熱量の一時的な増大が収まったならば、流路形態の切り換えを再び行って、すなわち逆転モードから標準モードに切り換えて、放熱回路6000側に接続されていた第1空間23内の冷却用熱移動媒体を冷却回路3000に戻す。上述したように、第1空間23が放熱回路6000に接続されているときには循環ポンプ44および放熱ファン45は停止されているので、戻された第1空間23内の冷却用熱移動媒体の温度は、標準モードから逆転モードに切り換えたときと比べて大きく変化していない。そのため、第1空間23内の冷却用熱移動媒体を冷却回路3000に戻したときに、冷却回路3000内の冷却用熱移動媒体の温度低下は小さく、除湿運転や暖房運転に早期に復帰することができる。
−第3の実施の形態−
図10は、本発明の第3の実施の形態を示す図であり、空調システムに適用した場合を示す。図10に示す空調システムは、図1に示した装置の空調および冷凍サイクルに関係する部分をと同様の構成を有しており、図1に示す冷却空調システムから冷却用回路3000、冷却用熱交換10B、流量制御弁2B、2C、レシーバ11、レシーバ11と圧縮機1の吸込配管12をつなぐ配管、を除いた構成となっている。すなわち、第1の実施例の冷却空調システムから温調対象機器16を冷却する機能を除き、空調の機能のみを残したものである。空調用容積可変タンク8Aの構成は、図2に示すような構成であっても良いし、図8に示すような構成であっても良い。なお、図1から図5に示す要素と同様な要素に対しては同一の符号を付して相違点を中心に説明する。
−第4の実施の形態−
図11は本発明の第4の実施の形態を示す図であり、冷凍サイクル冷却システムに適用した場合を示す。図11に示す冷凍サイクル冷却システムは、図1に示す第1の実施の形態の冷却空調システムから空調用回路、空調用熱交換10A、冷却側室内熱交換器15B、バイパス回路20、三方弁4、四方弁3、流量制御弁2A,2C、レシーバ11、レシーバ11と四方弁3をつなぐ配管、を除いたものである。すなわち、本実施の形態の冷凍サイクル冷却システムは、第1の実施例の冷却空調システムから車室内を空調する機能を除き、温調対象機器16を冷却する機能のみを残したものである。また。冷却側室内熱交換器15Bの構成は、図2に示すような構成であっても良いし、図8に示すような構成であっても良い。なお、図1から図5に示す要素と同様な要素に対しては同一の符号を付して相違点を中心に説明する。
上述した実施の形態では、例えば、図10や図11に示すように、熱サイクルシステムは、冷媒を循環させる冷凍サイクル回路1000と、熱移動媒体を循環させる循環ポンプ5A,5Bを有し、熱移動媒体により温調対象である温調対象機器16や車室内空気の温度を調整する媒体循環回路(空調用回路2000、冷却用回路3000)と、冷凍サイクル回路1000の冷媒と媒体循環回路の熱移動媒体との間で熱交換を行う熱交換器10A,10Bと、循環回路内を循環する熱移動媒体の容積を可変にする容積可変手段としての容積可変タンク8A,8Bと、を備える。
1:圧縮機、2A〜2C:流量制御弁、3:四方弁、4:三方弁、5A:空調用循環ポンプ、5B:冷却用循環ポンプ、6:室外ファン、7:室内ファン、8:容積可変タンク、8A:空調用容積可変タンク、8B:冷却用容積可変タンク、9:室外熱交換器、10A:空調用熱交換、10B:冷却用熱交換器、11:レシーバ、12:吸込配管、13:吐出配管、15A:空調側室内熱交換器、15B:冷却側室内熱交換、16:温調対象機器、19:主回路、20:バイパス回路、23:第1空間、24:第2空間、25:断熱パーティション、26:連通孔、27:駆動軸、28:流入口、29:流出口、30:第1流入口、31:第2流入口、32:第1流出口、33:第2流出口、34:第1入口三方弁、35:第2入口三方弁、36:第1出口三方弁、37:第2出口三方弁、38:第1入口交差流路、39:第2入口交差流路、40:第1出口交差流路、41:第2出口交差流路、43:放熱熱交換器、44:循環ポンプ、45:放熱ファン、47:容積タンク、801:アクチュエータ、1000:冷凍サイクル回路、2000:空調用回路、3000:冷却用回路、4000:制御装置、5000:上位制御装置、6000:放熱回路

Claims (6)

  1. 冷媒を循環させる冷凍サイクルシステムと、
    熱移動媒体を循環させる循環ポンプを有し、前記熱移動媒体により温調対象の温度を調整する媒体循環回路と、
    前記冷凍サイクルシステムの冷媒と前記媒体循環回路の熱移動媒体との間で熱交換を行う熱交換器と、
    前記循環回路内を循環する熱移動媒体の容積を可変にする容積可変手段と、を備えることを特徴とする熱サイクルシステム。
  2. 請求項1に記載の熱サイクルシステムにおいて、
    前記容積可変手段は、
    前記循環回路に接続されて前記熱移動媒体で満たされた容器と、
    前記容器内に移動可能に配置され、該容器の内部空間を前記循環回路に接続された第1空間と前記循環回路に接続されていない第2空間とに分離する可動分離壁と、
    前記可動分離壁の移動時に、前記第1空間と前記第2空間との間における前記熱移動媒体の移動を行わせる通路と、を備えたことを特徴とする熱サイクルシステム。
  3. 請求項2に記載の熱サイクルシステムにおいて、
    前記循環回路の熱移動媒体の温度応答速度をより速くしたい場合には、前記第1空間の容積を減少させるように前記可動分離壁を移動し、前記循環回路の熱移動媒体の温度応答速度をより遅くしたい場合には、前記第1空間の容積を増加させるように前記可動分離壁を移動する駆動制御手段を備えたことを特徴とする熱サイクルシステム。
  4. 請求項3に記載の熱サイクルシステムにおいて、
    前記熱移動媒体の温度を検出する温度センサを備え、
    前記駆動制御手段は、
    前記温度センサで検出された温度が所定温度に達していない場合に、前記循環回路内に接続された前記第1空間の容積が減少するように前記可動分離壁を移動することを特徴とする熱サイクルシステム。
  5. 請求項4に記載の熱サイクルシステムにおいて、
    前記駆動制御手段は、
    前記温度センサで検出された温度が所定温度に達したならば、前記循環回路内に接続された前記第1空間の容積が最適容積となるように前記可動分離壁を移動させることを特徴とする熱サイクルシステム。
  6. 請求項3に記載の熱サイクルシステムにおいて、
    前記駆動制御部は、
    前記温調対象の稼働情報に基づいて該温調対象の温度変動が予測される場合に、前記循環回路内に接続された前記第1空間の容積が増加するように前記可動分離壁を移動することを特徴とする熱サイクルシステム。
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