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JP2012027560A - 避難時間予測装置及び避難時間予測方法 - Google Patents

避難時間予測装置及び避難時間予測方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 複数階層の建物からの避難時間の予測において精度の高い予測結果を短い時間で得る。
【解決手段】 避難時間予測装置10は、階段を有する複数階層の建物からの避難時間を予測する装置であって、階段を、避難者を収容する階ごとの連続したセルとし各階を当該階に対応する当該セルの何れかに接続されたものとした建物のモデルを生成するモデル生成部11と、当該モデルにおける各セルの避難者の人数の初期状態を入力する初期状態入力部12と、避難口が近いセルから順に単位時間毎の各セルの避難者の人数の状態を前の時刻の状態と階から階段のセルへ避難者が進入する率を示す水平進入率と等に基づいて算出する遷移状態算出部13と、避難が完了したかどうか判断して判断に応じて次の時刻での各セルの避難者の人数を算出させる避難終了判断部14と、計算された避難時間を出力する出力部15とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数階層の建物からの避難時間を予測する避難時間予測装置及び避難時間予測方法に関する。
従来から、階段を有する複数階層の建物に関して、建物からの避難時間を予測することが行われている。例えば、非特許文献1では、各階の避難者の分布を入力して避難者それぞれをシミュレートしたマルチエージェントによるシミュレーションによって避難時間を予測するものが示されている。また、非特許文献2及び3に示されているように、建築基準法では、避難安全検証法によって予測を行うものがある。ここで、非特許文献2に示された方法は階ごとの避難を計算するものであり、非特許文献3に示された方法は全館の避難をまとめて計算するものである。
竹市尚広,峯岸良和,吉田克之,佐野友紀,林田和人、マルチエージェントモデルによる全館一斉避難性状の予測−歩行者シミュレーションシステムSimTreadの基本性能 その3−,日本火災学会研究発表会概要集,2008年5月 階避難安全検証法に関する建設省告示1441号 階避難安全検証法に関する建設省告示1442号
非特許文献1に示されたようなシミュレーションによる方法は、避難時間をある程度正確に予測するものであるが、次の点で課題を抱えている。一に、入力の手間の煩雑さと長い計算時間によって実務的でないことである。二に、各階の人の流動は一定の精度で予測できても階段での合流について特に高層建物で知見が少ないことであり、これにより、階から階段への避難行動に関する予測精度に、階段での合流以降の予測精度が追いつかないという問題がある。
非特許文献2及び3に示された方法は、計算が比較的簡便で実務的であるが、次の点で課題を抱えている。一に、入力の手間の煩雑さによって実務的でないことである。階段と階とを別々に考慮していないため、階段への避難者の集中度合の偏りを計算できないことである。二に、全館避難の出口通過時間の計算にて有効流動係数が過度に小さくなる問題である。なお、一つ目は危険側に、二つ目は安全側に振れることが多く、両者が相殺することで結果的にやや安全側の評価となる場合が多い。三に、階避難と全館避難とを別々に計算するため、階層方向の避難者数の分布が反映されていないことである。
上記のように従来の方法では、避難時間の予測精度と計算スピードとのバランスに課題を残していた。本発明は、上記を鑑みてなされたものであり、複数階層の建物からの避難時間の予測において、精度の高い予測結果を従来の方法と比べて短い時間で得ることができる避難時間予測装置及び避難時間予測方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る避難時間予測装置は、階段を有する複数階層の建物からの避難時間を予測する避難時間予測装置であって、階段を、避難者を収容する、階ごとの一つ以上の連続したセルとし、各階を当該階に対応する当該セルの何れかに接続されたものとした建物のモデルを生成するモデル生成手段と、モデル生成手段によって生成された建物のモデルにおける、各セル及び各階の避難者の人数の初期状態を入力する初期状態入力手段と、モデル生成手段によって生成された建物のモデルに基づいて、避難口が近いセルから順に、単位時間毎の各セルの避難者の人数の状態を、初期状態入力手段によって入力された初期状態及び前の時刻(時点)の状態の何れかと一つ上のセルからの流入の状態及び階からの避難者の進出の状態と当該流入に対して階から階段のセルへ避難者が進入する率を示す水平進入率とに基づいて算出する遷移状態算出手段と、遷移状態算出手段によって算出された各セルの避難者の人数の状態が、避難が完了したものを示すかどうか判断して、避難が完了したものでないと判断された場合に遷移状態算出手段に対して次の時刻での各セルの避難者の人数を算出させる避難終了判断手段と、避難終了判断手段によって避難が完了したものと判断された場合に、遷移状態算出手段によって算出が行われた単位時間の数に応じた、避難時間を出力する出力手段と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る避難時間予測装置では、各階から避難経路である階段への進出と階段における移動との互いの影響が考慮されて避難時間が予測される。従って、本発明に係る避難時間予測装置によれば、非特許文献2及び3に示されたような簡便な方法に比べて精度が高い予測結果を得ることができる。また、本発明に係る避難時間予測装置では、各避難者をシミュレートせずにセルに含まれる人数によって避難時間を予測しているので、非特許文献1に示されたようなマルチエージェントによるシミュレーションによる方法に比べて、規模が大きい建物であっても現実的な時間で予測結果を得ることができる。即ち、本発明に係る避難時間予測装置によれば、複数階層の建物からの避難時間の予測において、精度の高い予測結果を従来の方法と比べて短い時間で得ることができる。
初期状態入力手段は、少なくとも何れかの階において避難が開始されるタイミングを示す情報も入力して、遷移状態算出手段は、初期状態入力手段によって入力されたタイミングを示す情報にも基づいて単位時間毎の各セルの避難者の人数の状態を算出する、ことが望ましい。この構成によれば、各階における避難開始の時間差を設けることができる。これにより、より実際に即した避難時間を予測することができる。
モデル生成手段は、単位時間あたりでセルの間で流入可能な人数に基づいて、セルの数を決定することが望ましい。この構成によれば、より適切な避難時間の予測を行うことができる。
出力手段は、遷移状態算出手段によって算出された各単位時間の各セルの避難者の人数の状態を示す情報を出力することが望ましい。この構成によれば、最終的な避難時間の最終結果だけでなく、避難の過程を把握することができる。
ところで、本発明は、上記のように避難時間予測装置の発明として記述できる他に、以下のように避難時間予測方法の発明としても記述することができる。これはカテゴリが異なるだけで、実質的に同一の発明であり、同様の作用及び効果を奏する。
即ち、本発明に係る避難時間予測方法は、階段を有する複数階層の建物からの避難時間を予測する避難時間予測方法であって、階段を、避難者を収容する、階ごとの一つ以上の連続したセルとし、各階を当該階に対応する当該セルの何れかに接続されたものとした建物のモデルを生成するモデル生成ステップと、モデル生成ステップにおいて生成された建物のモデルにおける、各セル及び各階の避難者の人数の初期状態を入力する初期状態入力ステップと、モデル生成ステップにおいて生成された建物のモデルに基づいて、避難口が近いセルから順に、単位時間毎の各セルの避難者の人数の状態を、初期状態入力ステップにおいて入力された初期状態及び前の時刻の状態の何れかと一つ上のセルからの流入の状態及び階からの避難者の進出の状態と当該流入に対して階から階段のセルへ避難者が進入する率を示す水平進入率とに基づいて算出する遷移状態算出ステップと、遷移状態算出ステップにおいて算出された各セルの避難者の人数の状態が、避難が完了したものを示すかどうか判断して、避難が完了したものでないと判断された場合に遷移状態算出ステップにおいて次の時刻での各セルの避難者の人数を算出させる避難終了判断ステップと、避難終了判断ステップにおいて避難が完了したものと判断された場合に、遷移状態算出ステップにおいて算出が行われた単位時間の数に応じた、避難時間を出力する出力ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明では、各階から避難経路である階段への進出と階段における移動との互いの影響が考慮されて避難時間が予測されるので、精度が高い予測結果を得ることができる。また、本発明では、各避難者をシミュレートせずにセルに含まれる人数によって避難時間を予測しているので、規模が大きい建物であっても現実的な時間で予測結果を得ることができる。即ち、本発明によれば、複数階層の建物からの避難時間の予測において、精度の高い予測結果を従来の方法と比べて短い時間で得ることができる。
本発明の実施形態に係る避難時間予測装置の機能的な構成を示す図である。 避難時間の予測に用いられるモデルを概念的に示す図である。 セルの間の避難者の移動を概念的に示す図である。 各時刻での各セルの遷移状態を算出するために用いられる行列を示す図である。 行列を用いた時刻間での各セルの遷移状態の演算を示す図である。 各階及び階段の避難者の収容度合を単位時間毎に変化させて図示する表示の例である。 各階の経過時間に応じた収容度合を示す折れ線グラフの表示の例である。 本発明の実施形態に係る避難時間予測装置で実行される処理全体(避難時間予測方法)を示すフローチャートである。 セルの避難者の収容状態の遷移状態を算出する処理、及び避難の完了を判断する処理を示すフローチャートである。 セルの避難者の収容状態の遷移状態を算出する処理、及び避難の完了を判断する処理を示すフローチャートである。 セルの避難者の収容状態の遷移状態を算出する処理、及び避難の完了を判断する処理を示すフローチャートである。 階から階段への進入がある場合のセルの避難者の収容状態の遷移について場合別に示した図である。 本発明の実施形態に係る方法で実際に避難時間の計算を行った結果である各階の実流動係数を示すグラフである。 本発明の実施形態に係る方法で実際に避難時間の計算を行った結果である、各階の経過時間に応じた収容度合を示す折れ線グラフである。 本発明の実施形態に係る方法で実際に避難時間の計算を行った結果である、各階及び階段の避難者の収容度合を示した図である。 本発明の実施形態に係る方法で実際に避難時間の計算を行った結果である、水平進入率に応じた避難時間を示すグラフである。
以下、図面と共に本発明に係る避難時間予測装置及び避難時間予測方法の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1に本実施形態に係る避難時間予測装置10を示す。避難時間予測装置10は、階段を有する複数階層の建物から、当該建物内に位置する避難者の避難時間を予測する装置である。このような建物は、例えば複合施設等の高層ビル等である。予測される避難時間は、建物の安全性の検証等に用いられる。
避難時間の予測は、避難時間予測装置10による情報処理(シミュレーション演算)によって行われる。避難時間予測装置10は、具体的には、ワークステーションやPC(Personal Computer)等の情報処理装置に相当し、CPU(Central Processing Unit)やメモリ等のハードウェアにより構成されている。避難時間予測装置10は、これらの構成要素がプログラム等により動作することにより後述する各機能が発揮される。なお、本実施形態では、避難時間予測装置10は一つの装置で実現されているが、複数の情報処理装置がネットワークにより互いに接続されて構成される情報処理システムにより実現されていてもよい。
図1に示すように、避難時間予測装置10は、機能的な構成として、モデル生成部11と、初期状態入力部12と、遷移状態算出部13と、避難終了判断部14と、出力部15とを備えて構成されている。
モデル生成部11は、避難時間の予測対象となる建物のモデルを生成するモデル生成手段である。モデルは、具体的には後述するように避難時間予測装置10が備えるメモリ上に生成されて、生成されたモデルに基づいてシミュレーション演算が行われて避難時間が予測される。
図2に本実施形態において、避難時間の予測対象となる建物のモデルを概念的に示す。図2に示すように、建物に設けられた階段20を、避難者を収容する、上下方向(階段の移動方向)に連続した複数のセル(小空間)21に分割する。避難者は、避難方向(通常、建物の地階(1階)に出口があるため上から下に向かう方向)にセルを移動していく。複数のセル21には、各階30との出入口が設けられて各階30に接続されて各階30との間で避難者の出入りが可能なセル21aと、それ以外のセル21bとがある。セル21は、階ごとに一つ以上のセルが設けられる。また、図2に示すように各階30についても、階段に近い順に避難者を収容する一つ以上のセル31を設ける。各セル21,31には、収容できる避難者の人数の最大値が設定される。
図3にセル21,31間の避難者の移動について概念的に示す。図3では、各セルの色付きの部分には避難者が存在しており(避難者の人数を示す)、色が付いてない部分には避難者が存在してないことを示す。図3に示すように、階段のセル21a,21bにおいて、下のセル21a,bに空きがあれば、上のセル21a,bから避難者が移動(以下、この移動を「行進」と呼ぶ)する。また、階に接続されたセル21aには、上のセル21bから避難者が移動(行進)すると共に、階のセル31から避難者が移動(以下、この移動を「(水平)進入」と呼ぶ)する(図3の左から3つ目の図と4つ目の図参照)。また、避難者が避難階(通常は地階)に到達すると、避難階の出口から建物の外に退出(以下、この移動を「退出」と呼ぶ)する。本実施形態では、上記のようなセル21,31間の避難者の移動を繰り返して、全ての避難者が建物から避難するまでの(シミュレーション上の)時間を計算するものである。
モデル生成部11は、モデルを示す各パラメータを決定することによってモデルを生成する。当該パラメータは、避難時間予測装置10に入力されるか、避難時間予測装置10に入力された情報に基づいてモデル生成部11によって決定される。避難時間予測装置10への情報の入力は、例えば、避難時間予測装置10のユーザの避難時間予測装置10に対する入力操作によって行われる。
避難時間予測装置10に入力される情報としては、例えば、建物の階数、各階の(初期状態としての)人数、階段幅、階段面積と歩行距離(1層分)、階段への各階からの扉幅、階段の避難階出口幅、水平進入率、及び各階の避難開始時刻である。モデル生成部11は、例えば、上記の情報に基づいてセル21に関しての情報を決定する。まず、単位時間(例えば、1秒間)に階段内を移動できる人数をセル21が収容できる人数として決定する。具体的には、階段での流動係数×階段幅から求める。ここで、階段での流動係数は、1秒間に1mに移動する人数を示す値であり、例えば、避難時間予測装置10のユーザによって入力される。例えば、階段での流動係数N=80/60人/秒m(1.33人/秒m)の値が用いられる。
続いて、モデル生成部11は、階段面積Ast(当該階から直下階(地階の場合は直上階)までの階段室面積)を所定値(例えば、0.25)で除して階段の収容人数を算出して、当該収容人数をセル21の人数で除して総セル数を算出する。即ち、モデル生成部11は、単位時間あたりでセル21の間で流入可能な人数に基づいて、セル21の数を決定することが望ましい。このようにセルを設定すれば、計算の精度等の観点からより適切な避難時間の予測を行うことができる。但し、必ずしもセル21の数を上記のようにする必要なく、例えば、1つの階に1つ以上のセルが設定されればどのような数にしてもよい。
また、「進入」、「行進」、「退出」についてどのように行われるかを示すパラメータ等についても、モデル生成部11によって決定されるが、これについては避難者の状態の遷移の計算を説明する際により詳細に説明する。また、各セル21,31の避難者の人数については、図4,5等に示すような行列で管理されるがこれについても後述する。モデル生成部11によって生成されたモデルは、以下の機能手段によって参照されて、避難時間の計算に用いられる。
初期状態入力部12は、モデル生成部11によって生成された建物のモデルにおける避難者の人数の初期状態を入力する初期状態入力手段である。初期状態入力部12は、避難時間予測装置10に入力される情報のうち、例えば、各階の人数を上記の初期状態として入力する(階段の人数は0とする)。具体的には、この情報は各セル21,31の人数を示す情報として与えられる。初期状態入力部12によって入力された初期状態を示す情報は、以下の機能手段によって参照されて、避難時間の計算に用いられる。この初期状態は、防火区画や各種区切り、各階の用途等が考慮されて決められることが望ましい。
遷移状態算出部13は、モデル生成部11によって生成された建物のモデルに基づいて、前の時刻のセル21,31の人数の状態から次の時刻のセル21,31の人数の状態を算出する遷移状態算出手段である。前の時刻と次の時刻との間隔は、予め定められた単位時間であり、例えば、1秒である。この単位時間は、例えば、予め避難時間予測装置10に入力されており、遷移状態算出部13に記憶されている。また、前の時刻t−1のセル21,31の人数の状態は、初期状態入力部12によって入力された初期状態(時刻t=0の前の時点)及び遷移状態算出部13自身によって算出された状態の何れかである。
モデル生成部11によって生成された建物のモデルは、図4に示すような行列を含む。ある時刻tにおける階段のセル21は、以下のベクトルV(t)によって表される。

ここで、行列の各成分C(t)は、各セル21において収容する避難者の人数を示し、添え字1,2,…,nはセル21を識別するものであり、地階に近いセルから順番になるように付与されている。nはセルの個数であり、上述したように決定される所与の数である。添え字iは、ある時刻tにおいて(セルの個数n分)順次計算を行うがその計算の回数を示すものである。即ち、ある時刻tにおいて遷移状態算出部13は、前の時刻t−1から、n回の演算を繰り返して、次の単位時間tのセル21の状態を算出する(即ち、V(t)が、時刻tにおけるセル21の人数の状態を示すものである)。その過程において、セル21の個数n分のV(t)が得られて、そのn個の列ベクトルを[V(t),V(t),…,V(t)]として表したものが、図4に示す行列である。
セルの人数の状態は、避難口が近いセル21から順に算出される。図5に示すように、前の時刻t−1のセル21の人数の状態を示すV(t−1)から、まず、次の時刻tの最も地階に近いセル21のC(t)1,1を算出する。次に、算出結果に基づいてそのセル21の上のセルのC(t)2,2を算出する。この計算を順次(n回)行って、最後に最も避難口から遠いセルの21n,nを算出する。
また、各階のセル31についても、上記の階段のセル21においてのC(t)i,jと同様にF(t)i,jとして、収容する避難者の数を記憶して、遷移状態を計算する。なお、行列演算の都合上、階のセル31(F(t)i,j)のセル数(添え字jの数)も、階段のセル21(C(t)i,j)のセル数と同様にすることとするのがよい。その場合、階段のセル21に接続していない階のセル31についてのF(t)i,jは、常に0とする。
各セル21の人数の状態の算出は、一つ上のセル21からの行進(流入)の状態に基づいて行われる。一つ上のセル21からの行進(流入)の状態を示す情報としては、階段での流動係数N×階段幅Bにより算出される一単位時間で最大に行進する数を用いることができる。
また、階段に接続されているセル21aの人数の状態の算出については、階のセル31からの避難者の進出の状態と当該進出に対して階から階段のセル21aへ避難者が進入する率を示す水平進入率とにも基づいて行われる。階のセル31からセル21aへの避難者の進出の状態は、階から階段への流動係数N×階段への各階からの扉幅Bにより算出される一単位時間で最大に進入する数を用いることができる。ここで、例えば、階から階段への流動係数N=90/60人/秒m(1.5人/秒m)の値が用いられる。また、水平進入率αは、0から1までの範囲の間の値(0≦α≦1)であり、建物の構造等に基づいて予め避難時間予測装置10のユーザ等によって設定されて入力された値である。
また、避難階のセル21については、建物からの退出の状態に基づいて行われる。建物からの退出の状態は、避難階での流動係数N×階段の避難階出口幅Bにより算出される一単位時間で最大に退出する数を用いることができる。
また、階毎に避難を開始するタイミングを設定することとしてもよい。その場合、階毎の避難(階から階段への進出)は、階ごとに設定されたタイミングに応じて開始される。より具体的には、階段のセル21毎に、階から階段への流入を開始する時刻ti.delay(ここで、iはセルを特定する添え字)を設定して、それに基づいて遷移状態を算出する。例えば、時刻0から一斉に避難が開始されるとしてもよい。あるいは、特定の階(例えば、火災が発生した)では時刻0から避難が開始され、それ以外の階では、

(秒)遅れて避難が開始されることとしてもよい。ここでAfloorは、階の面積である。
避難終了判断部14は、遷移状態算出部13によって算出された各セル21,31の避難者の人数の状態を参照して、当該状態が建物からの避難が完了したものを示すかどうか判断する避難終了判断手段である。避難終了判断部14は、避難が完了したものでないと判断された場合には遷移状態算出部13に対して次の時刻(前の時刻から一単位時間分進めた時刻)での各セル21,31の避難者の人数を算出させる。避難終了判断部14は、避難が完了したものと判断された場合にはそれまでに経過した(シミュレーション上の)単位時間の数を示す情報を出力部15に出力する。また、避難終了判断部14は、遷移状態算出部13による演算の途中経過を示す情報を出力部15に出力することとしてもよい。
なお、遷移状態算出部13及び避難終了判断部14による演算処理(シミュレーション)の具体的内容については、より詳細に後述する。
出力部15は、避難終了判断部14から入力された単位時間の数に応じた避難時間を出力する出力手段である。例えば、単位時間が1秒であれば、上記の単位時間の数(秒)として避難時間を出力する。この出力は、例えば、避難時間予測装置10のユーザが予測結果を参照できるように、避難時間予測装置10が備える表示装置に表示することによって行われる。また、最終的な避難時間だけでなく、遷移状態算出部13によって算出される結果に基づいてより詳細な表示を行ってもよい。
例えば、図6に示すように、各階及び階段の避難者の収容度合を単位時間毎に変化させて図示する表示を行ってもよい(即ち、動画としての表示を行う)。濃い色で示された部分がその時点で避難者を収容していることを示す。あるいは、図7に示すように、各階の経過時間に応じた収容度合を折れ線グラフとして表示することとしてもよい(各線が各階に対応している)。また、各階から階段への単位時間あたりの進入者数を折れ線グラフで表示することとしてもよい。
即ち、出力部15は、遷移状態算出部13によって算出された各時刻の各セル21,31の避難者の人数の状態を示す情報を出力することとしてもよい。この構成によれば、最終的な避難時間の最終結果だけでなく、避難の過程を把握することができる。これにより、設計実務で様々なパターンの安全性を確認して、避難安全設計に役立てることができる。
また、出力部15による出力は、必ずしも表示出力でなくてもよく、別の装置に情報を送信する等の任意の出力を行うことができる。
引き続いて、図8〜11のフローチャートを用いて、本実施形態に係る避難時間予測装置10で実行される処理(避難時間予測方法)を説明する。まず、図8のフローチャートを用いて避難時間予測装置10で実行される処理全体について説明して、その後、図9〜11のフローチャートを用いて、遷移状態算出部13によるセルの避難者の収容状態の遷移状態を算出する処理、及び避難終了判断部14による避難の完了を判断する処理について説明する。
避難時間予測装置10では、まず、避難時間の予測を行うためのパラメータが入力される(S01)。入力されるパラメータは、上述したように建物の階数、各階の(初期状態としての)人数、階段幅、階段面積と歩行距離(1層分)、階段への各階からの扉幅、階段の避難階出口幅、水平進入率、及び各階の避難開始時刻等の情報である。避難時間予測装置10に入力されたパラメータは、その内容に応じて各機能手段に出力される。
続いて、モデル生成部11によって、避難時間の予測対象となる建物のモデルが生成される(S02、モデル生成ステップ)。具体的には、このモデルの生成は、入力されたパラメータに応じた上述したような行列が、避難時間予測装置10のメモリ上に生成されることによって行われる。
続いて、初期状態入力部12によって、上記のモデルにおける避難者の人数の初期状態が入力される(S03、初期状態入力ステップ)。具体的には、この入力は、入力されたパラメータに応じて初期状態を示す情報が、上記のモデルの各セル21,31の初期状態を示す行列データに格納されることによって行われる。
続いて、遷移状態算出部13によって、初期状態入力部12によって入力された初期状態から、予め設定された単位時間を一単位進めた時刻の建物の各セル21,31の避難者の人数の状態(遷移状態)が算出される(S04、遷移状態算出ステップ)。
続いて、避難終了判断部14によって、遷移状態算出部13によって算出された各セル21,31の避難者の人数の状態が参照されて、当該状態が建物からの避難が完了したものを示すものか否かが判断される(S05、避難終了判断ステップ)。避難が完了したものでないと判断された場合には、避難終了判断部14から、遷移状態算出部13に対して状態が算出された時刻から一単位時間進めた時刻での、各セル21,31の避難者の人数の状態を算出させるよう制御が行われる(S06、避難終了判断ステップ)。
当該制御を受けた遷移状態算出部13によって、その前に算出した各セル21,31の避難者の人数の状態から、予め設定された単位時間を一単位進めた時刻の建物の各セル21,31の避難者の人数の状態(遷移状態)が算出される(S04、遷移状態算出ステップ)。当該状態に対して、避難終了判断部14による上記の判断(S05)が繰り返し行われる。
S05において、避難が完了したものであると判断された場合には、避難終了判断部14から、遷移状態算出部13によって算出が行われた単位時間の数(繰り返しS04の算出が行われた回数)を示す情報が出力部15に出力される。続いて、出力部15によって、入力された情報応じた避難時間が出力される(S07、出力ステップ)。例えば、この出力を参照することによって、避難時間予測装置10のユーザは建物からの避難時間を把握することができる。以上が、避難時間予測装置10で実行される処理全体である。
引き続いて、図9〜11のフローチャートを用いて、遷移状態算出部13によるセルの避難者の収容状態の遷移状態を算出する処理、及び避難終了判断部14による避難の完了を判断する処理(図8におけるS04〜S06の処理)について、より詳細に説明する。本処理において、処理開始時点では、シミュレーション上の時刻t=0とし、単位時間は1(秒)である。
なお、以下の説明においての表記は、以下のように定義される。
まず、シミュレーション上の時刻tについて、t≧min(ti.delay)を満たすかどうかが判断される(S101)。ここでminは、全ての変数値のうちの最小値を関数値とする関数である。時刻tが上記の関係を満たさない場合、即ち、どの階でも未だ避難が開始されていない場合には、t=t+1とされる(S102)。即ち、この場合、セル21,31の収容する人数の変更がないので一単位時間分進めた次の時刻についての算出に移る。
S101の判断において関係を満たすとされた場合は、以降で時刻tにおけるセル21,31の避難者の人数の状態を求める。まず、避難階での処理を行うためi=1とされる(S103)。続いて、避難階における階段のセル21における、退出によるC(t)が算出される(S104)。以下のように時刻t−1の遷移状態を示す最終列ベクトルV(t−1),U(t−1)を用いてV(t),U(t)が算出される。

即ち、前の時刻t−1において、避難階における階段のセル21の人数C(t−1)n,1が、一単位時間での避難階出口からの最大退出人数1.3Bを越えるものであった場合、C(t)1,1をC(t−1)n,1−1.3Bとし、それ以外では0とする。なお、t=0の場合は、t−1の状態は、初期状態入力部12によって初期状態であるものとする(以下、同様)。
続いて、避難階のセル21及びその上のセル21における、当該避難階の上のセル21から避難階のセル21への行進によるC(t)及びC(t)が算出される(S105)。以下のように、S104の演算後の遷移状態を示す列ベクトルV(t),U(t)を用いてV(t),U(t)が算出される。

即ち、S104の演算後において、避難階における階段のセル21の空き人数「C−C(t)1,1」が、その上のセル21の人数C(t)1,2以下であった場合、避難階の階段のセル21の上のセル21の人数C(t)2,2を「C(t)1,1+C(t)1,2−C」とし、避難階のセル21の人数C(t)2,1をCとする。それ以外の場合は、避難階のセル21の上のセル21の人数C(t)2,2を0とし、避難階の階段のセル21の人数C(t)2,1を「C(t)1,1+C(t)1,2」とする。続いて、次の階での処理を行うためi=2とされる(S106)。
続いて、階段20のi番目のセル21が階と接続しているか否かが判断される(S107)。具体的には、F>0を満たすか否かが判断される。階段のi番目のセルが階と接続していないと判断された場合(F>0を満たさないと判断された場合)は、続いて、階段における、i番目のセル21及びその上のセル21における、当該上のセル21から下のセル21への行進によるC(t)及びCi+1(t)が算出される(S108)。以下のように、i番目の遷移状態を示す列ベクトルV(t),U(t)を用いて新たなVi+1(t),Ui+1(t)が算出される。

即ち、i番目の遷移状態において、i番目のセル21の空き人数「C−C(t)i,i」が、その上のセル21(i+1番目セル21)の人数C(t)i,i+1以下であった場合、i+1番目のセル21の人数C(t)i,i+1を「C(t)i,i+C(t)i,i+1−C」とし、i番目のセル21の人数C(t)i+1,iをCとする。それ以外の場合は、i+1番目のセル21の人数C(t)i+1,i+1を0とし、i番目のセル21の人数C(t)i,iを「C(t)i,i+C(t)i,i+1」とする。続いて、次の階での処理を行うためi=i+1とされる(S109)。
S107の判断において、階段のi番目のセル21が階と接続していると判断された場合(F>0を満たすと判断された場合)は、続いて、i番目のセル21がn番目のセル21及びn−1番目のセル21の何れでもないか否かが判断される(S110)。
i番目のセル21がn番目のセル21及びn−1番目のセル21の何れでもないと判断された場合は、続いて、tが、i番目のセルにおいて階から階段への流入を開始する時刻ti.delay以上であるか否かが判断される(S111)。ここで、tが、i番目のセルにおいて階から階段への流入を開始する時刻ti.delay以上でないと判断された場合、当該階においては避難がまだ開始されておらず、上述したS108、S109と同様の処理が行われる。
S111において、tが、i番目のセルにおいて階から階段への流入を開始する時刻ti.delay以上であると判断された場合、続いて、階段のi番目のセルと接続する階に避難者がいるか否かが判断される(S112)。具体的には、F(t)>0を満たすか否かが判断される。階段のi番目のセルと接続する階に避難者がいないと判断された場合(F(t)>0を満たさないと判断された場合)は、続いて、当該階の階避難は既に終了したものと判断される(S113)。また、上述したS108、S109と同様の処理が行われる。
階段のi番目のセルと接続する階に避難者がいると判断された場合(F(t)>0を満たすと判断された場合)は、避難者が階から階段に水平進入することを考慮して、各セルの避難者の状態が算出される。その場合の処理について、図10を用いて説明する。
まず、i番目のセル21の空き人数「C−C(t)i,i」が、最大水平進入者1.5Bと上からのセル21(i+1番目のセル21)からi番目のセル21に行進する人数C(t)i,i+1との和以上か否か(C(t)i,i+1≧C(t)i,i+1+1.5Bを満たすか否か)が判断される(S121)。なお、本実施形態では、セルの最大人数と、一単位時間でセル間を行進できる避難者の数とが一致しているので、上記の式による判断が可能である。
C(t)i,i+1≧C(t)i,i+1+1.5Bを満たすと判断された場合、後述する状態(a)の場合で各セルの状態が計算される(S122)。C(t)i,i+1≧C(t)i,i+1+1.5Bを満たさないと判断された場合、続いて、i番目のセル21の空き人数「C−C(t)i,i」が、最大水平進入者1.5Bに水平進入率(α)を乗じたものと上からのセル21(i+1番目のセル21)からi番目のセル21に行進する人数との和C(t)i,i+1との和以上か否か(C(t)i,i+1≧C(t)i,i+1+α1.5Bを満たすか否か)が判断される(S123)。
C(t)i,i+1≧C(t)i,i+1+α1.5Bを満たすと判断された場合、後述する状態(b)の場合で各セルの状態が計算される(S124)。C(t)i,i+1≧C(t)i,i+1+α1.5Bを満たさないと判断された場合、続いて、i番目のセル21の空き人数「C−C(t)i,i」が、最大水平進入者1.5Bに水平進入率(α)を乗じたもの以上か否か(C(t)i,i+1≧α1.5Bを満たすか否か)が判断される(S125)。
C(t)i,i+1≧α1.5Bを満たすと判断された場合、後述する状態(c)の場合で各セルの状態が計算される(S126)。C(t)i,i+1≧α1.5Bを満たさないと判断された場合、後述する状態(d)の場合で各セルの状態が計算される(S127)。
上述した各、以下のように、i番目の遷移状態を示す列ベクトルV(t),U(t)を用いて新たなVi+1(t),Ui+1(t)が算出される。
この算出について、より具体的に図12を用いて説明する。階から階段への進入は、一単位時間の最大進入人数1.5Bに対して、水平進入率αを乗じた分だけ優先して行われ、その後、階段におけるその上のセルからの行進があった後、更に階から階段への進入できる空きがあれば残りの分についての進入が行われる。
図12(a)に示すように、状態(a)の場合、上のセル21(i+1番目のセル21)から下のセル(i番目のセル21)へは、C(t)i,i+1だけ行進するので、C(t)i+1,i+1を0とする。また、階から階段のセルへは、最大で1.5Bだけ進入するので、F(t)i+1,iを、max[F(t)i,i−1.5B,0]とする。ここでmaxは、全ての変数値のうちの最大値を関数値とする関数である。i番目のセル21は、上記の各セルからの流入があるので、C(t)i+1,iを、C(t)i,i+C(t)i,i+1+1.5Bとする。i番目のセル21は避難者では満たされない。
図12(b)に示すように、状態(b)の場合、上のセル21(i+1番目のセル21)から下のセル(i番目のセル21)へは、C(t)i,i+1だけ行進するので、C(t)i+1,i+1を0とする。また、階から階段のセルへは、階段のセルの「空き」から直上セルの人数を引いた人数(≧α1.5B)である「C−(C(t)i,i+C(t)i,i+1)」だけ進入するので、F(t)i+1,iを、max[F(t)i,i−(C−(C(t)i,i+C(t)i,i+1)),0]とする。i番目のセル21は、上記の各セルからの流入により避難者で満たされるのでCとする。
図12(c)に示すように、状態(c)の場合、上のセル21(i+1番目のセル21)から下のセル(i番目のセル21)へは、C−(C(t)i,i+α1.5B)だけ行進するので、C(t)i+1,i+1をC(t)i,i+1−(C−(C(t)i,i+α1.5B))とする。また、階から階段のセルへは、最大でα1.5Bだけ進入するので、F(t)i+1,iを、max[F(t)i,i−α1.5B,0]とする。i番目のセル21は、上記の各セルからの流入により避難者で満たされるのでCとする。
図12(d)に示すように、状態(d)の場合、上のセル21(i+1番目のセル21)から下のセル(i番目のセル21)へは行進されず全ての避難者がとどまるので、C(t)i+1,i+1をC(t)i,i+1とする。また、階から階段のセルへは、最大でi番目のセル21の空きC−C(t)i,iだけ進入するので、F(t)i+1,iを、max[F(t)i,i−(C−C(t)i,i),0]とする。i番目のセル21は、上記の各セルからの流入により避難者で満たされるのでCとする。
図10に示すように、S112、S124、S126、S127のいずれかで、遷移状態が算出されると、続いて、次の階での処理を行うためi=i+1とされる(S128)。続いて、図9及び図10に示すように、上述したS107以降の処理が繰り返される。
図9のS110において、i番目のセル21がn番目のセル21及びn−1番目のセル21の何れでもないと判断された場合の処理について、図11を用いて説明する。この場合、tが、n番目のセルにおいて階から階段への流入を開始する時刻tn.delay以上であるか否かが判断される(S131)。tが、n番目のセルにおいて階から階段への流入を開始する時刻ti.delay以上であると判断された場合、続いて、階段のn番目のセルと接続する階に避難者がいるか否かが判断される(S132)。具体的には、F(t)>0を満たすか否かが判断される。
S131において、tが、n番目のセルにおいて階から階段への流入を開始する時刻tn.delay以上でないと判断された場合、及び、S132において、階段のn番目のセルと接続する階に避難者がいないと判断された場合(F(t)>0を満たさないと判断された場合)は、続いて、階段におけるn−1番目及びn番目のセルC(t)n,n−1,C(t)n,nの算出が行われる(S133)。具体的には、n−1番目の遷移状態を示す列ベクトルVn−1(t),Un−1(t)を用いて、S108の処理と同様に新たなV(t),U(t)が算出される。続いて、図9に示すS102の処理に戻り、t=t+1とされて処理が繰り返される。
一方で、S132において、階段のn番目のセルと接続する階に避難者がいると判断された場合(F(t)>0を満たすと判断された場合)は、n−1番目の遷移状態を示す列ベクトルVn−1(t),Un−1(t)を用いて、以下のように新たなV(t),U(t)が算出される。

まず、S108の処理と同様に、階段におけるn−1番目のセルC(t)n,n−1の算出が行われる(S134)。また、n番目のセルC(t)n,nセルの空き「2C−C(t)n−1,n−1−C(t)n−1,n」がn番目のセルC(t)n,nへの階からの進入1.5B以上か否かが判断される(S135)。その判断に応じて、上記の表に従ってC(t)n,n及びF(t)n,nが算出される(S136、S137)。
続いて、遷移状態計算後の各セルの収容人数が0であるか否かが判断される(S139)。即ち、Cn,i(t)=0(i=1〜n)、F(t)=0(i=1〜n)であるか否かが判断される。Cn,i(t)=0(i=1〜n)、F(t)=0(i=1〜n)を満たすと判断されたら、建物からの避難が終了していると判断されて、遷移状態算出部13によるセルの避難者の収容状態の遷移状態を算出する処理、及び避難終了判断部14による避難の完了を判断する処理は終了する。
一方で、Cn,i(t)=0(i=1〜n)、F(t)=0(i=1〜n)を満たさないと判断されたら、図9に示すS102の処理に戻り、t=t+1とされて処理が繰り返される。以上が、遷移状態算出部13によるセルの避難者の収容状態の遷移状態を算出する処理、及び避難終了判断部14による避難の完了を判断する処理である。
上述したように本実施形態によれば、各階から避難経路である階段への進出と階段における移動との互いの影響が考慮されて避難時間が予測される。従って、本実施形態によれば、非特許文献2及び3に示されたような簡便な方法に比べて精度が高い予測結果を得ることができる。また、本発明に係る避難時間予測装置では、各避難者を個別にシミュレートせずにセル21,31に含まれる人数によって避難時間を予測しているので、非特許文献1に示されたようなマルチエージェントによるシミュレーションによる方法に比べて、規模が大きい建物であっても現実的な時間で予測結果を得ることができる。即ち、本実施形態によれば、複数階層の建物からの避難時間の予測において、精度の高い予測結果を従来の方法と比べて短い時間で得ることができる。
また、避難は実験による再現等が極めて難しい分野である。階段での上階からの避難者との合流、また火災階・非火災階の避難開始時刻等は、避難者の特性や施設の認知度合い、火災発生場所や火災規模などその場の状況によっても振れ幅が大きく、避難計算に資するような法則が得られにくい。本実施形態によれば、これらをパラメータとして扱い、階段での合流や避難開始を任意に設定可能としている。パラメータを変えながら最も安全側の選択や、「こうした動きはありえる/ありえない」といった直感と照らし合わせることが可能である。これにより、設計実務で、例えば、初期状態や水平進入率等を変化させた様々なパターンの安全性を確認して、避難安全設計に役立てることができる。
上述した実施形態による方法で、実際に避難時間の計算を行った例を示す。以下の条件で計算を行った。また、以下の計算によって、実際に階段での合流に際して、どのように水平が行われているか考察することができる。階から階段に対しての進入で、単位時間(1秒間)あたりの進入者数を階段への出入り口幅で除した値を実流動係数Nと呼ぶ。
×出入り口幅=実際の進入者数
実流動係数Nは、階と経過時間によって決まる変数(関数)である。
・階数……9階
・基準階人数……125人
・階段幅……2m
・階→階段の流動係数……1.5人/m秒
・階→階段の出入り口幅B……0.8m
・避難階での階段出口の流動係数……1.3人/m秒
・避難階での階段出口幅B……0.8m(階段幅より小さい)、2m(階段幅より大きい)
・水平進入率α……0%、20%、50%、100%
・避難開始時刻……一斉避難(時刻0から一斉避難)
計算結果を図13に示す。図13における各グラフでは、縦軸は各階を示しており、横軸は実流動係数Nを示している。α=0%、B=0.8mの場合、避難開始直後、Nは通常の流動係数1.5であるが、その後1.3に推移する。避難階での退出が1.3×扉幅であるため、進入のある階でもN=1.3となる。その他の階ではN=0である。階段内が詰まると、行進が進入に優先する。進入現象が最上階から順次下の階に繰り下がる。
α=100%、B=0.8mの場合、避難開始直後はα=0%の時と同じである。以降は進入が階段内の行進に優先するため全く逆の過程をたどる。進入が2階から順次上の階に繰り上がる。α=20%、B=0.8mの場合、避難開始直後、Nは通常の流動係数1.5であるが、その後、低層部の4層分のNは0.3で推移する。1層上の階でNは少し小さな値0.1程度となる。α=50%、B=0.8mの場合、避難開始直後、Nは通常の流動係数1.5であるが、その後、低層部の1層分のNは0.75(1.5×50%)、その上の階でNは少し小さな値(0.55)程度で推移する。
避難階での出口扉幅を階段幅と同じ2mとすると、Nは通常の流動係数1.5であるが、その後、低層部の4層分のNは0.75(1.5×50%)で推移する。1層上の階でNは少し小さな値0.3程度となる。避難終盤では階段内の人数が減り、高層部で再びN=1.5となる。即ち、低層から5層ずつの進入となる。
このようにαを定数としても実流動係数Nは経過時間に従い、また階によって変化する。階段への出口幅が避難階での出口幅に等しい場合、避難開始直後、実流動係数N=1.5で進入できるが、階段内が詰まると階段出口の流動係数1.3が進入の上限となることに注意したい。
「北後明彦、久保幸資、室崎益輝「階段における2群集の合流に関する実験的研究」日本建築学会計画系論文集pp.37〜43、1985年12月」では、実験をもとに「定常段階の流率合流比率は60%程度(以下「北後」と呼ぶ)」としている。流率合流比率と水平進入率の関係は以下の式となる。

φを60%、B=1.2m、B=0.8mとして上式からα≒65%を得る。φを少し小さく見て50%の場合は、α≒52%を得る。
別の例でのケーススタディを示す。以下の例は、超高層ビルで、会議室を集約した階や社員食堂のある階など、在館者数が飛びぬけて多い階の設定が避難時間に与える影響について示したものである。以下の条件で計算を行った。
・階数……20階
・基準階人数、面積Afloor……375人、3000m
・特異階(在館者数多)人数……2100人
・特異階(火災階)……3階、10階、18階の何れか
・階段 箇所数……2箇所
・階段 幅、 面積……1.2m/箇所、15m/階・箇所
・階→階段の出入り口幅B……0.8m
・避難階での階段出口幅B……1.2m(屋外への出口幅の計10m)
・流動係数……上記の設定に同じ
・水平進入率 α……パラメータ(0〜100%)
・避難開始時刻……一斉避難…時刻0から一斉避難開始
時間差避難…非火災階は火災階(時刻0で避難開始)より

(秒)の遅れ
水平進入率αおよび避難開始時刻をパラメータとして、3階、10階、18階の階避難時間と全館避難時間を求めた。
10階に特異階があり、αが60%で一斉避難の場合のグラフを図14に示す。また、その場合の、300秒経過時、600秒経過時、900秒経過時、1500秒経過時の各階及び階段の避難者の人数を図15に示す。濃い色で示された部分がその時点で避難者を収容していることを示す。αを0から100%まで変化させて3階、10階、18階の階避難時間のグラフを図16に示す。
一斉避難では、水平進入率αが30%以下の場合、階避難に最も時間がかかるのが3階であり、次いで10階であった。αが50%以上の場合、階避難に最も時間がかかるのが18階であり、次いで10階であった。このように水平進入率によって様相は逆転する。
時間差避難でも同様である。特異階で避難開始後、330秒後に他の階が全て避難を開始するため、特異階の階段への実流動係数Nrが低下する(合流速度が低下する)。今回、特異階の人数を一般階に比べて極端に大きくしたが、一般階との人数の差が縮まれば、非火災階である一般階の進入以前に特異階の進入が終了する場合もある。
階段での合流について、「佐野友紀、竹市尚之、木村謙、大宮喜文、吉田克之、渡辺仁史「高層建築物避難を想定した階段室における在館者群集の合流特性」日本建築学会計画系論文集pp.51〜56、2005年」では、「流れに沿う」合流と「逆方向の合流」とを比べ、流れに沿う順方向の合流が容易であるとしている。また、階段室への扉が90度近くまで開く状態であれば、階段への進入者の流動係数が上がるとしている。この流動係数は上記で定義した実流動係数Nである。このように階段と扉、階段の避難時の回り方向など階段の構造が水平進入率に大きく影響を与えると考えられる。「流率合流比率は60%程度(「北後」)」」及び上記の式等より、水平進入率αは階段の構造により50〜70%程度の範囲をとると推定する。これによると、特異階は高層部にあると階避難時間が長くなる。特異階はなるべく低層部に配置すべきであろう。なお、高層部にある特異階の階避難時間は水平進入率の影響を受けにくい(水平進入率が極端に小さな場合を除く)。
複合公共施設などで、低層部に避難弱者を多く含む階があるケースで、水平進入の流動係数が小さい場合、階避難時間が却って長引くことが図16に示すグラフより読み取れる。階段の扉を開けやすくする工夫や、上階と合流しない低層専用階段の設置が必要である。
本実施形態に係る階段シミュレータと避難安全検証法(非特許文献2,3)の計算結果の比較を以下の表に示す。

告示による全館避難時間は避難階の最終出口幅が大きく(10m)、階段シミュレータよりもやや短い結果が出た。一方、告示で、階避難は全館避難より長い269(分)となった。特異階の有効流動係数が計算上極度に小さくなるためである。
上記のように、実際の計算例によっても適切な計算結果となっている。また、上記のように水平進入率や避難者が多いフロア(特異階)が低層部にあるか高層部にあるかによる避難時間への影響に関する知見を得ることができる。
なお、上述した例では、建物は地下の階(地階)を有していなかったが、地階を有し避難階で地上の階段と合流する場合でも本発明を適用することが可能である。避難出口に接続するセルにて、地上階からと地下階からの合流を直上・直下のセルからの進入人数で按分し屋外方面への退出を各時刻において計算すればよい。
10…避難時間予測装置、11…モデル生成部、12…初期状態入力部、13…遷移状態算出部、14…避難終了判断部、15…出力部。

Claims (5)

  1. 階段を有する複数階層の建物からの避難時間を予測する避難時間予測装置であって、
    前記階段を、避難者を収容する、階ごとの一つ以上の連続したセルとし、前記各階を当該階に対応する当該セルの何れかに接続されたものとした前記建物のモデルを生成するモデル生成手段と、
    前記モデル生成手段によって生成された前記建物のモデルにおける、各前記セル及び各前記階の避難者の人数の初期状態を入力する初期状態入力手段と、
    前記モデル生成手段によって生成された前記建物のモデルに基づいて、避難口が近い前記セルから順に、単位時間毎の各前記セルの避難者の人数の状態を、前記初期状態入力手段によって入力された初期状態及び前の時刻の状態の何れかと一つ上の前記セルからの流入の状態及び前記階からの避難者の進出の状態と当該流入に対して前記階から前記階段のセルへ避難者が進入する率を示す水平進入率とに基づいて算出する遷移状態算出手段と、
    前記遷移状態算出手段によって算出された各前記セルの避難者の人数の状態が、避難が完了したものを示すかどうか判断して、避難が完了したものでないと判断された場合に遷移状態算出手段に対して次の時刻での各前記セルの避難者の人数を算出させる避難終了判断手段と、
    前記避難終了判断手段によって避難が完了したものと判断された場合に、前記遷移状態算出手段によって算出が行われた前記単位時間の数に応じた、前記避難時間を出力する出力手段と、
    を備える避難時間予測装置。
  2. 前記初期状態入力手段は、少なくとも何れかの前記階において避難が開始されるタイミングを示す情報も入力して、
    前記遷移状態算出手段は、前記初期状態入力手段によって入力された前記タイミングを示す情報にも基づいて前記単位時間毎の各前記セルの避難者の人数の状態を算出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の避難時間予測装置。
  3. 前記モデル生成手段は、前記単位時間あたりでセルの間で流入可能な人数に基づいて、前記セルの数を決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の避難時間予測装置。
  4. 前記出力手段は、前記遷移状態算出手段によって算出された各単位時間の各前記セルの避難者の人数の状態を示す情報を出力することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の避難時間予測装置。
  5. 階段を有する複数階層の建物からの避難時間を予測する避難時間予測方法であって、
    前記階段を、避難者を収容する、階ごとの一つ以上の連続したセルとし、前記各階を当該階に対応する当該セルの何れかに接続されたものとした前記建物のモデルを生成するモデル生成ステップと、
    前記モデル生成ステップにおいて生成された前記建物のモデルにおける、各前記セル及び各前記階の避難者の人数の初期状態を入力する初期状態入力ステップと、
    前記モデル生成ステップにおいて生成された前記建物のモデルに基づいて、避難口が近い前記セルから順に、単位時間毎の各前記セルの避難者の人数の状態を、前記初期状態入力ステップにおいて入力された初期状態及び前の時刻の状態の何れかと一つ上の前記セルからの流入の状態及び前記階からの避難者の進出の状態と当該流入に対して前記階から前記階段のセルへ避難者が進入する率を示す水平進入率とに基づいて算出する遷移状態算出ステップと、
    前記遷移状態算出ステップにおいて算出された各前記セルの避難者の人数の状態が、避難が完了したものを示すかどうか判断して、避難が完了したものでないと判断された場合に遷移状態算出ステップにおいて次の時刻での各前記セルの避難者の人数を算出させる避難終了判断ステップと、
    前記避難終了判断ステップにおいて避難が完了したものと判断された場合に、前記遷移状態算出ステップにおいて算出が行われた前記単位時間の数に応じた、前記避難時間を出力する出力ステップと、
    を含む避難時間予測方法。
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