JP2012022190A - 光学積層体、偏光板及び画像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】トリアセチルセルロース基材及びハードコート層を有する光学積層体であって、上記ハードコート層は、(メタ)アクリルポリマー及び多官能モノマーを含有するハードコート層用組成物の硬化物からなり、上記(メタ)アクリルポリマーは、非反応性であり、重量平均分子量が6万〜10万であり、かつ、ガラス転移温度が100〜120℃であり、上記ハードコート層用組成物中の(メタ)アクリルポリマーと多官能モノマーとの固形分含有比が、0.5:9.5〜3.0:7.0である光学積層体。
【選択図】なし
Description
上記光学積層体は、一般に、透明基材面が偏光素子に接するように備えられる。そして、上記光学積層体のハードコート層上に保護フィルムが更に備えられて、偏光板加工される。
このマーキングの跡残りは、ハードコート層中に残留した未反応の多官能モノマーが、偏光板加工時の紫外線照射により反応することが原因であると考えられる。
上記(メタ)アクリルポリマーは、分枝した側鎖を有することが好ましい。
ことが好ましい。
上記多官能モノマーは、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートであることが好ましい。
本発明はまた、最表面に上述の光学積層体、又は、上述の偏光板を備えることを特徴とする画像表示装置でもある。
以下、本発明を詳細に説明する。
上記トリアセチルセルロース基材は、平滑性、耐熱性を備え、機械的強度に優れる。また、複屈折がなく、透明性にも優れる。
また、上記トリアセチルセルロース基材は、その上にハードコート層を形成するのに際して、接着性向上のために、コロナ放電処理、酸化処理等の物理的な処理のほか、アンカー剤もしくはプライマーと呼ばれる塗料の塗布を予め行ってもよい。
上記ハードコート層は、(メタ)アクリルポリマー及び多官能モノマーを含有するハードコート層用組成物の硬化物からなるものである。
上記(メタ)アクリルポリマー及び多官能モノマーは、ハードコート層用組成物中にバインダー樹脂として含まれるものである。
そのため、本発明では、非反応性の上記(メタ)アクリルポリマーの重量平均分子量及びガラス転移温度を特定の範囲に規定することにより、上述したカール、ダメージ及びマーキングの跡残りを防止することができることに加え、優れた鉛筆硬度、耐擦傷性及び光学特性を有する光学積層体とすることができたのである。
上記重量平均分子量が6万未満であると、鉛筆硬度、耐擦傷性が不充分となる。10万を超えると、トリアセチルセルロース基材に対するハードコート層の密着性が劣る。
上記重量平均分子量は、下限が7万であることが好ましく、上限が9万であることが好ましい。
なお、上記重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法によるポリスチレン換算により得られる値である。
上記ガラス転移温度が100℃未満であると、鉛筆硬度、耐擦傷性が不充分となる。120℃を超えると、ハードコート層用組成物の塗工性が低下し、表面にスジ等が発生する。
上記ガラス転移温度は、上記(メタ)アクリルポリマーを構成するモノマーのTgから計算する方法により得られる値である。
上記分枝した側鎖を有することにより、より高い鉛筆強度、耐擦傷性を有するハードコート層とすることができる。
上記分枝した側鎖を有する(メタ)アクリルポリマーは、エチレンジメタクリレート等の2官能(メタ)アクリレートと、メタクリル酸メチル等の単官能(メタ)アクリレートと共重合することにより得られるコポリマーである。
上記(メタ)アクリルポリマーと共に、多官能モノマーを含有することにより、鉛筆硬度、耐擦傷性及び光学特性に優れ、上述のカール、ダメージ及びマーキングの跡残りがない光学積層体を形成することができる。
易滑剤を含有することにより、形成した塗膜の平面性を良好にすることができる。
上記易滑剤としては、反応基を有さないシリカ粒子やスチレン粒子等を挙げることができる。なかでも、シリカ粒子であることがより好ましい。
上記易滑剤は、平均粒径が100〜600nmであることが好ましい。
上記平均粒径は、メチルイソブチルケトン5質量%分散液の状態で、レーザー回折散乱法粒度分布測定装置により測定して得られた値である。
0.5質量部未満であると、所望の易滑性が得られないおそれがある。3質量部を超えると、分散性が悪化し、凝集やゲル化の原因となり、形成されるハードコート層のヘイズが高くなるおそれがある。
上記易滑剤の含有量は、0.2〜2質量部であることがより好ましい。
上記光重合開始剤としては、公知のものであれば特に限定されず、例えば、アセトフェノン類(例えば、商品名イルガキュア184、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製の1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン、商品名イルガキュア907、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製の2−メチル−1〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モリフォリノプロパン−1−オン)、ベンゾフェノン類、チオキサントン類、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族スルホニウム塩、芳香族ヨードニウム塩、メタセロン化合物、ベンゾインスルホン酸エステル等を挙げることができる。なかでも、アセトフェノン類であることが好ましい。
上記光重合開始剤の含有量は、上記バインダー樹脂100質量部に対して2〜5質量部であることがより好ましい。
レベリング剤を含有することにより、ハードコート層の平面性を良好にすることができる。
上記レベリング剤としては、例えば、フッ素系レベリング剤、シリコーン系レベリング剤、アクリル系レベリング剤等の公知のものを挙げることができる。なかでも、少ない添加量で表面の平面性やポットライフを良好にすることができる点で、フッ素系レベリング剤が好ましい。
上記レベリング剤の含有量は、上記バインダー樹脂100質量部に対して0.1〜0.5質量部であることがより好ましい。
上記混合分散は、ペイントシェーカー、ビーズミル、ニーダー等の公知の装置を使用して行うとよい。
なかでも、上記溶媒としては、上記(メタ)アクリルポリマー、上記多官能モノマー及び他の添加剤を溶解又は分散させ、上記ハードコート層用組成物を好適に塗工できる点で、メチルイソブチルケトン、及び、メチルエチルケトンが好ましい。
上記固形分は、35〜45%であることがより好ましい。
上記紫外線を照射する場合は、紫外線照射量が100mJ/cm2以上であることが好ましく、150mJ/cm2以上であることがより好ましく、200mJ/cm2以上であることが更に好ましい。
3μm未満であると、鉛筆硬度又は耐擦傷性が不充分となるおそれがある。15μmを超えると、残留溶剤が残ったり、塗膜密着性が低下するおそれがある。上記ハードコート層の層厚みは、下限が4μmであることがより好ましく、上限が10μmであることがより好ましい。
上記層厚みは、ハードコート層の断面を、電子顕微鏡(SEM、TEM、STEM)で観察することにより測定して得られた値である。
上記全光線透過率は、ヘイズメーター(村上色彩技術研究所製、製品番号;HM−150)を用いてJIS K−7361に準拠した方法により測定することができる。
上記ヘイズは、ヘイズメーター(村上色彩技術研究所製、製品番号;HM−150)を用いてJIS K−7136に準拠した方法により測定することができる。
上記保護フィルムは、光学積層体の分野において一般に公知のものであれば、特に限定されない。
本発明の偏光板は、上記保護フィルムが、表面上にロットナンバー等のマーキングを有する場合であっても、該保護フィルム上から紫外線を照射して偏光板加工した際に、マーキングの跡残りが生じないものである。
このため、本発明の光学積層体は、陰極線管表示装置(CRT)、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイ(PDP)、エレクトロルミネッセンスディスプレイ(ELD)等のディスプレイ、特に高精細化ディスプレイに好適に使用することができる。
なお、文中、「部」又は「%」とあるのは特に断りのない限り、質量基準である。
イルガキュア184(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)4質量部に、メチルイソブチルケトンを最終固形分が35質量%となるように溶解させた。得られた溶液に、PETA80質量部(固形分)とアクリルポリマー(非反応性、Tg=100℃、Mw=7万、分枝構造有り)20質量部(固形分)とを、同様に最終固形分が35質量%となるように混合して撹拌した。
得られた溶液に、レベリング剤(製品名ディフェンザMCF−350−5、DIC社製)を固形分比で0.2質量部添加して撹拌し、最後に、易滑剤(製品名SIRMIBK15WT%−E65、シリカ粒子分散液、CIKナノテック社製)を固形分比で1質量部添加して撹拌してハードコート層用組成物を得た。
得られたハードコート層用組成物を、トリアセチルセルロース(TAC)基材(商品名KC8UX2M、厚み80μm、コニカミノルタオプト社製)上に、スリットリバース・ダイコートにより、塗布量10g/m2で塗布して塗膜を形成した。得られた塗膜を70℃で1分間乾燥させた後、照射量150mJ/cm2の紫外線を照射して塗膜を硬化させ、ハードコート層を形成し、実施例1の光学積層体を得た。
ハードコート層用組成物の組成において、モノマー種、ポリマーTg、ポリマーMw、及び、ポリマーとモノマーとの配合比(固形分質量比)を表1のとおりにした以外は、実施例1と同様にして、TAC基材上にハードコート層を形成し、光学積層体を得た。
<マーキング跡>
得られた光学積層体に、予めマーキングを施した保護フィルムを貼合し、N2置換せずに紫外線(光量4800mJ/cm2)を保護フィルム側から照射した。照射後、保護フィルムを剥がし、蛍光灯下でハードコート層表面を目視で観察し、マーキングの跡が確認できた場合は×とし、確認できなかった場合は○とした。
得られた光学積層体を10cm×10cmに切り出し、ハードコート層面を上にして、図1に示すように、カールしている幅(W)を測定した。幅が90mm以上であれば○とし、90mm未満であれば×とした。
基材の走行方向に対してハードコート層形成時の紫外線照射による硬化反応によって生じるダメージ(熱ジワ)の発生度合いを蛍光灯下で確認し、明らかなうねりのようなシワがあれば×とし、ほぼシワが無ければ○とした。
各光学積層体を、温度25℃、相対湿度60%の条件で2時間調湿した後、JIS−S−6006が規定する試験用鉛筆(硬度HB〜3H)を用いて、JIS K5600−5−4(1999)が規定する鉛筆硬度評価方法に従い、4.9Nの荷重にて、ハードコート層が形成された表面の鉛筆硬度を測定した。
各光学積層体のハードコート層の表面を、#0000番のスチールウールを用いて、所定の摩擦荷重(700g/cm2)で10往復摩擦し、その後の塗膜の剥がれの有無を目視し下記の基準にて評価した。
○:傷なし(塗膜の剥がれが全くなかった)
△:塗膜の剥がれは無いが、薄くキズが1乃至2本ある
×:傷あり(塗膜の剥がれがあった)
各光学積層体の基材に対するハードコート層の密着性は、クロスカット碁盤目試験により行い、元のカット部数に対するテープを剥がした後に基材上に残存したカット部数の比について、下記の基準にて評価した。
○:90/100〜100/100
△:50/100〜89/100
×:0/100〜49/100
各光学積層体の全光線透過率及びヘイズについて、ヘイズメーター(村上色彩技術研究所製、製品番号;HM−150)を用いてJIS K−7361(全光線透過率)及びJIS K−7136(ヘイズ)に準拠した方法により測定した。
Claims (5)
- トリアセチルセルロース基材及びハードコート層を有する光学積層体であって、
前記ハードコート層は、(メタ)アクリルポリマー及び多官能モノマーを含有するハードコート層用組成物の硬化物からなり、
前記(メタ)アクリルポリマーは、非反応性であり、重量平均分子量が6万〜10万であり、かつ、ガラス転移温度が100〜120℃であり、
前記ハードコート層用組成物中の(メタ)アクリルポリマーと多官能モノマーとの固形分含有比が、0.5:9.5〜3.0:7.0である
ことを特徴とする光学積層体。 - (メタ)アクリルポリマーは、分枝した側鎖を有する請求項1記載の光学積層体。
- 多官能モノマーは、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートである請求項1又は2記載の光学積層体。
- 偏光素子を備えてなる偏光板であって、
前記偏光素子の表面に請求項1、2又は3記載の光学積層体を備えることを特徴とする偏光板。 - 最表面に請求項1、2若しくは3記載の光学積層体、又は、請求項4記載の偏光板を備えることを特徴とする画像表示装置。
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