JP2012019829A - 医療用薬液移送器 - Google Patents
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Abstract
【課題】アンプル内の薬液を輸液バッグに効率良く且つ安全に移送する。
【解決手段】アンプル35に挿入されるカニューラ30、シリンジ40が接続される接続口15、及び輸液バッグ100のポート110に接続されるコネクタ50がキャビティ11と連通している。カニューラとキャビティとの間の流路上に、カニューラからキャビティへ向かう薬液の流れを許可し、その逆に向かう薬液の流れを制限する第1逆止弁16が設けられている。コネクタとキャビティとの間の流路上に、キャビティからコネクタへ向かう薬液の流れを許可し、その逆に向かう薬液の流れを制限する第2逆止弁17が設けられている。
【選択図】図1
【解決手段】アンプル35に挿入されるカニューラ30、シリンジ40が接続される接続口15、及び輸液バッグ100のポート110に接続されるコネクタ50がキャビティ11と連通している。カニューラとキャビティとの間の流路上に、カニューラからキャビティへ向かう薬液の流れを許可し、その逆に向かう薬液の流れを制限する第1逆止弁16が設けられている。コネクタとキャビティとの間の流路上に、キャビティからコネクタへ向かう薬液の流れを許可し、その逆に向かう薬液の流れを制限する第2逆止弁17が設けられている。
【選択図】図1
Description
本発明は、アンプル内の薬液を輸液バッグに移送する際に使用される医療用薬液移送器に関する。
アンプル内の抗がん剤等の薬液を患者の静脈に点滴により投与する場合、通常、これに先立って、アンプル内の薬液はシリンジを介して大容量の輸液バッグに移送され調製される。薬液の移送は、アンプルにシリンジの先端に取り付けた金属針を挿入してアンプル内の薬液をシリンジ内に吸引し、次いで、金属針を輸液バッグのポートのゴム栓に突き刺して薬液を輸液バッグ内に注入することで行われる。
患者に投与する薬液の量は、患者の体重又は体表面積などに基づいて決定される。決定された薬液の量に応じて必要なアンプルの数が決定される。作業者は、必要な数のアンプル内の薬液を輸液バッグに移送しなければならない。例えば、薬液が抗がん剤である場合、アンプル数が10本を超えることは珍しくない。
薬液の移送に小容量のシリンジを用いた場合には、アンプルから輸液バッグへの薬液の移送作業回数が多くなる。即ち、シリンジの先端に取り付けた金属針を、アンプルとゴム栓とに交互に刺し替える回数が多くなり、移送作業が煩雑となる。
薬液の移送に大容量のシリンジを用いて、複数本のアンプル内の薬液を連続してシリンジ内に吸引して、その後、輸液バッグに薬液をまとめて注入すれば、金属針を、アンプルとゴム栓とに交互に刺し替える回数を少なくすることができる。しかしながら、大容量のシリンジは、一般にプランジャの押し引き操作に大きな力が必要であるので、作業者の肉体的負担が大きくなる。
また、アンプル内の薬液をシリンジ内に吸引した後、シリンジの金属針を輸液バッグのゴム栓に穿刺するまでの間に、薬液が金属針の先端から漏れ出てしまう可能性がある。例えば抗がん剤の中には劇薬に指定されているものがあり、このような薬液が誤って作業者の指などに付着してしまう危険がある。
また、シリンジに取り付けた金属針を作業者が誤って指などに穿刺してしまう危険がある。また、金属針を輸液バッグのゴム栓に突き刺す際に、鋭利な金属針によってゴム栓の材料が削り取られて金属針内に入り込み、更に薬液内に混入してしまう(これは「コアリング」と呼ばれる)危険もある。
本発明の第1の目的は、アンプル内の薬液を輸液バッグに効率良く移送することにある。また、本発明の第2の目的は、アンプル内の薬液を輸液バッグに安全に移送することにある。
本発明の医療用薬液移送器は、アンプルに挿入されるカニューラと、シリンジが接続される接続口と、輸液バッグのポートに接続されるコネクタと、前記カニューラ、前記接続口、及び、前記コネクタと連通するキャビティが内部に形成された移送器本体と、前記カニューラと前記キャビティとの間の流路上に設けられ、前記カニューラから前記キャビティへ向かう薬液の流れを許可し、その逆に向かう薬液の流れを制限する第1逆止弁と、前記コネクタと前記キャビティとの間の流路上に設けられ、前記キャビティから前記コネクタへ向かう薬液の流れを許可し、その逆に向かう薬液の流れを制限する第2逆止弁とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、従来のようにシリンジの先端の金属針をアンプルと輸液バッグのゴム栓とに交互に刺し替える作業は不要であるので、アンプル内の薬液を輸液バッグに効率良く移送することができる。
また、移送作業中に薬液が漏れ出る可能性が低減される。また、鋭利な先端を備えた金属針は不要であるので、金属針の誤穿刺やコアリングが生じない。従って、アンプル内の薬液を輸液バッグに安全に移送することができる。
上記の本発明の医療用薬液移送器において、前記カニューラは前記移送器本体に保持され、前記接続口は前記移送器本体に設けられていることが好ましい。これにより、シリンジと移送器本体とカニューラとを一体物としてハンドリングすることが可能となる。従って、例えばカニューラをアンプルに挿入したままシリンジのプランジャの押し引き操作を容易に行うことができる。
この場合、前記シリンジが前記カニューラと同軸上に配置されることが好ましい。これにより、シリンジのプランジャの押し引き操作時にカニューラの位置や姿勢の保持が容易となる。
また、前記コネクタは柔軟性を有するチューブを介して前記移送器本体に接続されていることが好ましい。これにより、コネクタが接続された輸液バッグを任意の位置に配置して薬液の移送作業を行うことができる。
前記第1逆止弁及び前記第2逆止弁のうちの少なくも一方はダックビル型逆止弁であることが好ましい。より好ましくは、第1逆止弁及び第2逆止弁の両方がダックビル型逆止弁である。ダックビル型逆止弁を用いることにより、小型の医療用薬液移送器を実現することができる。
前記コネクタが、前記輸液バッグの前記ポートと係合する係合爪を有する弾性変位可能なロックレバーを備えることが好ましい。これにより、ポートとコネクタとの接続状態を安定して維持することができる。従って、例えば外力などが加えられることによりコネクタがポートから外れて、薬液を漏らす可能性を低減することができる。
前記コネクタが、前記輸液バッグの前記ポートに設けられたセプタムのスリットに挿入可能な管状体を備えることが好ましい。これにより、コネクタをポートに繰り返し抜き差しすることができる。また、コネクタに金属針を用いないのでコアリングを防止できる。
この場合において、前記コネクタが、前記管状体の少なくとも先端を覆う可撓性を有するシールドを更に備え、前記管状体の前記先端が対向する前記シールドの部分にはスリットが形成されていることが好ましい。これにより、コネクタが輸液バッグのポートに接続されていないときに、コネクタの管状体から薬液が漏れる可能性を低減することができる。
前記接続口に、前記シリンジの先端のオスルアーを取り囲むロック部に形成された雌ネジと螺合する雄ネジが形成されていることが好ましい。これにより、接続口とシリンジとが分離可能な医療用薬液移送器において、接続口とシリンジとの接続部分で薬液が漏れる可能性を低減することができる。
前記カニューラが柔軟性を有することが好ましい。これにより、アンプル内でカニューラを任意に変形させてアンプル内の薬液を残らず吸引することが容易になる。また、シリンジのプランジャの押し引き操作時に、カニューラがアンプルに衝突してアンプルが倒れ、薬液をこぼす可能性を低減することができる。
前記接続口にシリンジの外筒が一体的に設けられていてもよい。これにより、接続口と外筒との接続部分から薬液が漏れる可能性を低減することができる。
以下に、本発明を好適な実施形態を示しながら詳細に説明する。但し、本発明は以下の実施形態に限定されないことはいうまでもない。以下の説明において参照する各図は、説明の便宜上、本発明の実施形態の構成部材のうち、本発明を説明するために必要な主要部材のみを簡略化して示したものである。従って、本発明は以下の各図に示されていない任意の部材を備え得る。また、以下の各図中の寸法は、実際の寸法および寸法比率等を忠実に表したものではない。
図1は、本発明の一実施形態に係る医療用薬液移送器1の概略構成を示した断面図である。医療用薬液移送器1は、キャビティ11と、キャビティ11に連通する3つの流路とが内部に形成された移送器本体10を備える。3つの流路のうちの1つは、キャビティ11とアンプル35に挿入されるカニューラ30とを連通させる流路であり、他の1つはキャビティ11とシリンジ40とを連通させる流路であり、最後の1つはキャビティ11とコネクタ50とを連通させる流路である。
移送器本体10は、3つの流路を略「T」字状に接続する分岐管12と、分岐管12の第1開口に装着される第1キャップ13と、分岐管12の第2開口に装着される第2キャップ14とを備える。第1逆止弁16が第1キャップ13と分岐管12との間に挟持されている。また、第2逆止弁17が第2キャップ14と分岐管12との間に挟持されている。分岐管12、第1キャップ13、第2キャップ14の材料は特に制限はないが、例えば樹脂を用いることができ、具体的にはポリプロピレン、ポリカーボネートを例示することができる。
第1キャップ13の先端にカニューラ30が保持されている。カニューラ30は、アンプル35に挿入されて、アンプル35内の薬液36をキャビティ11に向かって吸引するための管である。カニューラ30は柔軟性を有し、弾性変形可能であることが好ましい。カニューラ30が柔軟性を有すると、カニューラ30をアンプル35内で任意に変形させることができるので、カニューラ30の先端をアンプル35の内面に接触させて、アンプル35内の薬液36を残らず吸引することが容易になる。また、シリンジ40のプランジャ45の押し引き操作時等に、カニューラ30がアンプル35に衝突してアンプル35を倒したりする危険を低減することができる。カニューラ30の材料は特に制限はないが、例えば樹脂を用いることができ、具体的にはポリウレタン、ポリエチレンを例示することができる。カニューラ30の寸法も特に制限はないが、外径は1〜4mm、内径は0.3〜3mmが好ましい。
第2キャップ14の先端にチューブ59の一端が接続され、チューブ59の他端はコネクタ50に接続されている。
チューブ59は柔軟性を有し、且つ、透明又は半透明であることが好ましい。チューブ59の材料は特に制限はないが、例えば樹脂を用いることができ、具体的にはポリ塩化ビニル、ポリブタジエン、ポリエチレンを例示することができる。
輸液バッグ100(図1にはその一部のみが示されている)は、柔軟且つ透明な同一寸法の2枚の樹脂シートを重ね合わせて、その周縁のシール領域101にて接合(例えばヒートシール)してなる袋状物である。ポート110及び補助ポート120を含むポート本体105は、2枚の樹脂シートの間に挟まれた状態で輸液バッグ100に取り付けられている。
本実施形態では、ポート110は、中央部に直線状のスリット(切り込み)が形成された円板状のゴム製の弁体(一般に「セプタム」と呼ばれる)111を備えた、いわゆるニードルレスポートである。ポート110の外周面は円筒面であり、この外周面には、周方向に連続する環状突起112が形成されている。ポート110に、コネクタ50が接続される。
コネクタ50は、セプタム111のスリットに挿入される管状体51を備える。管状体51はチューブ59と連通している。コネクタ50は、更に、管状体51を挟んで配置された一対のロックレバー52a,52bを備える。ロックレバー52a,52bの先端の互いに対向する側の面には、係止爪53a,53bが形成されている。コネクタ50の材料は特に制限はないが、例えば樹脂を用いることができ、具体的にはポリプロピレン、ポリカーボネートを例示することができる。
ポート110にコネクタ50を押し込むと、図1に示されているように、セプタム111のスリットに管状体51が挿入され、環状突起112と係止爪53a,53bとが係合する(ロック状態)。従って、セプタム111のスリットに管状体51が挿入された状態を安定して維持することができる。
ロックレバー52a,52bの係止爪53a,53bとは反対側の操作部54a,54bを、互いに接近するように把持すると、ロックレバー52a,52bが弾性的に回動して、環状突起112と係止爪53a,53bとの係合が解除される。この状態でポート110からコネクタ50を引き抜けば、管状体51をセプタム111から抜き去ることができる。セプタム111から管状体51が抜き去られるとセプタム111のスリットは直ちに閉じる。このようにセプタム111はリシール性を有し、管状体51を繰り返し抜き差しすることができる。
上記のような、ポート110の環状突起112と係合する係合爪53a,53bを有する弾性変位可能なロックレバー52a,52bを備えたコネクタ50、及びこのコネクタ50に適合するポート110の構成は、例えば特許文献1〜3に記載されている。
シリンジ40は、外筒41と、外筒41内に挿入され、外筒41に対して押し引き可能なプランジャ45と、プランジャ45の先端に取り付けられたガスケット46とを備える。外筒41の先端には、オスルアー42と、オスルアー42を取り囲むロック部43とが設けられている。オスルアー42の外周面は、ISO594−1に規定の100分の6テーパー面を有していると好ましい。オスルアー42を分岐管12の接続口15内に挿入し、ロック部43の内周面に形成された雌ネジを分岐管12の接続口15の外周面に形成された雄ネジと螺合させることで、シリンジ40と分岐管12とが結合される。これにより、接続口15とオスルアー42との接続部分で薬液が漏れる可能性を低減することができる。
第1逆止弁16は、カニューラ30とキャビティ11との間の流路上に設けられ、カニューラ30からキャビティ11へ向かう薬液の流れを許可し、その逆に向かう薬液の流れを制限(阻止)する。また、第2逆止弁17は、コネクタ50とキャビティ11との間の流路上に設けられ、キャビティ11からコネクタ50へ向かう薬液の流れを許可し、その逆に向かう薬液の流れを制限(阻止)する。本実施形態では、第1逆止弁16及び第2逆止弁17として、弾性材料(例えばシリコンゴム、イソプレンゴム)からなる一対のリップを備えた、いわゆるダックビル型逆止弁を用いている。ダックビル型逆止弁は、例えば特許文献4,5に記載されている。
以上のように構成された本実施形態の医療用薬液移送器1を用いてアンプル35内の薬液36を輸液バッグ100に移送する方法の一例を以下に説明する。
最初に、図1に示すように、接続口15にシリンジ40を接続し、また、コネクタ50を空の輸液バッグ100のポート110に接続する。次いで、アンプル35を開けてカニューラ30をアンプル35内に挿入し、カニューラ30の先端をアンプル35内の薬液36中に浸漬する。このとき、シリンジ40のプランジャ45は外筒41内に深く押し込んだ状態にある。
次いで、シリンジ40のプランジャ45を引く。アンプル35内の薬液36は、カニューラ30、第1逆止弁16、キャビティ11を順に流れて、シリンジ40内に吸い込まれる。
次いで、シリンジ40のプランジャ45を押し込む。シリンジ40内の薬液は、上記とは逆にキャビティ11内に流れる。但し、第1逆止弁16は、薬液がキャビティ11からカニューラ30へ流れるのを制限する。従って、薬液は、キャビティ11から、第2逆止弁17、チューブ59、コネクタ50、ポート110を順に流れて、輸液バッグ100内に流れ込む。
必要に応じてプランジャ45の押し引き操作を繰り返し、アンプル35内の薬液36を全て輸液バッグ100内に移送する。第2逆止弁17は、薬液がチューブ59からキャビティ20へ流れるのを制限するから、プランジャ45を引いたときに、チューブ59や輸液バッグ100内の薬液が第2逆止弁17を通ってキャビティ20やシリンジ40内に逆流することはない。
複数本のアンプル35内の薬液を共通する輸液バッグ100に移送する場合には、空になったアンプル35を新しいアンプル35に交換して上記の操作を繰り返す。その後、ポート110とコネクタ50とを分離する。
必要に応じてブドウ糖液や生理食塩水などを輸液バッグ100内に注入して、患者に投与する液状物(輸液)を調整する。この注入作業は、本実施形態の医療用薬液移送器1を用いて行ってもよいし、他の器具を用いて行ってもよい。
次いで、輸液バッグ100に輸液セット(図示せず)を接続する。輸液バッグ100と輸液セットの接続方法は、輸液セットの構成等に応じて適宜選択することができる。例えば、輸液バッグ100の補助ポート120に設けられたゴム栓121に輸液セットの上流側端に設けられた金属針を穿刺してもよい。あるいは、輸液セットの構成によっては、輸液セットの上流側端を、補助ポート120ではなく、コネクタ50が接続されていたポート110に接続してもよい。
次いで、輸液セットの下流側端の金属針を患者の静脈に穿刺する。輸液バッグ100をイルリガートル台に吊り下げて、輸液セットを介して輸液バッグ100内の輸液を患者に投与する。
以上のように、本実施形態の医療用薬液移送器1によれば、カニューラ30の先端をアンプル35内の薬液36に浸漬した状態でシリンジ40のプランジャ45を押し引きするだけで、アンプル35内の薬液36を輸液バッグ100に移送することができる。従って、従来のようにシリンジの先端の金属針をアンプルと輸液バッグのゴム栓とに交互に刺し替える作業は不要である。従って、複数のアンプル35内の薬液を輸液バッグ100に移送する場合であっても、薬液の移送作業は簡単となり、移送に要する時間も短縮できる。
また、シリンジ40のプランジャ45の押し引きを何度か繰り返すことにより、カニューラ30内の薬液を第1逆止弁16を通過させてキャビティ11側に移動させることができる。複数のアンプル35内の薬液を繰り返して輸液バッグ100に移送する場合には、このようにカニューラ30内に薬液が存在しない状態にした後に、空になったアンプル35からカニューラ30を抜き去り、新たなアンプル35にカニューラ30を挿入する。これにより、カニューラ30の先端から薬液が漏れ出して作業者の指などに付着する危険を防止することができる。
カニューラ30は、アンプル35に挿入して薬液を吸引するためにのみ使用される。従って、カニューラ30の先端は鋭利である必要はなく、また、柔軟な材料で形成することが可能となる。即ち、本実施形態の医療用薬液移送器1では、先端が鋭利な金属針は不要である。従って、薬液の移送作業中に作業者が金属針を誤って指などに穿刺してしまうという従来の薬液の移送作業の問題が解消される。また、金属針が不要であるので、金属針をゴム栓に突き刺す際にゴム栓の材料が削り取られて薬液内に混入してしまうコアリングが発生することもない。
従って、本実施形態の医療用薬液移送器1によれば、アンプル35内の薬液36を輸液バッグ100に効率良く且つ安全に移送することができる。
上記の実施形態では、移送器本体10にカニューラ30及びシリンジ40が直接接続されている。これにより、カニューラ30と移送器本体10とシリンジ40とを一体物としてハンドリングできる。従って、例えばカニューラ30をアンプル35に挿入したままシリンジ40を両手で保持してプランジャ45の押し引き操作を容易に行うことができる。
また、カニューラ30とシリンジ40とが同軸上に配置されているので、シリンジ40のプランジャ45の押し引き操作時にカニューラ30の位置や姿勢の保持が容易となる。
一方、コネクタ50は、柔軟なチューブ59を介して移送器本体10と接続されているので、コネクタ50を接続した輸液バッグ100を任意の位置に配置して薬液の移送作業を行うことができる。
上記の実施形態は一例であって、本発明はこれに限定されず、適宜変更することができる。
例えば、上記の実施形態では、キャビティ11が形成された移送器本体10に、カニューラ30が保持されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、移送器本体10とカニューラ30とが例えば柔軟なチューブで接続されていてもよい。また、上記の実施形態では、シリンジ40が接続される接続口15は移送器本体10に設けられていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、移送器本体10に柔軟なチューブを接続し、当該チューブの終端をシリンジ40が接続される接続口15としてもよい。また、コネクタ50は、チューブ59を介することなく、移送器本体10に直接設けられていていもよい。
接続口15とシリンジ40との接続部分の構成は上記の実施形態に限定されない。例えば、上記の実施形態のように雄ネジと雌ネジとを螺合させるルアーロック機構を備えていなくてもよい。接続口15がセプタムを備え、シリンジ40の先端のオスルアーをセプタムのスリットに挿入することで、キャビティ11とシリンジ40とを連通させてもよい。
上記の実施形態では、シリンジ40と接続口15とは分離可能であった。これにより、薬液の移送作業ごとに、アンプル35の容量や薬液の種類などに応じて最適なシリンジ40を選択して接続口15に接続することができる。但し、本発明はこれに限定されず、例えば、接続口15にシリンジ40の外筒41を一体成形等により一体的に形成してもよい。これにより、接続口15とシリンジ40との接続部分から薬液が漏れるのを防止することができる。
上記の実施形態では、第1逆止弁16及び第2逆止弁17としてダックビル型逆止弁を用いたが、本発明はこれに限定されない。薬液の一方向の流れを許可し、逆方向の流れを禁止(阻止)することができる任意の逆止弁を第1逆止弁16及び第2逆止弁17として使用することができる。例えば、アンブレラタイプの逆止弁を使用することができる。また、第1逆止弁16及び第2逆止弁17が異なるタイプの逆止弁であってもよい。
第1逆止弁16は、カニューラ30とキャビティ11との間の薬液の流路上に設けられていればよく、その設置位置は上記の実施形態に限定されない。同様に、第2逆止弁17は、コネクタ50とキャビティ11との間の薬液の流路上に設けられていればよく、その設置位置は上記の実施形態に限定されない。例えば、第2逆止弁17がコネクタ50内に設けられていてもよい。
コネクタの構成は上記の実施形態に限定されない。例えば、図2に示すように、管状体51の先端をシールド55で覆ってもよい(例えば特許文献6,7参照)。シールド55は蛇腹状の外周壁を有する。管状体51の先端はシールド55に密着し、管状体51の先端が対向するシールド55の部分にはスリット56が形成されている。シールド55は可撓性(柔軟性)を有する材料(例えばシリコンゴム、イソプレンゴム)で構成されている。ポート110にコネクタ50を押し込むと、ポート110の頂面110aによってシールド55が押され、その外周壁が圧縮変形し、管状体51の先端がスリット56を通ってこれから突き出し、次いで、管状体51がセプタム111のスリット113に挿入される。ポート110からコネクタ50を引き抜くと、管状体51はセプタム111から抜き去られ、シールド55が弾性回復して図2に示す初期状態に戻り、スリット56が閉じる。このように、コネクタ50の管状体51の先端をスリット56が形成されたシールド55で覆うことにより、コネクタ50をポート110に接続していないときに管状体51から薬液が漏れる可能性を低減することができる。
コネクタの構成は輸液バッグ100に設けられたポート110の構成に応じて適宜変更することができる。コネクタをポート110に接続した状態を保持するためのロック機構は、上記の実施形態に示したロックレバー52a,52bに限定されない。例えば、コネクタが、特許文献8に記載されているような、いわゆる回転式コネクタであってもよい。回転式コネクタは、管状体の周囲に、管状体に対して回転可能なロックコネクタを有している。ポートのセプタムのスリットに管状体を挿入した状態でロックナットを回転させてロックナットとポートとを係合させることができる。
コネクタは、ポートと係合するロック機構を備えていなくてもよい。例えば、コネクタが、ポート110のセプタム111のスリットに挿入可能な管状体のみで構成されていてもよい。
輸液バッグ100に設けられるポート110は、セプタム111を備えたニードルレスポートである必要はない。ポート110の構成は任意であり、ポート110の構成に応じてコネクタの構成を適宜選択することができる。
輸液バッグ100の構成は特に限定はない。また、輸送される薬液の種類にも制限はない。
本発明の利用分野は特に制限はないが、アンプル内の薬液を輸液バッグに移送する際に使用される医療用薬液移送器として広範囲に利用することができる。
1 医療用薬液移送器
10 移送器本体
11 キャビティ
15 接続口
16 第1逆止弁
17 第2逆止弁
30 カニューラ
35 アンブル
36 薬液
40 シリンジ
41 外筒
42 オスルアー
43 ロック部
45 プランジャ
50 コネクタ
51 管状体
52a,52b ロックレバー
53a,53b 係止爪
55 シールド
56 シールドのスリット
59 チューブ
100 輸液バッグ
110 ポート
111 セプタム
113 セプタムのスリット
10 移送器本体
11 キャビティ
15 接続口
16 第1逆止弁
17 第2逆止弁
30 カニューラ
35 アンブル
36 薬液
40 シリンジ
41 外筒
42 オスルアー
43 ロック部
45 プランジャ
50 コネクタ
51 管状体
52a,52b ロックレバー
53a,53b 係止爪
55 シールド
56 シールドのスリット
59 チューブ
100 輸液バッグ
110 ポート
111 セプタム
113 セプタムのスリット
Claims (11)
- アンプルに挿入されるカニューラと、
シリンジが接続される接続口と、
輸液バッグのポートに接続されるコネクタと、
前記カニューラ、前記接続口、及び、前記コネクタと連通するキャビティが内部に形成された移送器本体と、
前記カニューラと前記キャビティとの間の流路上に設けられ、前記カニューラから前記キャビティへ向かう薬液の流れを許可し、その逆に向かう薬液の流れを制限する第1逆止弁と、
前記コネクタと前記キャビティとの間の流路上に設けられ、前記キャビティから前記コネクタへ向かう薬液の流れを許可し、その逆に向かう薬液の流れを制限する第2逆止弁と
を備えたことを特徴とする医療用薬液移送器。 - 前記カニューラは前記移送器本体に保持され、前記接続口は前記移送器本体に設けられている請求項1に記載の医療用薬液移送器。
- 前記シリンジが前記カニューラと同軸上に配置される請求項1又は2に記載の医療用薬液移送器。
- 前記コネクタは柔軟性を有するチューブを介して前記移送器本体に接続されている請求項1〜3のいずれかに記載の医療用薬液移送器。
- 前記第1逆止弁及び前記第2逆止弁のうちの少なくも一方はダックビル型逆止弁である請求項1〜4のいずれかに記載の医療用薬液移送器。
- 前記コネクタが、前記輸液バッグの前記ポートと係合する係合爪を有する弾性変位可能なロックレバーを備える請求項1〜5のいずれかに記載の医療用薬液移送器。
- 前記コネクタが、前記輸液バッグの前記ポートに設けられたセプタムのスリットに挿入可能な管状体を備える請求項1〜6のいずれかに記載の医療用薬液移送器。
- 前記コネクタが、前記管状体の少なくとも先端を覆う可撓性を有するシールドを更に備え、前記管状体の前記先端が対向する前記シールドの部分にはスリットが形成されている請求項7に記載の医療用薬液移送器。
- 前記接続口に、前記シリンジの先端のオスルアーを取り囲むロック部に形成された雌ネジと螺合する雄ネジが形成されている請求項1〜7のいずれかに記載の医療用薬液移送器。
- 前記カニューラが柔軟性を有する請求項1〜9のいずれかに記載の医療用薬液移送器。
- 前記接続口にシリンジの外筒が一体的に設けられている請求項1〜7,10のいずれかに記載の医療用薬液移送器。
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|---|---|---|---|---|
| JP2015167626A (ja) * | 2014-03-05 | 2015-09-28 | テルモ株式会社 | 薬液容器 |
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- 2010-07-12 JP JP2010157976A patent/JP2012019829A/ja active Pending
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