JP2012019261A - 原子発振器 - Google Patents
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Abstract
【課題】EIT方式の原子発振器よりも周波数精度を向上させることが可能な原子発振器
を提供する。
【解決手段】原子集団生成部30は、速度が略均一の気体状の複数のアルカリ金属原子2
1を含むアルカリ金属原子集団20を生成する。光源10は、可干渉性を有し、周波数が
異なる第1の光と第2の光を発生させてアルカリ金属原子集団20に照射する。光検出部
40は、アルカリ金属原子集団20を透過した光の強度に応じた検出信号42を生成する
。周波数制御部50は、検出信号42に基づいて、第1の光と第2の光がアルカリ金属原
子21に二光子吸収を起こさせる共鳴光対となるように、第1の光の周波数及び第2の光
の周波数の少なくとも一方を制御する。
【選択図】図6
を提供する。
【解決手段】原子集団生成部30は、速度が略均一の気体状の複数のアルカリ金属原子2
1を含むアルカリ金属原子集団20を生成する。光源10は、可干渉性を有し、周波数が
異なる第1の光と第2の光を発生させてアルカリ金属原子集団20に照射する。光検出部
40は、アルカリ金属原子集団20を透過した光の強度に応じた検出信号42を生成する
。周波数制御部50は、検出信号42に基づいて、第1の光と第2の光がアルカリ金属原
子21に二光子吸収を起こさせる共鳴光対となるように、第1の光の周波数及び第2の光
の周波数の少なくとも一方を制御する。
【選択図】図6
Description
本発明は、原子発振器に関する。
電磁誘起透過(EIT:Electromagnetically Induced Transparency)方式(CPT(
Coherent Population Trapping)方式と呼ばれることもある)による原子発振器は、アル
カリ金属原子に、可干渉性(コヒーレント性)を有し、かつ、互いに異なる特定の波長(
周波数)を有する2種類の共鳴光を同時に照射すると共鳴光の吸収が停止する現象を利用
した発振器である。
Coherent Population Trapping)方式と呼ばれることもある)による原子発振器は、アル
カリ金属原子に、可干渉性(コヒーレント性)を有し、かつ、互いに異なる特定の波長(
周波数)を有する2種類の共鳴光を同時に照射すると共鳴光の吸収が停止する現象を利用
した発振器である。
アルカリ金属原子と2種類の共鳴光との相互作用機構は、図11に示すように、Λ型3
準位系モデルで説明できることが知られている。アルカリ金属原子は2つの基底準位を有
し、基底準位1と励起準位とのエネルギー差に相当する周波数を有する共鳴光1、あるい
は基底準位2と励起準位とのエネルギー差に相当する周波数を有する共鳴光2を、それぞ
れ単独でアルカリ金属原子に照射すると、よく知られているように光吸収が起きる。とこ
ろが、このアルカリ金属原子に共鳴光1と共鳴光2を同時に照射すると、2つの基底準位
の重ね合わせ状態、即ち量子干渉状態になり、励起準位への励起が停止して共鳴光1と共
鳴光2がアルカリ金属原子を透過する透明化現象(EIT現象)が起きる。例えば、セシ
ウム原子のD2線(波長は852.1nm)に関する基底準位と励起準位はそれぞれ62
S1/2と62P3/2であるが、基底準位62S1/2は超微細構造量子数F=3、4
の2つの準位に分裂した超微細構造を有しており、F=3の準位(基底準位1に相当する
)とF=4の準位(基底準位2に相当する)とのエネルギー差に相当する周波数は9.1
92631770GHzである。そのため、セシウム原子に、波長が852.1nm付近
で周波数差が9.192631770GHzの2種類のレーザー光を同時に照射すると、
EIT信号現象が起こる。
準位系モデルで説明できることが知られている。アルカリ金属原子は2つの基底準位を有
し、基底準位1と励起準位とのエネルギー差に相当する周波数を有する共鳴光1、あるい
は基底準位2と励起準位とのエネルギー差に相当する周波数を有する共鳴光2を、それぞ
れ単独でアルカリ金属原子に照射すると、よく知られているように光吸収が起きる。とこ
ろが、このアルカリ金属原子に共鳴光1と共鳴光2を同時に照射すると、2つの基底準位
の重ね合わせ状態、即ち量子干渉状態になり、励起準位への励起が停止して共鳴光1と共
鳴光2がアルカリ金属原子を透過する透明化現象(EIT現象)が起きる。例えば、セシ
ウム原子のD2線(波長は852.1nm)に関する基底準位と励起準位はそれぞれ62
S1/2と62P3/2であるが、基底準位62S1/2は超微細構造量子数F=3、4
の2つの準位に分裂した超微細構造を有しており、F=3の準位(基底準位1に相当する
)とF=4の準位(基底準位2に相当する)とのエネルギー差に相当する周波数は9.1
92631770GHzである。そのため、セシウム原子に、波長が852.1nm付近
で周波数差が9.192631770GHzの2種類のレーザー光を同時に照射すると、
EIT信号現象が起こる。
従って、アルカリ金属原子に周波数の異なる2種類の光を照射したとき、この2種類の
光が共鳴光対となってアルカリ金属原子がEIT現象を起こすか否かで光吸収挙動が急峻
に変化する。この急峻に変化する光吸収挙動を示す信号はEIT信号と呼ばれ、共鳴光対
の周波数差が2つの基底準位のエネルギー差ΔE12に相当する周波数(例えば、セシウ
ム原子であれば9.192631770GHz)と正確に一致するときにEIT信号のレ
ベルがピーク値を示す。そこで、EIT信号のピークトップを検出し、アルカリ金属原子
に照射する2種類の光が共鳴光対となるように、すなわち、この2種類の光の周波数差が
ΔE12に相当する周波数と正確に一致するように周波数制御することで、高精度な発振
器を実現することができる。
光が共鳴光対となってアルカリ金属原子がEIT現象を起こすか否かで光吸収挙動が急峻
に変化する。この急峻に変化する光吸収挙動を示す信号はEIT信号と呼ばれ、共鳴光対
の周波数差が2つの基底準位のエネルギー差ΔE12に相当する周波数(例えば、セシウ
ム原子であれば9.192631770GHz)と正確に一致するときにEIT信号のレ
ベルがピーク値を示す。そこで、EIT信号のピークトップを検出し、アルカリ金属原子
に照射する2種類の光が共鳴光対となるように、すなわち、この2種類の光の周波数差が
ΔE12に相当する周波数と正確に一致するように周波数制御することで、高精度な発振
器を実現することができる。
しかしながら、EIT方式の原子発振器では、EIT信号のピークトップを検出して周
波数制御を行うので、EIT信号のQ値(特にピークトップの曲率)が小さいと周波数の
揺らぎの原因となり、原子発振器としての周波数精度に問題をきたす場合もあった。
波数制御を行うので、EIT信号のQ値(特にピークトップの曲率)が小さいと周波数の
揺らぎの原因となり、原子発振器としての周波数精度に問題をきたす場合もあった。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明のいくつかの態様
によれば、EIT方式の原子発振器よりも周波数精度を向上させることが可能な原子発振
器を提供することができる。
によれば、EIT方式の原子発振器よりも周波数精度を向上させることが可能な原子発振
器を提供することができる。
(1)本発明は、アルカリ金属原子に共鳴光対を照射することにより生じる量子干渉現
象を利用する原子発振器であって、速度が略均一の気体状の複数のアルカリ金属原子を含
むアルカリ金属原子集団を生成する原子集団生成部と、可干渉性を有し、周波数が異なる
第1の光と第2の光を発生させて前記アルカリ金属原子集団に照射する光源と、前記アル
カリ金属原子集団を透過した光の強度に応じた検出信号を生成する光検出部と、前記検出
信号に基づいて、前記第1の光と前記第2の光が前記アルカリ金属原子に二光子吸収を起
こさせる共鳴光対となるように、前記第1の光の周波数及び前記第2の光の周波数の少な
くとも一方を制御する周波数制御部と、を含む。
象を利用する原子発振器であって、速度が略均一の気体状の複数のアルカリ金属原子を含
むアルカリ金属原子集団を生成する原子集団生成部と、可干渉性を有し、周波数が異なる
第1の光と第2の光を発生させて前記アルカリ金属原子集団に照射する光源と、前記アル
カリ金属原子集団を透過した光の強度に応じた検出信号を生成する光検出部と、前記検出
信号に基づいて、前記第1の光と前記第2の光が前記アルカリ金属原子に二光子吸収を起
こさせる共鳴光対となるように、前記第1の光の周波数及び前記第2の光の周波数の少な
くとも一方を制御する周波数制御部と、を含む。
「二光子吸収」とは、アルカリ金属原子が2個の光子を同時に吸収して励起状態へと遷
移する現象である。
移する現象である。
「アルカリ金属」とは、元素周期律表の第一列にある第1族に属する元素(Na,K,
Rb,Cs,・・・)のことをいう。
Rb,Cs,・・・)のことをいう。
後述するシミュレーション結果から、一般的に、EIT信号のピークトップの曲率より
も二光子吸収信号のピークトップの曲率の方が大きいと考えられる。そのため、本発明の
原子発振器によれば、アルカリ金属原子に二光子吸収を起こさせる共鳴光対を発生させる
ことにより、従来のEIT方式の原子発振器よりも周波数精度を向上させることができる
。
も二光子吸収信号のピークトップの曲率の方が大きいと考えられる。そのため、本発明の
原子発振器によれば、アルカリ金属原子に二光子吸収を起こさせる共鳴光対を発生させる
ことにより、従来のEIT方式の原子発振器よりも周波数精度を向上させることができる
。
(2)この原子発振器において、前記周波数制御部は、前記アルカリ金属原子の励起状
態と第1の基底状態とのエネルギー差に相当する周波数をω13、前記アルカリ金属原子
の前記励起状態と第2の基底状態とのエネルギー差に相当する周波数ω23とした時、前
記第1の光の周波数がω13+Δ(Δ≠0)になるとともに前記第2の光の周波数がω2
3+Δになるように、前記第1の光の周波数及び前記第2の光の周波数の少なくとも一方
を制御するようにしてもよい。
態と第1の基底状態とのエネルギー差に相当する周波数をω13、前記アルカリ金属原子
の前記励起状態と第2の基底状態とのエネルギー差に相当する周波数ω23とした時、前
記第1の光の周波数がω13+Δ(Δ≠0)になるとともに前記第2の光の周波数がω2
3+Δになるように、前記第1の光の周波数及び前記第2の光の周波数の少なくとも一方
を制御するようにしてもよい。
このようにすれば、第1の光と第2の光の周波数差がアルカリ金属原子の第1の基底状
態と第2の基底状態とのエネルギー差に相当する周波数と等しくなるように制御がかかる
ので、アルカリ金属原子に二光子吸収を起こさせることができる。
態と第2の基底状態とのエネルギー差に相当する周波数と等しくなるように制御がかかる
ので、アルカリ金属原子に二光子吸収を起こさせることができる。
(3)この原子発振器は、前記光源が発生する光の中心周波数を(ω13+ω23)/
2+Δに設定する中心周波数設定部を含み、前記周波数制御部は、前記検出信号に応じた
周波数で発振する発振信号を生成する発振信号生成部と、前記発振信号を所与の周波数変
換率で周波数変換する周波数変換部と、を含み、前記光源は、中心周波数設定部が設定し
た前記中心周波数の光を、前記周波数変換部が周波数変換した信号によって周波数変調す
ることにより前記第1の光と前記第2の光を発生させるようにしてもよい。
2+Δに設定する中心周波数設定部を含み、前記周波数制御部は、前記検出信号に応じた
周波数で発振する発振信号を生成する発振信号生成部と、前記発振信号を所与の周波数変
換率で周波数変換する周波数変換部と、を含み、前記光源は、中心周波数設定部が設定し
た前記中心周波数の光を、前記周波数変換部が周波数変換した信号によって周波数変調す
ることにより前記第1の光と前記第2の光を発生させるようにしてもよい。
このようにすれば、アルカリ金属原子に二光子吸収を起こさせる共鳴光対を1つの光源
で効率的に発生させることができる。
で効率的に発生させることができる。
(4)この原子発振器において、前記原子集団生成部は、前記アルカリ金属原子を絶対
零度近傍まで冷却することにより前記アルカリ金属原子集団を生成するようにしてもよい
。
零度近傍まで冷却することにより前記アルカリ金属原子集団を生成するようにしてもよい
。
このように、アルカリ金属原子を絶対零度近傍まで冷却すれば、速度がほぼ0のアルカ
リ金属原子集団を生成することができる。
リ金属原子集団を生成することができる。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説
明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するもので
はない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するもので
はない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.EIT信号と二光子吸収信号の比較
アルカリ金属原子をΛ型3準位系モデルで近似してEIT信号を発生させるシミュレー
ションと二光子吸収信号を発生させるシミュレーションを行い、EIT信号と二光子吸収
信号の特性の比較を行った。なお、これらのシミュレーションにおいて、アルカリ金属原
子の種類は限定していない。
アルカリ金属原子をΛ型3準位系モデルで近似してEIT信号を発生させるシミュレー
ションと二光子吸収信号を発生させるシミュレーションを行い、EIT信号と二光子吸収
信号の特性の比較を行った。なお、これらのシミュレーションにおいて、アルカリ金属原
子の種類は限定していない。
1−1.EIT信号のシミュレーション
図1(A)及び図1(B)はEIT信号を発生させるシミュレーションについて説明す
るための図である。このシミュレーションでは、図1(A)に示すΛ型3準位系モデルで
近似されるアルカリ金属原子を多数含むアルカリ金属原子集団に対して、周波数がωcの
カップリング光と周波数がωpのプローブ光を、ωcを固定してωpをスイープしながら
同時に照射する。そして、アルカリ原子集団を透過した光(透過光)をフォトデテクター
(PD:Photo Detector)のモデルにより検出し、PDの出力レベルを算出する。なお、
二光子吸収信号はアルカリ金属原子集団の速度が均一でなければ明確に発生しないので、
後述する二光子吸収信号のシミュレーションではすべてのアルカリ金属原子を絶対零度に
冷却された状態(速度0)にモデル化している。そのため、シミュレーション条件を同じ
にするために、EIT信号のシミュレーションにおいてもすべてのアルカリ金属原子を絶
対零度に冷却された状態(速度0)にモデル化している。
図1(A)及び図1(B)はEIT信号を発生させるシミュレーションについて説明す
るための図である。このシミュレーションでは、図1(A)に示すΛ型3準位系モデルで
近似されるアルカリ金属原子を多数含むアルカリ金属原子集団に対して、周波数がωcの
カップリング光と周波数がωpのプローブ光を、ωcを固定してωpをスイープしながら
同時に照射する。そして、アルカリ原子集団を透過した光(透過光)をフォトデテクター
(PD:Photo Detector)のモデルにより検出し、PDの出力レベルを算出する。なお、
二光子吸収信号はアルカリ金属原子集団の速度が均一でなければ明確に発生しないので、
後述する二光子吸収信号のシミュレーションではすべてのアルカリ金属原子を絶対零度に
冷却された状態(速度0)にモデル化している。そのため、シミュレーション条件を同じ
にするために、EIT信号のシミュレーションにおいてもすべてのアルカリ金属原子を絶
対零度に冷却された状態(速度0)にモデル化している。
図1(A)及び図1(B)に示すように、カップリング光の周波数ωcは、アルカリ金
属原子の基底準位2と励起準位とのエネルギー差ΔE23に相当する周波数ω23(=Δ
E23/h:hはプランク定数)に固定する。一方、プローブ光の周波数ωpは、アルカ
リ金属原子の基底準位1と励起準位とのエネルギー差ΔE13に相当する周波数ω13(
=ΔE13/h)を中心としてスイープする。離調δ(=(ωp−ωc)−ω12)を、
0を中心としてスイープすると考えることもできる。δ=0の時、ωpとωcの周波数差
が基底準位1と基底準位2のエネルギー差ΔE12に相当する周波数ω12(=ΔE12
/h)と一致する。
属原子の基底準位2と励起準位とのエネルギー差ΔE23に相当する周波数ω23(=Δ
E23/h:hはプランク定数)に固定する。一方、プローブ光の周波数ωpは、アルカ
リ金属原子の基底準位1と励起準位とのエネルギー差ΔE13に相当する周波数ω13(
=ΔE13/h)を中心としてスイープする。離調δ(=(ωp−ωc)−ω12)を、
0を中心としてスイープすると考えることもできる。δ=0の時、ωpとωcの周波数差
が基底準位1と基底準位2のエネルギー差ΔE12に相当する周波数ω12(=ΔE12
/h)と一致する。
図2(A)にシミュレーション結果を示す。図2(A)において、横軸はδ、縦軸はP
Dの出力レベルを示し、ともに任意単位である。図2(A)に示すように、δ=0の近傍
でEIT信号が発生し、δ=0すなわちωp−ωc=ω12となる時にピークとなる。図
2(B)に、図2(A)のシミュレーション結果のPD出力レベルを2階微分した値(曲
率)を計算した結果を示す。図2(B)において、横軸は離調δ、縦軸はPD出力の2階
微分値(曲率)を示し、ともに任意単位である。図2(B)に示すように、EIT信号の
ピークトップの曲率は−20程度である。尚「曲率」とは、本来「曲率半径」の逆数とし
て定義されるが、対象とする曲線の2階(次)微分係数値を反映することから、本明細書
では「曲率」と「2階微分値」を同義語として扱う。
Dの出力レベルを示し、ともに任意単位である。図2(A)に示すように、δ=0の近傍
でEIT信号が発生し、δ=0すなわちωp−ωc=ω12となる時にピークとなる。図
2(B)に、図2(A)のシミュレーション結果のPD出力レベルを2階微分した値(曲
率)を計算した結果を示す。図2(B)において、横軸は離調δ、縦軸はPD出力の2階
微分値(曲率)を示し、ともに任意単位である。図2(B)に示すように、EIT信号の
ピークトップの曲率は−20程度である。尚「曲率」とは、本来「曲率半径」の逆数とし
て定義されるが、対象とする曲線の2階(次)微分係数値を反映することから、本明細書
では「曲率」と「2階微分値」を同義語として扱う。
1−2.二光子吸収信号のシミュレーション
図3(A)及び図3(B)は二光子吸収信号を発生させるシミュレーションについて説
明するための図である。このシミュレーションでは、図3(A)に示すΛ型3準位系モデ
ルで近似されるアルカリ金属原子を多数含むアルカリ金属原子集団(EIT信号のシミュ
レーション時とまったく同じアルカリ金属原子集団)に対して、周波数がωcのカップリ
ング光と周波数がωpのプローブ光を、ωcを固定してωpをスイープしながら同時に照
射する。そして、アルカリ原子集団を透過した光(透過光)をフォトデテクター(PD:
Photo Detector)のモデルにより検出し、PDの出力レベルを算出する。なお、すべての
アルカリ金属原子を絶対零度に冷却された状態(速度0)にモデル化している。
図3(A)及び図3(B)は二光子吸収信号を発生させるシミュレーションについて説
明するための図である。このシミュレーションでは、図3(A)に示すΛ型3準位系モデ
ルで近似されるアルカリ金属原子を多数含むアルカリ金属原子集団(EIT信号のシミュ
レーション時とまったく同じアルカリ金属原子集団)に対して、周波数がωcのカップリ
ング光と周波数がωpのプローブ光を、ωcを固定してωpをスイープしながら同時に照
射する。そして、アルカリ原子集団を透過した光(透過光)をフォトデテクター(PD:
Photo Detector)のモデルにより検出し、PDの出力レベルを算出する。なお、すべての
アルカリ金属原子を絶対零度に冷却された状態(速度0)にモデル化している。
図3(A)及び図3(B)に示すように、カップリング光の周波数ωcは、ΔE23+
ΔEに相当する周波数ω23+Δ(=(ΔE23+ΔE)/h)に固定する。一方、プロ
ーブ光の周波数ωpは、ω13を中心としてスイープする。離調δ(=(ωp−ωc)−
ω12)を用いると、δ+Δを0を中心としてスイープすると考えることもできる。δ+
Δ=Δ(すなわちδ=0)の時、ωpとωcの周波数差がω12と一致する。
ΔEに相当する周波数ω23+Δ(=(ΔE23+ΔE)/h)に固定する。一方、プロ
ーブ光の周波数ωpは、ω13を中心としてスイープする。離調δ(=(ωp−ωc)−
ω12)を用いると、δ+Δを0を中心としてスイープすると考えることもできる。δ+
Δ=Δ(すなわちδ=0)の時、ωpとωcの周波数差がω12と一致する。
図4(A)にシミュレーション結果を示す。図4(A)において、横軸はδ+Δ、縦軸
はPDの出力レベルを示し、ともに任意単位である。図4(A)に示すように、δ+Δ=
Δ(δ=0)の近傍で二光子吸収信号が発生し、δ+Δ=Δ(δ=0)すなわちωp−ω
c=ω12となる時にピークとなる。また、δ+Δ=0〜Δ(δ=−Δ〜0)の付近でE
IT信号が発生し、δ+ΔがΔよりもわずかに小さい値(δが0よりもわずかに小さい値
)の時にピークとなる。図4(B)に、図4(A)のシミュレーション結果のPD出力レ
ベルを2階微分した値(曲率)を計算した結果を示す。図4(B)において、横軸は離調
δ+Δ、縦軸はPD出力の2階微分値(曲率)を示し、ともに任意単位である。図4(B
)に示すように、EIT信号のピークトップの曲率は−30程度であり、二光子吸収信号
のピークトップの曲率は40程度である。
はPDの出力レベルを示し、ともに任意単位である。図4(A)に示すように、δ+Δ=
Δ(δ=0)の近傍で二光子吸収信号が発生し、δ+Δ=Δ(δ=0)すなわちωp−ω
c=ω12となる時にピークとなる。また、δ+Δ=0〜Δ(δ=−Δ〜0)の付近でE
IT信号が発生し、δ+ΔがΔよりもわずかに小さい値(δが0よりもわずかに小さい値
)の時にピークとなる。図4(B)に、図4(A)のシミュレーション結果のPD出力レ
ベルを2階微分した値(曲率)を計算した結果を示す。図4(B)において、横軸は離調
δ+Δ、縦軸はPD出力の2階微分値(曲率)を示し、ともに任意単位である。図4(B
)に示すように、EIT信号のピークトップの曲率は−30程度であり、二光子吸収信号
のピークトップの曲率は40程度である。
1−3.シミュレーション結果の比較
図5(A)は、二光子吸収信号のシミュレーションをΔをスイープして行った時のEI
T信号と二光子吸収信号の各ピークトップの曲率の算出結果を示す図である。図5(A)
において、横軸はΔ、縦軸はピークトップの曲率の絶対値を示し、ともに任意単位である
。二光子吸収信号とEIT信号の各ピークトップの曲率をそれぞれ実線と破線で示す。ま
た、図5(B)は、図5(A)に示す二光子吸収信号のピークトップの曲率とEIT信号
のピークトップの曲率の比R(R=二光子吸収信号のピークトップの曲率/EIT信号の
ピークトップの曲率)の算出結果を示す図である。図5(B)において、横軸はΔ、縦軸
はRを示す。なお、Δ=0の時は、図2(A)のEIT信号と同じEIT信号が得られる
ので、図5(A)においてΔ=0の時のEIT信号のそのピークトップの曲率は図2(B
)と一致する。
図5(A)は、二光子吸収信号のシミュレーションをΔをスイープして行った時のEI
T信号と二光子吸収信号の各ピークトップの曲率の算出結果を示す図である。図5(A)
において、横軸はΔ、縦軸はピークトップの曲率の絶対値を示し、ともに任意単位である
。二光子吸収信号とEIT信号の各ピークトップの曲率をそれぞれ実線と破線で示す。ま
た、図5(B)は、図5(A)に示す二光子吸収信号のピークトップの曲率とEIT信号
のピークトップの曲率の比R(R=二光子吸収信号のピークトップの曲率/EIT信号の
ピークトップの曲率)の算出結果を示す図である。図5(B)において、横軸はΔ、縦軸
はRを示す。なお、Δ=0の時は、図2(A)のEIT信号と同じEIT信号が得られる
ので、図5(A)においてΔ=0の時のEIT信号のそのピークトップの曲率は図2(B
)と一致する。
図5(A)と図5(B)から、Δが0の近傍(概ね−1<Δ<1の範囲)ではEIT信
号の曲率が二光子吸収信号の曲率よりも大きいが、その他のΔの範囲では二光子吸収信号
の曲率がEIT信号の曲率よりも大きいことがわかる。なお、このシミュレーションでは
一般的なΛ型3準位系モデルを用いているので、アルカリ金属原子の種類を限定しても同
様の傾向のシミュレーション結果が得られるものと推測できる。
号の曲率が二光子吸収信号の曲率よりも大きいが、その他のΔの範囲では二光子吸収信号
の曲率がEIT信号の曲率よりも大きいことがわかる。なお、このシミュレーションでは
一般的なΛ型3準位系モデルを用いているので、アルカリ金属原子の種類を限定しても同
様の傾向のシミュレーション結果が得られるものと推測できる。
ピークトップの曲率が大きい信号ほど急峻であると言えるので、このシミュレーション
結果は、Δの絶対値をある程度大きくすれば、EIT信号よりも急峻な二光子吸収信号が
得られることを意味する。すなわち、Δの絶対値をある程度大きくして二光子吸収信号の
ピークトップにロックさせる原子発振器を構成すれば、周波数の揺らぎが小さくなり、E
IT方式の原子発振器よりも周波数精度を向上させることができる。
結果は、Δの絶対値をある程度大きくすれば、EIT信号よりも急峻な二光子吸収信号が
得られることを意味する。すなわち、Δの絶対値をある程度大きくして二光子吸収信号の
ピークトップにロックさせる原子発振器を構成すれば、周波数の揺らぎが小さくなり、E
IT方式の原子発振器よりも周波数精度を向上させることができる。
また、図5(A)の結果によれば、Δ=±6程度で二光子吸収信号のピークトップの曲
率が最大になる。二光子吸収信号のピークトップの曲率が最大になるようにΔを設定すれ
ば、原子発振器の周波数精度をさらに向上させることができる。
率が最大になる。二光子吸収信号のピークトップの曲率が最大になるようにΔを設定すれ
ば、原子発振器の周波数精度をさらに向上させることができる。
以上に説明したシミュレーション結果を踏まえて、本実施形態の原子発振器は、二光子
吸収信号を利用して周波数精度を向上させるものである。以下、本実施形態の原子発振器
の構成について説明する。
吸収信号を利用して周波数精度を向上させるものである。以下、本実施形態の原子発振器
の構成について説明する。
2.本実施形態の原子発振器の機能構成
図6は、本実施形態の原子発振器の機能ブロック図である。本実施形態の原子発振器1
は、光源10、原子集団生成部30、光検出部40、周波数制御部50を含んで構成され
ている。
図6は、本実施形態の原子発振器の機能ブロック図である。本実施形態の原子発振器1
は、光源10、原子集団生成部30、光検出部40、周波数制御部50を含んで構成され
ている。
原子集団生成部30は、速度が略均一の気体状の複数のアルカリ金属原子21を含むア
ルカリ金属原子集団20を生成する。例えば、原子集団生成部30は、アルカリ金属原子
21を絶対零度近傍まで冷却することによりアルカリ金属原子集団30を生成するように
してもよい。
ルカリ金属原子集団20を生成する。例えば、原子集団生成部30は、アルカリ金属原子
21を絶対零度近傍まで冷却することによりアルカリ金属原子集団30を生成するように
してもよい。
光源10は、可干渉性(コヒーレント性)を有し、周波数が異なる第1の光と第2の光
を発生させてアルカリ金属原子集団20に照射する。例えば、レーザー光は可干渉性(コ
ヒーレント性)を有する光である。
を発生させてアルカリ金属原子集団20に照射する。例えば、レーザー光は可干渉性(コ
ヒーレント性)を有する光である。
光検出部40は、アルカリ金属原子集団20を透過した光(透過光)22の強度に応じ
た検出信号42を生成する。
た検出信号42を生成する。
周波数制御部50は、光検出部40の検出信号42に基づいて、光源10が発生させる
第1の光と第2の光が、アルカリ金属原子21に二光子吸収を起こさせる共鳴光対となる
ように、第1の光及び第2の光の少なくとも一方の周波数制御を行う。具体的には、周波
数制御部50は、前記第1の光の周波数がω13+Δ(Δ≠0)になるとともに前記第2
の光の周波数がω23+Δになるように、第1の光の周波数及び第2の光の周波数の少な
くとも一方を制御するようにしてもよい。こうすることで、第1の光と第2の光の周波数
差がω12(=ω13−ω23)になり、アルカリ金属原子21に二光子吸収を起こさせ
ることができる。
第1の光と第2の光が、アルカリ金属原子21に二光子吸収を起こさせる共鳴光対となる
ように、第1の光及び第2の光の少なくとも一方の周波数制御を行う。具体的には、周波
数制御部50は、前記第1の光の周波数がω13+Δ(Δ≠0)になるとともに前記第2
の光の周波数がω23+Δになるように、第1の光の周波数及び第2の光の周波数の少な
くとも一方を制御するようにしてもよい。こうすることで、第1の光と第2の光の周波数
差がω12(=ω13−ω23)になり、アルカリ金属原子21に二光子吸収を起こさせ
ることができる。
本実施形態の原子発振器1は、さらに、中心周波数設定部60を含むように構成しても
よい。この中心周波数設定部60は、光源10が発生する光の中心周波数を(ω13+ω
23)/2+Δに設定する。
よい。この中心周波数設定部60は、光源10が発生する光の中心周波数を(ω13+ω
23)/2+Δに設定する。
この場合、周波数制御部50を、検出信号42に応じた周波数で発振する発振信号を生
成する発振信号生成部52と、発振信号生成部52が生成する発振信号を所与の周波数変
換率で周波数変換する周波数変換部54と、を含むように構成し、光源10を、中心周波
数設定部60が設定した中心周波数の光を、周波数変換部54が周波数変換した信号によ
って周波数変調することにより第1の光と第2の光を発生させるように構成してもよい。
成する発振信号生成部52と、発振信号生成部52が生成する発振信号を所与の周波数変
換率で周波数変換する周波数変換部54と、を含むように構成し、光源10を、中心周波
数設定部60が設定した中心周波数の光を、周波数変換部54が周波数変換した信号によ
って周波数変調することにより第1の光と第2の光を発生させるように構成してもよい。
以下、本実施形態の原子発振器のより具体的な構成について説明する。
3.本実施形態の具体的構成
図7は、本実施形態の原子発振器の具体的な構成例を示す図である。図7に示すように
、本実施形態の原子発振器100は、半導体レーザー110、アルカリ金属原子集団12
0、レーザー冷却部130、光検出器140、増幅回路150、検波回路160、電圧制
御水晶発振器(VCXO)170、変調回路180、低周波発振器190、周波数変換回
路200、電流駆動回路210を含んで構成されている。
図7は、本実施形態の原子発振器の具体的な構成例を示す図である。図7に示すように
、本実施形態の原子発振器100は、半導体レーザー110、アルカリ金属原子集団12
0、レーザー冷却部130、光検出器140、増幅回路150、検波回路160、電圧制
御水晶発振器(VCXO)170、変調回路180、低周波発振器190、周波数変換回
路200、電流駆動回路210を含んで構成されている。
アルカリ金属原子集団120は、速度がほぼ均一(以下、「均一系」という)の気体状
のアルカリ金属原子が集まったものである。本実施形態では、レーザー冷却部130によ
り、均一系のアルカリ金属原子集団120を作り出している。
のアルカリ金属原子が集まったものである。本実施形態では、レーザー冷却部130によ
り、均一系のアルカリ金属原子集団120を作り出している。
レーザー冷却部130は、アルカリ金属原子発生源131で発生させた気体状のアルカ
リ金属原子をガラスセル133に向かって出射し、このアルカリ金属原子の進行方向に対
向させて、共鳴周波数付近のレーザー光135を照射することで、アルカリ金属原子を減
速させる。コイル132は、アルカリ金属原子の減速に合わせてアルカリ金属原子の共鳴
周波数がレーザー光135の周波数付近になるように、アルカリ金属原子の飛行経路(減
速路)に沿ってガラスセル133に近いほど小さくなるような傾斜勾配をつけた磁場を発
生させる。アルカリ金属原子は、この磁場を通過する間にレーザー光135の光子と衝突
を繰り返して次第に減速し、絶対零度付近まで冷却(レーザー冷却)される。
リ金属原子をガラスセル133に向かって出射し、このアルカリ金属原子の進行方向に対
向させて、共鳴周波数付近のレーザー光135を照射することで、アルカリ金属原子を減
速させる。コイル132は、アルカリ金属原子の減速に合わせてアルカリ金属原子の共鳴
周波数がレーザー光135の周波数付近になるように、アルカリ金属原子の飛行経路(減
速路)に沿ってガラスセル133に近いほど小さくなるような傾斜勾配をつけた磁場を発
生させる。アルカリ金属原子は、この磁場を通過する間にレーザー光135の光子と衝突
を繰り返して次第に減速し、絶対零度付近まで冷却(レーザー冷却)される。
図8(A)、図8(B)及び図8(C)は、レーザー冷却の原理について説明するため
の図である。アルカリ金属原子の進行方向からレーザー光135の光子(共鳴光)が衝突
すると、運動量保存則により、アルカリ金属原子は減速される(図8(A))。この時、
光子が一つ吸収されて消滅し、同時にエネルギー保存則により、アルカリ金属原子の電子
は励起準位に遷移する(図8(B))。励起準位から基底準位に戻る時に、光子が1つ放
出生成されるが、飛び出す光子の方向運動量はランダムなので、平均すると光子放出過程
での原子の速度は変わらない(図8(C))。このアルカリ金属原子の進行方向から次の
光子が衝突すると、同様の過程を経由してアルカリ金属原子はさらに減速する。これを繰
り返しアルカリ金属原子の速度が0に収斂し、アルカリ金属原子は絶対零度付近まで冷却
される。なお、アルカリ金属原子の減速に伴い、遷移エネルギーのドップラーシフトを生
じる。これを補正する為、減速路に沿って磁場勾配をつけた磁場を発生させるコイル13
2(所謂「ゼーマン減速器」)が付加されている。
の図である。アルカリ金属原子の進行方向からレーザー光135の光子(共鳴光)が衝突
すると、運動量保存則により、アルカリ金属原子は減速される(図8(A))。この時、
光子が一つ吸収されて消滅し、同時にエネルギー保存則により、アルカリ金属原子の電子
は励起準位に遷移する(図8(B))。励起準位から基底準位に戻る時に、光子が1つ放
出生成されるが、飛び出す光子の方向運動量はランダムなので、平均すると光子放出過程
での原子の速度は変わらない(図8(C))。このアルカリ金属原子の進行方向から次の
光子が衝突すると、同様の過程を経由してアルカリ金属原子はさらに減速する。これを繰
り返しアルカリ金属原子の速度が0に収斂し、アルカリ金属原子は絶対零度付近まで冷却
される。なお、アルカリ金属原子の減速に伴い、遷移エネルギーのドップラーシフトを生
じる。これを補正する為、減速路に沿って磁場勾配をつけた磁場を発生させるコイル13
2(所謂「ゼーマン減速器」)が付加されている。
このようにして十分減速されたアルカリ金属原子は、ガラスセル133を挟むように対
向して配置された1対のアンチヘルムホルツコイル134(図7は2つのコイル134が
重なる方向から図示しているため1つに見えている)を用いた磁気光学トラップ(MOT
:Magneto-Optical Trap)でガラスセル133の内部に捕捉され、均一系のアルカリ金属
原子集団120が生成される。
向して配置された1対のアンチヘルムホルツコイル134(図7は2つのコイル134が
重なる方向から図示しているため1つに見えている)を用いた磁気光学トラップ(MOT
:Magneto-Optical Trap)でガラスセル133の内部に捕捉され、均一系のアルカリ金属
原子集団120が生成される。
図9(A)及び図9(B)は、磁気光学トラップ(MOT)によるアルカリ金属原子集
団120の捕捉原理について説明するための図である。z軸方向に対向して配置された1
対のアンチヘルムホルツコイル134に互いに逆方向の電流を流すと、原点O付近に、原
点からの距離(ずれ)に比例して線形に変化する磁場が得られる(図9(A))。具体的
には、座標(x,y,z)の磁場Bは、B=(bx,by,−2bz)(b:定数)で表
される。この磁場を発生させた状態で、レーザー冷却等で十分冷却された(速度がほぼ0
の)アルカリ金属原子集団120に対し、x軸方向から1組のレーザー光136aと13
6bを対向させて照射し、y軸方向から1組のレーザー光137aと137bを対向させ
て照射し、z軸方向から1組のレーザー光138aと138bを対向させて照射すると、
アンチヘルムホルツコイル134の中心(原点O)付近に原子集団を捕捉することができ
る(図9(B))。なお、図7は、z軸方向から見た図であり、z軸方向のレーザー光1
38aと138bの図示を省略している。
団120の捕捉原理について説明するための図である。z軸方向に対向して配置された1
対のアンチヘルムホルツコイル134に互いに逆方向の電流を流すと、原点O付近に、原
点からの距離(ずれ)に比例して線形に変化する磁場が得られる(図9(A))。具体的
には、座標(x,y,z)の磁場Bは、B=(bx,by,−2bz)(b:定数)で表
される。この磁場を発生させた状態で、レーザー冷却等で十分冷却された(速度がほぼ0
の)アルカリ金属原子集団120に対し、x軸方向から1組のレーザー光136aと13
6bを対向させて照射し、y軸方向から1組のレーザー光137aと137bを対向させ
て照射し、z軸方向から1組のレーザー光138aと138bを対向させて照射すると、
アンチヘルムホルツコイル134の中心(原点O)付近に原子集団を捕捉することができ
る(図9(B))。なお、図7は、z軸方向から見た図であり、z軸方向のレーザー光1
38aと138bの図示を省略している。
図7に戻り、半導体レーザー110は、電流駆動回路210が出力する駆動電流によっ
て中心波長λ0(中心周波数f0=v/λ0:vは光の速度)が制御され、この駆動電流
に周波数変換回路200の出力信号(変調周波数fmの変調信号)が重畳されることで変
調がかけられ、周波数の異なる複数の光を発生させる。この半導体レーザー110の出射
光は、アルカリ金属原子集団120に照射される。このような半導体レーザー110は、
例えば、端面発光レーザー(Edge Emitting Laser)や、垂直共振器面発光レーザー(V
CSEL:Vertical Cavity Surface Emitting Laser)等の面発光レーザーなどで実現す
ることができる。
て中心波長λ0(中心周波数f0=v/λ0:vは光の速度)が制御され、この駆動電流
に周波数変換回路200の出力信号(変調周波数fmの変調信号)が重畳されることで変
調がかけられ、周波数の異なる複数の光を発生させる。この半導体レーザー110の出射
光は、アルカリ金属原子集団120に照射される。このような半導体レーザー110は、
例えば、端面発光レーザー(Edge Emitting Laser)や、垂直共振器面発光レーザー(V
CSEL:Vertical Cavity Surface Emitting Laser)等の面発光レーザーなどで実現す
ることができる。
図10は、半導体レーザー110の出射光の周波数スペクトルを示す概略図である。図
10において、横軸は光の周波数であり、縦軸は光の強度である。図10に示すように、
半導体レーザー110の出射光には、中心周波数f0を有する光と、その両側にfm間隔
の周波数をそれぞれ有する複数種類の光が含まれる。本実施形態では、1次のサイドバン
ドの2つの光がアルカリ金属原子に二光子吸収状態を発生させる共鳴光対になるように、
中心周波数f0と変調周波数fmを調整する。具体的には、電流駆動回路210の駆動電
流を所定量に設定し、中心周波数f0を(ω13+ω23)/2+Δと一致させる。また
、変調周波数fmは、後述するフィードバック制御により(ω13−ω23)/2と一致
させる。これにより、1次の上側サイドバンドの光(共鳴光1)の周波数f1と1次の下
側サイドバンドの光(共鳴光2)の周波数f2は、それぞれω13+Δとω23+Δと一
致し、この2つの共鳴光1、2によりアルカリ金属原子集団120の各原子に二光子吸収
状態を発生させることができる。このようにすれば、アルカリ金属原子に二光子吸収を起
こさせる共鳴光対を1つの半導体レーザーで効率的に発生させることができる。
10において、横軸は光の周波数であり、縦軸は光の強度である。図10に示すように、
半導体レーザー110の出射光には、中心周波数f0を有する光と、その両側にfm間隔
の周波数をそれぞれ有する複数種類の光が含まれる。本実施形態では、1次のサイドバン
ドの2つの光がアルカリ金属原子に二光子吸収状態を発生させる共鳴光対になるように、
中心周波数f0と変調周波数fmを調整する。具体的には、電流駆動回路210の駆動電
流を所定量に設定し、中心周波数f0を(ω13+ω23)/2+Δと一致させる。また
、変調周波数fmは、後述するフィードバック制御により(ω13−ω23)/2と一致
させる。これにより、1次の上側サイドバンドの光(共鳴光1)の周波数f1と1次の下
側サイドバンドの光(共鳴光2)の周波数f2は、それぞれω13+Δとω23+Δと一
致し、この2つの共鳴光1、2によりアルカリ金属原子集団120の各原子に二光子吸収
状態を発生させることができる。このようにすれば、アルカリ金属原子に二光子吸収を起
こさせる共鳴光対を1つの半導体レーザーで効率的に発生させることができる。
光検出器140は、アルカリ金属原子集団120を透過した光(透過光)を検出し、光
の強度に応じた検出信号を出力する。二光子吸収を起こすアルカリ金属原子の数が多いほ
ど透過光の強度が減少し、光検出器140の出力信号(検出信号)の電圧レベルが低くな
る。
の強度に応じた検出信号を出力する。二光子吸収を起こすアルカリ金属原子の数が多いほ
ど透過光の強度が減少し、光検出器140の出力信号(検出信号)の電圧レベルが低くな
る。
光検出器140の出力信号は増幅回路150で増幅され、検波回路160に入力される
。検波回路160は、数Hz〜数百Hz程度の低い周波数で発振する低周波発振器170
の発振信号を用いて増幅回路150の出力信号を同期検波する。そして、検波回路160
の出力信号の大きさに応じて、電圧制御水晶発振器(VCXO)170の発振周波数が微
調整される。電圧制御水晶発振器(VCXO)170は、例えば、数MHz程度で発振す
る。
。検波回路160は、数Hz〜数百Hz程度の低い周波数で発振する低周波発振器170
の発振信号を用いて増幅回路150の出力信号を同期検波する。そして、検波回路160
の出力信号の大きさに応じて、電圧制御水晶発振器(VCXO)170の発振周波数が微
調整される。電圧制御水晶発振器(VCXO)170は、例えば、数MHz程度で発振す
る。
変調回路180は、検波回路160による同期検波を可能とするために、低周波発振器
190の発振信号(検波回路160に供給される発振信号と同じ)を変調信号として電圧
制御水晶発振器(VCXO)170の出力信号を変調する。変調回路180は、周波数混
合器(ミキサー)、周波数変調(FM:Frequency Modulation)回路、振幅変調(AM:
Amplitude Modulation)回路等により実現することができる。
190の発振信号(検波回路160に供給される発振信号と同じ)を変調信号として電圧
制御水晶発振器(VCXO)170の出力信号を変調する。変調回路180は、周波数混
合器(ミキサー)、周波数変調(FM:Frequency Modulation)回路、振幅変調(AM:
Amplitude Modulation)回路等により実現することができる。
周波数変換回路200は、設定された周波数変換率に応じて、変調回路180の出力信
号を周波数変換する。周波数変換回路200は、例えば、設定した逓倍率で、変調回路1
80の出力信号の周波数を逓倍するPLL(Phase Locked Loop)回路により実現するこ
とができる。
号を周波数変換する。周波数変換回路200は、例えば、設定した逓倍率で、変調回路1
80の出力信号の周波数を逓倍するPLL(Phase Locked Loop)回路により実現するこ
とができる。
そして、前述した通り、電流駆動回路210による駆動電流に周波数変換回路200の
出力信号を重畳することにより、半導体レーザー110は、周波数変換回路200の出力
信号を変調信号(変調周波数fm)として変調がかけられ、図10に示したような周波数
スペクトラムを有する出射光を発生させる。
出力信号を重畳することにより、半導体レーザー110は、周波数変換回路200の出力
信号を変調信号(変調周波数fm)として変調がかけられ、図10に示したような周波数
スペクトラムを有する出射光を発生させる。
半導体レーザー110、アルカリ金属原子集団120、光検出器140、増幅回路15
0、検波回路160、電圧制御水晶発振器(VCXO)170、変調回路180、周波数
変換回路200を通るフィードバックループにより、光検出器140の検出信号の強度が
極小になるように、すなわち、共鳴光1の周波数f1=ω13+Δかつ共鳴光2の周波数
f2=ω23+Δとなるように、フィードバック制御がかけられる。共鳴光1をプローブ
光、共鳴光2をカップリング光と考えて図3(A)及び図3(B)に当てはめるとδ+Δ
=Δ(δ=0)の条件が満たされるので、図4(A)及び図4(B)の結果より、光検出
器140の検出信号のレベルは二光子吸収信号のピークトップのレベルと一致する。すな
わち、本実施形態の原子発振器によれば、二光子吸収信号のピークトップにロックをかけ
ることができるので、従来のEIT方式の原子発振器よりも周波数精度を向上させること
ができる。
0、検波回路160、電圧制御水晶発振器(VCXO)170、変調回路180、周波数
変換回路200を通るフィードバックループにより、光検出器140の検出信号の強度が
極小になるように、すなわち、共鳴光1の周波数f1=ω13+Δかつ共鳴光2の周波数
f2=ω23+Δとなるように、フィードバック制御がかけられる。共鳴光1をプローブ
光、共鳴光2をカップリング光と考えて図3(A)及び図3(B)に当てはめるとδ+Δ
=Δ(δ=0)の条件が満たされるので、図4(A)及び図4(B)の結果より、光検出
器140の検出信号のレベルは二光子吸収信号のピークトップのレベルと一致する。すな
わち、本実施形態の原子発振器によれば、二光子吸収信号のピークトップにロックをかけ
ることができるので、従来のEIT方式の原子発振器よりも周波数精度を向上させること
ができる。
なお、図7における半導体レーザー110、アルカリ金属原子集団120、電流駆動回
路210は、それぞれ図6の光源10、アルカリ金属原子集団20、中心周波数設定部6
0に対応する。また、光検出器140と増幅回路150による構成は、図6の光検出部4
0に対応する。また、検波回路160、電圧制御水晶発振器(VCXO)170、変調回
路180、低周波発振器190、周波数変換回路200による構成は、図6の周波数制御
部50に対応する。また、検波回路160、電圧制御水晶発振器(VCXO)170、変
調回路180、低周波発振器190による構成は、図6の発振信号生成部52に対応する
。また、周波数変換回路200は、図6の周波数変換部54に対応する。
路210は、それぞれ図6の光源10、アルカリ金属原子集団20、中心周波数設定部6
0に対応する。また、光検出器140と増幅回路150による構成は、図6の光検出部4
0に対応する。また、検波回路160、電圧制御水晶発振器(VCXO)170、変調回
路180、低周波発振器190、周波数変換回路200による構成は、図6の周波数制御
部50に対応する。また、検波回路160、電圧制御水晶発振器(VCXO)170、変
調回路180、低周波発振器190による構成は、図6の発振信号生成部52に対応する
。また、周波数変換回路200は、図6の周波数変換部54に対応する。
なお、本発明は本実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可
能である。
能である。
例えば、本実施形態では、半導体レーザー110の出射光の1次のサイドバンドの2種
類の光(周波数f0±fm)が共鳴光対となるように制御していたが、これに限られない
。例えば、中心周波数f0の光と周波数がf0+fmの光が共鳴光対となるとともに、中
心周波数f0の光と周波数がf0−fmの光が共鳴光対となるように制御してもよい。
類の光(周波数f0±fm)が共鳴光対となるように制御していたが、これに限られない
。例えば、中心周波数f0の光と周波数がf0+fmの光が共鳴光対となるとともに、中
心周波数f0の光と周波数がf0−fmの光が共鳴光対となるように制御してもよい。
また、例えば、本実施形態では、1つの半導体レーザーに変調をかけることで効率的に
共鳴光対を発生させているが、より単純に、2つの半導体レーザーを別々の駆動電流で駆
動して共鳴光対を発生させるようにしてもよい。
共鳴光対を発生させているが、より単純に、2つの半導体レーザーを別々の駆動電流で駆
動して共鳴光対を発生させるようにしてもよい。
また、例えば、本実施形態では、共鳴光対となる2種類の光の周波数をフィードバック
制御しているが、一方の光の周波数を固定して他方の周波数をフィードバック制御するよ
うにしてもよい。
制御しているが、一方の光の周波数を固定して他方の周波数をフィードバック制御するよ
うにしてもよい。
また、例えば、本実施形態では半導体レーザー110に変調をかけることで2つの共鳴
光を発生させているが、半導体レーザー110には変調をかけずに周波数f0の単一レー
ザー光を発生させ、周波数f0の単一レーザー光を電気光学変調器(EOM:Electro-Op
tic Modulator)に入射することで変調をかけて2つの共鳴光を発生させるようにしても
よい。なお、電気光学変調器(EOM)の代わりに、音響光学変調器(AOM:Acousto-
Optic Modulator)を用いてもよい。
光を発生させているが、半導体レーザー110には変調をかけずに周波数f0の単一レー
ザー光を発生させ、周波数f0の単一レーザー光を電気光学変調器(EOM:Electro-Op
tic Modulator)に入射することで変調をかけて2つの共鳴光を発生させるようにしても
よい。なお、電気光学変調器(EOM)の代わりに、音響光学変調器(AOM:Acousto-
Optic Modulator)を用いてもよい。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び
結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施
の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実
施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することが
できる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構
成を含む。
結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施
の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実
施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することが
できる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構
成を含む。
1 原子発振器、10 光源、20 アルカリ金属原子集団、21 アルカリ金属原子、
22 透過光、30 原子集団生成部、40 光検出部、42 検出信号、50 周波数
制御部、52 発振信号生成部、54 周波数変換部、60 中心周波数設定部、100
原子発振器、110 半導体レーザー、120 アルカリ金属原子集団、130 レー
ザー冷却部、131 アルカリ金属原子発生源、132 コイル(ゼーマン減速器)、1
33 ガラスセル、134 アンチヘルムホルツコイル、135,136a,136b,
137a,137b,138a,138b, レーザー光、140 光検出器、150
増幅回路、160 検波回路、170 電圧制御水晶発振器(VCXO)、180 変調
回路、190 低周波発振器、200 周波数変換回路
22 透過光、30 原子集団生成部、40 光検出部、42 検出信号、50 周波数
制御部、52 発振信号生成部、54 周波数変換部、60 中心周波数設定部、100
原子発振器、110 半導体レーザー、120 アルカリ金属原子集団、130 レー
ザー冷却部、131 アルカリ金属原子発生源、132 コイル(ゼーマン減速器)、1
33 ガラスセル、134 アンチヘルムホルツコイル、135,136a,136b,
137a,137b,138a,138b, レーザー光、140 光検出器、150
増幅回路、160 検波回路、170 電圧制御水晶発振器(VCXO)、180 変調
回路、190 低周波発振器、200 周波数変換回路
Claims (4)
- アルカリ金属原子に共鳴光対を照射することにより生じる量子干渉現象を利用する原子
発振器であって、
速度が略均一の気体状の複数のアルカリ金属原子を含むアルカリ金属原子集団を生成す
る原子集団生成部と、
可干渉性を有し、周波数が異なる第1の光と第2の光を発生させて前記アルカリ金属原
子集団に照射する光源と、
前記アルカリ金属原子集団を透過した光の強度に応じた検出信号を生成する光検出部と
、
前記検出信号に基づいて、前記第1の光と前記第2の光が前記アルカリ金属原子に二光
子吸収を起こさせる共鳴光対となるように、前記第1の光の周波数及び前記第2の光の周
波数の少なくとも一方を制御する周波数制御部と、を含む原子発振器。 - 請求項1において、
前記周波数制御部は、
前記アルカリ金属原子の励起状態と第1の基底状態とのエネルギー差に相当する周波数
をω13、前記アルカリ金属原子の前記励起状態と第2の基底状態とのエネルギー差に相
当する周波数ω23とした時、前記第1の光の周波数がω13+Δ(Δ≠0)になるとと
もに前記第2の光の周波数がω23+Δになるように、前記第1の光の周波数及び前記第
2の光の周波数の少なくとも一方を制御する、原子発振器。 - 請求項2において、
前記光源が発生する光の中心周波数を(ω13+ω23)/2+Δに設定する中心周波
数設定部を含み、
前記周波数制御部は、
前記検出信号に応じた周波数で発振する発振信号を生成する発振信号生成部と、
前記発振信号を所与の周波数変換率で周波数変換する周波数変換部と、を含み、
前記光源は、
中心周波数設定部が設定した前記中心周波数の光を、前記周波数変換部が周波数変換し
た信号によって周波数変調することにより前記第1の光と前記第2の光を発生させる、原
子発振器。 - 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
前記原子集団生成部は、
前記アルカリ金属原子を絶対零度近傍まで冷却することにより前記アルカリ金属原子集
団を生成する、原子発振器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2010153665A JP2012019261A (ja) | 2010-07-06 | 2010-07-06 | 原子発振器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2010153665A JP2012019261A (ja) | 2010-07-06 | 2010-07-06 | 原子発振器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2012019261A true JP2012019261A (ja) | 2012-01-26 |
Family
ID=45604201
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2010153665A Withdrawn JP2012019261A (ja) | 2010-07-06 | 2010-07-06 | 原子発振器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2012019261A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018085719A (ja) * | 2016-10-11 | 2018-05-31 | ノースロップ グラマン システムズ コーポレイションNorthrop Grumman Systems Corporation | 原子時計システム |
| KR20190140650A (ko) * | 2018-06-12 | 2019-12-20 | 한국표준과학연구원 | 주파수 변조를 이용한 2차원 광자기 포획 시스템 |
| JP2020141401A (ja) * | 2019-02-26 | 2020-09-03 | 日本電信電話株式会社 | 磁気光学トラップ方法および装置 |
| US12317403B2 (en) | 2021-08-02 | 2025-05-27 | Quantinuum Llc | Broadband sympathetic electromagnetically-induced transparency (EIT) cooling |
| US12367413B2 (en) | 2021-08-02 | 2025-07-22 | Quantinuum Llc | Broadband sympathetic electromagnetically-induced transparency (EIT) cooling |
-
2010
- 2010-07-06 JP JP2010153665A patent/JP2012019261A/ja not_active Withdrawn
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| US10725431B2 (en) | 2016-10-11 | 2020-07-28 | Northrop Grumman Systems Corporation | Atomic clock system |
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| JP2020141401A (ja) * | 2019-02-26 | 2020-09-03 | 日本電信電話株式会社 | 磁気光学トラップ方法および装置 |
| JP7386478B2 (ja) | 2019-02-26 | 2023-11-27 | 日本電信電話株式会社 | 磁気光学トラップ方法および装置 |
| US12317403B2 (en) | 2021-08-02 | 2025-05-27 | Quantinuum Llc | Broadband sympathetic electromagnetically-induced transparency (EIT) cooling |
| US12367413B2 (en) | 2021-08-02 | 2025-07-22 | Quantinuum Llc | Broadband sympathetic electromagnetically-induced transparency (EIT) cooling |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
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