JP2012018330A - 光学シート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】光学シート10は、柱状単位プリズム1が稜線を互いに平行に配列したプリズム群が、シート状の本体部2の一方の面2pに有し、他方の面2qに突出高さHの平均が0.38μm以上の微小突起4が表面に形成された凹凸塗膜3を有する。しかも、凹凸塗膜はバインダ樹脂3a中に微小突起4を生成する為の球状粒子3bを含み、更にポリエーテル変性ジメチルポリシロキサン等の滑剤を含む。柱状単位プリズムの稜線の高さ(本体部からの間隔)を一定とせずに折れ線状に変化させておく、プリズム面側での光学密着も改善できる。
【選択図】図1
Description
例えば、特許文献1では、三角柱単位プリズム等を配列したプリズム面の反対側の裏面に、高さが光源光の波長以上、100μm以下の空隙形成用の微小な突起を多数配置した光学シートが開示されている。裏面を単なる平滑面とせずに、この様な微小突起群を設けておくことで、光学シート裏面に導光板を隣接して配置したときに、導光板との光学密着を防止し、該光学密着による輝度の面内不均一化、干渉縞等を効果的に防げる様になる。
ここで、塗膜法によって形成した微小突起を有する光学シートの一例を、図6の断面図で示す。同図の光学シート60は、三角柱単位プリズム61が多数配列したプリズム群が、本体部62の一方の面に形成され、本体部62の他方の面(裏面)に、バインダ樹脂63a中に微粒子63bを有する凹凸塗膜63が形成されている。そして、凹凸塗膜63の表面は微粒子63bの部分に微小突起64が形成されている構成である。
また、凹凸塗膜63内部の微粒子63bが塗膜から脱落して、脱落した微粒子が隣接する他の光学部材或いは自身を傷付けることもあった。
そこで、特許文献2では、この様な傷付を防止する為に、塗膜中に含有させる微粒子を、粒径分布の半値幅が1μm以下の球状ビーズとする技術を開示している。
また、特許文献1や特許文献2などによって、光学シートの非プリズム側面である裏面と他の光学部材との光学密着に関する諸問題は解決できたとしても、プリズム面側の光学密着による問題も解決する必要性が高まってきた。それは、特に、近年、低コスト化や軽薄短小化の為に、光学シートと液晶パネル間に、従来は標準的に配置してきた光拡散シートを省略し、光学シートと液晶パネルとが隣接配置される構成が望まれて来たからである。この為、光学シートのプリズム面と液晶パネルの裏面との間でも、光学密着により、干渉縞や、水に濡れた様な明暗ムラ(光滲潤、wet−out)などの外観不良が発生するのを解決することが必要になってきた。
また、本発明の課題は、さらにプリズム面側での光学密着による外観不良発生を防ぐことである。
(1)柱状単位プリズムをその稜線を互いに平行に配列して成るプリズム群を、シート状の本体部の一方の面に有し、該本体部の他方の面に、微小突起が表面に形成された凹凸塗膜を有する光学シートであって、
該微小突起の突出高さHの平均値が0.38μm以上であり、且つ該凹凸塗膜はバインダ樹脂中に該微小突起を生成する為の球状粒子と、滑剤を含有する、構成とした。
(2)また、上記(1)の構成において、上記滑剤がポリエーテル変性ジメチルポリシロキサンである、構成とした。
また、柱状単位プリズムの稜線の高さが一定でないものとすることで、光学シートのプリズム面側と液晶パネル間の光拡散シートを省略した構成としても、プリズム面側での液晶パネルとの光学密着に起因する干渉縞や光滲潤等の外観不良も防げる。その結果、ディスプレイの低コスト化、軽薄短小化を図れる。
先ず、本発明による光学シートの一実施形態を、図1(a)の斜視図で示す。同図に示す光学シート10は、柱状単位プリズム1がその稜線方向を互い平行に多数配列されてなるプリズム群を、シート状の本体部2の一方の面2p(図面では図面上方の面)に有し、該本体部2の他方の面2qに凹凸塗膜3が形成され、該凹凸塗膜3はその表面に微小突起4を有する。この凹凸塗膜3は、バインダ樹脂3a中に球状粒子3bを含有する。また、凹凸塗膜3は、球状粒子3bが存在する部分の表面に凸部が形成される様な膜厚で形成されており、該凸部が微小突起4となっている。微小突起4の突出高さHは、図1(b)の断面図で示すとおり、微小突起4が存在しない部分の凹凸塗膜3の塗膜面からの微小突起4の頂上部との高低差(図面ではZ軸方向)として定義される。そして、この微小突起4の突出高さHの平均値が、可視光線の短波長側の波長以上、つまり0.38μm以上となっている。0.38μm以上とすることで、可視光線波長域の全域に亙って光学密着を防ぐことができる。
該突出高さHの測定は、微小突起4の密度が比較的密であり、触針式表面粗さ計で測定、評価が可能な場合には、触針式表面粗さ計を用い、凹凸塗膜3表面について、JIS B0601:1994年版規定の十点平均粗さRzを測定し、このRz値を以って、突出高さHとする。
又、微小突起4の密度が比較的疎であり、触針式表面粗さ計で測定、評価が不能乃至は困難な場合には、光学シート10の法線nd(図1(a)に於けるZ軸でもある)を含む面で切断した切断面を顕微鏡観察して、各微小突起4の高さHを直接読み取る(図1(b)参照)。そして、各個の微小突起4の高さHのデータを3個以上、好ましくは10個程度平均した値を以って、突出高さHとする。
滑剤を含有させることよって、微小突起4の頂上部が、他の光学部材の面と物理的に接触したときに、接触面同士で滑り易くして、接触面での引っ付きを防ぐことで、互いの面の傷付きが防止される。また、同時に、接触面部分から微小突起4部分の塗膜が崩れて該微小突起4の直下に存在する球状粒子3bが脱落するのも防げることになる。
次に、本発明において用いる主要な用語について、その定義をここで説明しておく。
「プリズム面側」を「出光側」とする向きで光学シート10を使用する場合は、「プリズム面側」は「観察者側」となる。
「主切断面」とは、柱状単位プリズム1において、本体部2の「一方の面2p」に立てた法線nd(図3参照)に平行な断面のうち、柱状単位プリズム1の配列方向にも平行な断面のことを言う。言い換えると、該法線ndに平行で且つ柱状単位プリズム1の稜線に直交する断面である。尚、図1(a)に於いては、Z軸が該法線ndと平行方向となっている。
「突出高さH」とは、図1(b)を参照して定義される、微小突起4が存在しない部分の凹凸塗膜3の表面を基準面とした、該微小突起4の頂上部が突出している高さである。 「平滑」とは、光学的な意味合いでの平滑を意味する。すなわち、或る程度の割合の可視光が、光学シート10の面においてスネルの法則を満たしながら屈折するようになる程度を意味している。したがって、例えば、本体部2の他方の面2qの十点平均粗さRz(JISB0601:1994年版)が最短の可視光波長(0.38μm)未満となっていれば、十分、平滑に該当する。
形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば、「三角形」、「円形」、「楕円形」、「平行」、「直交」、「折れ線」等の用語は、厳密な意味に縛られることなく、製造技術における限界や成型時の誤差も含めて、同様の光学的機能を期待し得る程度の誤差、許容範囲、乃至は均等範囲を含めて解釈される用語である。
以下、各層について更に説明する。
柱状単位プリズム1は、代表的には主切断面の形状が、本体部2側を底辺とする三角形形状の単位プリズムである。この様な、柱状単位プリズム1としては、従来公知の各種プリズムを適宜採用することができる。また、主切断面形状は、三角形の様な直線のみからなる形状の他、一部に曲線がある形状、曲線のみからなる形状(例えば、円又は楕円の一部)も含み得る。
なお、主切断面形状が円又は楕円の一部の場合は、レンズと呼ぶこともでき、本発明における柱状単位プリズム1としては、所謂柱状単位レンズも含み得る。
更に、柱状単位プリズム1としては、図2の斜視図で例示する光学シート10の様に、稜線の高さが折れ線状に変化し一定でない形状は、プリズム面側でも光滲潤や干渉縞等の光学密着に起因する諸問題を防げる点で、好ましい形態である。
図3は、図2の斜視図で例示する柱状単位プリズム1を、その配列方向に平行な方向(X軸方向)からみた場合の、稜線の外輪郭の形状を説明する図面である。
また、図2の斜視図で例示する柱状単位プリズム1は、その延在方向即ち稜線方向と配列方向とに垂直な方向(Z軸方向)から見ると、言い換えると、本体部2の一方の面2pに立てた法線nd方向から見ると、稜線はY軸に平行な直線を呈する。従って、図2に例示する光学シート10の柱状単位プリズム1は、その稜線の全長さを含むYZ面が存在し、該稜線の高さ変化を示す配列方向(X軸方向)から見た外観図として、該YZ面で切断した断面図も採用することができる。そこで、図3では、このYZ面での断面図として描いてある。つまり、図3は、柱状単位プリズム1を配列方向(X方向)から見た断面図であり、本体部2の一方の面2pの法線方向nd及び柱状単位プリズム1の稜線方向に平行な平面で、且つ該柱状単位プリズム1の稜線を含む平面での断面図である。
なお、iは1から始まる整数で、任意の一つの柱状単位プリズム1の稜線の頂部を末端から順番に1番から番号付けした数である。また、下付き添え字i、i+1等を付けないときは、添え字付きの個別の各要素(頂部、稜線など)に共通のことについて述べる。
そして、鞍部Ciと鞍部Ci+1とを連結する線分Lbiと、該鞍部Ciに接続する右上がりの線分Luiと、該右上がりの線分Lui及び前記鞍部Ci+1に接続する右下がりの線分Ldiとによって、囲われて境界が区画される部分は多角形を成し(同図では三角形)、これで一つの凸部Tiが画定される(図面では判り易い様に網点のハッチングをこの凸部Tiの部分だけ施してある)。そして、凸部Tiに隣接する右隣は、次の凸部Ti+1である。
しかも、稜線の頂部Pの高さ(間隔d)が全て同一ではないので、他の光学部材20と隣接配置されたときに、他の光学部材20とは、該頂部Pのうちの高さの高い一部の頂部Pが接触する。接触は点状乃至は、接触時の圧力による形状変形も考慮すると線状の領域のみである。そして、光学シート10やこれと隣接配置される他の光学部材20の、反りや外力による撓み・変形などによって接触圧力が増加したときは、未だ接触していない頂部Pのうち高さの高いものも、他の光学部材20と接触する様になる。この様に、光学シート10及び隣接配置される他の光学部材20との接触圧力の増加があっても、新たに生成される接触領域によって圧力を分散させて、他の光学部材20との接触に起因する不具合を効果的に防ぐことが可能となる。
ここで、柱状単位プリズム1及びそれからなるプリズム群の寸法の具体例を示せば、柱状単位プリズム1の底面の幅(プリズム配列方向での寸法)は10〜500μm、頂部Pの間隔d(高さ)は5〜100μm、主切断面形状は二等辺三角形状のとき稜線を形成する頂角は80〜110°好ましくは90°である。さらに、頂部Pの間隔dを全て同一にしないときは、頂部Pの間隔dの最大値と最小値との差である振幅(高低差)は、一例として1〜10μmとすると良い。また、稜線の延在方向での隣接する頂部Pの間隔は、切削バイトの深さ制御など型製造上の制約や、光学密着防止効果などを勘案して、一例として70〜900mmの範囲内で可変とする等である。
本体部2としては、ポリリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリオレフィン系樹脂等の透明樹脂材料、或いはガラス、セラミックス等の透明無機材料を用いることができる。
本体部2は「シート状」であるが、ここで「シート」とは、「フィルム」、「板」の概念も含むものであり、これらの用語は、呼称の違いのみに基づいて、互いから区別されるものではない。つまり、厚みや剛性によって区別されりものではない。例えば、本体部2の厚さは、25μm〜5mm等である。
なお、本体部2の他方の面2qは、凹凸塗膜3が形成される面であり、通常は平滑面である。しかし、凹凸塗膜形成面としての他方の面2qは平滑面でなくても良い。
また、本体部2の一方の面2p及び他方の面2qは、共に通常は平面であり、本体部2は板のときは平板状となる。
なお、本体部2及び柱状単位プリズム1からなる部分は、従来公知の方法・透明材料より形成することができる。例えば、柱状単位プリズム1が配列されて形成されるプリズム群と本体部2とを、溶融押出法、射出成形法、熱プレスによるエンボス法等の成形法で同一材料で一体的に成形して形成することができる。或いは、予め成膜乃至は成形した本体部2に対して、樹脂液を接触させ且つ該樹脂液を成形型と前記本体部2とで挟んだ状態で、硬化反応等の化学反応或いは冷却によって固化させて、表面にプリズム形状を賦形する成形法によって、異なる層として形成することもできる。なお、樹脂液に紫外線や電子線等の電離放射線で硬化する電離放射線硬化性樹脂を使用して電離放射線で硬化させる場合は、所謂2P法(フォトポリマー法)と呼ばれている。このとき、本体部2として樹脂シート等の透明基材を用いると、透明基材上に樹脂層からなるプリズム群が形成される。つまり、隣接する単位柱状プリズム1同士の間に谷部でも僅かな厚みの樹脂層が形成される。この様なときは、本体部2は、該谷部の樹脂層の厚みに該当する、谷部及び谷部以外の部分での樹脂層と、透明基材とから構成され、透明基材上に形成した樹脂層の厚みの一部を含むことになる。
凹凸塗膜3は、バインダ樹脂3aと球状粒子3bと滑剤とを少なくとも含む透明な層である。凹凸塗膜3は、バインダ樹脂3aと球状粒子3bと滑剤、及び溶剤を含む樹脂組成物(塗液、塗料)によって塗布形成することができる。樹脂組成物が溶剤を含むことによって、固化時に塗膜体積収縮による膜厚減少によって、球状粒子3b部分が浮き上がる様に突出した微小突起4が形成される。なお、該樹脂組成物は、この他、分散剤、安定剤、紫外線吸収剤など、公知の各種添加剤を含み得る。
バインダ樹脂3aとしては、球状粒子3bの脱落、或いは凹凸塗膜3自体の剥離等を防ぐ観点から、本体部2及び球状粒子3bとの密着性が強い透明な樹脂を適宜採用すると良い。この様なバインダ樹脂3aとしては、熱可塑性樹脂、或いは、熱硬化性樹脂や電離放射線硬化性樹脂等の硬化性樹脂などの透明な樹脂を使用できる。例えば、熱可塑性樹脂は、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等であり、熱硬化性樹脂は熱硬化性アクリル系樹脂、熱硬化性ポリエステル系樹脂、熱硬化性ポリウレタン系樹脂等であり、電離放射線硬化性樹脂は紫外線や電子線で硬化する、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエステル系樹脂等である。なお、硬化性樹脂の場合は、硬化剤、重合開示剤などが該樹脂成分の一部として含み得る。
球状粒子3bは、透明性を有する粒子で、また粒子形状が球状乃至はそれに近い略球状の粒子である。この様な球状粒子3bとしては、アクリル樹脂ビーズ、ポリカーボネート樹脂ビーズ、ポリウレタン樹脂ビーズ等の樹脂ビーズの他、ガラスビーズ、シリカビーズ等の無機質ビーズを用いることができる。
微小突起4を生成する為の微粒子として形状的に球状粒子3bを用いることで、生成する微小突起4の形状自体を、滑り易い形状にできる。
もっとも、あえて、粒子径の大きいものを採用して、適度に拡散させる機能を付与する形態を排除するものではない。一方、球状粒子3bの(個々の粒子の)最小径が1μm未満となると、凹凸塗膜3を形成する塗料組成物での球状粒子3bの分散に高度の技術が必要になり、また材料自体が高価となる等の点で好ましくない。
なお、球状粒子3bの含有量は、バインダ樹脂に対して、例えば2〜15質量%とする。球状粒子3bの含有量を調整することで、微小突起4の面密度を調整することができる。
滑剤としては、流動パラフィン、パラフィンワックス、合成ポリエチレンワックスなどの炭化水素系滑剤、ラウリン酸などの脂肪酸系滑剤、ステアリルアルコールなどの高級アルコール系滑剤、ステアリン酸アミド、オレイン酸アミド、エルカ酸アミド等の脂肪族アミド系滑剤、メチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミドのアルキレン脂肪酸アミド系滑剤、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウムなどのステアリン酸金属塩からなる金属石鹸系滑剤、ステアリン酸モノグリセリド、ステアリルステアレート、硬化油等の脂肪酸エステル系滑剤、シリコーンオイル、各種変性シリコーンオイル等のシリコーン系滑剤、を挙げることができる。
滑剤を凹凸塗膜3中に配合させることで、微小突起4の頂上部が他の光学部材20と接触した時に、該頂上部での滑りを良くして、自身及び他の部材の傷付き、並びに、微小突起4の形状変形による塗膜内からの球状粒子3bの脱落を、防ぐ効果が得られる。
微小突起4は、上記凹凸塗膜3の説明中で既に述べた様に、凹凸塗膜3を形成することで、塗膜内の球状粒子3bが存在する部分の表面に生成される。また、塗膜内の微粒子として球状粒子3bを採用することで、微小突起4の頂上部及びその周辺の形状を、角ばった形状ではなく、丸みを帯びた形状にして生成できる。その結果、微小突起4を形状的にも他の光学部材に対して滑り易いものにできる。
そして、微小突起4は、その本来の目的である光学密着防止の観点から、該微小突起4の突出高さHの平均値は可視光線の最短波長である0.38μm以上、より好ましくは可視光線の最長波長である0.78μm以上とするのが良い。該平均値が0.38μm未満、つまり可視光線の最小波長未満では、効果的に光学密着を防げない。なお、突出高さHの平均値の最大値は、特に制限はないが、微小突起4を生成する為の球状粒子3bの最大粒径は上記のとおり10μmとするのが良いので、せいぜい20μm、好ましくは10μmとするのが良い。
なお、突出高さHの平均値は、任意の測定評価面積について、微小突起4の少なくとも10個、好ましくは30個以上について、算術平均して算出する。
また、微小突起4の面密度は、100〜3000個/mm2程度が、接触圧力の分散の点で好ましい。この範囲を超えると、光透過率の低下による輝度の低下が目立ち始める。また、この範囲より少ないと、空隙を面で均一に生成できない。
本発明による光学シート10は、上記した構成以外に、例えば下記の様に、更にその他構成要素を加えた形態としても良い。
また、柱状単位プリズム1及び本体部2の全部を、ガラス、石英などの透明な無機材料で構成しても良い。
また、光学シート10の入光面とする面に、該面直下の層よりも相対的に低屈折率の低屈折率層からなる反射防止層を設けても良い。光学シート10への入射光の反射損失を低減出来る。
柱状単位プリズム1からなるプリズム群とは逆凹凸形状の型面を有する金属製の成形型に、透明なアクリル系の紫外線硬化性樹脂液を塗布し、更にその上に厚み188μmの透明な2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)を重ねた状態で、紫外線照射によって該樹脂液を硬化させて、柱状単位プリズム1がその稜線を互いに平行にシート状の本体部2の一方の面に配列して成るプリズム群を有する、プリズムシート部材を作製した。なお、本体部2は上記PETフィルムと、該PETフィルムと成形型面上の凸部と間の上記紫外線硬化性樹脂液の硬化物層の厚みに該当する該硬化物層の一部から構成される。また、該硬化物層の残りの厚み部分が、多数の柱状単位プリズム1からなるプリズム群を構成する。また、柱状単位プリズム1の形状は、主切断面形状が、頂角90°の直角二等辺三角形で底辺が50μm、高さは稜線方向の全域に亙って25μm、配列周期は50μmであり、本体部2の一方の面2pを完全に被覆して、同一形状同一寸法同一周期で柱状単位プリズム1を配列したプリズム構造となっている。
バインダ樹脂(熱可塑性ポリエステル系樹脂) 94.99質量部
球状粒子(架橋アクリル系樹脂ビーズ) 5質量部(5質量%)
(綜研化学株式会社製、MX−500H、平均粒径5μmの球形状、粒度分布2〜10 μmで半値幅1μmの単分散タイプ)
滑剤(ポリエーテル変性ジメチルポリシロキサン) 0.01質量部
溶剤(メチルエチルケント) 適量
実施例1に於いて、滑剤の配合量を5質量%に増量させた他は、実施例1と同様にして光学シートを作製した。
実施例1に於いて、球状粒子の配合量を増量して微小突起4の面密度を3000個/mm2に増やした他は、実施例1と同様にして光学シートを作製した。
実施例3に於いて、滑剤の配合量を5質量%に増量させた他は、実施例3と同様にして光学シートを作製した。
実施例1において、凹凸塗膜3の形成に使用した塗料組成物から滑剤を除いた他は、実施例1と同様にして光学シートを作製した。
実施例1に於いて、柱状単位プリズム1の形状として、成形型を変更して、図2及び図3で示す様な稜線の高さを柱状単位プリズムの配列方向から見たときに折れ線状に変化させた高さ可変のプリズムに代えた他は、実施例1と同様にして光学シートを作製した。
なお、稜線の頂部Pの間隔d(高さ)は、基準の間隔(高さ)25μmに対して±2μmの範囲(23〜27μm)で分布させた。又、各凸部Tの底辺の長さ(図3参照)は74〜893mmの範囲で分布させた。
耐傷付き性について、実施例1〜4及び比較例1の主要な仕様と共に、表1に纏めて示す。
なお、接触部分で傷を観察する領域は、レンズシートの場合はそのプリズムの稜線部分の長さ3mmに亘った領域として、拡散シートと導光板の場合は面積9mm2の正方形の領域とする。
レンズシートとしては、住友スリーエム株式会社製の輝度向上フィルム(商品名「BEF II」)を用いた。使用した輝度向上フィルムは、主切断面が二等辺三角形状の柱状単位プリズム(三角柱プリズム)を、その稜線を互いに平行に配列して成るプリズム群を有する。試験片42と接触させる側の面はプリズム面であり、プリズムの稜線の向きは、可動盤41の移動方向に対して平行(表1中「峰平行」)と、直交(表1中「峰直交」)との2条件で評価した。なお、図4は峰直交時の図面である。
また、上記の下拡散シートとしては、大日本印刷株式会社製の裏面マットプリズムシート(ヘイズ5)のマット面を評価に用いた。この拡散シートの表面(接触面)は、中心線平均粗さRa 0.23μm、十点平均粗さRz3.92μmである。なお、中心線平均粗さRa及び十点平均粗さRzはJIS B0601(1994年版)に準拠して測定した特性値である。
また、導光板としては、導光板用途のポリメチルメタクリレート樹脂(三菱レイヨン株式会社製)からなる厚さ3mmの透明板を用いた。
また、光学シート10の柱状単位プリズム1を、図2で示す様に、稜線高さ可変にした形態では、傷付き評価に使用した光学シート10の試験片42のプリズム面上に、偏光フィルムを配置する。
そして、観察者V側から目視で観察し外観を評価する。
また、球状粒子3bの脱落に関しては、各実施例とも観察されなかったが、比較例1では、他の光学部材がレンズ(直交)、下拡散シートである場合には球状粒子3bの脱落が観察された。
2 本体部
2p 一方の面
2q 他方の面
3 凹凸塗膜
3a バインダ樹脂
3b 球状粒子
4 微小突起
10 光学シート
20 他の光学部材(導光板など)
40 耐傷付き性能の測定装置
41 可動盤
42 試験片
43 隣接させる他の光学部材
44 荷重部
50 エッジライト型の面光源装置
51 光源
52 導光板
53 偏光フィルム
60 従来の光学シート
61 柱状単位プリズム
62 本体部
63 凹凸塗膜
63a バインダ樹脂
63b 球状粒子
64 微小突起
d 間隔(稜線の頂部の高さ)
C 鞍部
H 突出高さ
L 稜線
nd 法線(方向)
P 頂部
T 凸部
V 観察者
Claims (3)
- 柱状単位プリズムをその稜線を互いに平行に配列して成るプリズム群を、シート状の本体部の一方の面に有し、該本体部の他方の面に、微小突起が表面に形成された凹凸塗膜を有する光学シートであって、
該微小突起の平均突出高さHが0.38μm以上であり、且つ該凹凸塗膜はバインダ樹脂中に該微小突起を生成する為の球状粒子と、滑剤を含有する、光学シート。 - 上記滑剤がポリエーテル変性ジメチルポリシロキサンである、請求項1に記載の光学シート。
- 上記柱状単位プリズムは、その配列方向と平行な方向から観察した場合、各柱状単位プリズムは凹凸を形成する折れ線状の外輪郭を有し、一つの柱状単位プリズムの該折れ線状の外輪郭によって画定される複数の凸部について、前記本体部から最も離間した各凸部の頂部と該本体部との間の該本体部の一方の面に立てた法線方向に沿った間隔は一定でない、請求項1又は2に記載の光学シート。
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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