JP2012018100A - 計測装置及び計測方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】高精度な面形状計測に有利な面形状計測装置を提供する。
【解決手段】計測装置は、基準点を通過し被検面で反射し基準点に戻る被検光と参照光との干渉波を検出する検出器を含む計測ヘッドと、計測ヘッドを走査する走査機構と、検出された干渉波に基づき被検面の形状を算出する処理部とを備える。処理部は、検出された干渉波から参照光と被検光との間の光路長差を算出し、被検面の形状のノミナル値と計測ヘッド内の光学部品の光学情報とに基づき、検出器における被検光の被検波面及び参照光の参照波面を光学演算により算出し、算出した被検波面及び参照波面から被検光と参照光との間の波面差を算出し、当該波面差から該波面差による位相誤差を算出し、算出した光路長差を算出した位相誤差に基づき補正し、当該光路長差に基づき基準点と被検面との間の距離を算出し、算出した基準点と被検面との間の距離と基準点の座標とに基づき被検面の形状を算出する。
【選択図】図1
【解決手段】計測装置は、基準点を通過し被検面で反射し基準点に戻る被検光と参照光との干渉波を検出する検出器を含む計測ヘッドと、計測ヘッドを走査する走査機構と、検出された干渉波に基づき被検面の形状を算出する処理部とを備える。処理部は、検出された干渉波から参照光と被検光との間の光路長差を算出し、被検面の形状のノミナル値と計測ヘッド内の光学部品の光学情報とに基づき、検出器における被検光の被検波面及び参照光の参照波面を光学演算により算出し、算出した被検波面及び参照波面から被検光と参照光との間の波面差を算出し、当該波面差から該波面差による位相誤差を算出し、算出した光路長差を算出した位相誤差に基づき補正し、当該光路長差に基づき基準点と被検面との間の距離を算出し、算出した基準点と被検面との間の距離と基準点の座標とに基づき被検面の形状を算出する。
【選択図】図1
Description
本発明は、被検面の形状を計測する計測装置及び計測方法に関する。
従来、球面レンズ、非球面レンズなどの面形状を計測するために、フィゾー干渉計、トワイマン・グリーン干渉計等の計測装置が用いられてきた。例えば、特許文献1には、フィゾー干渉計を用いた面形状の計測装置が開示されている。
面形状の計測装置に対してさらなる計測精度の向上が求められている。そこで、本発明は、被検面の形状を高精度に計測しうる計測装置を提供することを目的とする。
本発明の1側面は、被検面の形状を計測する計測装置であって、基準点を通過し前記被検面で反射して前記基準点に戻ってくる被検光と参照光との干渉波を検出する検出器を含む計測ヘッドと、前記計測ヘッドを走査する走査機構と、前記走査機構によって前記計測ヘッドを走査面に沿って走査しながら前記検出器により検出された干渉波に基づいて前記被検面の形状を算出する処理部と、を備え、前記処理部は、前記検出器により検出された干渉波から前記参照光と前記被検光との間の光路長差を算出し、前記被検面の形状のノミナル値と前記計測ヘッド内の光学部品の光学情報とに基づいて、前記検出器における前記被検光の被検波面及び前記参照光の参照波面を光学演算によって算出し、前記算出された被検波面及び参照波面から前記被検光と前記参照光との間に生じる波面差を算出し、前記算出された波面差から該波面差によって前記被検光と前記参照光との間で生じる位相誤差を算出し、前記算出された光路長差を前記算出された位相誤差に基づいて補正し、前記補正された光路長差に基づいて前記基準点と前記被検面との間の距離を算出し、前記算出された前記基準点と前記被検面との間の距離と前記基準点の座標とに基づいて前記被検面の形状を算出する、ことを特徴とする。
本発明によれば、被検面の形状を高精度に計測しうる計測装置を提供することができる。
被検面の形状を計測する計測装置について図2を用いて説明する。計測装置は、計測ヘッド110、計測ヘッド110を走査面に沿って走査する走査機構112、処理部111を備えている。図2では、計測ヘッド110は球面波を放射し、その球面波の中心を基準点とする場合を示している。図中、番号211で表す基準点F(s,t,u)は、計測ヘッド110から放射される球面波の中心である。番号214で表す点C(x,y,z)は、基準点F(s,t,u)を中心とする球面波が被検面10において反射して、反射した光が基準点に再び戻る点である。つまり、点Cにおいて基準点からの光が垂直に入射し、垂直に反射する。以下、この光を垂直入射光とよぶ。番号212で表す距離qは、点C(x,y,z)と基準点F(s,t,u)の間の垂直距離である。面形状計測装置は、計測ヘッド110を走査しながら基準点F(s,t,u)の座標と距離qを計測し、その結果から被検面10上の点C(x,y,z)の座標群、即ち、面形状を決定する。より詳細には、本出願人による出願(特願2010−083399号)に記載してある。
点C(x,y,z)は、基準点F(s,t,u)を中心とする半径qの球面上にあるから、式1が成り立つ。
(x−s)2+(y−t)2+(x−u)2=q2・・・(1)
ここで、式(1)の両辺を、s,t,uで偏微分すると、式2が得られる。
(x,y,z)=(s,t,u)−q・(∂q/∂s,∂q/∂t,∂q/∂u)・・・(2)
(x−s)2+(y−t)2+(x−u)2=q2・・・(1)
ここで、式(1)の両辺を、s,t,uで偏微分すると、式2が得られる。
(x,y,z)=(s,t,u)−q・(∂q/∂s,∂q/∂t,∂q/∂u)・・・(2)
計測ヘッド110の作用を光学的に説明する。図3は図2で示した計測ヘッド110のパワー位置である。照明光学系は、ビームエキスパンダ201、ビームスプリッタ202、および対物レンズ210によって構成されている。受光光学系は、対物レンズ210、ビームスプリッタ202、結像レンズ205、およびアパーチャ207により構成されている。ビームエキスパンダ201から出射された光束は、ビームスプリッタ202により、透過光と反射光に分割され、透過光は参照面204側へ進み、反射光は被検面10側へ進む。参照面204へ進んだ透過光は、参照面204で反射し参照光となり、ビームスプリッタ202で反射後結像レンズ205側へ進む。
一方、被検面10側へ進んだ反射光は対物レンズ210に入射する。この反射光は、対物レンズ210の集光点F(211)を曲率中心とする球面波に変換され被検面10で反射される。被検面10で反射した光は、被検光として対物レンズ210を戻り、ビームスプリッタ202を透過して結像レンズ205側へ進む。参照光と被検光は干渉波となり、結像レンズ205により干渉波を検出する検出器208に至り、干渉信号が光電変換され測定信号が検出される。検出器208にはアバランシェフォトダイオードやピンフォトダイオード等のフォトダイオードが使用される。
対物レンズ210の集光点211(F)と共役な位置に配置されたアパーチャ207の開口部の作用により、被検面10で反射した被検光のうち、ほぼ垂直入射光の成分のみ選択されて検出器208に入射する。その他は、アパーチャ207の開口部外にて遮光される。アパーチャ207の開口部の直径は被検面10測定時の横分解能と検出器208に必要な光量により決定される。横分解能の観点からはアパーチャ207の径は小さい方が好ましいが、必要光量の確保の観点からは大きい方が好ましい。アパーチャ径は両者のトレードオフで最適化される。検出器208による測定信号は、ケーブル213を介して、処理部111に提供される。処理部111で測定信号を解析することにより、参照光と被検光の間の光路長差が検出され距離qが計測される。
被検面10からの反射光は被検面10の曲率半径Rによるパワーの作用を受けるので、対物レンズ210の集光点211(F)に集光しない。このため、対物レンズ210と結像レンズ205による検出器208側の像もアパーチャ207の開口部の中心である点206(F’)に集光しない。一方、参照光は常にアパーチャ207の開口部の中心206(F’)に集光する。参照光と被検光の検出器208側での集光位置の距離L’により、パワー差を有する干渉縞が検出器208に入射することになる。例えば、被検面10が平面の場合は、集光点211(F)の被検面10による像は、近軸計算により、集光点211(F)からL=2qだけはなれた点215(G)に形成される。点215(G)の、対物レンズ210と結像レンズ205による像は点F’(206)よりL’だけ離れた位置216(G’)に形成される。ここで、L’は対物レンズ210と結像レンズ205のパワー配置で決定する距離である。
中心位置がL’だけ離れた被検光と参照光の2つの球面波による干渉波がパワー差ΔPを有する場合、検出器208で検出され、処理部111で演算される位相として(ΔP/2)だけ位相誤差Δφが発生する。位相誤差量の例を計算するために、被検面10を平面として、アパーチャ207の直径を1[nm]とし、距離qを5[nm]、対物レンズ210と結像レンズ205による結像倍率βを10とする。そうすると、近軸計算をもとにしたパワー差ΔPは、PV(Peak to Valley)値で約125nm、位相誤差Δφは約60[nm]となる。ここでパワー差ΔPの数値はPV値で表している。また、計算の詳細は実施形態の中で詳述する。
前述の光学系で採用される非球面レンズでは計測精度として10nm程度が要求されるが、前述のようなパワー差による位相誤差Δφがあると問題となる。位相誤差Δφの低減のためには、アパーチャ207の開口部の径を小さくする必要があるが、前述のように、検出器208に入射する干渉光の光量不足の問題が発生する。以下、面形状計測装置の位相誤差に起因する計測誤差を低減する実施形態について、以下説明する。
[第1実施形態]
第1実施形態を図1と図3に基づいて説明する。図1は計算フローであり、図3は、計測ヘッド110を説明する図である。参照光と被検光の間には、上述したように、基準点Fから放射され被検面10で垂直入射した被検光が基準点Fに焦光しないこと等に起因して波面差Wが生じ、また、この波面差Wによって位相誤差Δφ、ひいては光路長誤差が生じている。そこで、第1実施形態では、処理部111を用いて光路長差の補正演算を行う。図1は処理部111が行う光路長差の補正演算のフローを表す。処理部111は、S1で、被検面10のノミナルパラメータの取得を行う。ここで、ノミナルパラメータとは、被検面10の形状のノミナル値Zc(x,y)、計測ヘッド内の光学部品の光学情報、計測条件である点Fと点Cの間の距離qcと被検面10上の計測座標 (xc,yc,zc)のノミナル値である。いずれの情報も、処理部111の記憶部に保存されているか、ユーザーが入力を行い、必要に応じて演算導出される。ノミナルパラメータのうち、被検面10の形状のノミナル値Zc(x,y)は、近軸曲率半径や、有効径、円錐係数、高次の非球面係数等でありうる。これらの値は設計値を利用しても良いし、より精度の低い計測により計測された概略値でも良い。また、被検面形状のノミナル値Zc(x,y)として、(xi,yi,zi)の点群で与えても良い。
第1実施形態を図1と図3に基づいて説明する。図1は計算フローであり、図3は、計測ヘッド110を説明する図である。参照光と被検光の間には、上述したように、基準点Fから放射され被検面10で垂直入射した被検光が基準点Fに焦光しないこと等に起因して波面差Wが生じ、また、この波面差Wによって位相誤差Δφ、ひいては光路長誤差が生じている。そこで、第1実施形態では、処理部111を用いて光路長差の補正演算を行う。図1は処理部111が行う光路長差の補正演算のフローを表す。処理部111は、S1で、被検面10のノミナルパラメータの取得を行う。ここで、ノミナルパラメータとは、被検面10の形状のノミナル値Zc(x,y)、計測ヘッド内の光学部品の光学情報、計測条件である点Fと点Cの間の距離qcと被検面10上の計測座標 (xc,yc,zc)のノミナル値である。いずれの情報も、処理部111の記憶部に保存されているか、ユーザーが入力を行い、必要に応じて演算導出される。ノミナルパラメータのうち、被検面10の形状のノミナル値Zc(x,y)は、近軸曲率半径や、有効径、円錐係数、高次の非球面係数等でありうる。これらの値は設計値を利用しても良いし、より精度の低い計測により計測された概略値でも良い。また、被検面形状のノミナル値Zc(x,y)として、(xi,yi,zi)の点群で与えても良い。
計測ヘッド内の光学部品の光学情報は、計測ヘッド110を構成する光学部品の曲率半径、間隔、屈折率、開口部径情報、非球面係数の情報やアパーチャ207の開口部の半径hでありうる。また、各光学部品の製作時に計測した製造誤差情報を持たせて、更に高精度の光学演算を行うことも可能である。演算の簡易化のために、計測ヘッド内の光学部品の光学情報は、計測ヘッド110内の光学系のパワー配置に基づく、光学部材の焦点距離や間隔情報であってもよく、さらには、光学倍率βとアパーチャ207のアパーチャ半径hであってもよい。計測条件である点Fと点Cの距離qcと計測される被検面10上の計測座標(xc,yc,zc)は、処理部111により被検面10の形状情報Zc(x,y)をもとに演算が行われる。距離qcの決定においては、計測ヘッド110と被検面10の衝突条件や、距離qcの変化に伴う光量条件等で決定される。または、ユーザーが設定しても良い。
処理部111は、S2で、被検面10の形状のノミナル値Zc(x,y)と計測ヘッド内の光学部品の光学情報をもとに、検出器208上における被検面10からの被検波面Wt(x,y)を算出する。処理部111は、まず、被検面10における反射直後の波面である被検波面Wt’(x,y)を算出する。処理部111は、被検面10上の計測点214(c)の座標(xc,yc,zc)を中心とする領域D内における局所的な被検面形状Mt(x,y)の演算を行い、局所被検面形状Mt(x,y)に球面波が入射した時の反射波面Wt’(x,y)の光学演算を行う。ここで、領域Dとは被検面10上でアパーチャ207の開口部で切り出される領域に相当する領域である。
反射波面Wt’(x,y)は、ノミナルパラメータである計測ヘッド内の光学部品の光学情報をもとに検出器208側まで波面の伝播演算が行われ、検出器208における被検波面Wt(x,y)が演算される。ここで、計測ヘッド内の光学部品の光学情報は、対物レンズ210と結像レンズ205の焦点距離や間隔、アパーチャ207と検出器208の位置情報でありうる。高精度演算が必要な場合は計測ヘッド内の光学部品の光学情報として、光学部品の製造誤差情報を用いて、波面の伝播演算を行っても良い。ここで製造誤差情報と言うのは光学部品の面形状の加工誤差や、硝材の屈折率誤差や不均一性の誤差等である。
処理部111は、S3で、参照面204にて反射した参照光の検出器208における参照波面Wr(x,y)の演算を行う。演算においては、ノミナルパラメータの一つである計測ヘッド内の光学部品の光学情報をもとにする。処理部111は、S4で、次式3を用いて検出器208における参照光と被検光の波面差W(x,y)の演算を行う。
W(x,y)=Wt(x,y)―Wr(x,y)・・・(3)
W(x,y)=Wt(x,y)―Wr(x,y)・・・(3)
処理部111は、S5で、波面差W(x,y)をもとに次式4を用いて位相誤差Δφの演算を行う。ここで、Woは波面差W(x,y)の中心位置における位相で、中心位置とは垂直入射光が到達する位置に相当する。また、Wmは次式5で得られる平均位相である。
Δφ=Wm−Wo・・・(4)
A・cos(Wm)=∫cos(W(x,y))・dxdy・・・(5)
上記式5の右辺の積分領域は検出器208で干渉縞が検出される範囲と同一の範囲である。また、左辺のAは検出信号のモジュレーションに相当する量である。数式5の積分は数値演算においては和の形で表現して使用を行う。
Δφ=Wm−Wo・・・(4)
A・cos(Wm)=∫cos(W(x,y))・dxdy・・・(5)
上記式5の右辺の積分領域は検出器208で干渉縞が検出される範囲と同一の範囲である。また、左辺のAは検出信号のモジュレーションに相当する量である。数式5の積分は数値演算においては和の形で表現して使用を行う。
処理部111は、S6で、次式6を用いて計測された参照光と被検光の間の光路長差φに対して位相誤差分の演算補正を行う。処理部111は、演算補正された光路長差φ’をもとに、距離qの計測値を演算し、数式2をもとに被検面10の形状を演算することで被検面10の形状を高精度に計測することが可能となる。
φ’=φ―Δφ・・・(6)
φ’=φ―Δφ・・・(6)
[第2実施形態]
第1実施形態のS2からS5に相当する、波面差W(x,y)の演算に関して別の実施形態を説明する。一般に非球面レンズやトーリックレンズからの反射光は、主要成分であるパワー成分の他に、メリ方向とサジ方向にパワーの異なる波面成分や、球面収差成分、アス成分、コマ成分を持つ波面成分を有する。ただし、パワー成分以外が無視できるほど小さい場合は、被検波面Wt(x,y)をパワー成分ΔPのみで近似することが可能である。光の波動性や量子性を無視して光の進む先の性質のみを幾何学的な手法(幾何光学演算)でパワー差ΔPを求めた第2実施形態を図4で説明する。
第1実施形態のS2からS5に相当する、波面差W(x,y)の演算に関して別の実施形態を説明する。一般に非球面レンズやトーリックレンズからの反射光は、主要成分であるパワー成分の他に、メリ方向とサジ方向にパワーの異なる波面成分や、球面収差成分、アス成分、コマ成分を持つ波面成分を有する。ただし、パワー成分以外が無視できるほど小さい場合は、被検波面Wt(x,y)をパワー成分ΔPのみで近似することが可能である。光の波動性や量子性を無視して光の進む先の性質のみを幾何学的な手法(幾何光学演算)でパワー差ΔPを求めた第2実施形態を図4で説明する。
S1は、第1実施形態と同一である。S2に相当する本実施形態のフローをS2aとする。S2aはS2−1〜S2−4の4つのステップからなる。処理部111は、S2−1で、まず、被検面10の形状情報Zc(x,y)をもとに被検面10上の計測点214(C)の座標(xc,yc,zc)における局所曲率半径Rの演算を行う。被検面10が球面の場合、局所曲率半径Rは曲率半径そのものである。回転対称非球面やトーリック面の場合、方向により局所曲率半径が異なるので、以下の式7で演算される直交2方向の局所曲率半径を演算し、それらの平均値を使用する。ここで、Zc'(x)はZc(x,y)のxによる1階微分、Zc''(x)は2階微分である。直交2方向の局所曲率半径に関しては、メリ方向とサジ方向を採用したり、トーリックの場合は長手方向と短手方向の2方向を採用しても良い。
R=(Rx+Ry)/2Rx=(1+Zc'(x)^2)^(3/2)/Zc''(x)Ry=(1+Zc'(y)^2)^(3/2)/Zc''(y)・・・(7)
R=(Rx+Ry)/2Rx=(1+Zc'(x)^2)^(3/2)/Zc''(x)Ry=(1+Zc'(y)^2)^(3/2)/Zc''(y)・・・(7)
局所曲率半径Rの演算においては、被検面10上の領域D内を球面フィットし、この球面の曲率半径を局所曲率半径Rとする。ここで、領域Dとは被検面10上でアパーチャ207の開口部で切り出される領域に相当する領域である。被検面10が自由曲面の場合に有効である。形状情報Zc(x,y)が点群(xi,yi,zi)で与えられる場合も、点群を用いて領域D内の球面成分をフィット演算し、演算された球面成分の曲率半径を局所曲率半径Rとする。
処理部111は、S2−2で、次式8を用いて、ノミナルパラメータの計測条件である距離qcと、S1で演算された局所曲率半径Rから、被検面10による対物レンズ210の集光点211(F)の像215(G)と集光点211(F)の距離Lの演算を行う。
L=qc・(1+1/(1+2(qc/R)))・・・(8)
L=qc・(1+1/(1+2(qc/R)))・・・(8)
処理部111は、S2−3で、次式9を用いて、ノミナルパラメータである計測ヘッド110内の光学情報をもとに、点215(G)の検出器208側の像216(G‘)と、対物レンズ集光点211(F)の像である点206(F’)の間の距離L’の演算を行う。ここでβは、計測ヘッド110のノミナルパラメータの光学情報である光学倍率である。
L’=L/β^2・・・(9)
L’=L/β^2・・・(9)
処理部111は、S2−4で、被検光のパワー成分ΔPtの演算を行う。これは第1の実施形態において、被検波面Wt(x,y)に相当する。被検光は検出器208において、点216(G’)を中心とする球面波となっているので、次式10が成り立つ。ここで、hdは検出器208で検出される干渉波の半径で、Mはアパーチャ207と検出器208の間の距離である。
ΔPt=hd^2/2/(L’+M)・・・(10)
ΔPt=hd^2/2/(L’+M)・・・(10)
検出器208上の干渉波の半径はアパーチャ207の開口部の半径hをもとに、次式11で演算される。
hd=h・(L’+M)/L’・・・(11)
処理部111は、S3aで、次式12を用いて、被検光と同様に検出器208における参照光のパワー成分ΔPrについても演算を行う。参照光はアパーチャ207の開口部で集光しているので、検出器208において、点206(F’)を中心とする球面波として表現可能である。
ΔPr=hd^2/2/M・・・(12)
処理部111は、S4aで、次式13を用いて、被検光と参照光のパワー差ΔPの演算を行う。ΔP=ΔPt−ΔPr・・・(13)
処理部111は、S5aで、パワー差ΔPをもとに次式14を用いて被検光と参照光との間の位相誤差Δφを演算する。
Δφ=ΔP/2・・・(14)
処理部111は、最後に第1実施形態と同様にS6にて被検光と参照光との間の光路長差の補正演算を行う。
hd=h・(L’+M)/L’・・・(11)
処理部111は、S3aで、次式12を用いて、被検光と同様に検出器208における参照光のパワー成分ΔPrについても演算を行う。参照光はアパーチャ207の開口部で集光しているので、検出器208において、点206(F’)を中心とする球面波として表現可能である。
ΔPr=hd^2/2/M・・・(12)
処理部111は、S4aで、次式13を用いて、被検光と参照光のパワー差ΔPの演算を行う。ΔP=ΔPt−ΔPr・・・(13)
処理部111は、S5aで、パワー差ΔPをもとに次式14を用いて被検光と参照光との間の位相誤差Δφを演算する。
Δφ=ΔP/2・・・(14)
処理部111は、最後に第1実施形態と同様にS6にて被検光と参照光との間の光路長差の補正演算を行う。
[第3実施形態]
被検面10からの反射波面のパワー成分の演算において、回折の影響を考慮することで精度を向上させることが可能である。光線の振幅がガウス分布である時、ビームウェストからの距離zにおける波面の曲率半径Rwは、光線のビームウェスト直径をw0とするとき、次式15で表現可能である。ここでλは光源波長である。
Rw=z・(1+(a/z)^2)a=π・w0^2/λ・・・(15)
また、焦点距離fの光学部材の主平面からの距離z0の位置に半径w0のビームウェストが光学部材により伝播された後のビームウェストの距離z0’と半径w0’の関係は次式16で表現可能である。
w0’=w0・f/sqrt((f−z0)^2+a^2)z0’=f−(f+z0)・(w0’/w0)^2・・・(16)
被検面10からの反射波面のパワー成分の演算において、回折の影響を考慮することで精度を向上させることが可能である。光線の振幅がガウス分布である時、ビームウェストからの距離zにおける波面の曲率半径Rwは、光線のビームウェスト直径をw0とするとき、次式15で表現可能である。ここでλは光源波長である。
Rw=z・(1+(a/z)^2)a=π・w0^2/λ・・・(15)
また、焦点距離fの光学部材の主平面からの距離z0の位置に半径w0のビームウェストが光学部材により伝播された後のビームウェストの距離z0’と半径w0’の関係は次式16で表現可能である。
w0’=w0・f/sqrt((f−z0)^2+a^2)z0’=f−(f+z0)・(w0’/w0)^2・・・(16)
式14、式15の回折の式を用いて第2実施形態のS2aにて演算されるパワー成分と同等のパワー成分ΔPtを演算することが可能である。パワー成分ΔPtの演算は以下のように行う。処理部111は、対物レンズ210の集光点211(F)を第1のビームウェストとし、計測点214(C)における局所曲率半径Rをもとにした焦点距離fを用いて、被検面反射後の第2のビームウェスト位置とビーム半径を、数式16をもとに演算する。ここで焦点距離fは1/Rである。
処理部111は、第2のビームウェストの位置と半径、そして、ノミナルパラメータの計測ヘッド110内の光学情報をもとに、計測ヘッド110内の対物レンズ210と結像レンズ205による検出器208側の第3のビームウェストの位置と半径を演算する。処理部111は、第3のビームウェスト位置と検出器208の間の距離と第3のビームウェストの位置におけるビームウェスト半径から、検出器208における被検光の波面の曲率半径Rwの演算を、式15をもとに行う。処理部111は、同様に、参照光に関しても式15と式16を用いて検出器208における波面の曲率半径Rwrの演算を行う。
処理部111は、第2のビームウェストの位置と半径、そして、ノミナルパラメータの計測ヘッド110内の光学情報をもとに、計測ヘッド110内の対物レンズ210と結像レンズ205による検出器208側の第3のビームウェストの位置と半径を演算する。処理部111は、第3のビームウェスト位置と検出器208の間の距離と第3のビームウェストの位置におけるビームウェスト半径から、検出器208における被検光の波面の曲率半径Rwの演算を、式15をもとに行う。処理部111は、同様に、参照光に関しても式15と式16を用いて検出器208における波面の曲率半径Rwrの演算を行う。
処理部111は、検出器208上での被検光と参照光のパワー差ΔPを被検光の波面の曲率半径Rwと参照光の波面の曲率半径Rwrをもとに次式17で演算する。ここでhdは前述のように検出器208で検出される干渉光の半径である。
ΔP=ΔPt=hd^2/2×(1/Rw−1/Rwr)・・・(17)
処理部111は、演算誤差Δφはこのパワー差ΔPをもとに第2実施形態のS5と同様に式14を用いて演算を行う。
ΔP=ΔPt=hd^2/2×(1/Rw−1/Rwr)・・・(17)
処理部111は、演算誤差Δφはこのパワー差ΔPをもとに第2実施形態のS5と同様に式14を用いて演算を行う。
以上の説明では振幅がガウス分布の場合について説明したが、計測ヘッドの光学系の開口の影響を考慮した、いわゆる、トランケイト(truncate)された光線のビームウェストの伝播式を用いても良い。また、フラウンホーファー回折やフレネル回折の式を用いて検出器208における被検光と参照光の波面の演算を行って、波面差W又はパワー差ΔPの演算を行うことも可能である。本実施形態では、第1のビームウェストとして対物レンズ210の集光点211(F)を用いた。しかし、ビームエキスパンダ201入射前の光線のビームウェスト位置を、エキスパンダ201、対物レンズ210により伝播させ、これを第1のビームウェスト位置としても良い。
[第4実施形態]
第4実施形態を図5のフローをもとに説明する。本実施形態の方法により、第1または第2実施形態よりもさらに高精度な計側が可能となる。S6までは同様である。S7にて処理部111は被検面の形状の演算を行う。S8にて、処理部111は、位相誤差Δφの大きさの判定を行う。位相誤差Δφが閾値より大きい場合はS9に進む。S9で処理部111は、被検面10の形状のノミナル値Zc(x,y)をS7にて演算された被検面形状に更新する。この更新により、ノミナル値Zc(x,y)は計測している被検面形状により近いものになる。具体的には、当初のノミナル値Zc(x,y)は設計値であったり、より低精度の計測器で計測された概略形状が入力されている。一方、S1からS7の演算にて、より実際に近い被検面10の形状が算出されるので、ノミナル値Zc(x,y)をこの算出された形状で更新する。S2に戻り、処理部111は、更新されたノミナル値を用いて被検面の形状を再度算出する。S8にて位相誤差Δφが閾値以上であるときは再びS9へ進み繰り返し演算を行う。位相誤差Δφが閾値未満となったら演算は終了となる。
第4実施形態を図5のフローをもとに説明する。本実施形態の方法により、第1または第2実施形態よりもさらに高精度な計側が可能となる。S6までは同様である。S7にて処理部111は被検面の形状の演算を行う。S8にて、処理部111は、位相誤差Δφの大きさの判定を行う。位相誤差Δφが閾値より大きい場合はS9に進む。S9で処理部111は、被検面10の形状のノミナル値Zc(x,y)をS7にて演算された被検面形状に更新する。この更新により、ノミナル値Zc(x,y)は計測している被検面形状により近いものになる。具体的には、当初のノミナル値Zc(x,y)は設計値であったり、より低精度の計測器で計測された概略形状が入力されている。一方、S1からS7の演算にて、より実際に近い被検面10の形状が算出されるので、ノミナル値Zc(x,y)をこの算出された形状で更新する。S2に戻り、処理部111は、更新されたノミナル値を用いて被検面の形状を再度算出する。S8にて位相誤差Δφが閾値以上であるときは再びS9へ進み繰り返し演算を行う。位相誤差Δφが閾値未満となったら演算は終了となる。
S7の被検面形状演算においては、計測装置に対する被検面10の設置誤差や、距離qcの情報も演算可能であるため、これらの情報もノミナルパラメータとしてS9にて更新することが可能である。S8の位相誤差Δφの閾値としては、繰り返しの一つ前のΔφとの差が計測要求精度以下となるような値としたり、別途ユーザー指定の値とすることができる。
[第5実施形態]
第5実施形態を図6に基づいて説明する。図6は第5実施形態の点走査型の面形状計測にかかわる計測ヘッド110’を説明する図である。図3に示される第1〜4実施形態の計測ヘッドと異なる点は、第5実施形態の計測ヘッド110’は、被検光と参照光との干渉波を検出する検出器を2つ備える点である。結像レンズ205によりアパーチャ207を透過した干渉波は第1検出器208により、干渉波が光電変換され測定信号が検出される。第1検出器208はアバランシェフォトダイオードやピンダイオード等のフォトデテクタが使用される。第1検出器208による測定信号は、ケーブル213を介して、処理部111に提供される。処理部111で測定信号を解析することにより、参照光と被検光の間の位相差φが検出され距離qが計測される。
第5実施形態を図6に基づいて説明する。図6は第5実施形態の点走査型の面形状計測にかかわる計測ヘッド110’を説明する図である。図3に示される第1〜4実施形態の計測ヘッドと異なる点は、第5実施形態の計測ヘッド110’は、被検光と参照光との干渉波を検出する検出器を2つ備える点である。結像レンズ205によりアパーチャ207を透過した干渉波は第1検出器208により、干渉波が光電変換され測定信号が検出される。第1検出器208はアバランシェフォトダイオードやピンダイオード等のフォトデテクタが使用される。第1検出器208による測定信号は、ケーブル213を介して、処理部111に提供される。処理部111で測定信号を解析することにより、参照光と被検光の間の位相差φが検出され距離qが計測される。
結像レンズ205とアパーチャ207の間には第2のビームスプリッタ221が配置され干渉波の一部が反射される。反射した干渉波は第2検出器222に入射し光電変換を受け、電気信号がケーブル213’により処理部111に送られる。処理部111では被検光と参照光の波面差W(x,y)の算出演算が行われる。第2検出器222は第1検出器208と光学的に共役に位置に配置されていて、第1検出器208で位相検出される時の干渉縞と同一の干渉縞が検出可能となっている。第2検出器222は、CCDやCMOSなどの二次元アレイセンサが使用される。または、パワー成分のみの検出を行う場合は1次元アレイセンサでも良い。または、シャックハルトマンセンサを採用することも可能である。
干渉波の位相φを検出するための第1検出器208は高速のデータ出力レートが必要であるため、高速の応答周波数を有するフォトダイオードの使用が望ましい。一方で、第2検出器222は、波面検出のためにアレイセンサが必要で、低速のデータ出力レートとなってしまう。第1検出器208による位相φのデータ出力レートと同一のレートによる波面差Wによる誤差の補正は困難となる。しかし、被検面の局所曲率半径Rや距離qは位相φの出力レートよりも比較的緩やかに変化し、波面差Wの変化も緩やかであるので、低周波数のアレイセンサの使用でも十分演算補正が可能となっている。
処理部111における、被検光と参照光との間の位相誤差Δφを演算する方法を説明する。処理部111にて下記S1〜S3の3つのステップが行われる。処理部111は、S1で、第2検出器222の検出結果から波面差W(x,y)の中心の位相Woを演算する。処理部111は、S2で、次式18で得られる平均位相Wmを演算する。
A・cos(Wm)=∫cos(W(x,y))・dxdy・・・(18)
この式の右辺の積分領域は第1検出器208で干渉縞が検出される範囲と同一の範囲である。また、左辺のAは検出信号のモジュレーションに相当する量である。
A・cos(Wm)=∫cos(W(x,y))・dxdy・・・(18)
この式の右辺の積分領域は第1検出器208で干渉縞が検出される範囲と同一の範囲である。また、左辺のAは検出信号のモジュレーションに相当する量である。
処理部111は、S3で、次式19をもとに位相誤差Δφの演算を行う。
Δφ=Wm−Wo・・・(19)
処理部111は、この位相誤差Δφを使って、第1検出器208で得られた測定信号をもとに算出された参照光と被検光の間の光路長差を補正する。中心位相Wo演算においては、波面差W(x,y)にローパスフィルタをかけたり、zernike関数系フィッティングや冪級数フィッティングを行ってから中心座標の位相Woの演算を行うことでノイズの影響を軽減することが可能である。第2検出器222の配置は第1検出器208と共役位置なら何処でも良い。例えば第2のビームスプリッタをアパーチャ207と第1検出器208の間に配置し光線を折り曲げる構成としてもよい。また、第1検出器208をアレイセンサとし、第1検出器208に波面差W検出と位相φ検出の両方を行う機能を持たせる構成とすることも可能である。この場合、アレイセンサ採用により位相φ検出のサンプリング周波数が低下するが、高速測定の必要性が無い場合には、第2のビームスプリッタ221と第2検出器222が不用となるので計測ヘッド110’の小型化、軽量化が可能となる。
Δφ=Wm−Wo・・・(19)
処理部111は、この位相誤差Δφを使って、第1検出器208で得られた測定信号をもとに算出された参照光と被検光の間の光路長差を補正する。中心位相Wo演算においては、波面差W(x,y)にローパスフィルタをかけたり、zernike関数系フィッティングや冪級数フィッティングを行ってから中心座標の位相Woの演算を行うことでノイズの影響を軽減することが可能である。第2検出器222の配置は第1検出器208と共役位置なら何処でも良い。例えば第2のビームスプリッタをアパーチャ207と第1検出器208の間に配置し光線を折り曲げる構成としてもよい。また、第1検出器208をアレイセンサとし、第1検出器208に波面差W検出と位相φ検出の両方を行う機能を持たせる構成とすることも可能である。この場合、アレイセンサ採用により位相φ検出のサンプリング周波数が低下するが、高速測定の必要性が無い場合には、第2のビームスプリッタ221と第2検出器222が不用となるので計測ヘッド110’の小型化、軽量化が可能となる。
[第6実施形態]
一般に非球面レンズやトーリックレンズからの反射光は、主要成分であるパワー成分の他に、メリ方向とサジ方向にパワーの異なる波面成分や、球面収差成分、アス成分、コマ成分を持つ波面成分を有する。ただし、パワー成分以外は無視できるほど小さい被検面の場合は、波面差Wの代わりにパワー差ΔPを計測し位相誤差Δφを演算補正することが可能である。これにより、第2検出器222の簡素化と処理部111の演算負荷を減少させることが可能である。
一般に非球面レンズやトーリックレンズからの反射光は、主要成分であるパワー成分の他に、メリ方向とサジ方向にパワーの異なる波面成分や、球面収差成分、アス成分、コマ成分を持つ波面成分を有する。ただし、パワー成分以外は無視できるほど小さい被検面の場合は、波面差Wの代わりにパワー差ΔPを計測し位相誤差Δφを演算補正することが可能である。これにより、第2検出器222の簡素化と処理部111の演算負荷を減少させることが可能である。
演算のフローとしては、以下の2つのステップとなる。処理部111は、S1で、第2検出器222の検出結果から波面差W(x,y)のパワー成分PWR(x,y)を演算する。パワー成分のPV値が、被検光と参照光のパワー差ΔPとなる。処理部111は、S2で、次式20を用いて位相誤差Δφの演算を行う。
Δφ=ΔP/2・・・(20)
S1のパワー差ΔPの演算においては、波面差W(x,y)から球面成分を抽出しパワー差とすることもできるし、次式21のような定数項bを含んだ2次式によるフィッティング演算を行っても良い。
PWR(x,y)=ΔP・(x^2+y^2)+b・・・(21)
Δφ=ΔP/2・・・(20)
S1のパワー差ΔPの演算においては、波面差W(x,y)から球面成分を抽出しパワー差とすることもできるし、次式21のような定数項bを含んだ2次式によるフィッティング演算を行っても良い。
PWR(x,y)=ΔP・(x^2+y^2)+b・・・(21)
また、波面差W(x,y)からPWR(x,y)の演算を行う領域は、第1検出器208で干渉縞が検出される範囲と同一の範囲である。第2検出器222は第4の実施形態と同一のアレイセンサやシャックハルトマンセンサを用いた構成でもよい。または、第2検出器222として、アパーチャ207と共役位置に第2のアパーチャを配置し、第2のアパーチャ通過後の被検光と参照光の光量検出を行い、検出される光量の変化からフォーカス変化を読取る原理を利用した検出器を使用することも可能である。この場合、フォーカス変化からパワー差ΔPの演算を行う。他に、第2検出器222として、アパーチャ207と共役位置に配置されたアレイセンサや4分割センサによってフォーカス変化に伴う被検光の集光位置の光軸と垂直方向のシフトを読み取る方式を採用することも可能である。 なお、上記の実施形態では、計測ヘッドを用いて距離のみを測定して被検面の形状を算出したが、これに限らず、特開2002−116010号公報に記載のように、距離と方位の両方を測定してもよい。
Claims (8)
- 被検面の形状を計測する計測装置であって、
基準点を通過し前記被検面で反射して前記基準点に戻ってくる被検光と参照光との干渉波を検出する検出器を含む計測ヘッドと、
前記計測ヘッドを走査する走査機構と、
前記走査機構によって前記計測ヘッドを走査面に沿って走査しながら前記検出器により検出された干渉波に基づいて前記被検面の形状を算出する処理部と、
を備え、
前記処理部は、
前記検出器により検出された干渉波から前記参照光と前記被検光との間の光路長差を算出し、
前記被検面の形状のノミナル値と前記計測ヘッド内の光学部品の光学情報とに基づいて、前記検出器における前記被検光の被検波面及び前記参照光の参照波面を光学演算によって算出し、
前記算出された被検波面及び参照波面から前記被検光と前記参照光との間に生じる波面差を算出し、
前記算出された波面差から該波面差によって前記被検光と前記参照光との間で生じる位相誤差を算出し、
前記算出された光路長差を前記算出された位相誤差に基づいて補正し、
前記補正された光路長差に基づいて前記基準点と前記被検面との間の距離を算出し、
前記算出された前記基準点と前記被検面との間の距離と前記基準点の座標とに基づいて前記被検面の形状を算出する、
ことを特徴とする計測装置。 - 前記処理部は、前記被検波面及び前記参照波面をそれぞれ前記被検光及び前記参照光のパワー成分として算出する、ことを特徴とする請求項1に記載の計測装置。
- 前記処理部は、前記被検光及び前記参照光のパワー成分を幾何光学演算又は回折を考慮した光学演算で算出する、ことを特徴とする請求項2に記載の計測装置。
- 前記処理部は、前記被検面の前記算出された形状で前記被検面の形状のノミナル値を更新し、前記更新されたノミナル値を用いて前記被検面の形状を再度算出することを、前記位相誤差が閾値未満となるまで繰り返す、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の計測装置。
- 被検面の形状を計測する計測装置であって、
基準点を通過し前記被検面で反射して前記基準点に戻ってくる被検光と参照光との干渉波を検出する第1検出器及び第2検出器を含む計測ヘッドと、
前記計測ヘッドを走査する走査機構と、
前記走査機構によって前記計測ヘッドを走査面に沿って走査しながら前記第1検出器により検出された干渉波に基づいて前記被検面の形状を算出する処理部と、
を備え、
前記第2検出器は、前記第1検出器と光学的に共役な位置に配置され、
前記処理部は、
前記第1検出器により検出された干渉波から前記参照光と前記被検光との間の光路長差を算出し、
前記第2検出器の検出結果から前記被検光と前記参照光との間の波面差を算出し、
前記算出された波面差から該波面差によって前記被検光と前記参照光との間で生じる位相誤差を算出し、
前記算出された光路長差を前記算出された位相誤差に基づいて補正し、
前記補正された光路長差に基づいて前記基準点と前記被検面との間の距離を算出し、
前記算出された前記基準点と前記被検面との間の距離と前記基準点の座標とに基づいて前記被検面の形状を算出する、
ことを特徴とする計測装置。 - 前記第2検出器は、アレイセンサ又はシャックハルトマンセンサであることを特徴とする請求項5に記載の計測装置。
- 基準点を通過し被検面で反射して前記基準点に戻ってくる被検光と参照光との干渉波を検出する検出器を含む計測ヘッドと、処理部とを備えた計測装置を用いて前記被検面の形状を計測する計測方法であって、
前記計測ヘッドを走査面に沿って走査しながら前記被検光と前記参照光との干渉波を前記検出器により検出する工程と、
前記検出器により検出された干渉波から前記参照光と前記被検光との間の光路長差を前記処理部により算出する工程と、
前記被検面の形状のノミナル値と前記計測ヘッド内の光学部品の光学情報とに基づいて、前記検出器における前記被検光の被検波面及び前記参照光の参照波面を前記処理部より光学演算によって算出する工程と、
前記算出された被検波面及び参照波面から前記被検光と前記参照光との間に生じる波面差を前記処理部により算出する工程と、
前記算出された波面差から該波面差によって前記被検光と前記参照光との間で生じる位相誤差を前記処理部により算出する工程と、
前記算出された光路長を前記算出された位相誤差に基づいて前記処理部により補正する工程と、
前記補正された光路長に基づいて前記基準点と前記被検面との間の距離を前記処理部により算出する工程と、
前記算出された前記基準点と前記被検面との間の距離と前記基準点の座標とに基づいて前記被検面の形状を前記処理部により算出する工程と、
を含む、ことを特徴とする計測方法。 - 基準点を通過し被検面で反射して前記基準点に戻ってくる被検光と参照光との干渉波を検出する第1検出器及び第2検出器を含む計測ヘッドと、処理部とを備えた計測装置を用いて前記被検面の形状を計測する計測方法であって、
前記計測ヘッドを走査面に沿って走査しながら前記被検光と前記参照光との干渉波を前記第1検出器及び前記第2検出器により検出する工程と、
前記第1検出器により検出された干渉波から前記参照光と前記被検光との間の光路長差を前記処理部により算出する工程と、
前記第2検出器の検出結果から前記被検光と前記参照光との間の波面差を前記処理部により算出する工程と、
前記算出された波面差から該波面差によって前記被検光と前記参照光との間で生じる位相誤差を前記処理部により算出する工程と、
前記算出された光路長を前記算出された位相誤差に基づいて前記処理部により補正する工程と、
前記補正された光路長に基づいて前記基準点と前記被検面との間の距離を前記処理部により算出する工程と、
前記算出された前記基準点と前記被検面との間の距離と前記基準点の座標とに基づいて前記被検面の形状を前記処理部により算出する工程と、
を含む、ことを特徴とする計測方法。
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20131001 |