JP2012015263A - ワイヤボンディング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ボンディングツールによりワイヤを被接合面に圧接した状態で、ボンディングツールをワイヤの長手方向に超音波振動させることにより、ワイヤを被接合面に接合するワイヤボンディング装置において、ワイヤボンディングの際に被接合面をなす電極パッドに対してダメージを与える等の不具合を抑えながら、被接合面とワイヤとの接合強度を十分に確保することができるようにする。
【解決手段】ボンディングツール1に、その先端面1aから窪むと共にワイヤ2の長手方向に延びる形状とし、かつ、先端面1aからの深さ寸法をワイヤ2の直径よりも小さく設定した収容溝11と、収容溝11の内面15からさらに窪む逃がし溝12とを形成し、逃がし溝12によって収容溝11の内面15をワイヤ2の長手方向に複数に分割する。
【選択図】図1
【解決手段】ボンディングツール1に、その先端面1aから窪むと共にワイヤ2の長手方向に延びる形状とし、かつ、先端面1aからの深さ寸法をワイヤ2の直径よりも小さく設定した収容溝11と、収容溝11の内面15からさらに窪む逃がし溝12とを形成し、逃がし溝12によって収容溝11の内面15をワイヤ2の長手方向に複数に分割する。
【選択図】図1
Description
この発明は、ワイヤボンディング装置に関する。
従来、半導体装置等の電子デバイスの電気配線として使用するボンディングワイヤを接合する方法には、例えば特許文献1のように、ボンディングワイヤを超音波振動により接合する方法がある。この方法では、ウェッジヘッド(ボンディングツール)によりボンディングワイヤを金属端子(例えば半導体チップの電極パッドやリード等)の被接合面に圧接した上で、ボンディングワイヤに対して超音波振動を付与する。なお、超音波振動の際には、ウェッジヘッドをボンディングワイヤの長手方向に振動させる。
しかしながら、超音波振動を利用した上記従来のワイヤボンディング方法では、ウェッジヘッドによって潰されるボンディングワイヤの被圧接部分のうちボンディングワイヤの長手方向の中途部分の小さな領域に、被接合面との接合部分が集中する傾向にあり、ボンディングワイヤの被圧接部分の周辺部分は、被接合面に対して接合する強度が中途部分よりも低くなってしまう。言い換えれば、ボンディングワイヤの被圧接部分の領域に対して、被接合面とボンディングワイヤとの接合強度の高い領域が非常に小さくなり、その結果として、被接合面とボンディングワイヤとの接合強度の確保が困難となっている。
例えば、被接合面とボンディングワイヤとの接合強度の高い領域(強接合領域)が小さいと、この接合部分に対して熱ストレス(例えば熱サイクル試験等に基づくもの)が付与された場合に、被接合面とボンディングワイヤとの熱膨張係数の差などに基づいて、被接合面とボンディングワイヤとの接合強度が低下しやすい、という問題がある。
また、従来のワイヤボンディング方法で、上述した強接合領域の面積を拡大するためには、被接合面に対するボンディングワイヤの圧接力を強くしたり、超音波振動の付与時間を長く設定したりする必要があるが、この場合には、電極パッドに対してダメージを与えたり、電極パッド下の半導体チップの回路にダメージを与える等の不具合が生じる虞がある。
また、従来のワイヤボンディング方法で、上述した強接合領域の面積を拡大するためには、被接合面に対するボンディングワイヤの圧接力を強くしたり、超音波振動の付与時間を長く設定したりする必要があるが、この場合には、電極パッドに対してダメージを与えたり、電極パッド下の半導体チップの回路にダメージを与える等の不具合が生じる虞がある。
本発明は、上述した事情に鑑みたものであって、ワイヤボンディングに基づく不具合を抑えながら、被接合面とワイヤとの接合強度を十分に確保できるワイヤボンディング装置を提供することを目的とする。
この課題を解決するために、本発明のワイヤボンディング装置は、ボンディングツールによりワイヤを被接合面に圧接した状態で、前記ボンディングツールを前記ワイヤの長手方向に超音波振動させることにより、前記ワイヤを前記被接合面に接合するワイヤボンディング装置であって、前記ボンディングツールは、その先端面から窪むと共に前記ワイヤの長手方向に延びるように形成され、かつ、前記先端面からの深さ寸法が前記ワイヤの直径よりも小さく設定された収容溝と、当該収容溝の内面からさらに窪んで形成された逃がし溝とを備え、前記収容溝の内面が、前記逃がし溝によって前記ワイヤの長手方向に複数に分割されていることを特徴とする。
なお、被接合面とは、例えば、半導体チップの電極パッドの面や、半導体チップと電気接続するためのリード等の外部端子の面のことを示している。
なお、被接合面とは、例えば、半導体チップの電極パッドの面や、半導体チップと電気接続するためのリード等の外部端子の面のことを示している。
このワイヤボンディング装置において、ボンディングツールによりワイヤを被接合面に圧接する場合には、ワイヤを収容溝内に収容した状態で、ボンディングツールの先端面を被接合面に対向させる。ここで、収容溝の深さ寸法はワイヤの直径よりも小さいため、ワイヤの一部のみが収容溝内に収容され、ワイヤの残部はボンディングツールの先端面から突出することになる。また、収容溝の内面がワイヤを被接合面に圧接するための圧接面をなしている。
そして、上記構成のボンディングツールでは、逃がし溝によってこの圧接面がワイヤの長手方向に複数に分割されている、言い換えれば、ワイヤを圧接する複数の圧接面がワイヤの長手方向に間隔をあけて配列されている。
そして、上記構成のボンディングツールでは、逃がし溝によってこの圧接面がワイヤの長手方向に複数に分割されている、言い換えれば、ワイヤを圧接する複数の圧接面がワイヤの長手方向に間隔をあけて配列されている。
このため、ボンディングツールによりワイヤを被接合面に圧接した状態では、複数の圧接面によってワイヤの各部がそれぞれ圧接され、逃がし溝に対向するワイヤの中途部分は圧接されない。言い換えれば、この圧接状態では、ボンディングツールによって圧接されるワイヤの被圧接部分が複数に分けられ、圧接されないワイヤの中途部分が被圧接部分の間に位置する。そして、この圧接状態で超音波振動を付与すれば、各圧接面がワイヤに対してその長手方向に振動するため、超音波振動を付与する前の状態で逃がし溝に対向していたワイヤの中途部分も圧接面によって被接合面に圧接することができる。
ここで、前述したようにワイヤの被圧接部分が複数に分けられていることで、この超音波振動の付与によってワイヤの中途部分が圧接される強さは、中途部分の両側(周辺)に位置するワイヤの被圧接部分と比較して小さくなるため、従来のようにワイヤと被接合面との接合強度の高い領域(強接合領域)がワイヤの中途部分に集中することを防止できる。すなわち、超音波振動を付与した状態において被接合面に対するワイヤの圧接の均一化を図ることができる。その結果として、前述した強接合領域の面積拡大を図り、被接合面とワイヤとの接合強度を十分に確保することが可能となる。
また、前記強接合領域の面積拡大のために、従来のように、被接合面に対するワイヤの圧接力を強くしたり、超音波振動の付与時間を長く設定したりする必要もないため、ワイヤボンディングの際に被接合面をなす電極パッドに対してダメージを与える等の不具合も抑えることができる。
また、前記強接合領域の面積拡大のために、従来のように、被接合面に対するワイヤの圧接力を強くしたり、超音波振動の付与時間を長く設定したりする必要もないため、ワイヤボンディングの際に被接合面をなす電極パッドに対してダメージを与える等の不具合も抑えることができる。
さらに、従来のワイヤボンディング方法では、被接合面に接合されたワイヤの平面視形状が、ワイヤの長手方向の中途部分が最も幅広となる楕円形状にしか形成されないが、前述したようにワイヤの被圧接部分が複数に分けられていることで、楕円形状の幅広部分をワイヤの長手方向に分散させることもできる。言い換えれば、被接合面に接合されたワイヤの平面視形状を従来よりも幅狭に形成することが可能となり、例えば、被接合面の領域が幅狭であっても、ワイヤの接合部分を被接合面の領域内に収めることができる。
そして、前記ワイヤボンディング装置においては、前記逃がし溝が、前記超音波振動の振動中心と重なる位置に形成されていることが好ましい。
超音波振動の振動中心に位置するワイヤ部分が常時圧接されている場合には、ワイヤの他の部分と比較して被接合面に対する接合強度が高くなりやすいが、上記構成では、超音波振動の振動中心に位置するワイヤの中途部分が、超音波振動を付与したときのみに圧接されるため、被接合面とワイヤとの接合強度の均一化をより確実に図ることができる。
超音波振動の振動中心に位置するワイヤ部分が常時圧接されている場合には、ワイヤの他の部分と比較して被接合面に対する接合強度が高くなりやすいが、上記構成では、超音波振動の振動中心に位置するワイヤの中途部分が、超音波振動を付与したときのみに圧接されるため、被接合面とワイヤとの接合強度の均一化をより確実に図ることができる。
さらに、前記ワイヤボンディング装置においては、前記逃がし溝が、前記長手方向に互いに間隔をあけて複数配列されていてもよい。
この構成では、圧接面を少なくとも三つ以上に分割することができるため、ボンディングツールによって圧接されるワイヤの被圧接部分をさらに多数に分けることができる。したがって、超音波振動を付与する際に、被接合面に対するワイヤの圧接の均一化をさらに図ることができる。
この構成では、圧接面を少なくとも三つ以上に分割することができるため、ボンディングツールによって圧接されるワイヤの被圧接部分をさらに多数に分けることができる。したがって、超音波振動を付与する際に、被接合面に対するワイヤの圧接の均一化をさらに図ることができる。
また、前記ワイヤボンディング装置においては、前記収容溝の内面と前記逃がし溝の内面との角部が、丸みを帯びていることが好ましい。
この構成では、超音波振動を付与する際に、ワイヤの圧接面をなす収容溝の内面と逃がし溝の内面との角部によって、ワイヤが傷つくことを防止することができる。
この構成では、超音波振動を付与する際に、ワイヤの圧接面をなす収容溝の内面と逃がし溝の内面との角部によって、ワイヤが傷つくことを防止することができる。
さらに、前記ワイヤボンディング装置においては、前記長手方向に直交する前記収容溝の断面形状が、前記長手方向に沿って変化しているとよい。
この構成では、ボンディングツールによって潰されるワイヤの被圧接部分の平面視形状が、ワイヤの長手方向に沿って変化する形状となる。したがって、被接合面の領域や形状に制限があったとしても、被接合面の平面視形状に合わせるように、ワイヤの被圧接部分の平面視形状を適宜変更することが可能となる。
この構成では、ボンディングツールによって潰されるワイヤの被圧接部分の平面視形状が、ワイヤの長手方向に沿って変化する形状となる。したがって、被接合面の領域や形状に制限があったとしても、被接合面の平面視形状に合わせるように、ワイヤの被圧接部分の平面視形状を適宜変更することが可能となる。
本発明によれば、超音波振動を利用してワイヤを半導体チップの電極パッドやリード等の金属端子の被接合面に接合しても、電極パッドに対してダメージを与える等の不具合を抑えながら、被接合面とワイヤとの接合強度を十分に確保することができる。
〔第一実施形態〕
以下、図1〜5を参照して本発明の第一実施形態について説明する。
図1〜4に示すように、この実施形態に係るワイヤボンディング装置は、ワイヤ2を半導体チップ等の電極パッドの面(以下、被接合面3と呼ぶ。)に圧接した状態で超音波振動を付与することでワイヤ2を被接合面3に接合するためのボンディングツール1を備えて構成されている。ワイヤ2は、アルミニウム(Al)や金(Ag)、銅(Cu)等の各種導電性材料によって形成されるものである。なお、図3,4においては、ワイヤ2が断面円形状に形成されているが、これに限ることはなく、多角形状等の任意の断面形状に形成されていてよい。
以下、図1〜5を参照して本発明の第一実施形態について説明する。
図1〜4に示すように、この実施形態に係るワイヤボンディング装置は、ワイヤ2を半導体チップ等の電極パッドの面(以下、被接合面3と呼ぶ。)に圧接した状態で超音波振動を付与することでワイヤ2を被接合面3に接合するためのボンディングツール1を備えて構成されている。ワイヤ2は、アルミニウム(Al)や金(Ag)、銅(Cu)等の各種導電性材料によって形成されるものである。なお、図3,4においては、ワイヤ2が断面円形状に形成されているが、これに限ることはなく、多角形状等の任意の断面形状に形成されていてよい。
ボンディングツール1には、その平坦な先端面1aから窪むワイヤ2用の収容溝11、及び、収容溝11の内面15からさらに窪む逃がし溝12が形成されている。
収容溝11は、ワイヤ2の長手方向(図1,2における紙面左右方向)に延びており、この収容溝11の長手方向の両端はボンディングツール1の両側面に開口している。また、この収容溝11では、ボンディングツール1の先端面1aからの深さ寸法が、ワイヤ2の直径よりも小さく設定されている。このため、図1,3に示すように、収容溝11内にはワイヤ2の一部のみが収容され、ワイヤ2の残部はボンディングツール1の先端面1aから突出することになる。さらに、ワイヤ2の長手方向に直交する収容溝11の断面形状は、V字状に形成されており、この断面形状やその大きさは、ボンディングツール1の長手方向にわたって一定とされている。なお、図示例では、収容溝11の幅寸法(図2における紙面上下方向の寸法)が、ワイヤ2の直径よりも大きく設定されているが、例えばワイヤ2の直径と同等に設定されてもよいし、あるいは、ワイヤ2の直径よりも小さく設定されてもよい。
収容溝11は、ワイヤ2の長手方向(図1,2における紙面左右方向)に延びており、この収容溝11の長手方向の両端はボンディングツール1の両側面に開口している。また、この収容溝11では、ボンディングツール1の先端面1aからの深さ寸法が、ワイヤ2の直径よりも小さく設定されている。このため、図1,3に示すように、収容溝11内にはワイヤ2の一部のみが収容され、ワイヤ2の残部はボンディングツール1の先端面1aから突出することになる。さらに、ワイヤ2の長手方向に直交する収容溝11の断面形状は、V字状に形成されており、この断面形状やその大きさは、ボンディングツール1の長手方向にわたって一定とされている。なお、図示例では、収容溝11の幅寸法(図2における紙面上下方向の寸法)が、ワイヤ2の直径よりも大きく設定されているが、例えばワイヤ2の直径と同等に設定されてもよいし、あるいは、ワイヤ2の直径よりも小さく設定されてもよい。
逃がし溝12は、図1,2に示すように、ボンディングツール1や収容溝11の長手方向の中央部分(中間位置13)に形成されており、その断面形状は、図4に示すように、収容溝11と同様のV字状を呈している。また、逃がし溝12の幅寸法は、図2,4に示すように、収容溝11と同等に設定されている。ただし、逃がし溝12では、図1,4に示すように、ボンディングツール1の先端面1aからの深さ寸法が、収容溝11よりも大きく設定されている。また、収容溝11の長手方向に沿う逃がし溝12の長手寸法は、図2に示すように、収容溝11の幅方向の中間から両端に向かうにしたがって漸次短くなるように設定されている。そして、収容溝11の内面15は、以上のように形成された逃がし溝12によって、ワイヤ2の長手方向に二つに分割されている。言い換えれば、収容溝11の内面15は、ワイヤ2の長手方向に互いに間隔をあけて配列されている。
なお、本実施形態のボンディングツール1においては、これら収容溝11の内面15と逃がし溝12の内面16との角部14が丸みを帯びている。
なお、本実施形態のボンディングツール1においては、これら収容溝11の内面15と逃がし溝12の内面16との角部14が丸みを帯びている。
次に、上記構成のボンディング装置を用いてワイヤ2を被接合面3に接合する方法について説明する。
図1〜4に示すように、ワイヤ2を接合する際には、はじめに、ワイヤ2をボンディングツール1の収容溝11内に収容し、かつ、ボンディングツール1の先端面1aを被接合面3に対向させた状態で、ボンディングツール1を被接合面3に近づけることにより、ワイヤ2を被接合面3に圧接する。この圧接の際、収容溝11内にはワイヤ2の一部のみが収容され、ワイヤ2の残部はボンディングツール1の先端面1aから突出している。また、収容溝11の内面15がワイヤ2を被接合面3に圧接するための圧接面をなしている。
図1〜4に示すように、ワイヤ2を接合する際には、はじめに、ワイヤ2をボンディングツール1の収容溝11内に収容し、かつ、ボンディングツール1の先端面1aを被接合面3に対向させた状態で、ボンディングツール1を被接合面3に近づけることにより、ワイヤ2を被接合面3に圧接する。この圧接の際、収容溝11内にはワイヤ2の一部のみが収容され、ワイヤ2の残部はボンディングツール1の先端面1aから突出している。また、収容溝11の内面15がワイヤ2を被接合面3に圧接するための圧接面をなしている。
ここで、収容溝11の内面15(以下、圧接面15とも呼ぶ。)は、逃がし溝12によってワイヤ2の長手方向に二つに分割されているため、前述のようにワイヤ2を被接合面3に圧接した状態では、ボンディングツール1の先端面1a側に位置するワイヤ2の両端部(各部)が、二つの圧接面15によって圧接され、逃がし溝12に対向するワイヤ2の中途部分22は圧接されない。言い換えれば、この圧接状態では、ボンディングツール1によって圧接されるワイヤ2の被圧接部分21が二つに分けられ、強く圧接されないワイヤ2の中途部分22が被圧接部分21の間に位置する。
その後、この圧接状態で、ボンディングツール1をワイヤ2の長手方向に超音波振動させることで、ワイヤ2を被接合面3に接合する。なお、この実施形態においては、超音波振動の振動中心が、逃がし溝12を形成したボンディングツール1の長手方向の中間位置13に一致するように設定されている。また、この実施形態における逃がし溝12の長手寸法は、超音波振動の振幅よりも短く設定されているが、これに限ることはない。
このように超音波振動を付与した際には、各圧接面15がワイヤ2に対してその長手方向に振動するため、超音波振動を付与する前の状態で逃がし溝12に対向していたワイヤ2の中途部分22も圧接面15によって被接合面3に圧接されることになる。
そして、以上のように被接合面3に接合されたワイヤ2の接合部分23の平面視形状は、図5に示すように、ワイヤ2の長手方向の中途部分22が括れるように、二つの楕円形状部分をワイヤ2の長手方向に配列した形状を呈している。
このように超音波振動を付与した際には、各圧接面15がワイヤ2に対してその長手方向に振動するため、超音波振動を付与する前の状態で逃がし溝12に対向していたワイヤ2の中途部分22も圧接面15によって被接合面3に圧接されることになる。
そして、以上のように被接合面3に接合されたワイヤ2の接合部分23の平面視形状は、図5に示すように、ワイヤ2の長手方向の中途部分22が括れるように、二つの楕円形状部分をワイヤ2の長手方向に配列した形状を呈している。
以上説明したように、本実施形態に係るワイヤボンディング装置によれば、逃がし溝12によってワイヤ2の被圧接部分21が二つに分けられていることで、超音波振動の付与によってワイヤ2の中途部分22が圧接される強さが、中途部分22の両側(周辺)に位置するワイヤ2の被圧接部分21と比較して小さくなるため、従来のように、ワイヤ2と被接合面3との接合強度の高い領域(図5に示す強接合領域24)がワイヤ2の中途部分22に集中することを防止できる。すなわち、超音波振動を付与した状態において被接合面3に対するワイヤ2の圧接の均一化を図ることができる。その結果として、前述した強接合領域24の拡大を図り、被接合面3とワイヤ2との接合強度を十分に確保することが可能となる。
また、強接合領域24の面積拡大のために、従来のように、被接合面3に対するワイヤ2の圧接力を強くしたり、超音波振動の付与時間を長く設定したりする必要もないため、ワイヤボンディングの際に被接合面3をなす電極パッドに対してダメージを与えたり、電極パッド下の半導体チップの回路にダメージを与える等の不具合も抑えることができる。
また、強接合領域24の面積拡大のために、従来のように、被接合面3に対するワイヤ2の圧接力を強くしたり、超音波振動の付与時間を長く設定したりする必要もないため、ワイヤボンディングの際に被接合面3をなす電極パッドに対してダメージを与えたり、電極パッド下の半導体チップの回路にダメージを与える等の不具合も抑えることができる。
さらに、このワイヤボンディング装置によれば、従来のワイヤボンディングの手法と比較して、被接合面3に接合されたワイヤ2の接合部分23の平面視形状を幅の狭い形状に形成することができる。
すなわち、従来のワイヤボンディング方法では、ワイヤ2の接合部分23の平面視形状が、ワイヤ2の長手方向の中途部分22が最も幅広となる単純な楕円形状にしか形成されない。これに対して、本実施形態のワイヤボンディング装置では、図5に示すように、ワイヤ2の接合部分23の平面視形状が、二つの楕円形状をワイヤ2の長手方向に配列した形状を呈し、楕円形状の幅広部分が二つに分散されているため、この幅広部分の幅寸法を従来よりも小さく抑えることができる。この場合、例えば被接合面3の領域が幅狭であっても、ワイヤ2の接合部分23を被接合面3の領域内に収めることが可能となる。
すなわち、従来のワイヤボンディング方法では、ワイヤ2の接合部分23の平面視形状が、ワイヤ2の長手方向の中途部分22が最も幅広となる単純な楕円形状にしか形成されない。これに対して、本実施形態のワイヤボンディング装置では、図5に示すように、ワイヤ2の接合部分23の平面視形状が、二つの楕円形状をワイヤ2の長手方向に配列した形状を呈し、楕円形状の幅広部分が二つに分散されているため、この幅広部分の幅寸法を従来よりも小さく抑えることができる。この場合、例えば被接合面3の領域が幅狭であっても、ワイヤ2の接合部分23を被接合面3の領域内に収めることが可能となる。
なお、超音波振動を用いたワイヤボンディング方法では、超音波振動の振動中心に位置するワイヤ2部分が常時圧接されていると、ワイヤ2の他の部分と比較して被接合面3に対する接合強度が高くなりやすい。このことに対し、本実施形態のワイヤボンディング装置では、逃がし溝12が上記振動中心と重なる位置(中間位置13)に形成されているため、超音波振動の振動中心に位置するワイヤ2部分(中途部分22)は、超音波振動を付与したときのみに圧接される。したがって、ワイヤ2と被接合面3との接合強度の均一化をより確実に図ることができる。
また、本実施形態のワイヤボンディング装置では、収容溝11の内面15と逃がし溝12の内面16との角部14が丸みを帯びているため、超音波振動を付与する際に、収容溝11の内面15と逃がし溝12の内面16との角部14によってワイヤ2が傷つくことを防止することができる。
さらに、逃がし溝12の長手寸法が、収容溝11の幅方向の中間から両端に向かうにしたがって漸次短くなるように設定されているため、収容溝11の幅方向の両端において、収容溝11の内面15と逃がし溝12の内面16との角部14に、容易に丸みを持たせることができる。
さらに、逃がし溝12の長手寸法が、収容溝11の幅方向の中間から両端に向かうにしたがって漸次短くなるように設定されているため、収容溝11の幅方向の両端において、収容溝11の内面15と逃がし溝12の内面16との角部14に、容易に丸みを持たせることができる。
〔第二実施形態〕
次に、図6を参照して本発明の第二実施形態について説明する。
この実施形態に係るワイヤボンディング装置は、図6に示すように、第一実施形態のワイヤボンディング装置と比較して、ボンディングツール1に形成される逃がし溝12の平面視形状のみが異なっている。すなわち、このワイヤボンディング装置では、逃がし溝12の長手寸法が、収容溝11の幅方向にわたって一定とされている。
次に、図6を参照して本発明の第二実施形態について説明する。
この実施形態に係るワイヤボンディング装置は、図6に示すように、第一実施形態のワイヤボンディング装置と比較して、ボンディングツール1に形成される逃がし溝12の平面視形状のみが異なっている。すなわち、このワイヤボンディング装置では、逃がし溝12の長手寸法が、収容溝11の幅方向にわたって一定とされている。
本実施形態のワイヤボンディング装置によれば、第一実施形態と同様の効果を奏する。
なお、本実施形態のワイヤボンディング装置では、第一実施形態のワイヤボンディング装置と比較して、収容溝11の内面15と逃がし溝12の内面16との角部に丸みを持たせることは面倒になるものの、超音波振動を付与する前にボンディングツール1によりワイヤ2を被接合面3に圧接した状態において、ボンディングツール1により圧接されないワイヤ2の中途部分22の領域をワイヤ2の長手方向に広げることができる。
なお、本実施形態のワイヤボンディング装置では、第一実施形態のワイヤボンディング装置と比較して、収容溝11の内面15と逃がし溝12の内面16との角部に丸みを持たせることは面倒になるものの、超音波振動を付与する前にボンディングツール1によりワイヤ2を被接合面3に圧接した状態において、ボンディングツール1により圧接されないワイヤ2の中途部分22の領域をワイヤ2の長手方向に広げることができる。
〔第三実施形態〕
次に、図7を参照して本発明の第三実施形態について説明する。
本実施形態に係るワイヤボンディング装置は、図7に示すように、第一実施形態のワイヤボンディング装置と比較して、ボンディングツール1に形成される逃がし溝12の断面形状のみが異なっている。
すなわち、このワイヤボンディング装置では、逃がし溝12の断面形状が円弧状に形成されている。なお、逃がし溝12の幅寸法が収容溝11と同等に設定されていること、収容溝11の内面15を基準とした逃がし溝12の深さ寸法が収容溝11よりも大きく設定されていること、及び、収容溝11の断面形状がV字状であることは、いずれも第一実施形態のものと同様である。
なお、逃がし溝12の断面形状を円弧状に形成することは、第二実施形態にも適用することが可能である。
次に、図7を参照して本発明の第三実施形態について説明する。
本実施形態に係るワイヤボンディング装置は、図7に示すように、第一実施形態のワイヤボンディング装置と比較して、ボンディングツール1に形成される逃がし溝12の断面形状のみが異なっている。
すなわち、このワイヤボンディング装置では、逃がし溝12の断面形状が円弧状に形成されている。なお、逃がし溝12の幅寸法が収容溝11と同等に設定されていること、収容溝11の内面15を基準とした逃がし溝12の深さ寸法が収容溝11よりも大きく設定されていること、及び、収容溝11の断面形状がV字状であることは、いずれも第一実施形態のものと同様である。
なお、逃がし溝12の断面形状を円弧状に形成することは、第二実施形態にも適用することが可能である。
本実施形態のワイヤボンディング装置によれば、第一実施形態と同様の効果を奏する。
また、収容溝11の断面形状をV字状とすると共に、逃がし溝12の断面形状を円弧状に形成することで、ボンディングツール1の先端面1aを基準とした逃がし溝12の深さ寸法を小さく設定しても、収容溝11の内面15を基準とした逃がし溝12の深さ寸法を大きく設定することが可能となる。具体的に言えば、例えば図8に示すように、ボンディングツール1の先端面1aを基準とした逃がし溝12の深さ寸法を収容溝11の深さ寸法と同等に設定しても、収容溝11の内面15から窪むように逃がし溝12を形成することができる。
また、収容溝11の断面形状をV字状とすると共に、逃がし溝12の断面形状を円弧状に形成することで、ボンディングツール1の先端面1aを基準とした逃がし溝12の深さ寸法を小さく設定しても、収容溝11の内面15を基準とした逃がし溝12の深さ寸法を大きく設定することが可能となる。具体的に言えば、例えば図8に示すように、ボンディングツール1の先端面1aを基準とした逃がし溝12の深さ寸法を収容溝11の深さ寸法と同等に設定しても、収容溝11の内面15から窪むように逃がし溝12を形成することができる。
〔第四実施形態〕
次に、図9を参照して本発明の第四実施形態について説明する。
この実施形態に係るワイヤボンディング装置は、図9に示すように、第一実施形態のワイヤボンディング装置と比較して、ボンディングツール1に形成される逃がし溝12の数等が異なっている。
すなわち、このワイヤボンディング装置では、逃がし溝12が、ワイヤ2の長手方向に互いに間隔をあけて複数(図示例では三つ)形成されている。なお、ボンディングツール1の先端面1aを基準とした各逃がし溝12の深さ寸法は、いずれも収容溝11よりも大きく設定されている。
次に、図9を参照して本発明の第四実施形態について説明する。
この実施形態に係るワイヤボンディング装置は、図9に示すように、第一実施形態のワイヤボンディング装置と比較して、ボンディングツール1に形成される逃がし溝12の数等が異なっている。
すなわち、このワイヤボンディング装置では、逃がし溝12が、ワイヤ2の長手方向に互いに間隔をあけて複数(図示例では三つ)形成されている。なお、ボンディングツール1の先端面1aを基準とした各逃がし溝12の深さ寸法は、いずれも収容溝11よりも大きく設定されている。
そして、一つの逃がし溝12A(第一逃がし溝12A)は、第一実施形態と同様に、ボンディングツール1や収容溝11の長手方向の中央部分(中間位置13)に形成されている。また、残りの複数の逃がし溝12B,12C(第二逃がし溝12B及び第三逃がし溝12C)は、第一逃がし溝12Aの両側に配されている。なお、図示例においては、残りの逃がし溝12B,12Cの各深さ寸法が、第一逃がし溝12Aよりも小さく設定されているが、これに限ることはなく、例えば第一逃がし溝12Aよりも大きく設定されてもよいし、例えば第一逃がし溝12Aと同等に設定されてもよい。
このように逃がし溝12を複数形成することは、第二〜第三実施形態に記載したいずれのボンディングツール1にも適用することが可能である。
このように逃がし溝12を複数形成することは、第二〜第三実施形態に記載したいずれのボンディングツール1にも適用することが可能である。
このワイヤボンディング装置では、第一実施形態と同様の効果を奏する。
また、このワイヤボンディング装置では、ワイヤ2を圧接する収容溝11の内面15をボンディングツール1の長手方向に三つ以上(図示例では四つ)に分けることができるため、ボンディングツール1によって圧接されるワイヤ2の被圧接部分21(図5等参照)をさらに多数に分けることができる。したがって、超音波振動を付与する際に、被接合面3に対するワイヤ2の圧接の均一化をさらに図ることができる。
さらに、ワイヤ2の被圧接部分21をさらに多数に分けることができるため、第一実施形態のワイヤボンディング装置と比較して、被接合面3に接合されたワイヤ2の接合部分の平面視形状をさらに幅の狭い形状に形成することも可能となる。
また、このワイヤボンディング装置では、ワイヤ2を圧接する収容溝11の内面15をボンディングツール1の長手方向に三つ以上(図示例では四つ)に分けることができるため、ボンディングツール1によって圧接されるワイヤ2の被圧接部分21(図5等参照)をさらに多数に分けることができる。したがって、超音波振動を付与する際に、被接合面3に対するワイヤ2の圧接の均一化をさらに図ることができる。
さらに、ワイヤ2の被圧接部分21をさらに多数に分けることができるため、第一実施形態のワイヤボンディング装置と比較して、被接合面3に接合されたワイヤ2の接合部分の平面視形状をさらに幅の狭い形状に形成することも可能となる。
〔第五実施形態〕
次に、図10〜13を参照して本発明の第五実施形態について説明する。
図10〜12に示すように、この実施形態に係る各ワイヤボンディング装置のボンディングツール4には、第一実施形態と同様に、その平坦な先端面4aから窪むワイヤ5用の収容溝41が形成されている。
収容溝41は、ワイヤ5の長手方向(図10〜12(a),(b)における紙面左右方向)に延びており、この収容溝41の長手方向の両端はボンディングツール4の両側面に開口している。また、この収容溝41では、ボンディングツール4の先端面4aからの深さ寸法が、ワイヤ5の直径よりも小さく設定されている。このため、図10〜12(a),(c),(d)に示すように、収容溝41内にはワイヤ5の一部のみが収容され、ワイヤ5の残部はボンディングツール4の先端面4aから突出することになる。
次に、図10〜13を参照して本発明の第五実施形態について説明する。
図10〜12に示すように、この実施形態に係る各ワイヤボンディング装置のボンディングツール4には、第一実施形態と同様に、その平坦な先端面4aから窪むワイヤ5用の収容溝41が形成されている。
収容溝41は、ワイヤ5の長手方向(図10〜12(a),(b)における紙面左右方向)に延びており、この収容溝41の長手方向の両端はボンディングツール4の両側面に開口している。また、この収容溝41では、ボンディングツール4の先端面4aからの深さ寸法が、ワイヤ5の直径よりも小さく設定されている。このため、図10〜12(a),(c),(d)に示すように、収容溝41内にはワイヤ5の一部のみが収容され、ワイヤ5の残部はボンディングツール4の先端面4aから突出することになる。
そして、ワイヤ5の長手方向に直交する収容溝41の断面形状は、ワイヤ5の長手方向に沿って変化している。以下、収容溝41の断面形状について図10〜12に示す実施例毎に詳細に説明する。
〔第一実施例〕
図10(a)〜(d)に示すボンディングツール4の収容溝41は、ボンディングツール4の長手方向にわたって幅寸法や深さ寸法を含む断面形状が一定とされた本体溝部47の幅方向の両側部に、収容溝41の幅寸法を広げるための拡幅溝部48を連ねるように形成して構成されている。なお、図示例では、ワイヤ5の長手方向に直交する本体溝部47の断面形状が、円弧状に形成されているが、例えば第一実施形態と同様に、V字状に形成されてもよい。また、本体溝部47の幅寸法は、ワイヤ5の直径よりも大きく設定されているが、例えばワイヤ5の直径と同等に設定されてもよいし、あるいは、ワイヤ5の直径よりも小さく設定されてもよい。
〔第一実施例〕
図10(a)〜(d)に示すボンディングツール4の収容溝41は、ボンディングツール4の長手方向にわたって幅寸法や深さ寸法を含む断面形状が一定とされた本体溝部47の幅方向の両側部に、収容溝41の幅寸法を広げるための拡幅溝部48を連ねるように形成して構成されている。なお、図示例では、ワイヤ5の長手方向に直交する本体溝部47の断面形状が、円弧状に形成されているが、例えば第一実施形態と同様に、V字状に形成されてもよい。また、本体溝部47の幅寸法は、ワイヤ5の直径よりも大きく設定されているが、例えばワイヤ5の直径と同等に設定されてもよいし、あるいは、ワイヤ5の直径よりも小さく設定されてもよい。
拡幅溝部48の幅寸法及び深さ寸法は、ボンディングツール4の長手方向の中央部分(中間位置43の近傍)から、ボンディングツール4の長手方向の一端(図10(b)における紙面左側の端部)に向かうにしたがって、漸次大きくなるように設定されている。これによって、収容溝41は、その幅寸法及び断面積がボンディングツール4の中央部分から一端に向かうにしたがって漸次大きくなるように形成されている。なお、拡幅溝部48の深さ寸法は、本体溝部47の深さ寸法よりも小さく設定されているため、収容溝41の深さ寸法は変化しない。
以上のように構成されたボンディング装置を用いて、第一実施形態と同様にワイヤ5を被接合面6に接合した場合には、図10(e)に示すように、ワイヤ5の接合部分53の平面視形状が、ワイヤ5の長手方向に沿って接合部分53の幅寸法が漸次変化するような形状となる。
具体的に説明すれば、ワイヤ5の接合部分53のうち、拡幅溝部48によって幅広とされた収容溝41の内面45によって圧接された部分(図10(e)における左側部分)では、接合の際に潰されるワイヤ5が拡幅溝部48に入り込むため、ボンディングツール4によって圧接される強さが小さくなる。その結果、拡幅溝部48によって幅広とされた収容溝41の内面45によって圧接されたワイヤ5の接合部分53では、その幅寸法が小さくなる。
具体的に説明すれば、ワイヤ5の接合部分53のうち、拡幅溝部48によって幅広とされた収容溝41の内面45によって圧接された部分(図10(e)における左側部分)では、接合の際に潰されるワイヤ5が拡幅溝部48に入り込むため、ボンディングツール4によって圧接される強さが小さくなる。その結果、拡幅溝部48によって幅広とされた収容溝41の内面45によって圧接されたワイヤ5の接合部分53では、その幅寸法が小さくなる。
一方、ワイヤ5の接合部分53のうち、拡幅溝部48が形成されていない幅の狭い収容溝41の内面45によって圧接された部分(図10(e)における右側部分)では、接合の際にボンディングツール4によって圧接される強さが、幅広とされた収容溝41の部分に対応するワイヤ5の接合部分53と比較して大きくなる。その結果、幅の狭い収容溝41の内面45によって圧接されたワイヤ5の接合部分53では、その幅寸法が大きくなる。
以上のことから、ワイヤ5の接合部分53全体の平面視形状は、接合部分53の幅寸法が最大となる部分が、接合部分53の中央部分よりもワイヤ5の長手方向の一方側(図10(e)における接合部分53の右側部分)に寄せられた形状を呈することになる。
以上のことから、ワイヤ5の接合部分53全体の平面視形状は、接合部分53の幅寸法が最大となる部分が、接合部分53の中央部分よりもワイヤ5の長手方向の一方側(図10(e)における接合部分53の右側部分)に寄せられた形状を呈することになる。
〔第二実施例〕
図11(a)〜(d)に示すボンディングツール4の収容溝41は、第一実施例と同様の本体溝部47及び拡幅溝部48によって構成されているが、拡幅溝部48が二つ形成されている点で、第一実施例のものと相違している。
すなわち、この実施例の収容溝41には、ボンディングツール4の長手方向の中央部分(中間位置43の近傍)から、ボンディングツール4の長手方向の一端に向かうにしたがって漸次大きくなる第一拡幅溝部48A、及び、ボンディングツール4の長手方向の他端に向かうにしたがって漸次大きくなる第二拡幅溝部48Bの計二つが形成されている。なお、図示例では、二つの拡幅溝部48がワイヤ5の長手方向に互いに間隔をあけて配されているが、例えば連なるように形成されていてもよい。
図11(a)〜(d)に示すボンディングツール4の収容溝41は、第一実施例と同様の本体溝部47及び拡幅溝部48によって構成されているが、拡幅溝部48が二つ形成されている点で、第一実施例のものと相違している。
すなわち、この実施例の収容溝41には、ボンディングツール4の長手方向の中央部分(中間位置43の近傍)から、ボンディングツール4の長手方向の一端に向かうにしたがって漸次大きくなる第一拡幅溝部48A、及び、ボンディングツール4の長手方向の他端に向かうにしたがって漸次大きくなる第二拡幅溝部48Bの計二つが形成されている。なお、図示例では、二つの拡幅溝部48がワイヤ5の長手方向に互いに間隔をあけて配されているが、例えば連なるように形成されていてもよい。
以上のように構成されたボンディング装置を用いて、第一実施形態と同様にワイヤ5を被接合面6に接合した場合、ワイヤ5の接合部分53の平面視形状は、図11(e)に示すように、第一実施例と同様にワイヤ5の長手方向に沿って接合部分53の幅寸法が漸次変化するものの、第一実施例とは異なる形状を呈する。
具体的に説明すれば、この実施例ではボンディングツール4の長手方向の両端に拡幅溝部48が形成されているため、ワイヤ5の接合部分53のうちワイヤ5の長手方向の両端部分では、接合の際にボンディングツール4によって圧接される強さが小さくなり、その幅寸法が小さくなる。一方、ワイヤ5の接合部分53のうちワイヤ5の長手方向の中央部分では、接合の際にボンディングツール4によって圧接される強さがワイヤ5の長手方向の両端部分よりも大きくなり、その幅寸法が大きくなる。
その結果として、ワイヤ5の接合部分53の平面視形状は、楕円形状に形成されることに加え、楕円形状のうち幅寸法が最大となる中央部分に幅方向に突出する突起が形成された形状を呈する。
具体的に説明すれば、この実施例ではボンディングツール4の長手方向の両端に拡幅溝部48が形成されているため、ワイヤ5の接合部分53のうちワイヤ5の長手方向の両端部分では、接合の際にボンディングツール4によって圧接される強さが小さくなり、その幅寸法が小さくなる。一方、ワイヤ5の接合部分53のうちワイヤ5の長手方向の中央部分では、接合の際にボンディングツール4によって圧接される強さがワイヤ5の長手方向の両端部分よりも大きくなり、その幅寸法が大きくなる。
その結果として、ワイヤ5の接合部分53の平面視形状は、楕円形状に形成されることに加え、楕円形状のうち幅寸法が最大となる中央部分に幅方向に突出する突起が形成された形状を呈する。
〔第三実施例〕
図12(a)〜(d)に示すボンディングツール4の収容溝41は、その深さ寸法がボンディングツール4の長手方向の一端から他端に向かうにしたがって漸次大きくなるように設定されている。なお、図示例では、ワイヤ5の長手方向に直交する収容溝41の断面形状が円弧状に形成されているが、例えば第一実施形態と同様に、V字状に形成されてもよい。また、収容溝41の幅寸法は、ワイヤ5の直径よりも大きく設定されているが、例えばワイヤ5の直径と同等に設定されてもよいし、あるいは、ワイヤ5の直径よりも小さく設定されてもよい。
図12(a)〜(d)に示すボンディングツール4の収容溝41は、その深さ寸法がボンディングツール4の長手方向の一端から他端に向かうにしたがって漸次大きくなるように設定されている。なお、図示例では、ワイヤ5の長手方向に直交する収容溝41の断面形状が円弧状に形成されているが、例えば第一実施形態と同様に、V字状に形成されてもよい。また、収容溝41の幅寸法は、ワイヤ5の直径よりも大きく設定されているが、例えばワイヤ5の直径と同等に設定されてもよいし、あるいは、ワイヤ5の直径よりも小さく設定されてもよい。
以上のように構成されたボンディング装置を用いて、第一実施形態と同様にワイヤ5を被接合面6に接合した場合には、図12(e)に示すように、第一、第二実施例と同様にワイヤ5の長手方向に沿って接合部分53の幅寸法が漸次変化するものの、第一、第二実施例とは異なる形状を呈する。
具体的に説明すれば、収容溝41の深さ寸法が大きくなる程、接合の際にボンディングツール4によってワイヤ5を圧接する強さが小さくなるため、ワイヤ5の接合部分53の平面視形状は、ワイヤ5の長手方向の一端から他端に向けてその幅寸法が漸次小さくなる形状を呈する。
具体的に説明すれば、収容溝41の深さ寸法が大きくなる程、接合の際にボンディングツール4によってワイヤ5を圧接する強さが小さくなるため、ワイヤ5の接合部分53の平面視形状は、ワイヤ5の長手方向の一端から他端に向けてその幅寸法が漸次小さくなる形状を呈する。
なお、これら第一〜第三実施例のワイヤボンディング装置では、収容溝41の各形状に基づくワイヤ5の接合部分53の平面視形状の特徴を分かり易くするために、第一〜第四実施形態に記載の逃がし溝を省いているが、本実施形態のボンディングツール4には、これら逃がし溝を適宜適用することができる。
具体的に説明すれば、例えば図13(a)〜(c)に示すように、ボンディングツール4の長手方向の中央部分(中間位置43)に位置する本体溝部47に、第一実施形態と同様の逃がし溝42を形成してもよい。この構成のボンディングツール4を用いてワイヤ5を被接合面6に接合した場合には、図13(d)に示すように、ワイヤ5の接合部分53の平面視形状が、図10(e)のように接合部分53の最大幅寸法がワイヤ5の長手方向の中央部分から一方側にオフセットされた形状に、ワイヤ5の長手方向の中央部分に括れを加えた形状を呈する。
具体的に説明すれば、例えば図13(a)〜(c)に示すように、ボンディングツール4の長手方向の中央部分(中間位置43)に位置する本体溝部47に、第一実施形態と同様の逃がし溝42を形成してもよい。この構成のボンディングツール4を用いてワイヤ5を被接合面6に接合した場合には、図13(d)に示すように、ワイヤ5の接合部分53の平面視形状が、図10(e)のように接合部分53の最大幅寸法がワイヤ5の長手方向の中央部分から一方側にオフセットされた形状に、ワイヤ5の長手方向の中央部分に括れを加えた形状を呈する。
以上説明したように、本実施形態のワイヤボンディング装置によれば、ワイヤ5の長手方向に直交する収容溝41の断面形状をワイヤ5の長手方向に沿って変化させることで、ワイヤ5の接合部分53の平面視形状もワイヤ5の長手方向に沿って変化する形状となるため、例えば図10〜12(e)や図13(d)に示すように、被接合面6の領域の大きさや形状に制限があったとしても、被接合面6の平面視形状に合わせるように、ワイヤ5の接合部分53の平面視形状を適宜変更することが可能となる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、第一〜第四実施形態においては、収容溝11の断面形状がV字状に形成されるとしたが、第五実施形態の本体溝部47と同様に、例えば円弧状に形成されてもよい。また、収容溝11及び逃がし溝12の断面形状は、同じV字状あるいは円弧状に形成されてもよいが、例えば互いに異なる形状を呈していてもよい。
例えば、第一〜第四実施形態においては、収容溝11の断面形状がV字状に形成されるとしたが、第五実施形態の本体溝部47と同様に、例えば円弧状に形成されてもよい。また、収容溝11及び逃がし溝12の断面形状は、同じV字状あるいは円弧状に形成されてもよいが、例えば互いに異なる形状を呈していてもよい。
また、全ての実施形態において、超音波振動の振動中心や逃がし溝12,42の形成位置は、ボンディングツール1,4の長手方向の中間位置13,43に一致することに限らず、例えば中間位置13,43からボンディングツール1,4の長手方向にずれた位置であってもよい。ただし、逃がし溝12,42の形成位置は、振動中心に一致させることがより好ましい。また、逃がし溝12,42を複数形成した構成では、少なくとも任意の一つの逃がし溝12,42を振動中心に一致させることが好ましい。
さらに、全ての実施形態において、被接合面3,6は、半導体チップ等の電極パッドの面に限らず、少なくともワイヤ2,5を接合する面であればよく、例えばワイヤ2,5によって半導体チップに電気接続されるリード等の外部端子の面であってもよい。
さらに、全ての実施形態において、被接合面3,6は、半導体チップ等の電極パッドの面に限らず、少なくともワイヤ2,5を接合する面であればよく、例えばワイヤ2,5によって半導体チップに電気接続されるリード等の外部端子の面であってもよい。
1,4 ボンディングツール
1a,4a 先端面
2,5 ワイヤ
3,6 被接合面
11,41 収容溝
12,12A,12B,12C,42 逃がし溝
13,43 中間位置
14 角部
15,45 内面(圧接面)
16 内面
1a,4a 先端面
2,5 ワイヤ
3,6 被接合面
11,41 収容溝
12,12A,12B,12C,42 逃がし溝
13,43 中間位置
14 角部
15,45 内面(圧接面)
16 内面
Claims (5)
- ボンディングツールによりワイヤを被接合面に圧接した状態で、前記ボンディングツールを前記ワイヤの長手方向に超音波振動させることにより、前記ワイヤを前記被接合面に接合するワイヤボンディング装置であって、
前記ボンディングツールは、その先端面から窪むと共に前記ワイヤの長手方向に延びるように形成され、かつ、前記先端面からの深さ寸法が前記ワイヤの直径よりも小さく設定された収容溝と、当該収容溝の内面からさらに窪んで形成された逃がし溝とを備え、
前記収容溝の内面が、前記逃がし溝によって前記ワイヤの長手方向に複数に分割されていることを特徴とするワイヤボンディング装置。 - 前記逃がし溝が、前記超音波振動の振動中心と重なる位置に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のワイヤボンディング装置。
- 前記逃がし溝が、前記長手方向に互いに間隔をあけて複数配列されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のワイヤボンディング装置。
- 前記収容溝の内面と前記逃がし溝の内面との角部が、丸みを帯びていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のワイヤボンディング装置。
- 前記長手方向に直交する前記収容溝の断面形状が、前記長手方向に沿って変化していることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のワイヤボンディング装置。
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Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2014094730A1 (de) * | 2012-12-17 | 2014-06-26 | Hesse Gmbh | Werkzeug zum herstellen einer reibschweissverbindung zwischen einem draht und einem substrat, mit einer taschenförmigen ausnehmung |
| JPWO2015129415A1 (ja) * | 2014-02-27 | 2017-03-30 | シャープ株式会社 | 半導体装置 |
-
2010
- 2010-06-30 JP JP2010149318A patent/JP2012015263A/ja active Pending
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| US20150336206A1 (en) * | 2012-12-17 | 2015-11-26 | Hesse Gmbh | Tool for producing a friction-welded connection between a wire and a substrate, having a pocket-shaped recess |
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