JP2012014049A - 弾性ローラの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】クロスヘッドの芯金供給孔に、複数本の芯金を直列かつ連続的に供給すると共に、該クロスヘッドに接続した押出機から、溶融したゴム混合物を該クロスヘッドに供給することによって、周囲がゴム混合物の層で被覆された芯金の複数本を製造する工程を含む弾性ローラの製造方法であって、クロスヘッドに送り込まれる芯金の移動量ごとに弾性ローラの外径を測定する。
【選択図】 図1
Description
図3(c)に示すように端部の芯金移動速度が速い場合、一定のサンプリング時間間隔Δ
tで外径測定器を通過する芯金の移動距離Δxが大きく、芯金の中央部付近に向けて徐々
に芯金移動速度が遅くなるにつれ、芯金の移動距離Δxが小さくなる。また他端部に向け
て芯金の移動速度が速くなると、芯金の移動距離Δxが大きくなるという不等間隔な芯金
の移動距離となる。よって図3(b)のように一定の芯金の移動距離で外径を測定するためには、図3(d)に示すようにサンプリング間隔Δtを不等間隔としなければならない
。上記のような理由から一定のサンプリング間隔ΔtからΔxに測定軸の変換を行う場合
には、Δxを実際の移動距離である不等間隔とすべきである。しかしながら一定のサンプ
リング間隔Δtから芯金の移動距離Δxへ測定軸の変換を行う際に、Δxを等間隔すなわ
ち本来の移動距離と異なる移動距離に測定軸を変換してしまっていた。結果として、図3(e)の破線で示すような形状として観測されてしまう。
外径を測定した時点での芯金の移動速度が、形状が形成された時点での芯金の移動速度と異なる。そのため、外径を測定する周期と外径測定器を通過する芯金の移動距離の周期にズレを生じることによって本来測定されるべき形状とは、異なる形状で観察されていた。よって従来のように一定のサンプリング時間間隔でクラウン形状に成形される弾性ローラの外径を測定している場合には、単位時間あたりに外径測定器を通過する芯金の長さが異なることになる。さらに本来の芯金の移動速度とは異なる速度で、外径測定器を通過することとなる。そのため、芯金の移動距離を把握した上で弾性ローラの外径を測定していないために、測定誤差を生じてしまう。上記のような理由によりクラウン形状をもつ弾性ローラの外径プロファイルは、単位時間あたりの測定では、正確な弾性ローラのゴム膜厚プロファイルを得ることができない。つまり芯金の移動距離を計算するもしくは測定する工程がないためである。
(1)該クロスヘッドへの該芯金の送り速度または引取り速度を変化させることにより、該芯金の各々について、その周囲を被覆するゴム混合物の膜厚を異ならせる工程と、
(2)該クロスヘッドの出口に設けた外径測定器を用いてゴム混合物の層で被覆された芯金の外径を測定する工程とを含み、
該工程(2)は、該芯金の一定の移動距離ごとに該外径を測定することを特徴とする。
なお本発明において、「クラウン形状」とは、芯金の長さ方向の両端部から中央部に向かうにつれて徐々にゴム層の外径が拡径している形状のことであり、中央部に外径が芯金の長さ方向に沿って一定となっている部分があるものも含む意味である。逆クラウン形状とは芯金の長さ方向の両端部から中央部に向かうにつれて徐々にゴム層の外径が縮径している形状(鼓形状ともいう)のこという。
本発明の第1の態様に係る弾性ローラの製造方法について説明する。
(1)クロスヘッドへの芯金の送り速度または引取り速度を変化させることにより、芯金の各々について、その周囲を被覆するゴム混合物の膜厚を異ならせる工程。
(2)クロスヘッドの出口に設けた外径測定器を用いてゴム混合物の層で被覆された芯金の外径を芯金の一定の移動距離ごとに測定する工程。
さらに、本発明の第2の態様に係る弾性ローラの製造方法では、前記工程(2)は、芯金の移動距離を、芯金自体の移動の距離を測定して検知して外径を測定する工程を含むことを特徴とする。
ゴム材料と添加剤を配合し混練して調製された未加硫ゴム組成物を、芯金とともに押出すことで芯金上に未加硫ゴム組成物を被覆させる工程を説明する。図1は、クロスヘッドを用いる弾性ローラの製造方法を模式的に示した説明図である。押出機1は、クロスヘッド2を備える。クロスヘッド2には、矢印a方向に回転している芯金送りローラ3によってクロスヘッド2の芯金供給孔に、複数本の芯金5を直列かつ連続的に供給する。材料投入口6から未加硫ゴム組成物は、押出機1に供給される。芯金ストッカー4に準備された芯金5は、送り速度を調整可能な芯金送りローラ3により、連続して芯金供給孔に送り込まれる。そして、クロスヘッド2に挿入された芯金5と同時に円筒状の未加硫のゴム組成物7を一体的に押出すことにより芯金の周囲を未加硫ゴム組成物7の層で被覆された芯金5が得られる。先行する芯金の後端に後続する芯金の先端が常に当接するように送り込まれていることが好ましい。つまり先行する芯金の後端と後続する芯金の先端とを常に当接することにより、これらの間に未加硫ゴム組成物7が侵入することがなくなり、芯金5の送り速度が安定し形状も安定することとなるためである。芯金は連続的にクロスヘッドに供給されるため、連続して芯金5に被覆された未加硫ゴム層を先行する芯金の後端と後続する芯金の先端の継ぎ目にて切断する引取り工程8を行う。さらに加硫工程(不図示)の後、端部のゴム層を定尺で切断・除去処理を行うことで弾性ローラを成形する。
クロスヘッド2への芯金5の送り速度または周囲にゴム層が被覆された芯金5の引取り速度を変化させることにより、クロスヘッド2に連続的に供給される芯金5の各々について、その周囲を被覆するゴム組成物の膜厚を異ならせる工程を説明する。クロスヘッド押出装置(押出機1とクロスヘッドダイ2とを備えたゴムローラ成形装置をいう)のクロスヘッドダイ2により芯金5に被覆されるゴム量(ゴム層厚さ)は、未加硫ゴム組成物7の供給量を一定とすると芯金の移動速度に反比例する。クロスヘッド2の出口のダイノズル11における芯金の移動速度がダイノズルを通過する未加硫ゴム組成物の吐出速度よりも速い場合には、クロスヘッドダイによって円筒状に押出された未加硫ゴム組成物は芯金の周囲に引き伸ばされながら被覆されつつ移動する。そのため、ゴム層の厚さはダイスウェルした厚さより薄くなる。つまり芯金の移動速度を調整することによりゴム層の厚さは、厚くまたは薄く調整することができる。芯金の移動速度は、クロスヘッドへの芯金の送り速度を変化させる、もしくは周囲にゴム層が被覆された芯金の引取り速度を変化させることで調整するこができる。
クロスヘッドの出口に設けた外径測定器を用いてゴム混合物の層で被覆された芯金の外径を芯金の一定の移動距離ごとに測定する工程を説明する。
図1に示すようにローラの外径を測定する外径測定器9は、クロスヘッド2のダイノズル部に設置することが好ましい。外径測定器9としては、各種の公知の変位センサや外径測定器などを用いることができる。未加硫ゴムの表面に外径測定時のキズ等を付けない観点から、レーザ方式や超音波方式の非接触方式の外径測定器を用いることが好ましい。例えば本発明に用いる外径測定器9として、キーエンス社製LS−7500およびLS−7030Mを使用して、弾性ローラの外径を測定することができる。
使用する未加硫ゴム組成物の組成を以下に示す。
〈未加硫ゴム組成物の作製〉
アクリルニトリルブタジエンゴム(商品名「NIPOL N230SV」:JSR(株)製)100質量部に対して、以下の(a)の材料リストに記載した材料を加えて加圧式ニーダーで15分間混練した。更に、以下の(b)の材料リストに記載した材料を加えて,15分間オープンローラで混練して未加硫ゴム組成物を作製した。以降特に記載がない場合は、すべてこの未加硫ゴム組成物を未加硫ゴム組成物として使用した。
(a)の材料リスト
・カーボンブラック(商品名「トーカブラック#7360SB」:東海カーボン製、DBP吸油量87) 48質量部、
・ステアリン酸亜鉛1質量部、
・酸化亜鉛(酸化亜鉛二種 正同化学)5質量部
・炭酸カルシウム(商品名「ナノックス#30」:丸尾カルシウム(株)製)20質量部
(b)の材料リスト
・ジベンゾチアゾリルジスルフィド(商品名「ノクセラーDM−P」:大内新興化学(株)製) 1質量部
・テトラベンジルチウラムジスルフィド(商品名「ノクセラーTBZTD」:大内新興化学(株)製) 4.5質量部
・硫黄(加硫剤)1.2質量部
〈ゴムローラの作製〉
外径がφ6mm、長さ250mmのあらかじめ両端部12mmを除いた領域に接着剤が塗布された汎用快削鋼であるSUM24の芯金を用意した。接着剤は導電性があるホットメルトタイプのものを用いた。クロスヘッド押出装置として、図1に示す構成の装置を用いた。汎用のゴム用押出機(三葉製作所製の45mm押出機)と、ダイノズル内径がφ9.0mmであるクロスヘッドダイとを用いた。外径測定器としては、キーエンス社製LS−7500およびLS−7030Mを使用し、クロスヘッドダイの出口から約20mmの位置に設置した。押出機1(図1)による未加硫ゴム組成物の吐出速度(単位時間あたりの押出量)を、以下で示す送り速度で所定の弾性ローラの外径となるように押出機のスクリュー回転数を約10.5rpmとした。芯金の周囲に被覆されたゴム層の外形プロファイルをクラウン形状に成形するため、芯金の1本中の移動速度が変化するように、芯金送りローラに予めプログラミングした。図7(a)には芯金の送り速度すなわち、芯金1本中の移動速度を変化させ、芯金の各位置(部位)がダイノズル11より押出される速度(移動速度)を表す。芯金1の両端部(芯金位置:0mmと250mmの位置)では、その送り速度は24.0mm/sであり、中央部の方向に向かうに従って徐々に送り速度を低下させて中央部(芯金位置:125)では20.4mm/sとした。このように調整することで、ゴムローラの両端部(芯金位置:0mmと250mmの位置)の外径は約8.35mmとなる。また、中央部の方向に向かうに従ってゴムローラの外径は緩やかに大きくなって中央部(芯金位置:125mm)では約8.60mmとなる。そのため、緩やかなクラウン形状が形成される。芯金の移動速度を芯金送りローラにより連続的にクロスヘッドに挿入される芯金1本毎に周期的に与える。この実施例では図1に示すように、後続する芯金により、先行する芯金の後端を後押しして移動する。そのため、先行する芯金の後端と後続の芯金の先端とは常に当接して、これらの間に未加硫ゴム組成物が侵入することがなく、先行する芯金は後続する芯金の移動速度の変化に同調して、この速度に対応して変化した外径を有するゴムローラを形成した。弾性ローラの成形中にダイ出口の外径測定器によって測定した外径と、その後160℃で1h加硫した弾性ローラの形状を各位置における外径を測定および比較した結果を図7(c)に示す。図かわかるように、弾性ローラは、加硫後に成形時よりも外径が収縮してしまう。しかしながら芯金の長さ方向の外径のプロファイルに変化がないことがわかる。外径の測定は、芯金の移動量が5mmピッチとなるように、予め芯金送りローラにプログラミングした芯金の移動速度のプロファイルから、芯金の方向の各位置における5mmピッチとなるよう、算出した測定時間間隔を用いて芯金毎に連続的に周期的に測定した。そのときの測定時間間隔を図7(b)に示す。もちろん、中央部で送り速度を速くして緩やかな逆クラウン形状にすることもできる、一端から他端まで順次送り速度を上げてテーパ状のゴムローラを作ることもできる。
図5に例示的に示すロータリーエンコーダを用いて芯金の移動量を検出する方法を用いて、ゴムローラのゴム層の外径プロファイルを連続的に測定した。図5のように芯金送りローラの回転に同期するように芯金送りローラの回転中心と同軸上にロータリーエンコーダを取付けてある。このとき芯金送りローラの直径を60mmとし、それと同等のサイズのロータリーエンコーダを使用した。よって芯金送りローラが予めプログラムされた回転を行うことで芯金の移動速度が変化する場合でも、芯金送りローラ半径とロータリーエンコーダによる芯金送りローラの回転角度の検出により、芯金送りローラ半径と回転角度の積から芯金の移動量が検知できる。外径の測定は、芯金の移動量が5mmピッチとなるように設定した。このとき実施例1と同じ組成の未加硫ゴム組成物と、クロスヘッド押出装置を用いて、実施例1と同様の芯金送りローラの条件で未加硫のゴムローラを形成し、外径を測定した。ゴムローラの外径が実施例1と同様なクラウン形状を形成したゴムローラを得た。成形中のゴムローラの各位置における外径を測定した結果と実施例1と同様に加硫した後のローラの形状を測定した結果を図8(a)に示す。
図6に例示的に示すように、クロスヘッドに送り込む芯金にマーキングをつけた芯金を使用し、ファイバーセンサにてマーキング位置を検出することにより芯金の移動量を直接検出する方法を用いて、ゴムローラのゴム層の外径プロファイルを連続的に測定した。このとき実施例1と同じ組成の未加硫ゴム組成物と、クロスヘッド押出装置を用いて、実施例1と同様の芯金送りローラの条件で未加硫のゴムローラを形成し、外径を測定した。実施例1と同様の芯金に5mmピッチでインクジェット式のマーキング装置を用い、芯金に対し黒色のマーキングを施した。さらにキーエンス社製反射型ファイバーセンサFU-20を使用して、金属面とマーキングの黒色との反射率の違いにより芯金のマーキング位置を検知し、それをもとにゴムローラの外径の測定を行った。成形中のゴムローラの各位置における外径の変化を測定した結果と実施例1と同様に加硫した後のローラの形状を測定した結果を図8(b)に示す。
このとき実施例1と同じ組成の未加硫ゴム組成物と、クロスヘッド押出装置を用いて、実施例1と同様の芯金送りローラの条件で未加硫のゴムローラを形成し、外径は、0.25秒毎の一定周期にて測定した。成形中のゴムローラの各位置における外径の変化を測定した結果と実施例1と同様に加硫した後のローラの形状を測定した結果を図8(c)に示す。図8(c)より加硫後のローラの形状とローラ成形時に測定された弾性ローラの形状に差があることがわかる。ローラの成形時に測定した外径データは、芯金の送り速度と外径測定器の位置の関係から、芯金の移動距離にズレが生じ、結果として非対称の形状として計測されてしまう。実際に成形されるローラの形状には影響がない。
2‥‥クロスヘッドダイ
3‥‥芯金送りローラ
4‥‥芯金ストッカー
5‥‥芯金
6‥‥材料投入口
7‥‥未加硫ゴム組成物
8‥‥切断・引取り工程
9‥‥外径測定器
Claims (2)
- クロスヘッドの芯金供給孔に複数本の芯金を直列かつ連続的に供給すると共に、該クロスヘッドに接続した押出機から、溶融したゴム混合物を該クロスヘッドに供給することによって、周囲がゴム混合物の層で被覆された芯金の複数本を製造する工程を含む弾性ローラの製造方法であって、
(1)該クロスヘッドへの該芯金の送り速度または引取り速度を変化させることにより、該芯金の各々について、その周囲を被覆するゴム混合物の膜厚を異ならせる工程と、
(2)該クロスヘッドの出口に設けた外径測定器を用いてゴム混合物の層で被覆された芯金の外径を測定する工程とを含み、
該工程(2)は、該芯金の一定の移動距離ごとに該外径を測定することを特徴とする弾性ローラの製造方法。 - 前記工程(2)において、該芯金の移動距離を、該芯金自体の移動の距離を測定して検知する請求項1に記載の弾性ローラの製造方法。
Priority Applications (1)
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| JP2010151946A JP2012014049A (ja) | 2010-07-02 | 2010-07-02 | 弾性ローラの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP2010151946A JP2012014049A (ja) | 2010-07-02 | 2010-07-02 | 弾性ローラの製造方法 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP2014113700A (ja) * | 2012-12-06 | 2014-06-26 | Canon Inc | ゴムローラの押出し成形機、およびゴムローラの製造方法 |
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2010
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