JP2012013725A - 演奏システムおよび電子楽器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 多種多様な楽音構成要素を、演奏者が所望のように変化させる。
【解決手段】 第1の演奏装置本体11−1および第2の演奏装置本体11−2のCPU21は、加速度センサ値に基づき取得した発音タイミングにて、楽器部19に対してノートオンイベントを送信する。第1の演奏装置本体11−1のCPU21が、第1の演奏装置本体11−1の基準方位と、第1の演奏装置本体11−1が振られたときの、当該第1の演奏装置本体11−1の軸方向の方位とのなす角度を示す第1の差分値を算出し、当該第1の差分値に基づき発音すべき楽音の音高を決定する。第2の演奏装置本体11−2のCPU21は、第2の演奏装置本体11−2の基準方位と、第2の演奏装置本体11−2が振られたときの、当該第2の演奏装置本体11−2の軸方向の方位とのなす角度を示す第2の差分値を算出し、当該第2の差分値に基づき発音すべき楽音の音高を決定する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、演奏者が手で保持して、振ることにより楽音を発生させる演奏システムおよび電子楽器に関する。
従来、スティック状の部材にセンサを設け、演奏者が部材を手で保持して振ることで、センサが、当該部材の動きを検出し、楽音を発音するように構成された電子楽器が提案されている。特に、この電子楽器では、スティック状の部材は、ドラムのスティックや太鼓の撥のような形状を備え、演奏者があたかもドラムや太鼓をたたくような動作に応じて、打楽器音が発声されるようになっている。
たとえば、特許文献1には、スティック状の部材に加速度センサを設け、加速度センサからの出力(加速度センサ値)が、所定の閾値に達した後、所定時間が経過すると、楽音を発音するように構成された演奏装置が提案されている。
特許文献1に開示された演奏装置では、スティック状の部材の加速度センサ値に基づいて楽音の発音が制御されるだけであり、演奏者の所望のような楽音の変化を実現するのが容易ではないという問題点があった。
特許文献2には、複数の音色を発音可能として、地磁気センサを用いて、スティック状の部材が向けられる方向にしたがって、複数の音色のうち、何れかを発音する装置が提案されている。
本発明は、音色のみならず、多種多様な楽音構成要素を、演奏者が所望のように変化させることができる演奏システムおよび電子楽器を提供することを目的とする。
本発明の目的は、それぞれが、
演奏者が手で保持するための長手方向に延びる保持部材と、
前記保持部材内に配置された加速度センサと、
前記保持部材内に配置された磁気センサと、
所定の楽音を発音する楽音発生手段に対して発音の指示を与える制御手段と、を有する、第1の演奏装置本体および第2の演奏装置本体を備えた演奏システムであって、
前記第1の演奏装置本体および第2の演奏装置本体の前記制御手段は、
前記加速度センサ値に基づき取得した発音タイミングにて前記楽音発生手段に対して発音の指示を与える発音指示手段を有し、
前記第1の演奏装置本体は、
前記磁気センサのセンサ値に基づいて、予め設定された基準方位と、前記保持部材の軸方向の方位とのなす角度を示す第1の差分値を取得する第1の差分値算出手段を有するとともに、
前記第1の演奏装置本体の前記制御手段は、前記第1の差分値算出手段により得られた第1の差分値に基づいて、前記発音すべき楽音の音高を決定する音高決定手段を有し、
前記第2の演奏装置本体は、
前記磁気センサのセンサ値に基づいて、予め設定された基準方位と、前記保持部材の軸方向の方位とのなす角度を示す第2の差分値を取得する第2の差分値算出手段を有するとともに、
前記第2の演奏装置本体の前記制御手段は、前記第2の差分値算出手段により得られた第2の差分値に基づいて、前記発音すべき楽音の音色を決定する音色決定手段を有することを特徴とする演奏システムにより達成される。
演奏者が手で保持するための長手方向に延びる保持部材と、
前記保持部材内に配置された加速度センサと、
前記保持部材内に配置された磁気センサと、
所定の楽音を発音する楽音発生手段に対して発音の指示を与える制御手段と、を有する、第1の演奏装置本体および第2の演奏装置本体を備えた演奏システムであって、
前記第1の演奏装置本体および第2の演奏装置本体の前記制御手段は、
前記加速度センサ値に基づき取得した発音タイミングにて前記楽音発生手段に対して発音の指示を与える発音指示手段を有し、
前記第1の演奏装置本体は、
前記磁気センサのセンサ値に基づいて、予め設定された基準方位と、前記保持部材の軸方向の方位とのなす角度を示す第1の差分値を取得する第1の差分値算出手段を有するとともに、
前記第1の演奏装置本体の前記制御手段は、前記第1の差分値算出手段により得られた第1の差分値に基づいて、前記発音すべき楽音の音高を決定する音高決定手段を有し、
前記第2の演奏装置本体は、
前記磁気センサのセンサ値に基づいて、予め設定された基準方位と、前記保持部材の軸方向の方位とのなす角度を示す第2の差分値を取得する第2の差分値算出手段を有するとともに、
前記第2の演奏装置本体の前記制御手段は、前記第2の差分値算出手段により得られた第2の差分値に基づいて、前記発音すべき楽音の音色を決定する音色決定手段を有することを特徴とする演奏システムにより達成される。
好ましい実施態様においては、前記第1の演奏装置本体および前記第2の演奏装置本体が、それぞれ、通信手段を有し、
前記第1の演奏装置本体の通信手段は、前記第1の差分値を送信するとともに、前記第2の差分値を受信し、
前記第1の演奏装置本体の前記制御手段は、前記受信された第2の差分値に基づいて、前記発音すべき楽音の音色を決定する音色決定手段を有し、かつ、
前記第2の演奏装置本体の通信手段は、前記第2の差分値を送信するとともに、前記第1の差分値を受信し、
前記第2の演奏装置本体の前記制御手段は、前記受信された第1の差分値に基づいて、前記発音すべき楽音の音高を決定する音高決定手段を有する。
前記第1の演奏装置本体の通信手段は、前記第1の差分値を送信するとともに、前記第2の差分値を受信し、
前記第1の演奏装置本体の前記制御手段は、前記受信された第2の差分値に基づいて、前記発音すべき楽音の音色を決定する音色決定手段を有し、かつ、
前記第2の演奏装置本体の通信手段は、前記第2の差分値を送信するとともに、前記第1の差分値を受信し、
前記第2の演奏装置本体の前記制御手段は、前記受信された第1の差分値に基づいて、前記発音すべき楽音の音高を決定する音高決定手段を有する。
また、好ましい実施態様においては、前記音高決定手段が、前記第1の差分値が増大するのにしたがって、音高が一様に増大或いは減少するように、前記楽音の音高を決定する。
より好ましい実施態様においては、前記音高決定手段が、記憶装置に格納された、前記第1の差分値の範囲と前記音高とを対応付けたテーブルを参照して、前記楽音の音高を決定する。
別の好ましい実施態様においては、前記音色決定手段が、記憶装置に格納された、前記第2の差分値の範囲と前記音色とを対応付けたテーブルを参照して、前記楽音の音色を決定する。
また、好ましい実施態様においては、前記第1の差分値算出手段および第2の差分値算出手段が、磁気センサのセンサ値に基づいて、磁北の方向と前記保持部材の軸方向とのなす角であるオフセット値を取得するように構成され、前記基準方位を示す値として、前記磁北の方向と設定の際の前記保持部材の軸方向とのなす角である基準オフセット値を求め、前記第1の差分値および第2の差分値として、それぞれ、オフセット値と基準オフセット値との差を算出する。
さらに別の好ましい実施態様においては、前記第1の演奏装置本体および第2の演奏装置本体の前記制御手段の発音指示手段が、前記加速度センサ値が、所定の第1の閾値を超えて、その後、前記第1の閾値より小さい第2の閾値より小さくなったタイミングを発音タイミングとして、前記楽音発生手段に対して発音の指示を与える。
また、好ましい実施態様においては、前記制御手段が、前記加速度センサ値の最大値を検出し、当該最大値にしたがった音量レベルを算出する音量レベル算出手段を有し、
前記発音指示手段が、前記音量レベル算出手段により算出された音量レベルで、前記発音タイミングにおいて、前記楽音発生手段に対して発音の指示を与える。
前記発音指示手段が、前記音量レベル算出手段により算出された音量レベルで、前記発音タイミングにおいて、前記楽音発生手段に対して発音の指示を与える。
また、本発明の目的は、上記演奏システムと、
前記楽音発生手段を備えた楽器部と、を備え、
前記演奏装置と、前記楽器部とが、それぞれ、通信手段を備えたことを特徴とする電子楽器により達成される。
前記楽音発生手段を備えた楽器部と、を備え、
前記演奏装置と、前記楽器部とが、それぞれ、通信手段を備えたことを特徴とする電子楽器により達成される。
本発明によれば、多種多様な楽音構成要素を、演奏者が所望のように変化させることができる演奏システムおよび電子楽器を提供することが可能となる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる電子楽器の構成を示すブロックダイヤグラムである。図1に示すように、本実施の形態にかかる電子楽器10は、演奏者が手に持って振るための、長手方向に延びるスティック状の複数の演奏装置本体11−1、11−2を有している。演奏者は、複数の演奏装置本体の一方(たとえば、第1の演奏装置本体11−1)を右手で保持し、他方(たとえば、第2の演奏装置本体11−2)を左手で保持する。また、電子楽器10は、楽音を発生するための楽器部19を備え、楽器部19は、CPU12、インタフェース(I/F)13、ROM14、RAM15、表示部16、入力部17およびサウンドシステム18を有する。
第1の演奏装置本体11−1は、後述するように、演奏者が保持する根元側と反対側である先端側の付近に加速度センサ23と、地磁気センサ22とを有する。第2の演奏装置本体11−2も、演奏装置本体11−1と同様の構成を有している。本実施の形態においては、第1の演奏装置本体11−1および第2の演奏装置本体11−2により、演奏システムが構成される。なお、本明細書において、特に、第1の演奏装置本体11−1、第2の演奏装置本体11−2を区別する必要が無い場合には、何れかの演奏装置本体を、演奏装置本体11と表記する。
楽器部19のI/F13は、演奏装置本体11からのデータ(たとえばノートオンイベント)を受け入れて、RAM15に格納するとともに、CPU12にデータの受け入れを通知する。本実施の形態においては、たとえば、演奏装置本体11の根元側端部に赤外線通信装置24が設けられ、I/F13にも赤外線通信装置33が設けられている。したがって、楽器部19は、演奏装置本体11の赤外線通信装置24が発した赤外線を、I/F13の赤外線通信装置33が受信することで、演奏装置本体11からのデータを受信することができる。
CPU12は、電子楽器10全体の制御、特に、電子楽器の楽器部19の制御、入力部17を構成するキースイッチ(図示せず)の操作の検出、I/F13を介して受信したノートオンイベントに基づく楽音の発生など、種々の処理を実行する。
ROM14は、電子楽器10全体の制御、特に、電子楽器の楽器部19の制御、入力部17を構成するキースイッチ(図示せず)の操作の検出、I/F13を介して受信したノートオンイベントに基づく楽音の発生など、種々の処理プログラムを格納する。また、ROM14は、種々の音色の波形データ、たとえば、フルート、サックス、トランペットなどの管楽器、ピアノなどの鍵盤楽器、ギターなどの弦楽器、バスドラム、ハイハット、スネア、シンバルなど打楽器の波形データを格納する波形データエリアを含む。
RAM15は、ROM14から読み出されたプログラムや、処理の過程で生じたデータやパラメータを記憶する。処理の過程で生じたデータには、入力部17のスイッチの操作状態、I/F13を介して受信したセンサ値等、楽音の発音状態(発音フラグ)、後述する角度の差分値の範囲と楽音の音高とを対応付けたテーブル、角度の差分値の範囲と音色とを対応付けたテーブルなどが含まれる。
表示部16は、たとえば、液晶表示装置(図示せず)を有し、発音すべき楽音の音色、後述する角度の差分値の範囲と楽音の音高とを対応付けたテーブル(音高テーブル)、角度の差分値の範囲と音色とを対応付けたテーブル(音色テーブル)などを表示することができる。また、入力部17は、スイッチ(図示せず)を有し、音色の指定などを指示することができる。
サウンドシステム18は、音源部31、オーディオ回路32およびスピーカ35を備える。音源部31は、CPU12から与えられたノートオンイベントにしたがって、ROM15の波形データエリアから波形データを読み出して、楽音データを生成して出力する。オーディオ回路32は、音源部31から出力された楽音データをアナログ信号に変換し、変換されたアナログ信号を増幅してスピーカ35に出力する。これによりスピーカ35から楽音が出力される。
図2は、本実施の形態にかかる演奏装置本体の構成を示すブロックダイヤグラムである。図2に示すように、演奏装置本体11は、演奏者が保持する根元側と反対側である先端側に、地磁気センサ22および加速度センサ23を有する。地磁気センサ22の位置は、先端側に限定されず、根元側に配置されていても良い。地磁気センサ22は、磁気抵抗効果素子やホール素子を有し、x、y、z方向のそれぞれの磁界の成分を検出することができる。また、加速度センサ23は、たとえば、静電容量型或いはピエゾ抵抗素子型のセンサであり、生じた加速度を示すデータ値を出力することができる。本実施の形態にかかる加速度センサ23は、たとえば、演奏装置本体11の軸方向の加速度センサ値を出力する。なお、本実施の形態において、地磁気センサ23におけるz軸は、地表面に垂直な方向の軸、x軸はz軸と直交するある軸、y軸は、x軸およびz軸と直交する軸である。
演奏者が実際にドラムを演奏するときには、スティックの一端(根元側)を手に持って、スティックに肩、肘、手首などを中心とした回転運動を生じさせる。したがって、この実施の形態では、回転運動に伴う、演奏装置本体11の長手方向の遠心力を検知すべく、演奏装置本体11の長手方向(軸方向)の加速度センサ値を取得する。無論、加速度センサとして3軸センサを用いても良い。
また、演奏装置本体11は、CPU21、赤外線通信装置24、ROM25、RAM26、インタフェース(I/F)27および入力部28を有する。CPU21は、演奏装置本体11におけるセンサ値の取得、地磁気センサ22の基準値(基準オフセット値の取得)、センサ値等にしたがった楽音の発音タイミングの検出、発音すべき楽音の音高および音色の決定、ノートオンイベントの生成、I/F27および赤外線通信装置24を介したノートオンイベントの送信制御などの処理を実行する。
ROM25には、演奏装置本体11におけるセンサ値の取得、地磁気センサ22の基準値(基準オフセット値の取得)、センサ値等にしたがった楽音の発音タイミングの検出、発音すべき楽音の音高および音色の決定、ノートオンイベントの生成、I/F27および赤外線通信装置24を介したノートオンイベントの送信制御などの処理プログラムが格納される。RAM26には、センサ値等、処理において取得され或いは生成された値が格納される。I/F27は、CPU21からの指示にしたがって赤外線通信装置24にデータを出力する。また、入力部28は、スイッチ(図示せず)を有する。
図3は、本実施の形態にかかる第1の演奏装置本体において実行される処理の例を示すフローチャートである。また、図4は、本実施の形態にかかる第2の演奏装置本体において実行される処理の例を示すフローチャートである。双方の処理はほぼ同様であるため、まず、第1の演奏装置本体11−1における処理を説明しつつ、必要に応じて、第2の演奏装置本体11−2における処理についても説明する。図3に示すように、第1の演奏装置本体11−1のCPU21は、RAM26のデータのクリアなどを含むイニシャライズ処理を実行する(ステップ301)。次いで、CPU21は、入力部28のスイッチ操作により基準情報設定の指示があったかを判断する(ステップ302)。ステップ302でYesと判断された場合には、CPU21は、第1の基準設定処理を実行する(ステップ303)。
図4に示すように、第2の演奏装置本体11−2においても、第1の演奏装置本体11−1と同様に、イニシャライズ処理(ステップ401)の後、入力部28のスイッチ操作により基準情報設定の指示があったかを判断する(ステップ402)。ステップ402でYesと判断された場合には、第2の演奏装置本体11−2のCPU21は、第2の基準設定処理を実行する(ステップ403)。
図5は、本実施の形態にかかる第1の基準設定処理の例を示すフローチャートである。第1の基準設定処理においては、演奏者が、第1の演奏装置本体11−1の入力部28の設定スイッチ(図示せず)をオンしたときの、第1の演奏装置本体11−1の方向が第1の基準値(第1の基準オフセット値)として取得される。まず、CPU21は、地磁気センサ22のセンサ値を取得して、取得したセンサ値に基づいて、磁北(地磁気が示す北の方向)と、第1の演奏装置本体11−1の(長手方向)軸方向とのなす角度(つまり、磁北と第1の演奏装置本体11−1の軸方向とのずれを示す角度)を算出する(ステップ501)。
CPU21は、入力部28の設定スイッチがオンされたかを判断する(ステップ502)。ステップ502でYesと判断された場合には、CPU21は、ずれを示す角度を、第1の基準オフセット値θRPとしてRAM26に格納する(ステップ503)。次いで、CPU21は、入力部28の終了スイッチ(図示せず)がオンされたかを判断する(ステップ504)。ステップ504でNoと判断された場合には、ステップ501に戻る。その一方、ステップ504でYesと判断された場合には第1の基準設定処理を終了する。上述した第1の基準設定処理により第1の基準オフセット値θRPがRAM26中に格納される。
図6は、第2の演奏装置本体11−2において実行される第2の基準設定処理である。図6から理解できるように、第2の基準設定処理は、第1の基準設定処理とほぼ同様である。第2の基準設定処理において、ステップ601、602は、図5のステップ501、502と同様である。ステップ602でYesと判断された場合には、第2の演奏装置本体11−2のCPU21は、ずれを示す角度を、第2の基準オフセット値θLPとしてRAM26に格納する(ステップ603)。図6のステップ604は、図5のステップ504と同様である。
第1の演奏装置本体11−1において、第1の基準設定処理(ステップ303)が終了すると、CPU21は、地磁気センサ22のセンサ値を取得して、現在の、磁北(地磁気が示す北の方向)と第1の演奏装置本体11−1の軸方向とのなす角度(つまり、磁北と第1の演奏装置本体11の軸方向とのずれを示す角度)を算出する(ステップ304)。CPU21は、ステップ304で得られたずれを示す角度を、第1のオフセット値θRとしてRAM26に格納する(ステップ305)。また、CPU21は、加速度センサ23のセンサ値(加速度センサ値)を取得して、RAM26に格納する(ステップ306)。上述したように、本実施の形態においては、加速度センサ値として、第1の演奏装置本体11−1の長手方向(軸方向)のセンサ値が採用される。
第2の演奏装置本体11−2において、第2の基準設定処理(ステップ403)が終了すると、第2の演奏装置本体11−2のCPU21も、地磁気センサ22のセンサ値を取得して、現在の、磁北(地磁気が示す北の方向)と第2の演奏装置本体11−2の軸方向とのなす角度を算出する(ステップ404)。CPU21は、ステップ404で得られたずれを示す角度を、第2のオフセット値θLとしてRAM26に格納する(ステップ405)。その後のステップ406は、図3のステップ306と同様である。
第1の演奏装置11−1において、ステップ306が実行された後、CPU21は、発音タイミング検出処理を実行する(ステップ307)。第2の演奏装置11−2においても、発音タイミング検出処理が実行される(ステップ407)。図7は、本実施の形態にかかる発音タイミング検出処理の例を示すフローチャートである。第1の演奏装置本体11−1においても、第2の演奏装置本体11−2においても、ほぼ同一の発音タイミング検出処理が実行される。図7に示すように、CPU21は、RAM26に格納された加速度センサ値およびオフセット値を読み出す(ステップ701)。なお、オフセット値として、第1の演奏装置本体11−1では、第1のオフセット値θRが読み出され、第2の演奏装置本体11−2では、後述するように、第2のオフセット値θLが読み出される。
次いで、CPU21は、加速度センサ値が、所定の第1の閾値αより大きいかを判断する(ステップ702)。ステップ702でYesと判断された場合には、CPU21は、RAM26中の加速度フラグに「1」をセットする(ステップ703)。CPU21は、ステップ701で読み出された加速度センサ値が、RAM26に格納されている加速度センサ値の最大値より大きいかを判断する(ステップ704)。ステップ704でYesと判断された場合には、RAM26から読み出された加速度センサ値を、新たな最大値として、RAM26に格納する(ステップ705)。
ステップ702でNoと判断された場合には、CPU21は、RAM26中の加速度フラグが「1」であるかを判断する(ステップ706)。ステップ706でNoと判断された場合には、発音タイミング検出処理は終了する。ステップ706でYesと判断された場合には、CPU21は、加速度センサ値が、所定の第2の閾値βより小さいかを判断する(ステップ707)。ステップ707でYesと判断された場合には、CPU21は、ノートオンイベント生成処理を実行する(ステップ708)。
図8は、本実施の形態にかかるノートオンイベント生成処理の例を示すフローチャートである。図8に示すノートオンイベント生成処理により、第1の演奏装置11−1および第2の演奏装置11−2からノートオンイベントが楽器部19に送信され、その後、楽器部19において発音処理(図9参照)が実行されることにより、楽音データが生成され、スピーカ35から楽音が発音される。
なお、ノートオンイベント生成処理の説明に先立ち、本実施の形態にかかる電子楽器10における発音タイミングについて説明する。図10は、演奏装置本体11の加速度センサ23により検出される加速度センサ値の例を模式的に示したグラフである。演奏者が、演奏装置本体11の一端(根元側)を持って振ることは、手首、ひじ、肩などを支点とした回転運動を演奏装置本体11に生じさせる。この回転運動に伴って、特に、遠心力により、演奏装置本体11の長手方向(軸方向)に加速度が生じる。
演奏者が、演奏装置本体11を振ると、加速度センサ値は、次第に大きくなる(図10の曲線1000における符号1001参照)。演奏者がスティック状の演奏装置本体11を振るときに、一般には、ドラムを打つ動作と同様に動作する。したがって、演奏者は、仮想的に設定されたドラムの面にスティックを打ちつける寸前に、スティック(つまりスティック状の演奏装置本体11)の動作をとめていく。したがって、ある時刻から加速度センサ値は徐々に減少する(符号1002参照)。演奏者は、仮想的なドラムの面にスティックを打ちつけた瞬間に楽音が発生することを想定している。したがって、演奏者が想定するタイミングで楽音を発生できるのが望ましい。
本発明では、演奏者が仮想的なドラムの面にスティックを打ちつける瞬間或いはそのわずかに前に楽音を発生すべく、以下に述べるようなロジックを採用する。発音タイミングは、加速度センサ値が減少して、「0」よりわずかに大きい第2の閾値βより小さくなったときとする。しかしながら、演奏者が予期していない動作により、加速度センサ値が振動して、上述した第2の閾値β前後に達する可能性もある。したがって、予期しない振動を排除するために、いったん、加速度センサ値が上昇して、所定の第1の閾値α(αはβより十分に大きい)を越えることを条件としている。すなわち、加速度センサ値がいったん第1の閾値αより大きくなり(時刻tα参照)、その後、加速度センサ値が減少して、第2の閾値βより小さくなったとき(時刻tβ参照)、時刻tβを発音タイミングとしている。上述したような発音タイミングが到来したと判断されると、演奏装置本体11においてノートオンイベントが生成され、楽器部19に送信される。また、これに応答して、楽器部19において、発音処理が実行されて、楽音が発生する。
図8に示すように、ノートオンイベント生成処理においては、CPU21は、RAM26に格納された加速度センサ値の最大値を参照して、当該最大値に基づく楽音の音量レベル(ベロシティ)を決定する(ステップ801)。
加速度センサ値の最大値をAmax、音量レベル(ベロシティ)の最大値をVmaxとすると、音量レベルVelは、たとえば、以下のように求めることができる。
Vel=a・Amax
(ただし、a・Amax>Vmaxであれば、Vel=Vmax、また、aは所定の正の係数)
(ただし、a・Amax>Vmaxであれば、Vel=Vmax、また、aは所定の正の係数)
次いで、CPU21は、RAM26に格納された第1のオフセット値θRと第1の基準オフセット値θRPとの差分値θRd=(θR−θRP)を求め、求められた差分値θRdに基づいて、発声すべき楽音の音高を決定する(ステップ802)。図11(a)、(b)は、それぞれ、差分値θRdを説明する図である。なお、第2の差分値θLdについても、以下の説明が適用される。
図11(a)、(b)に示すように、設定スイッチがオンされたときの演奏装置本体の方向(基準方向:符号P参照)と、演奏装置本体11が振られたときの方向(符号C)との差分値θRdは、正となる場合(図11(a))と、負となる場合(図11(b))とがある。演奏者から見て、基準位置より左側で演奏装置本体11を振れば、差分値θRdは正となり、右側で演奏装置本体11を振れば、差分値θRdは負となる。
ドラムセットのタム(ハイタム、ロータム、フロアタム)では、演奏者から見て、時計回りに、音高が高い順に配置される。たとえば、時計回りに、ハイタム、ロータム、フロアタムの順で配置される。したがって、打楽器の音色の楽音を発音する場合には、演奏装置本体11の音高は、演奏装置本体11が振られたときの演奏装置本体11の軸方向が、演奏者からみて時計回りに変化するのにしたがって、低くなるように設定される。その一方、ピアノ、マリンバ、ビブラフォーンなどの楽器では、楽器の音高は、演奏者からみて右側の鍵になるのにしたがって、高くなる。そこで、鍵盤楽器など、通常の楽器の音色で、楽音を発音する場合には、演奏装置本体11の音高は、演奏装置本体11が振られたときの方向が、演奏者からみて時計回りに変化するのにしたがって、高くなるように設定される。
以下の例では、音高については、C(ド)、D(レ)、E(ミ)というような音階が演奏される場合について説明する。図12(a)は、差分値θRdの範囲と楽音の音高とを対応付けた音高テーブルの例を示す図、また、図12(b)は、第1の演奏装置本体を振る方向と音高との関係を模式的に示す図である。図12(a)に示す音高テーブルは、演奏装置本体11のRAM26に格納される。図12(a)の音高テーブルに示すように、演奏装置本体11が振られる方向が、演奏者からみて時計回りに変化するのにしたがって、音高が、C(ド)、D(レ)、E(ミ)、F(ファ)、・・・と高くなっていくことが理解できる。ステップ802では、CPU21は、RAM26中の音高テーブル1200を参照して、差分値θRdに対応する音高情報を取得すれば良い。
また、CPU21は、RAM26に格納された第2のオフセット値θLと第2の基準オフセット値θLPとの差分値θLd=(θL−θLP)を求め、求められた差分値θLdに基づいて、発声すべき楽音の音色を決定する(ステップ803)。RAM26には、差分値θLdの範囲と音色とを対応付けた音色テーブルが格納されている。図13(a)は、差分値θLdの範囲と音色とを対応付けた音色テーブルの例を示す図、また、図13(b)は、演奏装置本体11を振る方向と音色との関係を模式的に示す図である。 図13(a)、(b)に示されるように、演奏者からみて左側から右側に向けて(時計回りに)、タム(打楽器)、トランペット、ギター、ピアノの音色の楽音が生成できるようになっている。無論、音色およびその順序は例示的なものに過ぎない。
ステップ803では、CPU21は、RAM26中の音色テーブル1300を参照して、差分値θLdに対応する音色情報を取得すれば良い。その後、CPU21は、音量レベル(ベロシティ)、得られた音高および音色を示す情報を含むノートオンイベントを生成する(ステップ804)。
CPU21は、生成されたノートオンイベントをI/F27に出力する(ステップ805)。I/F27は、赤外線通信装置24にノートオンイベントを赤外線信号として送信させる。赤外線通信装置24からの赤外線信号は楽器部19の赤外線通信装置33に受信される。その後、CPU21は、RAM26中の加速度フラグを「0」にリセットする(ステップ806)。
第1の演奏装置11−1において発音タイミング検出処理(ステップ307)が終了すると、CPU21は、パラメータ通信処理を実行する(ステップ308)。パラメータ通信処理(ステップ308)については、後述する楽器部19におけるパラメータ通信処理(図9のステップ905)とともに説明する。第2の演奏装置11−2においても、発音タイミング検出処理(ステップ407)が終了すると、CPU21は、パラメータ通信処理を実行する(ステップ408)。
次に、本実施の形態にかかる楽器部において実行される処理について説明する。図9は、本実施の形態にかかる楽器部において実行される処理の例を示すフローチャートである。楽器部19のCPU12は、RAM15のデータのクリア、表示部16の画面上の画像のクリア、音源部31のクリアなどを含むイニシャライズ処理を実行する(ステップ901)。次いで、CPU12は、スイッチ処理を実行する(ステップ902)。スイッチ処理においては、たとえば、以下の処理を実行する。
CPU12は、入力部17のスイッチ操作にしたがって、差分値θRdと音高とが対応付けられたテーブル(音高テーブル)、差分値θLdと音色とが対応付けられたテーブル(音色テーブル)を選択する。本実施の形態では、音高テーブルおよび音色テーブルは、それぞれ、複数用意されて、RAM15に格納されている。CPU12は、スイッチ操作にしたがって、複数のテーブルのうちの何れかを選択することができる。
さらに、本実施の形態においては、差分値θRddの範囲と音高とが対応付けられた音高テーブル、および、差分値θLdと音色とが対応付けられた音色テーブルを編集できるように構成しても良い。たとえば、CPU12は、音高テーブル或いは音色テーブルの内容を表示部16の画面上に、テーブルの内容を表示し、演奏者が、スイッチやテンキーを操作して、差分値θRdの範囲および音高、或いは、差分値θLdの範囲および音色を変更する。値が変更された音高テーブル或いは音色テーブルは、RAM15に格納される。
次いで、CPU12は、I/F13が、ノートオンイベントを新たに受信しているかを判断する(ステップ903)。ステップ903でYesと判断された場合には、CPU12は発音処理を実行する(ステップ904)。発音処理においては、CPU12は、受信したノートオンイベントを音源部31に出力する。音源部31は、ノートオンイベントに示される音色にしたがってROMの波形データを読み出す。波形データ読み出しの際の速度はノートオンイベントに含まれる音高に従う。また、音源部31は、読み出された波形データに、ノートオンイベントに含まれる音量データ(ベロシティ)にしたがった係数を乗算して、所定の音量レベルの楽音データを生成する。生成された楽音データはオーディオ回路32に出力され、最終的に、所定の楽音がスピーカ35から発生される。
発音処理(ステップ904)の後、CPU12は、パラメータ通信処理を実行する(ステップ905)。パラメータ通信処理においては、CPU12の指示によって、たとえば、スイッチ処理(ステップ902)で選択された音高テーブルおよび音色テーブルのデータが、I/F13を介して赤外線通信装置33から、演奏装置本体11に送信される。また、演奏装置本体11において、赤外線通信装置24が、データを受信すると、CPU21は、I/F27を介してデータを受け入れ、RAM26に格納する(図3のステップ308)。
また、本実施の形態においては、第1の演奏装置本体11−1は、自己の地磁気センサ22の地磁気センサ値に基づいて差分値θRdを得ることができる一方、第2の演奏装置本体11−2で得られる地磁気センサ値を受信して、差分値θLdを得る必要がある。同様に、第2の演奏装置本体11−2は、自己の地磁気センサ22の地磁気センサ値に基づいて差分値θLdを得ることができる一方、第2の演奏装置本体11−1で得られる地磁気センサ値を受信して、差分値θRdを得る必要がある。
したがって、第1の演奏装置本体11−1のパラメータ通信処理では、第1の基準オフセット値θRPおよび第1のオフセット値θRが、楽器部19に対して送信され、第2の基準オフセット値θLPおよび第1のオフセット値θLが、楽器部19から受信される。同様に、第2の演奏装置本体11−2のパラメータ通信処理では、第2の基準オフセット値θLPおよび第2のオフセット値θLが、楽器部19に対して送信され、第1の基準オフセット値θRPおよび第1のオフセット値θRが、楽器部19から受信される。楽器部19のパラメータ通信処理では、第1の演奏装置本体11−1から受信した、第1の基準オフセット値θRPおよび第1のオフセット値θRが、第2の演奏装置本体11−2に送信され、第2の演奏装置本体11−2から受信した、第2の基準オフセット値θLPおよび第2のオフセット値θLが、第1の演奏装置本体11−1に送信される。
パラメータ通信処理(ステップ905)が終了すると、CPU12は、その他の処理、たとえば、表示部16の画面上に表示される画像の更新などを実行する(ステップ906)。
図15および図16は、演奏者が、第1の演奏装置本体11−1および第2の演奏装置本体11−1をそれぞれの手に持ち、何れか一方を振ったときの例を示す図である。図15および図16において、破線で示した演奏装置本体はその位置で維持された状態で、実線で示した演奏装置本体が、振り下ろされ或いは振り上げられている。また、これらの例では、第1の演奏装置本体11−1および第2の演奏装置本体11−2の双方とも、同じ向きで設定スイッチがオンされて、第1の基準設定処理および第2の基準設定処理が行なわれている。
図15に示す例では、第2の演奏装置本体11−2が、−180°≦θLd<−θ1であるような角度θLdの方向で維持されている。その一方、第1の演奏装置本体11−1は、θ2≦θRd<180°であるような角度θRdの方向で演奏者により振り下ろされ或いは振り上げられる。この場合、第1の演奏装置本体11−1が振られることにより、第2の演奏装置本体11−2の方向にしたがった音色であるピアノで、第1の演奏装置本体11−1の方向にしたがった音高であるC(ド)の楽音が発音される。
同様に、図16に示す例では、第1の演奏装置本体11−1が、−θ2≦θRd<−θ1であるような角度θRdの方向で維持されている。その一方、第2の演奏装置本体11−2は、0°≦θLd<θ1であるような角度θLdの方向で演奏者により振り下ろされ或いは振り上げられる。この場合には、第2の演奏装置本体11−2が振られることにより、第2の演奏装置本体11−2の方向にしたがった音色であるトランペットで、第1の演奏装置本体11−1の方向にしたがった音高であるF(ファ)の楽音が発音される。
本実施の形態においては、第1の演奏装置本体11−1および第2の演奏装置本体11−2のCPU21は、加速度センサ22の加速度センサ値に基づき取得した発音タイミングにて、楽器部19に対してノートオンイベントを送信する。また、第1の演奏装置本体11−1のCPU21が、第1の演奏装置本体11−1の基準方位と、第1の演奏装置本体11−1が振られたときの、当該第1の演奏装置本体11−1の軸方向の方位とのなす角度を示す第1の差分値を算出し、当該第1の差分値に基づき発音すべき楽音の音高を決定する。また、第2の演奏装置本体11−2のCPU21は、第2の演奏装置本体11−2の基準方位と、第2の演奏装置本体11−2が振られたときの、当該第2の演奏装置本体11−2の軸方向の方位とのなす角度を示す第2の差分値を算出し、当該第2の差分値に基づき発音すべき楽音の音高を決定する。
このように、本実施の形態によれば、第1の演奏装置本体11−1の軸方向の向きによって音高が決定され、第2の演奏装置本体11−2の軸方向の向きによって音色が決定される。したがって、演奏者は、演奏装置本体11−1、11−2のそれぞれの向きを変更することで、所望の音高でかつ所望の音色の楽音を発生することが可能となる。
好ましい実施態様においては、第1の演奏装置本体11−1の赤外線通信装置24は、第1の差分値を送信するとともに、第2の差分値を受信する。したがって、第1の演奏装置本体11−1のCPU21は、第1の差分値に基づく音高、および、第2の差分値に基づく音色による発音を指示するノートオンイベントを生成する。また、第2の演奏装置本体11−2の赤外線通信装置24は、第2の差分値を送信するとともに、第1の差分値を受信する。したがって、第2の演奏装置本体11−2のCPU21も、第1の差分値に基づく音高、および、第2の差分値に基づく音色による発音を指示するノートオンイベントを生成する。このように、本実施の形態によれば、第1の演奏装置本体11−1および第2の演奏装置本体11−2のそれぞれから、音色および音高を示す情報を含むノートオンイベントを、楽器部19に送信することができる。
本実施の形態においては、演奏装置本体11のCPU21は、差分値が増大するのにしたがって、音高が一様に増大或いは減少するように、楽音の音高を決定する。たとえば、鍵盤楽器、ある一定方向に進むのに従って音高が一様に変化するようになっている。したがって、演奏者は、直感的に、所望の音高の楽音を発生させることが可能となる。
また、本実施の形態において、演奏装置本体11のCPU21は、第1の差分値の範囲と音高とを対応付けた音高テーブルを参照して、発音すべき楽音の音高を特定する。これにより、複雑な演算を要することなく、発音すべき楽音の音高を得ることができる。
さらに、本実施の形態において、演奏装置本体11のCPU21は、第2の差分値の範囲と音高とを対応付けた音色テーブルを参照して、発音すべき楽音の音色を特定する。これにより、複雑な演算を要することなく、発音すべき楽音の音色を得ることができる。
また、本実施の形態においては、演奏装置本体11のCPU21は、地磁気センサ22のセンサ値に基づいて、磁北の方向と演奏装置本体11の軸方向とのなす角であるオフセット値を取得する。また、CPU21は、予め、基準方位を示す値として、磁北の方向と設定の際の演奏装置本体11の軸方向とのなす角である基準オフセット値を求める。そして、CPU21は、差分値として、オフセット値と基準オフセット値との差を算出する。これにより、演奏者は、所望の向きで、かつ、所望の音高および音色の楽音を発生させることが可能となる。
さらに、本実施の形態においては、演奏装置本体11のCPU21は、加速度センサ23の加速度センサ値が、所定の第1の閾値αを超えて、その後、前記第1の閾値より小さい第2の閾値βより小さくなったタイミングを発音タイミングとして、ノートオンイベントを生成し、楽器部19に対してノートオンイベントを送信する。したがって、演奏者が仮想的なドラムの面にスティックを打ちつけた瞬間に楽音が発生させることが可能となる。
また、本実施の形態においては、演奏装置本体11のCPU21は、加速度センサ22のセンサ値の最大値を検出し、最大値にしたがった音量レベルを算出する。そして、CPU21は、算出された音量レベルを示すノートオンイベントを生成する。したがって、演奏者による演奏装置本体11の振りの鋭さにしたがった音量の楽音を発生することが可能となる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態では、加速度センサ値の最大値が、どの範囲に属するかにしたがって、音量レベル(ベロシティ)を決定する。第1の実施の形態では、ステップ801において、たとえば、音量レベルVel=a・Amax(≦Vmax)に基づいて、音量レベル(ベロシティ)が決定されていた。第2の実施の形態では、ステップ801において、以下のように音量レベルが決定される。
RAM26には、加速度センサ値Amaxの最大値の範囲と音量レベル(ベロシティ)とを対応付けたテーブルが格納されている。図14は、最大値の範囲と音量レベル(ベロシティ)との対応を説明するグラフである。本実施の形態においては、少なくとも加速度センサ値がαを越えていないと楽音が発音されない。したがって、図14に示すように、加速度センサ値の閾値α、境界値A1〜A3(α<A1<A2<A3)により画定される範囲について以下のような音量レベルVelが対応付けられる。
α<Amax≦A1:Vel=V1
A1<Amax≦A2:Vel=V2
A2<Amax≦A3:Vel=V3
A3<Amax:Vel=Vmax
(ただし、V1<V2<V3<Vmax)
A1<Amax≦A2:Vel=V2
A2<Amax≦A3:Vel=V3
A3<Amax:Vel=Vmax
(ただし、V1<V2<V3<Vmax)
たとえば、演奏装置本体11を振り、曲線1401に示されるような加速度センサ値が示される場合には、CPU21は、RAM26のテーブルを参照することで、音量レベルV1を取得する。また、曲線1402に示すような加速度センサ値が示される場合には、CPU21は、テーブルを参照して、音量レベルV3を取得する。
第2の実施の形態によれば、CPU21は、最大値Amaxが、前記テーブルの何れの範囲に属するかに基づき、音量レベルを取得する。したがって、乗算を要することなく、適切な音量レベルを得る事が可能となる。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
前記実施の形態においては、演奏装置本体11のCPU21は、演奏者が演奏装置本体11を振ることによる加速度センサ値を検出して、加速度センサ値に基づき発音タイミングを検出する。さらに、演奏装置本体11のCPU21は、磁気センサのセンサ値に基づくオフセット値を算出し、オフセット値にしたがって発音すべき楽音の音高および音色を決定する。その後、演奏装置本体11のCPU21は、上記発音タイミングで、音高および音色を含むノートオンイベントを生成して、I/F27および赤外線通信装置24を介して楽器部19に送信している。その一方、楽器部19においては、ノートオンイベントを受信すると、CPU12が、受信したノートオンイベントを音源部31に出力して楽音を発生させている。上記構成は、楽器部19が、MIDIボードなどが取り付けられたパーソナルコンピュータやゲーム機など、楽音生成の専用機ではないときに好適である。
しかしながら、演奏装置本体11における処理、および、楽器部19における処理の分担は、上記実施の形態のものに限定されない。たとえば、演奏装置本体11においては、基準オフセット値、オフセット値、加速度センサ値を取得して、楽器部19に送信するように構成しても良い。この場合には、発音タイミング検出処理(図7)やノートオンイベント生成処理(図8)は、楽器部19において実行される。上述した構成は、楽器部19が、楽音生成の専用機である電子楽器について好適である。
また、本実施の形態においては、演奏装置本体11と楽器部19との間は、赤外線通信装置24、33を用いて赤外線信号にてデータが通信されているが、これに限定されるものではない。たとえば、打楽器本体11と楽器部19とは他の無線通信でデータ通信してもよいし、ワイヤケーブルによって有線でデータ通信するように構成しても良い。
また、前記実施の形態においては、演奏装置本体11と楽器部19との間を、赤外線通信装置24、33を用いるデータ通信において、第1の差分値や第2の差分値を、送受信している。しかしながら、これに限定されるものではない。たとえば、第1の演奏装置本体11−1が第1の差分値を第2の演奏装置本体11−2に直接送信し、その一方、第2の演奏装置本体11−2が第2差分値を第1の演奏装置本体11−1に直接送信するような構成であっても良い。 さらに、前記実施の形態においては、演奏装置本体11のCPU21は、加速度センサ値が、所定の第1の閾値αを超えて、その後、前記第1の閾値より小さい第2の閾値βより小さくなったタイミングを発音タイミングとして、楽器部19に対して発音を指示している。しかしながら、発音タイミングは上述したものに限定されず、加速度センサ値が最大値になったとき、或いは、最大値になってから所定の時間が経過したときを、発音タイミングとしても良い。
10 電子楽器
11−1、11−2 演奏装置本体
12 CPU
13 I/F
14 ROM
15 RAM
16 表示部
17 入力部
18 サウンドシステム
19 楽器部
21 CPU
22 地磁気センサ
23 加速度センサ
24 赤外線通信装置
25 ROM
26 RAM
27 I/F
31 音源部
32 オーディオ回路
33 赤外線通信装置
11−1、11−2 演奏装置本体
12 CPU
13 I/F
14 ROM
15 RAM
16 表示部
17 入力部
18 サウンドシステム
19 楽器部
21 CPU
22 地磁気センサ
23 加速度センサ
24 赤外線通信装置
25 ROM
26 RAM
27 I/F
31 音源部
32 オーディオ回路
33 赤外線通信装置
Claims (9)
- それぞれが、演奏者が手で保持するための長手方向に延びる保持部材と、
前記保持部材内に配置された加速度センサと、
前記保持部材内に配置された磁気センサと、
所定の楽音を発音する楽音発生手段に対して発音の指示を与える制御手段と、を有する、第1の演奏装置本体および第2の演奏装置本体を備えた演奏システムであって、
前記第1の演奏装置本体および第2の演奏装置本体の前記制御手段は、
前記加速度センサ値に基づき取得した発音タイミングにて前記楽音発生手段に対して発音の指示を与える発音指示手段を有し、
前記第1の演奏装置本体は、
前記磁気センサのセンサ値に基づいて、予め設定された基準方位と、前記保持部材の軸方向の方位とのなす角度を示す第1の差分値を取得する第1の差分値算出手段を有するとともに、
前記第1の演奏装置本体の前記制御手段は、前記第1の差分値算出手段により得られた第1の差分値に基づいて、前記発音すべき楽音の音高を決定する音高決定手段を有し、
前記第2の演奏装置本体は、
前記磁気センサのセンサ値に基づいて、予め設定された基準方位と、前記保持部材の軸方向の方位とのなす角度を示す第2の差分値を取得する第2の差分値算出手段を有するとともに、
前記第2の演奏装置本体の前記制御手段は、前記第2の差分値算出手段により得られた第2の差分値に基づいて、前記発音すべき楽音の音色を決定する音色決定手段を有することを特徴とする演奏システム。 - 前記第1の演奏装置本体および前記第2の演奏装置本体が、それぞれ、通信手段を有し、
前記第1の演奏装置本体の通信手段は、前記第1の差分値を送信するとともに、前記第2の差分値を受信し、
前記第1の演奏装置本体の前記制御手段は、前記受信された第2の差分値に基づいて、前記発音すべき楽音の音色を決定する音色決定手段を有し、かつ、
前記第2の演奏装置本体の通信手段は、前記第2の差分値を送信するとともに、前記第1の差分値を受信し、
前記第2の演奏装置本体の前記制御手段は、前記受信された第1の差分値に基づいて、前記発音すべき楽音の音高を決定する音高決定手段を有することを特徴とする請求項1に記載の演奏システム。 - 前記音高決定手段が、前記第1の差分値が増大するのにしたがって、音高が一様に増大或いは減少するように、前記楽音の音高を決定することを特徴とする請求項1または2に記載の演奏システム。
- 前記音高決定手段が、記憶装置に格納された、前記第1の差分値の範囲と前記音高とを対応付けたテーブルを参照して、前記楽音の音高を決定することを特徴とする請求項3に記載の演奏システム。
- 前記音色決定手段が、記憶装置に格納された、前記第2の差分値の範囲と前記音色とを対応付けたテーブルを参照して、前記楽音の音色を決定することを特徴とする請求項1または2に記載の演奏システム。
- 前記第1の差分値算出手段および第2の差分値算出手段が、磁気センサのセンサ値に基づいて、磁北の方向と前記保持部材の軸方向とのなす角であるオフセット値を取得するように構成され、前記基準方位を示す値として、前記磁北の方向と設定の際の前記保持部材の軸方向とのなす角である基準オフセット値を求め、前記第1の差分値および第2の差分値として、それぞれ、オフセット値と基準オフセット値との差を算出することを特徴とする請求項1ないし5の何れか一項に記載の演奏システム。
- 前記第1の演奏装置本体および第2の演奏装置本体の前記制御手段の発音指示手段が、前記加速度センサ値が、所定の第1の閾値を超えて、その後、前記第1の閾値より小さい第2の閾値より小さくなったタイミングを発音タイミングとして、前記楽音発生手段に対して発音の指示を与えることを特徴とする請求項1ないし6の何れか一項に記載の演奏システム。
- 前記制御手段が、前記加速度センサ値の最大値を検出し、当該最大値にしたがった音量レベルを算出する音量レベル算出手段を有し、
前記発音指示手段が、前記音量レベル算出手段により算出された音量レベルで、前記発音タイミングにおいて、前記楽音発生手段に対して発音の指示を与えることを特徴とする請求項1ないし7の何れか一項に記載の演奏装置。 - 請求項1ないし8の何れか一項に記載の演奏システムと、
前記楽音発生手段を備えた楽器部と、を備え、
前記演奏装置と、前記楽器部とが、それぞれ、通信手段を備えたことを特徴とする電子楽器。
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Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013213948A (ja) * | 2012-04-02 | 2013-10-17 | Casio Comput Co Ltd | 演奏装置、方法及びプログラム |
| JP2017016162A (ja) * | 2016-10-25 | 2017-01-19 | カシオ計算機株式会社 | 演奏装置、方法及びプログラム |
-
2010
- 2010-06-29 JP JP2010147056A patent/JP2012013725A/ja active Pending
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