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JP2012013508A - 燃料タンク内の温度算出システム - Google Patents

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JP2012013508A JP2010149598A JP2010149598A JP2012013508A JP 2012013508 A JP2012013508 A JP 2012013508A JP 2010149598 A JP2010149598 A JP 2010149598A JP 2010149598 A JP2010149598 A JP 2010149598A JP 2012013508 A JP2012013508 A JP 2012013508A
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fuel
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Hiroki Yahashi
洋樹 矢橋
Jinsei Ishidoya
尽生 石戸谷
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Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】燃料電池車両に搭載された燃料タンク内の温度を、精度良く算出可能とする。
【解決手段】燃料タンク内の温度を算出するに際し、燃料タンク内の温度が外気温度と等しくなるときの外気温度センサによって検出される外気温度Txに加え、燃料充填終了時の燃料タンク内の温度予測値Tyを算出し、上述した外気温度Txとこの温度予測値Tyとに基づいて、タンク温度センサの出力特性を補償する。前記温度予測値は、前記温度センサによって検出された燃料充填前の燃料タンク内の温度と、充填情報取得手段によって取得された燃料ガスの温度と充填流量と、充填時間と、に基づいて算出される。
【選択図】図3

Description

本発明は、燃料電池車両に搭載された燃料タンク内の温度を算出する技術に関するものである。
近年の環境問題に対応する車両として、水素を燃料とした自動車、具体的には燃料電池自動車などの開発が活発に行われている。燃料電池車両の燃料タンク内の燃料残量やSOC(State of charge)は、燃料タンク内の温度および圧力を検出するセンサをそれぞれ設けて、各センサから得られる温度と圧力との検出値に基づいて算出することが知られている。
ところで、燃料タンク内の温度を検出する温度センサの検出値が、実際の値からかけ離れた場合、この温度センサの検出値を用いて燃料残量、SOCを算出すると、算出される燃料残量、SOCも実際の値とはかけ離れてしまう虞がある。そのため、燃料タンク内の温度を正確に求める必要がある。
特許文献1には、温度センサの検出値に異常がみられる場合に、予め設定した温度を推定値として温度値の補正を行い、補正値および、圧力センサより得られる圧力値に基づいて燃料残量を算出することが記載されている。
特開2009-108926 特開2007−139116
燃料タンク内の温度を検出する温度センサには、一般に、サーミスタ素子が用いられ、燃料タンク内の温度は、このサーミスタ素子に流れる電圧の値を温度センサの出力特性(電圧―温度特性)に基づいて、温度値に変換することにより求められる。しかし、燃料タンク内の温度センサは特許文献2に記載のある通り、例えば燃料タンクのバルブ内に配置され、温度センサが高圧の燃料ガスに長時間曝されると、還元作用によりサーミスタ素子の物性が変化し、温度センサの出力特性にずれが生じる。特許文献1に記載された技術は、上述のように、温度センサの出力に特性ずれが生じた場合、この特性ずれを補償するものでないため、燃料タンク内の温度を求めるうえで、十分な精度が得られないという問題があった。
そこで、本発明の目的は、燃料タンク内の温度を検出する温度センサの出力特性にずれが生じた場合であっても、この出力特性のずれを補償し、燃料タンク内の温度を精度よく求めることのできる燃料タンク内の温度算出システムを提供することにある。
請求項1に係る発明は、燃料ガスを貯蔵する燃料タンクと、前記燃料タンク内の温度を検出する温度センサと、前記温度センサの出力特性に基づいて燃料タンク内の温度を算出する温度算出システムにおいて、燃料タンク内の温度が外気温度と等しいときの外気温度を取得する外気温度取得手段と、燃料充填終了時の燃料タンク内の温度予測値を算出する算出手段と、前記外気温度取得手段により取得された外気温度と、前記算出手段により算出された温度予測値とに基づいて、前記温度センサの出力特性を補償する補償手段と、を備えたことを特徴とする。
外気温度取得手段によって取得された外気温度は、このときの燃料タンク内の温度に等しく、この外気温度取得手段によって取得される外気温度は、燃料タンク内の温度を精度良く表しているといえる。また、燃料充填終了時の燃料タンク内の温度は、精度良く推定することが可能であり、算出手段によって算出される温度予測値も燃料タンク内の温度を精度良く表しているといえる。請求項1に係る発明によれば、これら外気温度および温度予測値に基づき、燃料タンク内の温度を検出する温度センサの出力特性を補償するので、この温度センサの出力特性(電圧−温度特性)にずれが生じたとしても、この特性ずれを精度良く補償することができ、燃料タンク内の温度を精度良く算出することができる。
請求項2に係る発明は、前記燃料タンク内の温度算出システムにおいて、前記燃料タンク内に供給される燃料ガスの温度情報と、充填時の充填流量と、充填時間とを取得する充填情報取得手段を備え、前記温度予測値は、前記温度センサによって検出された燃料充填前の燃料タンク内の温度と、前記充填情報取得手段によって取得された燃料ガスの温度と充填流量と、充填時間と、に基づいて算出されることを特徴とする。
請求項2に係る発明によれば、燃料タンク内の実際の温度と、冷却装置の温度と、充填流量と、充填時間とに基づいて温度予測値を算出できる。
請求項3に係る発明は、前記燃料タンク内の温度算出システムと、前記燃料タンク内の圧力を検出する圧力検出手段と、を備え、前記圧力検出手段によって検出された前記燃料タンク内の圧力と、前記温度算出システムにより算出された前記燃料タンク内の温度と、に基づいて前記燃料タンクのSOCを算出することを特徴とする。
請求項3に係る発明によれば、算出精度を高めた燃料タンク内の温度値を用いてSOCを算出できるため、燃料タンクのSOCの算出精度を向上できる。
請求項4に係る発明は、前記燃料タンク内の温度算出システムを備え、前記温度センサによって検出された燃料タンク内の温度と、前記温度算出システムにより算出された前記燃料タンク内の温度との温度差を比較し、前記温度差が所定値以上である場合に、前記温度センサの異常を判定することを特徴とする。
請求項4に係る発明によれば、算出精度を高めた燃料タンクの温度値を用いて温度センサの異常判定を行うことができるため、燃料タンクの異常判定精度の向上が可能である。
本発明によれば、燃料タンク内の温度が外気温と等しくなる時点と、燃料充填終了時点において温度センサの出力特性を補償するため、出力特性を精度良く補償でき、燃料タンク内の温度の算出精度を向上させることが可能である。
本実施形態の燃料タンク内の温度算出システムを示す全体構成図である。 従来技術の燃料ガス温度算出システムにおける電圧と温度との関係を示すグラフである。 本実施形態の燃料ガス温度算出システムにおける電圧と温度との関係を示すグラフである。 本実施形態における燃料タンクの燃料ガス温度算出システムを示すフローチャートである。 第2実施形態における燃料タンクのSOC算出システムを示すフローチャートである。 第3実施形態における燃料タンクの温度センサの異常判定システムを示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態に係る燃料電池車両について説明する。
図1において、符号10は、燃料電池車両を示す。燃料電池車両10(以下、車両10と記載する)は、燃料電池システムを搭載している。なお、燃料電池システムは、燃料ガス(例えば水素ガス)と酸化ガス(例えば空気)の電気化学反応によって発電する燃料電池などを備える。そのため、車両10は、水素ガスを蓄える水素タンク11を備える。また、車両10は、タンク温度センサ12、タンク圧力センサ18、外気温度センサ13、レセプタクル14、供給路15、通信機16及び制御装置17を備える。
タンク温度センサ12は、水素タンク11内の温度を反映する値を検出し、例えば水素タンク11のバルブ(図示省略)に配置される。具体的には、タンク温度センサ12は、サーミスタ素子(図示省略)を有しており、該サーミスタ素子に流れる電圧を測定する。また、外気温度センサ13は、車両の周囲の温度(外気温度)を検出する。
水素タンク11は、供給路15を介してレセプタクル14に接続されており、水素タンク11への水素ガスの充填は、後述するように、レセプタクル14及び供給路15を介して行われる。また、水素タンク11内へ充填された水素ガスは、図示省略した供給配管を介して燃料電池に供給される。
ここで、図1を参照し、水素ガスの充填について、説明する。水素ガスの充填とは、水素ガスをガスステーションから車両の燃料タンクに供給する態様の一つである。図1において、符号1は、ガスステーションとしての水素ステーションを示す。
水素ステーション1は、冷却装置2、流量計3、充填ノズル4、供給路5、通信機6及び制御装置7を備える。水素ステーション1は、燃料電池車両10に対して水素の充填を行う燃料供給設備であり、水素ガスを予め貯蔵しておき、水素ガスの充填に来た車両10の水素タンク11に対して、圧縮器などにより水素ガスを昇圧して供給する。また、水素ガスの充填量は、水素タンク11の容量、耐圧性能、法的規制などを考慮して満杯となる充填量(温度と圧力)が決定され、これに基づいて充填が行われる。
冷却装置2は、図示省略した供給配管を介して水素貯蔵容器に接続され、一方では、充填ノズル4を介して、車両10に接続される。充填ノズル4は、車両10に搭載されている水素タンク11に向けて水素ガスを放出するガス放出部であり、水素充填時には、車両10のレセプタクル14と接続される。充填ノズル4の近傍には、車両10に対して各種情報を送受信する通信機6が設けられ、通信機6で受信した情報は、制御装置7に送られる。
制御装置7は、内部にCPU,メモリ、プログラムなどで構成される。制御装置7は、通信機6から受け取った車両10側の情報をもとに、水素ステーション1にある各機器を制御することで、車両10への水素ガスの充填流量や充填時間を制御する。また、制御装置7は、水素ステーション1にて把握可能な情報、例えば充填流量や冷却装置の温度センサ(図示せず)によって検知された温度指示値などを通信機6を用いて、車両10側に送信する。
再び、燃料電池車両の説明に戻れば、上述したレセプタクル14は、例えば車両10のリッドボックスに設けられる。また、レセプタクル14には、外部への水素ガスの逆流を防止するための逆止弁などが内蔵される。レセプタクル14の近傍には、水素ステーション1に対して各種情報を送受信する通信機16が設けられている。通信機16は、車両10が水素ステーション1との間で通信するためのものであり、例えば、赤外線通信等の無線通信を行う通信インターフェースを有する。なお、レセプタクル14と充填ノズル4とが接続した状態で、通信機6−通信機16間の通信が可能な状態が確立される。
制御装置17は、内部にCPU、メモリ、プログラムなどで構成され、制御プログラムに従って所望の演算を実行するものである。制御装置17は、タンク温度センサ12や外気温度センサ13、通信機16と接続されており、車両10にて把握可能な情報、例えば、タンク温度センサ12や、外気温度センサ13によって検知された温度検出値などを、通信機16を用いて、水素ステーション1に送信する。また、通信機16を介して水素ステーション1側の情報を受け取り、これを基に制御を実行する。
本実施形態において、タンク温度センサ12や外気温度センサ13、通信機器16により燃料タンク内の温度を算出する温度算出システムが構成されている。
次に、燃料タンク内の温度の算出について、説明する。タンク温度センサ12は、図2に示す出力特性(電圧―温度特性)を有し、サーミスタ素子に流れる電圧と温度とが略比例関係の出力特性を有している。したがって、これら電圧と温度との関係を予めマップとして記憶しておき、電圧を温度に変換することにより燃料タンク内の温度を算出することが可能である。なお、サーミスタ素子は、摂氏―30℃から摂氏90℃の範囲、すなわち、電圧が4.9Vから0.2Vの範囲は検出範囲となるように設計されている。すなわち、タンク温度センサ12では、この検出範囲において十分な温度分解能を持つように半導体素子や抵抗体の電気抵抗が設定されている。
ところで、タンク温度センサ12が高圧の燃料ガス(水素ガス)に長時間曝されると、還元作用によりサーミスタ素子の物性が変化し、タンク温度センサ12の出力特性にずれが生じる。具体的には、図2において、破線で示したよう、出力特性にずれが生じる。
仮に、タンク温度センサ12の出力特性の傾きが一定のまま特性ずれが生じるのであれば、図2に示すよう、燃料タンク内の温度が外気温度と等しくなるときの外気温度センサ13によって検出される外気温度Txに基づき、タンク温度センサ12の出力特性を補償することは可能である。例えば、タンク温度センサ12によって検出された温度Taと上述した外気温度Txとの差分(Tx−Ta)をタンク温度センサ12によって検出された温度に加えれば、タンク温度センサ12の出力特性を補償することができる。
しかしながら、タンク温度センサ12の出力特性は、その傾きも含めて経年変化することから、上述したように、単に外気温度Txに基づき、タンク温度センサ12の出力特性を補償したのでは、出力特性を精度良く補償することができない。例えば、図2に示すよう、タンク温度センサ12の出力電圧がVcであり、検出される温度がTcの場合、補償後の温度は、Tzとなるが、正値に対し、誤差を生じる。
そこで、本実施形態では、燃料タンク内の温度が外気温度と等しくなるときの外気温度センサ13によって検出される外気温度Txに加え、後述する燃料充填終了時の燃料タンク内の温度予測値に基づいて、タンク温度センサ12の出力特性を補償する。すなわち、図3に示すよう、燃料充填終了時の燃料タンク内の温度予測値Tyを算出し、上述した外気温度Txとこの温度予測値Tyとに基づいて、タンク温度センサ12の出力特性を補償する。これにより、タンク温度センサ12の出力特性の傾きの変化を含め、出力特性のずれを補償することができ、出力特性を精度良く補償することができる。
以下、燃料タンク内の温度について述べる。水素タンク11内の温度は、水素充填終了時に最高温度まで一時的に上昇するが、水素タンク11内の熱は、外部に放出され、所定時間経過した後には、周囲との熱的平衡に達する。つまり、水素タンク11内の温度は、周囲の温度(典型的には外気温)に漸近していくことになる。また、水素タンク11内の温度は、水素ガスが使用(放出)されれば、水素タンク11内の圧力も変化することから、水素ガスの使用によっても変化することになる。すなわち、水素タンク11内の温度は、水素充填終了後、周囲の温度(典型的には外気温)に漸近していくが、水素タンク11の外部との間の熱移動や水素ガスの使用によって変化することから、水素タンク11内の温度を正確に推定することは、難しい。
しかしながら、水素タンク11内の温度が外気温度と等しくなっているときを推定することは可能であり、また、水素充填終了時であれば、水素充填は、上述したよう、各種情報に基づきなされていることから、水素タンク11内の温度を精度良く推定することが可能である。
図3において、グラフの縦軸はタンク温度センサ12に流れる電圧値を示し、グラフの横軸はタンク温度センサ12の温度検出値を示す。水素タンク11内の温度が外気温度と等しくなるときの電圧値をVaとし、水素充填終了時の電圧値をVbとし、任意の時点における電圧値をVcとする。水素被爆前のタンク温度センサ12の出力特性は予めマップとして記憶されているものであり、電圧値とグラフの直線との交点から得られる温度値がタンク温度センサ12の温度値となる。電圧Vaの時の温度検出値はTa、電圧Vbの時の温度検出値はTb、電圧Vcの時の温度検出値はTcである。一方、水素被爆後の直線は、外気温度をTxとし、予め予測した充填終了時の水素タンク11内の温度予測値をTyとした時に、これらの温度値と対応する電圧値(Va、Vb)との交点(A点、B点)を結ぶ直線である。
本実施形態の温度算出システムでは、水素タンク11内の温度が外気温度と等しくなるときの電圧Vaから得られる温度TaをTxに補償してA点を求め、水素充填終了時の電圧Vbから得られる温度TbをTyに補償してB点を求める。さらに、A点、B点を結ぶ直線の傾きから、水素被爆後のタンク温度センサ12の出力特性を補償し、補償した出力特性と任意の時点における電圧Vcの交点(C点)から電圧Vcに対応する温度算出値Tzを算出する。
尚、水素タンク11内の温度が外気温度と等しくなるとき、水素充填終了時、および任意の時点において検出される三つの電圧値と、外気温度と、水素充填直後の温度予測値とから、各々の比率、割合に基づいて、任意の時点における温度値を算出してもよい。
続いて、本実施形態の温度算出システムの動作について図4を参照(適宜、図1及び図3を参照)しながら説明する。図4において、(a)は水素タンク内の温度が外気温度と等しくなるとき(図3のA点)における温度算出システムのフローチャートであり、(b)は水素充填終了時(図3のB点)における温度算出システムのフローチャートであり、(c)は任意の時点(図3のC点)における温度算出システムのフローチャートである。
まず、(a)のフローチャートについて説明する。ステップS101にて、制御装置17は、車両停止時から所定時間(例えば8時間)が経過しているかを判断する。所定時間が経過していると判断した場合(Yes)は、ステップS102へ進み、所定時間が経過していないと判断した場合(No)は、ステップS101を繰り返す。なお、車両停止時から所定時間が経過する前に燃料充填を行った場合には、燃料充填終了時を基点として再度時間を測定し直すものとする。本実施例の所定時間とは、水素充填後に最高温度まで一時的に上昇した水素タンク温度、及び、水素放出後に最低温度まで低下した水素タンク内の温度が、外気温相当まで漸近する際に要する時間のことを指す。
ステップS102では、制御装置17は、タンク温度センサ12に流れる電圧Va、及び、外気温度センサ13によって検出された周囲の温度(外気温度)Txを取得し、ステップS103に進む。
ステップS103では、制御装置17は、ステップS102にて得られた電圧Vaを温度Taへ変換する。なお、制御装置17は、図3に示す、水素被爆前のタンク温度センサ12の出力特性(電圧―温度特性)をマップとして予め記憶しておき、このマップに基づいて変換する。
ステップS104では、制御装置17は、ステップS103で得られた水素タンク11内の温度Taを、外気温度Txに基づいて補償を行う。すなわち、タンク温度センサ12に流れる電圧Vaに対応する温度値をTxとする。
次に、(b)のフローチャートを説明する。ステップS105では、制御装置17は、水素充填終了時であることを判断し、ステップS106へ進む。
ステップS106では、制御装置17は、水素充填時の水素タンク11の温度予測値Tyを算出する。本実施例の温度予測値Tyは、予め、熱力学的理論や実験結果に基づいて規定した値を用いることが出来る。また、充填流量や充填時間などのパラメータに対する温度分布をマップ化しておき、それに基づいて予測値を算出してもよく、温度予測値Txは、充填前の水素タンク11内の温度、充填ガスの温度、流量計23により測定される充填流量、充填時間、充填前後のタンク圧に基づいて算出しても良い。
また、充填ガスの温度とは、例えば、水素の供給路5及び15に温度センサを設けて測定してもよく、外気温度の値を用いてもよい。さらに、水素ステーションに冷却装置が設けられている場合には、該冷却装置の温度を用いることが好ましい。前記冷却装置の温度は、制御装置7及び通信機6、通信機16を経由して制御装置17へ通信することが可能である。
ステップS107に進み、制御装置17は、タンク温度センサ12流れる電圧Vbを取得し、ステップS108に進む。
ステップS108では、制御装置17は、ステップS109にて得られた電圧Vbを温度Tbへ変換する。変換方法については先に述べたステップS103と同様であり、水素被爆前のタンク温度センサ12の出力特性(電圧―温度特性)を予めマップに記憶しておき、このマップに基づいて変換する。
ステップS109では、制御装置17は、タンク温度センサ12によって検知される水素タンク11内の温度Tbを、ステップS106で得られた温度予測値Tyに補償する。すなわち、タンク温度センサ12に流れる電圧Vbに対応する温度値をTyとする。
次に、(c)のフローチャートについて説明する。ステップS110では、タンク温度センサ12に流れる、任意の時点における電圧Vcを取得し、ステップS111へ進む。
ステップS111では、制御装置17は、ステップS104及びステップS109により補償された2点の電圧値、温度値から、タンク温度センサ12の出力特性を算出し、算出された出力特性とステップS110にて取得した電圧Vcとに基づいて、任意の時点における水素タンク11内の温度算出値Tzを算出する。
以上説明したように、本実施形態の燃料タンク内の温度算出システムによれば、燃料タンクの温度が外気温度と等しくなる時点と燃料充填終了時点において、タンク温度センサの出力特性を補償するため、燃料タンク内の温度算出システムの精度を向上することが可能となる。
(第2実施形態)
図5は、水素タンクのSOC算出システムに関する第2実施形態のフローチャートである。第2実施形態における温度補正システムが行われる燃料電池システムは、第1実施形態における燃料電池システムと同一である。第2実施形態のフローチャートは、第1実施形態において、任意の時点をSOC算出時とすると共に、(c)のフローチャート後に新たなステップS212、ステップS213を追加したものであり、ステップS101からステップS111までは第1実施形態と同様である。第1実施形態と同じ構成については同一のステップ符号を付してその説明を省略する。
ステップS212では、タンク圧力センサ18によって測定される、SOC算出時における水素タンク11内の圧力Pcを取得し、ステップS213へ進む。タンク圧力センサ18は、水素タンク11内の圧力を反映する値を検知し、例えば水素タンク11のバルブと水素レギュレーター(図示省略)との間に配置される。タンク圧力センサ18は、0〜70MPaの範囲が検出範囲となるように設定されている。
ステップS213では、ステップS212にて得られた水素タンク11内の圧力Pcと、ステップS112にて得られた温度算出値Tzを用いてSOCの算出を行う。SOCとは、水素タンク内の水素ガスの充填率をいい、ガス密度に基づいて計算される。具体的には、水素タンク内の水素ガスの温度及び圧力をパラメータに有するガス密度の関数を用いることで、水素タンク11のSOCが算出される。
従って、第2実施形態のSOC算出システムによれば、算出精度を高めた燃料タンク内の温度値を用いてSOCを算出するため、SOCの算出精度も向上できる。
(第3実施形態)
図6は、タンク温度センサの異常判定システムに関する第3実施形のフローチャートである。第3実施形態における異常判定システムが行われる燃料電池システムは、第1実施形態における燃料電池システムと同一である。第3実施形態のフローチャートは、第1実施形態において、任意の時点を異常判定時とすると共に、(c)のフローチャート後に新たなステップS312からステップS315を追加したものであり、ステップS101からステップS111までは第1実施形態と同様である。第1実施形態と同じ構成については同一のステップ符号を付してその説明を省略する。
ステップS312では、制御装置17は、ステップS111にて得られた電圧Vcを温度Tbへ変換する。変換方法については先に述べたステップS103と同様であり、予め記憶しておいた水素被爆前の電圧―温度特性をマップに基づいて変換する。
次に、ステップS313に進み、制御装置17は、タンク温度センサ12の異常判定を行う。異常判定処理では、制御装置17は、ステップS312にて得られた水素タンク11内の温度Tcと、ステップS111にて得られた水素タンク11内の温度算出値Tzとの差が規定値以上であるか否かの判定を行う。温度Tcと温度算出値Tzとの差が、|Tc−Tz|≧C(℃)である場合には、制御装置17は、ステップS314へ進み、タンク温度センサ12は異常である(Yes)と判断する。
一方、温度Tcと温度予測値Tzとの差が、|Tc−Tz|<C(℃)である場合には、制御装置17は、ステップS315へ進み、タンク温度センサ12は異常でない(No)と判断する。また、異常判定の基準温度差をC(℃)と設定したが、判定の精度に応じて変動する値である。
第3実施形態のタンク温度センサの異常判定システムによれば、算出精度を高めた燃料タンク内の温度算出値を用いて異常判定を行うため、異常判定の判定精度も向上できる。
1 水素ステーション、2 冷却装置、3 流量計、6 通信機、7 制御装置、10 燃料電池車両、11 水素タンク、12 タンク温度センサ、13 外気温度センサ、16 通信機、17 制御装置、18 タンク圧力センサ

Claims (4)

  1. 燃料ガスを貯蔵する燃料タンクと、
    前記燃料タンク内の温度を検出する温度センサと、
    前記温度センサの出力特性に基づいて燃料タンク内の温度を算出する温度算出システムにおいて、
    燃料タンク内の温度が外気温度と等しいときの外気温度を取得する外気温度取得手段と、
    燃料充填終了時の燃料タンク内の温度予測値を算出する算出手段と、
    前記外気温度取得手段により取得された外気温度と、前記算出手段により算出された温度予測値とに基づいて、前記温度センサの出力特性を補償する補償手段と、
    を備えたことを特徴とする燃料タンク内の温度算出システム。
  2. 請求項1において、
    前記燃料タンク内に供給される燃料ガスの温度情報と、
    充填時の充填流量と、
    充填時間とを取得する充填情報取得手段を備え、
    前記温度予測値は、
    前記温度センサによって検出された燃料充填前の燃料タンク内の温度と、
    前記充填情報取得手段によって取得された燃料ガスの温度と充填流量と、充填時間と、
    に基づいて算出されることを特徴とする燃料タンク内の温度算出システム。
  3. 請求項1及び2のいずれか1項に記載の、燃料タンク内の温度算出システムと、
    前記燃料タンク内の圧力を検出する圧力検出手段と、を備え、
    前記圧力検出手段によって検出された前記燃料タンク内の圧力と、
    前記温度算出システムにより算出された前記燃料タンク内の温度と、
    に基づいて前記燃料タンクのSOCを算出することを特徴とする燃料タンクのSOC算出システム。
  4. 請求項1及び2のいずれか1項に記載の、燃料タンク内の温度算出システムを備え、
    前記温度センサによって検出された燃料タンク内の温度と、
    前記温度算出システムにより算出された前記燃料タンク内の温度との温度差を比較し、
    前記温度差が所定値以上である場合に、前記温度センサの異常を判定することを特徴とする燃料タンクの異常判定システム。
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