JP2012013059A - 排ガス浄化装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エンジン8の排気通路5に、排気中に含まれる粒子状物質を捕集する第一フィルタ1を設け、その下流側に第二フィルタ2を設ける。第一フィルタ1の担体の気孔率を第二フィルタ2の担体の気孔率よりも高く設定する。
【選択図】図2
Description
例えば特許文献1には、セル隔壁の細孔径が異なる複数の触媒付きフィルタを用いた排ガス浄化装置が開示されている。この技術では、複数のフィルタを排ガスの上流側から下流側に向かって平均細孔径が大きなものから小さなものへと順に直列に配置している。このような構成により、各々のフィルタに捕集されるPMの粒径を相違させ、PMの捕集量を排ガスの流通方向に分散させている。
例えば、フィルタの中央部に対して排ガスが導入されるストレートタイプのケーシングを備えた排ガス浄化装置では、フィルタ外周部よりもフィルタ中心部での捕集量が増加しやすい反面、排ガスの流れが中央に導入されていることと、PMが燃焼する際に発生する反応熱が高くなることから、相対的にフィルタ中心部の温度が上昇しやすい。そのため、フィルタ中心部に捕集されたPMが優先的に除去される事になり、圧損の関係から、新たに流入してくる排ガスは、捕集されたPMが除去されたフィルタ中央部に偏って流れ込み、結果として、フィルタ外周部にPMの燃え残りが生じやすく、再生効率を向上させにくい。
これらの現象は、連続再生式でも、強制再生式でも同様に発生する。連続再生式の場合には、PMの燃焼に必要な要素として温度のみならず、フィルタ上流の酸化触媒で生成した二酸化窒素も必要となるため、ガス流れによる影響は強制再生式と同レベルである。
なお、この目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本件の他の目的として位置づけることができる。
(2)また、前記第一多孔体が、上流側の端部及び下流側の端部がともに開放された流路を形成するオープンフロー型の担体として設けられる。
(4)また、排気の流通方向に垂直な断面において、前記第一多孔体の断面積が、前記第二多孔体の断面積以上の大きさである。
(6)また、前記第一多孔体及び前記第二多孔体が、複数のセル壁で区画されたハニカム構造の担体であって、前記第一多孔体のセル壁厚が、前記第二多孔体のセル壁厚よりも小さい。
(8)また、前記第一多孔体が、70%以上の気孔率を有する。
(9)また、前記第二多孔体が、55%以下の気孔率を有する。
本排ガス浄化装置は、図1に示すような内燃機関(エンジン)の排気通路上に適用されている。
図1に示すエンジン8は、軽油を燃料とするディーゼルエンジンであり、このエンジン8には排気通路5及び吸気通路6が接続される。エンジン8の各気筒の燃焼室には吸気通路6を介して吸気が導入され、燃焼後の排ガスは排気通路5を介して外部へ排出される。
図2(a)に示すように、フィルタ4はケーシング9とその内部に直列に配置された第一フィルタ1及び第二フィルタ2を備える。第一フィルタ1及び第二フィルタ2は同一径の円筒状であり、互いに円形の端面が平行に向かい合うように配置され、ケーシング9内に固定される。第一フィルタ1と第二フィルタ2との間には所定の間隙11が設けられ、フィルタ同士が互いに物理的に非接触とされる。間隙11では、排ガスの流動が許容されるとともに、排ガスの混合が促進される。
[3−1.整流]
セル壁1aは気孔率が高く、内包される気孔1cが多い。そのため、セル壁1aの表面に多数の開口部が露出することになり、表面近傍における排ガスの運動方向に乱れが生じやすくなる。例えば、図2(d)に示すように、排ガスの流通方向が紙面の上から下への方向であるとき、一部の排ガスはセル壁1aの表面に露出した気孔1cの内面に沿ってセル壁1aの内側に向かって運動しようとし、また他の一部の排ガスは気孔1cからセル1b側(外側)に向かって運動しようとする。これにより、下流側ほど排ガスの拡散,混合が促進される。
また、セル壁1aは、気孔率だけでなくセル壁2aよりも大きな気孔径(平均気孔径が50[μm]以上)を有するため、排ガスの流通方向の偏りを均しやすい特性を持つ。これにより、第一フィルタ1よりも下流側の排ガスの整流効果をさらに向上させることができる。
排ガスの流通方向だけでなく流速も均一化される。排ガスの流速分布図を図3(a),(b)に示す。フィルタ4のケーシング9は屈曲タイプであるから、第一フィルタ1の入口端面における排ガスの流速は、屈曲した排気通路5の外側ほど大きくなる。
さらに、セル壁1aは、気孔率だけでなくセル壁2aよりも大きな気孔径を有するため、排ガスの流速の偏りに関しても均しやすい特性を持つ。特に、平均気孔径が50[μm]以上であるため、排ガスの流速の均等化作用が向上する。したがって、より効果的に排ガスの流速の偏りを均すことができ、排ガスの流通方向に垂直な面内での流速分布を容易に均一にすることができる。
また、排ガスの温度分布についても均等化される。第一フィルタ1の入口近傍及び第二フィルタ2の出口近傍での排ガスの温度分布図を図4(a),(b)に示す。前述の通り、第一フィルタ1の入口近傍では排ガスの流速分布に偏りがあるため、図4(a)に示すように、温度分布に関しても屈曲した排気通路5の外側ほど高温になり、内側ほど低温になる。
したがって、図4(b)に示すように、第一フィルタ1を通過した排ガスの熱的な偏りを均すことができ、第二フィルタ2における排ガス温度,触媒温度の分布を均一にすることができる。
第一フィルタ1のセル壁1aの気孔率が第二フィルタ2のセル壁2aの気孔率よりも高いため、排気通路5の圧力損失を低減させることができる。特に、セル壁1aは気孔率が70[%]以上と高く設定されているため、圧力損失の低減作用が高い。加えて、セル壁1aの平均気孔径が50[μm]以上であるから、圧力損失がさらに減少する。
また、第一フィルタ1のセル1bはオープンフロー型であるから圧力損失が小さく、エンジン8の負荷を増大させるおそれがない。さらに、上流側のセル壁1aは下流側のセル壁2aよりも薄いセル壁厚を有するため、圧力損失をさらに低減させることができる。
排ガスの流通方向に垂直な面内でのPMの堆積量分布に関して、前述の通り、第二フィルタ2の入口近傍では排ガスの流通方向の偏りが解消され、流速が均一となる。これにより、第二フィルタ2に捕集されるPMの分布を均一にすることができる。また、第二フィルタ2のセル壁2aは第一フィルタ1のセル壁1aよりも低い気孔率を有しているため、第一フィルタ1よりもたくさんのPMを回収することができる。
排ガスの流通方向についてのPMの堆積量分布に関して、例えば同一の捕集効率を持つフィルタを排気通路5に直列にタンデム配置した場合には、上流側ほど堆積量が多くなり、下流側の堆積量が少ない不均一な分布となることが考えらえる。
これに対して本排ガス浄化装置では、上流側に配置される第一フィルタ1は第二フィルタ2よりも捕集効率が低い構造であるため、配置に由来するPMの堆積しやすさと第一フィルタ1の構造に由来するPMの堆積しにくさとが相殺され、堆積量が適正化される。
また、前述の通り、本排ガス浄化装置では上流側の第一フィルタ1での圧力損失が下流側の第二フィルタ2での圧力損失よりも小さくなるため、下流側でのPMの捕集率が相対的に向上する。したがって、排気の流通方向について、フィルタ4の全体でのPMの堆積量分布を均一にすることができる。
上記の作用効果に加えて、本排ガス浄化装置では、PMの堆積分布及び温度分布が均一化されるため、再生効率を向上させることができるとともに、予め想定した制御ロジックに近い制御が可能となる。また、第二フィルタ2上でのPMの捕集状態が想定しやすくなり、再生制御の安定性及び正確性を向上させることができる。
上述した実施形態に関わらず、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。本実施形態の各構成は、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせてもよい。
なお、上述の実施形態のフィルタ4は、第一フィルタ1及び第二フィルタ2をともに単一のケーシング9内に固定したものであるが、二種類のフィルタを別個のケーシングに固定して排気通路5上に直列に配置してもよい。
また、上述の実施形態ではディーゼルエンジンの排気系に本発明を適用したものが例示したが、ガソリンエンジンの排気系への適用も可能である。
1a セル壁(第一多孔体)
1b セル
1c 気孔
2 第二フィルタ
2a セル壁(第二多孔体)
2b セル
2c 目止め
3 酸化触媒
4 フィルタ
5 排気通路
6 吸気通路
7 ターボチャージャー
8 エンジン
9 ケーシング
9a 本体部
9b 入口部
9c 出口部
11 間隙
Claims (9)
- 内燃機関の排気通路に設けられ、排気中に含まれる粒子状物質を捕集する第一多孔体と、
前記排気通路の前記第一多孔体よりも下流側に設けられ、前記排気中に含まれる粒子状物質を捕集する第二多孔体とを備え、
前記第一多孔体が、前記第二多孔体よりも高い気孔率を有する
ことを特徴とする、排ガス浄化装置。 - 前記第一多孔体が、上流側の端部及び下流側の端部がともに開放された流路を形成するオープンフロー型の担体として設けられる
ことを特徴とする、請求項1記載の排ガス浄化装置。 - 前記第二多孔体が、上流側の端部及び下流側の端部の少なくとも何れか一方が閉鎖された流路を形成するクローズドフロー型の担体として設けられる
ことを特徴とする、請求項1又は2記載の排ガス浄化装置。 - 排気の流通方向に垂直な断面において、前記第一多孔体の断面積が、前記第二多孔体の断面積以上の大きさである
ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の排ガス浄化装置。 - 前記第一多孔体が、前記第二多孔体よりも大きな気孔径を有する
ことを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載の排ガス浄化装置。 - 前記第一多孔体及び前記第二多孔体が、複数のセル壁で区画されたハニカム構造の担体であって、
前記第一多孔体のセル壁厚が、前記第二多孔体のセル壁厚よりも小さい
ことを特徴とする、請求項1〜5の何れか1項に記載の排ガス浄化装置。 - 前記第一多孔体及び前記第二多孔体が、単一のケーシング内に配置される
ことを特徴とする、請求項1〜6の何れか1項に記載の排ガス浄化装置。 - 前記第一多孔体が、70%以上の気孔率を有する
ことを特徴とする、請求項1〜7の何れか1項に記載の排ガス浄化装置。 - 前記第二多孔体が、55%以下の気孔率を有する
ことを特徴とする、請求項1〜8の何れか1項に記載の排ガス浄化装置。
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