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JP2012003889A - 燃料電池システム - Google Patents

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JP2012003889A
JP2012003889A JP2010136240A JP2010136240A JP2012003889A JP 2012003889 A JP2012003889 A JP 2012003889A JP 2010136240 A JP2010136240 A JP 2010136240A JP 2010136240 A JP2010136240 A JP 2010136240A JP 2012003889 A JP2012003889 A JP 2012003889A
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temperature
gas
cooling medium
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Takayuki Nishiyama
隆之 西山
Shiro Yagawa
士郎 矢川
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

【課題】掃気処理で第1所定温度以下の冷却媒体が燃料電池に送り込まれるのを防止し、燃料電池の内部で生成水が凍結するのを防止できる燃料電池システムを提供する。
【解決手段】エアコンプレッサ7(酸化剤ガス供給装置)を制御して掃気処理を行うコントローラ60(制御装置)を備え、冷却水ポンプ42(冷却媒体供給装置)とエアコンプレッサ7とが同軸上に配置されるとともに、相互が連動して回動する燃料電池システム1において、コントローラ60は、冷却水の温度が燃料電池10の内部の生成水が凍結する第1所定温度になるまでに掃気処理を終了することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

この発明は、燃料電池システムに関するものである。
従来から、アノード電極とカソード電極とで例えば固体高分子電解質膜(以下、電解質膜という)を両側から挟み込んだセルを備え、このセルを複数積層して構成された燃料電池が知られている。この燃料電池は、アノード電極にアノードガス(燃料)として水素が供給され、カソード電極にカソードガス(酸化剤)として空気が供給されることで発電する。具体的には、アノード電極で触媒反応により発生した水素イオンが、電解質膜を通過してカソード電極まで移動し、カソード電極で酸素と電気化学反応を起こして発電が行われる。ここで、この発電に伴って、燃料電池の内部に水(以下「生成水」という。)が生成される。
ところで、アノードガスおよびカソードガスの流路(以下「反応ガス流路」という。)に残った生成水は、セルに対するアノードガスおよびカソードガスの供給の妨げになり、発電性能を低下させる。また、電解質膜上で生成水が凍結すると燃料電池の劣化の原因となる。そこで、反応ガス流路内に所定のガスを供給して生成水を排出除去する掃気技術が提案されている。
例えば、特許文献1の燃料電池システムは、燃料電池の内部に掃気ガスを供給する掃気手段と、アノード経路内およびカソード経路内の少なくとも一方の温度を検出する温度検出手段と、を有している。そして、燃料電池システムの停止後に温度検出手段により検出された温度が、燃料電池の内部の生成水が凍結すると予測される所定温度を下回った際に、予め設定された掃気時間が経過するまで掃気を行っている。なお、特許文献1の実施形態において、「燃料電池スタックの内部に掃気ガスを供給する掃気手段」は、エアコンプレッサに相当する。また、特許文献1の燃料電池システムは、発電時に発熱した燃料電池を冷却するため、冷却媒体(冷却水)を循環させる冷却水ポンプが設けられている。
特開2010−3493号公報
ここで、軽量化やコストダウン等の観点から、エアコンプレッサと冷却水ポンプとを同軸で回せるように、エアコンプレッサおよび冷却水ポンプを挿通する共通のシャフト等を設け、1つのモータでエアコンプレッサおよび冷却水ポンプを駆動する場合がある。この場合、掃気に伴ってエアコンプレッサが駆動されると冷却水ポンプも駆動され、燃料電池の内部に冷却媒体が供給される。
ところで、一般に、熱伝導率は気体よりも液体のほうが高いため、アノードガスよりも冷却媒体のほうが先に温度が低下する傾向にある。したがって、特許文献1のようにアノード経路内およびカソード経路内の温度に基づいて掃気を行うと、燃料電池の内部の生成水が凍結する温度(以下「第1所定温度」という。)以下の温度の冷却媒体が、燃料電池の内部の冷却媒体通路に流入するおそれがある。具体的には、氷点下で車両のイグニッションをOFFして燃料電池の発電を停止するとソーク状態(燃料電池が停止してから次に起動するまでの間の待機状態)となる。その後、アノード側のオフガス温度に基づき掃気処理が開始され、エアコンプレッサが駆動される。このとき、エアコンプレッサと同軸に備えられた冷却水ポンプも一緒に駆動されるため、外気により冷却されて第1所定温度以下となった冷却媒体が燃料電池の内部に送り込まれるおそれがある。これにより、燃料電池内部に送り込まれた冷却媒体により、電解質膜が破損するおそれがある。また、燃料電池の内部の生成水が掃気処理で排出除去される前に、燃料電池の内部が冷却媒体により第1所定温度以下に冷却されて生成水が凍結するおそれがある。
そこで本発明は、掃気処理で第1所定温度以下の冷却媒体が燃料電池に送り込まれるのを防止し、電解質膜の破損及び燃料電池内部での生成水の凍結を防止できる燃料電池システムの提供を課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明の燃料電池システム(例えば、実施形態における燃料電池システム1)は、燃料ガス(例えば、実施形態におけるアノードガス)および酸化剤ガス(例えば、実施形態におけるカソードガス)が供給されることにより発電する燃料電池(例えば、実施形態における燃料電池10)と、前記燃料電池に前記酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給装置(例えば、実施形態におけるエアコンプレッサ7)と、前記燃料電池を冷却するために冷却媒体(例えば、実施形態における冷却水)を供給する冷却媒体供給装置(例えば、実施形態における冷却水ポンプ42)と、前記冷却媒体の温度(例えば、実施形態における冷却水温度TW)を検出する冷却媒体温度検出装置(例えば、実施形態における冷却水温度センサT3)と、前記酸化剤ガス供給装置を制御して掃気処理を行う制御装置(例えば、実施形態におけるコントローラ60)と、を備え、前記冷却媒体供給装置と前記酸化剤ガス供給装置とが同軸上に配置されるとともに、相互が連動して回動する燃料電池システムにおいて、前記制御装置は、前記冷却媒体の温度が、前記燃料電池の内部の生成水が凍結する第1所定温度になるまでに前記掃気処理を終了することを特徴とする。
本発明によれば、冷却媒体の温度が第1所定温度になるまでに燃料電池内の掃気処理を終了するので、酸化剤ガス供給装置は、冷却媒体の温度が第1所定温度以下のときに駆動しない。したがって、酸化剤ガス供給装置と連動する冷却媒体供給装置も、冷却媒体の温度が第1所定温度以下のときには駆動しない。これにより、掃気処理で第1所定温度以下の冷却媒体が燃料電池内に送り込まれるのを防止することができるので、電解質膜の破損及び燃料電池内部での生成水の凍結を防止できる。
また、前記燃料ガスおよび前記酸化剤ガスのうち少なくとも一方のガス温度(例えば、実施形態におけるガス温度TA)を検出するガス温度検出手段(例えば、実施形態におけるアノードガス温度センサT1、カソードガス温度センサT2)を備えており、前記制御装置は、前記燃料電池の発電停止中における前記ガス温度が、前記生成水が凍結すると予測される第2所定温度を下回ったときに前記掃気処理を開始することが望ましい。
本発明によれば、ガス温度が第2所定温度を下回ったときに掃気処理を開始するので、燃料電池の内部の生成水が凍結すると予測されるときにのみ掃気処理を行うことができる。これにより、無駄に電力が消費されるのを抑制しつつ、電解質膜の破損及び燃料電池内部での生成水の凍結を防止できる。
また、前記燃料電池の前記冷却媒体の入口と前記冷却媒体供給装置との間に、前記燃料電池に流入する前記冷却媒体の流量を調整する流量制御弁(例えば、実施形態における流量制御弁48)を備えており、前記制御装置は、前記燃料電池の発電停止中における前記冷却媒体温度が、前記生成水が凍結すると予測される第3所定温度を下回るときに前記流量制御弁を制御して前記冷却媒体の前記燃料電池への流入を規制することが望ましい。
本発明によれば、冷却媒体の流量を調整する流量制御弁を備えているので、第3所定温度以下の冷却媒体が燃料電池に流入するのを規制できる。したがって、電解質膜の破損及び燃料電池内部での生成水の凍結を確実に防止できる。
また、前記冷却媒体温度検出装置は、前記冷却媒体が流れる冷却配管(例えば、実施形態における冷却媒体循環路41)のうち、高さ方向で最も低い位置に配置されることが望ましい。
本発明によれば、冷却媒体温度検出装置は、冷却媒体の温度が最も低くなる位置に配置されているので、冷却媒体の最低温度を検出することができる。これにより、掃気処理で第1所定温度以下の冷却媒体が燃料電池の内部に送り込まれるのを確実に防止することができる。
本発明によれば、冷却媒体の温度が第1所定温度になるまでに燃料電池内の掃気処理を終了するので、酸化剤ガス供給装置は、冷却媒体の温度が第1所定温度以下のときに駆動しない。したがって、酸化剤ガス供給装置と連動する冷却媒体供給装置も、冷却媒体の温度が第1所定温度以下のときには駆動しない。これにより、掃気処理で第1所定温度以下の冷却媒体が燃料電池の内部に送り込まれるのを防止することができるので、電解質膜の破損及び燃料電池内部での生成水の凍結を防止できる。
第1実施形態の燃料電池システムのブロック図である。 第1実施形態の燃料電池システムの掃気方法のフローチャートである。 外気温が低温のときのガス温度および冷却水温度の経時変化を示すグラフである。 第2実施形態の燃料電池システムのブロック図である。 第2実施形態の燃料電池システムの掃気方法のフローチャートである。
(第1実施形態、燃料電池システム)
以下に、本発明の第1実施形態の燃料電池システムにつき図面を参照して説明する。なお、本実施形態では、車両に搭載される燃料電池システムを用いて説明する。
図1は、第1実施形態の燃料電池システムのブロック図である。
本実施形態の燃料電池システム1は、アノードガス(燃料ガス)およびカソードガス(酸化剤ガス)が供給されることにより発電を行う燃料電池10を備えている。燃料電池10は、単位燃料電池(以下「単位セル」という。)を多数積層して電気的に直列接続したものである。単位セルは、膜電極構造体の両側にセパレータを配置したサンドイッチ構造をしている。膜電極構造体は、例えばフッ素系電解質材料等からなる固体高分子電解質膜(電解質膜)の両側にアノード電極とカソード電極を配置して形成されている。その膜電極構造体のアノード電極に面してアノード側セパレータが配置され、アノード電極とアノード側セパレータとの間にアノードガス流路11が形成されている。また膜電極構造体のカソード電極に面してカソード側セパレータが配置され、カソード電極とカソード側セパレータとの間にカソードガス流路12が形成されている。
アノードガス流路11には、アノードガスとして水素ガス等の燃料ガスが供給される。また、カソードガス流路12には、カソードガスとして酸素を含む空気等の酸化剤ガスが供給される。そして、アノードガス流路11およびカソードガス流路12を通じて燃料電池10にカソードガスおよびアノードガスを供給することにより、燃料電池10が発電を行う。具体的には、アノード電極での触媒反応により固体高分子電解質膜で発生した水素イオンが、固体高分子電解質膜を通過してカソード電極まで移動する。この水素イオンと、カソードガス中の酸素とがカソード電極で電気化学反応を起こすことにより、燃料電池10は発電する。このとき、燃料電池10の発電に伴って、カソード電極側で水(以下「生成水」という。)が生成される。
(アノードガス系統)
燃料電池10のアノードガス流路11の入口側には、アノードガス供給路17が接続されている。アノードガス供給路17には、水素タンク15と、アノードガスの流通を遮断する電磁遮断弁25と、カソードガスの圧力に応じてアノードガスを減圧する減圧弁(不図示)と、アノードガス供給路17中の不純物を除去するフィルタ(不図示)と、アノードガスの温度を調整する熱交換器(不図示)と、アノードオフガス(燃料電池10から排出されたアノードガス)をアノードガス供給路17に合流させるエゼクタ19と、が設けられている。また、燃料電池10のアノードガス流路11の出口側からエゼクタ19にかけて、アノード循環路18が設けられている。さらに、アノード循環路18にはキャッチタンク28が設けられている。
水素タンク15から供給されたアノードガスは、アノードガス供給路17を通って燃料電池10のアノードガス流路11に供給される。燃料電池10から排出されるアノードオフガスは、アノード循環路18を通ってエゼクタ19に吸引される。その後、水素タンク15から供給されるアノードガスと合流し、再び燃料電池10に供給されて循環するようになっている。
キャッチタンク28は、アノードオフガスに含まれる水を分離するものである。水が分離されたアノードオフガスは、アノード循環路18およびエゼクタ19を介して、燃料電池10の内部に戻される。また、アノードオフガスから分離された水は、ドレイン弁21bおよびドレイン配管22bを介して希釈器30内に放出される。
アノード循環路18から、電磁駆動式のパージ弁21を備えたアノードオフガス排出配管22が分岐されている。燃料電池10を循環するアノードオフガス中の不純物(水分や空気、窒素等)の濃度が高くなった場合など、燃料電池10の運転状態に応じて、定期的にパージ弁21が開放され、アノードオフガス排出配管22からアノードオフガスが排出されるようになっている。またアノード循環路18から、電磁駆動式の掃気ガス排出弁21aを備えた掃気ガス排出配管22aが分岐されている。
アノードオフガスおよび掃気ガスは、未反応の水素ガスを含んでいる。そのため、アノードオフガス排出配管22および掃気ガス排出配管22aは希釈器30に接続されている。希釈器30は、アノードオフガスおよび掃気ガスをカソードオフガス(燃料電池10から排出されたカソードガス)で希釈して、外部に排出している。
(カソードガス系統)
燃料電池10のカソードガス流路12の入口側には、カソードガス供給路8が連結されている。カソードガス供給路8には、カソードガスを供給するエアコンプレッサ7と、カソードオフガスを用いてカソードガスを加湿する加湿器(不図示)とが設けられている。なお、エアコンプレッサ7は本願の請求項でいう酸化剤ガス供給装置に相当する。
また、カソードガス流路12の出口側にはカソードオフガス排出配管9が接続されている。カソードオフガス排出配管9は、加湿器を通り、背圧制御弁29を介して希釈器30に接続されている。エアコンプレッサ7により加圧された空気は、カソードガス供給路8を通って燃料電池10のカソードガス流路12に供給される。この空気中の酸素がカソードガスとして発電に供された後、燃料電池10からカソードオフガスとして排出される。
(冷却系統)
燃料電池10の内部には、冷却水が流通する冷却媒体流路40が設けられている。また燃料電池10の外部には冷却媒体循環路41が設けられ、冷却水は冷却媒体流路40および冷却媒体循環路41を循環するようになっている。冷却媒体循環路41には、冷却媒体流路40に冷却水を供給する冷却水ポンプ42が設けられている。また冷却媒体循環路41には、冷却媒体流路40から排出された冷却水の熱交換を行うFC系ラジエタ44が設けられている。なお、冷却水ポンプ42は本願の請求項でいう冷却媒体供給装置に相当し、冷却媒体循環路41は本願の請求項でいう冷却配管に相当する。
燃料電池10は、発電にともなって発熱するが、冷却媒体流路40を流通する冷却水によって冷却される。燃料電池10から排出された冷却水は、FC系ラジエタ44で熱交換を行った後に、冷却水ポンプ42により再び燃料電池10に供給されて循環するようになっている。
ここで、エアコンプレッサ7および冷却水ポンプ42は、同軸上に配置されるとともに、相互が連動して回動するように構成されている。具体的には、エアコンプレッサ7および冷却水ポンプ42を挿通する共通のシャフト45が設けられており、1つのモータ(不図示)でエアコンプレッサ7および冷却水ポンプ42を駆動している。これにより、エアコンプレッサ7および冷却水ポンプ42に各々駆動用のモータを設ける場合と比較して、燃料電池システム1の軽量化およびコストダウンを行うことができる。なお、後述するように、掃気処理でエアコンプレッサ7が駆動されると、冷却水ポンプ42も連動して同時に駆動される。
(各温度センサ)
アノードガス流路11の出口付近のアノード循環路18には、アノードオフガスの温度を検出するアノードガス温度センサT1が設けられている。またカソードガス流路12の出口付近のカソードオフガス排出配管9には、カソードオフガスの温度を検出するカソードガス温度センサT2が設けられている。また冷却媒体流路40の出口付近の冷却媒体循環路41には、冷却水の温度を検出する冷却水温度センサT3が設けられている。なお、アノードガス温度センサT1およびカソードガス温度センサT2は本願の請求項でいうガス温度検出装置に相当する。また、冷却水温度センサT3は本願の請求項でいう冷却媒体温度検出装置に相当する。
冷却水温度センサT3は、冷却媒体循環路41のうち、高さ方向で最も低い位置に配置されている。一般に、冷却水の熱の対流により、温度の高い冷却水は上方に移動し、温度の低い冷却水は下方に移動する。このため、高さ方向で最も低い位置で、冷却水の温度は最も低くなっている。したがって、冷却媒体循環路41のうち高さ方向で最も低い位置に冷却水温度センサT3を配置することで、冷却水の最低温度を検出することができる。
(掃気ガス供給手段)
燃料電池システム1は、反応ガス流路に掃気ガスを供給する掃気ガス供給手段20を備えている。具体的には、アノードガス流路11およびカソードガス流路12に対して、エアコンプレッサ7から空気を供給する。アノードガス流路11に空気を供給するため、カソードガス供給路8から分岐して、掃気ガス導入路24が設けられている。この掃気ガス導入路24は、掃気ガス導入弁23を介してアノードガス供給路17に接続されている。
(コントローラ)
また燃料電池システム1は、各部の動作を制御するコントローラ60を備えている。なお、コントローラ60は本願の請求項でいう制御装置に相当する。コントローラ60は、アノードガス温度センサT1およびカソードガス温度センサT2の検出値を用いて、掃気処理を開始するかどうかを判断する機能を有する。また、コントローラ60は、冷却水温度センサT3の検出値を用いて、掃気処理を終了するかどうかを判断する機能を有する。
(掃気方法)
次に、燃料電池システム1の掃気方法について説明する。
図2は、本実施形態の燃料電池システム1の掃気方法のフローチャートである。
掃気処理は、燃料電池10のソーク時(燃料電池10が停止してから次に起動するまでの間)に行う。そのため、まず始めに車両のイグニッションスイッチをオフするIG−OFF(S10)を行う。
(ガス温度の第2所定温度の判定 S15)
次に、S15では、ガス温度が第2所定温度を下回ったかどうかを判定する。ここで、第2所定温度とは、車両をそのまま放置すると、近い将来に燃料電池10の内部の生成水が凍結すると予測される温度、あるいは、燃料電池10の内部のガスが液化する温度のことをいう。例えば、第2所定温度は5℃から10℃の間で設定される。
具体的なS15の処理は、アノードガス温度センサT1によりアノードオフガスの温度を検出し、カソードガス温度センサT2によりカソードオフガスの温度を検出する。ここで、前述のとおり、アノードガス温度センサT1およびカソードガス温度センサT2は、それぞれ燃料電池10からの出口付近に設けられている。したがって、アノードガス温度センサT1およびカソードガス温度センサT2により検出された各温度は、燃料電池10の内部の温度と略同一である。そして、アノードガス温度センサT1およびカソードガス温度センサT2のいずれか一方の検出値が、第2所定温度を下回ったかどうかを判定する。判定がYesの場合、そのまま放置すると近い将来に燃料電池10の内部の生成水が凍結すると予測されるため、次ステップのS20で掃気を開始する。なお、判定がNoの場合には掃気は行われない。
なお、次ステップで掃気を開始する前に、掃気を継続する時間(以下「掃気時間」という。)の設定を行う。ここで、掃気時間は、燃料電池10の発電量から算出される生成水の量と、エアコンプレッサ7の出力から算出される掃気時に送り込まれる空気量とから決定される、掃気が完了するまでに要する時間である。例えば、掃気時間は予め求めたデータマップに基づいて決定される。また、外気温が低く、燃料電池10の内部温度が短時間で低下すると予測される場合には、エアコンプレッサ7の出力を増加させる制御を行うように設定される。
(掃気開始 S20)
S20では掃気が開始される。
S20では、以下の手順でアノードガス流路11およびカソードガス流路12の掃気が行われる。
図1に示すアノードガス流路11の具体的な掃気方法としては、まず、コントローラ60が、背圧制御弁29を閉鎖するとともに、掃気ガス導入弁23を開放する。同時に、コントローラ60が、パージ弁21、掃気ガス排出弁21aおよびドレイン弁21bを開放する。
次にコントローラ60は、エアコンプレッサ7を作動させ、掃気ガスとして空気を供給する。エアコンプレッサ7から供給された空気は、背圧制御弁29が閉鎖されているためカソードガス流路12には流入せず、掃気ガス導入弁23が開放された掃気ガス導入路24に流入する。さらに、パージ弁21、掃気ガス排出弁21aおよびドレイン弁21bが開放されているため、エアコンプレッサ7から供給された空気はアノードガス流路11に流入する。この掃気ガスは、アノードガス流路11に残留する生成水およびアノード電極に付着した生成水を伴って、アノードオフガス排出配管22、掃気ガス排出配管22aおよびドレイン配管22bから排出される。
また、カソードガス流路12の具体的な掃気方法としては、まず、コントローラ60が、掃気ガス導入弁23を閉鎖するとともに、背圧制御弁29を開放する。次にコントローラ60は、エアコンプレッサ7を作動させ、掃気ガスとして空気を供給する。エアコンプレッサ7から供給された空気は、掃気ガス導入弁23が閉鎖されているため掃気ガス導入路24には流入せず、背圧制御弁29が開放されているためカソードガス流路12に流入する。この掃気ガスは、カソードガス流路12に残留する生成水およびカソード電極に付着した生成水を伴って、カソードオフガス排出配管9から排出される。
(冷却水の第1所定温度の判定 S25)
次に、S25では、冷却水の温度が第1所定温度になったかどうかを判定する。ここで、第1所定温度とは、燃料電池10の内部の生成水が凍結する温度のことをいう。例えば、第1所定温度は、第2所定温度より低い0℃以下で設定される。S25で冷却媒体の温度が第1所定温度になったかどうかの判定が必要な理由は以下のとおりである。
図3は、外気温が低温のときのガス温度TAおよび冷却水温度TWの経時変化のグラフである。
本実施形態では、前述のとおりエアコンプレッサ7および冷却水ポンプ42を共通のシャフト45(図1参照)が挿通して、エアコンプレッサ7および冷却水ポンプ42が同軸上に配置されている。したがって、S20で掃気を開始してエアコンプレッサ7を駆動すると、冷却水ポンプ42も同時に駆動するため、冷却水が燃料電池10の内部の冷却媒体流路40に流入する。
ところで、一般に熱伝導率は気体よりも液体のほうが高い。したがって、図3に示すように、ガス温度TAよりも冷却水温度TWのほうが先に、外気温の影響を受けて温度が低下する。
このため、図3に示すように掃気開始時間t1で掃気を開始すると、所定の掃気時間t2を経過する前に冷却水温度TWが第1所定温度を下回る可能性がある。さらに、掃気開始時間t1において、すでに冷却水温度TWが第1所定温度を下回っている可能性もある。したがって、エアコンプレッサ7とともに駆動する冷却水ポンプ42により、第1所定温度以下となった冷却水が燃料電池10の内部に送り込まれるおそれがある。これにより、燃料電池10の内部の生成水が掃気で排出除去される前に、燃料電池10の内部が冷却水により第1所定温度以下に冷却されて、生成水が凍結するおそれがある。この事象を防ぐために、S25で冷却水の温度が第1所定温度になったかどうかを判定して、掃気を継続または終了している。
具体的なS25の処理は、冷却水温度センサT3(図1参照)により冷却水の温度を検出し、冷却水の温度が第1所定温度になったかどうかを判定する。判定がYesの場合、そのまま掃気を継続すると、燃料電池10の内部に第1所定温度以下の冷却水が送り込まれるおそれがあるため、掃気を強制的に終了する(S40)。判定がNoの場合には、そのまま掃気を継続する。なお、燃料電池10の内部が第1所定温度以下になったときに掃気を強制に終了するのではなく、エアコンプレッサ7の出力を上げて、設定時間よりも早くに終了させるようにしても良い。
また、冷却水温度センサT3は、前述のとおり、冷却水の温度が最も低くなる位置に配置されているので、冷却水の最低温度を検出することができる。これにより、掃気処理で第1所定温度以下の冷却水が燃料電池10の内部に送り込まれるのを確実に防止することができる。
(掃気時間の判定 S30および掃気終了 S40)
最後に、S30では掃気時間が経過したかどうかの判定を行う。S30の判定がYesの場合(掃気時間が満了した場合)、掃気が終了する(S40)。これにより全ての掃気処理が終了する。なお、判定がNoの場合には、再度S25に戻り掃気を継続する。
本実施形態によれば、冷却水の温度が第1所定温度になるまでに燃料電池10の内部の掃気処理を終了するので、エアコンプレッサ7は、冷却水の温度が第1所定温度以下のときに駆動しない。したがって、エアコンプレッサ7と連動する冷却水ポンプ42も、冷却水の温度が第1所定温度以下のときには駆動しない。これにより、掃気処理で第1所定温度以下の冷却水が燃料電池10の内部に送り込まれるのを防止することができるので、電解質膜の破損及び燃料電池10の内部での生成水の凍結を防止できる。
また、本実施形態によれば、アノードオフガスの温度およびカソードオフガスの温度のうち少なくとも一方が第2所定温度を下回ったときに掃気処理を開始する。したがって、燃料電池10の内部の生成水が凍結すると予測されるときにのみ掃気処理を行うことができる。これにより、無駄に電力が消費されるのを抑制しつつ、燃料電池10の内部で生成水が凍結するのを防止できる。
(第2実施形態、流量制御弁を備えた燃料電池システム)
図4は、第2実施形態の燃料電池システムのブロック図である。
図5は、第2実施形態の燃料電池システムの掃気方法のフローチャートである。
図4に示すように、本実施形態の燃料電池システム1は、冷却媒体循環路41に流量制御弁48を備えている点で第1実施形態とは異なっている。また、図5に示すように、本実施形態の掃気方法では、流量制御弁48で冷却水の流量を規制する処理を有する点で第1実施形態と異なっている。なお、第1実施形態と同様の構成の部分については、詳細な説明を省略する。
(流量制御弁)
流量制御弁48は、例えば電磁駆動式の弁を有している。流量制御弁48は、冷却水ポンプ42と燃料電池10との間の冷却媒体循環路41に配置される。これにより、流量制御弁48を開放することで、燃料電池10の内部の冷却媒体流路40に冷却水を送り込むことができる。また、流量制御弁48を閉鎖することで、燃料電池10の内部の冷却媒体流路40に冷却水が流れ込むのを抑制できる。
(掃気方法のフロー、冷却水の第3所定温度の判定および処理 S22、S24)
本実施形態では、S20で掃気を開始した後、S22で冷却水の温度が第3所定温度になったかどうかを判定する。ここで、第3所定温度とは、車両をそのまま放置すると、近い将来に燃料電池10の内部の生成水が凍結すると予測される温度のことをいう。第3所定温度は、第1所定温度よりも高い温度であり、5℃から10℃の間で設定される。なお、燃料電池10の内部で生成水が凍結するのを確実に防止するため、第3所定温度を下回った冷却水が燃料電池10の内部に送り込まれるのを防止する。
具体的なS22の処理は、冷却水温度センサT3(図1参照)により冷却水の温度を検出し、冷却水の温度が第3所定温度を下回ったかどうかを判定する。判定がYesの場合、そのまま掃気を継続すると、燃料電池10の内部に第3所定温度以下の冷却水が送り込まれるおそれがある。したがって、燃料電池10の内部に冷却水が送り込まれるのを防止するために、S24で流量制御弁48を閉鎖し、冷却水の流量を強制的に規制する。判定がNoの場合には、そのまま掃気を継続する。
本実施形態によれば、図4に示すように冷却水の流量を調整する流量制御弁48を備えているので、第3所定温度以下の冷却水が燃料電池10に流入するのを規制できる。したがって、電解質膜の破損及び燃料電池10の内部での生成水の凍結を確実に防止できる。
なお、この発明は上述した実施の形態に限られるものではない。
第1実施形態および第2実施形態では、本発明の燃料電池システムを燃料電池自動車に搭載した場合を例にして説明したが、この燃料電池システムは航空機や船舶等にも搭載できる。
第1実施形態および第2実施形態では、燃料電池の発電量から算出される生成水の量と、エアコンプレッサの出力から算出される掃気の空気量とから決定された掃気時間が経過したときに掃気処理を終了している。しかし、例えば、エアコンプレッサの最大出力で掃気を行い、冷却水が第1所定温度になったときに掃気処理を終了してもよい。ただし、予め求めたデータマップ等からエアコンプレッサの出力および掃気時間を決定することができ、エアコンプレッサの消費電力を抑制できる点で、第1実施形態および第2実施形態に優位性がある。また、低出力運転でエアコンプレッサを駆動することによりNVが抑制され、商品性が向上する点で、第1実施形態および第2実施形態に優位性がある。
1・・・燃料電池システム 7・・・エアコンプレッサ(酸化剤ガス供給装置) 10・・・燃料電池 41・・・冷却媒体循環路(冷却配管) 42・・・冷却水ポンプ(冷却媒体供給装置) 48・・・流量制御弁 60・・・コントローラ(制御装置) T1・・・アノードガス温度センサ(ガス温度検出手段) T2・・・カソードガス温度センサ(ガス温度検出手段) T3・・・冷却水温度センサ TA・・・ガス温度 TW・・・冷却水温度(冷却媒体の温度)

Claims (4)

  1. 燃料ガスおよび酸化剤ガスが供給されることにより発電する燃料電池と、
    前記燃料電池に前記酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給装置と、
    前記燃料電池を冷却するために冷却媒体を供給する冷却媒体供給装置と、
    前記冷却媒体の温度を検出する冷却媒体温度検出装置と、
    前記酸化剤ガス供給装置を制御して掃気処理を行う制御装置と、
    を備え、
    前記冷却媒体供給装置と前記酸化剤ガス供給装置とが同軸上に配置されるとともに、相互が連動して回動する燃料電池システムにおいて、
    前記制御装置は、前記掃気処理の終了時の前記冷却媒体の温度が、前記燃料電池の内部の生成水が凍結する第1所定温度になるまでに前記掃気処理を終了することを特徴とする燃料電池システム。
  2. 請求項1に記載の燃料電池システムであって、
    前記燃料ガスおよび前記酸化剤ガスのうち少なくとも一方のガス温度を検出するガス温度検出手段を備えており、
    前記制御装置は、前記燃料電池の発電停止中における前記ガス温度が、前記生成水が凍結すると予測される第2所定温度を下回ったときに前記掃気処理を開始することを特徴とする燃料電池システム。
  3. 請求項1または2に記載の燃料電池システムであって、
    前記燃料電池の前記冷却媒体の入口と前記冷却媒体供給装置との間に、前記燃料電池に流入する前記冷却媒体の流量を調整する流量制御弁を備えており、
    前記制御装置は、前記燃料電池の発電停止中における前記冷却媒体温度が、前記生成水が凍結すると予測される第3所定温度を下回るときに前記流量制御弁を制御して前記冷却媒体の前記燃料電池への流入を規制することを特徴とする燃料電池システム。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の燃料電池システムであって、
    前記冷却媒体温度検出装置は、前記冷却媒体が流れる冷却配管のうち、高さ方向で最も低い位置に配置されることを特徴とする燃料電池システム。

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