JP2012000775A - 液体噴射装置および液体噴射方法 - Google Patents
液体噴射装置および液体噴射方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012000775A JP2012000775A JP2010134788A JP2010134788A JP2012000775A JP 2012000775 A JP2012000775 A JP 2012000775A JP 2010134788 A JP2010134788 A JP 2010134788A JP 2010134788 A JP2010134788 A JP 2010134788A JP 2012000775 A JP2012000775 A JP 2012000775A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- atmospheric pressure
- drive signal
- signal information
- liquid
- liquid ejecting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Coating Apparatus (AREA)
- Ink Jet (AREA)
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
【課題】キャビテーションが発生するのを良好に防止することが可能な液体噴射装置および液体噴射方法を提供すること。
【解決手段】液体噴射装置10は、液体貯留手段27から供給される液体を、駆動信号情報に基づく駆動信号の印加に基づいて噴射させる液体噴射ヘッド30と、液体噴射装置10の設置される場所の気圧を計測する気圧計測手段50と、気圧に応じて変動する液体中における溶存気体量に関連付けられている駆動信号情報と、気圧との関係を示す気圧相関情報を記憶している情報格納部73と、気圧計測手段50で計測された気圧および気圧相関情報に基づいて、液体噴射ヘッド30で印加される駆動信号の基となる駆動信号情報を選択し、その駆動信号情報に基づいて液体噴射ヘッド30の駆動を制御する制御手段70と、を具備している。
【選択図】図6
【解決手段】液体噴射装置10は、液体貯留手段27から供給される液体を、駆動信号情報に基づく駆動信号の印加に基づいて噴射させる液体噴射ヘッド30と、液体噴射装置10の設置される場所の気圧を計測する気圧計測手段50と、気圧に応じて変動する液体中における溶存気体量に関連付けられている駆動信号情報と、気圧との関係を示す気圧相関情報を記憶している情報格納部73と、気圧計測手段50で計測された気圧および気圧相関情報に基づいて、液体噴射ヘッド30で印加される駆動信号の基となる駆動信号情報を選択し、その駆動信号情報に基づいて液体噴射ヘッド30の駆動を制御する制御手段70と、を具備している。
【選択図】図6
Description
本発明は、液体噴射装置および液滴噴射方法に関する。
特許文献1には、インクカートリッジが備えるICチップに、その製造時点に関する情報、およびインクの沈降に関する情報が記憶させられ、これらの情報に基づいて、フラッシングの度合いを変化させる、という技術内容について開示されている。また、特許文献2には、インクカートリッジの製造時からの経過時間が長くなるにつれて、回復動作(クリーニング動作)において、インクを吸引する量を多くしたり、インクの空噴射の回数を多くする、といった技術内容について開示されている。
ところで、印刷ヘッドの内部のインクが流通する流路においては、圧力が低下することによって、印刷ヘッド内で気泡が成長する、いわゆるキャビテーションという現象が生じる。このキャビテーションは、インクの流速、気圧および溶存している気体の量(溶存気体量)等を起因として生じるが、かかるキャビテーションが生じると、多数のノズルに亘ってインクを噴射することができない、という事態が生じる。
このようなキャビテーションは、特許文献1および特許文献2の構成を採用しても、防ぐことが困難となっている。
本発明は上記の事情にもとづきなされたもので、その目的とするところは、キャビテーションが発生するのを良好に防止することが可能な液体噴射装置および液体噴射方法を提供しよう、とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の液体噴射装置は、液体貯留手段から供給される液体を、駆動信号情報に基づく駆動信号の印加に基づいて噴射させる液体噴射ヘッドと、液体噴射装置の設置される場所の気圧を計測する気圧計測手段と、気圧と、この気圧に応じて変動する液体中における溶存気体量に関連付けられている駆動信号情報と、の関係を示す気圧相関情報を記憶している情報格納部と、気圧計測手段で計測された気圧および気圧相関情報に基づいて、液体噴射ヘッドで印加される駆動信号の基となる駆動信号情報を選択し、その駆動信号情報に基づいて液体噴射ヘッドの駆動を制御する制御手段と、を具備するものである。
このように構成する場合には、気圧計測手段によって気圧が計測されると、制御手段は、情報格納部に記憶されている気圧相関情報から、その気圧に対応するいずれかの駆動信号情報を選択する。ここで、この駆動信号情報には、気圧に応じて変動する液体中における溶存気体量が関連付けられている。そのため、制御手段は、計測された気圧に基づいて、溶存気体量に対応させた適切な駆動信号情報を選択し、その駆動信号情報に基づいて液体噴射ヘッドの駆動を制御することが可能となる。それにより、計測された気圧に対して不適切な駆動信号情報が選択されるのを防止可能となり、不適切な駆動信号情報を選択することを起因とする液体噴射ヘッド内での気泡の発生を防ぐことが可能となる。そして、気泡の発生を防ぐことにより、キャビテーションの発生を防ぐことが可能となる。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、気圧相関情報における駆動信号情報には、第1の駆動信号情報と、第2の駆動信号情報とが設けられていると共に、特定の周期内における第2の駆動信号情報に基づく液体の噴射量は、第1の駆動信号情報に基づく液体の噴射量よりも少なく設けられていて、制御手段によって第2の駆動信号情報に基づいて液体噴射ヘッドの制御が為される場合には、第1の駆動信号情報に基づいて液体噴射ヘッドの制御が為される場合よりも液体中における気泡の発生が抑えられる状態に設けられていて、制御手段は、気圧計測手段によって計測される気圧が、第1の気圧閾値を下回るまたは第1の気圧閾値以下であると判定される場合に、第1の駆動信号情報に代えて、第2の駆動信号情報を選択し、当該第2の駆動信号情報に基づいて液体噴射ヘッドの駆動を制御する、ことが好ましい。
このように構成する場合には、気圧計測手段で計測される気圧が、第1の気圧閾値を下回るまたは第1の気圧閾値以下である場合には、制御手段は、第1の駆動信号情報に代えて、第2の駆動信号情報を選択する。ここで、第2の駆動信号情報に基づく液体噴射量は、第1の駆動信号情報に基づく液体噴射量よりも少なく設けられている。加えて、制御手段によって第2の駆動信号情報に基づいて液体噴射ヘッドの制御が為される場合には、第1の駆動信号情報に基づいて液体噴射ヘッドの制御が為される場合よりも液体中における気泡の発生が抑えられる状態となる。そのため、制御手段が第1の駆動信号情報に代えて第2の駆動信号情報を選択して、液体噴射ヘッドの駆動を制御する場合には、液体噴射ヘッドの内部に存在する液体から発生する気泡を、より低減させることが可能となり、キャビテーションの発生を効果的に防ぐことが可能となる。また、液体噴射ヘッドの内部の液体から発生する気泡を低減させることにより、気圧が低い場合でも、キャビテーションの発生を効果的に防ぐことが可能となる。
さらに、本発明の他の側面は、上述の発明において、気圧相関情報における駆動信号情報には、第3の駆動信号情報が設けられていると共に、第3の駆動信号情報を構成すると共に特定の周期内における単位駆動波形の個数は、第2の駆動信号情報を構成すると共に特定の周期内における単位駆動波形の個数よりも少なく設けられていて、制御手段は、気圧計測手段によって計測される気圧が、第1の気圧閾値よりも低い値である第2の気圧閾値を下回るまたは第2の気圧閾値以下であると判定される場合に、第1の駆動信号情報または第2の駆動信号情報に代えて、第3の駆動信号情報を選択し、当該第3の駆動信号情報に基づいて液体噴射ヘッドの駆動を制御する、ことが好ましい。
このように構成する場合には、気圧計測手段で計測される気圧が、第2の気圧閾値を下回るまたは第2の気圧閾値以下である場合には、制御手段は、第1の駆動信号情報または第2の駆動信号情報に代えて、第3の駆動信号情報を選択する。ここで、特定の周期内においては、第3の駆動信号情報の単位駆動波形の個数は、第2の駆動信号情報の単位駆動波形の個数よりも少なく設けられている。そのため、液体の噴射量が、第2の駆動信号情報に基づく場合よりも低減されるが、その分だけ、液体噴射ヘッド内に存在する液体から発生する気泡を、一層低減させることが可能となる。また、液体噴射ヘッドの内部の液体から発生する気泡を一層低減させることにより、気圧が一層低い場合でも、キャビテーションの発生を効果的に防ぐことが可能となる。
さらに、本発明の他の側面は、上述の各発明において、制御手段は、外部から入力される入力画像データに基づく駆動信号の印加に関する情報を、駆動信号情報の選択に反映させる、ことが好ましい。
このように構成する場合には、入力画像データが外部から入力され、その入力画像データに基づく駆動信号の印加に関する情報が生成されると、駆動信号情報の選択に際して、その駆動信号の印加に関する情報が反映される。たとえば、入力画像データによっては、液体噴射ヘッドをさほど駆動させずに済み(すなわち、駆動信号の印加の程度が少なく)、気泡がさほど発生しないと想定される場合もある。その逆に、入力画像データによっては、液体噴射ヘッドをフル駆動させるのに近い状態となり(すなわち、駆動信号がフルに印加されるのに近い状態となり)、気泡が多く発生すると想定される場合もある。そのため、上述のように駆動信号情報の選択に際して、入力画像データに基づく駆動信号の印加に関する情報を反映させると、より適切な駆動信号情報を選択させることが可能となる。
さらに、本発明の他の側面は、上述の発明において、制御手段は、入力画像データと、この入力画像データに基づいて気泡の発生し易さを示す指標値を算出し、その指標値が所定の閾値以下または所定の閾値未満の場合には、制御手段は、気圧計測手段での計測結果に拘わらず、第1の駆動信号情報を選択し、当該第1の駆動信号情報に基づいて液体噴射ヘッドの駆動を制御する、ことが好ましい。
このように構成する場合には、入力画像データに基づいて気泡の発生し易さを示す指標値が算出され、この指標値が所定の閾値以下または所定の閾値未満の場合に、第1の駆動信号情報が選択される。そのため、気泡がさほど発生しないと想定される入力画像データの場合に、液体の噴射量が少なくなる第2の駆動信号情報が選択されずに済むので、印刷速度を確保することが可能となる。すなわち、気泡の発生防止と、印刷速度の確保という両方のバランスを、入力画像データに応じて適切に保つことが可能となる。
また、本発明の他の側面は、上述の各発明において、液体噴射ヘッドのノズル形成面に当接して密閉空間を形成するためのキャップ部材を備え、液体を液体噴射ヘッドからキャップ部材に噴射または排出させるためのメンテナンス実行手段を具備すると共に、制御手段は、気圧計測手段によって計測される気圧が、第1の気圧閾値を下回るまたは第1の気圧閾値以下であると判定される場合、あるいは気圧計測手段によって計測される気圧が、第2の気圧閾値を下回るまたは第2の気圧閾値以下であると判定される場合、メンテナンス実行手段を作動させて、液体噴射ヘッドの内部に存在する気泡を外部に排出させるためのクリーニング動作を実行させる制御を行う、ことが好ましい。
このように構成する場合には、制御手段は、気圧計測手段での計測結果に応じて、液体噴射ヘッドの内部に存在する気泡を外部に排出させるためのクリーニング動作を実行させることが可能となる。それにより、キャビテーションの発生を、一層効果的に防ぐことが可能となる。また、周囲の気圧が低い場合でも、キャビテーションの発生を一層効果的に防ぐことが可能となる。
さらに、本発明の他の側面である液体噴射方法は、液体貯留手段から供給される液体を、駆動信号情報に基づく駆動信号の印加に基づいて噴射させる液体噴射ヘッドの設置される場所の気圧を計測する気圧計測ステップと、気圧計測ステップで計測された気圧から、気圧に応じて変動する液体中における溶存気体量に関連付けられていると共に駆動信号の基となる、いずれかの駆動信号情報を選択し、その駆動信号情報に基づいて液体噴射ヘッドの駆動を制御する制御ステップと、を具備することが好ましい。
このように構成する場合には、気圧計測ステップによって気圧が計測されると、制御ステップにおいては、計測された気圧に基づいて、いずれかの駆動信号情報を選択する。ここで、この駆動信号情報には、気圧に応じて変動する液体中における溶存気体量が関連付けられている。そのため、制御ステップでは、計測された気圧に基づいて、溶存気体量に対応させた適切な駆動信号情報を選択し、その駆動信号情報に基づいて液体噴射ヘッドの駆動を制御することが可能となる。それにより、計測された気圧に対して不適切な駆動信号情報が選択されるのを防止可能となり、不適切な駆動信号情報を選択することを起因とする液体噴射ヘッド内での気泡の発生を防ぐことが可能となる。そして、気泡の発生を防ぐことにより、キャビテーションの発生を防ぐことが可能となる。
以下、本発明の一実施の形態に係る液体噴射装置としてのプリンター10および液体噴射方法について、図1から図10に基づいて説明する。なお、本実施の形態のプリンター10は、インクジェット式のプリンターであるが、かかるインクジェット式プリンターは、インクを噴射して印刷可能な装置であれば、いかなる噴射方法を採用した装置でも良い。
また、以下の説明においては、下方側とは、プリンター10が設置される側を指し、上方側とは、設置される側から離間する側を指す。また、圧力発生室321に対してノズル開口371の開口側を下方側、その反対側を上方側とする。また、印刷媒体Pが供給される側を給送側(後端側)、印刷媒体Pが排出される側を排紙側(手前側)として説明する。また、後述するキャリッジ21が移動する方向を主走査方向、主走査方向に直交する方向であって印刷媒体Pが搬送される方向を副走査方向とする。
<プリンター10の概略構成>
図1に示すように、プリンター10は、筐体部(図示省略)と、キャリッジ機構20と、用紙搬送機構40と、気圧センサー50と、クリーニング機構60と、制御部70等を主要な構成要素としている。
図1に示すように、プリンター10は、筐体部(図示省略)と、キャリッジ機構20と、用紙搬送機構40と、気圧センサー50と、クリーニング機構60と、制御部70等を主要な構成要素としている。
これらのうち、キャリッジ機構20は、キャリッジ21と、キャリッジモーター(CRモーター22)と、ベルト23と、歯車プーリ24と、従動プーリ25およびキャリッジ軸26を備えている。これらのうち、キャリッジ21は、各色のインクカートリッジ27を搭載可能としている。また、図1に示すように、キャリッジ21の下面には、インク滴を噴射可能な印刷ヘッド30(液体噴射ヘッドの一例に対応)が設けられている。なお、印刷ヘッド30の構成の詳細については、後述する。また、インクは、液体の一例に対応する。
また、ベルト23は、無端ベルトであり、その一部がキャリッジ21の背面に固定されている。このベルト23は、歯車プーリ24と従動プーリ25とによって張設されている。
また、キャリッジ21は、各色(例えばシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)のインク(液体に対応)を貯留しているインクカートリッジ27(液体貯留手段の一例に対応)を搭載可能としている。なお、インクカートリッジ27の色数は、上述のような4色に限られるものではなく、シアン、マゼンタ、イエローの3色、または5色以上としても良い。
また、用紙搬送機構40は、図1に示すように、印刷媒体P(噴射対象物に対応)を搬送するためのPFモーター41、および普通紙等の給紙に対応する給紙ローラー42を具備している。また、給紙ローラー42よりも排紙側には、印刷媒体Pを搬送/挟持するための不図示のPFローラー対が設けられている。また、PFローラー対の排紙側には、不図示のプラテンおよび上述の印刷ヘッド30が上下に対向する様に配設されている。
<印刷ヘッド30の構成の詳細について>
上述のキャリッジ機構20の印刷ヘッド30の構成の詳細について、図3〜図5に基づいて説明する。印刷ヘッド30は、図3に示すように、アクチュエータユニット31と、流路ユニット34とを備えている。これらのうち、アクチュエータユニット31は、圧力発生室形成基板32と、振動板33とを備えている。圧力発生室形成基板32には、圧力発生室321を形成するための空間(長孔部322)が形成されていて、この長孔部322の長手と直交する方向に沿って、多数の長孔部322が並べられている。
上述のキャリッジ機構20の印刷ヘッド30の構成の詳細について、図3〜図5に基づいて説明する。印刷ヘッド30は、図3に示すように、アクチュエータユニット31と、流路ユニット34とを備えている。これらのうち、アクチュエータユニット31は、圧力発生室形成基板32と、振動板33とを備えている。圧力発生室形成基板32には、圧力発生室321を形成するための空間(長孔部322)が形成されていて、この長孔部322の長手と直交する方向に沿って、多数の長孔部322が並べられている。
なお、圧力発生室321は、長孔部322と、当該長孔部322を上面側から塞ぐ振動板33と、当該長孔部322を下面側から塞ぐ供給口形成板35と、から構成されている。
また、振動板33の上面には、下部電極331が形成されている。この下部電極331は、それぞれ圧力発生室321の上部を覆う部分に形成されている。そして、下部電極331の上面に、それぞれ平板状の圧電振動子332が形成され、さらに圧電振動子332の上面に、上部電極333が形成されている。
また、流路ユニット34は、供給口形成板35と、貯留室形成基板36と、ノズルプレート37とを備えている。これらのうち、供給口形成板35は、貯留室形成基板36の上面に位置している。この供給口形成板35には、第1インク供給口351と、第2インク供給口352と、連通口353と、インク導入口354とが設けられている。
これらのうち、第1インク供給口351は、後述する第1インク貯留室361から圧力発生室321にインクを供給するための開口部分である。同様に、第2インク供給口352は、後述する第2インク貯留室362から圧力発生室321にインクを供給するための開口部分である。本実施の形態では、第1インク貯留室361の方が第2インク貯留室362よりも、貯留室形成基板36の中心に近づくように設けられている。そのため、第1インク供給口351の方が、第2インク供給口352よりも、供給口形成板35の中心に近づくように設けられている。また、第1インク供給口351と第2インク供給口352とは、圧力発生室321が並んでいる方向(すなわち圧力発生室321の長手と直交する方向)に沿って、並ぶように設けられている。ただし、圧力発生室321が並んでいる方向に進行する場合、第1インク供給口351と第2インク供給口352とが、交互に配置されていて、それによって第1インク供給口351と第2インク供給口352とが、千鳥状を為す配置となっている。
また、第1インク供給口351よりも供給口形成板35の中心側の部位には、連通口353が設けられている。連通口353は、圧力発生室321と後述するノズル開口371とを、後述するノズル連通口363を介して連通させるものである。また、供給口形成板35の長手方向の一端側には、インク導入口354が設けられている。インク導入口354は、インクカートリッジ27から、各インク貯留室361,362にインクを導入するための開口部分であり、本実施の形態では、4つのインク導入口354が、供給口形成板35の短手方向に沿って一列を為すように配置されている。
また、貯留室形成基板36には、第1長溝361aと、第2長溝362aと、ノズル連通口363とが設けられている。これら第1長溝361a、第2長溝362aの上面側が供給口形成板35によって塞がれると共に、第1長溝361a、第2長溝362aの下面側がノズルプレート37によって塞がれることにより、第1インク貯留室361および第2インク貯留室362がそれぞれ構成されている。ここで、第1インク貯留室361は、第1インク供給口351と連通していると共に、第2インク貯留室362は、第2インク供給口352と連通している。また、第1インク貯留室361の一端側は、供給口形成板35の中心側に位置するインク導入口354と連通していると共に、第2インク貯留室362の一端側は、供給口形成板35の端部側に位置するインク導入口354と連通している。また、ノズル連通口363は、ノズル開口371と連通する開口部分である。
また、ノズルプレート37には、ノズル開口371が形成されている。このノズル開口371は、ノズル連通口363を介して圧力発生室321と連通している。そのため、アクチュエータユニット31(圧電振動子332)が撓み振動することにより、ノズル開口371からインクを噴射可能としている。
なお、第1インク貯留室361と第2インク貯留室362とは、同じインクを貯留する構成としても良く、異なる種類のインクを貯留する構成としても良い。
<気圧センサーについて>
図6に示すように、本実施の形態のプリンター10は、気圧センサー50を備えている。この気圧センサー50は、気圧計測手段の一例に対応していて、プリンター10が設置される環境の気圧を計測するためのものである。この気圧センサー50としては、気圧に関するデジタル信号を出力する、半導体等を用いるものが好ましい。このような気圧センサー50としては、静電容量方式のもの、振動式のものが挙げられる。静電容量方式の気圧センサー50は、シリコン等から構成されるチャンバーがコンデンサを形成し、気圧によってコンデンサの電極間の距離の変化を静電容量の変化として検出するものである。また、振動式の気圧センサー50は、金属、シリコン等で構成されるチャンバーに水晶等の圧電素子から振動を加える。そして、気圧の変化に伴って変化するチャンバー面の張力を共振周波数の変化として検出することで、気圧の測定を行う。
図6に示すように、本実施の形態のプリンター10は、気圧センサー50を備えている。この気圧センサー50は、気圧計測手段の一例に対応していて、プリンター10が設置される環境の気圧を計測するためのものである。この気圧センサー50としては、気圧に関するデジタル信号を出力する、半導体等を用いるものが好ましい。このような気圧センサー50としては、静電容量方式のもの、振動式のものが挙げられる。静電容量方式の気圧センサー50は、シリコン等から構成されるチャンバーがコンデンサを形成し、気圧によってコンデンサの電極間の距離の変化を静電容量の変化として検出するものである。また、振動式の気圧センサー50は、金属、シリコン等で構成されるチャンバーに水晶等の圧電素子から振動を加える。そして、気圧の変化に伴って変化するチャンバー面の張力を共振周波数の変化として検出することで、気圧の測定を行う。
かかる気圧センサー50は、たとえばプリンター10の回路基板、シャーシ、ハウジング等の所望の場所に取り付けられる。なお、気圧センサー50の個数は、1つのみとしても良いが、複数の気圧センサー50を取り付けるように構成しても良い。
なお、気圧センサー50としては、その他の方式のものを用いても良い。その他の方式としては、液柱方式のもの、アネロイド型のもの、ブルドン管を用いるもの等が挙げられる。
<クリーニング機構について>
また、シャーシには、図1および図6に示すようなクリーニング機構60が設けられている。このクリーニング機構60は、キャップ61と、インク排出チューブ62と、廃液タンク63と、吸引ポンプ64とを備えている。なお、クリーニング機構60は、メンテナンス実行手段の一例に対応する。
また、シャーシには、図1および図6に示すようなクリーニング機構60が設けられている。このクリーニング機構60は、キャップ61と、インク排出チューブ62と、廃液タンク63と、吸引ポンプ64とを備えている。なお、クリーニング機構60は、メンテナンス実行手段の一例に対応する。
これらのうち、キャップ61は、キャップ部材の一例に対応する。このキャップ61は、印刷ヘッド30のノズル形成面に当接して、1つまたは複数の封止空間を形成する部分である。そのため、キャップ61は、不図示の昇降機構により、上下に昇降させることを可能としている。
また、インク排出チューブ62は、その一端側がキャップ61に接続されていると共に、その他端側が廃液タンク63に接続されている。なお、廃液タンク63は、印刷ヘッド30のノズル開口371からキャップ61に排出されるインクを蓄える部分である。また、吸引ポンプ64は、インク排出チューブ62の中途部に接続されている。そのため、吸引ポンプ64が作動すると、ノズル開口371からインクを廃液タンク63に向けて排出することが可能となる。また、このインクの吸引動作により、印刷ヘッド30等の流路に混入している気泡を強制的に排出したり、および/またはノズル開口371に存在する増粘したインクを強制的に排出する、いわゆるメンテナンス動作を実行可能となっている。
また、吸引ポンプ64は、インク排出チューブ62に負圧を発生させることが可能に設けられていて、この吸引ポンプ64が作動すると、インク排出チューブ62等を介して、印刷ヘッド30から噴射された、印刷とは無関係のインクが廃液タンク63に排出される。また、このインクの吸引動作により、印刷ヘッド30および不図示のインク供給路等に混入している気泡を、強制的に排出する、いわゆるクリーニング動作を実行可能となっている。
<制御部の構成>
また、図1、図6に示すように、プリンター10には、制御部70が設けられている。この制御部70は、不図示のCPU、ROM、RAM、不揮発性メモリー等のメモリー73、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、バス、タイマー、インターフェース71等を有している。なお、上述の制御部70には、気圧センサー50からの検出信号を始めとする各種のセンサーからの信号が入力されると共に、これらセンサーからの信号に基づいて、制御部70は、CRモーター22、印刷ヘッド30(振動板33)、PFモーター41、吸引ポンプ64等の駆動を司る。なお、制御部70は、制御手段の一例に対応している。
また、図1、図6に示すように、プリンター10には、制御部70が設けられている。この制御部70は、不図示のCPU、ROM、RAM、不揮発性メモリー等のメモリー73、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、バス、タイマー、インターフェース71等を有している。なお、上述の制御部70には、気圧センサー50からの検出信号を始めとする各種のセンサーからの信号が入力されると共に、これらセンサーからの信号に基づいて、制御部70は、CRモーター22、印刷ヘッド30(振動板33)、PFモーター41、吸引ポンプ64等の駆動を司る。なお、制御部70は、制御手段の一例に対応している。
上述の各部の駆動を司るべく、制御部70は、通信インターフェース71と、主制御部72と、メモリー73と、PTS生成部74と、ヘッド制御部75と、ポンプ制御部76と、ヘッド駆動回路77と、ポンプ駆動回路78とを具備している。
これらのうち、通信インターフェース71は、コンピューター100との間で通信を行うための回路である。
主制御部72は、プリンター10の全体の制御を司る部分であり、コンピューター100側からの指令等が入力されると共に、メモリー73に記憶されている制御プログラム、および各種のデーターを読み込む。また、主制御部72は、コンピューター100からの指令(印刷信号)、気圧センサー50から入力される検出信号に基づいて、後述するような動作を実行する。
メモリー73は、情報格納部の一例に対応する。このメモリー73は、たとえばROMやRAM、不揮発性メモリー等が該当し、その中のROMや不揮発性メモリーには、各種の制御プログラム、および各種のデーターが記憶されている。メモリー73に記憶されるプログラムとしては、プリンター10の各部の動作を司る印刷制御プログラム73a、気圧変動制御プログラム73b、気圧変動用駆動波形データ73c(気圧相関情報の一例に対応)等が記憶されている。
ここで、気圧変動制御プログラム73bは、気圧センサー50によって計測された気圧データに基づいて、印刷ヘッド30(振動板33)の駆動を制御するためのプログラムである。なお、この気圧変動制御プログラム73bによる制御の詳細については、後述する。
また、気圧変動用駆動波形データ73cは、気圧変動制御プログラム73bに基づく制御により、印刷ヘッド30(振動板33)の駆動を変更する場合の、駆動信号情報に関するデータである。このような駆動信号情報に関するデータの一例としては、後述する図9に示すものがある。かかる図9に示すような駆動信号情報は、気圧センサー50で計測される気圧に応じて2つあるいはそれ以上存在していて、それらの駆動信号情報は、他の駆動信号情報と識別するための識別データと共にメモリー73に記憶されている。
PTS生成部74は、印刷ヘッド30の駆動タイミング信号(Print Timing Signal;以下、PTSと略記する。)を生成するものである。このPTS生成部74には、図1に示すリニアエンコーダーREからのエンコーダ信号と、不図示のクロックからのクロック信号等が入力される。そして、これらの信号に基づいて、図10に示すようなタイミング信号PTSが生成される。
また、ヘッド制御部75は、主制御部72からの指令に基づいて、ヘッド駆動回路77を介して印刷ヘッド30(振動板33)を駆動させ、インク滴を噴射させる。ここで、ヘッド制御部75が主制御部72から受信する指令には、印刷データに基づく印刷動作の指令と、上述のメンテナンステーブルに基づくメンテナンス動作の一種である、フラッシング動作の指令とが存在する。
また、ポンプ制御部76は、主制御部72からの指令に基づいて、印刷ヘッド30(振動板33)がキャップ61で封止されている状態において、ポンプ駆動回路78を介して吸引ポンプ64を制御駆動させ、所定のクリーニングを実行する。
また、ヘッド駆動回路77は、ヘッド制御部75からの指令に応じて所定の電圧を生成し、その電圧を印刷ヘッド30内の振動板33に印加する。また、ポンプ駆動回路78は、ポンプ制御部76からの指令に応じて所定の電圧を生成し、その電圧を吸引ポンプ64に印加する。
<コンピューターの概略構成>
図7に示すように、プリンター10は、通信インターフェース71を介して、コンピューター100に接続されている。このコンピューター100は、CPU101、ROM102、RAM103、HDD(Hard Disk Drive)104、ビデオ回路105、インターフェース106、表示装置107等を具備している。
図7に示すように、プリンター10は、通信インターフェース71を介して、コンピューター100に接続されている。このコンピューター100は、CPU101、ROM102、RAM103、HDD(Hard Disk Drive)104、ビデオ回路105、インターフェース106、表示装置107等を具備している。
これらのうち、HDD104は、CPU101からの要求に応じて、記録媒体であるハードディスクに記録されているデータあるいはプログラムを読み出すとともに、CPU101の演算処理の結果として発生したデータを前述したハードディスクに記録する記録装置である。本実施の形態では、HDD104には、ビデオドライバープログラム104a、プリンタードライバープログラム104b等が記憶されている。
これらのうち、ビデオドライバープログラム104aは、ビデオ回路105を駆動するためのプログラムであり、例えば、プリンタードライバープログラム104bから供給された所定のウィンドウ表示のための情報に対して所定の調整等を行った後、映像信号を生成して表示装置107に供給する。それにより、図8に示すようなウィンドウ120が表示される。
プリンタードライバープログラム104bは、入力手段の一部の一例に対応する。このプリンタードライバープログラム104bは、所定のオペレーティングシステム(OS)の下で動作し、プリンター10側から図8に示すようなウィンドウ120を表示させる旨の情報を受け取ると、当該表示ウィンドウ120に関する情報をHDD104等から読み出して、ビデオドライバープログラム104a側に受け渡す。
なお、図8に示すウィンドウ120には、後述するような駆動波形の変更により印刷速度が遅くなった旨を示す表示部121と、インクカートリッジ27の交換を推奨する旨を示す表示部122とが設けられている。
また、ビデオ回路105は、CPU101から供給された描画命令に応じて描画処理を実行し、得られた画像データを映像信号に変換して表示装置107に出力する回路である。インターフェース106は、プリンター10に対して画像データを出力すると共に、外部入力装置108(キーボードやマウス等)および外部記憶装置109(磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリー等)から出力された信号の表現形式を適宜変換して入力させるための回路である。
<気圧の変動に基づく制御について>
以上のような構成を有するプリンター10において、気圧が変動する場合の制御の詳細について、以下に説明する。
以上のような構成を有するプリンター10において、気圧が変動する場合の制御の詳細について、以下に説明する。
プリンター10の電源オンの状態においては、不図示のCPUが気圧変動制御プログラム73bを読み込む等によって構成される主制御部72は、その気圧変動制御プログラム73bに基づく制御を実行する状態となっている。すなわち、主制御部72により、以下の制御を実行可能となっている。
主制御部72は、気圧センサー50を、所定のタイミング毎に作動させて、プリンター10の周囲の気圧を計測する。そして、気圧センサー50からの検出信号が制御部70に入力されると、主制御部72は、検出信号が示す気圧が、第1の気圧閾値よりも低い(または第1の気圧閾値以下である)か否かを判定する。加えて、主制御部72は、検出信号が示す気圧が、第2の気圧閾値よりも低い(または第2の気圧閾値以下である)か否かについても判断する。なお、かかる第1の気圧閾値、および第2の気圧閾値に関するデータは、気圧変動用駆動波形データ73cに存在していても良く、メモリー73に別途のデータとして記憶されていても良い。
ここで、第1の気圧閾値とは、大気圧の平均値よりも、ある程度低い所定の気圧値を閾値とするものである。ここで、カートリッジから印刷ヘッド30に供給されるインクには、空気が溶存している。そして、たとえば標高が高い、および/または低気圧等の影響によりプリンター10の周囲の気圧が低下すると、インクに溶解している空気等の気体は、飽和状態になるか、または過飽和状態となる。以上の点を想定して、第1の気圧閾値が設定されている。
また、第2の気圧閾値とは、第1の気圧閾値よりも更に低い所定の気圧値を閾値とするものである。気圧センサー50で計測される気圧が、第2の気圧閾値に到達すると、インクに溶解している空気等の気体は、確実に過飽和状態となり、そのまま放置しておくと、インクから気体が次々に発生する。このような状態を想定して、第2の気体閾値は設定されている。
なお、かかる第1の気圧閾値および第2の気圧閾値は、インクカートリッジ27の種類毎に設けられている。しかしながら、全てのインクカートリッジ27または2つ以上のインクカートリッジ27において、第1の気圧閾値および第2の気圧閾値が共通のものとしても良い。また、ここで説明する制御においては、気圧センサー50で計測された気圧が、いずれか1つのインクカートリッジ27の第1の気圧閾値を超える、または第1の気圧閾値以上となる場合に、以下のような制御が為される。同様に、気圧センサー50で計測された気圧が、いずれか1つのインクカートリッジ27の第2の気圧閾値を超える、または第2の気圧閾値以上となる場合に、以下のような制御が為される。しかしながら、気圧センサー50で計測された気圧が、2つ以上のインクカートリッジ27の第1の気圧閾値を超える、または第1の気圧閾値以上となる場合に、以下のような制御を行うようにしても良い。また、気圧センサー50で計測された気圧が、2つ以上のインクカートリッジ27の第2の気圧閾値を超える、または第2の気圧閾値以上となる場合に、以下のような制御を行うようにしても良い。
(変更の態様1)
なお、気圧センサー50により計測される気圧が、第1の気圧閾値よりも低い(または第1の気圧閾値以下である)と主制御部72によって判断される場合、当該主制御部72は、印刷ヘッド30(振動板33)に印加している駆動波形に関するデータ(駆動信号情報)を、気圧変動用駆動波形データ73cから読み出して、以下のように変更する(変更の態様1)。
なお、気圧センサー50により計測される気圧が、第1の気圧閾値よりも低い(または第1の気圧閾値以下である)と主制御部72によって判断される場合、当該主制御部72は、印刷ヘッド30(振動板33)に印加している駆動波形に関するデータ(駆動信号情報)を、気圧変動用駆動波形データ73cから読み出して、以下のように変更する(変更の態様1)。
なお、変更の前の状態においては、第1の駆動信号情報に対応する駆動波形を基本波形とするものが印加されていて、変更後には、当該第1の駆動信号情報に対応する駆動波形を基本波形とするものが、第2の駆動信号情報に対応する駆動波形を基本波形とするものに変更される。ここで、第1の駆動信号情報および第2の駆動信号情報は、印刷データに基づく駆動信号を生成するためのベースとなる駆動波形に関する情報である。
ここでは、噴射されるインク滴の量を少なくするよう、駆動波形に関するデータを変更する。すなわち、単位駆動波形Tごとに噴射されるインク滴を少なくするように、変更する。具体的には、第1の気圧閾値よりも高い(または第1の気圧閾値以上である)状態で印刷ヘッド30(振動板33)に印加される駆動波形データ(第1の駆動信号情報に対応する駆動波形データ)が、図9において破線で示される駆動波形を呈するものだとすると、図9において実線で示される駆動波形を呈する駆動波形データ(第2の駆動信号情報に対応する駆動波形データ)に変更する。
ここで、図9において実線で示される駆動波形においては、印刷ヘッド30(振動板33)がインクを引き込む向きに撓む際の変化が、図9において破線で示される駆動波形よりも、変化が急にならない(図9における単位時間当たりの変化が大きくならない)ように設定されている。また、図9において実線で示される駆動波形においては、印刷ヘッド30(振動板33)がインクを引き込む引き込み量が、図9において破線で示される駆動波形よりも大きくなっている。
また、印刷ヘッド30(振動板33)がインクを吐き出す動作を行った後に、元の撓まない状態に戻る場合、図9において実線で示される駆動波形の方が、図9において破線で示される駆動波形よりも、変化が急にならない(図9における単位時間当たりの変化が大きくならない)ように設定されている。
なお、図9において実線で示される駆動波形と破線で示される駆動波形とでは、「0%」のときの電位が両者で一致していても良く、異なるものとなっていても良い。しかしながら、図9におけるものでは、実線で示される駆動波形と破線で示される駆動波形とでは、最低電位から最高電位までの電位差が100%となっている。また、インクの噴射量は、電位差にも起因するが、図9において実線で示される駆動波形は、図9において破線で示される駆動波形よりも最高電位が低く、それによってもインクの噴射量が低減されている。
以上のようにして、主制御部72は、気圧センサー50で計測される気圧が、第1の気圧閾値よりも低い(または第1の気圧閾値以下である)ものの、第2の気圧閾値以上である(または第2の気圧閾値よりも高い)場合には、図9において破線で示される駆動波形に関するデータ(第1の駆動信号情報)から、実線で示される駆動波形に関するデータ(第2の駆動信号情報)へと変更する。
(変更の態様2)
また、気圧センサー50により計測される気圧が、第2の気圧閾値よりも低い(または第2の気圧閾値以下である)と主制御部72によって判断される場合、当該主制御部72は、印刷ヘッド30(振動板33)に印加している駆動波形に関するデータを、気圧変動用駆動波形データ73cから読み出して、以下のように変更する(変更の態様2)。
また、気圧センサー50により計測される気圧が、第2の気圧閾値よりも低い(または第2の気圧閾値以下である)と主制御部72によって判断される場合、当該主制御部72は、印刷ヘッド30(振動板33)に印加している駆動波形に関するデータを、気圧変動用駆動波形データ73cから読み出して、以下のように変更する(変更の態様2)。
図10に示すように、主制御部72は、タイミング信号PTSの1周期(特定の周期に対応)内に存在する単位駆動波形Tの個数が変更されるように、印刷ヘッド30(振動板33)を制御する。
ここで、図10(A)に示すものでは、変更前の駆動波形に関するデータ(第1の駆動信号情報)に基づいて示される駆動波形Aにおいては、タイミング信号PTSの1周期内に4つの(4サイクルの)単位駆動波形Tが存在している。この状態において、図10(B)、(C)に示すように、それぞれの単位駆動波形Tが経過した後に次の単位駆動波形Tが到来するまでのウェイト時間を長くするように駆動波形に関するデータ(第3の駆動信号情報)へと変更する。かかる変更により、図10(B)に示すような変更後の駆動波形Bにおいては、タイミング信号PTSの1周期内に2つの単位駆動波形Tが存在するように、印刷ヘッド30(振動板33)の駆動を制御している。また、図10(C)に示すように、主制御部72は、それぞれの単位駆動波形Tごとの時間長さ(すなわち単位駆動波形Tの周期)を、図10(B)に示すものよりも長くすることにより、タイミング信号PTSの1周期内に存在する単位駆動波形Tの個数を一層低減するように制御している。
そして、主制御部72は、気圧センサー50で計測される気圧が、第2の気圧閾値よりも低い(または第2の気圧閾値以下である)と判断した場合には、図9において実線で示される駆動波形に関するデータ(第2の駆動信号情報)から、図10(B)において駆動波形Bで示されるデータ(第3の駆動信号情報)または図10(C)において駆動波形Cで示されるデータ(第3の駆動信号情報)へと変更する。なお、主制御部72は、図10(A)において駆動波形Aで示されるデータ(第1の駆動信号情報)から、図10(B)において駆動波形Bで示されるデータ(第3の駆動信号情報)または図10(C)において駆動波形Cで示されるデータ(第3の駆動信号情報)へと変更するように制御しても良い。
なお、上述の(変更の態様2)では、主制御部72は、単位駆動波形Tの間のウェイト時間を長くすることにより、タイミング信号PTSの1周期内に存在する単位駆動波形Tの個数を少なくなるようにしている。
以上のようにして、駆動波形を変更し、印刷ヘッド30からインク滴を印刷媒体Pに向けて噴射させる。それによって、印刷媒体Pに印刷画像が形成される。なお、かかる駆動波形の変更は、印刷媒体Pに印刷画像を形成する場合のみならず、クリーニングを目的とするフラッシング時に行うようにしても良い。
また、上述のように駆動波形を変更すると、図8に示すような表示ウィンドウ120が表示される。それによって、ユーザに印刷速度が遅くなる旨の表示部121、およびインクカートリッジ27の交換を推奨する旨の表示部122が表示される。
<効果>
以上のような構成のプリンター10および液体噴射方法によると、気圧センサー50によって気圧が計測されると、制御部70は、メモリー73に記憶されている気圧変動用駆動波形データ73cから、その気圧に対応するいずれかの駆動波形に関するデータ(駆動信号情報)を選択する。
以上のような構成のプリンター10および液体噴射方法によると、気圧センサー50によって気圧が計測されると、制御部70は、メモリー73に記憶されている気圧変動用駆動波形データ73cから、その気圧に対応するいずれかの駆動波形に関するデータ(駆動信号情報)を選択する。
そのため、制御部70は、気圧センサー50で計測された気圧に基づいて、溶存気体量に対応させた適切な駆動波形を呈する駆動信号情報を選択し、その駆動信号情報に基づいて印刷ヘッド30の駆動を制御することが可能となる。それにより、気圧センサー50で計測された気圧に対して不適切な駆動信号情報が選択されるのを防止可能となり、不適切な駆動信号情報を選択することを起因とする印刷ヘッド30内での気泡の発生を防ぐことが可能となる。そして、気泡の発生を防ぐことにより、キャビテーションの発生を防ぐことが可能となる。
また、本実施の形態では、駆動信号情報には、第1の駆動信号情報と、第2の駆動信号情報とが設けられていると共に、タイミング信号PTSの1周期内における第2の駆動信号情報(図9において実線で示される駆動波形)に基づいて印刷ヘッド30からインク滴を噴射させると、第1の駆動信号情報(図9において破線で示される駆動波形)に基づいて印刷ヘッド30からインク滴を噴射させる場合よりも、インク量が少なくなるように設定されている。また、かかる第2の駆動信号情報に基づくインク滴の噴射では、第1の駆動信号情報に基づくインク滴の噴射と比較して、印刷ヘッド30内のインクにおける気泡の発生が抑えられる状態に設けられている。
そのため、制御部70が第1の駆動信号情報に代えて第2の駆動信号情報を選択して、印刷ヘッド30の駆動を制御する場合には、気圧が低い状況下において、印刷ヘッド30の内部に存在するインクから発生する気泡を、低減させることが可能となり、キャビテーションの発生を効果的に防ぐことが可能となる。また、印刷ヘッド30の内部の液体から発生する気泡を低減させることにより、気圧が低い場合でも、キャビテーションの発生を効果的に防ぐことが可能となる。
さらに、本実施の形態では、気圧センサー50で計測される気圧が、第2の気圧閾値を下回るまたは第2の気圧閾値以下である場合には、制御部70は、第1の駆動信号情報または第2の駆動信号情報に代えて、第3の駆動信号情報を選択する。ここで、タイミング信号PTSの1周期内においては、第3の駆動信号情報の単位駆動波形Tの個数は、第2の駆動信号情報の単位駆動波形Tの個数よりも少なく設けられている。そのため、インクの噴射量が、第2の駆動信号情報に基づく場合よりも低減されるが、気圧が低い状況下においては、その分だけ、印刷ヘッド30内に存在するインクから発生する気泡を、一層低減させることが可能となる。また、印刷ヘッド30内のインクから発生する気泡を一層低減させることにより、気圧が一層低い場合でも、キャビテーションの発生を効果的に防ぐことが可能となる。
さらに、本実施の形態では、気圧の変動によっても、キャビテーションの発生を効果的に防ぐことが可能であるため、印刷の品質を安定させることが可能となる。すなわち、キャビテーションが生じると、多数のノズルに亘ってインクを噴射することができない(多数のノズルからインクを噴射できずに、印刷が抜けたような状態となる、いわゆるドサ抜けが発生する)。しかしながら、上述のようにキャビテーションの発生を防ぐことにより、インク滴の噴射が安定的となり、印刷の品質を安定化させることが可能となる。
また、本実施の形態では、キャビテーションの発生を効果的に防ぐことにより、印刷ヘッド30の内部にキャビテーションを起因とするダメージが及ぼされるのを防止可能となり、印刷ヘッド30のメンテナンス性を向上させることが可能となる。
さらに、本実施の形態では、キャビテーションの発生を効果的に防ぐことにより、複数回に亘って無駄なクリーニングが為されるのを防止可能となる。すなわち、キャビテーションが発生する場合には、印刷ヘッド30の内部の気泡を除去すべく、吸引ポンプ64を作動させる等によってクリーニングを実行する必要がある。その場合、クリーニング時に無駄にインクが排出される状態となっている。しかしながら、キャビテーションの発生を効果的に防ぐことにより、インクが無駄に排出されるのを防止可能となる。なお、ある特定の色のインクにおいて気泡が生じる場合であっても、吸引ポンプ64の作動によるインクの排出は、他の色のインクを含めて全色のインクにおいて為され、他の色のインクが無駄に排出される状態となっている。しかしながら、上述のようにキャビテーションを効果的に防ぐことにより、インクが無駄に排出されるのを良好に防止可能となっている。
<変形例>
以上、本発明の一実施の形態について述べたが、本発明は、種々変形可能である。以下、それについて述べる。
以上、本発明の一実施の形態について述べたが、本発明は、種々変形可能である。以下、それについて述べる。
上述の実施の形態では、噴射されるインク滴の量を少なくするよう、駆動波形を変更するものとしては、図9に示されるように、第1の気圧閾値に対応するもののみが存在している。しかしながら、図11に示すように、第2の気圧閾値に対応し、かつ噴射されるインク滴の量を第1の気圧閾値に対応する駆動波形よりも、さらに少なくするような駆動波形に関する第3の駆動信号情報を設けるようにしても良い。そして、かかるインク滴の量が一層低減された第3の駆動信号情報を、上述の(変更の態様2)におけるものに代えて用いるようにしても良い。
このようにしても、気圧センサー50での計測に基づいて、キャビテーションの発生を効果的に抑えた印刷を実行させることが可能となる。
また、上述の実施の形態では、(変更の態様2)で説明されるものは、第3の駆動信号情報に対応するものとして説明している。しかしながら、(変更の態様2)で説明した駆動波形を呈する駆動信号情報を、第2の駆動信号情報として用いるようにしても良い。この場合、タイミング信号PTSの1周期(特定の周期に対応)内に存在する単位駆動波形Tの個数は、第2の駆動信号情報におけるものの方が、第3の駆動信号情報におけるものよりも多くする。このように構成しても、インクの噴射量が低減され、気圧が低下した場合でもキャビテーションの発生を効果的に防ぐことが可能となる。
また、上述の実施の形態では、気圧センサー50での気圧の計測結果に基づいて、図9および図10に示すような駆動信号情報を選択するようにしている。しかしながら、それらに代えて、図12に示すような駆動波形で示される駆動信号情報を選択するようにしても良い。ここで、図12(A)で示される駆動波形は、第1の駆動信号情報に対応するものであり、特定の周期はT1となっている。また、図12(B)で示される駆動波形は、第2の駆動信号情報に対応するものであり、特定の周期は、T1よりも大きなT2となっている。また、図12(C)で示される駆動波形は、第3の駆動信号情報に対応するものであり、特定の周期はT2よりも大きなT3となっている。このように、特定の周期を、第2の駆動信号情報に対応する特定の周期を、第1の駆動信号情報に対応する特定の周期よりも大きなものとし、さらに第3の駆動信号情報に対応する特定の周期を、第1の駆動信号情報に対応する特定の周期および第2の駆動信号情報に対応する特定の周期よりも大きなものとすることによっても、キャビテーションの発生を効果的に防ぐことが可能である。
また、上述の実施の形態では、気圧変動用駆動波形データ73cには、第1の駆動信号情報、第2の駆動信号情報および第3の駆動信号情報が存在している。しかしながら、第2の駆動信号情報および/または第3の駆動信号情報に対応する駆動波形を、演算によって算出するようにしても良い。
さらに、上述の実施の形態においては、コンピューター100等の外部から入力される入力画像データに基づく駆動信号の印加に関する情報が生成された場合に、制御部70は、駆動信号情報の選択に際して、入力画像データに基づく駆動信号の印加に関する情報を反映させるようにしても良い。具体的には、たとえば、入力画像データによっては、印刷ヘッド30をさほど駆動させずに済み(すなわち、駆動信号の印加の程度が少なく)、気泡がさほど発生しないと想定される場合もある。その逆に、入力画像データによっては、印刷ヘッド30をフル駆動させるのに近い状態となり(すなわち、駆動信号がフルに印加されるのに近い状態となり)、気泡が多く発生すると想定される場合もある。
そのため、上述のように駆動信号情報の選択に際して、入力画像データに基づく駆動信号の印加に関する情報を反映させると、より適切な駆動信号情報を選択させることが可能となる。そして、印刷ヘッド30内での気泡の発生を一層効果的に防ぐと共に、印刷速度とのバランスを保つことも可能となる。
さらに、制御部70は、入力画像データと、この入力画像データに基づいて気泡の発生し易さを示す指標値を算出するようにしても良い。そして、その指標値が所定の閾値以下または所定の閾値未満の場合には、制御部70は、気圧センサー50での計測結果に拘わらず、第1の駆動信号情報を選択し、当該第1の駆動信号情報に基づいて印刷ヘッド30の駆動を制御するようにしても良い。
この場合には、気泡がさほど発生しないと想定される入力画像データの場合に、インクの噴射量が少なくなる第2の駆動信号情報が選択されずに済む。そのため、印刷速度を確保することが可能となる。すなわち、気泡の発生防止と、印刷速度の確保という両方のバランスを、入力画像データに応じて適切に保つことが可能となる。
なお、上述の例としては、入力画像データをCMYKで表されるデータに変換した後に、入力画像データにおけるある領域において、CMYKの階調値の平均を算出し、その平均の値が所定の閾値を超えているか否かについて判断する、というものがある。また、RGBの入力画像データの段階で、階調値の平均を算出し、その平均の値が所定の閾値を超えているか否かについて判断するようにしても良い。
また、上述の実施の形態では、制御部70は、気圧センサー50によって計測される気圧が、第1の気圧閾値を下回るまたは第1の気圧閾値以下であると判定される場合、あるいは気圧センサー50によって計測される気圧が、第2の気圧閾値を下回るまたは第2の気圧閾値以下であると判定される場合、クリーニング機構60を作動させて、印刷ヘッド30の内部に存在する気泡を外部に排出させるためのクリーニング動作を実行させる制御を行うようにしても良い。
この場合には、気圧センサー50での計測結果に応じて、印刷ヘッド30の内部に存在する気泡を外部に排出させるためのクリーニング動作を実行させることが可能となる。それにより、キャビテーションの発生を、一層効果的に防ぐことが可能となる。また、周囲の気圧が低い場合でも、キャビテーションの発生を一層効果的に防ぐことが可能となる。
なお、このクリーニングに関しては、図8に示すような表示ウィンドウ120の中に、クリーニングを行うか否かを尋ねるための表示部を設け、その表示部の中で、クリーニングの実行に対応させるボタン部分をクリックすることによって、クリーニングを実行するようにしても良い。なお、クリーニングとしては、フラッシング、ポンプ吸引等を含めて、いずれの種類のクリーニングであっても構わない。
また、上述の実施の形態では、気圧センサー50での気圧の計測結果に基づいて、印刷ヘッド30の作動を制御している。しかしながら、別途、プリンター10の周囲の温度または印刷ヘッド30の内部のインクの温度を計測するための温度センサーを設け、この温度センサーでの計測結果を、上述の実施の形態で説明したような駆動信号情報の選択に加味するようにしても良い。すなわち、温度と圧力については、ボイル・シャルルの法則より相関がある。そのため、基準となる温度に対して温度が変化した場合、ボイル・シャルルで表される比の分だけ、気圧センサー50で計測される圧力を補正して、駆動信号情報を選択するようにしても良い。
この場合には、駆動信号情報の選択が一層適切化され、気泡の発生を寄り効果的に防ぐことが可能となり、キャビテーションの発生をより低減させると共に、印刷速度とのバランスを良好に保つことが可能となる。
さらに、上述の実施の形態において、気圧変動制御プログラム73b、気圧変動用駆動波形データ73cは、コンピューター100側に記憶されていても良く、インクカートリッジ27が備えるICチップに記憶されていても良い。なお、気圧変動制御プログラム73b、気圧変動用駆動波形データ73cは、コンピューター100側に記憶されている場合、プリンタードライバープログラム104b中に気圧変動制御プログラム73b、気圧変動用駆動波形データ73cが組み込まれていることが好ましい。
また、上述の実施の形態においては、制御部70は、ソフトウエア的に実現されるものでも良く、また回路的に実現される構成であっても良い。
また、上述の実施の形態における液体噴射装置としては、プリンター10とコンピューター100の機能の両方を備えるものとしても良い。
また、プリンター10は、印刷機能以外のスキャナー装置、ファックス装置、コピー装置等を備える複合機を、本発明のプリンターとしても良い。
また、上述の実施の形態におけるプリンター10の概念には、インク以外の他の液体(液体そのものや、機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体、ゲルのような流動性を有する材質を含む)を噴射したり噴射したりする流体噴射装置を含むようにすることもできる。そのようなものとしては、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材(画素材料)などの材料を分散または溶解のかたちで含む液体を噴射する液状体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する流体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する流体噴射装置等がある。
さらに、本発明のプリンター10の概念に含まれるものとしては、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する流体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する流体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する流体噴射装置、ゲル(例えば物理ゲル)などの流状体を噴射する流状体噴射装置等がある。
10…プリンター(液体噴射装置の一例に対応)、20…キャリッジ機構、21…キャリッジ、30…印刷ヘッド(液体噴射ヘッドの一例に対応)、33…振動板、40…用紙搬送機構、50…気圧センサー(気圧計測手段の一例に対応)、60…クリーニング機構(メンテナンス実行手段の一例に対応)、61…キャップ(キャップ部材の一例に対応)、64…吸引ポンプ、70…制御部(制御手段の一例に対応)、71…通信インターフェース、72…主制御部、73…メモリー(情報格納部の一例に対応)、73a…印刷制御プログラム、73b…気圧変動制御プログラム、73c…気圧変動用駆動波形データ(気圧相関情報の一例に対応)、100…コンピューター、104b…プリンタードライバープログラム、P…印刷用紙(印刷媒体の一例に対応)、RE…リニアエンコーダー
Claims (7)
- 液体貯留手段から供給される液体を、駆動信号情報に基づく駆動信号の印加に基づいて噴射させる液体噴射ヘッドと、
液体噴射装置の設置される場所の気圧を計測する気圧計測手段と、
気圧と、この気圧に応じて変動する上記液体中における溶存気体量に関連付けられている上記駆動信号情報と、の関係を示す気圧相関情報を記憶している情報格納部と、
上記気圧計測手段で計測された気圧および上記気圧相関情報に基づいて、上記液体噴射ヘッドで印加される上記駆動信号の基となる上記駆動信号情報を選択し、その駆動信号情報に基づいて上記液体噴射ヘッドの駆動を制御する制御手段と、
を具備することを特徴とする液体噴射装置。 - 請求項1記載の液体噴射装置であって、
前記気圧相関情報における前記駆動信号情報には、第1の駆動信号情報と、第2の駆動信号情報とが設けられていると共に、
特定の周期内における上記第2の駆動信号情報に基づく前記液体の噴射量は、上記第1の駆動信号情報に基づく前記液体の噴射量よりも少なく設けられていて、
上記制御手段によって上記第2の駆動信号情報に基づいて前記液体噴射ヘッドの制御が為される場合には、上記第1の駆動信号情報に基づいて前記液体噴射ヘッドの制御が為される場合よりも前記液体中における気泡の発生が抑えられる状態に設けられていて、
前記制御手段は、前記気圧計測手段によって計測される気圧が、第1の気圧閾値を下回るまたは第1の気圧閾値以下であると判定される場合に、上記第1の駆動信号情報に代えて、上記第2の駆動信号情報を選択し、当該第2の駆動信号情報に基づいて前記液体噴射ヘッドの駆動を制御する、
ことを特徴とする液体噴射装置。 - 請求項2記載の液体噴射装置であって、
前記気圧相関情報における前記駆動信号情報には、第3の駆動信号情報が設けられていると共に、
上記第3の駆動信号情報を構成すると共に前記特定の周期内における単位駆動波形の個数は、前記第2の駆動信号情報を構成すると共に前記特定の周期内における単位駆動波形の個数よりも少なく設けられていて、
前記制御手段は、前記気圧計測手段によって計測される気圧が、前記第1の気圧閾値よりも低い値である第2の気圧閾値を下回るまたは第2の気圧閾値以下であると判定される場合に、前記第1の駆動信号情報または前記第2の駆動信号情報に代えて、上記第3の駆動信号情報を選択し、当該第3の駆動信号情報に基づいて前記液体噴射ヘッドの駆動を制御する、
ことを特徴とする液体噴射装置。 - 請求項2または3記載の液体噴射装置であって、
前記制御手段は、外部から入力される入力画像データに基づく前記駆動信号の印加に関する情報を、前記駆動信号情報の選択に反映させる、
ことを特徴とする液体噴射装置。 - 請求項4記載の液体噴射装置であって、
前記制御手段は、前記入力画像データと、この入力画像データに基づいて気泡の発生し易さを示す指標値を算出し、
その指標値が所定の閾値以下または所定の閾値未満の場合には、前記制御手段は、前記気圧計測手段での計測結果に拘わらず、前記第1の駆動信号情報を選択し、当該第1の駆動信号情報に基づいて前記液体噴射ヘッドの駆動を制御する、
ことを特徴とする液体噴射装置。 - 請求項2または3記載の液体噴射装置であって、
前記液体噴射ヘッドのノズル形成面に当接して密閉空間を形成するためのキャップ部材を備え、前記液体を前記液体噴射ヘッドから上記キャップ部材に噴射または排出させるためのメンテナンス実行手段を具備すると共に、
前記制御手段は、前記気圧計測手段によって計測される気圧が、第1の気圧閾値を下回るまたは第1の気圧閾値以下であると判定される場合、あるいは前記気圧計測手段によって計測される気圧が、前記第2の気圧閾値を下回るまたは前記第2の気圧閾値以下であると判定される場合、前記メンテナンス実行手段を作動させて、前記液体噴射ヘッドの内部に存在する気泡を外部に排出させるためのクリーニング動作を実行させる制御を行う、
ことを特徴とする液体噴射装置。 - 液体貯留手段から供給される液体を、駆動信号情報に基づく駆動信号の印加に基づいて噴射させる液体噴射ヘッドの設置される場所の気圧を計測する気圧計測ステップと、
上記気圧計測ステップで計測された気圧から、気圧に応じて変動する上記液体中における溶存気体量に関連付けられていると共に駆動信号の基となる、いずれかの駆動信号情報を選択し、その駆動信号情報に基づいて上記液体噴射ヘッドの駆動を制御する制御ステップと、
を具備することを特徴とする液体噴射方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2010134788A JP2012000775A (ja) | 2010-06-14 | 2010-06-14 | 液体噴射装置および液体噴射方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2010134788A JP2012000775A (ja) | 2010-06-14 | 2010-06-14 | 液体噴射装置および液体噴射方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2012000775A true JP2012000775A (ja) | 2012-01-05 |
Family
ID=45533339
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2010134788A Withdrawn JP2012000775A (ja) | 2010-06-14 | 2010-06-14 | 液体噴射装置および液体噴射方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2012000775A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2020082395A (ja) * | 2018-11-16 | 2020-06-04 | エスアイアイ・プリンテック株式会社 | 液体噴射記録装置および液体噴射ヘッド |
| JP2021024716A (ja) * | 2019-08-07 | 2021-02-22 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置 |
| US12145361B2 (en) | 2021-03-29 | 2024-11-19 | Seiko Epson Corporation | Drive waveform determination method, liquid ejection apparatus, and non-transitory computer-readable storage medium storing program |
Citations (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH04284255A (ja) * | 1991-03-13 | 1992-10-08 | Canon Inc | 液体噴射記録装置 |
| JPH0768755A (ja) * | 1993-09-06 | 1995-03-14 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | インクジェット記録装置 |
| JPH106531A (ja) * | 1996-06-25 | 1998-01-13 | Copyer Co Ltd | インクジェット記録装置 |
| JPH11286109A (ja) * | 1998-04-01 | 1999-10-19 | Seiko Epson Corp | インクジェットヘッドの駆動制御方法および装置 |
| JP2003305854A (ja) * | 2002-04-16 | 2003-10-28 | Canon Inc | インクジェット記録装置 |
| JP2004114577A (ja) * | 2002-09-27 | 2004-04-15 | Seiko Epson Corp | インクジェットヘッドの駆動制御方法、これを実現させるためのプログラム、記録媒体およびインクジェットプリンタ |
-
2010
- 2010-06-14 JP JP2010134788A patent/JP2012000775A/ja not_active Withdrawn
Patent Citations (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH04284255A (ja) * | 1991-03-13 | 1992-10-08 | Canon Inc | 液体噴射記録装置 |
| JPH0768755A (ja) * | 1993-09-06 | 1995-03-14 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | インクジェット記録装置 |
| JPH106531A (ja) * | 1996-06-25 | 1998-01-13 | Copyer Co Ltd | インクジェット記録装置 |
| JPH11286109A (ja) * | 1998-04-01 | 1999-10-19 | Seiko Epson Corp | インクジェットヘッドの駆動制御方法および装置 |
| JP2003305854A (ja) * | 2002-04-16 | 2003-10-28 | Canon Inc | インクジェット記録装置 |
| JP2004114577A (ja) * | 2002-09-27 | 2004-04-15 | Seiko Epson Corp | インクジェットヘッドの駆動制御方法、これを実現させるためのプログラム、記録媒体およびインクジェットプリンタ |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2020082395A (ja) * | 2018-11-16 | 2020-06-04 | エスアイアイ・プリンテック株式会社 | 液体噴射記録装置および液体噴射ヘッド |
| JP7105677B2 (ja) | 2018-11-16 | 2022-07-25 | エスアイアイ・プリンテック株式会社 | 液体噴射記録装置 |
| JP2021024716A (ja) * | 2019-08-07 | 2021-02-22 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置 |
| US12145361B2 (en) | 2021-03-29 | 2024-11-19 | Seiko Epson Corporation | Drive waveform determination method, liquid ejection apparatus, and non-transitory computer-readable storage medium storing program |
| JP7600817B2 (ja) | 2021-03-29 | 2024-12-17 | セイコーエプソン株式会社 | 駆動波形決定方法、液体吐出装置、およびコンピュータープログラム |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP4273819B2 (ja) | 液体噴射装置、及びその制御方法 | |
| CN102729623B (zh) | 液体喷射装置及液体喷射装置的控制方法 | |
| CN102233724A (zh) | 液体喷射装置及液体喷射装置的控制方法 | |
| JP2011206958A (ja) | 液体噴射装置、液体噴射ヘッドおよびノズル抜け検出方法 | |
| JP2013035138A (ja) | 画像形成装置 | |
| JP2011079186A (ja) | プリンターおよびクリーニング方法 | |
| JP2023178503A (ja) | 記録装置及びその制御方法 | |
| JP4951866B2 (ja) | 印刷装置、印刷方法、プログラム、および印刷システム | |
| US20080198186A1 (en) | Liquid ejecting apparatus and program | |
| JP2012187850A (ja) | 流体吐出装置 | |
| JP4241838B2 (ja) | 液体噴射装置のフラッシング方法、及び液体噴射装置 | |
| JP5164570B2 (ja) | インクジェット記録装置およびインク残量検出方法 | |
| JP2012000775A (ja) | 液体噴射装置および液体噴射方法 | |
| JP2008302652A (ja) | 圧電素子の特性情報付与方法、及び、液体噴射装置 | |
| US7314262B2 (en) | Liquid ejecting apparatus | |
| JP6364772B2 (ja) | 液体噴射装置、および、液体噴射装置の制御方法 | |
| US20190389201A1 (en) | Method of controlling liquid ejecting apparatus and liquid ejecting apparatus | |
| JP2012020428A (ja) | 液体噴射装置および液体噴射方法 | |
| JP2009126155A (ja) | 液滴吐出装置 | |
| JP2012000776A (ja) | 液体噴射装置および液体噴射方法 | |
| JP7326894B2 (ja) | 画像形成装置 | |
| US7775623B2 (en) | Image forming apparatus | |
| JP2007076263A (ja) | 液体噴射装置、及び、その制御方法 | |
| JP2004034471A (ja) | 液体吐出装置 | |
| JP2017013328A (ja) | インクジェット記録装置、インクジェット記録装置の制御方法、およびインクジェット記録装置の制御プログラム |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130315 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20131112 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20131119 |
|
| A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20140115 |