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JP2012095074A - 半導体集積回路およびその動作方法 - Google Patents

半導体集積回路およびその動作方法 Download PDF

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JP2012095074A JP2010240443A JP2010240443A JP2012095074A JP 2012095074 A JP2012095074 A JP 2012095074A JP 2010240443 A JP2010240443 A JP 2010240443A JP 2010240443 A JP2010240443 A JP 2010240443A JP 2012095074 A JP2012095074 A JP 2012095074A
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Takaya Suzuki
貴也 鈴木
Tetsuo Matsui
徹郎 松井
Akihiro Kitagawa
明弘 北川
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Abstract

【課題】デルタシグマ型A/D変換器のアナログ入力信号の切り換えが実行される際の安定化時間を短縮すること。
【解決手段】半導体集積回路のデルタシグマ型A/D変換器(12)のA/D変換動作は、制御回路(13)から供給される制御信号(Cnt2)によって制御される。アナログ入力信号(Vin)の切り換え実行時には、制御信号(Cnt2)に応答して積分器(1211)の演算増幅器(OPA)の出力電圧振幅が制限される振幅制限動作が実行される。例えば、信号切り換え実行時には、積分器(1211)の入力の信号伝達量または入力から出力への信号伝達量が、信号切り換え後の定常状態の信号伝達量よりも小さな値に設定される。半導体集積回路は、複数のアナログ入力端子に接続されたアナログマルチプレクサー(11)と、バスを介して制御回路(13)に接続された中央処理ユニット(21)を更に具備する。
【選択図】図2

Description

本発明はデルタシグマ型A/D変換器を内蔵する半導体集積回路およびその動作方法に関し、特にデルタシグマ型A/D変換器の入力端子に供給されるアナログ入力信号の切り換えが実行される際の安定化時間を短縮するのに有効な技術に関するものである。
A/D変換器を内蔵するマイクロコンピュータやマイクロコントローラ等の半導体集積回路においては、外部から供給されるアナログ信号がA/D変換器によってデジタル信号に変換されて、デジタル信号は中央処理ユニット(CPU:Central Processing Unit)に供給される。
下記特許文献1には、複数の外部端子から供給される複数のアナログ信号を選択するアナログマルチプレクサが入力端子に接続されたA/D変換器を内蔵するマイクロコンピュータが記載されている。内蔵されたA/D変換器は、サンプルホールド回路の形式のコンパレータ回路とデジタル部と逐次比較レジスタとローカルD/A変換器を含む逐次比較型A/Dとして構成されている。
一方、A/D変換器としては、フラッシュ型A/D変換器やパイプライン型A/D変換器や逐次比較型A/D変換器よりも、高精度で高分解能の特性を有するデルタシグマ型A/D変換器が知られている。デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣA/D変換器)はシグマデルタ型A/D変換器(ΣΔA/D変換器)とも呼ばれるもので、ΔΣ変調器(ΣΔ変調器)によってアナログ入力信号は入力信号振幅に比例したパルス密度を有するデジタル信号に変換されて、デジタル信号のパルス列はデジタル・フィルタ(デシメーション・フィルタ)によってカウントされ、その積算値がバイナリーコード等のデジタル出力信号に変換される。
下記非特許文献1には、アナログ入力信号が2個の積分器を介して量子化器の入力端子に供給される2次デルタシグマ型A/D変換器にアナログ入力信号を量子化器の入力端子に直接供給するダイレクトフィードパスと1段目の積分器の出力信号の2倍の増幅信号を2段目の積分器をバイパスして量子化器の入力端子に直接供給するフィードパスが追加されたフィードフォワード型のデルタシグマ型A/D変換器が記載されている。量子化器のデジタル出力信号はローカルD/A変換器の入力端子に供給され、ローカルD/A変換器の出力端子から生成されるアナログフィードバック信号は、1段目の積分器の入力端子に接続された減算器でアナログ入力信号から減算される。従って、2個の積分器は減算器の出力端子から生成される量子化器の量子化雑音だけを処理するので、2個の積分器に含まれる演算増幅器の非線型性やスリューレート等の要求性能が緩和されて、低歪の特性の実現が可能となる。尚、2次デルタシグマ型A/D変換器は、1次デルタシグマ型A/D変換器と比較して、積分器の個数が1個から2個に変更されてサンプリング周波数が2倍に設定されるので、S/N比の改善が可能となる。
一方、下記特許文献2には、3次以上のデルタシグマ型A/D変換器において一定振幅以上の入力信号によって動作が不安定となり発振に陥らないように過大入力時の安定性を向上させるために、入力信号の振幅がしきい値以上となるとフィードフォワード係数の絶対値が小さくなるように制御するフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器が記載されている。
特開2005−26805号 公報 特開2008−54099号 公報
J.Silva et al, "Wideband low−distortion delta−sigma ADC topology", IEE ELECTRONICS LETTERSm 7th June 2001, Vol.37, No.12, pp.737−738.
本発明者等は本発明に先立って、複数のアナログ信号のA/D変換の可能な汎用マイクロコントローラの開発に従事した。この汎用マイクロコントローラでは、アナログマルチプレクサによるチャンネル切換時等でのA/D変換器の過渡応答から定常状態に安定化されるまでの待機時間の短縮が要求された。すなわち、アナログマルチプレクサは、汎用マイクロコントローラ等の複数の外部端子から供給される複数のアナログ信号を選択してA/D変換器の入力端子に供給するものである。
一方、本発明に先立った本発明者等による検討においては、A/D変換器には、低歪特性の実現が可能なフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器が採用された。
また、本発明に先立った本発明者等により検討された汎用マイクロコントローラにおいても、複数の入力チャンネルの多入力アナログ信号はアナログマルチプレクサによって時分割マルチプレクスでA/D変換器に供給され、多入力アナログ信号のA/D変換が実行される。この汎用マイクロコントローラにおいては、デルタシグマ型A/D変換器の積分器はスイッチトキャパシタ回路によって構成される。このスイッチトキャパシタ回路は、アナログマルチプレクサの出力端子にスイッチを介してその一端が接続された入力容量と、その反転入力端子に入力容量の他端が接続されその非反転入力端子に参照電圧が供給された演算増幅器と、演算増幅器の出力端子と反転入力端子との間に並列接続されたリセットスイッチと積分容量とによって構成される。
アナログマルチプレクサによってA/D変換されるアナログ入力信号の切り換えが実行される際に、リセット制御信号によってリセットスイッチが導通状態に制御され、積分容量の充電電荷が完全に放電されて、切り換え以前のアナログ入力信号の影響が最小とされる。アナログ入力信号の切り換え時のリセット動作が終了すると、リセットスイッチは非導通状態に制御され、サンプリング期間では切り換えの以降のアナログ入力信号の入力電圧が入力容量の両端にサンプリングされ、その後の積分動作期間に入力容量の両端のサンプリング電荷の一部が積分容量に再配分される。
しかし、アナログマルチプレクサによる切り換えの以降のアナログ入力信号の振幅電圧レベルが参照電圧よりも極めて大きな場合には、デルタシグマ型A/D変換器の積分器の入力端子に接続された減算器の入力端子に大きなステップ電圧幅のアナログ入力信号が供給される場合と等価となる。一方、デルタシグマ型A/D変換器のローカルD/A変換器の出力には、切り換えの直後では新規のアナログ入力信号に応答したアナログフィードバック信号が生成されていない。従って、新規のアナログ入力信号とアナログフィードバック信号との減算を実行する減算器の出力から大振幅の出力信号が積分器の入力端子に供給されるので、積分器内部の演算増幅器の出力信号が飽和するものとなる。定常状態において適正な振幅の入力信号が積分器の入力端子に供給されている場合には、演算増幅器の出力信号は非反転入力端子に供給される参照電圧の付近の電圧レベルとなっている。しかし、減算器の出力から大振幅の出力信号が積分器の入力端子に供給されると、積分器の内部の演算増幅器の出力信号が飽和して略電源電圧の最高出力電圧もしくは略接地電圧の最低出力電圧に変化するものとなる。従って、積分器内部の演算増幅器の飽和が終了して演算増幅器の出力信号が定常状態に復帰するまでの安定化時間の間には、デルタシグマ型A/D変換器の出力から正確なデジタル出力信号が生成されないものである。
この安定化時間はデルタシグマ型A/D変換器のA/D変換時間を遅延するだけではなく、アナログマルチプレクサによって複数のアナログ入力信号を時分割でデルタシグマ型A/D変換器の入力端子に供給する際に入力切り換えを遅延するものとなる。その結果、アナログマルチプレクサとデルタシグマ型A/D変換器を具備して、複数の外部端子から供給される複数のアナログ信号をデジタル信号に変換して中央処理ユニット(CPU)で処理するマイクロコンピュータやマイクロコントローラ等の半導体集積回路では、アナログ信号処理性能が低下するものとなる。
この問題を解消するために、本発明に先立って本発明者等によって、上記特許文献2に記載されたようにデルタシグマ型A/D変換器の入力信号の振幅と所定のしきい値とを比較して、この振幅検出結果に基づきフィードフォワード係数を制御する方式が検討された。しかし、本発明者等がこの方式を検討したところ、この方式では入力信号の振幅がしきい値を超過して初めて制御動作が開始されるので、この制御動作が開始される以前にデルタシグマ型A/D変換器の減算器の出力から大振幅の出力信号が積分器の入力端子に供給されるので、積分器内部の演算増幅器が飽和するので安定化時間を短縮することが不可能であると言う問題が明らかとされた。
本発明は、以上のような本発明に先立った本発明者等による検討の結果、なされたものである。
従って、本発明の目的とするところは、デルタシグマ型A/D変換器の入力端子に供給されるアナログ入力信号の切り換えが実行される際の安定化時間を短縮することにある。
また、本発明の他の目的とするところは、複数の外部端子から供給される複数のアナログ信号をデジタル信号に変換して処理する半導体集積回路のアナログ信号処理性能の低下を軽減することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうちの代表的なものについて簡単に説明すれば下記のとおりである。
すなわち、本発明の代表的な実施の形態は、デルタシグマ型A/D変換器(12)と制御回路(13)とを具備する半導体集積回路(IC_Chip)である。
前記デルタシグマ型A/D変換器のA/D変換動作は、前記制御回路から前記デルタシグマ型A/D変換器に供給される制御信号(Cnt2)によって制御される。
前記デルタシグマ型A/D変換器の入力端子に供給されるアナログ入力信号(Vin)の切り換え実行時には、前記制御回路から供給される前記制御信号に応答して前記デルタシグマ型A/D変換器の積分器(1211)の演算増幅器(OPA)の出力電圧振幅が制限される振幅制限動作が実行されることを特徴とする(図2、図3参照)。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、本発明によれば、デルタシグマ型A/D変換器の入力端子に供給されるアナログ入力信号の切り換えが実行される際の安定化時間を短縮することができる。
図1は、本発明の実施の形態1によるマイクロコントーラユニットMPUとしての半導体集積回路の構成を示す図である。 図2は、図1に示した本発明の実施の形態1の半導体集積回路IC_Chipにおいて、アナログマルチプレクサー(MPX)11とデルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12を含んだアナログ回路コア10の構成を示す図である。 図3は、図2に示す本発明の実施の形態1によるフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12に含まれる減算器1210と第1積分器1211の構成を示す図であり、またアナログマルチプレクサー(MPX)11によるアナログ入力信号の切り換え直後での新規のアナログ入力信号のサンプリング動作の期間T1におけるスイッチSW1〜SW6、SW1f、SW2f、sw0、sw1のオン・オフ状態を示す図である。 図4は、アナログマルチプレクサー(MPX)11によるアナログ入力信号の切り換え直後での新規のアナログ入力信号の積分動作の期間T2におけるスイッチSW1〜SW6、SW1f、SW2f、sw0、sw1のオン・オフ状態を示す図である。 図5は、アナログマルチプレクサー(MPX)11によるアナログ入力信号の切り換え以後の定常入力状態のアナログ入力信号の再サンプリング動作の期間T3におけるスイッチSW1〜SW6、SW1f、SW2f、sw0、sw1のオン・オフ状態を示す図である。 図6は、アナログマルチプレクサー(MPX)11によるアナログ入力信号の切り換え以後の定常入力状態のアナログ入力信号の再積分動作の期間T4におけるスイッチSW1〜SW6、SW1f、SW2f、sw0、sw1のオン・オフ状態を示す図である。 図7は、図2に示した本発明の実施の形態1によるフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12が図3の期間T1での入力信号切り換え直後の新規アナログ入力信号のサンプリング動作から図6の期間T4での入力信号切り換え以後の定常入力状態のアナログ入力信号の再積分動作までを実行するためのリセット信号RESETと第1制御クロック信号φ1と第2制御クロック信号φ2との波形変化とスイッチsw0、sw1のオン・オフ変化とを示す図である。 図8は、本発明の実施の形態1によるアナログ入力信号の振幅信号の多段階での増加を採用せずに、アナログ入力信号の振幅信号の1段階の増加を採用した場合のデルタシグマ型A/D変換器の動作を説明する図である。 図9は、図2乃至図7で説明した本発明の実施の形態1によるアナログ入力信号の振幅信号の多段階での増加を採用した場合のデルタシグマ型A/D変換器の動作を説明する図である。 図10は、本発明の実施の形態1によるアナログ入力信号の振幅信号の多段階の増加を採用せずに、アナログ入力信号の振幅信号の1段階の増加を採用した場合には、安定化時間が長期化して、アナログ信号処理性能が低下することを示す図である。 図11は、図2乃至図7で説明した本発明の実施の形態1によるアナログ入力信号の振幅信号の多段階での増加を採用した場合には、安定化時間が短縮されて、アナログ信号処理性能が改善されることを示す図である。 図12は、図8のアナログ入力振幅信号の1段階増加方式と図9の本発明の実施の形態1によるアナログ入力振幅信号の多段階増加方式とにおけるデルタシグマ型A/D変換器のデジタル出力信号の誤差量の変化を示す図である。 図13は、図2に示したフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12に含まれる本発明の実施の形態2による減算器1210と第1積分器1211の構成を示す図であり、また、アナログマルチプレクサー(MPX)11によるアナログ差動入力信号の切り換え直後での新規のアナログ入力信号のサンプリング動作の期間T1におけるスイッチSW1p、SW1n〜SW6p、SW6nのオン・オフ状態を示す図である。 図14は、アナログマルチプレクサー(MPX)11によるアナログ差動入力信号の切り換え直後での新規アナログ差動入力信号の積分動作の期間T2におけるスイッチSW1p、SW1n〜SW6p、SW6nのオン・オフ状態のオン・オフ状態を示す図である。 図15は、アナログマルチプレクサー(MPX)11によるアナログ差動入力信号の切り換え以後での定常入力状態のアナログ入力信号の再サンプリング動作の期間T3におけるスイッチSW1p、SW1n〜SW6p、SW6nのオン・オフ状態のオン・オフ状態を示す図である。 図16は、アナログマルチプレクサー(MPX)11によるアナログ差動入力信号の切り換え以後での定常入力状態のアナログ入力信号の再積分動作の期間T4におけるスイッチSW1p、SW1n〜SW6p、SW6nのオン・オフ状態のオン・オフ状態を示す図である。 図17は、図13に示した本発明の実施の形態2による減算器1210と第1積分器1211とを含んだフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12が図13の期間T1のアナログ差動入力信号切り換え直後の新規アナログ差動入力信号のサンプリング動作から図16の期間T4でのアナログ差動入力信号切り換え以後の定常入力状態のアナログ差動入力信号の再積分動作を実行するためのリセット信号RESETと第1制御クロック信号φ1と第2制御クロック信号φ2と第3制御クロック信号φ3と第4制御クロック信号φ0の波形変化を示す図である。 図18は、図19乃至図22に示した本発明の実施の形態3によるフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12が図19の期間T1での入力信号切り換え直後の新規アナログ入力信号のサンプリング動作から図22の期間T4での入力信号切り換え以後の定常入力状態のアナログ入力信号の再積分動作までを実行するためのリセット信号RESETと第1制御クロック信号φ1と第2制御クロック信号φ2との波形変化とスイッチsw0のオン・オフ変化とを示す図である。 図19は、図2に示したフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12に含まれる本発明の実施の形態3による減算器1210と第1積分器1211の構成を示す図であり、また本発明の実施の形態3によるフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12のアナログマルチプレクサー(MPX)11によるアナログ入力信号の切り換え直後の新規アナログ入力信号のサンプリング動作の期間T1におけるスイッチSW1〜SW5、SW1f、SW2f、sw0のオン・オフ状態を示す図である。 図20は、本発明の実施の形態3によるフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12のアナログマルチプレクサー(MPX)11によるアナログ入力信号の切り換え直後での新規のアナログ入力信号の積分動作の期間T2におけるSW1〜SW5、SW1f、SW2f、sw0のオン・オフ状態を示す図である。 図21は、本発明の実施の形態3によるフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12のアナログマルチプレクサー(MPX)11によるアナログ入力信号の切り換え以後での定常入力状態のアナログ入力信号の再サンプリング動作の期間T3におけるSW1〜SW5、SW1f、SW2f、sw0のオン・オフ状態を示す図である。 図22は、本発明の実施の形態3によるフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12のアナログマルチプレクサー(MPX)11によるアナログ入力信号の切り換え以後での定常入力状態のアナログ入力信号の再積分動作の期間T4におけるSW1〜SW5、SW1f、SW2f、sw0のオン・オフ状態を示す図である。 図23は、図2に示したフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12に含まれる本発明の実施の形態4による減算器1210と第1積分器1211の構成を示す図であり、また本発明の実施の形態4によるフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12のアナログマルチプレクサー(MPX)11によるアナログ入力信号の切り換え直後の新規アナログ入力信号のサンプリング動作の期間T1におけるスイッチSW1〜SW5、SW1f、SW2f、sw0のオン・オフ状態を示す図である。 図24は、本発明の実施の形態4によるフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12のアナログマルチプレクサー(MPX)11によるアナログ入力信号の切り換え直後での新規のアナログ入力信号の積分動作の期間T2におけるSW1〜SW5、SW1f、SW2f、sw0のオン・オフ状態を示す図である。 図25は、本発明の実施の形態4によるフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12のアナログマルチプレクサー(MPX)11によるアナログ入力信号の切り換え以後の定常入力状態のアナログ入力信号の再サンプリング動作の期間T3におけるSW1〜SW5、SW1f、SW2f、sw0のオン・オフ状態を示す図である。 図26は、本発明の実施の形態4によるフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12のアナログマルチプレクサー(MPX)11によるアナログ入力信号の切り換え以後での定常入力状態のアナログ入力信号の再積分動作の期間T4におけるSW1〜SW5、SW1f、SW2f、sw0のオン・オフ状態を示す図である。 図27は、図23に示す本発明の実施の形態4による第1積分器1211で使用される電圧クランプ回路Clp_Cktの構成を示す図である。 図28は、図23に示す本発明の実施の形態4による第1積分器1211で使用される電圧クランプ回路Clp_Cktの他の構成を示す図である。 図29は、図23乃至図28に示した本発明の実施の形態4によるフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12が図23の期間T1での入力信号切り換え直後の新規アナログ入力信号のサンプリング動作から図26の期間T4での入力信号切り換え以後の定常入力状態のアナログ入力信号の再積分動作までを実行するためのリセット信号RESETと第1制御クロック信号φ1と第2制御クロック信号φ2との波形変化とスイッチsw0のオン・オフ変化とを示す図である。 図30は、本発明の実施の形態5によるフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12の構成を示す図である。 図31は、図30に示した本発明の実施の形態5によるフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12が期間T1での入力信号切り換え直後の新規アナログ入力信号のサンプリング動作の以前のアナログ入力信号の切り換え動作の期間T0に、ハイレベルのリセット信号RESETに応答したリセット動作から期間T4の入力信号切り換え以後の定常入力状態のアナログ入力信号の再積分動作までを実行するためのリセット信号RESETの波形変化と2個のスイッチ1218、1219(スイッチsw0)のオン・オフ変化とを示す図である。 図32は、図30に示した本発明の実施の形態5によるダイレクトフィードフォワード型からノーマル型に切り換え可能なフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12と本発明を採用しない場合のデルタシグマ型A/D変換器におけるデジタル出力信号の誤差量の変化を示す図である。 図33は、図2に示したアナログマルチプレクサー(MPX)11に含まれた複数のアナログスイッチASW0、ASW1、ASW2〜ASW7の各アナログスイッチの構成を示す図である。
1.実施の形態の概要
まず、本願において開示される発明の代表的な実施の形態について概要を説明する。代表的な実施の形態についての概要説明で括弧を付して参照する図面の参照符号は、それが付された構成要素の概念に含まれるものを例示するに過ぎない。
〔1〕本発明の代表的な実施の形態は、デルタシグマ型A/D変換器(12)と制御回路(13)とを具備する半導体集積回路(IC_Chip)である。
前記デルタシグマ型A/D変換器のA/D変換動作は、前記制御回路から前記デルタシグマ型A/D変換器に供給される制御信号(Cnt2)によって制御される。
前記デルタシグマ型A/D変換器の入力端子に供給されるアナログ入力信号(Vin)の切り換え実行時には、前記制御回路から供給される前記制御信号に応答して前記デルタシグマ型A/D変換器の積分器(1211)の演算増幅器(OPA)の出力電圧振幅が制限される振幅制限動作が実行されることを特徴とするものである(図2、図3参照)。
前記実施の形態によれば、デルタシグマ型A/D変換器の入力端子に供給されるアナログ入力信号の切り換えが実行される際の安定化時間を短縮することができる。
好適な実施の形態では、前記デルタシグマ型A/D変換器は、減算器(1210)と、前記積分器である第1積分器(1211)と、第2積分器(1212)と、量子化器(1215)と、ローカルD/A変換器(1216)とを少なくとも含む。
前記減算器(1210)の一方の入力端子と他方の入力端子とに、前記アナログ入力信号(Vin)と前記ローカルD/A変換器(1216)の出力端子から生成されるアナログフィードバック信号とがそれぞれ供給可能とされる。
前記減算器(1210)の出力信号は前記第1積分器(1211)の入力端子に供給可能とされ、前記第1積分器の出力信号は前記第2積分器(1212)の入力端子に供給可能とされ、前記第2積分器の出力信号は前記量子化器(1215)の入力端子に供給可能とされ、前記量子化器の出力信号は前記ローカルD/A変換器(1216)の入力端子に供給可能とされたことを特徴とするものである(図2参照)。
他の好適な実施の形態では、前記減算器(1210)と前記第1積分器(1211)は、入力スイッチ(SW1)と入力容量(ci0、ci1)と積分スイッチ(SW4)と前記演算増幅器(OPA)と積分容量(Cs)とリセットスイッチ(SW5)を含むスイッチトキャパシタ回路により構成される。
前記アナログ入力信号(Vin)は前記入力スイッチ(SW1)を介して前記入力容量の一端に供給可能とされ、前記入力容量の他端は前記積分スイッチ(SW4)を介して前記演算増幅器(OPA)の入力端子に接続可能とされ、前記積分容量(Cs)と前記リセットスイッチ(SW5)とは前記演算増幅器(OPA)の前記入力端子と出力端子との間に並列に接続される(図3参照)。
前記アナログ入力信号の前記切り換え実行の以前のリセット動作時に、前記リセットスイッチ(SW5)は前記制御信号(Cnt2)に含まれるリセット制御信号(RESET)に応答して導通状態に制御され、前記積分容量(Cs)の充電電荷が放電されることを特徴とするものである(図7参照)。
更に他の好適な実施の形態では、前記アナログ入力信号の前記切り換え実行の後、前記減算器(1210)の前記他方の入力端子に前記ローカルD/A変換器(1216)から前記アナログフィードバック信号が供給される定常状態において、前記振幅制限動作が解除されることを特徴とする(図7の期間T3、期間T4参照)。
より好適な実施の形態では、前記入力容量は、複数の入力容量(ci0、ci1)を含む。
前記アナログ入力信号の前記切り換え実行時の前記振幅制限動作の際には、前記複数の入力容量の一部の入力容量(ci0)に前記アナログ入力信号がサンプリングされる一方、前記複数の入力容量の他の入力容量(ci1)に前記アナログ入力信号がサンプリングされないものである。
前記アナログ入力信号の前記切り換え実行の後の前記定常状態では、前記複数の入力容量の前記一部の入力容量(ci0)と前記他の入力容量(ci1)とに前記アナログ入力信号がサンプリングされることを特徴とするものである(図3〜図6参照)。
他のより好適な実施の形態では、前記入力容量は、非反転入力容量(cinp)と反転入力容量(cinn)とを含む。
前記積分容量は、非反転積分容量(csp)と反転積分容量(csn)とを含む。
前記リセットスイッチは、非反転リセットスイッチ(SW6p)と反転リセットスイッチ(SW6n)とを含む。
前記演算増幅器(OPA)は、非反転入力端子と反転入力端子と非反転出力端子と反転出力端子とを有する。
前記非反転積分容量(csp)と前記非反転リセットスイッチ(SW6p)とは、前記演算増幅器(OPA)の前記反転入力端子と前記非反転出力端子との間に並列接続される。
前記反転積分容量(csn)と前記反転リセットスイッチ(SW6n)とは、前記演算増幅器(OPA)の前記非反転入力端子と前記反転出力端子との間に並列接続される。
前記アナログ入力信号は、非反転アナログ入力信号(Vinp)と反転アナログ入力信号(Vinn)とを有するアナログ差動入力信号である。
前記アナログ入力信号の前記切り換え実行時の前記振幅制限動作の際には、前記非反転アナログ入力信号(Vinp)と前記反転アナログ入力信号(Vinn)とは、それぞれ前記非反転入力容量(cinp)と前記反転入力容量(cinn)とを介して前記演算増幅器(OPA)の前記反転入力端子と前記非反転入力端子とに供給可能とされる。
前記アナログ入力信号の前記切り換え実行の後の前記定常状態では、前記非反転アナログ入力信号(Vinp)と前記反転アナログ入力信号(Vinn)とは、それぞれ前記反転入力容量(cinn)と前記非反転入力容量(cinp)とを介して前記演算増幅器(OPA)の前記非反転入力端子と前記反転入力端子とに供給可能とされることを特徴とするものである(図13〜図16参照)。
更に他のより好適な実施の形態では、前記積分容量は、複数の積分容量(Cs、Cs)を含む。
前記アナログ入力信号の前記切り換え実行時の前記振幅制限動作の際には、前記複数の積分容量の一部の積分容量(Cs)と他の積分容量(Cs)とに積分電荷が充電されるものである。
前記アナログ入力信号の前記切り換え実行の後の前記定常状態では、前記複数の積分容量の前記一部の積分容量に積分電荷が充電される一方、前記複数の積分容量の前記他の積分容量には積分電荷が充電されないことを特徴とするものである(図19〜図22参照)。
別のより好適な実施の形態では、前記デルタシグマ型A/D変換器(12)は、前記減算器(1210)の前記一方の入力端子に接続された電圧クランプ回路(Clp_Ckt)を更に含む。
前記アナログ入力信号の前記切り換え実行時の前記振幅制限動作の際には、前記電圧クランプ回路を使用することによって、前記減算器(1210)の前記一方の入力端子に供給される前記アナログ入力信号(Vin)の振幅電圧を制限するものである。
前記アナログ入力信号の前記切り換え実行の後の前記定常状態では、前記電圧クランプ回路を不使用とすることで前記振幅制限動作が解除されることを特徴とするものである(図23〜図29参照)。
更に別のより好適な実施の形態では、前記デルタシグマ型A/D変換器(12)は、前記減算器(1210)の前記一方の入力端子と前記量子化器(1215)の前記入力端子との間に接続されたフィードフォワードスイッチ(1219)を更に含む。
前記アナログ入力信号の前記切り換え実行時の前記振幅制限動作の際には、前記フィードフォワードスイッチが導通状態に制御され前記フィードフォワードスイッチを介して供給される前記アナログ入力信号に前記量子化器が応答して前記ローカルD/A変換器から早期に生成される前記アナログフィードバック信号を前記減算器の前記他方の入力端子に供給して、前記振幅制限動作が実行されるものである。
前記アナログ入力信号の前記切り換え実行の後の前記定常状態では、前記フィードフォワードスイッチが非導通状態に制御され、前記振幅制限動作が解除されることを特徴とするものである(図30、図31参照)。
具体的な実施の形態では、前記半導体集積回路は、複数のアナログ入力端子(AN0、AN1、AN2〜AN7)に接続された複数のアナログスイッチ(ASW0、ASW1、ASW2〜ASW7)を含むアナログマルチプレクサー(11)と、バスを介して前記制御回路(13)に接続された中央処理ユニット(21)とを更に具備する。
前記アナログマルチプレクサーは、前記複数のアナログ入力端子に供給される複数のアナログ入力信号から任意に選択した信号を前記アナログ入力信号として前記減算器の前記一方の入力端子に供給可能とされる。
前記中央処理ユニットからの供給信号に応答して前記制御回路(13)が、前記アナログマルチプレクサーと前記デルタシグマ型A/D変換器とを制御することを特徴とするものである(図2参照)。
前記具体的な実施の形態によれば、複数の外部端子から供給される複数のアナログ信号をデジタル信号に変換して処理する半導体集積回路のアナログ信号処理性能の低下を軽減することが可能となる。
〔2〕本発明の別の観点の代表的な実施の形態は、デルタシグマ型A/D変換器(12)と制御回路(13)とを具備する半導体集積回路(IC_Chip)の動作方法である。
前記デルタシグマ型A/D変換器のA/D変換動作は、前記制御回路から前記デルタシグマ型A/D変換器に供給される制御信号(Cnt2)によって制御される。
前記デルタシグマ型A/D変換器の入力端子に供給されるアナログ入力信号(Vin)の切り換え実行時には、前記制御回路から供給される前記制御信号に応答して前記デルタシグマ型A/D変換器の積分器(1211)の演算増幅器(OPA)の出力電圧振幅が制限される振幅制限動作が実行されることを特徴とするものである(図2、図3参照)。
前記実施の形態によれば、デルタシグマ型A/D変換器の入力端子に供給されるアナログ入力信号の切り換えが実行される際の安定化時間を短縮することができる。
2.実施の形態の詳細
次に、実施の形態について更に詳述する。尚、発明を実施するための最良の形態を説明するための全図において、前記の図と同一の機能を有する部品には同一の符号を付して、その繰り返しの説明は省略する。
[実施の形態1]
《半導体集積回路の構成》
図1は、本発明の実施の形態1によるマイクロコントーラユニットMPUとしての半導体集積回路の構成を示す図である。
図1に示すように、半導体集積回路の半導体チップIC_Chipのアナログ回路コア10は、アナログマルチプレクサー(MPX)11とデルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12とを含んでいる。
《アナログ回路コア》
図1に示すアナログマルチプレクサー(MPX)11の8チャンネルのアナログ入力端子AN0、AN1…AN7を含み、8チャンネルから任意に選択されたアナログ入力信号が出力端子に出力されることが可能とされている。
図1に示すデルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12としては、フィードフォワード型2次デルタシグマ型A/D変換器が使用されることが可能である。尚、アナログ回路コア10には例えば、5ボルトと比較的高い電圧に設定されたアナログ電源電圧AVccが供給される一方、アナログ回路コア10にはアナログ接地電位AVssが供給される。
《デジタル回路コア》
図1に示すように、半導体集積回路の半導体チップIC_Chipのデジタル回路コア20は、中央処理ユニット(CPU)21とランダムアクセスメモリ(RAM)22とフラッシュ不揮発性メモリデバイス(NV_Flash)23とリードオンリーメモリ(ROM)24とバススイッチコントローラ(BSC)25とを含んでいる。尚、デジタル回路コア20には、例えば略1ボルトと比較的低い電圧に設定されたデジタル電源電圧Vccが供給される一方、デジタル回路コア20にはデジタル接地電位Vssが供給される。
すなわち、中央処理ユニット(CPU)21にはCPUバスCPU_Busと制御線Cntr_Linesとを介して、ランダムアクセスメモリ(RAM)22とフラッシュ不揮発性メモリデバイス(NV_Flash)23とリードオンリーメモリ(ROM)24とバススイッチコントローラ(BSC)25とが接続されている。尚、中央処理ユニット(CPU)21には、CPUバスCPU_Busと制御線Cntr_Linesと周辺バスPeriph_Busとバススイッチコントローラ(BSC)25とを介して、複数の周辺回路Periph_Cirt1、Periph Cir2が接続されている。
従って、アナログ回路コア10のアナログマルチプレクサー(MPX)11で選択されサンプルされた入力アナログ信号がデルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12によってデジタル信号に変換されて、デジタル信号は周辺バスPeriph_Bus、バススイッチコントローラ(BSC)25、CPUバスCPU_Busを介して中央処理ユニット(CPU)21によって処理されることができる。
《アナログマルチプレクサー》
図2は、図1に示した本発明の実施の形態1の半導体集積回路IC_Chipにおいて、アナログマルチプレクサー(MPX)11とデルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12を含んだアナログ回路コア10の構成を示す図である。図2に示すように、アナログ回路コア10はバスBusを介して中央処理ユニット(CPU)21とランダムアクセスメモリ(RAM)22等に接続された制御ロジック回路13を含んでいる。
図2に示すように、アナログマルチプレクサー(MPX)11は複数のアナログ入力端子AN0、AN1、AN2〜AN7に接続された複数のアナログスイッチASW0、ASW1、ASW2〜ASW7を含むものである。複数のアナログスイッチASW0、ASW1、ASW2〜ASW7の一端は複数のアナログ入力端子AN0、AN1、AN2〜AN7に接続され、複数のアナログスイッチASW0、ASW1、ASW2〜ASW7の多端はアナログマルチプレクサー(MPX)11の出力端子に共通接続されて、複数のアナログスイッチASW0、ASW1、ASW2〜ASW7の複数の制御入力端子は制御ロジック回路13から生成される複数の制御信号Cnt1によって駆動される。
特にバスBusを介して中央処理ユニット(CPU)21から供給されるアナログ信号切り換え制御信号に制御ロジック回路13が応答することによって、アナログマルチプレクサー(MPX)11におけるアナログ信号切り換えのための複数の制御信号Cnt1が制御ロジック回路13から生成される。
《CMOSアナログスイッチ》
図33は、図2に示したアナログマルチプレクサー(MPX)11に含まれた複数のアナログスイッチASW0、ASW1、ASW2〜ASW7の各アナログスイッチの構成を示す図である。
図33に示すように、アナログスイッチASW0はPチャンネルMOSトランジスタQpとNチャンネルMOSトランジスタQnとCMOSインバータInvとを含むCMOSアナログスイッチによって構成されている。PチャンネルMOSトランジスタQpのソース・ドレイン電流経路とNチャンネルMOSトランジスタQnのソース・ドレイン電流経路とは、アナログマルチプレクサー(MPX)11の入力端子と出力端子の間に並列接続され、CMOSアナログスイッチのオン・オフを制御するスイッチ制御信号がNチャンネルMOSトランジスタQnのゲート端子とCMOSインバータInvの入力端子に供給され、CMOSインバータInvの出力信号はPチャンネルMOSトランジスタQpのゲート端子に供給される。
《フィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器》
図2に示すように、フィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12は、フィードフォワード型デルタシグマ変調器121とデジタルフィルタ122により構成されている。更に、フィードフォワード型デルタシグマ変調器121は、減算器1210、第1積分器1211、第2積分器1212、増幅器1213、加算器1214、量子化器1215、ローカルD/A変換器1216によって構成されて、デジタルフィルタ122は間引き処理を実行するデシメーションフィルタ1220を含んでいる。
アナログマルチプレクサー(MPX)11の出力端子のアナログ信号VinとローカルD/A変換器1216の出力端子のアナログフィードバック信号とは減算器1210の一方の入力端子と他方の入力端子とにそれぞれ供給され、減算器1210の出力端子の減算出力信号は第1積分器1211と第2積分器1212とを介して加算器1214の一方の入力端子に供給される。第1積分器1211の出力と第2積分器1212の入力の間の接続ノードの信号は増幅ゲイン2に設定された増幅器1213を介してフィードフォワードパスを形成する加算器1214の他方の入力端子に供給されて、加算器1214の出力信号は量子化器1215の入力端子に供給される。量子化器1215のデジタル信号はローカルD/A変換器1216の入力端子とデジタルフィルタ122のデシメーションフィルタ1220の入力端子とに供給され、ローカルD/A変換器1216の出力端子からアナログフィードバック信号が生成されて、デシメーションフィルタ1220の出力端子からA/D変換器によるデジタル出力信号が生成される。
特にバスBusを介して中央処理ユニット(CPU)21から供給されるアナログ信号切り換え制御信号に制御ロジック回路13が応答することによって、フィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12でのアナログ信号切り換えの実行時の安定化時間を短縮するための複数の制御信号Cnt2が制御ロジック回路13から生成される。すなわち、デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12は制御ロジック回路13から生成される複数の制御信号Cnt2によって制御され、アナログ信号切り換えの実行時には、第1積分器1211の演算増幅器の出力電圧振幅が制限されるものである。具体的には、アナログ信号切り換えの実行時には、複数の制御信号Cnt2によってデルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12の第1積分器1211の入力への信号伝達量もしくは入力から出力への信号伝達量がアナログ信号切り換え後の定常状態の信号伝達量よりも小さな値に設定されることによって第1積分器1211の演算増幅器の出力電圧振幅の制限動作が実行されるものである。
また、デジタルフィルタ122のデシメーションフィルタ1220も、制御ロジック回路13から生成される複数の制御信号Cnt3によって制御されるものである。
《減算器と第1積分器》
図3は、図2に示す本発明の実施の形態1によるフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12に含まれる減算器1210と第1積分器1211の構成を示す図である。
図3に示すように、減算器1210は第1スイッチ部1210Aと第2スイッチ部1210Bと第6スイッチSW6と2個の入力容量ci0、ci1と帰還容量Cfとを含んでいる。
第1スイッチ部1210Aは、第1制御クロック信号φ1によって制御される第1スイッチSW1と第2制御クロック信号φ2によって制御される第2スイッチSW2とを含み、第1スイッチSW1の一端にアナログマルチプレクサー(MPX)11の出力端子のアナログ信号Vinが供給され、第2スイッチSW2の一端に基準電圧のコモン電圧Vcmが供給され、第1スイッチSW1の他端と第2スイッチSW2の他端とは第6スイッチSW6に接続されている。
第2スイッチ部1210Bは、第1制御クロック信号φ1によって制御される第1帰還スイッチSW1fと第2制御クロック信号φ2によって制御される第2帰還スイッチSW2fを含み、第1帰還スイッチSW1fの一端に基準電圧のコモン電圧Vcmが供給され、第2帰還スイッチSW2fの一端にローカルD/A変換器1216の出力端子のアナログフィードバック信号VDACが供給され、第1帰還スイッチSW1fの他端と第2帰還スイッチSW2fの他端とは帰還容量Cfの一端に接続されている。
図3に示すように、第1積分器1211は、減算器1210に含まれた第6スイッチSW6と入力容量ci0、ci1と帰還容量Cfとを含んでいる。
第6スイッチSW6のスイッチsw0、sw1の一端は共通に第1スイッチ部1210Aに接続されて、スイッチsw0の他端とスイッチsw1の他端とは入力容量ci0の一端と入力容量ci1の一端とにそれぞれ接続されている。2個の入力容量ci0、ci1の他端と帰還容量Cfの他端とは第3スイッチSW3と第4スイッチSW4とに接続されている。
図3に示すように、第1積分器1211は、第1制御クロック信号φ1によって制御される第3スイッチSW3と、第2制御クロック信号φ2によって制御される第4スイッチSW4と、反転入力端子に第4スイッチSW4が接続されて非反転入力端子に基準電圧のコモン電圧Vcmが供給される演算増幅器OPAと、演算増幅器OPAの反転入力端子と出力端子との間に並列接続された積分容量Csと第5スイッチSW5とを含み、第5スイッチSW5はリセット制御信号RESETによって制御される。
図2のフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12の第2積分器1212も、図3に示した第1積分器1211と略同様に構成されるが、第1スイッチ部1210Aと第6スイッチSW6と入力容量ci1と帰還容量Cfと第2スイッチ部1210Bとが省略されたものである。
《アナログ信号切り換え動作》
次に、図2に示す本発明の実施の形態1によるフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12のアナログ入力信号の切り換えでの減算器1210と第1積分器1211の動作について説明する。
また図3は、アナログマルチプレクサー(MPX)11によるアナログ入力信号の切り換え直後での新規のアナログ入力信号のサンプリング動作の期間T1におけるスイッチSW1〜SW6、SW1f、SW2f、sw0、sw1のオン・オフ状態を示す図である。
図3に示すように、アナログ入力信号の切り換え直後の新規アナログ入力信号のサンプリング動作の期間T1で、第1スイッチSW1と第1帰還スイッチSW1fとはオン状態に、第2スイッチSW2と第2帰還スイッチSW2fとはオフ状態に、第6スイッチSW6のスイッチsw0とスイッチsw1とはオン状態とオフ状態に、第3スイッチSW3はオン状態に、第4スイッチSW4はオフ状態に、第5スイッチSW5はオフ状態に、それぞれ制御されている。従って、この期間T1では、新規アナログ入力信号Vinと基準電圧のコモン電圧Vcmとの差電圧が、入力容量ci0の両端間にサンプリングされる。特に、この期間T1に第6スイッチSW6のスイッチsw1がオフ状態に制御されることで、入力差電圧が入力容量ci1の両端間にサンプリングされず、デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12の第1積分器1211の入力から出力への信号伝達量が小さな値に設定されるものとなる。
図4は、アナログマルチプレクサー(MPX)11によるアナログ入力信号の切り換え直後での新規のアナログ入力信号の積分動作の期間T2におけるスイッチSW1〜SW6、SW1f、SW2f、sw0、sw1のオン・オフ状態を示す図である。
図4に示すように、アナログ入力信号の切り換え直後の新規アナログ入力信号の積分動作の期間T2で、第1スイッチSW1と第1帰還スイッチSW1fとはオフ状態に、第2スイッチSW2と第2帰還スイッチSW2fとはオン状態に、第6スイッチSW6のスイッチsw0とスイッチsw1とはオン状態とオフ状態に、第3スイッチSW3はオフ状態に、第4スイッチSW4はオン状態に、第5スイッチSW5はオフ状態に、それぞれ制御されている。従って、この期間T2において、上述したサンプリング動作期間T1に入力容量ci0の両端間にサンプリングされた蓄積電荷が、入力容量ci0と積分容量Csとに再配分される。一方、この期間T2では、フィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12の第1積分器1211の遅延によって量子化器1215の出力にデジタル信号が未生成なので、減算器1210の帰還容量Cfの一端に供給されるローカルD/A変換器1216のアナログフィードバック信号VDACの電圧レベルは基準電圧のコモン電圧Vcmとされている。
2個の入力容量ci0、ci1と積分容量Csとの間にci0=ci1=Cs/2の関係が設立するように2個の入力容量ci0、ci1と積分容量Csの各容量値が設定されたと想定すると、アナログ入力信号の切り換え直後の新規アナログ入力信号の積分動作の期間T2では、積分容量Csの両端間には入力差電圧Vin−Vcmの半分の積分出力電圧が生成されて、演算増幅器OPAの出力端子からこの半分となった積分出力電圧が生成される。
従って、図2に示す本発明の実施の形態1によるフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12によれば、アナログ入力信号の切り換えに際して第1積分器1211内部の演算増幅器OPAの出力の飽和が解消され、アナログ入力信号の切り換えが実行される際の安定化時間を短縮することが可能となる。
図5は、アナログマルチプレクサー(MPX)11によるアナログ入力信号の切り換え以後の定常入力状態のアナログ入力信号の再サンプリング動作の期間T3におけるスイッチSW1〜SW6、SW1f、SW2f、sw0、sw1のオン・オフ状態を示す図である。
図5に示すように、アナログ入力信号の切り換え以後の定常入力状態のアナログ入力信号の再サンプリング動作の期間T3で、第1スイッチSW1と第1帰還スイッチSW1fとはオン状態に、第2スイッチSW2と第2帰還スイッチSW2fとはオフ状態に、第6スイッチSW6のスイッチsw0とスイッチsw1との両者はオン状態に、第3スイッチSW3はオン状態に、第4スイッチSW4はオフ状態に、第5スイッチSW5はオフ状態に、それぞれ制御されている。従って、この期間T3では、入力差電圧が2個の入力容量ci0、ci1の両方の容量の両端間にサンプリングされる。
図6は、アナログマルチプレクサー(MPX)11によるアナログ入力信号の切り換え以後の定常入力状態のアナログ入力信号の再積分動作の期間T4におけるスイッチSW1〜SW6、SW1f、SW2f、sw0、sw1のオン・オフ状態を示す図である。
図6に示すように、アナログ入力信号の切り換え以後の定常入力状態のアナログ入力信号の再積分動作の期間T4で、第1スイッチSW1と第1帰還スイッチSW1fとはオフ状態に、第2スイッチSW2と第2帰還スイッチSW2fとはオン状態に、第6スイッチSW6のスイッチsw0とスイッチsw1との両者はオン状態に、第3スイッチSW3はオフ状態に、第4スイッチSW4はオン状態に、第5スイッチSW5はオフ状態に、それぞれ制御されている。従って、この期間T4において、サンプリング動作期間T3に2個の入力容量ci0、ci1の両端間にサンプリングされた蓄積電荷が、2個の入力容量ci0、ci1と積分容量Csに再配分される。
図4の新規のアナログ入力信号の積分動作の期間T2と比較すると、図6の定常入力状態のアナログ入力信号の再積分動作の期間T4では積分容量Csへの電荷再配分に際しての入力容量のサンプリング電荷量が2倍に増加しているので、積分容量Csの両端間には入力差電圧Vin−Vcmの積分出力電圧が生成されて、第1積分器1211内部の演算増幅器OPAの出力の飽和しようとする。
しかし、この期間T4では、フィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12では、第1積分器1211の遅延出力信号がフィードフォワードパスの増幅器1213と加算器1214を介して量子化器1215の入力端子に供給されて量子化器1215の出力にアナログ入力信号に応答したデジタル信号が生成される。その結果、減算器1210の帰還容量Cfの一端には、アナログ入力信号に応答した値を有するローカルD/A変換器1216のアナログフィードバック信号VDACが負の減算信号として供給される。
従って、この期間T4では、ローカルD/A変換器1216のアナログフィードバック信号VDACの負の減算信号に応答して2個の入力容量ci0、ci1と帰還容量Cfとの接続点には減算による差電圧が生成されて、演算増幅器OPAの出力端子からこの差電圧と等しい積分出力電圧が生成される。その結果、図2に示す本発明の実施の形態1によるフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12によれば、図6に示した定常入力状態のアナログ入力信号の再積分動作の期間T4で積分容量Csの電荷再配分に際して、半分としてあった入力容量のサンプリング電荷量が2倍に増加して通常に戻っているにも拘らず、ローカルD/A変換器1216の出力からはアナログ入力信号に応答したアナログフィードバック信号VDACが生成されることによって、第1積分器1211内部の演算増幅器OPAの出力の飽和が解消されることが可能となる。
図7は、図2に示した本発明の実施の形態1によるフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12が図3の期間T1での入力信号切り換え直後の新規アナログ入力信号のサンプリング動作から図6の期間T4での入力信号切り換え以後の定常入力状態のアナログ入力信号の再積分動作までを実行するためのリセット信号RESETと第1制御クロック信号φ1と第2制御クロック信号φ2との波形変化とスイッチsw0、sw1のオン・オフ変化とを示す図である。
図7に示すように、期間T1の入力信号切り換え直後の新規アナログ入力信号のサンプリング動作の以前のアナログ入力信号の切り換え動作の間に、リセット信号RESETがハイレベルとされる。従って、図3に示した第1積分器1211の演算増幅器OPAの反転入力端子と出力端子の間に接続されたリセットスイッチとしての第5スイッチSW5が導通状態に制御され積分容量Csの充電電荷が完全に放電されるので、切り換え以前のアナログ入力信号の影響が最小とされる。
期間T1の入力信号切り換え直後の新規アナログ入力信号のサンプリング動作では、リセット信号RESETがローレベルに、第1制御クロック信号φ1がハイレベルに、第2制御クロック信号φ2がローレベルに、スイッチsw0はオン状態に、スイッチsw1はオフ状態にそれぞれ設定される。その結果、この期間T1では、新規アナログ入力信号Vinと基準電圧のコモン電圧Vcmとの差電圧が、入力容量ci0の両端間にサンプリングされることになる。
期間T2の入力信号の切り換え直後の新規のアナログ入力信号の積分動作では、リセット信号RESETがローレベルに、第1制御クロック信号φ1がローレベルに、第2制御クロック信号φ2がハイレベルに、スイッチsw0はオン状態に、スイッチsw1はオフ状態にそれぞれ設定される。その結果、この期間T2では、サンプリング動作期間T1に入力容量ci0の両端間にサンプリングされた蓄積電荷が、入力容量ci0と積分容量Csとに再配分される。
期間T3の入力信号の切り換え以後の定常入力状態のアナログ入力信号の再サンプリング動作では、リセット信号RESETがローレベルに、第1制御クロック信号φ1がハイレベルに、第2制御クロック信号φ2がローレベルに、スイッチsw0とスイッチsw1はオン状態に、それぞれ設定される。その結果、この期間T3では、入力差電圧が2個の入力容量ci0、ci1の両方の容量の両端間にサンプリングされる。
期間T4の入力信号の切り換え以後の定常入力状態のアナログ入力信号の再積分動作では、リセット信号RESETがローレベルに、第1制御クロック信号φ1がローレベルに、第2制御クロック信号φ2がハイレベルに、スイッチsw0とスイッチsw1はオン状態に、それぞれ設定される。従って、この期間T4では、サンプリング動作期間T3に2個の入力容量ci0、ci1の両端間にサンプリングされた蓄積電荷が、2個の入力容量ci0、ci1と積分容量Csに再配分されるものである。
以上、図2乃至図7を使用して説明した本発明の実施の形態1によるフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12では、アナログ入力信号の切り換えに際して最初のサンプリング動作で入力容量の蓄積電荷が小さな値に制限され、その後の再サンプリング動作で入力容量の蓄積電荷が大きな値に設定される。従って、本発明の実施の形態1によるフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12では、アナログ入力信号の切り換えに際してフィードフォワード型デルタシグマ変調器121の第1積分器1211の入力端子に供給されるアナログ入力信号の信号振幅が、多段階で増加されるものである。その結果、本発明の実施の形態1によれば、第1積分器1211内部の演算増幅器OPAの出力の飽和が解消されることが可能となる。
図8は、本発明の実施の形態1によるアナログ入力信号の振幅信号の多段階での増加を採用せずに、アナログ入力信号の振幅信号の1段階の増加を採用した場合のデルタシグマ型A/D変換器の動作を説明する図である。
図8に示したように、アナログ入力信号の切り換えの時刻TSWの以前には、切り換え以前のアナログ入力信号AN0が最大振幅でデルタシグマ変調器の第1積分器の入力端子に供給されている。その後、切り換えの時刻TSWにハイレベルのリセット信号RESETにより切り換え以前のアナログ入力信号AN0の影響がゼロとされ、切り換え直後の新規アナログ入力信号AN1が最大振幅でデルタシグマ変調器の第1積分器の入力端子に供給される。
その結果、図8に示したようなアナログ入力信号の振幅信号の1段階の増加を採用した場合には、デルタシグマ変調器の第1積分器内部の演算増幅器が飽和して、演算増幅器の飽和が終了されて演算増幅器の出力信号が定常状態に復帰するまでの安定化時間が長期化する可能性がある。
図9は、図2乃至図7で説明した本発明の実施の形態1によるアナログ入力信号の振幅信号の多段階での増加を採用した場合のデルタシグマ型A/D変換器の動作を説明する図である。
図9に示したように、アナログ入力信号の切り換えの時刻TSWの以前には、切り換え以前のアナログ入力信号AN0が最大振幅でデルタシグマ変調器の第1積分器の入力端子に供給されている。その後、切り換えの時刻TSWにハイレベルのリセット信号RESETにより切り換え以前のアナログ入力信号AN0の影響がゼロとされ、切り換え直後の新規アナログ入力信号AN1が最大振幅の略半分の入力振幅レベルでデルタシグマ変調器の第1積分器の入力端子に供給され、その後に最大振幅を有する新規アナログ入力信号AN1がデルタシグマ変調器の第1積分器の入力端子に供給される。
従って、図9に示したようなアナログ入力信号の振幅信号の多段階での増加を採用した場合には、デルタシグマ変調器の第1積分器内部の演算増幅器が飽和せず、演算増幅器の出力信号が定常状態に復帰するまでの安定化時間を短縮することが可能となる。
図10は、本発明の実施の形態1によるアナログ入力信号の振幅信号の多段階の増加を採用せずに、アナログ入力信号の振幅信号の1段階の増加を採用した場合には、安定化時間が長期化して、アナログ信号処理性能が低下することを示す図である。
図10に示すように、デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12の入力端子に供給されるアナログ入力信号Analog_inが、アナログマルチプレクサー(MPX)11の切り換えによって第1アナログ入力信号AN0、第2アナログ入力信号AN1、第3アナログ入力信号AN2、第4アナログ入力信号AN3、第5アナログ入力信号AN4…と順次に切り換えられる。アナログ入力信号Analog_inの切り換えの各タイミングにおいて、ハイレベルのリセット信号RESETがロジック制御回路からデルタシグマ型A/D変換器に供給される。
図10に示すように、A/D変換処理A/D_Cnvには、リセット時間TRと安定化時間TSTとA/D変換時間TCNが含まれ、A/D変換時間TCNと比較して、飽和した演算増幅器の出力信号が定常状態に復帰するまでの安定化時間TSTは無視されることができない。更に、この安定化時間TSTの間に、デルタシグマ型A/D変換器の出力から正確なデジタル出力信号が生成されないものである。
従って、図10の場合には、飽和した演算増幅器の出力信号が定常状態に復帰するまでの安定化時間TSTが長期化して、アナログ信号処理性能が低下する。尚、デルタシグマ型A/D変換器の出力からのデジタル信号は、次のリセット信号RESETのタイミングでデジタルフィルタのデシメーションフィルタを介して最終デジタル出力信号Doutに変換される。
図11は、図2乃至図7で説明した本発明の実施の形態1によるアナログ入力信号の振幅信号の多段階での増加を採用した場合には、安定化時間が短縮されて、アナログ信号処理性能が改善されることを示す図である。
図11に示すように、本発明の実施の形態1が採用された場合には、安定化時間TSTが無視可能な時間に短縮されて、アナログ信号処理性能が大幅に改善されることが理解される。
図12は、図8のアナログ入力振幅信号の1段階増加方式と図9の本発明の実施の形態1によるアナログ入力振幅信号の多段階増加方式とにおけるデルタシグマ型A/D変換器のデジタル出力信号の誤差量の変化を示す図である。
図12において、横軸は時間を示し、縦軸はデルタシグマ型A/D変換器のデジタル出力信号の誤差量を示し、黒い菱型は図8のアナログ入力振幅信号の1段階増加方式における誤差量の変化を示し、白い四角は図9の本発明の実施の形態1によるアナログ入力振幅信号の多段階増加方式における誤差量の変化を示している。
図12において、時刻Aは、リセット信号RESETがハイレベルからローレベルに変化して、切り換えの以前のアナログ入力信号の影響がゼロとするためのリセット動作が終了するタイミングを示している。
図12に示したように、黒い菱型に示される図8のアナログ入力振幅信号の1段階増加方式ではリセット動作終了タイミングAから暫時の期間は大きな誤差量となっているのに対して、白い四角に示される図9の本発明の実施の形態1によるアナログ入力振幅信号の多段階増加方式ではリセット動作終了タイミングAの直後から小さな誤差量となっている。従って、本発明の実施の形態1によるアナログ入力信号の振幅信号の多段階での増加を採用することによって、安定化時間の短縮が可能となって、アナログ信号処理性能が改善されることができる。
以上、図2乃至図7を使用して説明した本発明の実施の形態1によるフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12では、第1積分器1211のスイッチトキャパシタがci0、ci1の2個とされ、図9に示したようにリセット動作終了以降のアナログ入力信号の増加が2段階とされるものであった。しかしながら、本発明の実施の形態1は、この2段階の増加方式にのみ限定されるものではなく、第1積分器1211のスイッチトキャパシタの個数を3個またはそれ以上の多数のN個として、3段階またはそれ以上の多数のN段階の増加方式とすることも可能である。
[実施の形態2]
《実施の形態2による減算器と第1積分器》
図13は、図2に示したフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12に含まれる本発明の実施の形態2による減算器1210と第1積分器1211の構成を示す図である。
図13に示すように、減算器1210には図1に示したアナログマルチプレクサー(MPX)11の出力端子から生成されるアナログ差動入力信号の非反転アナログ入力信号Vinpと反転アナログ入力信号Vinnとが供給される。非反転アナログ入力信号Vinpは第1制御クロック信号φ1によって制御される非反転第1スイッチSW1pの一端と第3制御クロック信号φ3によって制御される非反転第2スイッチSW2pの一端とに供給され、反転アナログ入力信号Vinnは第1制御クロック信号φ1によって制御される反転第1スイッチSW1nの一端と第3制御クロック信号φ3によって制御される反転第2スイッチSW2nの一端とに供給される。
減算器1210は第4制御クロック信号φ0によって制御される非反転第3スイッチSW3pと反転第3スイッチSW3nとを更に含み、非反転第3スイッチSW3pの一端は非反転第1スイッチSW1pの他端と反転第2スイッチSW2nの他端に接続され、反転第3スイッチSW3nの一端は反転第1スイッチSW1nの他端と非反転第2スイッチSW2pの他端とに接続され、非反転第3スイッチSW3pの他端と反転第3スイッチSW3nの他端の共通接続ノードには非反転アナログ入力信号Vinpと反転アナログ入力信号Vinnとの中間コモン電圧Vcm2が生成される。
図13に示したように、第1積分器1211は、非反転入力容量Cinpと反転入力容量Cinnと非反転第4スイッチSW4pと反転第4スイッチSW4nと非反転第5スイッチSW5pと反転第5スイッチSW5nと演算増幅器OPAと非反転積分容量Cspと反転積分容量Csnと非反転第6スイッチSW6pと反転第6スイッチSW6nとを含んでいる。
第1積分器1211の非反転入力容量Cinpの一端と反転入力容量Cinnの一端とは減算器1210の非反転第1スイッチSW1pの他端と反転第1スイッチSW1nの他端にそれぞれ接続され、非反転入力容量Cinpの他端と反転入力容量Cinnの他端とは非反転第4スイッチSW4pの一端と反転第4スイッチSW4nの一端にそれぞれ接続されている。第1制御クロック信号φ1によって制御される非反転第4スイッチSW4pの他端と第1制御クロック信号φ1によって制御される反転第4スイッチSW4nの他端との共通接続ノードには、基準電圧のコモン電圧Vcmが供給されている。
更に、非反転入力容量Cinpの他端と反転入力容量Cinnの他端とは、第2制御クロック信号φ2によって制御される非反転第5スイッチSW5pと第2制御クロック信号φ2によって制御される反転第5スイッチSW5nとを介して演算増幅器OPAの反転入力端子と非反転入力端子とにそれぞれ接続されている。演算増幅器OPAの反転入力端子と非反転出力端子との間には非反転積分容量Cspとリセット制御信号RESETによって制御される非反転第6スイッチSW6pが並列接続され、演算増幅器OPAの非反転入力端子と反転出力端子との間には反転積分容量Csnとリセット制御信号RESETによって制御される反転第6スイッチSW6nが並列接続されている。
図13には示されていないが、非反転入力容量Cinpの他端と反転入力容量Cinnの他端とには非反転帰還容量Cfpの一端と反転帰還容量Cfnの一端とがそれぞれ接続され、非反転帰還容量Cfpの他端には第1制御クロック信号φ1によって制御されるスイッチにより基準電圧のコモン電圧Vcmが供給可能とされ第2制御クロック信号φ2によって制御されるスイッチによりローカルD/A変換器1216の非反転アナログフィードバック信号VDACPが供給可能とされ、反転帰還容量Cfnの他端には第1制御クロック信号φ1によって制御されるスイッチにより基準電圧のコモン電圧Vcmが供給可能とされ第2制御クロック信号φ2によって制御されるスイッチによりローカルD/A変換器1216の反転アナログフィードバック信号VDACNが供給可能とされる。
《アナログ信号切り換え動作》
次に、フィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12に含まれる図13に示した本発明の実施の形態2による減算器1210と第1積分器1211の動作について説明する。
また図13は、アナログマルチプレクサー(MPX)11によるアナログ差動入力信号の切り換え直後での新規のアナログ入力信号のサンプリング動作の期間T1におけるスイッチSW1p、SW1n〜SW6p、SW6nのオン・オフ状態を示す図である。
図13に示すように、アナログ差動入力信号の切り換え直後の新規アナログ差動入力信号のサンプリング期間T1では、第1スイッチSW1p、SW1nはオン状態に、第2スイッチSW2p、SW2nはオフ状態に、第3スイッチSW3p、SW3nはオフ状態に、第4スイッチSW4p、SW4nはオン状態に、第5スイッチSW5p、SW5nはオフ状態に、第6スイッチSW6p、SW6nはオフ状態に、それぞれ制御されている。従って、この期間T1では、新規アナログ差動入力信号が第1積分器1211で直列接続された非反転入力容量Cinpと反転入力容量Cinnにサンプリングされる。
図14は、アナログマルチプレクサー(MPX)11によるアナログ差動入力信号の切り換え直後での新規アナログ差動入力信号の積分動作の期間T2におけるスイッチSW1p、SW1n〜SW6p、SW6nのオン・オフ状態のオン・オフ状態を示す図である。
図14に示すように、アナログ差動入力信号の切り換え直後での新規アナログ差動入力信号の積分動作の期間T2で、第1スイッチSW1p、SW1nはオフ状態に、第2スイッチSW2p、SW2nはオフ状態に、第3スイッチSW3p、SW3nはオン状態に、第4スイッチSW4p、SW4nはオフ状態に、第5スイッチSW5p、SW5nはオン状態に、第6スイッチSW6p、SW6nはオフ状態に、それぞれ制御されている。従って、この期間T2においては、上述したサンプリング動作期間T1に非反転入力容量Cinpと反転入力容量Cinnとにサンプリングされた蓄積電荷が、非反転入力容量Cinp、反転入力容量Cinnと非反転積分容量Csp、反転積分容量Csnとに再配分される。
図15は、アナログマルチプレクサー(MPX)11によるアナログ差動入力信号の切り換え以後での定常入力状態のアナログ入力信号の再サンプリング動作の期間T3におけるスイッチSW1p、SW1n〜SW6p、SW6nのオン・オフ状態のオン・オフ状態を示す図である。
図15に示すように、再サンプリング動作の期間T3では上述したサンプリング動作期間T1と全く同様に、第1スイッチSW1p、SW1nはオン状態に、第2スイッチSW2p、SW2nはオフ状態に、第3スイッチSW3p、SW3nはオフ状態に、第4スイッチSW4p、SW4nはオン状態に、第5スイッチSW5p、SW5nはオフ状態に、第6スイッチSW6p、SW6nはオフ状態にそれぞれ制御されている。従って、この期間T3では、新規アナログ差動入力信号が第1積分器1211で直列接続された非反転入力容量Cinpと反転入力容量Cinnに再サンプリングされる。尚、図15の再サンプリング動作の期間T3では、第1積分器1211の非反転入力容量Cinpの一端と反転入力容量Cinnの一端は非反転アナログ入力信号Vinpと反転アナログ入力信号Vinnによってそれぞれ駆動される。
図16は、アナログマルチプレクサー(MPX)11によるアナログ差動入力信号の切り換え以後での定常入力状態のアナログ入力信号の再積分動作の期間T4におけるスイッチSW1p、SW1n〜SW6p、SW6nのオン・オフ状態のオン・オフ状態を示す図である。
図16に示すように、アナログ差動入力信号の切り換え以後での定常入力状態のアナログ差動入力信号の再積分動作の期間T4で、第1スイッチSW1p、SW1nはオフ状態に、第2スイッチSW2p、SW2nはオン状態に、第3スイッチSW3p、SW3nはオフ状態に、第4スイッチSW4p、SW4nはオフ状態に、第5スイッチSW5p、SW5nはオン状態に、第6スイッチSW6p、SW6nはオフ状態に、それぞれ制御されている。従って、このアナログ差動入力信号の再積分動作の期間T4においては、図15に示した再サンプリング動作の期間T3とは反対に、第1積分器1211の非反転入力容量Cinpの一端と反転入力容量Cinnの一端は反転アナログ入力信号Vinnと非反転アナログ入力信号Vinpによってそれぞれ駆動される。
その結果、図15に示した再サンプリング動作の期間T3において正電圧の非反転アナログ入力信号Vinpと負電圧の反転アナログ入力信号Vinnとに応答して、非反転入力容量Cinpの一端と他端に正電荷と負電荷とが蓄積され、反転入力容量Cinnの他端と一端に正電荷と負電荷とが蓄積される。また図16のアナログ差動入力信号の再積分動作の期間T4においては、図15の再サンプリング動作の期間T3とはアナログ差動入力信号の供給極性が反転されているので、負電圧の反転アナログ入力信号Vinnに応答して非反転入力容量Cinpの他端の負電位は更に負の電位に変化する一方、正電圧の非反転アナログ入力信号Vinpに応答して反転入力容量Cinnの他端の正電位は更に正の電位に変化するものとなる。
このように、図16に示すアナログ差動入力信号の供給極性の反転によって、図16のアナログ差動入力信号の再積分動作の期間T4では、非反転入力容量Cinpの両端と反転入力容量Cinnの両端には、図14の期間T2のアナログ差動入力信号の供給極性の非反転方式によるアナログ差動入力信号の積分動作と比較して、2倍の電圧振幅のサンプリング入力電圧がサンプリングされる。従って、図16のアナログ差動入力信号の再積分動作の期間T4では、演算増幅器OPAに接続された非反転積分容量Cspの両端と反転積分容量Csnの両端には、図14の動作と比較して、2倍の電圧振幅の積分出力電圧を生成することが可能となる。
その結果、図16のアナログ差動入力信号の再積分動作の期間T4の動作と比較して、図14の切り換え直後の新規アナログ差動入力信号の積分動作の期間T2においては、演算増幅器OPAに接続された非反転積分容量Csp、反転積分容量Csnの積分出力電圧を略半分の電圧振幅に制限することが可能となる。
従って、図13乃至図16に説明した本発明の実施の形態2によるフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12によれば、アナログ差動入力信号の切り換えに際して第1積分器1211内部の演算増幅器OPAの出力の飽和が解消され、アナログ差動入力信号の切り換えが実行される際の安定化時間を短縮することが可能となる。
図17は、図13に示した本発明の実施の形態2による減算器1210と第1積分器1211とを含んだフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12が図13の期間T1のアナログ差動入力信号切り換え直後の新規アナログ差動入力信号のサンプリング動作から図16の期間T4でのアナログ差動入力信号切り換え以後の定常入力状態のアナログ差動入力信号の再積分動作を実行するためのリセット信号RESETと第1制御クロック信号φ1と第2制御クロック信号φ2と第3制御クロック信号φ3と第4制御クロック信号φ0の波形変化を示す図である。
図17に示すように、期間T1のアナログ差動入力信号切り換え直後の新規アナログ差動入力信号のサンプリング動作の以前のアナログ差動入力信号の切り換え動作の間に、リセット信号RESETがハイレベルとされる。従って、図13に示した第1積分器1211の演算増幅器OPAに接続されたリセットスイッチとしての非反転第6スイッチSW6pと反転第6スイッチSW6nとが導通状態に制御され非反転積分容量Csp、反転積分容量Csnの充電電荷が完全に放電されるので、切り換え以前のアナログ差動入力信号の影響が最小とされる。
期間T1での入力信号切り換え直後の新規アナログ差動入力信号のサンプリング動作では、リセット信号RESETがローレベルに、第4制御クロック信号φ0がローレベルに、第1制御クロック信号φ1がハイレベルに、第2制御クロック信号φ2がローレベルに、第3制御クロック信号φ3がローレベルにそれぞれ設定される。その結果、この期間T1では、新規アナログ差動入力信号が、第1積分器1211で直列接続された非反転入力容量Cinpと反転入力容量Cinnにサンプリングされることになる。
期間T2の入力信号の切り換え直後の新規のアナログ差動入力信号の積分動作では、リセット信号RESETがローレベルに、第4制御クロック信号φ0がハイレベルに、第1制御クロック信号φ1がローレベルに、第2制御クロック信号φ2がハイレベルに、第3制御クロック信号φ3がローレベルに、それぞれ設定される。その結果、この期間T2では、上述したサンプリング動作期間T1に非反転入力容量Cinpと反転入力容量Cinnとにサンプリングされた蓄積電荷が、非反転入力容量Cinp、反転入力容量Cinnと非反転積分容量Csp、反転積分容量Csnとに再配分される。
期間T3の入力信号の切り換えの以後の定常入力状態のアナログ差動入力信号の再サンプリング動作では、リセット信号RESETがローレベルに、第4制御クロック信号φ0がローレベルに、第1制御クロック信号φ1がハイレベルに、第2制御クロック信号φ2がローレベルに、第3制御クロック信号φ3がローレベルに、それぞれ設定される。その結果、この期間T3では、新規アナログ差動入力信号が第1積分器1211で直列接続された非反転入力容量Cinpと反転入力容量Cinnに再サンプリングされる。
期間T4の入力信号の切り換え以後の定常入力状態のアナログ差動入力信号の再積分動作では、リセット信号RESETがローレベルに、第4制御クロック信号φ0がローレベルに、第1制御クロック信号φ1がローレベルに、第2制御クロック信号φ2がハイレベルに、第3制御クロック信号φ3がハイレベルにそれぞれ設定される。その結果、この期間T4では、非反転入力容量Cinpと反転入力容量Cinnとに供給極性が反転されたアナログ差動入力信号が供給されるので、演算増幅器OPAに接続された非反転積分容量Cspと反転積分容量Csnには2倍の電圧振幅の積分出力電圧を生成することが可能となる。
以上のように、図13乃至図17にて説明した本発明の実施の形態2によるフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12では、アナログ差動入力信号の切り換えに際して最初の積分動作では非反転入力容量Cinpと反転入力容量Cinnとに供給極性が非反転のアナログ差動入力信号が供給され、その後のアナログ差動入力信号の再積分動作では非反転入力容量Cinpと反転入力容量Cinnとに供給極性が反転されたアナログ差動入力信号が供給されるものである。従って、演算増幅器OPAに接続された非反転積分容量Csp、反転積分容量Csnの最初の積分動作での積分出力電圧は、その後のアナログ差動入力信号の再積分動作と比較すると略半分の電圧振幅となる。その結果、本発明の実施の形態2によれば、アナログ差動入力信号の切り換えに際して第1積分器1211内部の演算増幅器OPAの出力の飽和が解消されて、アナログ差動入力信号の切り換えが実行される際の安定化時間を短縮することが可能となる。
[実施の形態3]
《実施の形態3による減算器と第1積分器》
図19は、図2に示したフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12に含まれる本発明の実施の形態3による減算器1210と第1積分器1211の構成を示す図である。
図19に示す本発明の実施の形態3による第1積分器1211が、図3に示した本発明の実施の形態1による第1積分器1211と相違するのは、下記の点である。
すなわち、図19に示す本発明の実施の形態3による第1積分器1211では、図3に示した第1積分器1211の2個の入力容量ci0、ci1が1個の入力容量ciに変更され、更に2個のスイッチsw0、sw1が省略されている。また、図19に示す本発明の実施の形態3による第1積分器1211では、図3に示した第1積分器1211の演算増幅器OPAに接続された1個の積分容量Csが2個の積分容量Cs、Csと2個のスイッチsw0、sw0に変更されている。
更に、本発明の実施の形態3においては、アナログ入力信号の切り換えに際して最初の積分動作では複数の積分容量Cs、Csを使用して最初の積分動作を実行することにより積分出力電圧を小さな振幅電圧に制限する一方、その後のアナログ入力信号の再積分動作では単独の積分容量Csを使用して再積分動作を実行することにより積分出力電圧を大きな振幅電圧とするものである。
図19に示したように、第1積分器1211は、入力端子に接続された1個の入力容量ciと、第1制御クロック信号φ1によって制御される第3スイッチSW3と、第2制御クロック信号φ2によって制御される第4スイッチSW4と、反転入力端子に第4スイッチSW4が接続されて非反転入力端子に基準電圧としてのコモン電圧Vcmが供給される演算増幅器OPAと、演算増幅器OPAの反転入力端子と出力端子との間に接続された2個の積分容量Csと2個のスイッチsw0、sw0と第5スイッチSW5とを含み、第5スイッチSW5はリセット制御信号RESETによって制御される。1個目の積分容量Csは演算増幅器OPAの反転入力端子と出力端子との間に直接接続され、2個のスイッチsw0、sw0と2個目の積分容量Csとの直列接続は演算増幅器OPAの反転入力端子と出力端子との間に接続されている。
《アナログ信号切り換え動作》
また図19は、本発明の実施の形態3によるフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12のアナログマルチプレクサー(MPX)11によるアナログ入力信号の切り換え直後の新規アナログ入力信号のサンプリング動作の期間T1におけるスイッチSW1〜SW5、SW1f、SW2f、sw0のオン・オフ状態を示す図である。
図19に示したように、アナログ入力信号の切り換え直後の新規アナログ入力信号のサンプリング動作の期間T1で、第1スイッチSW1と第1帰還スイッチSW1fとはオン状態に、第2スイッチSW2と第2帰還スイッチSW2fとはオフ状態に、第3スイッチSW3はオン状態に、第4スイッチSW4はオフ状態に、第5スイッチSW5はオフ状態に、2個のスイッチsw0、sw0はオン状態に、それぞれ制御されている。従って、この期間T1では、新規アナログ入力信号Vinと基準電圧のコモン電圧Vcmとの差電圧が、入力容量ciの両端間にサンプリングされる。
図20は、本発明の実施の形態3によるフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12のアナログマルチプレクサー(MPX)11によるアナログ入力信号の切り換え直後での新規のアナログ入力信号の積分動作の期間T2におけるSW1〜SW5、SW1f、SW2f、sw0のオン・オフ状態を示す図である。
図20に示したように、アナログ入力信号の切り換え直後の新規アナログ入力信号の積分動作の期間T2で、第1スイッチSW1と第1帰還スイッチSW1fとはオフ状態に、第2スイッチSW2と第2帰還スイッチSW2fとはオン状態に、第3スイッチSW3はオフ状態に、第4スイッチSW4はオン状態に、第5スイッチSW5はオフ状態に、2個のスイッチsw0、sw0はオン状態に、それぞれ制御されている。従って、この期間T2において、上述したサンプリング動作期間T1に入力容量ciの両端間にサンプリングされた蓄積電荷が、入力容量ciと2個の積分容量Csとに再配分される。一方、この期間T2では、フィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12の第1積分器1211の遅延によって量子化器1215の出力にデジタル信号が未生成なので、減算器1210の第2帰還スイッチSW2fの一端に供給されるローカルD/A変換器1216のアナログフィードバック信号VDACの電圧レベルは基準電圧のコモン電圧Vcmとされている。
入力容量ciと2個の積分容量Csの間にci=Csの関係が設立するように入力容量ciと2個の積分容量Csの各容量値が設定されたと想定すると、アナログ入力信号の切り換え直後の新規アナログ入力信号の積分動作の期間T2では、2個の積分容量Csの両端間には入力差電圧Vin−Vcmの半分の積分出力電圧が生成されて、演算増幅器OPAの出力端子からこの半分となった積分出力電圧が生成される。
従って、本発明の実施の形態3によるフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12によれば、アナログ入力信号の切り換えに際して第1積分器1211内部の演算増幅器OPAの出力の飽和が解消され、アナログ入力信号の切り換えが実行される際の安定化時間を短縮することが可能となる。
図21は、本発明の実施の形態3によるフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12のアナログマルチプレクサー(MPX)11によるアナログ入力信号の切り換え以後の定常入力状態でのアナログ入力信号の再サンプリング動作の期間T3におけるSW1〜SW5、SW1f、SW2f、sw0のオン・オフ状態を示す図である。
図21に示したように、アナログ入力信号の切り換え以後の定常入力状態のアナログ入力信号の再サンプリング動作の期間T3で、第1スイッチSW1と第1帰還スイッチSW1fとはオン状態に、第2スイッチSW2と第2帰還スイッチSW2fとはオフ状態に、第3スイッチSW3はオン状態に、第4スイッチSW4はオフ状態に、第5スイッチSW5はオフ状態に、2個のスイッチsw0、sw0はオフ状態に、それぞれ制御されている。従って、この期間T3では、新規アナログ入力信号Vinと基準電圧のコモン電圧Vcmとの差電圧が、入力容量ciの両端間にサンプリングされる。
図22は、本発明の実施の形態3によるフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12のアナログマルチプレクサー(MPX)11によるアナログ入力信号の切り換え以後での定常入力状態のアナログ入力信号の再積分動作の期間T4におけるSW1〜SW5、SW1f、SW2f、sw0のオン・オフ状態を示す図である。
図22に示したように、アナログ入力信号の切り換え以後の定常入力状態のアナログ入力信号の再積分動作の期間T4で、第1スイッチSW1と第1帰還スイッチSW1fとはオフ状態に、第2スイッチSW2と第2帰還スイッチSW2fとはオン状態に、第3スイッチSW3はオフ状態に、第4スイッチSW4はオン状態に、第5スイッチSW5はオフ状態に、2個のスイッチsw0、sw0はオフ状態にそれぞれ制御されている。従って、この期間T4において、上述したサンプリング動作期間T3に入力容量ciの両端間にサンプリングされた蓄積電荷が、入力容量ciと1個の積分容量Csとに再配分される。
図20の新規のアナログ入力信号の積分動作の期間T2と比較すると、図22の定常入力状態のアナログ入力信号の再積分動作の期間T4では、半分となっている積分容量Csの電荷再配分に際しての再配分電荷量が2倍に増加して通常に戻っているので、積分容量Csの両端間には入力差電圧Vin−Vcmの積分出力電圧が生成されて、第1積分器1211内部の演算増幅器OPAの出力の飽和しようとする。
しかし、この期間T4では、フィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12では、第1積分器1211の遅延出力信号がフィードフォワードパスの増幅器1213と加算器1214を介して量子化器1215の入力端子に供給されて量子化器1215の出力にアナログ入力信号に応答したデジタル信号が生成される。従って、減算器1210の第2帰還スイッチSW2fの一端には、アナログ入力信号に応答した値を有するローカルD/A変換器1216のアナログフィードバック信号VDACが負の減算信号として供給される。
従って、本発明の実施の形態3によるフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12によれば、図22に示す定常入力状態のアナログ入力信号の再積分動作の期間T4では、半分となっている積分容量Csの再配分電荷量が2倍に増加して通常に戻ったにも拘らず、ローカルD/A変換器1216の出力からはアナログ入力信号に応答したアナログフィードバック信号VDACが生成されることによって、第1積分器1211内部の演算増幅器OPAの出力の飽和が解消されることが可能となる。
図18は、図19乃至図22に示した本発明の実施の形態3によるフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12が図19の期間T1での入力信号切り換え直後の新規アナログ入力信号のサンプリング動作から図22の期間T4での入力信号切り換え以後の定常入力状態のアナログ入力信号の再積分動作までを実行するためのリセット信号RESETと第1制御クロック信号φ1と第2制御クロック信号φ2との波形変化とスイッチsw0のオン・オフ変化とを示す図である。
図18に示したように、期間T1の入力信号切り換え直後の新規アナログ入力信号のサンプリング動作の以前のアナログ入力信号の切り換え動作の間に、リセット信号RESETがハイレベルとされる。従って、図19に示す第1積分器1211の演算増幅器OPAの反転入力端子と出力端子の間に接続されたリセットスイッチとしての第5スイッチSW5が導通状態に制御され積分容量Csの充電電荷が完全に放電されるので、切り換え以前のアナログ入力信号の影響が最小とされる。
期間T1の入力信号切り換え直後の新規アナログ入力信号のサンプリング動作では、リセット信号RESETがローレベルに、第1制御クロック信号φ1がハイレベルに、第2制御クロック信号φ2がローレベルに、スイッチsw0はオン状態に、それぞれ設定される。その結果、この期間T1では、新規アナログ入力信号Vinと基準電圧のコモン電圧Vcmとの差電圧が、入力容量ciの両端間にサンプリングされることになる。
期間T2の入力信号の切り換え直後の新規のアナログ入力信号の積分動作では、リセット信号RESETがローレベルに、第1制御クロック信号φ1がローレベルに、第2制御クロック信号φ2がハイレベルに、スイッチsw0はオン状態に、それぞれ設定される。その結果、この期間T2では、サンプリング動作期間T1に入力容量ciの両端間にサンプリングされた蓄積電荷が、入力容量ciと2個の積分容量Csとに再配分される。
期間T3の入力信号の切り換え以後の定常入力状態のアナログ入力信号の再サンプリング動作では、リセット信号RESETがローレベルに、第1制御クロック信号φ1がハイレベルに、第2制御クロック信号φ2がローレベルに、スイッチsw0はオフ状態にそれぞれ設定される。その結果、この期間T3では、新規アナログ入力信号Vinと基準電圧のコモン電圧Vcmの差電圧が、入力容量ciの両端間に再サンプリングされる。
期間T4の入力信号の切り換え以後の定常入力状態のアナログ入力信号の再積分動作では、リセット信号RESETがローレベルに、第1制御クロック信号φ1がローレベルに、第2制御クロック信号φ2がハイレベルに、スイッチsw0はオフ状態に、それぞれ設定される。従って、この期間T4では、サンプリング動作期間T3に入力容量ciの両端の間にサンプリングされた蓄積電荷が、入力容量ciと単独の積分容量Csに再配分されるものである。
以上、図18乃至図22で説明した本発明の実施の形態3によるフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12では、アナログ入力信号の切り換えに際して最初の積分動作では複数の積分容量Cs、Csを使用して最初の積分動作を実行することにより積分出力電圧を小さな振幅電圧に制限する一方、その後のアナログ入力信号の再積分動作では単独の積分容量Csを使用して再積分動作を実行することによって積分出力電圧を大きな振幅電圧とするものである。その結果、本発明の実施の形態3によれば、第1積分器1211内部の演算増幅器OPAの出力の飽和が解消されることが可能となる。
更に本発明の実施の形態3では、積分容量Csと2個のスイッチsw0、sw0との直列接続を更に1組またはそれ以上、演算増幅器OPAの反転入力端子と出力端子との間に追加して、演算増幅器OPAの出力振幅を3段階またはそれ以上の多数のN段階の増加方式することも可能である。
[実施の形態4]
《実施の形態4による減算器と第1積分器》
図23は、図2に示したフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12に含まれる本発明の実施の形態4による減算器1210と第1積分器1211の構成を示す図である。
図23に示す本発明の実施の形態4による第1積分器1211が、図19に示した本発明の実施の形態3による第1積分器1211と相違するのは、下記の点である。
すなわち、図23に示す本発明の実施の形態4による第1積分器1211では、図19に示した第1積分器1211の演算増幅器OPAの反転入力端子と出力端子との間に接続されていた2個のスイッチsw0、sw0と2個目の積分容量Csとの直列接続が省略されている。従って、図23の第1積分器1211では、演算増幅器OPAの反転入力端子と出力端子との間には1個の積分容量Csとリセット制御信号RESETによって制御される第5スイッチSW5との並列接続のみが接続されている。
しかしながら、図23に示した本発明の実施の形態4による第1積分器1211では、アナログマルチプレクサー(MPX)11の出力端子のアナログ信号Vinが供給される第1スイッチSW1の一端には、スイッチsw0の一端が接続されて、スイッチsw0の他端には電圧クランプ回路Clp_Cktが接続されている。
すなわち、図23に示した本発明の実施の形態4においては、アナログ入力信号の切り換えに際して最初のサンプリング動作では電圧クランプ回路Clp_Cktによる振幅電圧制限動作を使用することによって入力容量の蓄積電荷を小さな値に制限する一方、その後の再サンプリング動作では電圧クランプ回路Clp_Cktを不使用することによって入力容量の蓄積電荷を大きな値とするものである。
図23に示すように、アナログマルチプレクサー(MPX)11の出力端子からのアナログ信号Vinが供給される第1スイッチSW1の一端には、スイッチsw0を介して、電圧クランプ回路Clp_Cktの入力端子が接続されている。
図27は、図23に示す本発明の実施の形態4による第1積分器1211で使用される電圧クランプ回路Clp_Cktの構成を示す図である。
図27に示したように、電圧クランプ回路Clp_CktはダイオードDを含んでいる。ダイオードDのアノードにはスイッチsw0を介してアナログ信号Vinが供給され、ダイオードDのカソードにはクランプ電圧Vclpが供給される。ダイオードDの順方向電圧をVfと想定すれば、スイッチsw0がオン状態に制御されている状態では、電圧クランプ回路Clp_Cktはアナログ信号Vinの振幅電圧をVclp+Vfの電圧レベルに制限する振幅電圧制限動作を実行するものである。
図28は、図23に示す本発明の実施の形態4による第1積分器1211で使用される電圧クランプ回路Clp_Cktの他の構成を示す図である。
図28に示したように、電圧クランプ回路Clp_Cktはダイオード接続のNチャンネルMOSトランジスタQを含んでいる。トランジスタQのドレインとゲートにはスイッチsw0を介してアナログ信号Vinが供給されて、トランジスタQのソースにはクランプ電圧Vclpが供給される。従って、トランジスタQのしきい値電圧をVthと想定すれば、スイッチsw0がオン状態に制御されている状態で、電圧クランプ回路Clp_Cktはアナログ信号Vinの振幅電圧をVclp+Vthの電圧レベルに制限する振幅電圧制限動作を実行するものである。
図23に示したように、第1積分器1211は、入力端子に接続された1個の入力容量ciと、第1制御クロック信号φ1によって制御される第3スイッチSW3と、第2制御クロック信号φ2によって制御される第4スイッチSW4と、反転入力端子に第4スイッチSW4が接続されて非反転入力端子に基準電圧としてのコモン電圧Vcmが供給される演算増幅器OPAと、演算増幅器OPAの反転入力端子と出力端子との間に並列接続された1個の積分容量Csと第5スイッチSW5とを含み、第5スイッチSW5はリセット制御信号RESETによって制御される。
《アナログ信号切り換え動作》
また図23は、本発明の実施の形態4によるフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12のアナログマルチプレクサー(MPX)11によるアナログ入力信号の切り換え直後の新規アナログ入力信号のサンプリング動作の期間T1におけるスイッチSW1〜SW5、SW1f、SW2f、sw0のオン・オフ状態を示す図である。
図23に示したように、アナログ入力信号の切り換え直後の新規アナログ入力信号のサンプリング動作の期間T1で、第1スイッチSW1と第1帰還スイッチSW1fとはオン状態に、第2スイッチSW2と第2帰還スイッチSW2fとはオフ状態に、第3スイッチSW3はオン状態に、第4スイッチSW4はオフ状態に、第5スイッチSW5はオフ状態に、スイッチsw0はオン状態にそれぞれ制御されている。従って、この期間T1では、電圧クランプ回路Clp_Cktがアナログ信号Vinの振幅電圧制限動作を実行した状態での新規アナログ入力信号Vinと基準電圧のコモン電圧Vcmとの差電圧が、入力容量ciの両端間にサンプリングされる。
図24は、本発明の実施の形態4によるフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12のアナログマルチプレクサー(MPX)11によるアナログ入力信号の切り換え直後での新規のアナログ入力信号の積分動作の期間T2におけるSW1〜SW5、SW1f、SW2f、sw0のオン・オフ状態を示す図である。
図24に示したように、アナログ入力信号の切り換え直後の新規アナログ入力信号の積分動作の期間T2で、第1スイッチSW1と第1帰還スイッチSW1fとはオフ状態に、第2スイッチSW2と第2帰還スイッチSW2fとはオン状態に、第3スイッチSW3はオフ状態に、第4スイッチSW4はオン状態に、第5スイッチSW5はオフ状態に、スイッチsw0はオン状態に、それぞれ制御されている。従って、この期間T2において、上述したサンプリング動作期間T1に入力容量ciの両端の間にサンプリングされた蓄積電荷が、入力容量ciと積分容量Csとに再配分される。一方、この期間T2では、フィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12の第1積分器1211の遅延によって量子化器1215の出力にデジタル信号が未生成なので、減算器1210の第2帰還スイッチSW2fの一端に供給されるローカルD/A変換器1216のアナログフィードバック信号の電圧レベルは基準電圧のコモン電圧Vcmとされている。
入力容量ciと積分容量Csとの間にci=Csの関係が設立するように入力容量ciと積分容量Csの各容量値が設定されたと想定すると、アナログ入力信号の切り換え直後の新規アナログ入力信号の積分動作の期間T2では、積分容量Csの両端間には入力差電圧Vin−Vcmの積分出力電圧が生成されて、演算増幅器OPAの出力端子からこの積分出力電圧が生成される。サンプリング動作期間T1に入力容量ciの両端の間にサンプリングされた蓄積電荷が電圧クランプ回路Clp_Cktの振幅電圧制限動作によって小さな値に制限されるので、第1積分器1211の演算増幅器OPAの積分出力電圧も小さな値に制限されるものである。
従って、本発明の実施の形態4によるフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12によれば、アナログ入力信号の切り換えに際して第1積分器1211内部の演算増幅器OPAの出力の飽和が解消され、アナログ入力信号の切り換えが実行される際の安定化時間を短縮することが可能となる。
図25は、本発明の実施の形態4によるフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12のアナログマルチプレクサー(MPX)11によるアナログ入力信号の切り換え以後の定常入力状態のアナログ入力信号の再サンプリング動作の期間T3におけるSW1〜SW5、SW1f、SW2f、sw0のオン・オフ状態を示す図である。
図25に示したように、アナログ入力信号の切り換え以後の定常入力状態のアナログ入力信号の再サンプリング動作の期間T3で、第1スイッチSW1と第1帰還スイッチSW1fとはオン状態に、第2スイッチSW2と第2帰還スイッチSW2fとはオフ状態に、第3スイッチSW3はオン状態に、第4スイッチSW4はオフ状態に、第5スイッチSW5はオフ状態に、スイッチsw0はオフ状態に、それぞれ制御されている。従って、この期間T3では、新規アナログ入力信号Vinと基準電圧のコモン電圧Vcmとの差電圧が、入力容量ciの両端間にサンプリングされる。一方、この期間T3では、スイッチsw0はオフ状態であるので、電圧クランプ回路Clp_Cktがアナログ信号Vinの振幅電圧制限動作を実行していない状態での新規アナログ入力信号Vinと基準電圧のコモン電圧Vcmとの差電圧が、入力容量ciの両端間にサンプリングされる。
図26は、本発明の実施の形態4によるフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12のアナログマルチプレクサー(MPX)11によるアナログ入力信号の切り換え以後での定常入力状態のアナログ入力信号の再積分動作の期間T4におけるSW1〜SW5、SW1f、SW2f、sw0のオン・オフ状態を示す図である。
図26に示すように、アナログ入力信号の切り換え以後の定常入力状態のアナログ入力信号の再積分動作の期間T4で、第1スイッチSW1と第1帰還スイッチSW1fとはオフ状態に、第2スイッチSW2と第2帰還スイッチSW2fとはオン状態に、第3スイッチSW3はオフ状態に、第4スイッチSW4はオン状態に、第5スイッチSW5はオフ状態に、スイッチsw0はオフ状態にそれぞれ制御されている。従って、この期間T4において、上述したサンプリング動作期間T3に入力容量ciの両端間にサンプリングされた蓄積電荷が、入力容量ciと1個の積分容量Csとに再配分される。
図24の新規のアナログ入力信号の積分動作の期間T2と比較すると、図26の定常入力状態のアナログ入力信号の再積分動作の期間T4では積分容量Csの電荷再配分に際しての再配分電荷量が増加しているので、積分容量Csの両端間には入力差電圧Vin−Vcmの積分出力電圧が生成され、第1積分器1211内部の演算増幅器OPAの出力の飽和しようとする。
しかし、この期間T4では、フィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12では、第1積分器1211の遅延出力信号がフィードフォワードパスの増幅器1213と加算器1214を介して量子化器1215の入力端子に供給されて量子化器1215の出力にアナログ入力信号に応答したデジタル信号が生成される。従って、減算器1210の第2帰還スイッチSW2fの一端には、アナログ入力信号に応答した値を有するローカルD/A変換器1216のアナログフィードバック信号VDACが負の減算信号として供給される。
従って、本発明の実施の形態4によるフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12によれば、図25と図26に示す定常入力状態のアナログ入力信号の再サンプリング動作の期間T3とアナログ入力信号の再積分動作の期間T4とで電圧クランプ回路Clp_Cktを不使用とすることで入力電荷量と積分電荷量が増加したにも拘らず、ローカルD/A変換器1216の出力からアナログ入力信号に応答したアナログフィードバック信号VDACが生成されることによって、第1積分器1211内部の演算増幅器OPAの出力の飽和が解消されることが可能となる。
図29は、図23乃至図28に示した本発明の実施の形態4によるフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12が図23の期間T1での入力信号切り換え直後の新規アナログ入力信号のサンプリング動作から図26の期間T4での入力信号切り換え以後の定常入力状態のアナログ入力信号の再積分動作までを実行するためのリセット信号RESETと第1制御クロック信号φ1と第2制御クロック信号φ2との波形変化とスイッチsw0のオン・オフ変化とを示す図である。
図29に示したように、期間T1の入力信号切り換え直後の新規アナログ入力信号のサンプリング動作の以前のアナログ入力信号の切り換え動作の間に、リセット信号RESETがハイレベルとされる。従って、図23に示す第1積分器1211の演算増幅器OPAの反転入力端子と出力端子の間に接続されたリセットスイッチとしての第5スイッチSW5が導通状態に制御され積分容量Csの充電電荷が完全に放電されるので、切り換え以前のアナログ入力信号の影響が最小とされる。
期間T1の入力信号切り換え直後の新規アナログ入力信号のサンプリング動作で、リセット信号RESETがローレベルに、第1制御クロック信号φ1がハイレベルに、第2制御クロック信号φ2がローレベルに、スイッチsw0はオン状態に、それぞれ設定される。その結果、この期間T1では、電圧クランプ回路Clp_Cktがアナログ信号Vinの振幅電圧制限動作を実行した状態での新規アナログ入力信号Vinと基準電圧のコモン電圧Vcmとの差電圧が、入力容量ciの両端間にサンプリングされることになる。
期間T2の入力信号の切り換え直後の新規のアナログ入力信号の積分動作では、リセット信号RESETがローレベルに、第1制御クロック信号φ1がローレベルに、第2制御クロック信号φ2がハイレベルに、スイッチsw0はオン状態に、それぞれ設定される。その結果、この期間T2では、サンプリング動作期間T1に入力容量ciの両端の間にサンプリングされた蓄積電荷が、入力容量ciと積分容量Csとに再配分される。
期間T3の入力信号の切り換え以後の定常入力状態のアナログ入力信号の再サンプリング動作では、リセット信号RESETがローレベルに、第1制御クロック信号φ1がハイレベルに、第2制御クロック信号φ2がローレベルに、スイッチsw0はオフ状態にそれぞれ設定される。その結果、この期間T3では、電圧クランプ回路Clp_Cktがアナログ信号Vinの振幅電圧制限動作を実行していない状態の新規アナログ入力信号Vinと基準電圧のコモン電圧Vcmとの差電圧が、入力容量ciの両端間にサンプリングされる。
期間T4の入力信号の切り換え以後の定常入力状態のアナログ入力信号の再積分動作では、リセット信号RESETがローレベルに、第1制御クロック信号φ1がローレベルに、第2制御クロック信号φ2がハイレベルに、スイッチsw0はオフ状態に、それぞれ設定される。従って、この期間T4では、サンプリング動作期間T3に入力容量ciの両端の間にサンプリングされた蓄積電荷が、入力容量ciと積分容量Csに再配分されるものである。
以上、図23乃至図29で説明した本発明の実施の形態4によるフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12では、アナログ入力信号の切り換えに際して最初のサンプリング動作で電圧クランプ回路Clp_Cktによる振幅電圧制限動作を使用することによって入力容量の蓄積電荷を小さな値に制限する一方、その後の再サンプリング動作では電圧クランプ回路Clp_Cktを不使用することによって入力容量の蓄積電荷を大きな値とするものである。その結果、本発明の実施の形態4によれば、第1積分器1211内部の演算増幅器OPAの出力の飽和が解消されることが可能となる。
[実施の形態5]
《実施の形態5による減算器と第1積分器》
図30は、本発明の実施の形態5によるフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12の構成を示す図である。
図30に示す本発明の実施の形態5によるフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12が、図2に示した本発明の実施の形態1によるフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12と相違するのは、下記の点である。
すなわち、図30に示す本発明の実施の形態5によるフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12には、他の加算器1217と2個のスイッチ1218、1219とが追加されている。まず、他の加算器1217が第1積分器1211の出力と第2積分器1212の入力との間に接続されて、1個目のスイッチ1218が減算器1210の一方の入力端子と他の加算器1217との間に接続されて、2個目のスイッチ1219が減算器1210の一方の入力端子と加算器1214との間に接続されている。
従って、アナログマルチプレクサー(MPX)11の出力端子のアナログ信号Vinが2個目のスイッチ1219と加算器1214とを介して量子化器1215の入力端子に供給され、また更にこのアナログ信号Vinが1個目のスイッチ1218と他の加算器1217とを介して第2積分器1212の入力端子に供給されることが可能とされる。特に、アナログ信号Vinが2個目のスイッチ1219と加算器1214とを介して量子化器1215の入力端子に供給されているので、図30に示したデルタシグマ型A/D変換器12は、ダイレクトフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器と呼ばれる。
従って、図30に示すダイレクトフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12は、アナログマルチプレクサ(MPX)11によりA/D変換されるアナログ入力信号Vinの切り換えが実行される際に、リセット制御信号RESETによって非動作状態とされている第1積分器1211と第2積分器1212とをバイパスして2個のスイッチ1218、1219が切り換え途中のアナログ入力信号Vinを量子化器1215の入力端子に供給するものである。
第1積分器1211と第2積分器1212との各積分器は、図3に示したように、その内部の演算増幅器OPAの反転入力端子と出力端子の間に並列接続された積分容量Csと第5スイッチSW5とを含み、第5スイッチSW5はリセット制御信号RESETによって制御される。従って、アナログ入力信号Vinの切り換えが実行される際に、ハイレベルのリセット制御信号RESETによって第5スイッチSW5はオン状態とされる。その結果、第1積分器1211と第2積分器1212との各積分器の演算増幅器OPAの出力は基準電圧のコモン電圧Vcmの電圧レベルに設定され、第1積分器1211と第2積分器1212は非動作状態とされている。
このアナログ入力信号Vinの切り換えの実行中の第1積分器1211と第2積分器1212の非動作状態において、リセット制御信号RESETによって非動作状態とされている第1積分器1211と第2積分器1212とをバイパスして2個のスイッチ1218、1219により切り換え途中のアナログ入力信号Vinが量子化器1215の入力端子に供給される。従って、量子化器1215の出力からはバイパスされたアナログ入力信号Vinに応答したデジタル信号が早期に生成され、量子化器1215のデジタル信号はローカルD/A変換器1216の入力端子に供給される。その結果、減算器1210の他方の入力端子に、ローカルD/A変換器1216からバイパスされたアナログ入力信号に応答した値を有するアナログフィードバック信号VDACが早期に供給される。
従って、アナログ入力信号Vinの切り換えが実行される際に、大きな振幅電圧のアナログ入力信号Vinが減算器1210の一方の入力端子に供給されたとしても、減算器1210の他方の入力端子には早期にローカルD/A変換器1216からアナログ入力信号Vinに対応したアナログフィードバック信号が供給されることが可能となるものである。その結果、アナログ入力信号Vinの切り換えが実行される際に、第1積分器1211の内部の演算増幅器OPAが飽和すると言う問題が解消されることができる。
リセット制御信号RESETがハイレベルからローレベルに変化して、アナログ入力信号の切り換え直後での新規のアナログ入力信号のサンプリング動作の期間においても、所定の期間は2個のスイッチ1218、1219はオン状態に維持されるので、減算器1210の他方の入力端子にローカルD/A変換器1216からアナログ入力信号Vinに対応したアナログフィードバック信号が供給される。その結果、アナログ入力信号の切り換え直後の新規のアナログ入力信号のサンプリング動作の期間でも、第1積分器1211の内部の演算増幅器OPAが飽和すると言う問題が解消されることができる。
その後、所定の期間が経過して2個のスイッチ1218、1219はオン状態からオフ状態に制御されるので、図30に示した本発明の実施の形態5によるデルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12の構成はダイレクトフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器から低歪特性の実現が可能なフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器に変更されるものとなる。
図31は、図30に示した本発明の実施の形態5によるフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12が期間T1での入力信号切り換え直後の新規アナログ入力信号のサンプリング動作の以前のアナログ入力信号の切り換え動作の期間T0に、ハイレベルのリセット信号RESETに応答したリセット動作から期間T4の入力信号切り換え以後の定常入力状態のアナログ入力信号の再積分動作までを実行するためのリセット信号RESETの波形変化と2個のスイッチ1218、1219(スイッチsw0)のオン・オフ変化とを示す図である。
図31に示したように、アナログ入力信号の切り換え動作の期間T0に、リセット信号RESETがハイレベルとされリセット動作が実行され、2個のスイッチ1218、1219(スイッチsw0)がオン状態に制御される。従って、第1積分器1211と第2積分器1212の各積分器の演算増幅器OPAの演算増幅器OPAの反転入力端子と出力端子との間に接続された第5スイッチSW5が導通状態に制御されるので、第1積分器1211と第2積分器1212との各積分器の演算増幅器OPAの演算増幅器OPAの反転入力端子と出力端子の間に接続された積分容量Csの充電電荷が完全に放電されるので、切り換え以前のアナログ入力信号の影響が最小とされる。更にアナログ入力信号の切り換え動作の期間T0に2個のスイッチ1218、1219(スイッチsw0)がオン状態に制御されるので、リセット制御信号RESETにより非動作状態とされている第1積分器1211と第2積分器1212とをバイパスして2個のスイッチ1218、1219(スイッチsw0)が切り換え途中のアナログ入力信号Vinを量子化器1215の入力端子に供給するものである。
期間T1の入力信号切り換え直後の新規アナログ入力信号のサンプリング動作で、リセット制御信号RESETがハイレベルからローレベルに変化して第1積分器1211と第2積分器1212が動作状態とされ、2個のスイッチ1218、1219(スイッチsw0)はオン状態に維持されるので、減算器1210の他方の入力端子にローカルD/A変換器1216からアナログ入力信号Vinに対応したアナログフィードバック信号が供給される。
その後、期間T2の入力信号の切り換え直後での新規のアナログ入力信号の積分動作と、期間T3の入力信号の切り換え以後の定常入力状態でのアナログ入力信号の再サンプリング動作と、期間T4の入力信号の切り換え以後の定常入力状態のアナログ入力信号の再積分動作とでは、2個のスイッチ1218、1219(スイッチsw0)はオン状態からオフ状態に制御されるので、図30のデルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12はダイレクトフィードフォワード型から低歪特性の実現が可能なノーマル型のフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器に変更される。
図32は、図30に示した本発明の実施の形態5によるダイレクトフィードフォワード型からノーマル型に切り換え可能なフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12と本発明を採用しない場合のデルタシグマ型A/D変換器におけるデジタル出力信号の誤差量の変化を示す図である。
図32において、横軸は時間を示し、縦軸は デルタシグマ型A/D変換器のデジタル出力信号の誤差量を示し、黒い菱型は本発明を採用しない場合でのデルタシグマ型A/D変換器の誤差量の変化を示し、X記号は図30に示した本発明の実施の形態5によるダイレクトフィードフォワード型からノーマル型への切り換え可能なフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12における誤差量の変化を示している。
図32において、時刻Aは、リセット信号RESETがハイレベルからローレベルに変化して、切り換えの以前のアナログ入力信号の影響がゼロとするためのリセット動作が終了するタイミングを示している。
図32に示したように、黒い菱型に示される本発明を採用しない場合のデルタシグマ型A/D変換器ではリセット動作終了タイミングAから暫時の期間は大きな誤差量となっているのに対して、X記号に示される図30の本発明の実施の形態5によるダイレクトフィードフォワード型からノーマル型への切り換え可能なフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12ではリセット動作終了のタイミングAの直後から小さな誤差量となっている。従って、図30の本発明の実施の形態5によるダイレクトフィードフォワード型からノーマル型への切り換え可能なフィードフォワード型デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12を採用することによって、安定化時間の短縮が可能となって、アナログ信号処理性能が改善されることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を種々の実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、本発明のデルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12は、第1積分器1211と第2積分器1212の2個の直列接続された積分器を具備するフィードフォワード型2次デルタシグマ型A/D変換器にのみ限定されるものではない。
例えば、3個またはそれ以上の個数であるN個の直列接続された積分器を具備するフィードフォワード型N次デルタシグマ型A/D変換器を使用することも可能である。
更に、図1に示した本発明の実施の形態1の半導体集積回路IC_Chipにおいて、アナログ回路コア10のアナログマルチプレクサー(MPX)11で選択されサンプルされた入力アナログ信号がデルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)12によってデジタル信号に変換されて、デジタル信号は中央処理ユニット(CPU)21によってだけではなくデジタル信号処理プロセッサ(DSP)によって同様に処理されることが可能である。
IC_Chip…半導体集積回路の半導体チップ
10…アナログ回路コア
11…アナログマルチプレクサー(MPX)
12…デルタシグマ型A/D変換器(ΔΣ_ADC)
AN0、AN1…AN7…アナログ入力端子
AVcc…アナログ電源電圧
AVss…アナログ接地電位
20…デジタル回路コア
21…中央処理ユニット(CPU)
22…ランダムアクセスメモリ(RAM)
23…フラッシュ不揮発性メモリデバイス(NV_Flash)
24…リードオンリーメモリ(ROM)
25…バススイッチコントローラ(BSC)
Vcc…デジタル電源電圧
Vss…デジタル接地電位
CPU_Bus…CPUバス
Cntr_Lines…制御線
Periph_Bus…周辺バス
Periph_Cirt1、2…複数の周辺回路
ASW0、ASW1、ASW2〜ASW7…アナログスイッチ
13…制御ロジック回路
Cnt1、Cnt2、Cnt3…複数の制御信号
121…フィードフォワード型デルタシグマ変調器
1210…減算器
1211…第1積分器
1212…第2積分器
1213…増幅器
1214…加算器
1215…量子化器
1216…ローカルD/A変換器
122…デジタルフィルタ
1220…デシメーションフィルタ
φ1…第1制御クロック信号
φ2…第2制御クロック信号
φ3…第3制御クロック信号
φ0…第4制御クロック信号
SW1…第1スイッチ
SW2…第2スイッチ
SW3…第3スイッチ
SW4…第4スイッチ
SW5…第5スイッチ
SW6…第6スイッチ
OPA…演算増幅器
Vin…アナログ信号
Vcm…基準電圧のコモン電圧
RESET…リセット制御信号
ci、ci0、ci1…入力容量
Cs…積分容量

Claims (20)

  1. 半導体集積回路は、デルタシグマ型A/D変換器と制御回路とを具備して、
    前記デルタシグマ型A/D変換器のA/D変換動作は、前記制御回路から前記デルタシグマ型A/D変換器に供給される制御信号によって制御され、
    前記デルタシグマ型A/D変換器の入力端子に供給されるアナログ入力信号の切り換え実行時には、前記制御回路から供給される前記制御信号に応答して前記デルタシグマ型A/D変換器の積分器の演算増幅器の出力電圧振幅が制限される振幅制限動作が実行されることを特徴とする半導体集積回路。
  2. 請求項1において、
    前記デルタシグマ型A/D変換器は、減算器と、前記積分器である第1積分器と、第2積分器と、量子化器と、ローカルD/A変換器とを少なくとも含み、
    前記減算器の一方の入力端子と他方の入力端子とに、前記アナログ入力信号と前記ローカルD/A変換器の出力端子から生成されるアナログフィードバック信号とがそれぞれ供給可能とされ、
    前記減算器の出力信号は前記第1積分器の入力端子に供給可能とされ、前記第1積分器の出力信号は前記第2積分器の入力端子に供給可能とされ、前記第2積分器の出力信号は前記量子化器の入力端子に供給可能とされ、前記量子化器の出力信号は前記ローカルD/A変換器の入力端子に供給可能とされたことを特徴とする半導体集積回路。
  3. 請求項2において、
    前記減算器と前記第1積分器は、入力スイッチと入力容量と積分スイッチと前記演算増幅器と積分容量とリセットスイッチを含むスイッチトキャパシタ回路により構成され、
    前記アナログ入力信号は前記入力スイッチを介して前記入力容量の一端に供給可能とされ、前記入力容量の他端は前記積分スイッチを介して前記演算増幅器の入力端子に接続可能とされ、前記積分容量と前記リセットスイッチとは前記演算増幅器の前記入力端子と出力端子との間に並列に接続され、
    前記アナログ入力信号の前記切り換え実行の以前のリセット動作時に、前記リセットスイッチは前記制御信号に含まれるリセット制御信号に応答して導通状態に制御され、前記積分容量の充電電荷が放電されることを特徴とする半導体集積回路。
  4. 請求項3において、
    前記アナログ入力信号の前記切り換え実行の後、前記減算器の前記他方の入力端子に前記ローカルD/A変換器から前記アナログフィードバック信号が供給される定常状態において、前記振幅制限動作が解除されることを特徴とする半導体集積回路。
  5. 請求項4において、
    前記入力容量は、複数の入力容量を含み、
    前記アナログ入力信号の前記切り換え実行時の前記振幅制限動作の際には、前記複数の入力容量の一部の入力容量に前記アナログ入力信号がサンプリングされる一方、前記複数の入力容量の他の入力容量に前記アナログ入力信号がサンプリングされないものであり、
    前記アナログ入力信号の前記切り換え実行の後の前記定常状態では、前記複数の入力容量の前記一部の入力容量と前記他の入力容量とに前記アナログ入力信号がサンプリングされることを特徴とする半導体集積回路。
  6. 請求項4において、
    前記入力容量は、非反転入力容量と反転入力容量とを含み、
    前記積分容量は、非反転積分容量と反転積分容量とを含み、
    前記リセットスイッチは、非反転リセットスイッチと反転リセットスイッチとを含み、
    前記演算増幅器は、非反転入力端子と反転入力端子と非反転出力端子と反転出力端子とを有して、
    前記非反転積分容量と前記非反転リセットスイッチとは、前記演算増幅器の前記反転入力端子と前記非反転出力端子との間に並列接続され、
    前記反転積分容量と前記反転リセットスイッチとは、前記演算増幅器の前記非反転入力端子と前記反転出力端子との間に並列接続され、
    前記アナログ入力信号は、非反転アナログ入力信号と反転アナログ入力信号とを有するアナログ差動入力信号であり、
    前記アナログ入力信号の前記切り換え実行時の前記振幅制限動作の際には、前記非反転アナログ入力信号と前記反転アナログ入力信号とは、それぞれ前記非反転入力容量と前記反転入力容量とを介して前記演算増幅器の前記反転入力端子と前記非反転入力端子とに供給可能とされ、
    前記アナログ入力信号の前記切り換え実行の後の前記定常状態では、前記非反転アナログ入力信号と前記反転アナログ入力信号とは、それぞれ前記反転入力容量と前記非反転入力容量とを介して前記演算増幅器の前記非反転入力端子と前記反転入力端子とに供給可能とされることを特徴とする半導体集積回路。
  7. 請求項4において、
    前記積分容量は、複数の積分容量を含み、
    前記アナログ入力信号の前記切り換え実行時の前記振幅制限動作の際には、前記複数の積分容量の一部の積分容量と他の積分容量とに積分電荷が充電されるものであり、
    前記アナログ入力信号の前記切り換え実行の後の前記定常状態では、前記複数の積分容量の前記一部の積分容量に積分電荷が充電される一方、前記複数の積分容量の前記他の積分容量には積分電荷が充電されないことを特徴とする半導体集積回路。
  8. 請求項4において、
    前記デルタシグマ型A/D変換器は、前記減算器の前記一方の入力端子に接続された電圧クランプ回路を更に含み、
    前記アナログ入力信号の前記切り換え実行時の前記振幅制限動作の際には、前記電圧クランプ回路を使用することによって、前記減算器の前記一方の入力端子に供給される前記アナログ入力信号の振幅電圧を制限するものであり、
    前記アナログ入力信号の前記切り換え実行の後の前記定常状態では、前記電圧クランプ回路を不使用とすることで前記振幅制限動作が解除されることを特徴とする半導体集積回路。
  9. 請求項4において、
    前記デルタシグマ型A/D変換器は、前記減算器の前記一方の入力端子と前記量子化器の前記入力端子との間に接続されたフィードフォワードスイッチを更に含み、
    前記アナログ入力信号の前記切り換え実行時の前記振幅制限動作の際には、前記フィードフォワードスイッチが導通状態に制御され前記フィードフォワードスイッチを介して供給される前記アナログ入力信号に前記量子化器が応答して前記ローカルD/A変換器から早期に生成される前記アナログフィードバック信号を前記減算器の前記他方の入力端子に供給して、前記振幅制限動作が実行されるものであり、
    前記アナログ入力信号の前記切り換え実行の後の前記定常状態では、前記フィードフォワードスイッチが非導通状態に制御され、前記振幅制限動作が解除されることを特徴とする半導体集積回路。
  10. 請求項5乃至請求項9のいずれかに記載の半導体集積回路において、
    前記半導体集積回路は、複数のアナログ入力端子に接続された複数のアナログスイッチを含むアナログマルチプレクサーと、バスを介して前記制御回路に接続された中央処理ユニットとを更に具備して、
    前記アナログマルチプレクサーは、前記複数のアナログ入力端子に供給される複数のアナログ入力信号から任意に選択した信号を前記アナログ入力信号として前記減算器の前記一方の入力端子に供給可能とされ、
    前記中央処理ユニットからの供給信号に応答して前記制御回路が、前記アナログマルチプレクサーと前記デルタシグマ型A/D変換器とを制御することを特徴とする半導体集積回路。
  11. 半導体集積回路は、デルタシグマ型A/D変換器と制御回路とを具備して、
    前記デルタシグマ型A/D変換器のA/D変換動作は、前記制御回路から前記デルタシグマ型A/D変換器に供給される制御信号によって制御され、
    前記デルタシグマ型A/D変換器の入力端子に供給されるアナログ入力信号の切り換え実行時には、前記制御回路から供給される前記制御信号に応答して前記デルタシグマ型A/D変換器の積分器の演算増幅器の出力電圧振幅が制限される振幅制限動作が実行されることを特徴とする半導体集積回路の動作方法。
  12. 請求項11において、
    前記デルタシグマ型A/D変換器は、減算器と、前記積分器である第1積分器と、第2積分器と、量子化器と、ローカルD/A変換器とを少なくとも含み、
    前記減算器の一方の入力端子と他方の入力端子とに、前記アナログ入力信号と前記ローカルD/A変換器の出力端子から生成されるアナログフィードバック信号とがそれぞれ供給可能とされ、
    前記減算器の出力信号は前記第1積分器の入力端子に供給可能とされ、前記第1積分器の出力信号は前記第2積分器の入力端子に供給可能とされ、前記第2積分器の出力信号は前記量子化器の入力端子に供給可能とされ、前記量子化器の出力信号は前記ローカルD/A変換器の入力端子に供給可能とされたことを特徴とする半導体集積回路の動作方法。
  13. 請求項12において、
    前記減算器と前記第1積分器は、入力スイッチと入力容量と積分スイッチと前記演算増幅器と積分容量とリセットスイッチを含むスイッチトキャパシタ回路により構成され、
    前記アナログ入力信号は前記入力スイッチを介して前記入力容量の一端に供給可能とされ、前記入力容量の他端は前記積分スイッチを介して前記演算増幅器の入力端子に接続可能とされ、前記積分容量と前記リセットスイッチとは前記演算増幅器の前記入力端子と出力端子との間に並列に接続され、
    前記アナログ入力信号の前記切り換え実行の以前のリセット動作時に、前記リセットスイッチは前記制御信号に含まれるリセット制御信号に応答して導通状態に制御され、前記積分容量の充電電荷が放電されることを特徴とする半導体集積回路の動作方法。
  14. 請求項13において、
    前記アナログ入力信号の前記切り換え実行の後、前記減算器の前記他方の入力端子に前記ローカルD/A変換器から前記アナログフィードバック信号が供給される定常状態において、前記振幅制限動作が解除されることを特徴とする半導体集積回路の動作方法。
  15. 請求項14において、
    前記入力容量は、複数の入力容量を含み、
    前記アナログ入力信号の前記切り換え実行時の前記振幅制限動作の際には、前記複数の入力容量の一部の入力容量に前記アナログ入力信号がサンプリングされる一方、前記複数の入力容量の他の入力容量に前記アナログ入力信号がサンプリングされないものであり、
    前記アナログ入力信号の前記切り換え実行の後の前記定常状態では、前記複数の入力容量の前記一部の入力容量と前記他の入力容量とに前記アナログ入力信号がサンプリングされることを特徴とする半導体集積回路の動作方法。
  16. 請求項14において、
    前記入力容量は、非反転入力容量と反転入力容量とを含み、
    前記積分容量は、非反転積分容量と反転積分容量とを含み、
    前記リセットスイッチは、非反転リセットスイッチと反転リセットスイッチとを含み、
    前記演算増幅器は、非反転入力端子と反転入力端子と非反転出力端子と反転出力端子とを有して、
    前記非反転積分容量と前記非反転リセットスイッチとは、前記演算増幅器の前記反転入力端子と前記非反転出力端子との間に並列接続され、
    前記反転積分容量と前記反転リセットスイッチとは、前記演算増幅器の前記非反転入力端子と前記反転出力端子との間に並列接続され、
    前記アナログ入力信号は、非反転アナログ入力信号と反転アナログ入力信号とを有するアナログ差動入力信号であり、
    前記アナログ入力信号の前記切り換え実行時の前記振幅制限動作の際には、前記非反転アナログ入力信号と前記反転アナログ入力信号とは、それぞれ前記非反転入力容量と前記反転入力容量とを介して前記演算増幅器の前記反転入力端子と前記非反転入力端子とに供給可能とされ、
    前記アナログ入力信号の前記切り換え実行の後の前記定常状態では、前記非反転アナログ入力信号と前記反転アナログ入力信号とは、それぞれ前記反転入力容量と前記非反転入力容量とを介して前記演算増幅器の前記非反転入力端子と前記反転入力端子とに供給可能とされることを特徴とする半導体集積回路の動作方法。
  17. 請求項14において、
    前記積分容量は、複数の積分容量を含み、
    前記アナログ入力信号の前記切り換え実行時の前記振幅制限動作の際には、前記複数の積分容量の一部の積分容量と他の積分容量とに積分電荷が充電されるものであり、
    前記アナログ入力信号の前記切り換え実行の後の前記定常状態では、前記複数の積分容量の前記一部の積分容量に積分電荷が充電される一方、前記複数の積分容量の前記他の積分容量には積分電荷が充電されないことを特徴とする半導体集積回路の動作方法。
  18. 請求項14において、
    前記デルタシグマ型A/D変換器は、前記減算器の前記一方の入力端子に接続された電圧クランプ回路を更に含み、
    前記アナログ入力信号の前記切り換え実行時の前記振幅制限動作の際には、前記電圧クランプ回路を使用することによって、前記減算器の前記一方の入力端子に供給される前記アナログ入力信号の振幅電圧を制限するものであり、
    前記アナログ入力信号の前記切り換え実行の後の前記定常状態では、前記電圧クランプ回路を不使用とすることで前記振幅制限動作が解除されることを特徴とする半導体集積回路の動作方法。
  19. 請求項14において、
    前記デルタシグマ型A/D変換器は、前記減算器の前記一方の入力端子と前記量子化器の前記入力端子との間に接続されたフィードフォワードスイッチを更に含み、
    前記アナログ入力信号の前記切り換え実行時の前記振幅制限動作の際には、前記フィードフォワードスイッチが導通状態に制御され前記フィードフォワードスイッチを介して供給される前記アナログ入力信号に前記量子化器が応答して前記ローカルD/A変換器から早期に生成される前記アナログフィードバック信号を前記減算器の前記他方の入力端子に供給して、前記振幅制限動作が実行されるものであり、
    前記アナログ入力信号の前記切り換え実行の後の前記定常状態では、前記フィードフォワードスイッチが非導通状態に制御され、前記振幅制限動作が解除されることを特徴とする半導体集積回路の動作方法。
  20. 請求項15乃至請求項19のいずれかに記載の半導体集積回路の動作方法において、
    前記半導体集積回路は、複数のアナログ入力端子に接続された複数のアナログスイッチを含むアナログマルチプレクサーと、バスを介して前記制御回路に接続された中央処理ユニットとを更に具備して、
    前記アナログマルチプレクサーは、前記複数のアナログ入力端子に供給される複数のアナログ入力信号から任意に選択した信号を前記アナログ入力信号として前記減算器の前記一方の入力端子に供給可能とされ、
    前記中央処理ユニットからの供給信号に応答して前記制御回路が、前記アナログマルチプレクサーと前記デルタシグマ型A/D変換器とを制御することを特徴とする半導体集積回路の動作方法。
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