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JP2012094218A - 光ピックアップ装置及び光ディスク装置 - Google Patents

光ピックアップ装置及び光ディスク装置 Download PDF

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JP2012094218A
JP2012094218A JP2010241334A JP2010241334A JP2012094218A JP 2012094218 A JP2012094218 A JP 2012094218A JP 2010241334 A JP2010241334 A JP 2010241334A JP 2010241334 A JP2010241334 A JP 2010241334A JP 2012094218 A JP2012094218 A JP 2012094218A
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Kazuyoshi Yamazaki
和良 山崎
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Abstract

【課題】対応するレーザの波長及び対物レンズの開口数が略同一であり、かつ、ディスクのトラック溝周期の異なる複数の光ディスクに対し、安定したトラッキング誤差信号を得ることができること。
【解決手段】対応するレーザの波長及び対物レンズの開口数が略同一であり、かつ、ディスクのトラック溝周期が互いに異なる複数種類の光ディスクに関して、ディスクのトラック溝周期が大きい光ディスクである場合には、この回折格子上の光ビームの外縁部を含まない回折格子領域の回折光を検出した信号を用いてトラッキング誤差信号を生成し、ディスクのトラック溝周期が小さい光ディスクである場合には、この回折格子上の光ビームの外縁部を含む領域の回折光を検出した信号を用いてトラッキング誤差信号を検出する。
【選択図】図2

Description

本発明は、光ピックアップ装置及び光ディスク装置に関し、特に複数種類の光ディスクに関して受光素子により信号検出を行う光ピックアップ装置及び光ディスク装置に適用して好適なものである。
近年、高密度・大容量の記憶媒体として広く光ディスクが用いられている。このような光ディスクとしては、例えば、DVD(Digital Versatile Disc),DVD−R(Digital Versatile Disk Recordable),DVD−RAM2(Digital Versatile Disk Random Access Memory 2)及びCD(Compact Disc)等、様々な規格の記録媒体が存在している。
これら様々な種類の光ディスクの情報の読み取り及び書き込みには、光ピックアップ装置を搭載する光ディスク装置が用いられている。この光ピックアップ装置は、一般に光ディスク内にある所定の記録トラック上に正しくスポットを照射するために、フォーカス誤差信号に基づいて対物レンズをフォーカス方向に変位させてフォーカス調整を行う他、トラッキング誤差信号に基づいて対物レンズをディスク半径方向(ラジアル方向、以下「Rad方向」ともいう)へ変位させてトラッキング調整を行う。従来の光ディスク装置は、これらフォーカス誤差信号及びトラッキング誤差信号に基づいて、対物レンズの位置制御を行っている。
ところで、従来の光ディスク装置では、対応するレーザの波長及び対物レンズの開口数が同じにも関わらず、ディスクのトラック溝周期が互いに異なる複数種類の光ディスクに関して、1つのピックアップ装置で対応しようとする場合、安定したトラッキング誤差信号が得られないといった問題があった。ここで、このような複数種類の光ディスクとしては、例えば、いわゆるデジタルバーサタイルディスク(以下「DVD」という)に代表されるDVD−RとDVD−RAM2を挙げることができる。このうちDVD−Rは、DVD−RAM2よりトラック溝周期が大きいため、光ディスク上での光ビームによる回折が小さくなってしまい、従来の光ディスク装置では、安定したトラッキング誤差信号を得ることができないといった問題があった。
これに対し、第1の従来技術(特許文献1参照)及び第2の従来技術(特許文献2参照)では、対物レンズに偏光回折格子を一体化して搭載することにより、DVD−R及びDVD−RAM2共に安定したサーボ信号を生成している。つまり、対物レンズと偏光回折格子とを一体化させた特殊な構成を採用することにより、対物レンズが変位しても回折格子上の光ビーム外縁部位置が変化しないため、対物レンズの変位にもかかわらず安定したトラッキング誤差信号を得ることができた。
特開平7−50032号公報 特開2007−66486号公報 特開2004−281026号公報
ところが、これら第1及び第2の従来技術では、所定の偏光成分のみを回折する特殊な性能を有する偏光回折格子自体が高価であるため、コストが高くなる傾向があった。また、偏光回折格子は、対物レンズと一体駆動する必要があるため、光ピックアップ装置を薄型化することができなかった。
これに対し、第3の従来技術としては、偏光回折格子を使わずに、復路光学系に安価な無偏光性の回折格子を配置する構成を採用することも考えられる(例えば特許文献3参照)。しかしながら、第3の従来技術では、DVD−R及びDVD−RAM2のディスクのトラック溝周期の違いから発生する干渉領域の違いが存在するため、安定したサーボ信号を検出することができなかった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、ディスクのトラック溝周期の異なる複数の光ディスクについて安定したトラッキング誤差信号を得ることができる光ピックアップ装置及び光ディスク装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため、本発明においては、光ビームを出射する半導体レーザ装置と、前記半導体レーザ装置から出射された光ビームを光ディスクに集光する対物レンズと、前記光ディスクで反射した光ビームを分岐する回折格子と、前記回折格子により分岐された光ビームを受光する複数の受光部を有する光検出器と、を備えた光ピックアップ装置であって、前記光検出器が、前記回折格子上の光ビームの外縁部を含まない回折格子領域の回折光を検出した信号であって、トラッキング誤差信号を生成するための信号を出力することを特徴とする。
また、本発明においては、光ビームを出射する半導体レーザ装置と、前記半導体レーザ装置から出射された光ビームを光ディスクに集光する対物レンズと、前記光ディスクで反射した光ビームを分岐する回折格子と、前記回折格子により分岐された光ビームを受光する複数の受光部を有し、前記回折格子上の光ビームの外縁部を含まない回折格子領域の回折光を検出した信号であって、トラッキング誤差信号を生成するための信号を出力する光検出器と、を備える光ピックアップ装置と、前記半導体レーザ装置を駆動するレーザ点灯回路と、前記光検出器から出力された信号を用いて少なくともトラッキング誤差信号を生成するサーボ信号生成回路と、前記光ディスクに記録された情報信号を少なくとも再生する情報信号回路とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、ディスクのトラック溝周期の異なる複数の光ディスクについて安定したトラッキング誤差信号を得ることができる。
第1の実施の形態による光ディスク装置の構成例を示すブロック図である。 第1の実施の形態による光ピックアップ装置の構成例を示す平面図である。 第1の実施の形態における回折格子の構成例を示す平面図である。 光検出器の受光部のパターンの一例を示す平面図である。 DVD−RAM2を記録/再生しているときの回折格子とプッシュプルパターンの関係を示す図である。 第1の比較例としての従来の回折格子を用いてDVD−R及びDVD−RAM2の情報の記録及び再生した場合を示す図である。 第1の比較例の構成の場合におけるDVD−R及びDVD−RAM2の信号成分について示した図である。 本実施の形態及び第3の比較例との対物レンズ変位特性のシミュレーション結果を示す図である。 回折格子の変形例を示す図である。 第2の実施の形態による回折格子のパターン構成例を示す図である。 回折格子のパターン構成例を示す図である。 第3の実施の形態による光ピックアップ装置の回折格子のパターン構成例を示す図である。 光検出器の受光部のパターンの一例を示す平面図である。 回折格子状に形成された光ビームの系条例を示す図である。 回折格子の変形例を示す図である。 第4の実施の形態における光ディスク装置の構成例を示す図である。
以下、図面について、本発明の一実施の形態について詳述する。
(1)第1の実施の形態
(1−1)第1の実施の形態による光ディスク装置の構成
図1は、第1の実施の形態による光ディスク装置1の構成例を示した概略ブロック図である。本実施の形態では、光ディスク100の一例として、DVD−R及びDVD−RAM2について説明するが、その他にも、光ディスク100上のトラック溝周期がDVD−Rと同様なDVD+RまたはDVD±RWなどであっても良いし、対応するレーザ光の波長及び対物レンズの開口数が略同一であり、かつ、ディスクのトラック溝周期の異なる複数週類の光ディスクであっても良い。以下、本実施の形態では、主として、例えばDVD−R及びDVD−RAM2の情報を挙げて説明する。
光ディスク装置1は、光ディスク100の情報を記録及び再生するための光学的記録再生装置の一例である。光ディスク装置1は、スピンドルモータ3、スピンドルモータ駆動回路4、光ピックアップ装置5、アクセス制御回路6、レーザ点灯回路7、サーボ信号生成回路8、情報信号再生回路9、アクチュエータ駆動回路10、情報信号記録回路13及びコントロール回路14を備えている。
光ディスク100は、円盤状の情報記録媒体であり、その中心が、スピンドルモータ3の回転軸に固定されている。このスピンドルモータ3は、スピンドルモータ駆動回路4によって電力が供給されることにより、回転軸を回転させる。これに伴って、上述した光ディスク100が回転する。
光ピックアップ装置5は、光ディスク100のRad方向に沿って駆動できる機構が設けられており、上述したアクセス制御回路6からのアクセス制御信号に応じて位置制御される。
レーザ点灯回路7からは、所定のレーザ駆動電流が光ピックアップ装置5内の後述する半導体レーザ装置に供給され、当該半導体レーザ装置からは再生に応じて所定の光量でレーザ光が出射される。なお、レーザ点灯回路7は光ピックアップ装置5内に組み込むこともできる。
光ピックアップ装置5内の後述する光検出器(図1には図示せず)から出力された信号は、サーボ信号生成回路8、情報信号再生回路9及び情報信号記録回路13に送られる。このうちサーボ信号生成回路8では、光検出器57からの信号に基づいてフォーカス誤差信号、トラッキング誤差信号及びチルト制御信号などのサーボ信号が生成され、これを基にアクチュエータ駆動回路10を経て光ピックアップ装置5内のアクチュエータを駆動して、後述する対物レンズの位置制御がなされる。
情報信号再生回路9では、光検出器57からの信号に基づいて、光ディスク100に記録されている情報信号を再生する。サーボ信号生成回路8及び情報信号再生回路9で得られた信号の一部は、コントロール回路14に送られる。このコントロール回路14には、スピンドルモータ駆動回路4、アクセス制御回路6、サーボ信号生成回路8、レーザ点灯回路7などが接続されている。コントロール回路14は、光ディスク100を回転させるスピンドルモータ3の回転制御、アクセス方向及びアクセス位置の制御、対物レンズのサーボ制御、光ピックアップ装置5内の半導体レーザ装置の発光光量の制御などが行われる。
(1−2)第1の実施の形態による光ピックアップ装置の構成
図2は、図1に示される光ピックアップ装置5の構成例を示す平面図である。
光ピックアップ装置5は、半導体レーザ装置50、ビームスプリッタ52、フロントモニタ53、コリメートレンズ51、立ち上げミラー55、1/4波長板56、アクチュエータ54、対物レンズ2、回折格子11及び光検出器57を備える。
半導体レーザ装置50は、波長が、例えば略660nmの光ビームを発散光として出射する。半導体レーザ装置50から出射した光ビームは、ビームスプリッタ52で反射する。なお、一部の光ビームは、ビームスプリッタ52を透過し、フロントモニタ53に入射する。一般的にDVD±R、DVD±RW、DVD−RAMなどの記録型の光ディスクに情報を記録する場合には、光ディスクの記録面に所定の光量を照射させるため、半導体レーザ装置50の光量を高精度に制御する必要がある。このため、フロントモニタ53は、記録型の光ディスク100に信号を記録する際に、半導体レーザ装置50の光量の変化を検出し、半導体レーザ装置50の駆動回路(図示せず)にフィードバックされる。これにより、光ディスク100上の光量をモニタすることが可能となる。
ビームスプリッタ52で反射した光ビームは、コリメートレンズ51により略平行な光ビームに変換される。コリメートレンズ51を透過した光ビームは、立ち上げミラー55で反射して1/4波長板56を透過した後、アクチュエータ54に搭載された対物レンズ2により光ディスク上に集光される。
光ディスク100で反射した光ビームは、対物レンズ2、1/4波長板56、立ち上げミラー55、コリメートレンズ51、ビームスプリッタ52を経て、回折格子11に入射する。この回折格子11は、光ピックアップ装置5内の固定部に固定されており、入射した光ビームを、複数の領域に分割さるとともに、領域ごとにそれぞれ異なった方向に進行させ、光検出器57上に焦点を結ばせる。この光検出器57上には、複数の受光部が形成されており、各受光部には、回折格子11によって分割された光ビームが照射され、スポット上の像が形成される。本実施形態においては、この光検出器57は、各受光部に照射された光量に応じて電気信号として、回折格子11上の光ビームの外縁部を含まない回折格子領域の回折光を検出した信号であって、少なくともトラッキング誤差信号を生成するための信号を出力する。上述した光ディスク装置のサーボ信号生成回路8は、この出力信号に基づいて演算し、その演算結果に基づいて、再生信号であるRF信号、フォーカス誤差信号及びトラッキング誤差信号を生成する。
(1−3)プッシュプルパターン(DVD−R)
図3は、回折格子11の形状を示している。図示の例において実線は領域の境界を示し、2点鎖線は光ビームの外縁部を示し、斜線部はディスクのトラックによって回折された0次回折光と±1次回折光との干渉領域(プッシュプルパターン)を示している。
この回折格子11は、例えばDVD−Rにおいてディスクのトラックにおいて回折した回折光の0次回折光が主に入射する領域De、Df、Dg、Dh(第1の分割領域)と、ディスク回折光の0次回折光、±1次回折光が入射する領域Da、Db、Dc、Dd(第2の分割領域)と、回折格子の略中心を含む領域Di、Dj、Dk、Dl(第3の分割領域)で形成されている。
回折格子11の回折効率は、例えば、0次回折光:+1次回折光:−1次回折光=5:2:2であるとする。
図4は、光検出器57のパターンの一例を示す平面図である。図中の黒点は、信号光を示している。ここで、回折格子11の領域Da、Db、Dc、Dd、De、Df、Dg、Dh、Di、Dj、Dk、Dlにおいて回折した+1次回折光は、それぞれ、光検出器57の受光部a1、b1、c1、d1、e1、f1、g1、h1、i1、j1、k1、l1に入射する。また、領域Da、Db、Dc、Ddにおいて回折した−1次回折光は、フォーカス誤差信号検出用の受光部r、s、t、u、vに入射する。一方、回折格子11の領域Da、Db、Dc、Dd、De、Df、Dg、Dh、Di、Dj、Dk、Dlにおいて回折した0次回折光は受光部oに入射する。
上述したサーボ信号生成回路8は、光検出器57の受光部a1、b1、c1、d1、e1、f1、g1、h1、i1、j1、k1、l1、r、s、t、u、v、oからそれぞれ得られたA1、B1、C1、D1、E1、F1、G1、H1、I1、J1、K1、L1、R、S、T、U、V、Oの信号に基づいて、以下のような数式1の演算によりフォーカス誤差信号(FES)、トラッキング誤差信号(TES)及びRF信号(RF)を生成する。
なお、数式1のktは、対物レンズが変位した際にトラッキング誤差信号にDC成分を発生させないようにする係数である。ここで、本実施の形態では、フォーカス誤差検出方式としてナイフエッジ方式を採用する。
(1−4)DVD−RAM2
次にDVD−RAM2の情報を記録及び再生する場合について説明する。DVD−RAM2の光ビームも、上述したDVD−Rと同様の光路を経て光ディスク100上に集光される。このとき、これらDVD−RとDVD−RAM2は、ディスクのトラック溝周期が異なることが大きな違いの1つであり、これに伴いディスクのトラックに依って発生するディスク反射回折光の回折角がDVD−RとDVD−RAM2とで異なる。そして、ディスクにおいて回折した光ビームは、DVD−Rのときと同じ光路を辿って回折格子11に入射する。
(1−5)プッシュプルパターン(DVD−RAM2)
図5は、DVD−RAM2を記録/再生しているときの回折格子11とプッシュプルパターンの関係を示している。図示の例において、実線は領域の境界を示し、2点鎖線は光ビームの外縁部を示し、斜線部はディスクのトラックによって回折された0次回折光と±1次回折光との干渉領域(プッシュプルパターン)を示している。
これより、図3に示すDVD−Rのプッシュプルパターンと、図5に示すDVD−RAM2のプッシュプルパターンとは大きく異なっていることが分かる。これは、光ディスク100上のトラック溝周期が異なっていることが影響している。
DVD−Rのトラック溝周期は0.74μmであるのに対し、DVD−RAM2のトラック溝周期は1.23μmとなっている。原理的に回折光は、トラック溝周期の小さいDVD−Rの方が大きく回折されるため、図3に示すDVD−Rのボールシェイプパターンは、図5に示すDVD−RAM2に比べ、小さい領域となっているのである。
上述したDVD−Rのときと同様に、回折格子11の領域Da、Db、Dc、Dd、De、Df、Dg、Dh、Di、Dj、Dk、Dlにおいて回折した+1次回折光は、それぞれ、図4に示す光検出器57の受光部a1、b1、c1、d1、e1、f1、g1、h1、i1、j1、k1、l1に入射する。また、領域Da、Db、Dc、Ddにおいて回折した−1次回折光は、フォーカス誤差信号検出用の受光部r、s、t、u、vに入射する。一方、回折格子11の領域Da、Db、Dc、Dd、De、Df、Dg、Dh、Di、Dj、Dk、Dlにおいて回折した0次回折光は、受光部oに入射する。
上述したサーボ信号生成回路8は、光検出器57の受光部a1、b1、c1、d1、e1、f1、g1、h1、i1、j1、k1、l1、r、s、t、u、v、oからそれぞれ得られたA1、B1、C1、D1、E1、F1、G1、H1、I1、J1、K1、L1、R、S、T、U、V、Oの信号に基づいて、以下のような数式2の演算によりフォーカス誤差信号(FES)、トラッキング誤差信号(TES)、RF信号(RF)を生成する。
また、サーボ信号生成回路8は、トラッキング誤差信号(TES)に関しては、以下のような数式3の演算により生成しても良い。

なお、式中のktは、対物レンズ2が変位した際にトラッキング誤差信号にDC成分を発生させないようにする係数である。本実施の形態では、フォーカス誤差検出方式としてナイフエッジ方式を採用する。
(1−6)比較例との比較検証
次に、本実施の形態の効果を説明するため、一般的な検出方法の課題について説明する。ここでは、比較例として、例えば特開2004−281026号公報(上記特許文献3に相当)に開示された検出方法(以下、単に「第1の比較例」という)を例示して説明する。
図6は、第1の比較例としての従来の回折格子を用いてDVD−R及びDVD−RAM2の情報の記録及び再生した場合を示す。図6(A)は、DVD−Rを記録/再生した場合を示しており、図6(B)は、DVD−RAM2を記録/再生した場合を示している。図示の例において実線は領域の境界を示し、2点鎖線は光ビームの外縁部を示し、斜線部は、ディスクのトラックによって回折された0次回折光と±1次回折光との干渉領域(プッシュプルパターン)を示している。また、図の矢印は、対物レンズ2の変位に伴って、第1の比較例としての従来の回折格子上で光ビームの外縁部が移動する方向を示している。
本実施の形態及び第1の比較例としてのように、対物レンズ2と偏光性回折格子を一体化していない場合、対物レンズ2が変位すると、回折格子上の光ビーム外縁部位置が変化する。このため、サーボ信号生成回路8は、対物レンズ2の変位に伴ってビーム外縁部の位置が変化しても、安定したトラッキング誤差信号が得られるよう演算する必要がある。
図7は、図6に示した第1の比較例の構成の場合におけるDVD−R及びDVD−RAM2の信号成分について示した図である。図7(A)は、DVD−Rの場合を示しており、図7(B)は、DVD−RAM2の場合を示している。ここでは、回折格子領域64a〜64gによって回折した光ビームを検出した信号を、I64a〜I64gとする。このとき、第1の比較例の構成を採用した場合に、DVD−Rの情報の記録及び再生を行うときは、サーボ信号生成回路8は、I64b−I64aで得られたプッシュプル信号と、kt((I64g+I64f)−(I64c+I64d))で得られたオフセット(DC)信号とを用いて演算することで、対物レンズ2が変位した場合であっても、安定したトラッキング誤差信号を得ることができる。ここで、ktは、対物レンズ2が変位した際にトラッキング誤差信号にDC成分を発生させないようにする係数である。
しかし、第1の比較例の構成を採用した場合に、DVD−RAM2の情報の記録及び再生を行うときには、kt((I64g+I64f)−(I64c+I64d))で得られたオフセット信号にプッシュプル信号が含まれてしまう。これにより、I64b−I64aで得られたプッシュプル信号成分が減算されてしまい、図6(B)のようにトラッキング誤差信号の振幅が非常に小さくなってしまう問題点が生じる。
例えば、この課題を解決するために、回折格子の分割幅viを大きくすることで((I64g+I64f)−(I64c+I64d))のプッシュプル信号成分を小さくすることも可能であるが、それに伴って係数ktが大きくなってしまう。この係数ktが大きくなると、プッシュプ信号変調度の小さいDVD−Rなどでは、傷などの外乱により安定したトラッキング制御ができなくなってしまう。実用を考慮すると、この係数ktは1〜3程度にすることが望ましい。ただし、係数ktを1〜3程度にすると、回折格子の分割幅viを大きくすることができないため、DVD−RAM2では安定したトラッキング誤差信号が得られないことになるのである。
以上のように第1の比較例では、DVD−Rのようなボールシェイプに対しては、安定したトラッキング誤差信号を検出可能であるが、DVD−RAM2のような干渉領域の大きいボールシェイプに対しては、安定したトラッキング誤差信号を検出できないことが分かる。このため、第1の比較例では、復路に配置した回折格子を採用してDVD−R及びDVD−RAM2を互換することは、非常に困難である。
それに対し、その他の比較例としての特開平7−50032(上述した特許文献1に相当、以下「第2の比較例」という)もしくは特開2007−66486号公報(上述した特許文献2に相当、以下「第3の比較例」という)のように対物レンズと偏光回折格子を一体化させた構成の場合には、対物レンズが変位しても回折格子上の光ビーム外縁部位置が変化しないため、偏光回折格子のコストを問題としないならば、対物レンズの変位に対して安定したトラッキング誤差信号を得ることができる。
(1−7)検証結果
そこで、本実施の形態では、第2及び第3の比較例のように対物レンズと回折格子とを一体化させなくても、以下に示すように安定したトラッキング誤差信号を得ることに成功している。まず、本実施の形態におけるDVD−Rのトラッキング誤差信号検出について説明する。
(1−7−1)DVD−R
DVD−Rの場合、検出器10は、その受光部によって、回折格子領域Da、Db、Dc、Dd、Di、Dj、Dk、Dlにおいて回折された光ビームを検出する。サーボ信号生成回路8は、回折格子領域Da、Db、Di、Djにおいて回折した光ビームの検出信号を加算した信号と、回折格子領域Dc、Dd、Dk、Dlにおいて回折した光ビームの検出信号を加算した信号との差動信号を演算することにより、プッシュプル信号のAC成分を生成する。
このとき、光ディスク100上のトラックに追従するために対物レンズ2がRad方向に変位すると、回折格子11上の光ビームがRad方向に移動するため、AC成分の他にDC成分が発生してしまう。また、トラッキング誤差信号にDC成分が発生すると、オフトラック状態で記録/再生するだけでなく、DC成分の量によってはトラックに追従できなく問題となる。このため、本実施の形態では、サーボ信号生成回路8が、回折格子領域De,Dfにおいて回折した光ビームの検出信号を加算した信号と、回折格子領域Dg,Dhにおいて回折した光ビームの検出信号を加算した信号との差動信号を演算することにより、対物レンズ2の変位に伴ったDC成分を検出し、所定の係数(kt)を乗算することで補正している。このような演算を行うことにより、DVD−Rに関して、対物レンズ2がRad方向に変位しても安定したトラッキング誤差信号が得られるのである。
(1−7−2)DVD−RAM2
次にDVD−RAM2について説明する。DVD−RAM2においても、DVD−Rと同様に、対物レンズ2がRad方向に変位すると、回折格子11上の光ビームがRad方向に移動する。
そこで、本実施の形態では、回折格子11上の光ビーム中央領域に回折格子領域Di、Dj、Dk、Dl(第3の分割領域)を構成し、対物レンズ2が変位しても、光ビームの外縁部が変化しない領域を設けている。この対物レンズ2が変位すると、回折格子11上の光ビームの外縁部がRad方向に移動する。このため、上述した第3の比較例のような検出方式では、原理的にDC成分が大きく発生してしまい、係数ktが大きくなってしまう。
それに対し、本実施の形態のように所定量、対物レンズ2が変位しても同じ外縁部となる領域(回折格子領域Di、Dj、Dk、Dl)を検出することで、DC成分の発生を抑制できるのである。サーボ信号生成回路8は、このような領域からトラッキング誤差信号を生成することで、回折格子11を光ピックアップ装置5内の固定部に配置しても、安定したトラッキング誤差信号を生成することができる。
実際には、本実施の形態によっても、対物レンズ2の変位に伴って光強度分布も移動するが、強度分布により発生するDC成分が小さいため、実用上問題とはならない(上記数式3の演算)。もし、そのDC成分を考慮しなければならない場合には、上述した数式2の演算を行うことにより強度分布で変化したDC成分や、受光部の感度ばらつきなどで発生したDC成分を抑制することが可能となる。
図8は、本実施の形態及び第3の比較例によって演算を行ったときのDVD−RAM2のトラッキング誤差信号の振幅と、振幅に対するDC成分量との対物レンズ変位特性をシミュレーションした結果である。
図8(A)は、本実施の形態による構成の数式2の演算結果の一例を示し、図8(B)は、本実施の形態による構成の数式3の演算結果の一例を示し、図8(C)は、第3の比較例による検出方式の結果の一例を示している。図8(A)〜図8(C)における横軸は、対物レンズ変位量を示しており、縦軸は、トラッキング誤差信号の振幅と振幅に対するDC成分量とを示している。なお、トラッキング誤差信号の振幅は、1つのビームからプッシュプル信号を生成したときの振幅を1として規格化した結果である。なお、シミュレーションに用いた光ピックアップ装置5のパラメータを以下に示す。
[本実施の形態におけるパラメータ]
波長:650nm
対物レンズNA:0.65
対物レンズ焦点距離:2.0mm
コリメートレンズ焦点距離:12.0mm
回折格子領域幅h:回折格子上有効光束径比70%
回折格子領域幅v:回折格子上有効光束径比60%
[第3の比較例におけるパラメータ]
波長:650nm
対物レンズNA:0.65
対物レンズ焦点距離:2.0mm
コリメートレンズ焦点距離:12.0mm
回折格子領域幅ho:回折格子上有効光束径比35%
回折格子領域幅vi:回折格子上有効光束径比60%
上述した図6において説明したように、第3の比較例では、対物レンズ2の変位ない場合には、トラッキング誤差信号の振幅が発生していない。このため、安定したサーボ制御することができない。それに対し、本実施の形態の構成であれば、1つのビームからプッシュプル信号を生成したときの60%程度のトラッキング誤差信号を得ることができる。
これは、実用上問題とならない振幅となっている。また、図8(A)及び図8(B)のトラッキング誤差信号の振幅に対するDC成分量を見ると、略同等であることが分かる。これは、前述したように対物レンズ2の変位に対してDC成分を発生していないということを示している。
以上のように、ディスクのトラック溝周期の異なるDVD−RとDVD−RAM2とで、トラッキング誤差信号の検出方法を変えることにより、安定したサーボ信号を生成することができる。特にDVD−RAM2においては、対物レンズ2の変位に対して光ビームの外縁部変化のないもしくは小さい領域の信号からトラッキング誤差信号を生成することにより、対物レンズ2が変位しても安定したトラッキング誤差信号が生成可能となる。
このように、本実施の形態は、レーザの波長及び対物レンズ2の開口数が略同様な複数種類の光ディスク(DVD−R、DVD−RAM2など)に関して少なくともディスクのトラック溝周期が最も大きいディスク(DVD−RAM2)の場合には、検出器10は、上記回折格子11上の光ビーム外縁部を含まない回折格子領域から回折した光ビームを検出した信号を出力し、サーボ信号生成回路8が、この信号に基づいてプッシュプル信号を生成する。ここで、数式3の場合には、このプッシュプル信号がトラッキング誤差信号となる。それに対し、数式2の場合には、回折格子11上の光ビーム外縁部を含む領域から回折した光ビームを検出した信号を出力し、サーボ信号生成回路8がこの信号に基づいてDC成分の信号を生成する。そして、サーボ信号生成回路8がプッシュプル信号とDC信号の差動演算を得ることでトラッキング誤差信号を生成する。
一方、少なくともディスクのトラック溝周期が最も小さいディスク(例えばDVD−R)の場合には、光検出器57は、回折格子11上の光ビームの外縁部を含む領域から回折した光ビームを検出した信号を出力し、サーボ信号生成回路8は、この信号に基づいてプッシュプル信号を生成する。ここで、数式1の場合には、回折格子11上の光ビーム外縁部を含む領域から回折した光ビームを検出した信号を出力し、サーボ信号生成回路8がこの信号に基づいてDC成分の信号を生成する。そして、サーボ信号生成回路8がプッシュプル信号とDC信号の差動演算を得ることでトラッキング誤差信号を生成する。このように、トラック溝周期の違いに応じてプッシュプル信号を検出する信号成分を変えることが本実施例の特徴となる。
ここでいう「光ビームの外縁部を含む領域」は、上述した領域De、Df、Dg、Dh(第1の分割領域)、領域Da、Db、Dc、Dd(第2の分割領域)に相当する。また、「外縁部を含まない回折格子領域」は、上述した領域Di、Dj、Dk、Dl(第3の分割領域)に相当する。
(1−8)回折格子の変形例
本実施の形態において回折格子11は、上述した図3においても説明したが、例えば、図9(A)及び図9(C)のように、回折格子領域Di〜Dlがディスク接線方向(Tan方向)に伸びていても良く、図9(B)及び図9(C)のように、分割線が曲線であっても良い。なお、実線は領域の境界を示し、点線は光ビームの外縁部を示している。
本実施の形態では、上述した第3の比較例とは検出方法が異なるため、図9(B)及び図9(C)のように、Rad方向に凸型となる方が、より安定したトラッキング誤差信号を検出することができる特徴がある。ただし、本実施の形態の特徴は、対物レンズ2が一体駆動でない回折格子11の構成において、対物レンズ2の変位に対して光ビームの外縁部変化のないもしくは小さい領域の信号からトラッキング誤差信号を生成する構成であるため、回折格子11は、図3または図9に示した構成に限定されるものではなく、その他の構成を採用しても良い。
また、本実施の形態では、回折格子11は、光ビームがビームスプリッタ52を透過した後に配置したが、回折格子11を偏光回折格子として、ビームスプリッタ52が透過前に配置しても、同様の効果が得られる。本実施の形態による回折格子11の回折効率は一例であり、これに限定されるものではない。
(1−9)その他の構成に関する変形例
さらに、光検出器57の受光部の配置は、上述した図4には限定されず、回折格子11の各領域の信号を検出してさえいれば、同様の効果を発揮することができる。また、光ピックアップ装置5は、例えば、複数波長の光ビームを出射可能な半導体レーザ装置50を搭載し、回折格子11を波長依存性の回折格子とし、特定の波長のみに回折格子として作用させても、上記同様の効果を発揮することができる。
さらに、本実施の形態では、サーボ信号生成回路8は、回折格子領域Da、Db、Dc、Ddにおいて回折した光ビームを検出した信号からナイフエッジ方式によるフォーカス誤差信号を生成しているが、これには限定されない。例えば、サーボ信号生成回路8は、回折格子領域De、Df、Dg、Dhにおいて回折した光ビームを用いてフォーカス誤差信号を生成しても良い。
また、本実施の形態では、上述したナイフエッジ方式によらなくても、スポットサイズ方式及び非点収差方式によるフォーカス誤差信号検出であっても、同様の効果が得られる。そして、本実施の形態では、光検出器57の受光部上にスポットが収束したが、別の構成として、回折格子11を用いずに、光検出器57の受光部に所定の径の状態で光ビームを入射し、その受光部の領域のうち光ビームの外縁部を含まない複数の分割領域を用いて、光ビームの外縁部変化のないもしくは小さい領域の信号からトラッキング誤差信号を生成しても良い。このような別の構成を採用する光ピックアップ装置においては、回折格子11を除くその他の構成に関しては、本実施の形態と同様な構成を採用しても良い。
本実施の形態では、例えばDVD±R、DVD±RWモードと、DVD−RAM1、DVD−RAM2モードとを設定し、光ディスク装置に挿入された光ディスクの種類に応じて、光ピックアップ装置5のトラッキング誤差信号用の信号出力を切替えても良い。即ち、本実施の形態では、記録または再生するために必要なレーザ光の波長及び対物レンズ2の開口数が略同様であり、かつ、ディスクのトラック溝周期の異なる複数の光ディスク100に関して、ディスクのトラック溝周期に応じて、複数の受光器から出力されるトラッキング誤差信号用の信号出力を切替えても良い。また、このような出力の切り替えは、光検出器57内で行っても良いし、光ピックアップ装置内の回路で行っても良い。さらに、光学的記録再生装置側または後述する光学的再生装置側で行っても良い。
(2)第2の実施の形態
図10は、第2の実施の形態による光ピックアップ装置5が搭載する回折格子11のパターンを示したものである。第2の実施の形態における第1の実施の形態との違いは、回折格子11のパターンが異なっていることであり、それ以外の構成は、第1の実施の形態と略同様である。以下、図2に示す光学系を参照しつつ、第2の実施の形態について説明する。
(2−1)DVD−R
まずは、DVD−Rを記録/再生する場合について説明する。半導体レーザ装置50からは、波長略660nmの光ビームが発散光として出射される。半導体レーザ装置50から出射した光ビームは、ビームスプリッタ52で反射する。なお、一部の光ビームはビームスプリッタ52を透過しフロントモニタ53に入射する。一般的にDVD±R、DVD±RW、DVD−RAMなどの記録型の光ディスクに情報を記録する場合には、光ディスク100の記録面に所定の光量を照射させるため、半導体レーザ装置50の光量を高精度に制御する必要がある。
このため、フロントモニタ53は、記録型の光ディスクに信号を記録する際に、半導体レーザ装置50の光量の変化を検出し、半導体レーザ装置50の駆動回路(図示せず)にフィードバックする。これにより、光ディスク100上の光量をモニタすることが可能となる。
ビームスプリッタ52で反射した光ビームは、コリメートレンズ51により略平行な光ビームに変換される。このコリメートレンズ51を透過した光ビームは立ち上げミラー55で反射し、1/4波長板56を透過後、アクチュエータ54に搭載された対物レンズ2により光ディスク上に集光される。
光ディスク100で反射した光ビームは、対物レンズ2、1/4波長板56、立ち上げミラー55、コリメートレンズ51、ビームスプリッタ52を経て、回折格子11に入射する。この回折格子11により光ビームは、複数の領域に分割されて、領域ごとにそれぞれ異なった方向に進行し、光検出器57上に焦点を結ぶ。この光検出器57上には、複数の受光部が形成されており、それぞれの受光部には、回折格子11によって分割された光ビームが照射される。この光検出器57は、各受光部に照射された光量に応じて電気信号を出力する。サーボ信号生成回路8は、これらの出力を演算することにより、再生信号であるRF信号、フォーカス誤差信号及びトラッキング誤差信号を生成する。
(2−2)回折格子の形状例
図10は、回折格子11の形状を示している。実線は領域の境界を示し、2点鎖線は光ビームの外縁部を示し、斜線部はディスクのトラックによって回折された0次回折光と±1次回折光との干渉領域(プッシュプルパターン)を示している。
この回折格子11は、光ディスク100のトラックにより回折された回折光のうち、主に0次回折光が入射する領域De、Df、Dg、Dh(第1の分割領域)と、光ディスク100のトラックにより回折されたディスク回折光のうち、0次回折光及び±1次回折光が入射する領域Da、Db、Dc、Dd(第2の分割領域)と、回折格子11上の光ビーム有効径内の領域であって、かつ、この回折格子11上の光ビームの外縁部を含まない領域Di、Dj、Dk、Dl(第3の分割領域)、回折格子11の略中心を含む領域Dm(第4の分割領域)で形成されている。なお、領域Dm(第4の分割領域)は、光ビームの中心が入射する領域となっている。
回折格子11の回折効率は、例えば、0次回折光:+1次回折光:−1次回折光=5:2:2であるとする。また、光検出器57は、図4のようなパターンになっている。図中の黒点は、信号光を示している。
ここで、回折格子11の領域Da、Db、Dc、Dd、De、Df、Dg、Dh、Di、Dj、Dk、Dlにおいて回折した+1次回折光は、それぞれ、図4に示す光検出器57の受光部a1、b1、c1、d1、e1、f1、g1、h1、i1、j1、k1、l1に入射する。また、領域Da、Db、Dc、Ddにおいて回折した−1次回折光は、フォーカス誤差信号検出用の受光部r、s、t、u、vに入射し、回折格子11の領域Da、Db、Dc、Dd、De、Df、Dg、Dh、Di、Dj、Dk、Dl、Dmにおいて回折した0次回折光は受光部oに入射する。
上述したサーボ信号生成回路8は、光検出器57の受光部a1、b1、c1、d1、e1、f1、g1、h1、i1、j1、k1、l1、r、s、t、u、v、oからそれぞれ得られたA1、B1、C1、D1、E1、F1、G1、H1、I1、J1、K1、L1、R、S、T、U、V、Oの信号に基づいて、上述した数式1の演算によりフォーカス誤差信号(FES)、トラッキング誤差信号(TES)及びRF(RF)信号を生成する。ここで、本実施の形態では、フォーカス誤差検出方式としてナイフエッジ方式を採用する。
(2−3)DVD−RAM2
次にDVD−RAM2を記録/再生する場合について説明する。DVD−RAM2の光ビームも、DVD−Rと同様の光路を経て、光ディスク100上に集光される。このとき、DVD−RとDVD−RAM2とは、ディスクのトラック溝周期が異なることが大きな違いの1つであり、これに伴い、ディスクのトラックに依って発生するディスク反射回折光の回折角がDVD−RとDVD−RAM2とで異なる。
そして、光ディスク100で反射した光ビームは、DVD−Rのときと同じ光路を経て回折格子11に入射する。この回折格子11に入射した光ビームは、DVD−Rのときと同様に、回折格子11の領域Da、Db、Dc、Dd、De、Df、Dg、Dh、Di、Dj、Dk、Dlにおいて回折した+1次回折光は、それぞれ、図4に示す光検出器57の受光部a1、b1、c1、d1、e1、f1、g1、h1、i1、j1、k1、l1に入射する。また、領域Da、Db、Dc、Ddにおいて回折した−1次回折光は、フォーカス誤差信号検出用の受光部r、s、t、u、vに入射し、回折格子11の領域Da、Db、Dc、Dd、De、Df、Dg、Dh、Di、Dj、Dk、Dl、Dmにおいて回折した0次回折光は、受光部oに入射する。
上述したサーボ信号生成回路8は、光検出器57の受光部a1、b1、c1、d1、e1、f1、g1、h1、i1、j1、k1、l1、r、s、t、u、v、oからそれぞれ得られたA1、B1、C1、D1、E1、F1、G1、H1、I1、J1、K1、L1、R、S、T、U、V、Oの信号に基づいて、上述した数式2の演算により、フォーカス誤差信号(FES)、トラッキング誤差信号(TES)及びRF信号(RF)を生成する。また、トラッキング誤差信号に関しては、上述した数式3のような演算であってもよい。一方、本実施の形態では、フォーカス誤差検出方式としてナイフエッジ方式を採用する。
(2−4)プッシュプルパターン
上述した第1の実施の形態において、図3及び図5において示したように、DVD−RAM2のプッシュプルパターンは、DVD−Rのプッシュプルパターンに対し、ディスク0次回折光とディスク±1次回折光の交わっている領域が大きい。このため、DVD−RAM2に関して、本実施の形態によるDVD−Rの場合と同様の演算を行った場合、上述した第3の比較例と同様、トラッキング誤差信号の振幅が非常に小さくなってしまう。これは、対物レンズ2が変位した場合に、領域ごとに光ビームの外縁部が変化するため、原理的にDC成分が大きく発生してしまうためである。
そこで、本実施の形態では、回折格子11上の光ビーム中央領域付近に回折格子領域Di、Dj、Dk、Dlを構成し、対物レンズ2が変位しても光ビームの外縁部が変化しない領域を配置している。このような回折格子領域の信号を検出することで安定したトラッキング誤差信号を得ることができる。また、第1の実施の形態に対し、トラッキング誤差信号として回折格子中央領域Dmを検出しないことで、トラッキング誤差信号の振幅は低下するものの、ディスク回折光の±1次回折光が交わっている領域の検出信号を少なくできるため、その領域が発生するトラッキング誤差信号の微小なデトラックやオフセットを抑制することが可能となる。
以上のように、本実施の形態では、ディスクのトラック溝周期の異なるDVD−RとDVD−RAM2とにおいて、トラッキング誤差信号の検出方法を変えることにより、サーボ信号として、安定したトラッキング誤差信号を生成することができる。本実施の形態では、特に、DVD−RAM2においては、対物レンズ2の変位に対して光ビームの外縁部の変化のないもしくは小さい領域の信号からトラッキング誤差信号を生成することにより、対物レンズ2が変位しても安定したトラッキング誤差信号が生成可能となる。
このように、第1の実施の形態では、対応するレーザの波長及び対物レンズの開口数が略同様な少なくとも2つの光ディスク(DVD−R、DVD−RAM2など)に関し、少なくともディスクのトラック溝周期が最も大きいディスク(DVD−RAM2)の場合には、光検出器57が、上記回折格子11上の光ビームの外縁部を含まない回折格子領域から回折した光ビームを検出した信号を出力し、サーボ信号生成回路8がこの信号に基づいてプッシュプル信号を生成する。ここで、数式3の場合には、このプッシュプル信号がトラッキング誤差信号となる。それに対し、数式2の場合には、回折格子11上の光ビーム外縁部を含む領域から回折した光ビームを検出した信号を出力し、サーボ信号生成回路8がこの信号に基づいてDC成分の信号を生成する。そして、サーボ信号生成回路8がプッシュプル信号とDC信号の差動演算を得ることでトラッキング誤差信号を生成する。
一方、少なくともディスクのトラック溝周期が最も小さいディスク(DVD−R)の場合には、光検出器57は、回折格子11上の光ビームの外縁部を含む回折格子領域から回折した光ビームを検出した信号を出力し、サーボ信号生成回路8が、この信号に基づいてプッシュプル信号を生成する。ここで、数式1の場合には、回折格子11上の光ビーム外縁部を含む領域から回折した光ビームを検出した信号を出力し、サーボ信号生成回路8がこの信号に基づいてDC成分の信号を生成する。そして、サーボ信号生成回路8がプッシュプル信号とDC信号の差動演算を得ることでトラッキング誤差信号を生成する。このように、トラック溝周期の違いに応じてプッシュプル信号を検出する信号成分を変えることが本実施例の特徴となる。
ここでいう「光ビームの外縁部を含む領域」は、上述した領域De、Df、Dg、Dh(第1の分割領域)、領域Da、Db、Dc、Dd(第2の分割領域)に相当する。また、「外縁部を含まない回折格子領域」は、上述した領域Di、Dj、Dk、Dl(第3の分割領域)に相当する。
本実施の形態において回折格子11は、図10の説明でも言及したが、例えば、図11(A)及び図11(D)のように回折格子領域Di〜DlがTan方向に伸びていても良く、図11(B)、図11(C)及び図11(D)のように分割線が曲線であっても良い。なお、実線は領域の境界を示し、点線は光ビームの外縁部を示している。
本実施の形態は、上述した第3の比較例とは検出方法が異なるため、図11(C)及び図11(D)のようにRad方向に凸型となる方が、より安定したトラッキング誤差信号が検出可能な特徴がある。ただし、本実施の形態の特徴は、対物レンズ一体駆動でない構成で、対物レンズ2の変位に対して光ビームの外縁部変化のないもしくは小さい領域の信号からトラッキング誤差信号を生成する構成であるため、図10及び図11だけには限定されるものではない。
また、本実施の形態では、回折格子11を、光ビームがビームスプリッタ52を透過した後に配置したが、回折格子11を偏光回折格子とし、ビームスプリッタ52の透過前に配置しても同様の効果を発揮することができる。本実施の形態における回折格子11の回折効率は一例であり、これに限定されるものではない。
さらに、光検出器57の受光部配置は、図4には限定されず、回折格子11の各領域の信号を検出してさえいれば同様の効果が得られる。また、例えば、光ピックアップ装置5は、複数波長の光ビームを出射可能な半導体レーザ装置50を搭載し、回折格子11を波長依存性の回折格子とし、所定の波長のみに回折格子として作用させても同様の効果を発揮することができる。
さらに、本実施の形態では、回折格子領域Da、Db、Dc、Ddにおいて回折した光ビームを検出した信号からナイフエッジ方式によるフォーカス誤差信号を検出したが、これには限定されない。例えば、本実施の形態では、De、Df、Dg、Dhにおいて回折した光ビームを用いてフォーカス誤差信号を生成しても良い。また、スポットサイズ方式または非点収差方式によってフォーカス誤差信号を生成しても、同様の効果を発揮することができる。
また、本実施の形態では、回折格子領域Dmの±1次回折光はサーボ信号として用いなかったが、例えば領域Dmを4分割し、検出することでサーボ信号を生成しても良い。さらに、本実施の形態では、DVD−R及びDVD−RAM2を例示して説明したが、ディスクのトラック溝周期がDVD−Rと同じであるDVD+RやDVD±RWなどの記録方式であっても良いし、対応するレーザの波長及び対物レンズの開口数が略同一であり、かつ、ディスクのトラック溝周期の異なる複数の光ディスクであっても良い。
そして、本実施の形態では、受光部上にスポットが収束したが、別の構成として受光部に所定の径の状態で光ビームを入射し、受光部の分割領域を用いて光ビームの外縁部変化のないもしくは小さい領域の信号からトラッキング誤差信号を生成しても良い。
本実施の形態では、光ピックアップ装置の信号出力については特に説明しなかったが、例えばDVD±R、DVD±RWモードと、DVD−RAM1、DVD−RAM2モードとを設定し、光ディスク装置に挿入された光ディスク100の種類に応じて、光ピックアップ装置5のトラッキング誤差信号用の信号出力を切替えても良い。即ち、本実施の形態では、記録または再生するために必要なレーザ光の波長及び対物レンズ2の開口数が略同様であり、かつ、ディスクのトラック溝周期の異なる複数の光ディスク100に関してディスクのトラック溝周期に応じて、複数の受光器から出力されるトラッキング誤差信号用の信号出力を切替えても良い。また、このような出力の切り替えは、光学的記録再生装置または後述する光学的再生装置側で切り替えを行っても良い。
(3)第3の実施の形態
図12は、第3の実施の形態による光ピックアップ装置の回折格子11のパターンを示したものである。第1の実施の形態との違いは、上述した半導体レーザ装置50が2波長半導体レーザ装置となっていること、回折格子11のパターン、光検出器57の受光部の構成が異なっていることであり、それ以外は、第1の実施の形態と略同様の構成である。
(3−1)光ピックアップ装置の構成
2波長半導体レーザ装置は、2種類の波長のレーザ光を出射可能なレーザである。ここでは、デジタルバーサタイルディスク(以下「DVD」という)に対応した波長660nmと、コンパクトディスク(以下「CD」という)に対応した波長780nmとを出射可能なレーザとする。ただし、波長は限定されず、例えばBDに対応した波長405nmであっても良い。図2の光学系で本実施の形態の説明を行う。
まずは、DVD−Rを記録/再生する場合について説明する。半導体レーザ装置50は、波長略660nmの光ビームを発散光として出射する。半導体レーザ装置50から出射した光ビームは、ビームスプリッタ52で反射する。なお、一部の光ビームは、ビームスプリッタ52を透過し、フロントモニタ53に入射する。
一般的に、DVD±R、DVD±RW、DVD−RAMなどの記録型の光ディスクに情報を記録する場合には、光ディスク100の記録面に所定の光量を照射させるため、半導体レーザ装置の光量を高精度に制御する必要がある。このため、フロントモニタ53は、記録型の光ディスクに信号を記録する際に、半導体レーザ装置50の光量の変化を検出し、半導体レーザ装置50の駆動回路(図示せず)にフィードバックされる。これにより、光ディスク100上の光量をモニタすることが可能となる。
ビームスプリッタ52で反射した光ビームは、コリメートレンズ51により略平行な光ビームに変換される。コリメートレンズ51を透過した光ビームは立ち上げミラー55で反射し、1/4波長板56を透過後、アクチュエータ54に搭載された対物レンズ2により光ディスク上に集光される。
光ディスクで反射した光ビームは、対物レンズ2、1/4波長板56、立ち上げミラー55、コリメートレンズ51、ビームスプリッタ52を経て、回折格子11に入射する。この回折格子11により、光ビームは、複数の領域に分割されて、領域ごとにそれぞれ異なった方向に進行し、光検出器57上に焦点を結ぶ。
この光検出器57上には、複数の受光部が形成されており、各受光部には、回折格子11によって分割された光ビームが照射される。検出器10は、各受光部に照射された光量に応じて電気信号を出力する。サーボ信号生成回路8は、これらの出力を演算して再生信号であるRF信号、フォーカス誤差信号及びトラッキング誤差信号を生成する。
(3−2)回折格子の構成
図12は、回折格子11の形状を示している。実線は領域の境界を示し、2点鎖線は光ビームの外縁部を示し、斜線部は光ディスク100のトラックによって回折された0次回折光と±1次回折光とのプッシュプルパターンを示している。
回折格子11は、DVD−Rにおいてディスクのトラックで回折した回折光の0次回折光が主に入射する領域Der、Del、Dfr、Dfl、Dg、Dh(第1の分割領域)と、回折光の0次回折光、±1次回折光が入射する領域Da、Db、Dc、Dd(第2の分割領域)と、領域Di、Dj、Dk、Dl(第3の分割領域)で形成されている。
回折格子11の回折効率は、例えば、0次回折光:+1次回折光:−1次回折光=5:2:2であるとする。また、光検出器57は、図12のようなパターンになっている。図中の黒点はDVDの信号光を示しており、図中の三角はCDの信号光を示している。
ここで、回折格子11の領域Da、Db、Dc、Dd、Der、Del、Dfr、Dfl、Dg、Dh、Di、Dj、Dk、Dlにおいて回折した+1次回折光は、それぞれ、図12に示す光検出器57の受光部a1、b1、c1、d1、er1、el1、fr1、fl1、g1、h1、i1、j1、k1、l1に入射する。
また、領域Da、Db、Dc、Ddにおいて回折した−1次回折光は、フォーカス誤差信号検出用の受光部r1、s1、t1、u1、v1に入射し、回折格子11の領域Da、Db、Dc、Dd、Der、Del、Dfr、Dfl、Dg、Dh、Di、Dj、Dk、Dlにおいて回折した0次回折光は、受光部o1に入射する。
上述したサーボ信号生成回路8は、光検出器57の受光部a1、b1、c1、d1、er1、el1、fr1、fl1、g1、h1、i1、j1、k1、l1、r1、s1、t1、u1、v1、o1からそれぞれ得られた信号A1、B1、C1、D1、ER1、EL1、FR1、FL1、G1、H1、I1、J1、K1、L1、R1、S1、T1、U1、V1、O1に基づいて、以下のような数式4の演算により、フォーカス誤差信号(FES)、トラッキング誤差信号(TES)及びRF信号(RF)を生成する。
なお、式中のktは対物レンズが変位した際にトラッキング誤差信号にDC成分を発生させないようにする係数である。ここで、本実施の形態でも、フォーカス誤差検出方式としてナイフエッジ方式を採用する。
(3−3)DVD−RAM2
次にDVD−RAM2を記録/再生する場合について説明する。DVD−RAM2の光ビームも、DVD−Rと同様の光路を経て光ディスク100上に集光される。このとき、DVD−RとDVD−RAM2とは、ディスクのトラック溝周期が異なることが大きな違いの1つであり、これに伴いディスクのトラックに依って発生するディスク反射回折光の回折角がDVD−RとDVD−RAM2で異なる。
そして、光ディスク100で反射した光ビームは、DVD−Rのときと同じ光路を辿って回折格子11に入射する。この回折格子11に入射した光ビームは、DVD−Rのときと同様に、回折格子11の領域Da、Db、Dc、Dd、Der、Del、Dfr、Dfl、Dg、Dh、Di、Dj、Dk、Dlにおいて回折した+1次回折光は、それぞれ、図12に示す光検出器57の受光部a1、b1、c1、d1、er1、el1、fr1、fl、g1、h1、i1、j1、k1、l1に入射する。また、領域Da、Db、Dc、Ddにおいて回折した−1次回折光は、フォーカス誤差信号検出用の受光部r1、s1、t1、u1、v1に入射し、回折格子11の領域Da、Db、Dc、Dd、Der、Del、Dfr、Dfl、Dg、Dh、Di、Dj、Dk、Dlにおいて回折した0次回折光は、受光部o1に入射する。
上述したサーボ信号生成回路8は、光検出器57の受光部a1、b1、c1、d1、er1、el1、fr1、fl1、g1、h1、i1、j1、k1、l1、r1、s1、t1、u1、v1、o1からそれぞれ得られたA1、B1、C1、D1、ER1、EL1、FR1、FL1、G1、H1、I1、J1、K1、L1、R1、S1、T1、U1、V1、O1の信号に基づいて、以下のような数式5の演算により、フォーカス誤差信号(FES)、トラッキング誤差信号(TES)及びRF信号(RF)を生成する。
また、サーボ信号生成回路8は、トラッキング誤差信号に関しては、以下のような数式6の演算により生成しても良い。
なお、式中のktは対物レンズが変位した際にトラッキング誤差信号にDC成分を発生させないようにする係数である。ここで、本実施の形態では、フォーカス誤差検出方式としてナイフエッジ方式を採用している。
上述した第1の実施の形態における図3及び図5で示したように、DVD−RAM2のプッシュプルパターンは、DVD−Rのプッシュプルパターンに対し、ディスク0次回折光とディスク±1次回折光が交わっている領域が大きい。このため、DVD−RAM2を本実施の形態のDVD−Rの演算と同じ演算を行った場合、第3の比較例と同様、トラッキング誤差信号の振幅が非常に小さくなってしまう。これは、対物レンズ2が変位した場合に、領域ごとに光ビームの外縁部が変化するため、原理的にDC成分が大きく発生してしまうためである。
そこで、第3の実施の形態では、回折格子11上の光ビーム中央領域に回折格子領域Di、Dj、Dk、Dlを構成し、対物レンズ2が変位しても光ビームの外縁部が変化しない領域を配置している。このように検出することで、DVD−RとDVD−RAM2に対して安定したトラッキング誤差信号を得ることができる。
以上のように、ディスクのトラック溝周期の異なるDVD−RとDVD−RAM2でトラッキング誤差信号の検出方法を変えることで安定したサーボ信号を生成することができる。特にDVD−RAM2においては、対物レンズ変位に対して光ビームの外縁部変化のないもしくは小さい領域の信号からトラッキング誤差信号を生成することで対物レンズが変位しても安定したトラッキング誤差信号が生成可能となる。
このように、第2の実施の形態は、対応するレーザの波長及び対物レンズの開口数が略同様な少なくとも2つの光ディスク(DVD−R、DVD−RAM2など)に関し、少なくともディスクのトラック溝周期が最も大きいディスク(DVD−RAM2)の場合には、検出器10が、回折格子11上の光ビーム外縁部を含まない回折格子領域から回折した光ビームを検出した信号を出力し、サーボ信号生成回路8が、この信号に基づいてプッシュプル信号を生成する。ここで、数式3の場合には、このプッシュプル信号がトラッキング誤差信号となる。それに対し、数式2の場合には、回折格子11上の光ビーム外縁部を含む領域から回折した光ビームを検出した信号を出力し、サーボ信号生成回路8がこの信号に基づいてDC成分の信号を生成する。そして、サーボ信号生成回路8がプッシュプル信号とDC信号の差動演算を得ることでトラッキング誤差信号を生成する。
ここでいう「光ビームの外縁部を含む領域」は、上述した領域De、Df、Dg、Dh(第1の分割領域)、領域Da、Db、Dc、Dd(第2の分割領域)に相当する。また、「外縁部を含まない回折格子領域」は、上述した領域Di、Dj、Dk、Dl(第3の分割領域)に相当する。
一方、検出器10は、少なくともディスクのトラック溝周期が最も小さいディスク(DVD−R)の場合には、光検出器57は、回折格子11上の光ビームの外縁部を含む領域から回折した光ビームを検出した信号を出力し、サーボ信号生成回路8が、この信号に基づいてプッシュプル信号を生成する。ここで、数式1の場合には、回折格子11上の光ビーム外縁部を含む領域から回折した光ビームを検出した信号を出力し、サーボ信号生成回路8がこの信号に基づいてDC成分の信号を生成する。そして、サーボ信号生成回路8がプッシュプル信号とDC信号の差動演算を得ることでトラッキング誤差信号を生成する。
トラック溝周期の違いに応じてプッシュプル信号を検出する信号成分を変えることが本実施例の特徴となる。
ここでいう「光ビームの外縁部を含む領域」は、上述した領域De、Df、Dg、Dh(第1の分割領域)、領域Da、Db、Dc、Dd(第2の分割領域)に相当する。また、「外縁部を含まない回折格子領域」は、上述した領域Di、Dj、Dk、Dl(第3の分割領域)に相当する。
(3−4)コンパクトディスク(CD)
次にCDについて説明する。半導体レーザ装置50からは、波長略780nmの光ビームが発散光として出射される。半導体レーザ装置50から出射した光ビームは、ビームスプリッタ52で反射する。なお、一部の光ビームは、ビームスプリッタ52を透過しフロントモニタ53に入射する。
ビームスプリッタ52で反射した光ビームは、コリメートレンズ51により略平行な光ビームに変換される。コリメートレンズ51を透過した光ビームは、立ち上げミラー55で反射し、1/4波長板56を透過後、アクチュエータ54に搭載された対物レンズ2により光ディスク100上に集光される。
光ディスク100で反射した光ビームは、対物レンズ2、1/4波長板56、立ち上げミラー55、コリメートレンズ51、ビームスプリッタ52を経て、回折格子11に入射する。この回折格子11により、光ビームは複数の領域に分割されて、領域ごとにそれぞれ異なった方向に進行し、光検出器57上に焦点を結ぶ。この光検出器57上には複数の受光部が形成されており、各受光部には回折格子11によって分割された光ビームが照射される。
光検出器57は、各受光部に照射された光量に応じて電気信号を出力する。サーボ信号生成回路8は、これらの出力を演算して再生信号であるRF信号、フォーカス誤差信号及びトラッキング誤差信号を生成する。
図14は、CDの情報の記録/再生を行っているときの回折格子11上の光ビームの形状を示している。なお、実線は領域の境界を示し、2点鎖線は光ビームの外縁部を示し、斜線部はディスクのトラックによって回折された0次回折光と±1次回折光とのプッシュプルパターンを示している。図12及び図14においてCDとDVDの光ビームの中心位置がずれているのは、原理的に、半導体レーザ装置のCDとDVDの発光点が一致していないためである。このため、第3の実施の形態では、回折格子11について、CD側に対し、分割線121を構成することにより、CDに対応しているのである。
ここで、回折格子11の領域Da、Db、Di、Dj、Dk、Dlにおいて回折した+1次回折光は、それぞれ、図13に示す光検出器57の受光部a1、b1、i2、j1、k2、l1に入射する。また、領域Der、Del、Dfr、Dfl、Dg、Dhにおいて回折した−1次回折光は、それぞれ、図13に示す光検出器57の受光部er2、el2、fr2、fl2、g2、h2に入射する。
さらに、領域Da、Dbにおいて回折した−1次回折光は、フォーカス誤差信号検出用の受光部s2、t2、u2に入射し、領域Di、Dj、Dk、Dlにおいて回折した−1次回折光は、フォーカス誤差信号検出用の受光部n3、p3、q3、r3、s3、t3、u3、v3に入射する。そして、領域Da、Db、Dc、Dd、Der、Del、Dfr、Dfl、Dg、Dh、Di、Dj、Dk、Dlにおいて回折した0次回折光は受光部o2に入射する。
上述したサーボ信号生成回路8は、光検出器57の受光部a1、b1、er2、el2、fr2、fl2、g2、h2、i2、j1、k2、l1、s2、t2、u2、n3、p3、q3、r3、s3、t3、u3、v3、o2からそれぞれ得られた信号A1、B1、ER2、EL2、FR2、FL2、G2、H2、I2、J1、K2、L1、S2、T2、U2、N3、P3、Q3、R3、S3、T3、U3、V3、O2に基づいて、以下のような数式7の演算により、フォーカス誤差信号(FES)、トラッキング誤差信号(TES)及びRF信号(RF)を生成する。
なお、式中のktは対物レンズが変位した際にトラッキング誤差信号にDC成分を発生させないようにする係数である。ここで、本実施の形態ではフォーカス誤差検出方式としてナイフエッジ方式を採用している。
CDのボールシェイプパターンは、DVD−Rよりもディスク0次回折光とディスク±1次回折光が交わっているが、DVD−RAM2よりも交わっていない。また、DVD側で回折格子の領域幅vを決定すれば、原理的にCDの有効径に対し、分割線は広がって見える。このため、ディスク回折光±1次回折光が回折格子領域Der、Del、Dfr、Dfl、Dg、Dhに入射する領域が小さい。このとき、k値は、DVDよりも大きくなるが、ボールシェイプパターンがDVD−Rよりもディスク0次回折光とディスク±1次回折光が交わっており、プッシュプル信号変調度が大きいため、外乱にも強くなっているため問題とならない。このように検出することで、サーボ信号生成回路8がDVD及びCDに関して、安定したトラッキング誤差信号を検出することが可能となっている。
(3−5)変形例
本実施の形態において回折格子11は、CDの中央分割線121と領域Da、DbとDi、Djの分割線が一致するようにしていたが、例えば図15(A)のように分割線121によって回折格子領域DirとDil、DjrとDjlのように領域を分割しても良く、それに応じて受光部を配置すれば良い。
また、第3の実施の形態では、第2の実施の形態と同様に、図15(B)及び図15(C)のように回折格子領域Dmを配置しても良い。さらに、第3の実施の形態では、図15(C)のように、領域Dmと分割線122を一致させても良い。なお、実線は領域の境界を示し、点線は光ビームの外縁部を示している。
本実施の形態における特徴は、対物レンズ2の一体駆動でない回折格子11の構成で、対物レンズ2の変位に対して光ビームの外縁部変化のないもしくは小さい領域の信号からトラッキング誤差信号を生成する構成であるため、図12及び図15に開示された構成には限定されるものではない。
また、本実施の形態では、回折格子11は、光ビームがビームスプリッタ52の透過した後に配置したが、回折格子11を偏光回折格子とし、ビームスプリッタ透過前に配置しても同様の効果が得られる。本実施の形態による回折格子11の回折効率は一例であり、これに限定されるものではない。さらに、光検出器57の受光部の配置は、図13のような構成には限定されず、回折格子11の各領域の信号を検出してさえいれば同様の効果が得られる。
また、本実施の形態では、例えば、複数波長の光ビームを出射可能な半導体レーザ装置を搭載し、回折格子11を波長依存性の回折格子とし、所定の波長のみに回折格子として作用させても同様の効果が得られる。さらに、本実施の形態では、サーボ信号生成回路8が、回折格子領域Da、Db、Dc、Ddにおいて回折した光ビームを検出した信号からナイフエッジ方式を用いてフォーカス誤差信号を生成したが、これには限定されない。
本実施の形態では、サーボ信号生成回路8が、例えば、Der、Del、Dfr、Dfl、Dg、Dhにおいて回折した光ビームを用いてフォーカス誤差信号を生成しても良い。また、フォーカス誤差信号の生成方法としては、例えばスポットサイズ方式または非点収差方式を採用しても良い。
さらに、本実施の形態では、DVD−R及びDVD−RAM2を例示して説明したが、ディスクのトラック溝周期がDVD−Rと同じであるDVD+RまたはDVD±RWなどの記録方式であっても良いし、または、対応するレーザの波長及び対物レンズ2の開口数が略同一であり、かつ、ディスクのトラック溝周期の異なる複数種類の光ディスク100であっても良い。
また、本実施の形態では、受光部上にスポットを収束させているが、別の構成として受光部に所定の径の状態で光ビームを入射し、受光部の分割領域を用いて光ビームの外縁部変化のないもしくは小さい領域の信号からトラッキング誤差信号を生成しても良い。
本実施の形態では、例えばDVD±R、DVD±RWモードと、DVD−RAM1、DVD−RAM2モードとを設定し、光ディスク装置に挿入された光ディスク100の種類に応じて、光ピックアップ装置5のトラッキング誤差信号用の信号出力を切替えても良い。即ち、本実施の形態では、記録または再生するために必要なレーザ光の波長及び対物レンズ2の開口数が略同様であり、かつ、ディスクのトラック溝周期の異なる複数の光ディスク100に関してディスクのトラック溝周期に応じて、複数の受光器から出力されるトラッキング誤差信号用の信号出力を切替えても良い。なお、光学的再生装置または光学的記録再生装置側において、このような切り替えを行っても良い。
(4)第4の実施の形態
上述した第1から第3の実施の形態では、それぞれ、主として光学的情報記録再生装置を用いて説明したが、この第4の実施の形態では、光ピックアップ装置5を搭載した光学的再生装置について説明する。
図16は、第4の実施の形態による光学的再生装置としての光ディスク装置の概略構成例である。第4の実施の形態による光ディスク装置も光ピックアップ装置5を搭載している。
第4の実施の形態では、例えば第1から第3の実施の形態による光ピックアップ装置5において情報信号記録回路13を搭載していない点が主として異なっている。この光ピックアップ装置5は、上述した実施の形態と同様に、光ディスク100のRad方向に沿って駆動する機構が設けられており、アクセス制御回路6からのアクセス制御信号に応じて位置制御される。
レーザ点灯回路7は、所定のレーザ駆動電流が光ピックアップ装置5内の半導体レーザ装置に供給され、半導体レーザ装置50からは再生に応じて所定の光量でレーザ光が出射される。なお、レーザ点灯回路7は、光ピックアップ装置5内に組み込むこともできる。
光ピックアップ装置5の光検出器57から出力された信号は、サーボ信号生成回路8及び情報信号再生回路9に送られる。このサーボ信号生成回路8は、光検出器57からの信号に基づいて、フォーカス誤差信号、トラッキング誤差信号及びチルト制御信号などのサーボ信号を生成し、これを基にアクチュエータ駆動回路10を経て、光ピックアップ装置5に内蔵されたアクチュエータを駆動して、対物レンズ2の位置制御を行う。
情報信号再生回路9では、光検出器57からの信号に基づいて、光ディスク100に記録されている情報信号が再生される。サーボ信号生成回路8及び情報信号再生回路9で得られた信号の一部は、コントロール回路14に送られる。このコントロール回路14には、スピンドルモータ駆動回路4、アクセス制御回路6、サーボ信号生成回路8及びレーザ点灯回路7などが接続されている。このコントロール回路14は、光ディスク100を回転させるスピンドルモータ3の回転制御を行ったり、アクセス方向及びアクセス位置の制御を行ったり、対物レンズのサーボ制御を行ったり、光ピックアップ装置5が内蔵する半導体レーザ装置50の発光光量の制御などを行う。
(5)その他の実施形態
上記実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、その趣旨を逸脱しない限り、様々な形態で実施することができる。例えば、上記実施形態では、各種プログラムの処理をシーケンシャルに説明したが、特にこれにこだわるものではない。従って、処理結果に矛盾が生じない限り、処理の順序を入れ替え又は並行動作するように構成しても良い。
本発明は、レーザの波長および対物レンズの開口数が略同様であり、かつ、ディスクのトラック溝周期の異なる複数種類の光ディスクに対応する光ピックアップ装置に広く適用することができる。
5……光ピックアップ装置、2……対物レンズ、54……アクチュエータ、8……サーボ信号生成回路、11……回折格子、57……光検出器、50……半導体レーザ装置、100……光ディスク、Da〜Dm……回折格子の分割領域、Der,Del,Dfl,Dfr……回折格子の分割領域、a1〜k1r,s,t,u,v……光検出器の受光部、el1,er1,el2,er2,g2,fl2,fr2,h2,r1,s1,t1,u1,v1,s2,t2,u2,s3,t3,u3,v3,n3,p3,q3,r3……光検出器の受光部。

Claims (13)

  1. 光ビームを出射する半導体レーザ装置と、
    前記半導体レーザ装置から出射された光ビームを光ディスクに集光する対物レンズと、
    前記光ディスクで反射した光ビームを分岐する回折格子と、
    前記回折格子により分岐された光ビームを受光する複数の受光部を有する光検出器と、
    を備えた光ピックアップ装置であって、
    前記光検出器が、前記回折格子上の光ビームの外縁部を含まない回折格子領域の回折光を検出した信号であって、トラッキング誤差信号を生成するための信号を出力する
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 記録または再生するために必要なレーザ光の波長及び前記対物レンズの開口数が略同一であり、かつ、ディスクのトラック溝周期が互いに異なる複数種類の光ディスクのうち、少なくともディスクのトラック溝周期が最も大きい光ディスクである場合、
    前記光検出器は、
    前記回折格子上の光ビームの外縁部を含まない回折格子領域の回折光を検出した信号であって、前記トラッキング誤差信号のプッシュプル信号を生成するための信号を出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  3. 前記回折格子は、
    前記光ディスクのトラックにより回折されたディスク回折光のうち、主に0次ディスク回折光が入射する第1の分割領域と、
    所定のディスクのトラックにより回折されたディスク回折光のうち、0次及び±1次ディスク回折光が入射する第2の分割領域と、
    前記回折格子の略中心を含む領域としての第3の分割領域と
    を有し、
    記録または再生するために必要なレーザ光の波長及び対物レンズの開口数が略同一であり、かつ、ディスクのトラック溝周期が互いに異なる複数種類の光ディスクのうち、少なくともディスクのトラック溝周期が最も大きい光ディスクである場合、
    前記光検出器は、
    前記第1の分割領域及び前記第3の分割領域の回折光を検出した信号であって、前記トラッキング誤差信号を生成するための信号を出力する
    ことを特徴とする請求項2に記載の光ピックアップ装置。
  4. 前記複数種類の光ディスクのうち、少なくともディスクのトラック溝周期が最も小さい光ディスクである場合、
    前記光検出器は、
    前記第1の分割領域、前記第2の分割領域及び前記第3の分割領域の回折光を検出した信号であって、前記トラッキング誤差信号を生成するための信号を出力する
    ことを特徴とする請求項3に記載の光ピックアップ装置。
  5. 前記回折格子は、
    前記光ディスクのトラックにより回折されたディスク回折光のうち、主に0次ディスク回折光が入射する第1の分割領域と、
    所定のディスクのトラックにより回折されたディスク回折光のうち、0次及び±1次ディスク回折光が入射する第2の分割領域と、
    前記回折格子の略中心を含む領域としての第3の分割領域と
    を有し、
    記録または再生するために必要なレーザ光の波長及び対物レンズの開口数が略同一であり、かつ、ディスクのトラック溝周期が互いに異なる複数種類の光ディスクのうち、少なくともディスクのトラック溝周期が最も大きい光ディスクである場合、
    前記検出器は、
    前記第3の分割領域のみの回折光を検出した信号であって、前記トラッキング誤差信号を生成するための信号を出力する
    ことを特徴とする請求項2に記載の光ピックアップ装置。
  6. 前記複数種類の光ディスクのうち、少なくともディスクのトラック溝周期が最も小さい光ディスクである場合、
    前記光検出器は、
    前記第1の分割領域、前記第2の分割領域及び前記第3の分割領域の回折光を検出した信号であって、前記トラッキング誤差信号を生成するための信号を出力する
    ことを特徴とする請求項5に記載の光ピックアップ装置。
  7. 前記回折格子は、
    前記光ディスクのトラックにより回折されたディスク回折光のうち、主に0次ディスク回折光が入射する第1の分割領域と、
    前記光ディスクのトラックにより回折されたディスク回折光のうち、0次及び±1次ディスク回折光が入射する第2の分割領域と、
    前記回折格子上の光ビーム有効径内の領域であって、かつ、前記回折格子上の光ビームの外縁部を含まない領域としての第3の分割領域と、
    前記回折格子の略中心を含む領域としての第4の分割領域と
    を有し、
    記録または再生するために必要なレーザ光の波長及び前記対物レンズの開口数が略同一であり、かつ、ディスクのトラック溝周期が互いに異なる複数種類の光ディスクのうち、少なくともディスクのトラック溝周期が最も大きい光ディスクである場合、
    前記検出器は、
    前記第1の分割領域及び前記第3の分割領域の回折光を検出した信号であって、前記トラッキング誤差信号を生成するための信号を出力する
    ことを特徴とする請求項2に記載の光ピックアップ装置。
  8. 前記複数種類の光ディスクのうち、少なくともディスクのトラック溝周期が最も小さい光ディスクである場合、
    前記光検出器は、
    前記第1の分割領域、前記第2の分割領域及び前記第3の分割領域の回折光を検出した信号であって、前記トラッキング誤差信号を生成するための信号を出力する
    ことを特徴とする請求項7に記載の光ピックアップ装置。
  9. 前記回折格子は、
    前記光ディスクのトラックにより回折されたディスク回折光のうち、主に0次ディスク回折光が入射する第1の分割領域と、
    前記光ディスクのトラックにより回折されたディスク回折光のうち、0次及び±1次ディスク回折光が入射する第2の分割領域と、
    前記回折格子上の光ビーム有効径内の領域であって、かつ、前記回折格子上の光ビームの外縁部を含まない領域としての第3の分割領域と、
    前記回折格子の略中心を含む領域としての第4の分割領域と
    を有し、
    記録または再生するために必要なレーザ光の波長及び前記対物レンズの開口数が略同一であり、かつ、ディスクのトラック溝周期が互いに異なる複数種類の光ディスクのうち、複数種類の光ディスクのうち少なくともディスクのトラック溝周期が最も大きい光ディスクである場合、
    前記光検出器は、
    前記第3の分割領域のみの回折光を検出した信号であって、前記トラッキング誤差信号を生成するための信号を出力する
    ことを特徴とする請求項2に記載の光ピックアップ装置。
  10. 前記複数種類の光ディスクのうち、少なくともディスクのトラック溝周期が最も小さい光ディスクである場合、
    前記光検出器は、
    前記第1の分割領域、前記第2の分割領域及び前記第3の分割領域の回折光を検出した信号であって、前記トラッキング誤差信号を生成するための信号を出力する
    ことを特徴とする請求項9に記載の光ピックアップ装置。
  11. 前記回折格子は、前記光ピックアップ装置内の固定部に搭載されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の光ピックアップ装置。
  12. 前記光検出器は、
    前記回折格子の+1次格子回折光及び−1次格子回折光を検出した信号であって、少なくとも前記トラッキング誤差信号を生成するための信号を出力する
    ことを特徴とする請求項2に記載の光ピックアップ装置。
  13. 光ビームを出射する半導体レーザ装置と、前記半導体レーザ装置から出射された光ビームを光ディスクに集光する対物レンズと、前記光ディスクで反射した光ビームを分岐する回折格子と、前記回折格子により分岐された光ビームを受光する複数の受光部を有し、前記回折格子上の光ビームの外縁部を含まない回折格子領域の回折光を検出した信号であって、トラッキング誤差信号を生成するための信号を出力する光検出器と、を備える光ピックアップ装置と、
    前記半導体レーザ装置を駆動するレーザ点灯回路と、
    前記光検出器から出力された信号を用いて少なくとも前記トラッキング誤差信号を生成するサーボ信号生成回路と、
    前記光ディスクに記録された情報信号を少なくとも再生する情報信号回路とを備える
    ことを特徴とする光ディスク装置。
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