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JP2012091410A - インクジェット型画像形成装置 - Google Patents

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JP2012091410A JP2010240979A JP2010240979A JP2012091410A JP 2012091410 A JP2012091410 A JP 2012091410A JP 2010240979 A JP2010240979 A JP 2010240979A JP 2010240979 A JP2010240979 A JP 2010240979A JP 2012091410 A JP2012091410 A JP 2012091410A
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智彦 下田
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Riso Kagaku Corp
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Abstract

【課題】本発明は、インク漏れを抑制し、インクの無駄な消費を減少することができ、又空気の吸い込みを抑制し、印刷画質を向上することができる、インク循環方式を採用するインクジェット型画像形成装置を提供する。
【解決手段】インクジェット型画像形成装置において、プリントヘッド2と、インクの貯溜を行う第1のタンク71と、第1のタンクに貯溜されたインクをプリントヘッドに供給するインク供給経路701とプリントヘッドから回収されたインクを第2のタンク72に回収させるインク回収経路702とを有するインク循環経路700と、インク循環経路に配設され、インク供給経路の流路長L1、インク粘度η1(t)、流路抵抗係数K1の積とインク回収経路の流路長L2、インク粘度η2(t)、流路抵抗係数K2の積との大小関係をインクの種類に応じて調整するインク温度調整手段とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、インクジェット型画像形成装置に関し、特にプリントヘッドにインクを循環させるインク循環方式を採用するインクジェット型画像形成装置に関する。
価格が安く高速カラー印刷が可能なインクジェットプリンタの普及が目覚ましい。インクジェットプリンタは、パーソナルコンピュータ等の端末に接続され、この端末において製作された文字、イラスト、記号等の画像データを取り込み、用紙に印刷を行う。また、スキャナやファクシミリと一体化された複合型インクジェットプリンタにおいては、スキャナユニットから取り込んだ画像データの印刷を行うことができ、或いはファクシミリにより転送された画像データの印刷を行うことができる。
インクジェットプリンタにおいては、インクの用紙への滲みを防止し、プリント画質を向上するために、高粘度を有するインクが使用される傾向にある。プリント画質を向上することができる反面、下記特許文献1に記載されるように、自重落下方式を採用するインクジェットプリンタにおいて、高粘度を有するインクが移送経路中に流れにくく停滞し、インク貯溜部から記録ヘッドへのインクのスムーズな移送が困難である課題が知られている。
この特許文献1に係るインクジェットプリンタは、インク貯溜部と記録ヘッドとの間にインクの中間貯溜部を備え、この中間貯溜部に貯溜されるインクの液面にかかる圧力を大気圧に維持する圧力維持機構を備えている。このインクジェットプリンタは、中間貯溜部から記録ヘッドに均一な圧力によってインクを押し出すことにより、上記課題を解決している。
一方、インクジェットプリンタにおいて良好な印刷結果を得るために、印刷に使用されるインクの性能を保証する温度範囲が定められている。このようなインクの性能を保証するには、自重落下方式とは異なり、インクを常時循環させ、この循環されるインクの温度範囲を一定の範囲内に調整可能であるインク循環方式を採用するインクジェットプリンタが有効である。
この種のインクジェットプリンタは、プリントヘッドと、インクを貯溜するタンクと、タンクに貯溜されたインクをプリントヘッドに供給するインク供給経路及びプリントヘッドから回収されたインクをタンクに循環させるインク回収経路を有するインク循環経路と、インク循環経路に循環されるインクを温める加熱器と、循環されるインクを冷やす冷却器とを備えている。インクの温度が低すぎて、インクの性能を保証する温度範囲を逸脱するときには、加熱器を用いてインクが温められる。また、インクの温度が高すぎて、インクの性能を保証する温度範囲を逸脱するときには、冷却器を用いてインクが冷却される。インク循環方式を採用するインクジェットプリンタにおいては、加熱器並びに冷却器を用いてインク温度を調整することができるので、インクの性能を最大限に抽出し、印刷画質を高め、良好な印刷結果を得ることができる。
特開2004−188857号公報
しかしながら、前述のインク循環方式を採用するインクジェットプリンタにおいては、以下の点について配慮がなされていなかった。インク循環方式を採用するインクジェットプリンタにおいて、前述の特許文献1に記載されるような高粘度を有するインクを用いた場合、インク温度の変化に伴うインク粘度差が大きい。特に、インク循環経路のインク供給経路中のインク温度とインク回収経路中のインク温度とに差が生じると、プリントヘッドのインク吐出ノズルにかかる圧力に変動が生じ、インク漏れや空気の吸い込みが発生する。インク漏れが生じた場合、無駄なインクの消費が行われる。空気の吸い込みが生じた場合、印刷画質が劣化する。
本発明は上記課題を解決するためになされたものである。従って、本発明は、インク漏れを抑制し、インクの無駄な消費を減少することができ、又空気の吸い込みを抑制し、印刷画質を向上することができる、インク循環方式を採用するインクジェット型画像形成装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の実施例に係る第1の特徴は、インクジェット型画像形成装置において、インクジェット型プリントヘッドと、インクの貯溜を行うタンクと、タンクに貯溜されたインクをプリントヘッドに供給するインク供給経路とプリントヘッドから回収されたインクをタンクに回収させるインク回収経路とを有するインク循環経路と、インク循環経路に配設され、インク供給経路の流路長L1、インク供給経路中のインクのインク粘度η1(t)、インク供給経路の流路抵抗係数K1の積と、インク回収経路の流路長L2、インク回収経路中のインクのインク粘度η2(t)、インク回収経路の流路抵抗係数K2の積との大小関係をインクの種類に応じて調整するインク温度調整手段とを備える。
本発明の実施例に係る第2の特徴は、インクジェット型画像形成装置において、インクジェット型プリントヘッドと、油性インクの貯溜を行うタンクと、タンクに貯溜された油性インクをプリントヘッドに供給するインク供給経路とプリントヘッドから回収された油性インクをタンクに回収させるインク回収経路とを有するインク循環経路と、インク循環経路に配設され、インク供給経路の流路長L1、インク供給経路中の油性インクのインク粘度η1(t)、インク供給経路の流路抵抗係数K1の積以上に、インク回収経路の流路長L2、インク回収経路中の油性インクのインク粘度η2(t)、インク回収経路の流路抵抗係数K2の積を調整するインク温度調整手段とを備える。
本発明の実施例に係る第3の特徴は、インクジェット型画像形成装置において、インクジェット型プリントヘッドと、水性インクの貯溜を行うタンクと、タンクに貯溜された水性インクをプリントヘッドに供給するインク供給経路とプリントヘッドから回収された水性インクをタンクに回収させるインク回収経路とを有するインク循環経路と、インク循環経路に配設され、インク回収経路の流路長L2、インク回収経路中の水性インクのインク粘度η2(t)、インク回収経路の流路抵抗係数K2の積以上に、インク供給経路の流路長L1、インク供給経路中の水性インクのインク粘度η1(t)、インク供給経路の流路抵抗係数K1の積を調整するインク温度調整手段とを備える。
本発明の実施例に係る第4の特徴は、インクジェット型画像形成装置において、インクジェット型プリントヘッドと、インクの貯溜を行うタンクと、タンクに貯溜されたインクをプリントヘッドに供給するインク供給経路とプリントヘッドから回収されたインクをタンクに回収させるインク回収経路とを有するインク循環経路と、インク循環経路に配設され、インク供給経路の流路長L1、インク供給経路中のインクのインク粘度η1(t)、インク供給経路の流路抵抗係数K1の積に、インク回収経路の流路長L2、インク回収経路中のインクのインク粘度η2(t)、インク回収経路の流路抵抗係数K2の積を一致させるインク温度調整手段とを備える。
第1の特徴乃至第4の特徴に係るインクジェット型画像形成装置において、インク温度調整手段は、インク供給経路及びインク回収経路に配設されたインク温度を測定する温度計と、インク循環経路を加熱しインク温度を調整する加熱装置と、温度計において測定されたインク温度に基づき加熱装置の加熱動作の制御を行う制御部とを備えることが好ましい。
第1の特徴乃至第4の特徴に係るインクジェット型画像形成装置において、インク循環経路に連接され、インク供給経路の流路長L1、インク供給経路中のインク粘度η1(t)、インク供給経路の流路抵抗係数K1の積に対して、インク回収経路の流路長L2、インク回収経路中のインク粘度η2(t)、インク回収経路の流路抵抗係数K2の積を圧力を用いて調整するインク圧力調整手段を更に備えることが好ましい。
本発明によれば、インク漏れを抑制し、インクの無駄な消費を減少することができ、又空気の吸い込みを抑制し、印刷画質を向上することができる、インク循環方式を採用するインクジェット型画像形成装置を提供することができる。
本発明の実施例1に係るインクジェット型画像形成装置のプリント機構を示す概略図である。 実施例1に係るインクジェット型画像形成装置のインク循環システムの構成図である。 図2に示すインク循環システムに組み込まれるインク温度調整機構(インク温度調整手段)の模式的構成図である。 実施例1に係るインク循環システムにおいてインク供給経路及びインク回収経路の圧力損失を示す図である。 実施例1の変形例2に係るインク循環システムに組み込まれるインク温度調整機構(インク温度調整手段)の模式的構成図である。 本発明の実施例2に係るインクジェット型画像形成装置のインク循環システムの構成図である。 実施例2に係るインクジェット型画像形成装置の制御部及びインク循環システムのシステム構成図である。 実施例2に係るインクジェット型画像形成装置のインク循環システムの動作を説明するフローチャートである。 実施例2に係るインクジェット型画像形成装置においてインクの温度と粘度との関係を示す図である。 (A)及び(B)は実施例2に係るインクジェット型画像形成装置のインク循環システムの動作において使用される判定テーブルの内容を示す図である。 本発明の実施例3に係るインクジェット型画像形成装置のインク循環システムを模式的に表した図である。 実施例3に係るインク循環システムの動作を説明するフローチャートである。 図11に示すインク循環システムの所定経路においてインクの加温前後の粘度を示す図である。 実施例3に係るインク循環システムにおいてインクの温度と粘度との関係を示す図である。 実施例3に係るインク循環システムにおいて時間経過とインク温度との関係を示す図である。 実施例3に係るインク循環システムにおいて時間経過とインク温度との他の関係を示す図である。
次に、図面を参照して、本発明の実施例を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、現実のものとは異なる。
また、以下に示す実施例はこの発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の技術的思想は各構成部品の配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
(実施例1)
本発明の実施例1は、インク循環方式を採用するカラーインクジェット型画像形成装置に本発明を適用した例を説明するものである。なお、実施例1及びそれ以降に説明する実施例は、理解を容易にするために、1色分のインク例えばブラックインクのインク循環システムについて説明する。それ以外の色、具体的にはシアンインク、マゼンダインク、イエローインクのそれぞれのインク循環システムは、その構成や説明を省略するが、同様の構成をインクジェット型画像形成装置に採用している。つまり、カラーインクジェット型画像形成装置には4色分のインクを各々独立に循環させる4つのインク循環システムが組み込まれている。また、本発明は、必ずしもカラーインクジェット型画像形成装置にのみ適用されるのではなく、グレースケールを含むモノクロインクジェット型画像形成装置にも適用可能である。
[インクジェット型画像形成装置の装置構成]
図1に示すように、実施例1に係るインク循環方式を採用するインクジェット型画像形成装置10は、プリントする用紙を供給し、この用紙にプリントを行い、このプリントされた用紙を排出する用紙搬送機構を有する。インクジェット型画像形成装置10において、符号を付けていない筐体の左側側面にはこの筐体から外側に突出する着脱自在の給紙台101が配設され、筐体内部には複数の給紙トレイ102、103、104及び105が配設されている。これらの給紙台101及び給紙トレイ102〜105には未プリント(印刷前)の用紙が格納されている。また、インクジェット型画像形成装置10の筐体の左側上部には排紙台110が配設されている。排紙台110にはプリント済み(印刷後)の用紙が排出される。
インクジェット型画像形成装置10は、給紙台101等から供給される用紙の搬送方向に対して直交する方向に多数のノズルが配列されたプリントヘッド2を複数備えている。それぞれのプリントヘッド2は、ブラックインク、シアンインク、マゼンダインク、イエローインクを吐出し、ライン単位においてプリントを行う。実施例1に係るインクジェット型画像形成装置10は、インクジェット方式を採用するカラーインクジェット型画像形成装置である。
実施例1に係るインクジェット型画像形成装置10は、更にインク循環システム7及び制御部6を備えている。インク循環システム7に関しては後に詳述する。制御部6は、インクジェット型画像形成装置10の用紙搬送機構、インク循環システム7等の大半のユニットの制御を行う。制御部6は、その装置構成(ハードウエア)を省略するが、操作パネルや外部端末(例えばパーソナルコンピュータ)から入力される動作情報、各種センサから出力される検出情報等に基づき各種ユニットの動作を制御する中央演算処理ユニット(CPU)と、このCPUによって処理され各種ユニットの動作を制御するプログラムが格納される記憶装置とを少なくとも備えている。
なお、実施例1に係るインクジェット型画像形成装置10は、ライン単位においてプリントを行う方式だけに限定されるものではなく、ライン方向に走査してプリントを行うシリアル方式に適用してもよい。
[インクジェット型画像形成装置のプリント動作]
前述の図1に示すインクジェット型画像形成装置10のプリント動作は、前述の制御部6を用いて以下の通り実行される。まず最初に、給紙台101、給紙トレイ102〜105のいずれかから供給された未プリント状態の用紙は、特に符号を付していないが、ローラ等により構築される駆動機構によって筐体内の給紙系搬送路に沿って搬送され、レジスト部121に導かれる。レジスト部121は、搬送された用紙の供給方向先端の位置合わせ、斜行修正等を行う機能を有し、給紙系搬送路に対して垂直方向に配設された一対のレジストローラを備えている。レジスト部121に搬送された用紙はここで一旦停止された後、所定のタイミングにおいてプリントヘッド2が配列されたプリントユニット(印刷部)の方向に搬送される。
プリントヘッド2に給紙系搬送路を介して対向する領域には環状の搬送ベルト3、プラテンプレート4及び吸引装置5が配設されている。搬送ベルト3は、プリント条件により定められる速度においてプラテンプレート4上を走行し、用紙の搬送を行う。吸引装置5を用いて搬送ベルト3の図示しないベルト穴及びプラテンプレート4の図示しない吸引孔を通じて用紙が吸引され、用紙の搬送は搬送ベルト3の表面に吸着された状態において行われる。搬送ベルト3を用いて搬送される用紙に対してプリントヘッド2は各色インクを吐出し、カラープリント、モノクロプリント又はグレースケールプリントが行われる。
プリント済みの用紙は、駆動機構によって排紙系搬送路に沿って搬送され、片面プリントの場合にはそのまま排紙台110に導かれて排紙される。また、両面プリントの場合には、片面プリント済みの用紙が排紙系搬送路から切換機構122を通してスイッチバック経路111に導かれ、この用紙はプリント面を反転させて再び給紙系搬送路に戻される。片面プリントの場合と同様に、給紙系搬送路に戻された用紙は、レジスト部121からプリントユニットに搬送され、ここでプリントを行った後、排紙系経路を通して排紙台110に排紙される。
[インク循環システムの構成]
実施例1に係るインクジェット型画像形成装置10は、図2に示すインク循環システム7を備えている。このインク循環システム7は、前述の図1において説明したインクジェット型プリントヘッド2と、インクの貯溜を行う第1のタンク(上流タンク又は第1のサブタンク)71及び第2のタンク(下流タンク又は第2のサブタンク)72と、第1のタンク71に貯溜されたインクをプリントヘッド2に供給するインク供給経路701とプリントヘッド2から回収されたインクを第2のタンク72に回収させるインク回収経路702とを有するインク循環経路700と、インク循環経路700に配設され、インク供給経路701の流路長L1、インク供給経路701中のインクのインク粘度η1(t)、インク供給経路701の流路抵抗係数K1の積以上に、インク回収経路702の流路長L2、インク回収経路702中のインクのインク粘度η2(t)、インク回収経路702の流路抵抗係数K2の積を調整するインク温度調整機構(インク温度調整手段)とを備える。このインク温度調整機構は、インク供給経路701の流路長L1、インク供給経路701中のインクのインク粘度η1(t)、インク供給経路701の流路抵抗係数K1の積と、インク回収経路702の流路長L2、インク回収経路702中のインクのインク粘度η2(t)、インク回収経路702の流路抵抗係数K2の積との大小関係をインクの種類(油性か水性かの種類)に応じて調整する機能を有している。
更に、インクジェット型画像形成装置10は、インクを貯溜し、第2のタンク72にインクを補充するインクボトル73と、第2のタンク72に接続された圧力調整器74と、第2のタンク72に貯溜されたインクを第1のタンク71に循環させるからインク回収経路703と、インク回収経路703中に配設されたインク循環ポンプ75と、インク供給経路701に配設された第1の加熱装置76及び冷却装置77と、インク回収経路702に配設された第2の加熱装置78とを備えている。
第1のタンク71には、第2のタンク72に貯溜されたインク又はインクボトル73から補充されたインクがインク回収経路703を通して循環され、この循環されたインクが貯溜される。インク回収経路703においてインクはインク循環ポンプ75を用いて強制的に循環される。この第1のタンク71には大気開放経路711が接続され、この大気開放経路711には制御部6によって開閉動作が制御される大気開放弁712が配設されている。この大気開放弁712の開閉動作に基づき、第1のタンク71に貯溜され循環されるインクの圧力が調整される。第1のタンク71はプリントヘッド2に供給されるインクの流量並びに圧力を一定に保持する機能を有している。第1のタンク71はインク供給経路701の一端に接続されている。インク供給経路701の他端はインク分配器21を通してプリントヘッド2に接続されている。
また、第1のタンク71には第1の液面検出センサ713が配設されている。第1の液面検出センサ713は制御部6に接続され、この第1の液面検出センサ713を用いて第1のタンク71内に貯溜されたインクの上限量を検出することができる。
インク分配器21は、第1のタンク71からインク供給経路701を通して複数のプリントヘッド2のそれぞれに均等にインクを供給する機能を有する。インク分配器21は、プリントヘッド2の直前に配設され、プリントヘッド2にインクを供給する点においてインク供給経路に属し、インク循環経路700を構築する。
また、複数のプリントヘッド2のそれぞれはインク集配器22を通してインク回収経路702の一端に接続され、このインク回収経路702の他端は第2のタンク72に接続されている。インク集配器22は、プリントヘッド2において使用されない余剰のインクを回収し、第2のタンク72に循環する機能を有する。インク集配器22は、プリントヘッド2の直後に配設され、プリントヘッド2からインクを回収する点においてインク回収経路に属し、インク循環経路700を構築する。
実施例1において、プリント動作に使用される直前の最も正確なインク温度を測定するために、インク分配器21には温度計(温度センサ)210が配設されている。温度計210を用いて測定されたインク温度は制御部6に送られる。また、プリント動作に使用される直後の最も正確なインク温度を測定するために、インク集配器22には温度計(温度センサ)220が配設されている。温度計220を用いて測定されたインク温度は制御部6に送られる。
複数のプリントヘッド2のそれぞれのインク吐出ノズルが配列されたノズル面側には、ヘッドキャップ23が配設されている。このヘッドキャップ23はヘッドキャップ駆動部24を通して制御部6に接続されている。ヘッドキャップ23は、必要に応じてプリントヘッド2のノズル面を塞ぎ、インクの吐き出しを停止させるとともに、インク循環経路701及び702内を経路外に対して閉じる機能を有する。ヘッドキャップ23の動作は、制御部6からの制御信号に基づき、ヘッドキャップ駆動部24によって実行される。
第2のタンク72にはプリントヘッド2においてプリントに使用されなかった余剰のインクが回収され貯溜される。インク回収経路702の他端側には制御部6によって開閉動作が制御される開閉弁721が配設されている。第2のタンク72には、圧力調整経路707を通して、第2のタンク72内の圧力を調整する圧力調整器74が接続されている。圧力調整器74は、必ずしもこの構成に限定されるものではないが、実施例1において、簡易な構成を有しかつ製作費用を減少することができる、伸縮動作に伴い加圧又は減圧を行うベローズ機構により構成されている。圧力調整器74は、制御部6に接続され、この制御部6からの制御信号に基づき圧力調整を行う。この圧力調整器74は、プリントヘッド2に適正な負圧を掛ける負圧調整器としての主機能を有する。また、圧力調整経路707には大気開放経路708が接続され、この大気開放経路708には制御部6によって開閉動作が制御される大気開放弁724が配設されている。第2のタンク72は、基本的に第1のタンク71と同様に、循環されるインクの流量並びに圧力(ここでは負圧)を一定に保持する機能を有している。
第2のタンク72には第2の液面検出センサ725が配設されている。第2の液面検出センサ725は制御部6に接続されている。第2の液面検出センサ725は、第2のタンク72内に貯溜されたインクの上限量を検出する。
また、第2のタンク72にはインク補充経路706を通してインクボトル73が接続されている。インク補充経路706には制御部6によって開閉動作が制御される補充量調整弁722が配設されている。インクボトル73は循環されるインク量が減少した場合にインクを補充する機能を有している。
第1の加熱装置76及び冷却装置77は、インク供給経路701特にここではインク供給経路701に沿って第1のタンク71側に配設されている。第1の加熱装置76及び冷却装置77は良好なプリント結果を得ることができる温度にインクを調整する機能を有する。第1の加熱装置76には実施例1において熱電ヒータが使用されている。冷却装置77は、熱交換によってインクの温度を下げる冷却フィンと熱気の吸引若しくは冷気の送風によってインク温度を下げる冷却ファンとを併用して構成されている。
第2の加熱装置78はインク回収経路702に沿って配設されている。第2の加熱装置78は良好なプリント結果を得ることができる温度にインクを調整する機能を有する。第2の加熱装置78は、実施例1において、第1の加熱装置76と同様に熱電ヒータが使用されている。
実施例1に係るインク循環システム7のインク循環経路700は、詳細には、第1のタンク71、インク供給経路701、インク分配器21、プリントヘッド2、インク集配器22、インク回収経路702、第2のタンク72、インク回収経路703及びインク循環ポンプ75によって構築されている。
ここで、図2に示すインク循環システム7は1色分である。実施例1に係るインクジェット型画像形成装置10はカラーインクジェット型画像形成装置であるので、図示しないが同様のインク循環システム7は他に3つ組み込まれ、インクジェット型画像形成装置10には合計4個のインク循環システム7が組み込まれている。
[インク循環システムのインク循環動作]
図2に示すインク循環システム7の全体のインク循環動作は以下の通りである。
まず、第1のタンク71に貯溜されたインクがインク供給経路701、インク分配器21のそれぞれを通してプリントヘッド2に供給される。第1のタンク71からインク供給経路701を通してプリントヘッド2に供給されるインクは、第1の加熱装置76又は冷却装置77を通して良好なプリント結果を得られる温度に調整される。
プリントヘッド2においては用紙にプリントを行うために供給されたインクが消費される。プリントに使用されなかった余剰のインクはインク集配器22を通して回収され、この回収されたインクはインク回収経路702を通して第2のタンク72に回収され貯溜される。第2のタンク72に貯溜されたインクはインク回収経路703、インク循環ポンプ75を通して第1のタンク71に強制的に循環される。インク回収経路703を通して第1のタンク71に循環され回収されたインクは、再度プリントヘッド2に供給するために貯溜される。
ここで、インク分配器21に配設された温度計210又はインク集配器22に配設された温度計220の少なくともいずれか一方を用いてインクの温度が測定される。インク温度が低く、良好なプリント結果を得ることができない場合には、制御部6は第1の加熱装置76を駆動し、循環されるインクが温められる。インク温度が高く、やはり良好なプリント結果を得ることができない場合には、制御部6は冷却器77を駆動し、循環されるインクが冷される。
また、インク循環システム7において、第1のタンク71内に貯溜されたインク量は第1の液面検出センサ713を用いて管理されている。第2のタンク72内に貯溜されたインク量は第2の液面検出センサ725を用いて管理されている。プリント動作が継続して実行され、インクが消費されることによって第1のタンク71又は第2のタンク71に貯溜されたインク量が減少し規定値に満たない場合には、制御部6は補充量調整弁722を開き、インクボトル73からインク補充経路706を通して第2のタンク72にインクの補充が行われる。
[インク温度調整機構の構成]
実施例1に係るインク循環システム7のインク温度調整機構は、前述の図2及び図3に示すように、インク循環経路700のインク供給経路701側、詳細にはインク分配器21に配設された温度計210と、インク循環経路700のインク回収経路702側、詳細にはインク集配器22に配設された温度計220と、インク回収経路702に沿って配設された第2の加熱装置78と、温度計210、220を用いて測定されたインク温度に基づきインク回収経路702に流れるインクの温度を第2の加熱装置78によって調整する制御を行う制御部6とを少なくとも備え構築されている。
図3に示すように、インク温度調整機構の温度計210及び220はプリントヘッド2に装着されている。温度計210はプリントヘッド2においてプリントに使用される直前のインク温度を測定し、温度計220はプリントヘッド2においてプリントに使用された直後の余剰のインク温度を測定する。
図3中、第1のタンク71からプリントヘッド2までのインク供給経路の流路長はL1、インク供給経路中のインクのインク粘度はη1(t)、インク供給経路の流路抵抗係数はK1である。ここで、インク供給経路とは、インク供給経路701が主体であるが、このインク供給経路701に加えてインク分配器21内の循環経路も含まれる意味において使用されている。
また、プリントヘッド2から第2のタンク72までのインク回収経路の流路長はL2、インク回収経路中のインクのインク粘度はη2(t)、インク回収経路の流路抵抗係数はK2である。インク供給経路と同様に、インク回収経路とは、インク回収経路702が主体であるが、このインク回収経路702に加えてインク集配器22内の循環経路も含まれる意味において使用されている。なお、実施例1に係るインク循環システム7において、インク回収経路702中に循環されるインク流量はインク循環経路700に循環される全体のインク流量に比べて極めて小さく、インク回収経路702中に循環されるインク温度の調整を第2の加熱装置78を用いて容易にかつ高速に行うことができるので、インク回収経路はプリントヘッド2と第2のタンク72との間に設定しているが、第2のタンク72のタンク72が配設されない場合等には、インク回収経路はプリントヘッド2とインク循環ポンプ75との間又はプリントヘッド2と第1のタンク71との間に設定される。
[インク温度調整機構の第1の動作:基本動作]
実施例1に係るインク循環システム7において、温度調整機構の第1の動作は以下の通りである。
図4はインク循環経路700においてプリントヘッド2を中心としてインク供給経路及びインク回収経路に循環されるインクの圧力損失を示す。図4中、横軸はインク供給経路701を少なくとも含むインク供給経路の流路長L1、インク回収経路702を少なくとも含むインク回収経路の流路長L2を示し、縦軸はインク温度(粘度η)を示す。
インク供給経路に循環されるインクの圧力は、インク供給経路の流路長L1と、インク供給経路中のインクのインク粘度η1(t)と、インク供給経路の流路抵抗係数K1との積(L1×η1(t)×K1)によって表され、図4中、符号S1を付し線図により囲まれた面積に相当する。インク回収経路に循環されるインクの圧力は、インク回収経路の流路長L2と、インク回収経路中のインクのインク粘度η2(t)と、インク回収経路の流路抵抗係数K2との積(L2×η2(t)×K2)によって表され、図4中、符号S2を付し線図により囲まれた面積に相当する。
プリントヘッド2を境にインク供給経路に循環されるインクの温度とインク回収経路に循環されるインクの温度とに差が生じると、特に高粘度インクを使用には、プリントヘッド2にインクを供給する直前とプリントヘッド2からインクを回収する直後のインク粘度差が大きくなる。このインク粘度差は圧力変動となり、プリントヘッド2のインク吐出ノズルにインクを供給する圧力が大きく働くと、インク漏れが生じ、無駄なインクの消費量が増大する。逆に、プリントヘッド2のインク吐出ノズルにインクを供給する圧力が小さく働くと、インクに気泡が混入され、インク吐出不良が発生してプリント画質の劣化を生じる。
実施例1に係るインク温度調整機構は、図2及び図3に示す温度計210を用いてインク供給経路に循環されるインク温度T1、温度計220を用いてインク回収経路に循環されるインク温度T2を測定し、この測定結果に基づき制御部6から第2の加熱装置78を駆動し、インク回収経路中のインク温度T1を高め、インク回収経路に循環されるインクの圧力を高める。インク温度調整機構において、図4中、符号S2(1)に示すインク回収経路に循環されるインクの圧力(面積)がインク供給経路に循環されるインクの圧力(面積S1)と一致する(L1×η1(t)×K1=L2×η2(t)×K2)制御がなされると、プリントヘッド2の前後におけるインクの圧力変動が発生しないので、上記不具合は解消される。
[インク温度調整機構の第2の動作:油性インクを使用する場合]
実施例1に係るインク循環システム7において、循環されるインクに油性インクが使用される場合のインク温度調整機構の動作は以下の通りである。
まず、油性インクのベースは油である。この油性インクは、分子間の相互作用が小さいので低い表面張力を有し、インク循環経路700を構築する経路部材、メディア等に対して良好な濡れ性を有し、界面活性剤を添加する必要もなく、気泡が発生しにくい特性を有している。
この気泡が発生しにくい特性を利用し、インク循環システム7に油性インクを循環させる場合には、図4中、符号S2(2)に示すインク回収経路に循環される油性インクの圧力(面積)をインク供給経路に循環される油性インクの圧力(面積S1)に対して大きくなる(L1×η1(t)×K1≦L2×η2(t)×K2)制御がインク温度調整機構において行われる。つまり、インク温度調整機構はプリントヘッド2のインク吐出ノズルにおいて油性インクに気泡が混入しやすい方向にインク回収経路中の油性インクの圧力をシフトさせるが、インク吐出ノズルからのインク漏れを防止することができる。油性インクは前述のように気泡が発生しにくく、又油性インクに混入された気泡は油性インクの循環中に排除可能である。なお、インク供給経路、インク回収経路のそれぞれに循環されるインク間に生成される圧力差はメニスカスを破壊しない範囲内に設定される。
[インク温度調整機構の第3の動作:水性インクを使用する場合]
実施例1に係るインク循環システム7において、循環されるインクに水性インクが使用される場合のインク温度調整機構の動作は以下の通りである。
まず、水性インクのベースは水である。この水性インクは高い表面張力を有しているので、インク循環経路700を構築する経路部材、メディア等に対して濡れ性は良好ではない。このため、水性インクには表面張力を下げる界面活性剤が添加され、この水性インクにおいて気/液界面が生成されると、界面活性剤は気/液界面に素早く配向し安定に存在する。一方、この水性インクは気泡を生じやすい特性を有している。
この気泡を生じやすい特性を利用し、インク循環システム7に水性インクを循環させる場合には、図4中、符号S2(3)に示すインク回収経路に循環される水性インクの圧力(面積)をインク供給経路に循環されるインクの圧力(面積S1)に対して小さくなる(L1×η1(t)×K1≧L2×η2(t)×K2)制御がインク温度調整機構において行われる。つまり、インク温度調整機構はプリントヘッド2のインク吐出ノズルにおいて水性インクにインク漏れしやすい方向にインク回収経路中の水性インクの圧力をシフトさせるが、インク吐出ノズルからの気泡の混入を防止することができる。
なお、油性インク及び水性インクが混合されたエマルジョンタイプのインクは、界面活性剤が添加されているので、インク温度調整機構は第3の動作がなされる。
[変形例1]
実施例1の変形例1に係るインクジェット型画像形成装置10のインク循環システム7においては、インク温度調整機構は、前述の図2及び図3に示す第2の加熱装置78に加えて(又は代えて)、図4中、符号S2(4)を付して示すように、インク回収経路のインク温度T2をプリントヘッド2のプリカーサにより調整する。プリカーサは、インク吐出が行われない波形においてプリントヘッド2のピエゾ素子(図示しない)を稼働させる動作である。この動作により熱が発生し、この発生した熱がインク温度T2の調整に使用される。図4においては、インク供給経路のインク圧力とインク回収経路のインク圧力とを一致させる制御が行われている。
インク温度調整機構は、第2の加熱装置78及びプリントヘッド2のプリカーサを利用して、素早くインク温度T2を調整可能であり、又プリントヘッド2のプリカーサを利用すれば第2の加熱装置78を省略可能である。
[変形例2]
実施例1の変形例2に係るインクジェット型画像形成装置10のインク循環システム7は、前述のインク温度調整機構に加えて(又は代えて)、前述の図2及び図5に示す圧力調整器74を用いてインク回収経路に循環されるインクの圧力の調整を行うインク圧力調整機構を備えている。インク圧力調整機構は、インク循環経路700のインク供給経路701側、詳細にはインク分配器21に配設された温度計210と、インク循環経路700のインク回収経路702側、詳細にはインク集配器22に配設された温度計220と、インク回収経路702に第2のタンク72を通して連接された圧力調整器74と、温度計210、220を用いて測定されたインク温度に基づきインク回収経路702に流れるインクの圧力を圧力調整器74によって調整する制御を行う制御部6とを少なくとも備え構築されている。圧力調整器74はインク循環システム7に既存のものを利用する。
変形例2に係るインク圧力調整機構は、図5に示す温度計210を用いてインク供給経路に循環されるインク温度T1、温度計220を用いてインク回収経路に循環されるインク温度T2を測定し、この測定結果に基づき制御部6においてインク供給経路及びインク回収経路の流路抵抗を算出し、この算出結果に基づき制御部6から圧力調整器74を駆動し、インク回収経路中のインクの圧力(面積S2)を調整する。この調整方法は、前述のインク温度調整機構の第1の動作乃至第3の動作の通りインクに応じて行われる。
[変形例3]
実施例1の変形例3に係るインクジェット型画像形成装置10のインク循環システム7においては、インク温度調整機構は、前述の図2に示す第2の加熱装置78に加えて(又は代えて)、前述の図2に示す第1の加熱装置76又は冷却装置77を用いて構築される。すなわち、インク温度調整機構は、インク供給経路側においてインク温度T1の温度調整を行い、相対的な圧力調整を行う。
[実施例1の特徴]
以上説明したように、実施例1に係るインクジェット型画像形成装置10においては、インク温度調整機構を備え、インク漏れを抑制し、インクの無駄な消費を減少することができ、又空気の吸い込みを抑制し、印刷画質を向上することができる、インク循環方式を採用するインクジェット型画像形成装置を提供することができる。
(実施例2)
本発明の実施例2は、長期間使用せずに放置した場合、プリントヘッド2のインク吐出ノズルからインクの溶媒、分散媒等が蒸発し、インクの増粘やこの増粘の進行によるインクの固形化が生じた場合等に発生する、インクの吐出不良、不吐出等を防止することができる、インク循環方式を採用するインクジェット型画像形成装置に、本発明を適用した例を説明するものである。
[インク循環システムの構成]
実施例2に係るインクジェット型画像形成装置10は、図6に示すインク循環システム7を備えている。このインク循環システム7は、基本的には、前述の実施例1に係るインクジェット型画像形成装置10のインク循環システム7と同様であるが、インク循環経路700のインク供給経路701の一端と他端との間にこのインク供給経路701に分岐してかつ連接された主パージ経路705と、インク供給経路701と主パージ経路705の一端との間に配設された経路切換部715と、主パージ経路705の他端に連接された加圧装置716と、少なくとも主パージ経路705に沿って配設された第3の加熱装置79と、インク供給経路であってインク分配器21に温度計210とともに配設された粘度計(粘度検出センサ)211と、インク分配器21に温度計210及び粘度計211とともに配設された第4の加熱装置212とを更に備える。
なお、実施例2に係るインク循環システム7においては、実施例1に係るインク循環システム7の第1の加熱装置76及び冷却装置77がインク回収経路703のインク循環ポンプ75と第1のタンク71との間に配設されている。また、実施例1に係るインク循環システム7の第2の加熱装置78は実施例2に係るインク循環システム7には配設されていない。
この実施例2に係るインク循環システム7において、経路切換部715には例えば3方向弁が使用されている。この経路切換部715は、第1のタンク71からインク供給経路701を通してプリントヘッド2にインクを供給するインク供給経路と、加圧装置716から主パージ経路705及びインク供給経路701の一部を通してプリントヘッド2側に増粘した或いは固形化したインクを廃棄するインクパージ経路とに切換を行う機能する。経路切換部715は制御部6に接続され、この制御部6において経路切換部715の切換制御が行われる。
加圧装置716は、ここではシリンダと、このシリンダ内を摺動するピストンと、このピストンを摺動させるラックアンドピニオン機構と、このラックアンドピニオン機構を介してピストンを摺動させる図示しない駆動源とを備えている。駆動源には、モータ駆動源、エアー駆動源、油圧駆動源若しくは電磁駆動源を使用することができる。加圧装置716は、インクパージ経路を通して、増粘した或いは固形化したインクを機械的かつ強制的に外部に破棄する。加圧装置716は制御部6を用いて動作制御を行う。
第3の加熱装置79は、インクパージ経路において、増粘した或いは固形化したインクを循環若しくは破棄することができるように、加熱する機能を有する。第3の加熱装置79は制御部6を用いて温度制御を行う。第4の加熱装置212は、インク分配器21内やプリントヘッド2内において、増粘した或いは固形化したインクを循環若しくは破棄することができるように、加熱する機能を有する。第4の加熱装置212は制御部6を用いて温度制御を行う。
粘度計211はプリントヘッド2に供給されるインクの粘度を測定する。この粘度計211の測定結果は制御部6に出力される。
[制御部のシステム構成]
ここで、実施例2に係るインクジェット型画像形成装置10の制御部6は、図7に示すように、インターフェイスユニット(I/F)61と、中央演算処理ユニット(CPU)62と、記憶装置63と、メカニカル制御ユニット64と、データ制御ユニット65と、インク循環システム制御ユニット66と、タイマ67とを備えている。これらは符号を特に付けないが、内部バス配線によって相互に接続されている。
インターフェイスユニット61は、入出力部に接続され、この入出力部からの画像データ、制御データ等の送受信を行う。入出力部は、インクジェット型画像形成装置10に装着された操作部(例えば、タッチパネル)、有線LANや無線LANを用いて接続された外部端末(例えば、パーソナルコンピュータ)、USBメモリやカード型メモリ等の可搬性メモリを装着可能なスロット等である。
中央演算処理ユニット62は、記憶装置63に格納されたプログラムに基づき、記憶装置63に記憶された画像データやインターフェイスユニット61から入力される画像データの処理、制御データの処理、各種ユニットの制御等を行う。
メカニカル制御ユニット64は、主に搬送ユニット125(図1の説明を参照。)の制御を行う。データ制御ユニット65はプリントヘッドユニット20に接続される。このデータ制御ユニット65は、画像データから変換された印刷データに基づき、プリントヘッド2のインク吐出ノズルにおけるインクの吐出の制御を行う。
インク循環システム制御ユニット66は、インク循環システム7の制御を司り、インク循環システム7の第1の加熱装置76、冷却装置77、粘度補正ユニット(第3の加熱装置79及び第4の加熱装置212が少なくとも含まれる)、加圧装置716、循環経路切換部715、インク循環ポンプ75等の制御を行う。
タイマ67は、インクジェット型画像形成装置10が使用されない期間の計測や、インクの増粘や固形化の判断に使用される。
なお、符号を特に付けないが、制御部6は、搬送ユニット125、プリントヘッドユニット20、インク循環システム7のそれぞれに外部バス配線を通して接続されている。
[インク循環システムの動作]
実施例2に係るインク循環システム7の動作は以下の通りである。図8において、まず、インクジェット型画像形成装置10の電源が投入されると、図6に示すインク循環システム7のインク分配器21に配設された粘度計211を用いてインクの粘度が測定される(S1)。併せて、インク分配器21に配設された温度計210を用いてインクの温度が測定される。これらの情報は制御部6に出力される。また、図7に示す制御部6のタイマ67はインクジェット型画像形成装置10(又はインク循環システム7)の停止時間を計測する。
制御部6においては、インクの粘度、温度及び停止時間に関する情報と、記憶装置63に予め格納された図10(A)に示す判定テーブル1とに基づき、インク循環システム7のインクの循環動作を行うか、パージ動作を行うかが選択される(S2)。
ここで、図9はインク循環動作かパージ動作かの選択に必要な閾値を導き出すためのインクの粘度と温度との関係を示す。図9中、横軸は温度(℃)、縦軸は粘度(Pa・s)である。規定値1は、増粘或いは固形化したインクをパージ動作によって破棄するか否かを選択する閾値である。規定値1以上の場合には基本的にパージ動作が実行される対象になる。規定値2は、増粘或いは固形化したインクであってもインクパージ経路を物理的に加圧した場合にプリントヘッド2のインク吐出ノズルからインクを破棄することが可能な閾値である。規定値2以下の場合には、インクパージ経路を物理的に加圧し、パージ動作を実行して増粘或いは固形化したインクはプリントヘッド2から破棄される。実施例1において、規定値1が規定値2以下の領域(約25℃以上、30mPa・s以下の領域)であって、この規定値1以上の領域に存在するインクは、物理的に加圧することによって破棄が可能である。規定値1が規定値2以上の領域(約25℃以下、30mPa・s以上の領域)であって、この規定値1以上の領域に存在すインクは、この状態だと物理的に加圧することによって破棄することが難しいので、プリントヘッド2及びインクパージ経路を加温して、又はインクを循環させてインクの増粘或いは固形化を緩和し、規定値2以下の領域に存在する粘度補正がなされる。
図10(A)に示す判定テーブル1は、インクの粘度、温度及び停止時間に対してインク循環動作を実行するのか、パージ動作を実行するのかが記憶された情報である。例えば、インクジェット型画像形成装置10の停止期間が336時間(2週間)未満の場合、インクの温度が18℃、インクの粘度が30mPa・sであれば、インク循環動作(○印)が実行される。また、インクジェット型画像形成装置10の停止期間が336時間(2週間)未満の場合、インクの温度が18℃、インクの粘度が35mPa・sであれば、パージ動作(▲印)が実行される。インクジェット型画像形成装置10の停止期間が336時間以上の場合には、インクの温度並びに粘度に関係なく、パージ動作(▲印)が実行される。
ステップS2において、インクが増粘或いは固形化していないと判断された場合、インク循環システム7は通常のインク循環動作を行い(S9)、インク循環経路700にインクが循環される。
長期間に渡りインクジェット型画像形成装置10が放置され、ステップS2において、インクの粘度が高くなり、増粘或いは固形化したインクと判断された場合、図7に示す制御部6のメカニカル制御ユニット64は図6及び図7に示す循環経路切換部715の制御を行い、インク供給経路からインクパージ経路への切換が行われる。つまり、循環経路切換部715は、インク供給経路701を途中において遮断し、主パージ経路705とインク供給経路701の遮断された以降の経路とを連結し、加圧装置716とプリントヘッド2とを連結するインクパージ経路を確立する。そして、インク分配器21に配設された粘度補正ユニットを構築する第4の加熱装置212及びインクパージ経路に沿って配設された粘度補正ユニットを構築する第3の加熱装置79を用いてプリントヘッド2中及びインクパージ経路中のインクの加温が行われる(S3、S4)。この粘度補正ユニットは制御部6のインク循環システム制御ユニット66を用いて制御を行う。このとき、プリントヘッド2にプリカーサを行い、インク吐出ノズル近傍のインクが併せて加温されてもよい。加温を行うことによって、インクパージ経路中並びにプリントヘッド2中のインクの増粘或いは固形化を緩和することができる。
次に、インク循環システム7において、粘度計211を用いてインクの粘度が再度測定され、温度計210を用いてインクの温度が再度測定される。この測定結果に基づき、制御部6は、記憶装置63に予め格納された図10(B)に示す判定テーブル2を用いて、粘度補正ユニットによるインクの加温動作を継続するか、加圧装置716による加圧動作を実行するかの判断を行う(S5)。
図10(B)に示す判定テーブル2は、インクの粘度及び温度に対してインクの加温動作を継続するか、加圧装置716による加圧動作を実行するかが記憶された情報である。実施例1においては、温度に関係なく、インクの粘度が30mPa・s以下であれば、パージ動作(▲印)が実行される。温度に関係なく、インクの粘度が30mPa・sを越える場合であれば、インクの加温動作(☆印)が継続して実行される。
インクの加温動作を継続すると判定された場合には、ステップS3に処理が戻る。加圧動作を実行すると判断された場合には、制御部6は、粘度補正ユニットの動作を停止、すなわち第3の加熱装置79及び第4の加熱装置212を用いた加温動作が停止される(S6)。引き続き、制御部6のインク循環システム制御ユニット66は加圧装置716を駆動し、インクパージ経路中の増粘した或いは固形化したインクをプリントヘッド2のインク吐出ノズルから強制的(物理的)に加圧により破棄するパージ動作が実行される(S7)。
パージ動作が終了すると、図示しないメンテナンスユニットを用いて、プリントヘッド2のインク吐出ノズルのワイプクリーニングが実行される(S8)。
[実施例2の特徴]
以上説明したように、実施例2に係るインクジェット型画像形成装置10においては、インク循環システム7に循環経路切換部715、主パージ経路705、加圧装置716、粘度補正ユニット、温度計210、粘度計211及びそれらを制御する制御部6を備えたので、プリントヘッド2のインク吐出ノズル近傍の増粘した或いは固形化した不必要なインクを確実に破棄することができ、インクの吐出不良、不吐出等を防止することができる。
更に、インクジェット型画像形成装置10においては、粘度補正ユニット、制御部6の記憶装置63に記憶された判定テーブル1及び2を備え、物理的な加圧によってインクを破棄する(図9に示す規定値2)まで加温を行いインクの増粘或いは固形化を緩和した後、パージ動作を行うので、インク供給経路内及びプリントヘッド2内に高圧が加わらない。この結果、インク循環システム7の経路耐圧を低く設定することができるので、経路部材やプリントヘッド部材、又はそれらの製作費用を削減し、インクジェット型画像形成装置10の全体の製作費用を削減することができる。
(実施例3)
本発明の実施例3は、前述の実施例1に係るインクジェット型画像形成装置10のインク循環システム7と同様に、特に高粘度を有するインクを用いた場合に生じるインク粘度差に起因するプリントヘッド2のインク漏れや第1のタンク71のインク循環システムのオーバーフローを防止することができるとともに、省電力かつ短時間においてウォームアップ動作を実行することができる、インク循環方式を採用するインクジェット型画像形成装置に、本発明を適用した例を説明するものである。
[インク循環システムの構成]
実施例3に係るインクジェット型画像形成装置10は基本的には前述の図2に示すインク循環システム7又は図6に示すインク循環システム7と同一のインク循環システム7を備えているので、ここでの説明は省略する。また、実施例3に係るインク循環システム7は、図2に示すインク循環システム7の第2の加熱装置78を配設しない構成でもよく、又は図6に示すインク循環システム7の循環経路切換部715、主パージ経路705、加圧装置716及び粘度補正ユニットを配設しない構成であってもよい。
[プリントヘッドの流路構成]
図11に模式的に(流路モデル図として)示すように、実施例3に係るインク循環システム7は、インク供給経路701とインク回収経路702との間に複数個のプリントヘッド2(1)−2(n)が並列に接続されている。ここで、nは2以上の整数である。この個数に限定されるものではないが、実施例3においては、1つのインク色当たり合計6個のプリントヘッド2(1)−2(6)が並列に接続されている。
なお、図11においては、前述の図2及び図6に示すインク分配器21及びインク集配器22は理解を容易にするために省略する。
[インク循環システムの動作]
実施例3に係るインク循環システム7の動作は以下の通りである。図12において、まず、インクジェット型画像形成装置10の電源が投入される(S11)と、例えば前述の図2に示すインク循環システム7のインク分配器21に配設された温度計210を用いてインクの温度が測定される。この情報は制御部6に出力される。
制御部6においては、測定されたインクの温度がプリント動作に適温であるか否かが判断される(S12)。プリント動作に適温であると判断されると、インク循環システム7においてインク循環経路700にインクが循環され(S13)、インク循環経路700に配設された第1の加熱装置76又は冷却装置77を用いて循環されるインクの温度が調整される(S14)。インク温度が低い場合には第1の加熱装置76を用いてインクの加温が行われ、インク温度が高い場合には冷却装置77を用いてインクの減温が行われる。引き続き、制御部6において記録ジョブ(印刷データ)があるか否かが判断される(S15)。記録ジョブがある場合にはプリント動作が実行される(S16)。記録ジョブがない場合は所定時間の待機モードに移行される(S17)。
制御部6において、インク温度がプリント動作に適温でないと判断されると、更にインク循環経路700に循環中のインクの温度が測定され、循環に適温であるか否かが判定される(S21)。このインク温度の測定には、前述の図2に示すインク集配器22に配設された温度計220やインク循環経路700の各所に配設された図示しない温度計が使用される。測定されたインク温度は制御部6に出力される。循環に適温なインク温度とは、第1のタンク(上流タンク)71と第2のタンク(下流タンク)72との水頭差によって発生するインクの循環流量がプリントヘッド2に必要なインク循環流量を満たすことができる程度の流量となるインク温度という意味で使用されている。
インク温度が循環に適温であると判断されると、制御部6は、前述の図2に示すインク循環経路700に配設された各種弁(例えば開閉弁721等)、圧力調整器74、インク循環ポンプ75等の動作の制御を行い、インク循環動作を開始する(S22)。併せて、制御部6は、第1の加熱装置76等を用いて、循環されるインクの温度をプリント動作に最適な調整を行う。循環されるインク温度がプリント動作に最適な温度に達する(S23)と、制御部6はインク循環動作を停止するとともに、インク温度の調整を停止する。引き続き、制御部6において記録ジョブがあるか否かが判断される(S24)。記録ジョブがある場合にはプリント動作が実行される(S25)。記録ジョブがない場合は所定時間の待機モードに移行される(S17)。
インク温度が循環に適温でないと判断されると、制御部6は、図11に示すプリントヘッド2の一部にプリカーサ動作を行う(S31)とともに、前述の図2に示すインク循環経路700に配設された第1の加熱装置76等を用いて循環されるインクの温度をプリント動作に最適に調整する(S32)。ここで、プリントヘッド2の一部とは、プリントヘッド2(1)−2(n)のうちのインク供給経路701及びインク回収経路702に最も近い少なくとも1つのプリントヘッド2(1)という意味において使用されている。実施例3において、プリントヘッド2のうち2個のプリントヘッド2(1:1番ヘッド)及び2(2:2番ヘッド)にプリカーサ動作が行われる。
プリントヘッド2(1)にプリカーサ動作が行われると、このプリントヘッド2(1)の加温が行われ、インクの粘性が低下するので、インク供給経路701、プリントヘッド2(1)及びインク回収経路702を含むインク循環経路の流路抵抗が小さくなる。同様に、プリントヘッド2(2)にプリカーサ動作が行われると、このプリントヘッド2(2)の加温が行われ、インクの粘性が低下するので、インク供給経路701、プリントヘッド2(2)及びインク回収経路702を含むインク循環経路の流路抵抗が小さくなる。
図13はプリカーサ動作の前後(加温前加温後)において各プリントヘッド2を含むインク循環経路の流量変化を示す図である。ここでは、電源投入時に、インク温度が5℃、インク粘度が50mPa・sとして、インク循環経路全体を流れるインクの流量utotalおよび各プリントヘッド2に流れるインクの流量u1−u6を算出した結果が掲載されている。
インク循環経路全体を流れるインクの流量utotalは、加熱前には58.2ml/minであるが、加熱後には71.5ml/minに増加する。プリントヘッド2(1)を含むインク循環経路の流量u1は、加熱前には11.3ml/minであるが、加熱後には17.9ml/minに増加する。プリントヘッド2(2)を含むインク循環経路の流量u2は、加熱前には10.8ml/minであるが、加熱後には17.4ml/minに増加する。
プリントヘッド2(3)−2(6))はプリカーサ動作を行っておらず、最も近いプリントヘッド2(2)のプリカーサ動作に伴う温度変化の影響を実効的に受けていない。従って、プリントヘッド2(3)を含むインク循環経路の流量u3、プリントヘッド2(4)を含むインク循環経路の流量u4、プリントヘッド2(5)を含むインク循環経路の流量u5、プリントヘッド2(6)を含むインク循環経路の流量u6のそれぞれの加熱前後の変化はほとんどなく、流量u3−u6は8.8ml/min−9.4ml/minの範囲内であって少ない。
図14に示すように、プリントヘッド2(1)及び2(2)付近のインク温度が例えば15℃まで上昇すると、インク粘度は37mPa・sまで下がる。プリントヘッド2(1)を含むインク循環経路、プリントヘッド2(2)を含むインク循環経路のそれぞれの流路抵抗は下がり、各々の流量u1、の流量u2は加温前の約1.7倍も増加する。この結果、インク循環経路700全体のインク流量も増加するので、第1の加熱装置76を用いた加温において熱交換効率が上昇し、循環されるインク温度を短時間においてかつ省電力において高めることができる。
プリカーサ動作を実行した後、プリントヘッド2(1)及び2(2)付近のインク温度が循環に適温であるか否かが判定される(S33)。インク温度が循環に適温でない場合にはステップS31に戻る。
プリントヘッド2(1)及び2(2)付近のインク温度が循環に適温であると判断されると、制御部6は、各種弁、圧力調整器74、インク循環ポンプ75等の動作の制御を行い、インク循環動作を開始するとともに、第1の加熱装置76等を用いて、循環されるインクの温度をプリント動作に最適な調整を行う(S34)。
引き続き、インク温度が循環可能な温度であるか否かが判定される(S35)。循環可能な温度でないと判断されると、ステップS34に戻る。循環可能な温度であると判断されると、プリントヘッド2のうち残りのここではプリントヘッド2(3)及び2(4)にプリカーサ動作が行われる(S36)。つまり、プリントヘッド2(1)−2(4)にプリカーサ動作が行われる。この後、ステップS22に戻り、それ以降の処理が実行される。
[実施例3の特徴]
図15はインク温度と循環可能なインク温度までに要する加温時間との関係を示す図である。横軸は加温時間(分)、縦軸はインク温度(℃)である。まずプリントヘッド2の全てのプリントヘッド2(1)−2(6)にプリカーサ動作を行った場合、循環可能なインク温度に達する(5℃から15℃に達する)までに約5分が必要である。
これに対して、実施例3に係るインクジェット型画像形成装置10においては、プリントヘッド2の一部のプリントヘッド2(1)及び2(2)にプリカーサ動作を行っているので、循環可能なインク温度に達するまでに僅か約3分に短縮がなされている。しかも、一部のプリントヘッド2(1)及び2(2)にプリカーサ動作を行っているので、省電力化がなされている。
更に、循環可能なインク温度に達した後に、一部のプリントヘッド2(1)−(4)にプリカーサ動作を行うことによって、インク温度を急激に上昇することができる。図16に示すように、循環可能なインク温度に達した後に、一部のプリントヘッド2(1)−(4)にプリカーサ動作を行わない場合には、インク温度は上昇するものの、インク温度の急激な上昇は見られない。
以上説明したように、実施例3に係るインクジェット型画像形成装置10においては、一部のプリントヘッド2にプリカーサ動作を行うようにしたので、省電力においてかつ短時間においてウォームアップ動作を実行することができ、この結果インク粘度差に起因するプリントヘッド2のインク漏れや第1のタンク71のインク循環システムのオーバーフローを防止することができる。
(その他の実施例)
上記のように、本発明を実施例によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものでない。本発明は様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術に適用することができる。例えば、本発明は、カラーインクジェット型画像形成装置に限定されるものではなく、モノクロインクジェット型画像形成装置にも適用可能である。また、本発明は、スキャナ機能やファクシミリ機能を備えた複合型のインクジェット型画像形成装置に適用可能である。
本発明は、インク漏れを抑制し、インクの無駄な消費を減少することができ、又空気の吸い込みを抑制し、印刷画質を向上することができる、インク循環方式を採用するインクジェット型画像形成装置に広く適用可能である。
2、2(1)−2(n)…プリントヘッド、21…インク分配器、22…インク回収器、23…ヘッドキャップ、24…ヘッドキャップ駆動部、210、220…温度計、211…粘度計、212…第4の加熱装置、6…制御部、61…インターフェイスユニット、62…中央演算処理ユニット、63…記憶装置、64…メカニカル制御ユニット、65…データ制御ユニット、66…インク循環システム制御ユニット、67…タイマ、7…インク循環システム、10…インクジェット型画像形成装置、71…第1のタンク、72…第2のタンク、73…インクボトル、74…圧力調整器、75…インク循環ポンプ、76…第1の加熱装置、77…冷却装置、78…第2の加熱装置、79…第3の加熱装置、701…インク供給経路、702、703…インク回収経路、705…主パージ経路、715…経路切換部、716…加圧装置。

Claims (6)

  1. インクジェット型プリントヘッドと、
    インクの貯溜を行うタンクと、
    前記タンクに貯溜された前記インクを前記プリントヘッドに供給するインク供給経路と前記プリントヘッドから回収された前記インクを前記タンクに回収させるインク回収経路とを有するインク循環経路と、
    前記インク循環経路に配設され、前記インク供給経路の流路長L1、前記インク供給経路中の前記インクのインク粘度η1(t)、前記インク供給経路の流路抵抗係数K1の積と、前記インク回収経路の流路長L2、前記インク回収経路中の前記インクのインク粘度η2(t)、前記インク回収経路の流路抵抗係数K2の積との大小関係を前記インクの種類に応じて調整するインク温度調整手段と、
    を備えたことを特徴とするインクジェット型画像形成装置。
  2. インクジェット型プリントヘッドと、
    油性インクの貯溜を行うタンクと、
    前記タンクに貯溜された前記油性インクを前記プリントヘッドに供給するインク供給経路と前記プリントヘッドから回収された前記油性インクを前記タンクに回収させるインク回収経路とを有するインク循環経路と、
    前記インク循環経路に配設され、
    前記インク供給経路の流路長L1、前記インク供給経路中の前記油性インクのインク粘度η1(t)、前記インク供給経路の流路抵抗係数K1の積以上に、
    前記インク回収経路の流路長L2、前記インク回収経路中の前記油性インクのインク粘度η2(t)、前記インク回収経路の流路抵抗係数K2の積を調整するインク温度調整手段と、
    を備えたことを特徴とするインクジェット型画像形成装置。
  3. インクジェット型プリントヘッドと、
    水性インクの貯溜を行うタンクと、
    前記タンクに貯溜された前記水性インクを前記プリントヘッドに供給するインク供給経路と前記プリントヘッドから回収された前記水性インクを前記タンクに回収させるインク回収経路とを有するインク循環経路と、
    前記インク循環経路に配設され、
    前記インク回収経路の流路長L2、前記インク回収経路中の前記水性インクのインク粘度η2(t)、前記インク回収経路の流路抵抗係数K2の積以上に、
    前記インク供給経路の流路長L1、前記インク供給経路中の前記水性インクのインク粘度η1(t)、前記インク供給経路の流路抵抗係数K1の積を調整するインク温度調整手段と、
    を備えたことを特徴とするインクジェット型画像形成装置。
  4. インクジェット型プリントヘッドと、
    インクの貯溜を行うタンクと、
    前記タンクに貯溜された前記インクを前記プリントヘッドに供給するインク供給経路と前記プリントヘッドから回収された前記インクを前記タンクに回収させるインク回収経路とを有するインク循環経路と、
    前記インク循環経路に配設され、
    前記インク供給経路の流路長L1、前記インク供給経路中の前記インクのインク粘度η1(t)、前記インク供給経路の流路抵抗係数K1の積に、
    前記インク回収経路の流路長L2、前記インク回収経路中の前記インクのインク粘度η2(t)、前記インク回収経路の流路抵抗係数K2の積を一致させるインク温度調整手段と、
    を備えたことを特徴とするインクジェット型画像形成装置。
  5. インク温度調整手段は、
    前記インク供給経路及び前記インク回収経路に配設されたインク温度を測定する温度計と、
    前記インク循環経路を加熱しインク温度を調整する加熱装置と、
    前記温度計において測定されたインク温度に基づき前記加熱装置の加熱動作の制御を行う制御部と、
    を備えたことを特徴する請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のインクジェット型画像形成装置。
  6. 前記インク循環経路に連接され、
    前記インク供給経路の流路長L1、前記インク供給経路中の前記インク粘度η1(t)、前記インク供給経路の流路抵抗係数K1の積に対して、
    前記インク回収経路の流路長L2、前記インク回収経路中の前記インク粘度η2(t)、前記インク回収経路の流路抵抗係数K2の積を圧力を用いて調整するインク圧力調整手段を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のインクジェット型画像形成装置。
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