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JP2012090511A - 回転電機構成部材 - Google Patents

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JP2012090511A
JP2012090511A JP2010237834A JP2010237834A JP2012090511A JP 2012090511 A JP2012090511 A JP 2012090511A JP 2010237834 A JP2010237834 A JP 2010237834A JP 2010237834 A JP2010237834 A JP 2010237834A JP 2012090511 A JP2012090511 A JP 2012090511A
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Naohito Etsuno
尚人 越野
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Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】回転電機構成部材において、コイルエンドで曲げが必要とされる部分を所望の曲げ起点で曲げ形成しやすくすることである。
【解決手段】ステータは、周方向複数個所に設けられたスロットを有するステータコアと、ステータコアに巻装された複数相のステータコイルとを含む。ステータコイルのうち、コイルエンドにおいて曲げ形成が必要とされる部分に、その両側での同じ曲げ方向に対する断面係数が変化する断面変化部38,40を設ける。
【選択図】図11

Description

本発明は、周方向複数個所に設けられたスロットを有するコアと、コアに巻装されたコイルとを備える回転電機構成部材に関する。
従来から、回転電機を構成する回転電機構成部材であるステータとして、スロットと呼ばれる径方向に伸びる溝を周方向に複数設けたステータコアを備え、互いに周方向に離れた2ずつのスロットに挿入するように、ステータコアにステータコイルを分布巻きで巻装する構造が知られている。
また、この場合にステータコイルとして、複数のU字形の導体セグメントをステータコアの軸方向片側から他側に、複数のスロットに挿入するとともに、軸方向他側で径方向に隣り合う導体セグメントの端部同士を結合することでコイル状に形成して、セグメントコイルとすることも考えられている。すなわち、ステータコイルは、複数のスロット同士の間に周方向にかけ渡すように径方向に整列配置され、それぞれ両端部に2本の平行な脚部を有する複数の導体セグメントであって、互いに接合することによりセグメントコイルを構成する導体セグメントを含むことが考えられている。
また、特許文献1には、交流発電機の固定子であって、固定子鉄心と、複数の導体セグメントによって構成されるステータコイルである、固定子巻線とを含む固定子が記載されている。固定子巻線は、一部の電気導体が大セグメントにより構成され、別の電気導体が小セグメントにより構成され、大小の各セグメントは、平角被覆導線を折り曲げ、プレス等でほぼU字形に成形されている。大セグメントの両端部に2つの直線部に対し傾斜した斜行部を形成し、その先端部を小セグメントの端部に接合するとされている。
特開2002−78261号公報
上記のように導体セグメントを含む従来のステータコイルでは、コイルエンドで複数の導体セグメントの端部同士を接合するために、導体セグメントのコイルエンド部分に、ステータの軸方向に対し斜めに曲げた斜行部等の傾斜部や、傾斜部の端部に連結され、ステータの軸方向に平行方向に伸びる軸方向部を設ける場合がある。このため、導体セグメントのコイルエンド部分の複数個所を曲げ形成する必要がある。このような曲げ形成は、U字形の導体セグメントをステータコアの2のスロットに挿入した後、ステータコアの端面から突出した部分をねじるように曲げ形成することにより行うが、曲げ用冶具の制約から、導体セグメントの所望の位置を起点に正確に曲げ形成できない可能性がある。このように所望の位置で正確に曲げ形成できない場合には、コイルエンドの高さを有効に低くできない可能性があり、ステータの小型化を妨げる要因となっている。
また、上記では導体セグメントを含むステータコイルの場合を説明したが、やはり回転電機構成部材であるロータにロータコイルを設ける場合のコイルエンドでも同様の不都合が生じる可能性があり、また、導体セグメント以外、例えば断面丸形の丸線コイルでも急激に曲げることが必要とされる場合には、同様の不都合が生じる可能性もある。
本発明の目的は、回転電機構成部材において、コイルエンドで曲げが必要とされる部分を所望の曲げ起点で曲げ形成しやすくすることを目的とする。
本発明に係る回転電機構成部材は、周方向複数個所に設けられたスロットを有するコアと、コアに巻装されたコイルとを備える回転電機構成部材において、コイルのうち、コアの端面から外側に突出する部分に設けられたコイルエンドにおいて曲げ形成が必要とされる部分に設けられ、その両側での同じ曲げ方向に対する断面係数が変化する断面変化部を備えることを特徴とする回転電機構成部材である。
また、本発明に係る回転電機構成部材において、好ましくは、コアであるステータコアと、ステータコアに巻装されたコイルであるステータコイルとを備える回転電機ステータであり、ステータコイルは、複数のスロット同士の間に周方向にかけ渡すように径方向に整列配置され、それぞれ両端部に2本の平行な脚部を有する複数の導体セグメントであって、互いに接合することによりセグメントコイルを構成する導体セグメントを含み、断面変化部は、ステータコイルのコイルエンドにおいて曲げ形成する部分の少なくとも一部に設けられている。
また、本発明に係る回転電機構成部材において、好ましくは、ステータコイルは、それぞれセグメントコイルを含む複数相のステータコイルであり、複数相のステータコイルは、ステータコアに分布巻きで巻装されており、各相のステータコイルは、セグメントコイルであって、予め定めた単位コイル間隔で配置される2のスロットの径方向に沿って整列させるように、ステータコアの軸方向片側から軸方向他側に複数の導体セグメントを挿入し、各導体セグメントの2の脚部の先端部で、ステータコアの軸方向端面から突出した部分を折り曲げ、1の導体セグメントの片側の脚部の先端部と、この1の導体セグメントに径方向に隣接する他の導体セグメントの他側の脚部の先端部とを接続し、これを各導体セグメントで繰り返すことによりコイル状に形成されるセグメントコイルを含む。
本発明に係る回転電機構成部材によれば、コイルエンドで曲げが必要とされる部分が所望の曲げ起点で曲げ形成しやすくなる。このため、コイルエンドの高さを小さくすることが容易になる。
本発明に係る実施の形態の1例の回転電機構成部材である回転電機ステータを示す斜視図である。 図1のステータの正面図である。 図1のコイルエンドの一部を拡大して、径方向外側から内側に見た図である。 図1のステータにおいて、1相分であるU相分のステータコイルが巻装された様子を示す概略斜視図である。 図4における1相分であるU相分のステータコイルを取り出して示す図である。 図5のステータコイルのうち、前半部の巻き始めの1番目から8番目までの8個の単位コイルを示す図である。 図6の前半部の8個の単位コイルをステータコアに巻装する様子を説明する模式図である。 図7に引き続いて、後半部の8個の単位コイルをステータコアに巻装する様子を説明する模式図である。 図1のステータコイルを構成する1の導体セグメントを、ステータコアに配置する以前の状態で、断面形状の変化を誇張して示す図であり、(a)は正面図で、(b)は(a)を左右方向に見た図である。 図1のステータで、ステータコアのスロットに複数の導体セグメントを挿入した後、端部を曲げ形成する前の様子を示す図である。 図9(a)の導体セグメントにおいて、コイルエンドを構成する一端部を曲げ形成する様子を示す図である。 従来構造のステータを構成する1の導体セグメントを、ステータコアに配置する以前の状態で、断面形状の変化を誇張して示す図であり、(a)は正面図で、(b)は(a)を左右方向に見た図である。 図12(a)の導体セグメントにおいて、コイルエンドを構成する一端部を曲げ形成する様子を示す図である。
以下において、図1から図11を用いて本発明に係る実施の形態の1例を説明する。本実施の形態の回転電機構成部材である回転電機ステータ(以下、単に「ステータ」という。)は、例えば電動モータ、発電機等の回転電機を構成するために使用される。図1から図3に示すように、ステータ10は、それぞれ周方向複数個所に設けられたスロット12を有する環状のステータコア14と、ステータコア14に分布巻きで巻装された複数相であるU相、V相、W相の3相のステータコイル16,18,20とを備える。図1から図3では、「u」「v」「w」の符号を付した部分が、それぞれU相、V相、W相を表している。ステータ10の使用時には、ステータ10の径方向内側に、回転軸に固定されたロータ(図示せず)を配置し、ステータ10とロータとを径方向に対向させることでラジアル型の回転電機を構成する。なお、図1では図示を省略するが、後述する図10に示すように、ステータコア14の外周面の周方向複数個所にステータ10(図1)を図示しないケースに取り付けるための突部36を形成し、突部36に形成した孔部に挿入した図示しないボルトを用いて、ステータ10をケースに固定可能とすることもできる。
図1、図2に戻って、各相のステータコイル16,18,20は、ステータコア14の周方向に離れた2のスロットの間隔を予め一定に定められた単位コイル間隔として、それぞれ周方向の幅が単位コイル間隔であり、コイル素線である略U字形の導体セグメント24(図9、図11)を複数連結して、コイル状に形成したものをセグメントコイルである、1の単位コイルとしている。また、複数の単位コイルを環状に連結することにより、各相のステータコイル16,18,20を構成して、ステータコア14に配置している。なお、図2では、各相のステータコイルを区別しやすくするために便宜上、V相ステータコイル18に砂地模様を付し、W相ステータコイル20に斜線を付している。次に、図4から図11を用いてステータ10の構成をより詳しく説明する。まずステータコイル16,18,20の配置構成を説明し、その後、導体セグメント24の具体的構成を説明する。
まず、図4から図8を用いて、図1に示すステータコイルを1相であるU相分だけステータコアに設けた場合の配置位置を説明する。図4は、図1のステータにおいて、1相分のU相分のステータコイルが巻装された様子を示す概略斜視図である。
図4に示すように、ステータ10は、ステータコア14と、ステータコイル16とを有する。ステータコア14は、磁性粉末を加圧成形してなる圧粉磁心、または電磁鋼板等の金属板の積層体等により構成され、内周面の周方向複数個所に径方向に伸びるスロット12を形成している。各相のステータコイル16は、それぞれ周方向の幅が予め定められた単位コイル間隔である8個の単位コイルを連結するようにステータコア14に巻装したものを前半部32(図6参照)としてステータコア14を1周りさせ、続いて同様に8個の単位コイルを連結するようにステータコア14に巻装したものを後半部としてステータコア14を1周りさせている。この場合、ステータコイル16の前半部32を配置するスロット12と、ステータコイル16の後半部を配置するスロット12とは、周方向に1ずつずらせている。
図5は、図4における1相分であるU相分のステータコイルを取り出して示す図である。なお、V相、W相のステータコイルの基本形状は、U相の場合と同様である。U相ステータコイル16は、導体線をコイル状に形成した単位コイルを16個組み合わせて構成している。図5で、C1、C2・・・C16と示しているのは、16個の単位コイルを区別するためのコイル番号で、U相ステータコイル16の巻き始めが1番目単位コイルである単位コイルC1で、巻き終わりが16番目単位コイルである単位コイルC16である。
図5に示すように、単位コイルC1に隣接して単位コイルC2を配置し、以下C3、C4・・・C16と順次隣接して配置し、周方向に2周している。このため、コイル番号をiとして、i番目コイルと(i+8)番目コイルとは、1スロット分ずれているが一部径方向に重なり合うように配置されている。
図6は、図5のステータコイルのうち、前半部の巻き始めの1番目から8番目までの8個の単位コイルを示す図である。ステータコイル16の前半部32は、8個の単位コイル22が連結され、隣り合う単位コイル22同士で周方向の一端部同士が径方向に対向するように配置されている。図6では、ステータコイル16のうち、後半部34(図8参照)の9番目から16番目までの単位コイルの図示を省略しているが、基本形状は図6の前半部32の形状と同様で、配置位置が前半部32に対し周方向にずれている。
図7は、図6の前半部の8個の単位コイルをステータコアに巻装する様子を説明する模式図である。図8は、図7に引き続いて、後半部の8個の単位コイルをステータコアに巻装する様子を説明する模式図である。図8では、図7の前半部32の単位コイル22の図を省略している。なお、図7、図8では、ステータコア14の平面図と、その外側の複数の単位コイル22とを示している。なお、ステータコア14には48個のスロット12を設けているが、必要な部分にのみスロット番号を付している。なお、以下ではスロット番号にSを付して説明する。分布巻きの場合、いくつかのスロット12をまたぐように、周方向に離れた2のスロット12に各単位コイル22を配置している。この2のスロット12は、予め定めた単位コイル間隔35で離れている。単位コイルC1は、ステータコイル16の巻き始めで、回転電機の動力線INに接続されている。単位コイルC1は、スロットS4とS10との間に導体線を複数回巻回してコイル状に形成している。この巻き始めは、動力線IN側であるステータコア14の外周側であり、外周側から内周側に向かうようにスロット12にコイル状に巻装される。次いで、単位コイルC1の巻き終わりで単位コイルC2に接続される。すなわち、単位コイルC1の巻き終わりでスロットS10から単位コイル間隔35離れたスロットS16に渡り、スロットS10とS16との間に導体線を複数回巻回してコイル状に形成することで、単位コイルC2を構成している。次いで順次これを繰り返して単位コイルC3から単位コイルC8までを形成することにより前半部32が構成される。
前半部32の巻き終わりは、ステータコア14の最外周側で、図8に示す後半部34の単位コイルC9に接続される。このとき、単位コイルC9は、単位コイルC1から1スロット分ずれて、スロットS3とS9との間にわたって複数回巻回されることによりコイル状に形成されている。次いで、単位コイルC9の巻き終わりで単位コイルC10に接続される。すなわち、単位コイルC9の巻き終わりでスロットS9から単位コイル間隔35離れたスロットS15に渡り、スロットS9とS15との間に導体線を複数回巻回してコイル状に形成することで、単位コイルC10を構成している。次いで順次これを繰り返して単位コイルC11から単位コイルC16までを形成することにより後半部34が構成される。
また、単位コイルC16の巻き終わりは、ステータコア14の最外周側から取り出され、回転電機の中性点に接続される。図8では、単位コイルC16の巻き終わりがOUT(中性点)として示されている。このように、ステータコイル16の前半部32と後半部34とが配置されるスロット12は、周方向にずれているので、巻き始めの単位コイルC1と巻き終わりのC16とが同じスロット12に配置されることはない。前半部32で考えた場合、隣り合う2の単位コイル22(例えばC1とC2)は同じスロット12に配置されるが、電位差は小さい。また、巻き始めの単位コイルC1と単位コイルC8とは同じスロットS4に配置されるが、単位コイルC8はステータコイル16の巻き始めと巻き終わりとの間のほぼ中間であるので、互いの電位差は相内電位差の約半分に抑えられる。このため、ステータコイル16が巻回されるスロット12内で生じる電位差は、最大でも相内電位差の半分程度と小さく抑えることができる。したがって、ステータコイル16を構成する導体線に施す絶縁処理を簡素化できる。また、以上は、U相のステータコイル16について説明したが、V相、W相のステータコイル18,20(図1から図3)についても同様に構成するとともに、図1から図3に示すように、V相ステータコイル18を配置するスロット12を周方向に2ずつずらせ、W相ステータコイル20を配置するスロット12を、周方向にさらに2ずつずらせる。
このような各相のステータコイル16,18,20を構成する際に、図9(a)(b)にそれぞれ1つを示す複数の略U字形の導体セグメント24を導体線として使用している。すなわち、導体セグメント24を、ステータ10(図1)の径方向に整列させた状態で複数連結することにより1のセグメントコイルである単位コイル22(図6から図8)が構成される。また、この単位コイル22を複数連結することにより各相のステータコイル16,18,20(図1から図3)が構成される。
図9は、図1のステータコイルを構成する1の導体セグメントを、ステータコアに配置する以前の状態で、断面形状の変化を誇張して示す図であり、(a)は正面図で、(b)は(a)を左右方向に見た図である。導体セグメント24は、表面に絶縁被膜を施した平角線の導体線の両端部を同方向に曲げ形成することで略U字形に形成したもので、両端部に単位コイル間隔と同じ間隔で設けられた2本の平行な脚部26を有し、各脚部26の一端をターン部28で連結している。
また、導体セグメント24の両端部の先端部で使用時にコイルエンド30(図1から図3)を構成する部分の、複数個所(図示の例では4個所)に断面変化部である、ターン側断面変化部38と先端側断面変化部40とを設けている。すなわち、上記の図1から図3に示した複数相のステータコイル16,18,20は、ステータコア14の複数のスロット12同士の間に周方向にかけ渡すように径方向に整列配置され、それぞれ両端部に2本の平行な脚部26(図9)を有する複数の導体セグメント24を含む。
また、ステータ10の径方向に配置される複数の導体セグメント24は、互いに接合されることによりセグメントコイルである単位コイル22(図6から図8)を構成している。すなわち、各相のステータコイル16,18,20を構成する場合、図9(a)(b)にそれぞれ1つを示す複数の導体セグメント24を導体線として使用し、導体セグメント24を複数連結することにより単位コイル22を構成している。また、単位コイル22を複数連結することにより各相のステータコイル16,18,20を構成している。各単位コイル22を構成する場合、上記の導体セグメント24を複数本、例えば5本を使用し、予め一定に定めた単位コイル間隔で配置される2のスロット12(図1から図3)の径方向に沿って整列させるように、ステータコア14の軸方向片側(図1の下側)から軸方向他側(図1の上側)に挿入する。
そして、図3に示すように、各導体セグメント24の2の脚部26の先端部で、ステータコア14の軸方向他端面(図3の上端面)から突出した部分を互いにほぼ周方向に対向する側に折り曲げる。また、1の導体セグメント24の片側の脚部26の先端部と、この1の導体セグメントに径方向に隣接する他の導体セグメント24の他側の脚部26の先端部とを溶接等により接続し、これを各導体セグメント24で繰り返すことによりコイル状に形成される単位コイル22(図6から図8)を形成する。この際、1の導体セグメント24の片側の脚部26の先端部を軸方向に対し略斜めに曲げ形成することで傾斜部42が設けられ、他の導体セグメント24の他側の脚部26の先端部を軸方向に対し逆方向の略斜めに曲げ形成することで別の傾斜部44が設けられている。また、各導体セグメント24の傾斜部42(または44)の両側に連続して、ステータ10の軸方向に対しほぼ平行な軸方向部46,48(または50,52)が設けられている。径方向に隣接する2の導体セグメント24は、先端側の軸方向部46,52で接合されている。
また、各相のステータコイル16,18,20は、複数の単位コイル22を環状に連結することにより構成される前半部32(図7)と、別の複数の単位コイル22を環状に連結することにより構成される後半部34(図8)とを含み、前半部32の単位コイル22と後半部34の単位コイル22とを配置するスロット12を、1ずつずらせている。
また、複数相のステータコイル16,18,20のうち、ステータコア14の軸方向両端面から軸方向外側に突出する2つの部分により、それぞれコイルエンド30(図1から図3)を構成している。そして、図9に示すように、各導体セグメント24のうち、コイルエンド30を構成する部分において、それぞれ長さ方向に離れた2個所位置にターン側断面変化部38と先端側断面変化部40とを設けて、それらの断面変化部38,40を介してそれぞれの両側での同じ曲げ方向に対する断面形状を変化させている。
各導体セグメント24の2のターン側断面変化部38の間部分である中間要素54では、脚部26とターン部28とは、互いに同じ矩形の断面形状を有する。例えば各脚部26のうち、中間要素54に配置される部分は矩形の断面形状を有するが、その矩形は、ステータコア14(図1から図3)に配置した場合に、ステータ10(図1から図3)の周方向に一致する一方向長さA1が、同じく径方向に一致する他方向長さB1よりも小さくなっている(A1<B1)。
これに対して、中間要素54にターン側断面変化部38を介して連結される2つの第1先端側要素56でも矩形の断面形状を有するが、その矩形は、ステータコア14に配置した場合に、ステータ10の周方向に一致する一方向長さA2が、同じく径方向に一致する他方向長さB2よりも大きくなっている(A2>B2)。
また、各第1先端側要素56に先端側断面変化部40を介して連結される2つの第2先端側要素58でも矩形の断面形状を有するが、その矩形は、脚部26の中間要素54部分と同様に、ステータコア14に配置した場合に、ステータ10の周方向に一致する一方向長さA3が、同じく径方向に一致する他方向長さB3よりも小さくなっている(A3<B3)。各断面変化部38,40の外周面は、長さ方向に対し傾斜した複数の傾斜面により構成されている。また、各断面変化部38,40は、曲げ形成が必要とされる、すなわちステータコア14に配置した後、曲げ形成する、コイルエンド30を構成する部分に設けられている。このような導体セグメント24は、例えば、後述する図12に示すように、全長にわたって断面形状を一定の矩形とし、外側に絶縁被膜を設けたU字形の導体線において、各第1先端側要素56に対応する部分につぶし加工を施すことで、断面係数が大きくなった2の第1先端側要素56及びその両側の断面変化部38,40を有する形状に形成する。
各導体セグメント24はこのように構成されるため、各断面変化部38,40を介してその両側で同じ曲げ方向に対する断面係数が変化している。また、各導体セグメント24の長さ方向全体にわたって、長さ方向に対し直交する断面の断面積を略同じとしている。すなわち、図10に示すように、複数の導体セグメント24は、ステータコア14の複数のスロット12に軸方向片側から他側に向け挿入され、その後に、例えば図9の点Pで示す曲げ起点で図9、図11の矢印R方向に曲げ形成され、図9の点Qで示す曲げ起点で矢印Rと逆方向に曲げ形成されることで、上記の図3に示すように、コイルエンド30にステータ10の軸方向に対しほぼ平行な軸方向部46,48,50,52と、この軸方向に対し傾斜した傾斜部42,44とが設けられる。
このような曲げ方向に対し、図9に示す脚部26の中間要素54を構成する部分の断面係数S1は小さくし、第1先端側要素56の断面係数S2は、断面係数S1よりも大きくしている(S1>S2)。また、第2先端側要素58の断面係数S3は、第1先端側要素56の断面係数S2よりも小さくしている(S3<S2)。また、脚部26の中間要素54部分の断面積、第1先端側要素56の断面積、及び、第2先端側要素58の断面積は、互いに同じとしている。
本実施の形態では、ステータ10において、導体セグメント24を上記のように構成するため、図11に示すように、各導体セグメント24を所望の曲げ起点である、点P、点Qで曲げ形成することを容易に行える。すなわち、上記の図10に示す状態で、図示しない曲げ冶具を用いて導体セグメント24のコイルエンドを構成する部分を曲げ形成する場合、曲げ冶具を設置空間の関係上等から、所望の曲げ起点に正確に押し付けて曲げ形成することができない場合がある。本実施の形態では、この場合でも、各断面変化部38,40付近の断面係数が小さい部分でねじるように容易に曲げ形成することができる。このため、断面変化部38,40を所望の曲げ起点付近に設けることで、各導体セグメント24が所望の曲げ起点で曲げ形成しやすくなる。
すなわち、本実施の形態によれば、コイルエンド30で曲げが必要とされる部分が所望の曲げ起点で曲げ形成しやすくなる。このため、導体セグメント24のコイルエンド30部分で曲げ形成する部分の曲げRを容易に小さくlして、傾斜部42,44(図3)をステータ10の軸方向に対する傾斜角度が大きくなるように、大きく傾斜させることが容易になる。この結果、コイルエンド30の高さを小さくすることが容易になる。
図12、図13は、本実施の形態との比較のための、従来構造のステータを構成する1の導体セグメントの1例を示している。図12は、従来構造の1の導体セグメントを、ステータコアに配置する以前の状態で、断面形状の変化を誇張して示す図であり、(a)は正面図で、(b)は(a)を左右方向に見た図である。また、図13は、図12(a)の導体セグメントにおいて、コイルエンドを構成する一端部を曲げ形成する様子を示す図である。
図12に示すように、従来構造の略U字形の導体セグメント60は、2本の平行な脚部26と、脚部26の一端同士を連結するターン部28とを有する。また、導体セグメント60の断面形状は長さ方向全長にわたって同じ矩形状とし、脚部26での曲げ方向に対する断面係数もすべて同じとしている。このような導体セグメント60を使用する場合でも、図13に示すように、傾斜部42,44及び軸方向部46,48,50,52(図3参照)を形成すべく矢印F方向または矢印Fと反対方向に曲げ形成する場合に、曲げ起点に曲げ冶具を正確に押し付ける等の方法を採用できない可能性がある。この場合、図12の従来構造の導体セグメント60では断面係数が変化しないので、曲げが必要とされる部分を所望の曲げ起点で容易に曲げ形成できない可能性がある。これに対して、本実施の形態では、このような不都合を防止でき、曲げが必要とされる部分を所望の曲げ起点で容易に曲げ形成できる。
なお、ステータコイルの配置は、本実施の形態の構成に限定するものではなく、種々の配置構成を採用できる。また、導体セグメント24の断面変化部38,40の両側の形状は、上記の例に限定するものではなく、例えば、第1先端側要素56(図9参照)での断面形状の矩形の一方向長さA2(図9)を、他の部分と同様に他方向長さB2(図9)よりも小さくする構成で、第1先端側要素56の断面係数を、第2先端側要素58の断面係数及び中間要素54の脚部26部分の断面係数のいずれよりも大きくすることもできる。
また、断面変化部38,40の両側の形状のうち、少なくとも一方の形状を矩形以外の形状とすることもできる。また、断面変化部は、その両側の要素を長さ方向に対し傾斜した傾斜面を有する部分で連結する構成に限定するものではなく、例えば、互いに断面係数が異なる2の要素を連結する連結部により断面変化部を構成することもできる。また、本発明は、平角線の導体セグメント24を使用する構成を説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、例えば、断面丸形の丸線コイルを使用する構成にも適用できる。例えば、丸線コイルを使用するステータのコイルエンドで急激な曲げ形成が必要とされる部分に、両側での断面係数が変化する断面変化部を設けることもできる。さらに、上記では、回転電機構成部材をステータとする場合を説明したが、回転電機構成部材をロータコイルを有するロータとする場合に、本発明を適用することもできる。
10 ステータ、12 スロット、14 ステータコア、16,18,20 ステータコイル、22 単位コイル、24 導体セグメント、26 脚部、28 ターン部、30 コイルエンド、32 前半部、34 後半部、35 単位コイル間隔、36 突部、38 ターン側断面変化部、40 先端側断面変化部、42,44 傾斜部、46,48,50,52 軸方向部、54 中間要素、56 第1先端側要素、58 第2先端側要素、60 導体セグメント。

Claims (3)

  1. 周方向複数個所に設けられたスロットを有するコアと、
    コアに巻装されたコイルとを備える回転電機構成部材において、
    コイルのうち、コアの端面から外側に突出する部分に設けられたコイルエンドにおいて曲げ形成が必要とされる部分に設けられ、その両側での同じ曲げ方向に対する断面係数が変化する断面変化部を備えることを特徴とする回転電機構成部材。
  2. 請求項1に記載の回転電機構成部材において、
    コアであるステータコアと、
    ステータコアに巻装されたコイルであるステータコイルとを備える回転電機ステータであり、
    ステータコイルは、複数のスロット同士の間に周方向にかけ渡すように径方向に整列配置され、それぞれ両端部に2本の平行な脚部を有する複数の導体セグメントであって、互いに接合することによりセグメントコイルを構成する導体セグメントを含み、
    断面変化部は、ステータコイルのコイルエンドにおいて曲げ形成する部分の少なくとも一部に設けられていることを特徴とする回転電機構成部材。
  3. 請求項2に記載の回転電機構成部材において、
    ステータコイルは、それぞれセグメントコイルを含む複数相のステータコイルであり、
    複数相のステータコイルは、ステータコアに分布巻きで巻装されており、
    各相のステータコイルは、セグメントコイルであって、予め定めた単位コイル間隔で配置される2のスロットの径方向に沿って整列させるように、ステータコアの軸方向片側から軸方向他側に複数の導体セグメントを挿入し、各導体セグメントの2の脚部の先端部で、ステータコアの軸方向端面から突出した部分を折り曲げ、1の導体セグメントの片側の脚部の先端部と、この1の導体セグメントに径方向に隣接する他の導体セグメントの他側の脚部の先端部とを接続し、これを各導体セグメントで繰り返すことによりコイル状に形成されるセグメントコイルを含むことを特徴とする回転電機構成部材。
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