JP2012081711A - 画像形成装置、画像処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】キャッシュをされた中間データをクリアするタイミングを指示することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】印刷データを格納する印刷データ格納手段13と、前記印刷データを解析し、印刷対象物の描画命令を含む描画命令データを生成する描画命令生成手段12と、印刷データにおける前記印刷対象物の出現情報が前記印刷対象物毎に登録された印刷対象物出現テーブルを生成するテーブル作成手段14と、描画命令データの命令を実行して印刷対象物の描画処理を行い、描画処理した印刷対象物の前記出現情報を削除する描画処理手段16と、を有し、描画命令生成手段12は、印刷対象物出現テーブルの出現情報がすべて削除された印刷対象物の描画命令を描画命令データから削除する。
【選択図】図5
【解決手段】印刷データを格納する印刷データ格納手段13と、前記印刷データを解析し、印刷対象物の描画命令を含む描画命令データを生成する描画命令生成手段12と、印刷データにおける前記印刷対象物の出現情報が前記印刷対象物毎に登録された印刷対象物出現テーブルを生成するテーブル作成手段14と、描画命令データの命令を実行して印刷対象物の描画処理を行い、描画処理した印刷対象物の前記出現情報を削除する描画処理手段16と、を有し、描画命令生成手段12は、印刷対象物出現テーブルの出現情報がすべて削除された印刷対象物の描画命令を描画命令データから削除する。
【選択図】図5
Description
本発明は、印刷データを描画処理して印刷する画像形成装置等に関し、特に、印刷データから生成される中間データのキャッシュ期間を決定できる画像形成装置及び画像処理方法に関する。
プリンタが印刷対象のデータを解釈するためのフォーマットとしてPostScript、PCL、RPCS、PDF(Portable Document Format)、又は、XPSなどが知られている。これらは総称してPDLデータと呼ばれる。
PDLデータをプリンタで印刷する際、PDLデータを受け取ってから印刷までの時間を短縮する目的で、PDLデータに含まれる描画コマンドを並び替え、ハードウェア用のPDLデータとソフトウェア用のPDLデータに振り分けを行ってからディスプレイリストを作成する印刷装置が考案されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1では、処理が高速なハードウェアにハードウェア用のPDLデータを適切に振り分けることで、印刷処理を高速化することができるとしている。
しかしながら、特許文献1に開示された印刷方法では、PDLデータを並び替えるだけで、中間データの再利用については考慮されていないので、高速化はハードウェアの性能に依存してしまう。
ところで、プリンタはPDLデータを受け取ると、PDLデータ内の描画命令を解釈して中間データに変換し、印刷用のメモリにその中間データを記憶する。これを利用して、中間データをメモリ上にキャッシュしておくことで、再度、プリンタが同一の描画命令を検出した場合、PDLデータを中間データに変換せずにメモリ内の中間データを再利用するという技術が知られている。こうすることで、中間データへの変換が不要な描画命令が生じるので、印刷処理の時間を短縮できる。
しかしながら、従来、メモリに中間データをキャッシュするプリンタは、キャッシュをされた中間データをクリアするタイミングを詳細に指示することができないという問題がある。
すなわち、PDLデータは複数ページで同一の印刷対象物(イメージなどのオブジェクト)を参照する場合があり、キャッシュされた中間データをクリアするタイミングによっては、PDLデータが複数ページで参照する同一の印刷対象物を、プリンタが再度、中間データに変換する必要が生じる。したがって、このような状況を未然に防ごうとすると、プリンタは1回の印刷ジョブの間はキャッシュされた中間データを保持する必要があった。
しかし印刷用のメモリにも容量の制限があるので、キャッシュ用のメモリが足りなくなると、一定の方針に基づいてキャッシュを削除する必要がある。この場合、例えば参照回数が少ない中間データから削除する、などの方法が考えられるが、これでは、プリンタが1つの印刷ジョブ内で再度、同じ印刷対象物の中間データを生成する必要が生じることを防止できない。
このように、キャッシュをされた中間データをクリアするタイミングを詳細に指示することができないため、従来は、印刷の処理時間を必ずしも最適にできないという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑み、キャッシュをされた中間データをクリアするタイミングを指示することができる画像形成装置及び画像処理方法を提供することをも目的とする。
上記課題に鑑み、本発明は、印刷データを格納する印刷データ格納手段と、前記印刷データを解析し、印刷対象物の描画命令を含む描画命令データを生成する描画命令生成手段と、前記印刷データを解析し、前記印刷データにおける前記印刷対象物の出現情報が前記印刷対象物毎に登録された印刷対象物出現テーブルを生成するテーブル作成手段と、前記描画命令データの命令を実行して前記印刷対象物の描画処理を行い、描画処理した前記印刷対象物の前記出現情報を削除する描画処理手段と、を有し、前記描画命令生成手段は、前記印刷対象物出現テーブルの前記出現情報がすべて削除された前記印刷対象物の前記描画命令を前記描画命令データから削除する、ことを特徴とする画像形成装置を提供する。
キャッシュをされた中間データをクリアするタイミングを指示することができる画像形成装置を提供できる。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態の印刷処理を模式的に説明する図の一例である。図示するようにある印刷ジョブの1ページ目にはABCというベクトルデータのオブジェクトとイメージのオブジェクトがあり、2ページ目にABCというオブジェクトがあるとする。本実施形態では、「繰り返し使うことを目的としたいくつかの描画コマンドの集合」をフォームオブジェクトという。例えば、複数のページに同じロゴマークを描画する場合に、いくつかの描画コマンドの集合を1つのフォームオブジェクトとすることで描画処理の取り扱いが容易になる。
図1は、本実施形態の印刷処理を模式的に説明する図の一例である。図示するようにある印刷ジョブの1ページ目にはABCというベクトルデータのオブジェクトとイメージのオブジェクトがあり、2ページ目にABCというオブジェクトがあるとする。本実施形態では、「繰り返し使うことを目的としたいくつかの描画コマンドの集合」をフォームオブジェクトという。例えば、複数のページに同じロゴマークを描画する場合に、いくつかの描画コマンドの集合を1つのフォームオブジェクトとすることで描画処理の取り扱いが容易になる。
図では2つのABCというオブジェクトがフォームオブジェクトであり、PDLデータ内では同じオブジェクトとして扱われている。なお、イメージのオブジェクトがフォームオブジェクトとなることもある。以下、区別する必要がなければ、フォームオブジェクトやイメージオブジェクトを単にオブジェクトという。
I.本実施例のMFP(Multi Function Peripheral)は、重複の有無に関係なくページ上に出現するオブジェクトのリストであるオブジェクト参照テーブルを作成する。図ではABCが重複しているのでABCが2つ登録されている。
II.また、MFPは同じフォームオブジェクトの描画オブジェクトは1つだけしか作成しない。こうすることで、メモリ容量を節約でき、印刷処理の処理時間も短縮できる。なお、PDLデータのオブジェクトから生成されたディスプレイリストのオブジェクトを描画オブジェクトという。
III.MFPがディスプレイリストを用いて描画処理(レンダリング)すると、MFPは描画処理の終わったページのオブジェクトを、オブジェクト参照テーブルから削除する。図では1番目のABCとイメージの描画処理が終わったものとする。
IV.そして、MFPは、オブジェクト参照テーブルに残っていないオブジェクトの描画オブジェクトだけをディスプレイリストから削除する。オブジェクト参照テーブルに残っていないオブジェクトは、もはやその印刷ジョブで参照されることないので、描画オブジェクトを削除することでメモリを解放することができる。図では、ABCというオブジェクトはまだオブジェクト参照テーブルに残っているので、ディスプレイリストから削除されず、イメージの描画オブジェクトがディスプレイリストから削除されている。
このように、描画オブジェクト(中間データ)を削除するタイミングを最適化できる点が本実施形態のMFPの特徴の1つである。
また、後述するように、MFPはオブジェクト参照テーブルを作成するCPUと、ディスプレイリストの作成や描画処理を行うCPUを別々にすることで、オブジェクト参照テーブルの作成とディスプレイリストの作成をある並列に実行できる。よって、印刷処理を高速化することができる。
〔構成〕
図2は、印刷システム300の一例を示す図である。ホストPC(Personal Computer)150とMFP200がネットワークを介して接続されている。
図2は、印刷システム300の一例を示す図である。ホストPC(Personal Computer)150とMFP200がネットワークを介して接続されている。
ホストPC150がユーザの操作を受け付け、例えば何らかのアプリケーションプログラムがOSのグラフィック制御部(例えばGDI)に文書データの印刷を要求する。グラフィック制御部は、アプリケーションに依存しないAPI(基本関数)により文書データを描画する描画命令(中間ファイル)を生成する。
この後、グラフィック制御部は、MFP200が対応したPDLデータを生成するプリンタドライバを呼び出す。グラフィック制御部とプリンタドライバの間には、DDI(Device Driver Interface)と呼ばれるインタフェースが定義されている。プリンタドライバは、中間ファイルをプリンタが解釈可能なPDLデータに変換し、MFP200に送信する。
PDLデータとしては、PostScript、PCL、RPCS、PDF(Portable Document Format)、又は、XPSなどのフォーマットが知られており、PDLデータのフォーマットはMFP200が解析可能なフォーマットである必要がある。
MFP200は、PDLデータからディスプレイリストとオブジェクト参照テーブルを作成し、描画処理(レンダリング処理)などを行い、印刷する。なおMFP200は、プリンタ機能さえ有していればよいが、複写機、スキャナ、送信機能(FAX、電子メール、フォルダ)等を有していてもよい。
図3は、MFP200のハードウェア構成図の一例である。MFP200は、MFP200の全体を制御するコントローラ 100 と、用紙に画像を印刷するためのエンジン160 と、ユーザが入力を行う操作パネル・状態を表示するパネル装置 170 とを有する。
コントローラ100 は、CPU110、ROM120、RAM130、NVRAM140、ネットワークI/F151、エンジンI/F161、パネルI/F171、HDD180を有する。
CPU110は、第1コア111、第2コア112、第3コア113、及び、第4コア114を有するマルチコア型のCPUであり、プログラム181に記述された命令を実行する。プログラム181は、第1コア111、第2コア112、第3コア113、及び、第4コア114のそれぞれ専用に、4つに分かれていてもよいし、1つのプログラムを4つのコアが重複して実行してもよい。CPU110のコア数は2個以上であれば5個以上でもよい。また、マルチコア型でなく、マルチプロセッサ又はマルチCPUと呼ばれる、複数の独立したCPUを搭載してもよい。
ROM120は、起動用のプログラムや初期設定値などが記憶されている。RAM130は、コントローラ100が作成するページメモリやソフトウエアが動作するために必要なワークメモリとして利用される。NVRAM140は、MFP200に設定された印刷条件などを保存しておく不揮発性メモリである。ネットワークI/F151は、ネットワーク上に接続されたホストPC150とデータを送受信する。エンジンI/F161は印刷指示等を行いエンジン160を制御する。
エンジン160は、少なくとも画像形成を行うプロッタエンジンを有する。プロッタエンジンは、例えばタンデム型の感光ドラムを有し、ホストPC150から受信したPDLデータをレンダリングして得られた画像データに基づきレーザビームを変調し感光ドラムを走査して潜像を形成する。そして、潜像にトナーを付着して現像した1ページ毎のトナー画像を用紙に熱と圧力で転写する。なお、プロッタエンジンは、インクジェット方式でもよい。また、エンジン160には、スキャナエンジンやFAXエンジンがある。
パネルI/F171はパネル装置170との入出力を制御する。HDD180はデータやプログラム181を記憶する。
図4は、コントローラ100の機能を模式的に説明する図の一例である。図4において図3と同一部には同一の符号を付しその説明は省略する。コントローラ100の機能は、CPU110がプログラム181を実行して実現される、プリンタコントロールシステム204とPDL部205に代表される。
PDL部205は、PDLデータをプリンタコントロールシステム204から受け取り印刷画像を作成する。PDL部205は、PDLデータのフォーマットとしてPostScript PCL、RPCS、PDF、XPS等に対応している。
プリンタコントロールシステム204は、ネットワークI/F151が受信するPDLデータを印刷するため、PDL部205にレンダリングを要求し、その後、エンジンI/F161に印刷を要求するなど、印刷の手順を制御する。
図5は、PDL部205の機能ブロック図の一例を示す図である。PDL部205は、入力データ受信部11、DL作成部12、オブジェクト参照情報作成部14、複数の描画処理部16、PDLデータ格納部13、及び、中間データ格納部15、を有する。PDLデータ格納部13や中間データ格納部15はHDD180やRAM130を実体とする。
入力データ受信部11は、ネットワークI/F151がホストPC150から受信したPDLデータを、PDLデータ格納部13に記憶する。DL作成部12は、PDLデータを構文解析し、PDLデータに含まれるオブジェクト(テキスト、イメージ、ベクターグラフィックス等)を抽出するとともに、これとPDLデータに含まれる描画情報に基づき、ディスプレイリスト(中間データ)を作成する。ディスプレイリストは中間データ格納部15に格納される。
オブジェクト参照情報作成部14は、PDLデータからオブジェクトのオブジェクト参照テーブルを作成する。オブジェクト参照テーブルはディスプレイリストと同時並行的に作成される。オブジェクト参照テーブルは中間データ格納部15に格納される。オブジェクト参照テーブルについては後述するが、オブジェクト参照テーブルは、オブジェクトが参照されるページとその参照位置を対応づけたテーブルである。
描画処理部16は、中間データ格納部15に保存されているディスプレイリストに基づいて、描画領域毎に出力イメージデータをレンダリングする。なお、描画領域はページを長手方向に等間隔又は予め定めた間隔で区分したページ上の一範囲をいい、描画処理部16にとって既知である。
図示する描画処理部16が3つなのは、CPU110のコア数を考慮したためであり、本実施形態では、1つの描画処理部16が描画処理する。すなわち、4つのCPUコアの1つをDL作成部12と描画処理部16に、4つのコアの1つをオブジェクト参照情報作成部14に、それぞれ割り当てる。ただし、後述するようにこの割り当ては一例に過ぎない。
〔PDLデータ等について〕
図6は、PDF(Portable Document Format)ファイルのフォーマット例を示す図である。ここではPDLデータを説明するため、PDFファイルを用いた。
図6は、PDF(Portable Document Format)ファイルのフォーマット例を示す図である。ここではPDLデータを説明するため、PDFファイルを用いた。
PDFファイルは、ヘッダ、ボディ、相互参照表、トレーラから構成されている。ヘッダにはファイルのフォーマットがPDFであることを示すために、PDFのバージョン情報を含めた1行が記述される(例えば、「%PDF-1.4」)。
ボディには、テキストやイメージなどのページを構成するデータの本体がオブジェクトとして記述されている。
なお、各オブジェクトには識別番号が付与されており、各オブジェクトは、ボディ内において、表示される文書のページ順とは無関係に任意の順序で記述される。
オブジェクト番号 世代番号(通常はゼロ) obj
<<
/Type/Page
/Parent オブジェクト番号 世代番号 R
/Contents オブジェクト番号n 世代番号 R
>>
endobj
PDFでは文書の全体、ページ、ページ内の図形や文字を全てオブジェクトとして扱うので、全てにオブジェクト番号が割り当てられる。この例では、Parentの行のオブジェクト番号がこのページの親のページのオブジェクト番号を示す。なお、"R"はこのページが参照するという意味の記号である。
ボディには、テキストやイメージなどのページを構成するデータの本体がオブジェクトとして記述されている。
なお、各オブジェクトには識別番号が付与されており、各オブジェクトは、ボディ内において、表示される文書のページ順とは無関係に任意の順序で記述される。
オブジェクト番号 世代番号(通常はゼロ) obj
<<
/Type/Page
/Parent オブジェクト番号 世代番号 R
/Contents オブジェクト番号n 世代番号 R
>>
endobj
PDFでは文書の全体、ページ、ページ内の図形や文字を全てオブジェクトとして扱うので、全てにオブジェクト番号が割り当てられる。この例では、Parentの行のオブジェクト番号がこのページの親のページのオブジェクト番号を示す。なお、"R"はこのページが参照するという意味の記号である。
また、Contentsの行のオブジェクト番号nは、このページの中身のオブジェクトのオブジェクト番号を示す。
Contentsオブジェクトがオブジェクト番号nを以下のように記述しているとする(説明に用いない記述は省略した)。
オブジェクト番号n 世代番号 obj
<<
/Length バイト数
>>
stream
……ここに描画命令が入る……
endstream
endobj
Lengthはstream〜endstreamで指定されるオブジェクトのサイズ(バイト数)を表す。例えば、文字の場合の描画命令は「BT〜ET」で囲まれる範囲に「フォント識別情報 フォントサイズ 最初の文字の座標系指定 文字列」などの命令が記述される。
<<
/Length バイト数
>>
stream
……ここに描画命令が入る……
endstream
endobj
Lengthはstream〜endstreamで指定されるオブジェクトのサイズ(バイト数)を表す。例えば、文字の場合の描画命令は「BT〜ET」で囲まれる範囲に「フォント識別情報 フォントサイズ 最初の文字の座標系指定 文字列」などの命令が記述される。
ベクターグラフィックスの場合「q〜Q」で囲まれる範囲に「座標系の指定 色の指定、座標+移動命令 座標+直線描画命令 座標+曲線描画命令 …」などの命令が記述される。
イメージの場合「BI〜EI」で囲まれる範囲に「サイズ、エンコード方法 ID(Image Data)」という形式で記述される。
相互参照表には、上記ボディに記述されたオブジェクトのファイル内における位置情報がオフセットとして記述される。すなわち、ファイル先頭から各オブジェクトのデータの先頭までのバイト数が記述される。このように、ボディの記述位置はページ上の位置と何ら関係がない。
トレーラには、/Root属性で文書構造の頂上を示すオブジェクト(これをカタログオブジェクトという)がオブジェクト番号で指定される。
trailer
<<
/Root オブジェクト番号 R
/Size 10
>>
この例では"Root オブジェクト番号"のオブジェクトがカタログオブジェクトであることを示している。構造の頂点のオブジェクトが分かれば、以降は、ボディの記述と相互参照表により各オブジェクトの位置が定まる。
trailer
<<
/Root オブジェクト番号 R
/Size 10
>>
この例では"Root オブジェクト番号"のオブジェクトがカタログオブジェクトであることを示している。構造の頂点のオブジェクトが分かれば、以降は、ボディの記述と相互参照表により各オブジェクトの位置が定まる。
上述したように、PDFファイル内には、表示される文書のページ順とは無関係に任意の順序でオブジェクトが配置されているため、コントローラ100は、各オブジェクトへのアクセスの際、トレーラの内容を参照・解析し、その結果に基づいて、相互参照表の内容を参照・解析することによって、はじめて可能になる。 すなわち標準的なPDFファイルにおいては、データ本体へアクセスする前に参照すべきトレーラおよび相互参照表が、ファイルの末尾、すなわち、ボディ(データ本体)より後ろに記述されているため、DL作成部12やオブジェクト参照情報作成部14は、PDFファイルの全ページが転送されHDD180などの記憶媒体に記憶されから処理を開始する必要がある。
図7は、ボディ内の構造を模式的に示す図の一例である。上記のように、ボディ内は、オブジェクトの参照関係で成り立っている。図7は本実施形態の説明に関連するボディの構造を簡略したものである。
まず、トレーラによって、オブジェクトの頂上に位置するカタログオブジェクトが特定される。カタログにはさまざまな情報への参照が存在するが、カタログにはページの情報をまとめているページツリー(上記の"/Type/Page"の記述)と呼ばれるオブジェクトがある。ページツリーオブジェクトは、各ページへの参照を持っている。
また、上記の"/Contents オブジェクト番号n 世代番号R"のように、ページはページに含まれるオブジェクト(以下、使用オブジェクト情報という)への参照を持っている。
使用オブジェクト情報は、フォームオブジェクトやイメージオブジェクトへの参照を持っている。
使用オブジェクト情報は、フォームオブジェクトやイメージオブジェクトへの参照を持っている。
図7の例では、ページ1はフォームオブジェクト1、イメージオブジェクト1への参照を有し、ページ2はフォームオブジェクト1、イメージオブジェクト2への参照を有し、ページ3はイメージオブジェクト2への参照を有する。すなわち、フォームオブジェクト1はページ1とページ2から参照され、イメージオブジェクト2はページ2とページ3から参照されている。
このように複数のページに同時に参照されるオブジェクトについて、本実施形態では効率よく、オブジェクトの生成・消滅を管理することができる。
図8は、ディスプレイリストの一例を示す図である。図8の左側のディスプレイリストは各描画処理部16が処理可能なデータ形式であり、PDLデータの各種の描画命令や設定情報をリスト化したものである。
例えば、「set foreground color(R,G,B)」は前景の色を指示する命令で、「set raster operation(Op Code)」は画像に施す演算を指示する命令で、「draw rectangle(x、y、w、h)」は描画位置とサイズを含む矩形の描画命令である。
DL作成部12が作成したディスプレイリストは、中間データ格納部15に格納され、順次、描画処理部16が解釈し領域毎にレンダリングを行う。
ディスプレイリストは、PDFのオブジェクトを描画命令に変換したものなので、図8の右側に模式的に示すように、ディスプレイリストの描画オブジェクト(同じオブジェクトは1度しかディスプレイリストに記述されない)とPDFのオブジェクトとは1対1に対応する。
本実施形態では、後述するオブジェクト参照テーブルの参照位置により、ディスプレイリストの描画オブジェクトとPDFのオブジェクトとの紐付けが可能である。ディスプレイリストには描画オブジェクトの位置情報が含まれている。また、DL作成部12が、PDFのオブジェクト名を、ディスプレイリストの描画オブジェクトに識別可能に記述するなどして、ディスプレイリストの描画オブジェクトとオブジェクト参照テーブルのオブジェクトを紐付けることも可能である。
〔PDL部の処理内容〕
図9は、PDL部205の処理の内部的な手順を模式的に示す図の一例である。
(1)入力データ受信部11は、PDFの入力を受け付ける。
PCLやPSといったPDLデータは先頭から順番に、DL作成部12がデータを読み込み、解析し、描画することが可能である。
(2)これに対し、PDFやXPSといったPDLデータでは解析すべきデータの先頭位置は入力データの後半(相互参照表、トレーラ)に添付されているため、入力データ受信部11はPDLデータ格納部13にPDLデータを一時保存する必要がある。
(3)しかし、PDLデータ格納部13に保存されたPDLデータは、先頭からの順次アクセスや所望の場所のランダムアクセスだけでなく、複数の処理手段からの同時アクセスが可能となる。
図9は、PDL部205の処理の内部的な手順を模式的に示す図の一例である。
(1)入力データ受信部11は、PDFの入力を受け付ける。
PCLやPSといったPDLデータは先頭から順番に、DL作成部12がデータを読み込み、解析し、描画することが可能である。
(2)これに対し、PDFやXPSといったPDLデータでは解析すべきデータの先頭位置は入力データの後半(相互参照表、トレーラ)に添付されているため、入力データ受信部11はPDLデータ格納部13にPDLデータを一時保存する必要がある。
(3)しかし、PDLデータ格納部13に保存されたPDLデータは、先頭からの順次アクセスや所望の場所のランダムアクセスだけでなく、複数の処理手段からの同時アクセスが可能となる。
そこで、マルチコア環境を利用すれば、第2コア112にDL作成部12と描画処理部16を割り当てPDLデータを解析させ、中間データであるディスプレイリストを作成する一方で、第1コア111にオブジェクト参照情報作成部14を割り当てPDLデータを解析し、オブジェクト参照テーブルを作成させるといった並列処理が可能となる。
(3−1)オブジェクト参照情報作成部14はPDLデータ格納部13からPDLデータを読み出してオブジェクト参照テーブルを作成する。
(3−2)DL作成部12は、オブジェクト参照情報作成部14と並行してPDFのデータをページ順に読み取り、ページごとにディスプレイリストを作成する。この際、DL作成部12は、すでに作成した描画オブジェクトを記録していき、同じ描画オブジェクトの作成を省略することで、印刷処理の高速化を図っている。
(4)また、描画処理部16は、作成されたディスプレイリストから描画データを生成する処理を行う。
(5)印刷処理完了後、例えば描画処理部16は、オブジェクト参照テーブルから描画に用いた箇所のオブジェクト名を削除する。なお、オブジェクト参照テーブルの操作をオブジェクト参照情報作成部14に要求してもよい。
(6)DL作成部12は、描画処理部16から例えば描画領域毎の処理の完了の通知を受け、オブジェクト参照テーブルを参照する。
(7)DL作成部12は、削除の結果、オブジェクト参照テーブルからオブジェクト名が全てなくなったら(1つ以上あった同じオブジェクト名の最後のオブジェクト名が削除されたら)、ディスプレイリストからそのオブジェクトの描画オブジェクトを削除する。例えば、1ページ分の描画処理が完了したのち、1ページ分のディスプレイリストから描画オブジェクトを削除する。
(4)また、描画処理部16は、作成されたディスプレイリストから描画データを生成する処理を行う。
(5)印刷処理完了後、例えば描画処理部16は、オブジェクト参照テーブルから描画に用いた箇所のオブジェクト名を削除する。なお、オブジェクト参照テーブルの操作をオブジェクト参照情報作成部14に要求してもよい。
(6)DL作成部12は、描画処理部16から例えば描画領域毎の処理の完了の通知を受け、オブジェクト参照テーブルを参照する。
(7)DL作成部12は、削除の結果、オブジェクト参照テーブルからオブジェクト名が全てなくなったら(1つ以上あった同じオブジェクト名の最後のオブジェクト名が削除されたら)、ディスプレイリストからそのオブジェクトの描画オブジェクトを削除する。例えば、1ページ分の描画処理が完了したのち、1ページ分のディスプレイリストから描画オブジェクトを削除する。
ここで従来の技術と比較すると、従来は(7)の判断基準が明確に存在しなかった。このため、次のような方法でオブジェクトをディスプレイリストから削除していた。
A.1つのオブジェクトを描画する毎に、生成したオブジェクトを削除する
B.1ページの描画が終了後に削除する
C.1ジョブ終了後に削除する
Aの方法は1ページ内に同じオブジェクトの描画が繰り返し有る印刷ジョブの場合、Bの方法は複数ページに同じオブジェクトの描画がある場合、同じオブジェクトのディスプレイリストの生成処理が繰り返し発生し、印刷速度が低下していた。
Cの方法ではA、Bの問題は解消するが、ページ内のオブジェクト数が多い場合やページ数が多い場合に、ディスプレイリスト用のメモリを多く消費してしまうという問題があった。
A.1つのオブジェクトを描画する毎に、生成したオブジェクトを削除する
B.1ページの描画が終了後に削除する
C.1ジョブ終了後に削除する
Aの方法は1ページ内に同じオブジェクトの描画が繰り返し有る印刷ジョブの場合、Bの方法は複数ページに同じオブジェクトの描画がある場合、同じオブジェクトのディスプレイリストの生成処理が繰り返し発生し、印刷速度が低下していた。
Cの方法ではA、Bの問題は解消するが、ページ内のオブジェクト数が多い場合やページ数が多い場合に、ディスプレイリスト用のメモリを多く消費してしまうという問題があった。
これに対し、本実施形態では、オブジェクト参照テーブルにより、削除せずに残しておくべきオブジェクトが判明するので、繰り返し使うオブジェクトはディスプレイリスト内に確実に残したままにすることができる。また、本実施形態は1ジョブ中でもディスプレイリストからオブジェクトを削除できるので、Cの方式に比べてメモリを多く消費せず、メモリを効率よく利用することができる。
<オブジェクト参照テーブル>
図10(a)によりオブジェクト参照テーブルについて説明する。図10(a)は、オブジェクト参照テーブルの一例を示す。オブジェクト参照情報作成部14は、図7のようなファイル構造を辿ることにより、どのページでどのオブジェクトが参照されているかを解析する。図10では、オブジェクト名に対応付けて、そのオブジェクトを参照するページと、参照位置が登録されている。この参照位置はページ内の座標である。
図10(a)によりオブジェクト参照テーブルについて説明する。図10(a)は、オブジェクト参照テーブルの一例を示す。オブジェクト参照情報作成部14は、図7のようなファイル構造を辿ることにより、どのページでどのオブジェクトが参照されているかを解析する。図10では、オブジェクト名に対応付けて、そのオブジェクトを参照するページと、参照位置が登録されている。この参照位置はページ内の座標である。
なお、オブジェクト名は例えば、PDFのオブジェクト番号とすることができる。また、オブジェクト名は、PDFのボディ部の参照関係に基づく参照順やPDFのボディ部の記述順に、連番にて付けることができる。また、この場合、図10(a)のようにオブジェクトの種類毎に連番を振ってもよい。
オブジェクト参照テーブルのオブジェクト名とディスプレイリストの描画オブジェクトを参照位置以外で紐付ける場合は、このオブジェクト名がディスプレイリストの描画オブジェクトに記述される。なお、オブジェクト参照情報作成部14とDL作成部12は、共通の規則でオブジェクト参照テーブルのオブジェクト名を付与する。
オブジェクト参照情報作成部14は、ファイル構造を辿るだけでよく具体的な描画命令の解釈を行う必要がないため、通常のディスプレイリストの作成処理やレンダリングなどの描画処理に比べて少ない処理量でオブジェクト参照テーブルを作成することができる。
後述するように、オブジェクト参照テーブルの各レコードは、描画オブジェクトの描画処理が完了したタイミングで削除される。なお、レコードそのものを削除するのでなく、描画処理が完了したことを示すフラグを立てるなどしてレコードの削除の代わりとすることが好ましい。
オブジェクト名の列にオブジェクト名がなくなった場合、そのオブジェクトの描画オブジェクトをディスプレイリストに保持しておく必要がないことを意味する。例えばフォームオブジェクト1は、ページ1内の座標(100,200)を始点とする描画に使われた後、ページ2内の座標(100,200)を始点とする描画に使われた時点で、PDFファイル内での他のページから参照されることがなくなり、描画オブジェクトとして保持しておく必要がなくなることになる。
図10(b)はオブジェクト参照テーブルの別の一例を示す。参照されなくなった描画オブジェクトを検出する方法に、オブジェクトの参照回数(出現回数)を用いてもよい。図示するように、オブジェクト毎に、全ページ内での参照回数のみを登録しておく。
例えば、描画処理部があるオブジェクトの描画処理が終わった時点で、オブジェクト参照テーブルの参照回数を「−1」すれば、オブジェクト参照テーブルの参照回数が「0」になった時点、ディスプレイリストの描画オブジェクトを削除してよいことがわかる。
<マルチコア又はマルチCPUの利用態様>
なお、図では本実施形態の効果が確認しやすい構成として、第1コア111にオブジェクト参照情報作成部14、第2コア112にはDL作成部12と描画処理部16の処理を割り当てている。しかし、DL作成部12と描画処理部16を第1コア111に割り当てるのでなく、DL作成部12を第2コア112に、描画処理部16を第3コア113に割り当てるなどとすることも可能である。また、描画処理部16は、第3コア113と第4コア114のように、複数のコアに割り当てることが可能である。
なお、図では本実施形態の効果が確認しやすい構成として、第1コア111にオブジェクト参照情報作成部14、第2コア112にはDL作成部12と描画処理部16の処理を割り当てている。しかし、DL作成部12と描画処理部16を第1コア111に割り当てるのでなく、DL作成部12を第2コア112に、描画処理部16を第3コア113に割り当てるなどとすることも可能である。また、描画処理部16は、第3コア113と第4コア114のように、複数のコアに割り当てることが可能である。
図11は、CPUコアと各機能の割り当てを模式的に示す図の一例である。図11(a)は図9の態様を、図11(b)は第2コア112にDL作成部12を第3コア113に描画処理部16を、図11(c)は第2コア112にDL作成部12を第3コア113と第4コア114に描画処理部16を、それぞれ割り当てている。
いずれの態様でも、オブジェクト参照情報作成部14のオブジェクト参照テーブルの作成と、DL作成部12のディスプレイリストの作成は同時並行に実行されている。これにより、印刷処理の時間を短縮できる。
また、図11(b)のように、第2コア112にDL作成部12を第3コア113に描画処理部16を割り当てることで、描画処理部16は、DL作成部12がディスプレイリストを作成している間に描画処理を行うことができるので、印刷処理全体の時間を短縮できる。
また、図11(c)のように、複数のCPUコアに描画処理部16を割り当てることで、複数の描画処理を同時並行に実行することが可能になる。また、描画処理部16はディスプレイリストの全体が作成されなくても、描画処理を開始することができる場合がある。このような場合、描画処理部16の並列度が上がり、描画処理の開始時点を前倒しにできるので、さらに印刷処理の時間を短縮することが期待できる。
〔動作手順〕
<オブジェクト参照テーブルの作成>
図12は、オブジェクト参照情報作成部14がオブジェクト参照テーブルを作成する手順を示すフローチャート図の一例である。図12の手順は、例えば、MFP200がPDLデータ(PDF)を受信するとスタートする。なお、図12の手順は図10(a)のオブジェクト参照テーブルの生成に対応した処理になっている。
<オブジェクト参照テーブルの作成>
図12は、オブジェクト参照情報作成部14がオブジェクト参照テーブルを作成する手順を示すフローチャート図の一例である。図12の手順は、例えば、MFP200がPDLデータ(PDF)を受信するとスタートする。なお、図12の手順は図10(a)のオブジェクト参照テーブルの生成に対応した処理になっている。
入力データ受信部11は、PDLデータ格納部13にPDFを格納する。上記のように、PDFの全体がPDLデータ格納部13に格納されると、オブジェクト参照情報作成部14はPDFを読み出す(S10)。
オブジェクト参照情報作成部14はPDFのトレーラの情報を参照して、カタログオブジェクトに読み取り位置を移動する(S20)。そして、カタログオブジェクトからページツリーの参照情報を取得し、ページツリーオブジェクトに読み取り位置を移動する。
ページツリーオブジェクトにより最初のページのページオブジェクトに読み取り位置を移動させ、最初のページが参照する参照情報を読み出す(S30)。
オブジェクト参照情報作成部14は、最初のページのページオブジェクトに記述されている使用オブジェクト情報を読み取り、オブジェクト名とページ番号と参照位置をオブジェクト参照テーブルに記録していく(S40)。
なお、図10(b)のオブジェクト参照テーブルを生成する場合、オブジェクト参照情報作成部14は、使用オブジェクト情報から読み出したオブジェクト名が、すでにオブジェクト参照テーブルに登録されているか否かを判定する。すでにオブジェクト参照テーブルにオブジェクト名が登録されていなければ、新たにオブジェクト名と参照回数1をオブジェクト参照テーブルに登録し、オブジェクト名が登録されていれば参照回数を1つ大きくする。
1ページのオブジェクト情報の記録が完了すると、オブジェクト参照情報作成部14は、ページツリーオブジェクトに戻り、全てのページのオブジェクト情報を読み出したか否かを判定する(S50)。
他にページが有る場合(S50のNo)、オブジェクト参照情報作成部14はそのページのページオブジェクトに読み取り位置を移動させS40の処理を行う(S60)。全てのページからオブジェクト情報の記録が完了すると処理を終了する。
<ディスプレイリストの削除処理>
図13は、DL作成部12と描画処理部16の処理手順を示すフローチャート図の一例である。図13の手順は、例えば、MFP200がPDLデータ(PDF)を受信するとスタートする。
図13は、DL作成部12と描画処理部16の処理手順を示すフローチャート図の一例である。図13の手順は、例えば、MFP200がPDLデータ(PDF)を受信するとスタートする。
PDFの全体がPDLデータ格納部13に格納されると、DL作成部12はPDFを読み出す(S110)。
DL作成部12はPDFのトレーラの情報を参照して、カタログオブジェクトに読み取り位置を移動する。そして、カタログオブジェクトからページツリーの参照情報を取得し、ページツリーオブジェクトに読み取り位置を移動する。ページツリーオブジェクトにより最初のページのページオブジェクトに読み取り位置を移動させ、最初のページが参照する参照情報を読み出す(S120)。
そして、DL作成部12は、ページ内のオブジェクトごとに、オブジェクトが使用されるページおよび位置情報を参照済みリストに記録する(S130)。すなわち、ディスプレイリストを作成する前に参照済みリストを作る。
図14は、参照済みリストの一例を示す。例えばページ1では、フォームオブジェクト1とイメージオブジェクト1があるので、これらのうちどちらかがS130で参照済みリストに登録される(2つ目は次のサイクルで登録される)。なお、参照位置は、同じオブジェクトが同一ページに存在する場合に識別するための情報である。次のステップに示すように、参照済みリストに登録されたオブジェクトは、ディスプレイリストに描画オブジェクトが作成されていることになる。
次に、DL作成部12はディスプレイリストにそのオブジェクトの描画オブジェクトが作成済みか否かを判定する(S140)。この判定は、同一ページか否かを問わずに、参照済みリストに同じオブジェクト名が登録されているかどうかにより判定される。すでに同じオブジェクト名が参照済みリストに登録されている場合、DL作成部12は、描画オブジェクトが作成済みと判定し、同じオブジェクト名のオブジェクトが登録済みでない場合、描画オブジェクトが作成済みでないと判定する。
例えば、図14ではページ2のフォームオブジェクト1に着目した場合、フォームオブジェクト1の描画オブジェクトはページ1のディスプレイリストにて作成済みであると判定される。
描画オブジェクトが作成済みである場合(S150のYes)、DL作成部12はディスプレイリストに描画オブジェクトへの参照を加える(S150)。すなわち、同じオブジェクトの描画オブジェクトを作成しなくても描画できるように、着目しているページの着目しているオブジェクトの描画オブジェクトを記述すべきディスプレイリストの箇所に、描画オブジェクトでなく、すでに作成済みの描画オブジェクトへの参照を記述する。例えば、ページ2のフォームオブジェクト1に着目している場合、DL作成部12はページ2のフォームオブジェクト1の描画オブジェクトを記述すべき箇所に、参照を意味するコマンドと共に"ページ1/フォームオブジェクト1/(100,200)"と記述する。これにより、DL作成部12は1つの文書内に同じオブジェクトが複数個あっても、作成する描画オブジェクトを1つだけにすることができる。
描画オブジェクトが作成済みでない場合(S150のNo)、DL作成部12はこのページのディスプレイリストにそのオブジェクトの描画オブジェクトを作成する(S160)。
次に描画処理部16は、ディスプレイリストをエンジンI/F161に転送する為のメモリに描画を行う(S170)。ディスプレイリストに「作成済みの描画オブジェクトへの参照」が記述されている場合、描画処理部16は参照先の描画オブジェクトを読み出して、描画処理を行う。例えば、描画処理部16は、ページ2のフォームオブジェクト1を描画する際、ディスプレイリストに記述された参照に基づき、ページ1のディスプレイリストのフォームオブジェクト1の描画オブジェクトを読み出して描画処理する。
描画処理部16は、描画が完了した時点で、オブジェクト参照テーブルから、描画した描画オブジェクトと参照ページ及び参照位置が同じオブジェクトのオブジェクト情報を削除する(S180)。例えば、描画処理部16がページ1のフォームオブジェクト1の描画オブジェクトにより描画した場合、オブジェクト参照テーブルから、参照ページがページ1及び参照位置が(100,200)のオブジェクトのオブジェクト情報を削除する。
図10(b)のオブジェクト参照テーブルの場合、描画処理部は、描画が完了した時点で、紐付け情報によりオブジェクト参照テーブルの描画したオブジェクトを特定し、オブジェクト参照テーブルの描画したオブジェクトの参照回数を1つ小さくする。
その後、DL作成部12は、描画処理したオブジェクトが他のページ又は同じページの別の場所で参照されていないかどうかを、オブジェクト参照テーブルを参照して判定する(S190)。
すなわち、オブジェクト参照テーブルから削除したオブジェクト名と同じオブジェクト名が登録されているか否かを判定する。例えば、ページ1のフォームオブジェクト1のオブジェクト情報が削除されても、オブジェクト参照テーブルには同じオブジェクト名のフォームオブジェクト1が登録されている。
図10(b)のオブジェクト参照テーブルの場合、DL作成部は、オブジェクト参照テーブルの描画したオブジェクトの参照回数が「0」か否かを判定すればよい。
描画処理したオブジェクトが他の箇所で参照されていない場合(S200のNo)、DL作成部12は描画オブジェクトを削除する(S210)。これにより、もはや描画処理の対象とならない描画オブジェクトを使用が終わった直後に削除できメモリを解放できる。なお、DL作成部12にとって、削除する描画オブジェクトの記述位置は、オブジェクト参照テーブルのオブジェクト情報がフラグなどにより削除されたことが示されている場合は、オブジェクト参照テーブルの参照位置から明らかである。または、図10(b)のオブジェクト参照テーブルの場合は、ディスプレイリストに記述されたオブジェクト名を利用してもよいし、描画処理部16が描画した描画オブジェクトのページ番号と参照位置又はオブジェクト名をDL作成部12に通知してもよい。
処理したオブジェクトが他の箇所で参照されている場合(S200のYes)、描画オブジェクトをそのまま保持する。これにより、まだ使用される描画オブジェクトをキャッシュしたままにできるので、再度の描画オブジェクトの作成が不要になる。
次に、DL作成部12はページ内に他のオブジェクトがあるか否かを判定し(S220)、ある場合は、次のオブジェクトの読み出し位置に移動してステップS130からの処理を繰り返す(S230)。
ページ内に他のオブジェクトがない場合(S220のNo)、描画処理部16はページの印刷命令をエンジンI/F161に指示する。そして、未処理のページがあるか否かを判定する(S240)。
他のページが有る場合、ページツリーオブジェクトにより次のページのページオブジェクトに読み取り位置を移動させ、そのページが参照する参照情報を読み出す(S250)。全てのページの処理が完了した時点で図13の処理は終了となる。
以上説明したように、本実施形態の画像形成装置は、オブジェクト毎に全ページからの参照有無を調べオブジェクト参照テーブルに登録するので、描画オブジェクトの描画の度にオブジェクト参照テーブルからオブジェクトを削除することで、描画オブジェクト(中間データ)を削除するタイミングを決定できる。したがって、描画する描画オブジェクトを誤って削除することを防止でき、この結果、再度の中間データの生成が必要になることを防止でき、印刷の処理時間を最小化できる。
100 コントローラ
110 CPU
111 第1コア
112 第2コア
113 第3コア113
114 第4コア
120 ROM
130 RAM
140 NVRAM
150 ホストPC
151 ネットワークI/F
161 エンジンI/F
171 パネルI/F
160 エンジン
170 パネル装置
180 HDD
200 MFP
204 プリンタコントロールシステム
205 PDL部
300 印刷システム
110 CPU
111 第1コア
112 第2コア
113 第3コア113
114 第4コア
120 ROM
130 RAM
140 NVRAM
150 ホストPC
151 ネットワークI/F
161 エンジンI/F
171 パネルI/F
160 エンジン
170 パネル装置
180 HDD
200 MFP
204 プリンタコントロールシステム
205 PDL部
300 印刷システム
Claims (11)
- 印刷データを格納する印刷データ格納手段と、
前記印刷データを解析し、印刷対象物の描画命令を含む描画命令データを生成する描画命令生成手段と、
前記印刷データを解析し、前記印刷データにおける前記印刷対象物の出現情報が前記印刷対象物毎に登録された印刷対象物出現テーブルを生成するテーブル作成手段と、
前記描画命令を実行して前記印刷対象物の描画処理を行い、描画処理した前記印刷対象物の前記出現情報を前記印刷対象物出現テーブルから削除する描画処理手段と、を有し、
前記描画命令生成手段は、前記印刷対象物出現テーブルの前記出現情報がすべて削除された前記印刷対象物の前記描画命令を前記描画命令データから削除する、
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記印刷対象物出現テーブルには、前記印刷対象物が出現するページのページ番号と印刷位置が前記印刷対象物毎に登録されている、
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記印刷対象物出現テーブルには、前記印刷対象物が文書内で出現する回数が前記印刷対象物毎に登録されている、
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記描画命令生成手段は、前記印刷対象物の前記描画命令を生成する際、前記描画命令を生成した前記印刷対象物の作成済みリストを作成し、
前記描画命令を生成する対象となっている前記印刷対象物の前記描画命令に、すでに前記作成済みリストに登録されている前記印刷対象物の前記描画命令への参照情報を記述する、
ことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の画像形成装置。 - 前記描画命令生成手段による前記描画命令の生成と、前記テーブル作成手段による前記印刷対象物出現テーブルの生成とは、少なくとも一部が時間的に重複して実行される、
ことを特徴とする請求項1〜4いずれか1項記載の画像形成装置。 - 前記描画処理手段は、描画処理を行った前記印刷対象物のページ番号と印刷位置に基づき、前記印刷対象物出現テーブルの前記印刷対象物を特定し、前記出現情報を削除する、
ことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。 - 前記描画処理手段は、1ページ内の複数の領域毎に前記印刷対象物の描画処理を行う、
ことを特徴とする請求項1〜6いずれか1項記載の画像形成装置。 - 前記印刷対象物は、繰り返し使うことを目的としたいくつかの印刷対象物の集合である、
ことを特徴とする請求項1〜7いずれか1項記載の画像形成装置。 - マルチコア型のCPU、又は、複数のCPUを有し、
前記描画命令生成手段に1つのコア又はCPUを、
前記テーブル作成手段及び前記描画処理手段に1つのコア又はCPUを、割り当て、各手段がそれぞれ処理を実行する、
ことを特徴とする請求項1〜8いずれか1項記載の画像形成装置。 - 前記印刷データはPDFフォーマットにより記述されている、ことを特徴とする請求項1〜9いずれか1項記載の画像形成装置。
- 入力データ取得手段が、印刷データを取得して印刷データ格納手段に格納するステップと、
描画命令生成手段が、前記印刷データを解析し、印刷対象物の描画命令を含む描画命令データを生成するステップと、
テーブル作成手段が、前記印刷データを解析し、前記印刷データにおける前記印刷対象物の出現情報が前記印刷対象物毎に登録された印刷対象物出現テーブルを生成するステップと、
描画処理手段が、前記描画命令データの命令を実行して前記印刷対象物の描画処理を行い、描画処理した前記印刷対象物の前記出現情報を削除するステップ、
前記描画命令生成手段が、前記印刷対象物出現テーブルの前記出現情報がすべて削除された前記印刷対象物の前記描画命令を前記描画命令データから削除するステップと、
と有することを特徴とする画像処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2010231947A JP2012081711A (ja) | 2010-10-14 | 2010-10-14 | 画像形成装置、画像処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2010231947A JP2012081711A (ja) | 2010-10-14 | 2010-10-14 | 画像形成装置、画像処理方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2012081711A true JP2012081711A (ja) | 2012-04-26 |
Family
ID=46241095
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2010231947A Pending JP2012081711A (ja) | 2010-10-14 | 2010-10-14 | 画像形成装置、画像処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2012081711A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2019084749A (ja) * | 2017-11-07 | 2019-06-06 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置及び画像形成プログラム |
-
2010
- 2010-10-14 JP JP2010231947A patent/JP2012081711A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2019084749A (ja) * | 2017-11-07 | 2019-06-06 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置及び画像形成プログラム |
| JP7039935B2 (ja) | 2017-11-07 | 2022-03-23 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置及び画像形成プログラム |
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