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JP2012080610A - 3相回転電機用のステータ及びその製造方法 - Google Patents

3相回転電機用のステータ及びその製造方法 Download PDF

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JP2012080610A
JP2012080610A JP2010220909A JP2010220909A JP2012080610A JP 2012080610 A JP2012080610 A JP 2012080610A JP 2010220909 A JP2010220909 A JP 2010220909A JP 2010220909 A JP2010220909 A JP 2010220909A JP 2012080610 A JP2012080610 A JP 2012080610A
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Yoshiya Nakagawa
善也 中川
Yasuo Yamaguchi
康夫 山口
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Aisin AW Co Ltd
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Aisin AW Co Ltd
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Abstract

【課題】各相のコイルを同じ配列順序で繰り返し配置してなる螺旋巻き状態のステータに対して、簡単な方法によって渡線の絶縁を行うことができる3相回転電機用のステータ及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】3相回転電機用のステータ1は、ステータコア2に設けた複数のスロット21に対し、U相、V相、W相の3相のコイル3U、3V、3Wを配置してなる。3相のコイル3U、3V、3Wは、そのコイルエンド部30において、周方向一方側において径方向外周側の端部に偏らせた状態から周方向他方側において径方向内周側の端部に偏らせた状態に形成することにより、周方向Cに対して傾斜して、同じ配列順序で繰り返し配置されている。コイルエンド部30には、同相のコイル3同士を結ぶ複数の渡線4が、他の2相のコイル3を跨いで配置されている。渡線4には、絶縁性を有する絶縁チューブ5が外装されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ステータコアに設けた複数のスロットに対し、U相、V相、W相の3相のコイルを配置してなる3相回転電機用のステータ及びその製造方法に関する。
3相回転電機用のステータを製造する際には、ステータコアに対して、U相の複数のコイルを最も外周側に配置すると共に、W相の複数のコイルを最も内周側に配置し、両者の中間位置にV相の複数のコイルを配置する組付方式が多用されている。この場合、各相の複数のコイルは、各相ごとに径方向に対してまとまった状態にある。そして、各相のコイルの一部がステータコアの軸方向一端面から突出して形成されたコイルエンド部においては、同相のコイル同士を結ぶ渡線が、他の2相のコイルを跨ぐことがない。
そのため、U相のコイルとV相のコイル及びW相のコイルとの間、V相のコイルとW相のコイルとの間に、それぞれ相間絶縁紙を差し込んで各相の間の絶縁を図っている。このような相間絶縁紙としては、例えば特許文献1に開示されたものがある。
また、U相、V相、W相の各相のコイルを、ステータコアのスロットに順次繰り返し配置し、ステータコアの周方向に対して各相のコイルエンド部を傾斜して配置する組付方式も知られている。この螺旋巻きを行ったステータについては、例えば特許文献2に開示されたものがある。
特開2004−364382号公報 特開2007−166849号公報
しかしながら、上記螺旋巻きの組付方式を採用する場合、コイルエンド部においては、同相のコイル同士を結ぶ複数の渡線が、他の2相のコイルを跨いで配置されることになる。この場合、コイルの部分とは別に渡線のみを絶縁する必要が生じ、この渡線を相間絶縁紙によって絶縁することは困難である。また、渡線に絶縁テープ等を巻き付けることが考えられる。しかし、渡線は、短いだけでなくコイルの部分に密着しているため、絶縁テープ等の巻付も困難である。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、簡単な方法によって渡線の絶縁を行うことができる3相回転電機用のステータ及びその製造方法を提供しようとするものである。
第1の発明は、ステータコアに設けた複数のスロットに対し、U相、V相、W相の3相のコイルを配置してなる3相回転電機用のステータにおいて、
上記3相のコイルは、マグネットワイヤを複数回巻回してなると共に、同相のスロットから他の2相のコイルが入るスロットを空けて隣接する同相のスロットに配置されており、かつ、上記ステータコアの軸方向一端面から突出してなるコイルエンド部においては、周方向に対して傾斜して同じ配列順序で繰り返し配置されており、
上記コイルエンド部には、同相のコイル同士を結ぶ複数の渡線が、他の2相のコイルを跨いで配置されており、
上記渡線には、絶縁チューブが外装されていることを特徴とする3相回転電機用のステータにある(請求項1)。
第2の発明は、上記3相回転電機用のステータを製造する方法において、
上記コイルを巻回する巻枠に対してマグネットワイヤを複数本まとめて送り出すワイヤ供給手段と、該ワイヤ供給手段の送出先端部から送り出された上記マグネットワイヤの部分を挿通させた複数の上記絶縁チューブを保持可能なチューブ保持供給手段とを用い、
上記ワイヤ供給手段が上記渡線を形成するための上記マグネットワイヤの部分である渡線用マグネットワイヤ部分を送り出す際に、上記チューブ保持供給手段が上記絶縁チューブの保持を解除することにより、該絶縁チューブを上記渡線用マグネットワイヤ部分と共に送り出すことを特徴とする3相回転電機用のステータの製造方法にある(請求項4)。
第3の発明は、上記3相回転電機用のステータを製造する方法において、
上記コイルを巻回する巻枠に対してマグネットワイヤを複数本まとめて送り出すワイヤ供給手段と、該ワイヤ供給手段の送出先端部から送り出された上記マグネットワイヤの部分を挿通させた複数の上記絶縁チューブの保持と送出とを交互に行う複数のチューブ保持供給手段とを用い、
上記ワイヤ供給手段が上記渡線を形成するための上記マグネットワイヤの部分である渡線用マグネットワイヤ部分を送り出す際に、先頭から2つ目に位置する上記絶縁チューブを第2のチューブ保持供給手段が保持した状態で、先頭に位置する上記絶縁チューブを保持する第1のチューブ保持供給手段が、上記マグネットワイヤの送り出し速度に合わせて移動して、自ら保持する上記絶縁チューブを送り出すことを特徴とする3相回転電機用のステータの製造方法にある(請求項5)。
第1の発明の3相回転電機用のステータにおいては、3相のコイルにおけるコイルエンド部が、周方向に対して傾斜して同じ配列順序で繰り返し配置された、螺旋巻き状態のステータに対して、同相のコイル同士を結ぶ渡線の絶縁の仕方に工夫を行っている。
本発明においては、ステータのコイルエンド部において、他の2相のコイルを跨いで配置された各相の渡線に対して、絶縁チューブを外装している。これにより、各相の渡線を、絶縁チューブによって他の2相のコイルと絶縁を行ってコイルエンド部に配置することができる。
それ故、第1の発明の3相回転電機用のステータによれば、各相のコイルを同じ配列順序で繰り返し配置してなる螺旋巻き状態のステータに対して、簡単な方法によって渡線の絶縁を行うことができる。
第2の発明の3相回転電機用のステータの製造方法は、絶縁チューブと複数本のマグネットワイヤとの間に、ある程度の摩擦力が作用する場合に有効な方法である。
本発明においては、ワイヤ供給手段から巻枠へマグネットワイヤを供給する際に、チューブ保持供給手段によって、マグネットワイヤを挿通させた絶縁チューブを保持しておく。
そして、ワイヤ供給手段から送り出されるマグネットワイヤを巻枠に巻き付けて、コイルを形成する。次いで、ワイヤ供給手段が、巻枠に巻き付ける所定長さのマグネットワイヤを送り出した後、渡線用マグネットワイヤ部分を送り出す際には、チューブ保持供給手段が絶縁チューブの保持を解除することにより、絶縁チューブを渡線用マグネットワイヤ部分と共に送り出す。
これにより、渡線用マグネットワイヤ部分の外周に絶縁チューブを送り出し、コイルを巻回した巻枠から他の巻枠へ渡る部分には、絶縁チューブを外装した渡線用マグネットワイヤ部分が配置される。こうして、ステータコアに対して巻枠に巻回したコイルを組み付けたときには、渡線用マグネットワイヤ部分が渡線となり、この渡線に絶縁チューブが外装された状態を形成することができる。
それ故、第2の発明の3相回転電機用のステータの製造方法によれば、渡線に対して簡単な方法によって絶縁チューブを外装することができる。
第3の発明の3相回転電機用のステータの製造方法は、絶縁チューブと複数本のマグネットワイヤとの間に、摩擦力がほとんど作用しない場合に有効な方法である。
本発明においては、ワイヤ供給手段から巻枠へマグネットワイヤを供給する際に、複数のチューブ保持供給手段によって、マグネットワイヤを挿通させた絶縁チューブを保持しておく。
そして、ワイヤ供給手段から送り出されるマグネットワイヤを巻枠に巻き付けて、コイルを形成する。次いで、ワイヤ供給手段が、巻枠に巻き付ける所定長さのマグネットワイヤを送り出した後、渡線用マグネットワイヤ部分を送り出す際には、先頭に位置する絶縁チューブを保持する第1のチューブ保持供給手段が、マグネットワイヤの送り出し速度に合わせて移動して、自ら保持する絶縁チューブを送り出す。このとき、第2のチューブ保持供給手段が先頭から2つ目の絶縁チューブを保持した状態を維持する。
これにより、渡線用マグネットワイヤ部分の外周に絶縁チューブを送り出し、コイルを巻回した巻枠から他の巻枠へ渡る部分には、絶縁チューブを外装した渡線用マグネットワイヤ部分が配置される。こうして、ステータコアに対して巻枠に巻回したコイルを組み付けたときには、渡線用マグネットワイヤ部分が渡線となり、この渡線に絶縁チューブが外装された状態を形成することができる。
それ故、第3の発明の3相回転電機用のステータの製造方法によっても、渡線に対して簡単な方法によって絶縁チューブを外装することができる。
実施例にかかる、3相回転電機用のステータの一部を、ステータコアの軸方向から見た状態で示す説明図。 実施例にかかる、U相のコイル及び渡線を、ステーコアの径方向から見た状態で模式的に示す説明図。 実施例にかかる、3相回転電機用のステータを、渡線の図示を省略して、ステータコアの軸方向から見た状態で示す説明図。 実施例にかかる、図3の一部を拡大して示す説明図。 実施例にかかる、各相のコイル及び渡線の形成状態を模式化して示す説明図。 実施例にかかる、U相のコイル及び渡線を、ステータコアの軸方向から見た状態で示す説明図。 実施例にかかる、図6の一部を拡大して示す説明図。 実施例にかかる、V相のコイル及び渡線を、ステータコアの軸方向から見た状態で示す説明図。 実施例にかかる、図8の一部を拡大して示す説明図。 実施例にかかる、W相のコイル及び渡線を、ステータコアの軸方向から見た状態で示す説明図。 実施例にかかる、図10の一部を拡大して示す説明図。 実施例にかかる、他の各相のコイル及び渡線の形成状態を模式化して示す説明図。 実施例にかかる、他のU相のコイル及び渡線を、ステータコアの軸方向から見た状態で示す説明図。 実施例にかかる、図13の一部を拡大して示す説明図。 実施例にかかる、巻線装置にコイル及び渡線を形成した状態を示す説明図。 実施例にかかる、1つ目の巻枠にコイルを巻回する状態を示す説明図。 実施例にかかる、1つ目の巻枠に絶縁チューブを送り出す状態を示す説明図。 実施例にかかる、1つ目の巻枠に絶縁チューブを装着した渡線を形成する状態を示す説明図。 実施例にかかる、2つ目の巻枠にコイルを巻回する状態を示す説明図。 実施例にかかる、2つ目の巻枠に絶縁チューブを送り出す状態を示す説明図。
上述した第1、第3の発明の3相回転電機用のステータ及びその製造方法における好ましい実施の形態につき説明する。
第1の発明において、上記絶縁チューブとしては、絶縁性を有する種々の樹脂、ゴム等を用いることができる。
また、上記複数の渡線は、上記コイルエンド部に対する軸方向外方を内周側と外周側とに跨いで配置することができる(請求項2)。
この場合には、同じパターンで繰り返し形成された3相の渡線を有するコイルエンド部において、絶縁チューブによって、各相の渡線と、他の2相のコイル及び渡線との絶縁を確保することができる。
また、上記複数の渡線は、上記コイルエンド部の径方向内周側端部に配置された内周側渡線と、上記コイルエンド部の径方向外周側端部に配置された外周側渡線とから構成することができる(請求項3)。
この場合には、内周側と外周側とに交互に形成された3相の渡線を有するコイルエンド部において、絶縁チューブによって、各相の渡線と、他の2相のコイル及び渡線との絶縁を確保することができる。
第3の発明において、上記絶縁チューブを送り出した後の上記第1のチューブ保持供給手段は、上記第2のチューブ保持供給手段が保持する上記絶縁チューブの1つ後方に位置する上記絶縁チューブを保持し、上記ワイヤ供給手段が次の上記渡線用マグネットワイヤ部分を送り出す際に、上記第1のチューブ保持供給手段が上記絶縁チューブを保持した状態で、上記第2のチューブ保持供給手段が、上記マグネットワイヤの送り出し速度に合わせて、自ら保持する上記絶縁チューブを送り出すことが好ましい(請求項6)。
この場合には、絶縁チューブを送り出した後のチューブ保持供給手段が再び他の絶縁チューブを保持し、第1のチューブ保持供給手段と第2のチューブ保持供給手段とが交互に絶縁チューブの保持と送出とを繰り返すことができる。そのため、同相のコイル同士を結ぶ複数の渡線に対し、絶縁チューブを安定して外装することができ、絶縁チューブによって渡線を外装した螺旋巻き状態のステータを容易に製造することができる。
以下に、本発明の3相回転電機用のステータ及びその製造方法にかかる実施例につき、図面を参照して説明する。
本例の3相回転電機用のステータ1は、図3、図4に示すごとく、ステータコア2に設けた複数のスロット21に対し、U相、V相、W相の3相のコイル3U、3V、3Wを配置してなる。3相のコイル3U、3V、3Wは、マグネットワイヤ301を複数回巻回してなると共に、同相のスロット21から他の2相のコイル3が入るスロット21を空けて隣接する同相のスロット21に配置されている。
図2に示すごとく、3相のコイル3U、3V、3Wは、ステータコア2の軸方向一端面201から突出してなるコイルエンド部30においては、マグネットワイヤ301を軸方向Lに広げるように整形されている。図7、図9、図11に示すごとく、3相のコイル3U、3V、3Wは、そのコイルエンド部30において、周方向一方側において径方向外周側の端部C1に偏らせた状態から周方向他方側において径方向内周側の端部C2に偏らせた状態に形成することにより、周方向Cに対して傾斜して、同じ配列順序で繰り返し配置されている。
図1に示すごとく、コイルエンド部30には、同相のコイル3同士を結ぶ複数の渡線4が、他の2相のコイル3を跨いで配置されている。渡線4には、絶縁性を有する絶縁チューブ5が外装されている。なお、コイル3は、U相、V相、W相のいずれかのコイル3U、3V、3Wを意味し、渡線4は、U相、V相、W相のいずれかの渡線4U、4V、4Wを意味する。
以下に、本例の3相回転電機用のステータ1及びその製造方法につき、図1〜図20を参照して詳説する。
図3は、ステータコア2に対して螺旋巻き状態で配置した3相のコイル3U、3V、3Wを、ステータ1の軸方向から見た状態で示す。同図において、渡線4の図示は省略している。図4は、図2の一部を拡大して示す。
本例の3相回転電機用のステータ1は、ステータコア2に対して、いわゆる螺旋巻き状態でコイルを配置してなるものである。ステータ1においては、3相のコイル3U、3V、3Wにおける軸方向一方側に位置するコイルエンド部30において、渡線4、コイル3の端部から引き出したリード線33U、33V、33Wと、中性点34U、34V、34Wとが配置されている。
各相のコイル3U、3V、3Wは、その周方向一方側導体部31をいずれかのスロット21に配置すると共に、その周方向他方側導体部32をいずれかのスロット21から所定数のスロット21を空けて位置する他のスロット21に配置して構成されている。
図5は、各相のコイル3U、3V、3W及び渡線4の形成状態を模式化して示す。各相のコイル3U、3V、3Wは、複数本のマグネットワイヤ301を複数回に巻回して形成されている。各相のコイル3U、3V、3Wは、ステータコア2の内周側に位置する部分ほど縮径する形状に形成されている。
本例の各相の渡線4U、4V、4Wは、ループの外径が最も小さいコイル3の内周側部分302と、このコイル3に隣接する他のコイル3において、ループの外径が最も大きい外周側部分303とを結ぶように形成されている。
図1は、ステータコア2に配置した3相のコイル3U、3V、3Wについて、同相のコイル3同士を結ぶ渡線4を、3相分について示す。3相のコイル3U、3V、3Wの各コイルエンド部30において、同じパターンで3相の渡線4U、4V、4Wが周方向Cに対して傾斜して配置されている。各相のコイルエンド部30における複数の渡線4は、各相のコイルエンド部30に対する軸方向外方を内周側と外周側とに跨り、同相のコイル3の周方向一方側導体部31と、これに隣接する同相のコイル3の周方向他方側導体部32とを結んでいる。そして、各相の渡線4U、4V、4Wは、コイルエンド部30において、他の2相のコイル3を跨いで配置されている。また、各相の渡線4U、4V、4Wに対して絶縁チューブ5を外装することができる。
図6は、ステータコア2に配置されたU相のコイル3U及び渡線4のみを示す。図7は、その一部の拡大図である。
ステータコア2において、U相のコイル3Uの周方向一方側導体部31と周方向他方側導体部32とは、V相のコイル3Vの周方向一方側導体部31及び周方向他方側導体部32と、W相のコイル3Wの周方向一方側導体部31及び周方向他方側導体部32とが入るスロット21を空けて(4つのスロット21を空けて)、U相のスロット21に配置されている。
U相のコイル3Uの周方向他方側導体部32が入るスロット21には、U相の渡線4Uを介して連なる次のU相のコイル3Uの周方向一方側導体部31が入るスロット21が隣接している。
図8は、ステータコア2に配置されたV相のコイル3V及び渡線4のみを示す。図9は、その一部の拡大図である。
ステータコア2において、V相のコイル3Vの周方向一方側導体部31と周方向他方側導体部32とは、U相のコイル3Uの周方向一方側導体部31及び周方向他方側導体部32と、W相のコイル3Wの周方向一方側導体部31及び周方向他方側導体部32とが入るスロット21を空けて(4つのスロット21を空けて)、U相のスロット21に配置されている。
V相のコイル3Vの周方向他方側導体部32が入るスロット21には、V相の渡線4Vを介して連なる次のV相のコイル3Vの周方向一方側導体部31が入るスロット21が隣接している。
図10は、ステータコア2に配置されたW相のコイル3W及び渡線4のみを示す。図11は、その一部の拡大図である。
ステータコア2において、W相のコイル3Wの周方向一方側導体部31と周方向他方側導体部32とは、U相のコイル3Uの周方向一方側導体部31及び周方向他方側導体部32と、V相のコイル3Vの周方向一方側導体部31及び周方向他方側導体部32とが入るスロット21を空けて(4つのスロット21を空けて)、W相のスロット21に配置されている。
W相のコイル3Wの周方向他方側導体部32が入るスロット21には、W相の渡線4Wを介して連なる次のW相のコイル3Wの周方向一方側導体部31が入るスロット21が隣接している。
図2、図7、図9、図11に示すごとく、各相のコイル3U、3V、3Wは、ステータコア2のスロット21においては径方向Rに長い断面形状で配置される一方、ステータコア2の軸方向一端面201から突出したコイルエンド部30においては、軸方向に長い断面形状で配置される。
また、ステータコア2における各相の渡線4U、4V、4Wの配置位置は、各相のコイル3U、3V、3Wの形成状態によって変化する。
図12は、他の各相のコイル3U、3V、3W及び渡線4の形成状態の例を模式化して示す。図13は、他の各相のコイル3U、3V、3W及び渡線4の形成状態について示す図であり、ステータコア2に配置されたU相のコイル3U及び渡線4Uのみを示す。図14は、その一部の拡大図である。
各図に示すごとく、各相のコイル3U、3V、3Wにおける複数の渡線4は、3相のコイル3U、3V、3Wのコイルエンド部30の径方向内周側端部において、互いに隣接する同相のコイル3の周方向一方側導体部31同士を結ぶ内周側渡線4Aと、3相のコイル3U、3V、3Wのコイルエンド部30の径方向外周側端部において、互いに隣接する同相のコイル3の周方向他方側導体部32同士を結ぶ外周側渡線4Bとから構成することもできる。この場合、各相の渡線4U、4V、4Wは、ループの外径が最も小さいコイル3の内周側部分302同士を結ぶ内周側渡線4Aと、ループの外径が最も大きい外周側部分303同士を結ぶ外周側渡線4Bとが交互に形成されている。そして、コイルエンド部30において、内周側と外周側とに交互に形成された3相の渡線4U、4V、4Wに対して絶縁チューブ5を外装することができる。
次に、本例のステータ1の製造方法について詳説する。
図示は省略するが、本例のステータ1は、3相のコイル3U、3V、3Wを別々の巻枠61において形成し、形成した各相のコイル3U、3V、3Wをトランスファーツールに移載し、トランスファーツールから各相のコイル3U、3V、3Wが同じ順序で繰り返し周方向Cに並ぶ状態でアッパーツールに移載し、アッパーツールから3相のコイル3U、3V、3Wをステータコア2のスロット21に組み付けて形成される。
図15に示すごとく、本例の絶縁チューブ5は、巻枠61において各相のコイル3U、3V、3Wを形成する際に、マグネットワイヤ301に対して装着しておき、マグネットワイヤ301を巻枠61へ供給する際に所定のタイミングで絶縁チューブ5を巻枠61へ供給して、巻枠61同士の間に位置する渡線用マグネットワイヤ部分301Aに絶縁チューブ5を配置する。
図16に示すごとく、本例においては、巻枠61にコイル3を形成する際には、ワイヤ供給手段62とチューブ保持供給手段63とを用いる。
ワイヤ供給手段62は、コイル3を巻回する巻枠61に対してマグネットワイヤ301を複数本まとめて送り出すよう構成されている。マグネットワイヤ301は、複数本が並列に並ぶ状態で同時にワイヤ供給手段62から送り出される。
本例のチューブ保持供給手段63は、絶縁チューブ5と複数本のマグネットワイヤ301との間に、摩擦力がほとんど作用しない場合を想定して構成されている。
本例のチューブ保持供給手段63は、同様の動作をするものを複数用いる。また、チューブ保持供給手段63は、ワイヤ供給手段62の送出先端部621から送り出されたマグネットワイヤ301の部分を挿通させた複数の絶縁チューブ5の保持と送出とを交互に行うよう構成されている。
巻枠61、ワイヤ供給手段62及びチューブ保持供給手段63は、制御装置によって互いに同調して制御されるよう構成されている。
図15に示すごとく、巻枠61は、巻枠装置6において複数個が配列されており、巻枠装置6においては、複数本を束にしたマグネットワイヤ301を複数個の巻枠61に順次巻回して、複数個のコイル3が渡線4を介して連なった連コイル35を形成する。
制御装置は、ワイヤ供給手段62から送り出したマグネットワイヤ301の送出量(送出長さ)を検出するよう構成されている。そして、制御装置は、コイル3を形成する長さのマグネットワイヤ301がワイヤ供給手段62から送り出されたことを検出したときには、チューブ保持供給手段63を移動させて、絶縁チューブ5を渡線用マグネットワイヤ部分301Aと共に送り出すよう構成されている。また、本例においては、2つのチューブ保持供給手段63を用い、いずれか一方のチューブ保持供給手段63が絶縁チューブ5を送り出すときには、他方のチューブ保持供給手段63が残りの絶縁チューブ5の送り出しを停止させる。
コイル3を形成するに当たっては、マグネットワイヤ301の先端部を巻枠61に固定し、巻枠61の回転に応じてワイヤ供給手段62がマグネットワイヤ301を送り出す。このとき、図16に示すごとく、第1のチューブ保持供給手段63Aは、先頭に位置する絶縁チューブ5Aを保持し、第2のチューブ保持供給手段63Bは、先頭から2つ目に位置する絶縁チューブ5Bを保持する。なお、第2のチューブ保持供給手段63Bは、先頭から2つ目に位置する絶縁チューブ5Bの外周側に位置するだけでもよい。
そして、ワイヤ供給手段62から送り出されるマグネットワイヤ301が1つ目の巻枠61に巻回され、1つ目の巻枠61に対して1つ目のコイル3が形成される。この1つ目のコイル3の形成が完了する直前には、ワイヤ供給手段62から、渡線4を形成するためのマグネットワイヤ301の部分である渡線用マグネットワイヤ部分301Aが送り出される。このとき、図17に示すごとく、先頭から2つ目の絶縁チューブ5を第2のチューブ保持供給手段63Bが保持した状態で、先頭に位置する絶縁チューブ5Aを保持する第1のチューブ保持供給手段63Aが、マグネットワイヤ301の送り出し速度に合わせて移動して、自ら保持する絶縁チューブ5Aを送り出す。
これにより、図18に示すごとく、渡線用マグネットワイヤ部分301Aの外周に絶縁チューブ5を送り出し、コイル3を巻回した巻枠61から他の巻枠61へ渡る部分には、絶縁チューブ5を外装した渡線用マグネットワイヤ部分301Aが配置される。こうして、ステータコア2に対して巻枠61に巻回したコイル3を組み付けたときには、渡線用マグネットワイヤ部分301Aが渡線4となり、この渡線4に絶縁チューブ5が外装された状態を形成することができる。
次いで、図19に示すごとく、2つ目の巻枠61に対して、ワイヤ供給手段62から送り出されたマグネットワイヤ301が巻回される。また、絶縁チューブ5を送り出した後の第1のチューブ保持供給手段63Aは、第2のチューブ保持供給手段63Bが保持する絶縁チューブ5Bの1つ後方に位置する絶縁チューブ5Cを保持する。
なお、第2のチューブ保持供給手段63Bは、第1のチューブ保持供給手段63Aが位置していた場所まで若干移動しておくことができる。
そして、ワイヤ供給手段62から送り出されるマグネットワイヤ301が2つ目の巻枠61に巻回され、2つ目の巻枠61に対して2つ目のコイル3が形成される。この2つ目のコイル3の形成が完了する直前には、ワイヤ供給手段62から、次の渡線4を形成するためのマグネットワイヤ301の部分である渡線用マグネットワイヤ部分301Aが送り出される。
このとき、図20に示すごとく、先頭から2つ目の絶縁チューブ5Cを第1のチューブ保持供給手段63Aが保持した状態で、先頭に位置する絶縁チューブ5Bを保持する第2のチューブ保持供給手段63Bが、マグネットワイヤ301の送り出し速度に合わせて移動して、自ら保持する絶縁チューブ5Bを送り出す。
以降、第1のチューブ保持供給手段63Aと第2のチューブ保持供給手段63Bとによって絶縁チューブ5の保持と供給とを交互に行って、すべての渡線用マグネットワイヤ部分301Aに対して絶縁チューブ5を供給する。
また、上記巻枠61によるコイル3の形成、渡線4への絶縁チューブ5の配置は、3相のコイル3U、3V、3Wについて同様に行う。
こうして、ステータコア2に対して巻枠61に巻回した3相のコイル3U、3V、3Wを組み付けたときには、3相のコイル3U、3V、3Wの各渡線4に絶縁チューブ5が外装された状態を容易に形成することができる。
上記のごとく、本例のステータ1においては、各相の渡線4U、4V、4Wを、絶縁チューブ5によって他の2相のコイル3と絶縁を行ってコイルエンド部30に配置することができる。それ故、本例の3相回転電機用のステータ1及びその製造方法によれば、各相のコイル3U、3V、3Wを同じ配列順序で繰り返し配置してなる螺旋巻き状態のステータ1に対して、簡単な方法によって渡線4の絶縁を行うことができる。
なお、絶縁チューブ5と複数本並列に並ぶマグネットワイヤ301との間に、ある程度の摩擦力が作用する場合には、チューブ保持供給手段63は、絶縁チューブ5の保持とその解除が可能な構造にしておき、ワイヤ供給手段62が渡線用マグネットワイヤ部分301Aを送り出す際に、絶縁チューブ5の保持を解除することにより、絶縁チューブ5を渡線用マグネットワイヤ部分301Aと共に送り出すよう構成することもできる。この場合においても、上記と同様の作用効果を得ることができる。
1 3相回転電機用のステータ
2 ステータコア
21 スロット
3U、3V、3W 各相のコイル
30 コイルエンド部
301 マグネットワイヤ
301A 渡線用マグネットワイヤ部分
31 周方向一方側導体部
32 周方向他方側導体部
4U、4V、4W 各相の渡線
5 絶縁チューブ
6 巻枠装置
61 巻枠
62 ワイヤ供給手段
621 送出先端部
63A 第1のチューブ保持供給手段
63B 2のチューブ保持供給手段

Claims (6)

  1. ステータコアに設けた複数のスロットに対し、U相、V相、W相の3相のコイルを配置してなる3相回転電機用のステータにおいて、
    上記3相のコイルは、マグネットワイヤを複数回巻回してなると共に、同相のスロットから他の2相のコイルが入るスロットを空けて隣接する同相のスロットに配置されており、かつ、上記ステータコアの軸方向一端面から突出してなるコイルエンド部においては、周方向に対して傾斜して同じ配列順序で繰り返し配置されており、
    上記コイルエンド部には、同相のコイル同士を結ぶ複数の渡線が、他の2相のコイルを跨いで配置されており、
    上記渡線には、絶縁チューブが外装されていることを特徴とする3相回転電機用のステータ。
  2. 請求項1に記載の3相回転電機用のステータにおいて、上記複数の渡線は、上記コイルエンド部に対する軸方向外方を内周側と外周側とに跨いで配置されていることを特徴とする3相回転電機用のステータ。
  3. 請求項1に記載の3相回転電機用のステータにおいて、上記複数の渡線は、上記コイルエンド部の径方向内周側端部に配置された内周側渡線と、上記コイルエンド部の径方向外周側端部に配置された外周側渡線とからなることを特徴とする3相回転電機用のステータ。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の3相回転電機用のステータを製造する方法において、
    上記コイルを巻回する巻枠に対してマグネットワイヤを複数本まとめて送り出すワイヤ供給手段と、該ワイヤ供給手段の送出先端部から送り出された上記マグネットワイヤの部分を挿通させた複数の上記絶縁チューブを保持可能なチューブ保持供給手段とを用い、
    上記ワイヤ供給手段が上記渡線を形成するための上記マグネットワイヤの部分である渡線用マグネットワイヤ部分を送り出す際に、上記チューブ保持供給手段が上記絶縁チューブの保持を解除することにより、該絶縁チューブを上記渡線用マグネットワイヤ部分と共に送り出すことを特徴とする3相回転電機用のステータの製造方法。
  5. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の3相回転電機用のステータを製造する方法において、
    上記コイルを巻回する巻枠に対してマグネットワイヤを複数本まとめて送り出すワイヤ供給手段と、該ワイヤ供給手段の送出先端部から送り出された上記マグネットワイヤの部分を挿通させた複数の上記絶縁チューブの保持と送出とを交互に行う複数のチューブ保持供給手段とを用い、
    上記ワイヤ供給手段が上記渡線を形成するための上記マグネットワイヤの部分である渡線用マグネットワイヤ部分を送り出す際に、先頭から2つ目に位置する上記絶縁チューブを第2のチューブ保持供給手段が保持した状態で、先頭に位置する上記絶縁チューブを保持する第1のチューブ保持供給手段が、上記マグネットワイヤの送り出し速度に合わせて移動して、自ら保持する上記絶縁チューブを送り出すことを特徴とする3相回転電機用のステータの製造方法。
  6. 請求項5に記載の3相回転電機用のステータの製造方法において、上記絶縁チューブを送り出した後の上記第1のチューブ保持供給手段は、上記第2のチューブ保持供給手段が保持する上記絶縁チューブの1つ後方に位置する上記絶縁チューブを保持し、
    上記ワイヤ供給手段が次の上記渡線用マグネットワイヤ部分を送り出す際に、上記第1のチューブ保持供給手段が上記絶縁チューブを保持した状態で、上記第2のチューブ保持供給手段が、上記マグネットワイヤの送り出し速度に合わせて、自ら保持する上記絶縁チューブを送り出すことを特徴とする3相回転電機用のステータの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9819238B2 (en) 2013-09-26 2017-11-14 Mitsubishi Electric Corporation Rotary electric machine having stator with coil conductors having different cross-sectional width
EP4175127A4 (en) * 2020-07-03 2023-12-13 DMG Mori Co., Ltd. ENGINE

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