JP2012069893A - 半導体チップの実装方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】厚みが100μm以下の半導体チップを基板に実装する半導体チップの実装方法であって、基板に半導体用封止材を供給する工程と、前記半導体用封止材を介して、半導体チップを前記基板に搭載する工程と、前記半導体用封止材を硬化する工程とを有し、前記基板は、水との接触角が30°以下である半導体チップの実装方法。
【選択図】なし
Description
良好なフィレットを形成するために、例えば、特許文献1には、半導体素子を配線基板にフリップチップ実装するに際し、表面粗さを周辺部よりも荒くして濡れ角を大きく加工したり、プラズマを照射することによってプラズマの照射を受けた部分の濡れ角を小さく加工したりすることにより、配線基板の側に濡れ性低減領域又は濡れ性改善領域を形成し、半導体素子のコーナー部に接した辺から流れ出した封止樹脂材を、半導体素子のコーナー部へ導く方法が記載されている。
以下、本発明を詳述する。
上記半導体チップは、厚みが100μm以下であれば特に限定されず、複数のバンプを有するフリップチップ実装用の半導体チップであってもよく、バンプを持たない半導体チップであってもよい。上記半導体チップとして、例えば、シリコン、ガリウム砒素等の半導体からなり、金、銅、銀−錫ハンダ、アルミニウム、ニッケル等からなる複数のバンプを有する半導体チップ等が挙げられる。
上記半導体用封止材を供給する領域は、半導体チップ接合領域の30〜90%であることが好ましい。なお、本明細書中、半導体チップ接合領域とは、半導体チップが接合する、基板上の領域を意味する。
なお、本明細書中、半導体用封止材を供給する領域とは、供給した半導体用封止材の最外部を直線で描き、その直線によって形成される1つ以上の多角形の内部の面積又はその面積の和を意味する。
上記基板の水との接触角が30°を超えると、上記半導体用封止材の濡れ広がりが小さくなるため、良好なフィレットを形成することができなかったり、上記半導体チップ側面への這い上がりが大きくなってアタッチメントへの上記半導体用封止材の付着を抑制することが困難となったりする。上記基板の水との接触角は、20°以下であることが好ましく、15°以下であることがより好ましい。
なお、通常、液体の種類に関わらず、基板の表面エネルギーを大きくすることによって基板の液体との接触角を低下させることができる。従って、上記基板の水との接触角を低下させ、上記範囲に調整することにより、上記基板の上記半導体用封止材との接触角も低下して、上記半導体用封止材の濡れ広がりが大きくなり、裾野の広がりの大きいフィレットを形成することができる。
上記硬化性化合物は特に限定されず、例えば、付加重合、重縮合、重付加、付加縮合、開環重合等の反応により硬化する化合物が挙げられる。上記硬化性化合物として、具体的には、例えば、ユリア樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、レゾルシノール樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリベンズイミダゾール樹脂、ジアリルフタレート樹脂、キシレン樹脂、アルキル−ベンゼン樹脂、エポキシアクリレート樹脂、珪素樹脂、ウレタン樹脂等の熱硬化性化合物が挙げられる。なかでも、得られる半導体チップ実装体の信頼性及び接合強度に優れていることから、エポキシ樹脂、アクリル樹脂が好ましく、イミド骨格を有するエポキシ樹脂がより好ましい。
上記希釈剤は、エポキシ基を有することが好ましく、1分子中のエポキシ基数の好ましい下限が2、好ましい上限が4である。1分子中のエポキシ基数が2未満であると、半導体用封止材の硬化後に充分な耐熱性が発現しないことがある。1分子中のエポキシ基数が4を超えると、硬化によるひずみが発生したり、未硬化のエポキシ基が残存したりすることがあり、これにより、接合強度の低下又は繰り返しの熱応力による接合不良が発生することがある。上記希釈剤の1分子中のエポキシ基数のより好ましい上限は3である。
また、上記希釈剤は、芳香環及び/又はジシクロペンタジエン構造を有することが好ましい。
また、上記希釈剤は、他の硬化性化合物よりも硬化開始温度が低く、硬化速度が大きいものであることが好ましい。
上記CV値が10%以下のスペーサー粒子を含有することにより、基板と半導体チップとの距離を一定に保つことができる。上記スペーサー粒子のCV値が10%を超えると、粒子径のばらつきが大きいことから、基板と半導体チップとの距離を一定に保つことが困難となり、スペーサー粒子としての機能を充分に果たせないことがある。上記スペーサー粒子のCV値のより好ましい上限は6%、更に好ましい上限は4%である。
粒子径のCV値(%)=(σ2/Dn2)×100 (1)
式(1)中、σ2は粒子径の標準偏差を表し、Dn2は数平均粒子径を表す。
K=(3/√2)・F・S−3/2・R−1/2 (2)
式(2)中、F、Sはそれぞれスペーサー粒子の10%圧縮変形における荷重値(kgf)、圧縮変位(mm)を表し、Rは該スペーサー粒子の半径(mm)を表す。
まず、平滑表面を有する鋼板の上にスペーサー粒子を散布した後、その中から1個のスペーサー粒子を選び、微小圧縮試験機を用いてダイヤモンド製の直径50μmの円柱の平滑な端面でスペーサー粒子を圧縮する。この際、圧縮荷重を電磁力として電気的に検出し、圧縮変位を差動トランスによる変位として電気的に検出する。そして、得られた圧縮変位−荷重の関係から10%圧縮変形における荷重値、圧縮変位をそれぞれ求め、得られた結果からK値を算出する。
上記K値の測定の場合と同様の手法によって圧縮変位を差動トランスによる変位として電気的に検出し、反転荷重値まで圧縮したのち荷重を減らしていき、その際の荷重と圧縮変位との関係を測定する。得られた測定結果から圧縮回復率を算出する。ただし、除荷重における終点は荷重値ゼロではなく、0.1g以上の原点荷重値とする。
上記樹脂粒子を構成する樹脂は特に限定されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリ塩化ビニル、ポリテトラフルオロエチレン、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリエチレンテレフタラート、ポリブチレンテレフタラート、ポリアミド、ポリイミド、ポリスルフォン、ポリフェニレンオキサイド、ポリアセタール等が挙げられる。
上記架橋樹脂は特に限定されず、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ジビニルベンゼン重合体、ジビニルベンゼン−スチレン共重合体、ジビニルベンゼン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、ジアリルフタレート重合体、トリアリルイソシアヌレート重合体、ベンゾグアナミン重合体等の網目構造を有する樹脂が挙げられる。なかでも、ジビニルベンゼン重合体、ジビニルベンゼン−スチレン共重合体、ジビニルベンゼン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、ジアリルフタレート重合体等が好ましい。これらの架橋樹脂を用いることにより、上記スペーサー粒子は、上記半導体用封止材の硬化プロセス、ハンダリフロープロセス等の熱処理プロセスへの耐性に優れる。
上記表面処理の方法は特に限定されないが、例えば、上記接着組成物が全体として疎水性を示す場合には、表面に親水基を付与することが好ましい。上記表面に親水基を付与する方法は特に限定されず、例えば、スペーサー粒子として上記樹脂粒子を用いる場合には、親水基を有するカップリング剤で樹脂粒子の表面を処理する方法等が挙げられる。
なお、本明細書においてアスペクト比とは、粒子の短径の長さに対する長径の長さの比(長径の長さを短径の長さで割った値)を意味する。このアスペクト比の値が1に近いほどスペーサー粒子の形状は真球に近くなる。
上記スペーサー粒子の平均粒子径以上の粒子径を有する固形成分の融点は、上記半導体用封止材の硬化温度以下であることが好ましい。
上記スペーサー粒子の平均粒子径以上の粒子径を有する固形成分の最大粒子径は、上記スペーサー粒子の平均粒子径の1.1〜1.5であることが好ましく、1.1〜1.2であることが更に好ましい。
上記チキソトロピー付与剤は特に限定されず、例えば、金属微粒子、炭酸カルシウム、ヒュームドシリカ、酸化アルミニウム、窒化硼素、窒化アルミニウム、硼酸アルミ等の無機微粒子等が挙げられる。なかでも、ヒュームドシリカが好ましい。
上記溶媒は特に限定されず、例えば、芳香族炭化水素類、塩化芳香族炭化水素類、塩化脂肪族炭化水素類、アルコール類、エステル類、エーテル類、ケトン類、グリコールエーテル(セロソルブ)類、脂環式炭化水素類、脂肪族炭化水素類等が挙げられる。
上記無機イオン交換体のうち、市販品としては、例えば、IXEシリーズ(東亞合成社製)等が挙げられる。上記半導体用封止材における上記無機イオン交換体の配合量の好ましい上限は10重量%、好ましい下限は1重量%である。
上記半導体用封止材がこのような粘度特性を有することにより、アタッチメントへの半導体用封止材の付着を更に充分に抑制しながら、更に良好なフィレットを形成することができる。なお、80℃との温度は、フリップチップボンダーのステージ温度を想定した温度である。フリップチップボンダーのステージ温度は、ボンディング時に生じるボイドの程度、ハンダの濡れ性等によって決められるが、通常、60℃〜80℃である。
上記半導体用封止材は、E型粘度計を用いて80℃にて粘度を測定したときに、0.5rpmにおける粘度が0.3Pa・s以上、25Pa・s以下であることがより好ましく、0.5Pa・s以上、20Pa・s以下であることが更に好ましい。
上記混合の方法は特に限定されず、例えば、ホモディスパー、万能ミキサー、バンバリーミキサー、ニーダー等を使用する方法が挙げられる。
本発明の半導体チップの実装方法によりバンプを有する半導体チップを基板に実装する場合、上記半導体用封止材を介して、上記半導体チップを上記基板に搭載する工程においては、上記半導体チップのバンプと、上記基板上の電極との位置合わせを行いながら、上記半導体チップを上記基板に搭載する。
上記押圧する際の圧力は特に限定されないが、バンプ当たり0.1〜10Nであることが好ましい。上記圧力が0.1N未満であると、上記半導体チップのバンプと、上記基板上の電極とが接触しないことがある。上記圧力が10Nを超えると、上記半導体チップのバンプがつぶれすぎて隣のバンプと接触し、ショートすることがある。
上記接合させる際の圧力は特に限定されないが、バンプ当たり0.001〜1Nであることが好ましい。上記圧力が0.001N未満であると、適切な基板と半導体チップとの距離を形成できないことがある。上記圧力が1Nを超えると、溶融したハンダが流れてしまい、隣のバンプと接触し、ショートすることがある。
上記半導体用封止材を硬化する方法は特に限定されず、上記半導体用封止材の硬化特性に合わせた硬化条件を適宜選択して用いることができ、例えば、120℃で30分、170℃で30分加熱する方法等が挙げられる。
本発明の半導体チップの実装方法により形成されるフィレットの距離は、半導体チップ接合領域からの好ましい下限が100μm、好ましい上限が1mmである。上記フィレットの距離が100μm未満であると、フィレットを形成する効果が充分に得られず、得られる半導体チップ実装体の接合信頼性が低下することがある。上記フィレットの距離が1mmを超えると、上記半導体用封止材が半導体チップ接合領域近傍にあるアライメントマークに重なることにより、アライメントを行うことができないことがある。上記フィレットの距離のより好ましい下限は150μmである。
なお、以下の実施例及び比較例に記載の粒子径の測定には粒子サイズ測定機(コールターカウンターZB/C−1000、コールターエレクトロニクス社製)を使用した。
(1)半導体用封止材の製造
表1に記載の組成に従って、下記に示す各材料を、ホモディスパーを用いて攪拌混合することにより半導体用封止材を製造した。
1.エポキシ樹脂
ビスフェノールF型エポキシ樹脂(EXA−830−CRP、DIC社製)
2.エポキシ基を有する高分子化合物
エポキシ基含有アクリル樹脂(ブレンマーCP−30、日油社製)
3.ゴム変性エポキシ樹脂
NBR変性エポキシ樹脂(EPR−4033、アデカ社製)
4.硬化剤
酸無水物(YH−306、ジャパンエポキシレジン社製)
5.硬化促進剤
イミダゾール化合物(2MA−OK、四国化成工業社製)
6.接着性付与剤
イミダゾールシランカップリング剤(SP−1000、日鉱マテリアル社製)
7.チキソトロピー付与剤
ヒュームドシリカ(表面親水基含有チキソトロピー付与剤、QS−40、トクヤマ社製)
8.シリカフィラー
球状シリカ(SE−4050−SPE、アドマテックス社製、平均粒子径1μm、最大粒子径5μm)
基板(WALTS−KIT MB50−0101JY、ウォルツ社製)に対して、PC−300(サムコ社製)を用いて、350W、250秒の条件でArプラズマによるプラズマ処理を行った。プラズマ処理後の基板について、JIS K 2396に準拠して測定した水との接触角は15°であった。
得られた半導体用封止材を10mLシリンジ(岩下エンジニアリング社製)に充填し、シリンジ先端に精密ノズル(岩下エンジニアリング社製、ノズル先端径0.3mm)を取り付け、ディスペンサ装置(SHOT MASTER300、武蔵エンジニアリング社製)を用いて、吐出圧0.4MPa、基板とニードルとのギャップ200μm、塗布量6μLにて基板上に塗布した。このとき、半導体用封止材を塗布した領域は、半導体チップ接合領域の40%であった。
表1に記載の水との接触角を有する基板を用いたこと以外は実施例1と同様にして、半導体チップ実装体を得た。
実施例及び比較例で得られた半導体チップ実装体について、以下の評価を行った。結果を表1に示した。
基板への半導体チップの実装中及び実装後の半導体用封止材の流動を観察することにより、フリップチップボンダー(FC−3000S、東レエンジニアリング社製)のアタッチメントへの半導体用封止材の付着について評価した。
半導体用封止材が半導体チップの厚み以上に這い上がることがなく、アタッチメントに付着しなかった場合を○とした。
また、半導体用封止材が半導体チップの厚み以上に這い上がり、アタッチメントに付着した場合を×とした。なお、この場合の多くは、実装後、アタッチメントが上昇するとともに半導体チップ実装体がステージの吸着から開放されると、半導体チップ実装体がアタッチメントと一緒に上昇してしまい、エラーとなる。
顕微鏡観察を用い、半導体チップのコーナー部のフィレットの高さを確認することにより、半導体チップのコーナー部のフィレット形状について評価した。
フィレットの高さが半導体チップの厚みの25%以上であった場合を○、25%未満であった場合を×とした。
Claims (1)
- 厚みが100μm以下の半導体チップを基板に実装する半導体チップの実装方法であって、
基板に半導体用封止材を供給する工程と、
前記半導体用封止材を介して、半導体チップを前記基板に搭載する工程と、
前記半導体用封止材を硬化する工程とを有し、
前記基板は、水との接触角が30°以下である
ことを特徴とする半導体チップの実装方法。
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2010
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