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JP2012068158A - 電流センサ及びその製造方法 - Google Patents

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JP2012068158A
JP2012068158A JP2010214147A JP2010214147A JP2012068158A JP 2012068158 A JP2012068158 A JP 2012068158A JP 2010214147 A JP2010214147 A JP 2010214147A JP 2010214147 A JP2010214147 A JP 2010214147A JP 2012068158 A JP2012068158 A JP 2012068158A
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Ichiro Yamagishi
一郎 山岸
Yuzuru Uchida
譲 内田
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Stanley Electric Co Ltd
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Stanley Electric Co Ltd
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Abstract

【課題】温度変化に起因するモールド部材の膨張もしくは収縮が生じても、それによってホール素子等の磁気センサや、該磁気センサと回路基板との接合部に応力が作用するのを防止し、電流検出精度の安定性と信頼性を確保する。
【解決手段】筐体10に収容したコア20のギャップ21に容器状部材30を介装し、この容器状部材30の開口端部を外部に露出させた状態でコア20を内部に封入するように筐体10に樹脂製のモールド部材60を充填する。磁気センサ40は、容器状部材30の開口から容器状部材30の内部に挿入され、容器状部材30の内部でコア20のギャップ21に配置される。
【選択図】図4

Description

本発明は、ギャップが形成された環状のコアと、コアのギャップに配置される磁気センサとを備える電流センサに関する。
ギャップが形成された環状のコアと、このコアのギャップに配置される磁気センサ、例えばホール素子とを備え、コアの軸心部を貫通する導体に流れる電流によってコアに発生する磁束をホール素子により電気信号に変換する電流センサが従来より知られている。
そして、この種の電流センサでは、例えば特許文献1に見られる如く、コア、ホール素子、該ホール素子を装着した回路基板を筐体内に収容し、この筐体内に合成樹脂材料から成るモールド部材(封止材)を充填して硬化させることによって、該コアとホール素子とをモールド部材内に封入・固定するようにするものが一般に知られている。
特開2005−308526号公報
この種の電流センサは、種々様々な環境下で使用され、比較的大きな温度変化を生じる環境下で使用される場合も多々ある。そして、このような環境下で特許文献1に見られる如き電流センサを使用した場合には、コアやホール素子を封入したモールド部材の温度変化に起因する膨張もしくは収縮を生じ易く、このモールド部材の膨張もしくは収縮によって、該モールド部材内に封入されているホール素子に過大な応力が作用することがある。
そして、このようにホール素子に応力が作用すると、該ホール素子の出力特性の変化が発生し、該ホール素子の検出精度の低下を招く恐れがある。
また、ホール素子と回路基板とを半田付けで接合した場合には、温度変化に起因するモールド部材の膨張もしくは収縮によって、ホール素子と回路基板との接合部にも応力が作用し、該接合部のクラックや導通不良を生じる恐れもある。
本発明はかかる背景に鑑みてなされたものであり、温度変化に起因するモールド部材の膨張もしくは収縮が生じても、それによってホール素子等の磁気センサや、該磁気センサと回路基板との接合部に応力が作用するのを防止することができ、ひいては、電流検出精度の安定性と信頼性を確保できる電流センサを提供することを目的とする。さらに、このような電流センサを容易に製造できる方法を提供することを目的とする。
本発明の電流センサは、上記目的を達成するために、ギャップが形成された環状のコアと、該コアのギャップに配置される磁気センサとを備える電流センサにおいて、前記コアの内周面の内側に該コアの厚み方向の貫通穴を形成する内側壁部と該コアの外周面を囲む外側壁部とを有し、該内側壁部と外側壁部との間の空間に前記コアを収容する筐体と、前記筐体に収容されたコアのギャップに介装され、前記コアの厚み方向における一端が前記磁気センサを挿入可能に開口し、且つ、他端が閉塞された容器状部材と、前記容器状部材の開口端部を外部に露出させた状態で前記コアを内部に封入するように前記筐体の外側壁部と内側壁部との間の空間に充填された樹脂製のモールド部材とを備え、前記磁気センサが、前記容器状部材の開口から該容器状部材に挿入され、該容器状部材の内部で前記コアのギャップに配置されていることを特徴とする(第1発明)。
かかる第1発明の電流センサによれば、前記筐体の外側壁部と内側壁部との間の空間(以下、コア収容空間ということがある)に収容されるコアは、該コア収容空間に充填される樹脂製のモールド部材の内部に封入されることとなる。
この場合、該モールド部材は、前記コアのギャップに介装された前記容器状部材の開口端部を外部に露出させた状態で前記筐体のコア収容空間に充填される。このため、コアのギャップに介装された容器状部材の内部空間は、モールド部材が存在しない空間となると共に、該容器状部材の開口端部を介して外部に開口する空間となる。
そして、この容器状部材の開口から該容器状部材の内部に前記磁気センサが挿入され、これにより、該磁気センサが、モールド部材の存在しない該容器状部材の内部の空間でコアのギャップに配置されることとなる。
従って、第1発明の電流センサによれば、筐体のコア収容空間に充填されるモールド部材の、温度変化に起因する膨張もしくは収縮が発生しても、前記磁気センサに応力が作用することを防止することができる。また、磁気センサを実装する回路基板と該磁気センサとの接合部を容器状部材の外部もしくは内部(ひいてはモールド部材の外部)に配置されることとなるなるので、モールド部材の膨張もしくは収縮が発生しても、該接合部に応力が作用することも防止することができる。
よって、第1発明の電流センサによれば、温度変化に起因するモールド部材の膨張もしくは収縮が発生しても、磁気センサや、該磁気センサとこれを実装する回路基板との接合部に応力が作用するのを防止することができる。その結果、磁気センサの出力により示される電流の検出精度の安定性や信頼性を確保することができる。
かかる第1発明の電流センサでは、前記容器状部材の開口端部には、前記筐体の内側壁部と外側壁部とに向かって張り出すように形成された可撓性フランジが設けられており、前記筐体の内側壁部と外側壁部との間の間隔方向での該可撓性フランジの外形寸法は、該容器状部材を前記コアのギャップに該コアの厚み方向で挿入したときに前記筐体の内側壁部と外側壁部とに撓みつつ摺接するように、該筐体の内側壁部と外側壁部との間の間隔よりも大きい寸法に設定されていることが好ましい(第2発明)。
この第2発明の電流センサによれば、前記筐体の内側壁部と外側壁部との間の間隔方向での該可撓性フランジの外形寸法が上記の如く設定されているので、電流センサの製造時において、前記コアを前記筐体のコア収容空間に収容した後に、前記容器状部材を前記コアのギャップに該コアの厚み方向で挿入したときに、該容器状部材のフランジが、前記筐体の内側壁部と外側壁部とに撓みつつ摺接する。このため、該フランジが内側壁部と外側壁部とに弾性的に押し付けられ、その押し付け力によって、容器状部材が前記筐体の内側壁部と外側壁部とに係止されることとなる。
このため、容器状部材をコアのギャップに挿入して介装した後に、前記コア収容空間にモールド部材の液状物を充填した場合に、該容器状部材を筐体やコアに固定するための部品や治具を必要とすることなく、前記容器状部材が浮力によって浮き上がってしまうことがないようにすることができる。従って、電流センサの製造時の作業性を高めることができると共に、製造コストを抑制することができる。
また、上記第1発明又は第2発明の電流センサでは、前記容器状部材は、その内部の横断面積が、該容器状部材の他端側から開口端部側に向かって大きくなるように形成されていることが好ましい(第3発明)。
この第3発明の電流センサによれば、容器状部材の開口端部の横断面積が大きめの面積であるため、該容器部材の内部への前記磁気センサの挿入を容易に行なうことができ、電流センサの製造時の作業性を高めることができる。
また、本発明の電流センサの製造方法は、上記電流センサの製造方法であって、前記筐体の内側壁部と外側壁部との間の空間に前記コアを収容する第1工程と、次いで、該コアのギャップに、該コアの厚み方向で前記容器状部材を挿入することにより、該ギャップに該容器状部材を介装する第2工程と、次いで、前記容器状部材の開口端部を外部に露出させつつ、前記筐体の内側壁部と外側壁部との間の空間に前記モールド部材の液状物を充填して硬化させることにより、該モールド部材の内部に前記コアを封入する第3工程と、次いで、前記容器状部材の開口端部から前記磁気センサを挿入して、該容器状部材の内部で前記コアのギャップに該磁気センサを配置する第4工程とを備えることを特徴とする(第4発明)。
この第4発明によれば、前記電流センサを効率よく製造できる。特に、前記第2発明の電流センサを製造する場合には、前記第2工程において、前記容器状部材のフランジが、前記筐体の内側壁部と外側壁部とに撓みつつ摺接することとなるので、前記した如く、容器状部材が前記筐体の内側壁部と外側壁部とに係止される。このため、前記第3工程において、前記筐体の内側壁部と外側壁部との間の空間(コア収容空間)にモールド部材の液状物を充填したときに、容器状部材を筐体やコアに固定するための部品や治具を必要とすることなく、前記容器状部材が浮力によって浮き上がってしまうのを防止できる。
また、前記第3発明の電流センサを製造する場合には、前記第4工程において、前記容器状部材の開口端部から前記磁気センサを挿入することを容易に行なうことができる。
本発明の一実施形態の電流センサの主要構成要素の分解斜視図。 実施形態の電流センサの製造時の第1工程で得られる製品状態を示す図。 実施形態の電流センサの製造時の第2工程で得られる製品状態を示す図。 実施形態の電流センサの製造時の第3工程で得られる製品状態を示す図。 図4のA−A線断面を示す図。 図4のB−B線断面を示す図。 実施形態の電流センサの製造時の第4工程で得られる製品状態を示す図。
本発明の一実施形態を図1〜図7を参照して以下に説明する。
本実施形態の電流センサ1は、図1に示す如く、その主要な構成要素として、筐体10、コア20、容器状部材30、磁気センサ40、及び回路基板50を有する。
コア20は、磁性材料から成る環状のものであり、その周方向の全長のうちの一部の区間部分に、該周方向に間隔を存する空隙部分であるギャップ21が形成されている。なお、本実施形態のコア20は、円環状のものであるが、例えば方形環状のものであってもよい。
筐体10は、上方に開口した箱形状のものであり、方形板状の底板11と、この底板11の外周縁部から起立する方形状の枠体である外側壁部12と、底板11の上面中央部から外側壁部12と間隔を存して起立する方形状の枠体である内側壁部13とを備え、コア20の厚み方向(コア20の軸心方向)を底板11の法線方向(上下方向)に向けた状態で、外側壁部12と内側壁部13との間の空間にコア20を収容可能に構成されている。その収容状態は、外側壁部12によりコア20の外周面の周囲を囲み、且つ、コア20の内周面の内側に内側壁部13が配置されるような形態の収容状態である。
この場合、筐体10の外側壁部12と内側壁部13との間の空間(以降、コア収容空間ということがある)のうちの、外側壁部12寄りの複数個所に、底板11の上面及び外側壁部12の内周面から突出するように形成されたL字型の台座14が底板11及び外側壁部12と一体に設けられており(もしくは、底板11及び外側壁部12に固設されており)、これらの複数の台座14の底板11側の突出部分にコア20を載置すると共に該台座14の外側壁部12側の突出部分にコア20の外周面を接触させることによって、前記コア収容空間でのコア20の収容位置が規定されるようになっている。
さらに、コア収容空間の外側壁部12寄りの複数個所には、上方に開口したネジ穴15aを有するボス15が底板11から突設されている。これらのボス15のネジ穴15aは回路基板50をネジ52より締結するためのものである。
また、筐体10の底板11の中央部には、図5に示される如く、内側壁部13の内部空間に連通する穴11aが穿設されている。このため、該内側壁部13の内部空間は、コア収容空間にコア20を収容した状態において、コア20の厚み方向に貫通する貫通孔13aとなる。この貫通孔13aは、本実施形態の電流センサ1による検出対象の電流を通電する導体(図示省略)を貫通させるための孔として使用されるものである。
磁気センサ40は、本実施形態では、ホール素子(リード型のホール素子)である。この磁気センサ40は、方形板状のプリント配線基板から成る回路基板50にあらかじめ半田付けにより実装されている。該回路基板50は、筐体10のコア収容空間に、底板11と平行な姿勢で収容可能なサイズに形成されている。そして、回路基板50には、これを前記筐体10のボス15のネジ穴15aに締結するための各ネジ52を挿通する孔51が穿設されている。
なお、回路基板50には、磁気センサ40に加えて、該磁気センサ40の検出信号を整形したり、出力するための回路素子が実装されていてもよい。
容器状部材30は、コア20の厚み方向の一端としての上端が開口し、且つ、下端(他端)が閉塞された容器状の樹脂製成型品であり、その開口端部(上端部)から内部に磁気センサ40を挿入可能とされると共に、該容器状部材30の下部がコア20のギャップ21に介装し得るサイズに形成されている。該容状部材30の材質は例えば、PET(ポエリエチレン・テレフタレート)である。
この容器状部材30は、本実施形態では、コア20のギャップ21の間隔以下の幅(該ギャップ21の間隔方向での幅)を有し、且つ、磁気センサ40を内部に収容可能な有底の底側部分31と、コア20のギャップ21の間隔よりも広い幅(該ギャップ21の間隔方向での幅)を有し、底側部分31の側面部よりも横方向外方に張り出した状態で底側部分31の上端に段差部を介して連接された筒状の開口側部分32と、容器状部材30の開口端部としての該開口側部分32の上端部の外周縁から横方向外方に張り出すように形成された可撓性のフランジ33とから構成され、底側部分31をコア20のギャップ21に介装することが可能となっている。
この場合、本実施形態では、底側部分31及び開口側部分32の横断面形状は方形状であり、また、フランジ33の形状は方形環状である。また、コア20の径方向(筐体10の外側壁部12と内側壁部13との間の間隔方向)での前記フランジ33の外形寸法(奥行き寸法)は、筐体10の外側壁部12の内周面と内側壁部13の外周面との間の間隔よりも若干大きい寸法に設定されている。なお、コア20の径方向での前記フランジ33の外形寸法は、図1に示す寸法D1であり、筐体10の外側壁部12の内周面と内側壁部13の外周面との間の間隔は、図1に示す寸法D2(<D1)である。
さらに、図5及び図6に示すように、底側部分31の側面は、該底側部分31の横断面積が上方側から下方側に向かって小さくなっていくように(換言すれば、底側部分31が、上方側から下方側に向かって先細りとなるように)、テーパ面状に形成されている。同様に、開口側部分32の側面も、該開口側部分32の横断面積が上方側から下方側に向かって小さくなっていくように、テーパ面状に形成されている。
なお、本実施形態では、図5に示す如く、コア20の径方向(筐体10の外側壁部12と内側壁部13との間の間隔方向)での容器状部材30の底側部分31及び開口側部分32の外形寸法(奥行き寸法)は、コア20の径方向での幅(コア20の外周面と内周面との間の間隔)よりも小さい寸法に設定されている。
補足すると、本実施形態では、フランジ33は、容器状部材30の開口端部の全周に形成されているが、筐体10の外側壁部12と内側壁部13とに対向する部分にだけフランジ33を形成するようにしてもよい。
以上の筐体10、コア20、容器状部材30、磁気センサ40、及び回路基板50を有する電流センサ1は、次のように製造される。
まず、図2に示すように、筐体10の外側壁部12と内側壁部13との間の空間(コア収容空間)にコア20が収容される。このとき、前記複数の台座14の底板11側の突出部分にコア20を載置し、且つ、該コア20の外周面を台座14の外側壁部12側の突出部分に接触させることによって、コア収容空間でのコア20の収容位置が規定される。
次いで、コア20のギャップ21に、容器状部材30の底側部分31を上方から挿入することで、図3に示すように、該底側部分31をギャップ21に介装させる。このとき、容器状部材30のフランジ33の奥行き寸法D1(コア20の径方向でのフランジ33の外形寸法)は、前記したように、筐体10の外側壁部12の内周面と内側壁部13の外周面との間の間隔よりも若干大きいので、図5に示す如く、フランジ33が外側壁部12の内周面と内側壁部13の外周面との間で撓みつつ、該外側壁部12及び内側壁部13に摺接する。これにより、容器状部材30のフランジ33が、外側壁部12及び内側壁部13に弾性的に押し付けられ、その押し付け力によって、該外側壁部12及び内側壁部13に容器状部材30がフランジ33を介して係止される。なお、図5では、筐体10内に後述するモールド部材60が充填されているが、図3に示した状態では、該モールド部材60は、未だ筐体10内に充填されていない。
補足すると、容器状部材30の開口側部分32は、コア20のギャップ21の間隔よりも大きい幅を有するので、該容器状部材30が開口側部分32がコア20のギャップ21に入り込むことはなく、容器状部材30の底側部分31だけが該ギャップ21に挿入される。
また、図5では、容器状部材30は、その開口側部分32の下端が、コア20の上面から若干離れた状態で外側壁部12及び内側壁部13にフランジ33を介して係止されているが、容器状部材30の開口側部分32の下端が、コア20の上面に当接する位置まで、容器状部材30の底側部分31をコア20のギャップ21に挿入するようにしてもよい。
次いで、図4に示す如く、筐体10の外側壁部12の内周面と内側壁部13の外周面との間の空間(コア収容空間)に、合成樹脂材から成るモールド部材60の液状物を充填して硬化させる。これにより、モールド部材60の内部にコア20を封入する。モールド部材60を構成する合成樹脂材は、例えばウレタン樹脂である。
この場合、図5及び図6に示す如く、コア収容空間に充填するモールド部材60の深さ(厚さ)は、コア20の全体が該モールド部材60内に埋没するような深さであると共に、筐体10の底板11と容器状部材30の開口端部との間の間隔、並びに、前記ボス15の高さ(底板11の上面からの高さ)よりも小さいものとされる。これにより、モールド部材60の上面は、容器状部材30の開口端部及びボス15の上端面よりも低位置となり、該容器状部材30の開口端部とボス15の上端面(ひいては、ネジ穴15aの開口)とがモールド部材60の外部に露出され、容器状部材30やボス15のネジ穴15aの内部には、モールド部材60が供給されない。また、容器状部材30のモールド部材60内に埋没する底側部分31は、硬化したモールド部材60を介して筐体10及びコア20に固定される。
なお、容器状部材30は、前記したように筐体10の外側壁部12と内側壁部13とにフランジ33を介して係止されているので、筐体10のコア収容空間にモールド部材60の液状物を充填したときに、容器状部材30が浮力によって浮き上がってしまうようなことが発生するのが防止される。ひいては、容器状部材30がモールド部材60の液状物の充填時に位置ずれするのが防止される。
次いで、図5及び図6に示す如く、回路基板50に実装された磁気センサ40を該回路基板50の下側に位置させた状態で、該磁気センサ40及び回路基板50を容器状部材30の開口端部の上方から下方に移動させ、該磁気センサ40を容器状部材30の開口端部から底側部分31の内部まで挿入する。この挿入は、回路基板50の各孔51が筐体10の各ボス15のネジ穴15aに対向するようにして、該回路基板50が、各ボス15の上端面に当接するまで行なわれる。そして、回路基板50の各孔51にネジ52を挿通して、該ネジ52をボス15のネジ穴15aにネジ締めすることによって、回路基板50が筐体10に締結(固定)される。
上記のように磁気センサ40を容器状部材30の底側部分31の内部に挿入することにより、コア20のギャップ21に磁気センサ40が配置されることとなる。これにより、図7に示す電流センサ1が製造される。
この場合、容器状部材30の底側部分31及び開口側部分32の側面は、前記したようにテーパ面状に形成されていて、容器状部材30の上部側ほど、該容器状部材30の横断面積が磁気センサ40のサイズに対して大きめの面積を有するので、該底側部分31への磁気センサ40の挿入作業を容易に円滑に行なうことができる。
以上の如く製造される本実施形態の電流センサ1にあっては、磁気センサ40(ホール素子)をコア20のギャップ21に介装した容器状部材30に挿入することで、磁気センサ40を容器状部材30の内部でコア20のギャップ21に配置する。この場合、筐体10のコア収容空間に収容されたコア20は、該コア収容空間に充填されるモールド部材60内に封入されるものの、該モールド部材60は、容器状部材30内には存在しない。また、磁気センサ40を実装した回路基板50もモールド部材60の外部に配置される。
このため、温度変化に起因するモールド部材60の膨張もしくは収縮が発生しても、磁気センサ40や、該磁気センサ40と回路基板50との接合部に応力が作用することがない。ひいては、磁気センサ40の特性変化や、磁気センサ40と回路基板50との接合部のクラックが発生するのを防止することができる。その結果、製造された電流センサ1の検出精度の安定性や信頼性を確保することができる。
なお、以上説明した実施形態では、容器状部材30は、開口側部分32と底側部分31との間に段差を有する形状としたが、該段差を有しない形状であってもよい。
また、前記実施形態では、筐体10の外側壁部12及び内側壁部13は、方形枠状のものとしたが、それらの両方又は一方が例えば円形枠状のものであってもよい。
また、前記実施形態では、回路基板50をネジ52により筐体10のボス15に締結するようにしたが、接着剤や適宜の係止構造により回路基板50を筐体10に固定するようにしてもよい。
また、前記実施形態における磁気センサ40はホール素子であるが、ホール素子以外の磁気センサ、例えば磁気抵抗素子であってもよい。
1…電流センサ、10…筐体、12…筐体の外側壁部、13…筐体の内側壁部、13a…貫通孔、20…コア、21…コアのギャップ、30…容器状部材、33…フランジ、40…磁気センサ(ホール素子)、60…モールド部材。

Claims (4)

  1. ギャップが形成された環状のコアと、該コアのギャップに配置される磁気センサとを備える電流センサにおいて、
    前記コアの内周面の内側に該コアの厚み方向の貫通穴を形成する内側壁部と該コアの外周面を囲む外側壁部とを有し、該内側壁部と外側壁部との間の空間に前記コアを収容する筐体と、
    前記筐体に収容されたコアのギャップに介装され、前記コアの厚み方向における一端が前記磁気センサを挿入可能に開口し、且つ、他端が閉塞された容器状部材と、
    前記容器状部材の開口端部を外部に露出させた状態で前記コアを内部に封入するように前記筐体の外側壁部と内側壁部との間の空間に充填された樹脂製のモールド部材とを備え、
    前記磁気センサが、前記容器状部材の開口から該容器状部材に挿入され、該容器状部材の内部で前記コアのギャップに配置されていることを特徴とする電流センサ。
  2. 請求項1記載の電流センサにおいて、
    前記容器状部材の開口端部には、前記筐体の内側壁部と外側壁部とに向かって張り出すように形成された可撓性フランジが設けられており、前記筐体の内側壁部と外側壁部との間の間隔方向での該可撓性フランジの外形寸法は、該容器状部材を前記コアのギャップに該コアの厚み方向で挿入したときに前記筐体の内側壁部と外側壁部とに撓みつつ摺接するように、該筐体の内側壁部と外側壁部との間の間隔よりも大きい寸法に設定されていることを特徴とする電流センサ。
  3. 請求項1又は2記載の電流センサにおいて、
    前記容器状部材は、その内部の横断面積が、該容器状部材の他端側から開口端部側に向かって大きくなるように形成されていることを特徴とする電流センサ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の電流センサの製造方法であって、
    前記筐体の内側壁部と外側壁部との間の空間に前記コアを収容する第1工程と、
    次いで、該コアのギャップに、該コアの厚み方向で前記容器状部材を挿入することにより、該ギャップに該容器状部材を介装する第2工程と、
    次いで、前記容器状部材の開口端部を外部に露出させつつ、前記筐体の内側壁部と外側壁部との間の空間に前記モールド部材の液状物を充填して硬化させることにより、該モールド部材の内部に前記コアを封入する第3工程と、
    次いで、前記容器状部材の開口端部から前記磁気センサを挿入して、該容器状部材の内部で前記コアのギャップに該磁気センサを配置する第4工程とを備えることを特徴とする電流センサの製造方法。
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