JP2012061491A - 鉛フリーはんだ合金 - Google Patents
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Abstract
【課題】鉛入りはんだと同等の融点をもつとともに耐衝撃性にも優れる鉛フリーはんだ合金を提供する。
【解決手段】Biを15〜31質量%、Agを1.0〜3.0質量%、Cuを0〜1.1質量%、Coを0〜0.3質量%、Niを0〜0.2質量%、含み、残部をSnと、はんだ合金の酸化防止元素としてのP、Ge、Gaのうち少なくとも一種類と、不可避不純物とする。
【選択図】なし
【解決手段】Biを15〜31質量%、Agを1.0〜3.0質量%、Cuを0〜1.1質量%、Coを0〜0.3質量%、Niを0〜0.2質量%、含み、残部をSnと、はんだ合金の酸化防止元素としてのP、Ge、Gaのうち少なくとも一種類と、不可避不純物とする。
【選択図】なし
Description
本発明は、鉛フリーはんだ合金に関する。
従来、回路実装基板へのはんだ接合にはSnとPbを主成分とする合金が使用されてきた。しかし、人体あるいは環境への配慮からPbを含まない成分からなる合金、いわゆる、鉛フリーはんだへの置き換えがなされてきた。一般的に鉛フリーはんだとして使用されてきた合金はSn−Agを主成分とする合金やSn−Cu、あるいは、Sn−Ag−Cuを主成分とするはんだ合金が用いられてきた。これらの合金は比較的柔らかく、回路実装基板へのはんだ接合後に機械的な衝撃が加わった際に、弾性変形あるいは塑性変形することではんだ接合部に加わる応力を吸収し、電気的信頼性を維持することができるという特徴がある。一方で、これらの合金系はSn−Pbはんだと比較して、その融点が20℃〜50℃高いという特徴があった。そのため、はんだ付けをおこなう際にはSn−Pbはんだではんだ付けされていた温度よりも融点の温度差に相当する温度をSn−Pbはんだでのはんだ付け温度に上乗せしてはんだ付けすることが必要である。Sn−Pbはんだでのはんだ付け温度よりも高くなることにより、Sn−Pbはんだでのはんだ付けでは使用されていた部品や基板、あるいは工法のうち、はんだ付け温度に耐えることができず、使用することができなくなったものがある。
一方、鉛フリーはんだの候補として考えられてきた合金で、SnとBiを主成分とする合金が知られていた(例えば、特許文献1参照)。このSn−Bi合金は、Biの成分比率によりSn−Pb合金と比較して融点が同等あるいはそれ以下であり、耐熱性のない部品や基板を使用できるメリットがある。しかし、Sn−Pbはんだと同等の融点にするためには、はんだ合金中のBi成分比率を30%程度以上にする必要があった。しかし、このSnとBiを主成分とするはんだは脆いという特徴があり、機械的衝撃あるいは熱衝撃が加わった際に接合部が破壊しやすいという欠点があった。
解決しようとする課題は、鉛入りはんだと同等の融点をもつ、SnとBiを主成分とする鉛フリーはんだは、耐衝撃性が劣っている点である。
そこで、本発明に係る鉛フリーはんだ合金は、Biを15〜31質量%、Agを1.0〜3.0質量%、Cuを0〜1.1質量%、Coを0〜0.3質量%、含み、残部をSnと不可避不純物としたものである。
また、Biを15〜31質量%、Agを1.0〜3.0質量%、Cuを0〜1.1質量%、Coを0〜0.3質量%、Niを0〜0.2質量%、含み、残部をSnと不可避不純物としたものである。
また、Biを15〜31質量%、Agを1.0〜3.0質量%、Cuを0〜1.1質量%、Coを0〜0.3質量%、Niを0〜0.2質量%、含み、残部をSnと不可避不純物としたものである。
また、Biを15〜31質量%、Agを1.0〜3.0質量%、Cuを0〜1.1質量%、Coを0〜0.3質量%、含み、残部をSnと、はんだ合金の酸化防止元素としてのP、Ge、Gaのうち少なくとも一種類と、不可避不純物としたものである。
また、Biを15〜31質量%、Agを1.0〜3.0質量%、Cuを0〜1.1質量%、Coを0〜0.3質量%、Niを0〜0.2質量%、含み、残部をSnと、はんだ合金の酸化防止元素としてのP、Ge、Gaのうち少なくとも一種類と、不可避不純物としたものである。
また、Biを15〜31質量%、Agを1.0〜3.0質量%、Cuを0〜1.1質量%、Coを0〜0.3質量%、Niを0〜0.2質量%、含み、残部をSnと、はんだ合金の酸化防止元素としてのP、Ge、Gaのうち少なくとも一種類と、不可避不純物としたものである。
本発明の鉛フリーはんだ合金によれば、鉛入りはんだと同等の融点をもつとともに耐衝撃性にも優れる。
本発明の鉛フリーはんだ合金は、フローはんだ付けや手などによる浸漬はんだ付け、線状にしたはんだの中心にフラックスを入れたやに入りはんだ、ペースト状のフラックスと共に本発明の鉛フリーはんだ合金を粉末状に加工したものを混ぜ合わせたはんだペーストとして、使用する。
本発明の第1の実施の形態について説明する。この鉛フリーはんだは、Biを15〜31質量%(すなわち、15質量%以上31質量%以下。本発明に於いて、同様の表記方法とする。)、Agを1.0〜3.0質量%、Cuを0〜1.1質量%、Coを0〜0.3質量%、含み、残部がSnと不可避不純物である。Biの含有量を22〜31質量%とするのが、特に好ましい。
Biが15質量%未満の場合、他の元素を添加しても融点がSn−Pbはんだと同等にまで下がらない。Biが31質量%を超える場合、他の元素を添加しても耐衝撃性の改善が見られない。
Agを上記範囲で含むので、はんだ合金融点が低下するとともに、耐衝撃性が向上する。Agが1.0質量%未満の場合、融点がSn−Pbはんだと同等にまで下がらない。Agが3.0質量%を超える場合、融点がSn−Pbはんだ合金よりも高くなる。
Cuを上記範囲で含むので、はんだ合金融点が低下するとともに、耐衝撃性が向上する。Cuが1.1質量%を超える場合、融点がSn−Pbはんだ合金よりも高くなる。
Coを上記範囲で含むので、はんだ合金融点が低下するとともに、耐衝撃性が向上する。Coが0.3質量%を超える場合、融点がSn−Pbはんだ合金よりも高くなる。
Agを上記範囲で含むので、はんだ合金融点が低下するとともに、耐衝撃性が向上する。Agが1.0質量%未満の場合、融点がSn−Pbはんだと同等にまで下がらない。Agが3.0質量%を超える場合、融点がSn−Pbはんだ合金よりも高くなる。
Cuを上記範囲で含むので、はんだ合金融点が低下するとともに、耐衝撃性が向上する。Cuが1.1質量%を超える場合、融点がSn−Pbはんだ合金よりも高くなる。
Coを上記範囲で含むので、はんだ合金融点が低下するとともに、耐衝撃性が向上する。Coが0.3質量%を超える場合、融点がSn−Pbはんだ合金よりも高くなる。
第2の実施の形態について説明する。この鉛フリーはんだは、Biを15〜31質量%、Agを1.0〜3.0質量%、Cuを0〜1.1質量%、Coを0〜0.3質量%、Niを0〜0.2質量%、含み、残部がSnと不可避不純物である。
Niを上記範囲で含むので、はんだ合金融点が低下するとともに、耐衝撃性が向上する。Niが0.2質量%を超える場合、融点がSn−Pbはんだ合金よりも高くなる。
その他の構成は、第1の実施の形態と同様である。
Niを上記範囲で含むので、はんだ合金融点が低下するとともに、耐衝撃性が向上する。Niが0.2質量%を超える場合、融点がSn−Pbはんだ合金よりも高くなる。
その他の構成は、第1の実施の形態と同様である。
第3の実施の形態について説明する。この鉛フリーはんだは、Biを15〜31質量%、Agを1.0〜3.0質量%、Cuを0〜1.1質量%、Coを0〜0.3質量%、含み、残部がSnと、はんだ合金の酸化防止元素としてのP、Ge、Gaのうち少なくとも一種類と、不可避不純物である。
P、Ge、Gaのうち少なくとも一種類を含むので、はんだ合金の酸化を防止することができる。すなわち、フローはんだ付けや浸漬はんだ付けに於て、溶融はんだ表面に発生する酸化物が低減する。また、はんだぬれ性が良好である。その他の構成は、第1の実施の形態と同様である。
P、Ge、Gaのうち少なくとも一種類を含むので、はんだ合金の酸化を防止することができる。すなわち、フローはんだ付けや浸漬はんだ付けに於て、溶融はんだ表面に発生する酸化物が低減する。また、はんだぬれ性が良好である。その他の構成は、第1の実施の形態と同様である。
第4の実施の形態について説明する。この鉛フリーはんだは、Biを15〜31質量%、Agを1.0〜3.0質量%、Cuを0〜1.1質量%、Coを0〜0.3質量%、Niを0〜0.2質量%、含み、残部がSnと、はんだ合金の酸化防止元素としてのP、Ge、Gaのうち少なくとも一種類と、不可避不純物である。
その他の構成は、第2の実施の形態と同様である。
その他の構成は、第2の実施の形態と同様である。
厚さ1.6mmの銅張積層板1(図1・図2参照)に外径4mm、内径2mm、長さ15mmの銅製管状物2を立て、はんだ合金箔とはんだ鏝を用いて、銅張積層板1と管状物2との接触面にはんだ付けをおこなった。図1・図2に示すように、管状物2が地面Gと水平になるように銅張積層板1を立て、地面Gと垂直に立てた支柱3に沿わせた。支柱3に35gの管状のおもり(ウエイト)4を通し、おもり4が地面Gと垂直方向に自由に動くことができるようにした。おもり4を垂直に落下させたときに管状物2の先端5に衝突するように管状物2の位置調節をおこない、管状物2から規定の高さHにおもり4を持ち上げ、落下させた。n回目の規定の高さHnを、Hn={50+10(n−1)}mmに設定する。例えば、1回目はH=50mm、2回目はH=60mm、3回目はH=70mmに設定する。銅張積層板1と管状物2との接合部(はんだ付けした部分)6が破断し、管状物2が落下するまでの落下回数を測定した。測定結果を表1に示す。
表1から、Sn−BiはんだのBi成分を適した割合にするとともに、Ag、Cu、Co、Niを適量添加した本発明の鉛フリーはんだ合金は、Sn−Pbはんだと同等に低い融点であることを満たすとともに、Sn−Bi系はんだであるにかかわらず、優れた耐衝撃性を発揮している。
なお、比較例2、比較例8、比較例10は、融点が高い。また、比較例3〜比較例7は、接合部6が破断するまでのおもり4の落下回数が極端に少ない(すなわち耐衝撃性が低い)。
なお、比較例2、比較例8、比較例10は、融点が高い。また、比較例3〜比較例7は、接合部6が破断するまでのおもり4の落下回数が極端に少ない(すなわち耐衝撃性が低い)。
以上のように、本発明は、Biを15〜31質量%、Agを1.0〜3.0質量%、Cuを0〜1.1質量%、Coを0〜0.3質量%、含み、残部をSnと不可避不純物としたので、鉛入りはんだと同等に低い融点をもつとともに耐衝撃性にも優れる。
また、Biを15〜31質量%、Agを1.0〜3.0質量%、Cuを0〜1.1質量%、Coを0〜0.3質量%、Niを0〜0.2質量%、含み、残部をSnと不可避不純物としたので、鉛入りはんだと同等に低い融点をもつとともに耐衝撃性にも優れる。
また、Biを15〜31質量%、Agを1.0〜3.0質量%、Cuを0〜1.1質量%、Coを0〜0.3質量%、Niを0〜0.2質量%、含み、残部をSnと不可避不純物としたので、鉛入りはんだと同等に低い融点をもつとともに耐衝撃性にも優れる。
また、Biを15〜31質量%、Agを1.0〜3.0質量%、Cuを0〜1.1質量%、Coを0〜0.3質量%、含み、残部をSnと、はんだ合金の酸化防止元素としてのP、Ge、Gaのうち少なくとも一種類と、不可避不純物としたので、鉛入りはんだと同等に低い融点をもつとともに耐衝撃性にも優れる。また、はんだ合金の酸化を防止することができる。すなわち、フローはんだ付けや浸漬はんだ付けに於て、溶融はんだ表面に発生する酸化物が低減する。また、はんだぬれ性が良好である。
また、Biを15〜31質量%、Agを1.0〜3.0質量%、Cuを0〜1.1質量%、Coを0〜0.3質量%、Niを0〜0.2質量%、含み、残部をSnと、はんだ合金の酸化防止元素としてのP、Ge、Gaのうち少なくとも一種類と、不可避不純物としたので、鉛入りはんだと同等に低い融点をもつとともに耐衝撃性にも優れる。また、はんだ合金の酸化を防止することができる。すなわち、フローはんだ付けや浸漬はんだ付けに於て、溶融はんだ表面に発生する酸化物が低減する。また、はんだぬれ性が良好である。
1 銅張積層板
2 管状物
3 支柱
4 おもり(ウエイト)
5 先端
6 接合部(はんだ付けした部分)
G 地面
H 高さ
2 管状物
3 支柱
4 おもり(ウエイト)
5 先端
6 接合部(はんだ付けした部分)
G 地面
H 高さ
Claims (4)
- Biを15〜31質量%、Agを1.0〜3.0質量%、Cuを0〜1.1質量%、Coを0〜0.3質量%、含み、残部をSnと不可避不純物としたことを特徴とする鉛フリーはんだ合金。
- Biを15〜31質量%、Agを1.0〜3.0質量%、Cuを0〜1.1質量%、Coを0〜0.3質量%、Niを0〜0.2質量%、含み、残部をSnと不可避不純物としたことを特徴とする鉛フリーはんだ合金。
- Biを15〜31質量%、Agを1.0〜3.0質量%、Cuを0〜1.1質量%、Coを0〜0.3質量%、含み、残部をSnと、はんだ合金の酸化防止元素としてのP、Ge、Gaのうち少なくとも一種類と、不可避不純物としたことを特徴とする鉛フリーはんだ合金。
- Biを15〜31質量%、Agを1.0〜3.0質量%、Cuを0〜1.1質量%、Coを0〜0.3質量%、Niを0〜0.2質量%、含み、残部をSnと、はんだ合金の酸化防止元素としてのP、Ge、Gaのうち少なくとも一種類と、不可避不純物としたことを特徴とする鉛フリーはんだ合金。
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