JP2012058186A - 超音波流量計 - Google Patents
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Abstract
【課題】超音波流量計において、出力する超音波の周波数をより適切に設定し、測定誤差を小さくする。
【解決手段】流体が流れる配管内に向けて超音波信号を出力し、超音波信号の反射信号に基づいて流体の流量を算出する超音波流量計であって、配管の温度を取得する温度取得部と、取得した配管の温度に基づいて配管内の音速を算出し、算出された配管内の音速を用いて、予め定められた計測誤差を小さくするための規則に従って超音波信号の周波数を設定する送信周波数設定部とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】流体が流れる配管内に向けて超音波信号を出力し、超音波信号の反射信号に基づいて流体の流量を算出する超音波流量計であって、配管の温度を取得する温度取得部と、取得した配管の温度に基づいて配管内の音速を算出し、算出された配管内の音速を用いて、予め定められた計測誤差を小さくするための規則に従って超音波信号の周波数を設定する送信周波数設定部とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、超音波流量計に関し、特に、出力する超音波の周波数を適切に設定するための技術に関する。
超音波流量計は、配管内を流れる被測定流体中に含まれる気泡やパーティクル等の超音波反射体が被測定流体と同じ速度で移動すると仮定し、これらの移動速度を求めることで、被測定流体の流速分布や流量を測定する。
超音波流量計において、超音波反射体の移動速度を求める方法の1つとして、ドップラー法が用いられている。ドップラー法は、図5に示すように、被測定流体が流れる配管30の外周面に傾斜して取り付けられた音波伝搬性の楔210に固定された超音波振動子220から、特定の周波数の超音波信号を配管内30に楔210を介して斜めに入射し、被測定流体中の超音波反射体310によって反射するエコー波を超音波振動子220で受信する。
超音波反射体310によって反射するエコー波は、ドップラー効果により、超音波反射体310の移動速度に応じて周波数が変化するため、この変化量を検出することで、配管30内を流れる被測定流体の速度を求めることができる。
超音波反射体310による反射は、配管30内の各所で起こるため、径方向について被測定流体の速度分布を求めることができ、得られた速度分布を配管30の断面積に沿って積分することで、被測定流体の流量を算出することができる。
また、同様の構成により、超音波信号を時間間隔ΔTで複数回出射し、超音波反射体からの複数個のエコー波信号について相関演算を行ない、相関係数の高い波形を同一の超音波反射体からの反射信号であるとみなして、その伝搬時間と時間差とに基づいて超音波反射体の位置と移動速度とを算出することで、配管内の流速分布を求め、流体の流量を算出する反射相関法も用いられている。
超音波流量計においては、図6に一例を示すように、出力する超音波の周波数によって、測定される流量の誤差が異なることが知られている。本図の例では、出力する超音波信号の周波数によって、測定誤差に数%の差違が生じている。これは、図7に示すように、配管30の壁で多重に反射する波が、測定のための超音波信号と多重に重なるためである。
そこで、特許文献1には、反射信号に影響を与える多重波が小さくなる周波数を、配管30の肉厚と配管30内の音速とから求めることで、超音波流量計の測定誤差を小さくすることが記載されている。
配管30内の音速は、配管30の材質によって異なるため、従来は、材質毎の音速を記録したテーブルを用意しておき、ユーザによって設定された配管30の材質に応じて配管30内の音速を設定して、測定誤差が小さくなる適切な周波数を算出するようにしていた。
しかしながら、配管30内の音速は、材質以外の条件によっても変化するため、従来の手法で算出された周波数は必ずしも適切な値であるとは限られなかった。
そこで、本発明は、超音波流量計において、出力する超音波の周波数をより適切に設定し、測定誤差を小さくすることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の超音波流量計は、流体が流れる配管内に向けて超音波信号を出力し、前記超音波信号の反射信号に基づいて前記流体の流量を算出する超音波流量計であって、前記配管の温度を取得する温度取得部と、取得した前記配管の温度に基づいて前記配管内の音速を算出し、算出された前記配管内の音速を用いて、予め定められた計測誤差を小さくするための規則に従って前記超音波信号の周波数を設定する送信周波数設定部と、を備えたことを特徴とする。
ここで、前記送信周波数設定部は、配管の温度と配管内の音速との対応関係を示したデータを用いて、前記配管内の音速を算出することができる。
また、前記温度取得部は、前記配管に取り付けられた温度センサの検出結果に基づいて前記配管の温度を取得することができる。
本発明によれば、超音波流量計において、出力する超音波の周波数をより適切に設定することができる。これにより、測定誤差を小さくすることができる。
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る超音波流量計の構成を示すブロック図である。本図に示すように、配管30内を流れる被測定流体の流量を計測する超音波流量計10は、配管30の外周面に取り付けられた音波伝搬性の楔210と、楔210に固定された超音波振動子220と、配管30の温度を検出する温度センサ230と、制御部100とを備えて構成される。
温度センサ230は、配管30の温度を精度高く検出できるように、例えば、配管30の外壁に接するように配置されている。ただし、赤外線等を利用して、非接触で配管30の温度を検出するようにしてもよい。
制御部100は、CPU、メモリ等を備えた情報処理装置、専用装置等で構成することができ、送信制御部110、受信処理部120、流速算出部130、流量算出部140、測定結果出力部150、パラメータ設定部160、パラメータ保存部170、送信周波数設定部180、温度取得部190を備えている。
送信制御部110は、送信周波数設定部180で設定された周波数の超音波信号を、所定のタイミングで、超音波振動子220から出力させる。超音波振動子220から出力された超音波信号は、楔210を介して配管30内に斜めに入射する。
受信処理部120は、超音波振動子220が受信したエコー波信号に対してデジタルサンプリング処理、フィルタ処理、メモリへの格納処理等を行なう。流速算出部130は、エコー波信号を用いて、配管30内を流れる被計測流体の流速分布を算出する。流速算出部130は、ドップラー法、反射相関法のいずれの方式を採用してもよい。
流量算出部140は、流速分布に基づいて配管30内を流れる被計測流体の流量を算出する。測定結果出力部150は、計測された流量、流速分布等を、内部あるいは外部の表示装置に表示したり、記憶装置に格納したりする。
以上の、送信制御部110、受信処理部120、流速算出部130、流量算出部140、測定結果出力部150は、従来と同様の内容とすることができるため、詳細な説明は割愛する。
パラメータ設定部160は、ユーザから測定に必要なパラメータの設定を受け付け、パラメータ保存部170に格納する。パラメータ設定部160が受け付けるパラメータは、配管30の材質、配管30の肉厚t、配管30の外径、楔210内の音速C1、管内(流体)の音速、入射角θ1等である。
ここで、入射角θ1は、図2に示すように、超音波信号が楔210から配管30に入射する際の角度である。また、後述する屈折角θ2は、配管30での屈折後の角度、すなわち、配管30から管内に入射する際の角度である。また、本図は、配管30の肉厚t、楔210内の音速C1、配管30内の音速C2についても示している。
図1の説明に戻って、送信周波数設定部180は、測定誤差が小さくなるような送信周波数を設定する機能部であり、配管音速算出部181、屈折角算出部182、送信周波数算出部183を備えている。
ここで、流量誤差が小さくなる周波数fは、図2に示した屈折角θ2、配管30の肉厚t、配管30内の音速C2を用いて、[数1]に従って求めることができる。
ただし、mは、非共鳴周波数となる1.5、2.5、3.5…、あるいは、共鳴周波数となる1、2、3を用いるものとする。
[数1]が示すように、流量誤差が小さくなる周波数fは、配管30内における音速C2(横波音速)に依存する。このため、流量誤差を小さくするためには、配管30内における音速C2を適切に設定する必要がある。
本実施形態において、配管音速算出部181は、従来の配管材質等に加え、配管30の温度を考慮して配管30内における音速C2を算出する。すなわち、配管音速C2は、図3に示すように、材質が同一であっても、配管温度Tによって変化する。
このため、配管温度Tに応じた配管音速C2を用いて周波数fを算出することで、出力する超音波の周波数fをより適切に設定することができ、測定誤差を小さくすることができる。なお、配管音速算出部181は、温度取得部190を介して、温度センサ230が検出する配管30の温度を取得する。
配管音速算出部181は、例えば、配管材質毎に用意された温度音速対応テーブル184を備えており、温度音速対応テーブル184を参照することで、温度取得部190を介して取得した配管温度Tに応じた配管音速C2を算出する。あるいは、配管温度Tと配管音速C2との関係を表わす関数C2=f(T)を、配管材質毎に記録しておいて、取得した配管温度Tに対応した配管音速C2を算出するようにしてもよい。
図1の説明に戻って、屈折角算出部182は、配管音速算出部181によって算出された配管音速C2を用いて、[数2]に示すスネルの法則に従って、屈折角θ2を算出する。この際に、楔210内の音速C1についても楔210の温度に基づいて補正するようにしてもよい。
送信周波数算出部183は、算出された配管音速C2および屈折角θ2を用いて、[数1]に従って周波数fを算出して、送信制御部110に出力する。
次に、図4のフローチャートを参照して、本実施形態における超音波流量計10の処理動作について説明する。
まず、パラメータ設定部160が、ユーザから計測に必要なパラメータの設定を受け付ける(S101)。ここで、受け付けるパラメータは、配管30の材質、配管30の肉厚t、配管30の外径、楔210内の音速C1、入射角θ1等であり、測定前に1度だけ受け付ければよい。受け付けたパラメータは、パラメータ保存部170に保存する。
次いで、配管温度Tを計測し(S102)、計測された温度Tに基づいて、配管音速算出部181が、配管音速C2を算出する(S103)。そして、算出された配管音速C2を用いて、屈折角算出部182が屈折角θ2を算出する(S104)。配管音速C2と屈折角θ2が算出されると、送信周波数算出部183が[数1]に従って、周波数fを算出する(S105)。
そして、送信制御部110が、算出された周波数fの超音波信号を所定のタイミングで、超音波振動子220から出射させる(S106)。このとき、計測方法としてドップラー法を採用している場合は、1回の測定に付き、少なくとも1回、反射相関法を採用している場合は、1回の測定に付き、少なくとも2回の超音波信号出射を行なう。
被計測流体内を移動する超音波反射体からのエコー波信号を受信すると(S107)、流速算出部130が、エコー波信号を用いて、配管30内を流れる被計測流体の流速分布を算出する(S108)。
具体的には、ドップラー法を採用している場合は、エコー波信号の周波数の出力超音波信号の周波数fからの変化量を検出して、流速分布を求める。また、反射相関法を採用している場合は、超音波反射体からの複数個のエコー波信号について相関演算を行ない、相関係数の高い波形を同一の超音波反射体からの反射信号であるとみなして、その伝搬時間と時間差とに基づいて超音波反射体の位置と移動速度とを算出することで、配管内の流速分布を求める。
そして、流量算出部140が、得られた速度分布を配管30の断面積に沿って積分することで、被測定流体の流量を算出する(S109)。算出結果は、測定結果出力部150が超音波流量計10の内部あるいは外部に設けられた表示装置等に出力する(S110)。ただし、複数回の測定結果を蓄積して異常値排除処理、平均化処理等を施した上で、出力するようにしてもよい。
以上の、配管温度計測(S102)以降の処理を、流量測定が終了するまで繰り返す(S111)ことにより、配管温度による配管音速の変化を考慮した適切な周波数設定を行なうことができ、超音波流量計10における測定誤差を小さくすることができる。
なお、配管温度Tが安定している場合等には、配管温度計測(S102)、配管音速算出(S103)、屈折角算出(S104)、送信周波数算出(S104)の各処理は、毎回行なう必要はなく、例えば、所定回数毎に行なったり、所定時間毎、環境温度の変化時等に行なうようにしてもよい。
また、上述の例では、配管温度Tとして、配管30の外壁に取り付けた温度センサ230の検出結果を用いていたが、例えば、被計測流体の温度を計測して、配管温度Tを推定したり、楔210の表面温度を計測して配管温度Tを推定するようにしてもよい。
あるいは、直接的に温度を検出せずに、配管30の横弾性係数、ヤング率、ポワソン比等の温度に依存する値を検出して、間接的に配管温度Tを求めるようにしてもよい。さらには、実際に配管音速C2を計測したり、楔210内の音速、被測定流体内の音速等から配管音速C2を推定するようにしてもよい。
10…超音波流量計、30…配管、100…制御部、110…送信制御部、120…受信処理部、130…流速算出部、140…流量算出部、150…測定結果出力部、160…パラメータ設定部、170…パラメータ保存部、180…送信周波数設定部、181…配管音速算出部、182…屈折角算出部、183…送信周波数算出部、184…温度音速対応テーブル、190…温度取得部、210…楔、220…超音波振動子、230…温度センサ、310…超音波反射体
Claims (3)
- 流体が流れる配管内に向けて超音波信号を出力し、前記超音波信号の反射信号に基づいて前記流体の流量を算出する超音波流量計であって、
前記配管の温度を取得する温度取得部と、
取得した前記配管の温度に基づいて前記配管内の音速を算出し、算出された前記配管内の音速を用いて、予め定められた計測誤差を小さくするための規則に従って前記超音波信号の周波数を設定する送信周波数設定部と、
を備えたことを特徴とする超音波流量計。 - 前記送信周波数設定部は、配管の温度と配管内の音速との対応関係を示したデータを用いて、前記配管内の音速を算出することを特徴とする請求項1に記載の超音波流量計。
- 前記温度取得部は、前記配管に取り付けられた温度センサの検出結果に基づいて前記配管の温度を取得することを特徴とする請求項1に記載の超音波流量計。
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| JP2010204298A JP2012058186A (ja) | 2010-09-13 | 2010-09-13 | 超音波流量計 |
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