JP2011226940A - チューブの衝撃特性評価方法、チューブの製造方法および衝撃特性に優れたチューブ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 熱可塑性樹脂をチューブ成形機で成形したチューブであって、そのチューブの切片の変形量が5mm以上あるチューブ。
ただし、チューブの切片の変形量は、チューブを長さ60mm切り出し、円周方向に3〜10mm間隔で、片側の端面から長軸方向に40mmの切り込みを入れ、短冊状の一片のみを残し、残り全てを切り落とし、残した短冊状の切片が水平になるように測定台に静置し、同切片が上方にそることにより変化する同切片のチューブ表面に該当する先端から測定台までの垂直の高さである。
【選択図】 図2
Description
1. 熱可塑性樹脂をチューブ成形機で成形したチューブであって、そのチューブの切片の変形量が5mm以上あるチューブ。
ただし、チューブの切片の変形量は、チューブを長さ60mm切り出し、円周方向に3〜10mm間隔で、片側の端面から長軸方向に40mmの切り込みを入れ、短冊状の一片のみを残し、残り全てを切り落とし、残した短冊状の切片が水平になるように測定台に静置し、同切片が上方にそることにより変化する同切片のチューブ表面に該当する先端から測定台までの垂直の高さである。
2. 熱可塑性樹脂がポリアミド樹脂である第1項記載のチューブ。
3. 第1項記載の測定手順を用いて測定したチューブの切片の変形量と同チューブの衝撃特性の相関を取り、チューブの切片の変形量から、そのチューブの衝撃特性を評価するチューブの衝撃特性評価方法。
4. 第3項記載の評価方法を利用したチューブの製造方法であって、
チューブの原料である熱可塑性樹脂を一定にし、成形条件の異なるチューブの切片の変形量と、別途測定したチューブの衝撃特性との相関から衝撃特性に優れる場合のチューブの変化量の範囲を読み取り、同変化量の範囲を満たすチューブの成形条件を見出すことで、耐衝撃性に優れたチューブを製造するチューブの製造方法。
本発明の評価方法の対象物であるチューブとしては、燃料チューブや産業用チューブが挙げられる。
チューブにおける樹脂としては、特に限定されるものではないが、熱可塑性樹脂が好ましい。
熱可塑性樹脂としては、特に限定されないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、ポリテトラフルオロエチレン、ABS樹脂、AS樹脂、アクリル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアセタール、ポリカーボネート、変性ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリフェニレンスルフィド、ポリスルホン、ポリエーテルサルフォン、非晶ポリアリレート、液晶ポリマー、熱可塑性ポリイミド、ポリアミドイミドなどが挙げられ、単独あるいは混合での押出成形や射出成形などの各種成形方法により筒状に成形体ができればよい。好ましい熱可塑性樹脂としては、その入手のしやすさと成形のしやすさから、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド樹脂であり、特に好ましくは、ポリアミド樹脂である。
ここでポリアミド樹脂としては、3員環以上のラクタム、アミノカルボン酸、あるいはジアミンとジカルボン酸とから合成されるナイロン塩を原料として、溶融重合、溶液重合や固相重合等の重合方法で重合、または共重合することにより得られる。
炭素数1〜20の脂肪族ジアミンとしては、例えば、エチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ペンタメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ペプタメチレンジアミン、オクタメチレンジアミン、ノナメチレンジアミン、ウンデカメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミン、トリデカンジアミン、テトラデカンジアミン、ペンタデカンジアミン、ヘキサデカンジアミン、ヘプタデカンジアミン、オクタデカンジアミン、ノナデカンジアミン、エイコサンジアミン、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジアミンなどを挙げることができ、好ましくは、成形のしやすさ、経済性や入手の容易さなどから、ペンタメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ノナメチレンジアミンである。
炭素数6〜30の脂環式ジアミンとしては、例えば、1,3−シクロヘキシルジアミン、1,4−シクロヘキシルジアミン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)プロパン、ビス(3−メチル−4−アミノシクロヘキシル)メタン、ビス(3−メチル−4−アミノシクロヘキシル)プロパン、1,2−ビスアミノメチルシクロヘキサン、1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサン、1,4−ビスアミノメチルシクロヘキサン、5−アミノ−2,2,4−トリメチル−1−シクロペンタンメチルアミン、5−アミノ−1,3,3−トリメチルシクロヘキサンメチルアミン、ビス(アミノプロピル)ピペラジン、ビス(アミノエチル)ピペラジン、ノルボルナンジメチレンアミンなどを挙げることができ、好ましくは、成形のしやすさ、経済性や入手の容易さなどから、5−アミノ−2,2,4−トリメチル−1−シクロペンタンメチルアミン、5−アミノ−1,3,3−トリメチルシクロヘキサンメチルアミンである。
芳香族ジアミンとしては、例えばp−キシリレンジアミン、m−キシリレンジアミンなどの芳香族ジアミン等を挙げることができ、好ましくは、成形のしやすさ、経済性や入手の容易さなどから、m−キシリレンジアミンである。
炭素数2〜22の脂肪族ジカルボン酸としては、例えば、シュウ酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカンジオン酸、ドデカンジオン酸、トリデカンジオン酸、テトラデカンジオン酸、ペンタデカンジオン酸、ヘキサデカンジオン酸、オクタデカンジオン酸、エイコサンジオン酸などを挙げることができ、好ましくは、経済性や入手の容易さなどから、シュウ酸、アジピン酸、ドデカンジオン酸である。
炭素数5〜32の脂環式ジカルボン酸としては、例えば、1,3−シクロペンタンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、ジシクロヘキサンメタン−4,4'−ジカルボン酸、ノルボルナンジカルボン酸などを挙げることができる。
炭素数8〜32の芳香族ジカルボン酸としては、例えば、イソフタル酸、テレフタル酸、1,4-ナフタレンジカルボン酸、1,8-ナフタレンジカルボン酸、2,6-ナフタレンジカルボン酸、2,7-ナフタレンジカルボン酸などを挙げることができ、経済性や入手の容易さなどから、イソフタル酸、テレフタル酸が好ましい。
ポリアミド樹脂の具体例としては、脂肪族ポリアミド、芳香族ポリアミド、共重合ポリアミドが挙げられる。
脂肪族ポリアミドとしては、ナイロン6、ナイロン7、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン46、ナイロン66、ナイロン69、ナイロン610、ナイロン611、ナイロン612、ナイロン92などが挙げられる。
芳香族ポリアミドとしては、ナイロン6T、ナイロン6I、ナイロンMXD6、ナイロン9Tなどが挙げられる。
共重合ポリアミドとしては、ナイロン6/66(ナイロン6とナイロン66のコポリマー、以下、コポリマーは同様に記載)、ナイロン6/69、ナイロン6/610、ナイロン6/611、ナイロン6/12、ナイロン6/612、ナイロン6/6T、ナイロン6/6I、ナイロン6/66/610、ナイロン6/66/12、ナイロン6/66/612、ナイロン66/6T、ナイロン66/6I、ナイロン6T/6I、ナイロン66/6T/6Iなどが挙げられる。
好ましいポリアミド樹脂としては、成形のしやすさ、経済性、入手の容易さなどから、脂肪族ポリアミドではナイロン6、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン66、ナイロン92、共重合ポリアミドではナイロン6/66、ナイロン6/12、ナイロン6/66/12である。
より好ましいポリアミド樹脂としては、ナイロン6、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン6/66、ナイロン6/12、ナイロン6/66/12である。
特に好ましいポリアミド樹脂としては、ナイロン11および/または、ナイロン12である。
分子量調節や成形加工時の溶融安定化のため、モノアミン、ジアミン、モノカルボン酸、ジカルボン酸のうちの1種あるいは2種以上を適宜組合せて添加することができる。
モノアミンとしては、例えば、ラウリルアミン、ステアリルアミン等が挙げられる。
ジアミンとしては、ヘキサメチレンジアミン、メタキシリレンジアミン、5−アミノ−2,2,4−トリメチル−1−シクロペンタンメチルアミン、5−アミノ−1,3,3−トリメチルシクロヘキサンメチルアミンなどが挙げられ、得られるポリアミド樹脂の相対粘度などの品質から、好ましくは、ヘキサメチレンジアミン、メタキシレンジアミン、5−アミノ−2,2,4−トリメチル−1−シクロペンタンメチルアミン、5−アミノ−1,3,3−トリメチルシクロヘキサンメチルアミンである。
モノカルボン酸としては、酢酸、ステアリン酸、安息香酸挙げられ、得られるポリアミド樹脂の相対粘度などの品質から、好ましくは、酢酸およびステアリン酸である。ジカルボン酸としては、アジピン酸、イソフタル酸、テレフタル酸などが挙げられ、好ましくは、アジピン酸である。
これらの化合物の使用量は、その反応性や重合条件により異なるが、目的のポリアミドの相対粘度が1.5以上、5.0以下、好ましくは、2.0以上、4.5以下の範囲になるように、適宜設定される。
ポリアミド樹脂は、オレフィン樹脂と比較して吸湿性が大きく、吸湿したものを使用すると、溶融押出しする際に、加水分解が起こるためオリゴマーが発生し、成形が困難となる為、事前に乾燥し水分含有率が0.2重量%以下とするのが好ましい。より好ましくは0.1重量%以下である。
耐衝撃材としては、例えば、アイオノマー、エチレンプロピレン共重合体、エチレンプロピレンターポリマー、ポリスチレン・ポリエチレンブチレンブロック共重合体、ポリスチレン・水添ポリイソプレンブロック共重合体、エチレンオクテンゴム等のゴム、エラストマー、あるいはこれらの変性物、さらには、その混合物等が使用できる。
フタル酸エステル類としては、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジヘプチル、フタル酸ジ2−エチルヘキシル、フタル酸ジn−オクチル、フタル酸ジイソデシル、フタル酸ジトリデシル、フタル酸ジシクロヘキシル、フタル酸ブチルベンジル、フタル酸ジイソノニル、エチルフタリルエチルグリコレート、ブチルフタリルブチルグリコレート、フタル酸ジウンデシル、テトラヒドロフタル酸ジ2−エチルヘキシルなどが挙げられる。
トルエンスルホン酸アルキルアミド類としては、N−エチル−o−トルエンスルホン酸ブチルアミド、N−エチル−p−トルエンスルホン酸ブチルアミド、N−エチル−o−トルエンスルホン酸2−エチルヘキシルアミド、N−エチル−p−トルエンスルホン酸2−エチルヘキシルアミドなどが挙げられる。
ベンゼンスルホン酸アルキルアミド類としては、ベンゼンスルホン酸プロピルアミド、ベンゼンスルホン酸ブチルアミド、ベンゼンスルホン酸2−エチルヘキシルアミドなどが挙げられる。
以上に挙げた可塑剤は単独で使用しても良く、2種類以上を適宜組合せて使用しても良い。
ポリアミド樹脂ならびにその混合物の製造方法を以下に記載する。
[製造装置]
製造装置としては、バッチ式反応釜、一槽式ないし多槽式の連続反応装置、管状連続反応装置、一軸型混練押出機、二軸型混練押出機等の混練反応押出機等のポリアミド製造装置を用いることができ、好ましくは、得られるポリアミド樹脂の相対粘度などから、一槽式又は多槽式の連続反応装置や二軸型混練押出機等の混練反応押出機である。
重合方法としては溶融重合、溶液重合あるいは固相重合等の方法を用いて、常圧、減圧、加圧操作を繰り返して重合することができる。これらの重合方法は単独で、あるいは適宜、組合せて行うことができる。好ましい重合方法としては、得られるポリアミド樹脂の相対粘度などの品質から、溶融重合である。
本発明のチューブの成形方法は特に制限されず、上記のポリアミド樹脂などの熱可塑性樹脂をはじめとする樹脂から得られる。
製造方法としては、射出成形、押出成形、ブロー成形、プレス成形、圧縮成形あるいはガスアシスト成形等が挙げられる。
成形温度は、使用する樹脂の融点やガラス転移温度等により異なるが、例えば、ポリアミド樹脂のような熱可塑性樹脂の場合、通常、200℃以上、330℃以下である。
成形方法としては、2色成形、インサート成形などを適用し、複数の樹脂を組み合わせた成形体を製造することも可能である。
また、多層のチューブの製造方法としては、構成する層の数または樹脂の数に対応する数の押出機より押出された溶融樹脂を、一つの多層チューブ用ダイスに導入し、ダイス内またはダイスを出た直後に各層を接着させ、その後通常のチューブ成形と同様にして製造する方法、あるいは、一旦単層チューブを成形した後に、得られたチューブの外側に他の層をコーティングする方法等を挙げることができる。
チューブの外径は2mm以上、300mm以下、好ましくは3mm以上、200mm以下であり、内径は1mm以上、270mm以下、好ましくは2mm以上、180mm以下である。
また、燃料チューブの外径は3mm以上、15mm以下、好ましくは6mm以上、10mm以下であり、内径は2mm以上、14mm以下、好ましくは7mm以上、9mm以下である。
本発明のチューブの衝撃特性評価方法は、チューブを60mmの長さに切り出し、短冊状に切れ込みを入れ、得られた短冊の変形量を測定し、同変形量と衝撃特性の相関から、衝撃特性を評価するチューブの衝撃特性評価することにより行われる。
測定用のサンプル調製ならびに衝撃特性の評価方法は以下に示す1〜6の工程にそって行うことができる。
1.使用する樹脂は一定にし、例えば、押出成形の成形条件の一つである巻き取り速度や成形された筒状成形体の熱処理条件などの製造条件を変えて製造したチューブを60mmの長さに直径方向で切断する。
2.上記第1工程で得られた切片に短冊状の切れ込みを入れる。
切れ込みは、チューブの長軸にそってチューブの片側の端面から入れられる。
切れ込みの深さは、40mmである。切れ込みは、チューブの直径にもよるが、断面から見て、円周方向に3〜10mm間隔で行われる。尚、チューブに切れ込みを入れる手段は特に限定されるものはなく、カッターナイフ、はさみ、ウォーターカッター、卓上丸鋸等、チューブに合わせて、適宜選定される。
3.上記第2工程により生じた短冊のうち、一つのみを残し、残りの全ての短冊部分を切り落とす。
4.切片の短冊部分が水平方向になるように測定台に静置し、同切片が上方にそることにより変化する同切片のチューブ表面に該当する先端から測定台までの垂直の高さを測定する。静置する時間に制限はないが、通常2時間以上静置するのが好ましく、より好ましくは24時間である。
5.別途チューブの衝撃特性を測定し、第4工程で測定した変形量との相関を取る(通常、変形量と衝撃特性とのグラフを作成する。)。
衝撃特性の測定は、シャルピー衝撃試験、アイゾット衝撃試験などの衝撃試験によって行われるが、ドイツの衝撃特性測定の規格のDIN 73378に準じて行うのが好ましい。測定時の測定対象であるチューブの温度は、使用する樹脂やチューブにより適宜選定されるが、衝撃試験においてチューブに割れが発生する程度の温度であり、0℃以下が好ましく、より好ましくは−30℃以下である。
衝撃特性の評価は、試験に供したチューブの数中、割れの生じたチューブの数の割合で行う。例えば、10個のうち、1個に割れが生じた場合、評価は1とし、3個に割れが生じた場合は、評価は3とするなどの評価が挙げられる。
6.第5工程で得られた変形量と衝撃特性との相関を用い、チューブの変形量から、衝撃特性を評価する。
特に、チューブが、以下の参考例2に示されるチューブ(燃料チューブ)である場合、変形量と衝撃特性とに顕著な相関が認められる。
上記評価方法を用いて、衝撃特性に優れる(割れの少ない)チューブを製造する事ができる。
使用する樹脂を一定にし、種々、成形条件を変更したチューブの変形量と衝撃特性との相関を取り、衝撃特性に優れる(割れの少ない)場合の、変化量の範囲を読み取る。次いで、同変化量の範囲を満たすチューブの群の成形方法を解析することで、同樹脂での最適な成形条件を絞り込む事ができ、衝撃特性に優れるチューブを製造する事ができる。
下記参考例2で得られるチューブ(燃料チューブ)では、変化量(チューブの切片のチューブ表面に該当する先端から測定台までの垂直の高さ)が5mm以上のものが衝撃特性に優れる(割れの少ない)。下記実施例に示すチューブの衝撃特性測定は、ドイツの衝撃特性測定の規格のDIN 73378に準じた−50℃衝撃試験であるから、変化量5mm以上のチューブは−50℃という低温において衝撃特性に優れる。
5mm以上の変化量を示す同チューブの製造方法としては、成形時の巻き取り速度が30m/s以下のものである事から、衝撃特性を改善する手段として、成形時の巻き取り速度を30m/sにする事が挙げられる。
[原料ポリアミド樹脂の製造]
ω−ラウロラクタムを溶融重合して得られるJIS K 6920に準じて測定した相対粘度が、2.26±0.1、同規格に準じて測定した水抽出量が3.0%以下、水分含量が0.2wt%以下であるポリアミド12 86.0Kgにベンゼンスルホン酸ブチルアミド 12.0Kg、カーボンブラック0.5Kgを添加し、二軸押出機で成形温度240℃にて混練して製造した。
[チューブの製造]
参考例1で得られたポリアミド樹脂からのチューブの製造は、ダイス/マンドレル寸法=16/12mmのチューブ用ダイおよび内径8.8mmのサイジングフォーマを用いたMAILLEFER SA社製のチューブ成形機であるAUTOMOTIVE LINE PAL 032−4Lを使用し、チューブ形状にする為のダイスの成形温度が210〜220℃、外径、内径が一定のチューブになるようにする為のチューブ真空水槽の水温、減圧度がそれぞれ、15〜25℃、100〜300mmHgで、下記表1に示される各巻き取り速度で巻き取り、外径7.9〜8.1mm、内径6.9〜7.1mmのチューブをそれぞれ製造した。
[チューブの熱処理]
熱処理による衝撃試験や変形量への影響を確認するため、参考例2で得られた各チューブをそれぞれ80℃のオーブンに60分間入れ、熱処理を行った。熱処理を行わないチューブを対照として調製した。
参考例3のチューブをそれぞれ100mmの長さに切り、温度23℃、相対湿度50%の部屋に24時間以上放置後、ドイツの衝撃特性測定の規格であるDIN 73378に準じ、-50℃の状態下に4時間以上放置した後、7.8Jの振り子を用いて安田精機製作所のシャルピー衝撃試験機であるIMPACT TESTERで衝撃試験を行い、割れの有無を目視にて判定した。表1に示すチューブの割れの結果は、チューブ10本の衝撃試験における割れの生じた本数の値を表示した。
参考例2と参考例3のチューブをそれぞれホーザン株式会社の製卓上丸鋸であるK−110を用いて長さ60mmに切断する。図1のように、切断したチューブの片側の端面の円周方向に6mm間隔になるように、チューブの長軸にそって、前述の丸鋸を用いてチューブに深さ40mmの切込みを入れる。切込みにより生じた短冊のうち、一つのみを残し、残りの短冊部分全てを切り落とす。残した短冊部分が水平方向になるよう変形量の測定台に24時間静置し、切片が上方にそることにより変化する同切片のチューブ表面に該当する先端から測定台までの垂直の高さ(変形量)を測定する。その結果を表1に示す。
また、この図からチューブに対する熱処理が、チューブの低温衝撃試験の破壊本数に影響していることがわかり、その影響もチューブの変形量に反映されていることがこの図は示している。
一方、このチューブの変形量と低温衝撃試験の破壊本数の相関とチューブの製造条件の相関を含めることにより、低温衝撃試験時の破壊本数を予測したチューブの製造条件の評価が可能になる。例えば、チューブの製造条件の一つである巻き取り速度が挙げられ、巻き取り速度が速くなれば、チューブの変形量が小さくなり、衝撃特性が悪化することがわかる。
Claims (4)
- 熱可塑性樹脂をチューブ成形機で成形したチューブであって、そのチューブの切片の変形量が5mm以上あるチューブ。
ただし、チューブの切片の変形量は、チューブを長さ60mm切り出し、円周方向に3〜10mm間隔で、片側の端面から長軸方向に40mmの切り込みを入れ、短冊状の一片のみを残し、残り全てを切り落とし、残した短冊状の切片が水平になるように測定台に静置し、同切片が上方にそることにより変化する同切片のチューブ表面に該当する先端から測定台までの垂直の高さである。 - 熱可塑性樹脂がポリアミド樹脂である請求項1記載のチューブ。
- 請求項1記載の測定手順を用いて測定したチューブの切片の変形量と同チューブの衝撃特性の相関を取り、チューブの切片の変形量から、そのチューブの衝撃特性を評価するチューブの衝撃特性評価方法。
- 請求項3記載の評価方法を利用したチューブの製造方法であって、
チューブの原料である熱可塑性樹脂を一定にし、成形条件の異なるチューブの切片の変形量と、別途測定したチューブの衝撃特性との相関から衝撃特性に優れる場合のチューブの変化量の範囲を読み取り、同変化量の範囲を満たすチューブの成形条件を見出すことで、耐衝撃性に優れたチューブを製造するチューブの製造方法。
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