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JP2011214678A - ロックアップクラッチの油圧制御装置 - Google Patents

ロックアップクラッチの油圧制御装置 Download PDF

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JP2011214678A
JP2011214678A JP2010084228A JP2010084228A JP2011214678A JP 2011214678 A JP2011214678 A JP 2011214678A JP 2010084228 A JP2010084228 A JP 2010084228A JP 2010084228 A JP2010084228 A JP 2010084228A JP 2011214678 A JP2011214678 A JP 2011214678A
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pressure
hydraulic
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JP2010084228A
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Tetsuya Shimizu
哲也 清水
Kenichi Tsuchida
建一 土田
Kazunori Ishikawa
和典 石川
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Aisin AW Co Ltd
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Aisin AW Co Ltd
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Abstract

【課題】トルクコンバータのロックアップクラッチを係脱するために油路を切り換えるロックアップリレーバルブの係合側から解放側への切り換え時の応答性を高める。
【解決手段】ロックアップリレーバルブ28のスプール28pは、ロックアップクラッチ7を係合する係合側位置(右半位置)への切り換えは、作動油室28aにリニアソレノイドバルブSLUから信号圧が入力されることで行われ、ロックアップクラッチ7を解放する解放側位置合(左半位置)への切り換えは、スプリング28sのばね力によって行われる。ばね力による切り換えでは応答性が低いため、センサによって車輌の状態を検知し、速やかにロックアップクラッチ7を解放する必要がある場合には、ソレノイドバルブS2からの信号圧を作動油室28iに入力して、ばね力に加え、油圧でアシストしてスプール28pを解放側位置に切り換える。
【選択図】図3

Description

本発明は、車輌等に搭載される自動変速機のロックアップクラッチの油圧制御装置に関し、詳しくは、ロックアップクラッチを係合側(ON側)から解放側(OFF側)へ切り換える際の、切り換え装置の応答性を向上させたロックアップクラッチの油圧制御装置に係る。
車輌等に搭載される自動変速機のトルクコンバータには、近時、低燃費を目的として、ロックアップクラッチが設けられることが多い。このロックアップクラッチは、大別して、多板式のものと、例えば、特許文献1に開示されている単板式のものとがある。
特許文献1のものは、係合側(ON側)と解放側(OFF側)に切り換えられるロックアップリレーバルブ(切り換え装置)を有している。このロックアップリレーバルブは、係合側に切り換えられると、第1油路を介して係合側油室に油圧(係合油圧)が供給され、第2油路を介して解放側油室から油圧(解放油圧)が排出される。これにより、ロックアップクラッチが係合されて、ポンプインペラとタービンランナとが直結され、エンジンの回転が流体を介することなく直接、自動変速機構の入力軸に入力される。一方、これとは逆に、解放側に切り換えられると、第1油路を介して係合側油室から油圧が排出され、第2油路を介して解放側油室に油圧が供給される。これにより、ロックアップクラッチが解放される。
また、このロックアップリレーバルブの切り換えは、解放側から係合側へはリニアソレノイドバルブから油圧によって行われ、一方、係合側から解放側へはスプリングのばね力によって行われる。
特開2009−121623号公報
しかしながら、上記特許文献1によると、例えば、油温が低くて油路から油圧が排出されにくい場合などには、スプリングのばね力に依存した係合側から解放側への切り換え時に切り換え装置(ロックアップリレーバルブ)の応答性が低下するおそれがある。
そして、係合側から解放側への応答性が低下すると、ロックアップクラッチの切れるタイミングが遅れるため、例えば、低車速又は低トルクで、急ブレーキを踏んだ場合には、自動変速機構の入力軸の回転速度の低下に合わせて、これに直結されているエンジンの回転速度も引き下げられるため、ノッキングが発生するおそれがあり、ドライバーは、運転フィーリングに違和感を感じることがある。
そこで、本発明は、切り換え装置の係合側から解放側への切り替えを、スプリングばね力に加えて、油圧によるアシストを可能とすることにより、切り換え装置の応答性を向上させて、運転フィーリングの違和感を低減するようにしたロックアップクラッチの油圧制御装置を提供することを目的とするものである。
請求項1に係る発明は(例えば、図3,図4参照)、流体伝動装置(4)のロックアップクラッチ(7)の係合側油室(4e)と解放側油室(4f)との差圧を制御して、前記ロックアップクラッチ(7)を係脱させる、ロックアップクラッチ(7)の油圧制御装置(2)において、
前記ロックアップクラッチ(7)の前記係合側油室(4e)に油圧を供給する第1油路(u1,u2)と、
前記ロックアップクラッチ(7)の前記解放側油室(4f)に油圧を供給する第2油路(v3)と、
供給された油圧を前記第1油路(u1,u2)に出力する係合側位置と、供給された油圧を第2油路(v3)に出力する解放側位置とに切り換え得る切り換え装置(28)と、
前記切り換え装置(28)を、前記解放側位置に向けて付勢する付勢部材(28s)と、
前記切り換え装置(28)を前記付勢部材(28s)の付勢力に抗して前記係合側位置に切り換える第1信号圧(PSLU)を出力し得る第1信号圧出力部(SLU)と、
前記切り換え装置(28)を、前記付勢部材(28s)の付勢方向と同方向に付勢する第2信号圧(PS2)を出力し得る第2信号圧出力部(S2)と、を備える、
ことを特徴とするロックアップクラッチ(7)の油圧制御装置(2)にある。
請求項2に係る発明は(例えば、図4参照)、前記流体伝動装置(4)を搭載した車輌の状態を判断する判断手段(60)と、
前記判断手段(60)の判断結果に基づいて、前記第2信号圧(PS2)の出力の要非を判断する判定手段(52)と、
前記判定手段(52)の判定結果に基づいて、前記第2信号圧出力部(S2)へ前記第2信号圧(PS2)の発生を支持する制御手段(51)と、を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載のロックアップクラッチ(7)の油圧制御装置(2)にある。
請求項3に係る発明は(例えば、図4参照)、前記判断手段(60)は、前記車輌のエンジン回転数を判断する手段(61)であり、
前記判定手段(52)は、前記判断手段(61)が判断した前記エンジン回転数が所定値以下か否かを判定する手段であり、
前記制御手段(51)は、前記判定手段(52)が前記エンジン回転数の所定値以下を判定した場合に、前記第2信号圧出力部(S2)へ前記第2信号圧(PS2)の発生を指示する、
ことを特徴とする請求項2に記載のロックアップクラッチ(7)の油圧制御装置(2)にある。
請求項4に係る発明は(例えば、図4参照)、前記判断手段(60)は、前記車輌の車速を検出する手段(62)であり、
前記判定手段(52)は、前記判断手段(62)が判断した前記車速が所定値以下か否かを判断する手段であり、
前記制御手段(51)は、前記判定手段(52)が前記車速の所定値以下を判定した場合に、前記第2信号圧出力部(S2)へ前記第2信号圧を(PS2)の発生を指示する、
ことを特徴とする請求項2に記載のロックアップクラッチ(7)の油圧制御装置(2)にある。
請求項5に係る発明は(例えば、図4参照)、前記判断手段(60)は、前記車輌の急停止に関する情報を判断する手段であり、
前記判定手段(52)は、前記判断手段(60)が判断した情報が前記車輌の急停止に相当するか否かを判定する手段であり、
前記制御手段(51)は、前記判定手段(52)が前記車輌の急停止を判定した場合に、前記第2信号圧出力部(S2)へ前記第2信号圧(PS2)の発生を指示する、
ことを特徴とする請求項2に記載のロックアップクラッチ(7)の油圧制御装置(2)にある。
請求項6に係る発明は(例えば、図4参照)、前記判断手段(60)は、低摩擦路面に関する情報を判断する手段(64)であり、
前記判定手段(52)は、前記判断手段(64)が判断した情報が前記低摩擦路面に相当するか否かを判定する手段であり、
前記制御手段(51)は、前記判定手段(52)が前記低摩擦路面を判定した場合に、前記第2信号圧出力部(S2)へ前記第2信号圧(PS2)の発生を指示する、
ことを特徴とする請求項2に記載のロックアップクラッチ(7)の油圧制御装置(2)にある。
請求項7に係る発明は(例えば、図4参照)、前記判断手段(60)は、前記車輌のブレーキの踏み込みを判断する手段(63)であり、
前記判定手段(52)は、前記判断手段(63)によって前記ブレーキが踏み込まれたと判断したか否かを判定する手段であり、
前記制御手段(51)は、前記判定手段(52)が前記ブレーキの踏み込みを判定した場合に、前記第2信号圧出力部(S2)へ前記第2信号圧(PS2)の発生を指示する、
ことを特徴とする請求項2又は6に記載のロックアップクラッチ(7)の油圧制御装置(2)にある。
請求項8に係る発明は(例えば、図4参照)、前記流体伝動装置がトルクコンバータ(4)であり、
前記判断手段(60)は、前記トルクコンバータ(4)のポンプインペラ(4a)及びタービンランナ(4b)の回転数の差を判断する手段(65)であり、
前記判定手段(52)は、前記判断手段(65)が判断する前記ポンプインペラ(4a)とタービンランナ(4b)の回転数の差の所定値以下か否かを判定し、
前記第1信号圧出力部(SLU)へ前記第1信号圧(PSLU)の発生を指示する信号圧制御手段(59)を有し、
前記制御手段(51)は、信号圧制御手段(59)により前記第1信号圧(PSLU)の発生が指示されていない状態で前記判定手段(52)が回転数の差の所定値以下を判定した場合に、前記第2信号圧出力部(S2)へ前記第2信号圧(PS2)の発生を指示する、
ことを特徴とする請求項2に記載のロックアップクラッチ(7)の油圧制御装置(2)にある。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これは、発明の理解を容易にするための便宜的なものであり、特許請求の範囲の構成に何等影響を及ぼすものではない。
請求項1に係る発明によると、切り換え装置を係合側位置から解放側位置に切り換える際に、付勢部材に加えて、第2信号圧により、切り換え装置を付勢部材の付勢方向と同方向に付勢することができるので、切り換え装置の応答性を高めることができる。
請求項2に係る発明によると、車輌の状態を判断手段で判断し、判断結果に基づいて判定手段が、第2信号圧の要非を判定し、判定手段の判定結果に基づいて制御手段が第2信号圧出力部へ第2信号圧の発生を指示することができる。また、第2信号圧は、制御手段の指示により出力されるので、必要な場合のみ出力して、不要な出力を防止することができるので、燃費の低下を抑えることができる。
請求項3に係る発明によると、エンジンの回転数が所定値以下になったときに、切り換え装置の応答性を高めて、ロックアップクラッチを速やかに解放することができるので、エンジンの回転数が低下した場合における、ノッキング等の発生を未然に防止して、運転フィーリングの違和感のなくすことができる。
請求項4に係る発明によると、車速が所定値以下になったときに、切り換え装置の応答性を高めて、ロックアップクラッチを速やかに解放することができるので、車速が低下した場合における、ノッキング等の発生を未然に防止して、運転フィーリングの違和感のなくすことができる。
請求項5に係る発明によると、車輌の急停止を判定した場合に、切り換え装置の応答性を高めて、ロックアップクラッチを速やかに解放することができるので、急停止した場合における、ノッキング等の発生を未然に防止して、運転フィーリングの違和感のなくすことができる。
請求項6に係る発明によると、低摩擦路面と判定した場合に、切り換え装置の応答性を高めて、ロックアップクラッチを速やかに解放することができるので、例えば、雪道等の摩擦係数の低い低摩擦路面(低μ路)において、特定の車輪がスリップしてロックしたような場合における、ノッキング等の発生を未然に防止して、運転フィーリングの違和感のなくすことができる。
請求項7に係る発明によると、ブレーキが踏み込まれたと判定した場合に、切り換え装置の応答性を高めて、ロックアップクラッチを速やかに解放することができる。あるいは、低摩擦路面と判定し、かつ、ブレーキが踏み込まれたと判定した場合に、切り換え装置の応答性を高めて、ロックアップクラッチを速やかに解放することができる。
請求項8に係る発明によると、第2制御手段により第1信号圧の発生が指示されていない状態で判定手段がポンプインペラとタービンランナの回転数の差の所定値以上を判定した場合に、例えば、ロックアップ制御に係る油圧回路の故障として、切り換え装置の応答性を高めて、ロックアップクラッチを速やかに解放することができる。
本発明に係る自動変速機を示すスケルトン図。 本自動変速機の係合表。 第1の実施の形態に係るロックアップクラッチの油圧制御装置を示す回路図。 第1の実施の形態に係るロックアップクラッチの油圧制御装置のブロック図。 第1の実施の形態に係る油圧制御装置の制御の流れを説明するフローチャート。 第1の実施の形態に係る油圧制御装置の制御の流れを説明するフローチャート。 第1の実施の形態に係る油圧制御装置の制御の流れを説明するフローチャート。 第2の実施の形態に係るロックアップクラッチの油圧制御装置を示す回路図。
<第1の実施の形態>
以下、本発明に係る第1の実施の形態を図1〜図7に沿って説明する。
[自動変速機の概略構成]
まず、本発明に係るロックアップクラッチの油圧制御装置を適用し得る自動変速機3の概略構成について、図1に沿って説明する。図1に示すように、例えばFFタイプ(フロントエンジン、フロントドライブ)の車輌に用いて好適な自動変速機3は、エンジン(不図示)に接続し得る自動変速機3の入力軸8を有しており、該入力軸8の軸方向を中心としてトルクコンバータ4と、自動変速機構5とを備えている。
上記トルクコンバータ4は、自動変速機3の入力軸8に接続されたポンプインペラ4aと、作動流体を介して該ポンプインペラ4aの回転が伝達されるタービンランナ4bとを有しており、該タービンランナ4bは、上記入力軸8と同軸上に配設された上記自動変速機構5の入力軸10に接続されている。また、該トルクコンバータ4には、ロックアップクラッチ7が備えられており、該ロックアップクラッチ7が係合されると、上記自動変速機3の入力軸8の回転が自動変速機構5の入力軸10に直接伝達される。なお、ロックアップクラッチ7等については、後に詳述する。
上記自動変速機構5には、入力軸10上において、プラネタリギヤSPと、プラネタリギヤユニットPUとが備えられている。上記プラネタリギヤSPは、サンギヤS1、キャリヤCR1、及びリングギヤR1を備えており、該キャリヤCR1に、サンギヤS1及びリングギヤR1に噛合するピニオンP1を有している、いわゆるシングルピニオンプラネタリギヤである。
また、該プラネタリギヤユニットPUは、4つの回転要素としてサンギヤS2、サンギヤS3、キャリヤCR2、及びリングギヤR2を有し、該キャリヤCR2に、サンギヤS2及びリングギヤR2に噛合するロングピニオンPLと、サンギヤS3に噛合するショートピニオンPSとを互いに噛合する形で有している、いわゆるラビニヨ型プラネタリギヤである。
上記プラネタリギヤSPのサンギヤS1は、ミッションケース9に一体的に固定されている不図示のボス部に接続されて回転が固定されている。また、上記リングギヤR1は、上記入力軸10の回転と同回転(以下「入力回転」という。)になっている。さらに、上記キャリヤCR1は、該固定されたサンギヤS1と該入力回転するリングギヤR1とにより、入力回転が減速された減速回転になるとともに、クラッチC−1及びクラッチC−3に接続されている。
上記プラネタリギヤユニットPUのサンギヤS2は、ブレーキ(摩擦係合要素)B−1に接続されてミッションケース9に対して固定自在となっているとともに、上記クラッチC−3に接続され、該クラッチC−3を介して上記キャリヤCR1の減速回転が入力自在となっている。また、上記サンギヤS3は、クラッチ(摩擦係合要素)C−1に接続されており、上記キャリヤCR1の減速回転が入力自在となっている。
さらに、上記キャリヤCR2は、入力軸10の回転が入力されるクラッチC−2に接続され、該クラッチC−2を介して入力回転が入力自在となっており、また、ワンウェイクラッチF−1及びブレーキB−2に接続されて、該ワンウェイクラッチF−1を介してミッションケース9に対して一方向の回転が規制されるとともに、該ブレーキB−2を介して回転が固定自在となっている。そして、上記リングギヤR2は、カウンタギヤ11に接続されており、該カウンタギヤ11は、不図示のカウンタシャフト、ディファレンシャル装置を介して駆動車輪に接続されている。
上記構成の自動変速機3は、図1のスケルトンに示す各クラッチC−1〜C−3、ブレーキB−1,B−2、ワンウェイクラッチF−1が、図2の係合表に示す組み合わせで係脱されることにより、前進1速段(1st)〜前進6速段(6th)、及び後進1速段(Rev)を達成している。
[油圧制御装置の概略構成]
つづいて、本発明に係るロックアップクラッチの油圧制御装置2を含んで構成される、自動変速機の油圧制御装置1について説明する。まず、油圧制御装置1におけるライン圧P、セカンダリ圧PSEC、モジュレータ圧PMOD、Dレンジ圧(前進レンジ圧)P、Rレンジ圧(後進レンジ圧)PREV等の生成部分について、大まかに説明する。なお、これらライン圧P、セカンダリ圧PSEC、モジュレータ圧PMOD、Dレンジ圧P、Rレンジ圧PREVの生成部分は、一般的な自動変速機の油圧制御装置と同様なものであり、周知のものであるので、簡単に説明する。
本油圧制御装置1は、例えば、図示を省略したマニュアルバルブ、オイルポンプ、プライマリレギュレータバルブ、セカンダリレギュレータバルブ、ソレノイドモジュレータバルブ、詳しくは後述するリニアソレノイドバルブSL1〜SL4,SLU、リレーバルブ22〜29、ソレノイドバルブS1,S2等を備えており、例えば、エンジンが始動されると、上記トルクコンバータ4のポンプインペラ4aに連結されたオイルポンプがエンジンの回転に連動して駆動されることにより、不図示のオイルパンからストレーナを介してオイルを吸上げる形で油圧を発生させる。
上記オイルポンプにより発生された油圧は、スロットル開度に応じて調圧出力されるリニアソレノイドバルブの信号圧PSLTに基づき、プライマリレギュレータバルブによって排出調整されつつライン圧Pに調圧される。このライン圧Pは、マニュアルバルブ(レンジ切り換えバルブ)、ソレノイドモジュレータバルブ、及び詳しくは後述するリニアソレノイドバルブSLC3等に供給される。このうちのソレノイドモジュレータバルブに供給されたライン圧Pは、該バルブによって略々一定圧となるモジュレータ圧PMODに調圧され、このモジュレータ圧PMODは、詳しくは後述するリニアソレノイドバルブSLU、ソレノイドバルブS1,S2等の元圧として供給される。
なお、上記プライマリレギュレータバルブから排出された圧は、例えば、セカンダリレギュレータバルブにより、さらに排出調整されつつセカンダリ圧PSECに調圧され、このセカンダリ圧PSECが、例えば、詳しくは後述するロックアップリレーバルブ28を介して潤滑油路やオイルクーラ36等に供給されるとともに、トルクコンバータ4にも供給され、かつロックアップクラッチ7の制御にも用いられる。
一方、Dレンジ圧PやRレンジ圧PREVなどのレンジ圧を出力するレンジ圧出力部としてのマニュアルバルブ(不図示)は、運転席に設けられたシフトレバーの操作により機械的(あるいは電気的)に駆動されるスプールを有しており、該スプールの位置がシフトレバーにより選択されたシフトレンジ(例えば、Pレンジ,Rレンジ,Nレンジ,Dレンジ)に応じて切換えられることにより、上記入力されたライン圧Pの出力状態や非出力状態(ドレーン)を設定する。例えば、マニュアルバルブがDレンジに切り換えられると、入力されたライン圧PはDレンジ圧Pとして出力され、また、Rレンジに切り換えられると、入力されたライン圧PはRレンジ圧PREVとして出力される。そして、マニュアルバルブがPレンジ又はNレンジに切り換えられると、Dレンジ圧P又はRレンジ圧PREVはドレーン(排出)されて非出力状態となる。
[油圧制御装置における変速制御部分の詳細な構成]
ついで、自動変速機の油圧制御装置1において主に変速制御を行う部分について図3に沿って説明する。なお、本実施の形態においては、スプール位置を説明するため、図3中に示す右半分の位置を「右半位置」、左半分の位置を「左半位置」という。なお、ロックアップクラッチの油圧制御装置3の詳細な構成については、後にまとめて詳述する。
油圧制御装置1は、上述のクラッチC−1の油圧サーボ31、クラッチC−2の油圧サーボ32、クラッチC−3の油圧サーボ33、ブレーキB−1の油圧サーボ34、ブレーキB−2の油圧サーボ35の、計5つの油圧サーボ31〜35のそれぞれに係合圧として調圧した制御圧を直接的に供給するための4本のリニアソレノイドバルブSL1,SL2,SL3,SL4を備えており、さらに、リバースインヒビット機能を達成する部分、リンプホーム機能を達成する部分、そして、ロックアップクラッチの油圧制御装置2を構成する部分を備えている。
上記リニアソレノイドバルブSL1,SL2,SL3,SL4は、いずれも通電時に出力状態となるノーマルクローズタイプのバルブであり、それぞれ、元圧が入力される入力ポートSL1a,SL2a,SL3a,SL4aと、この元圧が調圧された制御圧PSL1,PSL2,PSL3,PSL4を係合圧として油圧サーボ31,32,33,34,35に出力する出力ポートSL1b,SL2b,SL3b,SL4bと、制御圧PSL1,PSL2,PSL3,PSL4がフィードバックされる入力ポートSL1c,SL2c,SL3c,SL4cを有している。
すなわち、リニアソレノイドバルブSL1,SL2,SL3,SL4は、非通電時に入力ポートSL1a,SL2a,SL3a,SL4aと出力ポートSL1b,SL2b,SL3b,SL4bとを遮断した非出力状態となり、一方、制御装置(ECU)50(図4参照)からの指令値に基づく通電時には、それぞれの入力ポートSL1a,SL2a,SL3a,SL4aとそれぞれの出力ポートSL1b,SL2b,SL3b,SL4bとの開口量(連通する量)を該指令値に応じて大きくして、指令値に応じた制御圧(係合圧)を出力し得るように構成されている。
また、油圧制御装置1は、リバースインヒビット機能を達成する部分として、上記リニアソレノイドバルブSL1〜SL4と、各油圧サーボ31〜35との間に、クラッチC−3の油圧サーボ33及びブレーキB−2の油圧サーボ35への係合圧PC3,PB2を振分けるC3−B2アプライコントロールバルブ26と、ブレーキB−2の油圧サーボ35への係合圧PB2の供給を切り換えるB2アプライコントロールバルブ27と、これらのバルブ26,27を切換えるための信号圧PS1,PS2を出力するソレノイドバルブS1、ソレノイドバルブS2を備えている。
さらに、油圧制御装置1は、リンプホーム機能を達成する部分として、リニアソレノイドバルブSL1〜SL4と、各油圧サーボ31〜35との間に、上記C3−B2アプライコントロールバルブ26、B2アプライコントロールバルブ27、ソレノイドバルブS1,S2に加え、ソレノイドオールオフフェール時(以下単に「フェール時」という。)に切換えられる第1クラッチアプライリレーバルブ23、低速段(前進1速段〜前進3速段)と高速段(前進4速段〜前進6速段)とで切換えられる第2クラッチアプライリレーバルブ22、第1クラッチアプライリレーバルブ23に信号圧としてモジュレータ圧PMODを出力する第1ソレノイドリレーバルブ24、第2ソレノイドリレーバルブ25などを備えている。
さらにまた、油圧制御装置1は、ロックアップクラッチ7の油圧制御装置2として、リニアソレノイドバルブSLU、ロックアップリレーバルブ28、ロックアップコントロールバルブ29、ソレノイドバルブS1,S2等を備えている。
油圧制御装置1において、図中、リニアソレノイドバルブSL2近傍に図示する油路a1〜a3には、プライマリレギュレータバルブ(不図示)からのライン圧Pが入力されるように構成されており、油路a1は、油路a2を介して第1クラッチアプライリレーバルブ23の入力ポート23cに接続されるとともに、油路a3を介してリニアソレノイドバルブSL3の入力ポートSL3aに接続されている。
また、油路b1〜b5は、マニュアルバルブからのDレンジ圧Pが上記リニアソレノイドバルブSL1,SL2,SL4の元圧として入力し得るように構成されており、油路b1は、油路b2を介して第2クラッチアプライリレーバルブ22の入力ポート22dに接続されるとともに、油路b3,b4,b5を介してリニアソレノイドバルブSL1,SL2,SL4の入力ポートSL1a,SL2a,SL4aに接続されている。
そして、上記ライン圧P又はDレンジ圧Pが調圧されて出力されるリニアソレノイドバルブSL1〜SL4の出力ポートSL1b〜SL4bのうち、リニアソレノイドバルブSL1の出力ポートSL1bは、油路e1,e2を介して第1クラッチアプライリレーバルブ23の入力ポート23hに接続されるとともに、油路e1,e3,e4を介して第1ソレノイドリレーバルブ24の作動油室24aに接続され、また、油路e1,e3,e5、オリフィス44を介して第2ソレノイドリレーバルブ25の入力ポート25bに接続されている。
また、リニアソレノイドバルブSL2の出力ポートSL2bは、油路f1,f2,f4を介して第1クラッチアプライリレーバルブ23の入力ポート23kに接続され、また、油路f1,f2,f3を介して第2クラッチアプライリレーバルブ22の作動油室22aに接続され、また、油路f1,f6を介して第1ソレノイドリレーバルブ24の作動油室24bに接続されている。
さらに、リニアソレノイドバルブSL3の出力ポートSL3bは、油路g1を介して第1クラッチアプライリレーバルブ23の入力ポート23eに接続され、また、リニアソレノイドバルブSL4の出力ポートSL4bは、油路hを介してブレーキB−1の油圧サーボ34に直接、接続されている。
上記ソレノイドバルブS1,S2は、いずれもノーマルクローズタイプのバルブであり、通電時には、それぞれ入力ポートS1a,S2aと出力ポートS1b,S2bとを連通させて、入力ポートS1a,S2aに入力されたモジュレータ圧PMODを出力ポートS1b,S2bから信号圧として出力するとともに、非通電時には、信号圧を非出力とする。
上記ソレノイドバルブS1の出力ポートS1bは、油路m1,m2を介して、第2ソレノイドリレーバルブ25の作動油室25aに接続されており、また、油路m1,m3を介して、C3−B2アプライコントロールバルブ26の作動油室26aに接続されている。上記ソレノイドバルブS2の出力ポートS2bは、油路l1,l2を介して、第2ソレノイドリレーバルブ25の入力ポート25fに接続されており、また、油路l1,l3を介して、第2クラッチアプライリレーバルブ22の作動油室22hに接続されている。
上記第2クラッチアプライリレーバルブ22は、スプール22pと、該スプール22pを図中上方に付勢するスプリング22sとを有するとともに、スプール22pの図中上方に作動油室22aと、スプール22pの図中下方に作動油室22hと、スプール22pのランド径の差違(受圧面積の差違)により形成された作動油室22bとを有しており、さらに、図中上から順に、出力ポート22c、入力ポート22d、出力ポート22e、入力ポート22fを有し、その外にドレーンポートEXを有して構成されている。
第2クラッチアプライリレーバルブ22は、作動油室22aに対する信号圧PSL2の入力の有無に応じて、スプール22pが、右半位置(高速段側位置)と左半位置(低速段側位置)とに切り換えられる。すなわち、スプール22pは、高速段(前進4速段〜前進6速段)に対応してリニアソレノイドバルブSL2から出力された信号圧PSL2が油路f1,f2,f3を介して上記作動油圧22aに入力された場合には、スプリング22sの付勢力に抗して右半位置となり、入力されない場合(非入力の場合)には、スプリングの付勢力により左半位置となる。
第2クラッチアプライリレーバルブ22は、スプール22pの右半位置に対応して、入力ポート22dが、出力ポート22cに連通し、出力ポート22eと遮断される。これにより、入力ポート22dに接続されてDレンジ圧Pが入力される油路b1,b2が、入力ポート22d、出力ポート22c、油路iを介して、第1クラッチアプライリレーバルブ23の入力ポート23iに連通される。また、同じく、スプール22pに右半位置に対応して、入力ポート22fが出力ポート22gに連通され、これにより、入力ポート22fに接続されてモジュレータ圧PMODが入力される油路y1が、入力ポート22f、出力ポート22g、油路j1,j2を介して、B2アプライコントロールバルブ27の作動油室27aに連通され、また、油路j1から分岐する油路j3、オリフィス43を介して、油室22bに連通される。
一方、第2クラッチアプライリレーバルブ22は、スプール22pの左半位置に対応して、入力ポート22dが、出力ポート22eに連通され、出力ポート22cと遮断される。これにより、入力ポート22dに接続されてDレンジ圧Pが入力される油路b1,b2が、これら入力ポート22d、出力ポート22e、油路kを介して、第1クラッチアプライリレーバルブ23の入力ポート23fに連通される。作動油室22hは、ソレノイドバルブS2の出力ポートS2bに、油路l1,l3を介して連通されるとともに、スプール22pの左半位置に対応して、出力ポート22gに連通される。
上記第1クラッチアプライリレーバルブ23は、スプール23pと、該スプール23pを図中下方に付勢するスプリング23sとを有するとともに、該スプール23pの図中上方に作動油室23aと、該スプール23pの図中下方に作動油室23lと、スプール23pのランド径の差違(受圧面積の差違)により形成された作動油室23bと、さらに、図中上から順に、入力ポート23c、出力ポート23d、入力ポート23e、入力ポート23f、出力ポート23g、入力ポート23h、入力ポート23i、出力ポート23j、入力ポート23kを有して構成されている。
第1クラッチアプライリレーバルブ23は、作動油室23aに対する信号圧の入力の有無に対応して、スプール23pが右半位置(正常時位置)と左半位置(フェール時位置)とに切り換えられる。第1クラッチアプライリレーバルブ23は、正常時には、作動油室23aに、後述するように、油路qを介してモジュレータ圧PMODが信号圧として入力され、また、作動油室23bに油路y2を介してモジュレータ圧PMODが入力され、そして、作動油室23lには、油路y3、オリフィス43を介して、リニアソレノイドバルブからの信号圧PSLTが入力されるように構成されており、この状態では、スプリング23sの付勢力により、スプール23pは、右半位置(正常位置)となる。一方、フェール時には、作動油室23aに対して信号圧PMODが非入力となるため、信号圧PSLTにより、スプリング23sの付勢力に抗して左半位置(フェール時位置)となる。
第1クラッチアプライリレーバルブ23は、スプール23pの右半位置に対応して、入力ポート23hが出力ポート23gに連通され、これにより、リニアソレノイドバルブSL1の出力ポートSL1bは、油路e1,e2、これら入力ポート23h、出力ポート23g、油路e6を介して油圧サーボ31に連通される。また、同じく、スプール23pの右半位置に対応して、入力ポート23kが出力ポート23jに連通され、これにより、リニアソレノイドバルブSL2の出力ポートSL2bは、油路f1,f2,f4、これら入力ポート23k、出力ポート23j、油路f5を介して油圧サーボ32に連通される。
さらに、同じく、スプール23pの右半位置に対応して、入力ポート23eが出力ポート23dに連通され、これにより、リニアソレノイドバルブSL3の出力ポートSL3bは、油路g1、これら入力ポート23e、出力ポート23d、油路g2を介して、C3−B2アプライコントロールバルブ26の入力ポート26eに連通される。
なお、詳しくは後述するが、入力ポート26eは、C3−B2アプライコントロールバルブ26のスプール26pの左半位置に対応して油圧サーボ33に連通され、一方、C3−B2アプライコントロールバルブ26のスプール26pの右半位置で、かつB2アプライコントロールバルブ27のスプール27pの左半位置に対応して油圧サーボ35に連通されることになる。なお、スプール23pの右半位置に対応した上述の連通関係、すなわち、入力ポート23hと出力ポート23gとの連通、入力ポート23kと出力ポート23jとの連通、そして、入力ポート23eと出力ポート23dとの連通関係は、スプール23pが左半位置に切り換えられた際に断たれる。
一方、第1クラッチアプライリレーバルブ23は、スプール23pの左半位置に対応して、入力ポート23fが出力ポート23gに連通され、これにより、第2クラッチアプライリレーバルブ22の出力ポート22eは、油路k、これら入力ポート23f、出力ポート23g、油路e6を介して、油圧サーボ31に連通される。また、同じく、スプール23の左半位置に対応して、入力ポート23iが入力ポート23jに連通され、これにより、第2クラッチアプライリレーバルブ22の出力ポート22cは、油路i、これら入力ポート23i、出力ポート23j、油路f5を介して、油圧サーボ32に連通される。
さらに、同じく、スプール23pの左半位置に対応して、入力ポート23cが出力ポート23dに連通され、これにより、ライン圧Pが入力される油路a1は、油路a2、これら入力ポート23c、出力ポート23d、油路g2を介して、C3−B2アプライコントロールバルブ26の入力ポート26eに連通される。なお、スプール23pの左半位置に対応した上述の連通関係、すなわち、入力ポート23fと出力ポート23gとの連通、入力ポート23iと出力ポート23jとの連通、そして、入力ポート23cと出力ポート23dとの連通関係は、スプール23pが右半位置に切り換えられた際に断たれる。
第1ソレノイドリレーバルブ24は、スプール24pと、該スプール24pを図中上方に付勢するスプリング24sとを有するとともに、該スプール24pの図中上方に作動油室24aと、スプール24pのランド径の差違(受圧面積の差違)により形成された作動油室24bとを有しており、さらに、図中上から順に、入力ポート24c、出力ポート24d、入力ポート24eを有して構成されている。
上記作動油室24aには、上記リニアソレノイドバルブSL1の出力ポートSL1bが、油路e1,e3を介して接続され、また、上記作動油室24bには、上記リニアソレノイドバルブSL2の出力ポートSL2bが、油路f1,f6を介して接続されている。第1ソレノイドリレーバルブ24は、リニアソレノイドバルブSL1,SL2からそれぞれ作動油室24a,24bに入力される信号圧PSL1,PSL2(係合圧)の合計が所定値以上の場合は、スプール24pが、スプリング24sの付勢力に抗して右半位置となり、所定値未満の場合はスプリング24sの付勢力により左半位置となる。
第1ソレノイドリレーバルブ24は、スプール24pの右半位置に対応して、入力ポート24eが出力ポート24dに連通され、これにより、モジュレータ圧PMODが入力される油路y4は、これら入力ポート24e、出力ポート24d、さらに、油路qを介して第1クラッチアプライリレーバルブ23の作動油室23aに連通される。
一方、第1ソレノイドリレーバルブ24は、スプール24pの左半位置に対応して、入力ポート24cが出力ポート24dに連通され、これにより、第2ソレノイドリレーバルブ25の出力ポート25gは、油路r、これら入力ポート24c、出力ポート24d、油路qを介して、第1クラッチアプライリレーバルブ23の作動油室23aに連通される。なお、スプール24pの右半位置に対応して、入力ポート24cと出力ポート24dの連通が断たれ、また、左半位置に対応して、入力ポート24eと出力ポート24dとの連通が断たれる。
第2ソレノイドリレーバルブ25は、スプール25pと、該スプール25pを図中上方に付勢するスプリング25sとを有するとともに、該スプール25pの図中上方に作動油室25aと、該スプール25pの図中下方に作動油室25iとを有しており、さらに、図中上から順に、入力ポート25b、出力ポート25c、入力ポート25d、出力ポート25e、入力ポート25f、出力ポート25g、入力ポート25hを有して構成されている。
上記作動油室25aには、ソレノイドバルブS1の出力ポートS1bが、油路m1,m2を介して接続されている。スプール25pは、ソレノイドバルブS1の通電によって、出力ポートS1bから出力される信号圧PS1(モジュレータ圧PMOD)が油路m1,m2を介して作動油室25aに入力されると、スプリング25sの付勢力に抗して右半位置となり、ソレノイドバルブS1の非通電による信号圧PS1の非入力により、左半位置となる。
第2ソレノイドリレーバルブ25は、スプール25pの右半位置に対応して、入力ポート25dが出力ポート25cに連通され、これにより、C3−B2アプライコントロールバルブ26の出力ポート26bは、n1,n3、これら入力ポート25d、出力ポート25c、油路e7を介して、B2アプライコントロールバルブ27の作動油室27bに連通される。また、同じく、スプール25pの右半位置に対応して、入力ポート25fが出力ポート25eに連通され、これにより、ソレノイドバルブS2の出力ポートS2bは、油路l1,l2、これら入力ポート25f、出力ポート25e、油路l4、オリフィス52を介して、ロックアップリレーバルブ28の作動油室28iに連通される。
さらに、同じく、スプール25pの右半位置に対応して、入力ポート25hが出力ポート25gに連通され、これにより、モジュレータ圧PMODが入力される油路y5は、これら入力ポート25h、出力ポート25g、油路rを介して第1ソレノイドリレーバルブ24の入力ポート24cに連通される。
一方、第2ソレノイドリレーバルブ25は、スプール25pの左半位置に対応して、入力ポート25bが出力ポート25eに連通され、これにより、リニアソレノイドバルブSL1の出力ポートSL1bは、油路e1,e3,e4、オリフィス44、これら入力ポート25b、出力ポート25c、そして、油路e7を介して、B2アプライコントロールバルブ27の作動油室27bに連通される。また、同じく、スプール25pの左半位置に対応して、入力ポート25dが出力ポート25eと連通され、これにより、B2アプライコントロールバルブ27の出力ポート27eは、油路p、これら入力ポート25d、出力ポート25e、そして、油路rを介して第1ソレノイドリレーバルブ24の入力ポート24cに連通される。なお、スプールpの右半位置に対応して、入力ポート24bと出力ポート25cとの連通、入力ポート25dと入力ポート25eの連通は断たれ、また、スプール25pの左半位置に対応して、入力ポート25dと入力ポート25cの連通、入力ポート25fと出力ポート25eとの連通、入力ポート25hと出力ポート25gとの連通はいずれも断たれる。
C3−B2アプライコントロールバルブ26は、スプール26pと、該スプール26pを図中上方に付勢するスプリング26sとを有するとともに、該スプール26pの図中上方に作動油室26aを有しており、さらに、図中上から順に、出力ポート26b、入力ポート26c、出力ポート26d、入力ポート26e、出力ポート26f、入力ポート26gを有して構成されている。
上記作動油室26aには、ソレノイドバルブS1の出力ポートS1bが、油路m1,m3を介して連結されている。スプール26pは、ソレノイドバルブS1の通電により、出力ポートS1bから出力されたモジュレータ圧PMODが油路m1,m3を介して信号圧PS1として入力されると、スプリング26sの付勢力に抗して右半位置となる。一方、ソレノイドバルブS1の非通電により作動油室26aに信号圧PS1が非入力の場合は、スプリング26sの付勢力により、左半位置となる。
C3−B2アプライコントロールバルブ26は、スプール26pの右半位置に対応して、入力ポート26cが出力ポート26bに連通され、これにより、Rレンジ圧PREVが入力される油路c1は、油路c2、これら入力ポート26c、出力ポート26b、さらに、油路n1,n2を介して、B2アプライコントロールバルブ27の入力ポート27eに連通される。また、同じく、スプール26pの右半位置に対応して、入力ポート26eが出力ポート26dと連通され、これにより、第1クラッチアプライリレーバルブ23の出力ポート23dが、油路g2、これら入力ポート26e、出力ポート26d、さらに、油路pを介してB2アプライコントロールバルブ27の入力ポート27cに連通される。さらに、同じく、スプール26pの右半位置に対応して、入力ポート26gが出力ポート26fに連通され、これにより、Rレンジ圧PREVが入力される油路c1は、油路c3、これら入力ポート26g、出力ポート26f、さらに、油路g3を介して油圧サーボ33に連通される。
一方、C3−B2アプライコントロールバルブ26は、スプール26pの左半位置に対応して、入力ポート26cが出力ポート26dに連通され、これにより、Rレンジ圧PREVが入力される油路c1は、油路c2、これら入力ポート26c、出力ポート26d、さらに油路pを介して、B2アプライコントロールバルブ27の入力ポート27cに連通される。また、同じく、スプール26の左半位置に対応して、入力ポート26eが出力ポート26fに連通され、これにより、第1クラッチアプライリレーバルブ23の出力ポート23dは、油路g2、これら入力ポート26e、出力ポート26f、さらに、油路g3を介して油圧サーボ33に連通される。なお、上記スプール26pに右半位置に対応して、入力ポートと出力ポート26dとの連通、入力ポート26eと出力ポート26fとの連通は断たれ、また、スプール26pの左半位置に対応して、入力ポート26cと出力ポート26bの連通、入力ポート26eと出力ポート26dの連通、入力ポート26gと出力ポート26fとの連通は、いずれも断たれる。
B2アプライコントロールバルブ27は、スプール27pと、該スプール27pを図中上方に付勢するスプリング27sとを備えるとともに、該スプール27pの図中上方に油室27aと、スプール27pのランド径の差違(受圧面積の差違)により形成された作動油室27bと、図中上から順に、入力ポート27c、出力ポート27d、入力ポート27eを有して構成されている。
上記作動油室27aには、第2クラッチアプライリレーバルブ22の出力ポート22gが、油路j1,j2を介して接続されており、第2クラッチアプライリレーバルブ22のスプール22pの右半位置に対応して、入力ポート22fに油路y1を介して入力されたモジュレータ圧PMODが出力ポート22g、油路j1,j2を介して入力された場合には、スプリング27sの付勢力に抗して右半位置となり、非入力の場合は、スプリング27sの付勢力により左半位置となる。また、作動油室27bには、第2ソレノイドリレーバルブ25の出力ポート25cが油路e7を介して接続されている。
B2アプライコントロールバルブ27は、スプール27pの右半位置に対応して、入力ポート27eが出力ポート27dに連通され、これにより、C3−B2アプライコントロールバルブ26の出力ポート26bが、油路n1,n2、これら入力ポート27e、出力ポート27d、さらに、油路n4を介して油圧サーボ35に連通される。一方、B2アプライコントロールバルブ27は、スプール27pの左半位置に対応して、入力ポート27cと出力ポート27dとが連通され、これにより、C3−B2アプライコントロールバルブ26の出力ポート26dが、油路p、これら入力ポート27c、出力ポート27d、さらに、油路n4を介して油圧サーボ35に連通される。なお、スプール27pの右半位置に対応して、入力ポート27cと出力ポート27dとの連通が断たれ、一方、スプール27pに左半位置に対応して、入力ポート27eと出力ポート27dとの連通が断たれる。
[油圧制御装置の動作]
次に、上記油圧制御装置1の作用(動作)の概略について説明する。例えば運転手によりイグニッションがONされると、本油圧制御装置1の油圧制御が開始される。まず、シフトレバーの選択位置が、例えばPレンジ又はNレンジである際は、制御装置50(図4参照)の電気指令によってノーマルクローズタイプである上記4本のリニアソレノイドバルブSL1,SL2,SL3,SL4に通電され、それぞれの入力ポートSL1a,SL2a,SL3a,SL4aと出力ポートSL1b,SL2b,SL3b,SL4bとを連通させる。
ついで、例えば、エンジンが始動されると、エンジン回転に基づくオイルポンプ(不図示)の回転により油圧が発生し、該油圧は、上述のようにプライマリレギュレータバルブやソレノイドモジュレータバルブによって、ライン圧Pやモジュレータ圧PMODにそれぞれ調圧出力され、マニュアルバルブ等を介してリニアソレノイドバルブSL3にライン圧Pが入力されるとともに、モジュレータ圧PMODがリニアソレノイドバルブSLU、ソレノイドバルブS1,S2に入力される。
つづいて、例えば運転手がシフトレバーをNレンジ位置からDレンジ位置にすると、マニュアルバルブからDレンジ圧Pが出力され、該Dレンジ圧Pは、リニアソレノイドバルブSL1,SL2,SL4にそれぞれ入力される。ここで、例えば、運転手が車輌を増速していくと、各リニアソレノイドバルブSL1,SL2,SL3,SL4から係合圧PSL1,PSL2,PSL3,PSL4が発生され、その係合圧が、スプール23pが右半位置にある第1クラッチアプライリレーバルブ23を介して油圧サーボ31〜33に供給され、各クラッチC−1,C−2,C−3,B−1が、図2に係合表に示すように係合されて、前進1速段(1st)〜前進6速段(6th)に次々と変速されていく。
その後、例えば運転手が車輌を減速していき、車速に応じてダウンシフトされて前進1速段の状態で停車した後、シフトレバーをDレンジ位置からNレンジ位置にすると、上記マニュアルバルブからDレンジ圧Pがドレーンされる。
また、例えば運転手のシフトレバーの操作によってシフトレバーがRレンジ位置にされると、マニュアルバルブからRレンジ圧PREVが出力され、該Rレンジ圧PREVは、C3−B2アプライコントロールバルブ26、B2アプライコントロールバルブ27を介して油圧サーボ35に供給され、ブレーキB−2が係合される。さらに、リニアソレノイドバルブSL3からの係合圧PSL3が第1クラッチアプライリレーバルブ23、C3−B2アプライコントロールバルブ26を介して油圧サーボ33に入力され、クラッチC−3が係合される。これにより、上記ブレーキB−2の係合と相俟って、後進1速段が達成される。
[リンプホーム時の動作]
前進1速段〜前進6速段においては、第1クラッチアプライリレーバルブ23は、正常時には右半位置となり、フェール時には左半位置となる。すなわち、第1ソレノイドリレーバルブ24は、前進1速段〜前進4速段において、その作動油室24aにリニアソレノイドバルブSL1からの信号圧(係合圧PSL1)が入力され、また、前進4速段〜6速段において、その作動油室24bにリニアソレノイドバルブSL2からの信号圧(係合圧PSL2)が入力されて右半位置となるため、入力ポート24eに入力されているモジュレータ圧PMODが出力ポート24d、油路qを介して第1クラッチアプライリレーバルブ23の作動油室23aに入力される。
ここで、例えば、前進1速段のリニアソレノイドバルブSL1からの係合圧の立ち上がり時には、作動油室24aに入力される信号圧が低くて、スプール24pが左半位置に切り換わるおそれがある。このようなおそれがある場合には、ソレノイドバルブS1に通電して、第2ソレノイドリレーバルブ25の作動油室25aに信号圧PS1を入力し、スプール25pを右半位置に切り換えることにより、入力ポート25hに入力されているモジュレータ圧PMODを出力ポート25g、油路r、入力ポート24c、出力ポート24d、油路qを介して、第1クラッチアプライリレーバルブ23の作動油室23aに入力することができる。
このように、前進1速段〜前進6速段における正常時には、第1クラッチアプライリレーバルブ23は、そのスプール23pが右半位置(正常時位置)に保持される。この、スプール23pが右半位置にある場合には、リニアソレノイドバルブSL1,SL2、SL3からの係合圧PSL1,PSL2,PSL3を、この第1クラッチアプライリレーバルブ23を介して、油圧サーボ31,32,33,35に供給し得る状態となる。
これに対し、フェール時には、第1ソレノイドリレーバルブ24の作動油室24a,24b、第2ソレノイドリレーバルブ25の作動油室25aには、いずれにも信号圧が入力されないので、第1ソレノイドリレーバルブ24及び第2ソレノイドリレーバルブ25は、そのスプール24p,25pが左半位置となって、第1クラッチアプライリレーバルブ23の作動油室23aには、信号圧が入力されなくなるので、スプール23pは、左半位置(フェール時位置)となる。この、スプール23pが左半位置にある場合には、リニアソレノイドバルブSL1,SL2、SL3と、油圧サーボ31,32,33,35との連通が断たれ、この第1クラッチアプライリレーバルブ23を介して、リニアソレノイドバルブSL3からの係合圧PSL3を油圧サーボ33に、また、次に説明する第2クラッチアプライリレーバルブ22からの係合圧を油圧サーボ31又は油圧サーボ32に供給し得る状態となる。
一方、第2クラッチアプライリレーバルブ22において、そのスプール22pは、作動油室22aにリニアソレノイドバルブSL2からの信号圧が入力されない低速段(前進1速段〜前進3速段)では左半位置、信号圧が入力される高速段(前進4速段〜前進6速段)では右半位置となる。そして、スプール22pは、フェール時には、その時の位置をそのまま保持する。つまり、低速段でフェールが発生した場合には、スプールpはそのまま左半位置を保持し、高速段でフェールが発生した場合には、入力ポート22fに入力されているモジュレータ圧PMODが作動油室22bに入力されてスプール22pをロックするため、スプール22は右半位置を保持する。
車輌の走行中にフェールが発生すると、そのときの走行段が低速段の場合には、前進3速が実現され、高速段の場合には、前5速が実現される。すなわち、低速段では、第2クラッチアプライリレーバルブ22、第1クラッチアプライリレーバルブ23のスプール22p,23pがいずれも左半位置にあるので、第2クラッチアプライリレーバルブ22に油路b1,b2を介して入力されたDレンジ圧Pが、油路k、第1クラッチアプライリレーバルブ23、油路e6を介して、クラッチC−1の油圧サーボ31に供給される。
これに対し、高速段では、第2クラッチアプライリレーバルブ22のスプール22pが右半位置、第1クラッチアプライリレーバルブ23のスプール23pが左半位置にあるので、第2クラッチアプライリレーバルブ22に油路b1,b2を介して入力されたDレンジ圧Pが、油路i、第1クラッチアプライリレーバルブ23、油路f5を介して、クラッチC−2の油圧サーボ32に供給される。また、第1クラッチアプライリレーバルブ23のスプール23pが左半位置にあるので、低速段、高速段のいずれの場合も、クラッチC−3の油圧サーボ33にはライン圧Pが、油路a2、第1クラッチアプライリレーバルブ23、油路g2、C3−B2アプライコントロールバルブ26(スプール26は左半位置にある)、油路g3を介して供給される。
このように、車輌の低速段での走行中にフェールが発生した場合には、油圧サーボ31,33に係合圧が供給されて、クラッチC−1,C−3が係合され、図2の係合表に示すように、前進3速段が達成される。一方、高速段での走行中にフェールが発生した場合には、油圧サーボ32,33に係合圧が供給されて、クラッチC−2,C−3が係合され、図2の係合表に示すように、前進5速段が達成される。このため、前進1速段〜前進6速段のいずれの段数での走行時にフェールが発生した場合でも、変速ショックを受けることなく、そのまま走行を続けることができる。
そして、車輌が停止されて、イグニッションがオフにされると、高速段でフェールが発生した場合であっても、第2クラッチアプライリレーバルブ22の作動油室22bに供給されてスプール22pを右半位置にロックしていたDレンジ圧Pが発生されなくなるので、スプール22pはスプリングの付勢力により左半位置に切り換えられ、これにより、低速段でフェールが発生した場合と同様、クラッチC−1,C−3が係合されて、前進3速段が達成される。
これにより、イグニッションをオンした場合には、前進3段でも再発進が可能となり、いわゆるリンプホーム機能が達成される。
[リバースインヒビット時の動作]
また、例えば、運転手によりシフトレバーがRレンジ位置に操作された際に、車速が前進方向に所定速度以上であることを検出すると、制御装置50(図4参照)によりソレノイドバルブS2が通電され、かつリニアソレノイドバルブSLC3の通電状態が遮断され、つまりRレンジ圧PREVがブレーキB−2の油圧サーボ35に供給されないようにB2アプライコントロールバルブ27により遮断するとともに、クラッチC−3の油圧サーボ33に係合圧を供給せず、これによって後進1速段の達成を防止する、いわゆるリバースインヒビット機能が行われる。
[ロックアップクラッチの油圧制御装置の詳細な構成]
ロックアップクラッチの油圧制御装置2は、第2信号圧出力部としての上記ソレノイドバルブS2、第1信号圧出力部としてのリニアソレノイドバルブSLU、ロックアップリレーバルブ(切り換え装置)28、ロックアップコントロールバルブ29、図4を参照して後に詳述する判断手段60、判定手段52、制御手段51等を備えて構成されている。
ロックアップクラッチ7は、クラッチ板が1枚の単板式のものであり、一方側には、後述する油路u1(第1油路),u2(第1油路)等を介して供給される油圧(係合油圧)によって、ロックアップクラッチ7を係合させる係合側油室4aが設けられ、他方側には、後述する油路v2(第2油路),v3(第2油路)等を介して供給される油圧(解放油圧)によって、ロックアップクラッチ7を解放する解放側油室fが設けられている。
リニアソレノイドバルブSLUは、ノーマルクローズタイプのバルブであり、通電時には、入力ポートSLUaと出力ポートSLUbとを連通させて、入力ポートSLUaに入力されたモジュレータ圧PMODを通電量に応じて調圧して出力ポートSLUbから信号圧PSLUとして出力するとともに、非通電時には、非出力となる。
ロックアップリレーバルブ28は、スプール28pと、該スプール28pを図中上方に付勢するスプリング28sとを有するとともに、該スプール28pの上方に作動油室28aと、スプール28pの下方に作動油室28iとを有しており、さらに、図中上から順に、入力ポート28b、出力ポート28c、出力ポート28d、入力ポート28e、入力ポート28f、出力ポート28g、入力ポート28hを有して構成されている。
上記作動油室28aには、上記リニアソレノイドバルブSLUの出力ポートSLUbが油路s1,s2、オリフィス51を介して接続されている。スプール28pは、上記リニアソレノイドバルブSLUの通電により、出力ポートSLUbから出力されたモジュレータ圧PMODが信号圧PSLUとして作動油室28aに入力されると、スプリング28sの付勢力に抗して右半位置となり、一方、上記信号圧PSLUの非入力により、スプリング28sの付勢力により、左半位置となる。また、作動油室28iには、上記ソレノイドバルブS2の出力ポートS2bが、油路l1、l2、第2ソレノイドリレーバルブ25、油路l4、そして、オリフィス52を介して接続されている。上記作動油室28iに対しては、ソレノイドバルブS2が通電状態で、かつ第2ソレノイドリレーバルブ25が右半位置にある場合、つまり、ソレノイドバルブS1が通電状態の場合に限り、ソレノイドバルブS2から出力された信号圧PSL2が第2ソレノイドリレーバルブ25等を介して、入力されることになる。
上記ロックアップリレーバルブ28は、スプール28pの右半位置に対応して、入力ポート28bが出力ポート28cに連通され、これにより、セカンダリ圧PSECが入力される油路x1が、これら入力ポート28b、出力ポート28c、油路t、オリフィス53を介して、オイルクーラ36に連通される。また、同じく、スプール28pの右半位置に対応して、入力ポート28eが出力ポート28dに連通され、これにより、モジュレータ圧PMODが入力される油路x2が、これら入力ポート28e、出力ポート28d、さらに、油路u1,u2、オリフィス54を介して、ロックアップクラッチ7のオン側の入力ポート4cに連通されるとともに、油路u1から分岐した油路u3、オリフィス55を介して、ロックアップコントロールバルブ29の作動油室29aに連通される。
さらに、同じく、スプール28pの右半位置に対応して、入力ポート28hが出力ポート28gに連通され、これにより、ロックアップコントロールバルブ29の出力ポート29dが、油路v1、これら入力ポート28h、出力ポート28g、さらに、油路v2,v2、オリフィス56を介して、ロックアップクラッチ7のオフ側の入力ポート4dに連通される。なお、スプール28pが左半位置に切り換えられた際には、上述の連通、すなわち、入力ポートbと出力ポート28cとの連通、入力ポート28eと出力ポート28dとの連通、そして、入力ポート28hと出力ポート28gとの連通はいずれも断たれる。
一方、ロックアップリレーバルブ28は、スプール28の左半位置に対応して、入力ポート28fが出力ポート28gに連通され、これにより、セカンダリ圧PSECが入力される油路x3が、これら入力ポート28f、出力ポート28g、さらに、油路v2,v3、オリフィス56を介して、ロックアップクラッチ7のオフ側の入力ポート4dに連通されるとともに、油路v2から分岐する油路v4、オリフィス57を介して、ロックアップコントロールバルブ29の油室29fに連通される。なお、スプール28pが右半位置に切り換えられた際には、上述の入力ポート28fと出力ポート28hとの連通は断たれる。
ロックアップコントロールバルブ29は、スプール29pと、該スプール29pを図中右方に付勢するスプール29sとを有するとともに、スプール29pの図中上方に作動油室29aと、スプール29pの図中可能に作動油室29fと、スプール29pのランド径の差違(受圧面積の差違)により形成された作動油室29bと、さらに、図中上から順に、ドレーンポート29c、出力ポート29d、入力ポート29eを有して構成されている。
上記作動油室29aには、上記ロックアップリレーバルブ28の出力ポート28dが油路u3等を介して接続されており、また、上記作動油室29bには、リニアソレノイドバルブSLUの出力ポートSLUbが、油路s1,s2、オリフィス58を介して接続されており、さらに、上記作動油室29fには、上記ロックアップリレーバルブ28の出力ポート28gが、油路v4等を介して接続されている。
ロックアップコントロールバルブ29は、リニアソレノイドバルブSLUが通電されて、出力ポートSLUbから出力された信号圧PSLUが、油路s1等を介して、作動油室29bに入力されると、スプリング29sの付勢力に抗して、スプール29pが右半位置となり、信号圧PSLUの非入力により、左半位置となる。
ロックアップコントロールバルブ29は、スプール29pの右半位置に対応して、作動油室29aのドレーンポートEXの開口量が最少になるとともに、出力ポート29dがドレーンポート29cに連通される。なお、スプール29pが左半位置に切り換えられると、出力ポート29dとドレーンポート29cの連通は断たれる。
一方、ロックアップコントロールバルブ29は、スプール29pの左半位置に対応して、入力ポート29eと出力ポート29dとが連通され、これにより、モジュレータ圧PMODが入力される油路x4が、これら入力ポート29e、出力ポート29d、さらに、油路v1を介してロックアップリレーバルブ28の入力ポート28hに連通される。なお、この連通は、スプール29pが右半位置に切り換えられると断たれる。
[ロックアップクラッチの油圧制御装置の動作]
ロックアップクラッチの油圧制御装置2においては、リニアソレノイドバルブSLUがON(通電)された場合には、ロックアップリレーバルブ28及びロックアップコントロールバルブ29は、リニアソレノイドバルブSLUから出力された信号圧PSLUがそれぞれの作動油室28a,29aに入力されて、それぞれのスプール28p,29pが右半位置に切り換えられる。
これに対応して、ロックアップリレーバルブ28の入力ポート28bに入力されているセカンダリ圧PSECが、油路t等を介してオイルクーラ36等に供給される。また、入力ポート28eに入力されているモジュレータ圧PMODが、油路u1等を介して、ロックアップクラッチ7の係合側油室4eに供給される。また、入力ポート28hと出力ポート28gとが連通され、これにより、解放側油室4eの油圧が、油路v3,v4,v1等を介して、ロックアップコントロールバルブ29のドレーンポート29cから排出される。
以上により、係合側油室4eの油圧が解放側油室4fの油圧よりも高くなり、両者の差圧に基づいてロックアップクラッチ7が係合される。なお、この状態では、入力ポート28eに入力されたモジュレータ圧PMODの一部は、油路u1から分岐する油路u3、ロックアップコントロールバルブ29の作動油室29aを介して、ドレーンポートEXから少しずつ排出される。つまり、係合側油室4eにモジュレータ圧PMODを供給しながら、その一部を排出することで、係合側油室4eに係合圧を発生させ、これにより、ロックアップクラッチ7の係合状態を維持するようにしている。
この状態から、リニアソレノイドバルブSLUがOFF(非通電)されると、ロックアップリレーバルブ28及びロックアップコントロールバルブ29は、それぞれの作動油室28a,29aに信号圧PSLUが入力されないため、それぞれのスプール28p,29pが左半位置に切り換えられる。
これに対応して、ロックアップリレーバルブ28では、入力ポート28b,入力ポート28eにそれぞれ入力されていたセカンダリ圧PSEC、モジュレータ圧PMODが止められるため、オイルクーラ36、係合側油室4eに対する油圧の供給が停止されるとともに、係合側油室4eに溜まった油圧が、油路u3、ロックアップコントロールバルブ29の作動油室29a等を介して、ドレーンポートEXから排出される。また、同じく、ロックアップリレーバルブ28のスプール28pの左半位置に対応して、入力ポート28fが出力ポート28gに連通され、これにより、入力ポート28fに油路x3を介して入力されているセカンダリ圧PSECが、油路v2,v3等を介して、解放側油室4fに供給される。
以上により、解放側油室4fの油圧が係合側油室4eの油圧よりも高くなり、両者の差圧に基づいてロックアップクラッチ7が解放される。なお、入力ポート28fに入力されるセカンダリ圧PSECの一部は、油路v2から分岐する油路v4等を介して、ロックアップコントロールバルブ29に作動油室29fに入力されて、スプール29pを右半位置側に付勢している。
以上説明したように、ロックアップリレーバルブ28において、そのスプール28pは、左半位置(解放側位置)から右半位置(係合側位置)への切り換えは、作動油室28aにリニアソレノイドバルブSLUの信号圧PSLUが入力されることで行われるため、一般に、スプリングのばね力(付勢力)によって切り換える場合と比較して、応答性が高い。これに対し、逆の、右半位置(係合側位置)から左半位置(解放側位置)への切り換えは、スプリング28sのばね力に依存しているため、その応答性が必ずしも十分でないことがある。そして、応答性が十分でない場合には、いわゆるロックアップクラッチ7の切れが悪くなるため、前述したような、運転フィーリングに違和感を感じる場合がある。
そこで、本実施の形態においては、車輌の状態(運転状態、走行状態等)において、応答性の不足が起こり得る場合には、ロックアップリレーバルブ28の作動油室28iに油圧を供給して、スプール28pを、スプリング28sによる付勢方向と同方向にアシストして付勢するようにしている。すなわち、まず、車輌の状態を判断手段60(図4参照)によって判断する。ここで、判断手段60としては、車輌の状態を検出する手段(各種センサ61〜66)の外に、これら各種センサ61〜66等からの情報を基に推定したり、算出したりする手段も含まれる。次いで、その判断結果に基づいて、判定手段52が、油圧によるアシストが必要か否かを判定し、必要であると判定した場合には、制御手段51により、第2信号圧出力部としてのソレノイドバルブS2へ、信号圧(第2信号圧PS2)をロックアップリレーバルブ28の作動油室28iに出力するように指示している。以下、具体的に詳述する。
ロックアップクラッチ7の油圧制御装置2は、上述したロックアップリレーバルブ28等の外に、図4に示すように、車輌の状態を判断する判断手段60として、エンジンの出力軸の回転数を検出するエンジン回転数センサ61、自動変速機5の出力軸の回転数を検出する車速センサ62、ブレーキの踏み込み圧を検出する踏み込み圧センサ(急停車に関する情報を検出する手段)63、複数の車輪のそれぞれの回転数を検出する車輪速センサ(急停車に関する情報を検出する手段)64、トルクコンバータ4のポンプインペラ4aとタービンランナ4bの回転数をそれぞれ検出するコンバータ回転数センサ65、加速度センサ(Gセンサ)66等の各種センサ、及びこれらのセンサ61〜66等からの情報に基づいて推定や算出する手段を有している。
一方、ロックアップクラッチの油圧制御装置2を制御する制御装置(ECU)50は、制御手段51、判定手段52、判断手段60の一部、レンジ検出手段53、マップ(map)55に従って変速を行う自動変速手段54、タイマ手段56等を有している。このうち判定手段52は、上述の判断手段60が判断した結果、すなわち、各種センサ61〜65が検出した検出結果やこれらに情報に基づいて推定したり算出したりした結果が、所定値以上(あるいは所定値以下)か否かを判定し、その判定結果に基づいて、制御手段51により、ソレノイドバルブS2をON(通電)する等して、ロックアップリレーバルブ28の作動油室28iに信号圧Ps2を供給する。
すなわち、例えば、図5のフローチャートに示すように、車輌の走行中で、かつロックアップクラッチ7が係合されている状態において、条件A、条件B、条件Cのいずれか1つが満たされたか否かを判定手段52によって判定する(ステップS11)。ここで条件Aは、エンジン回転数センサ61によって検出されたエンジンの出力軸の回転数が所定値以下であり、条件Bは、車速センサ62によって検出された自動変速機5の出力軸の回転数が所定値以下であり、条件Cは、リニアソレノイドバルブSLUからロックアップリレーバルブ28に信号圧が出力されていない状態でかつコンバータ回転数センサ65によって検出されたポンプインペラ4aの回転数とタービンランナ4bの回転数の差が所定値以下である。
なお、最後の条件Cを満たした場合は、判定手段52は、油圧回路に故障が発生したものと判断する。すなわち、ロックアップクラッチ7を解放制御しているにもかかわらず、ポンプインペラ4a及びタービンランナ4bの回転数の差が広がらないことから、リニアソレノイドバルブSLUを故障と判断し、強制的にロックアップリレーバルブ28を切り換えるようにする。つまり、ポンプインペラ4aとタービンランナ4bとの回転数の差の所定値以下を判定した場合には、信号圧制御手段59により、リニアソレノイドバルブSLUから信号圧PSLUを出力させて、ロックアップリレーバルブ28を解放側位置に切り換えるようにしている。
判定手段52が、上記条件A,B,Cのいずれも満たされないと判定した場合(ステップS11の「NO」)は、直ちに制御が終了される。一方、条件A,B,Cのいずれか1つが満たされていると判定した場合(ステップS11の「YES」)には、制御手段51により、図3に示すリニアソレノイドバルブSLUがOFFされ(ステップS12)、ソレノイドバルブS1がONされ(ステップS13)、ソレノイドバルブS2がONされる(ステップS14)。これにより、ソレノイドバルブS1の信号圧PS1が第2ソレノイドリレーバルブ25の作動油室25aに入力されて、スプール25Pが右半位置に切り換えられるので、ソレノイドバルブS2の信号圧PS2が、油路l1,l2,第2ソレノイドリレーバルブ25、油路l4を介して、ロックアップリレーバルブ28の作動油室28iに供給される。このため、右半位置(係合側位置)にあったロックアップリレーバルブ28のスプール28pは、スプリングSのばね力によって左半位置(解放側位置)に向けて付勢されるのに加え、作動油室28iに供給された信号圧PS2によっても同方向(スプリングSによる付勢方向)に付勢される。つまり、スプリング28sだけの場合と比較して、スプール28pの応答性が向上して、短時間で、右半位置(係合側位置)から左半位置(解放側位置)に切り換えられる。
その後、制御手段52は、タイマ手段56によって計時される時間が、ソレノイドバルブS2のONから所定時間経過したら(ステップS15の「YES」)、ソレノイドバルブS2をOFFし(ステップS16)、ソレノイドバルブS1をOFFして(ステップS17)、ロックアップリレーバルブ28に対する制御を終了し、リニアソレノイドバルブSLUによる、ロックアップクラッチ7の通常の制御に戻る。なお、以上では、ステップS11における条件A,B,Cをor条件として説明したが、これに代えて、いずれか2つをand条件、あるいは3つすべてをand条件としてもよい。ただし、上述の条件Cを満たす場合は、油圧回路に故障が発生したおそれがあるので、上述の制御により、ロックアップクラッチ7を速やかに解放するとともに、直ちに車輌を停止する等して、適正に対処するものとする。
なお、上述の条件Cにおいて、トルクコンバータ4のポンプインペラ4aとタービンランナ4bとの回転数の差の判断方法として、上述のコンバータ回転数センサ65を使用するのに代えて、例えば、エンジン回転数と、自動変速機構3(図1参照)の入力軸10の回転数の差から判断することもできる。ここで、自動変速機構3の入力軸10の回転数は、車速センサ62から検出された車速や車輪速センサ66から検出された車輪の回転数から算出することができる。
つづいて、図6を参照して、車輌の状態を、エンジン回転数センサ61と、踏み込みセンサ63とによって検出する例を説明する。上述と同様、車輌の走行中で、かつロックアップクラッチ7が係合されている状態において、ステップS21において、判定手段52は、エンジン回転数センサ61によって検出されるエンジン回転数が所定値以下の場合に限り(ステップS21の「YES」)、踏み込み圧センサ63が検出するブレーキの踏み込み圧が所定値以上か否かを判定する(ステップS22)。所定値未満の場合(ステップS22の「NO」)には直ちに制御を終了する。一方、判定手段52が、所定値以上を判定した場合(ステップS22の「YES」)、つまり急停止と判断した場合には、制御手段51は、リニアソレノイドバルブSLUをOFFし(ステップS23)、ソレノイドバルブS1をONし(ステップS24)、ソレノイドバルブS2をONする(ステップS25)。なお、ステップS23〜ステップS28の手順は、上述の図5のステップS12〜ステップS17の手順と同様であるので説明は省略する。なお、ステップS21において、判定手段52は、車速センサ62からの情報を判定するのに代えて、エンジン回転数センサ61からの情報を判定することも可能である。
なお、以上では、車輌の急停止を判定するために、踏み込み圧センサ63を使用して、ブレーキの踏み込み圧を検出したが、これに代えて、ブレーキが踏み込まれたか否かで急停止を判定するようにしてもよい。例えば、ブレーキが踏み込まれたか否かは、車輌のブレーキランプを点灯させる信号から判断することができ、また、車輪のブレーキを係合させるブレーキ圧から判断することができる。さらに、例えば、アクセルを解放してから、ブレーキが踏み込まれるまでの時間や、アクセル解放速度とブレーキの踏み込み速度、ブレーキが踏まれたときの車輌の減速度等から、車輌の急停止を判断することもできる。
次に、図7を参照して、車輌の状態を、加速度センサ(Gセンサ)66と、車輪速センサ64とによって検出する例を説明する。すなわち、車輌が走行中の路面が、低摩擦路面(低μ路)であるか否かを、車輪速センサ64によって、4輪の回転数を検出することによって判定するものである。上述と同様、車輌の走行中で、かつロックアップクラッチ7が係合されている状態において、判定手段52は、加速度センサ66の検出結果に基づいて車輌が走行中であるか否かを判定する(ステップS31)。走行中と判定した場合(ステップS31の「YES」)、つづいて、車輪速センサ64の検出結果に基づいて、スリップ判定を行う。例えば、車輪速センサ64により、車輌の4輪の回転数をそれぞれ個別に検出し、回転数が最も少ない車輪の回転数と、次に少ない回転数が少ない車輪の回転数との差回転数が、所定値以上か否かを判定する(ステップS32)。ここで、所定値以上と判定した場合には、走行中の路面が例えば、雪道等の摩擦係数が小さい路面(低μ路)であると判定する(ステップS33)。この判定手段52の判定に基づき、制御手段51は、リニアソレノイドバルブSLUをOFFし(ステップS34)、ソレノイドバルブS1をONし(ステップS35)、ソレノイドバルブS2をONする(ステップS36)。なお、ステップS34〜ステップS39の手順は、上述の図5のステップS12〜ステップS17の手順と同様であるので説明は省略する。上述では、回転数が最も少ない車輪の回転数と、次に少ない回転数が少ない車輪の回転数との差回転数が、所定値以上か否かを判定する場合を説明したが、これに代えて、例えば、4輪の回転数の平均値を取り、この平均値と、最も回転数が少ない車輪との差回転数が、所定値以上か否かを判定するようにしてもよい。
以上の説明では、ロックアップリレーバルブ28の作動油室28iに信号圧を出力するための構成として、ソレノイドバルブS1,S2、第2ソレノイドリレーバルブ25を使用した例を説明した。これらのバルブは、いずれも上述した他の機能を達成するために設けたものであり、作動油室28iに信号圧を出力するための専用のものでない。このため、専用のものを設ける場合と比較して、部品点数を少なくするとともに、構成を簡略化することができる。また、ロックアップリレーバルブ28の作動油室28iに供給する信号圧PS2は、ソレノイドバルブS2のON(通電)によって発生されるが、この発生された信号圧PS2を、第2ソレノイドリレーバルブ25で一旦止めて、ソレノイドバルブS1のON(通電)によって、第2ソレノイドリレーバルブ25を右半位置に切り換えることで、一旦止めた信号圧PS2を油路l4を介して、作動油室28iに供給する構成を採用している。このため、ロックアップリレーバルブ28のスプール28pの高い応答性が必要であることが、上述の各種センサ61〜66等によってあらかじめ予想し得る場合には、事前にソレノイドバルブS2をONして、その信号圧PS2を出力して、第2ソレノイドリレーバルブ25で一旦止めておき、その後、上述の判定手段52が、上述の各種センサ61〜66の検出結果が所定値以上(あるいは所定値以下)であることを判定した場合に、ソレノイドバルブS1をオンして、第2ソレノイドリレーバルブ25で一旦止めていた係合圧PS2を、油路l4を介して、作動油室28iに供給することが可能である。これにより、信号圧PS2が、作動油室28iに至るまでの油路の長さを短縮して、一層、スプール28pの応答性を向上させることができる。例えば、図3に示す例では、ソレノイドバルブS2から作動油室28iに至るまでに油路l1,l2,l4が必要であるのに対し、第2ソレノイドリレーバルブ25で一旦止めるようにすれば、実質的に油路l1,l2の長さを省略して、油路l4のみの長さとすることができる。ソレノイドバルブS2から第2ソレノイドリレーバルブ25までの、実際の油路が例えば複雑で長い場合等には、流路抵抗が大きくなるため、特に有効である。
なお、ソレノイドバルブS1,S2、第2ソレノイドリレーバルブ25を、上述のようにロックアップリレーバルブ28の作動油室28iに信号圧を供給するために流用できるのは、その使用タイミングが、これらの本来の使用時のタイミングと異なるからである。なお、ソレノイドバルブS1,S2、第2ソレノイドリレーバルブ25を流用するのに代えて、専用のソレノイドバルブを設けることも可能である。
<第2の実施の形態>
図8に、第2の実施の形態に係る、ロックアップクラッチの油圧制御装置6を示す。
同図に示す流体伝動装置としてのトルクコンバータ75は、いずれも不図示であるが、ポンプインペラとタービンランナとこれらを係脱するロックアップクラッチを有しており、さらに、ロックアップクラッチを係合させるための係合油圧が供給される係合側油室と、ロックアップクラッチを解放するための解放油圧が供給される解放側油室とを有している。
トルクコンバータ75には、上記係合側油室に係合油圧を供給し得る第1係合油圧供給油路(第1油路)71と、これとは別に上記解放側油室に解放油圧を供給し得る第1解放油圧供給油路(第2油路)81とが接続されている。また、これら第1係合油圧供給油路71、第1解放油圧供給油路81は、切り換え装置76に接続されており、この切り換え装置76には、第2係合油圧供給油油路72、第2解放油圧供給油路82が接続されている。
切り換え装置76は、付勢部材93によって係合側位置に向けて付勢されており、係合側位置にあるときは、第2係合油圧供給油油路72と第1係合油圧供給油路71とを連通させる。また、切り換え装置76は、第1信号圧出力部91から第1信号圧P1が出力された場合には、付勢部材93の付勢力に抗して、解放側位置に切り換えられ、この解放位置にあるときは、第2解放油圧供給油路82と第1解放油圧供給油路81とを連通させる。さらに、切り換え装置76は、第2信号圧出力部92から第2信号圧P2が出力された場合には、この第2信号圧P2により、付勢部材93による付勢方向と同方向に付勢される。
上記構成の油圧制御装置6は、第1信号圧P1の入力により、切り換え装置76が付勢部材93の付勢力に抗して係合側位置に切り換えられると、係合油圧が、第2係合油圧供給油路72、第1係合油圧供給油路71を介して、トルクコンバータ75の係合側油室に供給されるとともに、解放側油室の解放油圧が、第1解放油圧供給油路81、切り換え装置76を介して排出される。これにより、ロックアップクラッチが係合される。
一方、第1信号圧P1の非入力により、切り換え装置76が付勢部材93の付勢力により、解放側位置に切り換えられると、解放油圧が、第2解放油圧供給油路82、第1解放油圧供給油路81を介して、トルクコンバータ75の解放側油室に供給されるとともに、係合側油室の係合油圧が、第1係合油圧供給油油路71、切り換え装置76を介して排出される。これにより、ロックアップクラッチが解放される。
ここで、切り換え装置76は、解放側位置から係合側位置への切り換えは、第1信号圧P1によって行われるため、比較的(付勢部材93によるものと比較して)、応答性が高い。これに対して、逆の、係合側位置から解放側位置への切り換えは、付勢部材93の付勢力によって行われるため、信号圧で切り換えられる場合と比較して、応答性が低い。
そこで、係合側位置から解放側位置への切り換え時に応答性を高める必要がある場合には、第2信号圧出力部92から第2信号圧P2を出力して、切り換え装置76を、付勢部材93による付勢方向と同方向に付勢してアシストする。これにより、応答性を高めることができる。
なお、上記第2係合圧供給油路72と第2解放圧供給油路82とは、共通の油路として構成することも可能である。
なお、上述の第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、流体伝動装置がトルクコンバータ4,75である場合を説明したが、流体伝動装置としては、これに代えて、例えば、フルードカップリングであってもよい。
自動変速機の油圧制御装置
2 第1の実施の形態のロックアップクラッチの油圧制御装置
3 自動変速機
4 流体伝動装置(トルクコンバータ)
4e 係合側油室
4f 解放側油室
6 第2の実施の形態のロックアップクラッチの油圧制御装置
7 ロックアップクラッチ
28 切り換え装置(ロックアップリレーバルブ)
28s 付勢部材(スプリング)
51 制御手段
52 判定手段
59 信号圧制御手段
60 判断手段
61 エンジン回転数センサ
62 車速センサ
63 踏み込み圧センサ
64 車輪速センサ
65 コンバータ回転センサ
71 第1油路
75 流体伝動装置(トルクコンバータ)
76 切り換え装置
81 第2油路
91 第1信号圧出力部
92 第2信号圧出力部
93 付勢部材
P1 第1信号圧
P2 第2信号圧
SLU 第1信号圧
S2 第2信号圧
SLU 第1信号圧出力部(リニアソレノイドバルブ)
S2 第2信号圧出力部(ソレノイドバルブ)
u1,u2 第1油路(油路)
v2,v3 第2油路(油路)

Claims (8)

  1. 流体伝動装置のロックアップクラッチの係合側油室と解放側油室との差圧を制御して、前記ロックアップクラッチを接断させる、ロックアップクラッチの油圧制御装置において、
    前記ロックアップクラッチの前記係合側油室に油圧を供給する第1油路と、
    前記ロックアップクラッチの前記解放側油室に油圧を供給する第2油路と、
    供給された油圧を前記第1油路に出力する係合側位置と、供給された油圧を第2油路に出力する解放側位置とに切り換え得る切り換え装置と、
    前記切り換え装置を、前記解放側位置に向けて付勢する付勢部材と、
    前記切り換え装置を前記付勢部材の付勢力に抗して前記係合側位置に切り換える第1信号圧を出力し得る第1信号圧出力部と、
    前記切り換え装置を、前記付勢部材の付勢方向と同方向に付勢する第2信号圧を出力し得る第2信号圧出力部と、を備える、
    ことを特徴とするロックアップクラッチの油圧制御装置。
  2. 前記流体伝動装置を搭載した車輌の状態を判断する判断手段と、
    前記判断手段の判断結果に基づいて、前記第2信号圧の出力の要非を判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果に基づいて、前記第2信号圧出力部へ前記第2信号圧の発生を指示する制御手段と、を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載のロックアップクラッチの油圧制御装置。
  3. 前記判断手段は、前記車輌のエンジン回転数を判断する手段であり、
    前記判定手段は、前記判断手段が判断した前記エンジン回転数が所定値以下か否かを判定する手段であり、
    前記制御手段は、前記判定手段が前記エンジン回転数の所定値以下を判定した場合に、前記第2信号圧出力部へ前記第2信号圧の発生を指示する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のロックアップクラッチの油圧制御装置。
  4. 前記判断手段は、前記車輌の車速を判断する手段であり、
    前記判定手段は、前記判断手段が判断した前記車速が所定値以下か否かを判定する手段であり、
    前記制御手段は、前記判定手段が前記車速の所定値以下を判定した場合に、前記第2信号圧出力部へ前記第2信号圧の発生を指示する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のロックアップクラッチの油圧制御装置。
  5. 前記判断手段は、前記車輌の急停止に関する情報を判断する手段であり、
    前記判定手段は、前記判断手段が判断した情報が前記車輌の急停止に相当するか否かを判定する手段であり、
    前記制御手段は、前記判定手段が前記車輌の急停止を判定した場合に、前記第2信号圧出力部へ前記第2信号圧の発生を指示する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のロックアップクラッチの油圧制御装置。
  6. 前記判断手段は、低摩擦路面に関する情報を判断する手段であり、
    前記判定手段は、前記判断手段が判断した情報が前記低摩擦路面に相当するか否かを判定する手段であり、
    前記制御手段は、前記判定手段が前記低摩擦路面を判定した場合に、前記第2信号圧出力部へ前記第2信号圧の発生を指示する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のロックアップクラッチの油圧制御装置。
  7. 前記判断手段は、前記車輌のブレーキの踏み込みを判断する手段であり、
    前記判定手段は、前記判断手段によって前記ブレーキが踏み込まれたと判断したか否かを判定する手段であり、
    前記制御手段は、前記判定手段が前記ブレーキの踏み込みを判定した場合に、前記第2信号圧出力部へ前記第2信号圧の発生を指示する、
    ことを特徴とする請求項2又は6に記載のロックアップクラッチの油圧制御装置。
  8. 前記流体伝動装置がトルクコンバータであり、
    前記判断手段は、前記トルクコンバータのポンプインペラ及びタービンランナの回転数の差を判断する手段であり、
    前記判定手段は、前記判断手段が判断する前記ポンプインペラとタービンランナの回転数の差の所定値以下か否かを判定し、
    前記第1信号圧出力部へ前記第1信号圧の発生を指示する信号圧制御手段を有し、
    前記制御手段は、前記信号圧制御手段により前記第1信号圧の発生が指示されていない状態で前記判定手段が回転数の差の所定値以下を判定した場合に、前記第2信号圧出力部へ前記第2信号圧の発生を指示する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のロックアップクラッチの油圧制御装置。
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