JP2011214565A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷却水の循環開始に際してその信頼性が一時的に低下した冷却水の検出水温に基づいて、機関制御が実行されることに起因する制御の不安定化等、種々の弊害の発生を未然に回避することのできる内燃機関の制御装置を提供する。
【解決手段】この内燃機関の制御装置は、冷却水通路70と、水温センサ81と、冷却水の吐出を機関回転速度に依存することなく停止可能なウォータポンプ63と、機関暖機時に冷却水温が所定温度未満のときにはウォータポンプ63の駆動を停止する冷却装置60とを備える。そして、冷却水が吐出されて冷却水の循環が開始されたとき、EGR制御やバルブタイミング制御等、冷却水温を制御情報として取り込む機関制御のうち少なくとも一つを、その冷却水の循環に伴って生じる冷却水通路70の各部における一時的な温度変化が収束する期間である過渡期間が経過するまで、冷却水の循環が開始されたときの制御状態のまま維持する。
【選択図】図1
【解決手段】この内燃機関の制御装置は、冷却水通路70と、水温センサ81と、冷却水の吐出を機関回転速度に依存することなく停止可能なウォータポンプ63と、機関暖機時に冷却水温が所定温度未満のときにはウォータポンプ63の駆動を停止する冷却装置60とを備える。そして、冷却水が吐出されて冷却水の循環が開始されたとき、EGR制御やバルブタイミング制御等、冷却水温を制御情報として取り込む機関制御のうち少なくとも一つを、その冷却水の循環に伴って生じる冷却水通路70の各部における一時的な温度変化が収束する期間である過渡期間が経過するまで、冷却水の循環が開始されたときの制御状態のまま維持する。
【選択図】図1
Description
本発明は、冷却水通路に対する冷却水の吐出を機関回転速度に依存することなく停止可能なポンプにより冷却水を循環させる冷却装置を備える内燃機関の制御装置に関する。
上記のような冷却装置として例えば、特許文献1に記載のものが挙げられる。この冷却装置では、機関暖機時に水温センサにより検出される内燃機関の冷却水の温度が所定温度未満のときには、ウォータポンプの駆動を停止することにより、冷却水の循環を停止させて機関暖機を促進するようにしている。そして、同冷却水の温度が所定温度以上となることをもってウォータポンプを駆動して冷却水の循環を開始するようにしている。
また、一般に、冷却水の温度を制御情報の一部として取り込む機関制御においては、その都度水温センサにより検出される冷却水の温度に基づいて、制御を実行開始/終了時期も含め、冷却水の温度に基づき同冷却水の温度に即したかたちとなるように制御態様を設定している。
ところで、機関暖機時にウォータポンプの駆動を停止することにより冷却水の循環を停止した状態から、ウォータポンプの運転を開始して冷却水を循環させるようにした場合、冷却水通路において機関燃焼室近傍に存在する高温の冷却水がそれ以外の低温部分に流入する一方、低温部分の冷却水が機関燃焼室近傍等の高温部分に流入するようになるため、冷却水通路の各部における冷却水との熱交換量が一時的に大きく変化し、水温センサにより検出される検出水温もこれに伴って変動するようになる。しかしながら、こうした検出水温の変動は、冷却水の循環が開始された直後に発生する一時的なものであって温度情報としての信頼性はあまり高くないため、こうした検出水温に基づいて機関制御を実行したとしても、これが内燃機関や各種熱機器の温度状況に即したものとなるとは言い難い。むしろ、こうした検出水温に基づいて機関制御を実行することにより、機関制御が不必要なときに実行/停止されたり、あるいは制御が不安定化したりする等、種々の弊害を招くおそれすらある。
例えば、バルブタイミング制御や特許文献2に記載のEGR制御といった水温センサにより検出される検出水温を制御情報として取り込む機関制御にあっては、以下のような問題が無視できないものとなる。すなわち、検出水温の変動に起因して、それらの制御が停止された場合、それぞれの制御が継続して実行された場合と比べて、EGR制御を実行することによる排気性状の改善や、バルブタイミング制御を実行することによる燃費や機関出力の向上を図る上での支障となり得る。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、冷却水の循環開始に際してその信頼性が一時的に低下した冷却水の検出水温に基づいて、機関制御が実行されることに起因する制御の不安定化等、種々の弊害の発生を未然に回避することのできる内燃機関の制御装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、冷却水が循環する冷却水通路と、冷却水の温度を検出する水温センサと、前記冷却水通路に対する冷却水の吐出を機関回転速度に依存することなく停止可能なポンプと、機関暖機時に前記水温センサにより検出される検出水温が所定温度未満のときには前記ポンプの駆動を停止する一方、前記検出水温が前記所定温度以上のときに前記ポンプを駆動する冷却装置とを備える内燃機関の制御装置において、前記ポンプにより冷却水が前記冷却水通路に吐出されて冷却水の循環が開始されたとき、前記検出水温を制御情報として取り込む機関制御のうち少なくとも一つを、その冷却水の循環に伴って生じる前記冷却水通路の各部における一時的な温度変化が収束する期間である過渡期間が経過するまで、冷却水の循環が開始されたときの制御状態のまま維持することを要旨としている。
請求項1に記載の発明は、冷却水が循環する冷却水通路と、冷却水の温度を検出する水温センサと、前記冷却水通路に対する冷却水の吐出を機関回転速度に依存することなく停止可能なポンプと、機関暖機時に前記水温センサにより検出される検出水温が所定温度未満のときには前記ポンプの駆動を停止する一方、前記検出水温が前記所定温度以上のときに前記ポンプを駆動する冷却装置とを備える内燃機関の制御装置において、前記ポンプにより冷却水が前記冷却水通路に吐出されて冷却水の循環が開始されたとき、前記検出水温を制御情報として取り込む機関制御のうち少なくとも一つを、その冷却水の循環に伴って生じる前記冷却水通路の各部における一時的な温度変化が収束する期間である過渡期間が経過するまで、冷却水の循環が開始されたときの制御状態のまま維持することを要旨としている。
一般に、冷却水の温度を制御情報の一部として取り込む機関制御においては、その都度検出される冷却水の温度に基づいて、その実行開始/終了時期も含め、冷却水の温度に即したかたちとなるように制御態様を設定している。
ところで、機関暖機時にポンプの駆動を停止することにより冷却水の循環を停止した状態から、ポンプの運転を開始して冷却水を循環させるようにした場合、冷却水通路において機関燃焼室近傍に存在する高温の冷却水がそれ以外の低温部分に流入する一方、低温部分の冷却水が機関燃焼室近傍等の高温部分に流入するようになるため、冷却水通路の各部における冷却水との熱交換量が一時的に大きく変化し、水温センサにより検出される検出水温もこれに伴って変動するようになる。しかしながら、こうした検出水温の変動は、冷却水の循環が開始された直後に発生する一時的なものであって温度情報としての信頼性は高くないため、こうした検出水温に基づいて機関制御を実行したとしても、これが内燃機関や各種熱機器の温度状況に即したものであるとは言い難い。むしろ、こうした過渡的な検出水温の変化に基づいて機関制御を実行することにより、機関制御が不必要なときに実行/停止されたり、あるいは制御が不安定化したりする等、種々の弊害を招くおそれがある。
この発明では、機関暖機時の冷却水の循環停止を解除した直後、すなわち冷却水通路における高温の冷却水と低温の冷却水とが未だ十分に混合されておらず、水温センサにより検出される冷却水の検出水温が大きく変化する過渡期間においては、検出水温を制御情報として取り込む機関制御のうち少なくとも一つを、その過渡期間が経過するまで、すなわち冷却水の循環を開始するのに伴って生じる冷却水通路の各部における一時的な温度変化が収束するまで、冷却水の循環が開始されたときの制御状態に維持するようにしている。その結果、冷却水の循環開始に際してその信頼性が一時的に低下した冷却水の検出水温に基づいて、機関制御が実行されることに起因する制御の不安定化等、種々の弊害の発生を未然に回避することができるようになる。
なお、1.水温センサの検出水温が所定温度以上になったとき、2.検出水温が所定温度以上であることに基づいてポンプの運転を開始するための駆動信号を同ポンプに出力したとき、3.その駆動信号に基づいてポンプが運転状態になったとき、4.ポンプの運転により冷却水が循環されたとき、5.冷却水の循環が開始されるのに伴って水温センサの検出水温が変化したとき、はそれぞれその順に若干の遅れ時間を含むものの全て因果関係を有した一連の事象であるため、本明細書では「前記ポンプにより冷却水が前記冷却水通路に吐出されて冷却水の循環が開始されたとき」、すなわち上記4と上記1〜3及び5とはいずれも同じ意味として扱うこととする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の内燃機関の制御装置において、前記過渡期間は前記検出される検出水温が前記所定温度に達して冷却水の循環を開始した後に同検出水温が再び前記所定温度に達するまでの期間に設定されることを要旨としている。
上述したように冷却水の循環が開始されると、冷却水通路において、機関燃焼室近傍等からは高温の冷却水がその低温部分に流入する一方、低温部分の冷却水が機関燃焼室近傍等の高温部分に流入するようになるため、同冷却水通路の各部における冷却水との熱交換量が一時的に大きく変化する。しかしながら、こうした熱交換量の変化は徐々に収束するため、その後は、水温センサの検出水温と冷却水通路の各部における冷却水の温度とが高い相関を有して変化するようになる。同構成によれば、このような状況に達する期間として過渡期間を適切な長さに設定することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の内燃機関の制御装置において、前記過渡期間は前記検出される検出水温が前記所定温度に達して冷却水の循環を開始した後における前記ポンプの吐出量積算値が所定量に達するまでの期間に設定されることを要旨としている。
上述したように冷却水の循環が開始されると、冷却水通路において、機関燃焼室近傍等からは高温の冷却水がその低温部分に流入する一方、低温部分の冷却水が機関燃焼室近傍等の高温部分に流入するようになるため、同冷却水通路の各部における冷却水との熱交換量が一時的に大きく変化する。しかしながら、こうした熱交換量の変化はポンプから冷却水通路に吐出された冷却水の総量が多くなるのにつれて徐々に収束するため、その後は、水温センサの検出水温と冷却水通路の各部における冷却水の温度とが高い相関を有して変化するようになる。同構成によれば、過渡期間をこのような状況に達する期間となるように適切な長さに設定することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の内燃機関の制御装置において、前記所定量は前記冷却水通路に滞留する冷却水の量以上に設定されることを要旨としている。
同構成では、ポンプからの冷却水の吐出を通じて機関冷却室近傍を含め冷却水通路の各部における冷却水が一巡することにより、冷却水の循環の開始に伴って一時的に増大した冷却水通路の各部における冷却水との熱交換量が再び低下した後、換言すれば水温センサの検出水温と冷却水通路の各部における冷却水の温度とが高い相関を有して変化する状況になった後に、水温センサの検出水温に基づく機関制御が実行されるようになる。その結果、過渡期間をこのような状況に達する期間となるように適切な長さに設定することができる。
同構成では、ポンプからの冷却水の吐出を通じて機関冷却室近傍を含め冷却水通路の各部における冷却水が一巡することにより、冷却水の循環の開始に伴って一時的に増大した冷却水通路の各部における冷却水との熱交換量が再び低下した後、換言すれば水温センサの検出水温と冷却水通路の各部における冷却水の温度とが高い相関を有して変化する状況になった後に、水温センサの検出水温に基づく機関制御が実行されるようになる。その結果、過渡期間をこのような状況に達する期間となるように適切な長さに設定することができる。
なお、ポンプの吐出量積算値については、これを請求項5に記載される発明によるように、ポンプの回転速度を検出する回転速度センサを更に備え、前記吐出量積算値は前記回転速度センサにより検出されるポンプの回転速度及び同ポンプの稼動時間に基づいて算出される、といった構成を通じて算出することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の内燃機関の制御装置において、前記検出水温を制御情報として取り込む機関制御は、排気系から排気の一部をEGRガスとして吸気系に導入して再循環させるEGR制御であり、同EGR制御は、前記検出水温が前記所定温度よりも低い温度域からその実行が開始されるものであることを要旨としている。
検出水温が所定温度に達して冷却水の循環を開始すると、冷却水通路の低温部分の冷却水が水温センサに接触し、その検出水温が一時的に低下する点については上述したとおりである。ここで、水温センサにより検出される検出水温が冷却水の循環停止を解除する所定温度に達する前にEGR制御の実行が開始されている場合、この一時的な低下により検出水温がEGR制御の実行が許可される温度域を下回ることがあると、EGR制御の実行が一時的に停止されることとなる。しかしながら上述したように、こうした一時的な検出水温の低下は過渡的なものであり、機関燃焼室の温度を正確に模擬したものではないため、このようにEGR制御の実行を停止するようにすると、同EGR制御の実行機会が不必要に制限されることとなる。その結果、EGR制御が継続して実行された場合と比較して、排気性状の悪化を招くこととなる。特に、冷却水の循環停止を解除した直後は機関燃焼室の温度が十分に上昇していないため、こうした排気性状の悪化が一層顕著なものとなる傾向がある。
この点、上記構成によれば、冷却水の循環を開始するのに伴って不必要にEGR制御が停止されることを回避することでき、ひいては、排気性状の悪化を抑制することができるようになる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載の内燃機関の制御装置において、前記検出水温を制御情報として取り込む機関制御は、吸気弁および排気弁のうち少なくとも一方のバルブタイミングを変更するバルブタイミング制御であり、同バルブタイミング制御は、前記検出水温が前記所定温度よりも低い温度域からその実行が開始されるものであることを要旨としている。
検出水温が所定温度に達して冷却水の循環を開始すると、冷却水通路の低温部分の冷却水が水温センサに接触し、その検出水温が一時的に低下する点については上述したとおりである。ここで、水温センサにより検出される検出水温が冷却水の循環停止を解除する所定温度に達する前にバルブタイミング制御の実行が既に開始されている場合、この一時的な低下により検出水温がバルブタイミング制御の実行が許可される温度域を下回ることがあると、バルブタイミング制御の実行が一時的に停止されることとなる。しかしながら上述したように、こうした一時的な検出水温の低下は過渡的なものであり、機関燃焼室の温度を正確に模擬したものではないため、このようにバルブタイミング制御の実行を停止するようにすると、同バルブタイミング制御の実行機会が不必要に制限されることとなる。その結果、機関運転状態に応じた最適なバルブタイミングとすることができず、バルブタイミング制御が継続して実行された場合と比較して燃費や機関出力の向上を図ることが困難なものとなる。
この点、上記構成によれば、冷却水の循環を開始するのに伴って不必要にバルブタイミング制御が停止されることを回避することができ、燃費や機関出力の向上を図る上でバルブタイミングを最適な値に設定することができるようになる。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか一項に記載の内燃機関の制御装置において、前記ポンプはその回転軸と機関出力軸との連結状態がそれらの間に介装されたクラッチを通じて断接される機関駆動式のウォータポンプであって、前記検出水温が前記所定温度未満のとき、前記クラッチが解放されることにより前記ポンプの駆動が停止される一方、前記検出水温が前記所定温度以上のとき、前記クラッチが係合されることにより前記ポンプが駆動されることを要旨としている。
この発明によれば、一般に広く用いられている機関駆動式のポンプを流用しこれにクラッチを付加するといった比較的容易な構成の変更を通じて、機関回転速度に依存することなく、その駆動を停止する機能をポンプにもたせることができる。
図1〜図4を参照して、本発明にかかる内燃機関の制御装置を具体化した一実施形態について説明する。
図1に示されるように、内燃機関1の燃焼室13には、吸気を外部から同燃焼室13に取り込む吸気通路21と、同燃焼室13の排気を外部に排出する排気通路31とがそれぞれ接続されている。吸気バルブ22の開弁時に吸気通路21を通じて流入した吸入空気と燃料噴射弁14から噴射された燃料との混合気は、燃焼室13において点火プラグ15により着火され燃焼する。これにより、ピストン16が往復動して機関出力軸、すなわちクランクシャフト17が回転する。その後、燃焼室13の排気は排気バルブ32の開弁時に排気通路31に排出される。
図1に示されるように、内燃機関1の燃焼室13には、吸気を外部から同燃焼室13に取り込む吸気通路21と、同燃焼室13の排気を外部に排出する排気通路31とがそれぞれ接続されている。吸気バルブ22の開弁時に吸気通路21を通じて流入した吸入空気と燃料噴射弁14から噴射された燃料との混合気は、燃焼室13において点火プラグ15により着火され燃焼する。これにより、ピストン16が往復動して機関出力軸、すなわちクランクシャフト17が回転する。その後、燃焼室13の排気は排気バルブ32の開弁時に排気通路31に排出される。
また、内燃機関1には、安定した機関燃焼状態を維持しつつ、排気性状の改善や燃費及び機関出力の向上を図るために、EGR装置40、可変動弁装置50、冷却装置60といった種々の装置が設けられている。
例えば、EGR装置40には、排気通路31と吸気通路21とを連通して排気通路31を流れる排気の一部をEGRガスとして吸気通路21に還流するEGR通路41と、このEGR通路41のEGRガスを冷却するEGRクーラ42と、EGRガス量を調整するEGRバルブ43とが設けられている。こうしたEGR装置40にあっては、排気通路31に流入する排気の量がEGRバルブ43により機関運転状態に基づいて調節され、その調節されたEGRガスがEGRクーラ42により冷却された後、吸気通路21に還流される。このようにEGRガスを機関運転状態に基づいて還流させることにより、排気性状の改善や燃費の向上を図ることができるようになる。
また、可変動弁装置50は、オイルポンプ(図示略)から供給される作動油の油圧に基づいて、吸気バルブ22を開閉駆動するカムシャフト23のクランクシャフト17に対する相対回転位相を変更することにより、同吸気バルブ22のバルブタイミングを機関運転状態に基づいて変更する。このようにバルブタイミングを機関運転状態に基づいて変更することにより、燃費や機関出力の向上を図ることができるようになる。
冷却装置60には、冷却水を冷却するラジエータ61と、冷却水の流通経路を切り替えることによりラジエータ61に流入する冷却水の量を調節するサーモスタット62と、冷却水の吐出を一時的に停止することのできるウォータポンプ63とが設けられている。また同装置60には、シリンダブロック11及びシリンダヘッド12に形成されたウォータジャケット71を含め、これらラジエータ61、サーモスタット62、ウォータポンプ63等を接続する各種通路により構成される冷却水通路70が設けられている。冷却装置60はウォータポンプ63から吐出される冷却水を冷却水通路70において循環させることにより、内燃機関1の燃焼室13近傍等を適切な温度にまで冷却する。
冷却水通路70は、ウォータジャケット71の他、ウォータジャケット71の出口とEGRクーラ42とを接続するとともに同クーラ42の出口とサーモスタット62の入口とを接続するクーラ通路72と、ウォータジャケット71の出口とラジエータ61の入口とを接続するとともにラジエータ61の出口とサーモスタット62の入口とを接続するラジエータ通路73と、ウォータジャケット71の出口とラジエータ61の入口とを接続する通路の中間部分とサーモスタット62の入口とを接続する迂回通路74と、サーモスタット62の出口とウォータポンプ63の入口とを接続するポンプ通路75とを含めて構成されている。
サーモスタット62は、内部に設けられた弁体の位置が冷却水の温度(冷却水温THW)に応じて開閉する感温式のものであり、クーラ通路72とラジエータ通路73と迂回通路74とポンプ通路75との連通状態を変更することにより、ラジエータ61を流通する冷却水の流量を調整する。ウォータポンプ63は、その回転軸(図示略)とクランクシャフト17との間に介装されたクラッチ18を含めて構成されている。このクラッチ18が係合されることにより、ウォータポンプ63の回転軸とクランクシャフト17とが連結状態となり、ウォータポンプ63が駆動する。また、クラッチ18を通じて同回転軸とクランクシャフト17との連結状態が解除されることにより、ウォータポンプ63の駆動が停止する。
次に、この冷却装置60における冷却水の循環態様について説明する。
機関暖気中のように冷却水温THWが低く、サーモスタット62の開弁温度よりも低い場合には、同サーモスタット62が閉弁状態となるためラジエータ通路73を遮断する。その結果、機関本体10から流出した冷却水は、その全てがクーラ通路72および迂回通路74およびポンプ通路75を通じて循環する。
機関暖気中のように冷却水温THWが低く、サーモスタット62の開弁温度よりも低い場合には、同サーモスタット62が閉弁状態となるためラジエータ通路73を遮断する。その結果、機関本体10から流出した冷却水は、その全てがクーラ通路72および迂回通路74およびポンプ通路75を通じて循環する。
一方、機関暖気後のように、冷却水温THWがサーモスタット62の開弁温度以上になった場合には、サーモスタット62が開弁状態となるためラジエータ通路73が開放される。その結果、機関本体10から流出した冷却水は、クーラ通路72および迂回通路74およびポンプ通路75に加え、ラジエータ通路73を通じてラジエータ61にも循環されるようになる。
ところで、機関始動後においては、機関暖機を早期に完了させることが燃費や燃焼状態の安定性を向上させる上で望ましい。そこで、本実施形態の冷却装置60では、機関暖機がある程度進行するまではウォータポンプ63の駆動を停止し、冷却水通路70における冷却水の循環を禁止するようにしている。
具体的には、冷却水温THWが所定温度TP未満のとき、ウォータポンプ63の回転軸とクランクシャフト17とのクラッチ18による連結状態が解除されてウォータポンプ63が停止される。一方、冷却水温THWが所定温度TP以上のとき、ウォータポンプ63の回転軸とクランクシャフト17とがクラッチ18により連結状態とされる。その結果、ウォータポンプ63はクランクシャフト17とともに回転し、その回転速度(機関回転速)に応じた冷却水量を吐出する。
また、こうした冷却装置60をはじめ、上述したEGR装置40や可変動弁装置50といった内燃機関1の各種装置は制御装置80を通じて統括的に制御される。この制御装置80は、CPUの他、メモリ、A/D変換回路、駆動回路等々を有して構成されている。また、この制御装置80には、ウォータジャケット71においてシリンダヘッド12の出口付近を流れる冷却水の温度を検出する水温センサ81、アクセル操作量を検出するアクセルポジションセンサ82、機関回転速度を検出する回転速度センサ83等の各種センサが接続されている。制御装置80はこれらセンサの検出信号を適宜取り込むことにより、燃料噴射弁14を操作して燃料噴射量および燃料噴射時期を調整する燃料噴射制御、点火プラグ15による点火時期を制御する点火時期制御、EGRバルブ43を操作して吸気通路21に還流されるEGRガスの量を調整するEGR制御、機関運転状態に応じたバルブタイミングに設定するバルブタイミング制御、クラッチ18の係合/解放状態を切り替えるクラッチ制御等々の内燃機関1にかかる制御をそれぞれ実行する。
ここで、EGR制御においては、アクセルポジションセンサ82および回転速度センサ83によりそれぞれ算出されるアクセル操作量(若しくは負荷率(現在の機関負荷/機関負荷最大値))及び機関回転速度をパラメータとするマップ(図2(a)参照)に基づいて、EGRバルブ43の基本開度θBASEを算出する。次に、このように算出された基本開度θBASEをさらに冷却水温THWに基づいて補正する。具体的には、図2(b)に示されるように、冷却水温THWに基づいて補正係数Kを算出し、更に以下の式(1)に基づいてEGRバルブ43の開度θを算出する。
θ←θBASE・K ・・・(1)
この補正係数Kは、図2(b)に示されるように、制御開始温度TEGR以上のときに「0」以上の値に設定されるため、EGRガスの循環は、冷却水温THWが制御開始温度TEGRに達したときから、換言すれば、冷却水の循環を停止するか否かを判定する所定温度TPよりも低い温度域から開始されるようになる。なお、この制御開始温度TEGRは、EGRガスを還流したときにも燃焼状態を安定なものに維持することのできる温度として試験等を通じて予め設定されており、先の所定温度TPよりも低い温度に設定されている。
また、バルブタイミング制御においては、各種センサの検出信号を取り込み、それら検出信号に基づき機関運転状態に適したバルブタイミングの目標角を設定するとともに、この目標角と実際のバルブタイミングとが一致するようにクランクシャフト17に対するカムシャフト23の相対回転位相を制御する。さらに、このバルブタイミング制御は、冷却水温THWをその制御情報として取り込んで制御する。具体的には、機関暖機中のように冷却水温THWが低いときには、排気の吹き返しを抑制して燃焼状態を安定なものとすべくバルブタイミングを最遅角に設定する。すなわち、実質的にバルブタイミング制御が停止される。一方、暖機完了後のように冷却水温THWが先の所定温度TPよりも低い制御開始温度TVVT以上となったときには燃費や機関出力の向上を実現すべく機関運転状態に応じた最適なバルブタイミングとなるようバルブタイミング制御が実行される。すなわち、このバルブタイミング制御もEGR制御と同様に、冷却水温THWが冷却水の循環を開始する所定温度TPよりも低い温度域から開始されるようになる。
ここで、機関暖機時にウォータポンプ63の駆動を停止することにより冷却水の循環を停止した状態から、ウォータポンプ63の運転を開始して冷却水を循環させるようにした場合、ウォータジャケット71に存在する高温の冷却水が同ジャケット71以外の低温の冷却水通路に流入する。一方、ウォータジャケット71以外に存在する低温の冷却水は高温のウォータジャケット71に流入するようになる。これにより、冷却水通路70の各部における冷却水との熱交換量が一時的に大きく変化し、冷却水温THWもこれに伴って変動するようになる。この場合、上述したEGR制御やバルブタイミング制御は、この冷却水温THWの変動、すなわち一時的に冷却水温THWが低下することにより、これが上述した制御開始温度TEGR,TVVTを下回るようになる結果、それらの制御が不必要に停止されてしまうおそれがある。
そこで、本実施形態では、冷却水の循環に伴って生じる冷却水通路70の各部における一時的な温度変化が収束するまでは、内燃機関1の各制御において、冷却水の循環が開始されたときの制御状態をそのまま維持すべく「冷却水温の補正制御」を実行し、これにより求められる冷却水温THWに基づいて各種制御を実行するようにしている。以下、この制御の具体的な処理内容について図3を参照して説明する。なお、この処理は制御装置80により所定の演算周期毎に繰り返し実行される。
まず、ステップS110にて水温センサ81から検出される冷却水温THWが所定温度TP以上か否かを判定する。ここで、所定温度TPは、機関暖機がある程度進行したか否か、換言すればこのまま冷却水の循環を停止した場合に燃焼室13近傍の冷却水に局所的な沸騰が生じるか否かを判定するための値として、試験等を通じて予め設定され、制御装置80のメモリに記憶されている。なお、この所定温度TPはサーモスタット62の開弁温度よりも低い値に設定されている。このステップS110にて冷却水温THWが所定温度TP未満である旨判定したとき、ステップS160にて、ウォータポンプ63の駆動を停止する。すなわち、冷却水通路70における冷却水の循環を停止することにより機関暖機を促進させる。
一方、ステップS110にて冷却水温THWが所定温度TP以上である旨判定したとき、ステップS120およびステップS130を実行する。すなわち、各種機関制御において制御情報として取り込まれる冷却水温THWの値を所定温度TPに設定した後(ステップS120)、ウォータポンプ63を駆動する(ステップS130)。
次に、ステップS140にて、水温センサ81から取り込んだ実際の冷却水温THWが所定温度TP以上であるか否かを判定する。このステップS140にて冷却水温THWが所定温度TP未満である旨判定されたときには、再びこのステップS140の判断を繰り返し、この判断処理において肯定結果が得られるまで冷却水温THWを所定温度TPに設定した状態を維持する。一方、ステップS140にて実際の冷却水温THWが所定温度TP以上となった旨判定したとき、ステップS150にて冷却水温THWを所定温度TPに固定する処理を解除する。すなわち、冷却水温THWは、水温センサ81が検出するそのときどきの実際の冷却水温THWnewにて随時更新される。
次に、図4を参照して、上述した一連の処理を実行した場合における冷却水温THW、冷却水温THWの設定態様、EGR制御の実行態様、バルブタイミング制御の実行態様、ウォータポンプ63の駆動状態の推移の一例について説明する。
同図4に示すタイミングt1にて、冷却水温THWがEGR制御の制御開始温度TEGR以上となると、EGR制御が開始され、機関運転状態に応じた量のEGRガスが排気通路31からEGR通路41を介して吸気通路21に還流されるようになる。
次に、タイミングt2にて、冷却水温THWがバルブタイミング制御の制御開始温度TVVT以上となると、バルブタイミング制御が開始され、吸気バルブ22のバルブタイミングが機関運転状態に基づいて変更されるようになる。
その後、タイミングt3にて、冷却水温THWが所定温度TP以上となると、ウォータポンプ63の駆動が開始される。このとき、上述した「冷却水温の補正制御」を通じて制御装置80により実行されるEGR制御やバルブタイミング制御に対し温度情報として取り込まれる冷却水温THWは所定温度TPに固定される。これにより、引続きEGR制御及びバルブタイミング制御が実行される。
なお、仮に先の「冷却水温の補正制御」を通じて冷却水温THWの補正、すなわち同冷却水温THWを所定温度TPに固定する処理が実行されていないとすると、図4にて一点鎖線にて示すように、冷却水通路70における冷却水の循環が開始されることに伴う各部の熱交換量が一時的に大きく変化することに起因して、水温センサ81により検出される実際の冷却水温THWが所定温度TPを一時的に下回る状況が発生する点については既に述べたとおりである。そしてこうした水温センサ81により検出される冷却水温THWが、EGR制御の制御開始温度TEGRを一時的に下回る期間(タイミングt5〜t6)や、バルブタイミング制御の制御開始温度TVVTを一時的に下回る期間(タイミングt4〜t7)では、それら各制御が停止されることとなり、排気性状や燃費の悪化、機関出力の低下を招くこととなる。しかしながら、上述した補正制御を通じて、冷却水の循環停止を解除した後の所定期間は水温センサ81により検出される冷却水温THWを無効化し、同冷却水温THWが所定温度TPに固定されるため、EGR制御やバルブタイミング制御が一時的に停止されてしまうことはなく、排気性状の悪化等を招くことはない。そして、タイミングt8にて、水温センサ81により検出される実際の冷却水温THWが再び所定温度TP以上となると、冷却水温THWの固定は解除され、水温センサ81により検出される冷却水温THWが各種制御に用いられるようになる。
本実施形態の内燃機関の制御装置によれば以下の効果を奏することができる。
(1)機関暖機時の冷却水の循環停止を解除した後、すなわち冷却水通路70における高温の冷却水と低温の冷却水とが未だ充分に混合されておらず、冷却水温THWが大きく変化する過渡期間において、冷却水温THWを制御情報として取り込むEGR制御を水温センサ81により検出される冷却水温THWが再び所定温度TPとなるまでの期間に継続して実行するようにしている。これにより、冷却水の循環開始に際してその信頼性が一時的に低下した冷却水の冷却水温THWに基づいて、EGR制御が停止されることに起因する排気性状の悪化を未然に回避することができるようになる。
(1)機関暖機時の冷却水の循環停止を解除した後、すなわち冷却水通路70における高温の冷却水と低温の冷却水とが未だ充分に混合されておらず、冷却水温THWが大きく変化する過渡期間において、冷却水温THWを制御情報として取り込むEGR制御を水温センサ81により検出される冷却水温THWが再び所定温度TPとなるまでの期間に継続して実行するようにしている。これにより、冷却水の循環開始に際してその信頼性が一時的に低下した冷却水の冷却水温THWに基づいて、EGR制御が停止されることに起因する排気性状の悪化を未然に回避することができるようになる。
(2)機関暖機時の冷却水の循環停止を解除した後、すなわち冷却水通路70における高温の冷却水と低温の冷却水とが未だ充分に混合されておらず、冷却水温THWが大きく変化する過渡期間において、冷却水温THWを制御情報として取り込むバルブタイミング制御を水温センサ81により検出される冷却水温THWが再び所定温度TPとなるまでの期間に継続して実行するようにしている。これにより、冷却水の循環開始に際してその信頼性が一時的に低下した冷却水の冷却水温THWに基づいて、バルブタイミング制御が停止されることに起因する燃費の悪化や機関出力の低下を未然に回避することができるようになる。
(3)冷却水温THWの値を制御情報として取り込む機関制御において、制御情報として取り込まれる冷却水温THWの値を所定温度TPに固定する期間を、冷却水の循環が開始された後に実際の冷却水温THWが再び所定温度TPに達するまでの期間に設定するようにした。これにより、実際の冷却水温THWが再び所定温度TPに達した後は、実際の冷却水温THWに即して冷却水温THWの情報を取り込む機関制御を実行することができるようになる。
(4)ウォータポンプ63の構成として、同ポンプ63の回転軸とクランクシャフト17との連結状態がそれらの間に介装されたクラッチ18を通じて断接される機関駆動式のウォータポンプとした。これにより、一般に広く用いられている機関駆動式のポンプを流用しこれにクラッチを付加するといった比較的容易な構成の変更を通じて、機関回転速度に依存することなくその駆動を停止状態とすることのできる機能をウォータポンプ63にもたせることができるようになる。
(5)機関暖機時の冷却水の循環停止を解除した後、すなわち冷却水通路70における高温の冷却水と低温の冷却水とが未だ充分に混合されておらず、冷却水温THWが大きく変化する過渡期間において、各種機関制御において制御情報として取り込まれる冷却水温THWの値を所定温度TPに固定するようにした。これにより、例えば冷却水の流量を制限することにより冷却水温THWが所定温度TP未満とならないように設けられるバルブ等を新たに付加する構成に比べて比較的容易な構成にて冷却水の循環開始に際してその信頼性が一時的に低下した冷却水温THWに基づいて、機関制御が実行されることに起因する制御の不安定化等、種々の弊害の発生を未然に回避することができるようになる。
(その他の実施形態)
なお、本発明の実施態様は上記実施形態に限られるものではなく、例えば以下に示す態様をもって実施することもできる。また以下の各変形例は、上記実施形態についてのみ適用されるものではなく異なる変形例同士を互いに組み合わせて実施することもできる。
なお、本発明の実施態様は上記実施形態に限られるものではなく、例えば以下に示す態様をもって実施することもできる。また以下の各変形例は、上記実施形態についてのみ適用されるものではなく異なる変形例同士を互いに組み合わせて実施することもできる。
・上記実施形態では、冷却水温THWを制御情報として取り込む機関制御として、EGR制御及びバルブタイミング制御を一例に挙げて、その制御態様を説明したが、その他、この種の機関制御としては以下に示すものが挙げられる。そしてこれらの機関制御にも本発明を適用することができる。
例えば、内燃機関1において、冷却水温THWが低温のときには、燃焼状態の悪化を抑制すべく、その冷却水温THWに基づいて燃料噴射量が増量補正される。ここで、冷却水の循環が開始されて冷却水温THWが一次的に所定温度TPを下回るようになったときに、この冷却水温THWに基づいて燃料噴射量の増量補正を実行するようにすると、不必要に燃料噴射量が増大されて燃費や排気性状の悪化を招く懸念がある。しかしこの変形例によれば、このような燃料噴射量の過度な増量補正に起因する問題の発生を回避することができるようになる。こうした構成であっても、上述した(3)〜(5)の作用効果を奏することができる。また燃料噴射量に限らず燃料噴射時期についても同様に本発明を適用することができる。
・また、内燃機関1において、冷却水温THWが低温のときには、排気通路31に設けられた触媒装置の暖機を促進すべく、その冷却水温THWに基づいて点火時期が進角される。ここで、冷却水の循環が開始されて冷却水温THWが一次的に所定温度TPを下回るようになったときに、この冷却水温THWに基づいて点火時期の進角を実行するようにすると、過度に点火時期が進角されてノッキングを招く懸念がある。しかしこの変形例によれば、このような点火時期の過度な進角に起因する問題の発生を回避することができるようになる。こうした構成であっても、上述した(3)〜(5)の作用効果を奏することができる。
・また、空燃比制御においては、機関暖気完了後に排気中の酸素濃度に基づいて燃焼される混合気の空燃比が理論空燃比となるように燃料噴射量等をフィードバック補正して、空燃比の学習値を更新する。ここで、冷却水の循環が開始されて冷却水温THWが一次的に所定温度TPを下回るようになったときに、この冷却水温THWに基づいて空燃比の学習値を更新するようにすると、不適切な値が空燃比の学習値として更新される懸念がある。しかしこの変形例によれば、このような問題の発生を回避することができるようになる。こうした構成であっても、上述した(3)〜(5)の作用効果を奏することができる。
・また、クーリングファン制御においては、冷却水温THWとエアコン(図示略)の作動状態に基づいてクーリングファン(図示略)の回転をHi/Lo/停止に切替える。例えば、冷却水温THWが低温のとき且つエアコンが停止されているときには、クーリングファンの回転が停止される一方、冷却水温THWが高温のとき且つエアコンが停止されているときには、クーリングファンの回転がHiに設定される。ここで、冷却水の循環が開始されて冷却水温THWが一次的に所定温度TPを下回るようになったときに、この冷却水温THWに基づいてクーリングファンの回転を停止するようにすると、クーリングファンの回転が停止されて内燃機関の焼きつきを招く懸念がある。しかしこの変形例によれば、このようなクーリングファンの停止に起因する問題の発生を回避することができるようになる。こうした構成であっても、上述した(3)〜(5)の作用効果を奏することができる。
・また、ヒータブロア制御においては、冷却水温THWが制御開始温度未満のときには、ヒータブロア(図示略)を停止させる一方、同制御開始温度以上となるときにはヒータブロアを駆動することにより、車室内の温度を安定的に維持する。ここで、冷却水の循環が開始されて冷却水温THWが一次的に所定温度TPを下回るようになったときに、この冷却水温THWに基づいてヒータブロアを停止するようにすると、不必要にヒータブロアが停止されて車室内の温度を効果的に維持することができないといった懸念がある。しかしこの変形例によれば、このようなヒータブロアの停止に起因する問題の発生を回避することができるようになる。こうした構成であっても、上述した(3)〜(5)の作用効果を奏することができる。
・上記実施形態では、各種機関制御において制御情報として取り込まれる冷却水温THWの値を所定温度TPに設定する期間を、冷却水の循環が開始された後に水温センサ81により検出される実際の冷却水温THWが再び所定温度TPに達するまでの期間に設定したが、同期間の設定態様はこれに限られるものではない。すなわち、冷却水の循環が開始された後におけるウォータポンプ63の吐出量積算値が冷却水通路70に滞留する冷却水量以上となる所定量に達するまでの期間に設定することもできる。なお、この吐出量積算値は、回転速度センサ83により検出されるウォータポンプ63の回転速度及び同ポンプ63の稼働時間に基づいて算出される。こうした構成であっても、上述した(1)〜(5)の作用効果を奏することができる。
・上記実施形態では、冷却水温THWの値を制御情報として取り込む機関制御として、冷却水温THWが冷却水の循環を開始する所定温度TPよりも低い温度域から制御が開始されるEGR制御およびバルブタイミング制御を例示したが、所定温度TPに達したことをもって開始される機関制御にも本発明を適用することもできる。こうした構成であっても、上述した(1)〜(5)の作用効果を奏することができる。
・上記実施形態では、クランクシャフト17とウォータポンプ63の回転軸との間の動力伝達系にクラッチ18を設け、そのクラッチ18によりクランクシャフト17からウォータポンプ63の回転軸に対する動力伝達を断接するようにしたが、例えばクランクシャフト17のプーリとともに回転するベルト(いずれも図示略)に、ウォータポンプ63に回転力を入略するためのプーリを当接/離間させることにより、クランクシャフト17からウォータポンプ63の回転軸に対する動力伝達を断接することもできる。
・上記実施形態では、クラッチ18の係合/解放状態によりウォータポンプ63を駆動/停止することのできる機関駆動式のウォータポンプ63を用いるようにしたが、モータにより駆動される電動ウォータポンプを用いることもできる。こうした構成であっても、上述した(1)〜(3)、(5)の作用効果を奏することができる。
1…内燃機関、10…機関本体、11…シリンダブロック、12…シリンダヘッド、13…燃焼室、14…燃料噴射弁、15…点火プラグ、16…ピストン、17…クランクシャフト、18…クラッチ、21…吸気通路、22…吸気バルブ、23…カムシャフト、31…排気通路、32…排気バルブ、40…EGR装置、41…EGR通路、42…EGRクーラ、43…EGRバルブ、50…可変動弁装置、60…冷却装置、61…ラジエータ、62…サーモスタット、63…ウォータポンプ、70…冷却水通路、71…ウォータジャケット、72…クーラ通路、73…ラジエータ通路、74…迂回通路、75…ポンプ通路、80…制御装置、81…水温センサ、82…アクセルポジションセンサ、83…回転速度センサ。
Claims (8)
- 冷却水が循環する冷却水通路と、冷却水の温度を検出する水温センサと、前記冷却水通路に対する冷却水の吐出を機関回転速度に依存することなく停止可能なポンプと、機関暖機時に前記水温センサにより検出される検出水温が所定温度未満のときには前記ポンプの駆動を停止する一方、前記検出水温が前記所定温度以上のときに前記ポンプを駆動する冷却装置とを備える内燃機関の制御装置において、
前記ポンプにより冷却水が前記冷却水通路に吐出されて冷却水の循環が開始されたとき、前記検出水温を制御情報として取り込む機関制御のうち少なくとも一つを、その冷却水の循環に伴って生じる前記冷却水通路の各部における一時的な温度変化が収束する期間である過渡期間が経過するまで、冷却水の循環が開始されたときの制御状態のまま維持する
ことを特徴とする内燃機関の制御装置。 - 前記過渡期間は前記検出される検出水温が前記所定温度に達して冷却水の循環を開始した後に同検出水温が再び前記所定温度に達するまでの期間に設定される
請求項1に記載の内燃機関の制御装置。 - 前記過渡期間は前記検出される検出水温が前記所定温度に達して冷却水の循環を開始した後における前記ポンプの吐出量積算値が所定量に達するまでの期間に設定される
請求項1に記載の内燃機関の制御装置。 - 前記所定量は前記冷却水通路に滞留する冷却水の量以上に設定される
請求項3に記載の内燃機関の制御装置。 - ポンプの回転速度を検出する回転速度センサを更に備え、前記吐出量積算値は前記回転速度センサにより検出されるポンプの回転速度及び同ポンプの稼動時間に基づいて算出される
請求項3又は請求項4に記載の内燃機関の制御装置。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載の内燃機関の制御装置において、
前記検出水温を制御情報として取り込む機関制御は、排気系から排気の一部をEGRガスとして吸気系に導入して再循環させるEGR制御であり、同EGR制御は、前記検出水温が前記所定温度よりも低い温度域からその実行が開始されるものである
ことを特徴とする内燃機関の制御装置。 - 請求項1〜6のいずれか一項に記載の内燃機関の制御装置において、
前記検出水温を制御情報として取り込む機関制御は、吸気弁および排気弁のうち少なくとも一方のバルブタイミングを変更するバルブタイミング制御であり、同バルブタイミング制御は、前記検出水温が前記所定温度よりも低い温度域からその実行が開始されるものである
ことを特徴とする内燃機関の制御装置。 - 前記ポンプはその回転軸と機関出力軸との連結状態がそれらの間に介装されたクラッチを通じて断接される機関駆動式のウォータポンプであって、
前記検出水温が前記所定温度未満のとき、前記クラッチが解放されることにより前記ポンプの駆動が停止される一方、前記検出水温が前記所定温度以上のとき、前記クラッチが係合されることにより前記ポンプが駆動される
ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の内燃機関の制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2010086242A JP2011214565A (ja) | 2010-04-02 | 2010-04-02 | 内燃機関の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2010086242A JP2011214565A (ja) | 2010-04-02 | 2010-04-02 | 内燃機関の制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2011214565A true JP2011214565A (ja) | 2011-10-27 |
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ID=44944531
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP2010086242A Pending JP2011214565A (ja) | 2010-04-02 | 2010-04-02 | 内燃機関の制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
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| JP (1) | JP2011214565A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013253582A (ja) * | 2012-06-08 | 2013-12-19 | Toyota Motor Corp | 冷却システムの制御装置 |
| JP2018132040A (ja) * | 2017-02-17 | 2018-08-23 | スズキ株式会社 | 内燃機関の冷却装置 |
| JP2018135792A (ja) * | 2017-02-21 | 2018-08-30 | マツダ株式会社 | エンジンの冷却装置 |
-
2010
- 2010-04-02 JP JP2010086242A patent/JP2011214565A/ja active Pending
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