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JP2011208515A - 密閉型圧縮機 - Google Patents

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JP2011208515A
JP2011208515A JP2010074687A JP2010074687A JP2011208515A JP 2011208515 A JP2011208515 A JP 2011208515A JP 2010074687 A JP2010074687 A JP 2010074687A JP 2010074687 A JP2010074687 A JP 2010074687A JP 2011208515 A JP2011208515 A JP 2011208515A
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Japan
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bearing
ball bearing
crankshaft
sealed container
hermetic compressor
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JP2010074687A
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Takayuki Okamoto
貴之 岡本
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Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
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Publication date
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Abstract

【課題】輸送時に揺れや衝撃が加わった際、クランクシャフトの上端がクランクストップを介して密閉容器の内面に衝突する衝撃力によってスラストボールベアリングに打痕傷がつくのを防止する。
【解決手段】クランクストップ153と密閉容器101の内面151との間に、衝撃吸収手段を構成する平板155を設けたことで、衝突時における鉛直方向の衝撃力が緩和され、スラストボールベアリング139に打痕傷がつくのを防止することができ、打痕傷に伴う運転時の異常音の発生をなくし、スラストボールベアリング139の摩耗と寿命の加速を防止して、密閉型圧縮機の信頼性を向上する。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷凍冷蔵装置等に用いられる密閉型圧縮機に関するものである。
従来、この種の密閉型圧縮機は、効率向上を目的としてクランクシャフトの軸受部にスラストボールベアリングを採用し、クランクシャフトが軸受に対して自由に回転できる構造にしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
以下、図面を参照しながら上記従来の密閉型圧縮機を説明する。
図6は、上記特許文献1に記載された従来の密閉型圧縮機の正面断面図、図7は、従来の密閉型圧縮機の要部拡大断面図である。
図6、図7において、密閉容器1内には、電動要素2とこの電動要素2により回転駆動される圧縮要素4がそれぞれ収納され、底部にオイル6を貯留している。電動要素2と圧縮要素4は一体に組み立てられ、圧縮機構8を形成している。この圧縮機構8は、複数のコイルばね10によって密閉容器1内に弾性的に支持されている。
圧縮要素4を構成するシリンダブロック20には、円筒上の圧縮室22が形成され、ピストン24が圧縮室22内に往復自在に嵌入されている。シリンダブロック20の上部には、軸受26が固定され、軸受26の上方には、スラスト面28(図7)が形成されている。
クランクシャフト30は、軸受26に鉛直方向となるように軸支された主軸部32と、その上方に形成された上端34と、その下方に形成された偏芯部36からなり、偏芯部36とピストン24は、コンロッド38で連結されている。
電動要素2は、シリンダブロック20の上方に固定され、巻線40を施した固定子42と、主軸部32に焼嵌め等で固定された回転子44とから構成されている。
回転子44のボア部46(図7)に形成されたボア平面48とスラスト面28との間には、スラストボールベアリング50が配設されている。
スラストボールベアリング50は、複数の鋼球52と、鋼球52を保持する保持器54と、鋼球52の上下に各々配設される上レース56および下レース58を有した構成となっている。
密閉容器1の内天面60には、クランクシャフト30の上端34が遊嵌する金属製で、かつ略カップ状に形成されたクランクストップ70が固着されている。クランクストップ70の内側面部72および内天面部74とクランクシャフト30の上端34との間には、所定の隙間が確保されている。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下その動作を説明する。
電動要素2に外部電源より通電がされると、回転子44が回転し、これに伴ってクランクシャフト30が回転し、偏芯部36の運動がコンロッド38を介してピストン24に伝わる。したがって、ピストン24は圧縮室22内で往復運動を行い、圧縮要素4が所定の
圧縮動作を行う。
スラストボールベアリング50は、回転子44とクランクシャフト30の自重による鉛直下方の荷重を、鋼球52により点接触で支持し、ボア平面48とスラスト面28の間に生じる摩擦力を低減させるため、密閉型圧縮機の入力を低減し、効率を向上する。
一方、輸送時において、悪路等で激しく密閉型圧縮機が揺動した場合、圧縮機構8は、複数のコイルばね10によって弾性的に支持されているが、密閉容器1内で激しく揺動し、その揺動方向は、主に鉛直方向となり、クランクシャフト30の上端34がクランクストップ70の内天面部74を介して密閉容器1の内面60に衝突することがあった。
この衝突作用により、電動要素2やシリンダブロック20と密閉容器1との当たりによる破損を防止し、密閉型圧縮機の故障を防いでいる。
特開昭61−53474号公報
しかしながら、輸送時、悪路等で激しく揺らされた密閉型圧縮機を運転すると、異常音が発生するものがあった。
その原因を調査すると、スラストボールベアリング50の鋼球52が転がる上レース56や下レース58の表面に、鋼球52による円形の打痕傷があり、打痕傷が深いものほど異常音が大きかった。
また打痕傷は、クランクシャフト30の上端34が、クランクストップ70の内天面部74に当たった衝突痕が大きいものほど深いことが分かった。
次に、輸送時等の衝撃により、上レース56や下レース58の表面に打痕傷が付くメカニズムに付いて説明する。
鉛直方向に衝撃が加わると、圧縮機構8は、コイルばね10によって弾性的に支持されているため、密閉容器1との相対位置関係において、一旦上方へ移動する。
その結果、クランクシャフト30の上端34がクランクストップ70の内天面部74を介して密閉容器1の内天面60に激しく衝突する。これにより、クランクシャフト30に固定された回転子44が、鉛直下方向に向けてスラスト面28側に強く押し付けられる。その際、ボア平面48とスラスト面28の間に挟まれたスラストボールベアリング50に圧縮衝撃荷重が加わる。そのため、鋼球52と点接触をしている上レース56と下レース58の表面に、この圧縮衝撃荷重により打痕傷が付いてしまう。
圧縮機の運転時、鋼球52が、打痕傷の付いた上レース56と下レース58の表面上を転がると、クランクシャフト30が上下振動し、圧縮要素4を加振する。
上述の異常音は、この打痕傷を持つ上レース56と下レース58を鋼球52が転がることによるものである。
また鋼球52が打痕傷のある上レース56と下レース58の表面上を転がると、鋼球5
2の摩耗も激しくなり、その摩耗に伴って発生した摩耗粉がさらに各摺動部へ運ばれ、各摺動部の摩耗を引き起こすといった課題も有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、クランクシャフトの上端が密閉容器の内天面に激しく衝突した時の衝撃力を緩和することで、軸受部の損傷を抑制し、信頼性が高く、騒音の低い密閉型圧縮機を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために本発明の密閉型圧縮機は、クランクストップと密閉容器の内面との間に衝撃吸収手段を設けた構成としたものである。
かかる構成により、クランクシャフトの上端がクランクストップを介して密閉容器の内面に衝突した時の衝撃力を緩和することができる。その結果、クランクシャフトに固定された回転子が鉛直下方に向けてスラスト面側に強く押し付け、加圧されることがなくなり、回転子とスラスト面との間に配設されたスラストボールベアリングにかかる圧縮衝撃荷重を緩和することができる。
したがって、スラストボールベアリングに打痕傷がつくことを抑制し、スラストボールベアリングの異常摩耗の防止と、打痕傷および異常摩耗に起因した異常音の発生を抑制することができる。
本発明の密閉型圧縮機は、クランクシャフトの上端が密閉容器の内面に衝突した時の衝撃力を緩和することで、軸受部の損傷を抑制し、信頼性が高く、異常音の発生を抑制した騒音の低い密閉型圧縮機を提供することができる。
本発明の実施の形態1における密閉型圧縮機の正面断面図 同実施の形態1における密閉型圧縮機の軸受部の拡大断面図 同実施の形態1における密閉型圧縮機のクランクストップ部の拡大断面図 本発明の実施の形態2における密閉型圧縮機の正面断面図 同実施の形態2における密閉型圧縮機のクランクストップ部の拡大断面図 従来の密閉型圧縮機の正面断面図 従来の密閉型圧縮機の要部拡大断面図
請求項1に記載の発明は、密閉容器内に、固定子および回転子を具備した電動要素と、前記電動要素によって駆動される圧縮要素から構成され、かつコイルばねによって弾性的に支持された圧縮機構を配置し、前記圧縮要素を、鉛直方向に配設され、かつ前記回転子を固定したクランクシャフトと、圧縮室を備えたシリンダブロックと、前記圧縮室内で往復運動するピストンと、前記ピストンとクランクシャフトの偏心軸部とを連結する連結手段と、前記シリンダブロックに設けられ、かつ前記クランクシャフトを軸支する軸受と、前記軸受のスラスト面に配設されたスラストボールベアリングを備えた構成とし、さらに、前記密閉容器の内壁に、前記クランクシャフトの上端部が遊嵌されるクランクストップと、前記クランクストップを介して作用する鉛直方向の衝撃荷重を、鉛直方向の可撓作用によって緩和する衝撃吸収手段を設けたものである。
かかる構成とすることにより、前記クランクシャフトの上端が前記クランクストップを介して前記密閉容器の内面に衝突した時の衝撃力を緩和することができるため、前記クランクシャフトに固定された回転子が鉛直下方に向けてスラスト面側に強く押し付け、加圧
されることを抑制し、前記回転子とスラスト面との間に配設されたスラストボールベアリングにかかる圧縮衝撃荷重を緩和することができる。
したがって、前記スラストボールベアリングに打痕傷がつくことを防止し、運転時のスラストボールベアリングの摩耗抑制と、打痕傷に伴う異常音の発生を抑制することができる。その結果、信頼性が高く、騒音の低い運転が可能な密閉型圧縮機を提供することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、衝撃吸収手段を、一端が前記密閉容器の内面に固定され、他端に前記クランクストップを固定した金属製の板の片持梁構造とし、さらに、前記密閉容器の内面とクランクストップとの間に隙間を形成したものである。
かかる構成によれば、前記金属製の板を片持梁構造にすることによって容易に前記衝撃吸収手段を形成することができ、また、鉛直方向の衝撃荷重を受けた衝撃吸収手段は、密閉容器の内面とクランクストップとの間に形成した隙間を利用して撓むため、効果的に衝撃荷重を緩和することができる。しかも、前記衝撃吸収手段は、片持梁構造であるため、固定箇所が少なく、前記密閉容器の内面への取り付け作業の簡略化をはかり、作業時間を短縮して安価、かつ生産性を向上することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記衝撃吸収手段を、両端が前記密閉容器の内面に固定され、中央部に前記クランクストップを固定した金属製の板の両持梁構造とし、さらに、前記密閉容器の内面とクランクストップとの間に隙間を形成したものである。
かかる構成とすることにより、鉛直方向の衝撃荷重を受けた衝撃吸収手段は、密閉容器の内面とクランクストップとの間に形成した隙間を利用して撓むため、効果的に衝撃荷重を緩和することができる。また、前記金属製の板を両持梁構造にすることによって、密閉容器内面への取り付けが安定するとともに、輸送や運転停止時等におけるクランクシャフトの円周方向の振れ回りを規制することができ、電動要素やシリンダブロックと密閉容器との当たりによる破損を防止することができる。さらに、前記衝撃吸収手段は、両持梁構造であるものの、固定箇所が少なく、前記密閉容器の内面への取り付け作業を簡略化することができ、衝撃荷重緩和の信頼性を向上するとともに、安価、かつ生産性を向上することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明において、前記圧縮要素の軸受と前記電動要素の回転子の間に、スラストボールベアリングの軸方向に作用する荷重を制限する荷重制限手段を設けたものである。
かかる構成とすることにより、前記衝撃吸収手段で吸収しきれなかった大きな衝撃力が前記スラストボールベアリングに作用しても、前記荷重制限手段によって前記スラストボールベアリングに作用する衝撃力を制限し、前記スラストボールベアリングへの打痕傷の形成を防止することができる。したがって、前記スラストボールベアリングにおける打痕損傷抑制の信頼性をさらに向上することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記荷重制限手段を、前記軸受のスラスト部と前記回転子との軸方向隙間に配置されたストッパーを備え、前記ストッパーの軸方向高さを、前記スラストボールベアリングの軸方向高さよりも僅かに小さく形成したものである。
かかる構成により、前記衝撃吸収手段で吸収しきれなかった大きな衝撃力が前記スラストボールベアリングに作用しても、前記スラストボールベアリングが塑性変形を引き起こすに前に、ストッパーが前記回転子と当接する。したがって、前記スラストボールベアリングにかかる衝撃力を軽減でき、前記スラストボールベアリングにおける打痕損傷抑制の信頼性を向上することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記ストッパーを、前記スラストボールベアリングの外周を囲う円環状とし、前記軸受のスラスト部に形成した段差部に嵌合固定したものである。
かかる構成とすることにより、前記ストッパーの軸受部への装着作業が容易となり、密閉型圧縮機の生産性を向上することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における密閉型圧縮機の正面断面図である。図2は、同実施の形態1における密閉型圧縮機の軸受部の拡大断面図である。図3は、同実施の形態1における密閉型圧縮機のクランクストップ部の拡大断面図である。
図1から図3において、密閉容器101内には、電動要素103と、この電動要素103により回転駆動される圧縮要素105がそれぞれ収納され、また、底部には、オイル106を貯留している。電動要素103と圧縮要素105は一体に組み立てられ圧縮機構107を形成し、この圧縮機構107は、複数のコイルばね108によって弾性的に支持され、密閉容器101内に収納されている。
次に、圧縮機構107の主な構成について説明する。
圧縮要素105を構成するシリンダブロック109は、鋳物で鋳造され、円筒上の圧縮室111が形成されている。ピストン113は、圧縮室111内に往復自在に嵌入されている。シリンダブロック109の上部には、軸受115が固定され、軸受115の上方には、スラスト面117(図2)が形成されている。
クランクシャフト119は、軸受115に鉛直方向に軸支された主軸部122と、その一方の先端となる上端123と、主軸部122の下方に形成された偏芯部125からなり、偏芯部125とピストン113は、連結手段127で連結されている。
電動要素103は、シリンダブロック109の上方に固定され、巻線129を施した固定子131と、主軸部122に焼嵌め等で固定された回転子133とから構成されている。
また、図2に示すように、回転子133のボア部135の上方に形成されたボア平面137とスラスト面117の間には、スラストボールベアリング139と、このスラストボールベアリング139を所定の付勢力で回転子133に押し付ける板ばね148が配設されている。なお、板ばね148は、付勢面が波形に湾曲したワッシャ型等、周知の構成のものでよいため、詳細な説明については省略する。
スラストボールベアリング139の外周には、ストッパー141が軸受115のスラスト面117近傍に装着固定されている。このストッパー141は、リング状に形成されて
おり、軸受115のスラスト面117側先端を小径とすることにより形成された段差部115aに嵌合し、適宜手段によって固定されている。そして、ストッパー141は、その上端が、ボア平面137と接触しないように軸方向において僅かに隙間142を確保して配置されている。この僅かな隙間142とストッパー141は、本発明の荷重制限手段を構成する。
したがって、回転子133は、通常板ばね148の付勢力が作用しているスラストボールベアリング139に支持され、ストッパー141と接触することなく回転する。
またスラストボールベアリング139は、複数の鋼球143と、鋼球143を保持する保持器145と、鋼球143の上下に各々配設された上レース147および下レース149を有した構成となっている。
次に、密閉容器101の主な構成について説明する。
図3に示すように、クランクシャフト119の上端123の軸面121が対向する密閉容器101の内面151には、上端123が遊嵌する金属製の略カップ状のクランクストップ153が衝撃吸収手段を介して固定されている。
衝撃吸収手段は、金属製の平板155の一端を、密閉容器101の内面151に溶接等の適宜手段で固定し、他端にクランクストップ153を溶接等の適宜手段で固定した片持梁の構造となっている。したがって、密閉容器101の内面151と平板155の間には隙間Aが形成され、その隙間Aを確保することで、衝撃吸収手段(平板155)の撓み(弾性変形)を可能にしている。
換言すると、衝撃吸収手段を構成する平板155は、鉄板であれば、例えば、その板厚等を選定(設定)することにより、所定の衝撃荷重で塑性変形することなく撓ませることができる。
また、クランクストップ153の内側面部157、および内天面部159とクランクシャフト119の上端123との間には、所定の隙間が確保されている。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下その運転動作、作用を説明する。
運転時において、外部電源により、電動要素103が通電されると、回転子133が回転し、これに伴ってクランクシャフト119が回転する。したがって、偏芯部125の運動が連結手段127を介してピストン113に伝わり、ピストン113は、圧縮室111内で往復運動を行い、圧縮要素105が所定の圧縮動作を行う。
この圧縮動作において、スラストボールベアリング139の鋼球143は、回転子133とクランクシャフト119の自重による鉛直(軸方向)荷重を支持している。
すなわち、上レース147の上表面は、オイル106の粘性を介して回転子133のボア平面137に密着しているため、クランクシャフト119が回転すると上レース147はクランクシャフト119(回転子133)と同期して回転する。
一方、下レース149の下表面も同様にオイル106の粘性を介してスラスト面117と密着しているため、下レース149は回転しない。鋼球143は上レース147および下レース149の表面上を点接触し転がるため、摩擦係数が小さくなり、機械損失を減少することができる。したがって、密閉型圧縮機の入力を低減し、効率を向上することがで
きる。
また、クランクシャフト119の上端123は、クランクストップ153の内側面部157および内天面部159との間に所定の隙間寸法が確保されており、通常運転時には上端123がクランクストップ153の内側面部157および内天面部159に接触することはない。
一方、輸送時等において、密閉型圧縮機が規定以上に大きく揺らされた場合、圧縮機構107は、密閉容器101内で複数のコイルばね108によって弾性的に支持されているものの、密閉容器101内で主に鉛直方向(図中上下方向)に大きく揺動し、クランクシャフト119の上端123が、クランクストップ153の内天面部159に衝突することがある。
しかしながら、本実施の形態1においては、衝撃吸収手段を、密閉容器101の内面151との間に隙間Aを確保した平板155の片持梁構造としていることで、衝撃吸収時に平板155を弾性変形させ、衝突エネルギーを平板155の内部で熱エネルギーに変換し、衝撃力を吸収して衝撃力を緩和することができる。
したがって、鉛直方向の衝撃に伴う圧縮機構107の上下動は、平板155の衝撃吸収(緩和)作用により、抑制される。
また、圧縮機構107の上下動に伴う回転子133とスラストボールベアリング139の衝突は、同様に鉛直(上下)方向の衝撃力を受ける板ばね148の緩衝作用も伴い、僅かな隙間142の確保によって衝突を避けることができる。
その結果、鉛直方向の揺動に対する回転子133のスラストボールベアリング139への衝突頻度の減少、あるいは回転子133のスラストボールベアリング139への衝撃力を緩和することができる。
さらに、衝撃吸収手段を構成する平板155で吸収しきれない大きな衝撃力がかかった場合は、ストッパー141と回転子133のボア平面137との間に設けた僅かな隙間142以上に回転子133がスラストボールベアリング139に接近しようとするが、鋼球143、上レース147、および下レース149の塑性変形を引き起こす衝撃力が作用する前に、ストッパー141がボア平面137と当接する。
その結果、クランクシャフト119に固定された回転子133のボア平面137は、鉛直下方に向けてスラスト面117側に強く押されることが抑制され、ボア平面137とスラスト面117との間に配設されたスラストボールベアリング139にかかる圧縮衝撃荷重が抑制される。
したがって、鋼球143による上レース147および下レース149への打痕傷付きが防止でき、鋼球143は、滑らかに上レース147および下レース149の表面を回転する。その結果、運転時における鋼球143の摩耗を抑制し、打痕傷、あるいは摩耗に伴う異常音の発生をなくすことができ、信頼性が高く、静寂な運転が可能な密閉型圧縮機を提供することができる。
また、衝撃吸収手段を構成する平板155は、片持梁構造であるため、固定箇所が少なく、密閉容器101の内面151への取り付け作業の簡略化をはかり、作業時間を短縮して安価、かつ生産性を向上することができる。
さらに、クランクストップ153と平板155を板金プレスで一体に形成し、衝撃吸収手段を一つの部品とすることも可能であり、部品点数を減少することが可能となる。その結果、少ない工数での組立てが可能となり、作業時間の短縮化、およびコストの低減化、さらに生産性を向上させることができる。
なお、軸受115におけるスラストボールベアリング139の載置面、スラストボールベアリング139を構成する上レース147および下レース149等の加工精度を向上することにより、板ばね148を廃止することもできる。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2における密閉型圧縮機の正面断面図である。図5は、同実施の形態2における密閉型圧縮機のクランクストップ部の拡大断面図である。なお、実施の形態1と同様の構成については、同一の符号を付し、また、軸受部の詳細については図2を援用し、ここでは実施の形態1と相違する構成を主体に説明する。
図4および図5において、本実施の形態2の密閉型圧縮機は、クランクストップ部の構成が、実施の形態1と相違する。
本実施の形態2の構成は、図5に示すように、クランクシャフト119の上端123の軸面121が対向する密閉容器101の内面151に、上端123が遊嵌する金属製の略カップ状のクランクストップ253が衝撃吸収手段を介して固定されている。
衝撃吸収手段は、金属製の平板255を、中央部が膨らみ、密閉容器101の内面と所定間隔が確保されるように曲げ加工し、その両端を密閉容器101の内面151に溶接等の適宜手段で固定した両持梁の構造で、平板255の中央部にクランクストップ253を溶接等の適宜手段で固定した構造となっている。したがって、密閉容器101の内面151と平板255との間には隙間Bが形成されており、その隙間Bを確保することで、衝撃吸収手段(平板255)の撓み(弾性変形)を可能にしている。
換言すると、衝撃吸収手段を構成する平板255は、鉄板であれば、例えば、その板厚等を選定(設定)することにより、所定の衝撃荷重で塑性変形することなく撓ませることができる。
また、クランクストップ253の内側面部257および内天面部259とクランクシャフト119の上端123との間には、所定の隙間が確保されている。
以上のように構成された密閉型圧縮機の運転動作、作用については、実施の形態1と同様であるため、説明を省略し、ここでは、密閉型圧縮機に作用する鉛直方向(上下方向)からの衝撃荷重を吸収する動作について説明する。
輸送時等において、密閉型圧縮機が規定以上に大きく揺らされた場合、圧縮機構107は密閉容器101内で複数のコイルばね108によって弾性的に支持されているものの、密閉容器101内で主に鉛直方向(上下方向)に大きく揺動し、クランクシャフト119の上端123が、クランクストップ253の内天面部259に衝突することがある。
しかしながら、本実施の形態2においては、衝撃吸収手段を、密閉容器101の内面151との間に隙間Bを確保した平板255の両持梁構造としていることで、衝撃吸収時に平板255を弾性変形させ、衝突エネルギーを、平板255の内部で熱エネルギーに変換し、衝撃力を吸収して衝撃力を緩和することができる。
したがって、本実施の形態2においても、実施の形態1と同様に、圧縮機構107の上下動を抑制し、さらに、鉛直(上下)方向の衝撃力を受ける板ばね148の緩衝作用も伴い、僅かな隙間142の確保によって、鉛直方向の揺動に対する回転子133のスラストボールベアリング139への衝突頻度の減少、あるいは回転子133のスラストボールベアリング139への衝撃力を緩和することができる。
また、衝撃吸収手段を構成する平板255を両持梁構造とし、中央部にクランクストップ253を固定したことによって、衝突吸収時のクランクストップ253の動きを鉛直方向に規制することができる。その結果、クランクストップ253とクランクシャフト119(上端123)の円周方向の隙間を変えることなく、クランクシャフト119の円周方向の振れ回りに対して規制することができる。
したがって、円周方向からの衝撃に対しても、電動要素103やシリンダブロック109と密閉容器101との当たりによる破損を防止することができる。
また、衝撃吸収手段を構成する平板255の両端を固定した両持梁構造としたことにより、クランクストップ253および平板255の密閉容器101における内面151への取り付けが安定し、その取り付け作業も、平板255の両端を密閉容器101の内面151へ押し当てて仮固定できるため、容易となる。
さらに、衝撃吸収手段(平板255)で吸収しきれない大きな衝撃力がかかった場合についても、実施の形態1と同様に、鋼球143、上レース147、および下レース149の塑性変形を引き起こす衝撃力が作用する前に、ストッパー141がボア平面137と当接し、ボア平面137とスラスト面117との間に配設されたスラストボールベアリング139にかかる圧縮衝撃荷重を抑制する。
したがって、鋼球143による上レース147および下レース149への打痕傷付きが防止でき、鋼球143は、滑らかに上レース147および下レース149の表面を回転する。その結果、運転時における鋼球143の摩耗を抑制し、打痕傷、あるいは摩耗に伴う異常音の発生をなくすことができ、信頼性が高く、静寂な運転が可能な密閉型圧縮機を提供することができる。
また、クランクストップ253と平板255を板金プレスで一体に形成し、衝撃吸収手段を一つの部品とすることも可能であり、部品点数を減少することが可能となる。その結果、少ない工数での組立てが可能となり、作業時間の短縮化およびコストの低減化、さらに生産性を向上させることができる。
以上のように、本発明にかかる密閉型圧縮機は、クランクストップと密閉容器の内面との間に衝撃吸収手段を設けたことで、信頼性が高く、騒音の低い密閉型圧縮機を提供することができ、自販機、冷凍ショーケース、除湿機等の機器にも適用できる。
101 密閉容器
103 電動要素
105 圧縮要素
107 圧縮機構
108 コイルばね
109 シリンダブロック
111 圧縮室
113 ピストン
115 軸受
115a 段差部
117 スラスト面
119 クランクシャフト
125 偏芯軸部
127 連結手段
131 固定子
133 回転子
139 スラストボールベアリング
141 ストッパー(荷重制限手段)
142 隙間(荷重制限手段)
151 内面
153 クランクストップ(衝撃吸収手段)
155 平板(衝撃吸収手段)
253 クランクストップ(衝撃吸収手段)
255 平板(衝撃吸収手段)

Claims (6)

  1. 密閉容器内に、固定子および回転子を具備した電動要素と、前記電動要素によって駆動される圧縮要素から構成され、かつコイルばねによって弾性的に支持された圧縮機構を配置し、前記圧縮要素を、鉛直方向に配設され、かつ前記回転子を固定したクランクシャフトと、圧縮室を備えたシリンダブロックと、前記圧縮室内で往復運動するピストンと、前記ピストンとクランクシャフトの偏心軸部とを連結する連結手段と、前記シリンダブロックに設けられ、かつ前記クランクシャフトを軸支する軸受と、前記軸受のスラスト面に配設されたスラストボールベアリングを備えた構成とし、さらに、前記密閉容器の内壁に、前記クランクシャフトの上端部が遊嵌されるクランクストップと、前記クランクストップを介して作用する鉛直方向の衝撃荷重を、鉛直方向の可撓作用によって緩和する衝撃吸収手段を設けた密閉型圧縮機。
  2. 衝撃吸収手段を、一端が前記密閉容器の内面に固定され、他端に前記クランクストップを固定した金属製の板の片持梁構造とし、さらに、前記密閉容器の内面とクランクストップとの間に隙間を形成した請求項1に記載の密閉型圧縮機。
  3. 前記衝撃吸収手段を、両端が前記密閉容器の内面に固定され、中央部に前記クランクストップを固定した金属製の板の両持梁構造とし、さらに、前記密閉容器の内面とクランクストップとの間に隙間を形成した請求項1に記載の密閉型圧縮機。
  4. 前記圧縮要素の軸受と前記電動要素の回転子の間に、スラストボールベアリングの軸方向に作用する荷重を制限する荷重制限手段を設けた請求項1から3のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機。
  5. 前記荷重制限手段を、前記軸受のスラスト部と前記回転子との軸方向隙間に配置されたストッパーを備え、前記ストッパーの軸方向高さを、前記スラストボールベアリングの軸方向高さよりも僅かに小さく形成した請求項4に記載の密閉型圧縮機。
  6. 前記ストッパーを、前記スラストボールベアリングの外周を囲う円環状とし、前記軸受のスラスト部に形成した段差部に嵌合固定した請求項5に記載の密閉型圧縮機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN115126678A (zh) * 2021-03-26 2022-09-30 安徽美芝制冷设备有限公司 压缩机及制冷设备

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