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JP2011205941A - 排水枡 - Google Patents

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JP2011205941A JP2010075940A JP2010075940A JP2011205941A JP 2011205941 A JP2011205941 A JP 2011205941A JP 2010075940 A JP2010075940 A JP 2010075940A JP 2010075940 A JP2010075940 A JP 2010075940A JP 2011205941 A JP2011205941 A JP 2011205941A
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Mikio Joko
美喜男 上甲
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Abstract

【課題】安価で簡単な構成でありながら、水田に供給された用水が排水枡から越流していることを遠方から確認可能な排水枡を提供する。
【解決手段】排水枡5は、取水口3から水田4に供給された用水を水田4から排水する排水管10を備え、水田4から排水管10に越流する用水の流体のもつエネルギーを機械的なエネルギーに変換する変換部20と、変換部20により変換された機械的なエネルギーにより駆動される報知部30を備える。変換部20は、排水管10内に越流した用水の流れにより回転する羽根車21と、羽根車21の主軸22を軸支する支持部23とを備え、報知部30は、主軸22の回転動力が入力される伝達機構31と、伝達機構31から伝達される動力により状態が変位する表示部32を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、水田に供給された用水を前記水田から排水して所定水位に維持する排水枡に関する。
一般に、水田に用水を供給する方法として、水田の外側に河川を流れる水を導く用水路を設置し、この用水路から水門や取水口を通じて取水する方法や、ポンプで揚水された用水が流れる管状の用水路を設置して、この用水路の必要な位置に取水バルブを設置し、この取水バルブを通じて取水する方法等がある。水田に供給された一定の水位以上の用水は排水枡へと越流し、排水路へ放流される。
例えば、図11に示すように、特許文献1に記載される排水枡では、有底円筒状の本体部92の側壁底部に、上流側耕作区90からの給排水パイプ99に接続する流入口93と、下流側の給排水パイプ99に接続する流出口94とを対向して設けるとともに、本体部92内を流入口93側と流出口94側とに区画する仕切板95が設けられている。仕切板95は、本体部内の下半部を区画する下部仕切板96と、この下部仕切板96に沿って上下動する水位調整用の上部仕切板97とを備え、上部仕切板97に設けられた操作ロッド98を操作して、水田の水位を調整できるように構成されている。
特開平10―155374号公報
水田内に十分な用水が供給されているにも関わらず、用水を供給すると、排水枡へと越流する用水と一緒に肥料や薬剤等も流出するため、必要量の用水が供給されたところで水門や取水口、取水バルブを閉じる必要がある。
しかし、特許文献1記載の排水枡では、排水枡から用水が越流しているか否かは、用水の供給側からの確認ができないため、排水枡へ足を運び排水状態を目視確認しなければならず、管理が非常に面倒であった。
水資源が不十分な環境でポンプにより用水を揚水して確保している場合は、必要量の水位以上となっても用水を供給し続けるのは水資源の無駄になり、また、余分なポンプのランニングコストがかかるため、余分な排水を極力避けたい。
特に、水田が山間地や傾斜面に構築されている場合は、水田に十分な用水が供給されているかの見回りも大変である。しかし、そのために、水田の水位に応じて給水を自動制御するような高価な設備を導入するのは不経済である。
本発明の目的は、安価で簡単な構成でありながら、水田に供給された用水が越流堰を越流していることを、遠方から確認可能な排水枡を提供する点にある。
上述の目的を達成するため、本発明による排水枡の第一の特徴構成は、特許請求の範囲の書類の請求項1に記載した通り、水田に供給された用水を前記水田から排水して所定水位に維持する排水枡であって、前記用水が越流する越流堰と、越流する用水のもつエネルギーを機械的なエネルギーに変換する変換部と、前記変換部により変換された機械的なエネルギーにより駆動される報知部を備えている点にある。
上述の構成によれば、変換部は水田から越流堰を越流する用水のもつエネルギーを機械的なエネルギーに変換し、報知部は前記機械的なエネルギーにより駆動するので、作業員は取水口から遠方にある排水枡での用水の排水状態を直接目視できないような場合でも、報知部による報知状態に基づいて水田に供給された用水が越流堰から越流していることを確認することができる。つまり水田に十分に用水が供給されていることを取水口にいながら確認できるので、作業員は取水口と排水枡を往復移動することなく水田への用水の供給を直ちに停止することができる。また、報知部は外部の動力を必要としないので、電気代等のランニングコストを必要としない。
同第二の特徴構成は、同請求項2に記載した通り、上述の第一特徴構成に加えて、前記変換部は、前記越流堰を越流した用水の流れにより回転する羽根車と、前記羽根車の主軸を軸支する支持部とを備え、前記報知部は、前記主軸の回転動力が入力される伝達機構と、前記伝達機構から伝達される動力により状態が変位する表示部を備えている点にある。
上述の構成によれば、支持部に主軸を軸支され越流堰を越流する用水の流れを利用して回転する羽根車により、越流堰を越流した用水の流れを、主軸の回転動力に変換して伝達機構に入力し、伝達機構から出力される動力により表示部は状態を変位させるので、外部の動力を必要としない。よって、簡単に報知部を構成でき設備コストを安価に抑えることができる。
同第三の特徴構成は、同請求項3に記載した通り、上述の第二特徴構成に加えて、前記伝達機構は、前記主軸と前記表示部の支軸を連結し、前記主軸の回転運動を往復運動に変換する運動変換機構で構成され、前記運動変換機構により前記表示部が往復動する点にある。
上述の構成によれば、運動変換機構によって主軸の回転運動が表示部の往復運動に変換される。作業者は、遠方から表示部が往復動することを目視することによって、水田に十分に用水が供給されていることを確認でき、水田への用水の供給を停止することができる。
同第四の特徴構成は、同請求項4に記載した通り、上述の第二又は第三特徴構成に加えて、前記表示部に、状態の変位に伴って周囲の空気が流れ込むことにより発音する共鳴部を備えている点にある。
上述の構成によれば、機械的なエネルギーを利用して、共鳴器が発音するので、特に、早朝や夕方、日没後等の目視による確認が困難な場合であっても、作業員は聴覚により確実に越流を確認できる。
同第五の特徴構成は、同請求項5に記載した通り、上述の第二から第四の何れかの特徴構成に加えて、前記主軸の回転動力により発電する発電部を備え、前記表示部に、前記発電部が発電した電力により駆動する発光部又は発音部を備えている点にある。
上述の構成によれば、発電部は主軸の回転動力を利用して発電し、発光部又は発音部は発電部が発電した電力により駆動するので外部電力を必要とせず、早朝や夕方、日没後等であっても発光又は発音状態によって確実に越流を確認できる。
同第六の特徴構成は、同請求項6に記載した通り、上述の第二から第五の何れかの特徴構成に加えて、前記越流堰は拡径部を有する排水管で構成され、前記羽根車が、上方に付勢する弾性部材を介して前記排水管に設置され、前記羽根車に異物が絡みつき前記羽根車にかかる重量が増加すると、前記弾性部材による付勢力に抗して、前記羽根車が前記排水管の拡経部まで降下するように構成されている点にある。
上述の構成によれば、変換部は水田から排水管に越流する用水のもつエネルギーを機械的なエネルギーに変換し、報知部は前記機械的なエネルギーにより駆動するので、作業員は取水口から遠方にある排水枡での用水の排水状態を直接目視できないような場合でも、報知部による報知状態に基づいて水田に供給された用水が排水管から越流しているか確認することができる。つまり水田に十分に用水が供給されていることを取水口にいながら確認できるので、作業員は取水口と排水枡を往復移動することなく水田への用水の供給を直ちに停止することができる。また、報知部は外部の動力を必要としないので、電気代等のランニングコストを必要としない。
越流堰を排水管で構成し、前記排水管内に羽根車を設置しているので、越流した用水は排水管を流れながら羽根車と接触することとなる。よって、用水のもつエネルギーを効率良く機械的なエネルギーに変換することができる。
さらに、越流する用水とともに流出する夾雑物等の異物が羽根車に絡みつき、羽根車の回転が阻害されたり、排水管が詰まるような不都合が生じる場合であっても、異物の絡みつきにより羽根車にかかる重量が増加すると、弾性部材が弾性変形し羽根車を拡径部まで降下して、異物が羽根車から離脱し、その後正常な状態に自動で復帰するので、メンテナンスの手間が省ける。
同第七の特徴構成は、同請求項7に記載した通り、上述の第六特徴構成に加えて、前記排水管の流入部に、前記排水管に対して上下動させることによって、前記排水管に越流する用水の水位を調整可能な可動管を備え、前記支持部は、前記可動管の上下動に干渉しない位置に固定設置されている点にある。
上述の構成によれば、越流する用水の水位を調整する際に、支持部が干渉することなく、可動管を排水管に対して上下動させることができる。
以上説明した通り、本発明によれば、安価で簡単な構成でありながら、水田に供給された用水が越流堰を越流していることを、遠方から確認可能な排水枡を提供することができるようになった。
本発明の排水枡が設置された水田の概略図 排水枡の説明図 水田の設定水位が最低水位であるときの排水枡の概略図 表示部の説明図 発電部を備えた排水枡の説明図 排水管に拡径部を備えた排水枡の説明図であって、(a)は通常時の排水枡の説明図、(b)は羽根車が降下したときの説明図 別実施形態による排水枡の説明図であって、(a)は運動変換機構及び表示部の概略図、(b)はA−A矢視図 (a)は運動変換機構と表示部の動きの説明図、(b)は運動変換機構と表示部の動きの説明図、(c)は運動変換機構と表示部の動きの説明図、(d)は運動変換機構と表示部の動きの説明図 (a)は別実施形態による排水枡の説明図、(b)は別実施形態による排水枡の説明図 別実施形態による排水枡の説明図であって、(a)は用水が越流していないときの排水枡の説明図、(b)は用水が越流したときの説明図 従来の排水枡の説明図
以下に、本発明による排水枡の好ましい実施形態を説明する。
図1に示すように、河川1を流れる水は、用水路2に導かれて取水口3から用水として水田4に供給される。水田4の取水口3の対向側には、排水枡5が設置され、排水枡5へと越流した用水は排水路6へ放流され河川1に還流されるように構成されている。なお、取水口3を備えずに、河川1からポンプにより直接水田4に用水を供給してもよい。また、排水枡5へと越流した用水の放流先は水田に応じて任意に設定でき、排水路6を備えずに直接河川1に還流するようにしてもよい。
取水口3には、堰7が備えられ、作業員が堰7を開くと、用水路2から水田4へ用水が供給され、閉じると水田4への供給が止まるように構成されている。
図2に示すように、排水枡5は、取水口3から水田4に供給された用水が越流する越流堰としての排水管10を備え、水田4から排水管10に越流する用水の流体のもつエネルギーを機械的なエネルギーに変換する変換部20と、変換部20により変換された機械的なエネルギーにより駆動される報知部30を備えている。
排水管10は、例えば、ポリ塩化ビニル管等のプラスチック管で形成され、用水の流入部11aを備えた鉛直管11と、排水路6への流出部13aを備えた水平管13と、鉛直管11と水平管13を接続する曲管12とで構成され、水平管13は、コンクリートで形成された排水枡5の排水路6側の側面に貫通設置されている。なお、排水管10は、例えば、鉛直管11が図示しない支持部によって排水枡5内に支持されている。流入部11aにメッシュ部材(図示せず)を備え、排水管10内に夾雑物が越流しにくいように構成してもよい。
鉛直管11の流入部11aにはゴム製のシールパッキン等を介して水密状態で摺動可能な可動管14が備えられている。可動管14を、鉛直管11に対して上下動させることで、鉛直管11に越流する用水の水位を調整可能に構成されている。可動管14を適当な高さに摺動させることで、可動管14の上端を越流した余剰の用水だけが排水管10から排水路6へ放流され、田面の水位が一定に保たれる。なお、以下の説明では、鉛直管11、曲管12、水平管13、可動管14を特に区別することなく単に排水管10とも記す。
図3に示すように、鉛直管11の流入部11aの高さは、水田の田面と同じ程度の高さに設定され、可動管14の上端の高さを鉛直管11の流入部11aの高さにしたときは、水田4内の用水はすべて排水管10へと越流する。なお、水位の調整が必要ない場合は、可動管14を備えずに、予め排水管10の流入部11aの高さを適当に設定しておく構成であってもよい。また、水平管13に加えて、排水枡5の底部に排水枡5内の用水を排水路6へと放流するバイパス管を備えることで、水田4に用水の供給が必要のない時期には、排水枡5内を空にしておくことができる。
変換部20は、排水管10内に越流した用水の流れにより回転する羽根車21と、羽根車21の主軸22を軸支する支持部23とを備え、報知部30は、主軸22の回転動力が入力される伝達機構31と、伝達機構31から伝達される動力により状態が変位する表示部32を備えている。なお、羽根車の形状は、軸流羽根、斜流羽根やスクリュー等を使用することができる。
詳述すると、支持部23は、プラスチックや樹脂やステンレス等の耐食性のある適当な材料で形成され、基端部は排水枡5に設置され、他端部は排水管10の鉛直上方向に配置されている。支持部23の他端部には、主軸22の軸受24が固定設置され、軸受24は主軸22が鉛直方向にずれないように回転可能に軸支するように構成されている。なお、支持部23は、可動管14の上下動に干渉しない位置に固定設置されている。
主軸22には、越流した用水によって回転するように鉛直管11内の適当な高さに羽根車21が配設されている。
主軸22の上端は、主軸22と表示部32の支軸33と連結するカップリングが備えられ、当該カップリングが主軸22と表示部32の支軸33を連結し、主軸22の回転に伴って支軸33を回転させる伝達機構31を構成する。
表示部32は、回転軸心に支軸33を備えた円柱状部材で構成され、当該円柱状部材の表面には当該円柱状部材が回転していることを視認しやすいように螺旋状の模様34が配設されている。なお、表示部32は、円柱状に限らず四角柱等の多角形状で構成してもよい。
水田に供給した用水が設定水位に到達し、用水が排水管10に越流すると、羽根車21が回転し、主軸22の回転が伝達機構31に連結された支軸33に伝達され、表示部32が回転する。取水口3側にいる作業員は表示部32の回転を確認すると、取水口3の堰7を閉じて水田4への用水の供給を止めることができる。
なお、表示部32の円柱状部材の円周方向外周に共鳴部として、適当な切れ込みを形成して、表示部32が回転すると周囲の空気が流れ込んで風切り音を発生したり、笛を設置して当該笛に周囲の空気が流れ込んで発音するように構成することで、早朝や夕方、日没後等の表示部32の目視が確認が困難である場合でも、作業員は音により水田に供給した用水が設定水位に到達して用水が排水管10に越流していることが確認できる。
さらに、図4に示すように、表示部32の円柱状部材の円周方向外周に紐35の一端を固定し、他端に錘36を結びつけ、表示部32が回転とともに表示部32の周囲を回転し、支持部23に備えた太鼓37に周期的に当接して音を発生するよう構成してもよい。
図5に示すように、さらに、主軸22の回転動力により発電する発電部40を備えてもよい。
発電部40は、主軸22に固定された磁石41と、その周囲に配置されたコイル42を備え、主軸22の回転を利用して発電し、駆動回路43により当該発電した電力で電球44を発光させるように構成されている。
電球44は、表示部32としての円柱状部材に組み込んでもよいし、前記円柱状部材に併設してもよく、また、前記円柱状部材に替えて、電球そのものを表示部とする構成であってもよい。また、発光部(電球44)に替えて、又は、加えて、発電部40が発電した電力により駆動するブザーや、サイレン、ベル等の発音部を備えてもよい。なお、発電部40は、軸受24に組み込んでもよい。
さらに、図6(a),(b)に示すように、排水管10のうち羽根車21が設置されている箇所を縮径部10aとしたときに、縮径部10aの下方には、縮径部10aの直径より径の大きい拡径部10bが連接されている。
支持部23は、主軸22及び軸受24を上方に付勢する弾性部材としてのバネ25を介して支持し、羽根車21は、排水管10の縮径部10aに設置されている。
このように構成することで、越流する用水とともに流出する夾雑物等の異物19が羽根車21に絡みつき羽根車21にかかる重量が増加すると、バネ25による上方への付勢力に抗して、羽根車21が排水管10の拡経部10bまで降下して、異物19が離脱しやすくなる。よって、羽根車21の回転が阻害されたり、排水管10が詰まるような不都合が生じる場合であっても、異物19の絡みつきにより羽根車21にかかる重量が増加すると、バネ25が弾性変形し羽根車21を拡径部10bまで降下して、異物19が羽根車21から離脱し、その後正常な状態に自動で復帰するので、メンテナンスの手間が省ける。
上述した実施形態では、越流した用水により羽根車21を回転させて表示部32を回転させる構成について説明したが、表示部を揺動させる構成であってもよい。以下に、本発明による排水枡の別実施形態について説明する。なお、上述の実施形態と同様の構成については、同じ符号を付し説明を省略する。
図7(a),(b)に示すように、主軸22の動力を報知部60に伝達する伝達機構は、主軸22の回転運動を往復運動に変換する運動変換機構50で構成されている。
運動変換機構50は、主軸22と一体に回転するベベルギア51と、ベベルギア51とかみ合うベベルギア52と、ベベルギア52の回転軸53と一体に回転する第一アーム部材54と、第一アーム部材54の一端に回動自在に支持された第二アーム部材55と、第二アーム部材55の一端に報知部60としての表示部61で構成されている。表示部61は、軸62により第二アーム部材55に対して揺動自在に取り付けられ、表示部61の周囲は、透明なガラス、ABS樹脂、ポリプロピレン等で形成された外套部材56で囲われている。なお、ベベルギア52の回転軸53は、第一アーム部材54及び第二アーム部材55の回転運動に干渉しないように軸受(図示せず)により支持されている。
図8(a),(b),(c),(d)に示すように、主軸22の回転がベベルギア51を介してベベルギア52の回転軸53に伝達され、回転軸53と一体に第一アーム部材56が回転する。
第二アーム部材57の一端に備えられた表示部61は外套部材58により上下方向以外の運動が規制されているため、第一アーム部材56と連結された第二アーム部材57の運動によって、表示部61は外套部材58内を上下方向に往復動する。
よって、作業員は表示部61の上下動によって、水田に供給した用水が設定水位に到達して用水が排水管10に越流していることを確認できる。
さらに、運動変換機構の別実施形態について説明する。
図9に示すように、運動変換機構70は、主軸22の上部に固定された非円形状のカム71と、弾性のあるプラスチック等で形成した棒状部材72で構成してもよい。棒状部材72は、上部に表示部としての旗73を備え、下端は支持部23に固定されている。
棒状部材72は、カム71の頂部71aの円周内に設置され、主軸22の回転によりカム71が回転すると、周期的にカム71の頂部71aが当接することにより揺動させられるように構成されている。
よって、作業員は表示部としての旗73の揺動によって、水田に供給した用水が設定水位に到達して用水が排水管10に越流していることを確認できる。また、例えばベベルギアとカムを組み合わせて、表示部が鉛直方向に揺動する等,様々な動きを行うように構成してもよい。
なお、上述の何れの実施形態も、羽根車21を排水管10の鉛直管12に設置し、主軸22の軸心が鉛直方向である場合について説明したが、羽根車を水平管13内、又は、流出口13aの外側に設置して、主軸の動力を取り出すように構成してもよい。
また、図10(a),(b)に示すように、変換部は、排水管10内に越流した用水の流れを受ける板状体81と、板状体81の支軸82を上方に付勢する弾性部材としてのバネ25を介して支持する支持部23とを備え、報知部83は、支軸82の上部に備えられた旗84と、支軸82に設置されたバチ85と、支持部23に設置されたベル86で構成してもよい。板状体81は、用水の越流がないときは排水管10の縮径部10aに配置される。
排水管10に用水が越流すると、越流した用水によりバネ25の付勢力に抗して板状体81が拡径部10bまで降下する。それに伴い、支軸82に備えられた旗84が降下するとともに、バチ85がベル86を鳴らすのである。
また、上述の実施形態では、排水管10を備える構成について説明したが、排水管10を備えずに、板状の越流堰を備え、前記板状の越流堰を上下動させることで水位調整が可能な排水枡に適用することができる。すなわち、水田に供給された用水を前記水田から排水して所定水位に維持する排水枡であって、前記用水が越流する越流堰と、越流する用水のもつエネルギーを機械的なエネルギーに変換する変換部と、前記変換部により変換された機械的なエネルギーにより駆動される報知部を備えている排水枡が実現される。
変換部として、例えば、越流堰を越流した用水の流れで回転する水車のごとき回転体を備え、回転体の回転動に基づいて報知部を駆動させるような駆動機構を備えればよい。
以上説明した排水枡の具体的構成は実施形態の記載に限定されるものではなく、本発明による作用効果を奏する範囲において適宜変更設計可能であることはいうまでもない。
1:河川
2:用水路
3:取水口
4:水田
5:排水枡
6:排水路
7:堰
10:排水管
10a:縮径部
10b:拡径部
11:流入部
14:可動管
20:変換部
21:羽根車
22:主軸
23:支持部
24:軸受
25:バネ
30:報知部
31:伝達機構
32:表示部
33:支軸
40:発電部
44:電球

Claims (7)

  1. 水田に供給された用水を前記水田から排水して所定水位に維持する排水枡であって、
    前記用水が越流する越流堰と、
    越流する用水のもつエネルギーを機械的なエネルギーに変換する変換部と、
    前記変換部により変換された機械的なエネルギーにより駆動される報知部を備えている排水枡。
  2. 前記変換部は、前記越流堰を越流した用水の流れにより回転する羽根車と、前記羽根車の主軸を軸支する支持部とを備え、
    前記報知部は、前記主軸の回転動力が入力される伝達機構と、前記伝達機構から伝達される動力により状態が変位する表示部を備えている請求項1記載の排水枡。
  3. 前記伝達機構は、前記主軸と前記表示部の支軸を連結し、前記主軸の回転運動を往復運動に変換する運動変換機構で構成され、前記運動変換機構により前記表示部が往復動する請求項2記載の排水枡。
  4. 前記表示部に、状態の変位に伴って周囲の空気が流れ込むことにより発音する共鳴部を備えている請求項2又は3記載の排水枡。
  5. 前記主軸の回転動力により発電する発電部を備え、
    前記表示部に、前記発電部が発電した電力により駆動する発光部又は発音部を備えている請求項2から4の何れかに記載の排水枡。
  6. 前記越流堰は拡径部を有する排水管で構成され、
    前記羽根車が、上方に付勢する弾性部材を介して前記排水管に設置され、
    前記羽根車に異物が絡みつき前記羽根車にかかる重量が増加すると、前記弾性部材による付勢力に抗して、前記羽根車が前記排水管の拡経部まで降下するように構成されている請求項2から5の何れかに記載の排水枡。
  7. 前記排水管の流入部に、前記排水管に対して上下動させることによって、前記排水管に越流する用水の水位を調整可能な可動管を備え、
    前記支持部は、前記可動管の上下動に干渉しない位置に固定設置されている請求項6記載の排水枡。
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