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JP2011205693A - 画像復号装置及び画像符号化装置 - Google Patents

画像復号装置及び画像符号化装置 Download PDF

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JP2011205693A JP2011131970A JP2011131970A JP2011205693A JP 2011205693 A JP2011205693 A JP 2011205693A JP 2011131970 A JP2011131970 A JP 2011131970A JP 2011131970 A JP2011131970 A JP 2011131970A JP 2011205693 A JP2011205693 A JP 2011205693A
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Abstract

【課題】符号化又は復号の処理対象ブロックに対する予測画像を局所的に復号した画像から探索して生成するに際し、精度良く探索でき且つ候補ブロック数を削減して処理量を低減する。
【解決手段】画像符号化,復号装置に画面内予測部16,25を設ける。画面内予測部16,25は、処理対象ブロックの特徴ベクトルを近傍領域内の画素値に基づき導出する導出手段(31で例示)、処理対象ブロックの特徴ベクトルと復号済みブロックの特徴ベクトルを比較して類似度を計算し、類似度が最も高い特徴ベクトルに対応する復号済ブロックの位置を中心とし、そこから所定の距離以内の領域を探索範囲に決定する探索範囲決定手段(33で例示)、探索範囲の中から処理対象ブロックに類似する領域を予測領域として選択する予測領域決定手段(34で例示)、及び予測領域の画像に基づき処理対象ブロックに対する予測画像を生成する予測画像生成手段(35で例示)を備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、画像復号装置及び画像符号化装置に関し、より詳細には、画像を複数のブロックに分割しブロック毎に入力画像と予測画像の差分画像を符号化して生成した符号化データを、復号して画像を再生する画像復号装置、及びその符号化データを生成する画像符号化装置に関するものである。
近年、画像のデータ量増加に伴い、画像の空間的な相関を利用して画像を符号化することで画像のデータ量を削減する画像符号化技術の重要性が増している。
特に、画像を複数の小領域(ブロック)に分割して符号化を行うブロックベースの画像符号化方式は、動画像符号化方式H.264/AVC(非特許文献1)において採用されており、広く用いられている。
非特許文献1で採用されているブロックベースの画像符号化方式は、動画像におけるフレーム内の空間的な相関を利用して符号化を行う。そのため、動画像符号化において利用される画像符号化方式は画面内予測方式とも呼ばれる。
非特許文献1に記載の画面内予測方式では、符号化対象であるブロックの予測画像を生成するために、隣接するブロックの局所復号画像を利用する。しかしながら、その場合には隣接ブロックと符号化対象ブロック間の相関のみしか予測画像の生成に利用することができない。すなわち、符号化対象ブロックから離れた場所に位置する領域と当該符号化対象ブロックとの間の相関を利用することができない。従って、生成される予測画像と原画像の差が大きい、すなわち予測画像の精度が低いという問題があった。
そのため、符号化対象ブロックから離れた場所に位置する領域における局所復号画像に基づいて予測画像を生成する画面内予測方式が提案されている。なお、そのような方式においては、予測画像の生成に用いる領域に関する位置情報を復号時に特定する必要がある。位置情報を特定する方法の一例として、位置情報を符号化する方法が挙げられる。
非特許文献2及び特許文献1では、その位置情報を特定するためにテンプレートマッチングと呼ばれる探索を用いる方式が提案されている。この方式では、テンプレートマッチングを用いることで位置情報を符号化することなく特定できる。そのため、位置情報を符号化する場合に較べて符号化データのデータ量を削減することができる。
ここで、非特許文献2及び特許文献1に記載されているテンプレートマッチングを用いた予測画像生成処理について、さらに詳しく説明する。なお、以下では簡単のため、図1に示すように画像を正方形のブロックに分割して、左上からラスタスキャン順に処理を行うものとして説明する。また、ブロック単位の処理を説明する場合においては、k番目のブロックが処理対象であるものとしてそのブロックを処理対象ブロックBkと呼ぶ。また、処理対象ブロックBkを処理する時点で、符号化又は復号処理が完了していて局所復号画像が存在する領域を復号済領域と呼ぶこととする。
以下、図21のフローチャートに従って、テンプレートマッチングを用いた予測画像生成処理の手順を説明する。まず、最小評価値Dminの値を最大値に設定する(ステップS101)。次に、処理対象ブロックBkに対応する複数の候補領域の中から、処理対象となる候補領域を順次選択する(ステップS102)。なお、候補領域としては、「候補領域の大きさ及び形状はブロックBkのものと一致する」且つ「候補領域は復号済領域内に位置する」という2つの条件を満たす領域(N個あるとする)を用いる。そして、選択された候補領域(候補領域Rn)に対して、ループ終了(ステップS106)までの、ステップS103〜S105の処理を行う。
ステップS103では、処理対象ブロックBkと候補領域Rnの間の類似度を表す評価値Dsを以下の方法で計算する。なお、各ブロック/候補領域に関連付けられた所定の形状の領域のことを、ブロック/候補領域に対するテンプレートとして定義する。以下では簡単のため、図22に示すようなブロック/候補領域の上辺及び左辺に隣接するブロック外の画素群及びブロックの左上に位置する画素を含むカギ型の領域を当該ブロック/候補領域に対するテンプレートとして用いることとする。
ブロックBkに対するテンプレート上の画素群と、候補領域Rnに対するテンプレート上の画素群の間の相関を表す量として、評価値Dsを次の式により求める。
Figure 2011205693
ここで、lBk(io,jo)、lRn(io,jo)は、それぞれ処理対象ブロックBk又は候補領域Rnにおいて、ブロック/候補領域内の左上の画素から水平方向にio画素、垂直方向にjo画素離れた場所に位置する画素の画素値を表す。また、Tはテンプレート上の各画素のブロック/候補領域内の左上の画素に対する相対位置の集合である。例えば、テンプレートが図22に示すカギ型の形状である場合には、集合Tは次式で表される。
T={(-1,-1), (0,-1), (1,-1), (2,-1), (3,-1), (-1,0), (-1,1), (-1,2), (-1,3)}
ステップS104では、ステップS101又はステップS105にて設定された最小評価値Dmin以下の値を評価値Dsがもつ場合はステップS105に進む。そうでない場合、ループを終了し、次の候補領域を選択してステップS103へ移行する。ステップS105では、最小評価値Dminの値を評価値Dsとする。そして、予測画像候補として候補領域Rnを設定する。その後、ループを終了し、次の候補領域を選択してステップS103へ移行する。N回のループが終了した時点で、ステップS105にて設定された予測画像候補を処理対象ブロックBkの予測画像として出力する(ステップS107)。
以上に示した手順によって、処理対象ブロックBkに対する予測画像を生成することができる。その際、予測画像として利用する領域の位置をテンプレートマッチングにより特定するので、その領域の位置情報をサイド情報として符号化する必要がない。すなわち、テンプレートマッチングを用いることで、余分なサイド情報を符号化することなく、符号化対象ブロックから離れた場所に位置する領域の局所復号画像に基づいて精度の高い予測画像が生成できるため、符号化効率を向上させることができる。
また、特許文献2では、ブロックマッチングによって予測領域位置の探索を行う技術が提案されている。図23は従来技術(特許文献2)における画像符号化装置の構成を示すブロック図である。図23に示す画像符号化装置100は、入力される差分画像に対し直交変換を行う直交変換部101と、直交変換の結果得られる変換係数の量子化を行う量子化部102と、量子化部102の逆操作にあたる逆量子化を行う逆量子化部103と、直交変換部101の逆操作にあたる逆直交変換を行う逆直交変換部104と、画像を一時的に記憶するフレームメモリ105とを備える。さらに、画像符号化装置100は、処理対象ブロックに対する予測画像を生成する画面内予測部106と、入力画像と復号済画像を入力として、予測領域位置を決定する予測領域探索部107と、入力データに対し可変長符号化を行う可変長符号化部108とを備える。
次に、図24に示したフローチャートを参照して、画像符号化装置100の概略動作を説明する。まず、画像を構成するブロックを符号化処理順に従って選択し(ステップS111)、選択されたブロックを符号化対象ブロックBkとして、ループ終了(ステップS117)までの、ステップS112〜S116の処理を行う。
ステップS112では、予測領域探索部107が、入力画像上で処理対象ブロックBkに対応する領域と相関の高い領域をフレームメモリ105に記録されている復号済画像領域内から選択して、予測領域位置を求める。なお、処理対象ブロックBkとある領域の間の相関は、領域内全ての画素における対応する画素間の誤差の自乗和により推定することができる。
ステップS113では、求めた予測領域位置を画面内予測部106に入力し、画面内予測部106が、当該予測領域位置が示す復号済画像上の領域に基づいて予測画像を生成する。ステップS114では、符号化対象ブロックとステップS113にて生成された予測画像の差分である予測残差画像を、直交変換部101、量子化部102の順に入力し、直交変換、量子化処理を施し、変換係数レベル画像を得る。
ステップS115では、この変換係数レベル画像を、逆量子化部103、逆直交変換部104の順に入力し、逆量子化処理、逆直交変換を施した後、ステップS113にて生成された予測画像と足し合わすことで、当該符号化対象ブロックBkの局所復号画像を得て、それをフレームメモリ105に記録する。ステップS116では、変換係数レベル画像及び予測領域位置を可変長符号化部108にも入力し、可変長符号化を施した後、符号化データとして出力する。そして、全ての符号化対象ブロック分に相当するK回のループが終了した時点で処理を終了する。以上に示した手順により、画像符号化装置100は入力画像を符号化し、その入力画像に対応する符号化データを出力することができる。
図25は従来技術(特許文献2)における画像復号装置の構成を示すブロック図である。図25で示す画像復号装置110は、図23における逆量子化部103、逆直交変換部104、フレームメモリ105、画面内予測部106とそれぞれ同じ機能を有する逆量子化部112、逆直交変換部113、フレームメモリ114、画面内予測部115を備え、さらに、可変長符号化された入力データに対し、復号処理を行う可変長復号部111を備える。
次に、図26に示したフローチャートを参照して、画像復号装置110の概略動作を説明する。まず、符号化処理順に従って復号対象ブロックを順次選択し(ステップS121)、選択されたブロックを復号対象ブロックBkとして、ループ終了(ステップS126)までの、ステップS122〜S125の処理を行う。
ステップS122では、可変長復号部111が、復号対象ブロックにBk対応する符号化データを復号して変換係数レベル画像及び予測領域位置を再生する。ステップS123では、予測領域位置情報を画面内予測部115に入力し、当該予測領域位置が示す復号済画像上の領域に基づいて予測画像を生成する。ステップS124では、変換係数レベル画像を、逆量子化部112、逆直交変換部113の順に入力し、逆量子化処理、逆直交変換を施した後、ステップS123にて生成された予測画像と足し合わされることで、当該復号対象ブロックBkの復号画像を生成する。ステップS125では、生成された復号画像を局所復号画像としてフレームメモリ105へ記録すると共に、復号画像として出力する。そして、全て復号対象ブロック分に相当するK回のループが終了した時点で処理を終了する。以上に示した手順により、画像符号化装置100で生成した符号化データを入力として、その符号化データに対応する復号画像を画像復号装置110により出力することができる。
以上説明した通り、特許文献2に記載された画像符号化装置では、処理対象ブロックとの相関が高い領域をブロックマッチングにより復号済画像領域内から探索し、その領域の位置(予測領域位置)を処理対象ブロックの位置に対する予測領域の位置の変位として符号化する。そして、画像復号装置では、復号された予測領域位置に基づいて処理対象ブロックの予測画像を生成する。このように、特許文献2に記載の画像符号化/復号装置では、処理対象ブロックから空間的に離れた位置にある領域に基づいて予測画像を生成することができる。
特開2007−043651号公報 特開2005−159947号公報
ITU-T Recommendation H.264:"Advanced Video Coding for generic audiovisual services" (2003) T.-K. Tan et al. "Intra Prediction by Template Matching," International Conference of Image Processing 2006, Oct. 2006
しかしながら、非特許文献2及び特許文献1に記載のごときテンプレートマッチングを用いた予測画像生成処理を行う場合、多数の候補領域と処理対象ブロックとの間の評価値を計算する必要がある。そのため、符号化及び復号時における処理量が多いという問題があった。
テンプレートマッチングの処理量を低減するための方法としては、候補領域の数を削減するという方法が考えられる。例えば図27において斜線で示したように、処理対象ブロックBkから一定の距離の範囲内にある復号済画像上の領域を、候補領域(候補ブロック)Rnが存在し得る領域として設定することで、候補ブロック数を削減することができる。言い換えると、前述のテンプレートマッチングを用いた予測画像生成処理の手順において、候補領域を次の(I)〜(III)の3つの条件を満たす領域として定義することで、処理量を低減することができる。
(I)候補領域の大きさ及び形状は、ブロックBkのものと一致する。
(II)候補領域は復号済領域内に位置する。
(III)候補領域Rnの位置VRnとブロックBkの位置VBkが次の条件式を満たす。
‖VRn−VBk‖≦LS1
ここで、LS1はテンプレートマッチングによる探索範囲の広さを定める所定の定数である。例えばLS1=16[画素]といった値を設定する。
しかし、上述した方法によって候補領域に制限を設けた場合、候補領域の位置が処理対象ブロックの近辺に限定されてしまう。そのため、処理対象ブロックから距離LS1より離れた位置に、その処理対象ブロックと類似の特徴を有する領域がある場合には、その領域を予測画像の導出に用いることができない。従って、図27に示すように候補ブロックの存在する範囲を制限した場合、制限しない場合に較べて生成される予測画像の精度は低下してしまう。
一方、特許文献2に記載の画像符号化装置では、予測領域位置を処理対象ブロックの位置を基準として符号化するため、処理対象ブロックの位置と予測領域位置の間の距離が大きい場合に、処理対象ブロックの位置から予測領域位置への変位を符号化した際の符号量が大きくなるという問題がある。
本発明は、上述のごとき実状に鑑みてなされたものであり、符号化又は復号の処理対象ブロックに対する予測画像を、局所的に復号した画像から探索して生成するに際し、精度良く探索でき、且つ候補ブロック数を削減して処理量を低減することが可能な、画像復号装置及び画像符号化装置を提供することを、その目的とする。
上述のごとき課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、符号化データから復号された差分画像を予測画像と足し合わせることで、複数のブロックに分割された画像における各ブロックの画像を再生する画像復号装置において、処理対象ブロックの近傍領域内の画素値に基づいて、該処理対象ブロックの特徴ベクトルを導出する特徴ベクトル導出手段と、前記処理対象ブロックに対応する特徴ベクトルと復号済ブロックに対応する特徴ベクトルとを比較して類似度を計算し、前記類似度が最も高い特徴ベクトルに対応する復号済ブロックの位置を中心として、該中心から所定の距離以内の領域を、探索範囲に決定する探索範囲決定手段と、前記探索範囲の中から前記処理対象ブロックに類似する領域を、予測領域として選択する予測領域決定手段と、前記予測領域の画像に基づいて前記処理対象ブロックに対する予測画像を生成する予測画像生成手段とを備えることを特徴としたものである。
第2の技術手段は、第1の技術手段において、当該画像復号装置は、前記予測画像生成手段とは別に、前記処理対象ブロックに対する予測画像を生成する1又は複数の異なる予測画像生成手段と、予測モードを復号する予測モード復号手段とをさらに備え、前記符号化データより復号される予測モードに応じて使用する予測画像生成手段を選択し、該選択された予測画像生成手段により予測画像を生成することを特徴としたものである。
第3の技術手段は、第2の技術手段において、前記予測モード復号手段は、前記処理対象ブロックの予測モードを推定する推定予測モードを導出し、前記処理対象ブロックの予測モードと前記推定予測モードが一致するか否かの情報を符号化データより読み出し、一致する場合は、前記処理対象ブロックの予測モードとして前記推定予測モードを復号し、一致しない場合は、予測モードを示す情報を符号化データから読み出して、前記処理対象ブロックの予測モードとして、前記読み出した予測モードを復号することを特徴としたものである。
第4の技術手段は、複数のブロックに分割された画像における各ブロック毎に、入力画像と予測画像の差分画像を符号化する画像符号化装置において、処理対象ブロックの近傍領域内の画素値に基づいて、該処理対象ブロックの特徴ベクトルを導出する特徴ベクトル導出手段と、前記処理対象ブロックに対応する特徴ベクトルと復号済ブロックに対応する特徴ベクトルとを比較して類似度を計算し、前記類似度が最も高い特徴ベクトルに対応する復号済ブロックの位置を中心として、該中心から所定の距離以内の領域を、探索範囲に決定する探索範囲決定手段と、前記探索範囲の中から前記処理対象ブロックに類似する領域を、予測領域として選択する予測領域決定手段と、前記予測領域の画像に基づいて前記処理対象ブロックに対する予測画像を生成する予測画像生成手段とを備えることを特徴としたものである。
第5の技術手段は、第4の技術手段において、当該画像符号化装置は、前記予測画像生成手段とは別に、前記処理対象ブロックに対する予測画像を生成する1又は複数の異なる予測画像生成手段と、当該画像符号化装置の備える各予測画像生成手段によって生成された予測画像と入力画像を比較することで1つの予測画像生成手段を選択する予測画像判定手段と、該選択された1つの予測画像生成手段を示す予測モードを符号化する予測モード符号化手段とをさらに備え、前記選択された1つの予測画像生成手段により生成された予測画像を、前記処理対象ブロックにおける予測画像とすることを特徴としたものである。
第6の技術手段は、第5の技術手段において、前記予測モード符号化手段は、前記処理対象ブロックの予測モードを推定する推定予測モードを導出し、前記処理対象ブロックの予測モードと前記推定予測モードが一致するか否かの情報を符号化し、前記予測モードが前記推定予測モードと一致しない場合は、前記選択された1つの予測画像生成手段を示す予測モードの情報を符号化することを特徴としたものである。
本発明によれば、画像復号装置又は画像符号化装置において、復号又は符号化の処理対象ブロックに対する予測画像を、局所的に復号した画像から探索して生成するに際し、精度良く探索でき、且つ候補ブロック数を削減して処理量を低減することが可能となる。
本発明に係る画像符号化装置又は画像復号装置において、符号化対象又は復号対象となる処理対象ブロックの一例、及びその処理対象ブロックの処理順序の一例を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像符号化装置の一構成例を示すブロック図である。 図2の画像符号化装置における動作例を概略的に説明するためのフロー図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像復号装置の一構成例を示すブロック図である。 図4の画像復号装置における動作例を概略的に説明するためのフロー図である。 図2及び図4における画面内予測部の一構成例を示すブロック図である。 図6の画面内予測部における予測画像生成動作の一例を説明するためのフロー図である。 図6における予測領域決定部でテンプレートマッチングを実行する際の候補領域の一例を示す概念図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像符号化装置の一構成例を示すブロック図である。 図9の画像符号化装置における動作例を概略的に説明するためのフロー図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像復号装置の一構成例を示すブロック図である。 図11の画像復号装置における動作例を概略的に説明するためのフロー図である。 図9及び図11における画面内予測部の一構成例を示すブロック図である。 図13の画面内予測部における探索中心決定動作の一例を説明するためのフロー図である。 本発明の第3の実施形態に係る画像符号化装置の一構成例を示すブロック図である。 図15の画像符号化装置における動作例を概略的に説明するためのフロー図である。 本発明の第3の実施形態に係る画像復号装置の一構成例を示すブロック図である。 図17の画像復号装置における動作例を概略的に説明するためのフロー図である。 図15及び図17における画面内予測部の一構成例を示すブロック図である。 図19の画面内予測部における予測画像生成動作の一例を説明するためのフロー図である。 従来技術のテンプレートマッチングによる予測画像生成動作を説明するためのフロー図である。 図21の動作において利用するテンプレート形状の例を示す図である。 従来技術による画像符号化装置の構成を示すブロック図である。 図23の画像符号化装置における動作を説明するためのフロー図である。 従来技術による画像復号装置の構成を表すブロック図である。 図25の画像復号装置における動作を説明するためのフロー図である。 図21の動作に対し候補領域を制限する方法を説明するための概念図である。
(第1の実施形態)
図1を参照しながら、図2〜図8に基づき本発明の第1の実施形態に係る画像符号化装置及び画像復号装置について説明する。図1は、本発明に係る画像符号化装置又は画像復号装置において、符号化対象又は復号対象となる処理対象ブロックの一例、及びその処理対象ブロックの処理順序の一例を説明するための図である。なお、本発明に係る以下の説明においても、従来技術の説明の際と同様に、図1に示すように画像を正方形のブロックに分割して、画像上で左上からラスタスキャン順にブロックの符号化処理又は復号処理を実行するものとする。また、その際に分割されたブロックのサイズは簡単のため4×4画素であるものとする。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る画像符号化装置の一構成例を示すブロック図で、図3は、図2の画像符号化装置における動作例を概略的に説明するためのフロー図である。
図2で例示する画像符号化装置1は、複数のブロックに分割された画像における各ブロック毎に、入力画像と予測画像の差分画像を符号化する装置である。画像符号化装置1は、入力される差分画像に対し、直交変換を行う直交変換部11と、直交変換の結果得られる変換係数の量子化を行う量子化部12と、量子化部12の逆操作にあたる逆量子化を行う逆量子化部13と、直交変換部11の逆操作にあたる逆直交変換を行う逆直交変換部14と、画像を一時的に記憶するフレームメモリ15と、処理対象ブロックに対する予測画像を生成する画面内予測部16と、入力データに対し可変長符号化を行う可変長符号化部17とを備える。
次に、図3を参照して画像符号化装置1の概略動作例を説明する。まず、画像を構成するブロックを符号化処理順に従って選択し(ステップS1)、選択されたブロックを符号化対象ブロックBkとして、ループ終了(ステップS6)までの、ステップS2〜S5の処理を行う。
ステップS2では、画面内予測部16が、入力画像上で当該符号化対象ブロックBkの位置に対応する領域の画像を推定する予測画像を生成する。なお、画面内予測部16における予測画像生成処理は、本発明における特長的な処理であるため、詳細は後述する。ステップS3では、符号化対象ブロックBkとステップS2で生成した予測画像の差分である予測残差画像を、直交変換部11、量子化部12の順に入力し、直交変換、量子化処理を施し、変換係数レベル画像を得る。
ステップS4では、この変換係数レベル画像を、逆量子化部13、逆直交変換部14の順に入力し、逆量子化処理、逆直交変換を施した後、ステップS2にて生成された予測画像と足し合わすことで、当該符号化対象ブロックBkの局所復号画像を得て、それをフレームメモリ15に記録する。ステップS5では、変換係数レベル画像を可変長符号化部17にも入力し、可変長符号化を施した後、符号化データとして出力する。そして、全ての符号化対象ブロック分に相当するK回のループが終了した時点で処理を終了する。以上に示した手順により、画像符号化装置1は入力画像を符号化し、その入力画像に対応する符号化データを出力することができる。
図4は、本発明の第1の実施形態に係る画像復号装置の一構成例を示すブロック図で、図5は、図4の画像復号装置における動作例を概略的に説明するためのフロー図である。
図4で例示する画像復号装置2は、符号化データから復号された差分画像を予測画像と足し合わせることで、複数のブロックに分割された画像における各ブロックの画像を再生する装置である。画像復号装置2は、図2における逆量子化部13、逆直交変換部14、フレームメモリ15、画面内予測部16とそれぞれ同じ機能を有する逆量子化部22、逆直交変換部23、フレームメモリ24、画面内予測部25を備え、さらに、可変長符号化された入力データに対し、復号処理を行う可変長復号部21を備える。
次に、図5を参照して画像復号装置2の概略動作例を説明する。まず、符号化処理順に従って復号対象ブロックBkを順次選択し(ステップS11)、選択されたブロックを復号対象ブロックBkとして、ループ終了(ステップS16)までの、ステップS12〜S15の処理を行う。
ステップS12では、画面内予測部25が、復号対象ブロックBkに対応する予測画像を生成する。ステップS13では、可変長復号部21が、復号対象ブロックBkに対応する符号化データを復号して変換係数レベル画像を生成する。ステップS14では、変換係数レベル画像を、逆量子化部22、逆直交変換部23の順に入力し、逆量子化処理、逆直交変換を施した後、ステップS12にて生成された予測画像と足し合わすことで、当該復号対象ブロックBkの復号画像を生成する。ステップS5では、生成された復号画像を、局所復号画像としてフレームメモリ24に記憶すると共に、復号画像として出力する。そして、全ての復号対象ブロック分に相当するK回のループが終了した時点で処理を終了する。以上に示した手順により、画像符号化装置1で生成した符号化データを入力として、その符号化データに対応する復号画像を画像復号装置2により出力することができる。
画像符号化装置1及び画像復号装置2は、画面内予測部16,25で例示するように、双方、次の特徴ベクトル導出手段、特徴ベクトル記録部、探索範囲決定手段、予測領域決定手段、及び予測画像生成手段を備える。特徴ベクトル導出手段は、処理対象ブロック近傍領域内の画素値に基づいて、該処理対象ブロック近傍の画像の性質を表す特徴ベクトルを求める。特徴ベクトル記録部は、特徴ベクトル導出手段で求めた特徴ベクトルを記録(記憶)する。探索範囲決定手段は、処理対象ブロックに対応する特徴ベクトルと特徴ベクトル記録部に記録された特徴ベクトルとを比較して、探索範囲を決定する。予測領域決定手段は、その探索範囲の中から処理対象ブロックに類似する領域を、予測領域として選択する。予測画像生成手段は、その予測領域の画像に基づいて処理対象ブロックに対する予測画像を生成する。
次に、図2に示した画像符号化装置1及び図4に示した画像復号装置2における特長的な構成要素である画面内予測部16,25について、図6〜図8を参照して詳細に説明する。図6は、図2及び図4における画面内予測部の一構成例を示すブロック図、図7は、図6の画面内予測部における予測画像生成動作の一例を説明するためのフロー図、図8は、図6における予測領域決定部でテンプレートマッチングを実行する際の候補領域の一例を示す概念図である。
図6で例示する画面内予測部16,25は、指定されるブロック周辺の所定の領域内の局所復号画像の画素値に基づいて該ブロックの周辺領域の性質を表す特徴ベクトル(周辺特徴ベクトル)を出力する周辺特徴ベクトル計算部31と、入力される周辺特徴ベクトルを対応するブロックの位置と関連付けて保持する周辺特徴ベクトル記録部32とを備える。周辺特徴ベクトル計算部31は特徴ベクトル導出手段の一例であり、周辺特徴ベクトル記録部32は特徴ベクトル記録部の一例である。
また、画面内予測部16,25は、処理対象ブロックに対する周辺特徴ベクトルと周辺特徴ベクトル記録部32に記録されている周辺特徴ベクトルを比較することでテンプレートマッチングの探索中心を決定する探索中心決定部33を備える。探索中心決定部33は、探索範囲決定手段の一例に含まれる部位であり、探索範囲決定手段は、ここで決定(設定)された探索中心から所定の距離以内の領域を探索範囲に決定する(探索範囲と設定する)ことになる。
さらに、画面内予測部16,25は、入力される探索中心に基づいてテンプレートマッチングを行うことで、処理対象ブロックに対する予測画像の導出に用いる領域の位置(予測領域位置)を出力する予測領域決定部34と、入力される予測領域位置及び復号済画像に基づいて処理対象ブロックに対する予測画像を生成する予測画像生成部35とを備える。予測領域決定部34は予測領域決定手段の一例であり、この例ではテンプレートマッチングによって探索範囲の中から処理対象ブロックに類似する領域を予測領域として選択している。また、予測画像生成部35は予測画像生成手段の一例である。
次に、図7及び図8を参照して画面内予測部16,25における予測画像生成動作例を説明する。まず、処理対象ブロックBkが画面の左端又は上端に位置するか否かを判定し(ステップS21)、位置する場合はステップS27へ進む。それ以外の場合はステップS22〜S26を順次実行する。
ステップS22では、周辺特徴ベクトル計算部31において、処理対象ブロックBkに対する周辺特徴ベクトルPBkを計算する。この際、ブロックBaに対する周辺特徴ベクトルPBaは以下の式により計算されるものとする。
Figure 2011205693
ここで、Qは周辺特徴ベクトルPBaの各要素を量子化するための量子化ステップであり、1以上の任意の実数を設定する。ここで、上記の式により導出される周辺特徴ベクトルPBaの意味を補足説明しておく。FHa,mはブロックBaの上辺に接するテンプレート上の画素を離散コサイン変換した際の変換係数を表す。すなわち、FHa,mはブロックBaの上辺に接するテンプレート上の領域の水平方向の各周波数成分の大きさを表す量である。同様に、FV,mはブロックBaの左辺に接するテンプレート上の領域の鉛直方向の各周波数成分の大きさを表す量である。また、fHa,m、fVa,mはそれぞれFHa,m、FVa,mを量子化ステップQにより量子化した値である。従って、周辺特徴ベクトルPBaはブロックBaの周辺領域の水平方向及び鉛直方向の周波数成分を含むベクトルである。
このように、周辺特徴ベクトル計算部31は、処理対象ブロック上端に隣接する領域の画素値を周波数変換及び量子化して得られる水平周波数成分と、処理対象ブロック左端に隣接する領域の画素値を周波数変換及び量子化して得られる垂直周波数成分とを、それぞれ要素とするベクトルを、処理対象ブロックに対応する特徴ベクトルとする。
ステップS23では、探索中心決定部33が、まず周辺特徴ベクトル記録部32に記録されている周辺特徴ベクトルの中から、ステップS22で求めた周辺特徴ベクトルPBkに類似した性質を持つ周辺特徴ベクトルを選択する。具体的には、周辺特徴ベクトル記録部32に記録されている全ての周辺特徴ベクトルについて、周辺特徴ベクトルPBkとの類似度Sを計算して、類似度Sを最大とする周辺特徴ベクトルを選択する。なお、2つの周辺特徴ベクトルPBaとPBbの間の類似度Sは次式により計算する。
Figure 2011205693
ステップS23では、続いて探索中心決定部33が、周辺特徴ベクトル記録部32から、選択された周辺特徴ベクトルに関連付けられているブロックの位置を読み出し、読み出したブロック位置をテンプレートマッチングにおける探索中心Vcとする。
このように、探索中心決定部33は、処理対象ブロックに対応する特徴ベクトルと周辺特徴ベクトル記録部32に記録されている復号済のブロックに対応する特徴ベクトルとを比較して類似度を計算し、その類似度が最も高い特徴ベクトルに対応する復号済ブロックの位置を探索範囲の中心に設定する。
ステップS24では、予測領域決定部34が、ステップS23で求めた探索中心位置Vcに基づいてテンプレートマッチングを行うことで予測領域位置VRを決定する。このステップS24における処理は、従来技術として説明した、テンプレートマッチングを用いた画面内予測方式における予測領域位置の決定処理(図21)と基本的に同一の処理とするが、候補領域に対して以下の制約を加える。すなわち、候補領域は次の(i)〜(iii)の3つの条件を満たす領域とする。
(i)候補領域の大きさ及び形状は、ブロックBkのものと一致する。
(ii)候補領域は復号済領域内に位置する。
(iii)候補領域の位置VRnとステップS23で求めた探索中心の位置Vcが次の条件式を満たす。
‖VRn−Vc‖≦LS2
ここで、LS2は探索範囲の広さ(上記所定の距離)を表す所定の定数であり、探索範囲決定手段で決定・設定される。例えばLS2=16[画素]といった値を設定する。なお、上記の式は図8に示すように、探索中心位置Vcから距離LS以内に候補ブロックBの位置を制限することを意味する。
ステップS25では、予測画像生成部35が、ステップS24で求めた予測領域位置VRによって示される位置に対応する復号済画像上の4×4画素領域を予測画像として出力する。ステップS26では、周辺特徴ベクトルPBkを当該処理対象ブロックの位置と関連付けて、周辺特徴ベクトル記録部32に記録し、処理を終了する。
一方、ステップS27では、各画素値に所定の値を設定した4×4画素から成る画像を処理対象ブロックBkの予測画像として出力し、処理を終了する。なお、例えば画素値のとり得る値の範囲の中間値を、その所定の値として用いることができる。
以上の手順により画面内予測部16,25は、処理対象ブロックBkに対する予測画像を生成することができる。この手順において候補領域の位置が復号済画像領域の一部に制限されているため、従来技術に較べて、テンプレートマッチングにおいて生成される予測画像の精度を保った上で、テンプレートマッチング処理に要する処理量を低減することができる。また、この手順においては周辺特徴ベクトルを比較することで、処理対象ブロックと類似した特性を持つ領域をテンプレートマッチングの探索中心として設定する。そのため、処理対象ブロックと類似した画像を持つ領域が、当該処理対象ブロックから空間的に離れた位置にある場合でも、その領域を予測画像とすることができる。
第1の実施形態における予測画像生成処理で採用可能な、他の記録方法、記録した情報の消去(スライス単位のリフレッシュ)、特徴ベクトルの類似度に応じた探索範囲の切り替え、並びに、他の探索中心決定方法について説明する。
周辺特徴ベクトル記録部32における記録方法としては、他の方法を採用することができる。すなわち、前述した第1の実施形態における予測画像生成処理では、ステップS26において周辺特徴ベクトルPBkを周辺特徴ベクトル記録部32に記録している。その際に、周辺特徴ベクトルPBkと同一もしくは類似の周辺特徴ベクトルPBaが既に記録されている場合には、必ずしも両方の周辺特徴ベクトルを記録しておく必要はない。例えば、周辺特徴ベクトルPBkとブロックBkの位置情報により、既存の周辺特徴ベクトルPBa及びブロックBaの位置情報を上書きしても構わない。その場合、周辺特徴ベクトル記録部32のメモリ容量を少なく抑えることができるという利点がある。
また、周辺特徴ベクトル記録部32で記録した情報を消去するようにしてもよい。すなわち、前述した第1の実施形態における予測画像生成処理では、周辺特徴ベクトル記録部32に記録した情報を消去しないものとしたが、本発明はこれに限らない。例えば、符号化単位/復号単位として、処理順の連続する複数の処理対象ブロックをまとめた領域(スライス)を考えて、画像を複数のスライスに分割して符号化/復号処理を行うようにしてもよい。
そして、スライス内で処理順が最も早い処理対象ブロックの符号化/復号処理を開始する前(好ましくは直前)に、周辺特徴ベクトル記録部32の情報を全て消去する。これにより符号化単位/復号単位毎の処理が可能となる。その場合、テンプレートマッチングにおける候補領域の位置を同一スライス内に制限することによって、各スライスを独立に符号化/復号できるようになるため、符号化/復号処理の並列性が高まるという利点がある。
また、特徴ベクトルの類似度に応じて探索範囲を切り替えてもよい。すなわち、前述した第1の実施形態における探索範囲決定手段(予測領域決定部34の処理として説明)では、探索範囲の広さを表す値LS2を所定の定数であるとしたが、本発明はこれに限らない。例えば、探索中心決定部33において探索中心を決定する際に得られる類似度Sの最大値Smaxを参照して、Smaxの大きさに応じてLS2の値を決定しても構わない。以下、LS2の決定手順について詳しく説明する。
まず、LS2の候補としてLS2a,LS2bの2つの値を用意しておく。ここでLS2aはLS2bよりも大きい値であるものとする。また、Smaxの大きさを判定する閾値TH1をあらかじめ定めておく。そして、LS2を次式により決定する。
LS2 = Ls2a(Smax<TH1), Ls2b(Smax≧TH1)
Smaxが小さい場合は、探索中心の周辺領域の特性と処理対象ブロックの周辺領域の特性の間の類似度が低いことを意味する。逆にSmaxが大きい場合は類似度が高いことを意味する。また、前記類似度が高い場合は探索中心近辺に処理対象ブロックに近い性質を持つ領域が存在する可能性が高いので、テンプレートマッチングの探索範囲を狭く設定できる。逆に前記類似度が低い場合は前記可能性が低いので、探索範囲を広く設定する必要がある。従って、前述の式によりLS2を設定することで、Smaxが大きい場合に探索範囲を狭くできるため、テンプレートマッチングに要する処理量を低減できる。
このように、探索範囲決定手段は、計算により求めた類似度のうち最も高い類似度を記録しておき、最も低い類似度の値が所定の閾値未満である場合には第一の距離を所定の距離として設定し、所定の閾値以上である場合には第一の距離より小さい第二の距離を所定の距離として設定するようにしてもよい。
また、探索中心決定部33における探索中心決定方法としては、他の方法を採用することができる。すなわち、探索中心決定部33では、周辺特徴ベクトル記録部32に記録されている全ての周辺特徴ベクトルと、処理対象ブロックBkの周辺特徴ベクトルPBkとの間の類似度Sをそれぞれ計算して探索中心位置を決定するものとしたが、本発明はこれに限らない。
例えば、探索中心決定部33におけるステップS23(探索中心位置決定処理)を、以下のステップS23−1〜S23−3(図示せず)を順に施す処理に置き換えることもできる。まず、ステップS23−1では、周辺特徴ベクトル記録部32に記録されている全ての周辺特徴ベクトルについて、周辺特徴ベクトルPBkとの間の類似度S0を計算する。ここで、周辺特徴ベクトルPBaと周辺特徴ベクトルPBbの間の類似度S0は次式で計算する。
Figure 2011205693
そして、類似度S0が所定の閾値TH0以下となる周辺特徴ベクトルを類似度の大きいベクトルとして記録して、類似度S0が閾値TH0未満となる周辺特徴ベクトルを類似度の小さいベクトルとして記録する。
ステップS23−2では、ステップS23−1において、類似度の大きいベクトルとして記録された全ての周辺特徴ベクトルについて、周辺特徴ベクトルPBkとの間の類似度Sを計算する。類似度Sは、探索中心決定部33におけるステップS23で説明した計算式により求める。
ステップS23−3では、ステップS23−2において求めた類似度Sを最大とする周辺特徴ベクトルを選択して、その周辺特徴ベクトルに関連付けられているブロックの位置を周辺特徴ベクトル記録部32から読み出す。そして、読み出したブロックの位置をテンプレートマッチングにおける探索中心Vcとする。
以上示したステップS23−1〜S23−3の処理は、周辺特徴ベクトルの部分ベクトルを用いて比較することで探索中心位置の候補を絞り込み、その後に周辺特徴ベクトル全体を比較することで探索中心位置を決定する処理に相当する。この処理では、計算に要する処理量が少ない類似度S0を始めに計算して探索中心位置の候補を絞り込むことで、計算に要する処理量が多い類似度Sの計算回数を減らすことができる。従って、探索中心位置の決定に必要な処理量を減らすことができる。
このように、探索中心決定部33は、処理対象ブロックに対応する特徴ベクトルと周辺特徴ベクトル記録部32に記録されている復号済ブロックに対応する特徴ベクトルとを比較して第一の類似度を計算し、第一の類似度が予め設定している所定の閾値よりも高い復号済みブロックに対応する特徴ベクトルのみ、処理対象ブロックに対応する特徴ベクトルとの間の第二の類似度(第一の類似度よりも複雑な計算により導出される類似度)を計算し、第二の類似度が最も高い特徴ベクトルに対応する復号済ブロックの位置を探索範囲の中心に設定するようにしてもよい。
(第2の実施形態)
図9〜図14に基づき本発明の第2の実施形態に係る画像符号化装置及び画像復号装置について説明する。第1の実施形態に係る画像符号化装置では、決定された探索中心位置に基づいてテンプレートマッチングを行うことで予測領域位置を決定したが、ここで説明する第2の実施形態に係る画像符号化装置では、決定された探索中心位置に基づいてブロックマッチングにより予測領域位置の探索を行い、予測領域位置の探索中心位置からの変位を符号化している。このように、まずブロックの周辺特徴量に基づいて探索中心を決定し当該探索中心から予測領域位置への変位を符号化することで、予測領域位置の符号化に要する符号量を低減することができる。
図9は、本発明の第2の実施形態に係る画像符号化装置の一構成例を示すブロック図で、図10は、図9の画像符号化装置における動作例を概略的に説明するためのフロー図である。
図9で例示する画像符号化装置4は、図2における直交変換部11、量子化部12、逆量子化部13、逆直交変換部14、フレームメモリ15とそれぞれ同じ機能を有する直交変換部41、量子化部42、逆量子化部43、逆直交変換部44、フレームメモリ45を備える。
さらに、画像符号化装置4は、入力画像と復号済画像を入力として予測領域探索における探索中心を決定すると共に、入力される予測領域位置の示す復号済画像上の領域に基づいて予測画像を生成する画面内予測部55と、入力画像と復号済画像と探索中心を入力として、予測領域位置を決定する予測領域探索部47と、入力データに対し可変長符号化を行う可変長符号化部48とを備える。予測領域探索部47及び画面内予測部46は、ブロックマッチングによって探索範囲の中から処理対象ブロックに類似する領域を予測領域として選択する符号化側の予測領域決定手段と、その予測領域の画像に基づき予測画像を生成する予測画像生成手段との一例である。
次に、図10を参照して画像符号化装置4の概略動作例を説明する。まず、画像を構成するブロックを符号化処理順に従って選択し(ステップS31)、選択されたブロックを符号化対象ブロックBkとして、ループ終了(ステップS38)までの、ステップS32〜S37の処理を行う。
ステップS32では、画面内予測部46が、処理対象ブロックBkの周辺領域に近い特性を有する探索中心を決定する。この処理は本発明における特長的な処理であり、詳細は後述する。ステップS33では、予測領域探索部47が、ステップS32にて得られた探索中心を中心に、入力画像上の処理対象ブロックBkと相関の高い領域をフレームメモリ45に記録されている復号済画像内から選択して、選択した領域の位置を予測領域位置とする。
ステップS34では、この予測領域位置を画面内予測部46に入力し、当該予測領域位置が示す復号済画像上の領域に基づいて予測画像を生成する。このようにして、予測領域探索部47及び画面内予測部46は、ブロックマッチングによって探索範囲の中から処理対象ブロックに類似する領域を予測領域として選択する。ステップS35では、符号化対象ブロックBkとステップS34にて生成された予測画像の差分である予測残差画像を、直交変換部41、量子化部42の順に入力し、直交変換、量子化処理を施して、変換係数レベル画像を得る。
ステップS36では、変換係数レベル画像を、逆量子化部43、逆直交変換部44の順に入力し、逆量子化処理、逆直交変換を施した後、ステップS34にて生成された予測画像と足し合わすことで、当該符号化対象ブロックBkの局所復号画像を得て、それをフレームメモリ45に記録する。
ステップS37では、変換係数レベル画像及び予測領域位置を、可変長符号化部48にも入力し、可変長符号化を施した後、符号化データとして出力する。ここで、予測領域位置は探索中心からの相対的な位置として符号化される。このように、探索範囲の中心から処理対象ブロックに類似する領域(予測領域)への変位も、画像符号化装置4で符号化され、出力される。そして、全ての符号化対象ブロック分に相当するK回のループが終了した時点で処理を終了する。以上に示した手順により、画像符号化装置4は入力画像を符号化し、その入力画像に対応する符号化データを出力することができる。
図11は、本発明の第2の実施形態に係る画像復号装置の一構成例を示すブロック図で、図12は、図11の画像復号装置における動作例を概略的に説明するためのフロー図である。
図11で例示する画像復号装置5は、図9における逆量子化部43、逆直交変換部44、フレームメモリ45、画面内予測部46とそれぞれ同じ機能を有する逆量子化部52、逆直交変換部53、フレームメモリ54、画面内予測部55を備える。
さらに、画像復号装置5は、予測領域の探索中心からの相対的な位置及び探索中心を入力として、予測領域位置を決定する予測領域位置計算部56と、可変長符号化された入力データに対し、復号処理を行う可変長復号部51とを備える。予測領域位置計算部56は、符号化データから復号して得た、探索範囲の中心から処理対象ブロックに類似する領域への変位に基づいて、処理対象ブロックに類似する領域の位置を決定(選択)する復号側の予測領域決定手段の一例である。
次に、図12を参照して画像復号装置5の概略動作例を説明する。まず、符号化処理順に従って復号対象ブロックBkを順次選択し(ステップS41)、選択されたブロックを復号対象ブロックBkとして、ループ終了(ステップS48)までの、ステップS42〜S47の処理を行う。
ステップS42では、可変長復号部51が、復号対象ブロックBkに対応する符号化データを復号して、変換係数レベル画像及び予測領域の探索中心からの相対的な位置を再生する。
ステップS43では、画面内予測部55が予測領域の探索中心を決定する。この処理は本発明における特長的な処理であり、詳細は後述する。ステップS44では、予測領域位置計算部56が、ステップS43にて決定された探索中心に、ステップS42で再生された予測領域の探索中心からの相対的な位置を加えることで、予測領域位置を決定する。このようにして、予測領域位置計算部56は、ステップS42により符号化データから復号して得た、探索範囲の中心から処理対象ブロックに類似する領域への変位(相対的な位置)に基づいて、処理対象ブロックに類似する領域(予測領域)の位置を決定する。
ステップS45では、予測領域位置を画面内予測部55に入力し、当該予測領域位置が示す復号済画像上の領域に基づいて予測画像を生成する。ステップS46では、変換係数レベル画像を、逆量子化部52、逆直交変換部53の順に入力し、逆量子化処理、逆直交変換を施した後、ステップS42にて生成された予測画像と足し合わすことで、当該復号対象ブロックBkの復号画像を生成する。
ステップS47では、生成された復号画像を、局所復号画像としてフレームメモリ54へ記録すると共に、復号画像として出力する。そして、全ての復号対象ブロック分に相当するK回のループが終了した時点で処理を終了する。以上に示した手順により、画像符号化装置4で生成した符号化データを入力として、その符号化データに対応する復号画像を画像復号装置5により出力することができる。
次に、図9に示した画像符号化装置4及び図11に示した画像復号装置5における特長的な構成要素である画面内予測部46,55について、図13及び図14を参照して詳細に説明する。図13は、図9及び図11における画面内予測部の一構成例を示すブロック図で、図14は、図13の画面内予測部における探索中心決定動作の一例を説明するためのフロー図である。
図13で例示する画面内予測部46,55は、図6における周辺特徴ベクトル計算部31、周辺特徴ベクトル記録部32、探索中心決定部33、予測画像生成部35とそれぞれ同じ機能を有する周辺特徴ベクトル計算部61、周辺特徴ベクトル記録部62、探索中心決定部63、予測画像生成部65を備える。
次に、図14を参照して画面内予測部46,55における探索中心決定動作例を説明する。まず、処理対象ブロックBkが画面の左端又は上端に位置するか否かを判定し(ステップS51)、位置する場合はステップS56へ進む。それ以外の場合はステップS52〜S55を順次実行する。
ステップS52では、周辺特徴ベクトル計算部61において、処理対象ブロックBkに対する周辺特徴ベクトルPBkを計算する。この際、ブロックBaに対する周辺特徴ベクトルPBaは第1の実施形態で説明した方法で計算する。ステップS53では、ステップS52にて導出した周辺特徴ベクトルPBkを周辺特徴ベクトル記録部62に記録する。
ステップS54では、探索中心決定部63では、まず周辺特徴ベクトル記録部62に記録されている周辺特徴ベクトルの中から、ステップS52で求めた周辺特徴ベクトルPBkに類似した性質を持つ周辺特徴ベクトルを選択する。この際の選択方法は第1の実施形態で説明した方法とする。
ステップS55では、探索中心決定部63が、周辺特徴ベクトル記録部62から、選択された周辺特徴ベクトルに関連付けられているブロックの位置を読み出す。そして、読み出したブロック位置を探索中心として出力し、処理を終了する。
一方、ステップS56では、処理対象ブロックBkの位置を探索中心として出力して処理を終了する。以上に示した手順により、画面内予測部46,55は処理対象ブロックBkの周辺特徴ベクトルと、周辺特徴ベクトル記録部62に記録されている周辺特徴ベクトルに基づいて、探索中心を決定する。
以上説明した通り、第2の実施形態に係る画像符号化装置では、処理対象ブロックから空間的に離れた位置の領域に基づいて予測画像を生成することができる。また、この画像符号化装置では、予測領域位置を特定するための情報を、探索中心から予測領域位置への変位として符号化する。ここで、処理対象ブロック近傍の領域の特性と、探索中心周辺の領域の特性は近いため、探索中心から予測領域位置への変位は小さい確率が高い。そのためこの変位のばらつきが少なくなるため、この変位を少ないデータ量で符号化できる。従って、第2の実施形態に係る画像符号化装置では、予測領域位置を表す情報を少ないデータ量で符号化することができる。
(第3の実施形態)
図15〜図20に基づき本発明の第3の実施形態に係る画像符号化装置及び画像復号装置について説明する。第1,第2の実施形態に係る画像符号化/復号装置では唯一の画面内予測方式によって予測画像を生成したが、ここで説明する第3の実施形態に係る画像符号化装置では複数の画面内予測方式のうち最適な方式を選択して、選択された方式により予測画像を生成している。すなわち、この画像符号化装置では、合計少なくとも2つの予約画像生成手段と、各予測画像生成手段によって生成された予測画像と入力画像を比較することで1つの予測画像生成手段を選択する予測画像判定手段とを備え、選択された1つの予測画像生成手段により生成された予測画像を、処理対象ブロックにおける予測画像とする。さらに、この画像符号化装置では、復号可能なように、選択された1つの予測画像生成手段を示す予測モードを符号化する予測モード符号化手段を備える。
なお、以下の説明では各画面内予測方式を特定するための情報を予測モードと呼ぶ。また、特に断りのない限り、次の4つの画面内予測方式のうちブロック毎に1つの予測方式を選択して予測画像を生成することとする。
テンプレートマッチングを用いる予測方式(TM予測)
処理対象ブロックに隣接する画素の平均値を用いる予測方式(DC予測)
処理対象ブロックの左側に隣接する画素の画素値を用いる予測方式(H予測)
処理対象ブロックの上側に隣接する画素の画素値を用いる予測方式(V予測)
図15は、本発明の第3の実施形態に係る画像符号化装置の一構成例を示すブロック図で、図16は、図15の画像符号化装置における動作例を概略的に説明するためのフロー図である。
図15で例示する画像符号化装置7は、図2における直交変換部11、量子化部12、逆量子化部13、逆直交変換部14、フレームメモリ15とそれぞれ同じ機能を有する直交変換部71、量子化部72、逆量子化部73、逆直交変換部74、フレームメモリ75を備える。さらに、画像符号化装置7は、入力される複数の予測画像それぞれを入力画像と比較することで一つの予測画像を選択して、該予測画像に対応する予測モードを出力する画面内予測判定部77と、入力される予測モードに基づいて、復号済画像を利用して予測画像を生成する画面内予測部76と、入力データに対し、可変長符号化を行う可変長符号化部78とを備える。ここで、画面内予測部76は、合計少なくとも2つの予約画像生成手段を有する。
次に、図16を参照して画像符号化装置7の概略動作例を説明する。まず、画像を構成するブロックを符号化処理順に従って選択し(ステップS61)、選択されたブロックを符号化対象ブロックBkとして、ループ終了(ステップS68)までの、ステップS62〜S67の処理を行う。
ステップS62では、画面内予測判定部77が、TM予測、DC予測、H予測、V予測の各予測モードを画面内予測部76に入力して、予測画像Im_TM、Im_DC、Im_H、Im_Vを得る。なお、画面内予測部76における、各予測モードに対応する予測画像生成処理の詳細は後述する。
ステップS63では、画面内予測判定部77が、ステップS62で得られた各予測画像の入力画像に対する評価値Rを以下の式により計算し、評価値を最小とする予測画像に対応する予測モードを処理対象ブロックに適用する予測モードとして設定する。
Figure 2011205693
ここで、lIm(i,j)は評価対象である予測画像(4×4画素ブロック)内の各画素の画素値を表す。また、LBk(i,j)は入力画像における処理対象ブロックBk内の各画素の画素値を表す。
ステップS64では、画面内予測部76が、ステップS63にて設定された予測モードに対応する予測画像を生成する。ステップS65では、符号化対象ブロックBkとステップS64にて生成された予測画像の差分である予測残差画像を、直交変換部71、量子化部72の順に入力し、直交変換、量子化処理を施して、変換係数レベル画像を得る。
ステップS66では、その変換係数レベル画像を、逆量子化部73、逆直交変換部74の順に入力し、逆量子化処理、逆直交変換を施した後、ステップS64にて生成された予測画像と足し合わすことで、当該符号化対象ブロックBkの局所復号画像を得て、それをフレームメモリ75に記録する。
ステップS67では、変換係数レベル画像及びステップS63にて設定された予測モードを、可変長符号化部78にも入力し、可変長符号化を施した後、符号化データとして出力する。そして、全ての符号化対象ブロック分に相当するK回のループが終了した時点で処理を終了する。以上に示した手順により、画像符号化装置7は入力画像を符号化し、その入力画像に対応する符号化データを出力することができる。
図17は、本発明の第3の実施形態に係る画像復号装置の一構成例を示すブロック図で、図18は、図17の画像復号装置における動作例を概略的に説明するためのフロー図である。
図17で例示する画像復号装置8は、図15における逆量子化部73、逆直交変換部74、フレームメモリ75、画面内予測部76とそれぞれ同じ機能を有する逆量子化部82、逆直交変換部83、フレームメモリ84、画面内予測部85を備え、さらに、図4における可変長復号部21と同じ機能を有する可変長復号部81を備える。ここで、画面内予測部85は、合計少なくとも2つの予約画像生成手段を有する。
次に、図18を参照して画像復号装置8の概略動作例を説明する。まず、符号化処理順に従って復号対象ブロックBkを順次選択し(ステップS71)、選択されたブロックを復号対象ブロックBkとして、ループ終了(ステップS76)までの、ステップS72〜S75の処理を行う。
ステップS72では、可変長復号部81が、復号対象ブロックBkに対応する符号化データを復号して、変換係数レベル画像及び予測モードを再生する。このように、画像復号装置8は、予測モードを復号する予測モード復号手段を備えるものとする。ステップS73では、画面内予測部85が、フレームメモリ84に記録されている復号済画像を利用して、ステップS72で再生された予測モードに対応する予測画像を生成する。このように、画像復号装置8は、符号化データより復号される予測モードに応じて使用する予測画像生成手段を選択し、選択された予測モードで予測画像を生成する。
ステップS74では、ステップS72で再生された変換係数レベル画像を、逆量子化部82、逆直交変換部83の順に入力し、逆量子化処理、逆直交変換を施した後、ステップS73にて生成された予測画像と足し合わすことで、当該復号対象ブロックBkの復号画像を生成する。
ステップS75では、生成された復号画像を、局所復号画像としてフレームメモリ84へ記録すると共に、復号画像として出力する。そして、全ての復号対象ブロック分に相当するK回のループが終了した時点で処理を終了する。以上に示した手順により、画像符号化装置7で生成した符号化データを入力として、その符号化データに対応する復号画像を画像復号装置8により出力することができる。
次に、図15に示した画像符号化装置7及び図17に示した画像復号装置8における特長的な構成要素である画面内予測部76,85について、図19及び図20を参照して詳細に説明する。図19は、図15及び図17における画面内予測部の一構成例を示すブロック図で、図20は、図19の画面内予測部における予測画像生成動作の一例を説明するためのフロー図である。
図19で例示する画面内予測部76,85は、図6における周辺特徴ベクトル計算部31、周辺特徴ベクトル記録部32、探索中心決定部33、予測領域決定部34、予測画像生成部35とそれぞれ同じ機能を有する周辺特徴ベクトル計算部91、周辺特徴ベクトル記録部92、探索中心決定部93、予測領域決定部94、予測画像生成部95を備える。
さらに、画面内予測部76,85は、局所復号画像を利用してDC予測による予測画像を生成するDC予測画像生成部96と、局所復号画像を利用してH予測による予測画像を生成するH予測画像生成部97と、局所復号画像を利用してV予測による予測画像を生成するV予測画像生成部98と、入力される予測モードに応じて、対応する予測画像を選択するためのスイッチ99とを備える。
次に、図20を参照して画面内予測部76,85における予測画像生成動作例を説明する。まず、周辺特徴ベクトル計算部91が、処理対象ブロックBkに対する周辺特徴ベクトルPBkを計算する(ステップS81)。周辺特徴ベクトルPBkの具体的な計算方法は、第1の実施形態において説明した方法を用いるため、詳細は省略する。次に、周辺特徴ベクトル計算部91がその周辺特徴ベクトルPBkを周辺特徴ベクトル記録部92に渡し、周辺特徴ベクトル記録部92がその周辺特徴ベクトルPBkを当該処理対象ブロックBkの位置と関連付けて記録する(ステップS82)。
続いて、スイッチ99が、予測モード値の評価によって選ばれた結果として入力された予測モードに応じて、各予測画像生成部95〜98のいずれかからの入力を出力するように、内部スイッチを切り替える(ステップS83)。ステップS83では、予測モードがTM予測である場合は、予測画像生成部95の出力が予測画像となるよう出力を切り替えてステップS84へ移行する。また、予測モードがDC予測である場合は、DC予測画像生成部96の出力が予測画像となるよう出力を切り替えてステップS85へ移行する。また、予測モードがH予測である場合は、H予測画像生成部97の出力が予測画像となるよう出力を切り替えてステップS86へ移行する。また、予測モードがV予測である場合は、V予測画像生成部98の出力が予測画像となるよう出力を切り替えてステップS87へ移行する。
ステップS84では、探索中心決定部93がテンプレートマッチングにおける探索中心Vcを決定して、予測領域決定部94に出力する。そして、予測領域決定部94がその探索中心Vcから予測領域位置VRを決定して、予測画像生成部95に出力する。さらに、予測画像生成部95がその予測領域位置VRから予測画像を生成し、生成した予測画像をスイッチ99経由で出力して、処理を終了する。なお、ステップS84における具体的な処理については、第1の実施形態における予測画像生成処理のステップS22〜S25(図7)と同様であるため、詳細は省略する。
ステップS85では、DC予測画像生成部96が、下式により予測画像Im_DCを生成し、生成した予測画像Im_DCをスイッチ99経由で出力して、処理を終了する。下式において、lIm_DC(i,j)は4×4画素からなる予測画像Im_DC内の各画素の画素値を表す。
Figure 2011205693
ステップS86では、H予測画像生成部97が、下式により予測画像Im_Hを生成し、生成した予測画像Im_Hをスイッチ99経由で出力して、処理を終了する。下式において、i=0,1,2,3、j=0,1,2,3とし、lIm_H(i,j)は4×4画素からなる予測画像Im_H内の各画素の画素値を表す。
lIm_H(i,j)=lBk(−1,j)
ステップS87では、V予測画像生成部98が、下式により予測画像Im_Vを生成し、生成した予測画像Im_Vをスイッチ99経由で出力して、処理を終了する。下式において、i=0,1,2,3、j=0,1,2,3とし、lIm_V(i,j)は4×4画素からなる予測画像Im_V内の各画素の画素値を表す。
lIm_V(i,j)=lBk(i,−1)
以上の処理により、画面内予測部76,85は入力された予測モードに応じた予測画像を生成して出力することができる。このように、第3の実施形態に係る画像符号化装置では、テンプレートマッチングを用いる予測を含む複数の予測方式の中から1つの予測方式を選択して、選択した予測方式に基づく予測画像を用いて入力画像を符号化することができる。テンプレートマッチングを用いた予測方式は、対象ブロックと空間的に離れた場所に位置する領域と対象ブロック上の画像の相関が高い場合に効果の高い方式である。一方、処理対象ブロックに隣接する領域と処理対象ブロック上の画像の相関が高い場合には、隣接ブロックの画像に基づいて予測する方式の方が高い効果が望める。従って、ブロック毎に両方式のうち最適な方式を選択することで、高い効果が望める。すなわち、入力画像を高い圧縮率で符号化することが可能である。
第3の実施形態における予測画像生成処理で採用可能な、他の予測モードについて例を挙げる。第3の実施形態における画像符号化装置7は、TM予測、DC予測、H予測、V予測の4つの予測方式を候補として、その予測方式候補の中からブロック毎に1つの方式を選択して予測画像を生成するものとしたが、本発明はこれに限らない。例えば、第2の実施形態において説明した図9の画像符号化装置4や従来技術で説明した図23の画像符号化装置100における予測方式を、予測方式の候補として加えても構わない。もしくは、H.264/AVCにおいて規定されている画面内予測方式を予測方式の候補として加えても構わない。
また、第3の実施形態における予測画像生成処理では、画像符号化装置7において可変長符号化部78がブロック毎に予測モードを符号化するものと説明したが、例えば、以下の手順により予測モード情報を符号化するようにしてもよい。
まず、処理対象ブロックの予測モードを推定する推定予測モードを、隣接ブロックの予測モードに基づいて導出する。推定予測モードの決定方法は、次の(a)〜(d)の通りとする。
(a)上又は左に位置する隣接ブロックの予測モードがTM予測の場合、TM予測を推定予測モードとする。
(b)他方、上又は左に位置する隣接ブロックの予測モードがH予測の場合、H予測を推定予測モードとする。
(c)他方、上又は左に位置する隣接ブロックの予測モードがV予測の場合、V予測を推定予測モードとする。
(d)他方、DC予測を推定予測モードとする。
次に、予測モードと推定予測モードが一致する場合には、ビット「0」を符号化して処理を終了する。一方、一致しない場合には、ビット「1」を符号化して、予測モードがTM予測ならビット列「00」、DC予測ならビット列「11」、H予測ならビット列「10」、V予測ならビット列「01」を符号化する。
このように、予測モード符号化手段は、処理対象ブロックの予測モードを推定する推定予測モードを導出し、処理対象ブロックの予測モードと推定予測モードが一致するか否かの情報を符号化し、予測モードがその推定予測モードと一致しない場合は選択された1つの予測モードの情報を符号化するよう構成することが好ましい。
上記の手順により、予測モード情報を符号化できる。隣接するブロック間における予測モードの相関は高いため、推定予測モードが予測モードと一致する可能性は高い。そのため、上記の方式によると、短い符号が符号化される可能性が高くなる。従って、上記の方法によると、予測モードを直接符号化する場合に較べて、予測モード情報の符号化に要する符号量を削減することができる。
また、このようにして符号化して予測モードは、同様に推定予測モードを導出することで、符号化データから画像復号装置8で復号することができる。より具体的には、予測モード復号手段が、処理対象ブロックの予測モードを推定する推定予測モードを導出し、処理対象ブロックの予測モードと推定予測モードが一致するか否かの情報を符号化データより読み出す。予測モード復号手段は、一致する場合には処理対象ブロックの予測モードとして推定予測モードを復号し、一致しない場合には予測モードを示す情報を符号化データから読み出して、処理対象ブロックの予測モードとして、読み出した予測モードを復号するとよい。
以上、図1〜図20を参照しながら、本発明に係る画像符号化装置及び画像復号装置について各実施形態を説明してきたが、その処理の流れを説明したように、本発明はこのような処理手順でなる画像符号化方法や画像復号方法としての形態も採用してもよい。
また、上述した本発明に係る画像符号化装置や画像復号装置は、処理速度の観点からはハードウェアで構成とすることが望ましいが、その機能の一部をファームウェアとして既存の画像符号化器や画像復号器に実行可能に組み込んでもよいし、例えばLSI(Large Scale Integrated Circuit)チップに実行可能に組み込んでもよい。さらには、本発明に係る画像符号化装置や画像復号装置の機能の全てをソフトウェアとして、汎用コンピュータに実行可能に搭載してもよい。汎用コンピュータは、一般的に、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置、プログラム格納領域としてのROM(Read Only Memory)等、作業領域としてのRAM(Random Access Memory)等、データ等の記憶領域としてのHDD(ハードディスクドライブ)等のハードウェアを備える。上述のソフトウェアをROM(又は書き換え可能ROM)やHDD等に格納しておき、CPUが格納されたソフトウェアをRAM上に読み出して実行するようにしておけばよい。いずれの場合でも、本発明に係る画像符号化や画像復号の機能を果たすことができる。
また、このようなプログラム(ファームウェアやソフトウェア)は、それを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体としての配布することや、ネットワーク経由或いは放送波などで配信することができ、対応する機器に実行可能に組み込むことができる。
1,4,7…画像符号化装置、2,5,8…画像復号装置、11,41,71…直交変換部、12,42,72…量子化部、13,22,43,52,73,82…逆量子化部、14,23,44,53,74,83…逆直交変換部、15,24,45,54,75,84…フレームメモリ、16,25,46,55,76,85…画面内予測部、17,48,78…可変長符号化部、21,51,81…可変長復号部、31,61,91…周辺特徴ベクトル計算部、32,62,92…周辺特徴ベクトル記録部、33,63,93…探索中心決定部、34,94…予測領域決定部、35,65,95…予測画像生成部、47…予測領域探索部、56…予測領域位置計算部、77…画面内予測判定部、96…DC予測画像生成部、97…H予測画像生成部、98…V予測画像生成部、99…スイッチ。

Claims (6)

  1. 符号化データから復号された差分画像を予測画像と足し合わせることで、複数のブロックに分割された画像における各ブロックの画像を再生する画像復号装置において、
    処理対象ブロックの近傍領域内の画素値に基づいて、該処理対象ブロックの特徴ベクトルを導出する特徴ベクトル導出手段と、
    前記処理対象ブロックに対応する特徴ベクトルと復号済ブロックに対応する特徴ベクトルとを比較して類似度を計算し、前記類似度が最も高い特徴ベクトルに対応する復号済ブロックの位置を中心として、該中心から所定の距離以内の領域を、探索範囲に決定する探索範囲決定手段と、
    前記探索範囲の中から前記処理対象ブロックに類似する領域を、予測領域として選択する予測領域決定手段と、
    前記予測領域の画像に基づいて前記処理対象ブロックに対する予測画像を生成する予測画像生成手段とを備えることを特徴とする画像復号装置。
  2. 当該画像復号装置は、前記予測画像生成手段とは別に、前記処理対象ブロックに対する予測画像を生成する1又は複数の異なる予測画像生成手段と、予測モードを復号する予測モード復号手段とをさらに備え、
    前記符号化データより復号される予測モードに応じて使用する予測画像生成手段を選択し、該選択された予測画像生成手段により予測画像を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像復号装置。
  3. 前記予測モード復号手段は、
    前記処理対象ブロックの予測モードを推定する推定予測モードを導出し、
    前記処理対象ブロックの予測モードと前記推定予測モードが一致するか否かの情報を符号化データより読み出し、
    一致する場合は、前記処理対象ブロックの予測モードとして前記推定予測モードを復号し、
    一致しない場合は、予測モードを示す情報を符号化データから読み出して、前記処理対象ブロックの予測モードとして、前記読み出した予測モードを復号することを特徴とする請求項2に記載の画像復号装置。
  4. 複数のブロックに分割された画像における各ブロック毎に、入力画像と予測画像の差分画像を符号化する画像符号化装置において、
    処理対象ブロックの近傍領域内の画素値に基づいて、該処理対象ブロックの特徴ベクトルを導出する特徴ベクトル導出手段と、
    前記処理対象ブロックに対応する特徴ベクトルと復号済ブロックに対応する特徴ベクトルとを比較して類似度を計算し、前記類似度が最も高い特徴ベクトルに対応する復号済ブロックの位置を中心として、該中心から所定の距離以内の領域を、探索範囲に決定する探索範囲決定手段と、
    前記探索範囲の中から前記処理対象ブロックに類似する領域を、予測領域として選択する予測領域決定手段と、
    前記予測領域の画像に基づいて前記処理対象ブロックに対する予測画像を生成する予測画像生成手段とを備えることを特徴とする画像符号化装置。
  5. 当該画像符号化装置は、前記予測画像生成手段とは別に、前記処理対象ブロックに対する予測画像を生成する1又は複数の異なる予測画像生成手段と、当該画像符号化装置の備える各予測画像生成手段によって生成された予測画像と入力画像を比較することで1つの予測画像生成手段を選択する予測画像判定手段と、該選択された1つの予測画像生成手段を示す予測モードを符号化する予測モード符号化手段とをさらに備え、
    前記選択された1つの予測画像生成手段により生成された予測画像を、前記処理対象ブロックにおける予測画像とすることを特徴とする請求項4に記載の画像符号化装置。
  6. 前記予測モード符号化手段は、
    前記処理対象ブロックの予測モードを推定する推定予測モードを導出し、
    前記処理対象ブロックの予測モードと前記推定予測モードが一致するか否かの情報を符号化し、
    前記予測モードが前記推定予測モードと一致しない場合は、前記選択された1つの予測画像生成手段を示す予測モードの情報を符号化することを特徴とする請求項5に記載の画像符号化装置。
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