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JP2011204744A - 半導体記憶装置 - Google Patents

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嘉晃 福住
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Abstract

【課題】単位面積当たりの記憶容量を増加させることのできる半導体記憶装置を提供する。
【解決手段】半導体記憶装置は、内部の導電パスPの有無により情報を記憶する誘電体膜と、誘電体膜の第1の面に接するように設けられた複数の電極EL1〜EL4とを備える。導電パスPは、複数の電極EL1〜EL4のうちの任意に選択された2つの電極間に形成可能であるとともに、導電パスPは、任意の2つの電極間をつなぐ第1の方向には、第1の方向と反対の第2の方向に比べて、電流を流しやすい整流性を有する。導電パスPの数は、複数の電極EL1〜EL4の数よりも大きい。
【選択図】図2A

Description

本発明は、半導体記憶装置に関する。
近年、フラッシュメモリの後継候補として、記憶素子に可変抵抗素子を用いる抵抗変化メモリ装置が注目されている。抵抗変化メモリ装置のメモリセルは、2つの電極の間に可変抵抗材料を挟み込み、印加電圧の極性や、電圧値と電圧印加時間等を制御することにより、高抵抗状態と低抵抗状態を設定している。
抵抗変化メモリ装置の記憶容量を増大させるため、メモリセルに3つ以上の電極を接続して、可変抵抗素子の抵抗状態を細かく制御し、1つのメモリセルに2ビット以上の情報を記憶させる構成が知られている(特許文献1参照)。しかし、特許文献1に記載のメモリ素子は、メモリ素子に対する電極の接続関係が複雑であり、電極を増やすことが困難である。また電極数を増やそうとする場合、メモリセルの面積が増え、単位面積当たりの記憶容量を増加させることが困難であるという問題がある。
特開2006−108670号公報
本発明は、単位面積当たりの記憶容量を増加させることのできる半導体記憶装置を提供することを目的とする。
本発明の一の態様に係る半導体記憶装置は、内部の導電パスの有無により情報を記憶する誘電体膜と、前記誘電体膜の第1の面に接するように設けられた複数の電極とを備え、前記導電パスは、前記複数の電極のうちの任意に選択された2つの電極間に形成可能であるとともに、前記導電パスは、任意の2つの電極間をつなぐ第1の方向には、前記第1の方向と反対の第2の方向に比べて、電流を流しやすい整流性を有し、前記導電パスが形成され得る最大の数は、前記複数の電極の数よりも大きいことを特徴とする。
本発明の別の態様に係る半導体記憶装置は、内部の導電パスの有無により情報を記憶する誘電体膜と、前記誘電体膜の第1の面に接するように設けられた第1の数の第1の電極と、前記誘電体膜の第2の面に接するように設けられた第2の数の第2の電極とを備え、前記導電パスは、前記第1の電極のうちの任意に選択された1つの電極と、前記第2の電極のうち任意に選択された1つの電極との間に形成可能であり、前記導電パスは、任意の2つの電極間をつなぐ第1の方向には、前記第1の方向と反対の第2の方向に比べて、電流を流しやすい整流性を有し、前記導電パスが形成され得る最大の数は、前記第1の数がN、前記第2の数がMであるとき、N×Mであることを特徴とする。
本発明によれば、単位面積当たりの記憶容量を増加させることのできる半導体記憶装置を提供することが可能となる。
実施の形態に係る半導体記憶装置のブロック図である。 実施の形態に係る半導体記憶装置のメモリセルの構成を示す図である。 実施の形態に係る半導体記憶装置のメモリセルの構成を示す図である。 実施の形態に係る半導体記憶装置のメモリセルの構成を示す図である。 実施の形態に係る半導体記憶装置のメモリセルの構成を示す図である。 実施の形態に係る半導体記憶装置のメモリセルの動作を説明する図である。 実施の形態に係る半導体記憶装置のメモリセルの動作を説明する図である。 実施の形態に係る半導体記憶装置のメモリセルの動作を説明する図である。 比較例の半導体記憶装置のメモリセルの構成を示す図である。 実施の形態に係る半導体記憶装置のメモリセルアレイの構成を示す断面図である。 実施の形態に係る半導体記憶装置のメモリセルアレイの構成を示す模式図である。 他の例に係る半導体記憶装置のメモリセルの構成を示す図である。 他の例に係る半導体記憶装置のメモリセルの構成を示す図である。 他の例に係る半導体記憶装置のメモリセルの構成を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態に係る半導体記憶装置を説明する。
(第1の実施の形態)
[第1の実施の形態に係る半導体記憶装置の構成]
図1は、本発明の実施の形態に係る半導体記憶装置のブロック図である。この半導体記憶装置は、複数本のワード線と、これらワード線と交差する複数本のビット線とを有し、ワード線及びビット線と接続されたメモリセルが配置されたメモリセルアレイ101を有する。また半導体記憶装置は、ワード線を選択駆動するロウデコーダ102、ビット線を選択駆動するカラムデコーダ103、及びロウデコーダ102、カラムデコーダ103にそれぞれロウアドレス、カラムアドレスを与える制御回路104を備える。制御回路104は、メモリセルアレイ101中の読み書きを行うメモリセルを選択し、選択メモリセルに対する動作の開始・終了を制御する。電源105は、読み出し、書き込み、消去の、それぞれの動作に対応した、所定の電圧の組み合わせを生成し、ロウデコーダ102、カラムデコーダ103に供給する。
図2A、B及び図3A、Bは、それぞれメモリセルアレイ101に設けられるメモリセルMCの構成を示す図である。メモリセルMCは、ワード線、ビット線、及び上述の制御回路104等が形成された半導体基板10の上に、例えば層間絶縁膜(図示略)を介して形成される。メモリセルアレイ101に設けられたワード線及びビット線と、メモリセルMCとの接続関係については後に詳述する。メモリセルMCは、内部に整流性導電パス(後述)が形成される誘電体膜を備える。以下の実施の形態においては、誘電体膜の一例として可変抵抗材料を用いたメモリセルMCについて説明する。メモリセルMCは、可変抵抗材料VRと、可変抵抗材料VRの一側面に接するように設けられ且つ独立に印加電圧を制御できる複数の電極ELとを備える。図2A、Bには、4つの電極EL1〜EL4が半導体基板10に垂直な方向(z方向)に並ぶように可変抵抗材料VRに接続された構成が示されている。また、図3A、Bには、5つの電極EL1〜EL5が半導体基板10に垂直な方向(z方向)に並ぶように可変抵抗材料VRに接続された構成が示されている。図2B及び図3Bに示すように、この電極ELは、絶縁膜(図示略)を介して積層された電極として形成することができる。電極EL1〜EL5にはそれぞれ配線L1〜L5が接続されて、この配線L1〜L5を介して動作に必要な電圧が印加される。また、可変抵抗材料VRの別の側面には、全面に消去電極ELxが設けられている。本実施の形態においては、図2及び図3に示すように、消去電極ELxは可変抵抗材料VRを挟んで複数の電極ELと対向するように設けられている。
メモリセルMCを構成する材料として、例えば、電極ELに白金(Pt)、可変抵抗材料VRに二酸化チタン(TiO)、消去電極ELxにSrRuOを用いることができる。これらの材料は一例であり、その他の材料を用いることも可能である。
メモリセルMCは、内部に形成された整流性導電パスP(例えば、特定の方向にのみ電流を流すことのできるフィラメント)の有無により情報の記憶を行う。整流性導電パスPは、電極ELのうち任意の2つの電極EL間に形成される。そして、整流性導電パスPは、任意の2つの電極EL(例えば図2Aに示す電極EL1と電極EL4)間に所定の電位差がかかるように電圧を印加した場合、第1の方向には、第1の方向と反対の第2の方向に比べて、電流を流しやすい整流性を有する。例えば、電極EL1に高電圧、電極EL4に低電圧を印加した場合、2つの電極EL間をつなぐ一方向(電極EL1から電極EL4に向かう方向)には電流を容易に流すことができる。しかし、電極EL1に低電圧、電極EL4に高電圧を印加した場合、2つの電極EL間をつなぐ他方向(電極EL4から電極EL1に向かう方向)にはリーク電流程度の電流しか流さない整流作用を有する。
図2Aに示す例では、例えば下方の電極ELから上方の電極ELに向かって電流が流れるように整流性導電パスP1〜P6が形成される。4つの電極EL1〜EL4間では、通り、すなわち6通りの整流性導電パスP1〜P6を形成することができる。2つの電極EL(例えば電極EL1と電極EL4)のうち下方にある電極EL1が高電位、上方にある電極EL4が低電位となるように電圧を印加して、電流が流れれば整流性導電パスP1が形成されており、電流が流れなければ整流性導電パスP1が形成されていないことが検出できる。この整流性導電パスP1が形成されている場合と、いない場合とに対応して1ビットの情報が記憶される。1つのメモリセルMCに電極ELが4つ形成されている場合、6ビットの情報を記憶することが可能である。
図3Aに示す例でも同様に、下方の電極ELから上方の電極ELに向かって電流が流れるように整流性導電パスP1〜P10が形成される。5つの電極EL1〜EL5間では、通り、すなわち10通りの整流性導電パスP1〜P10を形成することができ、10ビットの情報を記憶することが可能である。メモリセルMCに設けられる電極ELの数をN個とすると、メモリセルMCが記憶できる情報量は(=N(N−1)/2)ビットである。この場合、電極ELを1つ追加すると、ほぼNの2乗に比例して容量が増加する。
[第1の実施の形態に係る半導体記憶装置の動作]
次に、このように構成されたメモリセルMCに対する書き込み、読み出し、及び消去の各動作について、図4A〜図4Cを参照して説明する。図4A〜図4Cは、図2Aに示す電極ELが4つ形成されたメモリセルMCの向きを変えて表したものである。図4Aは書き込み動作を、図4Bは読み出し動作を、図4Cは消去動作を説明するための図である。
メモリセルMCに対するデータの書き込み動作は、形成したい整流性導電パスPの始点となる電極ELに電圧Vpgm(>0)を、終点となる電極ELに電圧Vssを印加することにより行う(図4A参照)。始点となる電極EL近傍のショットキー障壁高さはこの電圧印加によっては殆ど変化しない。しかし、終点となる電極EL近傍では可変抵抗材料VR中の酸素欠損により、もともと存在したショットキー障壁高さが減じ、オーミックな接合に変化する。そのため、電極EL間に整流作用を持った導電パスP(フィラメント)が形成される。電極EL間に整流性導電パスPの順方向、逆方向にそれぞれ所定の電圧を印加した場合、整流性導電パスPの順方向に流れる電流は0.1nA〜1nA程度であり、逆方向に流れる電流は、1pA以下である。ここで、書き込み動作時には整流性導電パスPを形成しない電極EL及び消去電極ELxをフローティング状態にする。
例えば、電極EL1、EL4間に整流性導電パスP1を形成する場合には、各電極EL1〜EL4、ELxへの印加電圧を以下のように設定する。
電極EL1:電圧V1=Vpgm
電極EL2:フローティング状態
電極EL3:フローティング状態
電極EL4:電圧V4=Vss
消去電極ELx:フローティング状態
また、電極EL2、EL4間に整流性導電パスP3を形成する場合には、各電極EL1〜EL4、ELxへの印加電圧を以下のように設定する。
電極EL1:フローティング状態
電極EL2:電圧V2=Vpgm
電極EL3:フローティング状態
電極EL4:電圧V4=Vss
消去電極ELx:フローティング状態
同様に、電極EL1、EL2間に整流性導電パスP4を形成する場合には、各電極EL1〜EL4、ELxへの印加電圧を以下のように設定する。
電極EL1:電圧V1=Vpgm
電極EL2:電圧V2=Vss
電極EL3:フローティング状態
電極EL4:フローティング状態
消去電極ELx:フローティング状態
電極EL2、EL3間に整流性導電パスP5を形成する場合には、各電極EL1〜EL4、ELxへの印加電圧を以下のように設定する。
電極EL1:フローティング状態
電極EL2:電圧V2=Vpgm
電極EL3:電圧V3=Vss
電極EL4:フローティング状態
消去電極ELx:フローティング状態
同様の動作により、他の電極EL間にも整流性導電パスPを形成することができる。このような電圧印加動作により、メモリセルMCへの書き込み動作を実行することができる。
メモリセルMCの読み出し動作は、ある電極ELに電圧Vssを印加し、他の電極ELに電圧Vread(>0)を印加することにより行う(図4B参照)。この状態で、電圧Vreadが印加された電極ELに接続されている配線Lに流れる電流をモニターすることにより、整流性導電パスPの有無が検出される。電圧Vssが印加された電極ELに向けて電流が流れれば整流性導電パスPが存在し、電流が流れなければ整流性導電パスPが存在しないと判定する。読み出し動作時にも消去電極ELxをフローティング状態にする。
ここで、メモリセルMCの読み出し動作を以下の手順で行うことにより、読み出し動作にかかる時間を低減することができる。まず、電極EL4を終点とする整流性導電パスPを検出するために、各電極EL1〜EL4、ELxへの印加電圧を以下のように設定する。
電極EL1:電圧V1=Vread
電極EL2:電圧V2=Vread
電極EL3:電圧V3=Vread
電極EL4:電圧V4=Vss
消去電極ELx:フローティング状態
このとき、図4Bに示すように整流性導電パスPが形成されているとすると、配線L1から配線L4へと電流が流れて電極EL1、EL4間の整流性導電パスP1の存在が検出される。
また、配線L2から配線L4にも電流が流れる。ここで、電極EL2には整流性導電パスP4、P5も存在しているが、上述の電圧印加条件では電極EL1、EL2間や電極EL2、EL3間の電位差は、ショットキー障壁に比べて小さいため、実際には電流は流れない。そのため、配線L2に流れる電流は電極EL2、EL4間に整流性導電パスP3が存在するか否かにより決定される。図4Bに示す例では配線L2に電流が流れることにより電極EL2、EL4間に整流性導電パスP3が存在することが検出される。
そして、配線L3に電流が流れないことにより電極EL3、EL4間に整流性導電パスPが存在しないことが検出される。
次に、電極EL3を終点とする整流性導電パスPを検出するために、各電極EL1〜EL4、ELxへの印加電圧を以下のように設定する。
電極EL1:電圧V1=Vread
電極EL2:電圧V2=Vread
電極EL3:電圧V3=Vss
電極EL4:電圧V4=Vread
消去電極ELx:フローティング状態
図4Bに示すように整流性導電パスPが形成されているとすると、配線L2から配線L3へと電流が流れて、電極EL2、EL3間の整流性導電パスP5の存在が検出される。このとき、配線L2から配線L4へは、ほとんど電流が流れることがない。
また、配線L1から配線L3へは電流が流れず、電極EL1、EL3間に整流性導電パスPが存在しないことが検出される。
そして、電極EL2を終点とする整流性導電パスPを検出するために、各電極EL1〜EL4、ELxへの印加電圧を以下のように設定する。
電極EL1:電圧V1=Vread
電極EL2:電圧V2=Vss
電極EL3:電圧V3=Vread
電極EL4:電圧V4=Vread
消去電極ELx:フローティング状態
配線L1から配線L2へと電流が流れて、電極EL1、EL2間の整流性導電パスP4の存在が検出される。このとき、配線L1から配線L4へは、ほとんど電流が流れることがない。
このような電圧印加動作により、メモリセルMC内の整流性導電パスPの有無を検出し、メモリセルMCに記憶された情報を読み出すことができる。
メモリセルMCに対する消去動作は、消去電極ELxに電圧Verase(<0V)を印加し、電極ELに電圧Vssを印加することにより行う(図4C参照)。
電極EL1:電圧V1=Vss
電極EL2:電圧V2=Vss
電極EL3:電圧V3=Vss
電極EL4:電圧V4=Vss
消去電極ELx:電圧Vx=Verase
この電圧印加により、電極EL近傍の酸素欠損が消去電極ELxから供給される酸素イオンによって補填され、可変抵抗材料VRは整流性導電パスPの存在しない高抵抗状態(初期状態)に遷移する。ここで、消去電極ELxの材料としては、上述のSrRuOのような酸化物導電膜等を用いることにより、酸素イオンを供給する機能を持たせることが望ましい。
消去電極ELxは、メモリセルMCに個別に設けても良いし、消去電極ELxを制御する回路面積を低減するために複数のメモリセルMCに共通な電極としても良い。消去電極ELxを複数のメモリセルMCに共通な電極とした場合、所定数のメモリセルMCにより構成されるブロック単位での消去動作となる。
以上、電極ELが4つ形成されたメモリセルMCに対する動作について説明したが、電極ELが5つ以上のメモリセルMCに対しても同様の電圧印加により、書き込み、読み出し、及び消去の各動作を実行することができる。
[第1の実施の形態に係る半導体記憶装置の効果]
次に、比較例の半導体記憶装置のメモリセルMCを参照して、本実施の形態の半導体記憶装置のメモリセルMCの効果について説明する。図5は、比較例の半導体記憶装置のメモリセルMCの構成を示す図である。
図5の左側に示すメモリセルMCは、順に積層された電極EL1、可変抵抗材料VR、及び電極EL2を備える。このメモリセルMCも、内部に形成された整流性導電パスPの有無により情報の記憶を行う。図5の左側に示すメモリセルMCには、例えば下方の電極EL1から上方の電極EL2に向かって電流が流れるように整流性導電パスPが形成され、1ビットの情報が記憶される。
図5の中央、図5の右側に示すメモリセルMCは、可変抵抗材料VR及び電極ELの積層数を増加させている。図5の中央に示すメモリセルMCは、3枚の電極EL1、EL2、及びEL3の間に2層の可変抵抗材料VRが設けられ、図5の右側に示すメモリセルMCは、4枚の電極EL1、EL2、EL3、及びEL4の間に3層の可変抵抗材料VRが設けられている。図5の中央、図5の右側に示すメモリセルMCには、それぞれ2ビット、3ビットの情報が記憶される。
図5に示すように、単純に電極EL及び可変抵抗材料VRを積層させたメモリセルMCでは、電極ELをN層からN+1層に増加した場合、記憶容量はN−(N−1)=1ビット分が増加するのみである。
一方、実施の形態に係るメモリセルMCでは、メモリセルMCに設けられる電極ELの数をN個とすると、メモリセルMCが記憶できる情報量は(=N(N−1)/2)ビットである。そして、メモリセルMCに設けられる電極ELを1つ追加すると、(N+1)=Nビット分容量が増加する。そのため、本実施の形態のメモリセルMCは、積層プロセスの増加、すなわち電極EL数の増加を上回る速度で記憶容量を増やすことができる。
(第2の実施の形態)
[第2の実施の形態に係る半導体記憶装置の構成]
次に、本発明の第2の実施の形態の半導体記憶装置について説明する。第2の実施の形態では、上述のメモリセルMCを用いたメモリセルアレイ101の構成について説明する。図6は、本実施の形態に係る半導体記憶装置のメモリセルアレイ101の構成を示す断面図であり、図7はメモリセルアレイ101の構成を示す模式図である。
上述の第1の実施の形態では、メモリセルMCに接続される電極ELが4個又は5個の場合の構成例を説明したが、本実施の形態においては、メモリセルMCに電極ELが7個接続された構成例を用いて説明する。また、第1の実施の形態では、メモリセルMCの電極ELは半導体基板10に垂直な方向に積層された電極ELとして説明したが、本実施の形態においては、半導体基板10に水平な方向に並んだ電極ELとして説明する。第2の実施の形態において、上述の第1の実施の形態と同一の構成を有する箇所については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図6に示すように半導体基板10上には素子分離領域11で互いに分離された複数のトランジスタT11〜T17が設けられている。各トランジスタT11〜T17は、半導体基板10表面に形成された一対の不純物拡散領域12と、不純物拡散領域12の間にゲート絶縁膜13を介して設けられたゲート電極14とを有する。ここで、トランジスタT11〜T17のゲート電極14は全てワード線WL1に接続されており、ワード線WL1への電圧印加によりトランジスタT11〜T17は同時に導通する。各トランジスタT11〜T17の一対の不純物拡散領域12の一方は、ビアコンタクトを介してビット線BL1〜BL7にそれぞれ接続されている。また、各トランジスタT11〜T17の一対の不純物拡散領域12の他方は、ビアコンタクトを介して電極EL1〜EL7にそれぞれ接続されている。この電極EL1〜EL7がメモリセルMC1を構成する可変抵抗材料VRに接続されている。本実施の形態において、可変抵抗材料VRは断面が弓形の形状に形成されている。電極EL1〜EL7は、弓形形状の可変抵抗材料VRの底面である弧部分にそれぞれ接続されている。そして、弓形形状の可変抵抗材料VRの上面である弦部分には全面に消去電極ELxが接続されている。
第1の実施の形態に示すように、電極ELが接する可変抵抗材料VRの側面が平面であると、電極ELの数が増す毎に整流性導電パスPの形成が困難になるおそれがある。そこで本実施の形態に示すように側面が弧を描くように可変抵抗材料VRを形成し、この円弧状の側面に電極ELを接続することができる。これにより、距離の遠い電極(例えば電極EL1と電極EL7)の間でも確実に整流性導電パスPを形成することができる。
メモリセルアレイ101には、図6に示すようなメモリセルMCが複数個設けられる。図7には、メモリセルアレイ101に設けられた複数のメモリセルMC、トランジスタT、ビット線BL、及びワード線WLの構成が模式的に示されている。ビット線BL1〜BL7にはトランジスタT11〜T17を介してメモリセルMC1が接続されている。このビット線BL1〜BL7には、異なるトランジスタT21〜T27を介してメモリセルMC2が、トランジスタT31〜T37を介してメモリセルMC3がそれぞれ接続されている。トランジスタT21〜T27はゲート電極がワード線WL2に接続されており、トランジスタT31〜T37はゲート電極がワード線WL3に接続されている。メモリセルMC1〜MC3の消去電極には動作電圧Vxを印加するための配線が接続される。各メモリセルMC1〜MC3の消去電極は、同一の配線に接続されて同時に動作が制御されるように構成しても良いし、異なる配線に接続されて独立に動作が制御されるように構成しても良い。
[第2の実施の形態に係る半導体記憶装置の動作]
このように構成されたメモリセルアレイ101において、1つのメモリセルMCに情報を記憶させる場合、そのメモリセルMCに対応するワード線WLに電圧を印加してトランジスタTを導通させる。例えばメモリセルMC1に情報を記憶させる場合であれば、ワード線WL1に電圧を印加してトランジスタT11〜T17を導通させる。この状態で、ビット線BL1〜BL7に電圧Vpgm(>0)又は電圧Vssを印加することにより、メモリセルMC内に整流性導電パスPを形成する。消去電極ELxはフローティング状態に設定される。
メモリセルMC1の読み出し動作においても、ワード線WL1に電圧を印加してトランジスタT11〜T17を導通させる。この状態で、ビット線BL1〜BL7に電圧Vss又は電圧Vread(>0)を印加する。ビット線BLに流れる電流をモニターすることにより、整流性導電パスPの有無が検出される。ここで、読み出し動作時にも消去電極ELxはフローティング状態に設定される。
メモリセルMC1に対する消去動作は、ワード線WL1に電圧を印加してトランジスタT11〜T17を導通させるとともに、ビット線BL1〜BL7に電圧Vssを印加する。この状態で、消去電極ELxへの印加電圧Vxを電圧Veraseに設定して、可変抵抗材料VRを整流性導電パスPの存在しない高抵抗状態に遷移させる。ここで、図7に示すように複数の消去電極ELxに同時に電圧Veraseが印加される構成の場合、メモリセルMC2、MC3のワード線WL2、WL3にも電圧を印加してトランジスタT21〜T27、T31〜T37を導通状態として、メモリセルMC2、MC3の消去動作を同時に行うことができる。この結果、メモリセルアレイ101内の複数のメモリセルMCの情報を一括して消去することができる。
[第2の実施の形態に係る半導体記憶装置の効果]
本実施の形態のメモリセルMCも、メモリセルMCが記憶できる情報量は(=N(N−1)/2)ビットであり、電極ELを1つ追加すると、ほぼNの2乗に比例して容量が増加する。ここで、本実施の形態においては、1つのメモリセルMCに7個の電極ELが接続されている。このメモリセルMCには通り(21ビット)の情報を記憶することができる。ビット線BL及びワード線WLの各交差部に1ビットの情報を記憶するメモリセルMCを配置したクロスポイント型のメモリセルアレイ101に比べて約3倍の情報を記憶することができる。
本実施の形態のメモリセルMCは、半導体基板10に水平な方向に並んだ電極ELに接続されている。そのため、半導体基板10に垂直な方向に並ぶ電極ELに接続された第1の実施の形態のメモリセルMCよりも、メモリセルMCの占める面積は大きくなる。しかし、複数の電極ELの積層・加工工程を繰り返す必要がなく、メモリセルアレイ101を容易に製造することが可能である。電極ELを追加することによる積層・加工工程の困難さの増加と、容量の増加とを勘案して、第1の実施の形態、第2の実施の形態のいずれのメモリセルMCの構成とするかを選択することができる。
[その他]
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、追加、組み合わせ等が可能である。
例えば、図8A、BはメモリセルMCの他の例を示す図である。図8A、Bに示されるメモリセルMCは、可変抵抗材料VRと、可変抵抗材料VRの一の側面に接するように設けられた電極EL1〜EL5と、別の側面に接するように設けられた電極EL6〜EL10とを備える。電極EL1〜EL10は、独立に印加電圧が制御される。図8A、Bには、電極EL1〜EL5と、電極EL6〜EL10とが、可変抵抗材料VRの対向する2つの側面にそれぞれ設けられた構成が示されている。また、電極EL1〜EL10は半導体基板10に垂直な方向(z方向)に並ぶように可変抵抗材料VRに接続されている。そして、可変抵抗材料VRの別の側面の全面に消去電極ELxが設けられている。
このメモリセルMC内の整流性導電パスPは、一の側面に接続された電極EL1〜EL5と、他の側面に接続された電極EL6〜EL10との間に形成される。図8に示す例では、電極EL1〜EL5と電極EL6〜EL10との間に、5×5通り、すなわち25通りの整流性導電パスPを形成することができる。メモリセルMCの一の側面に設けられる電極ELの数をN個、他の側面に設けられる電極ELの数をM個とすると、メモリセルMCが記憶できる情報量はM×Nビットである。図8に示す例の場合、メモリセルが記憶できる情報量はNビットであり、対向する側面に設けられる電極ELを1組追加すると、ほぼNの2乗に比例して容量が増加する。本例のメモリセルMCにおいても、側面に電極ELを追加することによりメモリセルMCの記憶容量を増大することが可能である。
また、メモリセルMCの構成の詳細は省略するが、可変抵抗材料VRに接続され、立体的に配置された電極EL1〜EL10のそれぞれの間で整流性導電パスPを形成することができる場合、図9に示すように形成される整流性導電パスPの数をさらに増加させることができる。これによりメモリセルMCの記憶容量をさらに増大させることが可能である。
101・・・メモリセルアレイ、 102・・・ロウデコーダ、 103・・・カラムデコーダ、 104・・・制御回路、 105・・・電源、 10・・・半導体基板、 11・・・素子分離領域、 12・・・不純物拡散領域、 13・・・ゲート絶縁膜、 14・・・ゲート電極、 MC・・・メモリセル、 VR・・・可変抵抗材料、 EL・・・電極、 ELx・・・消去電極、 WL・・・ワード線、 BL・・・ビット線、 T・・・トランジスタ。

Claims (12)

  1. 内部の導電パスの有無により情報を記憶する誘電体膜と、
    前記誘電体膜の第1の面に接するように設けられた複数の電極とを備え、
    前記導電パスは、前記複数の電極のうちの任意に選択された2つの電極間に形成可能であるとともに、
    前記導電パスは、任意の2つの電極間をつなぐ第1の方向には、前記第1の方向と反対の第2の方向に比べて、電流を流しやすい整流性を有し、
    前記導電パスが形成され得る最大の数は、前記複数の電極の数よりも大きい
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 前記誘電体膜の第2の面に接するように設けられた消去電極をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  3. 前記消去電極は、複数の前記誘電体膜に対して共通な消去電極として設けられている
    ことを特徴とする請求項2記載の半導体記憶装置。
  4. 前記導電パスは、前記複数の電極の数がN個であるとき、通りの前記電極の組み合わせのそれぞれに形成可能である
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の半導体記憶装置。
  5. 前記複数の電極は、半導体基板に垂直な方向に並ぶように、絶縁膜を介して積層された電極である
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の半導体記憶装置。
  6. 前記誘電体膜は、半導体基板に垂直な断面が弓形であり、前記弓形の弧を底面とし且つ前記弓形の弦を上面として形成され、
    前記複数の電極は、前記半導体基板に水平な方向に並び前記底面に接続されている
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の半導体記憶装置。
  7. 前記消去電極は、前記上面の全面に設けられている
    ことを特徴とする請求項6記載の半導体記憶装置。
  8. 前記複数の電極及び前記消去電極に所定の電圧を印加して、書き込み、消去、読み出しの各動作を実行する制御回路をさらに備え、
    前記制御回路は、前記複数の電極のうち選択された2つの電極に所定の電位差がかかるよう、選択された2つの電極に電圧を印加するとともに、前記複数の電極のうち選択されていない電極及び消去電極をフローティング状態にして選択された2つの電極間に導電パスを形成する書き込み動作を実行する
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか記載の半導体記憶装置。
  9. 前記制御回路は、前記複数の電極のうち選択された2つの電極に所定の電位差がかかるよう、選択された2つの電極に電圧を印加することにより選択された2つの電極間に導電パスが形成されているかを検出する読み出し動作を実行する
    ことを特徴とする請求項8記載の半導体記憶装置。
  10. 前記制御回路は、前記複数の電極に第1の電圧値の固定電圧を印加するとともに、前記消去電極に第1の電圧値よりも電圧値の小さい消去電圧を印加することにより前記誘電体膜を初期状態に戻す消去動作を実行する
    ことを特徴とする請求項8又は9記載の半導体記憶装置。
  11. 内部の導電パスの有無により情報を記憶する誘電体膜と、
    前記誘電体膜の第1の面に接するように設けられた第1の数の第1の電極と、
    前記誘電体膜の第2の面に接するように設けられた第2の数の第2の電極とを備え、
    前記導電パスは、前記第1の電極のうちの任意に選択された1つの電極と、前記第2の電極のうち任意に選択された1つの電極との間に形成可能であり、
    前記導電パスは、任意の2つの電極間をつなぐ第1の方向には、前記第1の方向と反対の第2の方向に比べて、電流を流しやすい整流性を有し、
    前記導電パスが形成され得る最大の数は、前記第1の数がN、前記第2の数がMであるとき、N×Mである
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  12. 前記誘電体膜の第3の面に接するように設けられた消去電極をさらに備えることを特徴とする請求項11記載の半導体記憶装置。
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