JP2011202144A - 粘着剤組成物及びそれを用いた粘着テープ若しくはフィルム、表面保護フィルム、合わせガラス又は太陽電池モジュール - Google Patents
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Abstract
Description
これに対して、有機系紫外線吸収剤は、吸収剤の構造設計の自由度が高いために、吸収剤の構造を工夫することによって様々な吸収波長のものを得ることができる。
更に近年開発の進む太陽電池等に適用される材料は、屋外で長時間太陽光の下に曝すことが必要であり、長期経時での紫外線の暴露により、その性質が劣化することは避けられなかった。このため、UV−A領域まで遮蔽効果を示し、かつこれまで以上の耐光性に優れた紫外線吸収剤として使用し得る化合物が求められている。
また、太陽や他の紫外線源に曝される製品として、ソーラー調節フィルム、フィルム及び透明板ガラス、紫外線吸収ガラス及びガラスコーティング、ウインドスクリーン、再帰反射シート、ソーラー反射体等が知られているが、これらの製品は、樹脂フィルムやガラスが層を形成する積層品であることが多い。通常これらの積層体は、粘着剤層で各基材層間が接着された構造や、基材層上に粘着層が形成された構造をとるが、これらの製品が経時的に紫外線に曝露されたときに粘着剤層が分解又は破壊されると、当該製品の有効寿命が短くなるため、粘着剤層自体を紫外線から保護することも非常に重要な課題である。
すなわち、本発明の課題は、以下の手段によって達成された。
粘着剤と、下記一般式(1)で表される紫外線吸収剤とを含有することを特徴とする粘着剤組成物。
〔2〕
前記1価の置換基が、ハロゲン原子、置換又は無置換の炭素数1〜20のアルキル基、シアノ基、カルボキシル基、置換又は無置換のアルコキシカルボニル基、置換又は無置換のカルバモイル基、置換又は無置換のアルキルカルボニル基、ニトロ基、置換又は無置換のアミノ基、ヒドロキシ基、炭素数1〜20のアルコキシ基、置換又は無置換のアリールオキシ基、置換又は無置換のスルファモイル基、チオシアネート基、又は置換又は無置換のアルキルスルホニル基であり、前記1価の置換基が置換基を有する場合の置換基がハロゲン原子、炭素数1〜20のアルキル基、シアノ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、アルキルカルボニル基、ニトロ基、アミノ基、ヒドロキシ基、炭素数1〜20のアルコキシ基、アリールオキシ基、スルファモイル基、チオシアネート基又はアルキルスルホニル基であることを特徴とする〔1〕に記載の粘着剤組成物。
〔3〕
前記R1b、R1c及びR1dの少なくとも一つがハメット則のσp値が正である置換基であることを特徴とする〔1〕又は〔2〕に記載の粘着剤組成物。
〔4〕
前記ハメット則のσp値が正である置換基が、COORr、CONRs 2、CN、CF3、ハロゲン原子、NO2及びSO3Mより選択される基であることを特徴とする〔1〕〜〔3〕のいずれか1項に記載の粘着剤組成物[Rr、Rsは、互いに独立して、水素原子又は1価の置換基を表す。Mは、水素原子又はアルカリ金属を表す。]。
〔5〕
前記ハメット則のσp値が正である置換基がCOORr又はCNであることを特徴とする〔1〕〜〔4〕のいずれか1項に記載の粘着剤組成物[Rrは、水素原子又は1価の置換基を表す。]。
〔6〕
前記R1h又はR1nが、水素原子であることを特徴とする〔1〕〜〔5〕のいずれか1項に記載の粘着剤組成物。
〔7〕
前記R1g、R1h、R1i、R1j、R1k、R1m、R1n及びR1pが、水素原子であることを特徴とする〔1〕〜〔6〕のいずれか1項に記載の粘着剤組成物。
〔8〕
一般式(1)で表される化合物を粘着剤組成物中0.01〜30質量%含むことを特徴とする〔1〕〜〔7〕のいずれか1項記載の粘着剤組成物。
〔9〕
前記粘着剤が、ポリビニルブチラール又はエチレン‐酢酸ビニルコポリマーを含むことを特徴とする〔8〕に記載の粘着剤組成物。
〔10〕
更に、酸化防止剤、他の紫外線吸収剤、立体障害性アミン、よりなる群から選択される少なくとも1種の添加剤を含有し、前記粘着剤に対して該添加剤を0.01〜10質量%含むことを特徴とする〔1〕〜〔9〕のいずれか1項に記載の粘着剤組成物。
〔11〕
積層体を構成する粘着剤層に用いられることを特徴とする〔1〕〜〔10〕のいずれか1項に記載の粘着剤組成物。
〔12〕
基材及び〔1〕〜〔10〕のいずれかに記載の粘着剤組成物からなる粘着剤層を含む粘着テープ又はフィルム。
〔13〕
基材及び〔1〕〜〔10〕のいずれかに記載の粘着剤組成物からなる粘着剤層を含む表面保護フィルム。
〔14〕
基材及び〔1〕〜〔10〕のいずれかに記載の粘着剤組成物からなる粘着剤層を含む合わせガラス。
〔15〕
基材及び〔1〕から〔10〕のいずれかに記載の粘着剤組成物からなる粘着剤層を含む太陽電池モジュール。
本発明の粘着剤組成物は、粘着剤と下記一般式(1)で表される紫外線吸収剤とを含有する。本発明の粘着剤組成物は、積層体を構成する粘着剤層に用いられることが好ましい。
一般式(1)で表される化合物は、有機溶媒に高溶解性で長波長領域においても紫外線遮蔽効果を示し、耐光性を有する。従って、紫外線吸収剤として粘着剤に添加した場合、析出やブリードアウトがなく、長波紫外線吸収能を長期間維持し、粘着剤の分解や色相の変化等の劣化を抑制できる。
まず、下記一般式(1)で表される化合物について説明する。
R1a、R1b、R1c、R1d、R1eが表す置換基のうち1〜3個がハメット則のσp値が正である置換基を表すことが好ましく、1〜2個がハメット則のσp値が正である置換基を表すことがより好ましい。
また、置換基は更に置換されていても良く、置換基が複数ある場合は、同じでも異なっても良い。その際、置換基の例としては、上述の1価の置換基Aを挙げることができる。また置換基同士で結合して環を形成しても良い。
Ruは、水素原子又は1価の置換基を表し、1価の置換基としては前記置換基Aを挙げることができる。中でも炭素数1〜20の直鎖又は分岐鎖アルキル基を表すことが好ましい。炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖アルキル基が更に好ましく、炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖アルキル基としては、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、i−ペンチル、t−ペンチル、n−ヘキシル、i−ヘキシル、t−ヘキシル、n−オクチル、t−オクチル、i−オクチルを挙げることができ、メチル又はエチルが好ましく、メチルが特に好ましい。
R1cがハメット則のσp値が正である置換基であり、R1a、R1b、R1d、R1eは水素原子を表すことが更に好ましい。
R1cがハメット則のσp値が正である置換基を表す場合、電子求引性基によりLUMOが安定化されるため、励起寿命が短くなり、耐光性が向上するため好ましい。
溶剤溶解性とは、酢酸エチル、メチルエチルケトン、トルエンなどの有機溶剤への溶解性を意味し、樹脂との相溶性の点で、使用する溶剤に対し、10質量%以上溶解することが好ましく、30質量%以上溶解することがより好ましい。
第一の態様においては、前記一般式(1)におけるハメット則のσp値が正である置換基として、好ましくは、σp値が0.1〜1.2の電子求引性基である。σp値が0.1以上の電子求引性基の具体例としては、COORr(Rrは、水素原子又は1価の置換基を表し、水素原子、アルキル基が挙げられ、好ましくは水素原子である。)、CONRs 2(Rsは、水素原子又は1価の置換基を表す。)、CN、ハロゲン原子、NO2、SO3M(Mは、水素原子又はアルカリ金属を表す。)、アシル基、ホルミル基、アシルオキシ基、アシルチオ基、アルキルオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、ジアルキルホスホノ基、ジアリールホスホノ基、ジアルキルホスフィニル基、ジアリールホスフィニル基、ホスホリル基、アルキルスルフィニル基、アリールスルフィニル基、アシルチオ基、スルファモイル基、チオシアネート基、チオカルボニル基、イミノ基、N原子で置換したイミノ基、カルボキシ基(又はその塩)、少なくとも2つ以上のハロゲン原子で置換されたアルキル基(例えばCF3)、少なくとも2つ以上のハロゲン原子で置換されたアルコキシ基、少なくとも2つ以上のハロゲン原子で置換されたアリールオキシ基、アシルアミノ基、少なくとも2つ以上のハロゲン原子で置換されたアルキルアミノ基、少なくとも2つ以上のハロゲン原子で置換されたアルキルチオ基、σp値が0.2以上の他の電子求引性基で置換されたアリール基、ヘテロ環基、ハロゲン原子、アゾ基、セレノシアネート基などが挙げられる。ハメットのσp値については、Hansch,C.;Leo,A.;Taft,R.W.Chem.Rev.1991,91,165−195に詳しく記載されている。
本発明において、R1h又はR1nがそれぞれ独立に水素原子、COORr、CONRs 2、CN、CF3、ハロゲン原子、NO2、SO3Mのいずれかであることが好ましく[Rr、Rsは、互いに独立して、水素原子又は1価の置換基を表す。Mは、水素原子又はアルカリ金属を表す]、R1h又はR1nが水素原子であることがより好ましく、R1h及びR1nが水素原子であることが更に好ましく、R1g、R1h、R1i、R1j、R1k、R1m、R1n及びR1pが水素原子を表すことが特に好ましい。優れた耐光性を示すためである。なお、S,C若しくはNで連結した1価の置換基には、当然に、OH基及びOR基(Rは一価の置換基)は含まれない。
好ましい第二の態様として、R1a、R1c及びR1eが、水素原子を表し、R1b及びR1dが、互いに独立して、水素原子又はハメット則のσp値が正である置換基を表し、少なくとも1つは、ハメット則のσp値が正である置換基である態様を挙げることができる。
R1a、R1c及びR1eが、水素原子を表し、R1b及びR1dが、互いに独立して、水素原子又はハメット則のσp値が正である置換基を表し、少なくとも1つは、ハメット則のσp値が正である置換基である第二の態様においては、前記一般式(1)におけるハメット則のσp値が正である置換基として、より好ましくは、COORr、CONRs 2、CN、CF3、ハロゲン原子、NO2、又はSO3Mである[Rr、Rsは、互いに独立して、水素原子又は1価の置換基を表す。Mは、水素原子又はアルカリ金属を表す]。Rr、Rsの1価の置換基としては、前述のように前記置換基Aを挙げることができる。
前記一般式(1)におけるハメット則のσp値が正である置換基として、より好ましくは、COORr又はシアノ基であり、COORrであることが更に好ましい。ハメット則のσp値が正である置換基がシアノ基である場合、優れた耐光性を示すためである。また、ハメット則のσp値が正である置換基がCOORrである場合、優れた溶解性を示すためである。
Rrは水素原子又はアルキル基を表すことが好ましく、炭素数1〜20の直鎖又は分岐鎖アルキル基がより好ましく、炭素数1〜15の直鎖又は分岐鎖アルキル基が更に好ましい。
分岐鎖アルキル基は2級炭素原子又は3級炭素原子を有し、2級炭素原子又は3級炭素原子を1〜5個含むことが好ましく、1〜3個含むことが好ましく、1又は2個含むことが好ましく、2級炭素原子及び3級炭素原子を1又は2個含むことがより好ましい。また、不斉炭素を1〜3個含むことが好ましい。
Rrは、溶媒に対する溶解性の観点からは、2級炭素原子及び3級炭素原子を1又は2個含み、不斉炭素を1又は2個含む炭素数5〜15の分岐鎖アルキル基であることが特に好ましい。これは、化合物構造の対称性がくずれ、溶解性が向上するためである。
炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖アルキル基としては、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、i−ペンチル、t−ペンチル、n−ヘキシル、i−ヘキシル、t−ヘキシル、n−オクチル、t−オクチル、i−オクチルを挙げることができ、メチル又はエチルが好ましく、メチルが特に好ましい。
本発明において、R1h又はR1nがそれぞれ独立に水素原子、COORr、CONRs 2、シアノ基、CF3、ハロゲン原子、ニトロ基、SO3Mのいずれかであることが好ましく、R1h又はR1nが水素原子であることがより好ましく、R1h及びR1nが水素原子であることが更に好ましく、R1g、R1h、R1i、R1j、R1k、R1m、R1n及びR1pが水素原子を表すことが特に好ましい。優れた耐光性を示すためである。なお、C若しくはNで連結した1価の置換基には、当然に、OH基及びOR基(Rは一価の置換基)は含まれない。
なお、下記の具体例中Meはメチル基を表し、Phはフェニル基を表し、−C6H13はn−ヘキシルを表す。
例えば、公知の特許文献や非特許文献、例えば、特開平7−188190号公報、特開平11−315072、特開2001−220385号公報、「染料と薬品」第40巻12号(1995)の325〜339ページなどを参考にして合成できる。具体的には、例示化合物(16)はサリチルアミドと3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル クロリドと2−ヒドロキシベンズアミジン塩酸塩とを反応させることにより合成できる。また、サリチルアミドとサリチル酸と3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンズアミジン塩酸塩とを反応させることによっても合成できる。
本発明の粘着剤組成物において、前記一般式(1)で表される化合物は、一種のみ用いてもよく、異なる構造を有する二種以上を併用することもできる。
本発明における前記化合物は、有機材料を光・酸素又は熱による損傷に対して安定化させるのに特に適している。中でも前記一般式(1)で表される化合物は、光安定剤、とりわけ紫外線吸収剤として好適に用いることができる。
それに対して、前記一般式(1)で表される化合物は優れた耐光性を有するため長時間使用した場合でも分解せず黄変することがないという効果が得られる。
前記一般式(1)で表される化合物の分子量は1,000以下であることが好ましい。
本発明の粘着剤組成物は、有機溶剤系、水系(エマルション系)、ホットメルト系の粘着剤等いずれの種類のものも使用できるが、紫外線吸収剤の溶解性の観点から、有機溶剤系又はホットメルト系の粘着剤であることが好ましい。
本発明の粘着剤組成物に含有される粘着剤の樹脂成分としては、粘着剤の樹脂成分として使用されるいずれの樹脂も使用することができるが、ポリビニルアルコール樹脂、エチレン‐酢酸ビニルコポリマー、スチレン−ジエンコポリマー、ウレタン系樹脂及びアクリル系樹脂よりなる群から選択される1種以上の樹脂を使用することが好ましい。また、ポリビニルブチラール及び/又はエチレン‐酢酸ビニルコポリマーを使用することがより好ましい。
本発明の粘着剤組成物に含有される粘着剤の含有量としては粘着剤組成物70〜99.99質量%であることが好ましく、85〜99.9質量%であることがより好ましく、96〜99質量%であることが更に好ましい。含有量が上記の範囲であれば十分な粘着効果が得られるため好ましい。
以下に各樹脂について説明する。
ポリビニルアルコール樹脂としては、ポリビニルアルコール及び変性ポリビニルアルコール等を使用することができ、これらの鹸化度は、70〜100%が好ましく、80〜100%が更に好ましく、95〜100%が特に好ましい。ポリビニルアルコールの重合度は、100〜5,000が好ましい。
変性ポリビニルアルコールは、ポリビニルアルコールに対して、共重合変性、連鎖移動変性あるいはブロック重合変性により変性基を導入して得られる。共重合変性では、変性基として、COONa、Si(OH)3、N(CH3)3・Cl、C9H19COO、SO3Na、C12H25を導入することができる。連鎖移動変性では、変性基として、COONa、SH、SC12H25を導入することができる。
変性ポリビニルアルコールの重合度は、100〜3,000が好ましい。変性ポリビニルアルコールについては、特開平8−338913号公報、特開平9−152509号公報、及び特開平9−316127号公報に記載がある。
また、鹸化度が85〜95%の未変性ポリビニルアルコール、及びアルキルチオ変性ポリビニルアルコールが特に好ましい。更に、ポリビニルアルコール、及び変性ポリビニルアルコールは、二種以上を併用してもよい。
エチレン‐酢酸ビニルコポリマー系の粘着剤としては、ホットメルト型、エマルション型等を挙げることができる。エマルション型は、ポリビニルアルコール、界面活性剤などの乳化剤の存在下で少なくとも酢酸ビニル及びエチレンを共重合することによって得られる。市販品を用いることもでき、例えば、S450HQ(住化ケムテックス株式会社製、Tg0℃、不揮発分55%、商品名)、S205HQ(住化ケムテックス株式会社製、Tg−20℃、不揮発分55%、商品名)、#59(電気化学工業株式会社製、Tg−18℃、不揮発分56%)、#90(電気化学工業株式会社製、Tg1℃、不揮発分55%、トルエン不溶分70%、商品名)等を挙げることができる。ホットメルト型としては、例えば、酢酸ビニル含量が20〜30%、メルトインデックスが2〜5g/10分、軟化点が150〜190℃のエチレン酢酸ビニル共重合樹脂であり、例えばエバフレックス360〔三井・デュポンポリケミカル(株)〕をベースとするものを挙げることができる。
スチレン−ジエンコポリマーのジエンは、炭素間2重結合を有するジオレフィンや脂環式化合物のシクロペンタン等、特に制限はなく、具体的には、1,3−ブタジエン、イソプレン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン、1,3−ヘキサジエン等が好ましいものとして例示される。例えば、ポリマー分子鎖中にスチレンとブタジエンを含むポリマーであるスチレン−ブタジエンコポリマーの場合、ポリマー中のスチレンとブタジエンの含有率は特に制限はないが、スチレンは20〜70質量%,ブタジエンは20〜75質量%程度、またモル比で表した場合、スチレン:ブタジエンは、99:1〜40:60の範囲が好ましい。また分子量は数平均分子量が2,000〜1,000,000、より好ましくは5,000〜500,000の範囲が好ましい。スチレン−ブタジエンコポリマーは、通常はランダム共重合体であるがブロック共重合体でも良い。また、直鎖ポリマーでもよいし、枝分かれしたものでも架橋したものでもよい。市販品を用いることもでき、例えば、LACSTAR 5215A,DS−6137310KDN−703(大日本インキ化学工業(株)社製)、Nipol Lx426,432A,435(日本ゼオン(株)社製)、L1151,1260,1876(旭化成工業(株)社製)等を挙げることができる。
ポリビニルブチラールは、ポリビニルアルコールの一種である。ポリビニルブチラールとしては、分子内にビニルブチラール基を有する重合体であれば特に制限されないが、ポリビニルブチラール、ポリ酢酸ビニル及びポリビニルアルコールが分子内にランダム重合した重量平均分子量が10000〜500000の重合体であることが好ましい。ポリビニルブチラール樹脂の具体例としては、電気化学工業(株)製、商品名:電化ブチラール3000−1、3000−K、4000−2、5000−A、6000−C、6000−EP、積水化学工業(株)製、エスレックBHシリーズ、BXシリーズ、KSシリーズ、BLシリーズ、BMシリーズ、クラレ(株)製、商品名:モビタール(Mowital)シリーズの他、ソルーシア(Solutia)社製、ビュートバー(Butvar)シリーズなどが挙げられる。
本発明の粘着剤組成物には上記に挙げる以外にも、汎用のウレタン系樹脂、アクリル系樹脂等も使用することができる。
例えば、三井化学ポリウレタン社製 タケラック/タケネート、大日精化工業社製 セイカボンド/セイカダイン、東洋モートン社製 アドコート/トモフレックス、ロックペイント社製 アドロック、大日本インキ化学社製 ディックドライなどが挙げられる。また、アクリル系共重合体を使用することもできる。具体例としては、2−エチルヘキシルアクリレートと2−ヒドロキシエチルアクリレートとの共重合体などが挙げられる。
特に、本発明において、樹脂組成物100質量部に対し、一般式(1)で表される化合物0.05〜3質量部、リン系安定剤0.0005〜0.3質量部であることが好ましい。
前記ヒンダードフェノール系安定剤としては、例えば、フェノール性水酸基のオルト位に少なくともひとつの水素原子以外の置換基(例えばアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、複素環式基、アルコキシ基、アリールオキシ基、置換アミノ基など)を有する化合物が挙げられる。
前記ヒンダードフェノール系安定剤としては、酸化防止剤として公知の化合物で、市販されているものであってもよく、例えば、2,6−ジーt−ブチルー4−メチルフェノールや2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール(BHT)、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製の酸化防止剤などが挙げられる。
本発明に用いるヒンダードフェノール系安定剤は、2種類以上を混合して含有させることができるが、ヒンダードフェノール系安定剤の合計の含有割合は、樹脂組成物100質量部に対して0.0001〜1質量部であることが好ましく、0.001〜0.1質量部であることがより好ましい。
前記一般式(1)で表される化合物が粘着剤と相溶性を有する場合は、前記一般式(1)で表される化合物を粘着剤に直接添加することができる。
粘着剤と相溶性を有する補助溶媒に、前記一般式(1)で表される化合物を溶解し、その溶液を粘着剤に添加してもよい。例えば、前記一般式(1)で表される化合物を可塑剤に溶解し、可塑剤溶液と粘着剤を混練してもよい。また、前記一般式(1)で表される化合物を高沸点有機溶媒やポリマー中に分散し、その分散物を粘着剤に添加してもよい。
本発明の粘着剤組成物は、積層体を構成する粘着剤層に用いられることが好ましい。
積層体は少なくとも基材と粘着剤層とを有し、基材としてはガラス及び樹脂等が挙げられる。樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ−1−ブテン、ポリ−4−メチル−1−ペンテン、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・1−ブテン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・エチルアクリレート共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体などのポリオレフィンフィルム、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステルフィルム、ポリアクリレートフィルム、ポリスチレンフィルム、ナイロン6、ナイロン6,6、部分芳香族ポリアミドなどのポリアミドフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリカーボネートフィルム、フッ素樹脂フィルムを挙げることができる。なかでも、ポリエチレン、ポリプロピレンが好ましい。これらの樹脂は単独で使用してもよく、また2種以上を混合して使用してもよい。
積層体としては、上述した用途のうち積層構造を有するものが挙げられ、中でも粘着テープ、フィルム、表面保護用フィルム、合わせガラス等を挙げることができる。
本発明の粘着テープ若しくはフィルム、表面保護用フィルムは、フィルム基材の片面に、本発明の粘着剤組成物からなる粘着剤層を有することを特徴とする。該フィルム基材は、単層であっても複数積層されていてもよい。フィルム基材の厚みは、単層の場合は、通常30〜200μm、好ましくは50〜150μm程度である。また、複数積層されている場合には、基材層の一層の厚みは、通常0.5〜80μm、好ましくは1〜40μm程度である。また、フィルム基材全体の厚みは、通常20〜300μm程度、好ましくは20〜250μm程度、より好ましくは40〜200μm程度である。基材層が20μm未満では剥離時に基材が破れたり、裂けたりする場合があり、300μmを超える場合には基材のコシが大きくなり、貼付後に浮き等が発生しやすい。フィルム基材と粘着剤層は、例えば、共押出成形により一体に形成されたもとすることができる。また、フィルム基材の表面にはコロナ処理、プラズマ処理などの易着処理をおこなってもよい。
具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ−1−ブテン、ポリ−4−メチル−1−ペンテン、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・1−ブテン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・エチルアクリレート共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体などのポリオレフィンフィルム、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステルフィルム、ポリアクリレートフィルム、ポリスチレンフィルム、ナイロン6、ナイロン6,6、部分芳香族ポリアミドなどのポリアミドフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリカーボネートフィルムを挙げることができる。なかでも、ポリエチレン、ポリプロピレンが好ましい。これらの重合体は単独で使用してもよく、また2種以上を混合して使用してもよい。
本発明の合わせガラスは、ガラス基材の片面に、本発明の粘着剤組成物からなる粘着剤層を有することを特徴とする。好ましい実施形態では、この粘着剤層は事前に中間膜として本発明の粘着剤組成物より作製される。合わせガラスは、2枚のガラス基材の間に該中間膜を挟んだものを、予備圧着、加圧処理することにより得られる。
ガラス基材としては、無機系のものが好ましく、生板ガラスのほか、周辺強化加工、全面強化加工等の強化加工をしたもの、全面又は部分的に熱線反射、導電性、着色等用の被膜を施したもの、等種々のものを使用することができる。合わせガラスの板厚は、特に制限はされないが、例えば自動車用窓ガラスの場合は通常1.0〜5.0mm程度であり、建築用窓ガラスの場合は10.0を超えることもあるが、適宜選定することができる。
本発明の粘着剤組成物は太陽電池用保護シートに用いることができる。
本発明に適用する太陽電池は、結晶シリコン太陽電池、アモルファスシリコン太陽電池、色素増感太陽電池などいずれの形式の素子からなる太陽電池であってもよい。結晶シリコン太陽電池やアモルファスシリコン太陽電池において、特開2000−174296号公報に記載のように防汚や耐衝撃性、耐久性を付与する保護部材としてカバー材が用いられている。また色素増感太陽電池においては、特開2006−282970号公報に記載のように光(特に紫外線)に励起されて活性となる金属酸化物系半導体を電極材料として用いるため、光増感剤として吸着させた色素が劣化し、光発電効率が徐々に低下する問題があり、紫外線吸収層を設けることが提案されている。この場合、本発明の粘着剤組成物を含む太陽電池用保護シートは長波紫外線遮蔽効果を長時間維持できるため、優れた耐光性を示すという効果を奏する。
本発明の粘着剤組成物を用いた太陽電池用保護シートはいずれの形状であってもよい。特開2000−91610号公報、特開平11−261085号公報に記載のフィルム、シート、例えば特開平11−40833号公報に記載の積層フィルム、特開平11−214736号公報に記載のカバーガラス構造などが挙げられる。なお、汎用性の観点から、シート状であることが好ましい。太陽電池用保護シートがシート状又はフィルム状のとき、その厚みは使用する規格に応じて任意に決めることができる。特に制限しないが好ましくは、30〜300μmの範囲であり、より好ましくは50〜200μmである。厚みが上記の範囲であればより剛性や機械的強度が得られるため好ましい。シート状の太陽電池用保護シートは、太陽電池用フロントシート、太陽電池用バックシートのいずれにも用いることができる。
上記フィルム基材としては、シート状やフィルム状に形成できる樹脂であれば特に限定されるものでなく、積層体、粘着テープ若しくはフィルム、表面保護用フィルムの項にて既述の具体例のいずれを用いてもよい。
上記防眩処理層の形成には、アクリル系バインダーとシリカフィラーを用いた防眩処理による積層処理が挙げられる。防眩処理層の厚みは好ましくは0.1〜100μmであり、より好ましくは0.5〜10μmである。また、上記反射防止層を形成するには、例えば反射防止処理HEAコートを行うことなどが挙げられる。反射防止層の厚みは好ましくは1〜1000nmであり、より好ましくは10〜500nmである。太陽電池モジュールに接着するための樹脂層としては、シリコーン樹脂からなる剥離コート層やアクリル樹脂層などが挙げられる。樹脂層の厚みは好ましくは5〜500μmであり、より好ましくは10〜200μmである。アクリル樹脂には、隠蔽力の強い酸化チタンなどを混合させることも可能である。接着層の途中に含む金属層としては、金、銀、銅、アルミニウム、ニッケル、あるいは合金、酸化錫、インジウム酸化錫、酸化アンチモン等の金属酸化物の透明な薄膜を設けることができる。これらのコート層を設ける方法としては、真空蒸着法やスパッタリング法等を用いることができる。このようなコート層の厚さは通常1〜1000nm程度である。
本発明の太陽電池モジュールは、基材及び本発明の粘着剤組成物を含む粘着層を含む。本発明の太陽電池モジュールは、本発明の粘着剤組成物を用いた太陽電池用保護シートを含むことが好ましい。太陽電池モジュールは、一般的には金属、セラミック等の支持基板の上にセルが構成され、その上を太陽電池用保護シートや保護ガラス等で覆い、支持基板の反対側から光を取り込む構造をとるが、支持基板に強化ガラス等の透明材料を用い、その上にセルを構成してその透明の支持基板側から光を取り込む構造とすることも可能である。具体的には、スーパーストレートタイプ、サブストレートタイプ、ポッティングタイプと呼ばれるモジュール構造、アモルファスシリコン太陽電池などで用いられる基板一体型モジュール構造等が知られており、適宜これらのモジュール構造を選択できる。具体的には、特願平11−8457号に記載の構造や態様とすることが好ましい。
本発明の太陽電池モジュールにおいて、本発明の粘着剤組成物を用いた太陽電池用保護シートは太陽電池を封止する限り、特にその形態に制限はなく使用可能である。
本発明の粘着剤組成物を用いた太陽電池用保護シートは、公知の太陽電池モジュールに組み込むことができる。例えば、特開2007−128943、特開2006−100527、特開2002−134767、特開2010−27714に記載の方法でモジュールを組みこれに本発明の粘着剤組成物を用いた太陽電池用保護シートを用いることができる。
例えば、太陽電池用保護シートをセル上に固定するときは、太陽電池用保護シートは、ロール加圧後加熱密着、真空加圧後加熱密着等の方法により太陽電池を封止することが可能である。
また太陽電池の周縁をフレームで囲み、該フレームと太陽電池外縁の間を封止樹脂で封止するときは、太陽電池用保護シートは前記フレームとして使用可能である。
(1)清浄な強化ガラス31の上にEVA(エチレンビニールアセテートコポリマー)シート32を載せ、その上に太陽電池(セル)34を配置する。
(2)その上に本発明の太陽電池封止材33を重ねて置き、この状態で1時間ほど加熱してEVA層を架橋させる。
(3)強化ガラスに沿って余分なEVA及び裏面封止材(バックシート)をカットする。
(4)作製した部材を強化ガラス31側(太陽光が入射するおもて面になる)からフレーム35に押し込む。
(5)EVA層32及び本発明の太陽電池封止材33を一部カットして太陽電池セルの端子部分へ配線37を半田付けする。
(6)カット部をシリコーン樹脂やシリコーンゴムを塗布して端子部分を封止樹脂36により封止する。
(7)必要により、端子ボックスを設け、配線を行う。
また各々の用途に対する評価としては下記の既知評価法により達成できる。高分子材料の光による劣化は、JIS−K7105:1981、JIS−K7101:1981、JIS−K7102:1981、JIS−K7219:1998、JIS−K7350−1:1995、JIS−K7350−2:1995、JIS−K7350−3:1996、JIS−K7350−4:1996の方法及びこれを参考にした方法によって評価することができる。
合成例1
(例示化合物(2)の調製)
3つ口フラスコに、アセトキシム39.5g(1.1モル当量)、DMF(N,N−ジメチルホルムアミド)600mL、カリウム−t−ブトキシド60.6g(1.1モル当量)を入れて室温で30分攪拌した。その後、内温を0℃とし、そこへ化合物(X−1)60g(1.0モル当量)をゆっくり滴下した。滴下後、内温を25℃まで昇温し、その温度で1時間攪拌した。
反応混合物を塩化アンモニウム水溶液と酢酸エチルで抽出・分液操作を行い、得られた有機相に飽和食塩水を加えて洗浄し分液した。こうして得られた有機相を、ロータリーエバポレータで濃縮して得られた残留物を化合物(X−2)の粗生成物として得た。
3つ口フラスコに、上記で得られた化合物(X−2)の組成生物を全量を入れ、エタノール700mLと1Mの塩酸水500mLを加えて、反応混合物を内温80℃まで昇温しその温度で3時間攪拌した。
反応混合物を内温25℃まで冷却し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と酢酸エチルで抽出・分液操作を行い、得られた有機相に飽和食塩水を加えて洗浄し分液した。こうして得られた有機相を、ロータリーエバポレータで濃縮して得られた残留物を化合物(X−3)の粗生成物として得た。
3つ口フラスコに、フラスコ内を窒素ガスで満たした後に10%Pd−C(和光純薬工業社製)を6.5g添加し、エタノールを2,000mL、上記で得られた化合物(X−3)の組成生物を全量加えて加熱・還流した。そこへギ酸55mL(3モル当量)をゆっくり滴下し、この温度で5時間攪拌した。その後反応混合物を内温25℃まで冷却し、セライトろ過を行い炉別した母液に1,5−ナフタレンジスルホン酸を105g加えて、内温を70℃まで昇温し、30分攪拌した。その後、徐々に室温まで冷却して結晶を濾別し化合物(X−4)を100g得た。収率は化合物(X−1)を出発物質として72%であった。得られた結晶は、淡茶色であった。1H NMR(重DMSO):δ6.95−6.98(1H)、δ7.02−7.04(1H)、δ7.40−7.51(3H)、δ7.90−7.95(1H)、δ8.75(1H)、δ8.85−8.88(2H)、δ9.03(2H)、δ10.89(1H)
(例示化合物(m−2)の調製)
サリチルアミド160.0gにアセトニトリル600mLとDBU355.2gを添加し溶解させた。この溶液に3−シアノベンゾイル クロリド193.2gを添加し、室温で24時間攪拌した。この反応液に水1200mLと塩酸150mLを添加し、得られた固体を濾過、水洗浄して合成中間体Mを296.0g得た(収率95%)。
例示化合物(1)を吸光度が1となるようにアセトニトリルに溶解させ、この溶液に70%過塩素酸(酢酸溶媒)を滴下し、pHを変化させていった。その際の溶液吸収スペクトルを測定し、λmaxにおける吸光度から各pHにおけるトリアジンフリー体とプロトン付加体の比率を計算した。その値が等しくなる点よりpKaの値を求めた。ここで、トリアジンフリー体とは、例示化合物(1)そのものを表し、プロトン付加体とは、例示化合物(1)のトリアジン環の窒素原子にプロトンが付加したものを表す。同様にして例示化合物(2)、(20)、(23)、(84)、(m−2)、(m−3)、(m−4)、(m−21)、(m−31)、(m−20)、(m−1)、並びに比較化合物である(例A1)、及び(例A2)についてpKaの値を求めた。吸収スペクトルは、島津製作所製分光光度計UV−3600(商品名)を用いて測定した。pHは、東亜電波工業製pHメーター計HM60G(商品名)を用いて測定した。なお、吸光度はそれぞれの化合物の極大吸収波長で測定した値である。結果を表1に示す。
〔実施例1〜7〕合わせガラスへの使用
〔実施例1〕
≪中間膜の作製≫
表2に示す材料をロールミルに供給し、95℃で溶融混練し、粘着剤組成物を調製した。紫外線吸収剤の添加量は樹脂に対する質量%である。
得られた組成物を2枚のポリエチレンテレフタレートフィルムの間に挟んで120℃5分の条件でプレス成形し、放冷後、得られた中間膜をフィルムより剥離して、厚み0.8mmの中間膜を得た。
≪合わせガラスの作製≫
予め洗浄乾燥しておいた2枚の3mm厚のフロートガラス板の間に、上記中間膜を挟み、これをゴム袋に入れ真空脱気し、約80℃の温度で予備圧着する。ついでこの予備圧着ガラスをオートクレーブの中に入れ、圧力5kg/cm2、150℃の条件で30分間加圧処理を行った。
上記のようにして、得られた実施例1の合わせガラスは着色が少なく、光学的ゆがみの少ないものであった。
≪中間膜の作製≫
トリエチレングリコール−ジ−エチレンブチレート40質量部、酸化防止剤として2,6−ジ−tert−ブチル−P−クレゾール(BHT)(住友化学社製 スミライダーBHT)0.2質量部、及び、紫外線吸収剤として化合物(23)4.0質量部を均一な透明溶液になるまで攪拌混合し、可塑剤溶液を作製した。
樹脂2 100質量部に対して、上記可塑剤溶液44.2質量部を添加し、これをミキシングロールで充分に混練した後、プレス成形機を用いて150℃で30分間プレス成形し、平均膜厚0.76mmの中間膜を得た。
≪合わせガラスの製造≫
得られた中間膜を、その両端から30cm×30cm×厚さ2.5mmの透明なフロートガラスで挟み込み、これをゴムバック内に入れ、2660Paの真空度で20分間脱気した後、脱気したままオーブンに移し、更に90℃で30分間保持しつつ真空プレスした。このようにして予備圧着された合わせガラスをオートクレーブ中で135℃、圧力118N/cm2の条件で20分間圧着を行い、合わせガラスを得た。
上記のようにして、得られた実施例2の合わせガラスは着色が少なく、光学的ゆがみの少ないものであった。
実施例3から7については表2に記載の成分を用いて、樹脂1を使用している場合には、実施例1と同様に、樹脂2を使用している場合には実施例2と同様に、合わせガラスの製造を行った。
実施例1同様に、表2に示す材料を用いて合わせガラスを作成した。
実施例2同様に、表2に示す材料を用いて合わせガラスを作成した。
〔耐光性〕
作成した各合わせガラスを、メタルハライドランプ(約350nm以下カットフィルター存在下)(商品名:アイスーパーUVテスター、岩崎電気製)で照度90mW/cm2、温度63℃、湿度50%の条件で光照射した。
評価は以下のように判断し表に示した。各合わせガラスにおいて光照射前の遮蔽率が1%である波長で、光照射後に遮蔽率が5%になるまでにかかった時間を評価した。比較例1を試験した際にかかった時間を1(基準)としたとき、耐光性を下記の基準を用いて評価した。
◎:比較例1に対して4以上の場合
○:比較例1に対して2以上4未満の場合
△:比較例1に対して1以上2未満の場合
×:比較例1に対して0.1以上1未満の場合
合わせガラスを作る前の、各樹脂組成物(中間膜)をメタルハライドランプ(約350nm以下カットフィルター存在下)(商品名:アイスーパーUVテスター、岩崎電気製)で照度90mW/cm2、温度63℃、湿度50%の条件で光照射した。
評価は以下のように判断し表2に示した。
各樹脂組成物において光照射前のフィルムを通して見た像を基準として、光照射後に像のゆがみが生じたか否かを評価した。比較例1を試験した際に生じた像のゆがみと比較し、下記の基準に従って評価した。
○:比較例1よりも像のゆがみが小さかった場合
△:比較例1と同等の像のゆがみを生じた場合
×:比較例1よりも像のゆがみが大きかった場合
樹脂1:エチレン・酢酸ビニルコポリマー(東ソー(株)製 「UE750R」)、溶融温度(Tm)66℃、酢酸ビニル含有量32%、メルトフローレイト(MFR):30g/10分
純水2890gに、平均重合度1700、鹸化度99.2モル%のポリビニルアルコール275gを加えて加熱溶解した。この溶解液を15℃に温度調節し、濃度35質量%の塩酸201gとn−ブチルアルデヒド157gとを加え、15℃を保持して反応物を析出させた。次いで、反応系を60℃で3時間保持して反応を完了させた後、過剰の水で洗浄して未反応のn−ブチルアルデヒドを洗い流し、塩酸触媒を汎用な中和剤である水酸化ナトリウム水溶液で中和し、更に、過剰の水で2時間水洗後、乾燥して、白色粉末状のポリビニルブチラール樹脂を得た。このポリビニルブチラール樹脂の平均ブチラール化度は68.5モル%であった。
添加剤2:ヒンダードアミン系光安定剤としてADEKA社製、LA−94
本発明を実施例8〜12によって更に詳細に説明するが、本発明に用いることができる層構成、層の厚みなどはこれに限定されない。
≪太陽電池用フロントシートの作製≫
透明樹脂シートとして厚さ50μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ社製、ルミラーS56)を用いた。透明樹脂シートの片面に、アクリル系バインダー(NIPOL Lx811、日本ゼオン(株)製)100質量部及びシリカフィラー(日産化学株式会社製 商品名スノーテックスZL)5質量部からなる防眩処理層を設けた(コート厚:約2μm)。
前記シートの前記の処理がされていない面側に、透明接着剤として乾燥膜厚が20μmとなるように感圧接着剤(2−エチルヘキシルアクリレート−2−ヒドロキシエチルアクリレート共重合体(2−エチルヘキシルアクリレート80重量部とヒドロキシエチルアクリレート20重量部とを共重合して調製したアクリル共重合体(重量平均分子量=40万)を92質量%と紫外線吸収剤として化合物(m−21)を8質量%含む)を塗布し、ポリエチレンテレフタレートフィルム(リンテック社製 SPPET3811、厚さ38μmを積層太陽電池用フロントシートを作製した。このように作製された太陽電池用のフロントシートは、太陽電池モジュールに接着し用いることができる。
外側から防眩処理層/PET/接着層(2−エチルヘキシルアクリレート−2−ヒドロキシエチルアクリレート共重合体+紫外線吸収剤(m−21))/PET の太陽電池用フロントシートを作成した。
≪太陽電池用フロントシートの作製≫
トリエチレングリコール−ジ−エチレンブチレート40質量部、酸化防止剤として2,6−ジ−tert−ブチル−P−クレゾール(BHT)(住友化学社製 スミライダーBHT)0.2質量部、及び、紫外線吸収剤として(m−21)2.9質量部を均一な透明溶液になるまで攪拌混合し、可塑剤溶液を作製した。
樹脂2 100質量部に対して、上記可塑剤溶液40質量部を添加し、これをミキシングロールで充分に混練した組成物を、2枚のポリエチレンテレフタレートフィルム(リンテック社製SPPET3811、厚さ38μm)の間に挟んでプレス成形機を用いて150℃で30分間プレス成形し、平均膜厚0.76mmの膜を得た。
上記ポリエチレンテレフタレートフィルムの片面に、アクリル系バインダー(NIPOL Lx811、日本ゼオン(株)製)100質量部及びシリカフィラー(日産化学株式会社製 商品名スノーテックスZL)5質量部からなる防眩処理層を設けた(コート厚:約2μm)太陽電池用フロントシートを作成した。
外側から防眩処理層/PET/接着層(樹脂2+紫外線吸収剤(m−21))/PET の太陽電池用フロントシートを作成した。
≪太陽電池用バックシートの作製≫
フッ素樹脂フィルム(デュポン社製 PVF テドラー)25μmに、2液硬化型ウレタン系接着剤(東洋モートン社製 AD76P1/CAT10)と紫外線吸収剤として化合物(84)を樹脂に対して5質量%混合した塗布液を固形分塗布量4g/m2になるように塗布し、PETフィルム(東レ株式会社製 ルミラーS10)250μmをドライラミネート法により積層した。次に、ポリエステル骨格を導入したアクリル樹脂(総研化学工業社製 サーモラック)とアクリル系樹脂(総研化学工業社製 アクトフロー)とを70対30の割合で配合した塗布液に、更に、ルチル型酸化チタン(石原産業社製 CR−90)を樹脂固形分に対して10質量%添加・混合して白色の塗布液を得た。この塗布液を上記積層品のPETフィルム面の片側にグラビアコート法で塗布し、固形分塗布量として4g/m2の接着性塗布層(厚さ2μm)を設け、白色の接着性塗布層が内面側の太陽電池用バックシートを作製した。このように作製された太陽電池用のバックシートは、太陽電池モジュールに接着し用いることができる。
外側からフッ素樹脂フィルム層/接着層(ウレタン樹脂+紫外線吸収剤(84))/PET/アクリル樹脂+酸化チタン層 の太陽電池用バックシートを作成した。
≪太陽電池用フロントシートの作製≫
樹脂1 100質量部と紫外線吸収剤(84) 2.3質量部をロールミルに供給し、95℃で溶融混練し、粘着剤組成物を調製した。
得られた組成物を2枚のポリエチレンテレフタレートフィルム(リンテック社製 SPPET3811、厚さ38μm)の間に挟んで150℃30分の条件でプレス成形し、厚み142μmの膜を得た。ポリエチレンテレフタレートフィルムの片面に、アクリル系バインダー(NIPOL Lx811、日本ゼオン(株)製)100質量部及びシリカフィラー(日産化学株式会社製 商品名スノーテックスZL)5質量部からなる防眩処理層を設けた(コート厚:約2μm)。
太陽電池用フロントシートを作製した。このように作製された太陽電池用のフロントシートは、太陽電池モジュールに接着し用いることができる。
外側から防眩処理層/PET/接着層(樹脂1+紫外線吸収剤(84))/PET/ の太陽電池用フロントシートを作製した。
≪太陽電池用バックシートの作製≫
基材とするプラスチックフィルムとして、押出法により製造された、厚さ150μmのポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂フィルム(原料のPET:ダイアホイルヘキスト社製、ダイアホイルT−600(登録商標))の片面にドライラミネート機により、固形分30質量%の三井化学ポリウレタン(株)製ポリウレタン系接着剤(主剤タケラックA515/硬化剤タケネートA50=10/1溶液)に紫外線吸収剤として化合物(20)を4.0質量%になるように添加した塗布液を乾燥状態での塗布量が4.0g/m2となるように塗布した。その上に金属箔として厚さ25μmのアルミニウム箔を貼り合わせ金属層を設けた。更に、前記積層体のアルミニウム箔側の片面にドライラミネート機により、固形分30質量%の三井化学ポリウレタン(株)製ポリウレタン系接着剤(主剤タケラックA515/硬化剤タケネートA50=10/1溶液)に紫外線吸収剤として化合物(20)を2.0質量%になるように添加した塗布液を乾燥状態での塗布量が4.0g/m2となるように塗布して、プラスチックフィルムとして、押出法により製造された、厚さ50μmのポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂フィルム(原料のPET:ダイアホイルヘキスト社製、ダイアホイルT−600(登録商標))を貼り合わせて太陽電池バックシートを作成した。
外側からPET/接着層(ウレタン樹脂+紫外線吸収剤(20))/金属層/接着層(ウレタン樹脂+紫外線吸収剤(20))/PET の太陽電池用バックシートを作製した。
≪太陽電池モジュールの作製≫
製造例1〜5にて作製した太陽電池用フロントシート及びバックシートを用いて、実施例8〜12の太陽電池モジュールを作製した。
厚さ3mmの強化ガラスと、EVAシート〔三井化学ファブロ(株)製のSC50B〕と、結晶系太陽電池セルと、EVAシート〔三井化学ファブロ(株)製のSC50B〕と、実施例作成のシートと、をこの順に重ね合わせ、真空ラミネータ〔日清紡(株)製、真空ラミネート機〕を用いてホットプレスすることにより、EVAと接着させた。EVAの接着条件は、以下の通りである。
真空ラミネータを用いて、128℃で3分間の真空引き後、2分間加圧して仮接着した。その後、ドライオーブンにて150℃で30分間、本接着処理を施した。
このようにして、結晶系の太陽電池モジュールを作製した。作製した太陽電池モジュールを用いて発電運転をしたところ、太陽電池として良好な発電性能を示した。
比較例3〜7については、紫外線吸収剤として例A1を代替する以外、実施例8〜12に示す方法と同じ方法で、それぞれ太陽電池モジュール作製した。
実施例8〜12において、外側になる方向から、メタルハライドランプ(約350nm以下カットフィルター存在下)(商品名:アイスーパーUVテスター、岩崎電気製)で照度90mW/cm2、温度63℃、湿度50%、の条件で光照射した。膜の剥がれ(接着層と基材との間の気泡を確認)を目視で確認し、評価及び比較を行った。評価及び比較は、実施例8〜12に対して、各紫外線吸収剤に代えて同量の(例A1)を含む比較例3〜7をそれぞれの基準として行った。評価は以下のように判断し、表3に示した。
◎:膜の剥がれが確認できるまでかかった時間が、各々の比較例よりの5倍以上
○:膜の剥がれが確認できるまでかかった時間が、各々の比較例より1倍より大きく5倍未満
△:膜の剥がれが確認できるまでかかった時間が、各々の比較例と1倍
×:膜の剥がれが確認できるまでかかった時間が、各々の比較例より1倍未満
評価は、実施例8〜12に対して、各紫外線吸収剤に代えて同量の(例A1)を含む比較例3〜7をそれぞれの基準として発電効率の比較をすることにより行った。評価は以下のように判断し、表3に示した。
◎:各比較例の保護シートを使用した時よりも発電効率が1.5倍以上
○:各比較例の保護シートを使用した時より発電効率が1倍より大きく1.5倍未満
△:各比較例の保護シートを使用した時と発電効率が1倍
×:各比較例の保護シートを使用した時より発電効率が1倍未満
31・・・強化ガラス
32・・・樹脂層
33・・・太陽電池封止材
34・・・太陽電池(セル)
35・・・フレーム
36・・・封止樹脂
37・・・配線
38・・・接着層
Claims (15)
- 前記1価の置換基が、ハロゲン原子、置換又は無置換の炭素数1〜20のアルキル基、シアノ基、カルボキシル基、置換又は無置換のアルコキシカルボニル基、置換又は無置換のカルバモイル基、置換又は無置換のアルキルカルボニル基、ニトロ基、置換又は無置換のアミノ基、ヒドロキシ基、炭素数1〜20のアルコキシ基、置換又は無置換のアリールオキシ基、置換又は無置換のスルファモイル基、チオシアネート基、又は置換又は無置換のアルキルスルホニル基であり、前記1価の置換基が置換基を有する場合の置換基がハロゲン原子、炭素数1〜20のアルキル基、シアノ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、アルキルカルボニル基、ニトロ基、アミノ基、ヒドロキシ基、炭素数1〜20のアルコキシ基、アリールオキシ基、スルファモイル基、チオシアネート基又はアルキルスルホニル基であることを特徴とする請求項1に記載の粘着剤組成物。
- 前記R1b、R1c及びR1dの少なくとも一つがハメット則のσp値が正である置換基であることを特徴とする請求項1又は2に記載の粘着剤組成物。
- 前記ハメット則のσp値が正である置換基が、COORr、CONRs 2、CN、CF3、ハロゲン原子、NO2及びSO3Mより選択される基であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の粘着剤組成物[Rr、Rsは、互いに独立して、水素原子又は1価の置換基を表す。Mは、水素原子又はアルカリ金属を表す。]。
- 前記ハメット則のσp値が正である置換基がCOORr又はCNであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の粘着剤組成物[Rrは、水素原子又は1価の置換基を表す。]。
- 前記R1h又はR1nが、水素原子であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の粘着剤組成物。
- 前記R1g、R1h、R1i、R1j、R1k、R1m、R1n及びR1pが、水素原子であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の粘着剤組成物。
- 一般式(1)で表される化合物を粘着剤組成物中0.01〜30質量%含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか記載の粘着剤組成物。
- 前記粘着剤が、ポリビニルブチラール又はエチレン‐酢酸ビニルコポリマーを含むことを特徴とする請求項8に記載の粘着剤組成物。
- 更に、酸化防止剤、他の紫外線吸収剤、立体障害性アミン、よりなる群から選択される少なくとも1種の添加剤を含有し、前記粘着剤に対して該添加剤を0.01〜10質量%含むことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の粘着剤組成物。
- 積層体を構成する粘着剤層に用いられることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の粘着剤組成物。
- 基材及び請求項1〜10のいずれか一項に記載の粘着剤組成物を含む粘着剤層を含む粘着テープ又はフィルム。
- 基材及び請求項1〜10のいずれか一項に記載の粘着剤組成物を含む粘着剤層を含む表面保護フィルム。
- 基材及び請求項1〜10のいずれか一項に記載の粘着剤組成物を含む粘着剤層を含む合わせガラス。
- 基材及び請求項1〜10のいずれか一項に記載の粘着剤組成物を含む粘着剤層を含む太陽電池モジュール。
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