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JP2011200009A - スイッチング電源 - Google Patents

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JP2011200009A
JP2011200009A JP2010063454A JP2010063454A JP2011200009A JP 2011200009 A JP2011200009 A JP 2011200009A JP 2010063454 A JP2010063454 A JP 2010063454A JP 2010063454 A JP2010063454 A JP 2010063454A JP 2011200009 A JP2011200009 A JP 2011200009A
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JP2010063454A
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Tetsuya Mihashi
哲也 三橋
Takeshi Tanaka
武 田中
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Panasonic Corp
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Panasonic Corp
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Abstract

【課題】負荷の大小にかかわらずに適正な起動時間を自動調整し、オーバーシュートや過大な突入電流のないソフトスタート機能を有するスイッチング電源を提供する。
【解決手段】スイッチング電源は、出力電圧と目標電圧との差に基づいて、スイッチ素子(101)のオンオフ制御用信号を生成する制御信号生成回路(200)と、オフ信号を生成する電流制限回路(300)と、制御用信号とオフ信号とを論理演算した結果に基づいて、スイッチ素子をオンオフ制御するスイッチ制御回路(106)と、制限値を制御する制限値制御回路(400)とを備え、電流制限回路は、出力電圧が低いほどオフ信号を長い時間出力し、制限値制御回路は、起動時には制限値を初期値に設定し、起動してからスイッチ素子が所定回数スイッチング動作したとき、または出力電圧が目標電圧を越えたときに制限値を通常値に切り替える。
【選択図】図1

Description

本発明は、インダクタ電流を制限することによるソフトスタート機能を備えた直流電圧出力のスイッチング電源に関するものである。
スイッチング電源は、出力電圧が設定値よりも小さい時にはインダクタ電流を増加させて出力容量を充電する帰還制御をするが、電流供給能力に制限を設けないと、過電流によりデバイス破壊の危険がある。そのためスイッチング電源は、一般に出力電流を制限する回路を内蔵しており、この制限電流の設定値は、出力電流能力として必要とされる電流値以上になるように決定される。
ところが、近年LSI(Large Scale Integration)の高性能化に伴い1Aを超える出力電流値が必要とされるケースが珍しくなくなってきており、定常動作時の制限電流設定値が増加している。特に起動時において、大きな制限電流設定値は入力側からの大きな突入電流を引き起こし、入力電圧のドロップによる誤動作を引き起こしたり、あるいは出力電圧のオーバーシュートにより負荷に対するダメージの原因となったりする。そのため、多くのスイッチング電源は、起動時のソフトスタート機能により起動時の突入電流を抑えるように設計されている。
ソフトスタートの制御方法はフィードバックの基準電圧を徐々に上昇させていくなど、様々な手段が存在するが、出力電流制限回路を有している場合の実現手段としては、起動時だけ電流制限値を低く設定するのが最も簡単な手段の一つとして考えられる。
また、起動後はソフトスタート状態から通常の制御に移行する必要があるが、移行タイミングの決定方法の一例として、ソフトスタート動作開始後一定時間経過したのを見て通常動作に移行させるという考え方がある。この方法は、アプリケーションが明確であり、起動時の負荷抵抗値と出力容量値が決まっていれば、最良の方法のひとつとなる。
図7は以上の考えに基づいた、従来のソフトスタート機能を備えた電源装置の構成図である(例えば、特許文献1参照)。701は基準電源であり、電源装置の出力電圧Voutの目標とする基準電圧E0を生成する。702は誤差増幅器であり、出力電圧Voutと基準電圧E0を比較して誤差信号Veを出力する。703は基準信号発生回路であり、所定の周波数で増減する基準信号を生成する。704はスイッチ回路であり、後述するタイマ707により所定時間に達するとオフする。705はクランプ回路であり、電圧源から構成されてクランプ電圧Vc1を生成する。706はPWM回路であり、誤差信号Veと基準信号を比較して駆動パルスを出力する。707はスイッチ回路704を制御するタイマであり、少なくともタイマ707でカウントされる時間内はスイッチ回路704をオンし、誤差信号Veにかかわらず誤差増幅器702の出力をクランプする。708は直流電圧の電源端子である。また、709はスイッチングトランジスタ、710はダイオード、711はインダクタ、712は出力コンデンサであり、インダクタ711と出力コンデンサ712との直列回路にダイオード710を並列接続し、ダイオード710にスイッチングトランジスタ709を介して入力直流電圧Vinを印加する、降圧コンバータと呼ばれる電圧変換部を構成する。出力端子には負荷713が接続されている。
電圧変換部では、PWM回路706から出力される駆動パルスに従ってスイッチングトランジスタ709のオン/オフが繰り返される。トランジスタ709がオンするとインダクタ電流は単調増加し出力コンデンサ712に電荷を充電し出力電圧Voutが上昇する。トランジスタ709がオフすると、ダイオード710がオンしインダクタ711へ電流が供給される。このときインダクタ電流は単調減少するため、負荷713により出力コンデンサ712の電荷が放電され出力電圧Voutは下降する。スイッチングトランジスタ709は、PWM駆動パルスのHレベルの期間でオンし、Lレベルの期間でオフするので、PWM駆動パルスのデューティが高くなれば出力電圧Voutは上昇し、デューティが低くなれば出力電圧Voutは下降する。
また、誤差信号Veが上昇するとPWM駆動パルスのデューティも上がるように制御される。出力電圧Voutが目標の電圧E0よりも低ければ誤差信号Veが上がり、これによってPWM駆動パルスのデューティが高くなり出力電圧VoutがE0になるまで上昇するように帰還制御される。起動時は出力電圧VoutがE0よりも低いため、誤差信号Veは上昇し、PWM駆動パルスのデューティが高くなってインダクタ電流を増加させる。ここでスイッチ回路704を介してクランプ電圧Vc1により誤差信号Veの上限を制限しているのでインダクタ電流の上昇スピードを制限することができ、突入電流のピーク値を抑えて出力電圧Voutのオーバーシュートを低減することが可能となる。
起動後はスイッチ回路704をオフすることで、電流制限によるソフトスタートが解除される。出力電圧Voutが目標の電圧E0に到達するまでの起動時間や突入電流値は、インダクタ電流の上昇スピードと負荷713の大きさと出力コンデンサ712の大きさで決まるので、使用するアプリケーションに従って最適な時間に設定すれば良い。
特開2008−228362号公報
しかしながら、従来の回路では時間の設定が固定値であり、回路定数や負荷条件の変化に対して融通が効かないという課題がある。例えば、負荷となるLSIの変更により負荷電流が変化したり、出力コンデンサ712の容量値の変更によっても起動に必要な時間は変わる。したがって、セット仕様に合わせてタイマ時間の最適化を行う必要があり、タイマ時間の最適化をしなければ、負荷が軽くなるような仕様変更により、出力電圧Voutが設定電圧E0に到達後もしばらくはソフトスタート状態を維持することになる。
このとき例えば、負荷となるLSIで電源装置の出力電圧Voutをモニタし動作モードを切替えているものが存在すると、ソフトスタート状態にあるにも関らず、急激に負荷電流値が増大し、出力電流能力を超えて出力電圧Voutがドロップして、システムが誤動作に至る可能性がある。
逆に負荷が仕様変更前よりも重くなる場合は、出力電圧Voutの上昇スピードが低下して、目標電圧E0に到達する前にタイマの所定時間が経過してしまう可能性がある。この場合、ソフトスタートが解除されると、誤差信号Veが急上昇し、大きな突入電流が流れる。その結果、やはり誤動作の可能性がある。
かかる点に鑑みて、本発明は、負荷の大小にかかわらずに適正な起動時間を自動調整し、オーバーシュートや過大な突入電流のないソフトスタート機能を有するスイッチング電源を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明では、次のような解決手段を講じた。すなわち、スイッチ素子をオンオフ制御して入力電圧から出力電圧を生成するスイッチング電源として、出力電圧と目標電圧との差に基づいて、スイッチ素子をオンオフ制御するための制御信号を生成する制御信号生成回路と、当該スイッチング電源への供給電流が制限値を越えるとスイッチ素子をオフするためのオフ信号を生成する電流制限回路と、制御信号とオフ信号とを論理演算した結果に基づいて、スイッチ素子をオンオフ制御するスイッチ制御回路と、制限値を制御する制限値制御回路とを備え、電流制限回路は、出力電圧が低いほどオフ信号を長い時間出力するものであり、制限値制御回路は、当該スイッチング電源の起動時には制限値を通常値よりも低い初期値に設定し、当該スイッチング電源が起動してからスイッチ素子が所定回数スイッチング動作したとき、または出力電圧が目標電圧を越えたときに制限値を通常値に切り替えるものとする。
これによると、スイッチング電源の起動時には、供給電流が初期値を越えるとスイッチ素子がオフされるため突入電流やオーバーシュートを抑制することができる。また、スイッチング電源の起動後しばらくは出力電圧が低く、スイッチ素子のオフ時間が長いためソフトスタート期間となる。そして例えば、負荷が重い場合にはスイッチ素子のスイッチング回数が所定数になったとき、あるいは負荷が軽い場合には出力電圧が目標電圧を越えたときに制限値が通常値に切り替えられることでソフトスタートが解除される。
本発明によると、負荷の状態にかかわらずソフトスタート機能を解除するタイミングを自動的に好適化できるとともに、安定した起動が可能なスイッチング電源を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係るスイッチング電源のブロック図である。 図1のスイッチング電源に係るオフタイマのブロック図である。 図1のスイッチング電源に係る重負荷時のタイミングチャートである。 図1のスイッチング電源に係る軽負荷時のタイミングチャートである。 本発明の第2の実施形態に係るスイッチング電源のブロック図である。 図5のスイッチング電源に係るオンタイマのブロック図である。 従来のスイッチング電源のブロック図である。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係るスイッチング電源のブロック図である。100はスイッチング電源の入力電源である。スイッチング電源では、直流の入力電圧Vinから出力電圧Voutが目標の電圧値になるようにスイッチ素子101によってスイッチング制御される。入力電源100には、スイッチ素子101を介してインダクタ103と出力コンデンサ104が直列接続されており、スイッチ素子101がオンすると入力電源100からインダクタ103へ流れるインダクタ電流ILが単調増加し出力コンデンサ104が充電され、出力電圧Voutが上昇する。スイッチ素子101がオフすると、インダクタ103の電流保持特性により、整流ダイオード102がオンする。この整流ダイオード102は、効率を高めるため、順方向電圧の小さいショットキダイオードを使用したり、同期整流型のスイッチング電源の場合ではスイッチ素子がオフするのと同期してオンするトランジスタスイッチを代わりに使用してもよい。整流ダイオード102がオンすると、インダクタ103にかかる電圧が逆転し、電流ILは単調減少に転じる。ここで、出力端子には負荷105が接続されており、電流ILが負荷電流よりも小さくなったときに、出力コンデンサ104の充電電荷が放電され始め、出力電圧Voutが下降し始める。
このように、電流が増加する傾きは入出力電圧差、減少する傾きは出力電圧に比例するので、出力電圧Voutはスイッチ素子101のオン/オフのデューティで制御され、デューティが高ければ出力電圧Voutが上昇し、低ければ下降する。
200は出力電圧Voutを検出し、目標電圧V0と等しくなるようにデューティ制御を行う制御信号生成回路である。制御信号生成回路200は、目標電圧V0を発生する基準電源202と、目標電圧V0と出力電圧Voutとを比較する誤差増幅器201と、基準信号発生器204の出力と誤差増幅器201の出力電圧Veとを比較するデューティ制御コンパレータ203と、電圧Veと基準電圧源206の閾値電圧Vmodとを比較するPWM/PFM切替えコンパレータ205とで構成することができる。
負荷105により出力電圧Voutが目標電圧V0よりも下がると電圧Veは上昇する。電圧Veが電圧Vmodよりも高いとコンパレータ205の出力FCNTが0を出力する。基準信号発生器204はPWM用の固定周波数で例えば鋸波、あるいは三角波を出力する。コンパレータ203は、電圧Veと鋸型あるいは三角波の波形とを比較し、電圧Veの方が高くなると出力をHにする。これにより、スイッチ制御回路としてのゲート駆動用NAND106を介してスイッチ素子101がオンされ、出力電圧Voutが上昇する方向に制御される。逆に鋸波あるいは三角波よりも電圧Veが低い場合には、スイッチ素子101がオフされ出力電圧Voutが下降するように制御される。このようにデューティを制御する方法をPWM(Pulse width modulation)と呼ぶ。負荷105が重いときは、スイッチング周波数が基準信号発生器204で設定される一定の周波数でPWM制御できる。
一方、負荷105が軽くなるとPWM制御では電流ILが入力電源100へ逆流するため、電力効率が悪化する。このためスイッチング周波数を負荷105に応じて切替え、電力効率を上げるPFM(Pulse Frequency modulation)と呼ばれる制御方法がある。
PWM制御のときに負荷105を下げていくと電流ILが過剰となり、出力電圧Voutが上昇する。このため電圧Veが電圧Vmodよりも下がるとFCNTが検出信号を出力し基準信号発生器204はPFM用の矩形波を出力するように切替わる。
本実施形態ではスイッチ素子101としてPチャンネルMOSトランジスタを用いたので、スイッチ素子101がオンするのは矩形波のLレベルの時間である。また、本実施形態の場合はスイッチ素子101のオン時間はTONに固定され、スイッチ素子101がオフとなる矩形波のHレベルの時間は電圧Veに反比例して変動する構成となっている。
出力電圧Voutが目標電圧V0付近で安定動作しているときに出力電圧Voutが目標電圧V0よりも下がると、スイッチ素子101がオンし、電流ILは単調増加する。設定された固定のTON時間が経過した後にスイッチ素子101がオフすると、インダクタ103の電流保持特性により整流ダイオード102がオンし、電流ILは単調減少する。整流ダイオード102は電流ILがゼロになるまでオンし続ける。
例えば、負荷105に流れる負荷電流がほぼゼロの場合を考えると、スイッチ素子101がオンしてから整流ダイオード102がオンするまで出力コンデンサ104に電荷が充電されるため、その間出力電圧Voutが上昇する。また、整流ダイオード102がオンした後は、負荷電流の大きさに反比例した速度で出力電圧Voutは下降していく。
電圧Veで設定された時間の経過後に、スイッチ素子101はオンするが、この時間Tfallが早ければ出力電圧Voutが目標電圧V0よりも高くなる。この場合は電圧Veを下げて時間Tfallを増加し、最終的には出力電圧Voutが目標電圧V0に等しくなるようにスイッチング周期が調整される。
300は電流制限回路で、入力電流Iinの検出抵抗301と、検出抵抗301の両端の電圧を増幅し電流を出力するトランスコンダクタ302と、それをIV変換する抵抗305,306と、その電圧を基準電源304の電圧Vcrefと比較する電流検出コンパレータ303と、その過電流検出を受けて出力電圧Voutに反比例するオフ時間TOFFをカウントするオフタイマ310で構成されている。スイッチ素子101に流れる電流値が増加すると、検出抵抗301の電圧降下が大きくなるため、トランスコンダクタ302の出力電流が上昇する。このため、IV変換抵抗305と306の電圧降下が大きくなり、コンパレータ303の正入力電圧が上昇する。その正入力電圧が基準電圧Vcrefへ到達すると、オフタイマ310のEN1がHに切替わる。IV変換抵抗305,306はIV変換抵抗306に並列接続されているスイッチ402によって、IV変換抵抗305と306とを直列接続したものとIV変換抵抗305単体のものとが切り替えられる。
直列接続した場合の第一の電流制限値は、単体の場合の第二の電流制限値と比較して、Vcrefに到達するために必要なトランスコンダクタ302の出力電流値が低くなるので、電流制限値が小さくなる。電流制限検出前はオフタイマ310の出力信号TOFFはLであり、NAND106によって制御信号生成回路200の出力信号が有効となる。電流制限を検出すると、EN1がHに切り替わり信号TOFFはHとなる。したがって制御信号生成回路200の出力信号が無効化され、スイッチ素子101は強制オフされる。直後に入力電流Iinがゼロになるので、コンパレータ303の出力がLとなるためEN1はすぐにLになるが、オフタイマ310で設定された時間が経過するまで信号TOFFはHとなる。
図2はオフタイマ310のブロック図である。出力電圧Voutをバッファ313に入力し、VI変換抵抗315で出力電圧Voutに比例する電流値に変換する。その電流をトランジスタ314,316で構成したカレントミラー回路を用いてコンデンサ317への充電電流として出力する。
EN1はコンパレータ303の出力に接続されており、電流制限検出前はLになっている。このためRSラッチ311の出力QもLに保持されている。このときコンデンサ317は放電スイッチ312がオンしているため放電されており、コンデンサ端の電圧Vc1はゼロである。
EN1がHになると、RSラッチ311の出力信号TOFFがHになるため、放電スイッチ312がオフしコンデンサ317への充電が開始する。このときNAND106の出力は制御信号生成回路200の出力に係わらず強制的にHになるので、スイッチ素子101はオフする。その直後、前述したとおりEN1はLに切替わるが、RSラッチ311の出力QはHのままである。コンデンサ317の電圧が基準電圧Vc1に到達するとコンパレータ318の出力がHになり、RSラッチ311がリセットされ信号TOFFがLになり放電スイッチ312がオンされコンデンサ317の電荷が放電される。信号TOFFがHの期間は充電電流の大きさに反比例する。充電電流は出力電圧Voutに比例するので、信号TOFFがHの期間は出力電圧Voutに反比例する。
400はスイッチング回数をカウントアップし、設定回数後に電流制限値制御スイッチ402をオンからオフへ切り替える制限値制御回路である。起動前はPORがLでありカウンタ401はリセットされ、出力CLMTはLであり制御スイッチ402をオフしている。このとき電流制限値は、初期値として低めの第一の電流制限値に設定されておりソフトスタートの設定になっている。起動開始でPORはLからHに切替わりリセットが解除される。また起動前はOR回路403の出力がPORでH固定されているため、カウンタ401にはセット信号が入っていない。起動後はPORによるH固定が解除されるが、出力電圧Voutがゼロであるためコンパレータ406の出力はHで、カウンタ401のセットは解除されたままである。カウンタ401のクロック信号には、制御信号生成回路200の出力が入力される。POR解除後からスイッチングが開始され出力電圧Voutが上昇するが、その間カウンタ401はスイッチング回数をカウントアップしている。設定された回数をカウント後はCLMTがHとなり、制御スイッチ402がオンする。これにより、電流制限値が初期値よりも高い通常値としての第二の電流制限値に設定され、ソフトスタートが解除される。カウント数の設定は、出力電圧Voutが目標電圧V0に到達するまでのスイッチング回数よりも若干多めにするのが好ましい。例えば、スイッチング回数5カウント目でちょうど出力電圧Voutが目標電圧V0に到達する場合は、設定回数を8カウントにするのが好ましい。もし設定回数を5カウントにすると、オフタイマ310のばらつきなどが原因で、目標電圧V0へ到達する前にソフトスタートが解除されるリスクがあり、これを回避するためである。負荷105が大きいときは、出力電圧Voutが目標電圧V0へ到達後も基準信号発生器204で設定された周波数でスイッチング制御されるので、すぐにカウント数が設定回数に到達しソフトスタートが解除される。一方、負荷105が小さいときは、負荷電流に応じてスイッチング周波数が変動するPFM制御になる。特に負荷105がゼロ付近まで小さくなると、出力電圧Voutが目標電圧V0へ到達後はスイッチング周期が非常に長くなり、スイッチング回数が設定回数に到達するまで相当な時間がかかる。しかし、この場合はコンパレータ406の出力はLに切替わり、遅延回路405で設定された遅延時間後にOR回路404を通してカウンタ401へセット信号が入るので、スイッチング回数が設定回数に達しなくともCLMTがHとなりソフトスタートが解除される。
図3および図4は、図1のスイッチング電源の起動時における各部のタイミングチャートを示す。図3は負荷105が重い場合を示す。まず、時刻t1のとき、PORがHに切り替わりスイッチング電源の起動が開始する。このとき出力電圧Voutは目標電圧V0よりも低いため、スイッチ素子101がオンし出力電圧Voutが上昇していく。この間入力電流Iinは単調増加するが、時刻t2で第一の電流制限値I1に到達すると電流検出コンパレータ303の出力がLからHになり、電流制限回路300による制御が有効になる。
次に、時刻t2で信号TOFFがHになりスイッチ素子101がオフする。このとき、電源電流IinがI1から0へ断続的に変化するが、同時に整流ダイオード102からインダクタ103へ電流が流れるので、電流ILとしては連続である。時刻t2以降、電流ILの傾きは出力電圧Voutに依存した(ΔIL/Δt=−Vout/L)に従い減少する。ここで、Lはインダクタ103のL値である。制御信号生成回路200は、出力電圧Voutが目標電圧V0に近づくようデューティを上げてスイッチ素子101をオンさせようとしているが、信号TOFFがHのままであるため、タイマの設定時間(TOFF=T0/Vout)が経過するまでオンできない。
時刻t3でオフタイマ310による強制オフが解除されスイッチ素子101がオンし電流ILは上昇していくが、時刻t4で再びI1に到達しスイッチ素子101がオフする。
以降、出力電圧Voutが目標電圧V0に到達する時刻t5まで、この動作を繰り返していく。時刻t5以降は、電流ILのピーク値はI1よりも低いため、電流制限回路300の出力はLになり、制御信号生成回路200によりスイッチングが制御されるようになる。負荷が大きいので、スイッチング周波数が一定のPWMで目標電圧V0を安定出力するように制御される。スイッチングパルスLXの波形から、時刻t5でスイッチング回数は5カウントが終了している。時刻t6で8カウント目にCLMTがHになり、I1から第二の電流制限値I2へ切替わることでソフトスタートが解除される。
ここで、時間TOFFの設定を出力電圧Voutに反比例させている2つの利点について、以下で説明する。
第一の利点は、突入電流の低減をしやすい点である。出力電圧Voutの上昇スピードは、電流ILの平均値(ILtyp=I1−ILpp1/2)で与えられる。ここでILpp1は起動中の電流ILの電流振幅値であり、(ILpp1=Vout/L×TOFF)で表される。もし時間TOFFを固定するとILpp1は出力電圧Voutに比例するが、起動中は出力電圧Voutがゼロ付近から増加するため、ILpp1は単調増加しILtypは単調減少する。出力電圧Voutが目標電圧V0付近であるときの電流ILの平均値が最小となるが、電流ILの平均値を少なくとも負荷電流よりも大きくする必要がある。このためI1の値を大きめに設定する必要があり、突入電流の低減に効果を奏しにくい。これに対して(TOFF=T0/Vout)に設定すると問題を解決できる。この場合、インダクタ103の電流振幅は(ILpp1=T0/L)の固定値、電流ILの平均値は(ILtyp=I1−T0/2L)の固定値となる。電流ILは出力電圧Voutに依存しないので、I1を必要以上に大きくする必要がない。ILtypを負荷電流より大きくする以外の制約がないため、比較的自由に設定できる。
第二の利点は、負荷105の大きさによらず出力電圧Voutが目標電圧V0まで到達するまでのスイッチング回数は一定値になることである。負荷105が大きいときは小さいときに比べて出力電圧Voutの上昇速度は遅くなるので、起動時間は長くなる。もし時間TOFFを固定すれば、起動時間が長くなるのでスイッチング回数も多くなる。これに対して時間TOFFを出力電圧Voutに依存させ(TOFF=T0/Vout)に設定することで解決することができる。時刻t2の出力電圧VoutをVout(I0,N=1/2)とする。ここでNはスイッチングのカウント数を表している。時刻t3の出力電圧Voutは式(1)で表される。
Figure 2011200009
ここでAは出力電圧Voutのスルーレートを意味する。つぎに負荷電流がI0より大きいI1のときを考える。
出力電圧Voutの上昇スピードは1/2として上と同様に、1カウント後の出力電圧VoutはVout(I1,N=1)=1/2×Vout(I0,N=1/2)+A/2×{T0/(Vout(I0,N=1/2)/2)}と表され、これをまとめると式(2)で表される。
Figure 2011200009
式(1)と式(2)の差は第一項目であるが、突入電流を下げる目的で出力電圧Vout(I0,N=1/2)は必然的に小さくなるよう設定されている。このため式(1)と式(2)はほぼ等しく、1カウントあたりの出力電圧Voutの上昇量は負荷電流によらず、ほぼ同じになる。言い換えれば、出力電圧Voutが目標電圧V0に到達するまでに必要なスイッチング回数は負荷条件によらず、ほぼ同じになることを意味する。以上から負荷が大きいときにおいて、ソフトスタートの解除タイミングをスイッチング回数で決めることにより、負荷条件に応じて自動的に好適化される。
次に負荷105が小さい場合について、図4を参照しながら動作を説明する。時刻t1でスイッチング電源が起動を開始すると、出力電圧Voutがゼロ付近にあるため電圧Veは上昇し出力電圧Voutは上昇する。その後目標電圧V0に到達する時刻t5までは、電流制限回路300によってスイッチング制御される。時刻t5までの動作は図3で説明した内容とほぼ同じになるため省略する。時刻t5までの差は、図4の軽負荷の場合の方が、図3の重負荷の場合よりもt1からt5までの時間が短いことだけである。時刻t5で電圧Veが低下しFCNTが1になるため、PWM制御からPFM制御に切替わる。前述のようにPFM制御では負荷電流に応じてスイッチング周期は変わる。リップル電圧をVpp、出力コンデンサ104の値をCout、負荷105の電流値をIoutとすると、出力電圧Vout電圧のピーク値からボトム値まで下降する時間Tfallは、Tfall=(Cout×Vpp)/Ioutで表される。これと出力電圧Voutのボトム値からピーク値まで上昇する時間Triseを用いてスイッチング周期Tswは以下の式(3)で表される。
Figure 2011200009
式(3)の第一項はPWM制御のスイッチング周期と同じくらいに設定された固定時間である。第二項は負荷の大きさに応じて変化する。特にIoutがゼロ付近ではTswは第二項によって長くなるので、8カウント目までしばらく時間がかかる。しかし時刻t5でコンパレータ406がLに切替わり、時刻t5から遅延回路405で設定された遅延時間Td経過後の時刻t6にカウンタ401がセットされ、電流制限値がI1からI2へ切替わり、ソフトスタートが解除される。
以上のようにして、負荷105の大小にかかわらず出力電圧Voutが目標電圧V0に到達した後の適切な時刻でソフトスタートを解除できる。
なお、カウンタ401の出力によって、基準電源304の電圧Vcrefの値を切り替えるようにしてもよい。また、電流制限値を初期値から通常値まで段階的に切り替えてもよい。例えば、3つ以上のIV変換抵抗を直列に接続して、これらIV変換抵抗の分圧比を切り替えればよい。
<第2の実施形態>
以下、本発明の第2の実施形態に係るスイッチング電源について、図面を参照しながら第1の実施形態との相違点についてのみ説明する。図5は本発明の第2の実施形態に係るスイッチング電源を示すブロック図である。制限値制御回路400は、OR回路404および遅延回路405にコンパレータ406が接続されていない点で第1の実施形態と異なる。
500は制御信号生成回路で、出力電圧検出コンパレータ501と、基準電源502と、RSラッチ503と、オンタイマ510とで構成される。コンパレータ501は負入力に出力端子Vout、正入力に基準電源502がそれぞれ接続されており、出力電圧Voutと基準電源502で生成される目標電圧V0とを比較し、出力電圧Voutが低ければHを出力する。RSラッチ503のセット入力にはコンパレータ501の出力、リセット入力にはオンタイマ510の出力がそれぞれ接続されている。RSラッチ503は、コンパレータ501の出力がHになるとHを出力しNAND106を経由してスイッチ素子101をオンさせる。これにより電流ILは単調増加し、負荷105の電流Ioutよりも高くなった時点で出力コンデンサ104に充電し始め出力電圧Voutが上昇する。コンパレータ501の出力はオンタイマ510の入力EN2に接続されており、オンタイマ510はEN2へHが入力されてからオン時間TONをカウントした後でHを出力する。RSラッチ503は、リセットへのH入力でLを出力しNAND106を経由してスイッチ素子101をオフさせる。その直後に整流ダイオード102がオンし負荷105に電流ILが供給される。電流ILは単調減少し、負荷105の電流Ioutよりも低くなった時刻で出力コンデンサ104が放電される。このため出力電圧Voutが下降するが、出力電圧Voutが目標電圧V0まで下がると、前述したように再びスイッチ素子101がオンするようにスイッチング制御される。
以上のようにして、出力電圧Voutが目標電圧V0になるように帰還制御される。スイッチ素子101がオンしたとき電流ILは傾きΔIL/Δt=(Vin−Vout)/Lで上昇する。オンタイマ510による時間TONから、定常動作時の電流ILの電流振幅はILpp2=(Vin−Vout)×TON/Lで表される。時間TONを固定すると入力電圧Vinと出力電圧VoutによりILpp2が変動するので、リップル電圧Vppも入出力電圧により変動する。これを回避するために時間TONを1/(Vin−Vout)に比例するように設定する。
図6はオンタイマ510のブロック図である。入力バッファ511の負入力には出力電圧Voutが入力され、正入力にはVI変換抵抗512に接続されている。VI変換抵抗512の反対側には入力電圧Vinが印加されるため、流れる電流は(Vin−Vout)に比例する。トランジスタ513のドレインはVI変換抵抗512に接続されており、ドレイン電流は(Vin−Vout)に比例する。トランジスタ513,514,515,516によりカレントミラー回路が構成されており、トランジスタ516のドレインはコンデンサ517に接続されており、コンデンサ517は(Vin−Vout)に比例した充電電流で充電される。コンデンサ517には放電スイッチ518が並列接続されているが、EN2にHが入るとRSラッチ521の出力信号TONがHに変わり、放電スイッチ518がオフしコンデンサ517へ充電が開始される。充電検出コンパレータ520の入力には基準電源519と充電コンデンサ517が接続されており、基準電圧になるとHを出力する。コンパレータ520の出力はRSラッチ521のリセットに接続されており、信号TONをLにして放電スイッチ518をオンする。充電電流は(Vin−Vout)に比例しているため、信号TONがHからLに切替わるまでの充電時間は1/(Vin−Vout)に比例し、時間TONは、定数t1を用いてTON=t1/(Vin−Vout)で表され、電流ILの電流振幅はILpp2=t1/Lで入力電圧Vinと出力電圧Voutに依存せず一定にすることができる。負荷105が大きいときは、スイッチ素子101と整流ダイオード102が連続して動作する。整流ダイオード102がオンした時の電流ILの傾きはΔIL/Δt=−Vout/Lなので、整流ダイオード102のオン時間TDONは、TDON=ILpp2/(Vout/L)=t1/Voutで表され、スイッチング周波数はTsw=t1×(1/(Vin−Vout)+1/Vout)で出力電圧Voutが目標電圧V0付近で安定していれば、Tswが一定値になる。負荷105が重いときの起動特性は図3で説明した第1の実施形態とほぼ同じになる。
出力電圧Voutが安定し、負荷105が軽いときの動作は、第1の実施形態と同じである。スイッチ素子101が時間TONだけオンした後オフし、代わりに整流ダイオード102がオンし時間TDON後にオフする。このとき出力電圧Voutは目標電圧V0からリップル電圧Vppだけ上昇しているため、再びスイッチ素子101がオンするまで(Cout×Vpp)/Ioutかかる。スイッチング周期は前述の式(3)と同じである。負荷105が軽いときの起動特性は図4で説明した第1の実施形態とほぼ同じになる。
第2の実施形態は、第1の実施形態と比較して利点が2つある。第1の利点は、負荷が小さいときのオーバーシュートを低減できることである。これは、第1の実施形態が負荷の大きさに応じてPWM制御とPFM制御を切り替えていることに起因する。起動時はPWM制御であるが、出力電圧Voutが目標電圧V0に到達すると電圧Veが下降しPFM制御に切替わる。この切替えに遅延が生じるので、その間電流ILが過剰供給されオーバーシュートするおそれがある。これに対して第2の実施形態では、制御の切り替えがないため遅延によるオーバーシュートのおそれはない。
第2の利点は、第1の実施形態ではコンパレータ406が必要であったが、第2の実施形態では出力電圧検出コンパレータ501で兼用できるため、回路構成を簡素化できる点である。
以上のようにソフトスタートの解除タイミングを、スイッチング回数のカウントと、コンパレータによる出力電圧検出によって制御することで、負荷の大きさに応じて好適に自動調整することが可能となる。
本発明に係るスイッチング電源は、突入電流やオーバーシュートを抑制できるとともに、ソフトスタートの解除タイミングを負荷の状態に応じて好適に自動調整できるため、安定した起動が求められる各種電子機器等に有用である。
101 スイッチ素子
106 スイッチ制御回路
200,500 制御信号生成回路
300 電流制限回路
310 タイマ
400 制限値制御回路
510 タイマ

Claims (5)

  1. スイッチ素子をオンオフ制御して入力電圧から出力電圧を生成するスイッチング電源であって、
    前記出力電圧と目標電圧との差に基づいて、前記スイッチ素子をオンオフ制御するための制御信号を生成する制御信号生成回路と、
    当該スイッチング電源への供給電流が制限値を越えると前記スイッチ素子をオフするためのオフ信号を生成する電流制限回路と、
    前記制御信号と前記オフ信号とを論理演算した結果に基づいて、前記スイッチ素子をオンオフ制御するスイッチ制御回路と、
    前記制限値を制御する制限値制御回路とを備え、
    前記電流制限回路は、前記出力電圧が低いほど前記オフ信号を長い時間出力するものであり、
    前記制限値制御回路は、当該スイッチング電源の起動時には前記制限値を通常値よりも低い初期値に設定し、当該スイッチング電源が起動してから前記スイッチ素子が所定回数スイッチング動作したとき、または前記出力電圧が前記目標電圧を越えたときに前記制限値を前記通常値に切り替えるものである
    ことを特徴とするスイッチング電源。
  2. 請求項1のスイッチング電源において、
    前記電流制限回路は、前記出力電圧に反比例した時間を計時するタイマを有し、前記供給電流が前記制限値を越えてから前記タイマの計時が終了するまで前記オフ信号を出力する
    ことを特徴とするスイッチング電源。
  3. 請求項1のスイッチング電源において、
    前記初期値は、当該スイッチング電源の定格出力電流よりも大きい
    ことを特徴とするスイッチング電源。
  4. 請求項1のスイッチング電源において、
    前記制限値制御回路は、前記制限値を段階的に切り替える
    ことを特徴とするスイッチング電源。
  5. 請求項1のスイッチング電源において、
    前記制御信号生成回路は、前記入力電圧と前記出力電圧との差に反比例した時間を計時するタイマを有し、前記出力電圧が前記目標電圧を下回ったときに前記タイマの計時が開始してから終了するまで前記制御信号として、前記スイッチ素子をオンするためのオン信号を出力する
    ことを特徴とするスイッチング電源。
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