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JP2011132324A - 水性プライマー組成物 - Google Patents

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JP2011132324A JP2009291935A JP2009291935A JP2011132324A JP 2011132324 A JP2011132324 A JP 2011132324A JP 2009291935 A JP2009291935 A JP 2009291935A JP 2009291935 A JP2009291935 A JP 2009291935A JP 2011132324 A JP2011132324 A JP 2011132324A
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Abstract

【課題】 80℃程度の低温焼付け時におけるポリオレフィン素材への付着性にすぐれ、過酷な条件下での耐湿性試験を満足させる塗膜を形成し、かつ、安定性が良好な水性プライマー組成物を提供する。
【解決手段】 (A)融点が60℃〜100℃であり、重量平均分子量が50,000〜250,000である、不飽和カルボン酸及び/又は酸無水物によって変性された非塩素化ポリオレフィン樹脂の水分散体、(B)水酸基を含有しないポリウレタン樹脂水分散体、
(C)導電性カーボン、及び(D)アミン価又は酸価の少なくとも一方が0mgKOH/g超であり、分散剤の固形分あたりアミン価が65mgKOH/g以下であり、酸価が55mgKOH/g以下である顔料分散剤、を含有し、(A)/(B)の含有質量比率が、固形分換算で20/80〜80/20の範囲内であり、かつ、(C)/{(A)+(B)}の含有質量比率が、固形分換算で2/98〜20/80の範囲内であり、かつ、(D)/(C)の含有質量比率が、固形分換算で10/90〜50/50の範囲内であることを特徴とする水性プライマー組成物。
【選択図】 なし

Description

本発明は、プラスチック素材、特にポリオレフィン系素材に適した非塩素系水性プライマー組成物に関する。
プラスチック素材への付着性及び上塗り塗膜への付着性に優れた水性プライマー組成物として、例えば、塩素化ポリオレフィン(A)、ポリウレタン水分散体(B)及び活性メチレンブロックポリイソシアネート化合物(C)の固形分合計に基いて、塩素化ポリオレフィン(A)を固形分で10〜80重量%、ポリウレタン水分散体(B)を固形分で5〜50重量%、及び活性メチレンブロックポリイソシアネート化合物(C)を5〜40重量%の範囲内で含有してなることを特徴とするプラスチック成形品用水性プライマー組成物が知られている(特許文献1参照)。しかしながら、該水性プライマー組成物は、過酷な耐湿性試験(例えば、50℃/98%×300時間)において塗膜性能が十分ではなく、ブリスターを生ずるという欠点があった。
また、自動車用バンパーなどのプラスチック成形品に高明度或いは高彩度の塗色を形成可能で、十分な導電性を有し、耐水性、耐湿性等に優れたプライマー塗膜を形成できる水性プライマー組成物として、(A)変性ポリオレフィンの水性分散体、(B)水性ウレタン樹脂及び/又は水性アクリル樹脂、(C)導電性金属酸化物、及び(D)アルミニウム片を含んでなり、成分(A)/成分(B)の固形分質量比が15/85〜80/20の範囲内にあり、且つ成分(C)を組成物中の全樹脂固形分100質量部に対して50〜300質量部の範囲内で含有し、成分(D)を組成物中の全樹脂固形分100質量部に対して1〜30質量部の範囲内で含有することを特徴とする水性プライマー組成物が知られている(特許文献2参照)。しかしながら、該水性プライマー組成物は、耐水性を低下させるアルミニウム片を含むため、過酷な耐湿性試験(例えば、50℃/98%×300時間)において塗膜性能が十分ではなく、ブリスターを生ずるという欠点があった。
また、(A)融点が120℃以下で且つ重量平均分子量が30,000〜180,000の範囲内にある不飽和カルボン酸−又は酸無水物−変性ポリオレフィン(a)を水性媒体中に分散せしめてなる変性ポリオレフィンの水性分散体、(B)イオン性官能基を含有するアクリル樹脂、及び(C)導電性カーボンを含む顔料を含んでなり、L値が35以上で且つ表面抵抗率が1×10Ω/□以下の塗膜を形成する水性プライマー組成物が、明度を確保しつつ、塗膜に導電性を付与することができ、しかも耐水性、付着性などに優れた塗膜を形成することができる水性プライマー組成物として、知られている(特許文献3参照)。しかしながら、該水性プライマー組成物は、イオン性官能基を含有するアクリル樹脂が含有されるため、過酷な耐湿性試験(例えば、50℃/98%×300時間)において塗膜性能が十分ではなく、ブリスターを生ずるという欠点があった。また、同組成物では分散が困難なため、長期保管すると顔料が沈降し、ブツなどの問題を引き起こすことがあった。
さらに、(A)融点が120℃以下で且つ重量平均分子量が50000〜150000の範囲内にある不飽和カルボン酸もしくは酸無水物変性ポリオレフィン(a)を水性媒体中に分散せしめてなる非塩素系変性ポリオレフィンの水性分散体、(B)水溶性もしくは水分散性のポリオール樹脂、及び(C)顔料を含んでなり、成分(A)/成分(B)の固形分重量比が20/80〜85/15の範囲内にあり、且つ成分(C)を組成物中の全樹脂固形分100重量部に対して0.5〜200重量部の範囲内で含有することを特徴とする水性プライマー組成物が、付着性、耐水性、耐溶剤性などに優れた塗膜を形成し得る非塩素系水性プライマー組成物として、知られている(特許文献4参照)。しかしながら、該水性プライマー組成物は、過酷な耐湿性試験(例えば、50℃/98%×300時間)において塗膜性能が十分ではなく、ブリスターを生ずるという欠点があった。
特開2004−307684号公報 特開2009−030020号公報 再公表2007−046532号公報 再公表2006−019171号公報
本発明は、ダイオキシンを発生する可能性がある塩素原子を含有しない、非塩素系ポリオレフィン樹脂系プライマー組成物であって、特に80℃程度の低温焼付け時におけるポリオレフィン素材への付着性に優れ、過酷な条件下での耐湿性試験を満足させる塗膜を形成することができ、かつ、貯蔵安定性が良好な水性プライマー組成物を提供することにある。
本発明者らは、前記課題を解決するべく、鋭意研究を重ねた結果、今回、特定の非塩素化ポリオレフィン樹脂の水分散体、特定のポリウレタン樹脂水分散体、導電性カーボン及び特定の顔料分散剤を特定の割合で配合することで、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、(A)融点が60℃〜100℃であり、重量平均分子量が50,000〜250,000である、不飽和カルボン酸及び/又は酸無水物によって変性された非塩素化ポリオレフィン樹脂の水分散体、(B)水酸基を含有しないポリウレタン樹脂水分散体、(C)導電性カーボン、及び(D)アミン価又は酸価の少なくとも一方が0mgKOH/g超であり、分散剤の固形分あたりアミン価が65mgKOH/g以下であり、酸価が55mgKOH/g以下である顔料分散剤、を含有し、(A)/(B)の含有質量比率が、固形分換算で20/80〜80/20の範囲内であり、かつ、(C)/{(A)+(B)}の含有質量比率が、固形分換算で2/98〜20/80の範囲内であり、かつ、(D)/(C)の含有質量比率が、固形分換算で10/90〜50/50の範囲内であることを特徴とする水性プライマー組成物を提供するものである。
本発明の水性プライマー組成物は、特に80℃程度の低温焼付け時におけるポリオレフィン素材への付着性に優れ、過酷な条件下での耐湿性試験を満足させる塗膜を形成することができ、かつ、貯蔵安定性が良好である。
本発明の水性プライマー組成物は、非塩素化ポリオレフィン樹脂の水分散体(A)、特定のポリウレタン樹脂水分散体(B)、導電性カーボン(C)、及び顔料分散剤(D)を主成分として構成される。
本発明の(A)成分は、塩素を含有しないポリオレフィン樹脂の水分散体であるが、塩素を含有しないポリオレフィン樹脂は、不飽和カルボン酸及び/又は酸無水物によって変性されたものである。
塩素を含有しないポリオレフィン樹脂は、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリブテン樹脂などが挙げられるが、ポリプロピレン樹脂が好ましい。ポリプロピレン樹脂としては、プロピレン単独重合体樹脂、プロピレンと他のαオレフィンとの共重合体樹脂などが挙げられる。プロピレンと他のαオレフィンとの共重合体樹脂としては、エチレン−プロピレン共重合体樹脂、プロピレン−ブテン共重合体樹脂、エチレン−プロピレン−ブテン共重合体樹脂、プロピレン−ヘキセン共重合体樹脂などが好ましく挙げられる。これらのうち、プロピレンの含有量が50mol%以上のプロピレン系重合体樹脂がより好ましく、プロピレンの含有量が60mol%以上のプロピレン系重合体樹脂が特に好ましい。
変性に用いられる不飽和カルボン酸又は酸無水物は、α,β―不飽和カルボン酸及び/又はその酸無水物が好ましく、具体的な例としては、マレイン酸及びその酸無水物、イタコン酸及びその酸無水物、シトラコン酸及びその酸無水物などが挙げられ、これらから選ばれた1種以上を好適に使用することができる。不飽和カルボン酸及び/又は酸無水物による変性量は、塩素を含有しないポリオレフィン樹脂1g当たりに対して、0.05〜0.8mmolが好ましく、より好ましくは、0.07〜0.5mmolであり、特に好ましくは、0.1〜0.35mmolである。この変性量(付加率)は、赤外分光スペクトル分析法により、カルボニル基の吸収強度を、この変性量(付加率)既知のサンプルに基づいて作成した検量線と対比することにより測定できる。この変性量が、0.05mmol未満では、乳化が困難であり、0.8mmolを超えると耐湿性が低下する。
本発明に用いる不飽和カルボン酸及び/又は酸無水物によって変性された非塩素化ポリオレフィン樹脂の融点は60℃〜100℃であり、好ましくは70℃〜95℃である。融点が60℃未満の場合、耐湿性が低下し、また、100℃を超えると付着性、低温衝撃性、低温屈曲性が低下する。なお、非塩素化ポリオレフィン樹脂の融点は、示差走査熱量測定器「DSC−50」(島津製作所)を使用し、−80℃から120℃まで昇温速度5℃/分にて熱量を測定して得ることができる。
また、本発明に用いる不飽和カルボン酸及び/又は酸無水物によって変性された非塩素化ポリオレフィン樹脂の重量平均分子量は、50,000〜250,000であり、好ましくは70,000〜210,000である。重量平均分子量が50,000未満であると、塗膜の凝集力低下により付着性が低下し、耐ガソホール性、耐湿性、高圧洗車性が低下するおそれがある。重量平均分子量が250,000を超えると、水性樹脂製造に支障をきたすこととなる。なお、本発明において、重量平均分子量とは、ゲルパーミュエーションクロマトグラフィ(GPC)により測定した重量平均分子量を、ポリスチレンの重量平均分子量を基準にして換算したときの値である。
また、本発明に用いる不飽和カルボン酸及び/又は酸無水物によって変性された非塩素化ポリオレフィン樹脂は、水性媒体に分散させるに当たって、水性化されていることが好ましい。
不飽和カルボン酸及び/又は酸無水物によって変性された非塩素化ポリオレフィン樹脂を水性化するには、アンモニアまたは1級〜3級の有機アミン類等のアミン系化合物を反応させて塩を形成することにより行うことができる。アミン系化合物としてはトリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、ジメチルエタノールアミン、トリエタノールアミン、ピリジン等の3級アミン類;ジプロピルアミン、ジブチルアミン、ジエタノールアミン、ピペリジン等の2級アミン類;プロピルアミン、ブチルアミン、エタノールアミン、アニリン等の1級アミン類などが使用できるが、特に3級アミンが好適である。アンモニアまたはアミン系化合物の使用量は、水性化する非塩素化ポリオレフィン系樹脂のカルボキシル基1モルに対して0.5〜3.0モル、好ましくは0.8〜2.5モルの範囲内とするのが望ましい。
また、該非塩素化ポリオレフィン系樹脂の水性化には、必要に応じて界面活性剤を使用しても良い。界面活性剤としてはポリオキシエチレンモノアルキルエーテル、ポリオキシエチレンモノアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンモノアルキルエステル等のノニオン系界面活性剤;ポリオキシエチレンアルキルアリールサルフェート塩、アルキルアリールサルフェート塩、アルキルサルフェート塩等のアニオン系界面活性剤などが使用できる。界面活性剤の使用量は該非塩素化ポリオレフィン樹脂樹固形分に対して通常10質量%以下が好ましい。
また、該非塩素化ポリオレフィン系樹脂の水性化は、不飽和カルボン酸及び/又は酸無水物によって変性された非塩素化ポリオレフィン樹脂をポリ(オキシエチレン/オキシプロピレン)ブロック共重合体などの親水性高分子と結合させる方法により行ってもよい。親水性高分子は、重量平均分子量が200〜100,000であることが好ましく、300〜50,000がより好ましく、500〜10,000が更に好ましい。また、不飽和カルボン酸及び/又は酸無水物によって変性された非塩素化ポリオレフィン樹脂への親水性高分子の結合量は、該変性された非塩素化ポリオレフィン樹脂1g当たり0.05〜1.0mmolが好ましく、0.1〜0.6mmolが特に好ましい。この方法としては、特開2008−031360号公報などの公知の方法が挙げられる。
(A)成分の非塩素化ポリオレフィン樹脂の水分散体は、非塩素化ポリオレフィン樹脂、好ましくは水性化された非塩素化ポリオレフィン樹脂が水性媒体中に分散されたものである。非塩素化ポリオレフィン樹脂の水分散体における、分散された非塩素化ポリオレフィン樹脂の濃度は、通常5〜50質量%が好ましく、10〜40質量%がより好ましい。
なお、水性媒体には、水以外の他の溶媒を配合してもよい。他の溶媒としては、例えば、トルエン、キシレン等の芳香族系炭化水素、ヘキサン、オクタン、デカン等の脂肪族系炭化水素、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン等の脂環式脂肪族系炭化水素、塩化メチレン、四塩化炭素、クロルベンゼン等のハロゲン化炭化水素、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルプロピルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、メタノール、エタノール、n−プロピル、イソプロパノール、n−ブタノール、2−ブタノール、イソブタノール、t−ブタノール、シクロヘキサノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール等のアルコール類、ジプロピルエーテル、ジブチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類、2−メトキシエタノール、2−エトキシエタノール、2−ブトキシエタノール、2−メトキシプロパノール、2−エトキシプロパノール、ジアセトンアルコール等の2以上の官能基を持つ有機溶媒、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の極性溶媒などが挙げられる。
中でも、水に1質量%以上溶解する溶媒が好ましく、更に好ましくは5質量%以上溶解するものであり、例えば、メチルエチルケトン、メチルプロピルケトン、シクロヘキサノン、n−プロピル、イソプロパノール、n−ブタノール、2−ブタノール、イソブタノール、t−ブタノール、シクロヘキサノール、テトラヒドロフラン、2−メトキシエタノール、2−エトキシエタノール、2−ブトキシエタノール、2−メトキシプロパノール、2−エトキシプロパノール、ジアセトンアルコールが好ましい。
本発明の(B)成分である水酸基を含有しないポリウレタン樹脂水分散体としては、多官能イソシアネート化合物、一分子中に2個以上の水酸基を有するポリオール及び、アニオン性基を有する水酸基含有化合物を反応させて得られたウレタンプレポリマーをアンモニア、又は有機アミン類、又は水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等の無機塩基類により中和し親水化したものを挙げることができる。さらに、同水分散体を、水、水溶性ポリアミン、グリコール類などの鎖伸長剤により高分子量化したものを用いても良い。また、必要に応じてアクリル等の変性をしても良い。
この水酸基を含有しないポリウレタン樹脂水分散体に用いられるポリオールの種類としては特に限定されるものではなく、ポリエステルポリーオール、ポリエーテルポリオール、ポリカーボネートポリオール等を用いることができ、これらポリオールを用いて得られたウレタンプレポリマーはアクリル樹脂で一部変性されていても良い。また、ウレタンプレポリマーの親水化には、上述の水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等の無機塩基類を用いても良いが、耐湿性の観点から、沸点が低く蒸発しやすいアンモニア、又は有機アミン類が好ましい。
ポリウレタン樹脂水分散体が水酸基を含有する場合、未反応のまま塗膜中に残存し、耐湿性が低下するので好ましくない。
また、水酸基を含有しないポリウレタン樹脂水分散体は、測定可能な粒径を有し、かつ、平均粒径が130nm以下であることが好ましい。水に溶解してしまい、粒径が測定できない水溶性ポリウレタン樹脂の場合、塗装時にタレを生じやすく、塗膜外観が低下するため好ましくない。
また、水酸基を含有しないポリウレタン樹脂水分散体の平均粒径が130nmを超える場合は、粒子が大きいため沈降し、ブツや増粘を生じやすいので好ましくない。水酸基を含有しないポリウレタン樹脂水分散体の平均粒径の上限値は、120μm以下が好ましく、100μm以下がより好ましい。水酸基を含有しないポリウレタン樹脂水分散体の平均粒径の下限値は、特に制限ないが、5μm以上が好ましく、10μm以上がより好ましい。なお、水酸基を含有しないポリウレタン樹脂水分散体の粒径は、Nicomp社のNicomp380ZLS粒度分布・ゼータ電位測定器で測定し、Gaussian分布/Volume Weightingの値を用いた。
水酸基を含有しないポリウレタン樹脂水分散体における、分散された水酸基を含有しないポリウレタン樹脂の濃度は、通常5〜50質量%が好ましく、10〜40質量%がより好ましい。
また、水酸基を含有しないポリウレタン樹脂水分散体の水性媒体には、必要に応じて、N−メチル−2−ピロリドン、N−エチル−2−ピロリドン、2−ブトキシエタノールを含有させてもよい。
本発明の(B)成分である水酸基を含有しないポリウレタン樹脂水分散体の製造方法の具体例としては、特開2008−056914号公報などが公知の方法として知られている。市販されている水酸基を含有しないポリウレタン樹脂水分散体としては、例えば、バイヒドロールVP LS2952/1、バイヒドロール2342(住化バイエルウレタン社製)等を挙げることができる。
本発明の(C)成分である導電性カーボンとしては、カーボンブラックなどが挙げられる。導電性カーボンは、例えば、200m/g以上、好ましくは800m/g以上の比表面積を有することが好ましい。比表面積が200m/g未満の場合、カーボンブラックの単位重量あたりの粒子個数が少なくなり、導電性が低下するため好ましくない。
導電性カーボンの平均粒径は、10〜50nmが好ましい。
本発明の(D)成分は、アミン価又は酸価の少なくとも一方が0mgKOH/g超である顔料分散剤であって、アミン価が分散剤の固形分あたり65mgKOH/g以下であり、酸価が分散剤の固形分あたり55mgKOH/g以下である顔料分散剤である。アミン価又は酸価のうち、アミン価は0mgKOH/g超であることが好ましい。アミン価は、分散剤の固形分あたり好ましくは45mgKOH/g以下であり、酸価は、分散剤の固形分あたり好ましくは、35mgKOH/g以下である。(D)成分である顔料分散剤のアミン価が65mgKOH/gを超える場合には、耐湿性が低下し、酸価が55mgKOH/gを超える場合には、塗料が凝集し増粘などの問題を生ずる。
顔料分散剤のアミン価の下限値は、10mgKOH/g以上が好ましく、15mgKOH/g以上がより好ましい。顔料分散剤の酸価の下限値は、10mgKOH/g以上が好ましく、20mgKOH/g以上がより好ましい。
(D)成分の顔料分散剤の樹脂骨格としては、特に制限はなく、スチレン−マレイン酸共重合体樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂などを用いることができる。
(D)成分の市販品としては、例えば、EFKA4550、EFKA4580(以上、Ciba社製品名)、ソルスパース43000、ソルスパース44000、ソルスパース46000、ソルスパース47000(以上、ルブリゾール社製品名)、Disperbyk183、Disperbyk185、Disperbyk184、Disperbyk190、Disperbyk191、Disperbyk2010、Disperbyk2091(以上、BYK
Chemie社製品名)などが挙げられる。
本発明の水性プライマー組成物において、(A)成分であるポリオレフィン水分散体の(B)成分の水酸基を含有しないポリウレタン樹脂水分散体に対する含有質量比率、すなわち(A)/(B)で表される含有質量比率は、固形分換算で、20/80〜80/20の範囲内であり、好ましくは、30/70〜70/30の範囲内であり、特に好ましくは、40/60〜60/40の範囲内である。
(A)成分の(B)成分に対する含有質量比率が20/80よりも少ない場合には、ポリプロピレン素材への付着性が低下する。また、(A)成分の(B)成分に対する含有質量比率が80/20よりも多い場合には、極性差による上塗り(ベースコート)との付着不良が生じる。
また、(C)成分の導電性カーボンの(A)成分と(B)成分とを合計した量に対する含有質量比率、すなわち(C)/{(A)+(B)}で表される含有質量比率は、固形分換算で2/98〜20/80の範囲内であり、好ましくは4/96〜17/83の範囲内であり、特に好ましくは6/94〜15/85の範囲内である。
(C)成分の(A)成分と(B)成分との合計量に対する含有質量比率が2/98よりも少ない場合には、導電性が低下し、(C)成分の(A)成分と(B)成分との合計量に対する含有質量比率が20/80よりも多い場合には、分散不良となり、ブツや沈降を生ずる可能性がある。
さらに、(D)成分の顔料分散剤の(C)成分に対する含有質量比率は、固形分換算で、10/90〜50/50の範囲内であり、好ましくは、15/85〜45/55の範囲内であり、特に好ましくは、20/80〜40/60の範囲内である。
(D)成分の(C)成分に対する含有質量比率が10/90よりも少ない場合には、分散不良となり、ブツや沈降を生じやすく、(D)成分の(C)成分に対する含有質量比率が50/50よりも多い場合には、過分散となり再凝集によるブツ、沈降などが生じ、安定性の問題を生ずる可能性がある。
本発明の水性プライマー組成物には、必要に応じて塗料分野で通常使用される着色顔料、体質顔料、消泡剤、レオロジーコントロール剤、硬化触媒、有機溶剤などを適宜使用することができる。着色顔料としては、例えば、二酸化チタン、ベンガラ、アゾ系顔料、フタロシアニン系顔料などが挙げられ、体質顔料としては、例えば、タルク、シリカ、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、亜鉛華(酸化亜鉛)などが挙げられる。
本発明の水性プライマー組成物は、上記各成分と水性媒体とを含有するが、上記各成分の合計含有量は、固形分換算で15〜45質量%が好ましく、25〜40質量%がより好ましい。
本発明の水性プライマー組成物を塗装できるプラスチック素材としては、ポリプロピレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリブチレンテレフタレート系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、アクリル系樹脂、ポリフェニレンオキサイド系樹脂、ポリプロピレン系以外のポリオレフィン系樹脂など、幅広い樹脂が挙げられるが、これらの中ではポリプロピレン系樹脂が好ましい。
これらのプラスチック素材は、水性プライマー組成物の塗装に先立ち、既知の方法で、脱脂処理、水洗処理などを適宜行なっておくことができる。
本発明の水性プライマー組成物の塗装は、プラスチック素材に対し、通常、乾燥膜厚で1〜40μm、好ましくは5〜30μmの範囲内となるように行い、塗装方法としては特に限定はないが、スプレー方式または回転霧化方式が好ましい。
本発明の水性プライマー組成物の塗装後、必要に応じて室温で10秒〜60分間のセッティング、又は40〜80℃の温度で1〜60分間予備加熱し、次に、上塗り塗料を塗装することが好ましい。
本発明の水性プライマー組成物とセットで用いる上塗り塗料としては、素材を変形させない温度で硬化が可能なものであれば特に限定されず、1液メラミン架橋塗料、1液イソシアネート架橋塗料、2液イソシアネート架橋などを上げることができる。ベースコート塗料は水性型、溶剤型のどちらを用いても良いが、クリヤーコート塗料は溶剤型の2液イソシアネート架橋塗料が好ましい。
上塗塗料がメタリック塗料である場合、通常、ベースコート塗料とクリヤーコート塗料とは、ウェットオンウェットにて塗装される。ベースコート塗料の塗膜厚は、乾燥膜厚で10〜25μmが好ましく、クリヤー塗料の塗膜厚は、20〜50μmが好ましい。
上塗塗料がソリッド塗料である場合、乾燥膜厚で20〜50μmが好ましい。
加熱硬化条件は、例えば、熱風加熱、赤外線加熱、高周波加熱等を用いて80℃程度で20〜40分間加熱して硬化させることが好ましい。
上塗り塗料の塗装方法としてはスプレー塗装、または、回転霧化塗装が一般的であり、本発明の水性プライマー組成物が導電性を有しているため、ベース塗料及びクリヤ塗料の塗装は静電塗装を用いることができる。
以下、本発明について実施例を掲げて更に詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。また実施例中、「部」、「%」は特に断りのない限り「質量部」、「質量%」を意味する。
[製造例1:非塩素化ポリオレフィン樹脂の水分散体P−1の製造]
本発明に用いる非塩素化ポリオレフィン樹脂の水分散体は、次の3段階のプロセスを経て製造される。
(i)第1段階:非塩素化ポリオレフィン樹脂の製造
1,000ml丸底フラスコに、脱イオン水110ml、硫酸マグネシウム・7水和物22.2g及び硫酸18.2gを採取し、攪拌下に溶解させた。この溶液に、市販の造粒モンモリロナイト16.7gを分散させ、100℃まで昇温し、2時間攪拌を行った。その後、室温まで冷却し、得られたスラリーを濾過してウェットケーキを回収した。回収したケーキを1,000ml丸底フラスコ内で脱塩水500mlにて再度スラリー化し、濾過を行った。この操作を2回繰り返した。最終的に得られたケーキを、窒素雰囲気下110℃で終夜乾燥し、化学処理モンモリロナイト13.3gを得た。得られた化学処理モンモリロナイト4.4gに、トリエチルアルミニウムのトルエン溶液(0.4mmol/ml)20mlを加え、室温で1時間攪拌した。この懸濁液にトルエン80mlを加え、攪拌後、上澄みを除いた。この操作を2回繰り返した後、トルエンを加えて、粘土スラリー(スラリー濃度=99mg粘土/ml)を得た。
別のフラスコに、トリイソブチルアルミニウム0.2mmolを採取し、ここで得られた粘土スラリー19ml及びジクロロ[ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル)(2,4−ジメチル−4H−5,6,7,8−テトラヒドロ−1−アズレニル)ハフニウム131mg(57μmol)のトルエン希釈液を加え、室温で10分間撹拌し、触媒スラリーを得た。
次いで、内容積24リッターの誘導攪拌式オートクレーブ内に、トルエン11L、トリイソブチルアルミニウム3.5mmol及び液体プロピレン2.64Lを導入した。室温で、上記触媒スラリーを全量導入し、62℃まで昇温し重合時の全圧を0.65MPaで一定に保持しながら、同温度で2時間攪拌を継続した。攪拌終了後、未反応プロピレンをパージして重合を停止した。オートクレーブを開放してポリマーのトルエン溶液を全量回収し、溶媒ならびに粘土残渣を除去したところ、11.0質量%のプロピレン系重合体のトルエン溶液を11kg得た。得られたプロピレン系重合体の重量平均分子量Mwは210,000であった。
(ii)第2段階:非塩素化ポリオレフィン樹脂の無水マレイン酸変性品の製造
還流冷却管、温度計、攪拌機のついたガラスフラスコ中に、上記(i)で示した第1段階で得られたプロピレン系重合体200g、及びトルエン300gを入れ、容器内を窒素ガスで置換し、110℃に昇温した。昇温後、無水マレイン酸12gを加え、t−ブチルパーオキシイソプロピルモノカルボナート(日油(株)製、パーブチルI)6gを加え、7時間同温度で攪拌を続けて反応を行った。反応終了後、系を室温付近まで冷却し、アセトンを加えて、沈殿したポリマーを濾別した。さらにアセトンで沈殿・濾別を繰り返し、最終的に得られたポリマーをアセトンで洗浄した。洗浄後に得られたポリマーを減圧乾燥することにより、白色粉末状の無水マレイン酸変性ポリマーが得られた。この変性ポリマーの赤外線吸収スペクトル測定を行った結果、無水マレイン酸基の含量(グラフト率)は、1.3質量%(無水マレイン酸基として0.13mmol/プロピレン系重合体1g)、重量平均分子量は120,000であり、示差走査熱量測定器「DS−50」で測定した融点は 80℃であった。
(iii)第3段階:無水マレイン酸で変性された非塩素化ポリオレフィン樹脂の水分散体の製造
還流冷却管、温度計、攪拌機のついたガラスフラスコ中に、上記(ii)の第2段階で得られた無水マレイン酸変性プロピレン系重合体100g(無水マレイン酸基の含量13mmol)及びトルエン250gを加え、110℃に昇温し、完全に溶解した。次いで、ポリ(オキシエチレン/オキシプロピレン)ブロック共重合体(分子量1000)30g(30.0mmol、プロピレン系重合体100質量部に対し30質量部に相当)をトルエン22.5gに溶解した溶液を加え、110℃で3時間反応させた。
冷却後トルエンを減圧留去し、黄色のポリマー115gを得た。得られた生成物の赤外吸収スペクトル分析を行った結果、1784cm−1付近の無水マレイン酸に相当するピークは消滅し、無水マレイン酸変性プロピレン系重合体とポリエーテルが結合していることが確認された。無水マレイン酸変性プロピレン系重合体にポリエーテルがグラフト結合したグラフト共重合体を形成している。得られた変性ポリマー40gにテトラヒドロフラン(THF)160gを加え65℃で完全に溶解させた。純水200gを同温度で1時間かけて滴下し、半透明の淡黄色溶液を得た。これを50℃に冷却し、減圧度0.03MPaから0.0045MPaまで徐々に圧力を下げて樹脂固形分濃度が25質量%になるまでTHF及び水を減圧留去し、半透明淡黄色の水性樹脂分散体P−1を得た。
なお、本実施例で用いたポリ(オキシエチレン/オキシプロピレン)ブロック共重合体は、25℃の水に10質量%の濃度で溶解させたときに不溶分が1質量%以下であり、親水性高分子であった。
〔実施例1〕
水酸基を含有しないポリウレタン樹脂水分散体「Daotan TW1237/32WANEP」(商品名、日本サイテックインダストリーズ社製、固形分32質量%、平均粒子径62nm、水酸基価 0mgKOH/g)27.64部に、導電性カーボンブラック「プリンテックスXE2B」(商品名、デグサ社製)1.55部、二酸化チタン「JR600−E」(商品名、テイカ社製)8.84部、顔料分散剤「Disperbyk191」(商品名、BYK Chemie社製、固形分98質量%、酸価 31mgKOH/g、アミン価 20mgKOH/g)0.93部を加えて、分散機にて分散後、非塩素化ポリオレフィン樹脂の水分散体P−1 43.24部、脱イオン水 15.8部、レベリング剤「BYK―348」(商品名、BYK Chemie社製)0.8部、 増粘剤「ASE−60」(ローム・アンド・ハース社製、固形分28質量%)1.1部を加えてディゾルバーで混合した後、pHを7〜8になるように、ジメチルエタノールアミンにて調整し、水性プライマー組成物を製造した。
〔実施例2〜7、比較例1〜10〕
表1〜表3に記載した原料に替えた以外は、実施例1と同様にして、実施例2〜7、比較例1〜10を製造した。
Figure 2011132324



Figure 2011132324
Figure 2011132324
表1〜3の注記
・Daotan TW1237/32WNEP(水酸基を含有しないポリウレタン樹脂水分散体;商品名、日本サイテックインダストリーズ社製、固形分32質量%、平均粒子径62nm、水酸基価0mgKOH/g)
・Bayhydrol PR650(水酸基を含有しないポリウレタン樹脂水分散体;商品名、住化バイエルウレタン社製、固形分50質量%、平均粒子径169nm、水酸基価0mgKOH/g)
・Daotan VTW1265/36WA
(ポリウレタン樹脂水分散体;商品名、日本サイテックインダストリーズ社製、固形分36質量%、平均粒子径40nm、水酸基価24mgKOH/g)
・Disperbyk 191 (顔料分散剤;商品名、BYK Chemie社製、固形分98質量%、固形分あたりの酸価31mgKOH/g、固形分あたりのアミン価20mgKOH/g)
・Disperbyk 183(顔料分散剤;商品名、BYK Chemie社製、固形分52質量%、固形分あたりの酸価0mgKOH/g、固形分あたりのアミン価33mgKOH/g)
・EFKA 4550(顔料分散剤;商品名、Ciba社製、固形分50質量% 固形分あたりの酸価0mgKOH/g、固形分あたりのアミン価50〜62mgKOH/g)
・EFKA 4590(顔料分散剤;商品名、Ciba社製、固形分42質量%、固形分あたりの酸価9.5〜19mgKOH/g、固形分あたりのアミン価85.7〜100mgKOH/g)
・Disperbyk 2090(顔料分散剤;商品名、BYK Chemie社製、固形分81質量%、固形分あたりの酸価75mgKOH/g、固形分あたりのアミン価0mgKOH/g)
・Disperbyk 2010(顔料分散剤;商品名、BYK Chemie社製、固形分40質量%、固形分あたりの酸価50mgKOH/g、固形分あたりのアミン価50mgKOH/g)
・Disperbyk 180(顔料分散剤;商品名、BYK Chemie社製、固形分81質量%、 固形分あたりの酸価116mgKOH/g、固形分あたりのアミン価116mgKOH/g)
<試験方法及び評価>
試験方法及び評価は、次に記載した方法で実施し、結果を表1〜表3に示した。
(試験板の作成)
イソプロピルアルコールを用いて表面をワイプしたポリプロピレン素材「SP−853」に各水性プライマー組成物をエアースプレーで乾燥塗膜が6〜8μmになるように塗装を行い、60℃雰囲気の乾燥機で4分間乾燥させた。乾燥後、試験板を室温まで冷却した。次いで、アクリル樹脂系ベースコート「プライマックNo.8650シルバーメタリック」(BASFコーティングスジャパン社製)を塗装し、次に、アクリルウレタン系トップコート「プライマックNo.8650クリヤーコート」(BASFコーティングスジャパン社製)を塗装した。室温で10分間放置した後、80℃で30分間焼き付け乾燥させた。
(導電性)
長さが約15cmのプラスチック素材の両端を各々に、市販されているアルミニウムテープを巻き付け、測定器の端子間距離が、10cmになるように、端子の位置に予め印を付けておき、次に、アルミニウムテープの上から、素材との境を約3〜5mm残して、マスキングテープを巻き付けた後、導電性プライマー用塗料組成物をエアースプレーにて塗装した。塗装直後、マスキングテープを速やかに剥がし、60℃で4分間乾燥させた後、両端のアルミニウムテープ部分に、共立電気計器(株)製「3レンジ絶縁抵抗計モデル3301」の端子を取り付け、導電性を測定した。測定値の単位は、「×10Ω」である。WET塗膜導電性の評価基準は、1,000×10Ω未満であるものを「○」とし、1,000×10Ω以上を「×」とした。
(分散性)
分散したミルベースの分散度をJIS K−5600−2−5(2009年版)に従い測定した。
○・・・分散度が15μ未満で、ブツなどの異常がない状態。
△・・・分散度が15μ〜20μで僅かにブツがある状態。
×・・・分散度20μより大きく分散が進まず多数のブツがある状態。
(塗料の凝集)
製造した塗料容器の中を目視で確認した。次いで、ガラス板に流し塗りし、塗膜に凝集ブツがないか目視で確認した。
○・・・塗料、塗膜ともに異常が無い状態。
△・・・塗料がややクリーム状、もしくは、塗膜に少量の凝集ブツが見られる状態。
×・・・塗装が不可能な状態。
(付着性)
上塗り塗装された塗膜に、2mm間隔の100マスが得られるように、カッターナイフで縦横11本の切れ目を入れ、セロハンテープを密着させて一気にはがした時に塗膜が剥離せず残存したマス目数によって以下の基準で評価した。
付着性の評価は次のようにした。
○・・・塗膜のハガレがない状態(碁盤目表記では、100/100)。
△・・・塗膜の一部にハガレがある状態(碁盤目表記では、95〜99/100)。
×・・・塗膜の大部分にハガレがある状態(碁盤目表記では、0〜94/100)。
なお、「付着性(素材)」とは、素材とプライマー塗膜との層間の付着性のことであり、「付着性(上塗り)」とは、プライマー塗膜と上塗り塗膜との層間の付着性を意味している。
(耐湿性)
上塗り塗装された塗装板を、50℃、湿度95%の恒温恒湿槽内に入れ、300時間放置した。放置後、塗装板を取り出し、塗膜の外観異常や、ふくれの程度を調べた。また、取り出してから2時間後に上記付着性試験と同様の方法で、耐湿性試験後の付着性を評価した。耐湿性試験後の外観の評価は次のようにした。
○・・・塗膜に異常が無い状態。
△・・・塗膜にチカチカや、僅かに外観異常がある状態。
×・・・塗膜にふくれや著しい外観異常がある状態。
また、耐湿試験後の付着性試験は、上記の方法と同じである。
(安定性)
塗料を30℃の恒温層に入れ3ヶ月静置した。室温に冷却した後、スプレー塗装し、外観を目視で確認した。
○・・・塗膜に異常が無い状態。
△・・・顔料凝集によるブツが僅かにあるが、塗装可能な状態。
×・・・ブツが多く塗装が不可能な状態。

Claims (1)

  1. (A)融点が60℃〜100℃であり、重量平均分子量が50,000〜250,000である、不飽和カルボン酸及び/又は酸無水物によって変性された非塩素化ポリオレフィン樹脂の水分散体、
    (B)水酸基を含有しないポリウレタン樹脂水分散体、
    (C)導電性カーボン、及び
    (D)アミン価又は酸価の少なくとも一方が0mgKOH/g超であり、分散剤の固形分あたりアミン価が65mgKOH/g以下であり、酸価が55mgKOH/g以下である顔料分散剤、を含有し、(A)/(B)の含有質量比率が、固形分換算で20/80〜80/20の範囲内であり、かつ、(C)/{(A)+(B)}の含有質量比率が、固形分換算で2/98〜20/80の範囲内であり、かつ、(D)/(C)の含有質量比率が、固形分換算で10/90〜50/50の範囲内であることを特徴とする水性プライマー組成物。







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