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JP2011122465A - 燃料噴射制御装置 - Google Patents

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JP2011122465A
JP2011122465A JP2009278322A JP2009278322A JP2011122465A JP 2011122465 A JP2011122465 A JP 2011122465A JP 2009278322 A JP2009278322 A JP 2009278322A JP 2009278322 A JP2009278322 A JP 2009278322A JP 2011122465 A JP2011122465 A JP 2011122465A
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Denso Corp
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Abstract

【課題】燃料容器内で生じる圧力の脈動を低減させることで噴射量を高精度で制御できるようにした燃料噴射制御装置を提供する。
【解決手段】内燃機関の1つの気筒に対して第1噴射弁INJ1及び第2噴射弁INJ2が設けられるとともに、共通のデリバリパイプ(燃料容器)から第1噴射弁INJ1及び第2噴射弁INJ2へ燃料を分配するよう構成された燃料噴射システムに適用されたものにおいて、第1噴射弁INJ1による燃料噴射時期(開弁時期t1s)と、第2噴射弁INJ2による燃料噴射時期(開弁時期t2s)とをずらす。これにより、第1噴射弁INJ1での噴射開始に伴い生じるデリバリパイプ内での圧力脈動と、第2噴射弁INJ2からの噴射開始に伴い生じるデリバリパイプ内での圧力脈動とが重畳することを回避でき、噴射量を高精度で制御できるようになる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、1つの燃焼室に対して複数の燃料噴射弁が設けられた燃料噴射システムに適用された燃料噴射制御装置に関する。
従来より、1つの燃焼室に対して複数の吸気ポートが形成された内燃機関において、複数の吸気ポートの各々に対して燃料噴射弁を設けたデュアルインジェクションシステムが知られている(特許文献1参照)。このシステムによれば、内燃機関のアイドル運転時等、微少量の燃料を噴射させたい場合には一方の燃料噴射弁のみから燃料を噴射させ、最大量の燃料を噴射させたい場合には両方の燃料噴射弁から燃料を噴射させることで、1つの燃焼室に対する噴射量の最小値から最大値までの範囲(ダイナミックレンジ)を拡大させることができる。
特開2008−163749号公報
ここで、燃料噴射弁の開弁時間を制御して噴射量を制御するにあたり、燃料噴射弁への燃料の供給圧力が変化すると、同じ開弁時間であっても噴射量が変化してしまう。そこで、その時の供給圧力を加味して開弁時間を設定するのが一般的である。しかしながら、上記デュアルインジェクションシステムでは以下の如く供給圧力に大きな脈動が生じてしまい、噴射量を高精度で制御できなくなることが懸念される。
すなわち、例えば共通の燃料容器(デリバリパイプ)から複数の燃料噴射弁へ燃料を分配するよう構成した場合において、燃料容器内の圧力(供給圧力)は、噴射開始に伴い一瞬低下するよう脈動するとともに、噴射終了に伴い一瞬上昇するよう脈動する。そして、上記デュアルインジェクションシステムにおいて、複数の燃料噴射弁から同時に噴射を開始させたり同時に噴射を終了させたりすると、ある燃料噴射弁からの噴射に伴い生じる上記脈動と、別の燃料噴射弁からの噴射に伴い生じる上記脈動とが重畳して、燃料容器内で大きな脈動が生じてしまう。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、1つの燃焼室に対して複数の燃料噴射弁が設けられた燃料噴射システムに適用されたものにおいて、燃料容器内で生じる圧力の脈動を低減させることで噴射量を高精度で制御できるようにした燃料噴射制御装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について記載する。
請求項1記載の発明では、内燃機関の1つの気筒に対して複数の燃料噴射弁が設けられるとともに、共通の燃料容器から前記複数の燃料噴射弁へ燃料を分配するよう構成された燃料噴射システムに適用され、前記燃料噴射弁の開弁作動を制御する開弁制御手段を備え、前記開弁制御手段は、前記複数の燃料噴射弁の開弁時期をずらすよう制御することを特徴とする。
上記発明によれば、複数の燃料噴射弁の開弁時期をずらして燃料噴射するので、ある燃料噴射弁からの噴射開始に伴い生じる燃料容器内での圧力脈動と、別の燃料噴射弁からの噴射開始に伴い生じる圧力脈動とが重畳することを回避できる。よって、燃料容器内での圧力脈動を低減させることができるので、例えば、燃料噴射弁への燃料の供給圧力を加味して噴射時間を制御することで噴射量を制御するにあたり、噴射量を高精度で制御できるようになる。
請求項5,6記載の発明では、内燃機関の1つの気筒に対して複数の燃料噴射弁が設けられるとともに、共通の燃料容器から前記複数の燃料噴射弁へ燃料を分配するよう構成された燃料噴射システムに適用され、前記燃料噴射弁の閉弁作動を制御する閉弁制御手段を備え、前記閉弁制御手段は、前記複数の燃料噴射弁の閉弁時期をずらすよう制御することを特徴とする。
上記発明によれば、複数の燃料噴射弁の閉弁時期をずらすので、ある燃料噴射弁からの噴射終了に伴い生じる燃料容器内での圧力脈動と、別の燃料噴射弁からの噴射終了に伴い生じる圧力脈動とが重畳することを回避できる。よって、燃料容器内での圧力脈動を低減させることができるので、例えば、燃料噴射弁への燃料の供給圧力を加味して噴射時間を制御することで噴射量を制御するにあたり、噴射量を高精度で制御できるようになる。
請求項2,7記載の発明では、前記開弁制御手段〔請求項7では閉弁制御手段〕は、前記内燃機関の全ての運転領域において、前記開弁時期〔請求項7では閉弁時期〕をずらす制御を実施することを特徴とする。なお、上記運転領域の具体例としては、内燃機関の出力軸(クランク軸)の回転速度や負荷等が挙げられる。
ここで、開弁時期〔閉弁時期〕をずらすと、開弁時期〔閉弁時期〕を同じにした場合とは異なる燃焼状態になってしまうことが懸念されるが、上記脈動が生じるのは極めて短い時間であるため、脈動が重畳しないように開弁時期〔閉弁時期〕をずらしても、そのずれ量は極短時間である。よって、脈動の重畳を回避させる程度に開弁時期〔閉弁時期〕をずらすだけならば、上記燃焼状態の変化は内燃機関の全ての運転領域において殆ど生じない。この点を鑑みた上記発明では、全ての運転領域において開弁時期〔閉弁時期〕をずらす制御を実施するので、特定の運転領域についてのみずらす制御を実施させる場合に比べて、制御内容を簡素にできる。
請求項3,8記載の発明では、前記燃料噴射弁から燃料噴射を開始〔請求項8では終了〕することに伴い前記燃料容器内で生じる燃料圧力の脈動の周期を噴射開始時脈動周期〔請求項8では噴射終了時脈動周期〕とした場合であって、前記開弁制御手段〔請求項8では閉弁制御手段〕は、前記噴射開始時脈動周期〔請求項8では噴射終了時脈動周期〕の半分の時間の整数倍だけ前記開弁時期〔請求項8では閉弁時期〕をずらすことを特徴とする。
1回の噴射開始〔噴射終了〕に伴い圧力が一瞬低下〔上昇〕する脈動は、減衰しながらも周期的に繰り返し発生する。よって、ある燃料噴射弁(INJ1)により繰り返し発生する脈動のうち最初に生じる脈動(INJ1の1回目の脈動)に対して、別の燃料噴射弁(INJ2)による最初の脈動(INJ2の1回目の脈動)をずらしただけでは、INJ2の1回目の脈動がINJ1の2回目の脈動と重畳する可能性がある。この点を鑑みた上記発明では、噴射開始時脈動周期〔噴射終了時脈動周期〕の半分の時間の整数倍だけ開弁時期〔閉弁時期〕をずらすので、INJ2の全ての脈動とINJ1の全ての脈動とが重畳することを回避できる。よって、燃料容器内での圧力脈動の低減を促進させることができる。
請求項4記載の発明では、1つの燃焼室に対して設けられた2つの前記燃料噴射弁から異なる噴射時間で燃料を噴射させる場合に、各々の噴射時間の差が前記噴射開始時脈動周期の整数倍となるよう各々の噴射時間を設定することを特徴とする。
上記発明は、上述した噴射開始時脈動周期と噴射終了時脈動周期とは殆ど同じであるとみなして為されたものである。すなわち、2つの燃料噴射弁で噴射時間が異なる場合に、各々の噴射時間の差が噴射開始時脈動周期の整数倍となるよう各々の噴射時間を設定した上で、上記請求項3記載の如く噴射開始時脈動周期の半分の時間の整数倍だけ開弁時期をずらす。そのため、開弁時期のずれ量が噴射開始時脈動周期の半分の時間の整数倍になることは勿論のこと、閉弁時期のずれ量も、噴射終了時脈動周期の半分の時間の整数倍になる筈である。よって、噴射開始に伴い生じる脈動の重畳を回避できるとともに、噴射終了に伴い生じる脈動の重畳をも回避できる。
本発明の第1実施形態にかかる燃料噴射制御装置が適用される、燃料噴射システムの構成を示す図。 第1実施形態において、燃料噴射弁の配置を示す図。 第1実施形態において、第1噴射弁INJ1の開弁時期t1s及び第2噴射弁INJ2の開弁時期t2sを算出する手順を示すフローチャート。 第1実施形態において、デリバリパイプ内で生じる脈動の出現タイミング等を示すタイムチャート。 本発明の第2実施形態において、第1噴射弁INJ1の開弁時期t1s及び第2噴射弁INJ2の開弁時期t2sを算出する手順を示すフローチャート。 本発明の第3実施形態において、両開弁時期t1s,t2sをずらす制御の実行可否を判定する処理手順を示すフローチャート。 図6の処理で用いるテーブル。 本発明の第4実施形態において、第1噴射弁INJ1の開弁時間T1及び第2噴射弁INJ2の開弁時間T2を算出する手順を示すフローチャート。 第4実施形態による効果を説明するタイムチャート。
以下、本発明を具体化した各実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付しており、同一符号の部分についてはその説明を援用する。
(第1実施形態)
まず、図1に基づいてポート噴射式のエンジン(内燃機関)の燃料噴射システム全体の概略構成を説明する。なお、図1のエンジンでは点火式のガソリンエンジンを想定しているが、自着火式のディーゼルエンジンにも本発明は適用可能である。
燃料を貯溜する燃料タンク11内には、燃料を汲み上げる低圧ポンプ12が設置されている。この低圧ポンプ12は、バッテリ(図示せず)を電源とする電動モータ(図示せず)によって駆動される。この低圧ポンプ12から吐出される燃料は、低圧燃料配管13を通してデリバリパイプ24(燃料容器)に送られ、このデリバリパイプ24からエンジンの各気筒の上部に取り付けられた燃料噴射弁30へ高圧の燃料が分配される。デリバリパイプ24には、デリバリパイプ24内の燃圧(燃料圧力)を検出する燃圧センサ25が設けられている。
次に、図2を用いて燃料噴射弁30の配置等について説明する。図2は、エンジンの気筒#1,#2,#3,#4を上方から見た模式図である。複数の気筒#1,#2,#3,#4の各々には2つの吸気ポート261,262が設けられており、両吸気ポート261,262へは吸気マニホールド26から吸気が分配される。図中の符号27は、吸気ポート261,262を開閉する吸気バルブを示し、図中の符号28は、排気ポート29を開閉する排気バルブを示す。
先述した燃料噴射弁30は、両吸気ポート261,262の各々に設けられている。つまり、1つの気筒に対して2つの燃料噴射弁30が設けられている。以下、一方の吸気ポート261に設けられた燃料噴射弁30を第1噴射弁INJ1と記載し、他方の吸気ポート262に設けられた燃料噴射弁30を第2噴射弁INJ2と記載する。
第1及び第2噴射弁INJ1,INJ2には同じ構造のものが採用されており、例えば第1及び第2噴射弁INJ1,INJ2の開弁時間が同じであれば、第1噴射弁INJ1からの燃料噴射量と第2噴射弁INJ2からの燃料噴射量とは同じとなる。ちなみに、燃料噴射弁30は、ボデー31、ニードル弁32、及び電磁アクチュエータ33等を備える周知の構成である。ボデー31に形成された噴孔31aを開閉するニードル弁32は電磁アクチュエータ33で駆動され、電磁アクチュエータ33の作動はECU40により制御される。つまり、ECU40により、噴射開始時期及び噴射終了時期を制御することで、ニードル弁32が1回開閉することに伴い噴射される燃料の噴射量が制御される。
第1噴射弁INJ1の噴射位置から燃焼室Rまでの距離と、第2噴射弁INJ2の噴射位置から燃焼室Rまでの距離とは同じである。両噴射弁INJ1,INJ2は、吸気流れ方向に対して垂直な方向(図2の上下方向)に並べて配置されている。両噴射弁INJ1,INJ2は、燃焼室Rの吸気口へ向けて燃料を噴射する向きに取り付けられている。したがって、吸気バルブ27が開弁している時に燃料を噴射すれば、噴射された燃料は吸気口から燃焼室Rへ直接流入するよう構成されている。
なお、このような両噴射弁INJ1,INJ2の取り付け向きを変更し、吸気ポート261,262の内壁面へ向けて燃料を噴射する向きに両噴射弁INJ1,INJ2を取り付けるようにしてもよい。この場合には、吸気ポート261,262の内壁面に付着した液状の燃料が吸気ポート261,262内で気化し、その気化した燃料が燃焼室Rの吸気口へ取り込まれることとなる。
エンジンのシリンダヘッドには、気筒毎に点火プラグPが取り付けられ、各点火プラグPの火花放電によって筒内の混合気は着火する。また、排気ポート29に接続された排気管(図示せず)には、排ガス中のCO,HC,NOx等を浄化する図示しない浄化装置(例えば三元触媒)が設けられ、この浄化装置の上流側には排ガスの空燃比を検出する空燃比センサ43が設けられている。
また、エンジンには、吸入空気量Vを検出するエアフローメータ41、クランク軸(図示せず)の回転に同期して所定クランク角毎にクランク角信号のパルスを出力するクランク角センサ42等が設けられている。このクランク角センサ42の出力信号に基づいてクランク角やエンジン回転速度NEが検出される。これら各種センサの出力は、電子制御ユニット(以下「ECU40」と表記する)に入力される。
このECU40は、マイクロコンピュータ(マイコン)を主体として構成され、内蔵されたROM(記憶媒体)に記憶された各種のエンジン制御プログラムを実行することで、エンジン運転状態に応じて燃料噴射弁30の燃料噴射状態(後に詳述)や、点火プラグPによる点火時期を制御する。
次に、ECU40のマイコンにより、燃料噴射弁30からの噴射量を制御する手法について説明する。先ず、1燃焼サイクル当りに1つの気筒に噴射する目標総噴射量を算出する。この目標総噴射量は、両噴射弁INJ1,INJ2の燃料噴射量Q1,Q2を加算した量に相当する。例えば、NE,Vに対する最適総噴射量を予め試験してマップを作成しておき、当該マップと取得したNE,Vに基づき目標総噴射量を算出すればよい。
また、目標総噴射量は、空燃比センサ43の検出値に基づき空燃比フィードバック補正される。具体的には、排気中の酸素濃度が高くリーン状態である場合には目標総噴射量を増量補正し、リッチ状態である場合には目標総噴射量を減量補正する。
上述の如く算出した目標総噴射量が、両噴射弁INJ1,INJ2に分割して噴射することができない程度に小量である場合には、両噴射弁INJ1,INJ2のうち一方の噴射弁のみから燃料を噴射するよう制御する。一方、目標総噴射量が所定量以上である場合には、両噴射弁INJ1,INJ2から燃料を噴射してその総噴射量が目標総噴射量となるよう制御する。この時、目標総噴射量を両噴射弁INJ1,INJ2に対してどのような割合(噴射比率)で分配するかについては、その時のエンジン運転状態に基づき決定する。
前記「エンジン運転状態」の具体例としては、エンジン回転速度NE、吸気量V(エンジン負荷)及び冷却水温等が挙げられる。本実施形態では、これらのエンジン運転状態に対する最適な噴射比率を予め実施しておいた試験により取得しておき、その最適噴射比率をエンジン運転状態と関連付けてマップに記憶させている。なお、前記「噴射比率」とは、総噴射量に対する第1噴射弁INJ1の噴射量Q1の比率KINJ1、及び総噴射量に対する第2噴射弁INJ2の噴射量Q2の比率KINJ2に相当する。両噴射比率KINJ1,KINJ2を加算した値は1となるよう目標総噴射量は両噴射弁INJ1,INJ2へ分配される。
ここで、前記「最適噴射比率」について図2を用いて説明する。例えば、噴射比率KINJ1を噴射比率KINJ2よりも大きくして、第1噴射弁INJ1からの噴射量を第2噴射弁INJ2からの噴射量よりも多くすれば、吸気ポート261の吸入口から燃焼室R内へ流入する噴霧の勢いにより、燃焼室R内の混合気の流動は図2中の矢印Yに示すようなスワール渦流を生じさせることとなる。その結果、吸気と燃料との混合を促進でき、ひいては排気エミッションの向上及び燃費向上を図ることができる。つまり、排気エミッションの向上及び燃費向上が最適となるよう両噴射比率KINJ1,KINJ2を算出する。
但し、噴射比率KINJ1を噴射比率KINJ2よりもどれだけ大きくしたら良いか、つまり前記「最適噴射比率」については、吸気ポート261,262の位置や燃焼室Rの形状等により異なる。また、その時のエンジンの運転状態によっても異なる。そこで本実施形態では、両噴射比率KINJ1,KINJ2の最適な割合を予め試験して取得しておき、取得した最適割合をECU40が有するメモリにマップ等の状態で予め記憶させておく。そして、そのマップを参照してその時のエンジン運転状態に基づき両噴射比率KINJ1,KINJ2を算出する。
なお、エンジン回転速度NEが高回転の領域、又はエンジン負荷が高負荷の領域においては、両噴射比率KINJ1,KINJ2を異ならせるまでもなく、吸気と燃料とは十分に混合されている。換言すれば、両噴射比率KINJ1,KINJ2を異ならせても所望のスワール渦流を形成することはできない。よって、低回転かつ低負荷の領域の場合の時だけ両噴射比率KINJ1,KINJ2を異ならせるよう上記マップは設定されている。
ECU40は、上述した噴射量Q1,Q2、及び燃圧センサ25により検出された実燃圧に基づき、電磁アクチュエータ33への通電時間、つまり両噴射弁INJ1,INJ2の開弁時間T1,T2を算出する。すなわち、燃料噴射弁30(INJ1,INJ2)の開弁時間が長いほど燃料噴射量は多くなるとともに、同じ開弁時間であっても実燃圧が高ければ燃料噴射量は多くなる。そこで、目標総噴射量に噴射比率KINJ1,KINJ2を乗じて算出した上記噴射量Q1,Q2と燃圧センサ25による実燃圧とに基づき、開弁時間T1,T2の指令値を算出している。
さらにECU40は、ニードル弁32を開弁作動させる時期(開弁時期t1s,t2s)について、第1噴射弁INJ1の開弁時期t1s及び第2噴射弁INJ2の開弁時期t2sを、それぞれ別々に算出して制御している。
本実施形態では、エンジン回転速度NE、吸気量V(エンジン負荷)及び冷却水温等のエンジン運転状態に対する、第1噴射弁INJ1の最適な開弁時期t1sを予め実施しておいた試験により取得しておき、その最適開弁時期をエンジン運転状態と関連付けて第1マップに記憶させている。
一方、第2噴射弁INJ2の最適な開弁時期t2sについても、エンジン回転速度NE、吸気量V(エンジン負荷)及び冷却水温等のエンジン運転状態と関連付けて第2マップに記憶させている。但し、第2マップに記憶された開弁時期t2sは、第1マップに記憶された開弁時期t1sから所定時間(後述する「ずれ量Za」に相当)だけ遅らせた時期となるよう設定されたものである。また、エンジン運転状態の全ての領域(運転領域)において、ずれ量Zaが生じるように設定されている。
ECU40のマイコンは、両開弁時期t1s,t2sを交互に算出しており、図3に示すように、第2噴射弁INJ2の開弁時期t2sを算出するよう判定されている場合(S30:YES)には、続くステップS31(開弁制御手段)において、上述した第2マップを用いてその時のNE,V等に基づき開弁時期t2sを算出する。一方、第1噴射弁INJ1の開弁時期t1sを算出するよう判定されている場合(S30:NO)には、続くステップS32(開弁制御手段)において、上述した第1マップを用いてその時のNE,V等に基づき開弁時期t1sを算出する。
次に、上述した両開弁時期t1s,t2sのずれ量Zaについて、図4のタイムチャートを用いて詳細に説明する。図4の(a)は、第1噴射弁INJ1のニードル弁32の開弁リフト量を示し、(f)は、第2噴射弁INJ2のニードル弁32の開弁リフト量を示す。図4の例では、第1噴射弁INJ1の開弁時間T1と第2噴射弁INJ2の開弁時間T2とが同じであり、開弁時期t2sは開弁時期t1sよりもずれ量Zaだけ遅らせてある。したがって、第1噴射弁INJ1の閉弁時期t1eに対する第2噴射弁INJ2の閉弁時期t2eのずれ量Zbは、開弁時期のずれ量Zaと同じである。
ここで、デリバリパイプ24内の燃料の圧力、つまり両噴射弁INJ1,INJ2へ供給される燃料の圧力(供給圧力)は、噴射開始に伴い一瞬低下するよう脈動するとともに、噴射終了に伴い一瞬上昇するよう脈動する。図4の(b)は、第1噴射弁INJ1での開弁直後に現れる脈動M1及び閉弁直後に現れる脈動N1を示し、図4の(g)は、第2噴射弁INJ2での開弁直後に現れる脈動M2及び閉弁直後に現れる脈動N2を示す。
また、1回の噴射開始に伴い圧力が一瞬低下する脈動は、減衰しながらも同一周期で繰り返し発生する。図4の(c)中の符号Faに示す脈動はその2回目以降の脈動を示し、その周期、つまり1回目の脈動M1のピーク時期P1と2回目の脈動のピーク時期P2との間隔は、噴射開始時脈動周期Taに相当する。
噴射終了に伴い生じる脈動についても同様にして、1回の噴射終了に伴い圧力が一瞬上昇する脈動は、減衰しながらも同一周期で繰り返し発生する。図4の(d)中の符号Fbに示す脈動はその2回目以降の脈動を示し、その周期、つまり1回目の脈動N1のピーク時期P4と2回目の脈動のピーク時期P5との間隔は、噴射終了時脈動周期Tbに相当する。なお、図4の(e)は、(c)に示す燃圧波形と(d)に示す燃圧波形とを合成した波形を示しており、燃圧センサ25により実際に検出される供給圧力の変化を例示するものである。
このような脈動の繰り返しは、デリバリパイプ24の流出口24cで生じた脈動がデリバリパイプ24内を伝播し、デリバリパイプ24の内壁面で反射して流出口24cへ戻ってくることにより生じると考察される。よって、上記噴射開始時脈動周期Ta及び噴射終了時脈動周期Tbは、デリバリパイプ24の形状に起因して決定される特性値であり、特に、デリバリパイプ24の容積や、デリバリパイプ24の両端部24a,24bから流出口24cまでの距離に起因して決定されるものである。また、噴射開始時脈動周期Ta及び噴射終了時脈動周期Tbは殆ど同じ値になることが、本発明者が実施した試験により明らかとなっている。
そして、ステップS31,S32で用いられている第1マップ及び第2マップに記憶されている両開弁時期t1s,t2sは、両開弁時期t1s,t2sのずれ量Zaが噴射開始時脈動周期Taの半分の時間の整数倍(図4の例では1倍)となるように設定されている。なお、図4の如く両開弁時間T1,T2(つまり噴射量Q1,Q2)が同じである場合には、先述したように開弁時期のずれ量Zaと閉弁時期のずれ量Zbとは同じになる。よって、両閉弁時期t1e,t2eのずれ量Zbは噴射終了時脈動周期Tbの半分の時間の整数倍(図4の例では1倍)となる。但し、本実施形態において両噴射量Q1,Q2が異なる場合には、閉弁時期のずれ量Zbは、噴射終了時脈動周期Tbの半分の時間の整数倍になるとは限らない。両方のずれ量Za,Zbを制御する手法については第4実施形態にて後述する。
以上により、本実施形態によれば、両開弁時期t1s,t2sをずらして燃料噴射するので、第1噴射弁INJ1からの噴射開始に伴い生じる圧力脈動M1のピーク時期P1と、第2噴射弁INJ2からの噴射開始に伴い生じる圧力脈動M2のピーク時期P3とがずらされることとなる。よって、第1噴射弁INJ1による圧力脈動M1と第2噴射弁INJ2による圧力脈動M2とが重畳することを回避できるので、デリバリパイプ24内で生じる燃圧の変動を抑制して安定させることができる。そのため、燃圧センサ25により検出された実燃圧に基づき、電磁アクチュエータ33への通電時間、つまり両噴射弁INJ1,INJ2の開弁時間T1,T2(噴射量Q1,Q2)を制御するにあたり、噴射量Q1,Q2を高精度で制御できるようになる。
さらに、本実施形態によれば、両開弁時期t1s,t2sを単にずらすだけではなく、両開弁時期t1s,t2sのずれ量Zaを、噴射開始時脈動周期Taの半分の時間の整数倍に設定しているので、第1噴射弁INJ1による複数の圧力脈動M1,Faのピーク時期P1,P2の真ん中に、第2噴射弁INJ2による圧力脈動M2のピーク時期P3を位置させることとなる。よって、第1噴射弁INJ1の全ての脈動に対し、第2噴射弁INJ2の脈動が重畳することを最小限にでき、デリバリパイプ24内で生じる燃圧変動の抑制を促進できる。
しかも、本実施形態によれば、上記整数倍を1倍とすることにより、第2噴射弁INJ2による圧力脈動M2のピーク時期P3を、できるだけ早い時期に出現させている。よって、第2噴射弁INJ2による噴射終了時期T2eが、第1噴射弁INJ1による噴射終了時期T1eに対して大きく遅れてしまうことを抑制することができる。よって、燃焼室Rでの燃焼状態を所望の状態にすることを精度良くできる。
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、両開弁時期t1s,t2sを各々算出するにあたり、両開弁時期t1s,t2sのずれ量Zaが噴射開始時脈動周期Taの半分の時間の整数倍となるように設定された第1及び第2マップを用いて算出している。これに対し本実施形態では、ずれ量Zaを演算式から算出している。
以下、本実施形態によるずれ量Zaの演算手法を、図5のフローチャートを用いて説明する。なお、本実施形態における燃料噴射システムのハード構成等は上記第1実施形態と同じである。
先ず図5のステップS40において、第1噴射弁INJ1の開弁時期t1sを、基本噴射時期として算出する。ここでの開弁時期t1sの算出は、図3のステップS32と同様にして、第1マップを用いて算出すればよい。そして、第2噴射弁INJ2の開弁時期t2sを算出するよう判定されている場合(S41:YES)には、続くステップS42(開弁制御手段)において、基本噴射時期に対する開弁時期t2sのずれ量Zaを、以下の演算式(1)に基づき演算する。
Za=NE÷60×360×Ta÷2・・・(1)
この演算式で演算されたずれ量Zaは、噴射開始時脈動周期Taの半分の時間となる。続くステップS43(開弁制御手段)では、ステップS40で算出した基本噴射時期(開弁時期t1s)に、ステップS42で演算したずれ量Zaを加算することで、第2噴射弁INJ2の開弁時期t2sを算出する。
以上により、本実施形態によっても上記第1実施形態と同様にして、両開弁時期t1s,t2sをずらすとともに、そのずれ量Zaが、噴射開始時脈動周期Taの半分の時間に設定されるので、上記第1実施形態と同様の効果が発揮される。
(第3実施形態)
上記第1実施形態では、エンジン運転状態の全ての領域において、かつ、総噴射量(Q1+Q2)の全ての領域において、両開弁時期t1s,t2sをずらしている。しかしながら、総噴射量が少なければ、噴射開始及び噴射終了に伴いデリバリパイプ24内に生じる脈動の振幅も小さいので、両開弁時期t1s,t2sをずらして脈動低減を図る必要性が低い。そこで本実施形態では、総噴射量が所定の閾値(判定噴射量)より多いことを条件として両開弁時期t1s,t2sをずらしている。
以下、本実施形態において、両開弁時期t1s,t2sをずらす制御を実行するか否かを判定する処理手順を、図6のフローチャートを用いて説明する。なお、本実施形態における燃料噴射システムのハード構成等は上記第1実施形態と同じである。
先ず図6のステップS50において、図7のテーブルを用いて上述した判定噴射量を算出する(詳細は後述)。続くステップS51では、電磁アクチュエータ33へ指令する開弁時間T1,T2に相当する指令総噴射量が、ステップS50で算出した判定噴射量よりも多いか否かを判定する。
指令総噴射量>判定噴射量であると判定されれば(S51:YES)、無視できない程度の脈動が生じうるとみなし、続くステップS52において、両開弁時期t1s,t2sをずらす制御を実行するよう、噴射時期変更実行フラグをオンに設定する。一方、指令総噴射量≦判定噴射量であると判定されれば(S51:NO)、無視できる程度の脈動しか生じないとみなし、続くステップS53において、噴射時期変更実行フラグをオフに設定する。
噴射時期変更実行フラグがオンに設定されていれば、上記第1及び第2実施形態と同様の手法によりずれ量Zaを設定し、第2噴射弁INJ2の開弁時期t2sを第1噴射弁INJ1の開弁時期t1sよりも遅らせるようにずらす。一方、噴射時期変更実行フラグがオフに設定されていれば、第1噴射弁INJ1の開弁時期t1sを、上記第1及び第2実施形態と同様の手法により設定するとともに、第2噴射弁INJ2の開弁時期t2sを第1噴射弁INJ1の開弁時期t1sと同じにする。
ここで、総噴射量が同じであっても、その時のエンジン運転状態に応じて脈動の大きさは異なってくる。例えば、エンジン回転速度NE(エンジン運転状態)が低回転であるほど脈動は小さくなるので、低回転であるほど判定噴射量を大きくするよう図7のテーブルは設定されている。つまり、上記ステップS50では、エンジン運転状態に応じて判定噴射量を可変設定している。
以上により、本実施形態によれば、殆ど脈動が生じない微少噴射の場合にまで両開弁時期t1s,t2sをずらすことを回避して、燃焼状態を所望の状態にすることを高精度にできる。しかも、エンジン運転状態に応じて判定噴射量を可変設定するので、燃焼状態を所望の状態に制御することをきめ細かく実現できる。
(第4実施形態)
上記第1実施形態では、両噴射弁INJ1,INJ2の開弁時期t1s,t2sを噴射開始時脈動周期Taの半分だけずらすよう制御するものの、閉弁時期t1e,t2eについては成り行きである。つまり、噴射終了時脈動周期Tbは噴射開始時脈動周期Taと略同一であるため、両噴射弁INJ1,INJ2の開弁時間T1,T2が同じであれば、噴射開始時脈動周期Taの半分だけ開弁時期をずらすことに伴い、閉弁時期も噴射終了時脈動周期Tbの半分だけずれることになるが、両開弁時間T1,T2が異なっていれば、上述の如く閉弁時期t1e,t2eが噴射終了時脈動周期Tbの半分だけずれるようになるとは限らない。
そこで本実施形態では、両開弁時間T1,T2が異なっている場合であっても、開弁時期t1s,t2sとともに閉弁時期t1e,t2eも噴射開始時脈動周期Ta(噴射終了時脈動周期Tb)の半分だけずれるように、両開弁時間T1,T2(噴射時間に相当)を補正している。
以下、本実施形態において、両開弁時間T1,T2を上述の如く補正する処理手順を、図8のフローチャートを用いて説明する。なお、本実施形態における燃料噴射システムのハード構成等は上記第1実施形態と同じである。
先ず図8のステップS60において、例えば第1実施形態と同様にして、その時のエンジン運転状態に基づきマップを用いて両噴射比率KINJ1,KINJ2を算出する。なお、KINJ2=1−KINJ1である。また、第1実施形態と同様にして、その時のエンジン回転速度Ne及びエンジン負荷に基づきマップを用いて、両噴射弁INJ1,INJ2の総噴射量Qallを算出する。
続くステップS61では、ステップS60で算出した噴射比率KINJ1,KINJ2及び総噴射量Qallに基づき、第1噴射弁INJ1の噴射量Q1及び第2噴射弁INJ2の噴射量Q2を算出する。なお、Q1=Qall×KINJ1、Q2=Qall×KINJ2である。続くステップS62では、燃圧センサ25の検出値に基づく供給燃圧を取得し、取得した供給燃圧及びステップS61で算出した両噴射量Q1,Q2に基づき、第1噴射弁INJ1の開弁時間T1及び第2噴射弁INJ2の開弁時間T2を算出する。続くステップS63では、ステップS62で算出した両開弁時間T1,T2の差ΔTを算出する。
続くステップS64では、ステップS62で算出した両開弁時間T1,T2に対する補正量Tdを、以下の演算式(2)に基づき演算する。
Td=ROUND(ΔT/Ta)×Ta・・・(2)
なお、ROUND()は、代入された値を四捨五入して整数値にする関数である。また、ΔTはステップS63で算出した差であり、Taは図4を用いて先に説明した噴射開始時脈動周期Taである。なお、噴射終了時脈動周期Tbは噴射開始時脈動周期Taと略同一であるとみなす。
続くステップS65では、ステップS64で算出した補正量Tdを用いて、以下の演算式(3)(4)に基づき両開弁時間T1,T2を補正する。なお、補正後の開弁時間をT1’,T2’と記載する。
T1’=T1−(ΔT−Td)/2・・・(3)
T2’=T2+(ΔT−Td)/2・・・(4)
なお、T1,T2はステップS62による算出値、ΔTはステップS63による算出値、TdはステップS64による算出値である。要するに、図8の処理では両開弁時間T1,T2の差が噴射開始時脈動周期Taの整数倍となるよう、両開弁時間T1,T2を補正する。
そして、このようにして補正した上で、上記第1又は第2実施形態の如く両開弁時期t1s,t2sを噴射開始時脈動周期Taの半分の時間の整数倍だけずらす制御を実施する。すると、図9を用いて以下に説明する如く、両閉弁時期t1e,t2eも噴射開始時脈動周期Taの半分の時間の整数倍だけずれることとなる。
図9は本実施形態の一態様を示すタイムチャートであり、(a)(b)は補正前の開弁時間T1,T2を示し、(c)(d)は、補正後の開弁時間T1’,T2’、開弁時期t1s,t2s及び閉弁時期t1e,t2e等を示す。
先ず、開弁時間T1,T2の差ΔTがTaの整数倍となるように補正する。つまり補正後の差はΔT−Tdとなる((b)参照)。次に、補正後の差ΔT−Tdを両開弁時間T1,T2に対する補正量として分配する。つまり、開弁時間T1の補正量は(c)に示す如く−(ΔT−Td)/2、開弁時間T2の補正量は(d)に示す如く+(ΔT−Td)/2となる。次に、開弁時期t2sを開弁時期t1sに対してTaの整数倍の半分だけ遅らせる。すると、Za+Zb=Taの整数倍となるよう両開弁時間T1,T2は補正されているので、閉弁時期t2eは閉弁時期t1eに対してTaの整数倍の半分だけ早くなる。
このように、両開弁時間T1,T2の差が噴射開始時脈動周期Taの整数倍となるよう両開弁時間T1,T2を補正して、開弁時期t2sをTaの半分の整数倍ずらせば、閉弁時期t2eもTaの半分の整数倍ずれることとなる。よって、噴射開始に伴い生じる脈動M1,M2(図4参照)の重畳を回避できるとともに、噴射終了に伴い生じる脈動N1,N2(図4参照)の重畳をも回避できる。
(他の実施形態)
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、以下のように変更して実施してもよい。また、各実施形態の特徴的構成をそれぞれ任意に組み合わせるようにしてもよい。
・第2噴射弁の噴射開始に伴い生じる脈動M2(図4参照)が、第1噴射弁の噴射終了に伴い生じる脈動N1に重畳するように、両開弁時期t1s,t2sをずらしてもよい。これによれば、両脈動M2,N1が互いに打ち消し合うように干渉するので、積極的に脈動低減を図ることができる。
・上記各実施形態では、ポート噴射式のエンジンに本発明を適用させているが、両噴射弁INJ1,INJ2が燃焼室Rへ直接燃料を噴射する筒内噴射式のエンジンに適用させてもよい。或いは、一方の噴射弁INJ1は吸気ポート261へ噴射し、他方の噴射弁INJ2は燃焼室Rへ直接燃料を噴射する両方式のエンジンに適用してもよい。
・噴射開始時脈動周期Ta及び噴射終了時脈動周期Tbは、気筒毎に異なる固有値となるので、第1実施形態で用いた第1マップ及び第2マップは、気筒毎に異なるマップとすることが望ましい。
・上記第1及び第2実施形態では、両噴射量Q1,Q2同じであるか否かに拘わらず、両開弁時期t1s,t2sのずれ量Zaが噴射開始時脈動周期Taの半分の時間の整数倍となるように開弁時期t1s,t2sを調整している。これに対し、両噴射量Q1,Q2同じであるか否かに拘わらず、両閉弁時期t1e,t2eのずれ量Zbが噴射終了時脈動周期Tbの半分の時間の整数倍となるように閉弁時期t1e,t2eを調整するようにしてもよい。
・上記各実施形態では、両噴射弁INJ1,INJ2に同じ仕様のものを採用している。つまり、噴射時間T1,T2が同じであれば両噴射弁INJ1,INJ2からの噴射量Q1,Q2は同じである。これに対し、単位時間あたりに噴射可能な噴射量(噴射率)が異なる燃料噴射弁を採用してもよい。
・上記各実施形態では、第1噴射弁INJ1の噴射位置から燃焼室Rまでの距離と、第2噴射弁INJ2の噴射位置から燃焼室Rまでの距離とは同じである。これに対し、前記距離が各々異なるように両噴射弁INJ1,INJ2を配置してもよい。
・上記各実施形態では、1つの気筒に対して2つの噴射弁INJ1,INJ2を設けているが、1つの気筒に対して3つ以上の噴射弁を設けるようにしてもよい。
24…デリバリパイプ(燃料容器)、40…ECU(開弁制御手段、閉弁制御手段)、INJ1(30)…第1噴射弁(燃料噴射弁)、INJ2(30)…第2噴射弁(燃料噴射弁)、S31,S32,S42,S43…開弁制御手段、Ta…噴射開始時脈動周期、Tb…噴射終了時脈動周期、t1s…第1噴射弁の開弁時期,t2s、…第2噴射弁の開弁時期、t1e…第1噴射弁の閉弁時期、t2e…第2噴射弁の閉弁時期、Za…両開弁時期のずれ量、Zb…両閉弁時期のずれ量。

Claims (8)

  1. 内燃機関の1つの気筒に対して複数の燃料噴射弁が設けられるとともに、共通の燃料容器から前記複数の燃料噴射弁へ燃料を分配するよう構成された燃料噴射システムに適用され、
    前記燃料噴射弁の開弁作動を制御する開弁制御手段を備え、
    前記開弁制御手段は、前記複数の燃料噴射弁の開弁時期をずらすよう制御することを特徴とする燃料噴射制御装置。
  2. 前記開弁制御手段は、前記内燃機関の全ての運転領域において、前記開弁時期をずらす制御を実施することを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射制御装置。
  3. 前記燃料噴射弁から燃料噴射を開始することに伴い前記燃料容器内で生じる燃料圧力の脈動の周期を噴射開始時脈動周期とした場合であって、
    前記開弁制御手段は、前記噴射開始時脈動周期の半分の時間の整数倍だけ前記開弁時期をずらすことを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料噴射制御装置。
  4. 1つの燃焼室に対して設けられた2つの前記燃料噴射弁から異なる噴射時間で燃料を噴射させる場合に、各々の噴射時間の差が前記噴射開始時脈動周期の整数倍となるよう各々の噴射時間を設定することを特徴とする請求項3に記載の燃料噴射制御装置。
  5. 前記燃料噴射弁の閉弁作動を制御する閉弁制御手段を備え、
    前記閉弁制御手段は、前記複数の燃料噴射弁の閉弁時期をずらすよう制御することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の燃料噴射制御装置。
  6. 内燃機関の1つの気筒に対して複数の燃料噴射弁が設けられるとともに、共通の燃料容器から前記複数の燃料噴射弁へ燃料を分配するよう構成された燃料噴射システムに適用され、
    前記燃料噴射弁の閉弁作動を制御する閉弁制御手段を備え、
    前記閉弁制御手段は、前記複数の燃料噴射弁の閉弁時期をずらすよう制御することを特徴とする燃料噴射制御装置。
  7. 前記閉弁制御手段は、前記内燃機関の全ての運転領域において、前記閉弁時期をずらす制御を実施することを特徴とする請求項4〜6のいずれか1つに記載載の燃料噴射制御装置。
  8. 前記燃料噴射弁からの燃料噴射を終了することに伴い前記燃料容器内で生じる燃料圧力の脈動の周期を噴射終了時脈動周期とした場合であって、
    前記閉弁制御手段は、前記噴射終了時脈動周期の半分の時間の整数倍だけ前記閉弁時期をずらすことを特徴とする請求項4〜7のいずれか1つに記載の燃料噴射制御装置。
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