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JP2011193080A - 分波器 - Google Patents

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JP2011193080A
JP2011193080A JP2010055546A JP2010055546A JP2011193080A JP 2011193080 A JP2011193080 A JP 2011193080A JP 2010055546 A JP2010055546 A JP 2010055546A JP 2010055546 A JP2010055546 A JP 2010055546A JP 2011193080 A JP2011193080 A JP 2011193080A
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Hiroshi Tsuchiya
博史 土屋
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Ube Corp
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Ube Industries Ltd
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Abstract

【課題】
相互変調ひずみに関するノイズの発生を抑制することができる分波器を提供する。
【解決手段】
第1薄膜圧電共振器フィルタと、第1薄膜圧電共振器フィルタより高い周波数の通過帯域を有する第2薄膜圧電共振器フィルタと、アンテナ端子とを備える分波器であって、前記分波器は第1インダクタと第1キャパシタとが直列に接続された共振回路と、第2インダクタを備え、共振回路は直列共振を発生し、その直列共振周波数をFr1とし、第1薄膜圧電共振器フィルタの通過帯域の中心周波数をFf1とし、第2薄膜圧電共振器フィルタの通過帯域の中心周波数をFf2としたとき、前記Fr1が(2×Ff1)乃至(3×Ff2)の範囲内となるように設定されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、通信機器において用いられ送信フィルタおよび受信フィルタを備える分波器に関する。
近年、移動体通信機器において、小型化の要求や高機能化に伴う高周波化が進んでいる。このような背景から高周波通信用のフィルタにおいて、従来の誘電体フィルタやセラミックフィルタに比べて外形サイズを小さくすることができると共に、急峻なロールオフ特性や更なる高周波化にも適していることから、薄膜圧電共振器(FBAR)を用いたフィルタすなわち薄膜圧電共振器フィルタ(FBARフィルタ)の利用が検討されている。
薄膜圧電共振器フィルタは、ラダー型フィルタとして構成することにより、薄膜圧電共振器フィルタの段数や薄膜圧電共振器の容量を変化させ、また、並列共振器とグランドとの間にインダクタを設置するなどして、薄膜圧電共振器フィルタの挿入損失や減衰特性を容易に変化させることができる。
この薄膜圧電共振器フィルタを用いた応用部品として、送受信信号を周波数によって分けることのできる分波器がある。
例えば、特許文献1には、アンテナ端子側に並列に接続されたキャパシタと直列に接続されたインダクタとを備え、薄膜圧電共振器を用いた分波器が開示されている。また、特許文献2には、アンテナ端子とフィルタとの間に接続され、並列に接続されたキャパシタとインダクタによる並列共振回路を備え、薄膜圧電共振器を用いた分波器が開示されている。
特開2005−260915号公報 特開2007−336479号公報
高周波無線通信機器における薄膜圧電共振器を用いた分波器においては、共振器の構造や材料の非線形性によって、相互変調ひずみ(Inter Modulation Distortion)(以下「IMD」という)が発生する。例えば、送信信号と特定の信号(妨害信号)が受信フィルタに入力された場合、IMDにより受信信号と同じ周波数の信号が発生し、受信フィルタを通過してしまうため、ノイズとしてこれが観測されてしまうことになる。分波器における妨害信号の周波数としては、受信信号の周波数−送信信号の周波数、送信信号の周波数+受信信号の周波数があり、これらの妨害波により発生するIMDをIMD2という。更には、2倍の送信信号の周波数−受信信号の周波数、2倍の送信信号の周波数+受信信号の周波数があり、これらの妨害波により発生するIMDをIMD3という。
特許文献1には、分波器におけるIMDに関する記載はなく、もちろん受信フィルタを通過してノイズを発生することとなる妨害信号の周波数の減衰特性を向上させるという技術的課題に関する示唆もない。また、特許文献2にはアンテナ端子とフィルタとの間に接続したキャパシタとインダクタとによる並列共振器により妨害信号の周波数の減衰特性を向上し、IMDによるノイズの発生を減少することが記載されているが、ここで示された並列共振器の場合、妨害信号の周波数(fa+fb)に並列共振回路の共振点を設けることによりfa+fbに係わるIMD2によるノイズの発生は抑制できるものの、より高周波数の妨害信号(2×fa+fb)の減衰特性はほとんど向上しないため、2×fa+fbに係わるIMD3によるノイズの発生を抑制することができない。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、IMD2によるノイズ、およびIMD3によるノイズ両方の発生を抑制することが可能な分波器を提供することを目的とする。
本発明は、第1薄膜圧電共振器フィルタと、前記第1薄膜圧電共振器フィルタより高い周波数の通過帯域を有する第2薄膜圧電共振器フィルタと、前記第1薄膜圧電共振器フィルタと前記第2薄膜圧電共振器フィルタとが接続させる接続部と、前記接続部と接続されるアンテナ端子と、を備える分波器であって、前記分波器は、前記接続部とアンテナ端子との間に一端が接続され、他端がグランドに接続される共振回路を備え、前記共振回路は第1インダクタと第1キャパシタとが直列に接続され、前記接続部と前記共振回路との間に一端が接続され、他端がグランドに接続される第2インダクタを備えており、前記共振回路は、直列共振を発生し、その直列共振周波数をFr1とし、前記第1薄膜圧電共振器フィルタの通過帯域の中心周波数をFf1とし、前記第2薄膜圧電共振器フィルタの通過帯域の中心周波数をFf2としたとき、前記Fr1が(2×Ff1)乃至(3×Ff2)の範囲内となるように設定されていることを特徴とする分波器に関する。
本発明によれば、前記第1薄膜圧電共振器フィルタを通過する送信信号において、共振回路の直列共振による前記Ff1の2倍乃至前記Ff2の3倍の周波数帯域の減衰と、共振回路のキャパシタンスに基づく周波数特性に伴う高周波減衰による前記Ff1の2倍乃至前記Ff2の3倍の周波数帯域の減衰とによって、IMD2によるノイズ、およびIMD3によるノイズ両方の発生を抑制した分波器を実現できる。更に、前記分波器は、前記接続部と前記共振回路との間に一端が接続し、他一端がグランドに接続した第2インダクタを備えており、これによれば、DC近傍の妨害信号の信号がグランドに流れるため、DC近傍(受信信号の周波数−送信信号の周波数)の妨害信号に伴う、IMD2によるノイズの発生を抑制した分波器を実現できる。
上記構成において、前記共振回路は、チップキャパシタとすることもできる。これによれば、チップキャパシタの自己共振を利用して共振回路を構成するため、IMD2によるノイズ、およびIMD3によるノイズ両方の発生を抑制した分波器を実現できる。
また、上記構成において、前記共振回路と前記第2インダクタとの接続部との間に介在し、前記接続部と前記アンテナ端子に対して直列に接続された第3インダクタを備える請求項1または2記載の分波器。これによれば、通過特性と高周波数の減衰特性に優れた分波器を実現できる。
本発明によれば、IMD2によるノイズ、およびIMD3によるノイズ両方の発生を抑制した分波器を提供することができる。
本発明の分波器の一実施形態を示す回路図である。 本発明のチップキャパシタの回路図である。 本発明の薄膜圧電共振器の縦断面図である。 本発明の分波器の一実施形態を示す多層基板を各層ごとに上面からみた模式的分解図であり、実施例1の多層基板の模式的分解図である。 本発明の分波器の一実施形態を示す縦断面図であり、図4のA−A’断面に相当する縦断面図である。 本発明の樹脂封止済み分波器の一実施形態を示す縦断面図であり、図4のA−A’断面に相当する縦断面図である。 本発明の分波器の実施形態に属する分波器の実施例1乃至4、および比較例2、3を示す回路図である。 従来(比較例1)の分波器の回路図である。 (a)は、本発明の実施形態に属する分波器(実施例1)と比較形態に属する分波器(比較例1)について、第1薄膜圧電共振器フィルタの通過特性の比較を示す図であり、(b)は、第2薄膜圧電共振器フィルタの通過特性の比較を示す図である。 実施例2の多層基板を各層ごとに上面からみた模式的分解図である。 図10のA−A’断面に相当する分波器の縦断面図である。 (a)は本発明実施形態に属する分波器(実施例2)と比較形態に属する分波 器(比較例1)について、第1薄膜圧電共振器フィルタの通過特性の比較を示す図であり、(b)は、第2薄膜圧電共振器フィルタの通過特性の比較を示す図である。
以下、本発明の実施形態の分波器1を、図面を参照しながら説明し、その作用、特に共振回路4の機能に基づくIMD2に係わる周波数(Ff1+Ff2)、およびIMD3に係わる周波数(2×Ff1+Ff2)の減衰特性の作用につき、具体的に説明する。
図1は本発明の分波器の一実施形態を示す回路図である。本実施形態の分波器1は、第1薄膜圧電共振器フィルタ2、および該第1薄膜圧電共振器フィルタ2より高い周波数の通過帯域を有する第2薄膜圧電共振器フィルタ3を備える。第1薄膜圧電共振器フィルタ2の一方の端子と第2薄膜圧電共振器フィルタ3の一方の端子との接続部がアンテナ端子ANTと接続されている。第1薄膜圧電共振器フィルタ2の他方の端子は送信器接続端子TXとされ、第2薄膜圧電共振器フィルタ3の他方の端子は受信器接続端子RXとされている。
ここでは第1薄膜圧電共振器フィルタ2と送信器接続端子TXを接続し、該第1薄膜圧電共振器フィルタ2より高い周波数の通過帯域を有する第2薄膜圧電共振器フィルタ3と受信器接続端子RXを接続しているが、第1薄膜圧電共振器フィルタ2と受信器接続端子RXを接続し、第2薄膜圧電共振器フィルタ3と送信器接続端子TXを接続した構成とすることもできる。
前記接続部とアンテナ端子ANTとの間には共振回路4が介在し、共振回路4の一端はグランドに接続されている。共振回路4は、直列共振を発生するものであり、例えば、第1インダクタ8と第1キャパシタ9とを直列に接続したものからなる。このような共振回路4は、自己共振周波数を有するチップキャパシタ7を用いることでも、実現することができる。すなわち、チップキャパシタ7は、図2に示すとおり、キャパシタンス成分(第1キャパシタ9に相当)に加えて、キャパシタ電極によるインダクタンス成分(第1インダクタ8に相当)を有する。これらのキャパシタとインダクタは直列接続となることから、チップキャパシタ7は直列共振による共振回路4として機能する。すなわち、自己共振はチップキャパシタ7内のインダクタンス成分とキャパシタンス成分とによる直列共振のことである。尚、以下の説明においては、チップキャパシタ7内のインダクタンス成分、およびキャパシタンス成分を、それぞれ第1インダクタ8、および第1キャパシタ9ということがある。
更に、前記のアンテナ端子ANTに接続される第1薄膜圧電共振器フィルタ2の端子と第2薄膜圧電共振器フィルタ3の端子との接続部と、共振回路4との間に一端が接続し、他一端がグランドに接続した第2インダクタ5を備えている。第2インダクタ5を備えることにより、DC近傍の周波数の妨害波によるIMD発生を抑制することができる。
更に、共振回路4と第2インダクタ5の間には第3インダクタ6が介在していることが好ましい。アンテナ端子ANTは、第3インダクタ6を介して第1薄膜圧電共振器フィルタ2の端子と第2薄膜圧電共振器フィルタ3の端子との接続部に接続されている。これによって、第3インダクタ6の周波数特性により高周波数の減衰特性を改善することができる。
第1薄膜圧電共振器フィルタ2は、ラダー型フィルタであり、直列に接続されたx個の直列共振器S11、S12、・・・、S1xとx個の並列共振器P11、P12、・・・、P1xとを含んでいる。第1薄膜圧電共振器フィルタ2は、更に、第1並列共振器P11、P12、・・・、P1xとグランドとの間にそれぞれ接続されたx個の第4インダクタL11、L12、・・・、L1xを有する。第1薄膜圧電共振器フィルタ2のアンテナ端子側の端子(前記接続部側の端子)は、直列共振器S11と直接的に接続されている。第1薄膜圧電共振器フィルタ2にある直列共振器のうち、アンテナ端子ANTの最も近くに接続されている該直列共振器S11は、第1薄膜圧電共振器フィルタ2の他の直列共振器S12、・・・、S1xよりも小さな容量で構成されるのが好ましい。これにより移相整合素子として作用する共振回路4、第2インダクタ5、第3インダクタ6の効果により、優れた通過特性を有する分波器1とすることができる。
直列共振器S11、S12、・・・、S1x、並列共振器P11、P12、・・・、P1xは、例えばS11に替わって、容量が等価となるようにS11の2倍の容量のS111、S112を直列に接続することができるし、S11の半分の容量のS113、S114を並列に接続することもできる(図示せず)。また、第4インダクタL11、L12、・・・、L1xは、例えばL11に替わって、インダクタンスが等価となるようにL11の半分のインダクタンスのL111、L112を直列に接続することができるし、L11の2倍のインダクタンスのL113、S114を並列に接続することもできる(図示せず)。
同様に、第2薄膜圧電共振器フィルタ3は、ラダー型フィルタであり、直列に接続されたy個の直列共振器S21、S22、・・・、S2yとy個の並列共振器P21、P22、・・・、P2yとを含んでいる。第2薄膜圧電共振器フィルタ3は、更に、第2並列共振器P21、P22、・・・、P2yとグランドとの間にそれぞれ接続されたy個の第4インダクタL21、L22、・・・、L2yを有する。第2薄膜圧電共振器フィルタ3のアンテナ端子側の端子(前記接続部側の端子)は直列共振器S21と直接的に接続されている。第2薄膜圧電共振器フィルタ2にある直列共振器のうち、アンテナ端子ANTの最も近くに接続されている該直列共振器S21は、第2薄膜圧電共振器フィルタ3の他の直列共振器S22、・・・、S2yよりも小さな容量で構成されるのが好ましい。これにより移相整合素子として作用する共振回路4、第2インダクタ5、第3インダクタ6の効果により、優れた通過特性を有する分波器1とすることができる。
直列共振器S21、S22、・・・、S2y、並列共振器P21、P22、・・・、P2yは、例えばS21に替わって、容量が等価となるようにS21の2倍の容量のS211、S212を直列に接続することができるし、S21の半分の容量のS213、S214を並列に接続することもできる(図示せず)。また、第4インダクタL21、L22、・・・、L2yは、例えばL21に替わって、インダクタンスが等価となるようにL21の半分のインダクタンスのL211、L212を直列に接続することができるし、L21の2倍のインダクタンスのL213、S214を並列に接続することもできる(図示せず)。
図3は、第1薄膜圧電共振器フィルタ2の直列共振器S11,S12,・・・、S1x、および並列共振器P11,P12,・・・、P1x、並びに第2薄膜圧電共振器フィルタ3の直列共振器S21,S22,・・・、S2y、および並列共振器P21,P22,・・・、P2yのそれぞれを構成する薄膜圧電共振器10の縦断面図である。
基板11上に、下部電極12、圧電膜13、上部電極14の順に形成されており、圧電膜13を挟んで下部電極12と上部電極14とが重なり合った箇所が共振部15となる。基板11の平坦な表面と共振部15との間には空洞部16が形成されている。
なお、基板11は、シリコン(Si)、酸化シリコン(SiO)、ガリウム砒素(GaAs)、およびガラスのいずれかからなるか、もしくはこれらの積層構造からなる。下部電極12、および上部電極14は、いずれも、モリブデン(Mo)、金(Au)、アルミニウム(Al)、ルテニウム(Ru)、白金(Pt)、タングステン(W)、およびチタン(Ti)のいずれかからなるか、もしくはこれらの積層構造からなる。圧電膜13は、窒化アルミニウム(AlN)、および酸化亜鉛(ZnO)のいずれかからなる。
圧電膜13の結晶配向性は良好であることが望ましい。圧電膜13の結晶配向性が悪い場合、圧電膜13の電界分布が大きく変化し、下部電極12と上部電極14との電位差が大きくなることから、共振部15において非線形応答に伴うひずみが大きくなりやすい。本実施形態において圧電膜13として用いられる窒化アルミニウム(AlN)膜の結晶配向性は、例えば1.4deg以下と良好である。
第1薄膜圧電共振器フィルタ2と第2薄膜圧電共振器フィルタ3の直列共振器および並列共振器の容量値Cは、共振部15の圧電層13の比誘電率、上下方向の厚み、共振部15の面積(共振部を上下方向から視たときの投影面積)により決定される。このとき、圧電層13の厚みが小さいと製造プロセスの成膜工程で厚み制御が容易でなく容量値Cがばらつく原因となり、厚みが大きいと成膜時間が長くなることから、1.0μm乃至1.5μmの範囲であることが好ましい。
共振部15の面積は、小さいと製造プロセスのエッチング工程が容易でなく容量値Cがばらつく原因となり、面積が大きいと共振部15の強度が低下し破損の原因となることから、0.02mm乃至0.04mmの範囲であることが好ましい。
例えば圧電層13が窒化アルミニウム(AlN)であった場合、比誘電率εrは9.0であり、容量値Cは、(真空の誘電率)×(圧電層13の比誘電率)×((共振部15の面積)/(共振部15の圧電層13の厚み))の式より第1薄膜圧電共振器フィルタ2、および第2薄膜圧電共振器フィルタ3の直列共振器、および並列共振器の容量は、1.0pF乃至3.0pFの範囲に設定されることになる。
また、薄膜圧電共振器10は、図3に示すように基板11の平坦な表面と下部電極12との間に空洞部16を有するメンブラン型の薄膜圧電共振器以外に、基板11に空洞部形成のための凹みがあるピット型の薄膜圧電共振器(図示せず)、基板11に空洞部形成のための貫通孔があるDeep−RIE型の薄膜圧電共振器(図示せず)、または、空洞部16に代えて音響ミラー層を用いたSMR型の薄膜圧電共振器(図示せず)とすることもできる。
本発明においては、第1薄膜圧電共振器フィルタ2の直列、および並列の薄膜圧電共振器10からなる構成部分並びに第2薄膜圧電共振器フィルタ3の直列、および並列の薄膜圧電共振器10からなる構成部分を、それぞれ、半導体、絶縁体または圧電体基板上に形成したフィルタチップの形態となすこともできる。これらのフィルタチップを、第2インダクタ5、第3インダクタ6、第4インダクタL11、L12、・・・、L1x、L21、L22、・・・、L2yを線路パターンにて形成した多層基板17に実装する形態が望ましい。これにより、より一層小型の分波器を実現することができる。
図4は本発明の分波器の一実施形態を示す多層基板17を各層ごとに上面からみた模式的分解図である。また、図5は図4のA−A’断面に相当する縦断面図である。多層基板17は、上から順に第1層、第2層、第3層、第4層、第5層、および第6層の順に積層されている。多層基板17の第1層には、チップ化された第1、および第2の薄膜圧電共振器フィルタ2,3がフリップチップ実装方式によりフェースダウンで実装されている。この実装では、Auバンプ18を機能面(上記共振部15が形成されている面)に備えた第1薄膜圧電共振器フィルタ2、および第2薄膜圧電共振器フィルタ3と、Auメッキ処理を施した多層基板17とによる、Au−Au接合が採用されている。これにより、ワイヤーを用いた接続などの必要性がなくなるため、小型化が可能となる。
主として第1層、および第2層において、線路パターンにより第2インダクタ5、第3インダクタ6、および第4インダクタL11、L12、L13、L21、L22、L23が形成されている。また、第3層には主として接続線路が形成されており、第4層には主として共振回路4を構成する第1インダクタ8と第1キャパシタ9が形成されている。さらに、第5層には主としてグランドパターンが形成されており、第6層には主として前記アンテナ端子ANT、送信器接続端子TX、および受信器接続端子RXが形成されている。これによって、第2インダクタ5、第3インダクタ6、および第4インダクタL11、L12、L13、L21、L22、L23を外付けする必要がなくなるため、小型化が可能となる。
図6は、本実施形態の分波器1の最終形態を示す縦断面図である。図6は、図4および図5に対応する断面を示すものであり、図4、図5、および図6に示されるものと同様の部材または部分等には同一の符号が付されている。多層基板17にフリップチップ実装方式により第1薄膜圧電共振器フィルタ2、および第2薄膜圧電共振器フィルタ3を実装した後に、第1薄膜圧電共振器フィルタ2、および第2薄膜圧電共振器フィルタ3の機能面上が中空状態となるようにして、封止用樹脂19により密閉封止をしている。密閉封止については、第1薄膜圧電共振器フィルタ2、および第2薄膜圧電共振器フィルタ3の機能面が中空状態であればよいので、メタルや樹脂によるキャップを用いた封止形態(図示せず)や、フィルム状の樹脂を用いた封止形態(図示せず)とすることもできる。
共振回路4は、第1インダクタ8と第1キャパシタ9を直列に接続し、一方の端がグランドに接続された構成とすることで、周波数が高くなるにつれてインピーダンスZが低下するキャパシタの性質を示し、ある周波数を境に更に周波数が高くなるにつれてインピーダンスZが増加するインダクタの性質を示す。この周波数は直列共振周波数Fr1であり、Fr1を第1薄膜圧電共振器フィルタ2の通過帯域の中心周波数Ff1の2倍乃至第2薄膜圧電共振器フィルタ3の通過帯域の中心周波数Ff2の3倍の範囲内となるように設定することにより、IMD2に係わる周波数(Ff1+Ff2)、およびIMD3に係わる周波数(2×Ff1+Ff2)の減衰特性が向上し、IMD2によるノイズ、およびIMD3によるノイズ両方の発生を抑制することができる。
例えばW−CDMA(Wide Band Code Division Multiple Access)のBandI帯の携帯端末向けの分波器であった場合、第1薄膜圧電共振器フィルタ2は送信用フィルタであり、送信信号となる通過帯域の周波数は1920乃至1980MHzであり、通過帯域の中心周波数Ff1は1950MHzである。第2薄膜圧電共振器フィルタ3は受信用フィルタであり、通過帯域の周波数は2110乃至2170MHzであり、通過帯域の中心周波数Ff2は2140MHzである。すなわち、送信信号の通過帯域中心周波数Ff1の2倍波乃至受信信号の通過帯域中心周波数Ff2の3倍波の周波数範囲は、(2×Ff1)乃至(3×Ff2)となり、具体的には3900MHz乃至6420MHzとなる。共振回路4の直列共振周波数Fr1は共振回路4を構成する第1インダクタ8のインダクタンス値L、および第1キャパシタ9の容量値Cにより決定され、Fr1は1/(2×π×(L×C)1/2)の式により導出することができる。
ここで、共振回路4の直列共振周波数Fr1を送信信号の通過帯域中心周波数Ff1の2倍波乃至受信信号の通過帯域中心周波数Ff2の3倍波の周波数範囲に設定する方法を述べる。共振回路4を多層基板17に設置する場合、第1インダクタ8は多層基板17の外層、および内層に線路パターンによって構成することができる。第1キャパシタ9はグランドに接続した電極と、多層基板17の少なくとも1層を挟んで厚み方向に重なった電極により構成され、その容量値Cは多層基板17に使用される材料の比誘電率εr、上下方向から見たときの電極同士の重なりの面積、および厚み方向から見たときの電極間の距離により決定される。
第1キャパシタ9を構成する電極の面積は、小さいと製造プロセスの印刷工程の印刷精度の維持が容易でなく容量のばらつきの原因となり、大きいと分波器の大型化や、層間の密着性低下の原因となるため、多層基板17の材料に因らず0.2mm乃至多層基板17のX方向×Y方向で示される面積の50%の範囲であることが好ましい。電極同士の重なりの面積は、上下の電極の面積の範囲内に設定されることから、0.2mm乃至多層基板17のX方向×Y方向で示される面積の50%の範囲とすることができる。第1キャパシタ9を構成する電極間の距離は、小さいと製造プロセスにおいて電極間に設定される層厚み精度の維持が容易でなく、容量値Cのばらつきや、電極間がマイグレーションなどの原因となり、大きいと分波器の大型化の原因となるため、30μm乃至100μmの範囲であることが好ましい。
例えば、多層基板17のサイズがX=3.0mm、Y=2.5mmであり、材料が低温焼成セラミック(LTCC:Low Temperature Co−fired Ceramics)で比誘電率εrが7.0であった場合、第1キャパシタ9を構成する電極の面積は0.2mm乃至3.8mmの範囲であることが好ましく、更には、電極のX方向の長さは0.4mm乃至2.8mm、Y方向の長さは0.4mm乃至2.3mmの範囲であることが好ましい。第1キャパシタ9を構成する電極間の距離は、30μm乃至100μmの範囲であることが好ましい。このとき、共振回路4の第1キャパシタ9の容量値Cは(真空の誘電率)×(LTCCの比誘電率)×((電極の面積)/(電極間の距離))の式より、0.1pF以上乃至7.9pFの範囲に設定することができる。従って、本実施形態のW−CDMAのBandI帯の場合、(2×Ff1=3900MHz)乃至(3×Ff2=6420MHz)に直列共振周波数を持つために、共振回路4の第1インダクタ8のインダクタンス値Lは(1/(ω×C))の式より、0.1nH乃至16.7nH以内に設定することができ、これは多層基板17の外層、および内層に線路パターンによって構成することができる。(ω=2πf=2π×[(2×Ff1)〜(3×Ff2)]より)。
多層基板17の材料にLTCCを使用したことから、比誘電率εrは7.0であったが、その他、高温焼成セラミック(HTCC:High Temperature Co−fired Ceramics)などのセラミック、エポキシ樹脂、ポリイミドなどのイミド樹脂などの材料を使用することもできる。ここで、第1キャパシタ9を構成する材料の比誘電率εrが例えば4.0の場合、共振回路4の第1キャパシタ9の容量値Cは、0.1pF乃至4.5pFの範囲に設定することができる。また、第1キャパシタ9を構成する材料の比誘電率εrが例えば10.0だった場合、共振回路4の第1キャパシタ9の容量値Cは、0.2pF乃至11.2pFの範囲に設定することができる。このように、共振回路4の第1キャパシタ9の容量値Cは、第1キャパシタ9を構成する材料の比誘電率、電極の面積、および電極間の距離により、任意に設定することができる。
以下、実施例、および比較例により本発明を説明する。
(実施例1)
図7に示す分波器1を製造した。具体的には、図4および図5に示すようなフリップチップ実装した構造である。このとき、各薄膜圧電共振器は、図3のような構造である。薄膜圧電共振器10において、基板11はシリコン(Si)からなり、下部電極12はモリブデン(Mo)からなり、圧電膜13は窒化アルミニウム(AlN)からなり、上部電極14はルテニウム(Ru)からなるものであった。圧電膜13の窒化アルミニウム(AlN)結晶配向性は1.4deg以下であった。図7に示す分波器1の第1薄膜圧電共振器フィルタ2の直列共振器、および並列共振器の容量値Cは、圧電膜13の窒化アルミニウム(AlN)の比誘電率εrは9.0であり、厚みは1.22μmに設定した。このときS11が1.8pF、S12が2.0pF、S13が2.2pF、P11が1.7pF、P12が1.7pF、P13が1.7pFとした。第2薄膜圧電共振器フィルタ3の直列共振器、および並列共振器の容量は、S21が1.0pF、S22が1.7pF、S23が1.7pF、P21が1.8pF、P22が2.5pF、P23が1.8pFとなるように圧電膜13の窒化アルミニウム(AlN)を介在して下部電極12のモリブデン(Mo)と上部電極14のルテニウム(Ru)の重なりあう面積を設定した。
これにより、第1薄膜圧電共振器フィルタ2の通過帯域周波数(1920乃至1980MHz)の反射特性と第2薄膜圧電共振器フィルタ3の通過帯域周波数(2110乃至2170MHz)の反射特性とが同じであること、および第1薄膜圧電共振器フィルタ2の遮断帯域周波数(2110乃至2170MHz)の反射特性と第2薄膜圧電共振器フィルタ3の遮断帯域周波数(1920乃至1980MHz)の反射特性とが同じとした。
このとき、反射特性はインピーダンスZがいくらになっているかにより表すとことができ、第1薄膜圧電共振器フィルタ2の通過帯域周波数(1920乃至1980MHz)、および第2薄膜圧電共振器フィルタ3の通過帯域周波数(2110乃至2170MHz)ではインピーダンスZ=0.7−j0.5であり、第1薄膜圧電共振器フィルタ2の遮断帯域周波数(2110乃至2170MHz)、および第2薄膜圧電共振器フィルタ3の遮断帯域周波数(1920乃至1980MHz)ではインピーダンスZ=0.02−j1.4となり、第1薄膜圧電共振器フィルタ2の通過帯域周波数(1920乃至1980MHz)の反射特性と第2薄膜圧電共振器フィルタ3の通過帯域周波数(2110乃至2170MHz)の反射特性とが同じであり、第1薄膜圧電共振器フィルタ2の遮断帯域周波数(2110乃至2170MHz)の反射特性と第2薄膜圧電共振器フィルタ3の遮断帯域周波数(1920乃至1980MHz)の反射特性が同じに設定できている。
このように構成した第1薄膜圧電共振器フィルタ2、および第2薄膜圧電共振器フィルタ3をアンテナ端子ANT側で接続し、アンテナ端子ANT側からみたとき1920乃至1980MHz、および2110乃至2170MHzの反射特性はインピーダンスZ=0.3−j0.5となった。
良好な通過特性の分波器とするために、アンテナ端子ANT側からみた1920乃至1980MHz、および2110乃至2170MHzの反射特性はインピーダンスZ=1.0+j0.0となる。共振回路4の第1インダクタ8のインダクタンス値Lは、0.6nHであり、第1キャパシタ9の容量値Cは1.8pFであることから、共振回路4を設置していない状態でアンテナ端子ANT側からみた1920乃至1980MHz、および2110乃至2170MHzの反射特性はインピーダンスZ=0.3+j0.5であれば、共振回路4を設置することによりインピーダンスZ=1.0+j0.0に移相整合が可能となる。
共振回路4、第2インダクタ5、および第3インダクタ6を設置しない状態でアンテナ端子ANT側からみた1920乃至1980MHz、および2110乃至2170MHzの反射特性がインピーダンス0.3−j0.5であることから、第2インダクタ5、および第3インダクタ6を設置することによりアンテナ端子ANT側からみた1920乃至1980MHz、および2110乃至2170MHzの反射特性はZ=0.3+j0.5となればよいので、第2インダクタ5の適切なインダクタンス値Lは1.3nHとなり、第3インダクタ6の適切なインダクタンス値Lは0.2nHとなる。共振回路4による移相整合状態により、第2インダクタ5、および第3インダクタ6の値を変更することで良好な通過特性の分波器とすることができる。
図4に示すように、多層基板17は上から順に第1層、第2層、第3層、第4層、第5層、および第6層の順に積層されている。第1キャパシタ9の一方の電極は、例えば面積が0.87mmとなるように一辺が0.93mmの正方形で形成されており、第1キャパシタ9の他方の電極として第5層のグランドパターンを利用している。第1キャパシタ9の一対の電極間の距離は、第4層の厚さに相当し、30μmである。多層基板17は材料にLTCCを用いており、比誘電率εrは7.0であることから、第1キャパシタ9の容量値Cは1.8pFである。更に、第1インダクタ8は第3層、および第4層にわたって、幅が0.06mm、長さが0.8mmの電極ラインパターンで設置されており、このときインダクタンス値Lは、0.6nHである。この結果、共振回路4の直列共振周波数Fr1は、Fr1=(2×π×(L×C)1/2)の式より4800MHzとなる。この値は、2.4×Ff1、2.2×Ff2となる。
図9(a)は、上記本発明実施形態に属する分波器[共振回路4が用いられているもの](実施例1)と上記比較形態に属する分波器(比較例1)との第1薄膜圧電共振器フィルタ2の通過特性の比較を示す図である。また、図9(b)は第2薄膜圧電共振器フィルタ3の通過特性の比較を示す図である。実施例1は、4800MHzに共振回路4の直列共振による共振点が発生しており、後述の比較例1に比べてIMD2に係わる周波数(Ff1+Ff2)、およびIMD3に係わる周波数(2×Ff1+Ff2)の減衰特性が向上している。表1に受信器接続端子RXにおける受信周波数の出力電力を示す。この出力電力は送信器接続端子TXから入力される送信信号とアンテナ端子ANTから入力される妨害信号のIMDによって受信器接続端子RXから出力されるノイズのことである。ここでは、第1薄膜圧電共振器フィルタ2の送信器接続端子TXに、周波数が1950MHzで電力が21.5dBmの信号を入力し、アンテナ端子ANTに、周波数4090MHz(Ff1+Ff2)で電力が−15dBmの信号を入力し、第2薄膜圧電共振器フィルタ3の受信器接続端子RXから出力される受信周波数における出力電力を測定した。後述の比較例1に比べて、出力電力を14dBm程度抑制することができた。
さらに、アンテナ端子ANTに、周波数6040MHz(2×Ff1+Ff2)で電力が−15dBmの信号を入力し、第2薄膜圧電共振器フィルタ3の受信器接続端子RXから出力される受信周波数における出力電力を測定した。後述の比較例1に比べて、出力電力を9dBm程度抑制することができた。
(比較例1)
共振回路4を設けない以外は、実施例1と同様な構成とした。図8に示す分波器に相当する。このとき、第2インダクタ5のインダクタンス値Lは2.5nHであった。表1に、実施例1と同様にして測定した受信器接続端子RXにおける受信周波数の出力電力を示す。
(実施例2)
本発明実施形態において、共振回路4を、前記チップキャパシタ7とした分波器1であり、その他の構成は実施例1と同様である。図10は本実施例の多層基板17を各層ごとに上面からみた模式的分解図である。図11は図10のA−A’断面に相当する縦断面図である。図10に示すように、多層基板17は上から順に第1層、第2層、第3層、第4層、および第5層の順に積層されている。尚、図11において第5層は図示を省略されている。その他の構成は、図4、および図5、6の実施形態と同様である。このとき共振回路4として、容量値Cが1.8pFのチップキャパシタ7を使用した。自己共振周波数Fr1は5700MHz(=2.9×Ff1=2.6×Ff2)であり、チップキャパシタ7の第1インダクタ8のインダクタンス値Lは0.4nHであり、第1キャパシタ9の容量値Cは1.8pFの構成である。また、第2インダクタ5のインダクタンス値Lは1.4nHであり、第3インダクタ6のインダクタンス値Lは0.2nHであった。
表1に、実施例1と同様にして測定した受信器接続端子RXにおける受信周波数の出力電力を示す。比較例1に比べて、アンテナ端子ANTに4090MHz(Ff1+Ff2)で電力を入力した場合は13dBm程度、アンテナ端子ANTに6040MHz(2×Ff1+Ff2)で電力を入力した場合は11dBm程度の出力電力を抑制することができた。
(実施例3)
本実施例は、図4に示される第1インダクタ8の長さを1.0mmとし、その結果インダクタンス値Lを0.7nH、共振回路4の直列共振周波数Fr1を3920MHz(=2.0×Ff1)になったことを除いて、実施例1と同様にして分波器を製造した。
表1に、実施例1と同様にして測定した受信器接続端子RXにおける受信周波数の出力電力を示す。比較例1に比べて、アンテナ端子ANTに4090MHz(Ff1+Ff2)で電力を入力した場合は17dBm程度、アンテナ端子ANTに6040MHz(2×Ff1+Ff2)で電力を入力した場合は5dBm程度の出力電力を抑制することができた。本実施例における共振回路4の直列共振周波数Fr1は、6040MHz(2×Ff1+Ff2)から離れた箇所に設定されたが、2×Ff1以上に設定することにより、共振回路4内の第1キャパシタ9の周波数特性による高周波数の減衰とあわせて、比較例1に比べて4090MHz(Ff1+Ff2)、および6040MHz(2×Ff1+Ff2)の妨害信号の入力において、受信器接続端子RXにおける受信周波数の出力電力を抑制することができた。
(比較例2)
本実施例は、図4に示される第1インダクタ8の長さを1.1mmへ更に長くすることでインダクタンス値Lを0.8nHとし、共振回路4の直列共振周波数Fr1を3800MHz(=1.9×Ff1)にしたことを除いて、実施例1と同様にして分波器を製造した。
表1に、実施例1と同様にして測定した受信器接続端子RXにおける受信周波数の出力電力を示す。比較例1に比べて4090MHz(Ff1+Ff2)の妨害信号の入力において、受信器接続端子RXにおける受信周波数の出力電力を18dBm程度抑制することができたが、6040MHz(2×Ff1+Ff2)の妨害信号の入力において、受信器接続端子RXにおける受信周波数の出力電力を1dBm程度しか抑制することができなかった。
6040MHz(2×Ff1+Ff2)の妨害信号の入力においては、共振回路4内の第1キャパシタ9の周波数特性に伴う減衰による効果のみとなっており、上記実施例3の結果と合わせ考えれば、共振回路4の直列共振周波数Fr1が2×Ff1よりも小さいときには、6040MHz(2×Ff1+Ff2)の減衰特性が劣化し、IMD2によるノイズ、およびIMD3によるノイズ両方の発生を抑制することは困難となることが分かる。
(実施例4)
本実施例は、図4に示される第1インダクタ8の長さを0.5mmへ短くすることでインダクタンス値Lを0.4nHとし、共振回路4の直列共振周波数Fr1を6340MHz(=3.0×Ff2)にしたことを除いて、実施例1と同様にして分波器を製造した。表1に、実施例1と同様にして測定した受信器接続端子RXにおける受信周波数の出力電力を示す。比較例1に比べて、アンテナ端子ANTに4090MHz(Ff1+Ff2)で電力を入力した場合は4dBm程度、アンテナ端子ANTに6040MHz(2×Ff1+Ff2)で電力を入力した場合は15dBm程度の出力電力を抑制することができた。
本実施例における共振回路4の直列共振周波数Fr1は、4090MHz(Ff1+Ff2)から離れた箇所に設定されたが、3×Ff2以下に設定することにより、共振回路4内の第1キャパシタ9の周波数特性による高周波数の減衰とあわせて、比較例1に比べて4090MHz(Ff1+Ff2)、および6040MHz(2×Ff1+Ff2)の妨害信号の入力において、受信器接続端子RXにおける受信周波数の出力電力を抑制することができた。
(比較例3)
本実施例は、図4に示される第1インダクタ8の長さを0.4mmへ更に短くすることでインダクタンス値Lを0.3nHとし、共振回路4の直列共振周波数Fr1を6530MHz(=3.1×Ff2)にしたことを除いて、実施例1と同様にして分波器を製造した。表1に、実施例1と同様にして測定した受信器接続端子RXにおける受信周波数の出力電力を示す。比較例1に比べて6040MHz(2×Ff1+Ff2)の妨害信号の入力において、受信器接続端子RXにおける受信周波数の出力電力を17dBm程度抑制することができたが、4090MHz(Ff1+Ff2)の妨害信号の入力において、受信器接続端子RXにおける受信周波数の出力電力を1dBm程度しか抑制することができなかった。
4090MHz(Ff1+Ff2)の妨害信号の入力においては、共振回路4内の第1キャパシタ9の周波数特性に伴う減衰による効果のみとなっており、上記実施例4の結果と合わせ考えれば、共振回路4の直列共振周波数Fr1が3Ff2よりも大きいときには、4090MHz(Ff1+Ff2)の減衰特性が劣化し、IMD2によるノイズ、およびIMD3によるノイズ両方の発生を抑制することは困難となることが分かる。
Figure 2011193080
1 分波器
2 第1薄膜圧電共振器(FBAR)フィルタ
3 第2薄膜圧電共振器(FBAR)フィルタ
4 共振回路
5 第2インダクタ
6 第3インダクタ
7 チップキャパシタ
8 第1インダクタ
9 第1キャパシタ
10 薄膜圧電共振器(FBAR)
11 基板
12 下部電極
13 圧電膜
14 上部電極
15 共振部
16 空洞部
17 多層基板
18 Auバンプ
19 封止用樹脂
20 分波器
S11、S12、S13、S1x、S21、S22、S23、S1y 直列共振器
P11、P12、P13、P1x、P21、P22、P23、P2y 並列共振器
L11、L12、L13、L1x、L21、L22、L23、L2y 第4インダクタ

Claims (3)

  1. 第1薄膜圧電共振器フィルタと、前記第1薄膜圧電共振器フィルタより高い周波数の通過帯域を有する第2薄膜圧電共振器フィルタと、前記第1薄膜圧電共振器フィルタと前記第2薄膜圧電共振器フィルタとが接続させる接続部と、前記接続部と接続されるアンテナ端子と、を備える分波器であって、
    前記分波器は、前記接続部とアンテナ端子との間に一端が接続され、他端がグランドに接続される共振回路を備え、前記共振回路は第1インダクタと第1キャパシタとが直列に接続され、
    前記接続部と前記共振回路との間に一端が接続され、他端がグランドに接続される第2インダクタを備えており、
    前記共振回路は、直列共振を発生し、その直列共振周波数をFr1とし、前記第1薄膜圧電共振器フィルタの通過帯域の中心周波数をFf1とし、前記第2薄膜圧電共振器フィルタの通過帯域の中心周波数をFf2としたとき、前記Fr1が(2×Ff1)乃至(3×Ff2)の範囲内となるように設定されていることを特徴とする分波器。
  2. 前記共振回路はチップキャパシタからなる請求項1に記載の分波器。
  3. 前記共振回路と前記第2インダクタとの接続部との間に介在し、前記接続部と前記アンテナ端子に対して直列に接続された第3インダクタを備える請求項1または2記載の分波器。
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